カテゴリー: マックス・フェルスタッペン

  • フェルスタッペン マクラーレンF1に皮肉「問題ならピットからスタートすれば?」

    フェルスタッペン マクラーレンF1に皮肉「問題ならピットからスタートすれば?」

    2026年F1バーレーンテスト最終週初日、走行は行わなかったものの、パドックで最も大きな存在感を示したのはマックス・フェルスタッペンだった。

    マクラーレンのチーム代表アンドレア・ステラが新レギュレーション下でのスタート手順に安全面の懸念を示したことを受け、フェルスタッペンは率直な言葉で反論。さらに2026年F1マシンに対する持論についても改めて語った。

    アンドレア・ステラはバーレーンテスト後、パワーユニットの準備不足がスタート時の混乱を招く可能性があると指摘していた。

    「スタート手順によってすべてのマシンがパワーユニットを準備できるようにしなければならない。そうでなければ遅れて発進するドライバーが出て、危険な状況を引き起こすリスクがある。これは競技上の問題を超えている。すべてのチームとFIAが適切な手順を定める責任を負うべきだ」

    これに対し、フェルスタッペンはスタートを安全問題と捉える見方を否定した。

    「僕は2023年にすでに言っていた。オーバーテイクは難しくなるし、コース上での影響も出る。でもスタートは安全上の問題ではない」

    「その部分で問題があるかもしれないが、チームとしてもっと早く考えるべきだった。スタートに関してはターボの選択の問題だ。僕たちは意図的に選択をしている。スタートに問題があるチームはピットレーンから出ればいい」

    さらに自身の過去の見解が正しかったと強調する。

    「2023年に言った時、多くの人が僕は間違っていると言った。今はどうだろう。90%は正しかったと言える。僕のシミュレーターは間違っていなかったようだ」

    「今起きていることはすでに見えていた。ここ数年で大きく変わったことはない。エネルギーの使い方や回生に小さな変更があるだけだが、それも以前から明らかだった」

    また、空力面の特徴にも言及した。

    「ウイングを開いているときはみんなドラッグが少ないからスリップストリームを使うのが難しい。ストレート終盤でウイングが閉じると急激に減速する。タイヤにかかるダウンフォースも大きく影響する。すべてを考慮しなければならない」

    マックス・フェルスタッペン

    フェルスタッペンは、自身の見解が決して少数派ではないとも語る。

    「多くのドライバーが僕と同じ考えだと思う。ただ僕は言い方が極端なだけだ。他の人はもっと外交的だ」

    そして最後に、彼らしい一言で締めくくった。

    「スポーツのためにやっている人もいれば、お金のためにやっている人もいる。どのスポーツでも同じだ。サッカーが好きなのはボールを蹴るのが好きだからという人もいれば、お金を稼ぐのが好きだからという人もいる」

  • フェルスタッペン 2026年F1マシンに皮肉「直線の途中でブレーキが必要かも」

    フェルスタッペン 2026年F1マシンに皮肉「直線の途中でブレーキが必要かも」

    2026年F1シーズンから導入された新パワーユニットにより、エネルギーマネジメントがこれまで以上に重要なテーマとなっている。電動出力の比率が拡大したことで、予選であっても全開走行が最速とは限らない状況が生まれている。

    こうした状況を受け、レッドブルのマックス・フェルスタッペンはバーレーンで、2026年型マシンの特性について強い懸念を示した。

    「直線ではエネルギー効率がとても悪い」とフェルスタッペンは木曜日に語った。

    「このサーキットではまだ対処可能だ。でも、いくつかのサーキットでは本当に大惨事になるだろう」

    「メルボルンやモンツァだ。メキシコは違う。空気が薄くて強いブレーキングがあるからだ。でもあそこにも長い直線がある。スパも厳しい。かなり多い」

    さらにフェルスタッペンは、ラスベガスのストリップ区間にも言及した。かつてはほぼ2キロにわたり全開で駆け抜けていた区間だ。

    「ラスベガスもそうかもしれない。あの長い直線だ」と述べた。

    「エネルギーがなくなって、直線の途中でブレーキを踏まないといけなくなるかもしれない。今は笑っているけど、本当に意味がない」

    マックス・フェルスタッペン

    2026年型マシンでは、エネルギーを回収するためにブレーキング前にアクセルを抜く“リフト・アンド・コースト”が必要となる場面が増えている。ルイス・ハミルトンはバルセロナで約600メートルものリフト・アンド・コーストが必要だったと指摘している。また、直線中にギアを落として回生を行う戦術も検討されている。

