カテゴリー: マックス・フェルスタッペン

  • マックス・フェルスタッペン F1オランダGP初日「大きな改善は期待できない」

    マックス・フェルスタッペン F1オランダGP初日「大きな改善は期待できない」

    マックス・フェルスタッペンはF1オランダGP金曜フリー走行を終えて、予選に向けて「大きな改善は期待できない」と語り、ザントフォールトのサーキットレイアウトがレッドブルRB21の「根本的な弱点」を露呈していると認めた。

    母国グランプリの初日もフェルスタッペンは不満を募らせた。夏休み前のハンガリーGPに続き、RB21のパフォーマンス不足が表面化し、チームは依然として解決できない問題を抱えている。

    数多くのセットアップ変更を試したものの改善は見られず、ザントフォールト特有の長いコーナーが弱点をさらに際立たせたと説明した。

    「特別なことは何もない」フェルスタッペンはSky Sports F1にそう語った。「同じ問題で苦しんでいる。いろいろ試したけど、根本的な問題に関しては何も変わらないんだ。だから、今夜のうちに少しでも見つけられるかどうかを見てみるけど、大きな改善を期待するつもりはない。トリッキーだし、このサーキットのレイアウトは僕らが抱えている問題に合っていないと思う」

    苛立ちはさらに募った。FP1終盤、ターン1でブレーキングを誤って直進し、グラベルに突っ込んでストップ。マシンは砂利に埋まり、コクピットを降りざるを得なかった。

    一方、ライバル勢は順調に進んだ。マクラーレンのランド・ノリスが両セッションでトップタイムを刻み、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソも僅差で続いた。フェルスタッペンにとって、予選で前を争うのは容易ではないことを示した。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング) F1 オランダグランプリ

    ザントフォールトのレイアウトがレッドブルの苦戦を露呈
    特に問題が表れたのはザントフォールトの中盤区間だ。「第2セクターだね。あそこが一番の問題だ。長いコーナーが多いから良くない」とフェルスタッペンは明かした。

    週末に向けての展望も厳しい。「トップ5に入るだけでも本当に難しいと思う。そういう感じに見える。まあ、明日になれば分かるけどね」と苦しい状況を認めた。

    一方、レッドブルのもう一方のガレージでは角田裕毅が波乱の初日を迎えた。FP1でコースオフを喫して16番手に沈んだが、午後には持ち直し、FP2で7番手に浮上した。

    なお、レッドブルは今大会に小規模なアップグレードを投入している。RB21のフロントウイングに変更を加え、コード長を延ばしたフロントフラップを導入。FIAのアップグレード報告によれば、これは「角度を通じて得られるロードを増加させる」ことを意図し、「ザントフォールトの要求により適合させる」ためだとされている。

  • マックス・フェルスタッペン 勝率75%母国F1オランダGP「運があれば勝てる」

    マックス・フェルスタッペン 勝率75%母国F1オランダGP「運があれば勝てる」

    レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、自身の母国グランプリであるF1オランダGPを前に心境を語った。

    ザントフォールトでは2021年にカレンダー復帰して以来、3勝と2位1回という驚異的な勝率75%を誇り、まさに“牙城”としてきた。しかし今季の状況では勝利は容易ではないと認めつつ、「運があれば勝てる可能性はある」と展望を語った。

    現王者は今年すでに2勝を挙げているが、それはいずれもマクラーレンが優位に立つ中で「番狂わせ」とも言える走りだった。フェルスタッペンは残り10戦で選手権首位のオスカー・ピアストリから97ポイント(ほぼ4勝分に相当する差)を追う立場にあり、5連覇に向けてザントフォールトでの勝利が重要になる。

    「今は幻想を抱いていない」とフェルスタッペンはF1.comに語った。「今年ここで勝つのはとても難しいことは分かっているけど、正直に言えば、ただ楽しく素晴らしい週末、そして素晴らしいスペクタクルを望んでいる」

    「もう何度かここで勝ったことがあるし、それは確かに助けになる。そして、トラックに到着すれば全力を尽くすつもりだ。もちろん、またみんなに会うために表彰台に上がれればいいと思っている」

