カテゴリー: マックス・フェルスタッペン

  • 「フェルスタッペンはいずれ去る」 解任直前のホーナーがレッドブルF1に警告

    「フェルスタッペンはいずれ去る」 解任直前のホーナーがレッドブルF1に警告

    クリスチャン・ホーナーがレッドブルから突然解任される数日前、彼はF1界に向けて、マックス・フェルスタッペンの将来についての警告を発していた。

    イギリスGP直後、ホーナーはチームから解任されるという衝撃の展開に見舞われたが、その週末はちょうどフェルスタッペンの去就についての憶測が飛び交っていた時期だった。

    フェルスタッペンは現在、メルセデスへの移籍の噂の中心におり、実現すればチーム内にさらなる混乱をもたらす恐れがある。この状況のなか、ホーナーは**「マックスは永遠ではない」**と語り、レッドブルの未来に向けた備えの重要性を説いていた。

    「マックスがいない日が来る」──ホーナーの警鐘
    レース前、ホーナーはMotorsport Weekなどのメディアに対し、次のように述べていた。

    「もちろん、マックスはチームの中心的存在であり、すでに10年近くも在籍している。だが、いずれその日──来年かもしれないし、その翌年かもしれないが──マックスがいなくなる日は来る」

    「だからこそ、常にその可能性を念頭に置いておかなければならない。チームは未来に向けて投資を続ける必要があるんだ」

    「それが何年も先であることを願ってはいるが、確実なことなど何もない。この世界では何ひとつとして立ち止まることはないからね」

    「今日のアービッド・リンドブラッドのように、我々は常に若手に機会を与え、次世代を育てる努力を続けている」

    このコメントは、チームがリンドブラッドにF1マシンを走らせる機会を与えた当日になされたものであり、レッドブルのドライバープログラムがいかに先を見据えているかを示す発言でもあった。

    クリスチャン・ホーナー マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング

    ホーナー解任の背後にフェルスタッペン陣営?
    ホーナーの退任を巡っては、フェルスタッペン側が影響を及ぼしたのではないかとの見方も広がっている。

    実際、ここ数ヶ月にわたり、ホーナーとマックスの父ヨス・フェルスタッペンとの間に不穏な空気が流れていたのは周知の事実。チーム内の他の主要メンバー──エイドリアン・ニューウェイやジョナサン・ウィートリーらがチームを去っていることも、組織としての不安定さを物語っている。

    Sky Sports F1の『The F1 Show』に出演した元F1ドライバー、マーティン・ブランドルは、こうした背景からフェルスタッペン陣営がホーナー解任に関与した可能性を示唆している。

    「舞台裏で何があったかは分からないが、ひとつだけ確かなのは、フェルスタッペン陣営はホーナーの存在を快く思っていなかったということだ」

    「彼ら(フェルスタッペン陣営)は何か月にもわたって“手榴弾”を投げ続けており、実際にいくつかは爆発している。それはもう容赦ないレベルだった」

    「ヨス(フェルスタッペン)は公の場でも、クリスチャン(ホーナー)がチームを率いるべきではないと語っていたこともあった。だから、彼らがホーナー退任に一役買ったのは間違いないだろう」

    チーム崩壊の引き金となるか──フェルスタッペン移籍の行方
    フェルスタッペンの将来は、依然としてレッドブルにとって最大の懸念材料だ。ホーナーの退任により、チームの結束力や求心力は確実に揺らいでいる。新体制のもとで、フェルスタッペンがチームに残るのか、それとも“メルセデス行き”という次なる爆弾が炸裂するのか──。

    ホーナーの最後の警告が意味するものは、今まさに現実味を帯びてきている。

  • マックス・フェルスタッペンは「レッドブルF1を離れる」とRシューマッハ

    マックス・フェルスタッペンは「レッドブルF1を離れる」とRシューマッハ

    ラルフ・シューマッハは、マックス・フェルスタッペンがレッドブルを離れる準備が整っていると確信している。

    フェルスタッペンはここ12カ月間のチームパフォーマンス低下を背景に、ミルトンキーンズ拠点のレッドブルからの移籍が繰り返し噂されてきた。2026年の技術規則改正を前に、メルセデスがその移籍先の有力候補として取り沙汰されている。