    フェルスタッペンは、この問題についてF1やFIAと議論したか問われると、次のように答えた。

    「彼らは、これがどれほど深刻になるかを完全には理解していなかったのかもしれない。でも、様子を見よう」

    「言ったように、このサーキットではまだ対処できる。メルボルンに行けば、直線でどれだけアクセルを戻さなければならないか、本当に分かるはずだ」

    多くのドライバーが新レギュレーション下でのエネルギーマネジメントに懸念を示している。セルジオ・ペレスは「理想的ではない」と評し、リアム・ローソンは新車がどれほど楽しいかと問われ言葉を失った。一方でランド・ノリスは「良くて楽しいチャレンジだ」と前向きに受け止めている。

    2026年F1は、技術革新と引き換えに新たな議論を呼び起こしている。直線でブレーキを踏むという極端な状況が現実となるのか、それとも各チームが最適解を見出すのか。開幕戦オーストラリアGPで、その実態が明らかになる。

  • マックス・フェルスタッペン レッドブルF1勢力図論争に動じず「心配していない」

    マックス・フェルスタッペン レッドブルF1勢力図論争に動じず「心配していない」

    マックス・フェルスタッペンは、バーレーンで行われた2026年F1プレシーズンテスト後、レッドブル・レーシングの現在の勢力図における立ち位置について「分からない」としつつも、まったく心配していないと語った。

    レッドブルはRB22で計337周を走行し、そのうちマックス・フェルスタッペンは水曜に136周、金曜午前に61周を担当。メルセデスやフェラーリ、マクラーレンといった上位勢と接戦を演じる中でも、冷静な姿勢を崩さなかった。

    「分からない。いや、そのことについては本当に心配していない。メルボルンで分かることだ」とフェルスタッペンは語った。

    「ポジティブなのは、トラブルなく多くの周回を重ねられたことだ。どれくらい速いかについては……まだ全員がフルスピードで走っているわけではない」

    「分からないんだ。本当に測ることはできない」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング

    テストではメルセデスのトト・ヴォルフがレッドブルを「ベンチマーク」と呼び、ジョージ・ラッセルもそのアドバンテージを「かなり恐ろしい」と表現するなど、他チームから高い評価が寄せられていた。しかしフェルスタッペン自身は、エンジンモードや燃料搭載量といったテスト特有の不確定要素を理由に、勢力図を論じること自体に意味はないと強調する。

    「もし僕に任せるなら、ただ自分の周回をこなして家に帰って楽しむだけだ」

    「そしてメルボルンまで待つ。それだけだよ。でももちろん、みんなそれを実際よりももっとエキサイティングにしたがるんだ」

  • ランド・ノリス フェルスタッペンのF1批判に反論「嫌なら引退すればいい」

    ランド・ノリス フェルスタッペンのF1批判に反論「嫌なら引退すればいい」

    2026年F1バーレーンテストの舞台となっているサクヒールで、マックス・フェルスタッペンの新レギュレーション批判に対し、ランド・ノリスが真正面から反論した。

    フェルスタッペンが2026年F1マシンのフィーリングやエネルギー管理の在り方に強い不満を示し、場合によっては他カテゴリーへの転向も示唆したことを受け、ノリスは「誰も彼を引き止めてはいない」と率直に語った。

    「とても面白かったよ、すごく気に入った」とノリスはフェルスタッペンの発言について語った。

    「もし引退したいなら、そうすればいい。F1は常に進化している。ドライビングのフィーリングが良くなることもあれば、そうでないこともある。僕たちは莫大な報酬を得て走っているんだ。だから不満を言う立場ではないと思う」

    「それに、他のことをやりたいなら自由にできる。誰もここにいることを強制していない。今は大きなチャレンジの前にいるけど、個人的にはとても面白いと思っている。ドライバーとしても、エンジニアにとってもね。違う運転をしなければならないし、多くの要素を違う形で理解し、管理しなければならない。でも僕たちは依然としてF1マシンを運転し、世界を回り、楽しんでいる。だから不満は何もない」

