カテゴリー: マックス・フェルスタッペン

  • フェルスタッペンとノリスがバーチャル・ル・マン24時間レースで共闘

    フェルスタッペンとノリスがバーチャル・ル・マン24時間レースで共闘

    レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンとマクラーレンのランド・ノリスという2人のF1ドライバーが、6月に開催されるバーチャル・ル・マン24時間レース『 24 Hours of Le Mans Virtual』で、eスポーツチームであるTeam Redlineのメンバーとしてペアを組むことが発表された。

    新型コロナウイルスの感染拡大によってル・マン24時間レースは9月19~20日に延期されている。その代わりとして6月13~14日にrFactor 2を使用したバーチャス24時間レースが開催される。

    『24 Hours of Le Mans Virtual』は、4人のドライバーで構成されるチームで最低2人のプロのドライバーと最大2人のシミュレーターで構成される必要がある。レースはゲームプラットフォームrFactor 2で行われる。最大50台のマシンがレースに参加でき、チームはLMP2またはGTEを使用できる。チームはカラーを自由に選択できる。ドライバーの変更は必須。各ドライバーは、最低4時間、最大7時間運転する必要がある。

    さらに、レースは天候が変化する中で行われ、破損したマシンはピットで修理することができる。チームはパフォーマンスを最適化するために独自の設定を調整できる。給油とタイヤ交換が必須。戦略がレースの中心となる。

    Team Redlineは、LMP2クラスにエントリーし、マックス・フェルスタッペンとランド・ノリスは、LMP2仕様のオレカ07をシムレーサーのアトツェ・ケルコフとグレガー・ハッツーと共有する。

    WECと共同でACOが主催するバーチャル耐久イベントは、いくつかの有名なモータースポーツチームのエントリーを集めている。
    チーム・ペンスキーは、LMP2クラスにオレカで参戦し、ル・マンのウィナーであるTOYOTA GAZOO Racingは、3台体制で臨む。プライベーターのLMP1チームであるレベリオンはWilliams Esportsと提携して4台体制で参加する。

    GTEクラスには2回のF1ワールドチャンピオンであるフェルナンド。アロンソのeスポーツチームもエントリー。また、Princess Charlene of Monacoには元F1ドライバーのフェリペ・マッサとジャンカルロ・フィジケラが参加する。

    ACOは、今後数週間で参加者とドライバーの完全なリストを発表する。レースの解説者とピットレポーターは、パリのテレビスタジオからライブで作業し、レース中にVIPのゲストが訪問する。『24 Hours of Le Mans Virtual』は6月13日の現地時間15時からスタートする。

  • マックス・フェルスタッペン 「チーム全体の800人とZoom会議」

    マックス・フェルスタッペン 「チーム全体の800人とZoom会議」

    レッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンが、現在の状況について語った。

    新型コロナウイルスの世界的流行により、マックス・フェルスタッペンもモナコ自宅でトレーニングとシムレースをしながら自主隔離生活を送っている。しかし、現在のテクノロジーの助けを得て、レッドブル・ホンダF1のスタッフと最新情報を交換している。

    他のF1チームと同様にミルトンキーンズにあるレッドブルのファクトリーも9週間の閉鎖期間を過ごしていたが6月から作業を開始する。マックス・フェルスタッペンは、ミルトンキーンズを訪れて作業を開始する予定だったが、イギリスの14日間の検疫措置の実施によって待機状態となっている。

    「僕たちのチームは、6月の初めから仕事に戻ることができる」とマックス・フェルスタッペンは語った。

    「イギリスの現在の対策を考えれば、僕たちはまだシミュレーターの日程やどのようなことが可能か、それをどのように実施していくかについて見守る必要がある。僕たちはすでに数回互いに話をしている。ある時はチーム全体がZoomに参加していたし、それは素晴らしいことだった。最終的に全員がログインし終わったら、約800人がオンライン上にいたよ」

    F1グランプリの週末には、通常、F1チームあたり60名がマシンの運営に関わることができる。しかし、F1は無観客レースでは各チームスタッフの数を合計で80名に制限するとしており、その数は少なくなる可能性がある。

    「彼らと一緒にいるのを楽しんでいる。僕のクルーたちはみんなとても優秀な人たちだ。マシンを修理することが必要な場合でも、彼らはとても迅速だね」とマックス・フェルスタッペンは笑顔で語った。

