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  • 【WRC】 トヨタ:第7戦 ラリー・イタリア・サルディニア プレビュー

    【WRC】 トヨタ:第7戦 ラリー・イタリア・サルディニア プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、6月7日(木)から10日(日)にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第7戦ラリー・イタリア・サルディニアに、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #7号車)、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(#8号車)、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム(#9号車)の、3台のヤリスWRCで参戦する。

    ラリー・イタリア・サルディニアは、地中海に浮かぶイタリアのサルディニア島を舞台とするグラベル(未舗装路)ラリー。サービスパークは島北西部の都市アルゲーロに置かれ、島の北側の広い範囲でSS(スペシャルステージ)が行なわれる。サルディニアのSSは、全体的に硬い地盤を軟らかい砂状のグラベルが覆う路面が多く、出走順によって路面コンディションは大きく変わる。早い出走順の選手は滑りやすい砂状のグラベルによってタイヤのグリップを十分に得られないが、ラリーカーが何台か走行すると砂状のグラベルが掃け、下方から硬い地盤が現れるためグリップは高まる。また、木々や岩がコースサイドに迫るSSも多く、道幅が全体的に狭いことから、他のグラベルラリー以上にミスのない正確なドライビングが求められる。クルマに関しては、気温がかなり上昇するためエンジンや足まわりの温度管理が重要な要素となる。

    ラリーは6月7日(木)の夕方に、アルゲーロ近郊イッティリで全長2kmのスーパーSSが行なわれ競技がスタート。そして翌日8日(金)からサービスパークの北東方面でデイ2として本格的なグラベルSSが始まり、4本のステージを各2回走行する8本のSSが行なわれる。9日(土)のデイ3は、サービスパークの東側エリアでイッティリの短距離SSを含む7本のSSが、最終日となる10日(日)のデイ4はサービスパークの北側エリアで4本のSSが行なわれる。なお、最終ステージのSS20は、トップ5タイムを記録した選手に対しボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。4日間で20本のSSが行なわれ、その合計距離は313.46km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1386.38kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    サルディニアでの好成績に自信をもっています。ラリー・アルゼンチンの前にサルディニアで行なったテストも上手くいきました。アルゼンチンやサルディニアの道は、我々のクルマとも非常に相性が良いと思います。実際、ここ数戦でのパフォーマンスはとてもポジティブでしたし、全チームスタッフがなおも全力で改善作業を続けています。昨年のサルディニアは、なかなか良いリザルトでしたし、また、オットは優勝していますので、ドライバー皆、気持ちよく自信をもってこのラリーを走ってくれるはずです。

    ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC #7号車)
    サルディニアのラリーをいつも楽しんでいます。初めてサルディニア島のラリーに出場したのは2003年で、WRCが行われる前のラリー・コスタ・スメラルダ時代でした。路面はとても硬質な地盤の上に軟らかい砂の層があり、先頭走者としてSSを走る際は非常に滑りやすい路面に苦労します。また、道幅は狭いのですが、正しいラインを通ればかなり速く走ることができます。前戦ラリー・ポルトガルでは2日間ミスをすることなく走り、自信を深めることができました。ヤリスWRCの運転をとても楽しむことができているので、ポジティブな気持ちでサルディニアに臨むことができます。

    オット・タナック(ヤリスWRC #8号車)
    昨年WRC初優勝を果たしたサルディニアは、私にとって特別なラリーです。今回も最上位のリザルトを期待していますし、きっと選手権の鍵を握る1戦となるでしょう。前戦ポルトガルは望んでいた結果にならなかったので、今回はできるだけ多くのポイントを得ることが重要です。ラリーに向けて可能な限りしっかり準備をするつもりですし、チームも本当に一生懸命仕事を進めています。クルマはアルゼンチンで非常に速く、ポルトガルでも良いフィーリングでした。パフォーマンスには心底満足していますので、その速さを結果に結びつけ、良い形でシーズンの前半戦を締めくくりたいと思います。

    エサペッカ・ラッピ(ヤリスWRC #9号車)
    昨年は6本のSSでベストタイムを記録するなど、私たちには速さがありました。それだけでなく、良い結果を残すこともできたので、今回のサルディニアをとても楽しみにしています。去年のサルディニア以降私は多くを学びましたし、クルマも大幅に進化しました。ここ数戦はとてもリラックスして走ることができており、ハードに攻める自信もつきました。現在私は選手権ランキング5位につけているので、金曜日のデイ2は早い出走順でSSを走ることになります。サルディニアは出走順の影響がとても大きいラリーですが、前戦ポルトガルでは最後の2日間で早い出走順を経験したので、それほど心配をしていません。

  • 【WRC】 トヨタ:タナックが首位を守りきりチーム加入後、初優勝

    【WRC】 トヨタ:タナックが首位を守りきりチーム加入後、初優勝

    2018年 FIA 世界ラリー選手権(WRC) 第5戦 ラリー・アルゼンティーナの競技最終日デイ4が4月29日(日)にビジャ・カルロス・パスの西南エリアで行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が今シーズン初優勝を果たした。また、ラリー・アルゼンティーナ初出場だったエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(9号車)は、総合8位でフィニッシュした。

    ラリー・アルゼンティーナのデイ4は、サービスパークが置かれるビジャ・カルロス・パスの西南エリアに広がる山岳地帯で3本のSSが行なわれた。デイ3までに10本のSSベストタイムを記録し2位の選手に46.5秒という差を築いていたオット・タナックは、難易度が高いステージが続くデイ4では、勝利を確実にするためペースをやや抑えて走行。最終的には2位に33.7秒差をつけ、チーム加入後5戦目にして優勝を達成した。なお、タナックとチームはドライバーズ選手権およびマニュファクチャラーズ選手権で現在3位につけており、2位との差は前戦よりも縮まった。

