カテゴリー: マックス・フェルスタッペン

  • ヨス・フェルスタッペン レッドブルF1のクリスチャン・ホーナー解任に沈黙破る

    ヨス・フェルスタッペン レッドブルF1のクリスチャン・ホーナー解任に沈黙破る

    ヨス・フェルスタッペンが、2025年F1ベルギーGPの場でクリスチャン・ホーナーのレッドブル退任について初めて口を開いた。

    2024年シーズンの冒頭、フェルスタッペン父はホーナー解任を公に要求し、「このままではチームが引き裂かれる」と警鐘を鳴らしていた。きっかけは、レッドブル内の女性従業員による「不適切な行為」の申し立てと、それに伴ってチーム内部に2つの陣営が分裂する“内戦状態”だった。

    ホーナーはその後、内部調査で疑惑を晴らしチーム代表としての地位を保ったが、今月に入り突如として業務から外されることになった。後任には、フェラーリやFIA、そしてレーシングブルズでの経験を持つローラン・メキースが即時就任している。

    メキースは、より調和的で団結を促す指導者としてチーム内で評価されており、その存在が今後の鍵を握ると見られている。

    ただし、マックス・フェルスタッペンとその父ヨスが、現在の契約が満了する2028年までレッドブルに残るかどうかは、依然として不透明なままだ。

    ロズベルグに詰め寄られ、ヨスがついに応じる
    スカイスポーツのインタビューで、ローラン・メキースの起用後のチームの現状について「満足しているか」と問われたヨスは、こう答えた。

    「まあ、彼らは変えることを決めた。それでいいと思っているよ」

    過去にホーナーを強く批判していたことを指摘されると、53歳のヨスは外交的にこう返した。

    「それは1年半前のことだ。今とは違う。何も言うことはない。問題ないよ」

    クリスチャン・ホーナー レッドブル F1ヨス・フェルスタッペン、ホーナー解任後のチーム体制に「満足している」

    ニコ・ロズベルグが「今はずいぶん静かだね」とさらに詰め寄ると、ヨスはこう応じた。

    「僕はいつも静かだよ」

    F1パドックでは、フェルスタッペンの“身内”──つまり父ヨスも含めた内輪の人間たちが、ホーナーの退任を後押ししたのではという噂が流れていた。

    チーム代表が交代した今、注目はマックス・フェルスタッペンの将来に移っている。

    2026年にマックスがレッドブルに残留する可能性は、現状では以前より高まっている。

    一方、メルセデスのトト・ヴォルフは、ジョージ・ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリの起用に引き続き信頼を置くと語り、マックス獲得に動いたのはホーナーを追い出すための“駆け引き”だったという噂を否定している。

  • マックス・フェルスタッペン 契約条項クリアで2026年もレッドブルF1残留へ

    マックス・フェルスタッペン 契約条項クリアで2026年もレッドブルF1残留へ

    マックス・フェルスタッペンが2026年もレッドブルに残留する見通しとなった。これは、F1ベルギーGP終了時点で契約に含まれていた潜在的な離脱条項のリスクを回避したことによる。

    ここ数カ月間、フェルスタッペンのレッドブル離脱の噂が過熱しており、メルセデス代表のトト・ヴォルフは、もしチャンスがあれば2026年に彼を獲得したいと公言していた。

    フェルスタッペンは2028年までレッドブルとの契約を結んでいるが、特定の条件下で契約を早期に解除できる条項が存在するとされていた。ESPNの情報筋によれば、その条件とは、ハンガリーGP終了時点で選手権順位が4位以下であった場合だったという。

    しかし、スパ・フランコルシャンでのスプリント勝利と日曜の決勝での追加ポイントにより、フェルスタッペンは4位のジョージ・ラッセルを大きく引き離し、そのリスクを回避した。スプリントで26点差に広げ、決勝でさらに2点上乗せしたことで、単一の週末で得られる最大得点(25点)を超える安全圏に入った。

    オランダの有力紙『De Telegraaf』も日曜、「まだ疑っている人がいるなら──マックス・フェルスタッペンは2026年もレッドブル・レーシングで走る」と明言し、メルセデスのヴォルフも「来年に向けて別の道を模索するしかない」と認めたという。

    フェルスタッペン自身も、ベルギーGP直前には、前チーム代表クリスチャン・ホーナーの解任に言及しながら、レッドブルに留まる意向をにじませていた。

    ホーナーの解任理由についてはレッドブル側から正式な説明は出されていないが、パドックでは、フェルスタッペンの父ヨスや、彼の長年の後援者であるヘルムート・マルコとの不仲が背景にあったと広く理解されている。

