カテゴリー: マックス・フェルスタッペン

  • マックス・フェルスタッペンにレーシングブルズのF1マシンを試させない理由

    マックス・フェルスタッペンにレーシングブルズのF1マシンを試させない理由

    レッドブルRB21が非常に狭い作動ウインドウを持ち扱いが難しい一方で、姉妹チームのレーシングブルズVCARB 02は格段に扱いやすいと評されている。アイザック・ハジャーやリアム・ローソンが結果を残す背景には、このマシン特性がある。

    しかし「トップドライバーでも快適にドライブできる」とチーム代表のアラン・パーメインが語るこのマシンに、なぜマックス・フェルスタッペンは一度も乗ったことがないのか。その理由には、政治的な配慮と規則面の微妙な事情が絡んでいる。

    シーズン前半で繰り返し見られたパターンのひとつは、レッドブルRB21が非常に狭い作動ウインドウを持ち、特に扱いが難しいのに対し、レーシングブルズVCARB 02ははるかに寛容だということだ。

    これはアイザック・ハジャーの鮮烈なデビューに影響している一方で、レッドブルのセカンドシート問題の継続にもつながっている。シーズン序盤には角田裕毅がレーシングブルズで好印象を残したが、今ではフェルスタッペンの歴代チームメイトと同じ困難に直面している。逆にリアム・ローソンは、わずか2戦でレッドブルから降格された後、姉妹チームで自信を取り戻し、ハンガリーでは8位入賞を果たしフェルスタッペンの前でフィニッシュした。

    レーシングブルズが意図的に扱いやすいマシンを作った理由
    これは両チームにおけるプレッシャーや、フェルスタッペンのチームメイトであることの難しさを物語るだけでなく、マシンの特性についても示している。レーシングブルズは、ドライバーが性能を引き出しやすいマシンを持っており、チーム幹部はこれが意図的な選択だったと認めている。

    「冬の間に我々が取り組んだことで、その結果、扱いやすいクルマができたことに気づいたんだ」と、新チーム代表のアラン・パーメインは説明する。「でも実際に競争を始めるまでは判断が難しかった。バーレーンテストの時も確信は持てなかったが、その週はかなり多く燃料を積んで走っていた。最初のレースに行ったときに自分たちのやったことに気づき、それがその後のマシン開発の方向性を決める助けになった」

    パーメインは、レーシングブルズがドライバーに使いやすいマシンを与えることを非常に意識的に行ってきたと明言する。これをルーキー育成チームとしてのDNAに結びつける見方もあるが、『英オートスポーツ誌』がその点を問うと、パーメインはそれが主目的ではないと否定した。

    「正直なところ、そうは思わない。昨年から今年の冬にかけての作業から得られた発見だと思う」と彼は語る。「我々はマシンを作った。そして確かにルーキーに有利に働くけれど、トップドライバーでも快適にドライブでき、性能を引き出せるマシンだと思う」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル F1 ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    テストをすれば他チームの目を引く可能性
    パーメインが「トップドライバー」に触れたことで、当然の疑問が生じる。なぜレッドブルはまだフェルスタッペンをレーシングブルズのマシンに乗せていないのか。レース週末では注目やスポンサー義務の関係で難しいが、理論的にはフィルミングデーで可能だ。各チームは年間2回、1日200kmまで特別なデモタイヤで走行できる。

    フェルスタッペンを1日レーシングブルズのマシンに乗せれば、レーシングブルズにとってはマシン性能のベンチマークになり、ハジャーのパフォーマンスを比較する材料にもなる。フェルスタッペンの技術的フィードバックは姉妹チームの助けにもなり、何より両チームがマシンの違いを明確に把握できる。

    ハンガリーで「レーシングブルズに乗ってみたいと思ったことは?」と問われたフェルスタッペンは笑って「まあ、その話はやめよう」と答えた。レッドブル内の情報筋によると、その理由のひとつはライバルとの政治的な問題になり得るからだという。他チームはすでにA/Bチームの関係に注目しており、FIAは2026年に向けて運営規則(セクションF)をより明確化しようとしている。理論的には可能でも、フェルスタッペンを姉妹チームのマシンに乗せることはパドックで波紋を広げる可能性が高い。

    マクラーレンのチーム代表アンドレア・ステラも、ブダペストでのチーム代表会見で改めてA/Bチーム問題に言及し、厳格な監視の必要性を強調した。「マクラーレンはこれまでもチームの独立性について問題提起してきた。完全に独立して運営されるチームが、互いに依存することで得られる利益から保護されるよう、公平で堅固な立場を確立するために議論すべきだと思う」

