カテゴリー: マックス・フェルスタッペン

  • マックス・フェルスタッペンの相棒が明かす レッドブルF1ピットウォールの激論

    マックス・フェルスタッペンの相棒が明かす レッドブルF1ピットウォールの激論

    レッドブル・レーシングでマックス・フェルスタッペンのレースエンジニアを務めるジャンピエロ・ランビアーゼが、レース中にピットウォールで交わされる「ヒートアップした会話」の実情を明かした。

    ランビアーゼは、フェルスタッペンがレッドブルに加入した2016年以降、一貫してレースエンジニアを務めてきた人物であり、4度のワールドチャンピオン獲得と71勝すべてをともに経験している。

    2025年シーズン最終戦アブダビGPでは、両者の関係が一区切りを迎える可能性を示唆する発言もあったが、結果的に2026年もコンビは継続されることになった。

    ピットウォールで交わされる本音のやり取り
    ランビアーゼは、F1解説者サイモン・レイゼンビーと元F1王者デイモン・ヒルが執筆した新刊『Pressure』の中で、フェルスタッペンとのやり取りが他のチームメンバーとの会話とは大きく異なることを語っている。

    「ピットウォールでは『GP、彼は今度は何を言っているんだ?』と言われることがある。そして僕は『だって彼はピットに入りたがっているのに、僕たちは入れなかったんだから』と返すんだ」とランビアーゼは説明した。

    「『僕も分かっている。タイヤは完全に終わっている』とね。マックスに対しては冷静に話しているように見えるかもしれないが、テレビに映らないピットウォールでの会話は、もっとずっと激しい」

    さらに、こうしたやり取りが機能する理由について、次のように続けている。

    「誰も悪意を持って発言しているわけではない。ただ、現場では即断が求められる。事実に基づいた判断を心がけ、主観的な意見を排除することは大切だが、それでもピットウォールには自由に意見を言える空気が必要だ。その点で、レッドブルはその自由を認めてくれている」

    「腫れ物に触るような状態では、うまくいかない」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング

    フェルスタッペンとの“激しい無線”の歴史
    フェルスタッペンは、指示を出す側にとって決して扱いやすいドライバーではない。ランビアーゼとの間でも、これまで幾度となく激しい応酬があった。

    2024年のハンガリーGPでは、フェルスタッペンがルイス・ハミルトンに2度アンダーカットを許した場面で、無線上で強い言葉のやり取りが交わされた。ランビアーゼがフェルスタッペンに対して「子どもじみている」という表現を使ったことも話題になったが、レッドブル側はレース後、放送上の切り取り方によって文脈が誤解されたものだと説明している。

    また、2023年のベルギーGP予選では、フェルスタッペンがチームの判断を「最悪の実行だった」と表現し、ランビアーゼに向けて激しい言葉を投げかけたこともあった。

    率直さが支える強固な関係
    それでも、両者の関係は非常に良好だという。レースウイークエンド中、チーム無線を通じて率直に意見をぶつけ合うことは、むしろ奨励されている。たとえその多くが世界中の視聴者に向けて放送されるとしてもだ。

    ランビアーゼとフェルスタッペンの関係は、衝突を恐れず本音をぶつけ合うことで成り立っている。その「激しさ」こそが、レッドブルとフェルスタッペンの成功を支える重要な要素のひとつであることは間違いない。

  • F1王者ランド・ノリス 「フェルスタッペンには今も尊敬する部分がたくさんある」

    F1王者ランド・ノリス 「フェルスタッペンには今も尊敬する部分がたくさんある」

    2025年シーズンに自身初のF1タイトルを獲得したランド・ノリスは、26歳にして少年時代からの夢を叶えた。2026年シーズンは王者としてマクラーレンのマシンにカーナンバー1を掲げて臨むが、その立場がモチベーションの低下につながることは一切ないと強調している。