    フェルスタッペンの去就に関する不透明さが、F1のドライバー市場全体の動きを停滞させていたが、今回の件でその流れにも変化が生じると見られる。

    皮肉なことに、この契約条項の存在によって最もリスクを抱えていたのは、他ならぬラッセル自身だった。彼はまだメルセデスと2025年以降の契約を結んでおらず、木曜には「まだ契約書を提示されてもいない」と述べ、交渉が初期段階にあることを示唆していた。

    ラッセルは「来年もメルセデスで走ると考えている」と話しており、他チームと交渉していないと明言している。

    一方で2026年にF1デビューを控えるキャデラックは2つのシートが空いており、アルピーヌもピエール・ガスリーのチームメイト探しを継続中と見られる。

    マックス・フェルスタッペン F1 レッドブル・レーシング

    フェルスタッペンは日曜のレース後、2026年に向けた学びの重要性についても強調した。

    「今年もまだ学べることがあると思ってる。来年のマシンはまったく違う形になるけど、それでも今年取り組めることがあるし、それが来年にもつながるはずだ」

    「もちろん、エンジニアリングや設計の作業はすでに始まっているけど、学びは今のうちから積み重ねられる」

    2026年、レッドブルはローラン・メキース体制のもと、未踏の挑戦に踏み出す。ホンダとの提携が終了し、ミルトンキーンズの本拠地で独自にF1パワーユニットの開発を進めているのだ。

    フェルスタッペンの2026年以降の将来は、この新プロジェクトの成功次第とも言われている。

    なお『De Telegraaf』やドイツの『AMuS』は、2026年シーズンの契約にもチームの競争力に応じた離脱条項が含まれている可能性があると報じている。

    フェルスタッペンが移籍を検討するにしても、ルールが大きく変わる2026年の実力差は予測困難であり、1年待って市場の動向を見極める方が賢明という判断のようだ。

    メルセデスは2026年用のエンジンに自信を見せているが、それが成功を保証するものではない。今年は、そのメルセデス製エンジンを使うマクラーレンにすら後れを取っている。

    一方、アストンマーティンは新レギュレーションに向けて巨額の投資を行っており、レッドブルからホンダのエンジン契約を引き継ぐ。フェラーリに加入したルイス・ハミルトンも「2026年にタイトル争いをするため」とその理由を語っている。

  • マックス・フェルスタッペン F1ベルギーGP決勝「実際には戦えていなかった」

    マックス・フェルスタッペン F1ベルギーGP決勝「実際には戦えていなかった」

    マックス・フェルスタッペンは2025年F1ベルギーGP決勝で4位に終わり、表彰台には届かなかった。

    フェラーリのシャルル・ルクレールを序盤で追い詰める場面もあったが、オールージュでの接近時に空力を失い、追い抜きには至らず。インターミディエイトからスリックに切り替えたあとは徐々に差を広げられ、戦える感触はなかったと認めた。

    スプリントでは勝利を収めたものの、決勝ではレッドブルのリアウイングの選択が裏目に出たと語るフェルスタッペン。タイヤマネジメントの課題も依然残っており、本人も「理想的な状況でもP4が限界だった」と振り返った。

    Q:マックス、今日は本当にすべてを出し切ってルクレールに迫っていましたね。実際に追い抜ける手応えはありましたか? それとも、途中からかなり厳しいと感じていたのでしょうか?

    マックス・フェルスタッペン: もちろん、インターの時は僕たちの方が少し速かったし、実際マシンのセッティングもあって追い抜きが本当に難しかったんだ。

    一度オールージュに向かうところでかなり近づいたけど、前のマシンに付くとダウンフォースがすごく落ちてマシンが不安定になってしまって、まともに走れなかった。スリックに替えてからは、正直毎周ルクレールに少しずつ離されていった感じだったよ。彼が1回大きなミスをして1〜1.5秒ぐらい失った時があって、それで僕が追いついたように見えたけど、実際にはずっと届いてなかったんだ。

    もちろん戦おうとはしたけど、今日はリアウイングの選択もあって厳しかった。結局、レースのほとんどがドライだったからね。もっと早く始められたはずだと思うけど、それも含めて今日は理想的ではなかった。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング) ベルギーGP F1 ベルギーグランプリルクレールに迫るもオーバーテイクは叶わず4位に終わったマックス・フェルスタッペン

    Q:週末全体を振り返って、スプリントでは勝利もありましたが、今のクルマの状態やチームの位置づけについてはどう感じていますか?

