カテゴリー: トヨタ

  • トヨタ:2台揃ってトップ10入り (F1スペインGP予選)

    トヨタ:2台揃ってトップ10入り (F1スペインGP予選)

    トヨタは、F1スペインGPの予選で、ティモ・グロックが6番手、ヤルノ・トゥルーリは7番手だった。

    ティモ・グロック (6番手)
    「フリー走行は完璧とまではいかなかったが、6番手以内での決勝グリッドには、かなり満足だ。フリー走行では、クルマの安定性不足に少し苦しんだが、改善を尽くし、予選を6番手で終えたので、喜ぶべきだと思う。もちろん、なるべく先頭に行きたかったが、今週末に向けて、他のチームも大きく改良をしてきており、力の差が縮まった中での競争になっている。今シーズンは全てのレースでポイントを挙げており、3列目からのスタートは、これを続ける大きなチャンスだと思う。表彰台に上がるのは簡単でないが、もちろん、精一杯頑張る。明日の決勝を楽しみにしている」

    ヤルノ・トゥルーリ (7番手)
    「今日は、興味深くかつ同時にタフな予選だった。特に少なめの燃料搭載量でのぞんだQ1とQ2では少してこずったが、最後のQ3ではうまく行った。Q3では、燃料を積んだため、グリップも上がり、クルマの反応も良くなったので、攻めることができた。最後には、素晴らしいラップを刻むことができたので、パフォーマンスには満足している。積んだ燃料の量を考えると、7番手スタートはとても良い成績だ。今日は戦略がうまくいき、良い結果となった。決勝の成績も期待できると思う」

    パスカル・バセロン (シャシー部門シニア・ゼネラル・マネジャー)
    「全体的に、予選のパフォーマンスは良く、2台とも上位8位に入ることができて満足している。新しい空力パーツをフリー走行で評価し、決勝の準備のために周回を重ねたりと、いろいろ実施することができた。予選の前のフリー走行は素晴らしい結果ではなかったが、問題点は見直し、競争力を上げた。サーキットとタイヤの特徴から考えると、ツーストップかスリーストップの可能性があり、決勝はとても面白く、いろいろな戦略が考えられる。調子は良いので、明日が待ち遠しい」

    新居章年 (シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター)
    「予選6位、7位は手放しで喜べる結果ではないが、今週末のドライバー、チーム、ケルンのファクトリーで働く仲間の頑張りで、ここまで来ることができた。午前のフリー走行から予選にかけてセットアップの詰めを行ったが、最後まで、このサーキット特性に充分適合させる事ができず、もう一歩上位のグリッドを得られなかった。しかしレースはまた別。簡単ではないが、表彰台を目指し、積極的なレースを展開する」

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  • トヨタ 「2010年はF1に参戦しないかもしれない」

    トヨタ 「2010年はF1に参戦しないかもしれない」

    トヨタは、来シーズン導入される予算キャップの計画にかなり大きな妥協がなけれなければ、2010年のF1世界選手権に参戦しない可能性があることを明らかにした。

    現在、導入が予定されている予算キャップでは、F1に2つのテクニカルレギュレーションが存在することになり、多くのチームが懸念を表明している。

    そんな中、トヨタF1チームのジョン・ハウエットは、チームが現在、来年を確約するポジションにいないことを明らかにした。

    「発表された規約では、エントリーを提出することはできない」とジョン・ハウエットは語る。

    「F1における理事会のプロセスに関して懸念がある。スポーティングレギュレーションとテクニカルレギュレーションの中で議論する領域が定められているが、我々はそれらが適用されているとは感じない」

    「トヨタの見解としては、将来を約束する前に、説明が必要な懸念が多くある。我々はF1環境のなかでも良い企業市民であると信じているが、現在、我々は将来行うことにおいて、ゆっくりと懸命に考えなければならない」