    デイ3で総合6位につけていたエサペッカ・ラッピは、初出場のアルゼンチンで何度もパンクに見舞われたが、デイ4でも最初のSSでパンクを喫し、順位をふたつ下げ総合8位でラリーを終えた。いくつかのSSでトップに迫るスピードを示していただけに残念な結果ではあるが、WRCの中でも1、2を争うほど困難と言われるラリーですべてのSSを走り切り、多くの経験を積み重ねたことはプラス材料といる。また、ヤリ-マティ・ラトバラはデイ2でクルマを石にヒットした結果リタイアとなったが、パフォーマンスについてはトップを競えるレベルにあり、次戦での活躍が期待される。

    WRC次戦は、5月17日から20日にかけてポルトガル北部ポルト近郊のマトジニョスを中心に開催される、シリーズ第6戦「ラリー・ポルトガル」。コースはグラベル(未舗装路)だが、砂状の路面や硬い岩盤の路面などコンディションは様々。1回目の走行では路面の表層が「ルーズグラベル」と呼ばれる滑りやすい砂や砂利によって覆われているため、走行順が早い選手は十分なグリップが得られない状況で走ることになる、また、2回目の走行では路面が掘れて深い轍(わだち)が刻まれ、掘り起こされた石によってパンクの危険性が高まるなど、ラリー・アルゼンティーナと同様タフな戦いが予想される。

    豊田章男(チーム総代表)
    日本から見て地球の反対側となるアルゼンチンからタナック選手のヤリスでの初優勝のニュースが届いたこと大変嬉しく思います。タナック選手、ヤリスでの初優勝おめでとう、ありがとう! そして、応援いただいたファンの皆様、本当にありがとうございました。昨年のラリー・アルゼンティーナで、我々のヤリスはその荒い路面に徹底的に傷めつけられました。しかしチームメンバーはそこから学び、改善し、今年は表彰台の頂点に立てるまでのクルマを作りあげてくれました。今回は残念ながらリタイアしてしまったラトバラ選手も、タナック選手に匹敵するペースで走り「ヤリスは本当に速かった」という心強いコメントをしてくれました。8位で走りきったラッピ選手も初のラリー・アルゼンティーナで、数多くのことを学べたと頼もしいコメントを残してくれています。WRCの道の上で、全てのチームメンバーが成長を続けクルマが鍛えられていること、本当に頼もしく思います。2年目のシーズンはこれから中盤戦に入ります。今後もファンの皆様に嬉しいニュースをお届けできるよう、我々TOYOTA GAZOO Racing WRTは全力で走り続けます。引き続き、応援よろしくお願いいたします。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    我々チームにとって本当に素晴らしい結果になりました。オットは週末を通して非常に力強く、最終日はやや抑え気味のペースでしたが、とても難しいステージでしたので、この素晴らしい勝利のためにあえてリスクを冒す必要はまったくなかったと思います。オットがチームに加入して最初の優勝は、もっともハードなラリーのひとつであるアルゼンチンで実現されました。このような困難なコンディションで、我々のクルマが速さと強さを備えていることを皆さんの前でお見せすることができたと思います。週末を通してこれほどの強さを発揮できるとは、以前は夢にも思いませんでした。アップ&ダウンのラリーが続いていたので、この勝利にはとても重要な意味があります。クルマに高いパフォーマンスがあることは分かっていましたが、チームがハードワークを続けたことによってついに素晴らしいリザルトを得ることができました。今後も変わらず良い方向に進んで行くことを期待しています。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    このチームで最初の優勝を飾ったことに特別な思いを感じます。改善を重ねた結果クルマは急速に進化し、現在は完全に私が望む状態に仕上がり、確固たる自信を持って走ることができています。また、チームが私をしっかりと支え続けてくれることに心から感謝しています。この難しいラリーで初めて優勝でき、とても満足していますが、決して簡単なラリーではありませんでした。序盤はかなり激しく攻め2位との差が大きく広がったので、以降はペースをうまくコントロールすることができました。そして今日は、さらに余裕を持った走りをしました。すべてが良い方向に向かっており、上位との選手権のポイント差も縮まってきています。シーズンはまだ長いので、次戦以降も今回と同じように戦い続けたいと思います。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
    今回のラリー・アルゼンティーナではいくつかポジティブな要素がありました。初出場にも関わらずペースは自分が予想していた以上に良かったと思いました。我々のクルマが今回のラリーでベストだったことは、オットがラリーを通して速かったことでも明らかです。彼の勝利を心から祝福したいと思います。今週末は何度もパンクをしてしまいましたので、何が原因なのかを精査しなければなりません。色々な事が起こり多くのタイムを失ってしまいましたが、すべてのステージを走り切り、多くの経験を得ることができたのは収穫です。シーズン序盤は経験が十分ではないラリーが続いたこともあり簡単には行きませんでしたが、ポジティブな事も多くありましたので、それを次のラリー・ポルトガルで活かしたいと思います。

    ラリー・アルゼンティーナ デイ4の結果
    1 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) 3h43m28.9s
    2 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +37.7s
    3 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1m15.7s
    4 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) +1m58.6s
    5 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +2m02.6s
    6 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) +3m06.3s
    7 クリス・ミーク/ポール・ネーグル (シトロエン C3 WRC) +3m25.7s
    8 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +4m32.6s
    9 テーム・スニネン/ミッコ・マルックラ (フォード フィエスタ WRC) +5m38.6s
    10 ポントゥス・ティディマンド/ヨナス・アンダーソン(シュコダ ファビア R5)+12m15.8s
    R ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC)

  • 【WRC】 トヨタのオット・タナックが今季初優勝!

    【WRC】 トヨタのオット・タナックが今季初優勝!

