カテゴリー: トロロッソ

  • ホンダF1 特集 | “スペック3”エンジンのオシレーションへの対策

    ホンダF1 特集 | “スペック3”エンジンのオシレーションへの対策

    ホンダF1のF1副テクニカルディレクターの本橋正充が、F1アメリカGPでのパワーユニット(PU)交換を含めた現場での作業を振り返った。

    ホンダにとって、シーズンの一つの山場であった日本GPを終え、F1はその舞台をアメリカに移した。日本GPでの多くの声援に、ホンダのスタッフはモチベーションを高めたという。

    「日本GPは、本当によかったです。やってる僕らも、多くのお客さんの声援に勇気付けられました。本当にありがたいし、ますますがんばらなきゃという気持ちになりましたね。決勝の結果はとても残念でしたが、予選の好結果など僕らもある程度応えられたかなと思う部分もあります。狙うところはもっと上なので、まだまだこれからだという気持ちもあります」と本橋正充は Honda Racing の公式サキトで鈴鹿を振り返った。

    その日本GPのあと、走行後のPUに対して、いくつかの課題を確認したこともあり、アメリカGPで、トロロッソ・ホンダは、2台のマシンPU交換を決定した。

    そのアメリカGP初日は雨に見舞われた。ピエール・ガスリーのマシンは初日から、ブレンドン・ハートレーのマシンは2日目から新たなPUで走行としたが、今回も雨によって十分な走行はできなかった。その分、2日目のフリー走行で、2台は精力的に走行を行う。全チーム中、最も多い周回数をこなし、セッティングを進めた。

    「今回のPU交換は、大きな仕様の変更ではなく、データなどの調整部分と、ガスリーのPUについてはICEにダメージが見られたからです。基本的に、毎回使ったエンジンはコンディションを詳細に確認していくのですが、ガスリーのPUに多少のダメージが見つかりました。オシレーション(ギアボックスなどとの共振)などの影響でダメージが出たものです。PUはベンチでいろいろな状況を想定してテストしたあとに持ってきますが、実際のトラックでは路面とタイヤ、そして乗り方などで刻一刻と状況が変化します。そこで分かってくることも多いため、最終的なチューニングはトラックで行うことになります。今回はトロロッソ側のエンジニアにも協力してもらい、オシレーションへの対策を施してきました。ギアボックスとかクラッチなどは彼らの領域なので、トータルで対応したということです」

    PU交換によって、アメリカGPの決勝は最後列からのスタートとなることが決まった。「今回の交換はチームとして、今シーズン残り4戦をどう戦っていくのかということを考えての決断です。トロロッソ側とのコンセンサスも必要ですから、ミーティングも重ねました。この先PUとしてどのような懸案が出てくるかという可能性を全部探ってからの判断なので、時間的にはタイトな決断でした。ハートレー車については、残りのシーズンをどう戦うかを考えた上で、パフォーマンスと信頼性の両面で検討して、ここで替えることが戦略的に安心して今後を戦えるということで、チームと相談して載せ替えることにしました」と本橋正充はPU交換の経緯について語った。

    予選Q1では、ガスリーが速さを見せ、7番手タイムを出した。グリッド降格が決まっていたため、2台そろってQ1突破を果たしたものの、Q2ではタイムアタックを行わず、ピットアウトとピットインを繰り返し、少しでも多く走行した。「Q1の予選タイムにはチームも僕らも手応えを感じました」と本橋正充。決勝は最後列からのスタートながら、そのパフォーマンスに期待が高まった。

    しかし、決勝では、期待通りの速さは発揮できなかった。ガスリーは1周目にアクシデントを避けた際、フロアなどにダメージを負ってしまい、ペースを上げられないレースとなってしまった。一方のハートレーは粘りのレースを見せ、11番手でフィニッシュ。レース後、上位の選手の失格により2つポジションが繰り上がり、9位入賞を果たした。満足いくレースとはならなかったが、ポイント獲得は少しだけ明るいムードをもたらした。

    「予選のパフォーマンスは悪くありませんでしたが、結果としてはその速さをレースで見せることができませんでした。ただ、ブレンドンは最後尾からスタートして11番手と粘りの走りを見せてくれました。最終的に、レース後の裁定によりポイントを獲得できたことはよかったと感じています。パッケージとしてまだ改善が必要だとも感じていますし、残り3戦でチームと一緒にさらに前進していきたいと思います」とホンダ F1テクニカルディレクターの田辺豊治は締めくくった。

  • ブレンドン・ハートレー 「F1は顕微鏡で隅々まで見られてるような感覚」

    ブレンドン・ハートレー 「F1は顕微鏡で隅々まで見られてるような感覚」

    トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーが、F1デビューからの1年を Honda Racing の公式サイトで振り返った。

