カテゴリー: トヨタ

  • ル・マン24時間レース 12時間経過:トヨタ7号車が首位、8号車が2位

    ル・マン24時間レース 12時間経過:トヨタ7号車が首位、8号車が2位

    ル・マン24時間レースはスタートから12時間が経過。現地時間午後2時半、暗闇に包まれたサルト・サーキットで折り返しを迎えた。TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは1-2位のポジションを守って走り続けている。

    12時間経過時点で首位に立っているのは、ポールポジションからスタートしたマイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスのTS050 HYBRID 7号車。2位には1周の差をつけている。

    一方、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレーのTS050 HYBRID 8号車は、7号車がセーフティカー走行時にピットインしたことでタイムロスしたため、レースが4分の1の時点で首位に立ったが、7時間を経過したところで技術的なトラブルに見舞われ、ポジションダウンを余儀なくされた。

    ブレーキ温度上昇のトラブルに見舞われていた8号車は、ドライバー交代のたびに対応作業を行い、若干のタイムロスを強いられていたが、LMP2車両のアクシデントによりセーフティカー走行が長くなったタイミングで、チームは車両右前部にある冷却ダクトシステムを完全に交換することを決めた。これにより8号車は10分間のピットインを強いられ、中嶋は3位でレースに復帰した。

    セーフティカーの先導により全車がスロー走行していたこともあり、8号車のロスは1周で済み、再スタートが切られるとまもなく、中嶋は前を行く2位のレベリオン1号車にプレッシャーをかけ、オーバーテイク。再びTOYOTA GAZOO Racingの1-2体制とした。

    その間、首位を行く7号車のロペスは、多くのアクシデントによるスローゾーンやコース上の混雑、そして8時間目にも短いセーフティカーランが発生する状況など、混雑の中リスクを追うことなく首位を堅守。

    2台のTS050 HYBRIDは着実なペースで周回を重ね、レーススタートを担当し、2度目のスティントとなるコンウェイとブエミが再びコクピットへ。深夜のサルト・サーキットで、後続との差をさらに拡げていきました。

    レースが折り返しとなる12時間を経過した時点で、首位を行く7号車は小林がドライブ。ブエミの7号車が1周遅れでこれを追い、レベリオン1号車はさらに1周差となっている。

    TS050 HYBRID 7号車 (マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペス):
    12時間経過時順位 : 1位, 191周

    ホセ・マリア・ロペス(7号車):
    自分のスティントは上手くいきました。スローゾーンとセーフティカーにより若干の浮き沈みがありましたが満足しています。セーフティカー中に冷えたタイヤで走るのは簡単ではありませんでしたが、TS050 HYBRIDは運転しやすかったです。また一時8号車に先行されましたが、彼らは修理のために時間をロスしました。自分たちにはその問題は出ていないし、現在十分なリードを保っています。しかしながらレースは何が起こるかわかりません。リスクを取らずゴールを目指します。

    TS050 HYBRID 8号車 (セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレー):
    12時間経過時順位 : 2位 (トップと1周差), 190周

    中嶋一貴(8号車):
    レースの序盤はブレーキ冷却の問題を抱えていました。自分のドライブ中、セーフティカー導入時に部品を代える決断をしました。1ラップ分失いましたが最小限のダメージで済んだと思います。また夜間の運転は簡単ではなく、セーフティカー導入時はタイヤ内圧を保つのに苦労します。冷静さを保ちながら自分の運転に集中しています。7号車に対して1ラップ遅れていますが、我々のペースは戻っています。最後まで集中し出来る限りの事をします。

    WEC第7戦 ル・マン24時間 12時間経過時順位(LMP1クラス)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 トップとの差
    1 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    191
    2 8 セバスチャン・ブエミ
    中嶋一貴
    ブレンドン・ハートレー
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    190 1 Lap
    3 1 ブルーノ・セナ
    グスタボ・メネゼス
    ノルマン・ナト
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    189 2 Laps
    4 3 ロマン・デュマ
    ルイ・デレトラズ
    ナタナエル・ベルトン
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    188 3 Laps
    R 4 オリバー・ウェッブ
    トム・ディルマン
    ブルーノ・スペングラー
    バイコレス・レーシング・チーム/
    エンソ・CLM P1/01・ギブソン
    97
  • ル・マン24時間レース 6時間経過:トヨタが1-2体制で夜間走行へ突入

    ル・マン24時間レース 6時間経過:トヨタが1-2体制で夜間走行へ突入

    9月19日(土)午後2時半、FIA世界耐久選手権(WEC)第7戦 第88回ル・マン24時間レースのスタートが切られた。

    開始から6時間が経過し、レースの4分の1を終えたところで、TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは、1-2体制を守って走行を続けている。

    3番手スタートのセバスチャン・ブエミと中嶋一貴、ブレンドン・ハートレーが駆るTS050 HYBRID 8号車は、タイヤのパンクとブレーキダクトの清掃などのために2度のピットインを強いられタイムをロスしたが、6時間を経過した時点では首位を走行している。

    ポールポジションからスタートを切った、WECのポイントリーダーであるマイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの3人がドライブするTS050 HYBRID 7号車は、序盤の6時間、首位での走行を続けていたが、予定通りのピットへ向かったタイミングで不運にもセーフティカーが導入されたためタイムロス。8号車に続く2位につけている。ライバルとなるレベリオンの1号車は、1周遅れの3位を走行している。

    7号車のスタートを担当したコンウェイは、3番手からスタートしたブエミの8号車が、2番手スタートのレベリオン1号車との2位争いを繰り広げる間に、後続とのマージンを拡げていった。

    最初のピットストップで、ブエミの8号車はレベリオン1号車をかわして2位へと浮上したが、1時間を経過したところで左リアタイヤのパンクに見舞われ予定外のピットイン。首位から1分程遅れた4位へと後退した。しかしその後、首位の7号車コンウェイが快調にリードを拡げていく間に、8号車のブエミも2台のレベリオンをかわし、2位へと復帰した。

    2台のTS050 HYBRIDは、ピットタイミングが半スティントほどずれた状況で、ピットのたびに順位が入れ替わる展開となttが、実質的には7号車が1分ほどの差で首位を守りながら周回が重ねられていった。

    2台のハイペースなバトルは、3時間を前に、7号車が小林、8号車がハートレーへとドライバー交代、同時に新品タイヤへ交換してからも続いた。気温がやや高くなってきたこともあり、8号車はブレーキダクトの清掃のために、通常のピットストップ時間に加えて20秒を費やした。

    コース上の混雑やスローゾーンの影響で7号車と8号車の差は変動したが、3位のレベリオン1号車との差は1周以上へと拡大した。5時間を過ぎ、8号車は中嶋へとドライバーチェンジ。この再、再びブレーキダクトの清掃のために30秒ほどを失った。