    2018年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第5戦ラリー・アルゼンティーナが最終日を迎え、トヨタのオット・タナックがチームに今シーズン初優勝をもたらした。

    2日目に総合首位に浮上したオット・タナックは、その後のラリーを支配。最終的に2位に37.7秒差をつけてトヨタ加入後5戦目にして初優勝を遂げた。トヨタにとっても昨年の第9戦ラリー・フィンランド以来となる今シーズン初優勝。

    2位にはヒュンダイのティエリー・ヌービル、3位には同じくヒュンダイのダニ・ソルドが続いた。

    オット・タナックのチームメイトであるエサペッカ・ラッピは8位。ヤリ-マティ・ラトバラは2日目にリタイアしている。

    2018年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第5戦ラリー・アルゼンティーナ 結果

    Pos. No. Driver Machine Time
    1 8 オット・タナック トヨタ・ヤリスWRC 3h43:28.9
    2 5 ティエリー・ヌービル ヒュンダイi20クーペWRC +0:37.7
    3 6 ダニ・ソルド ヒュンダイi20クーペWRC +1:15.7
    4 1 セバスチャン・オジエ フォード・フィエスタWRC +1:58.6
    5 4 アンドレアス・ミケルセン ヒュンダイi20クーペWRC +2:02.6
    6 2 エルフィン・エバンス フォード・フィエスタWRC +3:06.3
    7 10 クリス・ミーク シトロエンC3 WRC +3:25.7
    8 9 エサペッカ・ラッピ トヨタ・ヤリスWRC +4:32.6
    9 3 デーム・.スニネン フォード・フィエスタWRC +5:38.6
    10 31 ポンタス・ティデマンド シュコダ・ファビアR5 +12:15.8
  • 【WRC】 トヨタ:タナックが首位を堅守 / ラリー・アルゼンティーナ

    【WRC】 トヨタ:タナックが首位を堅守 / ラリー・アルゼンティーナ

    2018年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第5戦ラリー・アルゼンティーナの競技3日目デイ3が4月28日(土)にビジャ・カルロス・パスの西北~北側エリアを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合1位の座を堅持した。また、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(9号車)は、総合6位に順位を上げた。

    デイ3は、サービスパークが置かれるビジャ・カルロス・パスの西~西北に広がる山岳地帯がメインステージとなり、午前中はハイスピードなコーナーが続くSS10の終盤に濃い霧が出るなど難しい走行条件となった。しかしタナックはレッキ(コースの事前下見走行)で作成したペースノートと、それを読み上げるコ・ドライバーのヤルヴェオヤを信じ、視界が悪い中でアタックを続け3ステージ連続でベストタイムを記録。前日のデイ2も含めると、6ステージ連続でのベストタイムとなった。さらに、午後の再走ステージとなるSS13とSS14でもタナックはベストタイムを刻み、今季の通算SSベストタイム獲得回数を28とし、総合2位の選手とのタイム差を46.5秒に拡大した。

    一方、ラリー・アルゼンティーナ初出場のラッピは、午前中最初の2本のSSでは良好なタイムを記録した。しかし、深い霧に包まれた3本目のSS11でコ・ドライバーのペースノート読み上げミスによりコースアウト。ただしクルマにダメージはなく、その再走ステージとなった午後のSS15ではセカンドベストタイムを記録するなど速さを示し、デイ2よりもふたつ順位を上げることに成功した。

    競技4日目、最終日となる4月29日(日)のデイ4は、サービスパークが置かれるビジャ・カルロス・パスの西南エリアで3本のSSが行われる。SS16「コピナ~エル・コンドル」はラリー・アルゼンティーナの名物ステージだが、今年は進行方向が例年と逆になるため新しいステージという見方もできる。 SS17「ジュリオ・チェザーレ~ミナ・クラベロ」は独特な形の巨岩の間を走り抜けるステージで、道幅の狭さと砂のように軟らかな路面が特徴。そしてSS16の再走ステージとなるSS18は、トップ5タイムを記録した選手に対しボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。3本のSSの合計距離は55.27km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は287.55kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    本日もまたオットにとって素晴らしい1日となりました。大きな自信を持っている姿は頼もしく感じられ、彼のスピードを阻む要素は見当たりません。あとは、明日もうまく行くように祈るだけです。明日のステージはそれほど高速ではありませんが、石が多くとても難しいステージであることを我々は知っています。今朝のステージは濃い霧に包まれ、エサペッカにとっては不運な事も起こりましたが、全般的に良い走りをしていましたし、アルゼンチン初出場であるにも関わらず、午後はスピードが上がってきたので健闘していると思います。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    すべてが本当に上手く行っています。クルマに対しては非常に良いフィーリングを感じていますし、特に今日のSSのような高速で流れるようなコーナーが続くコースは、我々のクルマにとても合っていると思います。昨日は限界まで攻め切りましたが、今日はそれほど激しくアタックしませんでした。コントロールした走りを続けたつもりなのですが、それでも良いタイムを記録することができました。今朝は濃い霧が出るなど本当に難しい状況でしたが、上手く走りきることができたと思います。そして、霧が晴れた午後のステージでは心から走りを楽しむことができました。明日のエル・コンドルとミナ・クラベロのステージはとてもタフな道が続き、今日のステージとは大きく異なるので、慎重な姿勢を忘れずに臨む必要がありますが、それでも自信はあります。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
    今朝はクルマとセットアップがとても具合良く感じられ、良いスタートを切ることができました。しかし長いSSでペースノートの読み上げミスがあり、深い霧の中で何も見えず間違った方向に進みコースを外れてしまいました。何にもぶつからなかったのはラッキーです。我々は人間なのですからミスをすることもあります。午後のステージでは良い走りができました。既に昨日からオットが素晴らしい走りをしている事からも、クルマに高いパフォーマンスがあることは分かっていましたが、私も一歩一歩スピードを高めていっています。私が走った後、路面はどんどんとクリーンになって後続のライバル達が有利な状況でしたが、それでも良いタイムを刻むことができたので自分のスピードには満足しています。このラリー・アルゼンティーナでは毎日コースの特徴が変わり、明日は速度域が低く、多くの石が転がる狭い道が続く、テクニックを要するコースを走ります。ですので明日も今日と同じように自信を持って走れるかどうかは分かりませんが、精一杯頑張りたいと思います。

