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  • AFコルセ WEC参戦フェラーリ499Pのイエローのカラーリングを披露

    AFコルセ WEC参戦フェラーリ499Pのイエローのカラーリングを披露

    AFコルセは、2024年のFIA 世界耐久選手権(WEC)にカスタマーベースで参戦する3台目のフェラーリ499Pル・マン・ハイパーカーのイエローを主体としたカラーリングを公開した。

    フェラーリ83号車は、イタリアのマニュファクチャラーの本拠地モデナの色であるジャッロ・モデナ・イエローをメインカラーとし、コックピットとマシンのサイドには赤いストライプが施されている。

    AFコルセと共同で運営されるフェラーリのファクトリーチームも、今年は2台の499Pにイエローを多用している。

    AFコルセは、チームと契約したロバート・クビサのパーソナルスポンサーであるポーランドの石油会社オーレンからスポンサーを受ける。クビサは、今年から3台目のプライベートマシンを投入するAFコルセと直接契約している唯一のドライバーである。チームメイトのロバート・シュワルツマンとイーフェイはともにフェラーリのファクトリー登録ドライバーである。

    AFコルセによると、このペイントスキームの目的は、2024年にWECのハイパーカー・クラスにも参戦する2台のフルファクトリーエントリーと、3台目のカスタマー運営マシンを差別化することだという。

    チームは、ル・マン24時間レースで優勝した2023年型フェラーリのカラーリングを反転させ、フェラーリの豊かなレース史の一部を形成してきた赤のアクセントを残しつつ、イエローの外観を与えた。

    フェラーリが主にイエローのカラーリングで登場するのはこれが初めてではない。1961年のベルギーGPでは、当時ル・マンを3度制したオリビエ・ジェンデビアンがイエロー一色に塗られたフェラーリ156のワークスF1マシンで参戦している。

    AFコルセが率いる3台目のフェラーリ・エントリーは、WEC参戦2シーズン目におけるイタリアン・メーカーの攻勢を強化するものだ。

    復帰戦のル・マンでは歴史的勝利を飾ったフェラーリだが、残りの6戦ではトヨタのベンチマークとなるような安定した走りを見せることはできなかった。

    AFコルセは、2024年に19台で構成されるハイパーカー・グリッドに並ぶ3つのカスタマーチームのうちの1つであり、プロトン・コンペティションとイオタも単独でエントリーする。

    プロトンはポルシェ963を1台投入し、イオタは2024年にトップクラスの座に就いた後、ドイツ車から2台目のLMDhマシンを投入する。

    AFコルセ FIA 世界耐久選手権 WEC

  • トヨタ WEC 2024年シーズン第1戦 カタール1812KM プレビュー

    トヨタ WEC 2024年シーズン第1戦 カタール1812KM プレビュー

    トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing/TGR)は、2024年のFIA世界耐久選手権(WEC)シリーズチャンピオンを防衛すべく、過去最大となるハイパーカーのライバル達と戦う準備を整えた。

    昨シーズン、キャデラック、フェラーリ、プジョー、ポルシェとの接戦を制し、5シーズン連続となるシリーズダブルタイトルを獲得したTGRは今シーズン、新規参入のアルピーヌ、BMW、イソッタ・フラスキーニ、ランボルギーニを含む19台のハイパーカーの中で戦っていく。

    経験豊富で実績のあるドライバーをラインナップに構え、GR010 HYBRID 7号車は、チーム代表の小林可夢偉とTGRでのデビューから10年となるマイク・コンウェイが、TGRのテスト兼リザーブドライバーだった新加入のニック・デ・フリースと共にドライブする。世界チャンピオンに君臨するセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮は、GR010 HYBRID 8号車で3年連続のタイトル獲得に挑む。ブエミとハートレーはWEC史上最多となる4度のタイトルを獲得しているドライバーであり、平川は2度のハイパーカー・シーズンのそれぞれで世界チャンピオンとなっている。

    今シーズンは、2021年のデビュー以来19戦中16勝を挙げているGR010 HYBRIDが印象的な外観に刷新された。マットブラックのカラーリングは、TGRのモータースポーツを起点とした、もっといいクルマづくりへのコミットメントと、耐久レースを通じてハイブリッド技術を磨き、絶え間なく進化し続ける姿勢を表している。