    ノリスは、初タイトルを手にした今もなお、勝利への渇望は以前と変わらず、むしろ自信を深めていると語る。

    一方で、4度の世界王者であるマックス・フェルスタッペンとはメンタリティやアプローチが異なるとも認めつつ、その中に今も尊敬している点が多くあることを明かした。

    「結局のところ、もしこの先もう一度タイトルを獲れなかったとしても、僕には常に誇りに思えるものがある。それがどれほど大きな達成だったかも分かっている」とノリスは語った。

    「でも、それで再び成し遂げたいという野心や欲求が消えたわけではまったくない。今シーズンを『どうでもいい』という気持ちで迎えるなんて、そんな考え方は一度もなかった」

    「むしろ、昨シーズンは本当に楽しかったし、当然また同じことを味わいたい。できれば、今年の終わりにはもう少し長いオフシーズンがあるといいけどね」と続ける。

    「仮にこれ以上何も達成できなかったとしても、何があっても胸を張れるものがあるし、人が何と言おうと誇りに思える。でも今年も、去年と同じ野心を持って臨んでいる。もう一度勝つことを目指している」

    フェルスタッペンとは異なるメンタリティ
    歴代王者であるミハエル・シューマッハ、ルイス・ハミルトン、そしてマックス・フェルスタッペンも、タイトル獲得後に同じような心境だったのかと問われると、ノリスは次のように答えた。

    「ミハエルや他のみんなが正確に何を考えていたのかは、僕には答えられない」

    その上で、フェルスタッペンとの違いについても率直に語っている。

    「僕がマックスとは違うメンタリティ、違うアプローチを持っているのはかなり明らかだと思う。それが良いか悪いかは、人それぞれが判断すればいい」と述べた上で、こう続けた。

    「今でもマックスの中で尊敬しているところはたくさんあるし、正直なところ、時々は『自分にももう少しあればいいのに』と思う部分もある。でも僕は、常に自分自身のやり方で成長しようとしている」

    ノリスは、すでにタイトルを手にし、マクラーレンとの契約も少なくともあと2年残っているが、まだ改善すべき点が多く残っていると自覚している。

    「まだ、自分が到達すべきレベルに達していない分野があることは分かっている。今のレベルは高いけれど、こういうドライバーたちと戦うには、ほぼ完璧でなければならない」と語る。

    「もっと良くなりたい部分、取り組みたい課題はたくさんある。ただ、今の自分の土台はかなり強固だとも感じている」

    ランド・ノリス F1 マクラーレン

    自信を深めた王者、変わらぬ原動力
    ノリスは、勝利へのモチベーションが「以前とまったく同じ」であることを重ねて強調した。

    「何も失っていない。それどころか、より自信がついたと思う」と語り、これまでの自身の変化を振り返る。

    「以前からインタビューで何度も言ってきたけど、僕は“見て初めて信じられる”タイプなんだ。特に自分自身のことになるとね。初めてポールポジションを獲れると本当に信じていたか? 初勝利できると信じていたか? でも実際にやってみたら、『ああ、できるんだ』と思えた」

    「それが僕の考え方だったし、理由はともかく、そうやって信じてきた。そして去年は多くの面で成長できた。特にメンタル面だ。準備の仕方、良い瞬間や悪い瞬間、そしてその間にあるすべてへの向き合い方が良くなった」

    最後にノリスは、自分にとって最も重要なのは「自分自身の道」を見つけることだと強調する。

    「過去に他の人たちがやってきたことを無視するつもりはない。でも、何が自分を突き動かしているのかを理解することが一番大事なんだ」

    「僕のモチベーションの大きな部分は、ただ表彰台の一番上に立つことや、トロフィーを手にすることだけじゃない。チームと一緒にいること、彼らにトロフィーを持ち帰らせること、みんなで祝って喜び合うこと、そういう部分にもある」と続けた。

    「だから正直、他の人たちがどう考えてきたかはあまり気にしていない。もう一度勝つこと、そしてチームを誇らしい気持ちにさせることへのモチベーションは、今もまったく変わらない」

