カテゴリー: トヨタ

  • トヨタ、WEC上海6時間レース予選でポールポジションを獲得

    トヨタ、WEC上海6時間レース予選でポールポジションを獲得

    トヨタは、WEC 第7戦 上海6時間レースの予選でポールポジションと3番手グリッドから決勝レースのスタートを切ることとなった。

    昨年の上海ラウンドを制しているTS030 HYBRID #7のアレックス・ブルツとニコラス・ラピエールが、わずか0.089秒差ながらライバルを上回り、予選トップタイムをマークした。

    アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミとステファン・サラザンのTS030 HYBRID #8も、公式練習での力強いパフォーマンスを維持したままポールポジション争いを展開。ブエミとサラザンのアタックで3番手グリッドとなった。

    今季のWECシリーズにおける予選システムは、2人のドライバーがそれぞれ最低2周のアタックを行い、各ドライバーの最速2ラップ、計4ラップの平均で争われる。

    今週の上海ラウンドは全てのスケジュールが2日間にまとめられての実施となるため、本日8日(金)は2時間ずつ2回の公式練習走行に続いて予選が行われるという忙しいスケジュールとなった。

    午前8時からの公式練習第1回目では、#7はラピエールのマークしたタイムで4番手。#8はブエミのタイムで2番手につけた。

    正午からの公式練習第2回目は、2度の赤旗中断に見舞われ、セッションは20分ほど延長。セッション終了のチェッカーフラッグが振られた時点では、#7と#8はそれぞれ3番手、2番手につけていたが、アウディの#1がペナルティを受けタイムが抹消されたことで、TS030 HYBRIDが2台揃ってタイムシートのトップ2を占めることとなった。

    明日9日(土)の決勝レースは、現地時間午前11時(日本時間正午)に6時間の長い戦いの幕が切られる。

    TS030 HYBRID #7:
    (アレックス・ブルツ/ニコラス・ラピエール)
    公式練習第1回目:4番手(1分48秒566)44周
    公式練習第2回目:2番手(1分49秒549)49周
    予選:1番手(平均1分48秒013)

    アレックス・ブルツ #7:
    ここ上海のWECでは、僕自身去年に続いて2度目のポールポジション獲得になった。ポールポジション獲得率100パーセントは良い気分だ。今日は最初から好調で、3周走ったがいずれのラップも満足いくものだった。予選でもミスは全くなく、レースに向けて気分は高揚している。

    ニコラス・ラピエール #7:
    予選アタックもロングランもクルマは最高だった。予選の序盤にアレックスが好タイムを出してくれたのが効いた。最高の仕事をしてくれたよ。明日のレースも上手くいくはずだが、タイヤのマネージメントを上手くやる必要がある。クルマは好調だ。通常、我々は予選より決勝レースの方が得意だから、明日は必ず上手く行くと思う。

    TS030 HYBRID #8:
    (アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ/ステファン・サラザン)
    公式練習第1回目:2番手(1分47秒849)46周
    公式練習第2回目:1番手(1分49秒302)48周
    予選:3番手(平均1分48秒694)

    アンソニー・デビッドソン #8:
    予選前の公式練習では、2セッション共にクルマのバランスは最高の状態だった。しかし、公式練習第2回目では、路面温度の上昇に伴ってグリップが急激に低下した。そのグリップを取り戻すために少々無理をしなければならなかった。予選で起こったことは別として、レースに向けてクルマは良い状態なので、流れは良いと思う。

    セバスチャン・ブエミ #8:
    チームメイトの#7によるポールポジション獲得はチームにとって良いことだ。我々の予選3番手という結果には少し不満が残るが、チームの総合的なパフォーマンスには満足しているので、レースでは良い成績を得られるように頑張りたい。

    ステファン・サラザン #8:
    ちょっと難しい予選だった。最初のタイムアタックで思うようなタイムを出せなかった。フロントタイヤをロックさせてしまい、クルマもアンダーステア気味だったので思い切り攻められなかった。#7がポールポジションを獲得したのはチームにとって最高のことで、祝福したい。明日のレースは6時間の長丁場。最後まで走り切って良い成績に繋げたい。

  • トヨタ、WEC第7戦上海は2台体制で 「真の勝利を勝ち取りたい」

    トヨタ、WEC第7戦上海は2台体制で 「真の勝利を勝ち取りたい」

    トヨタは、今週末のWEC世界耐久選手権 第7戦上海6時間レースにTS030 HYBRIDの2台体制で挑む。今シーズンも残すところ2戦を残すのみとなった。

    TS030 HYBRID #7はアレックス・ブルツとニコラス・ラピエールの2名が、昨年に続く連覇を目指しドライブ。中嶋一貴は同じ週末に日本で開催されるスーパーフォーミュラ最終戦に出場するため欠場する。

    2013年シーズン、これまでの全レースに参戦して来たTS030 HYBRID #8は、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、ステファン・サラザンの3名で初の上海戦に参戦する。

    トヨタ・レーシングは先月行われたWEC第6戦富士6時間レースにも2台体制で参戦し、高い戦闘力を示したが、非常に荒れた天候のために、レースはスタートしたもののセーフティカーによる先導で、1周も競い合うことなく#7が優勝という結果となった。

