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  • ポルシェ、3位表彰台を獲得 (WEC第5戦富士)

    ポルシェ、3位表彰台を獲得 (WEC第5戦富士)

    ポルシェのワークスチームから世界耐久選手権(WEC)にエントリーする919ハイブリッドは、今シーズン2度目となるポディウムフィニッシュを富士スピードウェイにて開催された6時間耐久レースで達成した。

    WECの第5戦として開催された富士でのレースは大きな混乱も無くドライコンディションの中、進んだ。ポルシェ919ハイブリッド(カーナンバー20)のティモ・ベルンハルト(ドイツ)/ブレンドン・ハートレー(ニュージーランド)/マーク・ウェバー(オーストラリア)組は見事3位でゴール。マーク・ウェバーは 1:27.759 (12周目)でファステストラップも記録している。

    カーナンバー14 の919ハイブリッドをドライブするロマン・デュマ(フランス)/ニール・ジャニ(スイス)/マルク・リーブ(ドイツ)組は続いて4位でチェッカーを受けた。

    マルク・リープがスタートドライバーを務めたカーナンバー14 はオープニングラップを4位で終えた後、36ラップを周回して3位にあがりジャニに交代した。ニール・ジャニは73周目にタイヤ交換を行い、110ラップした時点でロマン・デュマにステアリングを託した。ロマン・デュマは147ラップ目にタイヤ交換と給油をして3位でコースに戻った。最終スティントの184ラップでは3位に浮上したが、220ラップ目にピットストップを行い4位でクルマをゴールまで運んだ。

    カーナンバー20はスタートからしばらくトップ争いを繰り広げたが、スローパンクチャーによりピットストップを余儀なくされる。ダブルスティントを1セットのタイヤで走りきった後、84周でティモ・ベルンハルトにシートを譲った。ティモ・ベルンハルトもダブルスティントを担当し122周でタイヤ交換および給油を行い、ブrネンドン・ハートレーに交代。919ハイブリッドは197周目に最後のタイヤ交換および給油を行う。見事、重責を果たした形のブレンドン・ハートレーは3位でチェッカーを受けた。

    ヴォルフガング・ハッツ (ポルシェAGの研究開発担当役員)
    「このレースにおける目標は達成いたしました。2台は完走し、そのうち1台は表彰台にのりました。序盤はトップ争いにも絡み力強いパフォーマンスを見せて、3位と4位を獲得出来たのです。このレースで見せたように、今後も進歩しつづけます」

    フリッツ・エンツィンガー (ポルシェAG LMP1プロジェクト トップ)
    「素晴らしい結果です。何よりも今週末に我々が遂げた大きな進歩を誇らしく思います。金曜日は大変な思いをしましたが、セッションごとに改善を重ねて見事な予選、そして決勝ではしっかりと結果につなげることができました」

    アンドレア・ザイドル (LMP1チーム監督)
    「3位と4位は最良の出来といって良いでしょう。クルマもチームも優れたパフォーマンスを発揮しました。現場に居るスタッフだけでなくヴァイザッハに残った皆と一緒に勝ち取った成績です。デビューから5レースにして、初めて2台ともトラブル無くレースを完走しました。ゼッケン20は戦略面でも上手くいきました。ゼッケン14のドライバーは素晴らしい走りをしてくれました。ワンツーフィニッシュで完勝したトヨタにも拍手を送ります」

    ロマン・デュマ (カーナンバー14)
    「3位と4位を獲得したことがチームにとって重要です。しかし、まだまだやるべきことはたくさんあります。919ハイブリッドのポテンシャルはこんなものではありません」

    ニール・ジャニ (カーナンバー14)
    「トリッキーなコンディションの中、ダブルスティントを1セットのタイヤで走り切りました。他者を抜かす際にラインを外すとタイヤがすぐにタイヤカスを拾ってしまうと、なかなかキレイな状態には戻らなかったのです。スティント後半には、路面状況は悪化していきました」

    マルク・リーブ (カーナンバー14)
    「スタートとフィニッシュを担当しました。最初の周では何度もポジションが入れ替わりました。幸いなことにトラブルとは無縁で、後半は特にGTクラスの車両をパスする際には注意を払いました。タイヤのでグレーションは思ったほどではなかったのですが、それでもダブルスティントでは大きな負担になりました。しかし919ハイブリッドは間違いなく進歩しています」

    ティモ・ベルンハルト (カーナンバー20)
    「トラブル無くダブルスティントを終えました。しかし早い段階でタイヤ交換を行いライバルたちと争うことがなかったため、レース中のリズムを失ったのも事実です。タイヤマネージメントには手こずりましたが、2度目の表彰台を獲得しました。これ以上、何を望むことがあるのでしょうか?メカニックとエンジニアに感謝しています」。

    ブレンドン・ハートレー(カーナンバー20)
    「レースを楽しむことができました。ポルシェのワークスドライバーとして2度目のポディウムは素晴らしい経験となりました。スタート直後のスローパンクチャーにも関わらず、チームはレース中ほとんどをダブルスティントでこなしました。チームメイトのマークとティモを誇りに思います。我々ドライバーはチームとともに急激に成長できました。このままで行けば初勝利にも近づけるでしょう。クルマも素晴らしく、ここでは大きく2歩前進したと言ってよいと思います」

    マーク・ウェバー (カーナンバー20)
    「良いスタートでトヨタにプレッシャーを掛けることができました。しかし左リヤがパンクし、優勝のチャンスが遠のいたのです。交換したタイヤでダブルスティントを走行しましたが、このピットストップでタイムを失いました。ティモとブレンドンの素晴らしいドライビングで3位を獲得することが出来ました」

  • トヨタ、ホームコースでポールポジション獲得 (WEC第5戦富士)

    トヨタ、ホームコースでポールポジション獲得 (WEC第5戦富士)

    富士スピードウェイで開催されているFIA世界耐久選手権(WEC)第5戦富士6時間耐久レースは、10月11日(土)に予選を行い、トヨタ・レーシングが今季第3戦より3戦連続、“ホーム”富士では2年ぶりとなるポールポジションを獲得した。

    アンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミの駆るTS040 HYBRID #8が予選最後のアタックで2番手に0.043秒差の差をつけてポールポジションを獲得。リードしているドライバーズ選手権で、ボーナスポイントを得て2位との差を12ポイントへと広げた。

    また、2位につけるマニュファクチャラーズポイントでも、首位アウディとの差を17ポイントへと縮め、明日のシリーズ第5戦決勝に臨むこととなった。

    過去2年の富士6時間耐久レースを制しているTS040 HYBRID #7は、アレックス・ブルツと中嶋一貴が予選アタックを担当。4番手グリッドを獲得し、ステファン・サラザンを加えた3人で、明日の決勝で3連覇を目指す。