    また、車両の各コンポーネントの細かな変更により信頼性も向上しているが、最も目に見える技術的な変更はフロント・ヘッドライトに関するものだ。ドライバーからのフィードバックをもとにLEDの仕様を変更し、ウェットコンディションや夜間の視認性を向上させた。また、アメリカ・オースティンとブラジル・サンパウロの反時計回りのサーキットでのピットストップ効率を高めるため、GR010 HYBRIDでは初めて車両の左側でも給油できるように改良された。

    TGRは、長期的にパートナー企業の皆様からの技術的なサポートを受けている。デンソーはアイシンと共にGR010 HYBRIDのフロントモーターを製作し、高性能スパークプラグも供給している。レイズからは軽量マグネシウム合金ホイールが提供され、エクソンモービルからモービル1・エンジンオイルの提供を受けている。

    モータースポーツ活動を通じてカーボンニュートラルな未来を追求するTGRのミッションに沿い、GR010 HYBRIDは今シーズンも100%再生可能なバイオ燃料を使用し、CO2排出量を少なくとも65%削減する。サステナビリティへのさらなる貢献のため、レースではタイヤウォーマーが禁止されている。

    持続可能性へ向けた取り組みはサーキットのみでなく、チームの本拠地であるドイツ・ケルンにおいても行われており、新しい中央集中冷却システムを備えた工場により、既に年間約1400トンのCO2削減を実現。カーボンニュートラル社会実現へ向けた重要な一歩を踏み出している。

    2024年シーズンへ向けて改良された最新のGR010 HYBRIDは、2月24日(土)と25日(日)の両日カタールのルサイル・インターナショナル・サーキットで行われるWEC公式プロローグ、プレシーズンテストにおいて初めて一般に披露される。TGRは昨年11月末に、このカタールのサーキットで既にテスト走行を行っている。

    このプロローグが行われる1周5.380kmのルサイル・サーキットはまた、全8戦で戦われるWEC2024年シーズンの開幕戦の舞台でもある。3月2日(土)に決勝が行われる第1戦カタール1812KMは、現地時間午前11時にスタートが切られ、カタールの建国記念日である12月18日にちなんだ1812km、もしくは最大10時間で競われる。

    カタールでの開幕戦を終えると、戦いの舞台はヨーロッパへと移る。第2戦(4月21日)はイタリア・イモラ、第3戦(5月11日)はベルギーのスパ・フランコルシャン、そして、第4戦(6月15日-16日)のル・マン24時間と、ヨーロッパでの3つのレースを終えると、大西洋を越えて第5戦(7月14日)はブラジル・サンパウロ、第6戦(9月1日)はアメリカ・テキサス州オースティン、そして、第7戦(9月15日)がチームのホームレースである日本の富士で戦われ、恒例となったバーレーンで11月2日に最終戦を迎える。

    WEC トヨタ GR010 HYBRID 7号車 ドライバー

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー):
    今シーズンのハイパーカークラスの競争は、これまで以上に厳しくなると思っています。好成績を残していくのはより難しくなると思いますが、その分、特別なものになりますし、チームの皆が本当にやる気に満ちています。昨年、我々は世界耐久選手権でチャンピオンを獲得しましたが、ル・マンでは優勝を逃したので、その奪還が今年の最大の目標です。耐久レースでは、成功するには車のパフォーマンスだけでなく、メカニック、エンジニア、ドライバー全員が完璧に機能するチームワークが必要です。激しい競争の中で、我々はさらにハードにプッシュする必要があり、チーム全員による最高のチーム力が必要だと思っています。我々の今までの経験はアドバンテージになりますし、今シーズンに向けて集中してきました。準備は整っています。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー):
    10年というと長いようですが、過ぎてしまえばあっという間でした。様々なレースカーと、様々なチームメイトと共に多くの楽しい時間を過ごし、思い出深いです。毎年楽しかったですが、今年も同じように楽しめるでしょう。我々7号車は昨年4勝を挙げており、今年もそのままの勢いで戦えることを期待しています。ライバルがさらに増え、戦いはさらに厳しくなりますが、我々には勢いがありますし、それを活かしていかなくてはなりません。カタールは誰にとっても初めてのコースなので、力強いパフォーマンスで良いスタートを切りたいと思います。

    ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー):
    多くのマニュファクチャラーが参戦し、勢いに乗るWECという素晴らしいシリーズに、TGRの一員として参加できることは本当に光栄です。最初のレースを戦うのを長い間待ち望んでいたので、とても興奮しています。長い歴史を誇るこのチームの一員として戦う以上、勝利を目指すのは当然ですし、これまでの勢いを活かして初戦のカタールから上位を争えればと思っています。昨年暮れにカタールではテストで走行しており、準備はできていますし、やっとレースが始められることにわくわくしています。