    レッドブルではすでに大きな変化が起きており、今シーズン途中にクリスチャン・ホーナーがチーム代表を解任された。

    ポッドキャスト番組『Backstage Boxengasse』に出演したシューマッハは、フェルスタッペンが次にチームを去る人物になると考えている。

    「何と言えばいいのか……ザルツブルクの誰もが聞きたくない話だろうが、今のレッドブルにとって状況は明るくない」

    「つまり、マックス・フェルスタッペンが短期的に再び成功を収めたいなら、他を見なければならないだろう」

    「少なくとも私はそう思っている。新しいエンジンが導入されれば、何が起きてもおかしくないからね」

    シューマッハはフェルスタッペンがメルセデスに移籍する可能性を支持している一方で、レッドブルとの別れは簡単ではないとも考えている。

    「だから私は彼のキャリアがメルセデスで続くと思っているが、本人にとっても決して簡単な決断ではないだろうね」

    「彼は明らかにレッドブルに愛着があるし、これまでも何度も話してきたように、彼はレッドブルに本当に多くを負っている」

    「だけど彼のマネジメント陣や、F1で長く経験を積んだ父親(ヨス)にはすでに次の道筋が見えているはずだ」

    「だから私は、やはり彼はメルセデスに行くと思っている」

  • マックス・フェルスタッペン ピケJr.の「メルセデスF1移籍」は意図的?誤爆?

    マックス・フェルスタッペン ピケJr.の「メルセデスF1移籍」は意図的?誤爆?

    マックス・フェルスタッペンが2026年のF1新レギュレーション導入を前に、レッドブル残留かメルセデス移籍かで注目を集めるなか、家族に近い人物が重大なヒントを漏らした可能性がある。

    ブラジル人元F1ドライバーであり、フェルスタッペンのパートナーであるケリー・ピケの兄でもあるネルソン・ピケJr.は、ポッドキャスト『Pelas Pistas』で語った中で「来年はメルセデスでマックスと一緒に…」と発言。この“うっかり発言”が本心から出たものか、それとも単なる言い間違いかをめぐり波紋が広がっている。

    ピケJr.はイギリスGPを振り返る中で「シルバーストンはメルセデスにとっていい週末じゃなかった」としたうえで、「でも来年はマックスがいるかも」と語った。これに驚いた司会のチアゴ・アルヴェスが反応すると、ピケJr.はさらに続けてこう語った。

    「もう話はしてるよ、みんな知ってることじゃない? あとは契約の細部を詰めるだけ。もうオプションとして知られてるし、ちゃんと話は進んでる」

    そしてフェルスタッペンが2026年もF1に出場するのか、それともサバティカル(休養)を挟むのかと問われると、ピケJr.は明言した。

    「出るよ。8月までには決断する必要がある。契約の最終調整を終えるか、それが決裂するかだ。でも僕としては移籍してくれたらクールだと思う」

    その後、司会者が「残留か、それとも移籍か?」と尋ねると、ピケJr.は一言、「移籍だ」と返した。

    この発言が事実であれば、メルセデスが2026年に向けてフェルスタッペンを起用する可能性がかなり現実的になってきたことになる。

    マックス・フェルスタッペン メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ F1

    メルセデス側は現時点でジョージ・ラッセルおよびキミ・アントネッリと2026年の契約を結んでおらず、トト・ヴォルフ代表はその件について沈黙を保っている。レッドブルは2028年までの長期契約をフェルスタッペンと結んでいるものの、成績に基づく“パフォーマンス条項”が存在するとされ、7月末のハンガリーGP終了時点でランキング4位以下の場合には契約を解除できるとの報道もある。

    しかし、現在フェルスタッペンはランキング3位で、5位のシャルル・ルクレールに対して46ポイント差をつけており、理論上その条項は発動されない見通し。唯一の現実的な離脱方法は、1億ポンド(約200億円)超とされる買い取り金での契約解除だ。

    レッドブル側もフェルスタッペン引き留めのために動いてきたとみられ、特にクリスチャン・ホーナー代表の解任はその一環との見方もある。昨年はホーナーとフェルスタッペンの父ヨスが激しく対立し、レッドブル内の不和が公になった。ドイツ『Sky Sports』のポッドキャストでラルフ・シューマッハが明かしたところによると、今季イギリスGPでもヨスとホーナーの間に“口論があった”という。

    ゲルハルト・ベルガーはこの動きを「チームの安定化、そしてマックスを引き戻すための動きだ」と評しているが、仮にピケJr.の発言が“暴露”だったとすれば、その努力は水泡に帰すかもしれない。