  • フェルスタッペン、引退後のF1復帰を否定「マネジメント職は考えていない」

    フェルスタッペン、引退後のF1復帰を否定「マネジメント職は考えていない」

    マックス・フェルスタッペンは、F1ドライバーとして引退した後、マネジメント職としてF1に戻る考えがないことを明らかにした。

    4度のワールドチャンピオンであるフェルスタッペンは、現在レッドブルと2028年末まで契約を結んでおり、全盛期を過ぎる前にスポーツカーでのレースに挑戦したいという意向をこれまで何度も示している。

    将来的にフェルスタッペンが新たなF1契約を結ぶ可能性は否定できないものの、30代半ばを迎える頃にはF1から離れている可能性が極めて高いと見られている。

    28歳のフェルスタッペンは、世界耐久選手権への参戦意欲を隠しておらず、その姿勢からもF1以外の舞台へ軸足を移す考えがうかがえる。

    F1を離れた後、マネジメント職としてF1に戻ることは、彼のキャリアプランには含まれていない。

    TAGホイヤーの番組「オン・ザ・レーストラック」で、レース以外に情熱を注いでいることがあるかと問われたフェルスタッペンは、冗談交じりに次のように答えた。

    「レースだね。でも、レースといっても、必ずしも自分が走ることじゃない。例えば、僕の目標のひとつは、シミュレーターのドライバーをリアルな世界に連れてくることなんだ。」

    「それは今年すでに実現していて、彼はとてもうまくやっている。僕はそのプロジェクトを自然な形で成長させていきたいと思っているし、それは本当に楽しいことなんだ。」

    「そして将来的には、F1の外でも続けていきたい。ドライバーとしてF1にいるのは好きだけど、マネジメントの立場でF1に戻ることはないと思う。そういう意味では、耐久レースのような別のカテゴリーになるだろうね。」

    「若いドライバーたちにチャンスを作りたいとも思っている。資金や手段がなくて実車レースに進めないドライバーが、シミュレーターの世界から一歩踏み出せるような機会を作れたらいいと思っている。」

  • マックス・フェルスタッペン 「F1で僕のファンじゃなかった人たちが変わった」

    マックス・フェルスタッペン 「F1で僕のファンじゃなかった人たちが変わった」

    4度のワールドチャンピオンに輝き、28歳にしてGT3でも圧倒的なパフォーマンスを見せてきた一方で、その率直すぎる物言いや感情的な無線で、必ずしも万人に好かれてきた存在ではなかった。

    特に、2021年F1アブダビGPでルイス・ハミルトンがタイトルを失った経緯をめぐっては、ハミルトンのファンを中心に反感を買い、その後2024年シーズン中盤まで続いたフェルスタッペンの支配的な時代も、反発を強める要因となっていた。

    それでも近年、その潮目は変わりつつある。圧倒的に優れたマシンで勝ち続ける立場から一転し、フェルスタッペンは純粋な実力で勝利を掴み取れるドライバーであることを証明する状況に置かれたことが、世間の見方に影響を与えている可能性がある。

    2025年シーズン、フェルスタッペンは久々に“挑戦者”の立場となり、シーズンを通して選手権争いに食らいつき、最終戦アブダビまでマクラーレンとタイトルを争った。

    イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』の取材で、昨季を経て世間の評価が変わったと思うかと問われたフェルスタッペンは、次のように語っている。

    「以前は僕のファンじゃなかった多くの人たちが、考えを変えてくれたのかもしれない。そして、それは嬉しいことだと思っている」

    フェルスタッペン自身もまた、勝ち方だけでなく、置かれた立場の変化によって築かれる評価の変化を、静かに受け止めているようだ。

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング

  • マックス・フェルスタッペン、新生レッドブルF1初走行は「感情的な瞬間だった」

    マックス・フェルスタッペン、新生レッドブルF1初走行は「感情的な瞬間だった」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は、2026年型マシンと新パワーユニットでの初走行を終え、学びの多いシェイクダウンだったと振り返った。

    「今週、再びコースに戻れたのは良かった。最初の朝は天候の影響であまり周回できなかったけど、金曜日は良かった。今日はたくさん周回を重ねることができたし、それが本当に重要だった」とフェルスタッペンはコメント。