    好天が期待される今週末のレースは、2004年に上海の市街地近郊に建設された1周5.451kmの上海インターナショナル・サーキットで行われる。

    WEC上海戦でも第5戦レース・オブ・ジ・アメリカや第6戦富士と同様、1周につき4ヶ所のハイブリッド・ブレーキング・ゾーンが設定され、トヨタ・ハイブリッド・システム・レーシング(THS-R)が生み出す300馬力のハイブリッド・パワーがV型8気筒3.4リッターエンジンでの加速力に上乗せされる。

    ドライバーがハイブリッド・パワーを実感する最初のチャンスは、現地時間8日(金)午前8時(日本時間午前9時)からの公式練習第1回目で訪れる。公式練習セッションは正午(同午後1時)からの第2回目と2時間ずつ実施される。

    2日間に凝縮されたイベントスケジュールにより、LMP1クラスの予選は公式練習後、午後4時35分(同午後5時35分)から行われ、6時間の決勝レースは翌9日(土)の午前11時(同9日午後12時)にスタートが切られる。

    木下美明 チーム代表:
    再び2台のTS030 HYBRIDを走らせられることが嬉しい。富士では今季初勝利となったが、それは素直に喜べる状況での結果ではなかった。富士で天候に恵まれていれば、レースを戦っても勝てると確信していたので、今大会ではそれを証明し、真の勝利を勝ち取りたい。昨年の上海では、我々は3勝目を挙げ、シーズンのハイライトのひとつとなった。今年もその再現を望んでいる。シーズンをいい形で締めくくるためにも、まず上海で強さを見せたいという意欲に燃えている。

    アレックス・ブルツ #7:
    昨年の中国戦では我々は完璧な仕事を成し遂げ、優勝できた。今年も昨年同様に上位争いをするチャンスを最大限に得るためにも、公式練習第1回目から全てが順調に進む必要がある。2台体制での参戦は、お互いにデータを共有出来、公式練習からセットアップやタイヤ戦略などの面で、大きな助けになるだろう。富士で、レースラップを走らないまま表彰台の中央に立ったのは悪くはなかったが、奇妙な気分だった。上海では正面から戦って勝利することを望んでいる。

    ニコラス・ラピエール #7:
    昨年我々はシーズン最終戦上海6時間レースで優れたパフォーマンスを発揮できた。2013年シーズンはまだ2戦残っており、我々の目標はその2戦で再び好成績を得ることだ。富士で勝利出来たことで良いスタートが切れたが、それ以上にあの週末に満足出来たのは、レース前のドライコンディションで競争力を示せたことだ。我々は真にアウディと戦えることを証明した。それだけに悪天候の決勝日にそれを実証できなかったのは残念だった。上海では我々の競争力を実証するのが目標だ。トップに立つために全力を尽くす。

    アンソニー・デビッドソン #8:
    LMP1カーで上海を走るのは初めてだが、私自身はF1で多くの走行経験があり、再び走ることが出来るのは嬉しい。富士では全ての局面が我々の#8にマイナスに作用し、残念な結果となってしまった。レース前のセットアップで遅れをとってしまい、悪天候のために本当の速さを見せることなくレースが終わってしまった。しかし上海では再び上位争いを繰り広げてみせる。日本のドライコンディションで見せたパフォーマンスレベルを再現出来れば、必ずアウディと真っ向から戦えるはずであり、今シーズンが終わる前に、トヨタ・レーシングに真の勝利をもたらしたい。

    セバスチャン・ブエミ #8:
    再びTS030 HYBRIDの2台体制で参戦出来ることは素晴らしい。富士で証明できたハイレベルでのパフォーマンスを示したいと思っている。ドライコンディションではTS030 HYBRIDは本当に速く、ドライバーにも大きな自信を与えてくれた。上海でもその再現を望んでいる。全てのセッションが2日間に凝縮されているので、非常に忙しい週末となるだろう。そんな中でも我々は集中を切らさずにハードに作業を続け、金曜日からレースへ向けての正しいセットアップを見いださなくてはならない。ミスを犯さないことが重要なポイントになるだろう。

    ステファン・サラザン #8:
    富士で我々は素晴らしいTS030 HYBRIDを得て、そのバランスとセットアップに全ドライバーが満足した。それは今年のシーズンを通しても最良の状態だった。それだけにレースでそのスピードを証明できなかったことは残念だった。上海での我々の挑戦は、再び勝てるレベルにTS030 HYBRIDを仕上げることだ。富士スピードウェイとは性格の異なるサーキットなので、正しいバランスとパフォーマンスを得るにはいくつかの調整が必要になるだろう。我々には達成出来るはずだ。

  • レクサス、「LEXUS RC」を東京モーターショーで世界初公開

    レクサス、「LEXUS RC」を東京モーターショーで世界初公開

    レクサスは、スポーツクーペ「LEXUS RC」および、新開発2.0Lターボエンジンを搭載したコンパクトクロスオーバーSUVのコンセプトカー「LEXUS LF-NX」を東京モーターショーに出展する。

    レクサスは、従来の高級とは異なる価値観で、お客様の期待を超える驚きと感動を提供し続けることを使命としている。具体的には、一目でLEXUSとわかるデザイン、エモ−ショナルな走り、優れた環境性能を実現したほか、先端技術の採用など、LEXUSならではの価値を提供し、さらなる進化を追求していく。

    レクサス RCは、「LEXUSの“走り”のイメージをけん引するスポーツクーペ」。スポーティでダイナミックなサイドシルエットや、踏ん張り感を強調したホイールフレアなど、低く構えたワイドスタンスを生かした、見る者を一目で魅了するスタイリング、 「LEXUS LFA」や「LEXUS LF-LC」など、LEXUSスポーツモデルの意匠をモチーフとしたヘッドランプやL字型を強調したリヤコンビネーションランプなど、個性を際立たせたLEXUS独自のデザイン要素を採用。