    これで7号車のロペスはチームメイトに対し90秒のリードとなったが、5時間45分が過ぎたところでGT車両のアクシデントによりセーフティカーが導入。7号車はこの不運なタイミングで予定されていた燃料補給のピットインを行ったため、2分以上もピット出口での待機を余儀なくされ、6時間経過の時点では、8号車が僅差での首位に立つこととなった。

    TS050 HYBRID 7号車 (マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペス):
    6時間経過時順位 : 2位, (トップと10秒124差) 100周

    小林可夢偉(7号車):
    私の走っていたときはコース上の混雑が酷い上にアクシデントも多く、かなり難しいスティントでした。不運なタイミングのスローゾーンでなんどもタイムをロスし、時には30秒も失いました。コース上の多くの車をかわすのは大変でしたが、最も大事なのはリスクを冒さないように走ることです。まだまだ先は長いので、それを守って走り続けなくてはなりません。

    マイク・コンウェイ(7号車):
    私の最初のスティントはとても順調でした。スタート直後の1コーナーへの進入こそレベリオン1号車に横に並ばれましたが、お互いフェアでクリーンなバトルができました。首位の座は守ることができましたが、レベリオン1号車も速く、ギャップを広げるためにプッシュしなくてはなりませんでした。中盤のスティントでは車のバランスにやや苦しみましたが、コースのコンディションや温度の変化にあわせて少しずつバランスを調整したことで、終盤はまた快調に走ることができました。

    TS050 HYBRID 8号車 (セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレー):
    6時間経過時順位 : 1位, 100周

    セバスチャン・ブエミ(8号車):
    今週初めには週末の大雨予報がありましたが、予想を覆し、コースコンディションは良い状態です。ただレース開始直後、レベリオンの背後でパンクに見舞われて、7号車に挑む事が出来ませんでした。またブレーキダクトのクリーニングで時間を取られたりと、忙しいレース序盤になってしまいました。今後は落ち着いて7号車へ挑戦できることを願っています。

    ブレンドン・ハートレー(8号車):
    片方のフロントブレーキの冷却問題に見舞われて、ブレーキダクトからゴムを取り除かなければならず時間をロスしてしまいました。このことで本来の性能を出し切れていませんが、レースは長いし、TS050 HYBRIDでの初めてのル・マンのレースは楽しいです。序盤ですので慎重にドライブし、ミスはありませんでした。

    WEC第7戦 ル・マン24時間 6時間経過時順位(LMP1クラス)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 トップとの差
    1 8 セバスチャン・ブエミ
    中嶋一貴
    ブレンドン・ハートレー
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    100
    2 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    100 10.124
    3 1 ブルーノ・セナ
    グスタボ・メネゼス
    ノルマン・ナト
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    99 1 Lap
    4 3 ロマン・デュマ
    ルイ・デレトラズ
    ナタナエル・ベルトン
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    99 1 Lap
    5 4 オリバー・ウェッブ
    トム・ディルマン
    ブルーノ・スペングラー
    バイコレス・レーシング・チーム/
    エンソ・CLM P1/01・ギブソン
    91 9 Laps
  • トヨタが開発中のGR Super Sportがサルト・サーキットで初走行を披露

    トヨタが開発中のGR Super Sportがサルト・サーキットで初走行を披露

    第88回ル・マン24時間レースの決勝を前に、TOYOTA GAZOO Racingは、開発中のハイパーカー、GR Super Sport(仮称)でサルト・サーキットを走行し、その様子を公開した。

    今回走行したのは、2018年・2019年にル・マン総合優勝を果たしたTS050 HYBRIDをベースにしたロードカー、GR Super Sport(仮称)の開発中のモデル。

    特別にオープン仕様にカスタマイズし、GRのカモフラージュ柄が施された車両に、かつてトヨタのWECドライバーとして活躍したアレックス・ブルツと村田チーム代表が乗り込み、デモンストレーションラップと決勝スタート前のトロフィー返還を行った。

    トロフィー返還セレモニー終了後には、ル・マン24時間レース3連覇に向けて2台のTS050 HYBRIDの挑戦が始まった。TS050 HYBRIDは2016年のデビューから、優勝を達成するだけでなく、最速ラップタイム更新や現時点でのコースレコードの樹立など、ル・マンで数々の歴史を作ってきた。この過程で得た知見はすべて、開発中のハイパーカーGR Super Sport(仮称)の開発に活かされており、まさにル・マン直系の市販車と言える。

    GR Super Sport(仮称)は、モータースポーツを通じてもっといいクルマづくりに取り組むTOYOTA GAZOO Racingの理念を具現化したクルマ。そして、TGRのレース活動とGR商品の非常に密接な関係を示す象徴でもある。

    アレックス・ブルツ:
    GR Super Sport(仮称)の開発中のモデルを初めて公の場で、しかもこのクルマとつながりの深いル・マンのようなサーキットでドライブすることができてとても光栄です。GR Super Sport(仮称)はここル・マンで生まれたクルマなので、ホームに戻ったように感じます。今回このクルマを運転するのは私にとって初めてで、さらに1周では限界まで性能を発揮させるチャンスはありませんでしたが、GR Super Sport(仮称)がすでに高いパフォーマンスとポテンシャルを持っていることが感じられました。運転中は、特に四輪駆動とハイブリッドシステムにTS050 HYBRIDとの類似性を感じました。エンジニアたちは、「それはこのクルマの本当のパフォーマンスのほんの一部だ」と言っていたので、近い将来、またこのクルマをドライブできる日がとても楽しみです。

    GR Super Sport(仮称)

  • WRC:トヨタ 第5戦 ラリー・トルコ デイ1レポート

    WRC:トヨタ 第5戦 ラリー・トルコ デイ1レポート

    9月18日(金)、2020年FIA世界ラリー選手権(WRC)第5戦ラリー・トルコが開幕。トルコ南西部マルマリスのサービスパークを基点に2本のSSが行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 17号車)が総合3位に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合4位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)が総合5位につけ、ヤリスWRCは全車が競技初日の過酷なステージを走破した。

    今シーズン3戦目のグラベル(未舗装路)イベントとなるラリー・トルコは、尖った石が多く転がる、荒れた路面のステージが特徴のラフグラベルラリー。18日の午前中に行なわれたシェイクダウンのコースも路面は非常に荒れており、ドライバーはラリー本番に向けた、クルマの最終確認および調整作業を全長4.7kmのグラベルステージで実施。ロバンペラが3番手タイムを、エバンスが4番手タイムを、オジエが5番手タイムを記録した。