    今月末にトヨタがエントリーを提出するかについて、ハウエットは以下のようにコメントしている。

    「かなり大きな変更がない限り、エントリーしない可能性は大いにあると言える」

    あとから参戦できる可能性はないわけではないが、2010年のF1へのエントリーは5月29日が締め切りとなっている。

    関連:F1 2010年 レギュレーション

  • トヨタ:F1スペインGP初日

    トヨタ:F1スペインGP初日

    トヨタは、F1スペインGP初日のフリー走行で、ティモ・グロックが18番手、ヤルノ・トゥルーリが19番手だった。

    ティモ・グロック (18番手)
    正直に言えば、今日はあまりいい日ではなかった。1回目、2回目とも、タイヤを使いこなすのに苦労し、何が問題なのか見出すのが難しいところもあった。結果を分析し、明日の予選に向けて、もっと改良を重ねなければならない。今日のフリー走行は満足行く出来ではなかったが、あきらめてはいない。問題解決のために、ベストを尽くす。

    ヤルノ・トゥルーリ (19番手)
    明日の予選に備え、金曜日にいつものように、タイヤとセットアップのテストをこなした。また、タイヤをはじめとしたあらゆる面で、どのような戦略をとるかということを念頭に、フリー走行を行った。タイヤのテストはかなりうまく行ったが、データを分析した上で、様々なことを決めなければならない。クルマは完璧ではなく、もっとバランスが良くなればいいと思う。しかし、予選のときの、サーキットのコンディションは変わるだろうし、あまり心配していない。明日の朝、また見てみたいと思う。

    ディーター・ガス (レース&テスト・チーフ・エンジニア)
    タイミングシートについてはそれほど気にしていないが、今日のテストはやることがたくさんあって、大変だった。ケルンのファクトリーのみんなが頑張ってくれ、新しい空力パッケージを持ち込めたが、シーズン中のテストが禁止になったために、すべてを今日、テストしなければならなかった。周回を多く重ね、できるだけ多くの情報を得るための比較走行を行った。言うまでもなく、テスト期間と同じように、空力パーツにすごく集中できるわけではないので、難しかった。新しいパーツの評価に加え、空力、ブレーキそしてタイヤについてテストもたくさん行った。これから分析するが、興味深い結果が得られたので、明日に向け、最良の判断をしたい。

    新居章年 (シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター)
    第2の開幕ともいえるスペインGP初日は、新しいフロントウイング始め、いろいろ準備したアップデートアイテムの評価に多くの時間を割いた。その結果、空力、タイヤ、メカニカルな面と、必要なデータは取ることが出来た。しかし、ドライバーが満足するところまで、セットアップを煮詰める時間が不足してしまった点もあり、少々残念に感じている。しかし明日の予選に向け、準備は充分に出来たので、バーレーン同様、グリッド上位を狙う事が可能と思っている。

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  • イエンツ・マークアート (トヨタF1 チームマネージャー)

    イエンツ・マークアート (トヨタF1 チームマネージャー)

    トヨタF1チームのチームマネージャーを務めるイエンツ・マークアートが、チームマネージャーの仕事について語る。

    チームマネージャーのあなたは、現在どんな職務を担っているのですか?
    基本的な私の仕事は、F1の競技の部分(スポーティングレギュレーションに基づくスポーツ競技としてのF1)及びロジスティクスに関してFIAと連絡を取りつつ、チームの実務面のあらゆる機能が、間違いなくスムーズに進むようにすることだ。

    グランプリの際は、サーキットの現場でのオペレーションの責任を負っている。つまり私は、チームの仕事のあらゆる要素に関わっていると言える。ピットストップから、ドライバーの予定、ケータリング(食事)まで、全てにね。チームの人々に可能な限り最善の仕事環境をしっかりと用意できるよう、そしてチームメンバーが最適な形で仕事ができるよう、私はチーム全体の仕事を隅々まで俯瞰する必要がある。FIAとの関わりについて言うと、私の仕事はチームにしっかりとレギュレーションを遵守させること、また、競技中の振る舞いやロジスティクスに関して生じたあらゆる問題について(FIAと)協議することだ。