    「現時点では、規則とその執行方法が、チーム間を行き来するようなことによる潜在的なリスクを軽減する有効な方法だと信じている。ただし、このチーム独立性の問題は、今後さらに発展的な形で取り組むべきテーマになり得る」

    そうした観点からも、たとえ理論上は可能であっても、不正の印象を与えかねない行動は避けるのが最も安全な選択かもしれない。

    フィルミングデーでは学べることが少なすぎる?
    また、仮にそうしたテストを行っても、もはや本当に有益な知見は得られない可能性が高いことも強調しておくべきだ。レッドブルのチーム代表ローラン・メキースは、両マシンはあまりに違いすぎるため、片方から得られたフィードバックを直接RB21に転用することはできないと述べており、彼自身それを経験から語っている。

    加えて、各チームはすでに2026年規則への対応に集中しており、最近のアップデートも長く前から計画されてきたもので、現行マシンのために新たに設計されるものはほとんどない。仮にフェルスタッペンがフィルミングデーで有益な発見を得たとしても、予算上限、風洞時間の制限、迫る2026年規則のために、それを今年のマシン開発に適用することは事実上不可能だ。

  • マックス・フェルスタッペン レッドブルF1の現状に「再建期でも落ち着いている」

    マックス・フェルスタッペン レッドブルF1の現状に「再建期でも落ち着いている」

    マックス・フェルスタッペンは、2025年シーズン中盤にして2020年以来となる状況に直面している──高いレベルで走りながらも、常に優勝やタイトルを争えるマシンを持たないという状況だ。F1.comは、波乱続きのシーズンを戦う四度の世界王者に話を聞いた。

    一見すると、フェルスタッペンはそれを比較的冷静に受け止めているように見える。27歳となった彼は2021年から2024年にかけて連続して勝利を重ね、その間に65勝のうち56勝を挙げた。

    そして4年連続でタイトルを獲得。勝利は日常となっていた。しかし今季は全く違う。ライバルのマクラーレンが他を圧倒しているからだ。

    それでもフェルスタッペンは勝利を挙げてきた。だがそれははるかに難しくなり、トップに立つためには彼の圧倒的な才能を余すことなく発揮する必要があった。その結果、ここまで日本とイモラで2勝を収めている。

    とはいえ、彼は依然としてドライバーズ選手権3位と立派な位置にいるが、首位オスカー・ピアストリとは97ポイント差。これはグランプリ4勝分に相当し、シーズン再開後に残されたレースは10戦しかない。

    レッドブルはコンストラクターズ選手権でも苦戦している。主に、現在2台目をドライブしている角田裕毅が得点を重ねられていないことが理由だ。

    チームの194ポイントのうち、フェルスタッペンが稼いだのは187点に上る。

    「自分が置かれている状況を受け入れるしかない」とフェルスタッペンはハンガリーでのレッドブル・モーターホームの中階で語った。「今は最速じゃないけど、最遅でもない」

    「僕たちは常に改善を目指している。勝っていた時もそうだった。今はあまり勝てていないけどね」

    「今はクルマをもっと理解し、どこでタイムを見つけられるかに集中している。もちろん来年は新しいレギュレーションがあるけど、今年のうちにもまだ多くのことを学べると思う」

    4度の世界王座と65勝を積み重ねてきたフェルスタッペンは落ち着きを増したように見える。勝ちたい気持ちは変わらないが、一度勝ち続け、自分の才能を証明した今、この成績の低迷は以前ほど堪えるものではないようだ。

    「勝てないマシンで走った年は何度もあった。それがF1だし、分かっていることだから、割り切るのはそれほど難しいことじゃない」と彼は語った。

    マックス・フェルスタッペン F1 レッドブル

    「まるで第二の家族のようだ」
    ハンガリーでは、フェルスタッペンとレッドブルとの関係における大きな節目を迎えた。F1参戦以来200戦目となったのだ。

    この間、彼は驚異的な32.5%の勝率を記録。少なくとも2027年まで在籍すれば(契約は2028年まで)、ルイス・ハミルトンがメルセデスで記録した単一チーム最多参戦(246戦)を上回ることになる。

    それだけに、チームの多くの人々と強い関係を築いたのは必然だった。

    「長くチームの一員でいられるのは素晴らしいことだ。まるで第二の家族のようだ。共に数多くの美しい成果を成し遂げてきたし、もちろんタイトルも勝ち取った」

    「自分が200戦目を迎えたなんて知らなかったから、ある意味すごく早く感じるけど、振り返れば本当に多くの素晴らしい思い出がある」

    「F1を始めた頃、200戦に到達すること自体がすでに特別な目標だった。その200戦を1つのチームでできたのは最高だ」

    マックス・フェルスタッペン F1 レッドブル・レーシング

    「僕は26年に集中している」
    今季、フェルスタッペンの将来は一年を通して憶測の的となってきた。契約は2028年末まで残っているにもかかわらず、メルセデスがその前に彼を獲得しようとしていると噂されてきた。