    フェルスタッペン自身はこの件についてのコメントを避けており、「あれこれ言えば言うほど報道が増えるだけ」とし、「自分の将来は自分で決める」と強調している。

    レッドブルに残るのか、それとも“F1界最大の移籍劇”が現実となるのか――その答えは、8月に明かされることになりそうだ。

  • メルセデスF1 マックス・フェルスタッペン獲得に本社会長が“ゴーサイン”報道

    メルセデスF1 マックス・フェルスタッペン獲得に本社会長が“ゴーサイン”報道

    メルセデスの会長兼CEOであるオラ・ケレニウスが、マックス・フェルスタッペンの獲得に向けて「グリーンライト(承認)」を出したと、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が報じている。

    同紙によれば、ケレニウスはレッドブルの4度の世界王者であるフェルスタッペンに対し、ブロックバスター級の移籍を成立させるための承認を出しており、契約解除に必要な違約金は約1億2000万ユーロ(約210億円)に上るという。

    ただし、現行契約は2028年末まで残っており、フェルスタッペンの退団には「契約解除条項の発動」が必要になるが、それこそが最大の障壁とされている。

    フェルスタッペンの契約には、レッドブルの成績に基づく解除条項が含まれており、一定条件を満たせば年末に契約を破棄できる可能性がある。発動条件については、「ハンガリーGP終了時点でドライバーズ選手権の3位圏外」もしくは「4位圏外」との2つの説があり、詳細は不明だ。

    現在27歳のフェルスタッペンはランキング3位に位置しており、メルセデスのジョージ・ラッセルに18ポイント差をつけている。

    ラッセルは今季末で契約満了となるが、好成績にもかかわらずメルセデスから延長のオファーは提示されておらず、これがフェルスタッペン獲得の観測を強めている。

    『ガゼッタ』はさらに、仮に解除条項が満たされなかった場合でも、フェルスタッペンが「2026年からの移籍に向けて別の法的手段を探る可能性がある」としている。

    マックス・フェルスタッペン F1 メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツチーム代表のトト・ヴォルフとメルセデスの会長兼CEOであるオラ・ケレニウス(写真右)

    報道は過熱の一途をたどっており、先週、フェルスタッペンとメルセデスのトト・ヴォルフ代表がサルディニアに滞在していたことが追い打ちをかけている。

    元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、両者が会談を行った可能性について次のように語っている。

    「今週サルディニア沖には2隻のヨットが浮かんでいた。1隻はトト・ヴォルフのもので、もう1隻はマックス・フェルスタッペンのものだ。私の聞いたところでは、2人が一緒にコーヒーを飲んだ可能性は十分にある」

    一方で、レッドブルがクリスチャン・ホーナーをチーム代表の座から解任した背景には、フェルスタッペンの残留を引き留める狙いがあるともされている。フェルスタッペンの父ヨスとホーナーとの確執は以前から公然の事実であり、この決断が“融和の布石”と見る向きもある。

    レッドブルの体制変化、そしてメルセデス側の積極的なアプローチ──フェルスタッペンの去就を巡るドラマは、F1サマーブレイク前にさらなる展開を見せる可能性が高い。

  • サインツJr. レッドブルF1に異論「僕はフェルスタッペンの隣でも崩れない」

    サインツJr. レッドブルF1に異論「僕はフェルスタッペンの隣でも崩れない」

    カルロス・サインツJr.が、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてのプレッシャーについて語り、「自分なら耐えられる」と自信を見せた。現在のF1において支配的な存在であるフェルスタッペンと組むドライバーたちは、これまで何人も苦戦してきたが、サインツは「自分は違う」と断言する。

    サインツとフェルスタッペンは2015年にトロ・ロッソからF1デビュー。当時は共にルーキーだったが、サインツはそのシーズンでフェルスタッペンに引けを取らないパフォーマンスを見せた。

    「マックスと組んでいたとき、僕は今の他のドライバーたちのように苦しむことはなかった」とサインツは《High Performance》ポッドキャストで語った。

    「彼の速さには本当に驚かされたし、とんでもないドライバーだ。歴代最高の一人になるだろうし、もしかしたらもうそうかもしれない。でも、あの1年があったからこそ、今の自分は誰とでも戦える自信がある」

    「僕はこれまで、シャルル(ルクレール)、ランド(ノリス)、ヒュルケンベルグ、アレックス・アルボンといった本当に速いドライバーたちとチームを組んできた。そうした経験のおかげで、自分は今も“トップと戦いたい”という気持ちでいられる。マックスの隣に座ることに対しても、不安はない。過去にそれを証明してきたと思っている」