    WEC トヨタ GR010 HYBRID 8号車 ドライバー

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー):
    今年はWECのトップカテゴリーにおいて、私が経験してきた中でも最多の台数がグリッドに並ぶので、大きなチャレンジになると思います。我々はGR010 HYBRIDと組織全体の改善に向けて懸命な努力を続けてきたので、上位を争う自信はありますが、もちろん簡単ではないでしょう。カタールが本当に楽しみです。カタールでは去る11月末にテストを行ったので、コースとGR010 HYBRIDで走るフィーリングはわかっています。印象的なコースで、GR010 HYBRIDで走るのは最高ですし、素晴らしいイベントになるでしょう。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー):
    シーズン開幕が本当に楽しみです。ライバル勢はさらに強力になり、良いバトルができるでしょう。予選はこれまで以上に重要になりますし、全てのポイント、全てのオーバーテイク、そして、全てのポジションが重要になります。ミスを犯すことなく、チームと一丸となって、全てのポテンシャルを引き出すべく戦う必要があります。世界チャンピオンの防衛がかかっているので、ややプレッシャーはありますが、豊富な経験を持つ素晴らしいチームですし、挑戦へ向けた準備はできていると感じています。

    平川亮(8号車 ドライバー):
    私にとってTGRでのWEC参戦は3シーズン目となり、チームの一員であるという実感はさらに増しています。8号車を共にドライブするセバスチャンとブレンドンとは、お互いの関係も良く、楽しんでいます。世界チャンピオンを2年連続で獲得できたというのは本当に特別なことで、もちろん今年もその防衛が目標ですが、私自身の最大の目標はル・マンでの優勝です。ハイパーカーのライバルが増え、これまで以上に難しい挑戦となりますが、誰もがとても楽しみにしています。カタールでレースを始めるのが待ちきれません。

  • フェラーリ WECハイパーカー車両『499P』の2024年カラーリングを発表

    フェラーリ WECハイパーカー車両『499P』の2024年カラーリングを発表

    フェラーリは、1898年2月18日のエンツォ・フェラーリ生誕記念日に、FIA WEC 2024のハイパーカー・クラスに参戦する499Pのカラーリングを発表した。

    スポットライトは今、世界選手権第2シーズンに注がれている。3月2日にカタールで開幕し、フェラーリ-AFコルセ・チームの50号車と51号車が登場する。

    伝統と革新が交錯するフェラーリ・ハイパーカーの新しいカラーリング。ル・マン24時間レース100周年記念大会で優勝し、マニュファクチャラーズランキングで2位となった昨シーズンのカラーリングを思い起こさせる一方で、新しいレーシングカラーは未来を見据え、革新的な要素を取り入れている。

    イタリアンのスポーツスピリットの代名詞であるフェラーリのレッドは、すでに2023年のカラーリングに採用されているフェラーリ伝統のジャッロ・モデナ・イエローと組み合わされ、ともにマシンの彫刻的でダイナミックなラインを強調している。

    このカラーリングは、跳ね馬が耐久レースのトップクラスに復帰した昨年、半世紀の空白期間を経て、1973年に世界選手権に参戦した最後のプロトタイプであるフェラーリ312PBを称えている。新シーズンのために特別にデザインされたレーシングレッドが499Pを支配し、ジェッロ・モデナ・イエローのハイライトと組み合わされている。ボディワークの深みのある強烈なレッドは、2007年にスクーデリア・フェラーリがF1に参戦したF2007シングルシーターからインスピレーションを得たものだが、新しいエレメントを加えることで、夜間や視界の悪いコンディションでの視認性を高める、ハイパーカーの光沢バージョンを生み出している。

    フェラーリ 499P 2024年

    6人のフェラーリ公式ドライバーがドライブする2台の499Pのゼッケン50と51のためにデザインされたカラーリングの構成も、前年とは異なっている。主な目的は、車体とコックピットを2つのカラーブロックで強調し、流れるような構成のリズムを生み出すこと、そして2つの色相をブレンドすることで表面のジオメトリーのラインと立体感を強調するデザインである。