    ラリー・アルゼンティーナ デイ3の結果
    1 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) 2h58m33.9s
    2 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +46.5s
    3 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1m08.2s
    4 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) +1m59.0s
    5 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +2m13.8s
    6 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +2m42.9s
    7 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) +2m49.1s
    8 クリス・ミーク/ポール・ネーグル (シトロエン C3 WRC) +3m20.4s
    9 テーム・スニネン/ミッコ・マルックラ (フォード フィエスタ WRC) +4m17.6s
    10 カッレ・ロバンペッラ/ヤンネ・ハルットゥネン(シュコダ ファビア R5)+10m50.2s
    R ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC)

  • 【WRC】 トヨタ:第5戦 ラリー・アルゼンティーナ 初日レポート

    【WRC】 トヨタ:第5戦 ラリー・アルゼンティーナ 初日レポート

    2018年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第5戦 ラリー・アルゼンティーナが開幕。デイ1としてアルゼンチンのビジャ・カルロス・パス市街地でスーパーSSが行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC #8号車)が総合2位に、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(9号車)が総合6位に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(7号車)が総合9位につけ、ヤリスWRCは全車が順調に競技初日を走りきった

    ラリー・アルゼンチンは、第3戦ラリー・メキシコ以来となる今シーズン2回目のグラベル(未舗装路)イベントとなる。26日は午前中にビジャ・カルロス・パス近郊のグラベルコースでシェイクダウンが行なわれ、ラトバラがトップタイムをマーク。タナックは5番手タイムを、ラリー・アルゼンティーナ初出場のラッピは10番手タイムを記録し、ラリー本番に向けてヤリスWRCの最終調整を行なった。そして午後7時過ぎからビジャ・カルロス・パスの市街地コースで全長1.9kmのスーパーSSが行なわれ、グラベルとターマック(舗装路)が混ざるコースでタナックがSS2番手タイムを記録。大勢の観客が見守る中で、良いスタートを切ることができた。

    競技2日目となる4月27日(金)のデイ2は、サービスパークが置かれるビジャ・カルロス・パスの南側に広がる「カラムチータバレー」を中心にSSが行われる。谷間のコースは全体的に柔らかいグラベルで、2回目の走行時には深い轍が刻まれ、硬い岩盤が露出したり、大きな石が掘り起こされたりするため、タイヤとサスペンションがダメージを受ける危険性が高まる。カラムチータバレーでは3本のコースを午前と午後で各2回走行し、その間にはスーパーSSが1本行なわれる。7本のSSの合計距離は154.20km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は656.81kmとなる。

    トム・フォウラー(チーフエンジニア)
    今朝のシェイクダウンはうまく行きました。すべてがきちんと機能し、ドライバーはなかなか良いタイムを記録しました。我々はシェイクダウンのタイムを重視し過ぎることをあまり好まないのですが、それでもポジティブな要素には違いありません。ドライバーたちは皆、競技本番に向けてセットアップに満足していました。シェイクダウンは、実際のSSの特徴的な部分が混ざり合ったコースでしたので、クルマに微調整を施すことができました。事前のテストでクルマはとても良い状態に仕上がっていたので、大きく変える必要はありませんでした。今晩のSS1に関しては、明日以降のSSとまったく違うタイプのステージだったので、異なるセットアップで臨みました。あのような距離が短いSSでは大きなタイム差がつきにくいので、ドライバーたちはただただ問題が起きないように走りました。明日からの戦いに向けて準備は万端です。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 7号車)
    素晴らしい気分でラリーのスタートを迎えることができました。最初のSSでは少しブレーキングが慎重過ぎたのか、自分が思っていたよりもタイムは伸びませんでしたが、このような短いステージでは何よりもミスをしないことが重要です。このラリーの雰囲気と人々のパッションはラリー・フィンランドと少し似ていると思いますが、南米の人々はそれをより強く表現するので、ドライバーはやる気にさせられます。私のこのラリーに対するモチベーションは非常に高く、運転だけに集中しています。シェイクダウンでクルマはとても良いフィーリングでしたので、できる限り速く走り、そして満足のいく運転をしたいと思います。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    大勢の人が集まるスーパーSSでラリーのスタートを迎えるのは特別な気分ですし、多くの人がラリーを見ているということを実感しました。皆さんの情熱を感じることで我々も気分が盛り上がり、より激しく攻めたくなるのです。おかげで良い走りができ、楽しむことができました。シェイクダウンでのクルマのフィーリングは、事前テストとほぼ変わらぬ良い感じでした。全体的なバランスの良さにとても満足しています。すべてが予定通りうまく機能しているので、自信を持ってラリー本番に臨むことができます。準備は万端ですので、後は持てる力をすべて引き出すだけです。明日の路面はドライコンディションとなりそうなので、3番手という出走順はやや不利だと思いますが、それでもベストを尽くして戦い、デイ3では良い出走順を得られるように頑張りたいと思います。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
    SS1は明日以降のステージとまったく似ていないコースでした。グラベルセクションはとても滑りやすく、スライド状態で走り抜けました。今晩のスーパーSSように大勢の観客の前で走るのは常に素晴らしいフィーリングです。それが、このようなSSを走る理由であり、我々も気分良く明日以降のSSに臨むことができるのです。朝のシェイクダウンは非常にうまく行き、クルマとハンドリングにとても満足しています。すべてが快適で楽しく感じられました。路面は荒れて少し軟らかくなっていましたが、それほど気にはなりませんでした。あっという間に轍(わだち)が深く掘れていったので、轍から外れないように、ただ石を避けて走る必要がありました。問題が起こらないように走り続ければ、良い結果を得ることも十分可能だと思います。