    その後、午後5時過ぎに競技がスタートし、サービスパークの近くで全長13.90kmのSS1が、サービスパークの北側で全長11.32kmのSS2が行なわれた。距離は短くとも、この2本のステージを走り終えた時点の順位によって、長い明日のステージの出走順が決まるため、非常に重要な意味を持つステージになった。前戦ラリー・エストニアでドライバー選手権首位を堅持したオジエは、この2本のSSでは不利な1番手スタートを担ったが、SS1で5番手タイムを、SS2ではベストタイムを記録。首位と1.3秒差の総合3位と、好位置で初日を終えた。昨年、ラリー・トルコを怪我で欠場したエバンスは、2本のステージを4番手タイムでまとめ、オジエと0.8秒差の総合4位につけた。また、初めてWRカーでラリー・トルコに出場したロバンペラは、エバンスと0.6秒差の総合5位につけた。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    非常にポジティブなスタートになりました。我々のドライバーは明日、全員が今夜よりも良い出走順でステージに臨むことになりますが、それこそが今晩の目標でした。このラリーでは誰も道の掃除役になることを望まず、そうならないことが重要だったからです。昨年からクルマに改良を加え続け、自信を持って今回のラリーに臨みましたが、今のところ明日のステージについても期待できそうです。

    セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)
    総合3位は予想以上の順位です。良いスタートを切れたことを嬉しく思います。出走順が1番だった今晩のステージは予想通り非常に滑りやすく、本当に大変でした。しかし、自分たちの持てる力を全て出し切り、特に2本目のステージは、パワーステージに挑む時のように全力で走りました。ダストの中を走らずに済んだのは少し有利だったと思いますが、路面をクリーニングしながらの走行は本当に大変でした。これから始まる長い戦いに向けて、出走順を改善できたのは嬉しいですが、まだまだやるべきことは多くあります。

    エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)
    今晩のステージが鍵を握っていることはわかっていましたし、明日ベストな出走順を得るためには、最高の力を発揮しなければならないと思っていました。正直言って、最初のステージはグリップの高さに驚き、スタート後の数キロは走りのリズムをつかめず、あまりハードに攻めることができませんでした。その後は調子が上がり、良いフィーリングで走れました。2本目のステージは前のクルマが舞い上げたダストがかなり多く、視界不良でタイムを失ってしまいましたが、全体的には悪くない夜でした。

    カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)
    良いスタートになりました。今朝のシェイクダウンでは、1本目からすぐに良いフィーリングを感じることができました。今晩最初のステージは、予め予想していたように、タイヤの摩耗とペースを見極めるため、少し慎重に走る必要がありましたが、次のステージでは既にペースをつかんでいました。順位を上げられたことで、明日の出走順がかなり有利になったのは嬉しい限りです。今日のようにペースを上げていくことができたら、きっと表彰台も狙えるでしょう。問題と無縁な、クリーンなラリーを戦えるように頑張ります。

    ラリー・エストニア デイ1の結果
    1 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) 18m50.9s
    2 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +1.2s
    3 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (トヨタ ヤリス WRC) +1.3s
    4 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ ヤリス WRC) +2.1s
    5 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ ヤリス WRC) +2.7s
    6 テーム・スニネン/ヤルモ・レーティネン (フォード フィエスタ WRC) +4.2s
    7 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +4.8s
    8 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (フォード フィエスタ WRC) +6.6s
    9 ガス・グリーンスミス/エリオット・エドモンドソン (フォード フィエスタ WRC) +16.1s
    10 ピエール=ルイ・ルーベ/ヴィンセント・ランデ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +28.5s

    明日のステージ情報
    競技2日目となる19日(土)のデイ2は、サービスパークの西側に展開する3本のステージを、日中の40分間のサービスを挟んで各2回走行する最長の1日。そのうち、SS3と再走ステージのSS6は、今大会2番目に長い全長31.79kmのロングステージ。6本のSSの合計距離は107.38km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は344.12kmとなっている。

  • トヨタ、小林可夢偉のTS050 HYBRID 7号車がポールポジション獲得

    トヨタ、小林可夢偉のTS050 HYBRID 7号車がポールポジション獲得

    9月18日(金)、フランス・ル・マンのサルト・サーキットで、第88回ル・マン24時間レースのスターティンググリッドを決定する「ハイパーポール」が行われ、TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRID 7号車を駆る小林可夢偉がポールポジションを獲得。TOYOTA GAZOO Racingは、4年連続でのポールポジションを獲得し、3年連続優勝を目指す。

    小林可夢偉がアタックを担当したTS050 HYBRID 7号車は、2番手のレベリオン1号車に0.555秒差をつける3分15秒267をマークし、自身3度目となるポールポジションを獲得。マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスと共にル・マン初勝利を目指す。

    TS050 HYBRID 8号車は中嶋一貴がアタックを担当し、僅差での争いの中、ポールポジションから1.382秒差の3番手となり、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレーと共に24時間レースに挑む。

    ポールポジションは、今回初めてとなるハイパーポール方式で競われまた。前日17日(木)の予選で各クラストップ6につけた車両が、30分間のセッションでポールポジション獲得を目指し熾烈なアタックを繰り広げた。通常の予選よりもコース上を走る車両の台数が減ることで、ドライバーにとってはクリアなアタックラップのチャンスが増えることとなった。

    昼前のル・マンは好天に恵まれ、気温23度というコンディションの中で、2台のTS050 HYBRIDが先陣を切ってアタックへと向かった。小林可夢偉にとっては、2017年に自身が記録し、未だ破られていない3分14秒791というコースレコードタイムへの挑戦でもあった。計測1周目でマークしたタイムを一旦レベリオンに上回られるも、小林可夢偉はさらにタイムを更新しトップ奪還。そして、セッション終盤にはタイヤを交換して再アタックへ向かい、自身のコースレコード更新へ向けタイムを縮めていったが、僅かにコースをはみ出し、アタックを諦めることとなった。

    それでも、平均時速251.2km/hというアタックラップタイムは、驚くべき記録であり、彼にとっては2017年と2019年に続く3度目のポールポジション獲得となる。来季からハイパーカーベースへとル・マンのトップカテゴリーが替わるため、この1000馬力を誇る4輪駆動レースカーであるTS050 HYBRIDは、現行LMP1車両として最後のル・マン24時間レースをポールポジションからスタートすることとなる。

    7号車のドライバーは、ポールポジション獲得により、タイトル争いにおいても1ポイントを追加することとなった。この結果ランキング首位の7号車は、2位の8号車に対し13ポイント差、そしてTOYOTA GAZOO Racingは、首位に立つチームタイトル争いで2位のレベリオンに43ポイント差とした。このル・マンの決勝を含め残り2戦で獲得できる最大ポイントは89ポイントになる。

    第88回ル・マン24時間レースは、明日19日(土)の現地時間午後2時30分(日本時間午後9時30分)、59台の車両によってスタートが切られる。

    TS050 HYBRID 7号車 (マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペス):
    公式練習3回目 : 2番手 (3分19秒638), 51周
    公式練習4回目 : 2番手 (3分21秒630), 15周
    ハイパーポール : 1番手 (3分15秒267), 7周