    「多くのことを学べたし、もちろんまだ確認したいことはたくさんあるけど、良いスタートだと思う。ここ数年、このパワーユニットには本当に多くの作業が注ぎ込まれてきた。それが実際にマシンに載り、初日からこれだけ多くの周回をこなせたのを見るのは素晴らしかった」

    ガレージ内の雰囲気についても触れている。

    「ガレージには感情的な表情を浮かべている人たちがたくさんいて、それがとても特別だった」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング

    現状については、まだ発展途上であることを強調した。

    「すべてはまだ作業の途中段階だが、かなり良い形で走り出せている。エンジンを理解し、セットアップを変更していくには時間が必要だ。だからこそ、1日の中でできるだけ多くの周回を走り、できるだけ多くのことを試そうとしている」

    「我々はそれを実行できていると思うし、これこそが今回のシェイクダウンの目的だった。今後も同じことを続けていく」

    新世代レギュレーションの難しさについても言及した。

    「これは誰にとっても正解を見つけるのが難しい、非常に複雑なフォーミュラだ。だからこそ、バーレーンに向かう前にやるべき仕事はまだたくさんある。あちらでもまた走って、作業を続けていくつもりだ」

  • マックス・フェルスタッペン、レッドブルF1エンジンは「やるべき作業は多い」

    マックス・フェルスタッペン、レッドブルF1エンジンは「やるべき作業は多い」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は、バルセロナで行われた2026年F1シェイクダウンテストを終え、新型レッドブル・フォード・パワートレインについて「まだやるべき作業はかなり残っている」と語った。

    2026年F1シーズンに向けた非公開のバルセロナテストは5日間にわたって実施され、全11チームに最大3日間の走行枠が与えられた。

    今季はレギュレーションが全面刷新されるだけでなく、レッドブルはフォードの支援を受けてパワーユニットサプライヤーとしても新たな一歩を踏み出す年となる。チームがF1に参戦してから21年、ワークスPU体制で臨む初年度は大きな挑戦だ。

    そのため、4度のワールドチャンピオンであり、前年ランキング2位のフェルスタッペンを擁しているとはいえ、レッドブルは2026年シーズンの本命と目されているわけではない。実際、フェルスタッペンがバルセロナで十分な走行を行えたのは金曜が初めてだった。

    月曜の走行はすべて新チームメイトのアイザック・ハジャーに割り当てられ、フェルスタッペンは火曜午前にステアリングを握ったものの、天候が安定せず走行時間は限られた。さらに午後にはハジャーがクラッシュを喫し、チームは最終日まで走行を再開できなかった。

    それでも最終日にはフェルスタッペンが報告上118周を走破し、完璧とは言えないまでも、全体としては堅実な1週間を締めくくった。

    「まだ開発途中だが、そういった部分については良いスタートを切れていると思う」とフェルスタッペンはF1に語った。

    「このフォーミュラは誰にとっても本当に複雑だ。まだやるべき作業はかなり残っているが、それは普通のことだ」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング

    一方で、現時点で非常に強力に見えるチームとして挙げられるのがメルセデスだ。今週最多の周回数を記録し、10代のアンドレア・キミ・アントネッリが水曜にはフルレースシミュレーションまでこなした。

    メルセデスは、2014年のパワーユニット刷新時代を支配した実績もあり、今季のコンストラクターズタイトルの有力候補と目されている。エースのジョージ・ラッセルもドライバーズタイトル最有力の一人とされている。

    シルバーアローは木曜までにすべての走行を終え、ラッセルの言葉からも自信がにじみ出ていた。ラッセルはフェラーリのルイス・ハミルトンに次ぐ、週全体2番手タイムも記録している。

    「とてもポジティブなテストだったと思う」とラッセルは語った。

    「今回のテストでの主眼は走行距離を稼ぐことだったが、その点では十分だった。マシンは運転していてフィーリングが良く、大きな問題もなかった。ポーパシングもなく、これは我々全員にとってかなり良いニュースだ。背中への負担も数年分は軽減されるだろう。全体として、良い数日間だった」