    ラリー・アルゼンティーナ デイ1の結果
    1 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) 1m54.4s
    2 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) +0.3s
    3 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) +0.4s
    4 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +0.5s
    5 クリス・ミーク/ポール・ネーグル (シトロエン C3 WRC) +0.7s
    6 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +1.3s
    7 テーム・スニネン/ミッコ・マルックラ (フォード フィエスタ WRC) +1.4s
    8 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1.5s
    9 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +1.6s
    10 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) +2.2s

  • 【WRC】 トヨタ:第4戦 ラリー・フランス シェイクダウンレポート

    【WRC】 トヨタ:第4戦 ラリー・フランス シェイクダウンレポート

    2018年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第4戦 ラリー・フランス(ツール・ド・コルス)のシェイクダウンがコルシカ島のバスティア近郊で行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC 7号車)、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(8号車)、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム(9号車)の3台のヤリスWRCは、明日スタートする競技初日デイ1に向けて、ヤリスWRCの最終調整を行った。

    2018年最初のフルターマック(舗装路)ラリーであるツール・ド・コルスのSS(スペシャルステージ)は、ツイスティなコーナーが連続するWRC伝統の1戦。競技のスタートを明日に控え、本番前の最終確認を行なうシェイクダウンが、サービスパークが置かれるバスティア空港近くのコースで行なわれた。全長5.45kmのコースは前日に降った大量の雨で濡れ、路肩の泥が流れ出たことで非常に滑りやすいコンディションだった。しかし明日以降は良い天気が続くことが予想されるため、チームは事前のプレイベントテストで導き出したセットアップを大きく変えることなく、最終的なシステムチェックに集中しシェイクダウンを終了した。

    競技初日となる4月6日(金)のデイ1は、島東海岸バスティアのサービスパークを中心に4本のSSが行われる。SS1とその再走ステージであるSS3は全長49.03kmの超ロングステージで、選手たちは序盤からタフなターマックステージと対峙する。SS2とその再走ステージであるSS4は、全長13.55kmと距離は短いが、テクニカルなコーナーが続きタイヤとブレーキに大きな負担がかかりる。4本のSSの合計距離は125.16km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は374.89kmとなる。

    トム・フォウラー(チーフ・エンジニア)
    今日のシェイクダウンの主目的は、クルマのシステムがすべて正常に機能しているかどうかをチェックすることでした。シェイクダウンは実際にラリーで走行するSSに近い内容のコースでしたが、昨日の強い雨により流れ出た泥で路面はどんどん汚れていきました。良いタイムを記すためには早い走行順で走る必要がありましたが、我々はそうではなかったのでタイムに関してはあまり心配していません。クルマはうまく機能していたので、我々はシェイクダウンよりも乾いた路面コンディションを想定してセットアップ作業を進めました。シェイクダウンの路面コンディションはSSと完全には同じではなく、それに合わせてセットアップを変えてしまうとミスをしやすくなります。事前のプレイベントテストは非常にうまく行ったので、そこで得た経験と自信を信じてラリー本番に臨みます。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 7号車)
    シェイクダウンのコースは路面が湿っており大変でした。コーナーのイン側をカットして走るクルマが増えれば増えるほど、イン側の泥がコースに流れ出し、非常に滑りやすい状態でした。我々はドライのセットアップに注力していたので、シェイクダウンのタイムは必ずしも実力を示すものではありません。ラリー期間中天気は良さそうなので、ドライコンディションを予想しています。昨日まで行なったレッキ(SSの事前下見走行)はとても大変でした。1200km近い距離を走り、あまたのコーナーの情報をペースノートに書き記しました。しかし、その作業もようやく終了し、明日から始まる1万コーナーのラリーに向けて今はリラックスしています。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    雨で路肩に大量の泥が溜まり、それがコーナーのインカット走行により舗装路面にかき出され、シェイクダウンは非常に滑りやすい状態でした。ただし、競技中にもし雨で濡れたステージがあったならば、シェイクダウンのデータが役に立つでしょう。ツール・ド・コルスは誰もが勝ちたいと願う特別なターマックラリーですが、もっとも難しいラリーでもあります。クルマ、ドライバー、そしてコ・ドライバーにとって大きな挑戦です。良いフィーリングで走ることができればラリーを楽しめますが、そのためには正しいセットアップが必要です。クルマのフィーリングは良く、戦うための準備は整っています。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
    シェイクダウンのコースは最初の走行以降、路面状態が急速に悪化し難しくなっていきましたが、特に問題はありませんでした。驚くほど多くの泥が出ていたところもあり、コンディションはどんどん悪くなっていきましたが、ラリー本番では違う状況となることを期待しています。路面の影響もあってクルマは少し滑りやすく感じましたが、全体的に挙動は良いと思います。プレイベントテストはとてもうまく行き、我々のクルマはドライコンディションで高い競争力を備えているだろうと自信を持っています。明日は最初のSSからコルシカらしいコースで、距離も約50kmと非常に長いため、他のラリーのように徐々にスピードを上げていくような戦いかたは通用しません。最初からプッシュしなくてはなりませんが、タイヤの摩耗にも気を配る必要があります。

  • 【WRC】 トヨタ:第4戦 ラリー・フランス プレビュー

    【WRC】 トヨタ:第4戦 ラリー・フランス プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、4月5日(木)から8日(日)にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・フランス(ツール・ド・コルス)に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #7号車)、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(#8号車)、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム(#9号車)の、3台のヤリスWRCで参戦する。

    フランスのコルシカ島を舞台とするツール・ド・コルスは、2018年シーズン最初のフルターマック(舗装路)ラリー。開幕戦のラリー・モンテカルロも基本的にはターマックラリーだったが、SS(スペシャルステージ)の路面の多くは雪や氷で覆われていたため、雪道用のタイヤを装着して走行する機会も多い特殊な1戦だった。しかし、ツール・ド・コルスはすべてターマックでの戦いとなるため、モンテカルロとはまた異なるタイプのラリーといえる。