    インテリアは、水平基調のインストルメントパネルや表皮一体発泡シートを採用し、クルマとドライバーの一体感を感じさせるスポーツコックピットとしている。パワートレーンには3.5Lガソリンエンジンと2.5Lハイブリッドの2種類を採用し、LEXUSならではのエモーショナルな走りを実現する。

    また、フランクフルトモーターショーに出展した「LEXUS LF-NX」に、新たに開発した2.0Lターボエンジンを搭載。高い走行性能と優れた環境性能を実現する。

    LEXUS RC RC 画像 画像

  • トヨタ、悪天候の終了のWEC富士6時間レースで今季初優勝

    トヨタ、悪天候の終了のWEC富士6時間レースで今季初優勝

    10月20日(日)に行われたWEC(世界耐久選手権)第6戦 富士6時間レースは、強い雨の影響による数回に及ぶ赤旗中断を経て、16周で終了となった。トヨタ・レーシングはTS030 HYBRID #7が結果として、直接的な競争のなかったこのレースで、表彰台の頂点に立った。

    悪天候にもかかわらず集まった2万人余りのファンの前で披露された走行は、3回の短いセーフティカーランのみとなってしまったが、アレックス・ブルツとニコラス・ラピエール、中嶋一貴のTS030 HYBRID #7はフラストレーションの溜まる一日の勝者となった。

    一方、予選で最前列2番手グリッドを獲得したTS030 HYBRID #8のアンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミ、ステファン・サラザンは、スタートを前にした数周のコースインラップの後、スターティンググリッドへと向かう直前に給油のためにピットインしたが、ピット出口の封鎖に僅か5秒、間に合わず、ピットロードから最後尾スタートを余儀なくされた。

    セーフティカーの先導で開始されたレースは、僅か8周で赤旗中断となり、レースカーはストレート上で雨足が弱まるまで待機。

    2時間の中断の後、再びセーフティカーランで始まったレースで、#7をドライブする中嶋は、ポールポジションの#1アウディがピットインしたことで首位に立った。そして#8のデビッドソンもこのタイミングで給油のためにピットイン。

    この2回目の22分間にわたるセーフティカーランのあと、更に強くなった雨のために、再び赤旗が振られ、この時点で中嶋の#7が首位、ポジションアップのチャンスがなかったデビッドソンの#8は27位であった。

    午後3時35分に3度目のレース再開となったが、僅か1周のセーフティカーランで赤旗が振られ、レースは規定の半分の時間に満たないまま終了となることが決定された。これにより、ブルツとラピエール、中嶋のTS030 HYBRID #7が2年連続で富士6時間レースを制することとなった。

    FIA世界選手権の次戦は、最終戦を前にした第7戦上海6時間レースで、11月9日(土)に決勝が行われる。このレースに、トヨタ・レーシングは2台のTS030 HYBRIDを参戦させることを決定した。

    ただし、#7のドライバー、中嶋一貴は同日に行われるスーパーフォーミュラへの出場が決まっているために欠席、アレックス・ブルツとニコラス・ラピエールの2人での挑戦になる。#8は富士6時間レース同様にアンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、ステファン・サラザンの3人がドライブする。

    最終戦バーレーン6時間レースへの参戦に関しては、追ってリリースする。

    TS030 HYBRID #7:
    (アレックス・ブルツ/ニコラス・ラピエール/中嶋一貴)
    決勝レース:1位(16周)

    アレックス・ブルツ #7:
    今日はちょっと早めのクリスマスがやって来たようで嬉しい。本当は我々全員が素晴らしいレースを見せるために、ここ富士スピードウェイにやって来たのだが、悪天候のためそれは叶わなかった。観客の皆さんには申し訳ないが、レースの中断は賢明な決断だったと思う。もしレースを敢行していたら事故が起こり怪我人も出ていたかもしれなかった。それほどの悪天候だった。もちろんレースはやりたかったが、自然には勝てないのでやむを得ない。

    ニコラス・ラピエール #7:
    観客の皆さんが一番落胆したはずで、そのことを考えると大変に辛い。ただ、我々が理想としたような方法ではなかったものの、勝利は勝利であり、それは受け入れる。今週末、我々は好調なペースで、ミスも冒さなかった。次戦の上海ではよりクリアな勝利を挙げるように頑張る。とはいえ、今日、優勝トロフィを手に入れられたことは満更でもない。

    中嶋一貴 #7:
    一番心が痛いのは、レースを見に富士スピードウェイに来てくれた観客のことを考える時だ。今日の勝利を本当に勝利と呼べるのかどうか疑わしいが、1位という結果はチームにとって重要な意味を持つ。天候を考えるとレース中断の決定は正しい。競技長は正しい判断をしたと思う。雨足は想像を絶するもので、特に2度目の赤旗直前の降雨は酷かった。セーフティカーの後ろを走っていても、運転は困難だった。スピードが遅かったので簡単に運転しているように見えたかもしれないが、水しぶきとアクアプレーニングは酷かった。その状況でWECのようにスピード差の大きなレースカーが混走するレースを行うのは危険過ぎた。レース中断は正しい決断だった。

    TS030 HYBRID #8:
    (アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ/ステファン・サラザン)
    決勝レース:27位(15周)