    これらの側面は、ハイパーカーを横から見ると明らかだ。ジャッロ・モデナはコックピット全体を取り囲み、その物理的かつ象徴的な重要性を強調している。同色の新しいグラフィック、ライン、水平バンドは、リアホイールアーチ付近のボディワーク下部、テールフィン上部、リアウィングエンドプレート内側に広がり、ダイナミズムとスピードのコンセプトをさらに際立たせている。

    チーム 昨年同様、フェラーリ-AFコルセ・チームは、アントニオ・フオコ、ミゲル・モリーナ、ニクラス・ニールセン、アレッサンドロ・ピエル・グイディ、ジェームス・カラド、アントニオ・ジョヴィナッツィがそれぞれクルーとなる499Pの50号車と51号車で2024年シーズンを戦う。

    カレンダー カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットでFIA世界耐久選手権が初めて開催される。ペルシャ湾に面したこの国では、10時間レースとしてデビューするカタール1812kmレース(3月2日)に先立ち、プロローグ(2月24~25日)が開催される。次のFIA WECカレンダーは、イモラ6時間レース(イタリア:4月21日)、スパ・フランコルシャン6時間レース(ベルギー:5月11日)、ル・マン24時間レース(フランス:6月15~16日)、サンパウロ6時間レース(ブラジル:7月14日)、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ-COTAで開催されるローンスター・ル・マン(アメリカ:9月1日)、富士6時間レース(日本:9月15日)、そしてバーレーン8時間レース(11月2日)と続く。

    フェラーリ 499P 50号車 2024年フェラーリ 499P 51号車 2024年

  • トヨタ 2024年WEC参戦の“マットブラック”GR010ハイブリッド 画像&動画

    トヨタ 2024年WEC参戦の“マットブラック”GR010ハイブリッド 画像&動画

    トヨタは、2024年のFIA世界耐久選手権(WEC)に参戦するGR010ハイブリッドでカラーリングをブラックに変更する。

    トヨタは2016年からLMP1マシンに、2021年からはハイパーカーのGR010ハイブリッドに白と赤のカラーリングを採用してきた。しかし、2024年には新しいカラーリングで登場し、GR010ハイブリッドは黒を基調とし、赤と白の閃光を放つ。

    マットブラックのカラーリングは、負け嫌いを表す「速さ」をイメージするとともに、競技車両がモータースポーツを起点としたもっといいクルマづくりに繋がっていく「プロトタイプ」であり、ここから進化していくことを表している。

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  • 元F1王者ジェンソン・バトン WEC参戦のJOTAをブラウンGPに例える

    元F1王者ジェンソン・バトン WEC参戦のJOTAをブラウンGPに例える

    元F1ワールドチャンピオンのジェンソン・バトンは、FIA 世界耐久選手権(WEC)の新しい雇用主であるJOTA Sportを、2009年に彼をF1ワールドチャンピオンに導いたブラウンGPのチームに例えた。

    先週、バトンは、JOTAの38号車ポルシェ963ハイパーカーの3人目のドライバーとして発表された。2024年のFIA WECシーズンは、2019年のスーパーGTシリーズでタイトル防衛に失敗して以来、初めてのフルチャンピオンシップとなる予定だ。

    2009年のF1王者であるバトンは、インスタグラムでこのエキサイティングな発表についての考えを共有し、カスタマーであるJOTAチームをロス・ブラウンの名を冠したブラウンGPに例えた。

    「JOTAは純粋なレースチームであり、それが私が愛してやまないところだ」とインスタグラムのフォロワーにJOTAについて語った。

    「彼らはビッグチームやメーカーに対抗できると思う」

    「ある意味で、かなり良かった2009年のシーズンを思い出させる」

    ジェンソン・バトン F1 ブラウンGPジェンソン・バトン WEC JOTA

    2009年は言うまでもなく、国際的な金融危機の中、2008年末にホンダが急きょF1から撤退した灰の中から生まれたチーム、ブラウンGPの年だった。

    チーム代表のロス・ブラウンはブラウンGPをグリッドに並べるための取り組みの陣頭指揮を執り、チームは革新的なダブルディフューザーコンセプトによる大幅に改訂されたテクニカルレギュレーションを活用し、2009年シーズンの初めに最強のライバルとして台頭。バトンは開幕から7戦中6勝を挙げ、彼にとってもチームにとっても記念すべきタイトル獲得につながった。