    これは、2022年にグラウンドエフェクトカーが導入されて以降、タイトルから遠ざかっていたメルセデスにとっては新鮮な変化でもある。ただし、今回のシェイクダウンはスピードよりも走行距離を重視したものであり、過度な評価は禁物だとラッセル自身も理解している。

    「パワーユニットに関して言えば、いくつかのライバルからは印象的なものも見えてきている。正直、少し驚いている」とラッセルは付け加えた。

    「だから、彼らにはおめでとうと言いたい。ただ、24戦あるシーズンのうち、まだ3日が終わっただけだ。あまり早計な判断はしたくない。新しいパワーユニットサプライヤーは苦労するだろうと予想していた人も多かったと思うが、彼らも良いテストをしてきた。彼らにとっては良いことだ。ただ、我々については時間が答えを出すだろう」

  • マックス・フェルスタッペン、ハジャー昇格を支持「レッドブルF1に値する」

    マックス・フェルスタッペン、ハジャー昇格を支持「レッドブルF1に値する」

    2026年F1レギュレーションの全面刷新を前に、マックス・フェルスタッペンが新チームメイトとなるアイザック・ハジャーについて「このチャンスに値する」と語り、レッドブル昇格を歓迎した。

    2026年シーズンからF1はシャシーとパワーユニットの両面で大きなレギュレーション変更を迎える。勢力図がリセットされる可能性が高い中で、レッドブルはフォードと共同開発した自社パワーユニットで新時代に臨み、ハジャーはレーシングブルズでのルーキーイヤーを経て、角田裕毅に代わってトップチームに昇格した。

    フェルスタッペンは、スイスの有力紙『Blick』のインタビューで、2026年がハジャーにとって好機になるかどうかを問われ、次のように語っている。

    「なぜ違うと言える? レーシングブルズで素晴らしい最初のシーズンを過ごした。だから彼はレッドブルでチャンスを与えられるに値する」

    「そして新しいルールが導入されることで、きっとサプライズもあるはずだ。だから、フロントで戦う新しい名前が出てくるかもしれない」

    レッドブル・レーシング

    フェルスタッペンは4度のワールドチャンピオンであり、レッドブルでは歴代チームメイトが次々と苦戦してきた。そのため、ハジャーに課されるハードルは極めて高いと見られている。ただ一方で、2026年の大改革によって、フェルスタッペンとハジャーが同じ「白紙の状態」から新世代マシンを学び、開発していく点を好機と捉える声もある。

    この見方は、レッドブルの元上級アドバイザーであり、長年ドライバープログラムを率いてきたヘルムート・マルコの評価とも重なる。退任を前に、ハジャーがタイトルを争える器かどうかを問われたマルコは、こう断言している。

    「そうだ。彼はワールドチャンピオンになれる素材だ」

    「ほとんどのサーキットが彼にとって初めての場所だったが、3周もすれば競争力を持つ。私はミハエル・シューマッハ、そしてアイルトン・セナも非常に近くで見てきたが、彼らも同じだった。50周もテストも必要ない。来て、パッと走って、そこにいる」

    なお、ハジャーはバルセロナで行われている非公開の2026年F1シェイクダウンテスト初日で、非公式ながら最速タイムを記録し、強い印象を残している。レギュレーション大変革の年に、フェルスタッペンが語る「新しい名前」のひとりとなれるのか、ハジャーの2026年シーズンは早くも大きな注目を集めている。

  • ダニエル・リカルドがフェルスタッペンにF1カーナンバー“3番”を託した舞台裏

    ダニエル・リカルドがフェルスタッペンにF1カーナンバー“3番”を託した舞台裏

    ダニエル・リカルドは、2026年F1シーズンに向けてマックス・フェルスタッペンが自身のレースナンバー「3」を使用するに至った経緯について、その舞台裏を明かした。フェルスタッペンは長年使用してきた「33」から「3」へと番号を変更するが、その決断の裏には、元チームメイトであるリカルドとの直接のやり取りがあったという。