    アンソニー・デビッドソン #8:
    奇妙な日だった。痛快なレースを見に来た観客にとれば残念な結果だろう。しかし、こうしたレースでも仲間が表彰台の中央に立つのを見るのは気持ちが良い。我々にとっては、スターティンググリッドに付けなかったのが痛恨の至りだ。ピットレーンに留め置かれたTS030 HYBRIDの中で、赤ランプが消えるのを待つのは不満以外の何物でもない。その時点で早くも1周遅れになってしまった。それがレースだと言えばそれまでだが。

    セバスチャン・ブエミ #8:
    ちょっと複雑な気持ちだ。どういう方法であれ、勝利は勝利であり、トヨタにとって母国レースでの勝利だ。しかし、我々8号車にしてみれば、勝てたレースをみすみす捨てることになって本当に残念だ。でも、いつまでも悩んでいても仕方ない。先を見るしかない。好天でのパフォーマンスを考えれば、これから先が楽しみだ。

    ステファン・サラザン #8:
    今日はトヨタの目標だった優勝を果たせた。レースそのものを考えれば残念だが、我々のTS030 HYBRIDは素晴らしかったので、晴れた天候の下で通常のレースが行われても勝てていたと思う。練習走行、公式予選で示すことが出来た、アウディに劣らぬ高性能振りを見せられなかった点が残念と言えば残念だ。とはいえ、トヨタが勝利したことは事実だ。

    木下美明 チーム代表:
    今日は富士スピードウェイに来場した観客の皆さんに大変申し訳なく思う。大勢の観客が全てのチームに対して温かい応援を送ってくれたのに、悪天候のために本当のレースを見せることが出来なかった。観客の皆さんは本当に辛抱強く、雨の中で何時間も待ち続けてくれた。我々は好天の下でトヨタとアウディの白熱したレースを見て欲しかった。今は、次戦の上海で本当の勝利を得ることに集中している。今日の結果でアウディが今年のマニュファクチャラーズ選手権を制したが、彼らにはおめでとうと言いたい。彼らは非常に高度なレースを展開して来た。その結果としての勝利を心から祝福する。

  • トヨタ、WEC富士6時間レース公式予選は僅差の2、3番手

    トヨタ、WEC富士6時間レース公式予選は僅差の2、3番手

    10月19日(土)、FIA世界選手権(WEC)第6戦 富士6時間レースの公式予選が行われ、トヨタ・レーシングの2台のTS030 HYBRIDは、僅差の2番手、3番手グリッドから明日の6時間レースをスタートすることとなった。

    昨夜の冷え込みで、一夜にして雪をまとった富士山を前に、午前9時半から1時間の公式練習第3回目が行われ、続いて午後1時55分よりLMPクラスの予選を開始。

    アンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミ、ステファン・サラザンのTS030 HYBRID #8はポールポジションから0.178秒差の2番手、アレックス・ブルツとニコラス・ラピエール、中嶋一貴によるTS030 HYBRID #7も首位と0.283秒差の3番手タイムをマークした。

    今季のWECの予選方式は、各車2人のドライバーがそれぞれ最低2周タイムアタックを行い、それぞれのベスト2周(合計4周)の平均タイムによって決勝のスターティンググリッドを決定する。

    #7を最初にドライブした中嶋は、2周のみで終えたタイムアタックを、僅か0.001秒差という安定性でまとめ、ラピエールへとステアリングを託した。

    #8はブエミの後、デビッドソンがタイムアタックし、ポールポジションへのプレッシャーをかけ続けた。

    これまでのところ、今大会の全セッションはドライコンディションで行われてきたが、明日20日(日)の決勝レースは高い降雨の確率が予想されている。6時間で争われる決勝レースは午前11時にスタートが切られる。

    TS030 HYBRID #7:
    (アレックス・ブルツ/ニコラス・ラピエール/中嶋一貴)
    公式練習第3回目:1番手(1分27秒117)23周
    予選:3番手(平均1分26秒860)

    ニコラス・ラピエール #7:
    中嶋一貴が良いラップタイムを出してくれたが、私は最後の2周で、遅いクルマに引っかかってしまった。それがなければもう少し良いタイムが出たと思うが、ちょっと残念だ。全体的には良い予選で、TS030 HYBRIDは好調だった。我々のクルマはロングランで安定していることが分かっているので、レースには自信を持って臨める。ただ、天候が鍵になると思う。予選タイムは非常に接近していたので、決勝レースは激戦になるだろう。

    中嶋一貴 #7:
    良い予選だった。TS030 HYBRIDは非常に戦闘力が高く、ラップタイムは満足のいくものだった。我々2台のTS030 HYBRIDだけでなく、ポールポジションのアウディとのタイム差もほんの僅かだ。今日の結果は、我々のチームにおいて今年最高の出来だと思う。レースは去年と同じように非常に接近したものになると思うが、これから明日に向けて万全の準備をし、好成績を挙げる自信は十分にある。

    TS030 HYBRID #8:
    (アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ/ステファン・サラザン)
    公式練習第3回目:4番手(1分27秒536)31周
    予選:2番手(平均1分26秒755)

    アンソニー・デビッドソン #8:
    トヨタの母国のレースでほんの僅か及ばずにポールポジションを逃し、少し悔しい。しかし、今回の予選は今季最高の接近戦だった。その点においてもTS030 HYBRIDの仕上がり具合においても大変満足している。セットアップは細かな点まで詰め、ほぼ完璧に仕上がった。バランスに関しては今年一番だ。明日、天気が良ければ素晴らしいレースをお見せすることが出来ると思うが、雨になったらどうなるのかは誰にも分からない。