    マックス・フェルスタッペン: 今の状態は僕が望んでいる位置ではないけど、僕たちは改善しようと努力してる。

    昨日のスプリントは僕らにとってポジティブな結果だったけど、正直あれは現実的な力を反映したものじゃなかった。決勝ではできることはすべてやったけど、ウイングの選択も含めて今日はそれが助けにはならなかった。ただ、それでも今日の理想的なシナリオを考えると、P4が限界だったと思う。残念だけど、そういう日だったね。

  • フェルスタッペン F1ベルギーGP遅延に「もうクラシックな雨のF1は見れない」

    フェルスタッペン F1ベルギーGP遅延に「もうクラシックな雨のF1は見れない」

    マックス・フェルスタッペンは、2025年F1ベルギーGPのスタート遅延について不満を表明し、F1が「過度に慎重になりすぎている」と警鐘を鳴らした。

    スタート前の豪雨によりフォーメーションラップ後に手続きは中断。ポールポジションのランド・ノリスを含む複数のドライバーが視界不良を訴えたことを受け、レースディレクションは最終的に約80分にわたり開始を見送った。

    この決定に対し、フェルスタッペンはレース中の無線で苛立ちを見せたほか、レース後にも強い懸念を口にした。

    「もうクラシックなウェットレースは見られなくなる」

    「インター(タイヤ)での走行は許されたけど、ほぼスリック状態になってからじゃないと走らせてもらえなかった。それが残念だったね」とフェルスタッペンは語る。

    「僕たちはシルバーストンの件を踏まえて、もっと慎重になってほしいと話してきたけど、今回はその逆の極端に振れすぎたと思う」

    「だから僕たちのウェット向けセットアップは裏目に出てしまった。ドライタイヤに変えた後はストレートで全くスピードが出なかったし、元々あったマシンバランスの問題がさらに悪化したよ」

    レース序盤、フェルスタッペンはフェラーリのシャルル・ルクレールに激しく迫るも、12周目にスリックタイヤへ交換するまでオーバーテイクのチャンスを得られなかった。最終的にはDRS圏内にも入れず、1.5秒差の3位でフィニッシュした。

    「15時スタートでよかったはず」

    フェルスタッペンは、もしレース開始直後にセーフティカー先導で数周走行していれば、路面の水も散って早期再開が可能だったと主張する。

    「レースは最初から15時に始めるべきだったと思うよ。もう雨も降ってなかったし、1コーナーから5コーナーの間に水たまりがあったとはいえ、2〜3周走れば十分クリアになっていた。あとのセクターはもう問題なかった」

    「こうなるなら、完全に乾くまで待ってスリックでスタートすればよかった。でもこれはもう“ウェットレース”じゃない」

    他のドライバーたちが「視界ゼロだった」と訴えていたことについて問われると、フェルスタッペンはこう返した。

    「1コーナーから5コーナーの間だけで、それもほんの数周だけだよ。もっと走れば視界は改善してくるし、もし見えなければアクセルを緩めればいい。いずれ見えるようになる」

    マックス・フェルスタッペン F1 ベルギーGP

    「今のF1は慎重すぎる」
    スパ・フランコルシャンで過去に発生した雨中事故の記憶が、今回の慎重な判断につながった可能性について理解を示しつつも、フェルスタッペンはF1の方向性そのものに危機感を募らせている。

    「もちろん最終的には彼ら(レースディレクション)がすべてを決める。でも、残念だよね。こんなことが続けば、もうクラシックなウェットレースなんて二度と見られない」

    「雨が降った後も、ちゃんと走り続けていれば問題なかったと思う。こうした判断が全部“ウェットレース前提の準備”を無駄にしてしまった」

    「とはいえ、現実的に見れば今日は3位がベストだったと思うし、そこに届くほどには迫っていた。ただ、このクルマの弱点も改めて浮き彫りになった。それは今すぐに解決できるものじゃないんだ」

  • マックス・フェルスタッペン F1ベルギーGP予選「セットアップ変更が裏目に」

    マックス・フェルスタッペン F1ベルギーGP予選「セットアップ変更が裏目に」

    マックス・フェルスタッペンは、F1ベルギーGP予選でポールポジション争いから脱落し、週末の勢いを維持できなかった。予選Q3では思うようなグリップを得られず、マクラーレン勢とフェラーリのシャルル・ルクレールに続く4番手に甘んじた。

    レッドブルはスプリントセッションに備え、週末序盤は直線スピードを重視したリアウイング仕様で臨んでいた。しかし、日曜の雨予報を受け、予選前によりダウンフォース寄りの仕様へと切り替えたことが裏目に出たという。