    かなり仕事が多いように聞こえますが、それは怖じ気づいてしまう程の挑戦と言えませんか?
    確かに挑戦であるものの、ただし、自分の新しい仕事に怖じ気づくと言うよりは、わくわくしていると言うべきだろう。間違いなく忙しい仕事だし、時間的な要求も厳しくはあるものの、これは素晴らしい機会であり、究極的にはとても満足のいく仕事でもある。私は自分の仕事を楽しんでいる。レースカーの開発の最前線で仕事ができる、そんな新しい1日が自分の目の前にある状況をね。これは素晴らしいモチベーションだよ。

    チームマネージャーになって初めて迎えた序盤戦では、2度の2連戦が行われ、シーズン全体を通じて最も長い移動を強いられました。今シーズンの滑り出しでは、色々な意味で難しい部分があったのでは?
    スパ・フランコルシャンやニュルブルクリンクへの短い移動の手配の方が簡単だっただろうが、でも、様々な異なる状況があるからこそ、F1での仕事がこれほどまでに面白いわけでね。私自身はこの役職に着任したばかりとは言え、チームには、クルマと機材とチームメンバーをあるサーキットから数日以内に別のサーキットへと移動させる経験が既に豊富にある。こうしたことには事前の周到な計画が必要だし、サーキットで仕事をするスタッフにも大いにがんばってもらわなければならないが、今回は全てがとてもスムーズに進んだ。

    今回からまたヨーロッパでレースをするわけですが、スペインGPの準備の方が、(ヨーロッパ以外の場所で行われた第4戦までよりも)簡単なのでしょうか?
    大まかに言って、モーターホームと機材を積んだトラックを使えるヨーロッパでのレースの方が準備は簡単だ。仕事用のスペースを必要なだけきっちり確保できるし、チームメンバー全員がよく馴染んでいる快適な仕事環境を用意できるからね。ただし、ヨーロッパラウンドの初戦は、言うまでもなく、シーズンが始まってからそういった設備を使う最初の機会でもあるだけに、厄介な問題の1つや2つは間違いなく起こるものだ。これは避けたくても避けられないことだ。全く同じレースやサーキットなんてあり得ないわけで、従って私は常にあらゆる状況に備えておかなければならない。

    今シーズンのスペインGPに関して、何か特別なことはありますか?
    我々みんなが、日曜日の結果が特別なものになることを願っているが、これについてはとにかく待ってみるしかない。それ以外について言えば、今回はGP2シリーズが開幕し、我々のサードドライバー、小林可夢偉がこれに参戦する。彼はGP2アジアのタイトルを獲得したばかりだし、この週末の間、我々は全員で彼を支援していく。また、我々のチームドクターでチームの全員の健康を診ているリカルド・チェカレリにとって、今回が300回目のグランプリになる。彼は我々がF1に参戦して以来、ずっとチームドクターを務めているので、チームの誰もが彼を知っているし、我々としても間違いなく何かお祝いをすると思う。

    チームマネージャーとしての最初のシーズンが既に始まっているわけですが、今はどんな気持ちですか?
    チームからこのような責任を与えられたことは大変光栄なことだし、私はこの挑戦を本当に楽しんでいる。チームの全員にとってシーズン開幕前は忙しい時期だったが、私にとってもそうだった。と言うのも、覚えるべき情報や慣れておかなければならない手順やその他諸々のことが、とにかくたくさんあったからね。シーズン開幕の時期は例年特に忙しくなるものだが、チームマネージャーである私にとって開幕数戦の間はいつも以上に忙しかった。だが今は状況が落ち着いてきたし、最初の4戦を終えて3つも表彰台のトロフィーを持ち帰れたことには大いに満足している。チームの士気は素晴らしいし、みんなが本当に良い仕事をしてくれた。今シーズンの彼らは、更に幾つものトロフィーに値すると思う。