    マックス・フェルスタッペン オランダグランプリオランダのファンはF1、特にフェルスタッペンに熱狂的だ

    忠実で情熱的なオレンジアーミーを勝利、あるいは表彰台で喜ばせることが難しいと分かっていても、母国イベントへの熱意は冷めていない。ザントフォールトは契約の残り2年のうちの1年を迎える。

    「ザントフォールトでレースをするのは本当に素晴らしい」と彼は言う。「まさか可能だとは思っていなかったし、すでにいくつものクールなイベントと素晴らしい結果を手にしてきた。同時にクレイジーな天気もあった」

    「僕にとっては本当に狂気の週末なんだ。あれだけのサポートをサーキットで受けるのを目にして、オレンジ一色の光景を見る。さらに王室までもがレースにやってくる」

    「そんなことは、レーシングを始めた頃には全く考えもしなかったことだ。だって、まさかそんなことが可能だとは思っていなかったから」

    フェルスタッペンは、自分の名前が観客に連呼されるのを知っている。それはサーキットに入った瞬間から、コース上のあらゆるコーナーで、そしてもちろん表彰台に立ったときに起こることだ。

    「そう、笑顔になるし、国歌を聴くと鳥肌が立つんだ」と彼は言う。

    「もちろん、レースに勝った時に表彰台で聴くこともあるけど、そこに立って、ファンのみんなが国歌を楽しみ、大きなサポートや音楽とともに週末を通して全体的に楽しんでいるのを見ると、間違いなく心を動かされるんだ」

    勝率75%、残りの1戦は2位というのは、ドライバーにとって驚異的な成績であり、F1に来る前はザントフォールトをほとんど走った経験がなかったことを考えると、なおさら際立つものだ。では、彼をこの14コーナー、4.259kmの狭いサーキットでここまで強くしている要因は何なのだろうか。

    「分からない」と彼は笑いながら言う。「確かに僕が楽しんでいるトラックのひとつではあるけど、楽しんでいないトラックでも好成績を収めてきたこともある。常にすべてを最大化するよう努めているだけなんだ」

    「もちろん、ここに来ていた年はクルマがとてもよく走っていた。僕らの支配的な時代だったから、それは確かに助けになる。ホームグランプリでは、良い結果を出したいものなんだ」

    「他のグランプリより速く走っているとは思わないけど、やっぱり良い結果を出したい。その気持ちは常に頭の片隅にある」

    おおむね毎週末、勝利を争えると分かっていた4年間を経て、今は特別なことや異常なことが起こらない限り難しいと分かっているのは、決して簡単なことではない。しかしフェルスタッペンは、それに対処する方法を見つけている。

    「たぶん、だんだん上手くなってきたと思う」とフェルスタッペンは言う。「スポーツでたくさん勝ってきたことも役立っている。それが自分を落ち着かせるんだ」

    「もちろん、クルマに乗ったら常に最高を求めるし、できる限りのパフォーマンスを発揮したい。でもクルマを降りたら、不運な週末でも世界の終わりじゃない。それを少し文脈に当てはめられるし、ずっと落ち着いていられる」

    さらに、第一子リリーの誕生もプラスの影響を与えている。すでに印象的な切り替え能力を持っていた彼にとって、週末が終われば完全にスイッチを切り、次にサーキットに戻ればすぐにスイッチを入れることができるようになった。

    「正直なところ、それほど大きな変化ではなかった。ケリー・ピケの娘ペネロペと一緒に過ごすことで、すでにとてもいい準備ができていたからね!」と父親になってからの変化について語る。

    「だから、今のところかなり順調だ。僕にとっては、家に帰ればレースで何が起きたかはすぐに忘れる。結局、家に帰って赤ん坊に会えば、それが一番大事だから」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング今季は時にペース不足に苦しむフェルスタッペンとレッドブル

    ザントフォールトでの勝利が難しいことは受け入れているが、それを成し遂げることは今週末の母国レースか、あるいはシーズン後半のどこかで、依然として可能だと分かっている。ただし、その成否は他の者たちの仕事に大きく依存する。

    「そう、運があればね」と彼は勝利の可能性について語る。「運があれば可能だ。でも他の人がミスをしなければ…2023年みたいに」

    「ミスがあまりなければ、勝つチャンスはあまりない。それが今の気持ちだ。でも決してゼロではない。常にチャンスはある」

    そして、もしフェルスタッペンが今週末、その運を味方につけることができれば、彼の名前が刻まれたTシャツを着た観客で埋め尽くされたスタンドが、大歓声で沸き上がることは間違いない。