    コルシカ島のSSは全体的に道幅が狭く、コーナーが次々と現れる山岳路が特徴。道の片側には岩壁が迫り、反対側は断崖絶壁といったような、ドライバーの勇気と精神力の強さを試すようなSSも多く、そのようなSSでは精度の高いドライビングとクルマのセッティングが重要となる。また、タイヤへの負荷が高い路面も多く、特に50km前後のロングステージでは摩耗のコントロールが重要な要素となる。

    ラリーの中心となるサービスパークは、島東部の都市バスティアの空港近くに置かれ、SSは島の広い範囲で行なわれる。5日(木)のラリー前の最終調整機会であるシェイクダウン後、競技初日となる6日(金)のデイ1は、バスティアの南西エリアで2本のステージを2回走行する。SS1とその再走SSであるSS3は全長49.03kmのロングステージ。7日(土)のデイ2は、バスティアの北~北西エリアで3本のステージを各2回走行。そして、競技最終日となる8日(日)のデイ3は、島西側の都市アジャクシオの周辺で2本のSSを行うが、SS11は全長55.17kmと今大会最長であり、ツール・ド・コルスとしては1986年大会以降最長のSSとなる。また、最終ステージのSS12は、SS上位タイムを記録した選手に対しボーナスの選手権ポイントが付与されるパワーステージに指定されている。SSの数は全部で12本、計333.48km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1,119.87kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    コルシカは、自分たちにとってきっと良いラリーになるでしょう。我々のクルマはアスファルト路面で非常にうまく機能してきましたし、事前テストでも良い結果を得られました。テストドライバーのユホ・ハンニネンはサスペンションの開発を進め、とても良い仕事をしてクルマのさらなる改善に成功しました。また、ヤリ-マティ、オット、そしてエサペッカもクルマのフィーリングに満足しています。チーム全員が準備万端だと思いますので、ラリーでは上手く行くだろうと自信を持っています。

    ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC #7号車)
    2015年に優勝して以降コルシカには良い思い出がいくつもありますし、本当にお気に入りのアスファルトラリーです。このラリーは「1万コーナーのラリー」と呼ばれていますが、もし走っている途中に100メートル以上の直線があったら、それはコルシカ島ではなく違う島に来てしまったという話があるくらいです。コーナーではイン側にそれほど深く切り込めないため、イン側の砂利が道に散乱することはあまりなく、コーナーとラインどりに集中して走ることができます。事前のプレイベントテストはとてもポジティブな内容で、非常に良いフィーリングが得られクルマにはとても満足しています。コルシカでは恐らく全チームが速いとは思いますが、表彰台争いができることを期待しています。

    オット・タナック(ヤリスWRC #8号車)
    今シーズンはここまで、すべての路面で十分な競争力がありました。また、チームは信頼性を高めるため一生懸命努力をしてきました。ですから、そろそろライバルからポイントを取り戻さなくてはなりません。去年のコルシカではフィーリングがとても良かったので、今回は良い結果を狙っています。ラリー・モンテカルロは同じターマックとはいえ、コンディションはかなり特殊だったので、コルシカとあまり比較できませんが、そこで得たいくつかの発見をコルシカの事前テストで試しました。2日間のテストではとても良いフィーリングだったので、クルマは正しい方向に向かっていると思います。

    エサペッカ・ラッピ(ヤリスWRC #9号車)
    コルシカには過去に異なるカテゴリーのクルマで何度か出場した経験がありますが、他とはまったく違うラリーだと思います。コーナーが次々と迫り、ストレートで休むような時間はまったくありません。また、スケジュールもユニークで、SSの数は多くないのですが、それぞれが非常に長いのが特徴です。今回は初めてWRカーでコルシカに出場しますが、モンテカルロではスピードを示すことができたので自信はあります。そして今回は、事前のテストで良いセットアップを見つけ、さらに自信を深めることができました。湿った路面と完全なドライの路面の両方でテストをすることができたので、天候がどうなろうと準備はできています。

  • 【WRC】 トヨタ、ラリー・メキシコで次に繋がるパフォーマンス

    【WRC】 トヨタ、ラリー・メキシコで次に繋がるパフォーマンス

    2018年 FIA 世界ラリー選手権(WRC) 第3戦ラリー・メキシコの最終日となる競技4日目デイ4が3月11日(日)にメキシコのレオンを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #7号車)が総合8位、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(#9号車)が総合11位、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(#8号車)が総合14位でフィニッシュ。ヤリスWRCは開幕戦から3戦連続で全3台が完走を果たした。

    ラリー・メキシコのデイ4は、レオンおよびグアナファト周辺のグラベル(未舗装路)コースで3本計 46.46kmのSSが行われた。デイ4最初のSS20ではラトバラが今大会初となるベストタイムを記録。SS21と、ボーナスポイントがかかるパワーステージのSS22では、デイ4で再出走を果たしたタナックがベストタイムを記録するなど、ヤリスWRCはデイ4のすべてのSSでベストタイムを刻んだ。ラトバラはデイ2でのメカニカルトラブルによるリタイアで大きなタイムペナルティを課せられたが、デイ4では約52秒あった前車との差を縮めて8位にポジションアップ。また、パワーステージではタナックと1.3秒差のSS2番手タイムを記録し、4ポイントのボーナス選手権ポイントを獲得した。今回がラリー・メキシコ初挑戦だったラッピは、デイ2でのミスによりリタイアとなったが、デイ3で再出走し多くの経験を蓄積した。