    小林可夢偉(7号車):
    またポールポジションを獲得できて本当に嬉しいです。チームが素晴らしい準備してくれたおかげです。このハイパーポールでは、2度アタックのチャンスがあり、最初のアタックではやや安全にタイムを出しに行きました。2度目のアタックでは限界までプッシュし、途中までは非常に良いタイムで、私自身のコースレコードに迫れたのですが、コースを少し外れてアタックを断念しました。記録更新のチャンスだっただけにタイム抹消は残念です。練習走行でのレースペースは良かったので、後は24時間レースを戦うだけです。ここまで本当にハードに頑張ってきたので、決勝レースでベストを尽くします。

    TS050 HYBRID 8号車 (セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレー):
    公式練習3回目 : 4番手 (3分20秒673), 50周
    公式練習4回目 : 4番手 (3分22秒525), 13周
    ハイパーポール : 3番手 (3分16秒649), 9周

    中嶋一貴(8号車):
    ポールポジションを獲得した7号車に祝福を送ります。可夢偉のタイムは素晴らしかったですし、最後のアタックではさらに速いタイムを出せたかも知れません。我々にとっては困難なハイパーポールでした。公式練習3回目からやや苦戦しており、簡単なセッションではありませんでした。TS050 HYBRIDの感触はとても良かったので、ラップタイム向上のために色々試しましたが、最前列獲得には届きませんでした。ただ、予選はあくまで予選で、大事なのは24時間後のレース結果だということは分かっています。決勝レースで自分たちの力を最大限に発揮すべく、最善の方法で準備を進めます。

    WEC第7戦 ル・マン24時間 ハイパーポール結果(LMP1クラス)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 ベストタイム
    1 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    7 3:15.267
    2 1 ブルーノ・セナ
    グスタボ・メネゼス
    ノルマン・ナト
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    3 3:15.822
    3 8 セバスチャン・ブエミ
    中嶋一貴
    ブレンドン・ハートレー
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    9 3:16.649
    4 3 ロマン・デュマ
    ルイ・デレトラズ
    ナタナエル・ベルトン
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    6 3:18.330
    5 4 オリバー・ウェッブ
    トム・ディルマン
    ブルーノ・スペングラー
    バイコレス・レーシング・チーム/
    エンソ・CLM P1/01・ギブソン
    8 3:23.043
  • トヨタ、初日の予選を1-2で終え、明日の「ハイパーポール」へ

    トヨタ、初日の予選を1-2で終え、明日の「ハイパーポール」へ

    9月17日(木)、88回目を迎えるFIA世界耐久選手権(WEC)第7戦、ル・マン24時間レースが幕を開けた。TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは、伝統のル・マンでの3連覇へ向け、初日の予選で最速タイムをマークするなど順調なスタートを切った。

    走行初日となったこの日は、午前10時からの2回の練習走行に続き、明日金曜日に行われ決勝のスターティンググリッドを決定する「ハイパーポール」への進出権を賭けた予選が行われる忙しい一日となった。

    「ハイパーポール」には今日の予選での各クラス上位6台が進出。TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは、LMP1クラスを争う3台のライバルとともに「ハイパーポール」を争い、4年連続でのポールポジション獲得を目指す。

    現在のWECポイントリーダーであるマイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスがドライブするTS050 HYBRID 7号車がこの予選で3分17秒089という最速タイムをマーク。2018年、2019年のル・マン覇者であるセバスチャン・ブエミと中嶋一貴、加えてブレンドン・ハートレーが組むTS050 HYBRID 8号車は、1周13.626kmのラップタイムで、チームメイトから0.247秒遅れの2番手につけた。

    現状を鑑みて、今年のル・マン24時間レースは、多くの変更を余儀なくされた。通常であればレースの2週間前に行われてきたテストデーは実施されず、レースカーがサルト・サーキットを走るのは昨年6月のレース以来となる。

    最新のローダウンフォース仕様TS050 HYBRIDでル・マンを走るのは初めての機会となる。TOYOTA GAZOO Racingは朝からの公式練習など、合計で約11時間にわたる走行セッションをフルに活用し、週末のレースへの準備を整える。

    午前10時からの3時間にわたる公式練習セッションで、最初にル・マンのコースへと出たのはブエミだった。チームはこの時間を使って、ローダウンフォース仕様の空力特性を分析し、長く、高速なミュルサンヌストレートと、ポルシェコーナーなどでのダウンフォースの妥協点を見出すべくセットアップの最適化作業を続けた。

    それぞれの走行セッションの間に設けられたインターバルが短く、ドライバーやチームメンバーは、ミスやトラブルの許されないプレッシャーとも戦わなくてはならなかった。彼らのハードワークにより、公式練習1回目は大きな問題なく終わり、中嶋が8号車でマークした3分21秒656が最速タイム。そして7号車の小林が0.334秒差のタイムで2番手となった。

    60分間のインターバルを経て、再開された3時間の公式練習2回目では、チームは更なるセットアップを進め、タイヤパフォーマンスの分析や、メカニカル及びハイブリッドのセッティングを続けた。このセッションはLMP2車両のアクシデントにより2度の赤旗中断を余儀なくされたが、再び8号車がブエミによりトップタイムをマーク。7号車はコンウェイが0.892秒差の2番手で続いた。

    3時間ずつ2回の練習走行セッションで、2台の合計127周、1730kmを走破したチームは、気温が29度に達する暑い一日となる中、予選へ向けた準備を進めた。

    ル・マンで2017年にコースレコードを記録している小林と、2度のポールポジションを獲得している中嶋が、7号車と8号車でまず予選のアタックを開始。セクター1とセクター2では中嶋が最速のペースでしたが、セクター3で逆転した小林がトップタイムをマーク。

    その後、全てのドライバーが予選セッション中に走行しましたが、新品タイヤと少な目の燃料で最初にアタックした小林と中嶋のタイムは更新できず、予選は7号車がトップ、8号車が2番手で、そこから4.262秒遅れのレベリオン1号車が3番手で続いている。

    今日木曜日の24時間レースへ向けた準備はまだ終わらず、この後4時間にわたる夜間走行セッションが控えている。そして、明日18日(金)は決勝のスターティンググリッドを決定する「ハイパーポール」が現地時間11時半から開始される。

    TS050 HYBRID 7号車 (マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペス):
    公式練習1回目 : 2番手 (3分21秒990), 30周
    公式練習2回目 : 2番手 (3分20秒611), 32周
    公式予選 : 1番手 (3分17秒089), 12周

    小林可夢偉(7号車):
    路面コンディションを心配していましたが、周回を重ねるごとに良くなっていき、問題ありませんでした。ロングランでのセットアップにはとても満足していますし、さらにデータを収集して改良を続けるつもりですが、良い方向に進んでいると思います。TS050 HYBRIDの感触は良いですが、レースは24時間と長いので、快適に、着実に走り続けるための微調整が必要です。私の予選アタックラップは圧倒的に速くはなかったですが、トップに立つには十分でした。とはいえあの2017年のレコードタイムには届きませんでした。