  • マックス・フェルスタッペン F1オランダGP会見「残り10戦も冷静に挑む」

    マックス・フェルスタッペン F1オランダGP会見「残り10戦も冷静に挑む」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は、2025年F1オランダGPを前に行われた木曜会見で、シーズン後半戦に向けた意気込みや母国ザントフォールトでの特別な雰囲気について語った。

    今季はチャンピオン争いから外れているfフェルスタッペンだが、「無駄にフラストレーションを溜めても意味がない」と冷静に強調し、未来に向けた改善に集中する姿勢を示した。

    フェルスタッペンは残り10戦について「ベストを尽くすだけ」と述べ、毎戦でチャンスを探りながらマシン理解を深める意向を示した。来季は規則変更で大きく変化するが、現行マシンでも「少しでも性能を引き出して楽に戦えるようにしたい」と語り、開発の積み上げを重視する姿勢を見せた。

    今週末のザントフォールトについては「ベストのサーキットではない」としながらも、天候の変化が混乱を生む可能性に触れ、「様子を見なければならない」と慎重な見解を示した。クルマに合うサーキットについては「高速コーナーの多いレイアウトの方が良い」と述べ、低速や中速区間での課題を認めている。

    母国GPならではの雰囲気については「ピットを出た瞬間にオレンジの観客を見ると笑顔になる」とコメント。「3日間ずっと祭りのようで特別だ」と話し、地元ファンからの熱烈な声援が大きな力になっていると明かした。

    また、チャンピオン争いを外から見守る立場になったことについては「それほど難しくはない」と語り、「いつかそういう時が来るのは分かっていた。声を荒げるのはエネルギーの浪費だ。今はクルマとチームの運営を見直し、未来に向けて改善することが大事だ」と冷静に現状を受け入れた。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング) F1 オランダGP

    会見では、来季からF1に参戦するキャデラックがセルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスの起用を発表した件についても触れ、「シートを得られて本当に嬉しい。彼は素晴らしい人間で、いつも良い関係だった。復帰を見られて嬉しい」と元チームメイトを祝福した。その上で「どういう走りをするかはクルマ次第」と冷静に語り、さらに「多くのチームで走った経験は新チームにとって大きな財産になる」とも指摘した。

    また、アレックス・パロウのF1昇格の噂については「インディカーでの実績は素晴らしいが、F1でどうなるかは誰にも分からない。逆に僕らがインディカーでどうなるかも分からない。議論しても時間の無駄だ」と答え、評価を避けた。

    新代表ローラン・メキースについては「アプローチは気に入っているし、チームの雰囲気は良くなっている。劇的な変化には時間がかかるが、ポジティブだ」と信頼を寄せるコメントも残した。

    さらに、ザントフォールトが近くF1カレンダーから外れる見通しについては「ストリートサーキットが増えなければ構わない」と率直に述べ、「ホームグランプリを数年間持てたこと自体が誇らしいし、F1が来なくても素晴らしいサーキットだ。だからまた戻ってくる」と語り、母国ファンへの感謝を示した。

  • セルジオ・ペレス キャデラックF1移籍発表後にフェルスタッペンが最初に祝福

    セルジオ・ペレス キャデラックF1移籍発表後にフェルスタッペンが最初に祝福

    セルジオ・ペレスは、キャデラックF1チームへの移籍発表後、マックス・フェルスタッペンが最初に祝福のメッセージを送ってくれたことを明らかにした。ペレスはバルテリ・ボッタスとともにアメリカ新規チームのラインナップとして発表された。

    現在2025年シーズンのF1シートを持たないペレスは、母国メキシコで開催されたキャデラックのイベントで、発表直後にフェルスタッペンから真っ先に連絡があったと語った。

    「驚いたのはメッセージをくれたドライバーの多さだ。みんな僕のことを恋しく思ってくれているようだ」とペレスは述べた。

    「最初に連絡をくれたのはマックス(フェルスタッペン)で、すぐに送ってくれた。チームメイトだったピエール(ガスリー)、フランコ(コラピント)からもメッセージをもらった。僕たちはグループがあって、だいたいそこでメッセージを送るんだ。みんな僕が戻ってきたことを喜んでくれているのがうれしかった」

