カテゴリー: トヨタ

  • 【WEC】 トヨタ:開幕戦スパ6時間の初日を順調にスタート

    【WEC】 トヨタ:開幕戦スパ6時間の初日を順調にスタート

    2018年-2019年にかけて戦われるFIA 世界耐久選手権(WEC)の“スーパーシーズン”が5月3日(木)にベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで幕を開け、初日は2度の公式練習走行が行われた。

    TOYOTA GAZOO Racingは、昨年から続く連勝を目指し、新たなシーズン開幕戦の初日をトップタイムという素晴らしい形でスタートした。

    TOYOTA GAZOO Racingは昨年、終盤の3戦を制してシーズンを締めくくり、11月の最終戦以来となるレースの現場に戻ってきました。3日は、晴れ渡ったスパ・フランコルシャンで、2度にわたる90分間の公式練習走行セッションが行われた。

    マイク・コンウェイと小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの3名が駆るTS050 HYBRID 7号車が、この日を通しての総合トップタイムとなる1分56秒172をマーク。昨年ここスパで勝利を挙げたセバスチャン・ブエミと中嶋一貴のコンビに、新たにフェルナンド・アロンソが加わった8号車はチームメイトと0.643秒差の2番手につけた。

    この日の総合順位に関しては1周でのベストタイムを記録したものに過ぎず、一日を通してのラップタイムを見る限り、土曜日の決勝レースにおいてこれまでで最多となる10台で争われるLMP1クラスは、予想よりも接戦になるものと思われる。

    新しいシーズンを迎えたWECにおいて、クラス唯一のハイブリッド車両として参戦するTS050 HYBRIDは、1周あたり49%多い燃料と、37.5%多い瞬間燃料流量、そして45kg軽量なガソリンエンジンのライバル勢に立ち向かわなくてはならない。

    WECへの挑戦は、トヨタにとって「もっといいクルマづくり」の一環であり、超高効率のパワートレーンの開発という前例のない挑戦に臨む。今日の公式練習セッションは、ライバル勢とのパフォーマンスを確認する最初の機会となった。

    WECの歴史において、スパが開幕戦の舞台となるのは初めて。これは次戦ル・マン24時間レースへ向けた実戦での準備の機会が、僅か1戦しか無いということを意味する。そのため、TOYOTA GAZOO Racingはこのスパ6時間レースに、ル・マンで使用するのと同じ低ダウンフォース空力仕様のTS050 HYBRIDを2台投入した。

    初日の2回に渡る90分間の公式練習セッションは、土曜日のスパ6時間レースだけでなく、シーズンのハイライトとなるル・マン24時間レースへ向けた重要な最初の走行機会となる。チームは寸分の無駄も許されることなく空力やメカニカルなセットアップ作業をこなし、3種類のタイヤの評価も行った。

    トヨタは冬季オフシーズン中に通算25,000kmを超えるテスト走行をこなしてきたが、スパで走行するのはほぼ1年ぶり。2017年5月末のル・マンへ向けたシェイクダウン以来となる。このため、2台の走行は、その全てが決勝レースへ向けての信頼性及びパフォーマンスの確認において非常に重要なもので、2度目のセッションが赤旗中断で遮られたにもかかわらず、チームはこの日1日で通算133周、931kmを走破した。

    チームは明日の1時間に渡る最終練習走行で更なる車両の熟成を進め、25分間で行われる予選セッションに全力で挑む。

    TS050 HYBRID 7号車 (小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス):
    公式練習1回目 : 2番手 (1分58秒629), 36周
    公式練習2回目 : 1番手 (1分56秒172), 29周

    TS050 HYBRID 8号車 (中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソ):
    公式練習1回目 : 1番手 (1分58秒392), 35周
    公式練習2回目 : 2番手 (1分56秒815), 33周

    小林可夢偉(7号車):
    スパのような素晴らしいコースで、シーズンのスタートを迎えることが出来て嬉しいです。今日は典型的なレースウィーク初日となりました。我々は幾つかのテストメニューをこなし、バランスなど幾つかの面で改善を進めました。素晴らしいTS050 HYBRIDですが、決勝レースで更なるパフォーマンスを引き出すために、明日も改善を進めていかなくてはなりません。今日は順調なスタートを切ることが出来たので、明日以降も楽しみです。

    マイク・コンウェイ(7号車):
    世界でも屈指のサーキットのひとつである、ここスパ・フランコルシャンでまたレースができることを嬉しく思います。クルマがまるで生きているかのように感じられました。今日一日、とても良い状況でしたし、車両セッティングは、最初の練習走行から良い方向へ改善できたと思います。クルマはかなり良い状態ですが、まだ改良できます。最高の状態にするために、明日もいくつかのメニューを着実にこなしたいと思います。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車):
    心待ちにしていたシーズン開幕を迎え、再びレースに戻ってくることが出来てとても嬉しく思います。私にとっては、TS050 HYBRIDでスパを走る初めての機会となりましたが、本当に楽しめました。ここスパに向け、テストでこなしてきたことが効を奏し、今日一日で大きな進歩を遂げることが出来ました。TS050 HYBRIDの仕上がりは順調で、今から決勝レースを戦うのが楽しみです。

    中嶋一貴(8号車):
    とても上手くいった一日でした。車両バランスでもう少し改善したい部分がありますが、概ね問題はなく運転を楽しめました。私自身は今日あまり多くの周回は出来ませんでしたが、それも耐久レースの宿命です。もっと運転したかったと思う気持ちがあるのは、車両の調整が上手くいっている証拠でしょう。新しいシーズンのスタートを迎える準備が整ったと思えて、気分が高揚します。明日の予選で新しいライバル勢との戦いをお見せしましょう。

    セバスチャン・ブエミ(8号車):
    良い一日でした。晴天のスパを楽しみました。長い冬のオフシーズンを経て、またレースが出来ることを幸せに思います。フェルナンドとの初めての公式セッションは本当に楽しかったです。車両を納得いくレベルに仕上げることが出来たと思います。今日の練習走行で良いデータを得ることが出来たので、明日の方向性も掴めました。全般的にとてもポジティブな1日でした。

    フェルナンド・アロンソ(8号車):
    本日の走行は実りのあるものとなりました。2つのセッションで様々なことを試しましたが、2回の公式練習走行を走り込むにしたがって車両のバランスの改善が進み、フィーリングが非常に良くなりました。TS050 HYBRIDはスパに合っていて、コーナーからの脱出、特にオー・ルージュを駆け上がる時のハイブリッド・ブーストによる加速は最高です。タイヤも終始安定していました。明日も今日と同じように良い日になることを期待しています。

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  • 【WEC】 トヨタ、“WEC 2018-19スーパーシーズン”開幕戦スパに挑む

    【WEC】 トヨタ、“WEC 2018-19スーパーシーズン”開幕戦スパに挑む

    TOYOTA GAZOO Racingは今週末、2018年から2019年にかけて開催されるFIA 世界耐久選手権(WEC)の開幕戦となる、スパ6時間レースに臨む。

    今季からチームに加入したフェルナンド・アロンソは、このレースがWECのデビュー戦になる。TS050 HYBRID 8号車のドライバーは、昨年優勝を挙げたセバスチャン・ブエミ、中嶋一貴にアロンソが加わる。昨年に続き、マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの3名が7号車で出場する。

