カテゴリー: マックス・フェルスタッペン

  • アレックス・パロウ 「フェルスタッペンならマクラーレンF1で楽勝だった」

    アレックス・パロウ 「フェルスタッペンならマクラーレンF1で楽勝だった」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は2025年F1ドライバーズ選手権で、わずか2ポイント差でタイトルを逃した。

    インディカー王者のアレックス・パロウは、もしフェルスタッペンがマクラーレンF1に乗っていたなら、2025年のF1タイトルはシーズン終盤を待たずに決まっていたはずだと断言し、マクラーレンの両ドライバーに対して辛辣な見解を示した。

    ウォーキングを拠点とするマクラーレンF1は、2025年に27年ぶりとなるダブルタイトルを達成し、ランド・ノリスがアブダビで行われた最終戦でドライバーズ選手権を制した。

    ノリスの戴冠は、シンガポールGPで確定していたコンストラクターズ選手権連覇に続く成果だった。

    一方で、このタイトル争いは、オスカー・ピアストリの成績低下という流れの中で決着した。ピアストリは8月時点で34ポイントのリードを築いていたものの、それを守り切れず、最終的にはノリス、そして復調したマックス・フェルスタッペンに次ぐランキング3位に終わった。

    フェルスタッペンは、オーストラリア人ドライバーに対して一時は100ポイント以上の差をつけられていたが、終盤にかけて圧巻のパフォーマンスを重ね、王座防衛を逃した差はわずか2ポイントまで縮まった。

    年初にマクラーレンとの間で法的紛争を抱えていたアレックス・パロウは、同チームのF1での成功について言及する中で、現在のF1で最も偉大なドライバーはフェルスタッペンだと称賛した。

    マックス・フェルスタッペン F1 マクラーレン

    「もしマックス・フェルスタッペンが2025年にマクラーレンをドライブしていたなら、彼はシーズン終了の2か月前にはワールドチャンピオンになっていただろう」とパロウは『Mundo Deportivo』に語った。

    「それについては完全に確信している。今のグリッドで、そういうことができるのは彼だけだと僕は思っている」

    このスペイン人ドライバーは、2024年に自身4度目のインディカー王座と、初のインディ500制覇を成し遂げている。

    そのパロウは、もし支配的なマクラーレンMCL39をドライブしていたなら、自身もタイトル争いができたと思うかと問われ、次のように答えた。

    「それは分からない。でも自分の能力は信じているから、答えはイエスになると思う」

    「僕がF1をドライブしたのは2022年のテキサスでの1回の週末だけだ。だから、2025年のマクラーレンでどうなっていたかを語るのは難しい」

  • アイザック・ハジャーが語る レッドブルF1でフェルスタッペンから学びたい核心

    アイザック・ハジャーが語る レッドブルF1でフェルスタッペンから学びたい核心

    アイザック・ハジャーは2026年、レッドブル・レーシングでマックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてF1に臨む。

    フェルスタッペンにとっては7人目のチームメイトとなり、ハジャーは過去にこの座に挑んだドライバーたちが直面してきた難しさを十分に理解したうえで、新たな一歩を踏み出そうとしている。

    レッドブル・レーシングは、2009年にセバスチャン・ベッテルをトロ・ロッソから昇格させて以降、グリッドの中でも最も明確にナンバーワンドライバー体制を築いてきたチームだ。

    マーク・ウェバーはベッテルに迫り、ダニエル・リカルドはフェルスタッペン加入初期に彼を上回ったが、最終的にはいずれも複数回の世界王者が頂点に立っている。

    近年では、セルジオ・ペレスが「レッドブルのセカンドシート」にまつわる厳しい現実を語り、クリスチャン・ホーナー前チーム代表がリアム・ローソンや角田裕毅に十分な信頼を置いていなかった可能性にも言及していた。

