カテゴリー: トロロッソ

  • ホンダF1 山本雅史、レッドブルとの契約発表からの歩みを振り返る

    ホンダF1 山本雅史、レッドブルとの契約発表からの歩みを振り返る

    ホンダF1のマネージングディレクターを務める山本雅史が、レッドブルへのパワーユニット(PU)供給を発表してからの歩みを振り返った。

    2018年6月19日、ホンダF1の歴史に新たな1ページが追加され。トロロッソを新たなパートナーとして迎えた新シーズンが順調に進み、2019年からはアストンマーティン・レッドブル・レーシングへもパワーユニットを供給することを正式に発表したのがこの6月19日だった。

    合意に至るまでの経緯を語るには、トロロッソとの関係がスタートした2017年9月まで遡らなければならない。ほどなくして、新設されたテクニカルディレクターに田辺豊治が就任し、チームの再構築を行ったのも、山本雅史 ホンダF1 マネージングディレクターが将来的な2チーム供給の可能性を見据えてのことだった。

    「新体制のトップとして田辺さんを迎えて新たなスタートを切ったとき、我々の目標はまず一歩前進することでした。マクラーレン時代の経験もあり、トロロッソとはとにかくいいコミュニケーションを取ることを目指したんです。そのときには、将来的なレッドブルとの契約の可能性も見据えていました」と山本雅史は振り返る。

    「ヘルムート・マルコ博士とは、サーキット外でよく話すようになっていたんです。トロロッソとの合意が発表されたあとからですが、空港で話したり、夕食をともにしたりして、お互いについてさまざまな内容を話していました」

    「2018年のカナダGPでPUの性能評価を行おうことで最初から決まっていた」
    トロロッソへの供給が発表されたのは17年のシーズン終盤であり、開幕までのタイトなスケジュールの中で、開発になるべく多くの時間を割くことが重要だった。山本雅史はその先に訪れる、ホンダ PUの性能評価のタイミングを認識していた。

    「2017年のシンガポールGPというタイミングで決まったために開発の開始は遅いタイミングとなったので、今年とは違い、昨年のトロロッソはホンダエンジンに合わせたシャシーを開発することができませんでした」

    「こうした事情もあって、ホンダとレッドブルの間では、2018年のカナダGPでPUの性能評価を行おうということになっていました。ということで、最初から締切が決まっていたんです」

    2018年のシーズン序盤、ピエール・ガスリーが第2戦バーレーンGPで4位、第6戦モナコGPで7位となるなど好結果を残し、レッドブルのホンダファミリー入りが実現することになった。

    「今シーズン開始時は、トロロッソと迎える2シーズン目が本当に楽しみでしたし、レッドブルと組むことになって彼らのシャシーと我々のPUがどんな成果を残せるのかも楽しみでした。2019年のレッドブルとトロロッソの2チーム体制に向けた開発は、昨年の正式発表のあと、すぐに開始した」

    「トロロッソのみに供給していた際にはチームと一緒に開発を進めていましたが、レッドブルが加わることになったことで、やり方を変えました。レッドブル、トロロッソはそれぞれ独立したチームですが、彼らにはレッドブルテクノロジーという技術部門を司る会社があるので、彼らと開発に関する話を進めるかたちになったんです」

    「ホンダとしてはレッドブルとトロロッソのどちらか向けにPUを開発しているわけではないので、一つの仕様のPUを作り、それをレッドブルテクノロジーがチーム間のバランスを取るようになっています」

    トロロッソとの1年目は、ハンガリーGPでもトップ6入りするなどの結果を残しつつ、ホンダにとって15年のF1復帰以来初めてとなる2チーム体制に向けて多くの学習とチャレンジを行う期間でもあった。

    「田辺さんは4台のマシンを問題なく安定して走らせるための要ですから、とても重要な役割を担っており、ここまで非常にうまくやってくれています」

    「レッドブルとの連携が決まってから、田辺さんの下にそれぞれのチームを担当するチーフエンジニアを置こうと考えました。トロロッソに本橋さん、レッドブルはデビッド・ジョージさんが務めてくれています。この体制はとてもうまくいっていると思っていて、満足しています」

    体制強化を行ったことで、プレシーズンから期待は高まりましたが、それはレッドブルとホンダに向けての期待だけではあなかった。

    「正直に言って、本当に楽しみで仕方なかったです。レッドブルは豊富なリソースを持ったとてもレベルの高いチームですので、非常にわくわくしていましたし、トロロッソとは2年目でホンダ PU向けに開発したマシンで初めて戦うことになるわけですから、どんなシーズンになるのかも楽しみにしていました」