    しかしフェルスタッペン本人は一貫して沈黙を保ち、ほとんど語らなかった。

    「他の人がいろいろ話しているだけで、僕はほとんど話さない。だって言う必要がないからね。何も言う必要がない。それがみんなにとってもいいんだ。意味のないことをあれこれ言うのは無駄だし、僕はチームと共に26年を見据えて集中している。レギュレーションをしっかり仕上げて、スタートから競争力を発揮できるようにね」

    来季もレッドブルに残る彼は、チームの未来をどう見ているのだろうか。レッドブルは、2010〜2013年のセバスチャン・ベッテル時代、そして2021〜2024年のフェルスタッペン時代に栄光を手にし、その後に低迷を経験している。

    「僕が来る前にチャンピオンを獲ったチームは、その後再建期を迎え、そして再びチャンピオンを獲れる絶頂期に達した」と彼は語った。

    「今は少し再建の時期だと感じている。もちろん依然として強力なチームだけど、再びステップアップするために、少しの再建や再編成が必要だと思う。そして何が起きているかをもう少し理解する必要がある。それには時間がかかるけど、できればあまり時間をかけずに済むといい」

    そしてこう付け加えた。「チームには低迷から立ち直るメンタリティがある。それは常にそうだった。だから僕はあまり心配していない」

  • ランビアーゼ「フェルスタッペンは優しい巨人」 F1が感謝すべき王者と称賛

    ランビアーゼ「フェルスタッペンは優しい巨人」 F1が感謝すべき王者と称賛

    長年レッドブルでレースエンジニアを務めるジャンピエロ・ランビアーゼは、時に物議を醸すマックス・フェルスタッペンのイメージを和らげ、4度の世界王者は人々がスポーツ界で思い描く「悪役」とは程遠いと主張した。

    ランビアーゼは2016年にフェルスタッペンがレッドブル・レーシングに加入して以来、共に歩んできた。

    ミルトンキーンズのチームでフェルスタッペンが200戦目を迎えることを祝うYouTubeの特集「Behind the Charge」に出演したイタリア系英国人エンジニアは、コース上での評判とは対照的に、より温かみのあるオランダ人ドライバーの人物像を描いた。

    ランビアーゼはフェルスタッペンをコース外では「優しい巨人」「好感の持てる人物」と評し、27歳の彼がドライバーとしてだけでなくメンターとして果たす貢献をF1コミュニティが理解すべきだと訴えている。

    コース外では誠実で優しい巨人
    「ここサーキットではマックスはパドックの悪役のように描かれるが、サーキットを離れれば全くの正反対だ」とランビアーゼは語った。

    「彼は最も誠実で、優しい巨人で、とても好感の持てる人物だ。私は彼を親友だと思っている」

    レッドブルのエースはアグレッシブな走りと率直なインタビューでスポーツ界で最も賛否が分かれる人物の一人となっているが、ランビアーゼは27歳のプライベートな一面は全く異なると語る。

    「マックスは間違いなく世代を代表する才能だ。彼は近年のミハエル・シューマッハやルイス・ハミルトンの後を継ぎ、その役割を担っている」

    「そして彼がこのパドックにもたらしたもの…それは新人たちとの関係に表れている。彼らは皆、彼を手本とし、彼のようになり、彼が成し遂げたことを達成しようとしている」

    「だから、F1はそのことに感謝すべきだと思う」

    マックス・フェルスタッペン F1 レッドブル・レーシング

    頑固さという一面
    ランビアーゼは、フェルスタッペンの厄介な側面、特に自らの仕事上の関係で表に出る性質を認めることも避けなかった。

    「マックスの限界?それは頑固さだ」と彼は笑みを浮かべながら語った。「彼は自分が一番正しいと思っている。それはエンジニアにとって挑戦で、彼の心の内に入り込もうとすることだ」

    「私は受け入れるようになった。彼はその場であなたの勧めを受け入れなくても、実際にはスポンジのように吸収していて、認めはしないが、後になってあなたの求めたことを実行するのだ」

    F1が“感謝すべき”王者
    ランビアーゼにとって、フェルスタッペンの影響はレース勝利やタイトルを超えたものだ。その存在はスポーツそのものの文化や競争心を形づくっていると主張する。