    セルジオ・ペレスとマックス・フェルスタッペンはレッドブルで4シーズンにわたってチームメイトを務め、ミルトンキーンズを拠点とするチームにコンストラクターズタイトル2回をもたらした。その期間にフェルスタッペンはドライバーズタイトルを4度獲得している。両者は互いに高く評価し合っており、フェルスタッペンが真っ先にペレスへ祝福を送ったことは驚きではない。

    フェルスタッペン「ペレスへの約束を果たしたい」
    フェルスタッペンは以前、オーストリアGP週末に、セルジオ・ペレスに対してまだ果たしていない約束があると明かしていた。4度の世界王者は、元チームメイトに近く再会できることを望んでいると語った。

    レッドブル・レーシングの母国レースを前にメディアに語ったフェルスタッペンは、ペレスからサイン入りのヘルメットを贈られた際、自分のヘルメットを返すと約束したが、まだ渡せていないと説明した。

    「また近くパドックで会えることを楽しみにしている。まだ彼に僕のヘルメットを渡さないといけないんだ。彼がとても素敵なメッセージを書いた自分のヘルメットをくれたから、僕も約束した。できればメキシコあたりで彼に渡せたらいい」とフェルスタッペンはPlanet F1を通じて語った。

    セルジオ・ペレスはレッドブル・レーシングにおけるマックス・フェルスタッペンの最長のチームメイトであり、2026年までの契約を結んだ時点では、F1でも屈指の長期コンビになると見られていた。しかし2024年シーズン終了後に契約を打ち切られたため、その記録は実現しなかった。

    キャデラックでF1復帰を果たしたペレスは、2026年の新レギュレーション導入シーズンに、再びフェルスタッペンとパドックで顔を合わせることになる。

  • マックス・フェルスタッペン F1オランダGP展望「オレンジの海を走るのは特別」

    マックス・フェルスタッペン F1オランダGP展望「オレンジの海を走るのは特別」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は、夏休み明け最初のレースを迎える。しかも舞台は地元オランダGP。オールドスクールなレイアウトのザントフォールトに戻ることを心待ちにしている。

    5月に第一子リリーが誕生して以来、父親として迎える初めてのF1夏休みを過ごしたフェルスタッペンは、家族や友人とともに心身をリフレッシュしたという。休暇を経て挑むのは、自身にとって特別なホームレースだ。

    「素晴らしい夏休みだった。リラックスして家族や友人と過ごし、しっかりとエネルギーをチャージできた。そしてすぐにザントフォールトへ向かうことになる」

    フェルスタッペンはこう語り、オランダGPへの期待感を示した。

    「ホームレースはいつも特別だ。雰囲気は本当に素晴らしく、いつも大きな応援をもらえる。オレンジ色の大観衆の中を走るのは信じられないほどの感覚で、また戻れるのを楽しみにしている」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング) F1 オランダGP

    今年は特別仕様のライオンデザインのヘルメットやキャップ、シューズで臨むことも明かした。

    ザントフォールトでは過去3戦すべてポール・トゥ・ウィンを飾っており、今回もポールポジションを獲得すれば新記録となる。これまでの288周のうち200周をリードしてきた実績もあり、好材料は揃う。

    「ザントフォールトはオールドスクールなサーキットで、ユニークなレイアウトと高速コーナーが多い。厳しいレースになるだろうし、天候次第で難しくなるかもしれないけれど、どうなるか見てみよう」とフェルスタッペンは締めくくった。

  • レッドブル F1オランダGPでフェルスタッペンのRB21を小規模アップデート

    レッドブル F1オランダGPでフェルスタッペンのRB21を小規模アップデート

    F1は夏休みを終え、再びオランダのザントフォールト・サーキットに戻ってくる。だが工場の閉鎖義務があったため、大規模なアップデートが導入される可能性は低い。そのうえで、この北ホラント州の砂丘地帯にあるサーキットの特性も考慮され、今週末のマシンはこれまでの2つのレースから得たセッティングが再利用される可能性が高い。