    WECの予選は、2名のドライバーが最低2回のアタックラップをこなし、それぞれ2人のベスト2周のタイム、計4周の平均タイムで決勝レースのグリッドを決定する。

    #7のブルツと#8のデビッドソンは、コース上の混雑を避けるため、予選でのコースインを遅らせた。この決断が功を奏し、2台はトップ争いを展開。#8のデビッドソンはこのセッションでの最速ラップを刻んだ。

    その後、#8はデビッドソンからブエミへ、#7はブルツから中嶋へとドライバーチェンジ。しかし、7分半ほどを残して赤旗によりセッションは中断。アタック途中だった中嶋とブエミはこれ以上のタイムアップを果たせなかった。

    セッション再開後、コース状況の改善を待つライバルの4台がピットで待機する中、トヨタ・レーシングの2台のTS040 HYBRIDはコースへ復帰しアタックを再開した。この挑戦は報われ、ブエミは最後のラップでタイムを更新。トヨタ・レーシングにとっては2014年シーズン5戦目にして4度目、3戦連続のポールポジションを獲得した。

    チームは午前中の1時間の練習走行で、予選及びレースへ向けたセットアップの最終調整を行った。この練習走行で#8のデビッドソンが最速ラップを記録、#7はサラザンが4番手タイムをマークしていた。

    明日12日(日)の決勝レースは、午前11時に6時間の長い戦いへのスタートが切られる。

    TS040 HYBRID #7:
    (アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/中嶋一貴)
    公式練習3回目: 4番手(1分27秒980) 27周
    予選:  4番手(平均1分27秒437)

    アレックス・ブルツ:
    TS040 HYBRID #8がポールポジションを獲得出来て嬉しい。我々のTS040 HYBRID #7は今週末セッティングで苦労していて、#8とのギャップを縮めることが出来なかった。我々にとっては少しがっかりだが、問題ない。レースは6時間あるし、これからだ。レースでは良い結果を残せると思う。

    中嶋一貴:
    まずはチームにおめでとうと言いたい。特にこのようなドラマチックな展開でのポールポジション獲得は素晴らしい。#7は少し苦労しているが、レースでは強いことを確信しているし、ライバル勢と比べても悪くない。6時間レースなので、勝利を目指しチャレンジする。

    TS040 HYBRID #8:
    (アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ)
    公式練習3回目: 1番手(1分27秒033) 28周
    予選:  1番手(平均1分26秒886)

    アンソニー・デビッドソン:
    トヨタにとってのホームレースでポールポジションを獲得出来るとは、夢のような予選だった。予選では何が起こるかわからないが、我々には速さがあったので心配はしていなかった。私の2度目のアタックはもっと速いはずだったが、ターン15のコース上に土が出ていて、少しタイムが伸びなかった。それでも何とかなると思っていた。とにかく努力の結果が報われたと言うことだ。チームのメンバー、トヨタの人々の応援がなければ獲れなかったポールポジションだ。

    セバスチャン・ブエミ:
    最後の最後に、こんな僅差でポールポジションを獲得出来、最高の予選だった。前戦オースティンのようにある程度の差をつけてポールポジションを獲得するのも素晴らしいことだが、ハードなバトルの末に勝ち取ったポールポジションは格別だ。アンソニーのアタック1周目を見た限りでは、楽な展開になるかと思ったが、実際にはそうはならなかった。タイヤを温めるのに若干苦戦し、グリップが低いままに1周目のアタックをせざるを得ず、その後赤旗が出てしまった。ピットレーンで待機している間にもタイヤは更に冷えてしまった。しかし、最後のラップまでに温度を上げることが出来、タイムを更新出来た。

  • トヨタ、WEC富士6時間耐久レースで3連覇を目指す

    トヨタ、WEC富士6時間耐久レースで3連覇を目指す

    トヨタは、今週末富士スピードウェイで開催されるFIA世界耐久選手権(WEC)第5戦富士6時間耐久レースに2台のTS040 HYBRIDで参戦するが、#8のドライバーとしてWEC前半戦に出場してきたニコラス・ラピエールは、都合により今大会を欠場することとなった。

    今回のWEC第5戦については、ニコラス・ラピエールに代えて別のドライバーを起用することは無く、#8はアンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミの2人で6時間を戦う。

    2人は全8戦中4戦終了時点で、11点差で首位につけるドライバーズ選手権でのリードを守るべく富士6時間耐久レースに臨むこととなる。

    TS040 HYBRID #7は中嶋一貴がチームに復帰。アメリカ・オースティンで行われた第4戦は、日本国内のレースとの日程都合上参加を見合わせた中嶋一貴だが、富士では昨年、一昨年の優勝時のパートナーでもあるアレックス・ブルツと、今年からチームを組んだステファン・サラザンと共にTS040 HYBRID #7のステアリングを握る。

    WECはシーズン前半4戦を終えたが、TS040 HYBRIDは4輪で駆動される1000馬力のパフォーマンスを十分に発揮し、全てのレースで勝利を争い、3回のポールポジションと2回の優勝を飾っている。

    WEC第5戦となる富士6時間耐久レースを前に、トヨタ・レーシングはマニュファクチャラーズ選手権で18ポイント差の2位につけている。

    トヨタ・レーシングは過去2年のWEC富士戦を制しているが、昨年のレースは台風接近の影響による大雨に祟られ、セーフティカー先導の下、僅か16周を周回したのみでレースは赤旗中断、終了となった。

    富士スピードウェイでのレースは、トヨタ・レーシングにとってまさしくホームレース。それは日本開催というだけでなく、TS040 HYBRIDの心臓部とも言える、トヨタ・ハイブリッド・システム・レーシング(THS-R)が開発された東富士研究所がサーキットから僅か20kmの場所にあるからだ。

    前戦第4戦では、序盤にレースを支配しながらも、突然の豪雨による混乱の中で順位を落とし、#8が3位、#7が6位に終わった。その雪辱を果たし表彰台の中央に立つことこそが、富士6時間耐久レースにおけるトヨタ・レーシングの最大の目標だ。

    週末のスケジュールは、10日(金)に午前11時と午後3時30分から2回にわたり90分の公式練習。11日(土)は公式練習第3回目が午前9時30分から1時間行われ、午後1時55分から25分間、LMPクラスの予選が行われる。6時間の決勝レースは12日(日)午前11時にスタートが切られる。

    木下美明 チーム代表:
    「富士に戻り、日本のファンの前でレースが出来るのはいつでも嬉しいことだ。今年は、富士での連勝記録を更新するというだけでなく、素晴らしいレースをファンに見せたいと思っている。去年は豪雨のために、我々がいつも繰り広げているエキサイティングなバトルを見せることが出来ず残念だった。しかし、そんな中でもファンの皆さんは本当に熱い応援をしてくれた。今年こそは天候に恵まれ、応援に応えるべく素晴らしいレースをお見せしたい。前戦が無念の結果に終わってしまっただけに、勝利への意欲は究極に高まっており、この雪辱を果たすのに富士は最高の場所だ」