    「F1はそのことに感謝すべきだと思う」と彼は、若いドライバーに示す手本や、卓越性を追求し続ける姿勢を振り返りながら語った。

    見出しや激しい無線のやり取りの裏にあるランビアーゼの洞察は、これまでとは違うフェルスタッペンの姿を浮き彫りにしている。競争心と静かな指導力の融合こそが、彼のコース上での支配と同じくらい、そのレガシーを形づくる重要な要素なのかもしれない。

  • マックス・フェルスタッペン レッドブルF1鼓舞「今年の教訓を2026年に活かせ」

    マックス・フェルスタッペン レッドブルF1鼓舞「今年の教訓を2026年に活かせ」

    マックス・フェルスタッペンは、自身とチームがドライバーズ選手権とコンストラクターズ選手権の両方で大きなポイント差を抱えているにもかかわらず、レッドブルに対して2025年のF1シーズンを投げ出す誘惑に抗うよう求めた。

    オランダ人のフェルスタッペンは、ドライバーズ選手権で首位のオスカー・ピアストリから97ポイント差を追って後半戦に臨む。一方、レッドブル・レーシングはコンストラクターズ選手権でわずか4位に留まり、マクラーレンに対して実に365ポイントの大差をつけられている。

    それでもフェルスタッペンは、2026年に新技術規則が導入されてスポーツの勢力図が塗り替えられる中で、シーズン残りを貴重な洞察を得る機会にできると固く信じている。

    「現実的に言えば、マクラーレンと戦うのはもちろん非常に難しいだろう」とフェルスタッペンは前戦ハンガリーGPで語った。

    未来への学び
    2026年にF1の技術規則が大幅に変更されるのを前に、フェルスタッペンは2025年シーズンから教訓を引き出す重要性を強調し、レッドブルが将来再び競争力を取り戻すために必要だと述べた。

    彼は現行シーズンを放棄するという考えを退け、依然として得られるエンジニアリングの知見を強調した。

    「今年もまだ学ぶことはたくさんある」と4度の世界王者は語った。「もちろん来年に向けたマシンはすでに完全に進行中だ。しかしエンジニアリングの面では、今年から学べることはまだたくさんある」

    「『今年はチャンピオンを獲れないから完全に切り捨てる』とは言えない。前にも言ったように、今年から来年に持ち込めることは常にあるんだ」

    マックス・フェルスタッペン F1 レッドブル・レーシング

    フェルスタッペンの現実的な姿勢は、RB21のパフォーマンス問題から得られるデータが、レッドブルの新規則へのアプローチを洗練させる重要な要素になり得るという信念を裏付けている。

    「来年どこにいるかなんて本当に誰もわからない」と彼は2026年の勢力図の不透明さについて付け加えた。

    「でも、クルマやその挙動についてもっと学ぶ機会はまだたくさんある。もちろん来年はクルマが違うだろうが、それでも今年から得られることがあり、それを来年に実装できる」

    残り10戦となった今、レッドブルが厳しいシーズンを乗り越えつつ、2026年に向けてより強固な基盤を築く上で、フェルスタッペンのリーダーシップは極めて重要となるだろう。逆境から学ぶという彼の強い姿勢は、F1の熾烈なグリッドの頂点奪還を目指すレッドブルにとって決定的な要素となる可能性がある。

  • マックス・フェルスタッペン F1夏休みにトト・ヴォルフのヨットを訪問

    マックス・フェルスタッペン F1夏休みにトト・ヴォルフのヨットを訪問

    F1は現在、義務付けられた2週間のサマーブレイクに入っており、マックス・フェルスタッペンはトト・ヴォルフのヨットに乗船している姿を撮影され、話題を呼んでいる。

    イタリアの『AutoSprint』が最初に報じたところによると、オーストリア人であるヴォルフのヨット上でフェルスタッペンとヴォルフが一緒にいる画像が水曜日にソーシャルメディア上で広まった。

    最近の別の休暇中に撮影されたとされるヴォルフとフェルスタッペンの写真とは異なり、『PlanetF1.com』は今回の写真が本物であり、両者がサルデーニャで休暇中にヴォルフのヨットを訪れたことを確認している。

    フェルスタッペンとヴォルフだけでなく、同じくイタリアの島で休暇を過ごしているF1関係者がいる。シャルル・ルクレールもその一人で、ファンとの写真撮影に応じている姿が目撃されている。

    関係筋によれば、『AutoSprint』のSNS投稿で見ることができる今回の画像は完全に本物であり、AI使用を示唆する画像アーティファクトのようなものが見られるにもかかわらず、その真偽には疑いがないという。