    「Q3は何が原因か分からないけど、最初のタイヤセットではまったくグリップがなかった」とフェルスタッペンは予選後に語った。

    「普段なら段階的にペースアップしていけるけど、今回はそれができなかった」

    「2回目のアタックでは別のことを試したけど、それが完全に裏目に出た。ラップの出だしからホイールスピンがひどくて、パワーを全然かけられなかった」

    「ターン1の出口でもずっとホイールスピンしてて、4速に入るくらいまで続いてたと思う。あれだけで0.2秒は失ってる」

    「バランスが完璧じゃない中でも、そのくらいの差で済んだって見ればまだマシだけど、やっぱり今日は期待してた結果じゃない。ここで本気で攻められるバランスじゃなかった」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング F1 ベルギーGPマックス・フェルスタッペンは、ランド・ノリスのポールタイムから0.3秒以上離された

    決勝への展望「目標は3位」アップグレードの評価は控えめ

    予選4番手に終わったものの、フェルスタッペンは日曜の決勝で巻き返せるかを問われ、マクラーレンの雨天性能に警戒感を示した。

    「正直、難しいと思う。マクラーレンはドライよりウェットの方がさらに強い。インターミディエイトタイヤはオーバーヒートしやすいけど、彼らはそれをうまく制御できている。僕の目標は最低でも3位だね」

    また、最近投入されたアップグレードの効果については次のように述べた。

    「悪くなってるわけじゃないけど、本気で攻めるにはまだ足りない。今のマシンには、限界まで速く走るための自由さがまだないんだ」

    さらに、予選とは違って波乱が起きやすい決勝レースで、オーバーテイクの可能性についても言及した。

    「天候次第だね。雨が降って乾き始めるような状況になれば、当然カオスになるし、その分オーバーテイクも増えると思う」

    「でも、ドライだとDRSトレインに捕まるとかなり厳しい。去年も後方スタートでそれに苦しんだ。今回も、ウェットでもドライでも僕の戦いはルクレールとの争いになると思う」

    「その間にマクラーレンはすでに10秒先を走ってるだろうし、とにかく表彰台を狙うのが現実的な目標だ」

  • マックス・フェルスタッペン F1ベルギーGP 「直線スピードでは埋まらない差」

    マックス・フェルスタッペン F1ベルギーGP 「直線スピードでは埋まらない差」

    マックス・フェルスタッペンは、F1ベルギーGPスプリント予選でフロントローを確保したものの、マクラーレンとの差を直線スピードで埋めるのは難しいと認めた。

    予選全体を通して安定した走りを見せたフェルスタッペンだったが、現世界王者は今週末の戦いが厳しいものであることを自覚している。

    SQ1とSQ2では余裕のある走りで通過し、各セッションで少なくとも1台のマクラーレンより速いタイムを記録。SQ2終了時点ではオスカー・ピアストリとランド・ノリスから0.25秒未満の差で2番手につけていた。

    SQ3ではノリスが最初にタイムを出し、それをフェルスタッペンが上回って一時は暫定トップに立ったが、最後にアタックを行ったピアストリが0.4秒差をつけてポールを奪取した。

    それでも27歳のフェルスタッペンは、マクラーレンの2台の間に割って入ったことに満足感を示した。

    「そうだね。マクラーレンの2台の間に入れたのは、僕たちにとってすでに良い結果だと思う」とフェルスタッペンは予選後のメディアに語った。

    「最大限の結果を引き出せたと思うし、走っていて楽しかったよ。ラップ自体も良かったしね」

    「もちろん、ギャップはかなり大きい。でもFP1の時点から差はあったから、驚きではないよ。僕たちは自分たちのことに集中して、マシンのバランスを改善しながら速さを見つけていかないとね」

    スプリントでの序盤の仕掛けについて、レッドブルが選択した低ダウンフォース・セットアップによる直線スピードのアドバンテージが生きるかを問われると、フェルスタッペンは懐疑的な見解を示した。

    「確かに直線は速いかもしれないけど、0.5秒近い差がある中では、ストレートでの速さなんて大した意味はないと思う」と語った。

    「僕たちは自分たちのレースに集中して、できることをやるだけだよ」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング F1 ベルギーグランプリ

    アップグレードの評価と今後への課題
    今回のベルギーGPで導入された最新アップグレードについても、フェルスタッペンはスプリント週末の中でその効果を完全に見極めるのは難しいと語った。

    「スプリント週末だとアップグレードの効果を正確に評価するのはいつも難しい。でも、ギャップを見ると、僕たちが望んでいる状況ではないのは確かだ」

    「それでも僕たちは進歩を続けているし、常にパフォーマンスを見つけようとしている。他のチームも同じことをしているわけだからね。そういう世界さ」

    一方、チームメイトの角田裕毅はSQ2進出にとどまり、最終的に12番手で予選を終えた。

    レッドブルは今回もシルバーストンと同様、低ダウンフォースで直線スピードを優先するセットアップを選択しており、予選では効果を発揮したものの、レースがウェットとなった場合には不利となる可能性がある。