    昨年、2017年のUSGP、ブレンドン・ハートレーは少しの時差ボケを抱えながらサーキットへ到着した。米国アトランタで行われたプチ・ル・マンに参戦後、日本へ渡ってWEC(世界耐久選手権)富士ラウンドへ出場。その翌週にはまた米国オースティンへという過密スケジュールでF1デビューの日がやってきた。

    もちろん、ブレンドン・ハートレーはトロロッソからF1で走れるというチャンス与えられ、このスケジュールでも不満はありませんでしたが、1年が経った今振り返ると、なかなかの試練だったと感じているようだ。

    「今考えると、かなりシュールな状況でした。あれは怒涛の1カ月で、レースが毎週続き、何連戦したのかも覚えていません。しかも、毎戦違う大陸で、時差も大きかったし、WEC、F1、LMP2とカテゴリーもバラバラでした」

    「そんな中で、今でもはっきり覚えているのは、初めてF1グランプリのグリッドについて、国歌斉唱を迎えたときのことです。あの光景は一生忘れないと思います」

    「いかにもアメリカらしい大がかりなドライバー紹介があったんです。それをあまり気に入っていないドライバーもいたけど、僕にとっては初めての経験だったし、スモークの中から登場したときは、自分が主役になれた気がしてうれしかったですね」

    27歳までF1デビューを待ち焦がれたブレンドン・ハートレーでなので、初めてマシンに乗り込んだときも感慨深かったのではと考えがちだ。ただ、実際のところは、テストなしでいきなりF1マシンに乗ることになり、FP1では感慨に浸る前に膨大なタスクに追われていたそうだ。

    「それまでマシンに乗ったことがなかったので、やることがたくさんありました。しかも、たぶんスポイラーなどもろもろのセットアップが正しくなくて、窒息しそうになってしまいました(笑) F1マシンで時速300kmを出すととんでもない圧力がヘルメットにかかるので、それを解決するのに時間がかかった記憶がありますね」

    「僕はそれまで長い間オープンコクピットのマシンには乗っていなかったのですが、F1マシンの空力を最適化するのは難しくて、ヘルメットもその一部でした。最初の周回はウエットでしたが、短い時間で本当に多くを学びましたね」

    「それと、約30ページに及ぶドライバーマニュアルを読み込んだことも覚えています。ステアリングのボタンや、無線の操作、さまざまな手順が載っているんです。マシンを速く走らせるには、その前からたくさんの準備をしなければなりませんでした」

    ブレンドン・ハートレーは、そこからすぐに速さを見せるようになり、2018年のレースシートを獲得。トロロッソがホンダと新たなパートナーシップを結成した初年度、自身にとっても新たなカテゴリーへの挑戦となり、WECチャンピオンから見ても、F1で浴びる注目はまた別のものだと感じたようだ。

    「僕が今まで受けたものより、はるかに多くの注目を集めることになりました。WECのポルシェチームにいたときにル・マン24時間レースで同じような経験はしていましたが、同じく大きなプレッシャーがありました。でも、F1でのそれはまた違ったもので、いろいろな人がさまざまな角度から批評して、なかには本当のことを言っているのか怪しい人もいますからね」

    「顕微鏡で隅々まで見られているような感覚で、どんなときも油断なりません。時には自分では分からないことにも対処を迫られます。今年の序盤3戦で、僕の行く末に疑問符が付けられました。長期の契約を結んでいるにもかかわらず、2~3戦で交代させられるなんて言う人もいたんですよ。居心地のいい状況とは言えませんでしたね」

    「早いタイミングでそんなプレッシャーにさらされるのがフェアだとは思いません。でも、それによって強さを増すことができたとも言えます」

    「結果が出せていない中でも、自分はF1ドライバーにふさわしいと感じていましたし、成長しているとも思っていました。でも、それは理想的なシナリオとは考えていませんでした。ただ、一戦ごとに多くを学び、どんどん力をつけている実感はあったんです。時には不運に見舞われ、フラストレーションが溜まることもありましたが、自信を持てることも多くありました」

    ブレンドン・ハートレーはバクー(アゼルバイジャン)で初ポイントを獲得したが、それよりも数戦後のカナダや、先日の鈴鹿での予選での走りの方が印象に残っていると話す。

    「カナダの予選結果は、自分にとって大きいものでした。いろいろな噂が話題になっていた最中で、初めて予選でチームメートを上回り、0.5秒差をつけたんです。“どうだ、僕はできるんだ。君たちがプレッシャーをかけても結果を出せるんだぞ”ということが示せたと感じました。でも、レースはランス・ストロール(ウイリアムズ)と接触して不運にも1周目で終わってしまいましたが…」