    「レッドブルのピットストップは信じられないほどだ。僕たちは世界記録を持っているけど、その点に到達するには事前に多くの練習が必要だ。それは非常に印象的だ」

    マックス・フェルスタッペンのF1キャリアにはこれまで素晴らしいハイライトがたくさんある。しかし、最も恥ずかしい瞬間について尋ねられたとき彼はためらうことなく次のように答えた。

    「2016年のオースティンでのF1アメリカンGPだね。すべてが順調で僕は4番目だった。僕のエンジニアは無線で僕にプッシュして戻るように言った。通常、それは僕がピットストップをすることを意味している。彼はそう言ったし、僕はラップを終えてピットレーンを入っていた」とマックス・フェルスタッペンは語った。

    「ピットレーンを走っている間に無線で入るようには言われていないことに気付いた。彼は決してピットストップをするようには言っていなかった。『なんてことをしてしまったんだ』と思ったね。無線ですでにピットレーンにいると呼びかけた」

    「メカニックはスクランブルでタイヤを用意して外に走り出てきたけど、ピットストップには約8~9秒かかってしまった。僕のミスにもかかわらず、それはまだ素早いピットストップだった。3周後、僕はマシンの問題でリタイアした。振り返ってみれば、それが結局いちばん良かったのかもしれない」

    「レース後、ヘルムート・マルコはもちろん僕にとても腹を立てていた。僕は間違いを犯したことを認めた。それ以外に言えることは何もなかった。もちろん、それはとても恥ずかしいことだった」

  • 【動画】 マックス・フェルスタッペン、『F1 2019』でモナコを走行

    【動画】 マックス・フェルスタッペン、『F1 2019』でモナコを走行

    レッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンが、F1公式ゲーム『F1 2019』でF1モナコGPの舞台であるモンテカルロ市街地コースを走行する動画が公開されている。

    5月24日(土)、F1は公式イベントとしてF1バーチャル・モナコGPを開催する。マックス・フェルスタッペンは『F1 2019』をリアルドライビングシミュレーターとして評価しておらず、「絶対に参加することはない」として不参加を貫いている。

    しかし、昨年のF1モナコGP前にマックス・フェルスタッペンは『F1 2019』でタイムアタックを敢行。1分12秒142を叩き出している。今週末は8名の現役F1ドライバーが参加するが、予選でこのマックス・フェルスタッペンの記録と比較してどのようなタイムを記録するかもひとつの注目ポイントと言えるだろう。

    動画ではステアリングとアクセル/ブレーキワークも確認できるので、自宅にシミュレーター環境がある人は参考にできるかも?

  • エステバン・オコン 「フェルスタッペンが先にF1に行ったのは辛かった」

    エステバン・オコン 「フェルスタッペンが先にF1に行ったのは辛かった」

    ルノーのF1ドライバーであるエステバン・オコンは、ヨーロッパF3選手権で自分がチャンピオンを獲得したにも関わらず、マックス・フェルスタッペンが先にF1に昇格したことを当時は“受け入れるのが難しかった”と認める。

    マックス・フェルスタッペンは2015年にトロロッソでF1デビューを果たして史上最年少F1ドライバーになった。一方、エステバン・オコンはF1に到達するまでにさらに1年半待たなければならなかった。

    カートとシングルシーターでのキャリアを通してしのぎを削ってきた二人の以前のライバル関係は、2018年のF1ブラジルGPで周回遅れだったエステバン・オコンが、不注意にマックス・フェルスタッペンの前に出ようとして接触して勝利の可能性を台無しにした一件で再熱した。

    エステバン・オコンは、マックス・フェルスタッペンとのライバル関係について「マックスと初めてレースをしたのは2010年だったと思う」と Formula1.com で降り勝った。

    「僕にとって国際的なレースに移行していた大変な年だった。いずれにしろカートはとても大変だ。僕は父と二人きりで大きなチームと戦っていた」

    「マックスと僕はいつもコース上でかなり接戦だったし、近すぎたときもあったね! 2011年、僕たちは2011ワールドシリーズチャンピオンシップのために戦っていたけど、最終的に彼が勝った」

