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  • 【WEC】 トヨタ:WRC 最終戦 ラリー・オーストラリア プレビュー

    【WEC】 トヨタ:WRC 最終戦 ラリー・オーストラリア プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racingは、11月16日(木)から19日(日)にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦ラリー・オーストラリアに、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム(#11号車)の、2台のヤリスWRCで参戦する。WRC復帰初年度のフィナーレに相応しい結果を得るべく、チームは一丸となってシーズン最後の戦いに臨む。

    オーストラリア東部、ニューサウスウェールズ州北東部のコフスハーバーを中心に開催されるラリー・オーストラリアは、全13戦で構成される2017年WRCの最終戦である。SS(スペシャルステージ)はその大部分がグラベル(未舗装路)となるが、コースはバリエーションに富んでいる。森林地帯の道は幅が狭く曲がりくねっており、開けた田舎道は流れるような高速コーナーが続く。道のすぐ脇に木々が迫るコースも多く、僅かなミスも許されない。また、ドライコンディションでは、もうもうと立ち上る土煙によって視界が奪われることもあるため、選手は様々な走行条件に適応しなければならない。

    ラリーの中心となるサービスパークは、山と海の自然に恵まれた観光都市コフスハーバーに置かれる。競技初日となる17日(金)のデイ1は、コフスハーバーの北側エリアで3本のSSを各2回走行し、1日の最後にはコフスハーバーの海沿いの道に設けられるスーパーSSを2回走行する、全8本のSSで構成される。翌日のデイ2はコフスハーバーの南側に舞台を移し、3本のスーパーSSを含む全8本のSSが行われる。そして最終日となる19日(日)のデイ3は、コフスハーバーの北側で5本のSSが行なわれるが、そのうち最終ステージのSS21はボーナスの選手権ポイント獲得が可能なパワーステージに指定されている。SSの数は全部で21本、計318.33km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は947.55kmとなる。

    カイ・リンドストローム (スポーティングディレクター)
    チーム代表のトミ(マキネン)からスポーティングディレクターに任命され、今回が最初のイベントになります。私にとっては大きな挑戦となりますが、本当に楽しみです。私は長年コ・ドライバーとしてラリーに携わり、今年はTOYOTA GAZOO Racingの一員としてチームと共に戦ってきました。ですので、ラリー期間中にどのような事が起こるのかは理解していますが、例えば競技中のサービスパークにおける仕事など、まだ知らない面もあり、今回は新人の気構えで臨むつもりです。ラリーに向けての準備は極めて順調なので、きっとうまく行くと信じています。ヤリ-マティは過去に何度も出場していますし、エサペッカは去年WRC 2クラスで優勝しています。天気予報によればラリー期間中は雷雨の可能性もあるようですが、もしそうなればおもしろい展開になるかもしれません。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)
    ラリーの開幕がとても楽しみです。通常ラリー・オーストラリアは温暖かつ溢れる陽光の下で行われるため、1年を締めくくるのには最適なイベントです。ステージは全体的に高速で流れるようなコーナーが続き、いつも楽しみながらラリーを戦っています。今年は、いくつか新しいセクションや、しばらくWRCで使われていなかった道を走行するようです。前戦のラリー・グレートブリテンでは少し苦戦しましたが、オーストラリアのSSはヤリスWRCに合っているはずです。私としては表彰台を目指して全力を尽くして戦うつもりですし、その結果として、優勝争いに加わることができれば最高です。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC #11号車)
    ラリー・オーストラリア最大の特徴は、道の表面が滑りやすいルーズグラベル(砂状の砂利)で覆われていることです。最初にSSを走る選手はルーズグラベルを「掃除」しながら走行するため不利となり、出走順が遅い選手のほうが有利になります。しかし、何よりも重要なのは、レーシングライン上から外れないようにドライブすることです。また、タイヤのマネージメントも重要な要素です。1本のSSを2回走る場合、2回目の走行時は下から硬い路面が露出するためタイヤに大きな負担がかかります。そして、気温が高くなると、タイヤにより多くの注意を払って走る必要があります。我々にとってラリー・グレートブリテンは望ましくない結果になってしまいましたが、オーストラリアはきっと良いラリーになると思っています。良い形でシーズンの終わりを迎えられるように頑張ります。

  • 【WRC】 セバスチャン・オジェが2017年のチャンピオンを獲得

    【WRC】 セバスチャン・オジェが2017年のチャンピオンを獲得

    セバスチャン・オジェ(Mスポーツ)が5度目となるWRCチャンピオンを獲得。最多タイトル獲得記録でセバスチャン・ローブに次ぐ2位に浮上した。

    セバスチャン・オジェは、WRC 第12戦 ラリー・グレートブリテンを3位でフィニッシュ。獲得ポイントを215ポイントとし、2017年のWRCチャンピオンを獲得した。また、所属チームのMスポーツも2007年以来となるマニュファクチャラーズタイトルを確定させた。