    チームの本拠地であるドイツ・ケルン市から約120km離れたベルギーのスパ・フランコルシャンサーキットで行われる開幕戦は、5月5日(土)が決勝日になる。高性能、高効率を追求したハイブリッドパワートレーンを携えたTOYOTA GAZOO Racingにとって、耐久レースの新たな時代を切り開く戦いがこの地から始まる。

    トヨタは、LMP1クラスで6年にわたってハイブリッド車両によるワークス体制のライバル勢と競い合ってきたが、今シーズンは、8台のプライベーターのノン・ハイブリッド車両と戦うことになる。ハイブリッド車両に対し、新たなライバルには1周あたり49%多い燃料量、37.5%多い瞬間燃料流量、そして45kg軽い最低重量が許されている。

    トヨタのハイブリッドパワートレーンをより一層進化させ、これだけのハンデを乗り越えてライバル勢との戦に臨まなければならない。実際、2012年の参戦開始当時に比べてル・マン24時間レースでは、35%もの燃費向上を遂げた。高効率を実現する技術は、トヨタの市販車にも導入され、「もっといいクルマづくり」に活かされる。

    TOYOTA GAZOO Racingはこの新たなシーズンへの挑戦に準備すべく、冬季オフシーズン中のテストを精力的にこなし、長い伝統を持つスパでの通算3勝目という目標に向けて、これまでに通算25,000km以上を走破してきた。

    トヨタはこれまでWECで6度、スパでのレースを戦っている。スパはTOYOTA GAZOO Racingチームの拠点があるドイツ・ケルン市から車で1時間半ほどの近さであり、チームにとっては、富士に次ぐ第2のホームコースとも言える。

    スパでのWEC第1戦は例年、6月に行われるWEC最大のイベントであるル・マン24時間レースの前哨戦として、ライバルと直接対決する最後の準備の機会となる。今年のスパはまた、2018年から2019年にかけて全8戦で戦われ、2019年のル・マン24時間レースまでの長いシーズンの開幕戦という注目の一戦でもある。

    エンジンとハイブリッドシステムを合わせて最大で約1000馬力の出力を発揮するTS050 HYBRIDは、このスパに、ル・マン24時間レースでも使用する予定の低ダウンフォース空力仕様の車両で挑む。この仕様は、コーナーでの空力的なグリップを犠牲にしても、スパやル・マンの長いストレートでの最高速に重点をおいている。昨年、ステファン・サラザンの駆る低ダウンフォース空力仕様の9号車は、予選では高ダウンフォース仕様の車両を上回るラップタイムを叩き出した。

    新たなシーズンの第1戦は、5月3日(木)の午後に2回設定されている90分間の練習走行で幕を開ける。4日(金)は最終練習走行に続いて予選が行われ、5日(土)午後1時半(日本時間午後8時半)に6時間で争われる決勝レースのスタートが切られる。

    村田久武 TOYOTA GAZOO Racing (WECチーム代表):
    いよいよ開幕戦を迎えます。チーム全員は勿論のことファンの皆様も心待ちにされていたことと思います。LMP1クラスで新たな我々のライバル勢との性能差には、まだわからない部分が多くありますが、ファンの皆様に白熱したレースをご覧いただけることを願っています。ル・マンの優勝が我々の最大の目標です。冬のオフシーズンテストでは、徹底的に走り込みを行って参りましたが、実際のレースは別物です。スパの開幕戦は、ル・マンの準備のための重要なステップでもあります。昨シーズンは3連勝で締めくくり、我々の競争力をお見せすることが出来ました。この流れを継続して今週末も表彰台の真ん中を狙いたいと思っています。

    小林可夢偉(7号車):
    スパはとても素晴らしいサーキットです。たくさんのレースファンの皆様や関係者の方々に応援を頂く中で走るのはいつも楽しみです。今回はシーズンの開幕戦ということで、ライバル勢とのパフォーマンスの状況を直接確認できる最初の機会になります。ル・マンへの準備の一部としても重要な一戦です。我々の目標は常に勝利であり、チームは我々が最高の状況で戦えるよう、冬季オフシーズンから懸命な努力を続けてくれており、それに応えたいと思っています。

    マイク・コンウェイ(7号車):
    スパは大好きなサーキットのひとつで、またあそこに戻ってレースを戦える日が待ちきれません。低ダウンフォース仕様でスパを走ることになるというのも楽しみですし、オー・ルージュを高速で駆け上るのは間違いなく最高の気分でしょう。私はスパでのイベント自体が好きです。ファンの皆様はとてもレースに熱心で雰囲気も最高ですし、更に天気が良ければ格別です。我がチームは昨年スパでとても好調でした。我々の7号車はセーフティカーのタイミングなど不運に見舞われてしまったものの、8号車は見事優勝しました。オフシーズンの冬の間、多くの作業をこなして準備してきましたので、シーズン開幕は本当に楽しみですし、良い結果が得られることを望んでいます。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車):
    もちろん開幕戦を迎えるのはとても楽しみです。冬のオフシーズンの間はとても、とても長く感じました。それだけに、TS050 HYBRIDで実際にレースを戦うのを心待ちにしていました。シーズンへ向けた準備のためにハードワークを続けてきましたので、高い競争力を期待しています。昨年、私自身は負傷のためにスパでのレースは参加できなかったので、LMP1カーでスパのレースを戦うのは初めての経験になります。この素晴らしいコースをTS050 HYBRIDで走れると言うだけでわくわくしますし、チームのためにも良い結果となるように頑張ります。

    中嶋一貴(8号車):
    私にとって7シーズン目のWECになりますが、記憶に残るシーズンになってくれればと思っています。スパでは様々な思い出がありますが、セバスチャン、アンソニーと共に勝利を挙げた昨年のレースが一番です。今年は昨年とは異なる、低ダウンフォースの空力仕様で臨むので、その違いがどうなるのか楽しみにしています。我々が速いことを信じていますし、ル・マンへ向けて重要なステップになるはずです。冬の間にフェルナンドとは共に多くのテストをこなしてきましたが、彼と一緒に実際のレースに臨むのはこれが初めてです。我々にとっても、ファンの皆様にとっても、本当に楽しみなレースになるでしょう。

    セバスチャン・ブエミ(8号車):
    ついに2018-19のWECスーパーシーズンが始まります。スパは、開幕にふさわしいサーキットであり、ここで早くレースをしたい思いが膨らみます。私はここスパで2014年と2017年の2回勝っていますが、どちらも素晴らしい思い出です。今回は、フェルナンドをチームメイトに迎える最初のレースとなりますが、本当に楽しみにしています。一昨年、昨年とスパ6時間は素晴らしい天候に恵まれてきたので、今年も同じように好天の下で戦えることを祈っています。先日のポールリカールのテストで、ライバル勢と比べても我々のTS050 HYBRIDは上々の仕上がりを示せたと思っていますが、実際に、本当のレースを戦うのはこれからです。

    フェルナンド・アロンソ(8号車):
    長い冬の間のオフシーズンテスト中、チームは本当に頑張ってくれました。このチームとFIA世界耐久選手権の開幕戦に臨めるのは素晴らしい気分です。ル・マンもあと1ヶ月半後に迫り、私自身、身が引き締まる思いです。私にとって初めてのWECレースへ向けた準備はとてもエンジョイできましたし、セバスチャン、一貴をはじめ、チームのドライバー達と共にこなしてきたテストは素晴らしい経験でした。そこに強力なチームスピリットを感じました。チーム全員がひとつの目標に向かって努力を続けており、この一体感を実際のレースウィークに体験できるのが本当に楽しみです。