    両者は良好な関係で知られており、家族とともに休暇を過ごしていることから、フェルスタッペンのヴォルフのヨット「マングスタ」訪問は仕事とは無関係で純粋に社交的なものであると見られている。

    今回の休暇での交流は、イギリスGP後の3週間の間にも似たような出来事があったことに続くもので、その際には両者が会っていたとする偽の画像がソーシャルメディア上で出回っていた。

    その後のベルギーGPで、フェルスタッペンはメルセデス移籍を話し合ったのではないかという憶測を一蹴した。

    「その時、僕は海で泳いでいた」と27歳のフェルスタッペンは『PlanetF1.com』を含むメディアに語った。

    「僕はそういう噂については全く気にしていない。友達や家族と一緒に休暇を過ごしていて、同じ時期に他の人たちもそこにいれば、そういうことは起こり得る。島には僕とトトとその家族以外にもたくさんの人がいる。同じ島に行けば、そういうことはあり得るんだ」

    マックス・フェルスタッペン F1 メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    最近フェルスタッペンは、F1 2026年シーズンにヴォルフ率いるメルセデスへ移籍する可能性を否定し、来季もレッドブルに残留する意向を明らかにした。

    フェルスタッペンは、来季から自社製パワーユニットを初めて投入するレッドブルの競争力に不確実性がある中で、メルセデスでの選択肢も探ったとされている。

    しかし4度のF1ワールドチャンピオンは、来季もレッドブルに忠誠を誓うことで、2026年に向けた勢力図を見極める立場を維持した。パドックの噂では、新レギュレーションの下でメルセデスが最初から好調な滑り出しを切る有力候補とされている。

    ヴォルフは、2026年のレッドブル離脱をフェルスタッペンに決断させることはできなかったかもしれない。フェルスタッペンは2028年まで契約を結んでいるが、レッドブルはもし来年に新天地を希望する場合は引き留めない意向を既に示しているとされる。

    メルセデスは来季のドライバーラインアップをまだ正式発表していないが、現状のジョージ・ラッセルとキミ・アントネッリが残留するとみられている。ただし契約期間は注目ポイントで、メルセデスは状況次第でフェルスタッペンを獲得できるよう、少なくとも一方の契約を柔軟にしておく可能性が高い。

    ラッセルとアントネッリはメルセデス直属のマネジメント下にあるため、契約交渉はやや複雑になっており、少なくとも一人は2026年末以降のシート確保を懸けた戦いを強いられる可能性がある。

    現時点でフェルスタッペンの将来は安泰であり、新チーム代表ローラン・メキースによれば、チームとしては「本当の意味で疑ったことはない」という。

    「マックスは何度も繰り返し言ってきたし、我々は彼が望むものを知っている。彼は速いクルマを望んでいるんだ。

    今回はそれを少し大きな声で言ったというだけで、それを皆が聞けたのは良いことだが、我々としては彼が常にチームの中心であることに変わりはない」

    フェルスタッペンの将来は、2026年F1シーズンのRB22と初のRBPTエンジンがどれほど競争力を発揮するかに大きく左右される可能性が高い。

    クリスチャン・ホーナーがチーム代表職を解任される直前、チーム内で「再び真のトップチームになるには少なくとも3年が必要だ」と発言したとされており、これが現実となれば、来季の間にフェルスタッペンがメルセデスに心を動かされる可能性もある。

  • マックス・フェルスタッペン マクラーレンF1優位の理由は「タイヤだけではない」

    マックス・フェルスタッペン マクラーレンF1優位の理由は「タイヤだけではない」

    現F1ワールドチャンピオンのマックス・フェルスタッペンは、今季のマクラーレンの支配力がタイヤマネジメント能力だけに起因しているとの見方に異議を唱え、同チームの優位をより多角的に分析した。

    今季ここまで14戦中11勝を挙げたマクラーレンは、コンストラクターズ選手権とドライバーズ選手権のダブル制覇に向けて視界良好。夏休み突入時点でフェルスタッペンは、オスカー・ピアストリとランド・ノリスにそれぞれ97点、88点差をつけられている。

    パドックではMCL39の優れたタイヤ劣化抑制性能が注目されてきたが、フェルスタッペンは同マシンの強みはそれだけではないと指摘する。

    中速コーナーでの驚異的パフォーマンス
    先週末のハンガリーGPでフェルスタッペンは、特にインターミディエイトタイヤにおけるタイヤ管理能力でのマクラーレン優位を認めつつ、中速コーナーでの圧倒的な速さも勝敗を分ける要素だと強調した。