    ブラウンGPのストーリーはF1の歴史に残るものであり、現在『Disney+』でハリウッドのスーパースター、キアヌ・リーブス主演のドキュメンタリー・ミニシリーズが放映されている。

    2009年の思わぬ勝利の後、ブラウンGPはメルセデスに買収され、ブラックリーを本拠地とするチームは2014年から2021年にかけて7度のドライバーズタイトルと8度のコンストラクターズタイトルを獲得した。

    カスタマーのポルシェ963エントリーで今年のル・マン24 時間レースの一部をリードしたJOTA も、プライベーターチームとして同様に目覚ましい成功を収めている。

    バトンがインスタグラムのビデオで語ったように、JOTAはFIA WECシリーズの歴史上、そしてル・マンの中心的レースで最も成功したプライベーターエントリーである。

    「最初のレースの前にテストなど、やることがたくさんある」とバトンは語った。

    「今年はコンペティティブな年だから、3月初めのカタールでの初戦に向けて準備するのが楽しみだ」

  • 元F1王者ジェンソン・バトン 2024年のWECにJOTAからフル参戦

    元F1王者ジェンソン・バトン 2024年のWECにJOTAからフル参戦

    2009年F1ワールドチャンピオンのジェンソン・バトンは、2024年FIA 世界耐久選手権(WEC)に参戦する契約をHertz Team JOTA と結んだ。

    バトンは、フィル・ハンソン、オリバー・ラスムッセンの両ドライバーとともに、Hertz Team JOTA の38号車ポルシェ963ハイパーカーのドライバーを務める。

    バトンと彼の同僚ドライバーは、今年1台のポルシェ963でデビューした後、2024年にはハイパーカーのラインナップを拡大して参戦するJOTAに加わる。

    38号車は、ウィル・スティーブンス、ノーマン・ナト、カラム・アイロットが乗る12号車とともにJOTAカラーで走る。

    バトンは2023年のIMSAシーズンファイナル、ロードアトランタで開催されたプチ・ル・マンにJDC-ミラー・モータースポーツから参戦し、すでにポルシェ963を体験している。

    バトンは、2023年のIMSAシーズン最終戦であるロード・アトランタのプチ・ル・マンにJDC-Miller Motorsportsから参戦し、すでにポルシェ963を体験している。

    その前に、F1チャンピオンは、NASCARカップシリーズで7回優勝しているジミー・ジョンソンとル・マン優勝者のマイク・ロッケンフェラーとともにガレージ56エントリーを介してル・マン24時間レースに出場している。

    バトンが前回FIA WECシリーズに参戦したのは2018/19のスーパーシーズンで、SMPレーシングのLMP1カテゴリーをドライブした。

    「チームメイトのオリバー・ラスムッセンとフィル・ハンソンとともに、2024年世界耐久選手権にHertz Team JOTAと参戦できることに興奮している」とバトンは語った。

    「二人ともすでに耐久レースで豊富な経験を持っており、それが重要だ」

    「耐久レースはチームワークが重要であり、ハイパーカーで大手メーカーと対戦するにはHertz Team JOTA より優れたチームはない」

    「カタールでの最初のレースをすでに楽しみにしているけど、準備を整えて到着するためにはやるべきことがたくさんあることも分かっている」

    ジェンソン・バトン F1 WEC

    「多くのレース分野で大成功を収めたドライバーであるジェンソン・バトンが来年WECにフルタイムで参戦できるのは光栄だ」とFIA WEC フレデリック・レクアンCEOは語った。

    「来年のハイパーカー部門にはジェンソンなどのスター選手を含む9社のマニュファクチャラーがグリッドに並ぶことが確認されており、WECがこれまでで最も素晴らしいシーズンを迎えるための準備が整った」

    ジェンソン・バトンの2024年FIA WECキャンペーンは、3月1~2日にカタールで開幕する。その前に、バトンは1月27~28日に開催される2024年IMSAシーズン開幕戦デイトナ24時間レースに、WTRアンドレッティの40号車アキュラARX-06 GTPマシンを駆って出場する。

  • トヨタ 2024年のWRC/WEC車両はマッドブラックの新カラーリング

    トヨタ 2024年のWRC/WEC車両はマッドブラックの新カラーリング

    トヨタは、2024年のFIA世界ラリー選手権(WRC)、FIA世界耐久選手権(WEC)に参戦する車両の新しいカラーリングを発表した。

    世界選手権と戦うGR YARIS Rally1 HYBRID、GR010 HYBRIDが纏う新たなマットブラックのカラーリングは、負け嫌いを表す「速さ」をイメージするとともに、競技車両がモータースポーツを起点としたもっといいクルマづくりに繋がっていく「プロトタイプ」であり、ここから進化していくことを表している。