    昨シーズン限りでフォルクスワーゲンがWRCから撤退して、今年Mスポーツに加入したセバスチャン・オジェは「厳しい1年だったし、みんな必死だった。Mスポーツでチャンピオンになれたのは、本当にアメージングだ」とタイトル5連覇についてコメント。

    「ラリー中、本当に短い間だだったけど、とても強い感情を覚えた。自分の息子が生まれた時も特別な気持ちだった。でも、今日はなぜだか分からないし、説明できない。どうしてこんな気持ちになるのか分からないけど、本当にいい気分だ。僕たちはこの賭けに勝った。賭けではないね。自分たちが選んだ試練にだ。チームのことを誇りに思う」

    「自分が戦ってきた中で、最も競争的なWRCシーズンだった。選手権はこうあるべきだ。ラリーにとっては本当にいいことだと思う」

    「たくさんのウイナーが生まれ、どのチームも少なくとも2勝はしている。その一役を担っているのは嬉しいし、新しいマシンもこれまでで最速で、最も楽しいWRカーだ」

    「レーシングドライバーとして、これほど速いクルマをドライブするのは信じられないくらい楽しいことだ。必死で戦わなくければならなかったし、これまで以上だったかもしれない。これまでは簡単に勝ってきたように見えたかもしれないけど、簡単なことなんて一度もない」

    「5は単なる数字に過ぎない。もちろん、いい数字だし、ここまでできるとは想像していなかった。だから、この位置にいられるのは素晴らしい気分だし、ラリーは今でも自分に強い感情を与えてくれる」

    「今は何も発表することはないけど、まもなくだ。ここにいる多くの人が正しい予想をしているとは思うけど、100%確信はしていない。まだ考えをまとめているところだ。妻からは、家にいるように強くプッシュされているけど、自分にはもう少しアドレナリンが必要だ」

  • 【WRC】 トヨタ:第12戦 ラリー・グレートブリテン 1日目レポート

    【WRC】 トヨタ:第12戦 ラリー・グレートブリテン 1日目レポート

    10月26日(木)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第12戦ラリー・グレートブリテンが、イギリスのウェールズ北部で開幕。競技初日デイ1としてSS1が行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)が総合2位、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(#12号車)が総合6位、ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(#11号車)が総合8位となり、3台揃って順調に競技初日を終えた。

    ラリー・グレートブリテンのデイ1は、ディーサイドのサービスパークから約50km西北に位置する競馬場内の特設コースで競技がスタートした。SSは全長1.49kmと走行距離は短く、大きなタイム差がつきにくいコースだったが、ラトバラは1位と0.4秒差の2番手タイムを記録。ラッピ、ハンニネンも僅差でトップ10内に入り、明日から始まる本格的なグラベル(未舗装路)SSに向けて良好なスタートをきった。

    競技2日目となる10月27日(金)のデイ2は、ディーサイドのサービスパークを南下し、ウェールズ中部で3本のグラベルSSを各2回走行する。ミイヘリン、スウィートラム、ハフレンはいずれも歴史あるSSであり、過去何度も名勝負の舞台となってきた。デイ2に関しては午前中と午後のSSの間にサービスが設定されていないため、マシントラブルやドライビングミスは大きな代償を支払うことになる。6本のSSの合計距離は119.32km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は514.55kmとなっている。

    トム・フォウラー(チーフ・エンジニア)
    今日はすべてが上手く行きました。シェイクダウンは、明日から始まるSSと比較的似ているコースだったので良かったと思います。我々は事前に実りあるテストを行なっていたので、特にセットアップ作業を進める必要はありませんでしたが、パフォーマンスと信頼性の両面において問題がないことを確認できました。ウェールズの路面コンディションは他のグラベルラリーとは異なり、天気が良くとも路面は常に湿っていて滑りやすいのが特徴です。ですので、そのような路面に合うようにクルマを仕上げました。明日の朝、SSが始まるまでは、どれくらい競争力があるのか分かりませんが、少なくとも現時点ではとても自信があります。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)
    シェイクダウンのコースでは、私が予想していた以上にグリップ力がありました。最初の走行ではクルマが少しオーバーステア気味に感じられましたが、微調整を施したところハンドリングは良くなり、クルマにはとても満足しています。また、SS1でも良いフィーリングを得られました。明日のSSでもっとも重要なのは、ブレーキングに自信を持つことです。というのも、路面のグリップレベルが刻々と変化するからです。私は2002年に17才で初めてラリー・グレートブリテンに出場し、今回が16回目の出場となります。何も問題なくラリーを走りきれば、トップ3以内でフィニッシュできるのではと期待しています。