    参照すべきはオーストリアGPとハンガリーGPだ。前者はミドル〜ハイダウンフォースレベルが特徴であり、後者はハイダウンフォースレベルが特徴だ。

    したがって、ザントフォールト用のセッティングはその2つを組み合わせたものになる見込みだ。

    特にフェラーリは、この2つの構成を組み合わせた特別なセッティングを適用すると伝えられている。それはウイングによるダウンフォース生成に依存するのではなく、車両全体のダイナミックバランスを精密に整えることを目的としており、ザントフォールトの特定の区間、つまりSF-25のパフォーマンスを発揮するうえで重要とされる部分に重点を置く。

    こうした車両ダイナミクス重視の姿勢は、ハンガリーGPでの結果の延長線上にあると結論づけられるだろう。すなわち、ブダペストの最終スティントでタイヤ空気圧を上げた際、新しいリアサスペンションをベルギーGPから導入していたにもかかわらず、レース全体を通して「プランク(車体下の板)」の摩耗を制御する適切なセットアップが選択されていなかったことが浮き彫りになったのだ。

    その週末の出来事については徹底的な分析が行われたとされる。ザントフォールトでは、導入したサスペンションの効果がダイナミクス面で打ち消されることのないよう、的確な対策が講じられるはずだ。

    一方、レッドブルもハンガリーでは精彩を欠いた。その原因はもちろんフェラーリとは異なるものの、RB21のバランスに悩まされたという点では共通していた。そこでミルトンキーンズのチームは、オランダGPに向けて空力荷重の分布に関連する小規模なアップデートを導入する予定だ。その狙いは、直近のレースで見られたアンダーステアを軽減し、ザントフォールトのタイトなレイアウトでマシンをより機敏にすることにある。

    レッドブル F1 フェルスタッペン オランダグランプリ

  • フェルスタッペンは「まず食い尽くし、その後吐き出す」と元F1ドライバー

    フェルスタッペンは「まず食い尽くし、その後吐き出す」と元F1ドライバー

    マックス・フェルスタッペンに本気で対抗できるなら、それは相当な実力者ということだ。だがリアム・ローソンは今年序盤、オランダ人ドライバーに完膚なきまでに打ちのめされ、元F1ドライバーのアンソニー・デビッドソンが特異な表現で評することになった。

    2024年末にセルジオ・ペレスが放出され、リアム・ローソンがレッドブルの後任に抜擢された。F1参戦はわずか11戦のみという経歴だったが、オーストリアの名門は彼を昇格させる決断を下した。しかし状況はすぐに悪化する。

    オーストラリアGPではQ1敗退に終わり、さらに雨の決勝ではリタイア。続く上海インターナショナル・サーキットでは、スプリントとグランプリ双方の予選で再びQ1敗退を喫し、ノーポイントに終わった。これを受けてレッドブルは早々に動き、ローソンをレーシングブルズへ降格。これにより、彼はレッドブル・レーシング史上最も短期間で姿を消したドライバーという不名誉な記録を残すこととなった。

    アンソニー・デビッドソンは、2025年シーズン前半14戦を振り返り、ローソンを失望組に分類している。

    「リアムはシーズン序盤、レッドブルでかなりの打撃を受けた。わずか2戦で交代させられたんだ。あのセカンドシートはこれまでも多くのドライバーのキャリアを奪ってきたし、リアムもその一人だ。勇気のある決断だとは思う。誰も近づきたがらない場所に飛び込んだのだから。そこで待っているのは、マックス・フェルスタッペンに食い尽くされ、吐き出される運命なんだ」とデビッドソンはFORMULE 1 Magazineで語っている。

    「それは誰にでも起こることだ。マックスはキャリアを終わらせかねない存在だ。だがリアムの場合はそうならなかった。今は回復過程にある。チームメイトのアイザック・ハジャーとの戦いは互角になるだろう。最初にBチームへ戻ったとき、彼はまるで別人のようだった。でも今は再び速さと自信を取り戻しているのは良い兆しだ」