    フェルスタッペンの批判は、特にエネルギー管理の重要性が増した点に向けられていた。予選でも“リフト・アンド・コースト”を強いられる可能性があると指摘し、「それはF1らしくない」と主張している。

    ランド・ノリス マックス・フェルスタッペン

    この点についてノリスは意外な反論を見せた。

    「僕たちはリフト・アンド・コーストなんてしていない。レースモードでもね」

    この発言はパドック内でも波紋を広げた。もし本当にマクラーレンがリフト・アンド・コーストを必要としないのであれば、タイトル争いはすでに決しているという冗談も飛び交ったという。

    ただしノリスの言葉には、より広い視点も含まれている。F1は常に課題を特定し、驚異的なスピードで解決してきたカテゴリーだ。2026年レギュレーションはまだ導入初期段階にあり、現在構造的に見える制約も、シーズンの進行とともに修正、あるいは緩和される可能性がある。

    フェルスタッペンはいつも通り率直に語った。外交的配慮は少なく、核心を突く姿勢は一貫している。その誠実さは評価できるが、時期尚早との見方もある。2026年F1レギュレーションが失敗と判断されるのか、それとも問題点を洗練させながら受け入れられる形に収束するのかは、まだ分からない。

    ただひとつ確かなのは、フェルスタッペンが本当にF1を去ることを望む関係者はほとんどいないということだ。彼がグリッドを去れば、ノリスを含む他の20人のドライバーにとっては有利に働くかもしれない。しかし、このスポーツにとっては決して歓迎すべき事態ではない。

  • 2026年F1批判で波紋 フェルスタッペンにフォーミュラE CEOが“試乗招待”

    2026年F1批判で波紋 フェルスタッペンにフォーミュラE CEOが“試乗招待”

    フォーミュラEのCEOであるジェフ・ドッズは、2026年F1マシンを「ステロイドを打ったフォーミュラE」と表現したマックス・フェルスタッペンに対し、サウジアラビア・ジェッダで開催されるE-Prixへの来場とマシン体験を“冗談交じり”に呼びかけた。

    フェルスタッペンはバーレーンでのプレシーズンテスト2日目、新世代F1マシンについてエネルギーマネジメントへの依存度が高すぎると指摘し、「それはもはやF1ではない」との見解を示した。

    その発言は、エネルギー管理を主軸とするフォーミュラEを引き合いに出す形となり、パドック内外で波紋を広げた。

    ドッズはそのコメントについて「まったく驚かなかった」と語り、フェルスタッペンを「伝統的で生々しいモータースポーツを好むタイプ」と表現したうえで、次のように明かした。

    「昨日マックスにメッセージを送った。彼はバーレーンにいて、私はジェッダにいる。もしF1の代わりにこちらに来たいなら迎えに行く、とね。少しいたずら心を込めて書いた」

    「多くのフォーミュラEドライバーやチーム代表が、これは我々にとって大きなチャンスだと連絡をくれた。彼がフォーミュラEに言及してくれただけでも可視性という意味で良いことだ。ここでは接近戦があり、肘を張ったバトルがあり、レースでは150回近いオーバーテイクがあるかもしれない。彼の発言をきっかけに、フォーミュラEを見てみようと思う人が増えれば、それは我々にとって素晴らしいことだ」

    Gen4で“F1に迫る性能差”を主張
    フォーミュラEは2026/27シーズンから新型Gen4マシンを導入する予定で、最大800馬力、常時四輪駆動を特徴とする。現行Gen3 Evoから大幅に進化し、F1とのパフォーマンス差は「非常に小さくなる」とシリーズ側は見ている。

    ドッズは、フェルスタッペンがGen4を走らせれば「きっと気に入る」と断言する。

    「もしマックスがGen4に乗れば、気に入ると思う。600キロワットの純粋なパワー、常時四輪駆動、現行車より70%増の出力、ラップタイムも新時代のF1と大きくは変わらない。瞬時のトルク、アクセル全開で1.8秒で時速100キロに達する。彼の今のF1マシンより速く、GT3よりも速い。本当に気に入るはずだ。これからも挑発し、試乗に招待し続ける」