    「確かにタイヤには優しい。タイヤを良い状態で保てるんだ。それはウェットでインターミディエイトを履いた時に顕著に分かる。あのタイヤはよりデリケートで、オーバーヒートしやすいけど、彼らはそれを完全にコントロールしている」

    「同時に、中速域でのパフォーマンスは他の誰よりも驚異的だ。リアを失わずにフロントアクスルを回し込む回頭性は本当に素晴らしい。我々もそれを実現しないといけない」

    今季序盤にはマクラーレンに「タイヤの水冷システムが搭載されているのでは」との疑念が浮上し、FIAが否定した経緯もあるが、4度の王者は噂よりもテレメトリーデータが雄弁だと話す。

    マックス・フェルスタッペン レッドブル F1 レッドブル・レーシング

    ステラ代表「データが証明している」
    マクラーレン代表のアンドレア・ステラも、フェルスタッペンの指摘を真っ向から受け止めた。

    「GPSデータを見れば一目瞭然だ。いくつかのチームと速度を比較すると、中速コーナーにおいてマクラーレンは最も高いミッドコーナースピードを生み出せる。マックスの評価は正しい」

    「もちろん弱点もある。非常に高速なコーナー、例えば(シルバーストンの)コプスや(スパの)プーオンでは最速ではないし、非常に低速な区間でも最速ではない」

    「しかし、シーズンを通じて多くのコーナーは中速域に属しており、その領域では我々のマシンがデータ上ベストだ」

    フェルスタッペンは今季鈴鹿やイモラといった高速サーキットで勝利を挙げているが、さまざまなレイアウトでの一貫性ではレッドブルはマクラーレンに及んでいない。

    2025年シーズン後半戦に向け、レッドブルを含む他チームにとっての最重要課題は、マクラーレンが中速コーナーで示す「フロントのグリップとリアの安定性の絶妙なバランス」をいかに再現するかにある。

  • マックス・フェルスタッペン レッドブルF1マシン「自分専用設計」説を否定

    マックス・フェルスタッペン レッドブルF1マシン「自分専用設計」説を否定

    マックス・フェルスタッペンは、レッドブルのF1マシンが自分のドライビングスタイルに合わせて作られているという長年の説について、真相を明らかにした。

    オランダ人のフェルスタッペンは2019年以来、レッドブルのチームメイトに対して常に優位を保ち、その間に60勝と4回のワールドチャンピオン獲得を成し遂げている。

    今季はレッドブルがパフォーマンス面で苦戦しているにもかかわらず、フェルスタッペンは依然としてチームメイトのリアム・ローソンと角田裕毅を上回り、チームの総得点194ポイント中187ポイントを稼ぎ出している。

    近年のチームメイトたちの苦戦は広く知られており、レッドブルがフェルスタッペンの好みに合わせたマシンを作っているのではないかという見方が浮上してきた。

    しかし、この説についてフェルスタッペンは否定した。

    「僕は、与えられたものに適応しているだけだ。それは僕が好きなものじゃなくて、単に今あるものなんだ」とフェルスタッペンは、元『トップギア』司会者のクリス・ハリスとのフォード・パフォーマンス公式YouTubeチャンネルでの対談で語った。

    「だから、それに合わせて走らなきゃならない。それが一番速く走れる方法だからね。でも、それは僕が個人的に好むものではない」

    「僕はマシンの別の部分を変えたいと思っている」

    レッドブルのテクニカルディレクターであるピエール・ワシェも、昨年のRB20をフェルスタッペン専用に開発したわけではないと強調した。

    「我々の意図は(RB20を)マックス専用に開発することではなかった。だが彼は、より繋がりの少ないバランスでも対応できるドライバーだ」とワシェは昨年語った。

    「速いマシンを作るためには、必然的にそういう方向に進むことになる。もちろん、アンダーステア寄りのクルマにすることもできるが、それでは遅くなる。我々の仕事はそこから離れて、セットアップで速さを引き出すことだ」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル F1 レッドブル・レーシング

    フェルスタッペンの元チームメイトであるアレクサンダー・アルボンは、かつてレッドブルのマシンの挙動を「感度の高いコンピュータのカーソル」に例えたことがある。

    「まず、多くの人が『あのマシンは彼のために作られている』と言うけど、彼はフェラーリ時代のミハエル・シューマッハのように、自分の周りにチームを築き上げたような存在だと思われている」とアルボンは2023年末、『High Performance Podcast』出演時に語った。