    アレックス・ブルツ (TS040 HYBRID #7):
    「富士は我々のホームレースであり、非常にエキサイティングで好きなコースだ。中嶋一貴という、富士用の秘密兵器もあるし。コースは我々の4輪駆動ハイブリッドシステムと空力にはすごく合っていると思う。日本も、日本の文化も大好きなので、このレースは本当に楽しみにしていた。レースに向けて100%集中しており、第4戦での悔しさも踏まえて更に戦闘力を上げるために全力でプッシュしなければならないことも分かっている。あとはそれを成し遂げるだけだ」

    ステファン・サラザン (TS040 HYBRID #7):
    「富士は素晴らしいところで、大好きだ。雰囲気も良いし、トヨタドライバーとしてすごく応援してもらっていることがわかる。大勢のファンがサーキットに来てくれて、熱心にレースを観戦してくれるのを目の当たりにするのは格別だ。コースも好きだ。長い歴史を持ち、伝統的な耐久レースが行われて来たコースであり、タイプの異なるコーナーが組み合わされた、変化に富んだレイアウトを持っている。我々のTS030 HYBRIDは昨年本当に速かったし、今年も同様だと信じている」

    中嶋一貴 (TS040 HYBRID #7):
    「オースティンでの第4戦を欠場したので、TS040 HYBRIDに再び乗れるのは嬉しい。チームと一緒にいたわけではないが、前戦での出来事に対するフラストレーションは共有しており、我々は皆、日本でこの埋め合わせをしようと心に決めている。私はSUPER GTやスーパーフォーミュラでの経験から、富士のコースは熟知しているし、大好きなコースの一つだ。今年、ここでは既にスーパーフォーミュラで優勝しているし、もちろん過去2年のWECでも勝っている。この週末には、またあの勝利に酔う感覚を味わいたいし、我々にはそれを成しうるTS040 HYBRIDがある」

    アンソニー・デビッドソン (TS040 HYBRID #8):
    「いつも日本に来るのが楽しみだ。この国と、その文化と、もちろん人々が大好きだ。特に今回は、さらに競争力のあるTS040 HYBRIDを持ち込めるので、富士はとても楽しみだ。昨年は悪天候でファンの皆さんには本当に申し訳なかったが、観客は本当に熱心で、すごく応援してもらっていることを感じた。今年は良いレースが出来ることを望みたい。前戦オースティンでは勝てたはずなので、あの悔しい思いがトヨタのホームコースである富士で再び勝つための励みになっている」

    セバスチャン・ブエミ (TS040 HYBRID #8):
    「我々のホームレースである富士に、また帰って来ることが出来てとても嬉しい。以前にトヨタが経験したかは知らないが、ドライバー選手権ポイントをリードして日本に向かうのは格別だ。富士は素晴らしいコースだが、何にも増してその雰囲気がとにかく素晴らしい。私は昨年よりも良い天気に恵まれることを切に願い、また勝てると確信している。我々には強力なTS040 HYBRIDとチームがあり、勝つために戦える自信がある。前戦が残念なレースだっただけに、絶対に富士で最高の結果を出したい」

    富士スピードウェイでのトヨタ・レーシングの戦績
    2012年 #7:予選1番手、決勝1位
    2013年 #7:予選3番手、決勝1位 #8:予選2番手、決勝27位

  • ポルシェ、2015年シーズンにむけてLMP1カーを再設計

    ポルシェ、2015年シーズンにむけてLMP1カーを再設計

    ポルシェは、2015年のWECシーズンにむけて、新たなLMP1カーを設計している。

    今年のLMP1クラスに919ハイブリッドで復活したポルシェだが、LMP1プログラムの責任者は、来シーズンにむけてを新しいモノコックを含めてマシンを完全に再設計していることを明らかにした。

    だが、マシンのコンセプトとハイブリッド・パワートレーンに関しては、劇的な変化はないと強調している。

    ポルシェ LMP1のテクニカルディレクターを務めるアレックス・ヒッチンガーは「ほぼ新車になる。それはプログラムを開始したときから決定していたことだ」とコメント。

    「新しいタブを走らせ、レース初年度で学んだことに基づいてマシンを再設計することは計画されていたことだ」

    「我々は新しいデザインチームだ。最初に打ち出したデザインがまさに最適であるとは思っていない」

    ポルシェのチーム代表を務めるアンドレア・ザイドルは、2015年マシンは「ゼロから設計される」が、今季マシンである919のコンセプトの「改革ではなく進化型」であると述べた。

    ポルシュの新車は、919というタイプ番号は保持されるとみられ、年末に初テストが実施される見込みだという。

    だが、2015年のエネルギー回復に関して、現在の6MJクラスから8MJに上昇させるかどうかはまだ明らかにしていない。

    「そこは再びオープンになっており、テストで状況を評価するつもりだ」とアンドレア・ザイドルは説明した。

    トヨタのテクニカルディレクターを務めるパスカル・バセロンは、2015年シーズンのマシンは、既存のTS040 HYBRIDのアップデート版となり、“大きな進化ではない”とした。また、8MJへの移行にも取り組んでいるが、まだ最終的な決定はしていないと認めている。

    アウディは、2015年マシンは今季マシンのコンセプトを保持し、ハイブリッドパワーのレベルを現在の2MJクラスから4MJクラスに上昇させようとしていると述べている。

  • アウディ、WEC第4戦オースティンで今季2勝目

    アウディ、WEC第4戦オースティンで今季2勝目

    アウディは、FIA世界耐久選手権(WEC)で2大会連続の1-2フィニッシュを獲得し、今季2勝目を挙げた。

    6月のル・マン24時間レースでの優勝に引き続き、マルセル・ファスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエ(スイス/ドイツ/フランス)組が、今季4大会目のオースティン大会を制した。

    突然の雨で多発した事故により何度か赤旗が出された一方、夜間セッションではドライコンディションでの激しい闘いを余儀なくされるなど、テキサスの地で開催されたレースは、スリリングな展開となった。

    ルーカス・ディ・グラッシ / ロイック・デュバル / トム・クリステンセン(ブラジル/フランス/デンマーク)組が2位を獲得し、アウディは1-2フィニッシュを達成した。

    通算20回目という長くないWECの歴史の中でも、今回のレースは今後も記憶に残るであろう激しいものとなった。6時間レースが終了した際、優勝したアウディのリードは、2番手を走る同僚達にわずか53秒という僅差だった。今回のレースを観戦した方々は、チェッカーフラッグが振られるまで、息もつけない激しい展開を目の当たりにした。