    マイク・コンウェイ(7号車):
    久しぶりにル・マンに戻れてとても嬉しいです。まるで家に帰ってきたようで、昨年のTS050 HYBRIDにそのまま乗り続けているような感覚です。今日は多くの空力セットアップを試し良い方向に向かっています。今の感触は非常にいいですが、もっとよくなるはずです。今日学んだことを最大限活用し土曜日のレースに備えます。可夢偉のトップタイムは良かったですが、勿論レースに向けて集中することがより重要です。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車):
    ここに戻ってこられたことをとても嬉しく思っていますし、1年以上ぶりに最初の1周を走ったときは最高の気分でした。今日は考える時間も無いほど忙しい一日でしたが、チームが素晴らしい仕事をしてくれて、TS050 HYBRIDも速かったです。可夢偉とマイクもいつも通りよくやってくれました。まだバランス面の調整をしていて、さらに改良を続けます。明日のハイパーポールは今日の予選よりも重要で、それ以上に決勝レースが最大の目標ですが、今日の予選で7号車が最速だったのは良かったです。

    TS050 HYBRID 8号車 (セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレー):
    公式練習1回目 : 1番手 (3分21秒656), 32周
    公式練習2回目 : 1番手 (3分19秒719), 33周
    公式予選 : 2番手 (3分17秒336), 13周

    中嶋一貴(8号車):
    今日は忙しい日でした。多くの走行時間が設けられ、セッション間の時間もあっと言う間に過ぎました。予選の前に計画していたことは全て出来、午前中に空力仕様の比較、午後には異なるセットアップを試しました。でもまだやることはたくさんあります。今日の結果から最も効率的なセットアップを見出さなければなりません。明日のハイパーポール・セッションに向けてさらに準備を進めます。

    セバスチャン・ブエミ(8号車):
    今日は全てがスムーズでした。レースに向けて重要な初日ですが、何の問題もありませんでした。トラックコンディションも想像していたより良くて空力セットアップの比較も出来ました。今年は時間が限られているので全てのラップが貴重です。一貴は良いラップタイムを出し、2台のTS050 HYBRIDが1-2を占めたのは良かったですが、これは明日のハイパーポールに向けたウォームアップに過ぎません。

    ブレンドン・ハートレー(8号車):
    ル・マンに戻って来られたのは大変嬉しいです。昨年はル・マンのテストデーでTS050 HYBRIDを少しだけ運転しましたが、ル・マンを走るために作られた車というのがわかりました。今日は多くの周回を重ね、本当に楽しかったです。チームのモチベーションも高く、準備も順調に進んでいるのでレースが楽しみでなりません。

  • WRC:トヨタ 第5戦 ラリー・トルコ プレビュー

    WRC:トヨタ 第5戦 ラリー・トルコ プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、9月18日(金)から20日(日)にかけてトルコのマルマリスを中心に開催される、FIA世界ラリー選手権(WRC)第5戦「ラリー・トルコ」に、セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 17号車)、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)の、3台のヤリスWRCで参戦。マニュファクチャラー選手権および、ドライバー/コ・ドライバー選手権における首位の座をさらに確実なものとすべく、全力で戦いに挑む。

    2020年のラリー・トルコは、過去2年の大会と同様、地中海に面したトルコ南西部のマリンリゾート、マルマリスのサービスパークを中心に開催される。山岳地帯を中心に展開するグラベル(未舗装路)ステージは全体的にとても荒れており、路面は凹凸が激しく、大きな石が多く散らばっているため、サスペンションやタイヤに大きな負担がかかる。また、9月は気温が非常に高く、なおかつステージの平均速度も比較的低いので、エンジン、トランスミッション、ブレーキに風が当たりにくく、入念な温度対策が必要になる。そのため、他のグラベルラリー以上にクルマの耐久性の高さが求められる。

    2週間前に開催された第4戦ラリー・エストニアでは、オジエが総合3位に入りドライバー選手権首位の座を堅守。総合4位でフィニッシュしたエバンスは、オジエに次ぐ選手権2位を守り、総合5位のロバンペラは、選手権4位につけている。また、チームはマニュファクチャラー選手権首位を維持したが、ライバルに対するリードをさらに拡げるべく、今回のトルコに向けてギリシャの悪路でテストを行ない、ヤリスWRCを鍛え上げた。

    今年のラリー・トルコは、金曜日の午前中にシェイクダウンを行ない、その晩に2本計25.22kmのステージを走る。競技2日目の土曜日は、マルマリスの西側に展開する3本のステージを、サービスを挟んで各2回走行し、その合計距離は107.38kmと3日間で最長。最終日の日曜日は、全長38.15kmの大会最長ステージと、全長7.05kmの大会最短ステージをサービスを挟んで各2回走行。最終のSS12「マルマリス-2」は、トップ5タイムを記録した選手に対し、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。3日間で12本のSSを走行し、その合計距離は223.00km。競技区間は昨年の大会よりも約87km短くなり、これまでよりもスプリント色の強いラリーとなることが予想される。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    非常に荒れた道を走るラリー・トルコは、本当に難しいイベントです。誰にとっても初めての大会だった2018年には優勝しましたが、必ずしも我々が得意とするコースではありませんでした。しかし、昨年の大会以降、我々はトルコで直面するようなコンディションに向けてクルマの改善をするため、多くの作業を行ってきました。今年は、我々のクルマがそのようなコンディションでかなり良くなっていることは確かなので、良い戦いをする自信があります。

    セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)
    昨年、ジュリアンと一緒に勝利をあげたラリー・トルコには、もちろんいい思い出があります。しかし、昨年と同じ結果を残すことは簡単ではないでしょう。誰にとってもタフなラリーですが、出走順がトップの我々にとっては、特に難しい1戦になると覚悟しています。それでも、ヤリスWRCでどんな戦いができるのか、ワクワクしています。トルコに向けたテストを最近行ないましたが、クルマに改善を施し、大幅に進化させることができたと信じていますので、ラリー本番がとても楽しみです。

    エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)
    ラリー・トルコは常に難しく、ハイスピードな道が多かったエストニアとは正反対の、低速なラリーになるでしょう。非常に暑く、選手にとって体力的に厳しい1戦ですが、クルマにとっても非常に過酷なイベントになることは間違いなく、それに適応するための準備が必要です。数週間前にギリシャでテストを行なった際、クルマの感触はとても良かったので、その良いフィーリングがラリーに反映されることを期待しています。

    カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)
    トルコの道は非常に荒れているため、僕にとってかなり難しいラリーになるでしょう。昨年、ラリー・トルコのWRC 2カテゴリーに出場したので、どのようなラリーなのかある程度は理解しています。しかし、自分のキャリアにおいて、このようなラリーへの出場経験は多くありません。チームは昨年よりもクルマを大きく進化させたようなので、このような荒れた道でのパフォーマンスは上がっているはずです。ラリー・トルコで、我々が良いペースで走れることを期待しています。