    セバスチャン・ブエミ #8:
    良い予選で、自分のラップタイムに満足している。ポールポジション獲得まで僅かな差だったが、レースに向けて最高のセットアップを見つけられたという点では、チーム全体が良い仕事をしたと思う。今年、予選でこんなにアウディに接近したことはなかった。これは我々が着実に戦闘力を上げているということを意味する。これはレースに向けて大変ポジティブな要素だが、天候次第というところもあるので油断は出来ない。

  • トヨタ、WEC富士6時間初日の公式練習を2台揃って順調に完了

    トヨタ、WEC富士6時間初日の公式練習を2台揃って順調に完了

    10月18日(金)、FIA世界選手権(WEC)第6戦 富士6時間レースは公式練習で開幕。トヨタ・レーシングは初日から速さを示し、順調なスタートを切った。

    チームのホームレースとなる今大会、トヨタ・レーシングは、2013年のWECシリーズを戦ってきたアンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミ、ステファン・サラザンのTS030 HYBRID #8に、アレックス・ブルツとニコラス・ラピエール、中嶋一貴によるTS030 HYBRID #7を加え、6月のル・マン24時間レース以来となる、2台体制での参戦となった。

    午前11時から90分間で行われた公式練習第1回目では#8が3番手タイム。#7は4番手となり、午後3時半からコースが暗くなっていく中で行われた公式練習第2回目も、#8が3番手、#7が4番手につけた。

    公式練習第1回目はラピエールとブエミがそれぞれ最初にステアリングを握ったが、セッションは開始後15分ほどで赤旗中断となった。17分間の中断の後、チームはタイヤとセットアップの評価作業を続行し、セッション中盤で、それぞれブルツとデビッドソンへとドライバーを交代。

    デビッドソンは後半30分走行し、サラザンへと#8のバトンを渡した。貴重なセッション最後の数分間に、#7は中嶋へと交代。中嶋は今年4月にSUPER GTで勝利を挙げた富士スピードウェイで、1年振りとなるTS030 HYBRIDのステアリングを握った。

    ブルツとラピエールは1週間前に、フランスのマニクール・サーキットで行われた、3日間にわたる2014年仕様のタイヤテストでハイダウンフォース仕様のTS030 HYBRIDをドライブしている。TS030 HYBRIDをドライブするのは4位に入ったル・マン24時間レース以来の中嶋にとっては、ハイダウンフォース仕様での初走行となった。

    公式練習第2回目は、序盤を担当したラピエールから#7を引き継いだ中嶋がロングスティントを担当。#8はセッション開始時からサラザンがロングランをこなした。

    セッション終盤には、#8はサラザンからブエミ、そして最後にデビッドソンへと交代。#7はブルツが最後にドライブし、2台のTS030 HYBRIDは僅か0.004秒差のベストタイムをマークして、この日の走行を終えた。

    TS030 HYBRID #7:
    (アレックス・ブルツ/ニコラス・ラピエール/中嶋一貴)
    公式練習第1回目:4番手(1分28秒962)35周
    公式練習第2回目:4番手(1分27秒981)47周

    アレックス・ブルツ #7:
    今日は2台が別々のプログラムをこなしたので、1台より遙かに手際よくTS030 HYBRIDの煮詰めが出来た。2台揃うということは有効だ。コースは時間と共に変化し、グリップの状態もバランスも変わった。データを精査して明日に向けて最適なセットアップを見つけ出したい。ラップタイムを見る限りトップグループは接近しているので、厳しい戦いになると思う。

    ニコラス・ラピエール #7:
    レースが出来るというのは嬉しい。2台で別々のプログラムをこなすというのは良いアイデアだった。興味あるデータが取れたはずだ。特にロングランは好調だった。2台のトヨタ、2台のアウディのタイム差は非常に少なかったので、レースは接戦必至だと思う。予選は難しいけれど、レースは我々に分があるとみている。

    中嶋一貴 #7:
    ル・マン以来だが、またTS030 HYBRIDの運転席に座ることが出来て幸せだ。おまけに母国のレースとなれば、気持ちの高ぶりを抑えられない。今日の午前中は2周しか出来なかったが、バランス面で改良が必要と感じた。昼食を挟んで仕上げたので、午後はより理想に近づいたと思う。もちろんまだ改良の余地はあるが、明日はもう一歩進歩したい。

    TS030 HYBRID #8:
    (アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ/ステファン・サラザン)
    公式練習第1回目:3番手(1分28秒777)39周
    公式練習第2回目:3番手(1分27秒977)52周

    アンソニー・デビッドソン #8:
    両セッションでTS030 HYBRIDの調子は良かった。コースの変化に沿って仕上げていったのだが、今夜中にデータを分析して更に改良に務める。出来たら明日も明後日も晴れて欲しい。ドライ・コンディションで我々のTS030 HYBRIDはとても調子が良い。そんなこんなで今日は最高。もちろん明日はもっと良くなるはずだ。

    セバスチャン・ブエミ #8:
    今日のTS030 HYBRIDはアウディに比べても非常に戦闘力が高かった。トヨタにとって母国で行われる重要なレースだけに、レースに向けて最高の性能を出せるように万全のセットアップを施すつもりだ。良いレースが出来ると信じている。とにかくデータを分析し、持てる性能を100%引き出せるようにしたい。