    ただ一方で、サインツは「なぜレッドブルは自分を選ばないのか分からない」とも語る。実際、サインツはルイス・ハミルトンのフェラーリ加入に伴い2025年末でシートを失うことが決まっており、2026年以降の行き先を探している。

    レッドブル入りの噂も出たが、実現はしなかった。レッドブルは一度はセルジオ・ペレスと再契約しながらも、最終的に彼を放出。代役としてリアム・ローソンを2戦のみ起用したのち、角田裕毅を昇格させた。しかし角田裕毅も苦戦しており、直近10戦でわずか7ポイントの獲得にとどまっている。

    一方、サインツはウィリアムズと複数年契約を結んだ後も13ポイントを獲得しており、依然として実力を示している。

    そんな中、「レッドブルのセカンドシートを避けたがる声がある」との指摘について、サインツは困惑を隠さない。

    「僕は本当にマックスと仲が良い。これは外から見ている人には分からない部分だ。確かにデビュー年はライバル関係にあったが、それは健全な競争だった。今はお互い非常にうまくやれている」

    「だから、仮にその過去の関係が理由でレッドブルが僕を起用しないのだとしたら、正直理解できない。僕たちはF1で非常に強力なペアになれると思う」

    しかし、過去にはレッドブルのモータースポーツアドバイザー、ヘルムート・マルコがサインツとフェルスタッペンの関係を「トキシック(毒のよう)」と評したこともあった。

    「当時のトロ・ロッソでの2人の雰囲気はかなりトキシックだった」とマルコは振り返る。「父親たちの介入もあってチーム内の緊張感が高まり、あの体制のままでは彼を(レッドブルに)残すことはできなかった」

    「実際、サインツはフェルスタッペンとほぼ同レベルだった…ほぼね。だが、最終的にどちらを残すかは明白だった」

    マックス・フェルスタッペン F1 カルロス・サインツJr. レッドブル・レーシング

    レッドブルはダニエル・リカルドの離脱以降、セカンドドライバーに苦しみ続けており、ピエール・ガスリー、アレックス・アルボン、セルジオ・ペレスと続いたが、長期的な成功にはつながっていない。

    今季もローソンや角田裕毅を試しているが結果は出ず、現在レッドブルはコンストラクターズランキング4位。獲得した172ポイントのうち、実に165ポイントをフェルスタッペン一人で稼いでいる“片翼飛行”状態が続いている。

    そんな中で、過去にマックスと互角に渡り合った経験を持つサインツの存在は、今もなおチームにとって貴重な選択肢となり得る。

  • フェルスタッペンの“失うもののない”現状はマクラーレンF1に新たな緊張感

    フェルスタッペンの“失うもののない”現状はマクラーレンF1に新たな緊張感

    金曜の苦戦、土曜の見事なポールラップ、そして日曜の現実――F1イギリスGPは、マックス・フェルスタッペンの今季を完璧に象徴する週末となった。そして同時に、彼が今もマクラーレンにとって“別の形で”重要な存在であることを示すレースでもあった。

    「ひどいレースだった」――これが日曜のレース後にフェルスタッペンが残した言葉だ。観客にとっては雨が演出した壮絶な展開だったが、フェルスタッペンにとってはシーズンを通じて繰り返される“現実”を改めて突きつけられたレースだった。

    週末の幕開けとなるメディアデーから、すでに今季の縮図は始まっていた。フェルスタッペンの去就を巡る質問が再び集中し、レッドブルの不安定なパフォーマンスと重なるかたちで、将来に対する憶測がパドックの話題を支配した。

    極端なセットアップが語るレッドブルの苦境
    コース上での展開も、今季の流れを如実に反映していた。金曜はまたしても苦戦し、フェルスタッペンは「信じられないほど扱いにくい」とアンダーステアを訴える。RB21は非常に狭い作動ウィンドウしか持たず、気温やコース特性の影響を受けやすい。オーストリアでは暑さに苦しみ、低速コーナーでは一貫して力を発揮できない。

    さらに問題なのはセットアップの狭さだ。これは前年型から続く課題だが、2025年型マシンでも大きくは改善されていない。加えて、シミュレーターと実走の乖離が大きく、金曜夜に大規模な変更を迫られるのが常態化している。結果的に、金曜から土曜にかけて最もパフォーマンスを伸ばすチームがレッドブルとなることも少なくない。