    マックス・フェルスタッペン フォーミュラE

    “2つの技術の妥協”が違和感の正体
    ドッズは、フェルスタッペンの違和感は2026年F1レギュレーションの根本思想にあると分析する。新規則では電動出力が総出力の約半分を占め、内燃エンジンと電動システムの融合がこれまで以上に進む。

    「彼の言葉を要約すれば、クルマの中で制限を感じているということだろう。かつてのような全開での“生のレース”ではなく、2つの技術の妥協の上に成り立つスタイルに戸惑っているのだと思う」

    「F1では常に何かをマネジメントしてきた。タイヤや燃料を守る必要があった。今回はエネルギーだ。違う戦略が求められているだけだ」

    「しかし2026年は2つの技術を融合させ、それを成立させようとしている。電動技術は世界の流れとして必要だが、同時に内燃エンジンの音や歴史、ドライビングスタイルも守りたい。そのバランスを取るのは非常に難しい」

    「フォーミュラEは常に完全電動であり、1つの技術に最適化してきた。だからこそレース形式もドライビングも一貫している。マックスにとって、F1の妥協構造は簡単ではないのだろう」

    2026年F1の新時代は、電動化と伝統の間で揺れる過渡期にある。その中でフェルスタッペンの率直な言葉は、単なる挑発ではなく、トップドライバーの本能的な違和感を映し出している。

    そしてフォーミュラEは、その隙間を逃さず、積極的に存在感を示そうとしている。

  • マックス・フェルスタッペン F1バーレーンテスト総括「何が機能するか学べた」

    マックス・フェルスタッペン F1バーレーンテスト総括「何が機能するか学べた」

    2026年F1プレシーズンテスト初週がバーレーンで終了し、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは生産的な走行に満足感を示した。RB22で多くの周回を重ね、マシンとパワーユニット双方について重要な学習を得たという。

    フェルスタッペンは金曜午前の4時間セッションで61周を走行し、ベストタイムは1分35秒341。最終日の総合順位は5番手だった。その後、午後のセッションはアイザック・ハジャーにステアリングを託している。

    現地時間14時に走行を終えたフェルスタッペンは、テスト段階ではラップタイム自体の重要性は低いと強調する。重要なのは信頼性の確保と走行距離の積み重ねであり、その点については手応えを得たと振り返った。

    「初日はかなりの周回を走れたし、それには満足している。パワーユニットやマシンそのものに関して、テストしたかったことを多く消化することができた」とフェルスタッペンはレッドブルの公式SNS動画で語った。

    水曜には1日を通して130周以上を走破。金曜の61周を加え、合計197周を記録した。この周回数は、2026年型RB22の理解を深めるうえで大きな意味を持つ。

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング

    プログラムの初期段階を終えた後は、セットアップ作業にも踏み込んだ。

    「今日はその続きに取り組んだが、同時にセットアップ面でももう少しクルマから何かを見つけようとした。クルマはもちろん新しいし、タイヤも新しい。だから、もっと良くしていきたい部分がたくさんある」

    テスト初週を終えた総括として、フェルスタッペンは明確な学習成果を口にした。

    「今朝は、何が機能して何が機能しないのかを多く学べたと思う。それによって、午後にアイザックと試せること、そして来週に向けて試せることについて、より多くのアイデアが得られた」

    フェルスタッペンが言及したのは、2月18日から20日まで同じバーレーンで行われる第2回公式テストだ。その後、F1はメルボルンへと移動し、3月6日から8日にかけてオーストラリアGPで2026年シーズンが開幕する。

  • フェルスタッペン F1圧縮比論争でメルセデスに皮肉「馬力差に0を足せる」

    フェルスタッペン F1圧縮比論争でメルセデスに皮肉「馬力差に0を足せる」

    バーレーンでの2026年F1プレシーズンテストを巡り、パワーユニットの圧縮比をめぐる議論が政治的な様相を帯びている。

    メルセデス陣営はレッドブル・フォードの電動エネルギー展開を「ベンチマーク」と評する一方で、自らのコンセプトが生むアドバンテージは「2〜3馬力」に過ぎないと主張している。