    レッドブルへのパワーユニットを供給を開始したホンダは、F1オーストリアGPでマックス・フェルスタッペンが復帰後初、そして、16年ぶりとなる優勝をもたらした。F1ドイツGPではマックス・フェルスタッペンが優勝、トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトが3位表彰台を獲得。ホンダF1として1992年以来のダブル表彰台という偉業を達成した。また、F1ハンガリーGPではホンダF1にとってマックス・フェルスタッペンが16年ぶりとなるポールポジションを獲得している。

    「トータルではここまで順調だと思っています。特にコミュニケーションの面ではうまくやれていますし、PUの開発についてはレッドブルとホンダで決めたプランに沿って進められています。レッドブルからパワーはどれだけでも欲しいといつも言われていますけどね(笑)」

  • 【動画】 ホンダ 「F1への挑戦2019」篇を公開

    【動画】 ホンダ 「F1への挑戦2019」篇を公開

    ホンダF1は、新しい動画「F1への挑戦2019」篇を公開を公開した。

    モータースポーツ世界選手権への参戦60周年となる今年、ホンダは、トロロッソに加えてレッドブル・レーシングへのF1エンジン供給を開始。F1オーストリアGPではマックス・フェルスタッペンが2015年のF1復帰して以来、初勝利。ドイツGPでも2勝目を挙げ、ハンガリーGPでは16年ぶりとなるポールポジションを獲得するなど、大躍進を続けている。

    2019年。
    モータースポーツ世界選手権への参戦60周年である今年、
    Hondaは、Red Bull Toro Rosso Honda(レッドブル・トロロッソ・ホンダ)、
    Aston Martin Red Bull Racing (アストンマーティン・レッドブル・レーシング)
    2チームにパワーユニットを供給。

    新たなチーム体制で、勝利、そして
    その先の頂点の座を目指して挑戦し続けます。

    Red Bull Toro Rosso Honda
    #23 Alexander Albon
    #26 Daniil Kvyat

    Aston Martin Red Bull Racing
    #10 Pierre Gasly
    #33 Max Verstappen

    To Challenge To Win.
    挑戦者じゃなければHondaじゃない。

  • ルカ・ギオット、トロロッソ・ホンダとの交渉を否定

    ルカ・ギオット、トロロッソ・ホンダとの交渉を否定

    ルカ・ギオットは、報じられたトロロッソ・ホンダとの交渉を否定。トロロッソ・ホンダはもちろん、誰からも連絡は受けていないが、F1シート獲得は目指していると語った。

    ルカ・ギオットは、2017年のハンガリーGPに開催されたインシーズンテストでウィリアムズのF1マシンをテストした経験があり、最近、Sky Italia は、トロロッソ・ホンダとヘルムート・マルコが2020年のドライバーとしてギオットの起用を検討していると報じられていた。

    だが、ルカ・ギオットは、トロロッソ・ホンダからコンタクトはないとその報道を否定した。

    「トロロッソから電話は受けていない」とルカ・ギオットは Motorbox にコメント。

    「もちろん、チャレンジしたいし、僕に電話するつもりの人がいるかもしれない」

    「でも、現時点でファエンツァからは言うまでもなく、誰とも連絡をとっていないというのが事実だ。完全にゼロだ」

    現在、Virtuosi RacingからF2に参戦するルカ・ギオットは、2度のポールポジション、2勝を挙げ、ランキング4位につけている。

  • ダニール・クビアト 「ホンダF1が進歩したことは結果が証明している」

    ダニール・クビアト 「ホンダF1が進歩したことは結果が証明している」

    トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは、ホンダF1が大きな進歩を遂げたことは結果が証明していると語る。

    今年、トロロッソ・ホンダでF1復帰を果たしたダニール・クビアトは、雨で大波乱となったF1ドイツGPで3位表彰台を獲得。雨で大波乱の展開となったF1ドイツGPで3位表彰台を獲得。トロロッソにとって11年ぶり2度目、自身にとってもレッドブル時代の2016年の中国GP以来となる3度目の表彰台となった。

    ダニール・クビアトは、ホッケンハイムでの表彰台は、ハンガリーで経験した初めての表彰台のときよりも人間的に丸くなった結果だと考えている。

    「あの頃にくらべると、精神的に少しタフなったと思う。いくつものレースウイークを過ごしながら、起きたことをすべて受け入れて、ハードワークを継続していくというのが、難しいこともあった。今は、一貫して物事に取り組めるようになってきた。仕事も、そのやり方も変わっていないけど、当時は少しだけ違いった」