    シルバーストンでは、その“飛躍”のために極端な手段が取られた。リアウイングを削ってローダウンフォース仕様を選択したことで、予選では成果が出た。だが、これは他チームとの決定的な違いを示している。フェラーリはハイダウンフォース寄り、マクラーレンは中間的な安定路線を選び、レッドブルだけがギャンブルに出なければならなかった。

    かつては、たとえばスパで他チームより多くダウンフォースを積みながら、直線でも速さを失わない“贅沢な自由”があった。しかし今や、そうした余裕は消え去り、「戦える状態」に持ち込むためにはリスクを取らざるを得ない。

    そしてその賭けが、今回は裏目に出た。ウェットコンディションの中でローダウンフォース仕様は不利に働き、フェルスタッペンはスピンで8ポジションを落とす。トラフィックに阻まれ、巻き返しも難しかった。

    本人も冷静に現実を受け止める。「スピンがなかったとしても、速さが足りなかった。周囲と比べて自分のペースはそれが限界だった。リアウイングが助けにならなかったし、もっとダウンフォースを載せていてもマクラーレンとは戦えなかった」と認めた。

    「スピンがなかったとしても、速さが足りなかった。周囲と比べて自分のペースはそれが限界だった。リアウイングが助けにならなかったし、もっとダウンフォースを載せていてもマクラーレンとは戦えなかった」

    フェルスタッペンはそう振り返り、チームの現状を冷静に受け止めている。オーストリアとイギリスにかけて投入された新しいフロアについては「確かに機能している」としつつも、「それだけでは状況を一変させるには不十分」と強調する。

    ヘルムート・マルコも同調するかのように、オーストリアで事実上の“白旗”を掲げたあと、イギリスでもこう語った。「まだいくつかのアップデートは用意しているが、それでどうにかなるレベルではない。マクラーレンのほうが上だし、今季中に追いつくのは非常に難しい」

    天候がどうであれ、イギリスGPは改めて“純粋なレースペース”での現実を突きつけた週末だった。これは今季のレッドブルにとって、すでに何度も味わってきた感覚だ。

    マックス・フェルスタッペン F1

    タイトル争いには絡めずとも、マクラーレンにとっては“無視できない存在”
    ランキングではすでに69ポイントのビハインド。シーズン折返し時点で、フェルスタッペンのタイトル争いは現実的に終わっている。レッドブルはスパでさらなるアップデートを予定しているが、全チームが2026年のレギュレーションに向けて開発リソースを振り分ける中で、今季を巻き返すのはほぼ不可能だ。

    その中で、フェルスタッペンにできるのは「勝てるレースを確実に取ること」と「光る瞬間を見せること」だけ。シルバーストンのようなポールラップや、イモラでのピアストリへのオーバーテイクのように、印象的な走りで存在感を残していく。

    それでも、彼は“タイトル争いを左右する存在”として、まだ確かな影響力を持っている。今季すでに4回のポールポジションを記録していることからも分かるように、マクラーレンの2台――ランド・ノリスとオスカー・ピアストリ――は毎戦、序盤の展開で必ずフェルスタッペンと対峙しなければならない。

    そして今のフェルスタッペンには、守るべきものがない。タイトル争いから外れたことで、彼は全力で勝利だけを狙いにいける状況にある。自身もイギリスGP前に「もうタイトル争いに絡んでいない分、思いきり楽しんで戦える」と語っていたように、今の彼は“自由な立場”でマクラーレン勢にプレッシャーをかけられる存在だ。

    これは2021年以前と似た構図だ。当時のフェルスタッペンは、年間を通じたタイトルではなく、1戦ごとの勝利のためにリスクを惜しまなかった。そして今、あのスタイルが再び戻ってきている。

    ペナルティポイントの懸念も小さい。6月30日に2ポイントが消滅し、仮にレース出場停止となっても選手権への影響はほとんどない。コンストラクターズランキングも4位が濃厚であり、欠場がレッドブルに大きな打撃を与えることもない。

    この状況は、マクラーレンの2人にとって見過ごせない。直接のライバルであるチームメイトとのポイント争いが熾烈を極める中、フェルスタッペンと激しくバトルすることが「無用なリスク」になる可能性があるのだ。

    とはいえ、フェルスタッペンを警戒しすぎて自滅するわけにもいかない。あくまで2人のタイトル争いが優先であり、彼らにとっては「彼をどう扱うか」という駆け引きが新たな戦略要素として加わる。

    今季のタイトルレースの主役からは外れたフェルスタッペンだが、それでもまだサーキット上の“支配者”であることに変わりはない。オレンジ(フェルスタッペン)対パパイヤ(マクラーレン)の構図は続いており、その形は徐々に変化しながら、これからの戦いに新たな緊張感をもたらしていくだろう。

  • マックス・フェルスタッペン レッドブルF1離脱には今が“完璧”なタイミング?