    WRC次戦は、4月5日から8日にかけてフランスのコルシカ島で行なわれる第4戦「ツール・ド・コルス」。直線が少なく、コーナーの数が多いことから「1万コーナーのラリー」とも呼ばれている。ターマック(舗装路)ラリーとしては今シーズン2回目のイベントとなるが、第1戦ラリー・モンテカルロはSSに雪道も多く含まれていたため、完全なターマックラリーとしては今季初となる。コルシカ島のターマックSSは山岳路が中心で、全体的に道幅が狭くツイスティなため精度の高いドライビングが求められる。ターマックといっても舗装のコンディションは刻々と変わり、岩壁や断崖絶壁がすぐ脇に迫るコースも多いため、ドライバーは精神的なプレッシャーとも戦わなければならない。

    トミ・マキネン (チーム代表)
    非常に困難な週末でしたが、ポジティブな形でラリーを締めくくることができました。今日、すべてのSSでベストタイムを記録できたのは我々にとって素晴らしいボーナスです。また、オットがパワーステージを制し、貴重なボーナスポイントを獲得できたことに満足しています。昨晩チームは彼のクルマに起こった問題を解決し、今日は本来のパフォーマンスを引き出すことができました。また、今日ヤリ-マティが良いタイムを記録し、運転を楽しんでいる姿を見ることができたのも良かったと思います。もちろん、ラリー序盤に技術的な問題が起こってしまったことは残念ですが、今日いくらかポイントを獲得できたことで皆が明るい気持ちになり、次のイベントを楽しみにしています。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #7号車)
    今朝はとてもフィーリングが良く、クルマに対しても非常に良い感触がありました。最初のステージでは限界まで攻め、ベストタイムを記録することができました。そして、2本目のステージも調子は非常に良かったのですが、続くパワーステージのためにタイヤの状態を少し気にして走りました。そして最終SSのパワーステージでは全開でアタックしました。自分の出走順を考えると、2位というタイムには満足しています。今週末はとても大変でしたが、デイ2でリタイアをしたにも関わらず再出走し、8ポイントを獲得できたことは良かったと思います。全体としてクルマに競争力はあったと思うので、今後は自分自身のパフォーマンスをさらに高めていくつもりです。

    オット・タナック (ヤリスWRC #8号車)
    パワーステージでは自分たちにできることをすべてやりました。失うものは何もなかったので、マキシマムポイントである5ポイントを狙って走りました。クルマのパフォーマンスはとても良く、十分な自信を感じていたので、これ以上は無理と思えるほどプッシュしました。優勝を狙っていたのでもちろん総合成績には満足していませんが、シーズンはまだ長く、パフォーマンス自体は良かったので、今後も戦い続けます。今回はヤリスWRCで出場する初めてのグラベルラリーでした。多くのことを学び、そして多くの改善点を発見することができました。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC #9号車)
    今日はパワーステージに意識を集中していたので、最初の2本のステージではペースノートをチェックし、タイヤの摩耗を抑えるため、敢えてアタックをしませんでした。自分にとって今回のハイライトはデイ3のレオン市街地SSでした。ラリーの事前テストではゴーカート場でも試験を行ない、いくつか新たな発見がありました。そして、昨晩の市街地SSではセカンドベストタイムを記録することができました。以前はあのようなタイプのSSでタイムをロスしていたので、テストの効果はあったと思います。今回得た経験とデータをもとに改善を進め、来年に繋げたいと思います。

    ラリー・メキシコ デイ4の結果
    1 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) 3h54m08.0s
    2 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1m03.6s
    3 クリス・ミーク/ポール・ネーグル (シトロエン C3 WRC) +1m19.2s
    4 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1m38.4s
    5 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (シトロエン C3 WRC) +2m24.6s
    6 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +9m03.0s
    7 ポントゥス・ティディマンド/ヨナス・アンダーソン(シュコダ ファビア R5)+10m24.7s
    8 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +15m37.1s
    9 ガス・グリーンスミス/クレイグ・パリー (フォード フィエスタ R5) +17m09.3s
    10 ペドロ・へラー/パブロ・オルモス (フォード フィエスタ R5) +24m18.1s
    11 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +30m57.8s
    14 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) +1h02m42.8s

  • 【WRC】 ラリー・メキシコ 結果:セバスチャン・オジェが今季2勝目

    【WRC】 ラリー・メキシコ 結果:セバスチャン・オジェが今季2勝目

    WRC 世界ラリー選手権 第3戦 ラリー・メキシコが全日程を終え、セバスチャン・オジェ(Mスポーツ)が優勝。今季2勝目を挙げた。

    ラリー最終日となる3月11日(日)のデイ4は、レオンのサービスパークを中心に3本のSSが行われた。SS20と、SS21およびその再走ステージであるSS22は、いずれも山岳丘陵地帯でのグラベルステージ。また、SS22はトップ5タイムを記録した選手に対しボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定された。

    優勝はセバスチャン・オジェ。3日目に首位に立ったオジェは、パワーステージのSS22を2番手で終え、今季2勝目を獲得。通算42勝目を挙げた。

    2位にはダニ・ソルド(ヒュンダイ)、3位にはSS20でコースオフして横倒しになり、タイムを大幅にロスしたクリス・ミーク(シトロエン)が続いた。

    スポット参戦のセバスチャン・ローブ(シトロエン)は5位でラリーを終えた。

    トヨタ勢はヤリ-マティ・ラトバラが8位。エサペッカ・ラッピは11位、オット・タナックは14位という結果で終えた。

    WRC 第3選 ラリー・メキシコ 結果
    1. セバスチャン・オジエ フォード・フィエスタWRC 3:53:58.0
    2. ダニ・ソルド ヒュンダイi20クーペWRC +1:13.6
    3. クリス・ミーク シトロエンC3 WRC +1:29.2
    4. アンドレアス・ミケルセン ヒュンダイi20クーペWRC +1:48.4
    5. セバスチャン・ローブ シトロエンC3 WRC +2:34.6
    6. ティエリー・ヌービル ヒュンダイi20クーペWRC +9:13.0
    7. ポンタス・ティデマンド シュコダ・ファビアR5 +10:34.7
    8. ヤリ‐マティ・ラトバラ トヨタ・ヤリスWRC +15:47.1
    9. ガス・グリーンスミス フォード・フィエスタR5 +17:19.3
    10. ペドロ・ヘラー フォード・フィエスタR5 +24:28.1