    「当時、まだドライバーとしても、人間としても、自分自身を模索していたところだった。なにが正しいのか、なにが間違っているのか、分からないこともあったが、今ははっきりとしてきている。その感覚が、大いに役立つ」。結局のところ、それは小さなことだ。ドライブビングの才能だけではなく、いつ、どのように動くのが正しいのかを見極めて仕事をしていくかを考えることが大切だ。何にでも通じることだと思う」

    F1に復帰した今シーズンは、初めてホンダの一員として過ごすシーズンでもあるが、25歳のダニール・クビアトにとって、ホンダと一緒に仕事をし、そのメンタリティに触れることはいいことだと語る。

    「とても楽しんでいるよ。みんな一生懸命に仕事をするし、常にいいアイデアを持ち合わせている。現場のエンジニアは話しやすい人たちで、いつも気軽に彼らのもとを訪れている。ここ数年でホンダは大きな進歩を遂げたことは結果が証明しているし、これからもそうであってほしいね」

    F1ハンガリーでのレースを終えて、F1も夏休みに入った。だが、F1ドイツGPでの表彰台は前日にダニール・クビアトには第1子が誕生しており、「休み」という言葉はひょっとしたら正確ではないのかもしれない。

    「(休みじゃないかもというのは)本当だよね(笑)でも、家族と過ごす間も、学ぶべきことはたくさんあると思る。今後どうなるかは分からないけど、ガールフレンドのケリーとともに、いい両親になれると思っている。子育てを楽しむことができればいいなと思っている。そして、もうちょっと睡眠が取れるといいかな(笑)」

  • カシオ、スクーデリア・トロロッソ・リミテッドエディション第7弾を発売

    カシオ、スクーデリア・トロロッソ・リミテッドエディション第7弾を発売

    カシオ計算機は、“Speed and Intelligence”をコンセプトとした高機能メタルウオッチ“EDIFICE(エディフィス)”より、トロロッソ・ホンダとコラボレートした薄型クロノグラフ『EQB-1000TR/EFR-S567YTR』を9月13日に発売する。

    スクーデリア・トロ・ロッソは、イタリア北部のファエンツァを本拠地とし、新進気鋭の若手ドライバーを擁するレーシングチーム。昨年から、トロロッソはホンダとタッグを組み“レッドブル・トロロッソ・ホンダ”として参戦。大きな注目を集めている。

    カシオでは、同チームの持つ若く勢いのある躍動感、マシンに注ぎ込められた革新的な技術、そしてスピードを追い求める情熱が、“EDIFICE”の世界感と相通ずることから、2016年よりオフィシャルパートナーとしてスポンサードしている。

    今回発売される『EQB-1000TR/EFR-S567YTR』は、トロロッソ・ホンダの2019年用マシン「STR14」をモチーフとして、ボディに用いられているブルー、レッド、シルバーの3色を基調にカラーリングを施した。『EQB-1000TR』の時計全体、『EFR-S567YTR』の文字板には、それぞれチームカラーを象徴する青地に赤いラインを印象的にレイアウトし。両モデルとも、ベゼルとインダイアル以外の文字板全体には、レーシングカーに欠かせないカーボン素材を採用し、モータースポーツの精悍さを表現した。

    さらに、文字板と裏蓋にはチームロゴを、9時位置のインダイアルにはチームを象徴する牛のイラストをあしらっている。「Scuderia Toro Rosso」の世界観を随所に散りばめ、所有する喜びを得られる特別感のあるモデルに仕上がっている。

    EQB-1000TR (75,000円+税)
    タフソーラーやスマートフォンリンク機能を搭載した薄型クロノグラフ「EQB-1000」をベースモデルとして採用。ベゼル全体にカーボンを積層したパーツを採用。青地に赤いラインがポイントのバンド素材には、CORDURAファブリックを使用したケブラー繊維インサートクロスを用いることで、軽さやフィット感だけでなく、耐久性も高めた。スマートフォンアプリと連携することで、正確な時刻修正が行えるほか、ワールドタイムの設定も可能。メインとインダイヤルの2か所に表示する時刻を約300都市から選べ、世界を転戦する「Scuderia Toro Rosso」をサポートする。また、ラストラップインジケーター搭載で、前回のタイムとの差を-5から+1秒の範囲でインダイアルに指し示し、ストップウオッチ機能も充実している。計測結果をスマートフォンアプリに転送し、1/1000秒単位で200本記録できるため、レース時の詳細なラップタイムの管理にも役立つ。