    「あとは、難しいコンディションで行われたブダペスト(ハンガリー)のQ2ですね。少し問題があって遅れてコースインしたのですが、雨が強まってどんどん悪化していくコンディションの中で、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)とダニエル・リカルド(レッドブル)を上回ってQ3へ進んだんです。あれはすばらしいラップでしたね」

    「そして、もう一つ、ホンダのホーム・鈴鹿の大観衆の中で予選6番手を獲得したときは、最高の気分でした。またもや雨で難しい状況の中、“少しのミスもできない”という緊張感は、気持ちのいいものでした。残念ながらレースでは僕ら2台ともタイヤに苦しみ、順位を落とす結果となってしまいましたが。でも、これらの瞬間が、僕にとって今季ここまでのハイライトだと思います。もちろん、悪い場面もあったし、なかには僕がコントロールできないことが原因のものも含まれます。ただ、今年の初めよりも、明らかによくなっていると思います」

    タイヤの問題は、ブレンドン・ハートレーがF1と他カテゴリーが大きく違うと感じることの一つだった。ブレンドン・ハートレーは、その点がこの1年で成長してドライビングに活かされている点だと考えているが、コース外で学んだことも大きいようだ。

    「正直なところ、うまくいったレースも失敗したものもありますが、前を向いて振り返らないのが僕のスタイルです。だから、今この瞬間は、今週末すべきことに集中して、願わくばいい結果を得たいですね」

    「そうすることが今年の僕の戦略でした。終わったレースで何ができたかを気にするのではなく、次に迎えるレースに集中し、目の前のタスクをこなしていくんです」

    今年の1月には長年交際していたサラさんと結婚し、ブレンドン・ハートレーにとってはまさに嵐のような1年だった。しかし、コース内外でさまざまな経験をしたからといって、それが彼の性格まで変えてしまうことはないと語る。

    「僕はそんなに変わっていないつもりです。15歳で故郷を離れてヨーロッパで暮らしてきました。もちろん年々成長を重ねていますが、自分のルーツは忘れていません。変わらぬ価値観を持ち続けています。サラとは長い間一緒に過ごしてきて、苦しいときも楽しいときも共有してきました。それは、僕が一人の人間として大切にしていることなんです」

    「特にプライベートの部分は変わっていないんじゃないかな。僕はすごく単純な男で、マウンテンバイクやロードバイクに乗るのが大好きな一般人なんですよ。だから、F1ドライバーだからといってそれをひけらかしたりしないし、F1という非日常の世界で暮らす中で、比較的普通の感覚を持っていたいなと思います」

  • ブレンドン・ハートレー、トロロッソ・ホンダ残留に手応え

    ブレンドン・ハートレー、トロロッソ・ホンダ残留に手応え

    トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーは、最近のパフォーマンスは、F1での将来に対する疑問に対して自分に必要な資質があることを示していると考えている。

    ブレンドン・ハートレーは、シーズン序盤から交代が噂されており、現在はF2ドライバーのアレクサンダー・アルボンが2019年にダニール・クビアトのチームメイトとしてトロロッソ・ホンダを走らせると噂されている。

    レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、ブレンドン・ハートレーの残留のための条件についてのメディアからの質問に対し、残りのシーズンでチームメイトのピエール・ガスリーを倒すという目標を語っていた。

    ブレンドン・ハートレーは、先週末に開催されたF1アメリカGPで最後尾からスタートして11位でフィニッシュ。エステバン・オコンとケビン・マグヌッセンが燃料ルールの違反で失格となったことで9位に繰り上がった。

    「過去数戦には満足している。でも、毎週、自分の将来についての疑問に答えなければならないことをうっとうしく感じているよ」とブレンドン・ハートレーはコメント。

    「チームメイト(ピエール・ガスリー)を倒さなければならないとメディアで読んだ。シンガポールではチームオーダーが出されるまで僕が前にいたし、ロシアでもクルマが故障するまで僕が前にいた。鈴鹿では予選で僕が前だったし、ここでも僕が前にいた」

    「だから、何が起こるか見てみよう」

    F1アメリカGPでの9位はブレンドン・ハートレーにとって3度目のポイントフィニッシュであり、F1でのベストリザルトでもある。ピエール・ガスリーは、ハートレーより3つ後ろの12位でレースを終えている。

    新しいレースリザルトを受けて、ブレンドン・ハートレーは「20番手から9位でフィニッシュして2ポイントを獲得した。良いオーバーテイク、タイヤマネジメント、ピットからのコミュニケーション、戦略、ピットストップ。レースでの僕たちのペースではこれは最大限の結果だ。自分のレースにとても満足している。僕は戦っている」と自身のTwitterに投稿した。