  • マックス・フェルスタッペン 「僕がレッドブルF1のマシンに適応している」

    マックス・フェルスタッペン 「僕がレッドブルF1のマシンに適応している」

    マックス・フェルスタッペンは、レッドブルのF1マシンが自身のドライビングスタイルに合わせて設計されているという憶測を打ち消し、長く続いてきた誤解だと述べた。

    オランダ人の彼は2019年以来、レッドブルのチームメイトを圧倒し、その間に通算60勝と4度のワールドチャンピオンを獲得してきた。

    チームにとって厳しい2025年シーズンにおいても、フェルスタッペンは依然として決定的な存在であり、レッドブルの獲得した194ポイントのうち187ポイントを稼ぎ、チームメイトのリアム・ローソンと角田裕毅を大きく引き離している。

    この圧倒的な成績が、レッドブルのエンジニアがフェルスタッペンの好みに合わせたマシンを作っているという見方を生んできた。しかし、本人によればそれは事実ではなく、むしろ理想的なセットアップではなくても、与えられたパッケージに自分を適応させているのだという。

    「僕は与えられたものに適応しているだけ。それが自分の好みというわけじゃない。ただ、それを使って走らなきゃいけないんだ。それがサーキットを回る最速の方法だからね。でも個人的には違う部分の方が好みだ」と彼は語った。

    マックス・フェルスタッペン F1 レッドブル・レーシング

    フェルスタッペンのコメントは、元『トップギア』司会者のクリス・ハリスとのフォード・パフォーマンスYouTubeチャンネルでの共同撮影セッションの中で出たものだ。この撮影では、2人が新たに発表されたフォード・マスタングGTDをドライブした。

    この対面は、特にルイス・ハミルトンとの激しく物議を醸した2021年のタイトル争い以降、英国でしばしば賛否を分けるフェルスタッペンの人柄を、ハリスが知る機会にもなった。

    「英国の大多数の人はマックス・フェルスタッペンを誤解していると思う」とハリスは『Chris Harris on Cars』ポッドキャストで語った。

    「今回の映像を誇りに思う理由はそこにある。人々の彼に対する印象を変えるようなシニカルなことはしていない。ただ、彼がどういう人間なのかを見せた。率直に言って、彼は我々の仲間の一人なんだ」

    「彼はとても、とても単純な男で、我々には到底理解できない方法でレーシングカーを操るスキルを生まれ持っている。そしてさらに奇妙なことに、その才能を自覚していて、自分が何をしているのかを表現することができると思う」

    「今回の映像では完全にそれを明かすわけではない。でも、それも映像の楽しさの一部だろう。彼が秘伝のレシピを明かすつもりはないのだからね。でも言わせてもらえば、彼はとてもリラックスしていた」

    「一緒に仕事をしていて本当に楽しかった。お世辞を言っているように聞こえるかもしれないけど、もしそうでなかったら『嫌な奴だった』とはっきり言うよ。でも、実際は全くそんなことはなかったんだ」

    フェルスタッペンの発言によって、F1パドックで長らく繰り返されてきた最も有名な説の一つに終止符が打たれた。彼の支配力は、好みに合わせて作られたマシンではなく、与えられたマシンを自在に乗りこなす能力の産物だと、本人は強調している。

  • フェルスタッペンは「2026年にレッドブルF1残留を再考する」とマルコ

    フェルスタッペンは「2026年にレッドブルF1残留を再考する」とマルコ

    マックス・フェルスタッペンのF1での将来は、今シーズンを通じて大きな話題となっていた。

    フェルスタッペンは来季メルセデスへの衝撃的な移籍が盛んに噂されていた。その噂には信ぴょう性があり、ジョージ・ラッセルがSky Sportsのインタビューで、メルセデスとフェルスタッペン陣営の間で交渉が進んでいることを認めていた。

    しかし、ハンガリーGPの木曜日になって、フェルスタッペン自身が来年もレッドブルのドライバーであると明言した。

    これはレッドブルがチーム代表のクリスチャン・ホーナーを解任した後のことであり、フェルスタッペンがチームに残るために舞台裏での変化を求めていたことを示唆している可能性がある。