    ■2019年のラリー・トルコ
    2019年のラリー・トルコは、チームにとって非常に厳しい戦いとなり、金曜日の大雨で大きくタイムを失ったヤリ-マティ・ラトバラが総合6位、クリス・ミークが総合7位でフィニッシュ。選手権首位のオィット・タナックは、土曜日のデイリタイアを経て日曜日に再出走し、総合16位で完走した。なお、タナックは、ボーナスポイントがかかる最終のパワーステージを制し、シーズン終盤のドライバー選手権初制覇に繋がる、貴重な5ポイントを獲得した。

  • トヨタ:WEC 第7戦 ル・マン24時間レース プレビュー

    トヨタ:WEC 第7戦 ル・マン24時間レース プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racingは、9月19日(土)から20日(日)にかけて行われる、今回で88回目を迎えるフランスの伝統的なル・マン24時間レースに、さまざまな歴史を作ってきたTS050 HYBRIDと共に3連覇をかけて挑む。

    1000馬力、4輪駆動のTS050 HYBRIDは、デビューした2016年は残り2周というところで勝利を逃したが、2018年に初勝利を飾ると2019年も制し2連勝を挙げている。

    LMP1規定の終焉と共に今季限りで戦線から退くTS050 HYBRIDにとって、最後の挑戦となる今年のル・マン24時間レースで3連覇を達成し、優勝トロフィーを永久に保有する権利を得るのが目標となる。

    TS050 HYBRIDはトヨタに初めてのル・マン24時間レース優勝をもたらした車両であると共に、2017年に小林可夢偉がポールポジションを獲得したラップタイム(3:14.791)は、現行レイアウトのサルト・サーキットにおけるコースレコード。またTS050 HYBRIDは効率面で新たな基準を打ち立てた。

    TS050 HYBRIDはブレーキング時に発生するエネルギーの60%を回収し、ハイブリッド・ブーストとして加速時に利用する。このエネルギー総量は、24時間の合計で約3000MJに達し、初めてハイブリッド車両がル・マンを走った2012年に比べ150%増加している。同時に、燃料消費量は35%も少なくなったにもかかわらず、1周あたりのラップタイムは約10秒向上している。

    TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは、FIA世界耐久選手権(WEC)のチームタイトルをかけ、他の4台のLMP1を含む、60台の車両と共にグリッドに並び、24時間の戦いに臨む。

    今年のル・マン24時間レースは、全8戦で戦われる2019-2020年シーズンの第7戦として行われる。先月の第6戦スパ6時間レースを制したTS050 HYBRID 7号車を駆るマイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの3名がドライバーズタイトル争いで首位に立っている。この7号車を12ポイント差で追うのが、過去2年のル・マン勝者であるセバスチャン・ブエミ、中嶋一貴と、今季加入のブレンドン・ハートレーの8号車。ル・マンで勝利すると、ポールポジションポイントを含め最大51ポイントが与えられる。

    97年間のル・マンの歴史の中で、今年は6月にレースが開催されない4度目の年となる。最初は1923年で5月、1956年は7月、そして1968年はフランス国内の問題で9月にレースが行われた。今年はそれだけではなく、史上初めて無観客での開催となる。毎年25万人を超える熱狂的な耐久レースファンが集う、独特の雰囲気でのレースが今年は見られなくなった。

    例年との違いはそれだけではない。市内中心部で行われてきた公開車検とドライバーズパレードは実施されず、走行スケジュールも変更される。走行初日の9月17日(木)は、練習走行と予選でほぼ11時間の走行が行われる。このため、ドライバーやチームメンバーにとっては大変な一日となるだろう。そして金曜日は、午前中の1時間の練習走行を経て、新たに各クラス6台ずつ出走するハイパーポールセッションが行われ、決勝レースのスターティンググリッドが決定される。

    トヨタは4年連続、通算6度目のポールポジションを狙う。この獲得を果たせば、プジョーが持つ歴代3位の通算ポールポジション数に並ぶこととなる。

    そして9月19日(土)、例年では一番夜の短い夏至に近い時期に行われていたル・マンが、今年は24時間のうちおよそ半分が夜間走行となる戦いへ向けて、午後2時半にスタートが切られる。

    村田久武 TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表:
    ル・マンというシーズン最高の舞台で勝つことは、常に我々の目標であり最大の挑戦です。2連覇中のチャンピオンとしてこのレースを迎えられることは大変光栄です。日本とドイツのチーム全員が”one for all, all for one”をスローガンに、心を一つに必死の準備をしてきました。3連覇を目指して全力で戦います。例年、耐久レース特有の熱狂的な空気をつくってくれるファンの皆様に我々の挑戦を見て頂くことを楽しみにしているのですが、今年は残念ながらそれが叶いません。とても特殊なル・マンになるとは思いますが、この環境下でレース開催にこぎつけ、我々に挑戦するチャンスを与えてくれたACO(フランス西部自動車クラブ)の多大な努力に感謝します。ファンの皆様と直接会場でお会いすることはできませんが、ご家庭から観戦されているファンの皆様への感謝を胸に今年のル・マンに挑みます。

    小林可夢偉(7号車):
    ここ数年、我々7号車は勝つチャンスがありながらも、それを逃してきました。それだけにル・マンでの勝利を切望しています。いつかその日が来ると信じて戦ってきましたが、それが今年である事を願っています。最高の性能を発揮するTS050 HYBRIDの最後となる今年のル・マンが無観客で行われるのは残念ですが、遠くからTVで観戦してくださるファンの皆様の応援を背に受けて頑張ります。

    マイク・コンウェイ(7号車):
    もうル・マンでの2位には飽きました。既に我々7号車は3度も2位に終わっており、もちろん今年の目標は優勝です。ル・マンはそれだけ特別なレースであり、どれだけ勝つことが難しいか、歴史が物語っています。この年に一度のレースのために、チームは車両を作り上げてきました。私自身も、シーズンを通してずっとル・マンのことを思い続けてきました。昨年は不運でしたが、今年はまた大きなチャンスがあります。我々には素晴らしいTS050 HYBRIDがあり、2人の最高のチームメイトがいるので、いつものように自分たちのレースを戦っていきます。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車):
    私はツーリングカーで3回世界チャンピオンになっていますが、ル・マンで勝つことは常に私の夢でした。このレースで勝つことは、私のレースキャリアの中でも最高点となるでしょう。最高のチームメイトと共に、最高のチームに所属している今こそ目標は明確であり、それは表彰台の真ん中です。しかしル・マンは非常に困難で、多くのドライバーが惜しいところまで行きながら勝てずにいます。私はTOYOTA GAZOO Racingでル・マンを戦い、勝利を争うことができるという幸運に恵まれましたし、このチャンスをものにすべく全力を尽くします。