    ステファン・サラザン #8:
    今日の公式練習では良いバランスを見つけられた。私はロングランを担当したが、好調だった。ただ、予選に向けてはもう少し手を入れなければならないところがある。とはいえ、良い感じなので、レースは大変な接近戦になると思う。激しいレースになれば、日本のファンには最高の贈り物になるだろう。

    明日19日(土)は9:30から1時間にわたる最終公式練習のあと、13:55から25分間の公式予選が行われ、6時間の決勝レースは20日(日)11:00にスタートが切られる。

  • トヨタ、“ホームレース”WEC富士6時間に2台体制で参戦

    トヨタ、“ホームレース”WEC富士6時間に2台体制で参戦

    トヨタは、今週末開催される、チームにとってのホームレースとなるFIA世界耐久選手権(WEC)第6戦富士6時間レースに2台体制で挑む。

    昨年のWEC富士6時間レースでスリリングな激戦の末に勝利を勝ち取ったアレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエールと中嶋一貴が駆るTS030 HYBRID #7が再び富士スピードウェイへと戻ってくる。この3名は今年のル・マン24時間レースで4位フィニッシュを果たした。

    WECシリーズで上位争いを繰り広げているアンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、ステファン・サラザンのTS030 HYBRID #8もチームのホームコースでの好成績を目指す。

    米国・オースティンで行われた前戦サーキット・オブ・ジ・アメリカズ6時間レースでは、TS030 HYBRID #8がレースを通して優勝争いを繰り広げ、惜しくも2位に終わっており、トヨタ・レーシングは日本での勝利に挑戦する。

    TS030 HYBRIDで用いられているトヨタ・ハイブリッド・システム・レーシング(THS-R)が開発されたトヨタ自動車の東富士研究所は、富士スピードウェイからわずか20km程の場所に位置している。

    戦いの舞台となる富士スピードウェイでは、FIA(国際自動車連盟)が定めた4ヶ所のハイブリッド・ブレーキング・ゾーンが設定され、このエリアで蓄えられたエネルギーを加速に活かすこととなる。

    WEC富士6時間レースは、18日(金)の11:00と15:30から1時間半ずつ2回の公式練習走行で幕を開ける。19日(土)は9:30から1時間の最終練習走行に続き、LMPクラスの予選は13:55から25分間にわたって行われ、6時間の決勝レースは20日(日)の11:00にスタートが切られる。

    木下美明 チーム代表:
    日本でレースをするのはいつでも楽しみだ。それは我々のホームレースということだけでなく、日本のファンからの素晴らしい応援を実感できるからだ。昨年の富士でのレースは、我々とアウディの接近戦が展開されたことと、非常に多くの、情熱的なファンが集まってくれたことで、この年のWECシリーズの中でもおそらく最高の6時間レースになったと思う。勝利を挙げられたことはチームにとって最高の瞬間だったし、今年もそれを再現する決意で臨む。ブルツ、ラピエール、中嶋のチームが再び加わってくれることも頼もしい。#8のクルーと共に、良いレースウィークにすべく頑張ってくれるだろう。

    アレックス・ブルツ #7:
    再びレースを戦うのが待ち切れない。テレビでTS030 HYBRIDの活躍を見ているよりも、実際にドライブしてレースを戦う方が遙かに楽しい。富士スピードウェイは数多くのトヨタの関係者やファンが集まる、チームにとって重要なレースであり、忙しい週末になる。この週末がどのような戦いになるのかを予想するのは難しい。厳しい戦いになるだろうが、昨年勝ち取った表彰台の頂点を今年も守るために、全力を尽くさなくてはならない。確かなのは最初の練習走行から、ル・マン24時間レース後にアップデートされたTS030 HYBRIDに慣れることと、富士スピードウェイに最適なセットアップを見いだすために、多くの作業をしなくてはならないだろうということだ。しかし、このチャレンジと、レースへの準備は出来ている。

    ニコラス・ラピエール #7:
    昨年の富士6時間レースは私にとって最高の瞬間のひとつであり、それだけに今週末レースに戻るのが本当に楽しみだ。ル・マン24時間レースの後、ずいぶん間が空いただけに、再びブルツと中嶋と共にレースを戦えるのは嬉しい。我々の関係は素晴らしいもので、全てが迅速に進んで行く。再びTS030 HYBRIDをドライブし、この週末初めてハイダウンフォース仕様を試すのが本当に待ち切れない。忙しい週末になるだろうが、我々は勝利を目指して戦って行かなくてはならない。それは昨年実現しており、今年も可能だと思っている。

    中嶋一貴 #7:
    昨年の富士6時間レースにはいくつかの素晴らしい思い出があるが、特に私にとっては、初めてのFIA世界選手権での勝利だった。富士スピードウェイはSUPER GTやスーパーフォーミュラで戦っているのでとても良く知っているし、好きなコースのひとつだ。ル・マン24時間レースから間が空いてしまったが、その間も私は多くのレースを戦っているので今週末へ向けての準備は整っているし、トヨタ・レーシングと共に再び戦えるのを楽しみにしている。ハイダウンフォース仕様のTS030 HYBRIDをドライブするのは初めてなので、どんな走りが出来るか興味深い。アウディとの戦いは常に挑戦だが、今年もエキサイティングなレースが出来ることを望んでいる。