    レースは、眩しい日差しが注ぎ、気温は30度という、いつもと同じ好天に恵まれてスタートした。アウディは、最初のピットストップでタイヤ交換を行わないという戦略により、レース序盤から確実にポジションアップしていた。レース開始から1時間半が経った頃に降り始めた小雨は、ほどなくして土砂降りとなった。

    アウディは、2台のAudi R18 e-tron quattroのタイヤを絶妙のタイミングでレイン仕様に変更。ブノワ・トレイルエが先頭で、トム・クリステンセンが3番手を走行中、何台もの車両がグラベルエリアにコースアウトし、非常に危険な状況と判断されたため、赤旗が提示された。

    約50分間の中断後、セフティカーの先導でレースが再開された。レースリスタート時、2台のAudi R18 e-tron quattroはレインタイヤを装着していたが、レース再開から15分後、アウディスポーツ チームヨーストはゼッケン2号車のタイヤをインターミディエイトに変更した。対応領域の広いタイヤを装着したブノワ・トレルイエは、1時間後にスリックタイヤに交換するまでの間に、トップの位置を取り戻していた。

    一方、もう1台のアウディは別の戦略を立てていた。インターミディエイトに交換する時間を抑えるため、確実にスリックタイヤが必要なコンディションになるまで、レインタイヤのままで走行を続けた。この作戦により、ピットストップが1回少なくなるというメリットを得られたが、トム・クリステンセンはスリックタイヤに交換する前に、一端インターミディエイトに変更せざるを得なかった。その後のルーカス・ディ・グラッシの猛追により、ゼッケン1号車は2位でゴールすることが出来た。

    アウディは、昨年に続いてWECの北米ラウンドを制した。20戦目を迎えた世界選手権でアウディにとって今回の優勝は、2012年に始まり今回での13回目の優勝となった。全8大会中4つ目となった今大会での優勝により、アウディモータースポーツ代表・Dr. ヴォルフガング・ウルリッヒとLMPプロジェクトリーダー クリス・レインケ率いるチームは、今季のWECマニュファクチャラーズ選手権ポイントでトップに躍り出た。次戦は今から3週間後に開催される、富士大会となる。

    Dr. ヴォルフガング・ウルリッヒ (アウディモータースポーツ代表)
    「非常に困難なレースだった。土砂降りによりコースアウトを余儀なくされるライバルが多い中、我々は適切なタイミングでレインタイヤへの変更を終えたことで、良いペースでの走行を続けられ、最終的に1-2フィニッシュを獲得することが出来ました。すべてが上手くいきました。マシンの状態は良く、ドライバーの走りは完璧で、どのピット作業も素早く行われました。今回の成功をとても嬉しく思っています。ル・マン後も、凄く良い状態が継続されていることが、素晴らしいことだと感じています」

  • ポルシェ、長時間レースをリードするも表彰台を逃す (WEC第4戦)

    ポルシェ、長時間レースをリードするも表彰台を逃す (WEC第4戦)

    ポルシェのワークスチームからスポーツカー世界耐久選手権(WEC)にエントリーする919ハイブリッドは、米国オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催されたWEC第4戦において予選2位、3位という好位置からスタートし、6時間におよぶ決勝レースでは長時間にわたってリードしたものの、結果4位および5位に終わった。

    予選で2位を獲得したLMP1クラスの919ハイブリッド(カーナンバー14)をドライブするロマン・デュマ(フランス)/ニール・ジャニ(スイス)/マルク・リーブ(ドイツ)組は、決勝レースでも好調さを見せつけ長くトップを走り続けましたが終盤でトラブルに見舞われ、4位でレースを終えた。もう1台のポルシェ919ハイブリッド(カーナンバー20)のティモ・ベルンハルト(ドイツ)/ブレンドン・ハートレー(ニュージーランド)/マーク・ウェバー(オーストラリア)組は、5位でフィニッシュした。

    スターティングドライバーを務めたデュマとウェバーは、レース序盤で早くも後退し1回目のピットストップ前には、それぞれ5位と6位を走行していた。最初の100分が経過すると、雨が降り出し急に水に浸かったコースでは、6台の車がスピンしてコースアウトしてスタックしたが、ティモ・ベルンハルトがステアリングを握るカーナンバー20のもそのうちの1台でした。混乱が生じたコースにはレッドフラッグが出され、レースは45分間中断された。

    セーフティカーの後からの再スタートでは、ジャニがドライブするカーナンバー14はスリック・インターミディエイトタイヤを選択していた。ジャニは間もなくリードを奪い、105周後にピットインし919ハイブリッドを託されたリーブはスリックでコースに復帰する。133周の後、リーブは最終の給油を行うべくリードを保ったままピットに入ったが、その後、エンジンパワーを失い4位に後退したままレースを終えた。

    カーナンバー20のベルンハルトは、フルウエットタイヤでグラベルから救出された後、レッドフラッグの後も走行を続けることができたが、彼もすぐにスリック・インターミディエイトタイヤに履き替えた。90周目に4位のままハートレーと交代。最後の30分で、ウェバーが再び車に乗り込み、最終的に5位でフィニッシュラインを通過した。

    ヴォルフガング・ハッツ (ポルシェAG 研究開発担当役員)
    「チェッカーフラッグの直前まで、今の週末は非常に期待感がもてるもので、私達はレース優勝を目指して戦いました。チームは優れた仕事をしたにもかかわらず、報われなかったのは残念です」

    フリッツ・エンツィンガー (ポルシェAGのLMP1プロジェクト トップ)
    「残念ながら、ここ数ヶ月の開発と素晴らしい予選結果をチャンピオンシップのポイント獲得に十分に活かすことができませんでした。ル・マンでの展開と同様、表彰台獲得、さらに言えば優勝のチャンスがありました。私達は、カーナンバー14のパワーダウンの原因を徹底的に分析し、富士スピードウェイでのレースに備えます」

    アンドレア・ザイドル (LMP1チーム監督)
    「レースの結果は、もちろん残念なものでした。厳しいレースで、コンディションも複雑でした。レース序盤は、ドライで気温も高く、リーダーのペースに追従することはできませんでしたが、雨の中で私達は驚く程の強さを発揮しました。再スタートでは、可能性を高めるために、それぞれ別の作戦を割り振りました。そして、カーナンバー14にスリック・インターミディエイトタイヤをチョイスし、リードを取ることができました。しかし、終盤にパワートレインにトラブルが発生し、表彰台を逃しました」

    LMP1クラス ポルシェ919ハイブリッド(カーナンバー14)
    ロマン・デュマ
    レース序盤は30°を超える気温のため、多少苦戦しました。コースが空いていた周回では問題ありませんでしたが、トラフィックではアンダーステアが強すぎました」。