    中嶋一貴(8号車):
    ル・マンは私にとって多くの意味を持つ、特別で、唯一無二なレースです。2012年に初めて出場したときから、私にとって最大の目標はこのレースでの勝利でしたが、2018年、2019年と優勝することが出来た今でもそれは変わっておらず、我々全員が勝利という唯一の目標へ向けて突き進んでいます。もちろん2度ル・マンを制することが出来たこと、そして日本人ドライバーとして初めてそれを達成出来たことは光栄です。しかし、私自身はさらに記録を伸ばすことを目指しています。このレースに勝つことがいかに難しいかはとても良く分かっています。何が起こるか分かりませんので、自分の仕事に最大限に集中して挑みます。

    セバスチャン・ブエミ(8号車):
    ル・マンは今年最大のレースですが、いつもよりも長く待つことになりました。この特別な年にル・マンで戦えるのは幸運ですし、TOYOTA GAZOO Racingのためにも良い結果で終えたいと思っています。我々は2年連続でル・マンを制していますが、もちろん今年の目標も3度目の勝利で、そのために全力を尽くします。今年はファンの皆様のいないコースでのレースとなりますが、我々はその状況にも適応していく必要があります。とはいえ集中力や決意は変わりません。我々は再び勝つために全力を尽くします。

    ブレンドン・ハートレー(8号車):
    ル・マンでの勝利、表彰台の最上段に登ることは全てのドライバーにとっての夢です。もちろん、今年は観客の方々がいないなど、いつもとは大きく違うレースになると思いますが、勝利のために求められるファイティングスピリットと、そのチャレンジは変わりません。非常に多くの要素が絡み合うので、チーム全員が一丸となり、それぞれが完璧に自分の仕事をこなさなくてはなりません。長く、厳しい戦いになりますし、何が起こるか分からないので、そのための準備を完璧にする必要があります。

  • WRC:トヨタ 第4戦 ラリー・エストニア デイ3レポート

    WRC:トヨタ 第4戦 ラリー・エストニア デイ3レポート

    9月6日(日)、2020年FIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・エストニアの競技最終日デイ3が、エストニアのタルトゥを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 17号車)が総合3位で、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合4位で、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車) が総合5位でフィニッシュ。オジエはドライバー選手権首位の座を、チームはマニュファクチャラー選手権首位の座を守った。

    ラリー・エストニアの最終日、競技3日目はタルトゥの南側エリアで6本計84.94kmのSSが行なわれた。最終日は日中のサービスなしで3本のステージを各2回走行するため、大幅なセッティング変更や修理はできず、タイヤに関しても朝のサービスを出る時に装着および搭載したセットのみで走り切る必要があった。

    前日のデイ2で首位と28.7秒差の総合3位につけたオジエは、SS14でベストタイムをマーク。再走ステージ1本目のSS15 でもベストタイムを刻むなど、好調にステージを重ねた。最終的には総合2位のライバルに4.7秒差まで迫ったが、逆転には至らず総合3位でフィニッシュ。優勝した前戦ラリー・メキシコに続く、今シーズン3回目のポディウムフィニッシュを果たし、ドライバー選手権首位の座を守った。

    デイ2で総合4位につけたエバンスは、オープニングステージのSS12でベストタイムを記録し、総合3位オジエとの差を5.8秒に縮めた。しかし、その後オジエとの差は拡大し、エバンスは総合4位でフィニッシュ。ドライバー選手権ではランキング2位を守ったが、1位オジエとの差は9ポイントに拡がった。前日、総合4位の座をエバンスと激しく争うも1分のペナルティを受け総合6位に後退したロバンペラは、ボーナスの選手権ポイントがかかるパワーステージを含む3本のステージでベストタイムを、2本のステージでセカンドベストタイムを刻むなど卓越したスピードを披露し、総合5位で完走した。デイ3では3人のドライバーがベストタイムを記録したことで、ヤリスWRCは6ステージ全てを制覇した。また、チームはオジエとエバンスが獲得したポイントによって、マニュファクチャラー選手権1位の座を守ることに成功した。なお、デイ3オープニングのSS12まで総合5位につけていたTOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムの勝田貴元は、SS13でコースオフを喫し、残念ながら完走を逃した。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    ラリー・エストニアの結果はチーム全体にとって非常に良いものとなり、ドライバー選手権、マニュファクチャラー選手権ともに首位を守ることができました。しかし、自分たちのパフォーマンスに完全に満足しているわけではありません。テストの時とは路面コンディションが異なり、セットアップに苦労しました。それでも、今日のような、よりハイスピードなステージでは、我々の全ドライバーが速いタイムを出すことができました。特に、カッレはまだ若いのに、非常に印象的なスピードを披露しました。今日のパワーステージのように大きなプレッシャーがかかる状況で、彼は最高のパフォーマンスを発揮するようです。昨日のタイヤトラブルさえなければ、きっとより良いリザルトを残していたに違いありません。

    セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)
    我々にとってはポジティブな結果です。ポディウムを獲得できたのは、チャンピオンシップにとっても良いことです。とはいえ、今週末はさらに良い結果を残すことができたはずなのに、それができなかったことに少し悔しさを感じています。優勝は難しかったかもしれませんが、もっとタイム差を縮めることはできたはずですし、少なくとも2位にはなれたはずです。また、パワーステージではより多くのポイントを獲得したかったのですが、ステージはこの週末もっとも荒れていたので、リスクを負わず、表彰台の確保を最優先しました。それでも、この難しい週末に十分なポイントを獲得できたことを、嬉しく思います。

    エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)
    完全に満足できる結果ではありませんが、総合4位、パワーステージでは2位を獲得することができました。瞬間的には良いペースで走れたと思いますが、そのペースをコンスタントに保ち続けることはできませんでした。昨晩、セットアップを少し変更したところ、今朝のような滑りやすい路面での走りは良くなりました。その後、路面が荒れてくると苦戦しましたが、このラリーではある程度妥協も必要です。いつものように、改善すべき課題はいくつかありましたが、難しい週末を最後まで戦い抜き、ポイントを獲得することができて良かったと思います。

    カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)
    この週末の自分のペースとドライビングはとても良く、本当に満足しています。自分の力をフルに出し切り、非常に速いペースで走っても全くミスをしませんでした。不運なことも起こり、僕たちが主役の週末ではありませんでしたが、ラリーではそういったことも起こり得ます。最終のパワーステージでは、全力でアタックしながらもクリーンな走りができたので、良かったと思います。とても運転しやすいクルマを用意してくれたチームに、心から感謝します。

    ラリー・エストニア デイ3の結果
    1 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) 1h59m53.6s
    2 クレイグ・ブリーン/ポール・ネーグル (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +22.2s
    3 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (トヨタ ヤリス WRC) +26.9s
    4 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン(トヨタ ヤリス WRC) +41.9s
    5 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ ヤリス WRC) +1m18.7s
    6 テーム・スニネン/ヤルモ・レーティネン (フォード フィエスタ WRC) +2m39.6s
    7 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (フォード フィエスタ WRC) +2m52.0s
    8 ガス・グリーンスミス/エリオット・エドモンドソン (フォード フィエスタ WRC) +4m53.8s
    9 オリバー・ソルベルグ/アーロン・ジョンストン (フォルクスワーゲン ポロGTI R5)+7m38.6s
    10 マッズ・オストベルグ/トルシュテン・エリクソン(シトロエン C3 R5)+8m17.3s