    「実際のところ、マシンはそういうものなんだ。彼はとても速いから、結果的にそうなってしまう。彼はかなり独特なドライビングスタイルを持っていて、簡単に慣れることはできない」

    「誰にでもドライビングスタイルはある。僕はどちらかというとスムーズな方だが、フロントエンドがしっかりしていて、シャープでダイレクトなクルマが好きだ。マックスも同じだけど、彼のシャープさとダイレクトさのレベルは全く別物で、目がくらむほどシャープなんだ」

    「感覚を説明するとしたら、(コンピュータゲームで)感度を完全に最大に上げて、マウスをちょっと動かしただけで画面上をカーソルが飛び回るような感じだ。あまりにもシャープになって、少し緊張してしまうような感覚だね」

    “完璧主義者”マックス・フェルスタッペン
    チャンピオン争いからは事実上外れているにもかかわらず、フェルスタッペンは2025年も際立ったパフォーマンスを披露してきた。

    日本、サウジアラビア、マイアミ、シルバーストンでのポールポジションは見事であり、今季マクラーレン勢以外で唯一勝利を挙げたドライバーとして、鈴鹿とイモラで優勝している。

    しかしフェルスタッペンは、自分の走りに完全に満足できることはほとんどないとし、自らを「かなりの完璧主義者」だと表現した。

    「僕は自分の実力を人に見せつけるためにやっているわけじゃない。自分自身に対して最高でありたいからやっているんだ」とフェルスタッペンは強調した。

    「その意味では僕はかなりの完璧主義者で、決して十分だとは思わない。もちろん、マシンから降りて『まあまあ良かった』と言えることはあるけど、決して“十分”ではない。ただ“まあまあ良かった”というだけだ」

  • レーシングブルズF1 フェルスタッペンの「運転しやすい」発言の真意を説明

    レーシングブルズF1 フェルスタッペンの「運転しやすい」発言の真意を説明

    マックス・フェルスタッペン、角田裕毅、リアム・ローソンがいずれも、レッドブルRB21が扱いづらいと繰り返し不満を述べてきた一方で、レッドブルの姉妹チームであるレーシングブルズのVCARB 02については、まったく異なるフィードバックが寄せられている。

    今季、RB21とVCARB 02の両方をドライブしたローソンは、その2台の間にある顕著な違いについてコメントしたドライバーの一人だ。。

    フェルスタッペンも、ローソンがシーズン序盤にレッドブルで苦戦していた3月、日本GPでの降格前に「彼らのクルマの方が僕たちのよりも運転しやすい」と述べていた

    レーシングブルズのマシンは「運転しやすい」のか?
    しかし、新たにレーシングブルズのチーム代表に就任したアラン・パーメインは、VCARB 02はエンジニアが適切なパフォーマンスウインドウに入れやすい設計になっていると説明する。

    本質的に運転が容易なわけではなく、最適な性能を発揮できる状態で走らせる機会が多いため、ドライバーがステアリングを握った際の感触が良くなるという。

    「運転しやすいクルマだという話がよく出ている」

    「多くの人がそれについて話していて、ドライバーがどのように対応しているかを見ている。でも実際には、空力的に最適なウインドウに入れやすいクルマだと思っている」

    「我々は必要なことをセットアップで行い、そこから最大限を引き出せる。それが単純にパフォーマンスにつながるんだ」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング

    レーシングブルズ「どこでもうまく機能する」
    レーシングブルズは現在、アストンマーティンとザウバーとともにコンストラクターズ選手権6位争いを繰り広げており、サマーブレイク時点で3チームの差はわずか6ポイントだ。

    ルーキーのアイザック・ハジャーはモナコGPで自己最高位の6位を記録し、チームメイトのローソンも6月のオーストリアGPで同じ順位を獲得している。

    パーメインは、VCARB 02はさまざまなサーキットに適応できる万能なマシンだと語る。

    「スパでもうまく機能したし、ここ(ハンガリー)でもうまくいった。いろんなサーキットでうまく走っている」

    「バルセロナでは本当に素晴らしかった。オーストリアもとても良かった。いや、どこでもかなり満足しているようだね」

  • レッドブルF1代表メキース フェルスタッペンは「子供たちに夢を与えている」

    レッドブルF1代表メキース フェルスタッペンは「子供たちに夢を与えている」

    ローラン・メキースは、イギリスGP後にレッドブル・レーシングの新チーム代表兼CEOに就任して以来、4度のF1ワールドチャンピオンであるマックス・フェルスタッペンと密接に仕事をしている。

    フランス人のメキースは、フェルスタッペンが与える影響力は依然として過小評価されていると語り、レッドブル・レーシング公式YouTubeチャンネルの番組『Behind The Charge』でその見解を明かした。