  • 【WRC】 トヨタ:ラリー・メキシコ 3日目レポート

    【WRC】 トヨタ:ラリー・メキシコ 3日目レポート

    2018年 FIA 世界ラリー選手権(WRC)第3戦ラリー・メキシコの競技3日目デイ3が3月10日(土)にメキシコのレオンを中心に行われ、再出走を果たしたTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #7号車)が総合9位に、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(#9号車)が総合12位につけた。なお、デイ2で総合3位だったオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(#8号車)は、トラブルによりリタイアとなったが、チームはサービスパークで問題を解決し、明日のデイ4に再出走する予定。

    ラリー・メキシコのデイ3は、デイ2と同様にレオン周辺の山岳地帯や荒野のグラベル(未舗装路)コースがメインステージとなった。SS(スペシャルステージ)は市街地やサーキットでの3本のショートSSを含む計9本で、その合計距離は140.35km。デイ3もまた高い気温と高い標高での戦いとなった。デイ2で首位と11秒差の総合3位につけていたタナックは、良い出走順にも恵まれ、ポジションアップを目指して最初のSSをスタートした。しかし、途中でターボに問題が発生して2分以上タイムを失い、SSフィニッシュ後にリタイアとなった。

    デイ2でリタイアしたラトバラとラッピは、デイ3で再出走を果たし9本のSSをすべて走破した。ラトバラは出走2番手という早い順により、滑りやすい状態のグラベル路面での走行となったが、3番手タイムを2回記録するなど速さを示し、順位を9位まで回復することに成功。最終日の明日は、約52秒の差を埋め8位にポジションを上げることを目標に戦う。ラッピは初出場となったメキシコでの経験をさらに積むべく走行を続け、セカンドベストタイムを2回記録するなど、成長をタイムで証明した。

    競技4日目、ラリー最終日となる3月11日(日)のデイ4は、レオンのサービスパークを中心に3本のSSが行われる。SS20と、SS21およびその再走ステージであるSS22は、いずれも山岳丘陵地帯でのグラベルステージ。また、SS22はトップ5タイムを記録した選手に対しボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。3本のSSの合計距離は46.46km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は210.18kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    ラリー・メキシコは、我々にとって非常に難しい1戦です。今朝、オットはとても良い位置につけていたので、あのようなことが起きてしまい全員が残念に思っています。引き続き一生懸命作業を続け、困難から学ばなければなりません。それでも、今回の彼のラリーでのパフォーマンスは、我々にとってポジティブな材料です。まだヤリスWRCについて学んでいる段階であるにも関わらず、初めて臨んだグラベルラリーで非常に速かったという事実は、今後に期待を抱かせるものです。ヤリ-マティは出走順に恵まれませんでしたが、ポイント獲得可能な位置につけています。また、エサペッカは依然として学習を続けており、着実に成長をしています。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #7号車)
    今日の午後は、メキシコで過去もっとも暑かったように感じられ、クルマとタイヤにとって苛酷な1日でした。しかし大きな問題はなく全体としては安定して走れたと思います。私たちは、少しずつ前に進んでいると感じます。最終日の明日は高速で流れるようなコーナーのステージが多く、クルマと私自身に合っているお気に入りのコースなので、良い結果を得られるのではないかと楽しみにしています。選手権にとって重要な意味を持つポイントを獲得すべく、総合8位を目標に戦います。もちろん、パワーステージも狙っているので、明日もアタックを続けます。

    オット・タナック(ヤリスWRC #8号車)
    今朝はすべてがうまく進んでいました。昨日よりも路面のグリップが感じられ、我々のクルマはコースにとても合っているように思いました。最初のSSの序盤、ジャンクションでミスをして約10秒遅れましたが、調子は良かったのでその後も攻め続けました。しかし、フィニッシュまで7kmという地点でターボに問題が発生しリタイアを余儀なくされました。もちろん残念ですが、これもラリーという競技の一部です。それでも、このチームで戦う初めてのグラベルラリーで、十分な競争力を確認できて嬉しく思います。明日もベストを尽くし、パワーステージではポイント獲得を目標に走ります。

    エサペッカ・ラッピ(ヤリスWRC #9号車)
    全体としては良い1日で、昨日よりも状況は良くなりました。昨晩のサービスで、メカニックたちはクルマをきちんと直してくれました。彼らには本当に感謝しています。今朝は楽しんで運転することができ、タイムも昨日より良くなりました。日中のサービスを終えた後、テレビクルーが設置した機材ボックスの下にシートベルトが引っかかってしまい、テレビクルーが来てこれを解決するのに30分程度待たなければなりませんでした。その後SSでは良い区間タイムを記録することができましたが、パンクをしてしまい、その次のSSでもパンクをしたと思ったのですが、タイムはまずまずでした。明日は、パワーステージでのポイント獲得を目指して戦います。

    ラリー・メキシコ デイ3の結果
    1 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) 3h25m03.1s
    2 クリス・ミーク/ポール・ネーグル (シトロエン C3 WRC) +35.9s
    3 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +46.8s
    4 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1m28.4s
    5 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (シトロエン C3 WRC) +2m19.7s
    6 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +4m44.6s
    7 ポントゥス・ティディマンド/ヨナス・アンダーソン(シュコダ ファビア R5)+9m24.2s
    8 ガス・グリーンスミス/クレイグ・パリー (フォード フィエスタ R5) +15m06.8s
    9 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +15m59.6s
    10 ペドロ・へラー/パブロ・オルモス (フォード フィエスタ R5) +21m43.0s
    12 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +30m45.1s
    14 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) +58m18.5s