    ただし現在のレッドブル・レーシングは体制が変わりつつあり、この変化がハジャーにとって追い風になる可能性もある。

    そうした状況の中で、ハジャー自身は自分がまだ学ぶ立場にあることを強く自覚している。

    彼はポッドキャスト番組「Talking Bull」で、フェルスタッペンと組むことへの率直な思いを明かした。

    「本当にクールだ。僕はまだ21歳で、シングルシーターを始めたのは2019年だ。それでグリッドで一番のドライバーとチームメイトになれる。これは本当に大きな特権だ」とアイザック・ハジャーは語った。

    「2026年に向けて、彼とはまだあまり話していないけど、ドライバーズパレードの時間が、落ち着いて話をするいいタイミングになると思っている。彼はすごくナイスな人だ」

    2026年にレッドブル・レーシングでマックス・フェルスタッペンと組むアイザック・ハジャー

    続いてハジャーは、フェルスタッペンのどこに最も強い関心を抱いているのか、その核心に踏み込んだ。

    「なぜ、必ずしも最高のマシンではなかったのに、あそこまでタイトルに近づけたのか」

    「とてもトリッキーなコンディションのレースでも、彼は必ずそこにいる」

    「少しでも難しい状況になると、彼は必ず前に出てくるし、予選Q3ではいつも何かを見つけてくる」

    「1,000万通りのシナリオの中に、勝てる道が1つしかなくても、彼はその1つを掴み取る」

    「マシンに乗った瞬間から、彼の天性の才能と、11年間のF1経験が完全に融合しているのが分かる」

    「彼はこのF1マシンを、まるでゴーカートのように扱っている。それが一番の違いだ」

    ハジャーは2025年、レーシングブルズでルーキーシーズンを戦い、そのパフォーマンスによって高い評価を得た。

    中でもオランダGPでは、マックス・フェルスタッペンに次ぐ3位でフィニッシュし、このレースは2025年シーズンで唯一、レッドブル系ドライバーが2人揃って表彰台に立った一戦となった。

    元F1ドライバーのジョニー・ハーバートも、ハジャーがレッドブル・レーシングで生き残るための重要な資質を備えていると見ている。

    それはフェルスタッペンの隣で「勝とうとする姿勢」ではなく、「学ぼうとする姿勢」を保てるかどうかだ。

    ペレスや角田裕毅、リアム・ローソンが経験してきたように、フェルスタッペンのチームメイトという立場は、純粋なスピード以上に精神的な成熟と現実的な視点を求められる。

    ハジャーが2026年を“結果の年”ではなく“吸収の年”として捉えられるかどうかが、その後のキャリアを大きく左右することになりそうだ。

  • ピアストリがフェルスタッペンを称賛「F1で成功に必要なのは称号じゃない」

    ピアストリがフェルスタッペンを称賛「F1で成功に必要なのは称号じゃない」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、ジュニアカテゴリーでの成功実績がF1での成功を保証するものではないと強調し、その象徴的な例としてマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)を挙げた。

    オスカー・ピアストリは、F3とF2を連続制覇するなど、比較的王道といえるステップアップを経てF1に到達した。一方でマックス・フェルスタッペンは、カートからシングルシーターに進んだ後、わずか1年でF1へと昇格している。

    ピアストリは、フェルスタッペンがF1昇格前に数多くのタイトルを獲得していなかった点に触れつつ、それでもF1で成功する準備が整っていたことを指摘した。

    「マックスは、F1にふさわしい能力を示すために、必ずしもチャンピオンになる必要がなかった完璧な例だと思う」とピアストリは語った。

    フェルスタッペンはヨーロッパF3選手権で唯一フル参戦したシーズンをランキング3位で終え、タイトルは現在F1で戦うライバルのエステバン・オコンが獲得している。それでも、その後のF1キャリアで圧倒的な成功を収めたことは周知の通りだ。

    F1タイトル争いとジュニア時代の違い
    ピアストリは、F1でのタイトル争いとジュニア時代の選手権争いには共通点がある一方で、大きな違いもあると説明している。