    マックス・フェルスタッペン レッドブルF1離脱には今が“完璧”なタイミング?

    元F1ドライバーのジョニー・ハーバートは、クリスチャン・ホーナーの突然の離脱を受けて、マックス・フェルスタッペンが今こそレッドブルを離脱する「完璧なタイミング」だと考えている。

    ホーナーとレッドブルの決別は水曜日に発表され、20年以上にわたる関係に終止符が打たれた。後任にはローラン・メキースがチーム代表兼CEOとして就任。この劇的な人事刷新は、レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコからも「新章の始まり」と表現されている。

    しかしハーバートは、たとえ組織が新たな体制を整えたとしても、フェルスタッペンはなお移籍を検討すべきだと主張する。

    ここ数週間、フェルスタッペンにはメルセデス移籍の噂が絶えず、トト・ヴォルフも4度の世界王者との間で話し合いが行われたことを認めている。

    RacingNews365のインタビューで「ホーナーの退任はフェルスタッペン残留の可能性を高めると思うか」と問われたハーバートは、次のように答えた。

    「そういうのって、いつもそうなんだ。選手がキャリアのどこかで“どうすべきか”を考えるとき、まさに今のマックスがその状態なんだよ。どのドライバーもそうだけど、自分がやりたいこと、つまりレースに勝って、できれば世界王者になるという目標を達成するには、どこが一番いい場所かを常に見極めようとするんだ」

    「マックスも、レッドブルのファクトリーで何が起きているのか、どういう噂が出ているのか、全部把握してるはずさ」

    「(メルセデスとの)話し合いがあったようだけど、きっと“うちは今こういう状況にある、君も来たらどうだ”みたいな会話がトトと交わされてたと思うよ。僕ならそう考える」

    「ドライバーとしては、それが短期的にも長期的にも、自分にとって何がベストかを見極めようとする。確かにこの10年でレッドブルが成し遂げたことは素晴らしいけど、最近は少しおかしくなってきてるからね」

    マックス・フェルスタッペン F1 レッドブル・レーシング

  • マクラーレン首脳 フェルスタッペンのメルセデスF1移籍は「ちょっと怖い」

    マクラーレン首脳 フェルスタッペンのメルセデスF1移籍は「ちょっと怖い」

    マクラーレンCEOのザク・ブラウンは、マックス・フェルスタッペンが2026年にもメルセデスに移籍する可能性が報じられていることについて、「ちょっと怖い」と率直な感想を述べた。

    メルセデスのチーム代表トト・ヴォルフは、F1オーストリアGPでフェルスタッペン獲得に関心を示したが、交渉がすでに進展しているという報道は否定している。

    フェルスタッペンは2028年までレッドブルとの契約を結んでいるが、チャンピオンシップで夏休みまでにトップ3に入っていなければ契約解除が可能となる「成績条項」が含まれているとされており、その適用が現実味を帯びてきている。

    メルセデスは2026年の新レギュレーション導入を見据え、現行レギュレーション下での勢いを失っているレッドブルに代わる有力な移籍先と見なされている。

    この件について、ザク・ブラウンは英『ESPN』の取材に対し、次のように語った。

    「ちょっと怖いね。メルセデスは明らかに前進しているが、レッドブルはそうではない。そしてマックスは信じられないほどの才能を持っている」

    「だから、マックスがメルセデスに乗るとなると、それはかなり強力な相手になるよ」

    ブラウン率いるマクラーレンは、現行レギュレーション下で最も強力なチームの一角と見なされており、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリのラインアップは長期契約で固定されている。ブラウンは、たとえフェルスタッペンが市場に出たとしても、獲得に動くつもりはないと明言した。

    「いや、今のドライバーラインアップにはこれ以上ないほど満足している」

    「初めから言ってきたように、我々にはF1で最高のドライバーラインアップがあると思っている。今ここにいる段階で、それを事実として否定するのは難しいはずだ。実際、統計的にもそうだよ」