    ニール・ジャニ
    「雨が降り出してからは、どうにもなりませんでした。最初は、1つのコーナーだけがウェットになったのですが、すぐにサーキットのあらゆる場所が水浸しになりました。私は上りに差し掛かったところでスライドしました。グラベルトラップを超えて、芝に突っ込み、コースに戻りました。再スタートはスリック・インターミディエイトタイヤで行くという判断は正解でした。熱さのためサーキットがすぐにドライになることを願っていました。自分はこのタイヤを本当に上手く使い30秒以上のリードを持って車を渡しました。作戦はすべて正しく機能し、チームはすばらしい仕事をしました」

    マルク・リーブ
    「厳しい戦いでした。ロマンとニールは良いレース運びをしました。ポルシェ919ハイブリッドをトップで受け取ったことは、素晴らしいことでした。しかし、私がピットストップした後、エンジンが急にパワーダウンしたため、最後までリードを守り切ることができませんでした。チームは車をしっかりと準備してくれました。私達は本当に表彰台に上ってしかるべきでした」

    LMP1クラス ポルシェ919ハイブリッド(カーナンバー20)
    ティモ・ベルンハルト
    「今日は、ついていませんでした。雨が降り出すまで、スティントの出だしは好調でした。私はスリック・インターミディエイトタイヤを選択しましたが、ピットレーンで急に雨が激しくなりました。私は自分が浮いているのに気付きました。まるで乗客のような気分でした。セーフティカーの後からの再スタートでは安全策を取り、フルウエットタイヤで臨みましたが、これが不利に働いてしまいました。その後、スリック・インターミディエイトタイヤに換えたあとは、何も問題ありませんでした。これがレースというものです」

    ブレンドン・ハートレー
    「ティモから車を受け取った時点で、すでに1周遅れでした。ポルシェ919ハイブリッドは強い印象を与え、昼も夜も両方ともドライビングを愉しむことができました。担当スティントの途中にはコース上の大きな破片に衝突し、エアロダイナミクスに多少の影響が出てしまいました」

    マーク・ウェバー
    「最初、アウディとよいバトルをしました。しかし、トラフィックでは彼らの方が明らかに余裕があり、簡単にさまざまなラインを取ることができていました。一時的に、フルブーストが使えなくなりましたが、走行中に解決することができました。レース序盤の高温と、その後のそれぞれのスティントにも我々が多くを学んだのは間違いありません」

  • トヨタ、8号車がポールポジション獲得 (WEC第4戦)

    トヨタ、8号車がポールポジション獲得 (WEC第4戦)

    トヨタは、米国テキサス州オースティンで開催されている、FIA世界耐久選手権(WEC)第4戦サーキット・オブ・ジ・アメリカズ6時間レースの予選でポールポジションを獲得。シリーズポイントを1点追加し、ドライバーズ及びマニュファクチャラーズランキングでのライバルとの差を更に広げることとなった。

    アンソニー・デビッドソンとニコラス・ラピエール、セバスチャン・ブエミの3名が駆るTS040 HYBRID #8は、デビッドソンとブエミが予選アタックを担当。ライバルに1秒以上の大差をつけてポールポジションを獲得。ポールポジション獲得によるボーナスポイントを得たことで、ドライバーズ選手権での2位との差を21ポイントとした。

    トヨタ・レーシングにとっては今季4戦目にして3回目のポールポジション。マニュファクチャラーズランキングでのポイント差も2点へと広がった。

    今大会、トヨタ・レーシングのレースドライバーとしてデビューしたマイク・コンウェイはステファン・サラザンと共に予選アタックを担当。アレックス・ブルツを加えた3名が決勝を戦うTS040 HYBRID #7は、僅差での5番手グリッドとなった。

    WECの予選フォーマットは2人のドライバーが最低2周のアタックを行い、合計4周の平均タイムによって決勝のスターティンググリッドが決定される。

    予選前に降った雨により、コースの一部が濡れた状態で25分間の予選セッションが開始された。TS040 HYBRID #8は3分ほどピットで待機後、他車のラップタイムから路面が乾き始めているのを確認し、コースイン。

    第11コーナーでまだ濡れた部分が残っていたにもかかわらず、デビッドソンはトップタイムをマーク。TS040 HYBRID #7はサラザンがセッション開始と共にコースインし、着実なラップタイムを刻んだ。

    TS040 HYBRID #7はコンウェイ、#8はブエミへとドライバーを交代し、共に1周ずつのアタックを終えたところで赤旗が出され、セッションは中断。

    残り4分でセッションが再開されると、2台のTS040 HYBRIDはポールポジション獲得へ向け、最後のアタックを開始。ブエミは再び好タイムを叩き出し、2人の4周平均タイムで、2位に1.190秒もの大差をつけてポールポジションを獲得した。

    コンウェイも初めての予選アタックながら好走を見せ、TS040 HYBRID #7は平均で5番手タイム。しかしながら、2位から5位までの4台は0.1秒以内という僅差での争いとなった。

    TS040 HYBRID #7:
    (アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/マイク・コンウェイ)
    公式練習3回目: 5番手(1分51秒506)23周
    予選: 5番手(平均1分50秒363)

    ステファン・サラザン:
    チームにとって良い予選だった。TS040 HYBRID #8がポールポジションを獲得出来たことは素晴らしいし、我々の#7も2番手とはとても僅差だ。明日は非常に長いレースで多くのバトルを繰り広げることになるだろう。予選では、我々がコースインした時にはまだ路面が濡れており、タイミングが早すぎた。多分少し待つべきだったのだろう。TS040 HYBRIDは非常に好調で、決勝レースに向けてもバランスは良い。車両の感触がいいので、自信はある。明日はどうなるか楽しみだ。

    マイク・コンウェイ:
    問題ないセッションだった。1周目は若干のミスを犯してしまい、アタックを諦めざるを得なかった。2回目のアタックでは良い走りが出来たが、その後赤旗が出されてしまったのが残念だった。そのまま続いていれば良いアタックが出来たと思うが、中断からの再開後は同じように走ることは出来なかった。少し残念だが、決勝レースは長い。#8がポールポジションを獲得したことを祝福したい。チームにとって良い一日になった。

    TS040 HYBRID #8:
    (アンソニー・デビッドソン/ニコラス・ラピエール/セバスチャン・ブエミ)
    公式練習3回目: 3番手(1分50秒677)26周
    予選: 1番手(平均1分49秒093)

    アンソニー・デビッドソン:
    今シーズン初めてポールポジションを獲得することが出来て最高の気分だ。それもセバスチャンと私が初めてタイムを分かち合った。TS040 HYBRIDの本当の速さを証明出来た結果だ。ル・マンの後、長いインターバルがあったが、速さは失っていなかった。明日のレースはまた別物だが、今はポールポジション獲得を喜びたい。すべてが予想通りに運んだ。コンディションは変化したが、チームは見事に対応してくれた。チームスタッフ全員を誇りに思う。