    「似ている部分はあると思う。感じる感情自体は、ほとんど同じだ」とピアストリは、RacingNews365を含むメディアに語った。

    続けて、シーズンの長さがもたらす違いについて言及した。

    「F1で違うのはシーズンの長さだ。ジュニアで一番長かった選手権でも10戦だった。F1はその2倍半もある。その期間を戦い抜く必要がある」とピアストリは述べた。

    さらに自身のF2時代を振り返りながら、次のように補足している。

    「僕のF2シーズンは8戦だった。だから、その点はかなり違うと思う」とピアストリは続けた。

    そのうえで、ジュニアカテゴリーとF1の価値観の違いについて、こうまとめている。

    「ジュニアでは、もちろんチャンピオンを狙うけれど、それ以上に“なぜ自分がF1に行くべきか”を示すことが目的になる」とピアストリは説明した。

    「長年見てきたように、マックスはその代表例だけど、F1に通用する能力を示すために必ずしもタイトルは必要ない」と語り、

    「でもF1に来たら、チャンピオンになること以上の目標は存在しない。その点は違うけれど、共通する部分も確かにある」と結論づけた。

  • マックス・フェルスタッペン F1ドライバーとしての「唯一無二の能力」とは?

    マックス・フェルスタッペン F1ドライバーとしての「唯一無二の能力」とは?

    マックス・フェルスタッペンの「唯一無二の能力」が明らかになった。元F1ドライバーのデレック・デイリーは、フェルスタッペンが数十年ぶりとも言える次元で走っていると評価している。

    2025年シーズン終盤、マックス・フェルスタッペンは圧巻の追い上げを見せた。最終10戦すべてで表彰台に立ち、その間に6勝を記録。夏休み明けの時点では首位から104ポイント差をつけられていたが、タイトル争いに復帰し、最終的にはランド・ノリスにわずか2ポイント差で届かなかった。

    タイトルこそ逃したものの、シーズン最高のドライバーとしてフェルスタッペンを挙げる声は多く、RacingNews365もその一つだった。

    デイリーはフェルスタッペンの強さについて、環境を読み取る能力の異常な高さを指摘している。

    「マックスは、グリッド上の他のどのドライバーよりも、自分の置かれている環境を読み取る独特の能力を持っている」

    「レーススタートや1コーナーで、コース上で瞬間的に起きていることを読み取り、処理し、判断を下すことができる」

    さらに、成功するためのポジション取りにおいても抜きん出ているという。

    「彼は、他のどのドライバーよりも、自分を成功できる位置に置く能力が高い」

    「ポールポジションを狙う必要があることも理解しているし、今のF1で誰よりも限界ギリギリでマシンを扱える、軽い指先と繊細なタッチを持っている」

    加えて、スタート時のメンタル面も特筆すべき点だと語った。

    「シグナルがすべて赤に変わる瞬間でも、感情的にニュートラルでいられるという二次的な能力も持っている」

    「スタートを決め、最初のコーナーを回る段階で、レースをコントロールできる位置に自分を置くことができる」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング

    デイリーは、こうした総合力こそが、フェルスタッペンを特別な存在にしていると結論づけている。

    「私は、ここ数十年で彼ほど高いレベルで走るドライバーを見たことがない」

    2026年を前に、F1は大規模なレギュレーション変更を迎える。フェルスタッペンが再びタイトル争いに加われるかはマシン次第だが、デイリーは次のように断言した。

    「重要な場面で、彼と同じようなレベルで走るドライバーを、私は他に思いつかない」

    「彼がその能力を持ち続けている限り、特にレッドブル・レーシングがまた良いクルマを与えたら、彼を倒すのは難しい」

    2025年シーズンについても、デイリーは強い印象を語っている。

    「2025年は、F1史上でも最も魅力的なシーズンのひとつだった」

    「そして、新しいレギュレーションを迎える来年は、さらに魅力的なシーズンになる可能性がある」

  • セルジオ・ペレス 「フェルスタッペンのチームメイトはF1最悪の仕事」

    セルジオ・ペレス 「フェルスタッペンのチームメイトはF1最悪の仕事」

    セルジオ・ペレスは、レッドブル・レーシングでマックス・フェルスタッペンのチームメイトを務めることを「F1で最悪の仕事だ」と表現し、チーム内で直面した強烈なプレッシャーと緊張関係について語った。