    「僕がトップに立ったイタリアでのレースのことを覚えているけど、僕と彼は残りのドライバーのはるか前にいた。そこからライバル関係がスタートして、すぐにさらに大きなものになっていった」

    エステバン・オコンとマックス・フェルスタッペンのライバル関係は、2014年のヨーロッパF3選手権で二人が競い合ったときも続いた。

    結果はエステバン・オコンが9勝を挙げてタイトルを獲得したが、ランキング3位に終わったマックス・フェルスタッペンは、カートからステップアップした初年度にも関わらず10勝を挙げて注目を集めていた。

    マックス・フェルスタッペンのこのパフォーマンスによって、レッドブルとメルセデスはジュニアチームへの獲得に乗り出し、トロロッソでのF1デビューを確約したレッドブルが契約を勝ち取った。

    一方、当時ロータスのジュニアドライバーだったエステバン・オコンは、メルセデスのプログラムに切り替えてF1に到達するチャンスを掴むまで待たなければならなかった。

    「数戦でライバル関係は復活した」とエステバン・オコンは語る。

    「マックスは強くなり、勝利のために僕に挑戦するようになった。突然、彼は倒さなければならない男になった」

    「週末にすべてのレースで優勝する“トリプルレコード”と呼ばれるものがあった。彼(マックス)は(スパとノリスリングで)それを達成し、僕は次のラウンドのモスクワでそれを達成した!」

    「僕たちはいつもそれを獲得する戦っていた。そのモスクワのレースでは、彼は僕を倒すことに近づき、僕たちは昔のカート時代と同じようにホイールを数回接触させた」

    「僕はF3でタイトルを獲得したけど、マックスがF1でレースするための契約にサインしたのは厳しい瞬間だった」

    「彼はチャンピオンシップで3位だったし、優勝したのは僕だったのに、当時はどのカテゴリーにもシートがなかった」

    「GP2で何度かテストを行ったけど、あまり確証のあるものではなかった。当時、ロータスF1ジュニアプログラムは困難を抱えていて、僕はどこにも行けなかった。かなり困難な瞬間だった」

    「しかし、僕はそれをモチベーションとして利用した。F1に行きたければ、懸命に働き、ジュニアカテゴリーでトップを維持しなければならないことはわかっていた」

    「それが僕の最終的な目標だった。必ずしもマックスとまた戦いたいわけではなかったけど、F1で彼に加わりたかった」

  • 「サインツとフェルスタッペンの実力差はごくわずか」とマルク・ジェネ

    「サインツとフェルスタッペンの実力差はごくわずか」とマルク・ジェネ

    元F1ドライバーで現在もフェラーリのテストドライバーを務めるマルク・ジェネは、フェラーリはカルロス・サインツを起用するという素晴らしい選択をしたと考えている。

    フェラーリは、2024年までシャルル・ルクレールと長期契約を結んでおり、チームメイトはナンバー2待遇を受けることになる予想されている。2021年からフェラーリに加入するカルロス・サインツに対してもその評価は変わらない。

    しかし、マルク・ジェネは、カルロス・サインツは、純粋なスピードでシャルル・ルクレールに決して劣っていないと考えている。その例として、現在のルクレールのライバルであるマックス・フェルスタッペンとトロロッソ時代のサインツはほぼ互角だったと語った。

    「サインツの最初の数年間を振り返えれば、予選での彼とマックス・フェルスタッペンとの差はごくわずかだったことがわかると思う」とマルク・ジェネは Gazzetta dello Sport に語る。

    「それに昨シーズンに目にしたように、レースでのカルロスはさらに良くなったと思う。彼はタイヤの使い方がうまく、適切なタイミングでポジションを移動する方法を知っている。彼は優れた戦略家だ。多くの場合、カルロスは11位でスタートし、5位でレースを終えていた」

    多くの批判家たちは、カルロス・サインツは、目を見張るようなレースをするドライバーではないと語るが、マルク・ジェネはそれにはまったく同意できないと語る。

    「確かに2019シーズン序盤のサインツはうまくいくと確信したときにだけ追い抜いていたが、シーズンを通して彼は進化し、シーズンの最後のレースでは素晴らしいアクションを実行していた」とマルク・ジェネは語る。