    アンソニー・デビッドソン #8:
    富士は独特の雰囲気を持っていると思う。長い歴史を持つサーキットだが、レースに適した近代的なコースに改修された。ドライバーにとってチャレンジングなコースであり、LMP1カーでの初走行が待ち切れない。日本のファンは本当に特別であり、サポートしてくれている日本メーカーのレースカーをドライブすることを誇らしく思う。オースティンでは非常に接近したバトルを繰り広げたが、再びチャレンジ出来ることに満足している。ハイダウンフォース仕様のTS030 HYBRIDはこれまでの2戦でその効果を発揮しており、富士でも首位争いを展開したい。

    セバスチャン・ブエミ #8:
    私は富士スピードウェイでレースを戦ったことが無いが、2008年の日本GPでメディカルカーをドライブした。経験という点では、少しはコースを学んだと言えるかも知れない。非常にテクニカルなコースで、最高の走りをするためには経験が必要だろう。レースを戦うのに面白そうなコースで、今週末を楽しみにしている。日本のファンは本当に熱心に応援してくれるので、素晴らしい雰囲気になるだろう。信じられないことだが、トヨタのドライバーとして参戦することになったので、大変なことになりそうだ。もちろん好結果を願っている。我々はオースティンで接近戦を繰り広げたが、富士ではさらに良い結果を願っている。

    ステファン・サラザン #8:
    私は昨年LMP2カーで富士スピードウェイを走っているが、高速セクションと低速コーナーがバランス良く配されている、ドライバーにとってとても難しいコースで、本当に楽しむことが出来た。TS030 HYBRIDでこのコースを走れること、そしてトヨタ・レーシングの一員として富士のレースに参戦できることに興奮している。昨年見た日本のファンは信じられないほど素晴らしかった。ファン全員がチームを応援しトヨタ・レーシングカラーのウェアを身につけているかのようだった。最高の応援は我々に大きな力を与えてくれる。記憶に残るような経験が出来ると思っているし、ファンとともに好成績を祝うことが目標だ。

  • ピンクのクラウン、約650台の受注

    ピンクのクラウン、約650台の受注

    トヨタは、ピンクの外装色を採用したクラウンの特別仕様車アスリート G“ReBORN PINK”ならびにアスリート G i-Four“ReBORN PINK”に約650台の受注があったことを発表した。

    ピンクのクラウンは、2013年9月1日(日)から9月30 日(月)までの一カ月間、期間限定で注文が受け付けられた。なお、注文受付は9月30日(月)をもって既に終了している。

    1.受注台数
    総受注台数 (2013 年 9 月 1 日〜9 月 30 日)
    約 650 台*

    *受注台数内訳
    アスリート G“ReBORN PINK”(ハイブリッド車・2WD) : 約 610 台
    アスリート G i-Four“ReBORN PINK”(2.5ℓガソリン車・4WD): 約 40 台

    2.主な好評点
    ・クラウンにとって意外性のあるボディカラーの新開発色ピンク(モモタロウ)
    ・新色のホワイトを本革シートに採用し、内装色ブラックとの組み合わせが明快なコントラストを生み出すインテリア
    ・「PINK SURPRISE」をキーワードとして、内装にピンクのステッチや、さし色を用いるなど、上質で特別感のある室内空間

  • トヨタ、激しい首位争いも僅差の2位 (WEC第5戦)

    トヨタ、激しい首位争いも僅差の2位 (WEC第5戦)

    アメリカ・オースティンで行われた2013年WEC第5戦サーキット・オブ・ジ・アメリカズ6時間レースで、トヨタ・レーシングのTS030 HYBRID #8は6時間にわたる激戦の結果、アウディ#2に次ぐ2位を獲得した。今シーズン4度目の表彰台。優勝したアウディとの差は僅か23.617秒だった。

    TS030 HYBRID #8はアンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、ステファン・サラザンのドライブで、ライバルのアウディと接戦を展開した。

    ブエミは3番手からレースをスタートし、直後に導入された15分間のセーフティカー走行の後、レース再開で2位につけた。その後アウディ#1との接近戦が始まり、この2台は最初のピットストップまで激しく競り合った。

    アウディ#1が他車との接触でダメージを負うと、ブエミはこれをリードすることに専念できたが、ライバルのアウディは2台が異なる戦略を採るため、アウディ#2との長い戦いが始まった。

    アウディがピットストップ毎にタイヤ交換をしていたのに対し、TS030 HYBRIDは2スティントにわたりタイヤ交換なしで走行を続けた。これは、チームの素早いピット作業と相まってTS030 HYBRID #8のピットイン時の時間節約に大きく寄与した。これにより、レース開始の1時間45分後にサラザンがブエミに交替し、コース復帰した時には一時首位を奪取、レースの折り返し点を過ぎるまで、勝利に向けたシーソーゲームが続いた。

    一方、今朝、娘が生まれ、二子の父親となったデビッドソンは、1スティントを受け持ち、その後、ステアリングをブエミに託した。ブエミは高温に悩まされるレース環境にもかかわらず、好タイムで周回を続けた。

    最後のドライバー交替でブエミからステアリングを引き継いだサラザンは、短いスティントを完璧にこなし、2位でチェッカーフラッグを受けた。

    次戦はトヨタ・レーシングにとってホームレースとなる、10月20日(日)に行われるWEC富士6時間レース。このレースにトヨタ・レーシングはアレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエール、中嶋一貴の乗るTS030 HYBRID #7を加え、2台体制で参戦、母国に於けるレースで必勝を期す。

    TS030 HYBRID #8:
    (アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ/ステファン・サラザン)
    決勝レース:2位(187周:首位と23.617秒差)、ピットストップ7回、最速ラップ:1分48秒745