    ユホ・ハンニネン (ヤリスWRC #11号車)
    正直なところラリー・グレートブリテンはあまり好きなラリーではありませんが、シェイクダウンでクルマはとても良くタイムも上々でした。路面は常に滑るというわけではなく、それなりにグリップがあったので少し自信を持つことができました。そして、今晩の競馬場内でのSS1も予想していたよりもグリップ力がありました。明日は日中のサービスがない長い1日となるので、速さと安定性のバランスをとったアプローチで臨む必要があります。また、ロングステージのハフレンはレッキ(コースの下見走行)の時は泥で覆われていたので、大きな挑戦となるでしょう。リラックスしてドライブすれば、きっとうまく行くはずです。

    エサペッカ・ラッピ(ヤリスWRC #12号車)
    先週のテストはドライコンディションでしたが、今日のシェイクダウンは路面が非常に湿っていたのでグリップレベルを確かめながら走らなくてはならず、走り始めはあまり自信がありませんでした。クルマにもささいな問題がありましたがSS1の前に解決することができました。明日の金曜日は日中のサービスがないため、コースを外れるようなことは許されません。かなり大変な1日となるでしょう。直近の2戦は問題なく最後まで走りきることができなかったので、今回はポイント圏内でのフィニッシュを目標に走ります。

    ラリー・グレートブリテン デイ1の結果
    1 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) 1m09.7s
    2 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +0.4s
    3 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (フォード フィエスタ WRC) +0.6s
    4 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) +1.1s
    5 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (シトロエン C3 WRC) +1.1s
    6 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +1.2s
    7 ダニ・ソルド/マルク・マルティ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1.2s
    8 ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム (トヨタ ヤリス WRC) +1.3s
    9 クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン (シトロエン C3 WRC) +1.3s
    10 ヘイデン・パッドン/セバスチャン・マーシャル(ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1.6s

  • 【WRC】 第12戦 ラリーGB:エルフィン・エバンスがシェイクダウン首位

    【WRC】 第12戦 ラリーGB:エルフィン・エバンスがシェイクダウン首位

    WRC 世界ラリー選手権 第12戦 ラリーGBが開幕。26日(木)にシェイクダウンが行われ、エルフィン・エバンス(Mスポーツ)がトップタイムを記録した。

    シェイクダウンの舞台となった3.32kmのステージは、秋のウェールズらしい泥状のぬかるんだ路面で行われた。トップタイムはフォード・フィエスタWRCを駆るエルフィン・エバンスの1分58秒1。2番手には2.3秒差でダニ・ソルド、3番手にはオット・タナック(Mスポーツ)が続いた。

    トヨタ勢はヤリ-マティ・ラトバラが2分0秒6で4番手タイムを記録。ユホ・ハンニネンが11番手、エサペッカ・ラッピが12番手だった。

    競技は26日(木)夜に、ウェールズ北部の競馬場で行われるショートSSでスタートする。

    2017 世界ラリー選手権 第12戦 ウェールズ・ラリーGB シェイクダウンステージ

    順位 ドライバー マシン タイム
    10 エルフィン・エバンス フォード フィエスタWRC 1:58.1
    5 ダニ・ソルド ヒュンダイi20クーペWRC 2:00.4
    4 オット・タナック フォード フィエスタWRC 2:00.5
    6 ヤリ‐マティ・ラトバラ トヨタ ヤリスWRC 2:00.6
    3 ティエリー・ヌービル ヒュンダイi20クーペWRC 2:00.8
    8 ヘイデン・パッドン ヒュンダイi20クーペWRC 2:00.9
    1 セバスチャン・オジェ フォード フィエスタWRC 2:01.5
    7 アンドレアス・ミケルセン ヒュンダイi20クーペWRC 2:01.5
    9 ユホ・ハンニネン トヨタ ヤリスWRC 2:01.6
    2 クレイグ・ブリーン シトロエン C3 WRC 2:01.6
  • 【WRC】 トヨタ:第12戦 ラリー・グレートブリテン プレビュー

    【WRC】 トヨタ:第12戦 ラリー・グレートブリテン プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racingは、10月26日(木)から29日(日)にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第12戦ラリー・グレートブリテンに、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)、ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(#11号車)、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム(#12号車)の、3台のヤリスWRCで参戦する。秋季のイギリス、ウェールズは降水確率が高く、雨水を含むとグラベル(未舗装路)はぬかるみ非常に滑りやすくなる。トリッキーな路面コンディションでもドライバーが自信を持って走れるクルマを作り上げることを目標に、チームは今季最後の欧州イベントに挑む。