  • 【WRC】 トヨタ:タナックが首位を守りきりチーム加入後、初優勝

    【WRC】 トヨタ:タナックが首位を守りきりチーム加入後、初優勝

    2018年 FIA 世界ラリー選手権(WRC) 第5戦 ラリー・アルゼンティーナの競技最終日デイ4が4月29日(日)にビジャ・カルロス・パスの西南エリアで行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が今シーズン初優勝を果たした。また、ラリー・アルゼンティーナ初出場だったエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(9号車)は、総合8位でフィニッシュした。

    ラリー・アルゼンティーナのデイ4は、サービスパークが置かれるビジャ・カルロス・パスの西南エリアに広がる山岳地帯で3本のSSが行なわれた。デイ3までに10本のSSベストタイムを記録し2位の選手に46.5秒という差を築いていたオット・タナックは、難易度が高いステージが続くデイ4では、勝利を確実にするためペースをやや抑えて走行。最終的には2位に33.7秒差をつけ、チーム加入後5戦目にして優勝を達成した。なお、タナックとチームはドライバーズ選手権およびマニュファクチャラーズ選手権で現在3位につけており、2位との差は前戦よりも縮まった。

    デイ3で総合6位につけていたエサペッカ・ラッピは、初出場のアルゼンチンで何度もパンクに見舞われたが、デイ4でも最初のSSでパンクを喫し、順位をふたつ下げ総合8位でラリーを終えた。いくつかのSSでトップに迫るスピードを示していただけに残念な結果ではあるが、WRCの中でも1、2を争うほど困難と言われるラリーですべてのSSを走り切り、多くの経験を積み重ねたことはプラス材料といる。また、ヤリ-マティ・ラトバラはデイ2でクルマを石にヒットした結果リタイアとなったが、パフォーマンスについてはトップを競えるレベルにあり、次戦での活躍が期待される。

    WRC次戦は、5月17日から20日にかけてポルトガル北部ポルト近郊のマトジニョスを中心に開催される、シリーズ第6戦「ラリー・ポルトガル」。コースはグラベル(未舗装路)だが、砂状の路面や硬い岩盤の路面などコンディションは様々。1回目の走行では路面の表層が「ルーズグラベル」と呼ばれる滑りやすい砂や砂利によって覆われているため、走行順が早い選手は十分なグリップが得られない状況で走ることになる、また、2回目の走行では路面が掘れて深い轍(わだち)が刻まれ、掘り起こされた石によってパンクの危険性が高まるなど、ラリー・アルゼンティーナと同様タフな戦いが予想される。

    豊田章男(チーム総代表)
    日本から見て地球の反対側となるアルゼンチンからタナック選手のヤリスでの初優勝のニュースが届いたこと大変嬉しく思います。タナック選手、ヤリスでの初優勝おめでとう、ありがとう! そして、応援いただいたファンの皆様、本当にありがとうございました。昨年のラリー・アルゼンティーナで、我々のヤリスはその荒い路面に徹底的に傷めつけられました。しかしチームメンバーはそこから学び、改善し、今年は表彰台の頂点に立てるまでのクルマを作りあげてくれました。今回は残念ながらリタイアしてしまったラトバラ選手も、タナック選手に匹敵するペースで走り「ヤリスは本当に速かった」という心強いコメントをしてくれました。8位で走りきったラッピ選手も初のラリー・アルゼンティーナで、数多くのことを学べたと頼もしいコメントを残してくれています。WRCの道の上で、全てのチームメンバーが成長を続けクルマが鍛えられていること、本当に頼もしく思います。2年目のシーズンはこれから中盤戦に入ります。今後もファンの皆様に嬉しいニュースをお届けできるよう、我々TOYOTA GAZOO Racing WRTは全力で走り続けます。引き続き、応援よろしくお願いいたします。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    我々チームにとって本当に素晴らしい結果になりました。オットは週末を通して非常に力強く、最終日はやや抑え気味のペースでしたが、とても難しいステージでしたので、この素晴らしい勝利のためにあえてリスクを冒す必要はまったくなかったと思います。オットがチームに加入して最初の優勝は、もっともハードなラリーのひとつであるアルゼンチンで実現されました。このような困難なコンディションで、我々のクルマが速さと強さを備えていることを皆さんの前でお見せすることができたと思います。週末を通してこれほどの強さを発揮できるとは、以前は夢にも思いませんでした。アップ&ダウンのラリーが続いていたので、この勝利にはとても重要な意味があります。クルマに高いパフォーマンスがあることは分かっていましたが、チームがハードワークを続けたことによってついに素晴らしいリザルトを得ることができました。今後も変わらず良い方向に進んで行くことを期待しています。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    このチームで最初の優勝を飾ったことに特別な思いを感じます。改善を重ねた結果クルマは急速に進化し、現在は完全に私が望む状態に仕上がり、確固たる自信を持って走ることができています。また、チームが私をしっかりと支え続けてくれることに心から感謝しています。この難しいラリーで初めて優勝でき、とても満足していますが、決して簡単なラリーではありませんでした。序盤はかなり激しく攻め2位との差が大きく広がったので、以降はペースをうまくコントロールすることができました。そして今日は、さらに余裕を持った走りをしました。すべてが良い方向に向かっており、上位との選手権のポイント差も縮まってきています。シーズンはまだ長いので、次戦以降も今回と同じように戦い続けたいと思います。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
    今回のラリー・アルゼンティーナではいくつかポジティブな要素がありました。初出場にも関わらずペースは自分が予想していた以上に良かったと思いました。我々のクルマが今回のラリーでベストだったことは、オットがラリーを通して速かったことでも明らかです。彼の勝利を心から祝福したいと思います。今週末は何度もパンクをしてしまいましたので、何が原因なのかを精査しなければなりません。色々な事が起こり多くのタイムを失ってしまいましたが、すべてのステージを走り切り、多くの経験を得ることができたのは収穫です。シーズン序盤は経験が十分ではないラリーが続いたこともあり簡単には行きませんでしたが、ポジティブな事も多くありましたので、それを次のラリー・ポルトガルで活かしたいと思います。

    ラリー・アルゼンティーナ デイ4の結果
    1 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) 3h43m28.9s
    2 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +37.7s
    3 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1m15.7s
    4 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) +1m58.6s
    5 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +2m02.6s
    6 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) +3m06.3s
    7 クリス・ミーク/ポール・ネーグル (シトロエン C3 WRC) +3m25.7s
    8 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +4m32.6s
    9 テーム・スニネン/ミッコ・マルックラ (フォード フィエスタ WRC) +5m38.6s
    10 ポントゥス・ティディマンド/ヨナス・アンダーソン(シュコダ ファビア R5)+12m15.8s
    R ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC)

  • 【WRC】 トヨタ:タナックが首位を堅守 / ラリー・アルゼンティーナ

    【WRC】 トヨタ:タナックが首位を堅守 / ラリー・アルゼンティーナ

    2018年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第5戦ラリー・アルゼンティーナの競技3日目デイ3が4月28日(土)にビジャ・カルロス・パスの西北~北側エリアを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合1位の座を堅持した。また、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(9号車)は、総合6位に順位を上げた。

    デイ3は、サービスパークが置かれるビジャ・カルロス・パスの西~西北に広がる山岳地帯がメインステージとなり、午前中はハイスピードなコーナーが続くSS10の終盤に濃い霧が出るなど難しい走行条件となった。しかしタナックはレッキ(コースの事前下見走行)で作成したペースノートと、それを読み上げるコ・ドライバーのヤルヴェオヤを信じ、視界が悪い中でアタックを続け3ステージ連続でベストタイムを記録。前日のデイ2も含めると、6ステージ連続でのベストタイムとなった。さらに、午後の再走ステージとなるSS13とSS14でもタナックはベストタイムを刻み、今季の通算SSベストタイム獲得回数を28とし、総合2位の選手とのタイム差を46.5秒に拡大した。