    2026年F1シーズンにキャデラックF1での復帰を控えるペレスは、メキシコ人実業家オソ・トラバが司会を務めるポッドキャスト「Cracks」に出演し、レッドブルで過ごした4年間を振り返った。この在籍期間は、2023年にランキング2位を獲得したにもかかわらず、2024年シーズン終了後に契約解除という形で幕を閉じた。

    「僕は最高のチームにいた。でも状況はとても複雑だった。マックスのチームメイトであること自体が非常に難しいが、レッドブルでマックスのチームメイトを務めるのは、F1で群を抜いて最悪の仕事だ」とペレスは語った。

    ペレスによれば、結果にかかわらず常に厳しい評価にさらされ、チーム内には絶えず緊張感が漂っていたという。

    「レッドブルでは、何をしても問題になった。もし僕がマックスより速ければ、それはそれで非常に緊張した雰囲気を生んだし、マックスより速いこと自体が問題だった」と述べた。

    「逆に、僕が遅くて、しかもマックスも遅かった場合でも、やはりすべてが問題になった」

    ペレスは、グラウンドエフェクト時代に入ってからマシン開発の方向性がますますフェルスタッペン寄りになり、成績が落ち始めた自身にとって状況がより厳しくなったと説明した。

    「このプレッシャーがすべて始まった。本当に大変だった。結局、誰のせいにされるかと言えばドライバーだ」とペレスは語る。

    「集中していないからだとか、コマーシャル活動をやりすぎているからだとか、他のことをしているからだとか、そう言われる」

    セルジオ・ペレスとマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    インタビューの中で特に衝撃的だったのは、レッドブル加入初期に不振が続いた際、早々に心理的サポートを勧められたというエピソードだ。

    「レッドブルに来て最初の数戦で結果が出なかったとき、すぐに『君に必要なのは心理学者だ。心理学者に会うべきだ』と言われた」とペレスは振り返る。

    「僕は何にでも前向きだった。だから心理学者と話して、『セルジオ・ペレスだ』とか、『ああだこうだ』と、イギリス人の彼と話した」

    「その日はセッションの時間が取れなかったから、『今日は無理だけど、また時間を見つけよう。いいね』という話になった」

    しかし、その後に思わぬ展開が待っていた。

    「ある日、彼がレッドブルのファクトリーに来て、『請求書がある』と言った。心理学者からの請求で、6,000ポンドだった。『これをヘルムートに送ってくれる? 彼が払うから』と言われた」とペレスは明かす。

    「たった1回の電話で6,000ポンドだった」

    「それでヘルムートは『どうだった?』と聞いてきて、『完璧だ。このセッションで問題ない』と言った」

    ペレスは、その後に結果は改善したものの、特に最後の2シーズンではプレッシャーが完全に消えることはなかったと語る。アップグレードやチームの注力がフェルスタッペンに集中していたと感じていたからだ。

    「アップグレードは続いたが、すべてがマックスのためだった」とペレスは述べた。

    「その結果、僕は2戦、3戦、4戦、5戦と遅れを取るようになり、もう二度とあのクルマを手にすることはなかった。もし違っていたらどうなっていたか? それは誰にも分からない」