    スパ・フランコルシャンでは常に雨の可能性があるため、日曜の決勝(44周)に向けて、チームが異なるセットアップに変更する可能性もある。

  • フェルスタッペン F1ベルギーGP スプリント予選「ギャップは驚きではない」

    フェルスタッペン F1ベルギーGP スプリント予選「ギャップは驚きではない」

    マックス・フェルスタッペンは、2025年F1ベルギーGPのスプリント予選で2番手を獲得。両マクラーレン勢に割って入る形でフロントロウを確保し、土曜スプリントでの勝利を視界に捉えた。

    レッドブルは今大会、ドラッグを抑えたローダウンフォース仕様を投入し、ストレートスピードで優位に立つセッティングを選択。スパの第1セクターではその効果が顕著に表れ、フェルスタッペンは終始トップ争いに加わった。

    最終的には1分40秒987のタイムでオスカー・ピアストリに次ぐ2番手。3番手のランド・ノリスを上回り、2台のマクラーレンを分断する形となった。

    マックス・フェルスタッペンはスプリント予選後、次のように語っている。

    「スプリント予選でマクラーレンの2台の間に入って2番手というのは、僕たちにとって本当に良い結果だったと思う。クルマのパフォーマンスは最大限引き出せたし、走っていて楽しかった」

    「ラップ自体は良かったし、ギャップが大きかったのも驚きではないよ。フリー走行1回目からずっと差は大きかったし、そこは分かっていたことだ。だからこそ、今はとにかく自分たちに集中して、クルマのバランスを改善して、もっと速く走れるようにしていかないといけない」

    「アップグレードの影響については、スプリント週末だと判断が難しいね。走行時間が限られているし、明確にどれだけ効果が出ているのかを把握するのは簡単じゃない。でも、僕たちは常に改善を続けているし、パフォーマンスを見つけようと努力している。他のチームも同じことをしているし、そういう世界なんだ」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング) F1 ベルギーグランプリ

    テクニカルディレクターも手応えを評価「ポールとの差が前向き」
    レッドブルのテクニカルディレクター、ピエール・ワシェもフェルスタッペンの2番手という結果に対して前向きな見解を示している。

    「マックスがポールポジションと比較してどれくらいの差だったかという点が印象的だった。彼のラップは良かったし、パッケージは期待通りに機能している。われわれ自身の側に集中すれば、まだレースの中でパフォーマンスを引き出せる部分はあるはずだ」

    「FP1後にはリヤウイングを変更した。これは現在のグリップレベルに合わせてセットアップを補完するための調整だった。あとは日曜の決勝で、その効果がどう現れるかを見極める必要がある」

    ストレートスピードで優位、スプリントのスタートがカギ
    RB21の新仕様は、フロントウイングやサイドポッドインレット、エンジンカバーに加え、冷却系やリヤサスペンションにも改良が加えられた“5点パッケージ”。今週末は特に空力抵抗の少ないセッティングが選ばれ、ストレート区間の多いスパではその利点が最大限活かされている。

    スプリントでは1周目の1コーナーとケメル・ストレートでの加速勝負が明暗を分けると見られており、2番グリッドからスタートするフェルスタッペンにとっては、スリップストリームに入ることが勝利への鍵となる。

    決勝レースに向けた仕上がりを見極めるうえでも、今回のスプリントは重要なデータ収集の場となる。RB21のアップグレードが真価を発揮するのは、日曜か、それともさらに次戦か──注目が集まる。

  • フェイク画像が拡散 フェルスタッペンとメルセデスF1代表の接触報道の真相

    フェイク画像が拡散 フェルスタッペンとメルセデスF1代表の接触報道の真相

    F1のイギリスGPとベルギーGPの間のインターバル期間、マックス・フェルスタッペンがメルセデスに移籍するのではないかという憶測が一気に加速した。きっかけは、世界王者とメルセデスのチーム代表トト・ヴォルフがサルデーニャで会談したという噂が、ソーシャルメディアで広まったことだった。

    この噂の発端は、イタリアの島サルデーニャ周辺でヴォルフとフェルスタッペンのヨットがそれぞれ係留されていたという位置情報だった。そこから噂は一気に加速した。

    やがて、ふたりが会合を持ったという「証拠」として、FacebookやInstagram、X(旧Twitter)には画像が出回り、2026年に向けた契約準備が始まっているとする投稿が相次いだ。

    ただし、問題なのは──その画像はすべて偽物だったという点だ。そして、実際には会談など行われていなかった。

    画像をよく見れば、いくつか明らかに不自然な点があった。

    なぜフェルスタッペンはF1パスを首から下げているのか?なぜふたりはオランダのナンバープレートがついたミニバスで移動しているのか?そして、なぜ現フェラーリの副チーム代表であるジェローム・ダンブロジオが一緒にいるのか?