    しかし、マックス・フェルスタッペンはその見解をあざ笑うかのように切り返した。

    「そこには間違いなくゼロを1つ付け足せる」

    メルセデスのアドバンテージが「2〜3馬力」と聞かされたフェルスタッペンは笑いながらそう語り、実際の差は20〜30馬力に達する可能性を示唆した。これは1周あたり約0.3秒に相当する計算になる。

    「彼らが何をしようとしているのかは理解している。水曜日に僕たちがたくさん走ったから、話題をそっちに移そうとしているんだ」

    この発言の背景には、圧縮比を巡る技術論争がある。報道によれば、複数メーカーとFIA、さらに商業権保有側がより厳格なチェックを支持しているとされ、メルセデスはメルボルン以降、新たな技術検査を求められる可能性も浮上している。

    フェルスタッペンは最終的な勢力図は開幕戦で明らかになると見る。

    「ひとつだけ言える。メルボルンまで待てばいい。彼らがどれだけパワーを持っているか分かるはずだ」

    「ストレートでどれだけ踏んでくるか、メルボルンで見ればいい」

    一方で、メルセデス代表トト・ヴォルフはテスト初日にレッドブルの電動エネルギー展開を高く評価していた。

    「今日のエネルギー展開を見てほしい。彼らはストレートで他よりはるかに多くのエネルギーを使えている」

    「単発では以前から見てきたが、今回は10周連続で同じようなストレート展開をしていた」

    「今日の時点では、ただしテスト初日という前提付きだが、彼らがベンチマークを設定したと言える」

    この評価はメルセデス製パワーユニットを搭載する複数のドライバーからも繰り返されたが、フェルスタッペンはこれを「煙幕」に過ぎないと見る。

    「ここ10年のウインターテストを振り返ればいい。1日目でワールドチャンピオンが分かることなんてない。特に今回のような新レギュレーションならなおさらだ」

    「僕にとっては、どちらかと言えば目くらましだ。でも構わない。僕たちは自分たちがやるべきことに集中する。このレギュレーションは本当に複雑だから、ただ周回を重ねていくだけだ」

    フェルスタッペンは初日の走行距離やデータ収集には満足しているとしつつも、完成度はまだ遠いと強調する。

    「スタートはとても良い。みんな満足している。昨日の周回数もそうだ。あれこそ僕たちがやりたかったことだ」

    「でもそれが勝利に十分かどうかは分からない。今の段階では誰にも分からない。ここで見えているものが、そのままメルボルンで見えるわけでもない」

    マックス・フェルスタッペン F1 圧縮比

    実際、バーレーンのスピードトラップではレッドブル・フォードが最速を記録し、フェルスタッペンは336km/hをマーク。マクラーレンやフェラーリより約10km/h速かったとされる。一部では計測ビーム前でアクセルを緩めていた可能性すら指摘されている。

    ライバル勢も警戒を強める。

    カルロス・サインツJr.は、新時代の「リフト・アンド・コースト」を前提とした繊細なバランスをレッドブルが最適化していると分析する。

    「コーナーにものすごいスピードで飛び込んで、出口で全部のパワーを使えばいいという話ではない。両方をまとめなければ速くなれない」

    「彼らはドライバーに妥協を強いていないように見える」

    ウィリアムズ代表ジェームス・ボウルズも印象を語った。

    「ホームストレートで一貫して0.6秒の差がある。ターン1に向かう段階でまったく近づけない。あのコーナーでのスピードは本当に印象的だ」

    「レッドブルは完全に新しいプログラムでエンジンを開発し、信頼性を確保しながらパフォーマンスも与えた。それをすべて達成した」

    それでもフェルスタッペンは楽観を避ける。

    「他のチームが僕たちを良く見せようとしているのは普通のことだ。僕たちは気にしない。自分たちに集中するだけだ」

    「確かにスタートには満足している。でも同時に、改善の余地はまだとてつもなく大きい。すべてがあまりにも複雑だからだ」

  • マックス・フェルスタッペン 2026年F1マシンに辛辣「フォーミュラEの強化版」

    マックス・フェルスタッペン 2026年F1マシンに辛辣「フォーミュラEの強化版」

    2026年F1バーレーンテストで新型RB22を走らせたマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)が、F1の新世代マシンに対して強烈な批判を展開した。