  • トロロッソ・ホンダ:F1アメリカGP 決勝レポート

    トロロッソ・ホンダ:F1アメリカGP 決勝レポート

    トロロッソ・ホンダは、F1アメリカGPの決勝レースで、最後列からスタートしたブレンドン・ハートレーが9位入賞でドイツGP以来のポイントを獲得。ピエール・ガスリーは12位で完走を果たした。

    第18戦F1アメリカGP、決勝レースが10月21日(日)の午後1時10分より行われた。サーキットは、この週末で一番の好天となり、気温も20℃まで上がり、決勝を迎えた。

    トロロッソ・ホンダの2台は、パワーユニット(PU)交換のペナルティーのため、最後列グリッドとなり、ピエール・ガスリーが19番手、ブレンドン・ハートレーは20番手。2台はともにスーパーソフトタイヤでスタートした。

    午後1時10分にフォーメーションラップがスタートし、56周のレースが幕を開けた。1周目、第1コーナーなどで複数のアクシデントが起こったが、ガスリーとハートレーはそれらに巻き込まれることなく通過し、1周終了時にはハートレーが12番手、ガスリーが14番手と大きくポジションを上げた。その後、スピンして追い上げてきたフェラーリのセバスチャン・ベッテルにパスされ、それぞれポジションを落とす。9周目にレッドブルのダニエル・リカルドがコース上にストップし、ハートレーは12番手に戻った。このストップでVSC(バーチャルセーフティカー)が発動され、そのタイミングでガスリーはピットインし、ソフトタイヤに交換、15番手でレースに戻る。

    同様に上位車のピットインもあり、ハートレーは11番手に上がり、レースは中盤を迎える。20周を過ぎ、各車ピットインのタイミングとなった。ハートレーは、タイヤ交換を引き延ばし、26周目に8番手に上昇する。28周目にハートレーはピットインし、ソフトタイヤに交換すると、15番手でレースに戻った。一方、14番手を走行していたガスリーは、序盤に交換したタイヤの磨耗が進み、ペースを上げられない状況。他車のピットインでガスリー12番手、ハートレー13番手となり、35周目にガスリーとハートレーのポジションが入れ替わり、ハートレーが12番手となった。その直後の37周目、ガスリーは2度目のピットインを行い、ウルトラソフトタイヤに交換、15番手でレースに戻る。

    40周目、上位車のピットインによってハートレーは11番手になる。ガスリーは15番手からペースを上げて追い上げ、50周目に前車をオーバーテイクし14番手にポジションアップ。ハートレーも一時は後続に迫られたが、終盤自己ベストラップを更新するハイペースで走行し、11番手でチェッカーフラッグを受けた。

    レース後、上位の選手2人が失格となり、ブレンドン・ハートレーは9位に、ピエール・ガスリーは12位に繰り上がった。ハートレーは、ドイツGP以来のポイント獲得を果たした。

    F1第19戦メキシコGPはメキシコシティのアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスで10月26日~28日に行われる。

    ブレンドン・ハートレー (9位)
    「2ポイントを獲得できた今日の自分のレースとパフォーマンスに、とても満足しています! 攻めるべきところで力を発揮できましたし、タイヤのマネージメントもうまくできたと思います。チームがピットから必要な情報を教えてくれていたし、メカニックもピットストップでいい仕事をしてくれました。この結果はすばらしいチームワークのおかげだったと思います。最後尾スタートからの9位フィニッシュは僕たちのできることすべてを発揮できた結果で、今日のレース運びにはとても満足しています。ポイント獲得に至らなかったレースもありますが、ここ最近のレースはどれも手応えを感じていたものばかりだったので、今シーズンの残りのレースにも期待をしています」

    ピエール・ガスリー (12位)
    「今日は僕にとって長く、難しい1日でした。19番手からのスタートだったので、決して簡単なレースにはならないと覚悟をしていました。レーススタート直後の大混乱の1周目でデブリを拾ってしまい、フロアに少しダメージを負ってしまいました。なんとか解決できないかとあらゆることを試したのですが、残りのレースに耐えられるほどのグリップ力はタイヤに残っていませんでした。そこで2ピットストップ作戦を取ることにしたのですが、状況を思ったように改善できませんでした。予選でのペースはとてもよかったので、週末全体ではポジティブな面もあったかと思います。レースを万全な状況で戦うことができずに残念でしたが、このペースのまま次戦のメキシコGPでは予選から争い、チームのためにいい結果で終えられるようにがんばります」