    アンソニー・デビッドソン #8:
    我々にとっては良いレースであった。アウディとここまでの接近戦になるとは予想していなかったので、力を発揮出来たことは誇れると思う。当初からの2スティントでのタイヤ交換戦略はとても上手くいった。この週末に、初めてのサーキットにもかかわらず充分な走り込みが出来なかったので、私は1スティントのみを受け持った。私のスティントの始めは厳しいものだったが、公式予選も走っておらず、金曜日のドライコンディションも経験していなかったことを考えれば想定されたものであった。我々が最も欲しい結果は得られなかったものの、優勝争いが出来たことは良かった。

    セバスチャン・ブエミ #8:
    我々は、最後の最後まで可能な限り全力で戦った。本当にタフな戦いだった。1周でのラップタイムはともかく、戦略は上手く行き、勝利へのチャンスもあった。ハイブリッド・パワーによる加速のおかげで、2位に入ることが出来た。私はアウディとのバトルを楽しみ、何度もエキサイティングな瞬間を経験した。我々は全力を出し切ったし、優勝を逃したことは残念だが、表彰台を獲得したことには納得している。今、我々は、次戦へ向けて努力の手を休めない。

    ステファン・サラザン #8:
    表彰台に帰って来られてとても喜んでいる。最初のスティントが終わった時にアウディはタイヤ交換をしたが、我々はタイヤ交換なしで第2スティントを走った。その時に、勝てるかもしれない、と感じた。TS030 HYBRIDは本当にタイヤに優しく、第2スティントも最後まで激しくプッシュ出来た。ペースは今ひとつだったが、戦略は上手く機能し、我々のチーム全員が素晴らしい仕事をした。特に、非常に高温のコックピットで長時間の戦いを担当してくれたブエミには感謝している。なかなか勝利を得るのは難しいが、ライバルにプレッシャーをかけ続けることは出来たと思う。次の富士6時間はトヨタ・レーシングにとって母国のレース。何が何でも表彰台の中央に立ちたいと思っている。

    木下美明 チーム代表:
    今日のレースは、最後のピットストップまでどの車が勝つか見当が付かないほどの接戦だった。TS030 HYBRIDも、バランスが完璧だった序盤3時間は非常に順調だった。我々にとっての痛手は、ハイブリッド・エネルギーの回生区間が4個所しかなく、強みであるハイブリッド・パワーが十分に使えなかったことだ。ただ、ハイ・ダウンフォース仕様のレースにおけるTS030 HYBRIDの実力を初めて確認出来、それがアウディとの差を詰める要因になっていたことも理解出来た。今日は、ドライバーにとって2スティント戦略は非常にきつかったと思う。それを完遂してくれた彼らには感謝している。特にブエミはその2スティント戦略を2回もこなしてくれた。頭が下がる思いだ。

  • トヨタ、予選3番手から決勝へ挑む (WEC第5戦)

    トヨタ、予選3番手から決勝へ挑む (WEC第5戦)

    トヨタは、FIA世界耐久選手権(WEC)第5戦となるサーキット・オブ・ジ・アメリカズ6時間で、予選3番手から決勝へと臨む。

    ステファン・サラザンとセバスチャン・ブエミがTS030 HYBRIDの予選タイムアタックを行い、アンソニー・デビッドソンはピットで見守った。

    ステファン・サラザンのタイムアタックは2周目にして、他車からの接触を受け、ピットへと戻らざるを得なかった。

    今年のWECの予選は、2人のドライバーが最低2周のタイムアタックを行わなければならない。そして、それぞれのベスト2周(合計4周分)の平均タイムによってスターティンググリッドが決定される。

    従って、TS030 HYBRIDがブレーキングをした際にLMP2車両に後部を接触されたステファン・サラザンはスピンを喫し、タイムを刻む貴重な機会を失ってしまった。

    接触によるボディ後部の損傷は軽微なものであったが、リアカウル交換のためピットインせざるを得なかった。

    ステアリングを受け継いだセバスチャン・ブエミは、TS030 HYBRIDのポテンシャルを存分に発揮し、納得の行くラップタイムを記録した。

    TS030 HYBRID #8:
    (アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ/ステファン・サラザン)
    公式練習第3回目:3番手(1分49秒677)25周
    予選:3番手(平均1分49秒696)

    セバスチャン・ブエミ #8:
    今日の出来事はちょっと残念だ。最前列グリッドには付けられると思っていただけに、予選早々のトラブルが痛かった。タイヤの摩耗を考慮しても、周回を重ねるにつれ、タイムは更新していけたはずで、レースにとって良い兆候だったのだが、明日は厳しい挑戦になる。出来る限りプッシュし、前に出られることは何でもやるつもりだ。

    ステファン・サラザン #8:
    セッションのごく序盤にLMP2車両に接触されてしまい、2周しか走行出来なかった。私は通常のラインを取り、通常通りの場所でブレーキングしたが、追突されてしまった。接触してきた車両が、前戦サンパウロでも接触したのと同じ車両だったことに驚いている。大変残念なことであったが、幸いダメージは最小限で、セバスチャンが予選のアタックラップに臨むことはできた。今回は予選中であり、レース中でなかったのが不幸中の幸いだ。結果としての3番手スタートは、悪くないと思っている。明日の決勝レースこそが重要なので明日に集中したい。厳しいレースにはなるだろうが、持てる力を振り絞りたい。