    ラリー・グレートブリテンは、かつてRACラリーという名で開催されていた、長い歴史と伝統を誇るグラベルラリーである。以前はイングランド、ウェールズ、スコットランドとイギリスの広い範囲が戦いの舞台となっていたが、現在はSSの大部分がウェールズ内で行われる。丘陵地帯や森林地帯のグラベルSSは、ドライコンディションならばかなり高速なステージだが、秋のウェールズは降水量が多くウェット路面となる事が多い。そして、雨を含んだグラベルは泥状となり非常に滑りやすくなる。そのため、他のグラベルラリー以上に高いコントロール性がクルマに求められる。また、雨だけでなく、濃霧や、雹(ヒョウ)の可能性もあるため、選手は悪天候による障害にも対応しなければならない。

    ラリーのサービスパークはウェールズ北東のディーサイドに置かれ、SSは北部から中部にかけての広いエリアとイングランドに展開する。競技は26日(木)夜に、ウェールズ北部の競馬場で行われるショートSSでスタート。翌日27日(金)のデイ2はメイヘリン、スウィートラム、ハフレンといった歴史的なSSがウェールズの中部で行われる。28日(土)のデイ3は、デイ2よりもやや北側のエリアが舞台となり、途中のSS14はイングランドの古城がコースとなる。そして競技最終日の29日(日)デイ4は、ウェールズ北部で5本のSSが行われる。4日間で21本のSSを走行し、その合計距離は304.36km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1183.74kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    私にとって現役最後のシーズンだった2003年、その最終戦となったラリー・グレートブリテンでは、コリン・マクレー選手と表彰台争いをしました。ですので、このラリーには個人的に素敵な思い出があります。ラリー・グレートブリテンのSSは、見た目よりも路面のグリップ力が高いことが多く、速く走るためにはクルマに対し十分な自信を持つ必要があります。また、雨や霧にもうまく対処しなければなりません。前戦ラリー・スペインの後、我々は今までとは少し違うアプローチを見つけたので、それが今回どのように作用するのか楽しみです。ラリーの事前テスト時は通常よりも暖かい気候でしたが、本番にそれほど大きな影響はないでしょう。最終的にクルマを道の特性に合わせ込むことができるかどうかが重要です。ラリーに向けて、きちんと準備が整っていると思っています。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)
    イギリスは私がラリードライバーとしてのキャリアをスタートした場所で、ラリー・グレートブリテンは初めて出場したWRCイベントです。ですので、イギリスは第2の故郷のように感じます。ラリー・グレートブリテンには、メイヘリンやディフナントなど素晴らしい歴史的なSSがあり、とても楽しみです。最近のラリーではクルマにいくつか技術的な問題が生じましたが、チームは既にそれらを完全に解決済みであると確信しています。今季残る2戦で良い結果を残して、この素晴らしいシーズンを終えられることを願っています。シーズン序盤の数戦は手強いラリーでしたが、シーズン終盤のラリーよりもクルマに対しては幾分優しかったのではないかと思います。今年はチームにとって参戦初年度であり、我々はまだ常に多くのことを学んでいます。

    ユホ・ハンニネン (ヤリスWRC #11号車)
    ラリー・スペインで自分たちが成し遂げた結果に満足しているので、自信を持ってラリー・グレートブリテンに臨むことができます。自分にとっては今年最後のラリーとなるため、とにかく楽しんで走りたいです。最後にラリー・グレートブリテン出場したのは2014年ですが、幸いにも大部分のSS は以前と変わっていません。ウェールズでの実戦経験は十分とはいえませんが、ずっと好きだったラリーなので、良い戦いができればと思います。特別なプランはありませんが、これまでうまくいった時のように、SSごとにペースを上げていくつもりです。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC #12号車)
    事前のテストはうまく行きました。しかし天気はとても奇妙で、冬用のジャケットと帽子を持って行ったのですが、ホテルを出ると気温は22度もありました。ラリー・グレートブリテンのSSは雨で湿り泥に覆われていることが多いのですが、それでも自分たちが行ったテストはきっと役に立つはずです。濃い霧が出ると一気に難易度が上がるので、そうならないといいのですが。テストではサスペンションのセッティングを少し変え、それ以外にも、ラリー・スペインで得た教訓に基づく改良をいくつか施しました。その結果、大きな進化を果たすことができたと思います。ラリー・グレートブリテンに対しては基本的に良いフィーリングを持っているので、SSを走るのが楽しみです。そして、最終的によい結果でフィニッシュできればと思います。