    あなたは以前からずっとモータースポーツのファンだったのですか?
    実は小さい頃はどちらかと言うと飛行機に興味があり、大学では航空宇宙学を勉強した。私の兄(または弟)はパイロットになったし、子どもの頃は一緒によく飛行場に出掛けて、飛行機が離着陸する様子に目を凝らしていた。今でも、あれだけの重量の金属が空を飛べるなんてすごいと思うよ! だから私は自宅に古くて価値のある自動車があるような典型的なクルマ好きではないが、私はキャリアの最初からずっと自動車業界で仕事をしている。

    現在までのあなたのキャリアについて、すこし教えてください。
    私の職業人としてのキャリアは、自動車の製造業での仕事がスタートだった。エギゾースト、触媒、そしてその後に直接噴射のエンジニアを務めた。だが約2年後にモータースポーツの世界に足を踏み入れる機会が訪れた。モータースポーツ界に入ることがずっと私の願いだったから、決断は簡単だった。私はイルモアにて、F1とカートプログラムの開発エンジニアとして働いた。1999年から2000年の間、私はアメリカにて、イルモアエンジンを使用するカートチームをサーキットの現場でサポートする仕事をした。これは素晴らしい経験だったが、その後、ドイツに戻るチャンスが訪れ、トヨタのF1プロジェクトの本当に最初の段階から関わることになった。トヨタ初のF1エンジンを開発したグループの一員となれたのは素晴らしかった。また、ウィリアムズへのエンジン供給を実現させる仕事に関われたことと、マネージャー・エンジン・カスタマー・サプライとして彼らとの関係を構築できたことは、とても満足のいく仕事だった。私はこれまでのトヨタでの体験を楽しんできたが、それは自分自身がチームと共に成長し、進化できたと感じているからだ。

  • ヤルノ・トゥルーリ (F1スペインGPプレビュー)

    ヤルノ・トゥルーリ (F1スペインGPプレビュー)

    ヤルノ・トゥルーリが、F1スペインGPへの意気込みを語った。

    ヤルノ・トゥルーリ (トヨタF1チーム)
    開幕4戦の後、再び、慣れたヨーロッパに戻れて嬉しい。今季の序盤戦では、新型車のポテンシャルを示すことができた。バーレーンでのポールポジションと最速ラップタイムは大きな成果であり、私たちにとって、大きな自信になった。バルセロナでの戦いはこれからだが、今年の我々の競争力からすれば、良い結果を期待できる。

    昨年までは、レース直前にバルセロナでテストがあり、状況をつかんで、グランプリを迎えることができた。今年は、このサーキットで直前に走行することなく、レースに挑むこととなり、昨年までとは異なる。今年に入ってからは、常に上位で戦えているので、今シーズンは面白く、スペイングランプリを心から楽しみにしている。

    開催日程:2009年 F1 スペインGP

  • ティモ・グロック (F1スペインGPプレビュー)

    ティモ・グロック (F1スペインGPプレビュー)

    ティモ・グロックが、F1スペインGPへの意気込みを語った。

    ティモ・グロック (トヨタF1チーム)
    数年間、テストやレースを経験しているバルセロナは、よく知っているサーキットの1つで、スペイングランプリにも自信を持っている。これまで全レースでポイントを稼いでいるのは、自分以外では2人しかいないので、今週末ももちろんキープしたい。ただ、バーレーンのポイントよりもう少し多く稼ぎたい。フロントローからスタートしながら7位でしかフィニッシュできなかったのは残念だが、クルマのポテンシャルの高さは誰が見ても明らかだ。

    素晴らしい結果を残す可能性があるからこそ、みんな、一生懸命に頑張り続けることができる。今週末に向け、クルマを改良するので、何か効果が出るといいのだが、他のチームの動向も見定めなければならない。

    開催日程:2009年 F1 スペインGP

  • トヨタ フロントノーズ交換システム

    トヨタ フロントノーズ交換システム

    トヨタは、今シーズン、ユニークなフロントノーズ交換システムを導入している。

    2009年からフロントウイングの幅が拡大され、ウイングには可変デバイスも組み込まれており、また各F1チームは、重量配分を最適化するためにフロント部にバラストなどを装着するため、今年のフロントウイングはかなり重くなっている。