    EQB-1000TR

    EFR-S567YTR (30,000円+税)
    メタルバンドの薄型クロノグラフ「EFR-S567YD」をベースモデルとして採用。メタルベゼルの上面にカーボンのプレートを装着し、文字板にはチームを象徴する赤い縦のラインを大胆にデザインしています。風防にはサファイアクリスタルを用い、ハードな使用シーンでも傷つきにくく視認性を確保する。

    EFR-S567YTR

  • ホンダF1 特集 | ダニール・クビアトの表彰台

    ホンダF1 特集 | ダニール・クビアトの表彰台

    トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトが、久々の表彰台となったF1ドイツGPについて振り返った。

    F1ドイツGPの開幕前、ホンダF1はダニール・クビアトは2015年のハンガリーGPで彼が初めてF1の表彰台に登壇した時の話を聞いていた。もちろん、そのときはレースであのような素晴らしい結果が出る前のことだ。

    ダニール・クビアトは「それが目標だし、僕の求めている結果です。そのために、僕は辛抱強く戦い続けるし、懸命に仕事にとりくんでいます。その努力が実ることを願っているよ」と答えていた。

    それから数日が経ち、ハンガロリンクのパドックで、クビアトに改めて話を聞いた。ドイツでの発言については、プロとしての意識以上のものがあったと語る。

    「僕はこんなことになると思っていなかったし、冗談を言ったんだよ!…というのは嘘です。でも、これだけは言いたかったんです。『僕らは必死に働いているんだ』と。表彰台に上りたいと思ってはいたけど、Toro Rossoはこの11年間、ずっと懸命に働いているのに、それを達成できていませんでした。2006年にチームが発足して14年。僕はその歴史の足跡を残せたことをとてもうれしく思っています。チームの全員が喜ぶのを目にすることは、とてもすばらしいことでしたし、かけがえのないことでした。」

    F1ハンガリーGPではダニール・クビアトは、表彰台に立った喜びに浸り続けるのではなく、新たな戦いに目を向けていた。

    「長い人生を考えればあれは一瞬のことだから、あまり聞かないでほしいな。貪欲にならずに、日々を生きる。この一瞬を楽しみたいんです。僕らはすでにハンガリーにいるし、ここでだれがなにを起こすのか、分からないでしょう?雨が降れば、僕らにも常にチャンスが巡ってくるけれど、僕らは常に表彰台候補というわけではありません。Red Bullならそうでしょうけど。それにしても、僕らはチャンスをよくつかめたと思います。マシンも、パワーユニットもレースで非常に競争力を持っていたので、それはすばらしいことでした」

    しかし、そんな彼にとっても、2015年に経験した最初の表彰台は、まさに特別だったと言える。当時、レッドブルlに所属していたクビアトは、金曜日のフリー走行をトップ3で終える。しかし、予選7番手となったことで、彼がこのレースでトロフィーを獲得できるとは思われなくなっていた。

    「確か、あのときは金曜日に力強い走りができていました。しかし、予選でなにかがかみ合わず、マシンにも満足していませんでした。予選でいくつかミスをして、4番手のダニエル(リカルド)に対してわずかな差で7番手になりました。当時、彼よりも速いことが普通だった僕にとって、満足いく結果ではありませんでした。土曜日こそそう思わされましたが、日曜日のレースはすばらしいものになりました」

    ドイツGPのように、すばらしいレースを展開しながらも、クビアトのレースウイークは、このときも順調なものではなかった。好スタートを切って、ポジションを上げても、レースの見通しはよくなかった。

    「僕が今再びその状況に置かれたら、優勝を目指して戦ったと思います。初めての表彰台がかかっているならなおさらです。あのレースは、特に序盤は難しい展開を強いられました。第2スティントはとてもよかったのですが、タイヤにフラットスポットを作って早めのピットインをしなくてはならず、レースに大きく影響を与えてしまいました」

    「5番手、6番手ぐらいを走っていたとき、いくつかアクシデントが起きて、セーフティカーが出動しました。このとき、僕のレースは息を吹き返したのです」

    「ニコ(ヒュルケンベルグ)がフロントウイングを失ったとき、僕は彼のすぐ後ろにいました。ニコをオーバーテイクできるぐらい近いところにいましたが、彼はストレートでとても速かったのです。その年、パワーユニットの性能差は非常に大きなものでした。メルセデス勢はストレートを飛ぶように加速するので、それを追い抜くというのは非常に困難でした」

    「セーフティカーの後のスティントも、かなりいいものでした。ルイス(ハミルトン)やバルテッリ(ボッタス)をオーバーテイクできたのです。最高に決まったと思える瞬間でした。あのときは、ファイナルラップの間に多くのことが頭を駆け巡りました。それを経験した今なら、前を走っていたセバスチャン(ベッテル)に追いつこうと、もっと挑戦できたでしょう」