    これらの疑問の答えは、画像の出所を追跡することで明らかになった。もともとの素材は、2022年のF1オランダGP後にプライベートジェットへと向かうヴォルフと、当時メルセデスで働いていたダンブロジオを撮影したYouTube動画だった。

    その映像を確認すればわかるように、フェルスタッペンとされていた人物は実際には彼ではなく、当時スカイスポーツで解説を務めていた元F1ドライバーのポール・ディ・レスタだった。その顔が切り取られ、画像編集でフェルスタッペンの顔に差し替えられていたのだ。

    他にも、ヴォルフがフェルスタッペンのプライベートジェットに乗り込むとされる画像も加工されたもので、実際にはヴォルフ自身のジェット機に乗り込むシーンを撮影したものであり、機体の種類も色も全く違っていた。

    この一連のフェイク画像に端を発した最新のフェルスタッペン移籍説について、ヴォルフは今週、オーストリア放送協会(ORF)の取材に対し、画像加工が噂の発端となったのは初めての経験だったと語った。

    「飛行機を使ってコラージュ画像を作るなんて、今までにないことだ」とヴォルフは言う。「こんなことは初めてだよ」

    そして彼は、フェルスタッペンとの会談は「なかった」と明言し、F1関係者が人気の観光地で休暇を過ごすのは特別なことではないとも説明した。

    「たまたま同じ場所で休暇を過ごしていたからといって、一緒にF1で働くことにはならない」と彼は語った。

    「我々は以前から良好な関係を築いているし、たまたま同じ場所で休みを取るのが好きなんだよ」

    この件について、木曜にベルギーGPの現地で話したフェルスタッペンも、自分が「会談した」と聞いたのはその噂が広まってからだったと明かしている。

    「そのとき俺は海で泳いでたよ」と彼は言う。「正直言って、そんな話どうでもいい。家族や友人と一緒にバカンスを過ごしてただけだし、他の人がたまたま同じ場所にいたって、それだけの話だ」

    「島にいたのは俺とトトだけじゃない。たまたま同じ島にいれば、そういうこともあるさ」

    トト・ヴォルフ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    選択肢は開いたまま
    ヴォルフとフェルスタッペンの会談は事実ではなかったが、フェルスタッペン陣営とメルセデスの間に何のやり取りもなかったわけではない。

    関係筋によれば、フェルスタッペンのマネージャーであるレイモンド・フェルミューレンとヴォルフとの間では、将来の展望について理解を深めるための会話が行われているという。

    これは2026年の「電撃移籍」を前提とした動きではなく、2027年以降を見据えた話だという。

    この将来像の確認作業は、ヴォルフが現在のドライバーであるジョージ・ラッセルとキミ・アントネッリの去就を判断する際にも影響しているようだ。

    もしヴォルフがラッセルとアントネッリを長期契約で固めるなら、そこにフェルスタッペンの席はなくなる。だが仮にフェルスタッペンが将来レッドブルを離れることを選べば、メルセデスにとっては千載一遇のチャンスを逃すことにもなる。

    このような背景は、ラッセルやアントネッリも十分に理解しており、ヴォルフ自身も「その可能性が背景にある」と認めている。

    「我々としては、ジョージとキミと共に継続するのが基本方針だ」とヴォルフはORFに語る。

    「だが、マックスのような存在や彼の将来の計画を無視することはできない。だから我々も検討はしている。ただ、大きな驚きがあるとは思っていない」

    つまり、2026年についてはラッセルとアントネッリが残留する見通しだが、それ以降については柔軟性が残されているということだ。

    マックス・フェルスタッペン メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    フェルスタッペンの契約解除条項
    フェルスタッペンは2028年末までレッドブルとの契約を結んでいるが、実際には一定の条件を満たせば契約を解除できる「パフォーマンス条項」が存在することが広く知られている。

    関係筋によると、夏休み前の時点でドライバーズランキング3位以内にいなければ、2026年からフリーエージェントになれるとされている。

    現状では、残るベルギーGPとハンガリーGPを残してフェルスタッペンはランキング3位につけており、このままいけば2026年の残留が確定する。

    メルセデスが2026年の獲得を狙うには、彼がランキング外へ落ちるか、レッドブルと巨額の契約解除合意を結ぶ必要がある。

    皮肉にも、彼を3位から引きずり落とせる可能性があるのは現在18ポイント差で4位につけるラッセルだけだ。残り2戦で両方ともラッセルが上回る必要があるが、確率としては低い。