    そのためフロントノーズの交換は、これまで以上に大変な作業となっている。

    トヨタは今年、ある意味画期的なシステムを導入。ジャッキアップされたマシンの車高にあわせて、あらかじめフロントノーズを台車に固定しておき、台車ごと前進させるたけで、新ウイングの装着が可能となっている。

    トヨタ フロントノーズ交換システム

  • ヤルノ・トゥルーリ、F1バーレーンGPを振り返る

    ヤルノ・トゥルーリ、F1バーレーンGPを振り返る

    ヤルノ・トゥルーリが、F1第4戦 バーレーンGPを振り返った。ポールポジションを獲得し、トヨタのF1初勝利の期待がかかったレースだったが、残念ながらタイヤ戦略のミスが響き3位でフィニッシュ。しかし、今年のトヨタは3位には満足していない。これからのシーズンに向けて、トゥルーリが意気込みを語った。

    レースでは3位でしたが、この結果には満足していますか?
    正直に言うと、落胆しているよ。と言うのも、予選がとても上手くいって、トヨタの初優勝に挑めるかもしれないと期待が高まっていたからね。3位より上の結果を期待していたけど、残念ながらそうはならなかった。ただし、僕は今回のレースの最速ラップを記録したわけで、これが今の僕たちのクルマのポテンシャルを示している。

    落胆を感じていること自体、チームが進化したことの表れなのでしょうか?
    全くその通りだ。3位なのに落胆しているというのは、過去数シーズンと比べると大違いだね。昨年のマニクールで僕が3位を獲得したときは、本当に特別な瞬間だったし、その前のシーズンには表彰台の近くに行くことすらほぼ不可能だったんだから、今年の僕たちは本当に大きく進化したことがわかる。4戦を終えて既に3回表彰台を獲得しているが、これは昨年までの3シーズン合計で獲得した表彰台の数と同じだ。

    再びポールポジションに戻れたのはどんな気持ちでしたか?
    土曜日は素晴らしい気持ちだった。僕はブレーキにちょっとした問題を抱えていたため、予選セッションは簡単ではなかったものの、ポールポジションを狙えるクルマを手にしていることはわかっていたので絶対に諦めなかった。チームにとって素晴らしい結果だったし、個人的にも、またポールポジションに戻れたのは素晴らしい気分だったよ。

    レースでは何が起こったのでしょう?
    スタートではティモに順位を譲ったが、これはちょっとしたオイル漏れがあり、そのせいでエンジンが本来のようには吹け上がらなかったからだ。もちろんトップで走れた方が良かったけど、僕はルイス(ハミルトン)とかなりドラマチックなバトルを展開した。ホイールとホイールが接触しそうなバトルで、エキサイティングだったね。その結果、2位をキープできた。クルマのフィーリングはかなり良好で、10周目には今回のレースの最速ラップを記録した。しかし僕の最初のピットストップの際にタイヤをミディアムに交換し、その後はとにかくスーパーソフトタイヤを履いている燃料の軽いクルマを相手に防戦一方になってしまったんだ。先頭集団の他のドライバーたちは、ミディアムタイヤの使用を最後のスティントまで待った。振り返ってみると、多分それが正しい判断だったのだろう。僕はセバスチャン(ベッテル)をすぐ後ろに従えていたが、最後のピットストップで彼に先行されてしまった。(最後のスティントで)僕はスーパーソフトタイヤを履いていたので、彼よりも速かった。自分にでき得る限り懸命にプッシュしたものの、とにかく追い越しは不可能だったよ。レースは僕たちにとって都合良くはいかなかったものの、それでも良いレースをしたし、表彰台も獲得できた。