    一方、ラリー・アルゼンティーナ初出場のラッピは、午前中最初の2本のSSでは良好なタイムを記録した。しかし、深い霧に包まれた3本目のSS11でコ・ドライバーのペースノート読み上げミスによりコースアウト。ただしクルマにダメージはなく、その再走ステージとなった午後のSS15ではセカンドベストタイムを記録するなど速さを示し、デイ2よりもふたつ順位を上げることに成功した。

    競技4日目、最終日となる4月29日(日)のデイ4は、サービスパークが置かれるビジャ・カルロス・パスの西南エリアで3本のSSが行われる。SS16「コピナ~エル・コンドル」はラリー・アルゼンティーナの名物ステージだが、今年は進行方向が例年と逆になるため新しいステージという見方もできる。 SS17「ジュリオ・チェザーレ~ミナ・クラベロ」は独特な形の巨岩の間を走り抜けるステージで、道幅の狭さと砂のように軟らかな路面が特徴。そしてSS16の再走ステージとなるSS18は、トップ5タイムを記録した選手に対しボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。3本のSSの合計距離は55.27km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は287.55kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    本日もまたオットにとって素晴らしい1日となりました。大きな自信を持っている姿は頼もしく感じられ、彼のスピードを阻む要素は見当たりません。あとは、明日もうまく行くように祈るだけです。明日のステージはそれほど高速ではありませんが、石が多くとても難しいステージであることを我々は知っています。今朝のステージは濃い霧に包まれ、エサペッカにとっては不運な事も起こりましたが、全般的に良い走りをしていましたし、アルゼンチン初出場であるにも関わらず、午後はスピードが上がってきたので健闘していると思います。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    すべてが本当に上手く行っています。クルマに対しては非常に良いフィーリングを感じていますし、特に今日のSSのような高速で流れるようなコーナーが続くコースは、我々のクルマにとても合っていると思います。昨日は限界まで攻め切りましたが、今日はそれほど激しくアタックしませんでした。コントロールした走りを続けたつもりなのですが、それでも良いタイムを記録することができました。今朝は濃い霧が出るなど本当に難しい状況でしたが、上手く走りきることができたと思います。そして、霧が晴れた午後のステージでは心から走りを楽しむことができました。明日のエル・コンドルとミナ・クラベロのステージはとてもタフな道が続き、今日のステージとは大きく異なるので、慎重な姿勢を忘れずに臨む必要がありますが、それでも自信はあります。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
    今朝はクルマとセットアップがとても具合良く感じられ、良いスタートを切ることができました。しかし長いSSでペースノートの読み上げミスがあり、深い霧の中で何も見えず間違った方向に進みコースを外れてしまいました。何にもぶつからなかったのはラッキーです。我々は人間なのですからミスをすることもあります。午後のステージでは良い走りができました。既に昨日からオットが素晴らしい走りをしている事からも、クルマに高いパフォーマンスがあることは分かっていましたが、私も一歩一歩スピードを高めていっています。私が走った後、路面はどんどんとクリーンになって後続のライバル達が有利な状況でしたが、それでも良いタイムを刻むことができたので自分のスピードには満足しています。このラリー・アルゼンティーナでは毎日コースの特徴が変わり、明日は速度域が低く、多くの石が転がる狭い道が続く、テクニックを要するコースを走ります。ですので明日も今日と同じように自信を持って走れるかどうかは分かりませんが、精一杯頑張りたいと思います。

    ラリー・アルゼンティーナ デイ3の結果
    1 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) 2h58m33.9s
    2 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +46.5s
    3 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1m08.2s
    4 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) +1m59.0s
    5 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +2m13.8s
    6 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +2m42.9s
    7 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) +2m49.1s
    8 クリス・ミーク/ポール・ネーグル (シトロエン C3 WRC) +3m20.4s
    9 テーム・スニネン/ミッコ・マルックラ (フォード フィエスタ WRC) +4m17.6s
    10 カッレ・ロバンペッラ/ヤンネ・ハルットゥネン(シュコダ ファビア R5)+10m50.2s
    R ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC)

  • 【WRC】 トヨタ:第5戦 ラリー・アルゼンティーナ 2日目レポート

    【WRC】 トヨタ:第5戦 ラリー・アルゼンティーナ 2日目レポート

    2018年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第5戦ラリー・アルゼンティーナの競技2日目デイ2がビジャ・カルロス・パスの南側エリアを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合1位に、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(9号車)が総合8位につけた。なお、SS2終了時点で総合3位につけていたヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(7号車)は、SS3でサスペンションを破損し、その影響でダメージがエンジンの潤滑系にも及んだため競技続行不能に。ラリーからリタイアすることになった。

    デイ2は、サービスパークが置かれるビジャ・カルロス・パスの南側エリア「カラムチータ・バレー」を主舞台に7本のSSが行われた。最初のSS2ではタナックがスピンを喫し20秒程度タイムを失い総合8位に順位を落としたが、続くSS3ではベストタイムを記録し総合3位にポジションアップ。スピンした際にステアリング系にダメージを受け万全とはいえない状態だったが、タナックはSS4でWRC通算100回目、そしてトヨタ加入後20回目となるSSベストタイムを記録し、総合2位に順位を回復した。さらに、続くSS5ではついに首位に浮上。その後サービスでクルマが完全な状態に修復されるとタナックはペースを上げ、午後の3本のSSすべてでベストタイムを刻み、総合2位の選手に対し22.7秒差をつけ首位でデイ2を締めくくった。

    今回がラリー・アルゼンティーナ初出場となるラッピは、SS3終了時点で総合4位につけていた。しかし、その後アンラッキーなパンクが続き大幅にタイムロス。それでも総合8位につけており、ポジションアップを目標に掲げてデイ3に臨むう。また、SS2終了時点で総合3位につけていたラトバラは、SS3の中間計測地点ではタナックに匹敵するタイムを刻んでいた。しかし、その後コーナー出口の陰になっていたところにあった石に当たり右フロントサスペンションを破損。その影響でエンジンの潤滑系がダメージを受けて競技続行不可能となったため、リタイアを決断した。