    フランツ・トスト (トロロッソ チーム代表)
    「グリッド後方からスタートしたことを考えると、9位という結果はいいものだったと思います。ブレンドンはタイヤマネージメントをうまく行い、後方からの迫るエリクソン選手(ザウバー)からポジションを守り切ってくれました。ピエールは5コーナーでのクラッシュを避けるためコースアウトし、その際にフロント部分をクラッシュしてしまったのが原因で、フロアにダメージを負ってしまいました。その結果ダウンフォースを失い、ブレーキ時にマシンが不安定になる症状に見舞われ、残りのレースではペースを取り戻すことができなかったようです。それにもかかわらず、12位でレースを終えて健闘してくれました。チームとしてこのレースで貴重な2ポイントを獲得できたので、これから次のメキシコGPに向けて前向きに準備していきたいと思います」

    田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「今週も難しい週末になりました。予選のパフォーマンスは悪くありませんでしたが、結果としてはその速さをレースで見せることができませんでした。ただ、ブレンドン選手は最後尾からスタートして11位と粘りの走りを見せてくれました。最終的に、レース後の裁定によりポイントを獲得できたことはよかったと感じています。パッケージとしてまだ改善が必要だとも感じていますし、残り3戦でチームと一緒にさらに前進していきたいと思います」

    関連:【動画】 F1アメリカGP 決勝レース ハイライト

  • 日産 「トロロッソはアレクサンダー・アルボンの起用を望んでいる」

    日産 「トロロッソはアレクサンダー・アルボンの起用を望んでいる」

    日産e.damsのチーム代表ジャンポール・ドリオは、トロロッソ・ホンダでF1デビューの可能性があるアレクサンダー・アルボンのために“解決策”を見い出そうとしているが、日産とe.damsはこのような状況に“非常に不満を抱いている”と認める。

    日産e.damsは、アレクサンダー・アルボンと3年間のフォーミュラE契約を結んだが、トロロッソ・ホンダが起用を望んでいることで、アルボンは契約を解消する方法を模索している。

    レッドブルは数年前にアレクサンダー・アルボンをジュニアプログラムから外しているが、先週、ヘルムート・マルコは来シーズンのトロロッソ・ホンダのドライバーとして起用すべく、彼と日産と交渉を行った。

    交渉はフォーミュラEの合同テスト期間中に行われたことで、アレクサンダー・アルボンはテストに参加せず、日産は貴重な走行時間を失うことになり、最終日にはオリバー・ローランドを走らせることになった。

    「予期せぬことだった」とジャンポール・ドリオは Autosport にコメント。

    「DAMSと日産e.dams内は非常に不満を抱いている。DAMSとフォーミュラEに関して、我々はアレクサンダー・アルボンのレースを経済的に支援するために多くのことを行ってきたからね」

    「我々は彼に良いクルマを与えた。ART Grand Prixに所属していた1年前は彼はあまりパフォーマンスを発揮できずにいた。そして、我々とともに彼はとても速いことを示した。それは疑いのないことだ」

    「我々は彼と3年契約を結んだが、突然連絡があった。我々は彼に多くの手を差し伸べ、イメージを輝かせていた。トロロッソがヘルムート・マルコと一緒にやってきて、アルボンをクルアに乗せたいと言ってきた」

    「彼がどうしたいかは誰に聞いても答えはわかるだろう。彼はF1について話をしているし、ドライバーであれば、常にそれを夢見るものだ。答えはわかっている」

    「なので、我々はトロロッソと交渉している。想像できると思うが、日産のトップマジメントはあまり快く思っていない。彼らはとても不満を抱いている。我々は彼と3年契約を結んでいるのだからね。だが、我々は解決策を見つけ出そうとしている」

    ジャンポール・ドリオは、まだ何も決定しておらず、トロロッソ、アレクサンダー・アルボン、日産との愛大n交渉は継続していると明かした。

    「我々は解決策を見つけようとしている。もう運転したくないドライバーがいるときに何ができるか? だが、我々には契約がある。それは明らかだ」とジャンポール・ドリオはコメント。

    「現時点で何も完了はしていない。オリバー・ローランドをクルマに乗せたのはそれが理由だ。サードドライバーのような立場でね。我々はどのように発展するか今後2~3週間見ていくことになるだろう」

    「我々は全員にとってベストな解決策を見つけるためにトロロッソと交渉を行っている」

  • トロロッソ・ホンダ 「チームにとって貴重な2ポイント」 / F1アメリカGP

    トロロッソ・ホンダ 「チームにとって貴重な2ポイント」 / F1アメリカGP

    トロロッソのチーム代表フランツ・トストが、F1アメリカGPの決勝レースを振り返った。

    トロロッソ・ホンダの2台は、パワーユニット交換によるペナルティでピエール・ガスリーが19番手、ブレンドン・ハートレーが20番手からレースをスタート。1周目にハートレーが12番手、ガスリーは14番手まで順位を上げる。