    「マックスがF1を含むシングルシーターのピラミッド全体に与えてきた、そして今も与えている影響を我々は過小評価していると思う。彼はクルマの中でも外でも、360度あらゆる面からF1を愛している。そしてそれが、多くの子どもたちにとって、昼も夜もレーシングカーを走らせることを夢見る根本的な理由なんだ」とメキースは語った。

    「マックスは彼らに、それをどうやって実現し、どうやって最高の存在になるかを示してくれている。彼がどれだけの“刷り込み”を与えたのか理解するには、おそらく何年も、もしかするともっと長い時間が必要になるだろう」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング

    以前、フェルスタッペンはクリスチャン・ホーナーの下で仕事をしていたが、レッドブル・レーシングはホーナーを解任し、その直後にメキースが後任として発表された。

    フェルスタッペンはメキースの影響について前向きに捉えており、GPblogなどに対して次のように語っている。

    「彼はとてもオープンマインドだ。僕たちの間のコミュニケーションはもっと良くなっていくだろうけど、これまでも本当にうまくいっている」

    メキースは現在、レッドブル・レーシングで難しい課題に直面している。この1年半でチームはライバルに対して後れを取り、マクラーレンが支配的な存在となり、コンストラクターズ選手権ではメルセデスとフェラーリもレッドブルの前に立ちはだかっている。フランス人のメキースには、チームを再び世界タイトル争いに引き戻すという使命が課せられている。

  • F1:フェルスタッペン 元スポンサーがマネーロンダリングと贈収賄で禁錮刑

    F1:フェルスタッペン 元スポンサーがマネーロンダリングと贈収賄で禁錮刑

    元オランダ大手スーパーマーケット「ジャンボ」のCEOで、マックス・フェルスタッペンの元個人スポンサーでもあったフリッツ・ファン・エールが、マネーロンダリング、贈収賄、文書偽造の罪で禁錮2年の判決を受けた。

    木曜日に下されたフローニンゲン地裁の判決は、52歳の実業家にとって劇的な転落を意味するもので、ファン・エールは控訴する見通しだ。

    ファン・エールの不祥事は2022年、ジャンボ(オランダ国内を中心に、ベルギーにも数店舗を展開)がマネーロンダリングの疑惑に揺れたことから始まった。

    裁判所は、ファン・エールが企業経営者としての立場を乱用し、架空請求書やスポンサーシップを隠れ蓑として私腹を肥やしていたと認定。違法な物品やサービスを受け取り、ジャンボのスポンサー予算を利用して自身の事業(モトクロスチームなど)に資金を流用していたと結論づけた。共犯者のテオ・Eも有罪となり、懲役3年半の判決を受けた。

    モータースポーツとの関わりと失墜
    ファン・エールは経営者としてだけでなく、国際モータースポーツ界でも広く知られていた。フォーミュラ・フォードでの活動から、FIA世界耐久選手権(WEC)やル・マン24時間レース5度の出場まで幅広い経歴を持つ。

    「レーシングチーム・ネーデルラント」のドライバーとして2021年のル・マン24時間レース(プロアマクラス)で表彰台を獲得。

    また、キャリア初期のフェルスタッペンを支えた主要スポンサーであり、ジャンボのロゴはレッドブル所属時代のフェルスタッペンのヘルメットにも複数シーズンにわたり掲出された。しかし、2023年末にCEOがトン・ファン・フェーンへ交代すると、年間2,000万ユーロ規模のスポンサー予算は打ち切られた。

    マックス・フェルスタッペン

    現金、汚職、そして失墜した名声
    2022年、オランダ当局はファン・エールの自宅とジャンボ本社を家宅捜索し、それぞれ17万6,000ユーロと44万8,000ユーロの不明な現金を押収。直後に逮捕され、検察は架空請求書の作成、賄賂の受領、さらには麻薬関連犯罪者との関係維持などを訴追した。

    この影響でレーシングチーム・ネーデルラントは活動を終了し、資産はチームWRTに売却。ファン・エールはCEOを辞任し、世間の厳しい視線を浴びることとなった。

    判決後もファン・エールは強気の姿勢を崩さず、
    「私の仕事人生はまだ終わっていない。終わったと言う人もいるが、実際は逆だ。もしかしたら人生のリセットかもしれない。私はこれからも、そしてこれまでも起業家だ」と語った。

    それでも、この有罪判決は、かつてビジネスとスポーツの両面で称賛された人物のキャリアに、取り返しのつかない汚点を残すことになった。