  • 【WRC】 トヨタ、オット・タナックを2018年のドライバーに起用

    【WRC】 トヨタ、オット・タナックを2018年のドライバーに起用

    トヨタは、2018年 FIA世界ラリー選手権(WRC)にオット・タナックがコ・ドライバーのマルティン・ヤルヴェオヤと共にヤリスWRCドライバーとして参戦することを合意した。

    オット・タナックはエストニア出身の30歳で、今シーズンこれまでに2度の優勝を果たしている。チームは、参戦2年目となる2018年シーズンに、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組と、3台のヤリスWRCを全イベントに投入する。

    また、現在ユホ・ハンニネンのコ・ドライバーを務めるカイ・リンドストロームは、今シーズン最終戦のラリー・オーストラリアより、チームのスポーティングディレクターに就任する。この新たな体制で、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは2018年シーズンも、もっといいクルマづくりを目指す挑戦を続ける

    トミ・マキネン(チーム代表)
    「かねてから注目していたオット・タナック選手をチームに迎えることができて嬉しいです。彼は若さと経験の理想的なバランスと、メンタルの強さを兼ね備えており、我々のチームによく馴染んでくれると思います。タナック選手は今季期待を上回る活躍を見せており、あらゆる路面において、スピードと安定したパフォーマンスを残せる、我々の強力なパートナーとなるはずです。
    また、新たなポジションに就いたカイ・リンドストロームにも、お祝いの言葉を送ります。彼と一緒に戦ったモンテカルロで勝利を納めたことは、私のドライバーとしてのキャリアにおける大切な思い出です。あの時、またそれ以降、彼と共に過ごした経験から、彼がプロ中のプロであることを私は知っています。今後もチームの発展を支える、強力な仲間となってくれるでしょう。
    最後に、ユホ・ハンニネンのこれまでの貢献に深い感謝の意を表します。彼はこれからも変わらず我々のファミリーの一員です。チームがここまで来られたのは、彼の力があったからこそです。」

    オット・タナックの経歴
    生年月日:1987年10月15日
    年齢:30歳
    国籍:エストニア

    ・主な戦歴
    2008年:エストニア国内選手権優勝
    2009年:エストニア国内選手権優勝
    2009年:WRC初参戦
    2010年:ピレリ・スタードライバーに選出される
    2011年:FIA S2000世界ラリー選手権(SWRC)で総合2位(3勝)
    2017年:WRCラリー・サルディニア、ラリー・ドイチェランドで優勝

    ・WRCでの実績
    WRC出場:77回、WRCでの勝利:2回
    表彰台:10回、獲得ポイント:379、ステージ優勝:73回

  • 【WRC】 トヨタ:WRC 第11戦 ラリー・スペイン 最終日レポート

    【WRC】 トヨタ:WRC 第11戦 ラリー・スペイン 最終日レポート

    10月8日(日)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第11戦ラリー・スペインの最終日となる競技3日目、デイ3がスペインのサロウを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(ヤリスWRC #11号車)が総合4位でフィニッシュした。

    ラリー・スペインのデイ3は、サロウのサービスパークを中心に、6本のターマック(舗装路)SSが行なわれた。

    その合計距離は74.26kmと3日間でもっとも短いが、3本のステージを、途中にサービスをはさむことなく各2回走行するため、大きなミスは許されない。ターマック初日のデイ2で2本のSSベストタイムを刻み8位から4位に順位を上げたハンニネンは、デイ3でも安定した走りを続け、午前中のSSでは3番手タイムを2回記録。4位の座を堅守し、2戦連続となる4位フィニッシュを果たした。ハンニネンが最後にラリー・スペインに出場したのは2011年だが、そのブランクをまったく感じさせない力強い走りを実践。ヤリスWRCのターマックでの進化を、タイムと結果で証明した。なお、デイ2で総合6位につけていたラッピは、デイ3のSS15でクルマをガードレールにヒット。ダメージを負って走行不能となり、リタイアに終わった。

    FIA世界ラリー選手権(WRC)次戦は10月26日から29日にかけて、イギリスのウェールズで開催される第12戦「ラリー・グレートブリテン」。かつて「RACラリー」という名で開催されていた伝統のグラベルラリーに、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamはラトバラ、ハンニネン、ラッピのヤリスWRC 3台体制で臨む。ラリーはウェールズ北東部ディーサイドのサービスパークを中心に行われ、SSは21本、計304.36km。10月末のウェールズは天気が変わりやすく、雨、霧、そして雹(ひょう)の可能性もある。雨が降るとグラベルはぬかるみ非常に滑りやすくなるため、クルマのコントロール性が重要となるラリーである。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    4位というユホの結果を嬉しく思います。金曜日のグラベルでは3名のドライバー全員が苦戦しましたが、ターマックでのヤリスWRCのパフォーマンスは非常に高く、ユホは本当に素晴らしい走りをしてくれました。また、チームの不断の努力が結果となって表れ、報われたのも喜ばしいことです。今朝のエサペッカのリタイアは残念ですが、きっと彼はこの週末から多くを学んだはずです。ヤリ-マティの戦いが早々に終わってしまったことも残念ですが、クルマのポテンシャルは十分に高いと思えたラリーでした。