    競技3日目となる4月28日(土)のデイ3は、サービスパークが置かれるビジャ・カルロス・パスの西~西北エリアを中心にSSが行われる。デイ3のステージはその大部分が山岳エリアに展開し、全体的にとてもハイスピードなコーナーが連続する。山岳地帯では3本のステージを午前と午後で各2回走行し、その間にはデイ2と同じ全長6.04kmのスーパーSSが1本行なわれる。7本のSSの合計距離は146.88km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は344.99kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    オットにとっては本当に素晴らしい1日でした。最初のSSでは道幅が狭いところでのスピンだったのでタイムを失いましたが、その後は一貫して素晴らしい走りでした。クルマにとても満足しているようですし、状況を上手くコントロールできていると思います。ヤリ-マティも飛ぶように速く、オットと優勝争いをできるくらいのスピードがあったので、不運なトラブルに見舞われとても残念です。エサペッカは朝のステージでは十分速かったのですが、その後パンクで遅れをとってしまいました。かなり注意深く走ろうとしていたようですが、今回が初出場であることを考えるとそれも無理のない事です。もし彼がこのまま改善を続けたならば、2台とも十分なポイントを得ることができるのではないかと期待しています。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 7号車)
    午前中クルマのフィーリングはパーフェクトでした。ヤリスWRCは今回非常に調子が良く、運転が簡単に感じられ本当に楽しい気分で走ることができていました。今日2本目のSSでも調子は良く、走れば走るほどフィーリングが良くなっていったほどです。しかし、長い右コーナーの出口で、影になってよく見えないところにあった石に当たってしまいました。直後に右フロントのサスペンションが破損し、その影響でエンジンのオイルラインがダメージを受け、止まらざるを得ませんでした。このラリーではコース上にたくさんの石が転がっており、当たってもまったく問題ないラッキーな時もあれば、アンラッキーな時もありますが、私はきっとアンラッキーだったのでしょう。とても良いリズムで走ることができていたのでがっかりです。また、コ・ドライバーのミーカ(アンティラ)も、私が余裕を持って走っていたのを知っていたので、やはりがっかりしています。この残念な気持ちをひとまず忘れ去り、次のラリーでも引き続き良いフィーリングが得られることを期待しています。ひとつだけ確実に言えるのは、クルマは非常に速いということです。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    もちろん、とても良い気分です。かなり思い切って攻め続けましたが、もしクルマに完璧なフィーリングを感じられなければそれは不可能だったでしょう。パフォーマンスは本当に素晴らしく、自信を持って走ることができました。やれることはさらにあるはずですが、クルマに加えたいくつかの改良がきちんと機能したことを嬉しく思います。午前中最初のSSでスピンをしタイムロスしてしまったのは残念です。なぜスピンをしたのか分かりませんが、道幅が狭いところだったので、進行方向にクルマを戻すのに時間がかかってしまいました。その後失ったタイムを取り戻すためかなりハードに攻め、午後は完璧に近い走りで3ステージ連続でSSベストタイムを記録することができました。明日のステージはより高速で、我々のクルマが得意とするタイプのステージだと思います。また、私自身も去年良いタイムを記録しているステージなので非常に楽しみですし、今のポジションを守る自信はあります。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
    今朝、最初の2本のSSは自分でも驚くほど上手く走れました。しかし3本目のSSは路面が非常に滑りやすく、絶対にミスをしたくなかったこともあってペースが上がらず、タイムをかなり失ってしまいました。午後の再走ステージは道がとても荒れていたこともあり、パンクを3回もしてしまい残念です。なぜ立て続けにパンクをしたのか、正直なところ原因が分からず、ただ運が悪かっただけなのかもしれないと思っています。タイヤは無傷だったのですが、なぜかホイールのリムから外れ続けてしまいました。明日のデイ3は今日と異なる天気になりそうなので、自分にとっては失ったタイムを取り戻すチャンスとなるかもしれません。

    ラリー・アルゼンティーナ デイ2の結果
    1 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) 1h30m38.6s
    2 クリス・ミーク/ポール・ネーグル (シトロエン C3 WRC) +22.7s
    3 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +28.6s
    4 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +29.5s
    5 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) +36.4s
    6 クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン (シトロエン C3 WRC) +41.2s
    7 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +58.5s
    8 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +1m07.3s
    9 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) +1m10.3s
    10 テーム・スニネン/ミッコ・マルックラ (フォード フィエスタ WRC) +1m33.7s
    R ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC)

  • 【WRC】 トヨタ:第5戦 ラリー・アルゼンティーナ 初日レポート

    【WRC】 トヨタ:第5戦 ラリー・アルゼンティーナ 初日レポート

    2018年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第5戦 ラリー・アルゼンティーナが開幕。デイ1としてアルゼンチンのビジャ・カルロス・パス市街地でスーパーSSが行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC #8号車)が総合2位に、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(9号車)が総合6位に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(7号車)が総合9位につけ、ヤリスWRCは全車が順調に競技初日を走りきった

    ラリー・アルゼンチンは、第3戦ラリー・メキシコ以来となる今シーズン2回目のグラベル(未舗装路)イベントとなる。26日は午前中にビジャ・カルロス・パス近郊のグラベルコースでシェイクダウンが行なわれ、ラトバラがトップタイムをマーク。タナックは5番手タイムを、ラリー・アルゼンティーナ初出場のラッピは10番手タイムを記録し、ラリー本番に向けてヤリスWRCの最終調整を行なった。そして午後7時過ぎからビジャ・カルロス・パスの市街地コースで全長1.9kmのスーパーSSが行なわれ、グラベルとターマック(舗装路)が混ざるコースでタナックがSS2番手タイムを記録。大勢の観客が見守る中で、良いスタートを切ることができた。

    競技2日目となる4月27日(金)のデイ2は、サービスパークが置かれるビジャ・カルロス・パスの南側に広がる「カラムチータバレー」を中心にSSが行われる。谷間のコースは全体的に柔らかいグラベルで、2回目の走行時には深い轍が刻まれ、硬い岩盤が露出したり、大きな石が掘り起こされたりするため、タイヤとサスペンションがダメージを受ける危険性が高まる。カラムチータバレーでは3本のコースを午前と午後で各2回走行し、その間にはスーパーSSが1本行なわれる。7本のSSの合計距離は154.20km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は656.81kmとなる。

    トム・フォウラー(チーフエンジニア)
    今朝のシェイクダウンはうまく行きました。すべてがきちんと機能し、ドライバーはなかなか良いタイムを記録しました。我々はシェイクダウンのタイムを重視し過ぎることをあまり好まないのですが、それでもポジティブな要素には違いありません。ドライバーたちは皆、競技本番に向けてセットアップに満足していました。シェイクダウンは、実際のSSの特徴的な部分が混ざり合ったコースでしたので、クルマに微調整を施すことができました。事前のテストでクルマはとても良い状態に仕上がっていたので、大きく変える必要はありませんでした。今晩のSS1に関しては、明日以降のSSとまったく違うタイプのステージだったので、異なるセットアップで臨みました。あのような距離が短いSSでは大きなタイム差がつきにくいので、ドライバーたちはただただ問題が起きないように走りました。明日からの戦いに向けて準備は万端です。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 7号車)
    素晴らしい気分でラリーのスタートを迎えることができました。最初のSSでは少しブレーキングが慎重過ぎたのか、自分が思っていたよりもタイムは伸びませんでしたが、このような短いステージでは何よりもミスをしないことが重要です。このラリーの雰囲気と人々のパッションはラリー・フィンランドと少し似ていると思いますが、南米の人々はそれをより強く表現するので、ドライバーはやる気にさせられます。私のこのラリーに対するモチベーションは非常に高く、運転だけに集中しています。シェイクダウンでクルマはとても良いフィーリングでしたので、できる限り速く走り、そして満足のいく運転をしたいと思います。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    大勢の人が集まるスーパーSSでラリーのスタートを迎えるのは特別な気分ですし、多くの人がラリーを見ているということを実感しました。皆さんの情熱を感じることで我々も気分が盛り上がり、より激しく攻めたくなるのです。おかげで良い走りができ、楽しむことができました。シェイクダウンでのクルマのフィーリングは、事前テストとほぼ変わらぬ良い感じでした。全体的なバランスの良さにとても満足しています。すべてが予定通りうまく機能しているので、自信を持ってラリー本番に臨むことができます。準備は万端ですので、後は持てる力をすべて引き出すだけです。明日の路面はドライコンディションとなりそうなので、3番手という出走順はやや不利だと思いますが、それでもベストを尽くして戦い、デイ3では良い出走順を得られるように頑張りたいと思います。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
    SS1は明日以降のステージとまったく似ていないコースでした。グラベルセクションはとても滑りやすく、スライド状態で走り抜けました。今晩のスーパーSSように大勢の観客の前で走るのは常に素晴らしいフィーリングです。それが、このようなSSを走る理由であり、我々も気分良く明日以降のSSに臨むことができるのです。朝のシェイクダウンは非常にうまく行き、クルマとハンドリングにとても満足しています。すべてが快適で楽しく感じられました。路面は荒れて少し軟らかくなっていましたが、それほど気にはなりませんでした。あっという間に轍(わだち)が深く掘れていったので、轍から外れないように、ただ石を避けて走る必要がありました。問題が起こらないように走り続ければ、良い結果を得ることも十分可能だと思います。