    それでも、たとえ解除条項が発動可能であったとしても、フェルスタッペンが2026年もレッドブルに残留する公算は高い。理由は、翌年以降の各チームの車両パフォーマンスが読めないという不確実性にある。

    新レギュレーション導入初年度にどこかへ移籍するのは、大きな「賭け」であり、選択を誤ればキャリアに深刻な影響を及ぼしかねない。

    理にかなっているのは、2026年のマシンの勢力図が判明してから判断することだ。

    特に重要なのは、フェルスタッペンが2027年にフリーエージェントになる可能性が高いと見られている点である。来季(2026年)にドライバーズランキング2位を逃せば、解除条項が適用されるという見通しだ。

    こうした将来の不確実性こそが、フェルスタッペンがクリスチャン・ホーナーの退任とローラン・メキースの新代表就任について「自身の将来に影響しない」と語った理由でもある。

    「将来の決断にあたって、あまり関係ないと思う」と彼は言った。「結局のところ、重要なのは僕たちがマシンを速くするために努力するかどうか、それだけだ」

    ジョージ・ラッセル (メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    ラッセルは今や落ち着いている
    フェルスタッペンの去就がまだ定まっていない中、ラッセルは自身の契約更新を待つ立場となっており、夏休み前には決まらないだろうと見ている。

    「当初の意図としては、夏休み前に決着をつけたかった」とラッセルは語った。

    「でも現実的に考えて、夏休みに入る前に何かが決まるのかと言われれば、分からない。まだ契約書すら提示されていないし、残り2週間で何かがまとまる可能性は低い。しかも、これは双方が納得する必要があることだ」

    もし契約がすでに決まっていれば、自分の人生はもっと楽だったはずだが、ラッセルはすでに状況を受け入れている。

    特に今年の初めに感じていた将来への不安について、今はもう気にしていないという。

    「この数か月で、自分の将来についてストレスを感じていた状態から、パフォーマンスを維持しながら前向きになれた」と彼は語る。

    「自分のパフォーマンス次第なのだから、気にしすぎても仕方ない。メルセデスはベストなドライバーを必要としているし、俺はそのひとりだと信じている。俺が彼らを必要としているし、彼らも俺を必要としている。レースの世界ってそういうものだ」

    また、夏休みが始まるころには、フェルスタッペンの2026年の契約もパフォーマンス条項によって事実上確定しているだろうと見ており、将来に向けた駆け引きが行われるのは当然のことだとラッセルは話す。

    「今の状況って、そんなに特別なものだとは思ってないよ」と彼は言う。「俺の側には緊張感はない。どのチームにもマシンは2台あるしね」

    「今が自分のキャリアの中で一番いいパフォーマンスをしていると思うし、チームの大半のポイントも俺が獲得してる。だから客観的に見れば、俺のシートは安全と言っていいだろう」

    「もしパフォーマンスが落ちたら心配する必要があるかもしれないけど、大事なのは自分の将来じゃなく、パフォーマンスそのものなんだよ」

  • フェルスタッペン レッドブルF1のホーナー解任への関与否定「僕はドライバー」

    フェルスタッペン レッドブルF1のホーナー解任への関与否定「僕はドライバー」

    マックス・フェルスタッペンは、レッドブルがクリスチャン・ホーナーをチーム代表の座から解任した件について、自身の関与を否定し、「経営陣と株主の決定だった」と語った。

    今月初め、18カ月に及ぶ混乱と成績低下を受け、ホーナーはレッドブルを去ることになった。チーム内では、フェルスタッペン陣営によるホーナーのリーダーシップに対する不満も、その要因のひとつと報じられているが、同選手はベルギーGPを前に沈黙を破った。

    「最終的に、経営陣と株主が変化を求めたということだ」とフェルスタッペンは語った。「彼らがチームを運営していて、僕はドライバー。だから何を決めるにしても、それは完全に彼らの権限だよ」

    「これまでの20年を振り返ると、素晴らしい時代だったと思うし、多くの好成績を収めてきた。もちろん、うまくいかない年もあるけど、過去1年半は、僕らの望んだようには進まなかった。たぶん、それで舵を切り直すことにしたんだと思う」

    新体制のもとでチームを前進させることに期待を寄せているとしたうえで、フェルスタッペンは新チーム代表ローラン・メキースとも既に何度か会っていると明かした。

    「ここ数週間は彼にとっても大変だったと思う。でも、僕としてもチームとして前に進むことが大切だし、それが今、僕らがやるべきことだと思ってる」

    「クリスチャンとの関係は変わらない」
    ホーナーの退任についてフェルスタッペンは、レッドブルとの長年の関係が変わることはないとし、個人的なつながりは今後も続くと語った。