    苦い結末を迎えたとはいえ、ペレスはレッドブルが本来持っていた可能性を惜しんでいる。

    「僕たちは最高のチームを持っていたが、残念ながらすべてが壊れてしまった」と語った。

    「このスポーツを今後10年間支配できるチームだったと思うが、残念ながら、それはすべて終わってしまった」

  • マックス・フェルスタッペンは「アロンソの轍を踏まない」と元F1チーム代表

    マックス・フェルスタッペンは「アロンソの轍を踏まない」と元F1チーム代表

    元ハースF1チーム代表のギュンター・シュタイナーは、マックス・フェルスタッペンがF1キャリアにおいて、フェルナンド・アロンソと同じ過ちを繰り返すことはないと太鼓判を押した。

    フェルスタッペンとアロンソは8年にわたってF1のライバルとして戦ってきたが、コース外では良好な関係を築いている。しかし、シュタイナーは両者のキャリアの歩みには決定的な違いがあると見る。

    2025年シーズン、フェルスタッペンはランド・ノリスにタイトルを明け渡したものの、終盤にかけて猛追を見せ、最終的にはシーズン最多勝利を記録した。そうした実績から、彼はいまなお現役グリッドの基準となる存在であり、ドライバーやチーム代表による投票でも「ベストドライバー」と評価されている。

    一方で、2026年F1レギュレーション導入を控え、レッドブル・レーシングは自社開発のパワーユニットで新時代に突入する。そのため、フェルスタッペンの将来像は不透明だとも言われている。

    シュタイナーは、フェルスタッペンがメルセデス移籍の噂と結び付けられてきた点にも触れつつ、次のように語った。

    「マックスは正しいマシンに乗る。だから成功を続けるだろう。彼はとても賢いし、周囲も賢い人間で固められている。彼の契約はオープンな部分があり、トップカーを持つチームは誰であれマックスを欲しがる。そしてそれは実現する」

    マックス・フェルスタッペン

    アロンソとは異なるキャリア設計
    シュタイナーは、アロンソがいまだ3度目のドライバーズタイトルを追い続けている事実を引き合いに出し、その背景にはキャリア選択の誤りがあったと指摘した。アロンソは2013年以降、勝利数を32で止めており、その間に「間違ったマシン」を選び続けてしまったと評している。

    これに対し、フェルスタッペンは同じ道をたどらないというのがシュタイナーの見解だ。

    「彼は契約条項を使って、自分の側から状況を動かすことができる。そして、すでにその準備はできていると思う」

    さらに、こう続けた。

    「フェルナンドは才能の塊だったが、いつも間違ったクルマを選んでしまった。だがマックスは違う。父のヨス、そしてマネージャーのレイモンド・フェルミューレンが、必ず正しいマシンに乗せるようにする」

    「だから心配はいらない。マックスは常に、最高か、少なくとも2番目に良いクルマに乗っているはずだ」

    フェルスタッペンが2027年以降も成功を積み重ねられるかは、チームとマシン選択にかかっている。しかし、シュタイナーの見立てでは、その点においてフェルスタッペンがアロンソと同じ運命をたどることはない。

  • マックス・フェルスタッペン 相棒ランビアーゼがレッドブルF1残留を決断

    マックス・フェルスタッペン 相棒ランビアーゼがレッドブルF1残留を決断

    ジャンピエロ・ランビアーゼは、2026年シーズンもマックス・フェルスタッペンのレースエンジニアを務めることを決断した。アストンマーティンを含む複数の有力F1チームからの関心があったものの、引き続きレッドブル・レーシングに残留する見通しだ。

    ジャンピエロ・ランビアーゼの将来は、ここ数か月にわたって大きな話題のひとつだった。アブダビGP直後、複数の関係筋が英オートスポーツ誌に対し、私的事情を理由に2026年における彼の正確な役割については冬の間に協議される予定だと明かしていた。

    こうした私的事情は、ランビアーゼがオーストリアGPとベルギーGPを欠場した理由、そして多方面で困難を抱えたシーズン最終戦後に感情を露わにしていた背景でもある。

    その後、ランビアーゼはアストンマーティンやウィリアムズなど、他チームとの関連が取り沙汰されてきた。近年、彼の職責が大きく拡大してきたことを考えれば、レースエンジニアとして高く評価されている彼に他チームが関心を示すのは不思議ではない。