    フェラーリのアンバサダーも務めるマルク・ジェネは、カルロス・サインツはナンバー2に甘んじることはないと語る。

    「カルロスはハードワーカーであり、論争を巻き起こすことはない。彼は完璧にフィットする」とマルク・ジェネは語る。

    「彼はセカンドドライバーになるつもりはない。我々は彼にルクレールと同じ機会を与えるつもりだ」

    「彼がワールドチャンピオンになれないと考えているならば、我々はサインツと契約しなかっただろう。F1にとって間違いなく後押しとなるだろう。フェルナンド・アロンソも戻ってくるだろからね」

  • マックス・フェルスタッペン 「ホンダF1と良いパッケージを作り上げている」

    マックス・フェルスタッペン 「ホンダF1と良いパッケージを作り上げている」

    レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、2020年のF1世界選手権の再開に向けて、ホンダF1とともに優れたパッケージを作り上げることができていると自信を語った。

    マックス・フェルスタッペンとヘルムート・マルコは、オーストリアのORFのスポーツトークショー『Sport am Sonntag』に出演し、F1シーズンが延期されている間にどのように過ごしているかについて語った。

    「オーストラリアから帰国して以来、家にいる。たくさんのトレーニングをしているし、シミュレーターに多くの時間を費やしている。ここモナコもロックダウンが続いている。でも、開放されてきているよ。マスクを着用していれば、ほとんどのことができる」とマックス・フェルスタッペンはコメント。

    現在、F1は7月5日にオーストリアでシーズンを再開するべく準備を進めており、マックス・フェルスタッペンはシーズンが始まるのを楽しみにしていると語る。

    「僕はレースで走るのが大好きだ。もうすぐマシンに飛び乗ることができることを願っている。トラックも気に入っている。僕たちのホームレースだし、それは大きなモチベーションだ。チームとして過去2年間、優れたマシンと戦略を確立してきた。それをすべて機能させることができれば、再びレースに勝つことができるだろう」

    2020年は、マックス・フェルスタッペンが史上最年少F1ワールドチャンピオンになれる最後のチャンスとなる。

    「それを達成できれば、素晴らしいことだし、特別なことだとは思うけど、僕はすべてのレースで勝ちたいと思っている。毎年、すべてのレースでね」とマックス・フェルスタッペンはコメント。

    「チームの士気は高まっているし、タイトルに挑戦したいと考えている。ホンダF1と一緒に優れたパッケージを作り上げることができていると確信している」

  • 「ホンダF1と組んでレッドブル・リンクは相性の良いサーキットになった」

    「ホンダF1と組んでレッドブル・リンクは相性の良いサーキットになった」

    レッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンは、ホンダF1とのパートナーシップを開始した昨年にレッドブル・リンクがチームにとって相性の良いサーキットに変化したと語る。

    2020年のF1世界選手権はすべてがうまくいけば7月5日にオーストリアで開催される。レッドブル・リンクはマックス・フェルスタッペンは過去に好成績を残してきたサーキットであり、過去2年間で優勝、2016年には2位を獲得している。

    理論的にはマックス・フェルスタッペンにとって2020年のF1世界選手権がレッドブル・リンクでスタートすることは有利だと考えられている。しかし、昨年、ホンダF1と組むまではレッドブル・ホンダにとっては相性の良いサーキットではなかったと語る。

    「昨年までは、レッドブル・リンクが僕たちにとって相性の良いトラックだとは思われていなかった」

    「でも、突然そうなった。昨年、僕たちとアップデートを行い、それが大きな違いをもたらした。それまでの年はタイヤを長持ちさせるためのレースだと思っていた」

    F1オーストリアGPでは無観客レースとして開催されることになる。当然ながら、マックス・フェルスタッペンはオランダのファンがいないことを寂しく思っていると語る。

    「オーストリアでは多くの興味深いことが起こった。僕たちのホームグランプリのひとつなので、あおこでレースをするのが大好きだ。これがレッドブル・リンクでのレースにかけるプレッシャーも大好きだ」とマックス・フェルスタッペンは語る。

    「これまでの年はファンが本当に熱狂していたし、毎回彼らの悲鳴が聞こえた。残念ながら、今年は違った年になるだろう。勝利に向けて最善を尽くさないということではないけどね」