    レッドブルの新パワーユニットは高いデプロイメント性能で注目を集め、テストではベンチマークとの評価も出ているが、フェルスタッペン本人は「ドライバーとしての楽しさ」という観点から現行レギュレーションに強い違和感を示している。

    「正直に言って、運転していてあまり楽しくない。適切な言葉は“マネジメント”だと思う」とフェルスタッペンは語った。

    「ドライバーとしてのフィーリングは、あまりF1らしくない。少し“ステロイドを打ったフォーミュラE”のように感じる」

    2026年レギュレーションでは、内燃機関とバッテリー出力をほぼ50対50とする新パワーユニットが導入され、エネルギーマネジメントがこれまで以上に重要な要素となっている。ブレーキングやコーナリングでの回生、ストレートでの戦略的なエネルギー放出がラップタイムを大きく左右する構造だ。

    「純粋なドライバーとしては、僕は全開で走るのが好きなんだ。でも今はそういう走り方ができない。やることが多すぎる」

    「ブレーキを少し長く踏むか、短くするか、ギアをひとつ上げるか下げるか。そういった入力がエネルギー面に大きな影響を与える。ストレートでのパフォーマンスにも直結する。それは僕にとってF1ではない」

    「エネルギーが足りない。僕は普通のドライビングがしたいだけだ」

    さらにフェルスタッペンは、現在の低グリップ傾向にも言及した。

    「今のタイヤとマシン構成ではグリップもかなり低い。以前と比べると大きな後退だ」

    そのうえで、現行マシンを「アンチレーシング」と表現する。

    「正直、マシンのプロポーションは良いと思う。見た目もいい。リバリーも素晴らしい。それは問題じゃない」

    「問題はそれ以外のすべてだ。僕にとってはアンチレーシングだ」

    率直な発言が物議を醸す可能性について問われると、フェルスタッペンは自身の立場を明確にした。

    「今このタイミングでこんなことを言えば、喜ばない人もいるだろう。でも僕は率直だ。自分のレースカーについて思っていることを言ってはいけない理由はない」

    「僕がレギュレーションを書いたわけじゃない。もし政治的ではない観点だけでレギュレーションが作られていたなら、クルマもエンジンもまったく違うものになっていたと思う」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング フォーミュラ1カー

    一方で、チームやレッドブル・パワートレインズの努力に対する敬意も示した。

    「裏でどれだけの仕事が行われてきたかは分かっている。エンジン部門の人たちも含めてね。だからこういうことを言うのは気持ちの良いものではない」

    「でもドライバーとしては現実的でありたい。フィーリングについては正直に言う必要がある」

    「クルマに乗れば常にベストを尽くす。それはチームも分かっている。ただ、運転すること自体へのワクワク感はそれほど高くない」

    フェルスタッペンは以前から2026年レギュレーションへの懸念を公言しており、現在の契約が切れる2028年以前にF1を離れる可能性も示唆してきた。

    「僕にとっては勝てるクルマかどうかは問題ではない。楽しく運転できることが重要なんだ」

    「キャリアのこの段階では、F1以外でも楽しめることを模索している。しばらくこのレギュレーションと付き合うことになるのは分かっている。だから様子を見るしかない」

    ニュルブルクリンク24時間レースへの参戦可能性について問われると、こう冗談を交えた。

    「少なくともあそこではバッテリーを気にせず全開で走れるよね」

    「出場したい。実現できるよう動いているが、まだ確定はしていない」

    レッドブルは現時点でテストの“ベンチマーク”と目されているが、フェルスタッペンにとって重要なのはタイトルの数ではなく、ステアリングを握る純粋な歓びだ。2026年F1の方向性は、現役最強ドライバーの心を完全には掴めていない。

  • マックス・フェルスタッペン レッドブルF1エンジンに自信「多くの項目をテスト」

    マックス・フェルスタッペン レッドブルF1エンジンに自信「多くの項目をテスト」

    レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンは、2026年F1プレシーズンテスト初日に2番手タイムを記録し、最多となる136周、730キロメートル超を走行した。新体制となったレッドブル・パワートレインズ・フォードにとっても貴重なデータ収集の一日となり、走行距離とロングランの安定性が際立った。