    フィニッシュ時のベッテルとの差は約5秒(その後クビアトがトラックリミット違反のペナルティーを受けたためリザルト上は15秒)。クビアトは、ここまで上位に近づけるとは思いもしなかったと振り返る。

    「セーフティカーが入るまで、僕は表彰台争いからかけ離れていました。セーフティカーが入った瞬間、レースがカチッとかみ合ったんです。相手のマシンとの距離が縮まり、プッシュしようとか、攻めてみようというやる気が生まれました。近づく相手だけを見据えて、攻め続けました。とても楽しい時間でしたね」

    「ある意味、この瞬間のために何年も努力を続けていたように感じました。でも、それは人生の1ページに過ぎず、また次の目標に目を向けなくてはなりません。今度は勝ちたくなってくるんです。最初に表彰台に上ったときは、こんなものなんだなとクールな感情でしたね」

    「フィニッシュラインを越えた瞬間、自分の成し遂げたことについて考えると、とても素晴らしいと思えたし、大きな安心感がありました。」

    初めての表彰台、レース後の動きはいつもと異なる。しかし、クビアトは、逃した目標、すなわち優勝できなかったことが、少しだけ緊張を楽にしてくれたと話す。

    「テレビでよく見る表彰台の光景はほんの一部のことです。当事者としては素晴らしい気分に浸ることができます。改めて自分の成し遂げたことを振り返り、ホッとしたような気持になりました」

    「でも、セバスチャン(ベッテル)が持つ最年少表彰台記録を、数週間の差で逃したのには、少しだけがっかりしました。記録については知っていたし、目標でもありました。達成したかったのですが、ほんの数週間だけ遅かったんです」

    ダニール・クビアトは、失敗をよく分析し、考えることがあると語る。それは、絶えず改善のために努力するというホンダの哲学にも通じるものがある。彼は、ホッケンハイムでの表彰台は、ハンガリーで経験した初めての表彰台のときよりも人間的に丸くなった結果だと考えている。

    「あの頃にくらべると、精神的に少しタフなったと思います。いくつものレースウイークを過ごしながら、起きたことをすべて受け入れて、ハードワークを継続していくというのが、難しいこともありました。今は、一貫して物事に取り組めるようになってきました。仕事も、そのやり方も変わっていないのですが、当時は少しだけ違いました」

    「当時、まだドライバーとしても、人間としても、自分自身を模索していたところでした。なにが正しいのか、なにが間違っているのか、分からないこともありましたが、今ははっきりとしてきています。その感覚が、大いに役立つのです」

    「結局のところ、それは小さなことです。ドライブビングの才能だけではなく、いつ、どのように動くのが正しいのかを見極めて仕事をしていくかを考えることが大切です。何にでも通じることだと思います」

    F1に復帰した今シーズンは、初めてホンダの一員として過ごすシーズンでもあるが、25歳のダニール・クビアトにとって、ホンダと一緒に仕事をし、そのメンタリティに触れることはいいことだと語る。

    「とても楽しんでいるよ。みんな一生懸命に仕事をするし、常にいいアイデアを持ち合わせています。現場のエンジニアは話しやすい人たちで、いつも気軽に彼らのもとを訪れています。ここ数年でホンダは大きな進歩を遂げたことは結果が証明しているし、これからもそうであってほしいです」

    F1ハンガリーでのレースを終えると、いよいよF1も夏休み。ちょうど、夏休みについての話題になった。実は、ダニール・クビアトにとって、ドイツGPでの表彰台は第1子誕生から1日と経たない中でのものだった。「休み」という言葉はひょっとしたら正確ではないのかもしれない。

    「(休みじゃないかもというのは)本当だよね(笑)でも、家族と過ごす間も、学ぶべきことはたくさんあると思います。今後どうなるかは分からないけど、ガールフレンドのケリーとともに、いい両親になれると思うんです。子育てを楽しむことができればいいなと思っています。そして、もうちょっと睡眠が取れるといいかな(笑)」

  • トロロッソ・ホンダ | 2019年 第12戦 F1ハンガリーGP 決勝レポート

    トロロッソ・ホンダ | 2019年 第12戦 F1ハンガリーGP 決勝レポート

    トロロッソ・ホンダは、F1ハンガリーGPの決勝で、アレクサンダー・アルボンが10位、ダニール・クビアトが15位でレースを終えた。

    フランツ・トスト(チーム代表)
    「今日はブダペストに来てくれた大勢のファンと大観衆の前で再びエキサイティングなF1レースとなった。ファンがF1にいかに関心を持っているか示していると思う」