  • マックス・フェルスタッペン所属のTeam Redlineが語るシムレース

    マックス・フェルスタッペン所属のTeam Redlineが語るシムレース

    レッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンも所属する世界を代表するシミュレーションレーシングチームのひとつであるTeam Redlineを率いるマネージャーのドム・ドゥハンと所属ドライバーのグレアム・キャロルが、シミュレーションを取り入れてスキルアップを図るプロドライバーが増えている理由について解説した。

    新型コロナウイルスの世界的な流行によってモータースポーツ界が停止状態にあるなか、オンライン上でレースを戦うシミュレースが注目を集めている。

    世界を代表するシミュレーションレーシングチームであるTeam Redlineが、バーチャルワールドがリアルワールドにもたらすメリットについて解説した。

    1:レーストラックを深く理解できる
    最近のレーシングシミュレーターに組み込まれているレーストラック再現テクノロジーは非常に優秀で、iRacingやrFactor 2のようなシミュレーターは現存するレーストラックをレーザースキャンで取り込んでいる。あらゆるバンプやバンク、縁石が完全再現されているのだ。

    つまり、そのようなレーシングシミュレーターで走り込んでおけば、どこでどう走れば良いのかを完全に理解した状態で現実世界のフリープラクティスに臨めるのだ。

    ドム・ドゥハンは次のように説明している。
    「たとえば、iRacingでは縁石の攻略法も学べるので、現実世界で縁石に乗り上げた時も冷静に対応できます。焦ってタイムを落とすことはありません」

    「また、特定のコーナーの攻略法も学べるので、現実世界のレースでスピードを維持できます。練習通りの走りをするだけで良いのです」

    「これがレーシングシミュレーターのメリットだと思います。現実世界のレーストラックを走るドライバーに与えられた時間は限られていますが、すぐに目標を達成できるのです」

    2:安定した走りを学べる
    “アーケード” 的なメンタリティでレーシングシミュレーターをプレイしている人は多い。マシンをスライドさせたり、ライバルマシンに接触したりしている彼らは、バーチャルレーシングを楽しいものとして扱っている。

    しかし、グレアム・キャロルは、レーシングシミュレーターに真剣に取り組めば、レーシングにおける最も重要なスキルのひとつ、安定性を得ることができるとしている。

    グレアム・キャロルは次のように説明する。

    「キッズたちはレーシングシミュレーターでライバルマシンを押し出したり、遊んだりしてしまうけど、もう少し真剣に取り組んで現実世界のスティントと同じように走れば、スキルを高めることができるんだ」

    「遅い3ラップ、速い2ラップ、遅い1ラップみたいなバラバラのドライビングをする代わりに、安定したタイムで10ラップこなせるようになる」

    また、ドム・ドゥハンは集中力を鍛えられるとしている。

    「通常、40分以上ドライブすれば集中力が失われてしまいますが、シミュレーターで十分な時間走っておけば、レーストラック上で集中を維持できるようになります。常に集中していることがレーシングシミュレーターでは重要ですね」

    「Team Redlineのドライバーは、テストで相当なラップ数を走っています。こうすることで、レース本番で集中を維持できるようにしているのです」

    「現実世界では、耐久系レースでも気を抜ける瞬間はありません。どのラップも全力です。ペダルから足を離せる瞬間などありません」

    3:レースに必要なスキルが学べる
    レーシングシミュレーターでは、前述のフェルスタッペンのオーバーテイクのような、現実世界では中々チャンスに恵まれない美しいアクションをとことん練習できる。

    しかし、レーシングシミュレーターはオーバーテイクほど派手ではない部分の練習にも役立つ。たとえば、ファーストコーナーでのポジショニングや、後方から迫るライバルマシンのブロックの方法なども練習できるのだ。

    ドム・ドゥハンは「ポジショニング、ラインを維持する方法、インの取り方なども学べます。また、コーナーの途中で後方のライバルマシンを減速させて、出口でのオーバーテイクを防ぐ方法も学べますね」と説明している。

    4:必要なギアとソフトを揃えたあとは “無料”
    レーシングマシンが買えるほどの大金をつぎ込んだレーシングシミュレーター用セットアップを誇っているゲーマーが世の中にいるのは事実だ。

    しかし、必要なハードウェアとソフトウェアを揃えてしまえば、レーシングシミュレーターに維持費は生じない(DLCなどの不定期コストが発生しない限り)。

    これを現実世界でレーシングマシンを所有することと比較してみよう。レーシングマシンは輸送、管理、保険、カラーリング&デザイン、燃料、タイヤ、パーツ、修理、レーストラックの使用、出走登録、メカニックなどにお金がかかる。