    セバスチャン・ブエミ:
    ポールポジションを獲得出来て非常に嬉しい。TS040 HYBRIDは最高の状態で、タイヤの劣化も最小限だった。公式練習走行結果で1秒以上離されていたので、正直言ってポールポジションは期待していなかった。それだけに喜びもひとしおで、明日が楽しみだ。十分にトップ争いの出来るTS040 HYBRIDがあるのだから、あとは万全の準備を怠らないだけだ。

  • トヨタ、WEC第4戦の公式練習初日を順調にこなす

    トヨタ、WEC第4戦の公式練習初日を順調にこなす

    FIA世界耐久選手権(WEC)の全8戦中第4戦となるサーキット・オブ・ジ・アメリカズ6時間レースが開幕。ポイントリーダーであるトヨタ・レーシングも公式練習初日でサーキットでの走行を再開した。

    第3戦ル・マン24時間レースから3ヶ月ぶりに、90分ずつ2回に分けて行われる公式練習走行で、2台のTS040 HYBRIDは、四輪駆動・1000馬力の性能を発揮することとなった。

    マイク・コンウェイにとってはトヨタ・レーシングで初めての公式練習セッションに、アレックス・ブルツ、ステファン・サラザンと共にTS040 HYBRID #7のドライバーとして参加。コンウェイは公式練習1回目のセッション終盤に、初めてのラップを刻んだ。

    アンソニー・デビッドソン、ニコラス・ラピエール、ステファン・サラザンの駆るTS040 HYBRID #8は、ドライバーズ選手権で20ポイント差の首位につけており、そのポジションを守ると共に、アウディに対し1ポイント差での首位につけるチーム選手権でも、その差を広げるべく、今大会に挑む。

    今シーズン残りの5戦は、ル・マン・サーキットに比べると狭く、テクニカルなコースが続く。このため、TS040 HYBRIDはハイダウンフォース仕様で臨む。このハイダウンフォース仕様は、先月フランスのマニクール・サーキットで2日間のテストを行っている。

    今大会の初日におけるチームの優先事項は、車両パッケージを1周5.516kmのサーキット・オブ・ジ・アメリカズに適応させることであり、2台のTS040 HYBRIDはそれぞれ4番手、5番手で多忙なセッションを終了した。

    昨年のサーキット・オブ・ジ・アメリカズ6時間レースには、トヨタ・レーシングはTS030 HYBRID #8が1台体制で参戦。首位争いを繰り広げ、2位でフィニッシュした。今年の決勝レースはスタート時間が夕刻からのナイトレースとされたが、今日の公式練習1回目はまだ暑い日中から実施された。

    気温32度という暑さは、ドライバーだけでなく車両にとっても試練となる。しかしながら、公式練習2回目のセッションは全く異なるチャレンジとなった。サーキットはセッション開始直前から激しい雷雨に見舞われ、予定よりも1時間遅れて開始された。

    ナイトレースにおいては、全てのドライバーが決勝までに最低3周の夜間走行を行う必要があり、公式練習2回目セッションがその唯一の機会となった。このため、トヨタ・レーシングの6人のドライバーは困難なコンディションの中で勇敢な走りを見せ、迅速にこの条件をクリアした。

    2台のTS040 HYBRIDはその後も走行を続け、雨に見舞われた際のコースコンディションの変化について、有意義なデータを得た。そして、デビッドソンはセッションの終了間際にトップタイムをマークした。

    明日19日(金)は午前10時20分(日本時間翌20日午前0時20分)から最後の1時間の公式練習走行を行い、LMPクラスの予選は午後6時35分(同午前8時35分)から開始される。決勝日の20日(土)は午後5時(同午前7時)に午後11時まで行われる6時間レースのスタートが切られる。

    TS040 HYBRID #7:
    (アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/マイク・コンウェイ)
    公式練習1回目: 4番手(1分52秒405) 36周
    公式練習2回目: 3番手(2分04秒419) 28周

    アレックス・ブルツ:
    このコースを走ったのは初めてだ。コース建設の時にシミュレーターで手伝いをしたが、それは数年も前のこと。実際に走ってみると気持ちが良い、非常に走り甲斐のあるコースだが、セットアップでは多くの妥協をしなくてはならない。データを解析し、検討を重ねると、我々が進む方向が見えて来ると思う。エンジニアと意見交換をし、正しいセットアップを見つけるために努力しなければならない。

    ステファン・サラザン:
    ドライコンディションの公式練習1回目は、TS040 HYBRIDの調子は最高だった。しかし、公式練習2回目が始まる寸前に激しい雨に見舞われた。豪雨の中を運転するのは結構面白いが、バランスはウエットの方がドライコンディションより良かった。もちろん限界で走ったり、リスクを追ってまでは走らなかったが、興味あるセッションだった。さて、明日はどうなるだろうか。

    マイク・コンウェイ:
    TS040 HYBRIDで初めての公式練習を走るのは気持ちが良かった。ドライビング・リズムは掴めたと思う。それほど多くの周回は走らなかったが、公式練習2回目の終盤に向けて調子が上がって来て、競争力のあるタイムも刻めたと思う。良い感じだが、明日はもっと走り込みたい。まだコースを学んでいるところもあり、予選、決勝で上位につけるためにプッシュし続けるつもりだ。

    TS040 HYBRID #8:
    (アンソニー・デビッドソン/ニコラス・ラピエール/セバスチャン・ブエミ)
    公式練習1回目: 5番手(1分52秒657) 31周
    公式練習2回目: 1番手(2分01秒333) 29周

    アンソニー・デビッドソン:
    基本的には順調な初日だった。我々は、今週末に直面するかもしれないすべての気象条件を体験した。ドライコンディションよりもウェットコンディションを多く走れたことも含め、両方のコンディションを走れたことは良かった。公式練習初日を一生懸命走ったが、ドライコンディションにならないと、本当の意味でのスピードとバランスについて判断するのは難しい。 我々は、行くべき方向は分かっているので、明日に期待している。

    ニコラス・ラピエール:
    良い初日だった。天候は誰にとっても同じで問題は無い。私にとっては初めてのサーキットであり、多くのアップダウンと、高速コーナーがあるので、学ぶことは、そう簡単ではない。しかし、ここに来る前に、多くのオンボードカメラを見て、コースレイアウトを学んで準備をして来た。TS040 HYBRIDは、素晴らしく、ドライコンディションもウェットコンディションも良い兆候を示しているのが幸いだ。