    ラリー・アルゼンティーナ デイ1の結果
    1 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) 1m54.4s
    2 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) +0.3s
    3 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) +0.4s
    4 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +0.5s
    5 クリス・ミーク/ポール・ネーグル (シトロエン C3 WRC) +0.7s
    6 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +1.3s
    7 テーム・スニネン/ミッコ・マルックラ (フォード フィエスタ WRC) +1.4s
    8 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1.5s
    9 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +1.6s
    10 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) +2.2s

  • 【WRC】トヨタ 第5戦 ラリー・アルゼンティーナ プレビュー

    【WRC】トヨタ 第5戦 ラリー・アルゼンティーナ プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、4月26日(木)から29日(日)にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第5戦ラリー・アルゼンティーナに、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC 7号車)、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(8号車)、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム(9号車)の、3台のヤリスWRCで参戦する。

    ラリー・アルゼンティーナは、第3戦ラリー・メキシコ以来となる今シーズン2回目のグラベル(未舗装路)ラリー。ラリーの中心となるサービスパークは、アルゼンチンの大都市コルドバからクルマで30分程走ったところにある湖畔の町「ビジャ・カルロス・パス」に置かれる。アルゼンチンは南半球に位置するため、4月下旬は秋の始まりとなり天気はやや不安定。雨が多く降る年もあり、山岳地帯では濃い霧が出たり、雹(ひょう)が降ることもある。コースはグラベルだが非常にバリエーション豊かで、谷間のステージは全体的に高速で路面が軟らかいところが多く、同じステージを2回目に走行する際は深い轍(わだち)が大きな問題となる。また、山岳地帯のステージの多くはコースサイドに大きな岩が迫り、路面には石や岩が多く散らばっているため、クルマはダメージを受けやすく耐久性の高さも重要となる。

    ラリーは26日(木)の夜に全長1.9kmのスーパーSS「ビジャ・カルロス・パス」で競技がスタートし、翌日27日(金)からサービスパークの南側エリアに広がるカラムチータ谷の周辺で本格的なグラベルSSが始まる。3本のステージを午前と午後で各2回走行し、日中のサービスの直前にはサービスパーク近くで全長6.04kmのスーパーSS「フェルネット・ブランカ」が1本行われる。28日(土)はサービスパークの西北エリアに展開する山岳地帯で3本のSSを各2回走行し、前日と同様日中にはスーパーSSが1本用意される。そして競技最終日となる29日(日)は、サービスパークの西南エリアで3本のSSを走行。SS16はこのラリーを代表する名物ステージ「エル・コンドル」で、その再走ステージとなるSS18はトップ5タイムを記録した選手に対しボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。4日間で18本のSSが行なわれ、その合計距離は358.25km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1300.65kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    初出場だった昨年のラリー・アルゼンティーナからはもちろん、これまでのラリーから多くを学び、今年は昨年以上に良い戦いができるのではないかと思っています。我々のクルマは常に進化していますし、2回目の出場となるラリー・アルゼンティーナでは1回目よりも有利に戦いを進めることができます。とはいえ、ライバルも以前より速さを増しているので力関係に大きな差はなく、きっとスタート直後から素晴らしいバトルとなるでしょう。我々はイタリアのサルディニア島で事前テストを行ないました。なぜならヨーロッパにおいてサルディニアの道はもっともアルゼンチンに近いコンディションであるからです。アルゼンチンでは多種多様な路面と対峙します。軟らかい路面もあれば、硬い路面もあり、岩や石が転がる荒れた路面、そしてクリーンな路面も走行します。それらすべての路面に適応することは、我々にとって最大の挑戦となるでしょう。最後に施した改善が狙い通りに機能し、コンディションや環境の変化にクルマが上手く対応し強さを発揮してくれることを期待しています。我々のドライバーは皆ラリー・アルゼンティーナを楽しみにしていますが、私も現役時代アルゼンチンは大好きなラリーのひとつでした。とても難しく大きなチャレンジでしたが、同時に心から走りを楽しめるラリーだったという記憶があります。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 7号車)
    2014年の優勝を含め、ラリー・アルゼンティーナには楽しい思い出が沢山あります。本当に挑戦し甲斐があるイベントなので、上手く行った時はとても大きな満足感が得られます。様々な路面が良いバランスでミックスされているのがラリー・アルゼンティーナのコースの特徴です。金曜日は谷間の軟らかい路面を走行するハイスピードなSSが多く、土曜日には山岳地帯の荒れた路面を走ります。そして日曜日には、今年もパワーステージに指定された有名なエル・コンドルを走行しますが、コース脇の丘にはいつも大勢のファンが集まり声援を送ってくれる素晴らしいステージです。ラリー・アルゼンティーナはクルマに大きな負荷がかかる1戦ですが、我々チームは昨年の大会から多くを学びました。全員で一生懸命働き続けクルマをコンスタントに改善してきたので、今年はきっと成長した姿を見せることができるでしょうし、その結果としてポイントを獲得できれば嬉しく思います。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    ラリー・アルゼンティーナは常にとてもタフなイベントです。スムーズで高速な良いステージがある一方で、技術力と注意力が求められるテクニカルな道も多く、週末の間にいくつもの異なる条件の道と対峙することになります。また、路面コンディションも非常に悪くなりやすいので、クルマにとっても大変なラリーです。昨年私は総合3位でフィニッシュしたので、今年は自信を持ってラリーに臨むことができます。また、サルディニア島で行なった事前テストでは、期間中に路面がウェットからドライに変化し、アルゼンチンと同じくらい荒れた路面も走行したので、アルゼンチンに向けたテストとしては非常に得ることが多く満足できました。クルマの進化には自信を持っていますので、ライバルとの戦いを楽しみにしています。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
    ラリー・アルゼンティーナへの出場は今回が初めてですが、過去にレッキ(コースの事前下見走行)を2回行なったので、どのようなラリーであるかは思い描くことができます。路面は所々非常に悪化しやすく、岩や石が転がっている道も多いと聞いていますので、そのような路面ではいつも以上に注意して走る必要があるでしょう。金曜日のSSは土曜日よりも路面が少し軟らかいため難しく、日曜日のSSは山岳地帯が舞台となり、固い路面に岩や石が散らばり、砂や埃が覆う滑りやすいルーズグラベル状態となった道が多いと思います。ひとつ前のグラベルラリーだったメキシコでは非常に多くを学んだので、ラリー・アルゼンティーナではより良い戦いができるという自信があります。色々なことが起こり得るラリーですので、できる限りトラブルを避けて走ることが最大の目標ですが、どのような展開になるのかとても楽しみです。