    バーチャルレーシングへの変更を真剣に考えるようになるのは当然だ。

    ドム・ドゥハンが説明する。

    「モータースポーツの世界は資金力が全てです。ここ5年はその傾向が顕著ですね。これを踏まえると、レーシングシミュレーターはある意味モータースポーツを最も純粋な形で維持している存在と言えます」

    「誰でも参加できますし、誰もが世界で活躍できます。一方、現実世界のモータースポーツは、どんなに優れた才能を持っている人でも、一流のレーシングドライバーになるためには、相当な資金力が必要になります」

    最近のレーシングシミュレーターは、カートのような手頃なモータースポーツにも進出している。

    iRacingの最新DLF『KartSim』は、正確に再現されているカートシミュレーターで、若手カートレーサーたちがスキルを磨いている。しかし、鵜呑みにしてはいけない。

    グレアム・キャロルが説明する。

    「カートシミュレーターは何回も試してきたけど、かなり酷いクオリティのものもあった。でも、『KartSim』は素晴らしい。このシミュレーターでカートに飛び乗れば、あっという間に美しいドライビングができるようになる。本当さ」

    「コーナーの攻略法やリズムの乗り方が簡単に学べるんだ。レーストラックを初めて走る時に無駄が出ないのさ。自分のスキルを高める素晴らしいツールだと思うよ」

    5:好きなだけ走れる
    近年は、F1チームがレーストラックでテストできる日数が限られているので、ドライバーたちは他の方法でスキルを維持しなければならなくなっている。

    これまでは、カートに乗ってスキルを維持するドライバーが一般的で、アイルトン・セナに至っては、ブラジルに自分専用のカートトラックを建造したほどだ。

    しかし、最近のトップドライバーたちは自宅にレーシングシミュレーターを置くようになっている。

    ドム・ドゥハンが続ける。

    「全ては調子を維持するためです。最近はレーストラックでテストできる時間が限られているので、レーザースキャンされたレーストラックが走れるトップクラスのレーシングシミュレーターを使い、現実世界のレーストラックに限りなく近い感覚を得ているのです」

    「若手ドライバーがレーシングシミュレーターを積極的に使用すれば、その分だけ全てのスキルが向上します。レーシングシミュレーターでゲインが得られないのは、フィジカルの部分だけですね」

    「とはいえ、長時間のドライブに求められる集中力、マシンやタイヤの管理、レーストラックとチームワークへの理解などに大きなメリットがあります。これらのスキルは現代のレーシングドライバーには絶対に必要なものです」

    「また、最近はドライバー間のスキル差が小さくなってきていますので、全ての才能をフルで引き出せる準備をしておく必要もあります」

  • マックス・フェルスタッペン 「僕がベッテルの後任じゃないことは確か」

    マックス・フェルスタッペン 「僕がベッテルの後任じゃないことは確か」

    レッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンは、少なくとも自分がセバスチャン・ベッテルの後任としてフェラーリF1に移籍することはないとし、また“イタリアの響きの名前”を持ったドライバーが後任を務めることはないだろうと述べた。

    セバスチャン・ベッテルは、2020年がフェラーリでの最後のシーズンになることを発表。カルロス・サインツが後任を務めることになる広く考えられているが、他にも何名かがドライバー候補として名前が挙げられている。

    すでにレッドブルと2023年まで契約を延長しているマックス・フェルスタッペンは、自分がフェラーリF1でセバスチャン・ベッテルの後任を務めるという質問を止めるために素早く動いた。

    セバスチャン・ベッテルがフェラーリF1離脱を発表した日にちょうど元F1ドライバーのデビッド・クルサードとプーマのInstagramに登場したマックス・フェルスタッペンは「彼がフェラーリと継続するかどうかについてちょっとした憶測が広まっていたけど、今日彼が継続しないことが明らかになったね」とコメント。

    「誰が後継者になるのかもすぐにわかると思う。それは間違いなく僕ではないと言うことができる。僕はレッドブルにいる。フェラーリに行くかどうかという質問もあったけど、僕は行かない」