    フェルスタッペンは2014年の恒久ナンバー制導入以降、初めてシーズンをまたいでレースナンバーを変更したドライバーとなる。

    2026年は王者としての「1」を使用できなくなり、当初は本来の恒久ナンバーである「33」に戻る予定だった。

    しかし、同年のスポーティング・レギュレーション改定により、ドライバーが希望すれば番号を変更できる余地が生まれた。

    一方で、規則では引退したドライバーのレースナンバーは最終出走から2シーズンの間は保持される。リカルドの最終レースは2024年シンガポールGPであったため、本来「3」は2027年まで空き番号にはならないはずだった。それでも、すでにレースから退いていたリカルドが特例として承諾したことで、フェルスタッペンは2026年から「3」を使用できることになった。

    「最近マックスと会う機会があって、このナンバー3の話は僕たちにとってすごくクールだし、良いストーリーだと思った」とダニエル・リカルドは語った。

    「マックスと僕がチームメイトだった頃を応援してくれたF1ファンにとっても意味があると思う。2025年のオースティンでマックスと会ったとき、彼がナンバー3を使いたいと話してくれた」

    「もちろん、僕はすごくうれしくて、迷わずイエスと言った。そうしなければ彼はもう1年待たなければならなかったからね。この番号を彼に引き継げるのは僕にとっても光栄だ」

    元チームメイト同士の信頼関係があってこそ実現した今回のナンバー変更は、2026年F1シーズンを象徴する小さくも印象的なエピソードとなっている。ダニエル・リカルドとマックス・フェルスタッペンの間で交わされたこの合意は、ファンにとっても特別な意味を持つ出来事と言える。

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング

  • レッドブルF1代表が語るフェルスタッペン残留策「彼が求めるのは速さだけ」

    レッドブルF1代表が語るフェルスタッペン残留策「彼が求めるのは速さだけ」

    ローラン・メキースは、レッドブル・レーシングが自社パワーユニットを統合するという大きな転換点を迎える中で、マックス・フェルスタッペンをチームに引き留めるための現実的な道筋を描いている。

    2026年F1レギュレーション導入という“完全な新章”において、彼が重視するのは短期的な結果ではなく、進歩の方向性を明確に示すことだ。

    F1は近年で最大規模となるレギュレーション変更を控え、シャシーとハイブリッド・パワーユニットの両面で大きな変革が行われる。レッドブル・レーシングにとっては、ホンダ製パワーユニットで成功を収めた時代を終え、フォードの支援を受けながら自社開発のパワーユニット計画に踏み出すという、さらに難易度の高い挑戦となる。

    チーム代表のローラン・メキースは、この立ち位置を過度に美化することはない。メルセデス、フェラーリ、ホンダといった既存メーカーに対して、現時点では遅れを取っていることを公言してきた。仮に最悪のシナリオが現実となれば、2025年序盤に見られたようなパフォーマンス低迷が再び起こり、その際にはフェルスタッペンの将来を巡る憶測が再燃する可能性もある。4度のワールドチャンピオンである彼の契約には、成績に連動した離脱条項が含まれており、形式上は2028年まで有効だ。

    フェルスタッペンはメルセデスとの予備的な協議を経たうえで、2026年に向けたレッドブル残留の意思を示したが、今季も彼の将来が話題の中心となることは避けられない。ロンドンで開催されたオートスポーツ・ビジネス・エクスチェンジの場で、メキースはフェルスタッペンが長期プロジェクトに深く関与している点を強調した。

    「マックスの特別なところのひとつは、外から評価する立場に立たないことだ。彼は我々と一緒にリスクを取る。リスクを取れば、ときには転ぶこともあると分かっている。この挑戦がどれほど大きいかを理解しているんだ」とメキースは語った。