    「彼らは素晴らしい人間性と才能を持っている。オン・トラックでもオフ・トラックでも、僕はこの2人を他の誰かと交換しようとは思わない」

    マックス・フェルスタッペン F1 メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    現在、ドライバーズランキングではオスカー・ピアストリがランド・ノリスに8ポイント差をつけて首位を維持しており、マクラーレンが1-2体制を築いている。

    一方でフェルスタッペンは、オーストリアGPの1周目リタイアに続きイギリスGPでもポイントを伸ばせず、首位のピアストリからのポイント差は69に広がっている。

    F1の歴史上、これほどのポイント差を逆転してチャンピオンを獲得した例はないが、まだ12戦が残されており、ブラウンはフェルスタッペンや4位のジョージ・ラッセルの逆転も否定していない。

    「まだまだシーズンの半分にも届いていないからね。マックスはとんでもない才能だし、ジョージだってゲームオーバーではないよ」

    「去年、我々のシーズンがどれほど急速に変わったかを見れば、マックスやメルセデスにも同じことが起きても不思議じゃない」

    「ジョージのポイント状況やフェラーリの動きも含めて、まだまだわからない。だから僕らは自分たちのやるべきことを続けていくだけだ」

    「今リードを得ているのは素晴らしいし、先週末にそれを広げられたのも良かった。でもまだレースはたくさん残っている。現時点でチャンピオン争いに現実的に加わっているドライバーは4人いると思っているよ」

  • フェルスタッペン 2026年にメルセデスF1移籍? “身内”ピケJr.が口を滑らす

    フェルスタッペン 2026年にメルセデスF1移籍? “身内”ピケJr.が口を滑らす

    クリスチャン・ホーナーがチーム代表の座を追われた今、F1界の注目は再びマックス・フェルスタッペンの去就に向けられている。

    英紙「Bild」によれば、F1イギリスGPが開催されたシルバーストンでは、フェルスタッペンの父ヨスとホーナーとの間で最後の衝突があったという。ラルフ・シューマッハはその場に居合わせたと語り、ヨスがホーナーに向かって「プレッシャーをかけ続けるぞ、クリスチャン」と言い放ったと報じられている。

    その数日後、レッドブルのタイ人共同オーナー、チャレーム・ユーヴィッディヤが持つ51%の議決権が2%減少し、ホーナーに対する“庇護”が失われた。そしてホーナーはチームを去ることになった。

    一方、フェルスタッペン本人はイタリア・サルデーニャ島へと向かった。これについてラルフ・シューマッハは「今週サルデーニャ沖には2隻のヨットが停泊している。1隻はトト・ヴォルフのもので、もう1隻はマックスのものだ。2人が一緒にコーヒーを飲んでいても不思議じゃない」と語っている。

    ホーナーの解任は、フェルスタッペン陣営が突きつけた“最後通告”の結果だという見方もあるが、元F1ドライバーのクリスチャン・アルバースは懐疑的だ。

    「マックスが『あいつが出て行くか、俺が出て行くかだ』なんて言ったとは思えない。彼はそういう性格じゃない」とオランダ誌Formule 1に語った上で、「ただし、彼が『変化が必要だ』と強く伝えたのは間違いない。レッドブルはマックスなしでは成り立たない。でもトップチームでそれは本来あるべき姿じゃない」と指摘した。

    さらに元ハース代表のギュンター・シュタイナーも見解を示し、「マックスは少なくとも2026年の新体制がどうなるかを見極めるまでは残留するだろう」と独メディア「sport.de」に語った。

    「2026年にはレギュレーションが完全に変わる。どこが強くなるかなんて誰にも分からない。今動いて長期契約を結ぶのはリスクが高すぎる」と語り、より現実的なのは2027年の移籍だと付け加えた。

    「理論的には、最速のドライバーが最速のマシンに乗れる可能性は高い。それがF1の世界だ。マックスは来年じっくり分析するはずだよ。どのチームが最高のパッケージを持っているのかをね」

    マックス・フェルスタッペン F1 メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    しかし、注目すべきは元F1ドライバー、ネルソン・ピケJr.の“発言”だ。ポルトガル語のポッドキャスト「Pelas Pistas」に出演した彼は、こう語ってしまった。

    「今年のメルセデスは、週末ごとにうまくいかないこともある。でも、来年マックスがそこにいるなら話は別だ」

    ピケJr.は、F1界のレジェンドであるネルソン・ピケの息子であり、フェルスタッペンの恋人ケリーの兄でもある。そんな“身内”から飛び出した「マックスがメルセデスにいる」という一言は大きな波紋を呼んでいる。