    新しいカラーリングはWRC、WECだけでなく、今後TOYOTA GAZOO Racingが参戦する競技にも展開される。

    トヨタ 世界ラリー選手権 2024

  • WEC:トヨタ8号車(ブエミ/ハートレー/平川)がドライバーズタイトル2連覇

    WEC:トヨタ8号車(ブエミ/ハートレー/平川)がドライバーズタイトル2連覇

    FIA世界耐久選手権(WECの)2023年シーズン最終戦となるバーレーン8時間の決勝が11月4日(土)にバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われ、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)のGR010 HYBRID 8号車が今季2勝目を挙げて2年連続でのドライバーズチャンピオンを獲得。7号車は2位で続き、TGRは今季4度目の1-2フィニッシュでハイパーカーによる激戦となったシーズンを締めくくった。

    セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車はポールポジションからレースをスタートし、一度もそのポジションを譲ることなく今季2勝目。2年連続でのWECドライバーズチャンピオンを獲得した。ブエミとハートレーはWEC史上新記録となる4度目のチャンピオン。平川はハイパーカークラス参戦開始から2年連続でタイトル獲得ということになった。

    このレースで8号車と首位を争った小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスのGR010 HYBRID 7号車は、スタート直後の1コーナーで追突され大きく順位を落としながらも、見事な追い上げを見せ、2位でチェッカーを受けた。逆転タイトルへ向け優勝を目指した7号車だったが、この結果によりドライバーズランキングも2位となった。

    今季はキャデラック、フェラーリ、プジョー、ポルシェ、ヴァンウォール、そして、グリッケンハウスという強力なライバルとのエキサイティングなハイパーカー同士の争いとなる中で、TGRは5年連続でのマニュファクチャラーズ/ドライバーズのダブルチャンピオンを獲得するという完璧なシーズンフィニッシュを飾った。

    6マニュファクチャラーによるハイパーカー間の激戦最終ラウンドは、暑く晴れ渡ったバーレーンで現地時間午後2時に幕を開けた。ポールポジションからスタートしたブエミの8号車が順当に首位をキープする一方で、逆転タイトルを目指す7号車のコンウェイは2番手スタートからすぐ後で追う形としたが、1コーナー進入で後方のキャデラック2号車に追突されコースオフ。大きく順位を落とすこととなってしまった。

    しかし、7号車のコンウェイはすぐに追い上げを開始。スタートから35分ほどでプジョー、ポルシェ勢を次々と交わしていきトップ5へ浮上。一方、その間に首位を行くブエミの8号車は安定した速さを見せ、追うフェラーリの2台に対し大きなマージンを築いた。

    スタートから1時間を前に、各車最初のピットストップへ。コンウェイはそれまでにさらにフェラーリ50号車とポルシェ38号車をかわして3位へとポジションを取り戻した。

    最初のピットを終え2スティント目に入ったブエミがさらに後方との差を広げていく中、コンウェイは2位のフェラーリ51号車との差を詰めていったが、タイヤの摩耗が激しくなり、逆転には至らず。しかし、ほぼ2時間の走行を終えたところでコンウェイから7号車のステアリングを受けとった小林が、すぐにファステストラップを更新する速さを見せてフェラーリ51号車をパス、2位へと浮上した。

    8号車はハートレーへドライバーチェンジ。コースは日没を迎えて闇に包まれる中、2位の7号車小林に対し30秒ほどの差をつけて首位を堅守。周回遅れの車両を慌てることなく正確なドライビングでかわしながら走行を続けた。レースが折り返しを過ぎる頃には8号車は平川、7号車はロペスへと交代。2台のGR010 HYBRIDは後半のナイトランでも安定したペースでレースをリードした。

    レースが残り2時間となったところで、8号車はブエミ、7号車はコンウェイが再びステアリングを握り、最後の1時間は8号車ハートレー、7号車小林がドライブ。2位に40秒ほどの差をつけたハートレーの駆る8号車は、リスクを犯さず安定したペースで走行。3位との差も大きく開いていた2位小林の7号車は終盤ファステストラップを更新する速さを見せた。