    「我々は週末の序盤からあまり良いペースがあんく、12番手と13番手からのスタートとなった。レース中のパフォーマンスは大変良かったが、ダニールのピットストップは少し早すぎたかもしれない。結果として最後の数周で彼は周りの数名のドライバーと同じようにタイヤに苦しむことになった。それでも、彼は非常に良いレースを走った。アレックスに関しては、ダニールの7周後にピットに呼び入れ、それがレース終盤のアタックに役立ち、ペレスをオーバーテイクすることができ、1ポイントを獲得した。ダニールとアレックスがお互いにレースをするのを見るのは素晴らしかった。ピットウオールからいかなる命令も出したくなかったし、彼らにレースをさせることに決めた。それがグランドスタンドやテレビで見ているファンが望んでいることだ。彼らはフェアに戦い、良いレースだった。これが我々が今日達成できた最大限の結果だったと思う。直接のライバルとのギャップを縮めるために懸命に取り組んでいかなければならない。我々はシーズン後半にそれを達成できると考えている。シーズン前半のチーム全体、ワーキンググループの素晴らしい努力のおかげだ。これから我々は2週間の休暇に入り、残りのシーズンにむけて完全にバッテリーを充電して戻ってくる」

    アレクサンダー・アルボン (10位)
    「とてもいいレースができたと思う。ファーストスティントはまあまあだった。ミディアムタイヤは、ほぼグリップが感じられず、あまりいい手応えは得られなかったが、ハードタイヤに変更したあとのマシンは、みちがえるような感触だった。ダニール(クビアト)とレース中に2度もいいバトルをすることができた。一度目のほうが接近したバトルだった! とてもフェアなバトルを純粋に楽しむことができた。10位は僕たちにとって最良の結果だったと思うので、この結果を喜ぶべきだと感じている。これからしばらくリラックスする時間もあるので、今シーズンを振り返ってなにを改善するべきか理解し、今シーズン後半に向けてしっかり準備していこうと思う」

    ダニール・クビアト (15位)
    「今日のレースはおもしろい展開になったし、もっといい結果で終えられたかもしれない。しかし、ピットインのタイミングが早すぎてしまったため、残り15周でタイヤの限界を超えてしまった。限界を超えてしまうと、それ以上なにもできないため、戦略的にはうまくいかないレースだった。アレックス(アルボン)と同じタイヤを装着していたときのバトルはとてもエキサイティングで、彼をオーバーテイクすることもできた。タイヤが限界を迎えてしまったあとの終盤は、その楽しさが続くことはなかった。しかし、今日の自分の走行には満足していますし、マシンのポテンシャルは十分に引き出せたと思っている。ただポイント獲得とならなかったことは、とても残念に思っている」

  • ダニール・クビアト 「アルボンの方が戦略面ではるかに有利だった」

    ダニール・クビアト 「アルボンの方が戦略面ではるかに有利だった」

    トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは、F1ハンガリーGPでチームメイトのアレクサンダー・アルボンが自分を倒して10位入賞を果たしたのは、アルボンの方が“戦略がはるかに良かった”ためだと語る。

    ダニール・クビアトとアレクサンダー・アルボンはレース序盤にサイド・バイ・サイドのバトルを展開。しかし、アレクサンダー・アルボンはファーストスティントをダニール・クビアトよりも長くステイアウトし、クビアトはレース後半にハードタイヤに苦しんだ。

    ダニール・クビアトは、ピットストップした際にセカンドスティントが難しくなることはわかっていたと語る。

    「いつも魔法の理由で成功することを望むものだけど、『OK、簡単にはいかないな』と思ったよ」とダニール・クビアトはコメント。

    「彼らはチームメイトが僕よりも12周くらい後にピットストップと伝えてきた。はるかに良い戦略だと思ったね」

    ダニール・クビアトは、セルジオ・ペレスとのバトルで必要なタイヤをセーブすることができず、状況は複雑になった。

    「彼らはペレスと戦うように求めてきた。トリッキーだったし、レースを管理できなかった。ペレスと戦おうとしたけど、彼の後ろでタイヤを使い切ってしまった。彼もそうだったし、レースの最後には残っていなかったね。それが今日の内容だ」

    「一旦、タイヤが崖を迎えてしまうとどうすることもできない。1周当たり3~4秒は遅くなる。ほぼ終わっていた」

    「レース序盤のペースは素晴らしかった。判断が少し早すぎたことを残念に思うよ」

  • トロロッソ・ホンダ 「今日達成できた最大限の結果」 / ハンガリーGP

    トロロッソ・ホンダ 「今日達成できた最大限の結果」 / ハンガリーGP

    トロロッソ・ホンダのF1チーム代表を務めるフランツ・トストが、F1ハンガリーGPの決勝レースを振り返った。

    アレクサンダー・アルボンが12番手、ダニール・クビアトが13番手からスタートしたトロロッソ・ホンダは、チームメイト同士で素晴らしいバトルしながらレースを展開。タイヤ戦略が明暗を分け、アルボンが10位、クビアトが15位でレースを終えた。

    「今日はブダペストに来てくれた大勢のファンと大観衆の前で再びエキサイティングなF1レースとなった。ファンがF1にいかに関心を持っているか示していると思う」とフランツ・トストはコメント。

    「我々は週末の序盤からあまり良いペースがあんく、12番手と13番手からのスタートとなった。レース中のパフォーマンスは大変良かったが、ダニールのピットストップは少し早すぎたかもしれない。結果として最後の数周で彼は周りの数名のドライバーと同じようにタイヤに苦しむことになった。それでも、彼は非常に良いレースを走った」

    「アレックスに関しては、ダニールの7周後にピットに呼び入れ、それがレース終盤のアタックに役立ち、ペレスをオーバーテイクすることができ、1ポイントを獲得した。ダニールとアレックスがお互いにレースをするのを見るのは素晴らしかった。ピットウオールからいかなる命令も出したくなかったし、彼らにレースをさせることに決めた。それがグランドスタンドやテレビで見ているファンが望んでいることだ。彼らはフェアに戦い、良いレースだった」

    「これが我々が今日達成できた最大限の結果だったと思う。直接のライバルとのギャップを縮めるために懸命に取り組んでいかなければならない。我々はシーズン後半にそれを達成できると考えている。シーズン前半のチーム全体、ワーキンググループの素晴らしい努力のおかげだ。これから我々は2週間の休暇に入り、残りのシーズンにむけて完全にバッテリーを充電して戻ってくる」

  • ホンダ | 2019年 第12戦 F1ハンガリーGP 決勝レポート

    ホンダ | 2019年 第12戦 F1ハンガリーGP 決勝レポート

    F1ハンガリーGPは、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが惜しくも優勝を逃したものの、2位表彰台を獲得。ホンダのパワーユニット(PU)搭載のマシン3台がトップ10入りをする結果となった。

    ポールポジションからスタートしたマックス・フェルスタッペンはレース序盤、ルイス・ハミルトンに後ろから迫られながらも懸命にディフェンスを続け、25周目にピットイン。

    ハードタイヤを装着したセカンドスティントでもルイス・ハミルトンが再び差を詰めますが、マックス・フェルスタッペンを抜きあぐねる状況が続くと、フレッシュのミディアムタイヤに変更する2ピットストップ作戦を選択した。一方で、フェルスタッペンはハードタイヤでチェッカーまで走行し続ける選択を行った。

    マックス・フェルスタッペンのすばらしい活躍により、終盤までトップをキープすることができたが、レース残りわずか5周となったところで、フレッシュなタイヤで20秒差から確実に差を詰めてきたハミルトンにオーバーテイクを許す。その後フェルスタッペンはピットインでファステストラップを狙うためのタイヤ交換を行い、タイムを更新。2位のポイントとあわせ、19ポイントを獲得した。

    同じくレッドブル・ホンダのピエール・ガスリーは1周目で6番手から9番手までポジションを落とした。その後追い上げをみせたガスリーは、5番手のカルロス・サインツ(マクラーレン)をオーバーテイクすることは叶わなかったものの、6位にてチェッカーを受けた。

    トロロッソ・ホンダのアレクサンダー・アルボンは12番手からスタートし、10位にてチェッカーを受け、ポイントを獲得することができた。予定より延長された28周のミディアムタイヤでのファーストスティントのあと、ハードタイヤへと変更したアルボンは、チームメートのダニール・クビアトと激しいバトルを展開し、終盤にポイント圏内となる10番手へとポジションアップすることに成功した。

    クビアトとアルボンはレース中ほぼ接戦を繰り広げていたが、クビアトはハードタイヤへ変更するため21周目の早めのピットインを選択した。終盤でタイヤの磨耗が激しくなってパフォーマンスが落ちたことにより、15位にて今大会を終えることとなった。

    なお、2戦連続の表彰台はホンダF1にとって2004年の中国GP-日本GP以来になる。

    田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「今日はポールポジションからスタートしたフェルスタッペン選手が、2番手スタートのハミルトン選手と終始激しいバトルを繰り広げましたが、最後の最後に惜しくもポジションを譲り、2位でフィニッシュとなりました。チャンピオンであるメルセデスのマシンのパフォーマンス、ドライバー、戦略の底力を強く感じたレースだったと思います。我々としても、後半戦でさらなる勝利を勝ち取るべく、車体、PUなど、チーム全体でパフォーマンスの向上を図ります。Toro Rossoについては、アルボン選手が12番グリッドから強い走りをみせ、10位入賞、ポイント獲得を果たしてくれました。今週末のパフォーマンスを考えると、最大限の結果を出してくれたと考えています。F1としてはここから短い夏休みに入ります。また後半戦に向けて万全の準備を進めていきます」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ/2位)
    「最善は尽くしたが、ルイス(ハミルトン/メルセデス)のほうが明らかに少しスピードがあった。とはいえ、他車と大きなギャップを築いたし、2位という結果は十分に喜ぶべきものだと思う。ペースという点では今日は僕たちの日ではなかったと思うが、総合的にはとてもいいレースウイークになり、ポールポジションを獲得できたことは大きな前進になった。もちろん、ポールポジションからスタートしたので、当然優勝したかった。ただ、ファステストラップをマークしつつ、2位表彰台を獲得することが、現実的に僕たちができた最高の結果だったのではないだろうか。同じタイヤを装着していたときは、ハミルトンを抑えることができた。ただ、彼らが3番手との差を活かして選択した2ピットストップの作戦が彼にうまく作用したようだ。トップを守り抜こうとタイヤを最大限に使ってトライしたが、毎周1、2秒で差を縮めてきたハミルトンに成す術はなかった。フレッシュタイヤを装着した彼はすぐに僕との差を縮めたので、オーバーテイクされることも予想していた。そのあと、エクストラポイントが稼げるファステストラップを獲得するために、ピットインをし、ソフトタイヤへ変更を行った。結果ファステストラップを更新することができ、とても満足している。できる限りのことはやったので、後悔はない。だんだんとトップへ近づいてきているので、これから迎える休暇をいい気分で過ごせそうだ」

    ピエール・ガスリー(レッドブル・ホンダ/6位)
    「今日のレースは序盤から難しい状況に迫られた一戦だった。スタートがうまくいかなかったことから始まり、そのあともアタックを試みたが、マシンがスライドしてしまい、グリップも得られず苦戦することとなった。1コーナーで板挟み状態になったあと、2コーナーでライコネン(アルファロメオ)と接触しそうになり、スタート後にタイムロスとなることが起きてしまった。FP1とFP2が行われたレースウイーク初日の金曜は調子がよかったが、土曜日からグリップに悩まされることになった。レースは6位でポイント獲得は叶ったものの、さらに上を狙えたはずだ。これからやってくるしばらくの休暇はみんなにとってスイッチオフとなるいい機会だ。僕もリラックするすると同時に、シーズン前半戦でなにがよかったか、なにがより改善できたかを考えたいと思う。そしてシーズン後半戦はさらに力強くなって戻ってきて、多くのポイントを獲得できるレースにしていきたい」

    アレクサンダー・アルボン(トロロッソ・ホンダ/10位)
    「とてもいいレースができたと思う。ファーストスティントはまあまあだった。ミディアムタイヤは、ほぼグリップが感じられず、あまりいい手応えは得られなかったが、ハードタイヤに変更したあとのマシンは、みちがえるような感触だった。ダニール(クビアト)とレース中に2度もいいバトルをすることができた。一度目のほうが接近したバトルだった! とてもフェアなバトルを純粋に楽しむことができた。10位は僕たちにとって最良の結果だったと思うので、この結果を喜ぶべきだと感じている。これからしばらくリラックスする時間もあるので、今シーズンを振り返ってなにを改善するべきか理解し、今シーズン後半に向けてしっかり準備していこうと思う」

    ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ/15位)
    「今日のレースはおもしろい展開になったし、もっといい結果で終えられたかもしれない。しかし、ピットインのタイミングが早すぎてしまったため、残り15周でタイヤの限界を超えてしまった。限界を超えてしまうと、それ以上なにもできないため、戦略的にはうまくいかないレースだった。アレックス(アルボン)と同じタイヤを装着していたときのバトルはとてもエキサイティングで、彼をオーバーテイクすることもできた。タイヤが限界を迎えてしまったあとの終盤は、その楽しさが続くことはなかった。しかし、今日の自分の走行には満足していますし、マシンのポテンシャルは十分に引き出せたと思っている。ただポイント獲得とならなかったことは、とても残念に思っている」