    1ストップ戦略を採用したブレンドン・ハートレーは11位、序盤にマシンにダメージを負って2ストップに切り替えたピエール・ガスリーは14位でチェッカー。レース後の上位2台が失格となったことで、ブレンドン・ハートレーはドイツGP以来の入賞となる9位、ピエール・ガスリーは12位が最終リザルトとなった。

    「グリッド後方からスタートしたことを考えると、9位という結果はいいものだったと思う」とフランツ・トストはコメント。

    「ブレンドンはタイヤマネージメントをうまく行い、後方からの迫るエリクソン選手(ザウバー)からポジションを守り切ってくれた。ピエールは5コーナーでのクラッシュを避けるためコースアウトし、その際にフロント部分をクラッシュしてしまったのが原因で、フロアにダメージを負ってしまった。その結果ダウンフォースを失い、ブレーキ時にマシンが不安定になる症状に見舞われ、残りのレースではペースを取り戻すことができなかったようだ。それにもかかわらず、12位でレースを終えて健闘してくれた」

    「チームとしてこのレースで貴重な2ポイントを獲得できたので、これから次のメキシコGPに向けて前向きに準備していきたいと思う」

  • トロロッソ・ホンダ、空力アップグレードの実戦投入を見送り

    トロロッソ・ホンダ、空力アップグレードの実戦投入を見送り

    トロロッソ・ホンダは、F1アメリカGPの初日のフリー走行でピエール・ガスリーのマシンに投入していた空力アップグレードの実戦投入を見送った。

    トロロッソ・ホンダは、今週末のF1アメリカGPに新型フロントウイング、改良版フロアを含めたアップグレード版の空力パッケージを導入。1台分しか用意できなかったため、ピエール・ガスリーのマシンに搭載された。

    しかし、金曜日はウエットコンディションとなり走行が限られ、予選前に旧仕様の戻し、決勝で使用しないことを決断した。

    ピエール・ガスリーは「最終的にFP3後に取り外した。ブレンドン(ハートレー)と同様のパッケージだった」と説明。

    「最大限を引き出す方法を理解するための時間があまりなかった。本来のゲインを得るためには、もっと多くの走行をして、もう少し分析する必要があると思っている。それで、今週末は古いパッケージと同様のパッケージに戻ることを決断した」

    「来週のメキシコがドライならばもっとテストを行う予定だ」

    ホンダは、F1日本GPで使用した“スペック3”エンジンの課題を修正すべく、小さな変更を加えた仕様を今大会に導入。2台は揃ってQ2に進出するも、2台ともグリッド降格が決まっているためアタックは行わず、調整のための走行に留まった。

    ピエール・ガスリーは、空力アップグレードがなくても予選Q1で7番手タイムをマーク。レッドブル・レーシングからわずかコンマ1秒遅れのタイムだった。

    2019年にルノーからホンダに変更売るレッドブル・レーシングに移籍することが決定しているピエール・ガスリーは、ホンダの“スペック3”エンジンのパフォーマンスを改めて称賛した。

    「全てがかなりいい感じだ。僕たちは鈴鹿と同じように新スペックで優れたパフォーマンスを示した」とピエール・ガスリーはコメント。

    「今週末、僕たちは同様のエンジンを搭載している。パフォーマンス面のゲインはないけど、わずかにコンポーネントが異なる。本当にポジティブだと思う。新スペックはうまく機能している」

    「あまり興奮しすぎたくはないけど、彼らがルノーと比較して良いステップを果たしているのは明らかだ。もちろん、僕たちはまだメルセデスとフェラーリには遅れているけど、彼らは追いつこうとしているし、彼らが今やっている作業は成果を挙げている」

    チームメイトのブレンドン・ハートレーは、ガスリーほど競争的ではなかったものの、最後の走行でマクラーレンのフェルナンド・アロンソを上回ってQ2進出を果たしている。

    だが、ブレンドン・ハートレーが土曜日に最も目立った瞬間は、最終プラクティスでヘイローの空力パーツが壊れてヘルメットに直撃したことだった。

    「何かが頭にぶつかったと感じた。実際に何かはわからなかったけどね」とブレンドン・ハートレーはコメント。

    「無線でヘルメットに何かが当たったようだと伝えて、クルマをチェックしたけど、それはヘイローのカーボンファイバーの上面だった。大きなドラマではなかったけど、もちろん、クルマから外れてはいけないものだ」

    「300km/hだったら少し驚いただろうけど、大きなものではなかった」

  • トロロッソ・ホンダ:F1アメリカGP 予選レポート

    トロロッソ・ホンダ:F1アメリカGP 予選レポート

    トロロッソ・ホンダは、F1アメリカGPの予選Q1でピエール・ガスリーが7番手タイムをマーク。パワーユニット(PU)交換のペナルティーにより、ブレンドン・ハートレーとともに2台は決勝で最後列から上位進出に挑む。