    ランビアーゼはフェルスタッペンのレースエンジニア、すなわちチームラジオでおなじみの“声”であるだけでなく、レッドブルのレース運営責任者という重要な役割も担っている。

    レッドブル・レーシングでマックス・フェルスタッペンのレースエンジニアを務めるジャンピエロ・ランビアーゼ

    報道によれば、ランビアーゼは2026年シーズンもレッドブル・レーシングで同じ役割を維持する予定だという。ただし、これは長期的な移籍の可能性が完全に消えたことを意味するわけではない。現時点では他チームからのオファーに関して最終的な判断は下されておらず、F1の主要人物はガーデニングリーブ(競業避止期間)や契約上の制約に縛られるケースも多い。なお、ランビアーゼのレッドブルとの契約は2027年末まで有効とされている。

    こうした問題の複雑さは、現在マクラーレンのスポーティングディレクターを務めるウィル・コートニーのケースでも明らかだった。彼のレッドブルとの契約は当初2026年半ばまでとされていたが、最終的には両チーム間の合意により、前倒しでの移籍が実現している。

    一方で、フェルスタッペンを取り巻くエンジニアリングチームにはいくつかの変化も生じている。長年チームを支えてきた複数のメンバーが新たな挑戦を求めて他所へ移ることになった(例としてデイビッド・ジェフリー・マートはアウディへ)。ただし、パフォーマンスエンジニアのトム・ハートは2026年シーズン終了まではレッドブルに残留する。彼は2027年からウィリアムズに加わる予定だが、2026年は最後までレッドブルで務め上げる。

    メカニック陣にも動きがあった。昨年10月、ジョナサン・ウィートリーが率いるアウディのF1プロジェクトが、フェルスタッペンのナンバー1メカニックであるマット・コーラーを採用したことが明らかになっている。

  • 「マキシエル再会?」 フォード・レーシング映像にリカルドとフェルスタッペン

    「マキシエル再会?」 フォード・レーシング映像にリカルドとフェルスタッペン

    フォード・レーシングが公開した2026年シーズンローンチのティーザー映像が、F1ファンの間で大きな反響を呼んでいる。

    映像には、元レッドブルF1ドライバーのダニエル・リカルド、4度のF1ワールドチャンピオンであるマックス・フェルスタッペン、そしてアイザック・ハジャーの姿が含まれており、SNS上では一気に注目が集まった。

    2026年のレッドブルとフォードの新時代
    マックス・フェルスタッペンとアイザック・ハジャーは、2026年のレッドブル・レーシングのドライバーラインアップを構成する。チームはチーム代表ローラン・メキース体制のもと、新たな時代へ踏み出す。

    2026年からF1には新レギュレーションが導入され、レッドブルはホンダとのパートナーシップを終了し、自社製パワーユニットの開発に舵を切った。そのプロジェクトを支えるのがフォードであり、両者はパワーユニット分野での本格提携をスタートさせる。

    ティーザー映像が生んだ“再会”への期待
    今回のティーザーで主役級に扱われているのが、フォード・レーシングのグローバルアンバサダーを務めるダニエル・リカルドだ。リカルドは、フォードとレッドブル・パワートレインズのパワーユニット開発そのものには関与しないと明言しているが、それでも映像の中心人物として起用された。

    さらにマックス・フェルスタッペンも登場したことで、ファンの間では「かつてのチームメイト再会」を期待する声が噴出した。

    「Oh my god Maxiel reunion?!」

    「DanielとMaxだ!」

    「どうやったら招待してもらえる?」

    といったコメントが相次ぎ、投稿は拡散された。


    1月15日ミシガンで開催される一夜限りのイベント
    フォード・レーシングは、2026年シーズンローンチイベントを1月15日にミシガン州で開催すると予告している。会場はミシガン・セントラル・ステーションで、フォードが手がけるさまざまなモータースポーツ・プロジェクトを祝う場になるという。