    ユホ・ハンニネン (ヤリスWRC #11号車)
    結果には心底満足しています。昨日と今日は、自分のこれまでのキャリアの中でもっとも楽しく感じられた2日間でした。昨日は本当に素晴らしい走りができ、今日は前の選手とのタイム差が大きく開いていたので、とにかく安定した走りを心がけました。ヤリスWRCはターマックでとても走りやすく、タイムを出すために大きなリスクを冒す必要がなく、クルマを信頼して走ることができました。私は長い間ラリー・スペインに出ていませんでしたが、それでも上位争いに加われたことは、私にとって非常に重要なことです。

    エサペッカ・ラッピ(ヤリスWRC #12号車)
    路面の変わり目で、クルマが予想以上に滑ってしまいました。あれほど大きくグリップが変わるとは思っていませんでした。今後に向けて、またひとつ課題が見つかったと思います。正直なところフラストレーションが溜まる週末でしたが、このラリーでヤリスWRCの経験を積むことができ、また土曜日の午後にそこそこのスピードで走ることができたのは、収穫でした。クルマはターマックでも非常に良いフィーリングだったので、ポジティブな要素も多かったと思います。

    ラリー・スペイン デイ3の結果
    1 クリス・ミーク/ポール・ネーグル (シトロエン C3 WRC) 3h01m21.1s
    2 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) +28.0s
    3 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (フォード フィエスタ WRC) +33.0s
    4 ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム (トヨタ ヤリス WRC) +54.1s
    5 マッズ・オストベルグ/トースタイン・エリクソン (フォード フィエスタ WRC) +2m26.2s
    6 ステファン・ルフェーブル/ギャバン・モロー (シトロエン C3 WRC) +2m43.0s
    7 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) +4m37.4s
    8 テーム・スニネン/ミッコ・マルックラ (フォード フィエスタ R5) +8m22.7s
    9 ヤン・コペツキ/パヴェル・ドレスラー (シュコダ ファビア R5) +8m54.5s
    10 オーレ・クリスチャン・ヴェイビー/スティグ・ルンネ・スクヤルモエン(シュコダ ファビア R5) +9m04.8s
    R エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC)
    R ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC)

    2017 FIA世界ラリー選手権 第11戦終了後のドライバーズランキング
    1 セバスチャン・オジエ 198
    2 オット・タナック 161
    3 ティエリー・ヌービル 160
    4 ヤリ-マティ・ラトバラ 123
    5 ダニ・ソルド 94
    6 エルフィン・エバンス 93
    7 ユホ・ハンニネン 71
    8 クレイグ・ブリーン 64
    9 クリス・ミーク 60
    10 ヘイデン・パッドン 55
    11 エサペッカ・ラッピ 49

    2017 FIA世界ラリー選手権 第11戦終了後のマニュファクチャラーズランキング
    1 Mスポーツワールドラリーチーム 358
    2 ヒュンダイ・モータースポーツ 275
    3 TOYOTA GAZOO Racing WRT 225
    4 シトロエン・トタル・アブダビ・ワールドラリーチーム 198

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  • 【WRC】 ラリー・スペイン 結果:クリス・ミークが今季2勝目

    【WRC】 ラリー・スペイン 結果:クリス・ミークが今季2勝目

    2017年 FIA 世界ラリー選手権(WRC) 第11戦 ラリー・スペインが8日(日)に最終日を迎え、クリス・ミーク(シトロエン)が今季2勝目を挙げた。

    ラリー最終日となる8日(日)のデイ3は、デイ2と同様ターマックコースが舞台。サロウの北側から西側にかけて展開する3本のステージを各2回走行し、SS16の再走となる最終ステージのSS19は、トップ5タイムを記録した選手に対しボーナスの選手権ポイントが与えられるパワーステージに指定された。

    優勝はシトロエンのクリス・ミース。2位のセバスチャン・オジェ(Mスポーツ)に28秒差のリードをつけて今季2勝目を挙げた。3位にはオット・タナク(Mスポーツ)が続いた。