    昨年までの3シーズンで表彰台を獲得したのは3度でしたが、今シーズンは4戦で3度です。何が変わったのでしょう?
    チームの全員がこのクルマの開発を本当にがんばってくれて、その成果を今僕たちが目にしているんだよ。F1では、常に自分にでき得る限り一生懸命に仕事をしなければならないし、僕たちは絶対に戦いをあきらめたりしない。だから僕たちが進化できたのは、全員の懸命なる努力の賜物と言える。一方で経験も必要になるが、トヨタはF1で7シーズンを過ごし、以前より遥かに経験も増えた。だからクルマをどうやったら速くできるのか、どうやって最高の性能をそこから引き出すのかも以前よりよく理解できているんだ。

    ヨーロッパラウンドが始まってからも、チームは引き続きトップ争いに加われるでしょうか?
    シーズン全体を通じて高い競争力を発揮できる可能性は高いと僕は信じている。ただし、言うまでもなく、僕たちは一生懸命に仕事をし続けなければならない。あとのことは時間が教えてくれるだろう。現在のクルマは非常に戦闘力が高いし、僕たちは自分たちがやっていることに集中しているから、今後も絶対にトップ争いができると確信している。また当然ながら、歴史的に見て常に成功して来たチームで今シーズンここまでは苦しんでいるチームもあるが、そういったチームには常にクルマを改善してくる力がある。だから僕たちも自分たちの開発を続けなければならないし、絶対にプシュすることをあきらめてはいけない。僕は自分のチームを信頼している。

    表彰台であなたはアブルッツォで起こった地震の被災者へのサポートを強調していましたが、その救援活動は現在どんな状況ですか?
    とても上手く進んでいる。きっと多くの人々が知っていると思うが、僕は、今回の震災で被害を被った人たちのために義援金を募るべく、ウェブサイト(www.abruzzonelcuore.org)を立ち上げており、既に1万7000ユーロを超える義援金が集まっている。このことはとても嬉しく思っている。他のドライバーたちからも、オークションのために様々な品を提供してもらうなど、大きな支援をしてもらっているし、今後も人々を援助すべく、自分にできることをシーズンを通じてどんどんやっていくつもりだ。GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)も公式にこの活動を支援してくれているし、F1界全体からも大きな支援を得ている。

  • トヨタF1、戦略ミスを悔やむ (F1バーレーンGP)

    トヨタF1、戦略ミスを悔やむ (F1バーレーンGP)

    トヨタF1チームのジョン・ハウエットは、バーレーンGPでの戦略があまりに保守的だったために、チーム初優勝のチャンスを逃してしまったと語る。

    ポールポジションと2番グリッドからスタートしたトヨタのヤルノ・トゥルーリとティモ・グロックだったが、トゥルーリはレースで3位に落ち、グロックはタイヤに問題を抱え7位でフィニッシュした。

    ジョン・ハウエットは、チームはロングスティントでプライムタイヤを使うという決断をし、その決断により、ヤルノとティモの貴重なタイムが犠牲になったことを認めた。

    「我々は、ロングスティントをソストタイヤで行くべきだった。3ストップと2ストップの選択肢があった。3ストップではトラフィックにはまる可能性があったので、我々は2ストップで行くことに決めた」

    「我々はソフトタイヤが重い燃料とコンディションでは持たないかもしれないと懸念していた。戦略的にそれが間違っていたと思う。我々はハードタイヤで遅く、アドバンテージの大部分を失ってしまった」

    「我々が失望しているのは、ポジティブなことだと思う。3年前だったら、我々は3位でのフィニッシュに有頂天になっていただろう。ところが今の我々は、勝利のにおいを感じて、失望しているのだからね」

    「ポジティブな兆候だし、ヤルノはレース終盤までセバスチャンを追いまわした。我々にはレッドブルと同じペースがあった。正直なところ、レースではブラウンがわずかに速いが、射程距離内だと思う」

    「しかっりとしたシーズンのスタートだ。だが、我々は勝利に飢えている。それを感じることができることが、刺激になっていると思う。プッシュし続けるためのモチベーションは高い」