    「振り返っても、速くはならないよ。でも20年という年月を、特に僕は10年、11年レッドブルに関わってきた。それは常に記憶に残るし、クリスチャンとの関係だって変わらない」

    「確かに今はサーキットにはいないけど、それでも僕にとっては第2の家族みたいなものだからね」

    また、父ヨス・フェルスタッペンとホーナーの間に過去18カ月間で緊張関係があったとされる件について問われると、次のように述べた。

    「意見の違いがあるのは自然なことだと思う。全員が常に同意するなんて、それこそ問題だよ。むしろ意見の違いが必要なんだ」

    「今は異なる方向性でやっていくことになった。それにワクワクしてるよ」

    フェルスタッペンによれば、ホーナー解任の報せは発表の約半日前に知らされたとのこと。伝えたのはチームの株主だったという。

    「株主とは良好な関係を築いてるから、そういう連絡が来るのは当然だと思うし、発表前にチームの何人かには伝えるのが普通だよね」

    マックス・フェルスタッペン F1 レッドブル・レーシング

    決断は「驚きではない」も、是非は時間が証明する
    フェルスタッペンはこの決定に「驚きはなかった」とし、F1の世界ではこうしたことが起こるのは特別なことではないと受け止めている。

    「この世界では、そういうことが起こる可能性は常にある。だから聞いたときも“ああ、そうか”って感じだった。もちろん電話で『決めた』って言われて終わりじゃなく、ちゃんと話し合いはあったよ」

    「その内容はここで話すつもりはないけど、彼らがそうしたいなら、僕はドライバーとして従うだけさ」

    なお、ホーナー解任が正しい決断だったかどうかについては「時間が教えてくれる」とし、彼とはすでに話をしたと付け加えた。

    「彼らの考えや今後の計画について、僕なりに意見は伝えた。でもそれは自分の中にとどめておくよ。もし彼らがもっと話したければ、それは彼らが話すことだし、君たちもそれを聞くことになると思う」

  • フェルスタッペン レッドブルF1のホーナー解任は「去就に影響しない」

    フェルスタッペン レッドブルF1のホーナー解任は「去就に影響しない」

    マックス・フェルスタッペンは、クリスチャン・ホーナーのレッドブルからの退任が、自身の2025年以降のF1キャリアに何ら影響を与えないと強調した。

    ホーナーの20年にわたるチーム代表としての任期が今月初めに終了したことで、フェルスタッペン残留を目的とした決定ではないかとの憶測が広がっていた。一方でメルセデスへの移籍を巡って、フェルスタッペン陣営と同チームが水面下で交渉を進めているとの報道も過熱している。

    しかし、フェルスタッペンはベルギーGPでメディアの取材に応じ、ホーナーの後任にローラン・メキースが就任した件について「自分は決定に関与していない」と改めて否定。さらに次のように語った。

    「自分の将来の決断に関して、(ホーナーの退任は)全く関係ないと思っている」

    「結局のところ重要なのは、マシンを改良して、可能な限り速くするために努力することだけだ」

    「この1年半は、我々が目指すレベルには届いていなかった。今シーズンはもう少し競争力を取り戻そうとしているけど、もちろん新レギュレーションに向けてもしっかり取り組んでいるよ」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル F1

    「2028年までレッドブルで走るつもり」──長期契約への姿勢を改めて明言
    メルセデスのチーム代表トト・ヴォルフは最近、2026年シーズンに向けてドライバーラインアップを維持する意向を明かしており、フェルスタッペン獲得の可能性に冷水を浴びせた。

    それでも注目が集まるフェルスタッペンの動向について、本人は2028年末までの現行契約を完遂する意思を改めて示した。

    他チームへの移籍の可能性について問われたフェルスタッペンは、こう応じた。

    「明日起きないかもしれない──そういう可能性もあるわけで、運転どころの話じゃない。人生って予測不可能なものだから」

    「でも基本的に、今の環境にとても満足している。新しい契約を結んだときの目標もそこにあったし、キャリアの最後までここで走るというのが、そのときに掲げた目標だった」

    また、休暇中にヴォルフと同じイタリアの島で過ごしていたと報じられた件についても、次のように一蹴した。

    「そのとき、自分は海で泳いでいたよ。誰がどこにいるかなんて気にしてない」

    「友達や家族と一緒に休暇を過ごしていただけだし、他の人が同じタイミングでそこにいたとしても、そういうことは起こり得る。あの島にいたのは自分とトトと家族だけじゃない。そんなの、偶然起こることさ」