    フェルスタッペンは2026年、F1が史上最大級のレギュレーション変更を迎える年に、レッドブルの先頭に立つことになる。

    レッドブルはフォードと提携し、初めて自社製エンジンを搭載して戦う。

    F1でエンジンを製造した経験がないため、レッドブルが来年タイトル争いをする可能性は低いとみられている。

    フェルスタッペンは2021年から4年連続でドライバーズタイトルを獲得してきた。

    しかし、ここ18か月の間にレッドブルの勢いは落ち込み、特にエイドリアン・ニューウェイの離脱以降は顕著になっている。

    マックス・フェルスタッペン レッドブル F1

    マルコのフェルスタッペンに関する発言
    マックス・フェルスタッペンは2028年末までレッドブルと契約しているが、ドライバーズ選手権でトップ3を外れた場合にチームを離脱できる条項が契約に含まれていたと考えられている。

    レッドブルが来年の序盤で苦戦するようなことがあれば、フェルスタッペンは再びドライバー市場の中心人物となる可能性がある。

    F1-Insiderのインタビューで、マルコはフェルスタッペンの残留が「理にかなった」決断である理由を説明した。

    「彼の発言から、彼が残留したいと望んでいるのは明らかであり、それは理にかなっている。たとえ契約解除条項が発動可能になっていたとしてもだ」とマルコは語った。

    「2026年にどうなっているかは誰にも分からない。エンジンに関しては、メルセデスが自分たちをクラスリーダーだと宣言しているが、その証拠はない。

    シャシーに関しても、誰かが大成功を収めるかどうかは分からない。だから不確実性が大きく、純粋に彼の視点から見れば、残留してこれらすべてを見極め、もし来年我々が競争力を持てなければ、その時に決断を再考する方がはるかに理にかなっている」

    「マックスは我々のチームにとって非常に重要な存在だ。彼はレッドブル・レーシングで成功を収めてきたし、彼のF1キャリアではレッドブルのマシンしかドライブしていない。ドライビングの才能を超えて、我々にとって彼は非常に重要な家族の一員なのだ」

  • マックス・フェルスタッペン F1トラックウォークを回避する“Googleハック”

    マックス・フェルスタッペン F1トラックウォークを回避する“Googleハック”

    マックス・フェルスタッペンは、Googleを使った特定の“ハック”によって、F1グランプリ前にほとんどの場合トラックウォークを避けられることを明かした。

    フェルスタッペンは、自身の高い基準からすると2025年シーズンは難しいシーズンとなっており、14戦を終えてわずか2勝しか挙げていない。しかし、それは努力を怠った結果ではなく、劣るレッドブルのマシンを駆りながらも目を見張る走りを披露し、依然としてトップドライバーであることを証明している。

    他のF1ドライバーと同様に、フェルスタッペンも細部にまで注意を払うことが求められており、それがレースで最大限の成功を収めるための条件となる。

    トラックウォークはモータースポーツにおいて一般的で、路面やブレーキングポイントなどを確認する重要な機会とされている。

    だがフェルスタッペンは、別の方法でサーキットの知識を得ていると、レッドブルの新しいパワートレインパートナーであるフォードの動画の中で語った。

    「もし新しいサーキットに行くとしたら、まず最初にするのは、もちろんオンボードを見ることだね。見つけられるものは何でも見る」と彼は共同司会者のクリス・ハリスに語った。

    「実は僕が好きなのはGoogleマップを見ることなんだ。そうすれば頭の中に入るからね」とも明かした。

    ハリスから、そうすることでサーキットを細かくイメージできるのかと問われると、フェルスタッペンは「うん、だから頭の中で少し考えられる」と答えた。

    マックス・フェルスタッペン F1 レッドブル・レーシング

    フェルスタッペン「トラックウォークは退屈」
    フェルスタッペンは、実際にクルマに乗ってスローなアウトラップを走ることで、トラックを歩くよりも効率的に確認できると説明した。

    「僕はもうトラックウォークはしない。完全に新しいサーキットのときだけするかもしれない」と語った。

    「でも僕はいつも、アウトラップが僕のトラックウォークだと言ってる。少しゆっくり走るからね」

    「正直なところ、5〜7キロ歩くのはただ退屈なんだ。僕はむしろアウトラップを少しゆっくり走って、周りを見て『ああ、なるほど、これでいいな』と思うほうが好きなんだ」

    F1は来週末にサマーブレイクを終えて再開し、フェルスタッペンの母国オランダ・ザントフォールトで第15戦が開催される。そこで彼が新たに学ぶべきことはほとんどないだろう。