    発言の直後、ピケJr.は慌てて「決断は8月になると思う」と軌道修正したものの、真意は測りかねる。

    レッドブルを去るか、それとも残るか――フェルスタッペンの決断は、チーム体制の刷新が進むF1界にさらなる衝撃をもたらすことになりそうだ。

  • フェルスタッペンがメルセデスF1代表と密会? 追跡されたプライベートジェット

    フェルスタッペンがメルセデスF1代表と密会? 追跡されたプライベートジェット

    元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、マックス・フェルスタッペンが今週中にメルセデス代表トト・ヴォルフと会談するとの見通しを語った。

    ドイツ『Sky』でコメンテーターを務めるシューマッハは、フェルスタッペンがサルディーニャ島で「コーヒー」を共にする計画があるという噂を共有し、2028年まで契約が残るフェルスタッペンの将来に再び注目が集まっている。

    ヴォルフは先日、フェルスタッペンとの接触を認めており、2026年のメルセデス移籍の可能性がくすぶっている。レッドブルとの契約にはパフォーマンスに関連する特定の条項があり、最短で2026年から移籍できる余地があるとされる。

    ジョージ・ラッセルの契約延長がまだ決まっていないことも、この移籍話に拍車をかけている。

    一方で、今週のクリスチャン・ホーナー解任により、チーム内の不和が改善されたとして「むしろフェルスタッペン残留の可能性が高まった」と見る声もあるが、シューマッハは異なる見解を示した。

    フェルスタッペンのプライベートジェットがサルディーニャに着陸
    金曜日、フェルスタッペンのプライベートジェットがサルディーニャ島に到着したことで、SNS上ではシューマッハの主張が再燃した。

    「マックスが何を望んでいるかは明白だと思う」とシューマッハは『Formel1.de』に語った。

    「GT3は彼が情熱を持っている分野だし、メルセデスも新型GT3カーを出す予定がある。今の状況では、彼がレッドブルに残る可能性は高くないと思う」

    「日曜のレース後、彼自身でももう無理だと感じたんじゃないかと私は思っている。レース後の彼の様子を見れば明らかだったし、一度『もう無理だ』と感じてしまえば、そこから戻るのは難しい」

    「今週、サルディーニャ沖に2隻のヨットが出ているのも偶然じゃない。一方はトト・ヴォルフのもので、もう一方はマックスのものだ。そして噂では、彼らが一緒にコーヒーを飲んだ可能性があると聞いている」

    「ただ、マックスという人間を定義づけているのは、彼が軽率に決断を下さないところだ。彼は自分のキャリアが誰のおかげで築かれたかをよく分かっている。自分自身と父親、そして何よりレッドブルだ。あのチームが今の彼を作ったんだから」

    マックス・フェルスタッペン F1 メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツマックス・フェルスタッペンのプライベートジェットがサルディーニャに着陸したことで憶測が再燃

    決断のタイミングは「夏休み明け」
    シューマッハはさらに、フェルスタッペンがレッドブル残留か移籍かを決断するのは「夏休み明けになるだろう」と明言した。

    「フェルスタッペンが移籍する可能性は、むしろ減ってはいないと思っている」と述べたうえで、「彼にとって最も重要なのは勝てるマシンを持つことだ。それがすべてだ」

    「今は(ローラン)メキースの手腕にかかっている。彼がチームを落ち着かせて、再び“ファミリー”の雰囲気を取り戻せるかどうか。そしてそれは、彼ならできると私は思う」

    「ただ問題は、ピエール・ワシェがどうやって本当に速いマシンを作れるかだ。風洞の中の数字やデータだけを見れば、RB21は素晴らしく見えるかもしれない」

    「でも、エイドリアン・ニューウェイとワシェの違いは、風が横から吹いた時、クルマがヨーイングやピッチングを起こした時にどうなるかを、エイドリアンは本能で知っているということだ。どこで妥協すべきかが分かっている」

    「私はまだ、ワシェがその領域までたどり着けるとは思えないし、マックスを納得させられるとも思えない。だって、このシーズンはもう挽回できないし、マックスは再び勝ちたいと思っている。確信している」

    「簡単な話だ。もし彼がレッドブルに残るとしたら、それは2026年だけではない。もっと長くなるだろう。逆に、そうでないなら、今年中に移籍を発表すると思う。そしてそれは夏休み明けになる」