    第18戦アメリカGPは2日目を迎え、P3と予選が行われた。前日までの雨は上がり、空は厚い雲に覆われているものの、降雨の確率は低い予報で一日が始まった。

    P3が開始された午後1時、気温18℃、路面温度20℃、降水確率20%で、やや風が強く肌寒さを感じるドライのコンディションとなった。トロロッソ・ホンダの2台は、ピエール・ガスリーがスーパーソフトタイヤで、ブレンドン・ハートレーがソフトタイヤでコースイン。積極的に周回を重ねる。ガスリーは昨日から、ハートレーは本日から新たなPUに交換し、昨日は雨で十分な走行ができなかった分、マシンのセッティングのためにより多くの周回をこなした。セッション残り20分を切り、2台はウルトラソフトタイヤに履き替え、アタックシミュレーションを行う。ガスリーは1分36秒211、ハートレーは1分36秒330のベストラップをマーク。セッション終盤には、新品のウルトラソフトタイヤに替えもう一度アタックシミュレーションへ。ガスリーは1分35秒713と大幅にタイムアップを果たしたが、ハートレーはアタック中にスピンを喫し、タイムアップならず。ガスリーは12番手、ハートレーは19番手でこのセッションを終えている。

    午後4時、夕方になり肌寒さが強くなったコンディションの下、予選が開始された。Q1最初のアタックでは、ハートレーが1分36秒943、ガスリーが1分36秒457をマークしたが、ガスリーはターン19でコースをはみ出したためにこのタイムは抹消された。2台はすぐさまニュータイヤに替えて2回目のアタックに。ガスリーは1分35秒192、ハートレーは1分35秒703と、ともにベストタイムを更新した。セッション終盤に、再びニュータイヤに替えて3回目のアタックを行い、ガスリーは1分34秒850、ハートレーは1分35秒206と、ともにベストラップを更新。Q1でガスリーは7番手、ハートレーは15番手となり、ともにQ1突破を果たした。

    Q2では、2台ともグリッド降格が決まっているためアタックは行わず、調整のための走行を行い、リザルト上はピエール・ガスリーが13番手、ブレンドン・ハートレーが14番手で予選を終了した。トロロッソ・ホンダの2台は、PU交換によるペナルティーのために、決勝は最後列から上位進出を狙う。

    F1アメリカGP決勝レースは10月21日(日)午後1時10分(日本時間22日午前3時10分)にスタートする。

    田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「今日のP3では通常の土曜と比較して、ロングランでの走行を長めに行い、決勝にフォーカスしてセットアップを進めました。限られた時間の中でもいい形でセッティングを進められましたし、Q1での結果はとてもポジティブなものでした。明日は後方からのスタートになりますが、できる限りプッシュして、米国のファンの前でいいレースを見せられればと思います」

    ジョディ・エギントン (トロロッソ 副テクニカルディレクター)
    「今日は今週末で初めてドライでの走行ができ、このサーキットを初めて走るピエールにとっては、特に重要な一日でした。金曜日はドライであまり走れなかったので、今日のP3をフルに使ってタイヤのデータを集め、昨日できなかったセットアップも進めました。チームは膨大な作業を完了すべく懸命に仕事を進め、2人のドライバーもそれぞれ違うコンパウンドのタイヤでさまざまな状況を試し、PUのセッティングも行いました。また、ショートランではロングラン時に行ったセットアップの評価を行うことがでました。PU交換ペナルティーがあるので、予選の走り方もいつもとは異なりましたが、2人とも3回のアタックを行い、マシンパッケージについて理解を深めることができました。ピエールはかなりの競争力を発揮し、Q1を7番手で終えましたが、ラップタイムを見るとQ3進出の可能性も十分あったと思います。ブレンドンはやや遅れましたが、15番手を確保しました。両者ともにQ2へ進出しましたが、PU交換によって後方グリッドになるのは決まっていたので、Q2ではタイム計測を行いませんでした。ただ、このPU交換を決断したことで、パフォーマンスは上がっていますし、これはシーズン残りのレースも続いていくわけですから、満足しています。明日のレースでは、PUのパフォーマンス向上も考慮すると、いいレースができるチャンスは十分ありますし、2台ともにポジションを上げていけると感じています」