  • 【WRC】 トヨタ、オット・タナックが2位表彰台:第4戦 ラリー・フランス

    【WRC】 トヨタ、オット・タナックが2位表彰台:第4戦 ラリー・フランス

    2018年 FIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・フランス(ツール・ド・コルス)の最終日デイ3がコルシカ島のアジャクシオ近郊で行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC #8号車)が総合2位で、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(#9号車)が総合6位でフィニッシュした。

    ラリー最終日のデイ3は、サービスパークが置かれるバスティアから南西に約130km離れた、東海岸のアジャクシオ近郊で2本のSSが行なわれた。1本目のSS11は今大会最長となる全長55.17kmの超長距離SSで、1986年大会以来のロングステージだった。デイ2で総合3位の選手と0.1秒差の2位に浮上したタナックは、そのSS11で2番手タイムの選手に対し12.6秒差をつけるベストタイムをマーク。そして、最終のSS12を5番手タイムで走り、今シーズン2回目の総合2位でフィニッシュした。

    総合4位につけていたラッピは表彰台を目指しSS11を果敢に攻めたが、パンクを喫しタイヤ交換を行なったことで大きく遅れ、総合7位にポジションを下げた。しかし、トップ5タイムを記録した選手にボーナス選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」のSS12でベストタイムをマーク。総合順位を6位まで挽回すると共に、最大となる5ポイントを獲得した。今回のツール・ド・コルスでは全部で12本のSSが行なわれたが、ヤリスWRCはそのうち半分の6本でベストタイムを刻み、ターマックラリーでの性能向上を証明した。チームはマニュファクチャラーズ選手権3位に浮上し、タナックもドライバーズ選手権3位にポジションを上げた。

    なお、デイ2でクラッシュしたヤリ-マティ・ラトバラは、ロールケージにダメージが見つかったためラリー期間中にクルマを修復することができず、デイ3に駒を進めることができなかった。

    WRC次戦は、4月26日から29日にかけてアルゼンチンのコルドバ近郊、ビージャ・カルロス・パスを中心に行なわれる第5戦ラリー・アルゼンティーナ。路面はグラベル(未舗装路)で、谷の間を走る柔らかな砂状のハイスピードロードや、山岳地帯の岩に囲まれた険しい道が戦いの舞台となる。柔らかな路面はラリーカーが何台か通過すると深い轍(わだち)が刻まれ、また山岳地帯では濃い霧が出ることが多く、雹(ひょう)が降ることもある。4月下旬のアルゼンチンは秋の始まりであり、変わりやすい天気が勝負に大きな影響を及ぼす。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    チーム全員が今回の結果を喜んでいます。オットは本当に素晴らしいリザルトを残しました。エサペッカは残念ながら表彰台こそ逃しましたが、昨日はとても良い走りでした。ツール・ド・コルスは我々北欧出身のドライバーにとってもっとも難しいラリーのひとつであることは、私も昔は選手として出場していたので理解しています。ステージは非常に難易度が高く、クルマに対し最大限の自信を持てなければ速く走ることができません。デイ1ではやや苦戦しましたが、その後の2日間のパフォーマンスは本当に素晴らしかったと思います。我々は常に学びを続けていますし、今回学習した多くの事はきっと次のターマックラリーで助けになるでしょう。

    オット・タナック(ヤリスWRC #8号車)
    全体的にとても良い週末でした。私にとってコルシカはいつもあまり楽しむことができないラリーで、これまで非常に苦労してきました。今年に関しては、一貫したペースで走れるように一生懸命努力しました。限界まで攻めることはせず、常に良いリズムで走ることを心がけていました。しかし、最後から2番目のロングステージでは本当にクリーンな走りを実践し、限界近くまで攻め続けましたが、それが良い結果に繋がりました。最後のパワーステージでは確実に2位を得ることが何よりも重要でしたので、リスクを冒さず走りました。トヨタのクルマで臨んだ、最初のフルターマックラリーの結果に満足しています。

    エサペッカ・ラッピ(ヤリスWRC #9号車)
    ドライバー、チームともに今回のラリーから多くを学びました。昨日は良いセットアップを見つけることができ、本当に完璧な1日でした。そして今日の最終日も速さはありましたが、残念ながら小さなミスを冒してしまいました。責任はすべて自分にあります。恐らくリヤタイヤがまだ少し冷えていたのだと思いますが、リヤのグリップを失い外側の縁石にタイヤが当たってしまいました。その結果ホイールのリムが一部破損しタイヤが外れかけたので、クルマを止めてタイヤ交換をしなければなりませんでした。しかし、その後のパワーステージでは自分の予想以上に高いグリップが感じられたので、思いきり走りベストタイムを出すことができました。

    ラリー・フランス(ツール・ド・コルス) デイ3の結果
    1 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) 3h26m52.7s
    2 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) +36.1s
    3 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1m07.5s
    4 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +2m02.6s
    5 エルフィン・エバンス/フィル・ミルズ (フォード フィエスタ WRC) +2m06.1s
    6 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +2m33.5s
    7 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +2m43.4s
    8 ヤン・コペツキ/パヴェル・ドレスラー (シュコダ ファビア R5) +10m34.8s
    9 クリス・ミーク/ポール・ネーグル (シトロエン C3 WRC) +10m40.5s
    10 ヨアン・ボナート/ベンジャミン・ボウルード(シトロエン C3 R5) +12m26.0s
    R ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC)

  • 【WEC】 トヨタ、公式テストで30時間の耐久走行をノートラブルで走破

    【WEC】 トヨタ、公式テストで30時間の耐久走行をノートラブルで走破

    TOYOTA GAZOO Racingは、FIA世界耐久選手権(WEC)の2018-19スーパーシーズンへ向けて最初の公式イベントとなる、南仏ポールリカールサーキットで行われた公式合同テスト(プロローグテスト)に参加し、30時間の連続走行をノートラブルで走破。着実な手応えを得てテストを終了した。

    現地時間6日(金)の午前10時に開始され、翌7日(土)の午後4時まで実施されたこのテストには、今季ノン・ハイブリッドのLMP1クラスに参戦する7台を含む、ほとんどのチームが参加。

    トヨタは、今回、異なる2諸元のTS050 HYBRIDをこのテストで評価した。

    このプロローグテストが、TS050 HYBRIDよりも約69%多くの燃料を使用出来、他にも性能に直結する種々の技術的優位性を得ることになったLMP1のライバル勢と同時に走る初めての機会となった。

    2台のTS050 HYBRIDはそれぞれの目的でテストに臨んだ。低ダウンフォース仕様の7号車は30時間の連続耐久走行を実施。開幕戦のスパ・フランコルシャンとル・マン24時間にはこの仕様が投入される予定。今回、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソン、アレックス・ブルツの5人が7号車の走行を担当し、839周を走破した。

    この7号車のテストにおける主な目標は、重要な要素部品の信頼性評価と共に、想定外の突発トラブルに見舞われた際の臨機応変な対応を訓練することだった。チームは種々の突発トラブル発生を想定し、メカニック、エンジニア、そしてドライバーも修理や部品交換作業を行い、必ずピットまで車両を戻す方法を確認した。

    高ダウンフォース仕様のTS050 HYBRID 8号車は初日(金曜日)、2日目(土曜日)の日中の時間帯のみテストを行い、コンウェイとブエミが担当して163周を走破。車両のセットアップとタイヤの評価を中心にテストを行った。今回のテストにおける2台のTS050 HYBRIDの走行は、合計1002周、5802kmに及んだ。