    セーフティカーの出ない安定した展開となった8時間のレースで、249周を走り切ったハートレーの8号車は2位の7号車に対し47.516秒差で現地のファンの皆様に見守られながら、トップチェッカー。8時間レースでトップ4台が同一周回という激戦を制した。レース後には、表彰台に向かうTGRメンバーにフェラーリチームから拍手が送られるなど、ハイパーカーで戦い合ったライバル同士、チームの垣根を越えて称え合った。

    全7戦で争われた2023年シーズン、決勝の総走行時間は64時間、TGRは7戦中6勝を挙げ、4回の1-2フィニッシュ。そしてチームは、2012年に現行WECに参戦して以来45勝目を挙げることとなった。

    WEC2023年シーズン 第7戦 バーレーン8時間 決勝

    豊田章男(TOYOTA GAZOO Racing チームオーナー)
    TOYOTA GAZOO Racingの2台が最後まで繰り広げた“アスリートとしての戦い”最高でした。6人のドライバーたち、それを支えた両車のメカやエンジニアのみんな、素敵なレースをありがとう。セブ、ブレンドン、亮、2年連続のドライバーズタイトルおめでとう!ワンツーでそれを決めてくれた7号車のホセ、マイク、可夢偉もありがとう!

    今日は、2台ともトラブルを抱えながら走ることになってしまいました。気持ちよく最終戦を走ってもらうことができず、ドライバーたちには申し訳なく思います。7号車はスタートでのアクシデントもありましたが、すぐに差を詰め、8号車とどちらが勝ってもおかしくないような優勝争いをしてくれました。レースに向かう全員でクルマを走らせて、戦ってくれたと感じられるレースでした。

    モータースポーツの主人公はクルマを走らせる人々です。だからこそ“スポーツ”であり、そこに集う人は、みんながアスリートでありファイターであると思っています。今年のWECはライバルも増え、ファンが待ち望んでいた“戦いの場”になりました。そんな選手権の場で、今日はアスリートたちが全力を尽くして結果を勝ち取りにいく姿を見せてくれました。いちファンとして、私もその姿にとても興奮しました。アスリートが戦える場を整えてくれた主催者の皆さまにも感謝いたします。

    この最終戦にむけて可夢偉は、チーム代表として“どうすべきか?”、ドライバーとして“どうしたいか?”かなり悩んでいたと思います。

    チーム代表の可夢偉は、チームを鼓舞したり、リラックスさせるために戯けたり、改善点を探すためにメカやエンジニアたちと話したり、そんな代表としての役割を、これ以上ないほどにやってくれていました。本当に感謝しています。今日のレースを見ていても、チーム全員が勝利に向けて戦うアスリートになり、だけどお互いを信頼し尊重し合っている…ずっと目指してきた「家族的でありプロフェッショナルなチーム」になってきたと感じます。可夢偉代表、今年もお疲れさまでした。ありがとう。

    一方で、ドライバーの可夢偉に私が望んでいることは“たったひとつ”「誰より速く走ってほしい。全力で戦ってほしい。」ということだけです。これは以前から変わりません。他のドライバーに対しても同じ気持ちです。
    予選でポールを取れずに悔しがる姿、決勝に向けてエンジニアと相談し続ける姿、そして最終スティントでファステストラップを叩き出す走り、今週の可夢偉は、私が見たいドライバーの姿そのものでした。チャンピオンを取れず悔しい結果だとは思いますが、ドライバー可夢偉としても、これ以上ない仕事をしてくれたと思います。

    そんな一人二役の姿を見せることでTOYOTA GAZOO Racingは“ドライバーファーストなチーム”にも変わってきました。これからも2つの顔の狭間で悩むことはあるかもしれませんが、来シーズンも引き続き、“可夢偉だからこそできるドライバーファースト”を続けて、チームを強くしていってもらえればと思います。

    追伸
    このメッセージを書き終えたところでチームから映像が届きました。見てみると「ドライバーたちがレース後のクルマを磨いているシーン」でした。みんなクルマを大切にしてくれてありがとう。(特にホセは一生懸命、楽しそうに磨いてくれていましたね!ありがとう。)みんなにもっと気持ちよく走ってもらえるクルマをつくっていきたいと改めて思いました!