    同時に、レッドブルとの新たなパートナーシップも正式に紹介される予定であり、マックス・フェルスタッペンがダニエル・リカルドとともに現地に姿を見せる可能性も示唆されている。

    ダニエル・リカルドの現在地 フォードとの新たな役割
    ダニエル・リカルドは2024年9月にF1を離脱後、しばらくはレースから距離を置いていたが、2025年に入りフォード・レーシングのグローバルアンバサダーに就任した。以降、フォードの公式SNSや各種イベントに登場している。

    最近では、2025年のラプター・ラリーでフォードF-150ラプターをドライブし、その様子をVlogとして公開。インスタグラムには、

    「ラプター・ラリーで砂漠を駆け抜ける自由と楽しさ。レイク・ハバスでF-150ラプターをジャンプさせるのは最高だった」

    と書き込み、新たな活動を満喫する姿を見せている。

    2026年を前に、フォード、レッドブル、そしてダニエル・リカルドとマックス・フェルスタッペンの名前が一つの映像で交差したことで、その象徴的な再会が現実になるのか、注目が集まっている。

  • ヘルムート・マルコが比較「ベッテルは分析型、フェルスタッペンは本能型」

    ヘルムート・マルコが比較「ベッテルは分析型、フェルスタッペンは本能型」

    20年以上にわたりレッドブルの若手育成を率いてきたヘルムート・マルコは、数多くの才能をF1へと導いてきた。その中でも、セバスチャン・ベッテルとマックス・フェルスタッペンは、彼自身が送り出した「最も特別な存在」だという。

    82歳のオーストリア人であるマルコは、かつてフォーミュラ3000に自らのチームを運営していた経験も持ち、若手ドライバーの才能を見抜く目には定評がある。

    レッドブルのジュニアプログラム出身者すべてが頂点に立ったわけではないが、ベッテルとフェルスタッペンという2人は、近年のF1を代表する存在となった。

    「ベッテルはより分析的だった」
    両者ともに長年F1の世界を支配してきたが、そのアプローチは明確に異なっていたとマルコは語る。

    「ベッテルはすべてを非常に分析的に進めていた。マシンから最大限を引き出すため、エンジニアと何時間も議論を重ねていた」と、マルコは独紙ミュンヒナー・メルクア/tzに明かしている。

    一方で、フェルスタッペンについては次のように続けた。

    「当初のマックスは、より本能に頼るタイプだった。しかし今では、自分が何を求めているのかを正確に理解し、チームを導くこともできるドライバーへと成長した」

    マルコは、フェルスタッペンを「特別な存在」と評し、「超高速で、超人的な才能を持ち、極めて集中力が高い」と強調している。

    ヘルムート・マルコとマックス・フェルスタッペン

    極めて希少なフェルスタッペンの人格
    マルコはフェルスタッペンをわずか17歳でF1にデビューさせた人物でもある。同様に、ベッテルのF1昇格とレッドブル加入にも決定的な役割を果たし、ベッテルは同チームで合計4度のワールドチャンピオンに輝いた。

    フェルスタッペンもまた、レッドブルで4度のワールドタイトルを獲得し、通算71勝を記録している。一方のベッテルはキャリア通算53勝。両者は現在、F1史上でも最多勝利数ランキングのトップ4に名を連ねる存在であり、その背景にはマルコの存在があった。

    マルコは多くの才能を、時にはカート時代から見守ってきたが、フェルスタッペンとの関係は特別だという。

    「これほど密接な関係を築いたドライバーは他にいない。彼は、強い価値観を持っている。それは本当に人格の優れた人間にしか備わらないものだ。この組み合わせは極めて稀だ」