    トヨタはユホ・ハンニネンが4位、エサペッカ・ラッピはリタイアで終えた。

    2017 WRC 第11戦 ラリースペイン 結果

    順位 ドライバー マシン   タイム
    1 クリス・ミーク シトロエン C3 WRC M 3:01:21.1
    2 セバスチャン・オジェ フォード フィエスタWRC M +28.0
    3 オット・タナク フォード フィエスタWRC M +54.1
    4 ユホ・ハンニネン トヨタ ヤリスWRC M +2:26.2
    5 マッズ・オストベルグ フォード フィエスタWRC   +2:43.0
    6 ステフェン・ルシーブル シトロエン C3 WRC M +4:37.4
    7 エルフィン・エバンス フォード フィエスタ WRC M +8:22.7
    8 テーム・スニネン フォード フィエスタWRC WRC2 +8:54.5
    9 ヤン・コペッキー フォード フィエスタR5 WRC2 +9:04.8
    10 オレ‐クリスチャン・ベイビー フォード フィエスタR5   +11:44.0
  • 【WRC】 トヨタ:WRC 第11戦 ラリー・スペイン 2日目レポート

    【WRC】 トヨタ:WRC 第11戦 ラリー・スペイン 2日目レポート

    10月7日(土)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第11戦ラリー・スペインのデイ2がスペインのサロウを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(ヤリスWRC #11号車)が総合4位、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(ヤリスWRC #12号車)が総合6位にそれぞれ順位を上げた。

    ラリー・スペインのデイ2は、サロウのサービスパークを中心に、7本計121.86kmのターマック(舗装路)SSが行なわれた。前日夜のサービスでグラベル仕様からターマック仕様へと変更されたヤリスWRCは、ラリー・スペイン特有のリズミカルな中高速コーナーが続くターマックSSで高いパフォーマンスを発揮。ハンニネンは過去5年間このラリーに出ていなかったが、オープニングステージのSS7で3番手タイムを記録し、続くSS8ではベストタイムを記録。さらに、SS9でもベストタイムを刻むなど良い流れをつかんだ。そして、日中のサービス後に行なわれた午後の再走SSでもヤリスWRCは速さを保ち、ハンニネンは前日の8位から4位へ、ラッピは10位から6位へと、それぞれ大きく順位を上げてデイ2を終えた。

    競技3日目、ラリー最終日となる10月8日(日)のデイ3は、デイ2と同様ターマックコースが舞台となる。サロウの北側から西側にかけて展開する3本のステージを各2回走行し、SS16の再走となる最終ステージのSS19は、トップ5タイムを記録した選手に対しボーナスの選手権ポイントが与えられるパワーステージに指定されている。6本のSSの合計距離は74.26km。リエゾン(移動区間)を含めた1日の総走行距離は310.00kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    素晴らしい1日になりました。ターマックで我々のクルマが示した高いパフォーマンスは、今後に向けて大きな自信になります。ターマック仕様の開発に尽力した全スタッフに感謝の言葉を贈りたいと思います。これで、将来がさらに楽しみになりました。ユホは今日、本当に素晴らしい走りをしました。明日表彰台に上がるのは少々難しいかもしれませんが、きっとベストを尽くしてくれるでしょう。そしてエサペッカは、事前のテストとは完全に違うコンディションでの走行でしたが、とても大きく進化したと思います。

    ユホ・ハンニネン (ヤリスWRC #11号車)
    今日はとても良い1日でした。昨日の結果にはやや失望しましたが、ターマックのほうが速く走れると分かっていました。それでも、午前中のSS であれほど良いタイムが出たことには驚きました。クルマには心から満足しており、サービスで何も変える必要がなかったほどです。そして、午後のSSでも午前中と同じようにドライブし、引き続き良いフィーリングで走ることができました。総合順位はあまり気にしていなかったのですが、自分より上の順位の選手を明日捕らえることは難しいかもしれません。しかし、もちろん諦めることなく最後まで攻め続けます。

    エサペッカ・ラッピ(ヤリスWRC #12号車)
    今朝最初のSSでは十分な自信を持って走ることができませんでした。なぜなら、事前のテストはウェットでの走行だったので、その時よりも路面のグリップ力がはるかに高かったからです。しかし、走るうちに少しずつ自信が高まっていきました。午前中はセットアップに満足できない部分もありましたが、昼のサービスでセッティング変更を施したところ、午後はとても走りやすくなりました。特に、最後から2番目のSSでは良い走りができました。ターマックでは、これまででもっとも良いクルマの仕上がりだと思いますので、明日のデイ3が本当に楽しみです。今日の良い状態を維持して走り、パワーステージでのポイント獲得を目指します。