    「今日は良い一日だった。多くの周回を重ね、さまざまなプログラムをテストした」とマックス・フェルスタッペンは語った。

    「レッドブル・パワートレインズ・フォードのエンジンはまだまったく新しいプロジェクトだ。他のメーカーと比べると、開発の歴史は長くない。だから開幕戦までに学ぶこと、発見すべきことがたくさんある」

    「レースウィークエンドで遭遇する可能性のある多くの項目をテストした。長年この分野にいるエンジンメーカーにとってはより簡単かもしれないが、新規参入の場合はすべてを確認しなければならない。もちろん通常の走行も多くこなした」

    「各チームはまったく異なるプログラムを実行している。だからラップタイムや順位には焦点を当てていない。マシンとタイヤを理解することに集中している。ここはバルセロナとは完全に異なるサーキットなので、比較できるのは良いことだ」

    フェルスタッペンは2日目にアイザック・ハジャーへRB22を引き渡し、自身は金曜日に再び走行する予定だ。プログラムは引き続き学習中心となるが、徐々にパフォーマンス追求へと軸足を移していく。

    「総じて今日はすべてがうまくいった。問題は発生しなかった。それが最も重要だった。だから金曜日に向けて、さらに何を学べるかに集中できる」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング

  • フェルスタッペン、レッドブル2026年F1新エンジンに手応え「良いスタート」

    フェルスタッペン、レッドブル2026年F1新エンジンに手応え「良いスタート」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は、2026年F1新レギュレーションに向けてチームが初めて自社開発した新パワーユニットについて、バルセロナでの非公開シェイクダウンを終えた段階で「良いスタートを切れた」と前向きな初期評価を示した。

    フォードとのパートナーシップで開発されたこの新エンジンは、ライバル勢の間でも早くも注目を集めている。

    新規則サイクル初年度を前に、レッドブルの新エンジンの完成度には不透明感もあった。しかし、1月末に行われたバルセロナ・シェイクダウンでは、走行距離と信頼性の両面で印象的な内容を残し、特にメルセデスなどのライバルから驚きの声が上がったという。

    フェルスタッペンはF1公式サイトに対し、バルセロナでの走行を振り返り、全体としては手応えを感じていると語っている。

    「全体的には、かなり良かったと思う」とフェルスタッペンは述べた。
    「初日の朝は天候の影響もあって、あまり周回数を重ねられなかった」

    「でも最終日は良かった。たくさん周回できて、多くのことを学べた。まだ改善したい点や見直したい点は多いけれど、それは普通のことだと思う」

    「新しいエンジンで、あれだけの周回数をこなせたのはとても良いことだし、我々にとって良いスタートだ」

    「ポジティブではあるけれど、まだ本当に初期段階だ」

    フェルスタッペンは、新レギュレーション下のパワーユニット開発が全チームにとって極めて複雑であることも強調した。

    「まだ作業の途中段階だ。でも、こうした点についてはかなり良い形で走り出せていると思う」

    「これは誰にとっても非常に複雑なフォーミュラだ。だから、やるべきことはまだたくさんある。それは普通のことだ」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング

    一方で、バルセロナでのテストは完全に順風満帆だったわけではない。2日目にはアイザック・ハジャーが激しいクラッシュを喫し、チームはミルトンキーンズからの新パーツ到着を待つため、1日走行を見送らざるを得なかった。

    それでもハジャー自身は、初日の段階で新エンジンに好印象を抱いていたことを明かしている。

    「初日は小さな問題がいくつかあっただけだ。自分たちのエンジンでの初日だということを考えれば、とても印象的だった」とハジャーは語った。
    「とてもスムーズだったし、少なくともアップシフトやダウンシフトの感覚は、これまで慣れてきたものと大きく変わらない」

    「もちろん、まだ微調整が必要な部分はいくつかあるけれど、全体としては堅実だ」

    2026年F1のプレシーズンテストは、2月11日から13日にかけてバーレーンで再開され、さらに18日から20日にかけて追加テストが予定されている。新時代の幕開けとなる開幕戦オーストラリアGPは、3月6日から8日に開催される。