  • フェルスタッペンに追い風 フォードが語るレッドブルF1エンジンの現在地

    フェルスタッペンに追い風 フォードが語るレッドブルF1エンジンの現在地

    フォードのテクニカルパートナーとしての支援を受けるレッドブルは、2026年F1レギュレーションに向けた自社製パワーユニット開発で順調な前進を見せていると、フォード側が明らかにした。

    フォード・モータースポーツのグローバルディレクターであるマーク・ラッシュブルックは、マックス・フェルスタッペンにとって重要な意味を持つアップデートとして、レッドブル・レーシングの2026年F1パワーユニット開発状況について語った。

    レッドブルはF1参戦史上初めて、自社でエンジンを製造しており、これまでのようにホンダなどのメーカーに依存しない体制を構築している。フォードは技術的な支援を担っており、このパートナーシップは前向きに進展しているようだ。

    F1マシンを自らのパワーユニットで走らせた経験のないレッドブルにとって、これは未知への大きな一歩であり、フェルスタッペンにとってもリスクを伴う挑戦となる。

    仮に初挑戦でF1パワーユニット開発を成功させられなければ、フェルスタッペンは競争力を欠いたパッケージでシーズンを戦う可能性もある。

    来月予定されているバルセロナでの非公開テストでは、レッドブルとフォードがパワーユニットを本格的にトラック上で確認する初めての機会となる。ラッシュブルックは、その進捗が計画通りであると強調した。

    「物事は計画通りに進んでおり、我々は必要な位置にいる。ただし、クルマが実際にトラックを走るまでは、すべてが本当に噛み合っているかは分からない」とラッシュブルックは語った。

    「それは重要な1日であり、重要な1週間になる。その時になって初めて、この3年間の作業が実を結ぶかどうかが分かる」

    進展が見られる一方で、フォード内部には自然な緊張感も残っている。ラッシュブルックは、シミュレーションデータには限界があることも認めている。

    「新しいクルマやエンジンが初めてトラックに出る時には、常に多少の不安はある」とラッシュブルックは認めた。

    「我々のコンピューターツールは設計に優れており、ラボはハードウェアの開発やキャリブレーションに長けている。しかし、すべてが実際にトラック上で一体となるまで、すべてを見たとは言えない」

    「仮想環境では多くをシミュレートできるが、ラボでは見えなかったことが実際の走行で現れるかどうか、という疑問は残る」

    レッドブル フォード F1 エンジン

    レッドブルとフォードの目標は達成
    ラッシュブルックによれば、フォードとレッドブルが開発初期に設定したF1エンジンの目標は「達成された」という。

    現在の最大の焦点はドライバビリティであり、これは新世代F1パワーユニットにおいて特に重要な要素の一つだとラッシュブルックは指摘している。

    新パワーユニットで最も重要な要素を問われたラッシュブルックは、次のように説明した。

    「出力、パフォーマンス、信頼性、そしてドライバビリティだ」

    「タイムラインと、プログラム開始時に設定した目標という点では、それらは達成した。ここ数カ月は主にドライバビリティとキャリブレーションに作業が集中している」

    「一部はコンピューターモデルで行えるし、一部はラボで行う。また一部はドライバーをシミュレーターに乗せて行う。それが今の主な焦点だ」

    2026年レギュレーションはF1史上最大級の規則変更であり、すべてのエンジンメーカーにとって未知の要素が多く残っている。

    そのため、目標やターゲットの設定は難しく、ラッシュブルックは各社が概ね同じ方向を目指していると考えている。

    フォードの目的についてラッシュブルックは次のように語った。

    「基本的には、全員が従わなければならない規則に基づいている」

    「そこから理論的に何が可能かを算出し、それが最終的な目標になる。その結果、全員がほぼ同じところを目指していると思う」

    「エンジニアたちは、同じ物理法則を相手にしている以上、似たような見積もりにたどり着いているはずだ。理論的に可能なことを見極め、そこにどれだけ効率良く到達できるか、つまり実際のパワー伝達を含めた効率の問題になる」