    「今は他の誰かがフェラーリで運転する機会がある。もちろん、フェラーリは素晴らしいチームだし、彼らが次のドライバーについて正しい決定を下すと確信している。何が起こるか見てみよう」

    カルロス・サインツとともにフェラーリF1移籍が噂されているもう一人のドライバーはダニエル・リカルドだ。

    デビッド・クルサードから、フェラーリのF1シートを獲得するのは「イタリアの響きの名前のドライバーか、それとも、スペインの響きの名前のドライバーか」と質問されたマックス・フェルスタッペンは「イタリアの響きの名前になるとは思わない」と答えた。

    もちろん、スペインの響きの名前はカルロス・サインツであり、イタリアの響きの名前は、ダニエル・リチャルド、もしくはアントニオ・ジョビナッツィということになる。フェルナンド・アロンソもスペインの響きの名前だが除外して間違いないだろう。

    「どうなるか見てみよう。結局のところ、憶測にすぎない。僕たちは成り行きを見守るしかない」

  • F1ドライバーの初勝利:マックス・フェルスタッペン(2016年スペインGP)

    F1ドライバーの初勝利:マックス・フェルスタッペン(2016年スペインGP)

    マックス・フェルスタッペンがF1で初勝利を挙げたのはレッドブルでの初レースとなった2016年のF1スペインGP。F1最年少優勝記録を大幅に塗り替える18歳227日での初優勝を達成し、F1史上106人目のウィナーとなった。

    2015年にトロロッソでF1デビューを果たしたマックス・フェルスタッペンは、デビュー戦のオーストラリアGPでは史上最年少出走(17歳165日)を記録。第2戦マレーシアGPでは予選6位から7位フィニッシュし、最年少入賞(17歳180日)も記録した。

    2016年も引き続きトロロッソから参戦したマックス・フェルスタッペンは、第4戦ロシアGP後、ダニール・クビアトとのシート交換という形でレッドブルへ移籍することが決定。突然の交代の理由は「クビアトのプレッシャーを取り除くため」と説明されたが、「トロ・ロッソ内部の騒ぎを解消するため[」「フェルスタッペンがライバルチームに引き抜かれることを防いだという内情も明かされた。

    第5戦スペインGPからレッドブルでF1を戦うことになったマックス・フェルスタッペンは、移籍初戦となるサーキット・デ・カタルーニャを舞台に素晴らしいパフォーマンスを見せ、見事なF1初優勝を記録した。

    中盤にリードを奪ったフェルスタッペンだったが、後方からフェラーリのキミ・ライコネンによる激しいプレッシャーに晒され続けた。しかし、DRS圏内だったにも関わらず、2007年ワールドチャンピオンのライコネンはフェルスタッペンに対する0.5秒のギャップを最後まで埋めることはできなかった。かくしてフェルスタッペンはチェッカーフラッグを受け、F1での最年少優勝記録(18歳227日)・オランダ人ドライバーとしてのF1初優勝・F1での最年少リードラップ記録をすべてレッドブルへの移籍初戦で更新してみせた。

    もちろん、マックスはレッドブル移籍前より将来を嘱望される若手ドライバーとして注目を集めてはいたが、このスペインGPを予選4位グリッドからスタートした彼の初優勝を予想できた者は誰ひとりとしていなかったはずだ。今回もメルセデスを駆る2人のドライバーが予選から圧倒的な速さを見せつけ、そのまま決勝レースでも彼らがフィールドを制圧するはずだと思われていた。

    そのメルセデス勢が勝利を落とすとすれば、彼らに何らかのトラブルやアクシデントが起きた時に限られると思われていたが、今回のバルセロナではそれが現実となってしまった。予選2位からロケットスタートを決めたニコ・ロズベルグはスタート後1コーナーの進入でルイス・ハミルトンからリードを奪う。続く3コーナー、右に回り込む高速カーブで今度はハミルトンが早くも反撃を仕掛け、4コーナー進入のブレーキングでロズベルグのインサイドに飛び込む。しかし、ロズベルグが厳しくラインを寄せたため、ハミルトンはイン側の芝生にはみ出してしまう。突如グリップを失ったハミルトンのメルセデスはスピン状態に陥り、チームメイトのロズベルグに接触。そのまま2人はもつれ合ったまま4コーナー奥のグラベルへと消えていった。