    ハウエットは、トヨタがまだ初勝利をあげていないのは、勝利を意識し過ぎていることが原因の1つだと語る。

    「F1では、全てがトップレベルでなければならないし、我々がレースで勝てば、そのあとはリラックスして、もっと簡単になるかもしれない。我々はあまりに一生懸命すぎるのだと思う」

    「いつも同じだ。勝つことに飢えていて、ミスに対して神経質になり、保守的な決定をしてしまい、勝てない」

    「しかし、我々はチームと我々がしたことを誇りに思わなければならない。エンジニアはとても速いマシンを造ったし、しっかりとした信頼性がある」

  • トヨタ:タイヤ戦略が裏目に – 初優勝ならず (F1バーレーンGP)

    トヨタ:タイヤ戦略が裏目に – 初優勝ならず (F1バーレーンGP)

    トヨタは、F1バーレーンGPで、ヤルノ・トゥルーリが3位、ティモ・グロックは7位だった。

    フロントローからスタートしたトヨタの2台。1コーナーでグロックが前に出て、第1スティントはグロック-トゥルーリの順で順調にリードを広げた。しかし、1回目のピットストップでトヨタの2台はハード側のタイヤを選択。この戦略が裏目に出たカタチとなり、中団での苦しい戦いを強いられることになった。

    結局、グロックは予定より早くピットインし、ソフト側のタイヤに交換。トゥルーリは上位で踏ん張ったが、3位でフィニッシュ。トヨタに初優勝をもたらすことはできなかった。

    ヤルノ・トゥルーリ (3位)
    「今週はトヨタ初優勝のチャンスだと考えていたので、正直、少し残念だ。厳しいレースだった。第1コーナー進入で少しティモより遅くなり、1回目のピットストップまではティモの後方を走った。彼より1回目のピットストップが遅いことは、知っていた。次のピットストップまでは、長距離をミディアムタイヤで走り、他のクルマと激しく競い合ったが、ピットストップの後はセバスチャンに前に出られた。その後、彼はミディアムタイヤ、自分はスーパーソフトタイヤを使った。自分のほうが早かったので、頑張ったけど、結局追い抜くことはできなかった。エンジニアやメカニックは良い仕事をしてくれたので感謝したいし、再び表彰台に上がれ良かった」

    ティモ・グロック (7位)
    「難しいレースだった。スタートは良かったが、路面が汚れているサイドからスタートした自分が、ヤルノの前に出れて驚いた。ピットに最初に入ったが、良かったのかどうか分からない。ミディアムタイヤで走ったとき、グリップを得られず、初めの2周で、何秒失ったか分からない。タイヤが温まらず、2度目のピットインまではいい走りができなかった。滑りやすく、スピードはスーパーソフトの方が良かったのは明らかだ。結局、キミを追いかけたが、オーバーテイクはできなかった。2ポイント稼いたが、次のスペインではもっと上位を狙いたい」

    新居章年 (シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター)
    「ヤルノが表彰台を獲得でき、嬉しさはあるが、優勝のチャンスを逃した悔しさの方が大きい。予想より気温も路面温度も高く、タイヤの選択が非常に難しかったが、予選までの積極的な作戦とは逆に、少しリスクを避けすぎたかもしれない。またシーズン中一番ブレーキの厳しいサーキットであり、消耗が激しかったが、ヤルノもティモも本当にいい走りだった。これで開幕4戦を終わり、表彰台3回と順調とも言えるが、舞台をヨーロッパに移した後も、常にトップ争いを続けて、初優勝に向かって頑張りたい」

    山科忠 (TMG会長 兼 チーム代表)
    「もっと上位を期待していたが、3位を獲得し喜んでいるし、ヤルノの頑張りに感謝している。ティモはミディアムタイヤでのグリップに苦労し、安定性を確保できなかったが、それでも2ポイントを獲得した。今季3度目の表彰台は、バーレーンに来ているスタッフだけでなく、ケルンのファクトリーにいるスタッフ全員に、そしてスポンサーの皆様に感謝したい。今回のようなコンディションの時、表彰台の真ん中を狙わなければいけない。次のバルセロナから、また頑張りたい」