    ラリー・スペイン デイ2の結果
    1 クリス・ミーク/ポール・ネーグル (シトロエン C3 WRC) 2h16m21.1s
    2 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) +13.0s
    3 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (フォード フィエスタ WRC) +14.5s
    4 ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム (トヨタ ヤリス WRC) +34.0s
    5 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +53.2s
    6 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +1m22.1s
    7 マッズ・オストベルグ/トースタイン・エリクソン (フォード フィエスタ WRC) +1m39.8s
    8 ステファン・ルフェーブル/ギャバン・モロー (シトロエン C3 WRC) +2m00.7s
    9 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) +3m15.1s
    10 エリック・カミリ/ベンジャミン・ベイラス (フォード フィエスタ R5) +5m40.8s
    R ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC)

  • 【WRC】 トヨタ:WRC 第11戦 ラリー・スペイン シェイクダウンレポート

    【WRC】 トヨタ:WRC 第11戦 ラリー・スペイン シェイクダウンレポート

    10月5日(木)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第11戦ラリー・スペインのシェイクダウンがスペイン北東部のカタルニア地方のサロウで行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)、ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(ヤリスWRC#11号車)、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(ヤリスWRC #12号車)は、明日から始まる競技に向けてヤリスWRCの最終調整を行なった。

    シーズン唯一のミックスサーフェス・ラリーであるラリー・スペインは、競技初日のデイ1はグラベル(未舗装路)中心のSSを走行し、デイ2およびデイ3はターマック(舗装路)のSSを走行する。そのため全長2.97kmのシェイクダウンコースもグラベルとターマックのミックスサーフェスとなり、各選手ともグラベル仕様のクルマで走行。ヤリスWRCは既に事前テストで良いセッティングに仕上がっていたため、シェイクダウンでは各部が正常に機能しているかどうかの確認作業に終始し、大きなセッティング変更は行わなかった。

    競技初日となる10月6日(金)のデイ1は、サロウのサービスパークを中心に、6本のSSが行われる。サロウの西側に展開するSSは大部分がグラベルだが、SS3およびその再走ステージのSS6は途中に比較的長いターマックセクションを含む。ただしデイ1のクルマはタイヤや足まわりなどがグラベル仕様のため、ターマックセクションでは必ずしも路面に合っていないセッティングで走らなければならない。また、ターマックセクションでグラベル用タイヤをすり減らすと、その後のグラベルセクションでグリップが低下する。そのため、ドライバーは全体のバランスを考えて走行する必要がある。6本のSSの合計距離は115.90km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は510.56kmとなっている。

    トム・フォウラー (チーフ・エンジニア)
    シェイクダウンのコースは実際にラリーで使われるSSと大きく異なるため、各システムの確認作業とエンジンのパフォーマンス分析に留めましたが、それらはすべてうまくいきました。シェイクダウンはデイ1と同様ミックスサーフェスのコースだったので、グラベル仕様で走行しましたが、とてもトリッキーでした。シェイクダウンのコースにセッティングを合わせると明日からのラリー本番に合わなくなる可能性があるため、いつもシェイクダウンで行なっているエンジンのセッティング調整以外のことは特に行ないませんでした。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)
    シェイクダウンではハンドリングがややアンダーステアに感じましたが、実際のラリーとは異なるタイプのコースだったので気にしていません。しばらくラリーから離れていたので少々感覚がなまってしまいましたが、休みも終わり、新たな気持ちで戦いに臨みます。このラリーでは5回表彰台に登っていますが、優勝はまだないので優勝を目指して頑張ります。デイ1はグラベルが中心のコースですが、SS3およびSS6の「テーラ・アルタ」は途中でターマック区間があり、タイヤにとても厳しいステージなので、挑戦のし甲斐がある1日となるでしょう。

    ユホ・ハンニネン (ヤリスWRC #11号車)
    シェイクダウンはセットアップにあまり適したコースではありませんでしたが、クルマのフィーリングはとても良く、特に何かを変える必要はないと思いました。明日のグラベルステージは、ドライならば道の表面を覆うルーズグラベルによって、とても滑りやすく難しい路面コンディションとなるでしょう。ただし私はやや後方の出走順となるため、走行ラインはクリアになっている可能性があります。デイ2からの残る2日間を有利に戦うためにも、明日はできる限りプッシュする必要があります。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC #12号車)
    ようやく長い休みが終わり、クルマに戻ることができて嬉しく思います。今日のシェイクダウンではクルマのバランスやセットアップがコースに合っていませんでした。しかし、実際のSSは今日とはかなり異なるので、ラリー本番ではうまくいくと信じています。とにかくクリーンな走りを心がけ、トラブルを避けて戦い、できれば表彰台に登りたいと思います。