    ピエール・ガスリー
    「今日のQ1はとてもポジティブなものでした。ラップを楽しむことができましたし、7番手で終えられました。決勝は後方からのスタートが決まっていたので、Q2ではタイムを計測しませんでしたが、新エンジンは素晴らしく、マシンの感触も本当によかったです。レースウイークを通じて、マシンを気持ちよくドライブできており、ウエットでもドライでもいい挙動になっています。明日のレースでは前を行くマシンをオーバーテイクして、クリーンなバトルをせねばならず、簡単にいかないことは分かっていますが、今日のようなパフォーマンスを発揮できれば、思い切りプッシュしますし、最高の結果を出したいと思います」

    ブレンドン・ハートレー
    「明日は後方からスタートするので、予選の結果は重要ではありませんでした。午前のセッションを終えて、レースに向けてなるべく多くのセットアップを進め、Q2はスタート練習に使いました。明日は追い上げのレースになりますが、僕らは戦えるペースを持っています。すべてのチャンスを活かして順位を上げられればと思いますし、そうなるように準備していかなければなりません」

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  • 日産e.dams、アレクサンダー・アルボンとの契約解消の可能性を示唆

    日産e.dams、アレクサンダー・アルボンとの契約解消の可能性を示唆

    日産は、トロロッソ・ホンダとの契約が噂されているアレクサンダー・アルボンにF1でのチャンスを与えるために契約を解消する可能性があることを示唆した。

    今年、F2に参戦しているアレクサンダー・アルボンは、来期から日産とフォーミュラE参戦の複数年契約を結んだ。

    しかし、トロロッソ・ホンダは、2019年のダニール・クビアトのチームメイトとしてアレクサンダー・アルボンに照準を定めているとされ、レッドブルはアルボンの契約解消について日産と交渉を行っていると報じられている。

    先週、バレンシアでフォーミュラEの合同テストが行われたが、アレクサンダー・アルボンが日産e.damsのマシンを走らせることはなかった。

    日産 e.damsのチーム代表ジャンポール・ドリオは「アレックスから電話があり、その後、ヘルムート・マルコから日本から電話があり、我々が先に進めて解決策を見つけなければならないプロセスがスタートしていることを把握した」とコメント。

    ジャンポール・ドリオは、日産としてはアレクサンダー・アルボンの将来を妨げるつもりはないことを示唆した。

    「F1で走るチャンスがある22歳のドライバーがいるとき、それが彼にとってどのようなものであるかは我々全員がわかっている。それは彼らの人生だ」とジャンポール・ドリオはコメント。

    「契約と戦うことになることはわかっている。我々は契約を結んでいるからね。それはかなり明白なことだ。だが、若い男のキャリアを傷つけることはできない」

    しかし、レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、トロロッソ・ホンダがアレクサンダー・アルボンと契約するのは確定だとの見方を否定した。

    「何もフィックスはしていない。現時点では憶測以上のなにものでもない」とクリスチャン・ホーナーはオースティンで語った。

  • トロロッソ・ホンダ 「PU交換がなければQ3進出の可能性も十分あった」

    トロロッソ・ホンダ 「PU交換がなければQ3進出の可能性も十分あった」

    トロロッソの副テクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンが、F1アメリカGPの予選を振り返った。

    トロロッソ・ホンダの2台は揃ってQ2に進出するも、2台ともグリッド降格が決まっているためアタックは行わず、調整のための走行を行い、リザルト上はピエール・ガスリーが13番手、ブレンドン・ハートレーが14番手で予選を終了した。

    「今日は今週末で初めてドライでの走行ができ、このサーキットを初めて走るピエールにとっては、特に重要な一日だった」とジョディ・エギントンはコメント。

    「金曜日はドライであまり走れなかったので、今日のP3をフルに使ってタイヤのデータを集め、昨日できなかったセットアップも進めた。チームは膨大な作業を完了すべく懸命に仕事を進め、2人のドライバーもそれぞれ違うコンパウンドのタイヤでさまざまな状況を試し、PUのセッティングも行った。また、ショートランではロングラン時に行ったセットアップの評価を行うことができた

    「PU交換ペナルティーがあるので、予選の走り方もいつもとは異なったが、2人とも3回のアタックを行い、マシンパッケージについて理解を深めることができた。」

    「ピエールはかなりの競争力を発揮し、Q1を7番手で終えたが、ラップタイムを見るとQ3進出の可能性も十分あったと思う。ブレンドンはやや遅れましたが、15番手を確保した。両者ともにQ2へ進出したが、PU交換によって後方グリッドになるのは決まっていたので、Q2ではタイム計測を行わなかった」

    「ただ、このPU交換を決断したことで、パフォーマンスは上がっているし、これはシーズン残りのレースも続いていくわけなので、満足している」

    「明日のレースでは、PUのパフォーマンス向上も考慮すると、いいレースができるチャンスは十分あるし、2台ともにポジションを上げていけると感じている」

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