    次回のイベント情報
    WRC次戦は、9月18日(金)から20日(日)にかけて開催される、第5戦「ラリー・トルコ」です。地中海に面したトルコ南西部のマリンリゾート、マルマリスを中心に開催されるこのラリーは、WRCで1、2を争う荒れた路面を走行するラフグラベルラリーであり、気温もかなり上昇するため、純粋なスピードだけでなくクルマの耐久性も求められる。ラリーは金曜日にシェイクダウンと2本のSSを、土曜日に6本のSSを、日曜日に4本のSSを予定しており、全12本のSSの総走行距離は223.00kmと、昨年の大会よりも約87km短い競技区間での戦いとなる。

  • WRC:トヨタ 第4戦 ラリー・エストニア デイ2レポート

    WRC:トヨタ 第4戦 ラリー・エストニア デイ2レポート

    9月5日(土)、2020年FIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・エストニアの競技2日目デイ2が、エストニアのタルトゥを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 17号車)が総合3位に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合4位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)が総合6位につけた。

    前日、タルトゥのサービスパークに隣接するショートステージで開幕したラリー・エストニアは、5日の朝から本格的なグラベル(未舗装路)ステージがスタート。タルトゥの南側エリアで、10本計147.18kmのSSが行なわれた。前日のSS1でライバルとベストタイムを分け合ったオジエは、午前中の5本のステージを1番手でスタート。滑りやすいグラベルが道の表面を覆う不利な路面コンディションながら、経験に裏打ちされたクレバーな走りを続け、SS5ではベストタイムを記録した。午後の再走ステージは、今大会が圧縮フォーマットとなったことに伴い出走順ルールが変わり、WRカー勢に関しては午前中の総合結果のリバースオーダーとなった。そのためオジエは先頭スタートから解放され、午後最初のSS7でベストタイムを刻み総合3位に浮上。以降、最後のステージまで順位を守り抜きった。また、エバンスは午後1本目のSS7でタイヤにトラブルが発生しながらも、力強い走りを続け、総合4位につけた。

    デイ2オープニングのSS2でベストタイムを刻み、初めて首位に立ったロバンペラは、直後のSS3でタイヤに問題が生じ、約30秒を失い総合8位に後退した。しかし、その後4本の2番手タイムを記録するなどして着実に順位を回復。1日の最後のSS11では再びベストタイムをマークした。しかし、それ以前のステージで、ラジエーター前部に装着されているパネルを、ロードセクション後のコントロールエリアで外したことにより1分間のペナルティを課せられ、総合6位で1日を終えることになった。なお、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムの勝田貴元が総合5位と健闘したことにより、ヤリスWRCは全4台がトップ6に入った。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    今日の路面コンディションはかなりタフで、我々の予想以上に荒れていたと思います。再走ステージでは轍が刻まれ、石も多くあって大変でした。低速のテクニカルなセクションではあまり良いパフォーマンスを発揮することができませんでしたが、高速セクションの走りはとても良かったですし、明日は全体的に速いステージが多いようなので期待が持てます。今日、タイヤに起きた問題は今のところ何が原因かわかっていないので、調査が必要です。カッレはその問題によりタイムを大きく失いましたが、ミスのない素晴らしい走りをしていただけに、とても残念です。明日、我々のドライバーがどれだけやってくれるのか、楽しみです。また、貴元も今日の戦いは本当に素晴らしく、大きな自信を持って走っているように見えました。

    セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)
    朝は調子が良く、走りが楽しく感じられました。ステージの出走順が1番だったにも関わらず路面コンディションは良好で、トップに近い位置につけることができました。しかし、昼のサービスでセットアップを誤り、午後は残念ながらクルマのフィーリングがあまり良くありませんでした。午後最初のステージは非常に高速で良かったのですが、それ以降のステージではグリップが不足していました。また、最初のステージを終えた時点でタイヤにダメージがあり、残るステージをスペアタイヤなしで走らなければならなかったので、あまりハードに攻めることができませんでした。そして、最後のステージではタイヤのグリップが大きく低下し、ジャンクションではエンジンをストールさせてしまいました。気持ちを切り替え、明日は問題のない1日となることを期待し、できるかぎりのことをやってみるつもりです。

    エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)
    朝は全てが上手く行っていましたが、その後いくつか小さなミスをし、それがリズムを崩す原因になってしまいました。路面も非常に滑りやすく、ブレーキのタイミングが早すぎたり、遅すぎたりと安定せず、それもあってタイムを失いました。午後の最初のステージでは、フィニッシュの近くでタイヤに問題が起こりました。タイムロスは数秒ですみましたが、残るステージでスペアタイヤを使うことができなくなったので、大きなリスクを負わない範囲でスピードを高めることに集中しました。明日もこの調子で頑張り、良い1日になることを願っています。

    カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)
    タイヤの問題を除けば、今日はとても良い1日でした。何かに当たった覚えはないので驚きましたし、しばらくの間、トラブルに気がつきませんでした。このようなラリーでタイムを大きく失ってしまうと挽回は難しいので、厳しい状況にあるのは確かです。それでもペースは良かったですし、運転を楽しんでいます。今日のようなハイスピードな道で、大きなリスクを負うことなく良いペースを保ち続けられたことに満足しています。このラリーでは大きな自信が求められますが、十分な自信を持って運転できています。明日も同じように走り続け、どうなるのか様子を見たいと思います。

    ラリー・エストニア デイ2の結果
    1 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) 1h15m08.4s
    2 クレイグ・ブリーン/ポール・ネーグル (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +11.7s
    3 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (トヨタ ヤリス WRC) +28.7s
    4 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン(トヨタ ヤリス WRC) +36.8s
    5 勝田 貴元/ダニエル・バリット (トヨタ ヤリスWRC) +1m01.9s
    6 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ ヤリス WRC) +1m34.9s
    7 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (フォード フィエスタ WRC) +1m41.7s
    8 テーム・スニネン/ヤルモ・レーティネン (フォード フィエスタ WRC) +1m50.9s
    9 ピエール=ルイ・ルーベ/ヴィンセント・ランデ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +2m15.2s
    10 ガス・グリーンスミス/エリオット・エドモンドソン (フォード フィエスタ WRC) +3m03.1s

    明日のステージ情報
    ラリー最終日となる6日(日)のデイ3は、サービスパークの南側エリアが舞台となる。3本のステージを、日中のサービスを受けることなく各2回走行し、うちSS14「カンビャ1」は今大会2番目に長い全長20.04kmのステージであり、その再走ステージとなるSS17「カンビャ2」は、トップ5タイムを記録した選手に対し、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。6本のSSの合計距離は84.94km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は351.85kmとなっている。