    セバスチャン・ブエミ:
    ここ数日天候が荒れていたようだが、今日も非常に変わりやすい天候だった。そんな中でひとつ言えることは、公式練習1回目のタイムこそ満足のいくものではなかったけれど、我々はウエットでもドライでもかなり調子が良かったということだ。明日は万全を期し、最高のセットアップに務める。それが出来れば良い結果に結びつくはずだ。きっと良い週末になる事と信じている。

  • トヨタ、新たなドライバーを加えてWEC後半緒戦オースティンへ

    トヨタ、新たなドライバーを加えてWEC後半緒戦オースティンへ

    トヨタは、今週末の9月20日(土)、6月のル・マン24時間レース終了後から3ヶ月にわたるインターバルを経て、アメリカ・テキサス州オースティンで行われるFIA世界耐久選手権(WEC)第4戦サーキット・オブ・ジ・アメリカズ6時間からシリーズ後半戦へと臨む。

    2014年シーズン全8戦中3戦が終了した現在、マニュファクチャラーズ選手権ではトヨタ・レーシングが1ポイントリードでの首位。また、TS040 HYBRIDの#8ドライバーであるアンソニー・デビッドソン、ニコラス・ラピエール、セバスチャン・ブエミの3人は、ドライバーズ選手権で2位以下に20ポイント差の首位につけている。

    TS040 HYBRIDの#7は、日本のレースとの日程の都合上、中嶋一貴は参戦を見合わせる。代わりに、テスト兼リザーブドライバーであるイギリス人マイク・コンウェイがドライバーラインナップに名を連ね、レギュラードライバーのアレックス・ブルツ、ステファン・サラザンとともにハンドルを握る。

    先月31歳の誕生日を迎えたコンウェイは、シリーズ参戦している米国インディカー・シリーズで今季2勝を挙げている。

    6月のル・マン24時間レースには専用のローダウンフォース仕様で臨んだTS040 HYBRIDは、オースティンのレースではハイダウンフォース仕様に戻される。このハイダウンフォース仕様は、開幕戦シルバーストンで1-2フィニッシュを挙げている。

    このハイダウンフォース仕様のパッケージは8月にマニクール・サーキットで2日間のテストを行った。テストはコンウェイとラピエールが担当し、オースティンに向けての準備を終えた。

    四輪駆動で1000馬力を発揮するTOYOTA HYBRID SYSTEM RACING(THS-R)は、5.516kmのサーキット・オブ・ジ・アメリカズでは3.76MJのハイブリッドブーストをコースのどのポイントでも発揮することが許される。

    オースティンでは18日(木)に14:45(日本時間翌19日4:45)と19:30(同9:30)からそれぞれ90分ずつの練習走行セッション。19日(金)は10:20(同0:20)からの1時間の最終練習走行セッションを経て、18:35(同8:35)からLMPクラスの予選が行われる。決勝レースは20日(土)17:00(同7:00)、深夜に及ぶ6時間レースのスタートが切られる。

    木下美明 (チーム代表)
    「我々はル・マンで起きたことをつぶさに振り返って、今季はチャンピオンシップを獲る、と固く心に決めた。オースティンは、多忙な後半戦の始まりであり、我々が望む結果を得るためにはベストを尽くさなければならない。レースに向けた準備は整っている。マイクが我々のレースチームに加わるのは歓迎だ。彼は速く、聡明なドライバーで、レギュラードライバーと同等に走ることが出来ると期待している。今週末のレースではTS040 HYBRID をハイダウンフォース仕様に戻すが、このパッケージはシルバーストンでその強さを証明済みなので、オースティンでも同様の成果を得られると確信している」

    アレックス・ブルツ (TS040 HYBRID #7)
    「待ちわびたシーズン後半戦がスタートする。私にとっては、オースティンでのレースは初めてだが、実はサーキットの設計時にコースレイアウトのアドバイザーをしていたので、全てのコーナーを熟知している。良いレースが出来る、高速で流れるようなコースなので、自らレースを体験出来るのが楽しみだ。長い夏休みの後だが、今週末のレースに集中し、早くリズムを取り戻すことが重要だ。タフなレースになるが、我々にはTS040 HYBRIDという勝てる武器がある」

    ステファン・サラザン (TS040 HYBRID #7)
    「この夏は、他のレースやラリープロジェクトで忙しくしていたが、TS040 HYBRIDのハンドルを再び握ることが出来ることをとても楽しみにしている。アレックスと私には今週末、マイクという新しいチームメートが加わる。マイクと一緒にレースが出来る初のレースウィークエンドだが、強力なラインナップになると信じている。オースティンのコースは楽しめるし、アメリカでレースをするのも好きだ。素晴らしい雰囲気だし、ファンはモータースポーツを愛している。アウディ、ポルシェとの激闘になると思うが、ナイトレースというのがまた格別だ」

    マイク・コンウェイ(TS040 HYBRID #7)
    「TS040 HYBRIDでの初レースに本当に興奮している。特にWECのアメリカラウンドというのも格別だ。他のレースシリーズをアメリカで戦っているので、アメリカのファンを前にレースをするのは本当にアットホームな感じがする。先月のマニクール・サーキットでは良いテストが出来た。おかげで、四輪駆動1000馬力のハイブリッドシステムに順応出来たし、ケルンのTMGではシミュレーターセッションを行い、LMP1でのレースデビューには万全の準備が出来たと思う。チームメンバー、それからアレックス、ステファンと共にオースティンで一緒に戦うことを待ちきれない」

    アンソニー・デビッドソン (TS040 HYBRID #8)
    「ル・マンでのレースが随分と前のことの様に感じる。レースドライバーにとって3ヶ月もコックピットから離れるのは非常にフラストレーションが溜まるものだ。準備はもう出来ており、オースティンでスタートするのを待ち切れない。オースティンは素晴らしいコースで、走っていても本当に楽しいコースのひとつだ。この週末は、アメリカでチャンピオンシップのリードを更に広げることが目標だ。簡単には行かないことも知っているし、我々のライバルが3ヶ月前のままではないことも承知しているが、同様に我々も挑戦への準備は出来ている」

    ニコラス・ラピエール (TS040 HYBRID #8)
    「オースティンで去年レースを戦っていないので、今年は初めてのレース。どんなドライビングをすることになるのかとても楽しみだ。素晴らしいコースだとチームメイトからも聞いているので、表彰台の一番高いところに戻りたい。今シーズンは2台体制で素晴しいスタートを切れた。しかし、ル・マンは3位で終わることが出来たとはいえ、TS040 HYBRIDの戦闘力は高かっただけに、とても残念だった。しかし、今はもう過去のことであり、チャンピオンシップを獲ることに完全に集中している」