    かくして、大本命と思われていたメルセデスのスペインGP優勝はスタート後1分も経たないうちに可能性が消滅してしまった。アクシデント直後、モーターホームに引き上げたメルセデス首脳陣はチームメイト同士討ちという最悪の結果に対する善後策を協議。長い話し合いの後、首脳陣のひとりニキ・ラウダは以下のようにコメントした。「我がメルセデスの2台がたった2つのコーナーで揃ってレースから姿を消すなど、あってはならないことだ。ルイスがアグレッシブすぎたのは明らかだろう。ニコはレースをリードしていたのだから、どうしてわざわざルイスにスペースを与える必要がある? ニコに全く非がなかったとは言わないが、今回に関してはルイスにより多くの非があると言わざるを得ない」

    1周目でメルセデスの2台が消えた後、戦列をリードしたのはレッドブルのダニエル・リカルド。2位にはフェルスタッペンが続き、3位にはスタート後の混乱でジャンプアップを果たしたトロロッソのカルロス・サインツが続き、後方にフェラーリのセバスチャン・ベッテルとライコネンを抑え込んでレース序盤が進行する。率直に言っても、これほどワクワクさせられる展開はここ最近のF1では長らく見られなかった。

    息詰まる攻防が展開される一方、にわかに注目を集めたのは各ドライバーのタイヤ戦略。オフィシャルサプライヤーのピレリは理論上最も適しているとして2ストップ戦略を推奨していたが、レッドブルとフェラーリは共に各ドライバー間で戦略を分ける選択をし、リカルドとベッテルが3ストップを選び、フェルスタッペンとライコネンは2ストップで挑んだ。

    そして、ベッテルが3回目のピットストップの際にリカルドに対するアンダーカットを成功させると、いよいよレースは手に汗握る終盤戦を迎える。タイヤの残りライフをケアしながらもDRS圏内で熾烈なトップ争いを続けるフェルスタッペンとライコネンの後方では、トップの2人よりも新しいタイヤでベッテルとリカルドが3位攻防戦を繰り広げる。レース残り20周の段階では、この4人のうち誰が勝ってもおかしくない展開が続いた。

    しかし、最終盤になってリカルドの左リヤタイヤがパンクに見舞われて脱落。ライコネンは何度もフェルスタッペンのスリップストリームにつけながらも最後まで攻め落とすことが出来ず、フェルスタッペンが1位を守り切ったままチェッカーフラッグを受けた。その瞬間、F1の歴史は塗り替えられた。

    マックス・フェルスタッペン (レッドブル)
    「とても特別な気分だ。もちろん、優勝できるなんて予想もしていなかった。メルセデスの2人がクラッシュした後、表彰台を目標とするものだけど、まさかその頂点に立てたなんて信じられない。オランダ国家が初めてF1で流れて、父のことを考えずにはいられなかった。彼は泣いていたと聞いたけど、本当に信じられないよね。彼は僕のためにたくさんの時間を割いてくれたし、この業績は彼がいてくれたからでもある。レース中にナーバスでははなかった。とにかく集中してベストなドライビングをしていた。最後のストップを終えてから最後まで32周走らなければならなかったので、タイヤを持たせることにかなり集中していたけど、うまくいったよ! 残り5周でキミが少し落ちているのがわかった。彼は何度か抜こうとしていたので、もちろん、それでタイヤを傷めたんだろうし、そこからは『オッケー、これからはタイヤに集中してホームまで持ち帰ろう』と考えていた。この勝利は一生忘れないし、今はとにかく最高の気分だ。驚くべきことだし、言葉にならない。表彰台があのメンバーで良かった。キミは父ともレースをしていたなんて、とてもおかしいよね! インラップでは浮かれて騒ぎすぎて、ちょっとあちこち痛いけど、それも一部だ!」

    マックス・フェルスタッペン:チェッカーフラッグ(2016年F1スペインGP)マックス・フェルスタッペン:パルクフェルメ(2016年F1スペインGP)マックス・フェルスタッペン:表彰台(2016年F1スペインGP)マックス・フェルスタッペン:優勝トロフィ(2016年F1スペインGP)マックス・フェルスタッペン:レッドブル チームフォト(2016年F1スペインGP)マックス・フェルスタッペン:父親のヨス・フェルスタッペンと(2016年F1スペインGP)