    また、今回、レギュラードライバーの小林可夢偉、中嶋一貴の2名は日本のSUPER GT出場、フェルナンド・アロンソはF1バーレーンGP出場のため、共に今回のテストには参加なかった

    最終的に、チームは今シーズンへ向けた確実な進歩を掴んで、プレシーズンテストを全て完了。今後は5月5日(土)に迫ったシーズン開幕戦、ベルギーでのスパ6時間レースへ向けた準備に集中することとなる。

    マイク・コンウェイ
    今回のテストでは、2種類の仕様のTS050 HYBRIDでテストが実施出来たというだけでなく、新たなライバルと、レース同様の混み合ったコース上での走行を試せたのが良かったです。予定通りのプログラムをこなすことが出来、非常に有意義なテストとなりました。チームの誰もがとても良い手応えを感じており、スパ及びル・マンへ向けて充分な準備が出来たと思います。

    ホセ・マリア・ロペス
    南仏らしい好天の下で素晴らしい2日間を過ごすことが出来ました。このオフシーズンで初めて多くの車両との混走が出来、良い準備となりました。私自身も楽しみながら周回を重ね、スパへ向けて自信を深めることが出来ました。レースへの準備は出来ています。多くのテストをこなしてきましたが、決して十分という事は無く、準備作業が終わることはありません。

    セバスチャン・ブエミ
    再びライバルと共にサーキットで走れたことで、我々が冬の間にやってきたことを確認出来ました。この2日間の結果にはとても満足しています。開幕戦スパへ向けて、充分な準備が出来ていることを願っていますし、良いスタートが切れるはずです。

    アンソニー・デビッドソン
    プロローグとして初めての耐久走行を行えたのは良かったです。信頼性がル・マンへのカギになりますが、しっかりそれを確認することが出来ました。また、他の車両との混走は、実際のレースを再現する非常に良いテストになりました。

    アレックス・ブルツ
    風が強く難しいコンディションもありましたが、TS050 HYBRIDを再びドライブし、良いラップタイムを刻めてほっとしました。混走の中、多くの車両と走るといろいろな事が起きますが、かつてのチームメイトであるステファン(・サラザン)とバトル出来たのは楽しかったです。

  • 【WRC】 トヨタ:第4戦 ラリー・フランス 2日目…タナックが2位に浮上

    【WRC】 トヨタ:第4戦 ラリー・フランス 2日目…タナックが2位に浮上

    2018年FIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・フランス(ツール・ド・コルス)のデイ2が4月7日(土)にコルシカ島のバスティアを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合2位に、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(9号車)が総合4位に順位を上げた。前日8位のヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(7号車) は、SS8でクラッシュした際クルマがダメージを負い、リタイアすることになった。

    デイ2は、サービスパークが置かれるバスティアの北側および西側エリアで、3本のステージを各2回走行。全6本、計136.90kmのSSが行なわれた。前日のデイ1に続き天気は良く、気温も上昇したことで路面は全般的にドライコンディションだったが、一部には湿っているところもあり、泥や砂利が多く出ているコーナーもあった。

    デイ1で3位と5.5秒差の総合4位につけたタナックは、SS7で今大会初のベストタイムを刻みペースアップに成功。SS10では2度目のベストタイムをラッピと分け合い、総合2位に浮上した。また、ラッピも好調を維持しSS8とSS10でベストタイムを記録。6本のSSすべてでトップ3以内のタイムを刻むなど、極めて安定した速さを示した。3位の選手との差は10.3秒、2位タナックとは10.4秒であり、十分に表彰台を狙える位置につけている。一方、クルマのセットアップ変更によりデイ1の終盤で良い流れに乗ったラトバラは、SS8でコースオフした際、クルマのリヤが木に当たり競技続行不可能になった。チームはデイ3での再スタートを目指しクルマの修復を検討したが、乗員の安全を守るロールケージにまでダメージが及んでいるというFIAの判断により、残念ながらリタイアとなった。

    競技3日目、ラリー最終日となる4月8日(日)のデイ3は、バスティアのサービスパークから西南に遠く離れた、西海岸の都市アジャクシオ周辺で2本のSSが行われる。最初のSS11は今大会最長となる全長55.17kmの超長距離ステージで、その後サービスを挟むことなく全長16.25kmのSS12が行なわれる。SS12はトップ5タイムを記録した選手に対しボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。2本のSSの合計距離は71.42km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は257.27kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    オットとエサペッカにとっては本当に素晴らしい1日でした。どちらも表彰台争いが可能な位置にいるので、明日は興味深い展開となるでしょう。特に全長55kmのステージでは何が起こっても不思議ではありません。ヤリ-マティは最終的に満足のいくセットアップが見つかり自信を取り戻しました。それだけにリタイアという結果は残念でなりません。このラリーはクルマに対して完全な自信を持つことが重要です。もし少しでも自信がないと、コーナーの数が多いためすぐにタイムを大きく失ってしまいます。クルマにほんの少しの調整を施した結果ドライバーはクルマに対する自信を深め、今は非常に良い状態だと思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 7号車)
    日中のサービスでクルマにいくつか変更を施したところ、素晴らしいフィーリングが得られ自信を持って攻められるようになりました。チームには本当に感謝しています。しかし、少しハードに攻めすぎたのかブレーキングが遅れ、残念ながらクルマのリヤを木に当ててしまいました。オットとエサペッカは今回とても好調で速いのに対し、私はずっと苦戦していましたが、ようやく良いスピードを見つけることができました。自分がなぜ間違った方向に進んでしまい、速くなかったのかを学習したので今後に活かしたいと思います。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    3位の選手とは0.1秒差、そして4位のエサペッカとは10.4秒差なので、きっと明日は面白い1日となるでしょう。エサペッカは非常に良いタイムを何度も刻み、とても自信があるように見えます。我々のクルマのフィーリングは全体的にとても良く、ペースも終始安定していました。限界まで攻めるのではなく、良いリズムを保ち適切なスピードで走ることを心がけました。明日はどのようになるのか、楽しみです。最初のSSは非常に長いので、走りのリズムが重要になるでしょう。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
    とてもポジティブな1日でした。1日を通して速く走ることができて嬉しく思います。昨日はより良いセットアップを見つけるため本当にハードに努力し、その結果今日クルマは非常に良いフィーリングで楽に運転することができ、苦労することなく良いタイムが得られました。ハードにプッシュしなくとも、ごく自然にタイムが出たのです。明日のSSは皆にとって未体験のコースですが、私にはむしろ好都合です。自分自身のペースを保ち続けることに集中し、どうなるか状況を見るつもりです。過度に激しく攻めるつもりはありません。現在の4位という順位でも十分満足ですが、ひとつでも、ふたつでも順位が上がればそれも悪くないと思います。

    ラリー・フランス(ツール・ド・コルス) デイ2の結果
    1 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) 2h43m07.7s
    2 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) +44.5s
    3 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +44.6s
    4 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +54.9s
    5 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1m46.7s
    6 エルフィン・エバンス/フィル・ミルズ (フォード フィエスタ WRC) +1m49.8s
    7 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +2m13.5s
    8 ヤン・コペツキ/パヴェル・ドレスラー (シュコダ ファビア R5) +8m22.9s
    9 ヨアン・ボナート/ベンジャミン・ボウルード(シトロエン C3 R5) +9m47.3s
    10 クリス・ミーク/ポール・ネーグル (シトロエン C3 WRC) +10m41.4s
    R ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC)