カテゴリー: トロロッソ

  • トロロッソ・ホンダ「バクーに特化した空力コンポーネントを持ち込んだ」

    トロロッソ・ホンダ「バクーに特化した空力コンポーネントを持ち込んだ」

    トロロッソのチーフエンジニアを務めるジョナサン・エドルズが、トロロッソ・ホンダのF1アゼルバイジャンGP初日のフリー走行での作業を振り返った。

    高速のストリートサーキットであるバクー市街地コースでの2回のフリー走行で、トロロッソ・ホンダはピエール・ガスリーが9番手/15番手、ブレンドン・ハートレーが12番手/18番手タイムとタイム的には下位に沈んだ。

    「バクーは今までのサーキットとはかなり違ったことを求められるコースです。特に、2kmのストレートにおける空力面での調整がカギとなるため、このコースに特化した空力コンポーネントを持ち込みました」とジョナサン・エドルズはコメント。

    「今朝はコースが汚れていて埃っぽく、グリップもなかなか得られなかったため、序盤はタイムを出せずにいました。路面状況の問題によってフロントがロックしやすく、制御できなくなる症状を、どのドライバーも感じていたと思います」

    「難しい状況の中、さらにピエールのマシンにはいくつかの問題を発見しました。パワーユニットに多少の変更が必要となったほか、空力テストもいくつか行いました。したがって、ベストな状態を引き出すことができず、ピエールにとっては不本意なFP1の結果となってしまいました」

    「一方、ブレンドンにとっては問題のない一日となりました。FP1ではいくつかのメカニカルテストを実施し、FP2に向けて空力調整も行うことができました。路面温度が下がったので、タイヤを上手く作動させるための調整作業も行いました。FP2は問題なく走行できたものの、特にロングランでは期待していたペースでの走行とはなりませんでした。もっとタイムアップができるはずなので、今夜の作業で明日に向けて改善するべき所を見つけたいと思います」

    「スリップストリームがこのコースのカギです。最終コーナーから先ではスリップで少なくとも0.4~5秒を稼げます。これで最速タイムを出したチームもありましたが、私たちはスリップなしでのタイムでした。予選でスリップを作り出してタイムアップすることは難しいですが、考慮すべき要素だと思います。今夜はやるべきことが沢山あるので、チーム一丸となって取り組みたいと思います」

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  • トロロッソ・ホンダ:バクーでの鍵はロングストレートと“風”への対応

    トロロッソ・ホンダ:バクーでの鍵はロングストレートと“風”への対応

    トロロッソ・ホンダの両ドライバーは、今週末のF1アゼルバイジャンGPで好成績を残す鍵を握るのは、バクー市街地コースのロングストレートと決勝日に予報されている“風”への対応だと口を揃える。

    第2戦バーレーンGPでは、ピエール・ガスリーがQ3進出と4位入賞というパフォーマンスを発揮したトロロッソ・ホンダだが、翌週の中国GPでは低迷。主に強風のなかでのSTR13の挙動がパフォーマンスに影響を与えたと考えられている。

    F1中国GPでのトロロッソ・ホンダのパフォーマンスについてブレンドン・ハートレーは「風は大きな要因だった」とバクーでコメント。

    「もちろん、それは全員にとって同じことだし、単なる言い訳に聞こえるかもしれない。でも、僕たちのデータでは本来よりも大きな影響を受けていたことが確認できた」

    今週末のバクーは強い風が吹くことが予想されており、特に決勝日の日曜には風速45km/hと予報されている。チームメイトのピエール・ガスリーも風が問題になるであることは認識している。

    ピエール・ガスリーは「日曜日にはかなり強い風が吹くと予想されている。僕たちのクルマには好ましいことではない。風はクルマの挙動と空力にかなり大きな影響を及ぼす」と述べ、トロロッソは風以外にもいくつか問題点を特定したと語る。

    「週末のあと、僕たちには全てを分析するための時間が必要だったし、今はそれを理解している。些細なことだけど、最終的にクルマのバランスとポテンシャルに大きな影響を及ぼしていたものがいくつかあった」

    上海ではトロロッソ STR13は、特にロングコーナーとターン3とターン13のトラクションに問題を抱えていた。

    ピエール・ガスリーは「現時点で僕たちはライバルよりもそのようなコーナーで問題を抱えていることはわかっている」と語る。

    だが、バクー市街地コースのレイアウトはトロロッソ・ホンダ STR13に適しているかもしれない。ロングストレートはホンダのF1エンジにとってチャレンジングではるが、コーナーはタイトなものが多い。

    「ここのコーナーは大部分がバーレーンのようにほぼ直角だし、通常のサーキットよりも穏やかなクルマが必要だ」とピエール・ガスリーはコメント。

    2キロのストレートは僕にたちにとって理想的ではないし、もう少しパフォーマンスを見つけられることを願っている。僕たちはまだトップスピードが不足している。パワーと空気抵抗にようものだし、基本的に僕たちはメインのライバルよりもストレートで少し遅い」

    ブレンドン・ハートレーは「ここまでエンジンはとても競争力があるし、中国での直線スピードをエンジンだけのせいにするのは不公平だ。バクーでは空力効率が重要になるだろう。このロングストレートではそこが鍵だ」とストレートの問題はエンジンのせいだけはないと強調する。

    また、レースパフォーマンスにおいてはセットアップも非常に重要になる。中国ではトロロッソ・ホンダは金曜日から土曜日の間のセットアップで失敗を犯している。

    「間違った方向に進めてしまったのは明らかだ」とピエール・ガスリーは振り返る

    「コンディションも変化していたし、ほぼ全てを間違った方向に進めてしまった。フリー走行3回目の後には元に戻るための十分な時間はなかった」

    だが、チームはすでに教訓を学んだとピエール・ガスリーは語る。「今後、2回目のプラクティスの後にクルマのセットアップを大きく変えることはしないだろう」

    予選に関して、これまでトロロッソ・ホンダはピエール・ガスリーがバーレーンで1度Q3に進出しただが、ブレンドン・ハートレーは予選について特に楽観的に捉えている。

    「バーレーンのようにうまくいかない理由はない」とブレンドン・ハートレーはコメント。

    「このサーキットのスタイルは中国よりもバーレーンに近い。より短いストップ&ゴーの区間があるし、トロロッソは去年ここで競争力があった。なので、僕たちの目標はQ3に進出することだ」

    だが、ピエール・ガスリーは予選での見通しについて慎重だ。「彼は今週末にとても自信を持っているみたいだね。彼がそうなのは嬉しいよ」

    「客観的でなければならない。僕たちはまだ3レースしかしていない。メルボルンでは競争力に欠けていたし、Q3のペースはなかったけど、バーレーンでは競争力があったし、中国ではまた低迷した。なので、何かを予測するのは難しい」

    「とにかくクリーンな週末を過ごして、ルノー、ハース、フォース・インディアとミッドフィールドで戦いたい。でも、僕たちにQ3のペースがあるかどうかは言えない。理論的に他のコースほど僕たちにとって簡単ではない」

    関連:2018 F1アゼルバイジャンGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

  • トロロッソ・ホンダ:2018 F1アゼルバイジャンGP プレビュー

    トロロッソ・ホンダ:2018 F1アゼルバイジャンGP プレビュー

    トロロッソ・ホンダのドライバーを務めるピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレー、ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が1アゼルバイジャンGPが開催されるバクー市街地コースの見所とレースにむけての意気込みを語った。

    バクーの超ロングストレートはカレンダー中でも一番の最高速を叩き出し、その一方で精密なコントロールを必要とするタイトコーナーも出現。効率よくエネルギーを活用することが重要となる。

    ピエール・ガスリー
    「バクーは非常にエキサイティングなコースです。まず、ウォールが張り巡らされたストリートサーキットなので、通常に比べてリスクが倍以上になります。さらに、特徴であるロングストレートもサーキットを非常に面白いものにしていると思います。トップスピードはとんでもない速さです! 昨年の最高速は信じられないものでした。その分、ドライバーにとっては走っていてすごく楽しいサーキットではありますが、同時にリスクも高いです。いまはバクーに行くのが楽しみです。2017年はリザーブドライバーとしてレースを観戦しましたが、シーズンを通して最もエキサイティングなレースの一つだと感じました。今年は、自分がドライブできるので、うれしいですね。僕たちにとっていい結果になることを期待しています。城の近くの低速コーナーは、シーズン中で最もタイトな箇所かもしれません。ここではかなり低速で通過するので時間がかかりますが、急げばすべてを台無しにしてしまうこともあり得ます。毎ラップ、バリアから数cmのところを走るので、面白いですが本当に集中していなければなりません。通常のコースでは、縁石で少しはみ出しても、芝に触れてタイヤがほこりを巻き上げる程度で済みますが、ここでは違います。もし数cmでもはみ出そうものなら、そのまま壁に激突してそれでおしまいなんです。コースの中盤にはかなりテクニカルな箇所があり、そこでのオーバーテイクは不可能です。これを抜ければ長いストレートが待ち受けているので、ここではチャンスがあるでしょう。ストレートでもバリアが近いので、通常よりも体感速度が速くなります。特にターン1でブレーキングするときが顕著ですね。GP2に参戦していたときには、ここで2位表彰台を獲得しました。18番グリッドからスタートして2位に入れたので、僕にとっては記憶に残るレースの一つとなっています」

    ブレンドン・ハートレー
    「初体験のサーキットで走れるのを、楽しみにしています。これまでのキャリアでいくつのコースを走ったのか数えたことはないですが、初めて走るサーキットはいつもわくわくするものです。バクーは、とてもユニークな市街地コースで、ミスのできないコーナーがいくつもあります。このようなコーナーは本当に面白くて、いつも楽しく走れますし、ほかのドライバーたちも同じように感じていると思います。シミュレーターでは、城壁のそばを走るときに、僕の好きなコースであるマカオの風景を思い出しました。今週末は楽しくなると思いますし、シーズン4戦目が待ち遠しいです。今は、レースに向けてシミュレーターで走ったり、過去のレース映像を見たりと、できる限りの準備を進めているところです。レースウイークでは、金曜に走る最初の10周以内でスピードに乗れるように頑張ります。シミュレーターの作業は、その多くがエンジニアのマシンセットアップを進めるために行われています。しかし、新しいサーキットに挑む場合には、ドライバーのために行われる作業の割合が高くなります。もちろん、実際にコースで走ってみるまで分からないことはいくつもあります。バンプの数、風向きや、刻一刻と変わる路面コンディションなどは、体験しないと分かりません。でも、僕はこれまでに多くのサーキットを走ってきた経験があるので、それらの知識を総合して、新しいサーキットについてイメージすることはできます。例えば、あるコーナーを走っているときに、過去に走ったサーキットの似たようなコーナーと比べることができるんです。このように、新しいコースについて学ぶ際には、経験が非常に役に立ちます。シミュレーターで走る際には、実物のサーキットにできる限り近づけて作業を行いますが、どこまで忠実かはもちろん分かりません。縁石は一緒か、同じだけのグリップが得られるか、ほかの要素はないのか、タイヤラバーの乗りはどうか?など、シミュレーターからすべてを知ることは不可能です。ですから、過去のレース映像を見て、ドライバーがどのラインで走っているかを見るのは、新しいサーキットに挑むときに役立ちます。コースを自分の目で確認できる、木曜日のコースウォークが待ちきれません!」

    田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「長距離移動の連続だった開幕からの3戦を終え、今回はヨーロッパの東端、アゼルバイジャンでのレースになります。バクー市街地サーキットは、旧市街にあるタイトなセクションと、2キロに及ぶロングストレートを持ち、同じように市街地を走るモナコやシンガポールとは異なるトラックレイアウトになっています。PUにとっては厳しいサーキットなので、燃費とエネルギーマネジメントが重要になります。今年のアゼルバイジャンGPは第4戦での開催になったため、例年より早い時期にレースがあります。気温や路面温度も高めだった過去3年より下がると見込まれるので、それに合わせてセットアップを進めます」

    関連:2018 F1アゼルバイジャンGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

  • トロロッソ・ホンダ:ジョン・ブースがチームを離脱

    トロロッソ・ホンダ:ジョン・ブースがチームを離脱

    トロロッソ・ホンダでコンサルタント的な役割を担ってきたジョーン・ブースがチームを離脱したことが明らかになった。

    元マノーF1のチーム代表であるジョン・ブースは、2016年4月にトロロッソのレーシングディレクターに就任。ドライバーとチームの運営をサポートするコンサルタント的な役割を担ってきた。

    しかし、ジョン・ブースがチーム代表を務めるマノーWECチームは、今期からLMP1クラスへ以降。プログラムの強化に伴い、ジョン・ブースはF1から身を引くことを決定した。

    「トロロッソとの私の関わりは自然な終わりを迎えた。私は今のF1にはあまりに年を取りすぎているかもしれない。それで十分ではないか?」とジョン・ブースは Autosport にコメント。

    ジョン・ブースは、トロロッソのワークスエンジンパートナーとしてホンダが到着し、チームのリソースが増えたことが離脱の原因ではないかとの見方を否定した。

    「このように説明しよう。私の年齢では飛行機での移動やホテル暮らしなどに疲れてしまうものだ。その一方で、私はプライベートでの旅行は好きだがね・・・何度か日本に帰ることさえあるかもしれない」

    2年間LMP2クラスを戦ったマノーWECチームは、今期からジネッタとペアを組んでLMP1クラスに挑む。

    「これからはLMP1クラスのプログラムに完全に集中する」とジョン・ブースは付け加えた」

    「トヨタに勝つチャンスはないかもしれないが、我々には多くの計画がある。我々は1億ユーロも持っていない。それにLMP1はF1と同じようにパフォーマンスを買うことができる」

  • ピエール・ガスリー 「日本での1年はホンダとの信頼関係構築に役立った」

    ピエール・ガスリー 「日本での1年はホンダとの信頼関係構築に役立った」

    トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、昨年日本でホンダとスーパーフォーミュラを戦ったなかでの経験が、F1でホンダのエンジニアとコミュニケーションを取る上での信頼関係を構築する方法に大きく役立ったと考えている。

    ピエール・ガスリーは、ヘルムート・マルコが率いるレッドブルのジュニアドライバーとして厳しいプログラムを経験してきた。2016年にGP2チャンピオンを獲得したガスリーだが、F1昇格には時期尚早だと判断され、昨年は日本でスーパーフォーミュラに参戦している。

    セバスチャン・ベッテルというF1ワールドチャンピオンを生み出したが、過去に多数のドライバーが解雇されて“冷酷”と称されるヘルムート・マルコのレッドブルの育成プログラムを通ってきたピエール・ガスリーだが、以前のドライバーたちと比較してそこにプレッシャーによる悲壮感はなかった。

    ピエール・ガスリーは、ヘルムート・マルコの課題リストや優先リストがモチベーションを与えていると語る。

    「そうだね、そこは明白だと思う。クルマのポテンシャル次第なので、僕たちは目標について詳細に会話しているわけではないけどね。ミッドフィールのクルマの場合は表彰台や優勝を争うことはできないし、客観的になる必要がある」とピエール・ガスリーは F1 Racing にコメント。

    「肝心なのは、スピード、良いレース、一貫性を示し、ポイントを獲得するチャンスのあるときにそこにいることだ。僕にとって肝心なのは、自分のためにやっていくことだ。僕はレースが大好きだからね。自分のパフォーマンスに満足することが最も重要だ。僕はいつも完璧を目指しているし、本当に満足することは決してないけどね」

    昨年の第15戦マレーシアGPでダニール・クビアトに代わってF1デビューを果たしたピエール・ガスリーは、ルノーのF1パワーユニットのトラブルによって厳しいF1デビューを果たすことになる。

    「去年の終盤はルノーのエンジンの様々な問題によってかなり厳しかった」

    今年、トロロッソは、ルノーとの契約を解消してホンダと新たにパワーユニットを搭載。過去3年間、マクラーレンと散々なシーズンを過ごしてきたホンダとのパートナーシップに多くの人々が懐疑的な目を向けた。

    しかし、ホンダのF1パワーユニットは冬季テキストで優れた信頼性を発揮。開幕戦こそMGU-Hの故障が発生したが、第2戦バーレーンGPではピエール・ガスリーが4位入賞を果たしてパドックを驚かせた。

    「今年はチームの全員にとって大きなチャンレンジになる。僕たちはもうカスタマーではないし、以前とは異なる種類の関係だ。僕たちはホンダと同じ目標を持っているし、日本人とイタリア人が1つのチームとして協力しているのを感じることができる。雰囲気とダイナミクスとポジティブだ」とピエール・ガスリーはコメント。

    「ホンダはしっかりとしたエンジンを造れることを全員に示したいと思っているし、かなりプッシュしている。ここまで信頼性は良かった。日本人のエンジニアは達成しなければならない目標のために何かをするとき、最も仕事にコミットする人々だと思っている。たとえ、1日20時間仕事をしなければならないとしてもね。彼らはすべてにトライする」

    マクラーレンとホンダF1の失敗の要因としては、ヨーロッパと日本の文化の違いが挙げられている。自らも日本で生活した経験のあるトロロッソのチーム代表フランツ・トストは、チームスタッフが日本人との作業や文化の理解を深めるためにセミナーを開催するなど、ホンダと円滑なコミニュケーションを実現している

    一足先に日本人との仕事を経験しているピエール・ガスリーは「1年前に日本に住んで仕事をすることが自分にとってどれくらい有益なものになるかはわからなかった。信頼を得るためのコミニュケーションの取り方やアプローチの仕方について本当に多くのことを学んだ。透明性があり、ストレートである必要があるけど、ヨーロッパとは非常に異なるやり方が必要だ」とコメント。

    「スーパーフォーミュラでホンダと1シーズンを過ごしたことは今の信頼関係を築くことに役立ったと思う。去年の初めてに初めて合ったエンジニアとここですでに良い作業関係を築けているからね。それが僕たち全員にとって物事をより簡単にしてくれることを願っている」

    前任のダニール・クビアトがそうであったように、トロロッソで走るドライバーはレッドブルにアピールするために気合が空回りすることがしばしばある。だが、ピエール・ガスリーはF1デビュー以降、不用意なアタックでレースを潰すようなことは見られていない。

    「全てのラップが重要なのはわかっていた。できる限り多くのマイレージを稼がなければならなかった。それが経験を積んで、クルマから学び、進歩していく方法だからね」とピエール・ガスリーはコメント。

    「ターン1でレースを台無しにしてしまったら、チームにとって良くないだけでなく、何も満足ことができない。全ての週末でスマートなやり方でレースを組み立てようとしている。今年はフルシーズンを戦うという違いがあるし、クルマをより把握している。チャンスはあるだろうけど、状況に応じてどれくらいリスクを取るべきか理解している必要がある」

    だからといって、常に保守的なレースをするつもりはないとピエール・ガスリーは語る。ドライバーとしてなめられないために時には強気なドライビングも必要となる。

    「もちろんさ。クラッシュしなければならないというわけではなく、彼らに示すという意味でね・・・」

  • トロロッソ 「ホンダとの提携は来年のマシン設計で大きなアドバンテージ」

    トロロッソ 「ホンダとの提携は来年のマシン設計で大きなアドバンテージ」

    トロロッソのチーム代表フランツ・トストは、ホンダF1との新たなワークスパートナーシップによってトロロッソとしてはこれまでで最高の状況にあり、その効果は特に2019年F1マシンの開発で大きなアドバンテージになると語る。

    昨年9月、トロロッソは2018年からルノーに代えてホンダのF1パワーユニットを搭載することを発表。シーズン終了からすぐに本格的な共同作業を進めて、2018年マシン『STR13』をスケジュール通りに完成させた。

    しかし、トロロッソのシャシー、ホンダのF1パワーユニットともに昨年モデルの進化版。本当の意味でのトロロッソ・ホンダのマシンは2019年型からとなる。

    「トロロッソはこれまでで最高の状況にあると言わなければならない」とフランツ・トストはコメント。

    「技術面では、昨年12月に何度か技術的なミーティングを開催して様々な話題を議論し、両社ですぐにそれに取り組んだ。シーズン中にも車体とパワーユニットを開発していきたいので、今もかなり密接に協力している」

    「今では車両、パワーユニットの搭載方法、冷却システムの設計方法、エキゾーストシステム、電気系ボックスの配置場所など、完全な設計プロセスにはるかに関わっている」

    「特に来年は完全なマシン設計という点で大きなアドバンテージになると思っている」

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治も「トロロッソは新しいアイデアにオープンですし、我々の意見を注意深く聞いてくれます」とコメント。

    「我々は一緒に目標を達成するために懸命に作業しています」

    ホンダF1は、過去3年間でマクラーレンと成功を収めることができなかったが、トロロッソとは良好な関係を築いている。マクラーレンとホンダF1の失敗の要因としては、ヨーロッパと日本の文化の違いが挙げられている。

    フランツ・トストは「マクラーレンで何が起こっていたのかはわからないし、それにはコメントしたくない。それは過去の関係であり、私は関与していないからだ。したがって、私には結論を出すことはできない」とコメント。

    「実際、トロロッソはホンダと素晴らしい関係を築いている。非常に密接に協力し、過去に起こった可能性のある全ての問題を解決するために冬の期間にかなり懸命に作業をしてきた。過去2レースで彼らはそれを証明したし、私は将来について本当に楽観的だ」

    「トロロッソは、本質的にイタリアのメンタリティを持った非常にフレンドリーなチームだ。我々の良い関係は初期の頃からまったく摩擦はなかったと言わなければならない」とコメント。

    「それに加えて、我々はホンダの人々と働くエンジニアや従業員のために彼らの文化や考え方を理解するためのワークショップを開催した。ヨーロッパと日本の文化は非常に異なるからね。彼らは問題なく一緒に働いていくための本当に良い方法を見つけたと言わなければならない。これが継続していくと確信している」

  • トロロッソ 「ハートレーのWECでの経験は“斬新な洞察力”をもたらす」

    トロロッソ 「ハートレーのWECでの経験は“斬新な洞察力”をもたらす」

    トロロッソのテクニカルディレクターを務めるジェームス・キーは、ブレンドン・ハートレーのポルシェとFIA 世界耐久選手権(WEC)を戦った経験が、チームに“斬新な洞察力”をもたらしていると語る。

    今年、トロロッソ・ホンダでF1フル参戦を果たしているブレンドン・ハートレーは、2014年から2017年までポルシェでWECに参戦し、2度のタイトルを獲得。LMP1カーから最大限のパフォーマンスを引き出すための重要な経験を積んだ。

    F1の現在のV6ターボ“ハイブリッド”のエンジンパッケージとポルシェで使用されているものとは構成する技術は異なるが、ブレンドン・ハートレーは、電気エネルギーの使用方法や燃料やタイヤのマネジメントについて新しいアイデアをトロロッソ・ホンダにもたらしているとジェームス・キーは語る。

    「ブレンドンが入って素晴らしことは、彼が状況について異なる捉え方とする部分だ」とジェームス・キーは Autosport にコメント。

    「燃料をセーブし、タイヤをセーブし、エネルギーの活用する方法は、そこに完全に新しいインプットとなっている。我々がやっていることにいくつか貴重な洞察をもたらしているのは間違いない。それはシンルグシータードライバーとのより標準的なアプローチではやっていなかったであることだ」

    「テクノロジーは技術移転がないほど十分に異なっている。検討し、それを調査する方法としてのよりプロセス的なことだ」

    「それはホンダにとっても良いことだと思うが、斬新な洞察を得られることをチーム全体にとって良いことだ」

    ブレンドン・ハートレーは、耐久レースの経験から燃費を最大限に引き出すという点で特定のアドバンテージをもたらせると考えている。

    自分がトロロッソとホンダに何をもたらせるかと質問されたブレンドン・ハートレーは「僕たちは(WECで)燃料をかなり制限されていたので、非常に効率的でなければならないことにかなり慣れている。そこはアドバンテージになると思っている」とブレンドン・ハートレーはコメント。

    「燃料が非常に制限されているレースでは、それは十分な強みだと感じている。もちろん、そのようなプロジェクトに取り組むことはあらゆる価値がある。全ての経験が良い経験だ」

    だが、ブレンドン・ハートレーは、F1はLMP1よりもハイブリッドシステムの複雑さが軽減されているため、ドライバーがインプットできる部分は少ないと考えている。

    ブレンドン・ハートレーは、ポルシェのLMP1カーが4輪駆動でロントホイールを通して電気パワーを配備していたことをその主な理由として挙げた。

    「F1ではインプットは少ない。マシンは4輪駆動ではないからね」とブレンドン・ハートレーはコメント。

    「4WDでは電気エンジンはフロントアスクルだけをコントロールし、内燃エンジンはリアだけをコントロールする。多くのドライバーはその2つをシームレスに機能させられるようにインプットを与えていた」

    「レースや舞台裏で管理しなければならないことはいくつかある。でも、全体的に言えば、ドライバーにとってはそれほど多いわけではない。全チームが最初から全てをかなり正しく行えるように舞台裏で十分なシミュレーションを行っている。

  • トロロッソ・ホンダ 「結果に驚いていないがパフォーマンスは予想以上」

    トロロッソ・ホンダ 「結果に驚いていないがパフォーマンスは予想以上」

    トロロッソのテクニカルディレクターを務めるジェームス・キーが、2018年のF1世界選手権の開幕3戦のトロロッソ・ホンダの戦いを振り返った。

    昨年9月にトロロッソがホンダのF1パワーユニットを使用する契約を発表した際、多くの人々が2018年に好成績を実現することはできないだろうと考えた。ホンダF1はマクラーレンの3年間の悲惨なシーズンの原因と見なされていた。

    トロロッソは、その背後にレッドブルの力があるにせよ、マクラーレンに匹敵する予算は持っていない。そして、トロロッソ・ホンダは2018年にピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーというグリッドのなかでも経験の浅いドライバーを起用した。

    その予想はオーストラリアで露わになった。ブレンドン・ハートレーは周回遅れの最下位、ピエール・ガスリーはMGU-Hの故障で完走すらできなかった。だが、第2戦バーレーンではピエール・ガスリーがフェラーリとメルセデス勢の後ろで4位入賞を果たすという大殊勲の結果を残した。

    トロロッソのテクニカルディレクターを務めるジェームス・キーは、開幕戦での苦戦がバーレーンでの前進への称賛を大きくしたと語る。

    「オーストラリア以降に我々がシャシー/メカニカルセットアップの両方で果たした前進と新しい空力パッケージがお互いを補い、かなりうまく機能した。我々はバーレーンはオーストラリアよりも我々に適したサーキットだと感じていた」

    「オーストラリアでの我々はかなり不甲斐ないパフォーマンスだったので飛躍は巨大に見えるが、それは実際は悪いレースに次いで良いレースをしたからだ。だが、期待していた以上に作業の組み合わせからパフォーマンスを発揮できたかもしれない。バーレーンに着いて、走行し始めると、クルマのバランスがかなり改善していることに気付いた」

    「結果には驚いていない。その時点までに我々は自分たちのパフォーマンスレベルをそれなりに理解していると感じていたからだ。我々はフリーエアに彼を出すという戦略に頼っていたし、それがうまくいった」

    もうひとつの要因は、今年のミッドフィールドの実力が非常に拮抗している部分もある。比較的小さなゲインでさえ、グリッドで多くのポジションアップを果たすことができた。

    「中団のグリッドポジションは非常にタイトだ。ラップタイムを見れば、実際にはコンマ2秒がミッドフィールドバトルの先頭と最下位の差となる。なので、パワーバランスはサーキット、ドライバーが特定のサーキットを得意としているが、タイヤなどによってシフトすると思っている。それら全ての側面が週末のパフォーマンスの影響する」

    「我々のドライバーがトラックに不慣れな場合、彼らは学ばなければならないし、金曜日は学習の日となるだろう。なので、必ずしも最後までフルのパフォーマンスを見せられるわけではない」

    チーム代表のフランツ・トストがレッドブルの“幼稚園”と表現するトロロッソは、経験不足のドライバーを起用することにおいて豊富な経験を持っている。ピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーは、昨シーズン末にデビューを果たし、2018年の開幕時には二人合わせて9戦の経験しかなかった。

    しかし、彼らは他のカテゴリーでその実力を証明している。ピエール・ガスリーはGP2(現F2)でチャンピオンを獲得し、ブレンドン・ハートレーは、ル・マン24時間レースを制し、WECでチャンピオンを獲得している。

    ジェームス・キーは、現在のマシン開発はデータドリブンのため経験の浅いドライバーがチームにとってそれほどハンデにはならないと考えている。

    「特定の範囲で経験不足を回避するためにドライバーと協力する方法はあると思う。エンジニアリング的にはより多くのプレッシャーがかかるが、それでもやり遂げることはできる。クルマには多くのデータがあり、クルマの開発をドライバーに頼らなかったり、自分たちだけでできるようなこともある」

    「特にレース週末など、ドライバーが本当に役割を果たす場所では状況に特定の傾向がある。ドライバーが期待したよりも0.5秒遅くても、彼は『心配はいらない。予選までに必要なフィードバックは得られる』とね。例えば、カルロス(サインツ)は昨年我々の元を去った際にそのレベルにいた」

    また、トロロッソはエンジンンの変更にも精通している。2014年にV6ターボパワーユニットが導入されて以来、2年間同じエンジンを使用したのは1度しかない。

    マクラーレンがホンダからルノーに変更して苦戦していることで示されるように、非常に複雑なパワーユニットのサプライヤーを変えることは大きなタスクだ。だが、トロロッソはその変更に非常に慣れている。

    「3年間で3つ目のエンジンだし、他のどのチームもそのようなことは経験していない」とジェームス・キーは語る。

    「全てインストールが異なるので、我々は非常に苦労してきた。結果として、我々はそれに対処するための作業方法を学んだ。逆にマクラーレンは同じようなチャレンジに直面したと思う」

    「我々はそのための方法論を持っている。プランニング過程を経て、出来る限り多くのことを遅らせ、全てを再計画する。我々は物事の順序も変更したし、以前では早期にリリースしなかったものを後半にリリースし、それを補っている」

    カスタマーからワークス待遇となったこともダイナモテストなどトロロッソに以前はやっていなかった追加の機会をもたらしたが、ジェームス・キーは“以前にやっていなかったことは追加のリソースと労力を要する”とし、フェラーリからルノーへ切り替えたときよりも大きな変更wを加えなければならなかったと語る。

    「初めてのワークス契約としては、現時点ではそれなりにうまくいっており、我々はそれを楽しんでいるが、それをするためのセトアップはできていない。組織変更やスタッフの追加の時間などが必要だった。その点では簡単ではなかった」

    「しかし、エンジンがぎりぎりで変更になったり、ドライバーが変更になる可能性もあるなかでは柔軟でなければならないし、人を動かすための十分な柔軟なリソースを持っていなければならなかった。それによって内部的に柔軟性が発展していた」

    レッドブルは、2019年にホンダのF1パワーユニットを使用する可能性があるという見地から、トロロッソ・ホンダのパフォーマンスを見守っていることを秘密にはしていない。ホンダのF1パワーユニットがルノーに匹敵するものになれば、レッドブルは自動車メーカーと密接に作業し、ワークスパートナーとしてのより密接な作業関係から利益を得られることになる。

    レッドブルとトロロッソが再び同じエンジンパートナーを迎える場合、トロロッソは、ハースがフェラーリとのパートナーシップで提供を受けている“リスト化されていないパーツ”を得られる可能性が広がる。

    しかし、ジェームス・キーは、そのルートを採用するべきかどうか、それがF1にとってポジティブなことなのかどうかには複雑な感情を抱いていると語る。

    「ビジネスとしては確かにポジティブなことではある。ハースのような新しいチームが参入し、競争力の高いクルマを持てるわけだからね。それに彼らは他の人たちがやったことを複製することで馬鹿げた額を費やす必要もない」

    「だが、エンジニアリングとしてはノーだ。本当はメーカーとドライバーと間の競争だからだ」

    ジェームス・キーは、トロロッソがハースのようにいレッドブル・ホンダの装備を使うことになれば、バーレーンでの4位のような結果は満足に感じないだろうと語る。

    「特にF1は非常に競争力の高いエンジニアを失っていると思う」とジェームス・キーは語る。

    「個人レベルでは自分の条件のなかでチャンピオンシップを獲得できる最高のチームリーダーであり、チームプレイヤーになりたい。しかし、我々が企業とビジネスに資金を提供してもらっていることが考えれば、会社やビジネルととしての視点ではリスト化されたパーツのルートはより賢明だ」

    「ナンバー1ドライバーやナンバー2ドライバーに少し似ている。全員がナンバー1になりたい。それはエンジニアも同じだ」

  • トロロッソ・ホンダ 「悪い部分が見えた。解析できれば一歩になる」

    トロロッソ・ホンダ 「悪い部分が見えた。解析できれば一歩になる」

    トロロッソ・ホンダにとって歴史的快挙となったバーレーンに続く連戦の第3戦中国GP。厳しい戦いを強いられた上海での週末をチームスタッフが振り返った。

    第2戦バーレーンGPで4位初入賞を果たしたピエール・ガスリーは、第3戦中国GPでは注目のドライバーの一人となり、グランプリ週末前の木曜に行われるFIAプレスカンファレンスに招かれた。そして、この大会に向けて問われると、次のように語った。

    「マシンのポテンシャル、セットアップ、タイヤといったものへの理解は深まっているが、それをレースの場でもっと確認する必要がある。僕らのマシンのベースラインを判断し、バーレーン以外のトラックでも同じパフォーマンスを出せるかどうかを確認する上で、今週末は絶好の機会になると思う」

    ピエール・ガスリーの言葉通り、トロロッソ・ホンダにとって中国GPは、前戦での好結果が本物か否か、その真価が問われる一戦だった。

    他チームや他ドライバーからも、トロロッソ・ホンダのバーレーンでの活躍を賞賛する声が多数上がったが、共通していたのは「バーレーンのコースは、トロロッソ・ホンダの得意なコースであった」ということだ。

    F1マシンのパフォーマンスは、その設計思想や戦略によって、それぞれ長所短所が必ず存在する。車体自体の構造、つまりホイールベースや重量バランス、サスペンション性能などにより、メカニカルグリップ(ダウンフォース以外で得られるグリップ)に違いが表れる。それに加えて空力パーツ、パワーユニット、タイヤなどの要素が組み合わされ、それらすべてが複雑かつ微妙にマシンのパフォーマンスを左右する。実際にシーズンが始まると、それぞれのサーキットレイアウトの特徴に対して、複雑な構成要素により生み出されるダウンフォースとメカニカルグリップ、パワーユニット性能、そしてタイヤの使い方を適合させて、レースを戦うことになる。

    トロロッソ・ホンダのマシン『STR13』は、ダウンフォースを比較的抑えめにし、高速性能に勝る性格を持つと見られている。その性格に加え、複雑な要素が見事に噛み合ったのがバーレーンでのレースだったとすれば、今回、中国ではこのバランスに大きな狂いが生じたというほかない。

    金曜午前のFP1で初日の走行が始まると、トロロッソ・ホンダの2台は苦しんだ。そして、2日目、セッティングを変更して臨んだP3と予選ではさらにパフォーマンスを落とす結果となった。

    「予想していたより厳しい予選でした。このサーキットと我々のマシンの相性はあまりよくないようです。そして、昨日と今日の低い気温と風もマイナスでした。特にピエールは、マシンの扱いに苦労したようです。昨日の方がマシンのバランスはよく、競争力があったと感じています。決勝は気温も上がるようなので、今日の原因を突き止め、レースではよりパフォーマンスを見せたいと思います」と、チームのテクニカルディレクターであるジェームス・キーは語った。

    迎えた決勝レース。気温は上がり、風も前日と比べて弱まった。トラックコンディション回復に一縷の期待を持ったものの、マシンのパフォーマンスは改善しなかった。ガスリーとハートレーの2台が異なったタイヤでスタートし、それぞれ違う戦略でレースに臨んだが、それも功を奏せず、レース半ばにはドライバーとのコミュニケーションミスにより、チームメート同士が接触するという事態も起きてしまった。

    「想定よりも悪いパフォーマンスと結果でした」とホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治はレース後に語った。

    「結果としては残念でしたが、これですべてを失ったわけではありません。3戦が終わり、よかったこと悪かったことが両方あったわけで、なぜよかったのか、なぜ悪かったのかを解析する材料はあります。これも一歩一歩の一つだと考え、次に向けて備えるしかありません。トロロッソのトストさんも、次戦バクーまでに原因を解析するよう、チームに号令をかけていました。我々としては、パワーユニットには全く問題はなかったと認識していますが、これもこのあと、パワーユニットとデータを解析します」

    実際、バーレーンでの週末と比較すると、中国では『マシンにとって不得意なサーキット』だとしても大きすぎるパフォーマンスの落差が露呈した。ピエル・ガスリーの「クルマへの理解がまだまだ足りない」と言うコメントの通り、今回の原因特定はこれからの作業となる。

    大きな前進を感じさせたバーレーンから状況は一転したが、田辺豊治の「悪い部分が見えたと言う意味で、それを解析できれば一歩になると思う」という言葉の通り、経験を積んだというステップを勘案すればゼロに戻ったわけではない。

    一度の好調がそう簡単に続くわけではない、F1の難しさを思い知らされたレースだった。

  • ホンダF1 「バーレーンの競争力を再現すべくトロロッソと分析していく」

    ホンダF1 「バーレーンの競争力を再現すべくトロロッソと分析していく」

    ホンダF1は、バーレーンGPで発揮した競争力をより定期的に生み出す方法を理解するためにトロロッソと協力して序盤戦のパフォーマンスを分析していくことを計画している。

    オーストラリアで厳しいスタートを切った後、トロロッソはバーレーンで4番手に速いチームとなり、ピエール・ガスリーが印象的な走りで4位入賞を果たした。

    パーレーンでは新しい空力パッケージが導入され、シャシーとパワーユニットの両方で改善が見られたが、中国でのマシンは競争力に欠け、ポイントを獲得することができなかった。

    「中国の結果はトロロッソ・ホンダのパッケージから来たものだと思っています」とホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は Racer にコメント。

    「シャシー側からなのかパワーユニット側からなのかどうかはわかっていません」

    「ですから、我々は理解する必要がありますし、原因を調査していく必要があります。中国で何が起こったのか、またバーレーンで何が起こったのか、なぜ中国でそれが起こったのか、なぜバーレーンでそれが起こったのかを分析する必要があります。その後、今後にむけての計画を立てていくことになると思います」

    ホンダは、オーストラリアGPでピエール・ガスリーのMGU-Hに問題が発生したことで対策を講じなければならなかったが、田辺豊治は次の2レースではパワーユニットは問題なく走っていたと語る。

    「これまでのところ、データに問題は確認されていません。メンテナンスのためにHRD Sakuraにハードウエアを送り返し、ハードウエア自体を調査してきます。データ面では懸念はありません。現時点でMGU-Hのアップデートには満足しています」

    ポジティブな変化にも関わらず、田辺豊治は、中国のフリー走行3回目にダニエル・リカルドのレッドブルに搭載されているルノーにターボの故障が発生したことは、ホンダは信頼性に関してリラックスすることはできないと語る。

    「1台のICEが3レース、もう1台のICEが2レース、そして、MGU-Hは2レースを走行しています。まだそのコンポーネントは2~3レースを走っただけです。現状では信頼性にはあまり信頼していませんが、予期せぬ状況は発生するものですし、慎重になる必要があります。あまり満足しすぎることはできません」

    「ルノーの故障が発生したことはとても気の毒に思います。今後、我々にも同じことが起こる可能性はあります。どうなるかはわかりません。ですが、レギュレーションはレギュレーションですし、我々はそれに従わなければなりません。難しいですが、全てのメーカーが信頼性のためのそのレギュレーションに従っています」