    メキースによれば、フェルスタッペンを引き留める鍵は極めてシンプルだという。

    「マックスが望むのは速いマシンだ。彼をできるだけ長くチームに留める最善の方法は、それを提供することに尽きる。つまり、速いシャシーとパワーユニットの組み合わせだ。開幕戦からそれが実現できないかもしれないが、彼は開発の方向性を見るはずだ。その進歩が十分に力強いものであれば、信頼を得られると期待している」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    2025年の経験は、レッドブルにとって希望材料でもある。ミルトンキーンズのチームは同年、厳しいスタートを切りながらも、シーズン後半にかけて大きく巻き返した。フェルスタッペン自身も、最終的にタイトルを逃した結果以上に、その進歩が重要だったと当時語っている。

    さらにメキースは、2026年シーズンが前例のない開発競争になると見ている。

    「ファンにとっては、シャシーとエンジンの両面で、シーズン中にどれほど多くの開発が行われるかを見るのは素晴らしいことになるだろう。それは過去数年と比べて、3倍から5倍にもなるはずだ」

    FIAの規則も、出遅れたチームが2027年以降に向けて挽回する余地を残している。レッドブルは、こうした開発の自由度と目に見える進歩の積み重ねが、アンダードッグという立場にあっても、新時代のF1で再びタイトル争いに加われるというフェルスタッペンの確信につながることを期待している。

  • マックス・フェルスタッペン、2026年F1エンジン“抜け穴”疑惑に冷静対応

    マックス・フェルスタッペン、2026年F1エンジン“抜け穴”疑惑に冷静対応

    マックス・フェルスタッペンは、2026年F1エンジン・レギュレーションを巡って浮上している“抜け穴”の噂について、自身の考えを語った。

    2026年シーズン開幕とウインターテストを前に、一部のパワーユニット(PU)メーカーが熱膨張を利用した巧妙な設計で性能面の優位を得ているのではないか、という議論が広がっている。

    とりわけ、メルセデスとレッドブルが、常温では圧縮比16:1の上限に適合しながら、エンジンが高温になった際にその数値を超える可能性がある設計を採っているのではないか、という指摘がある。これが事実であれば、性能面でのアドバンテージにつながる可能性がある。

    こうした話題についてフェルスタッペンは、Bloombergの取材に対し、次のように語った。

    「正直、分からない。みんなができることをすべて試しているだけだと思うし、僕の立場としては、特に自分自身はドライビングに集中する必要がある。」

    「僕はエンジン技術者じゃないから、細かいことを全部説明できる立場でもない。」

    さらに、レギュレーション解釈の問題については、次のように距離を置いた。

    「最終的には、これはFIAとエンジンメーカーの間で整理されるべき話だ。」

    「僕はクルマをドライブするだけで、チームがエンジンから最大限のパフォーマンスを引き出そうとしていることを信頼している。」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング

    レッドブル側は“ただの雑音”と一蹴
    一方、レッドブル側は、2026年に向けて自社開発した初のPUがレギュレーションに完全準拠していると強調している。デトロイトで行われたチームの2026年発表イベントで、レッドブル・パワートレインズのディレクター、ベン・ホジキンソンは、この一連の騒動を次のように表現した。

    「一部のPUメーカーが、どこかのチームで巧妙なエンジニアリングが行われているのではないかと神経質になっているだけだと思う。」

    「正直なところ、どこまで真剣に受け止めるべきか分からない。私は長い間この世界にいるが、ほとんどが“雑音”のようなものだ。自分たちのレースをするしかない。」

    さらに、開発姿勢についても率直に語っている。

    「我々がやっていることは把握しているし、すべて合法だと確信している。もちろん、レギュレーションで許される限界まで攻めている。それは他のチームも同じだろう。」

    「正直な感覚としては、これは大騒ぎするほどの話ではない。最終的には、全員が16:1に収まると私は予想している。」

    2026年F1を前に、PUを巡る技術論争は過熱しているが、少なくともフェルスタッペン本人は、その渦中に身を置くつもりはないようだ。ドライバーとしての役割に集中し、判断はFIAとメーカーに委ねるという姿勢が、彼の一貫したスタンスとなっている。