    セバスチャン・ブエミ (TS040 HYBRID #8):
    「とてもモチベーションは高い。選手権をリードしてこのレースに臨むのだが、残りのシーズンもこのリードを維持したい。タフなレースになるが、我々は楽観もしている。何故なら、TS040 HYBRIDは今シーズンの勝利を狙える戦闘力を備えている。オースティンのコースは我々のTS040 HYBRIDにうまくフィットしていて、昨年勝利を競い合った良いイメージもある。オースティンはとても暑くなるが、今回はナイトレースなのが救いだ。これはファンにとっても同じで、たくさんの声援を期待している」

  • トヨタ、ル・マン24時間レースに向け好発進

    トヨタ、ル・マン24時間レースに向け好発進

    6月1日(日)フランスのサルト・サーキットでル・マン24時間レースの公式テストが実施された。トヨタはFIA世界耐久選手権(WEC)のポイントリーダーとして、2014年ル・マン24時間レースに挑む。

    2台のTS040 HYBRIDはこの日の午後に叩き出したベストラップでトップ2を独占してテストを終えたが、それ以上に重要なのは、トラブルフリーで順調にテストを完了したことである。2台はこの日、それぞれ88周、約1200kmを走破した。

    ル・マンはWEC第3戦となるが、トヨタ・レーシングは開幕戦のシルバーストン、第2戦のスパ・フランコルシャンと連勝している。この連勝により、トヨタはマニュファクチャラーズポイントで、ライバルのアウディやポルシェに対し、48ポイントリードの首位につけている。

    今日の公式テストデーは、4時間のセッションが2回実施された。チームにとってはレースウィークの公式練習走行が始まる6月11日(水)以前において、初めてかつ唯一、実際のコースで走行テストが出来るチャンスである。

    TS040 HYBRIDにとってもル・マン初走行となり、アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、中嶋一貴の#7と、アンソニー・デビッドソン、ニコラス・ラピエール、セバスチャン・ブエミの#8の2台は、盛り沢山のメニューをこなした。

    レースウィークまで2週間を切っての、わずか8時間の走行とあって、空力やメカニカル・セットアップの評価、ミシュランのスリックタイヤの作動領域など、チームは一時も無駄にすることなくテストを行った。

    2014年仕様として改良されたトヨタ・ハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)も同様に、4輪駆動で伝えられる480馬力のハイブリッドブーストを、最も効率的に使えるようにするための分析が行われた。

    ハイブリッドシステムは、高熱効率エンジンと組み合わされて合計1000馬力という高出力に貢献するだけでなく、同時に2013年仕様よりも25%の低燃費化を達成している。

    レースウィークは6月11日(水)の16:00(日本時間23:00)からの4時間にわたる練習走行に始まり、22:00(同翌5:00)からは2時間の予選セッションが行われる。予選は、更に12日(木)の19:00(同翌2:00)と22:00(同翌5:00)からの2回にわたる2時間のセッションまで続き、決勝のスターティングリッドを決定。14日(土)は9:00(同16:00)からの45分間のウォームアップ走行の後、15:00(同22:00)に24時間レースのスタートが切られる。

    木下美明 (チーム代表)
    「今日、サルト・サーキットで初めてTS040 HYBRIDを走らせ、良いパフォーマンスが発揮出来たのは、本当に嬉しい。しかし、これはあくまでもテストであり、これが全てではないが、レース本番に向けて大変良い試験になった。昨年から準備し、今日はチームも良い仕事を行った結果だと思う。この気持ちを24時間レースの最後まで、持ち続けたい。レーススタートが待ち遠しい」

    TS040 HYBRID #7
    (アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/中嶋一貴)
    午前のセッション:4番手(3分26秒371)44周
    午後のセッション:2番手(3分23秒156)44周

    アレックス・ブルツ
    「ここル・マンに戻って来て、このコースでTS040 HYBRIDを初めて走らせられて良かった。今日は非常に興味深い一日だった。全てがこのレースでの3メーカーによる素晴らしい戦いのためのように思う。ありがたいことに今や我々は、レースの勝敗を決しうるような細部の煮詰めをするところまで来ており、非常に実りある一日だった」

    ステファン・サラザン
    「今日やり遂げたことには満足している。我々はレース用のセットアップをし、午後にはそのいくつかを変更した。上手くいかなかったものもあるが、今のうちに発覚して良かったと思っている。クルマの状態は良く、本当に速いしバランスの良さが気に入っている。去年に比べれば大きな前進と言えるのが4輪駆動の素晴らしさとハイブリッドがとてもパワフルなことだ。あらゆる点で改良をしており、運転はとてもエキサイティングだ」

    中嶋一貴
    「我々にとってポジティブな1日だった。午前中いきなり良いペースで走れ、クルマにはとても満足している。午後には少しだけ些細な変更を試みたが、いくつか有意義な結果は得られた。全ての変更が正しかったわけではないが、少なくともデータが取れて、レースウィークに向けての良い準備が出来たと思っている。今は非常に心強いスピードを手にしていると言っていい。我々はレースウィークに向け非常に士気が高まっているが、レースが終わるまではまだ長い時間がある」

    TS040 HYBRID #8
    (アンソニー・デビッドソン/ニコラス・ラピエール/セバスチャン・ブエミ)
    午前のセッション:2番手(3分25秒881)42周
    午後のセッション:1番手(3分23秒014)46周

    アンソニー・デビッドソン
    「毎年あっという間に感じるが、1年ぶりのル・マンでのレースカードライブを楽しむことが出来た。TS040 HYBRIDは一日を通して強力で、バランスも良く感じた。プログラムを遂行し、多くの成果を得た。今朝の走り始めから車両のバランスは良く、細かい部分の作業まで進めることが出来た。全体的に見て順調な一日であり、レースウィークにまたここに戻ってくるのが待ち遠しい」

    ニコラス・ラピエール
    「ル・マンに戻ってくることが出来て喜んでいる。本当にファンタスティックなコースだ。今日は昨年と比較して、いくつかのコーナーに新設された縁石に関する小さな変更について経験を積むことが出来た。建設的な一日となり、満足している。全てが順調にいき、様々なセットアップやタイヤを試し、ハイブリッドのセッティング作業も行った。上手く行っていると思うし、3人のドライバーは全員TS040 HYBRID #8に満足している。安定しており、かつ非常に速い」

    セバスチャン・ブエミ
    「多くの距離を走破し、良い仕事が出来た。それlこそが今回のテストの目標であり、成果に満足している。ル・マンにいられることは本当にファンタスティックで、来週再び戻ってくるのを楽しみにしている。TS040 HYBRIDは好感触で、望んでいたテストを全てこなせた。我々はセットアップに有用ないくつかの指標を見出した。我々にはまだ学ぶべきことが多くあり、これから得られたデータの全てを分析する必要がある。我々のパッケージから可能な限りのパフォーマンスを発揮させるべく試み、レースウィークには最高のポジションにつけられるようにしたい」