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    シーズン最終戦で1-2フィニッシュを達成し、最高のパフォーマンスを見せて締めくくることができました。7号車のタイトル獲得は叶いませんでしたが、素晴らしい仕事を成し遂げた8号車の全員を祝福します。今季もずっとチームメイト同士の僅差の戦いが続きました。今日のこの素晴らしい結果は、ミスすることなく戦い続けたチームとドライバーの努力の賜物です。パートナーと日本の関係者の皆様の多大なサポートに感謝いたします。そして、もちろんここまで我々が強くなるように支えてくれたモリゾウこと豊田会長、佐藤社長のお二方にも感謝しています。今年は多くのマニュファクチャラーとの激戦となる中で、我々のチームとクルマの強さを証明することができました。このような形でシーズンを締めくくることができたことは、間違いなく我々全員にとって誇りとなります。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    複雑な感情の湧くシーズンエンドとなりました。今レースはチームメイトの後方からのスタートで、少しでもポイントを挽回するつもりでしたが、スタート直後のアクシデントでポジションを落としてしまいました。多くの車両をパスしながらの困難な追い上げを強いられ、タイヤにも負担をかけてしまいました。ベストを尽くしましたが、今日は2位が精一杯でした。タイトルを勝ち取った8号車に祝福を贈ります。彼らの戦いぶりはタイトルにふさわしいものでした。今年もハードワークで支えてくれた7号車のメンバー全員に心から感謝しています。そして、常に素晴らしい仕事をしてくれたチームメイトの可夢偉、ホセにも感謝します。良いシーズンでしたし、4勝できたのは素晴らしいことだと思います。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー)
    チームに取って最高の1年でしたし、全員が素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。2台のGR010 HYBRIDが全てのレースで競い合いながらも、常にチームとして協力しあってきました。それが最も重要なことです。今日のレースに勝ち、そしてチャンピオンも勝ち取ったセブ、ブレンドン、亮、おめでとう。我々の7号車も今年は何度も勝利を挙げ、その一員として戦えることができた、本当に素晴らしい1年でした。今日も勝利を目指し、逆転タイトルのチャンスをつかむために全力で挑みましたが、1コーナーでその望みはかなり難しいものになってしまいました。とは言え、そこからよく挽回しましたし、最終的な結果には満足しています。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    また世界チャンピオンを獲得でき、信じられない気分です。本当にチームに感謝します。全てが順調にいき、最後までレースとタイトル争いをリードすることができ、最高の夜になりました。本当に価値のあるタイトルだと思います。もちろん、ル・マンで勝てなかったことは残念でしたが、このタフなシーズンの戦いの中でチャンピオンを勝ち取れたことで、我々の強さは証明できました。何度でもチャンピオンは格別なものですが、今年は安定した走りで勝ち取ったタイトルでした。常に最速というわけではありませんでしたが、困難なレースでも着実にポイントを獲得してきました。最終戦で優勝し、チャンピオンを獲得するというのはシーズンの締めくくりにおいて最高の形です。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    最高の1年でした。8号車、そして、TGRのチームの一員であることを誇りに思います。この最高のシーズンを支えてくれた全員に感謝します。シーズンを通して7号車、またライバルたちとの激しいバトルを繰り広げてきましたが、今日も同じでした。ラップタイムとしては、我々8号車が最速ではないこともあったので、とにかくプッシュし続けました。セバスチャンは今日のレースで最もプレッシャーのかかる、スタート直後の1コーナーをトップで抜けるという大役をこなし、亮と共に素晴らしい仕事をしてくれました。4度目の世界チャンピオン獲得を実感するまでにはまだ時間がかかりそうですが、本当に嬉しいです。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    今日のレースに勝利し、チャンピオンを獲得できて最高です。我々はチャンピオン獲得のために努力を続けてきたので、本当に嬉しいです。今年は厳しいレースもありましたが、常にプッシュを続け、タイトル連覇を達成することができました。シーズンを通して強力なライバルと、難しいコンディションでの戦いを続けてきましたが、今日のレースはいつも以上に厳しいものでした。我々は後続とのギャップを広げてそれを維持する走りを強いられましたが、タイヤの摩耗が激しく、容易ではありませんでした。2年連続で世界チャンピオンを獲得できるなんて、チームに入った2年前には想像もできませんでした。このチャンスを与えてくれたトヨタとハードワークで支えてくれたチーム全員に感謝します。このチャンピオン獲得という結果を、チャンスを与えてくれた皆様への感謝の気持ちとして捧げたいと思います。

    TOYOTA GAZOO Racing、ブエミ/ハートレー/平川組GR010 HYBRIDが最終戦を制しドライバーズチャンピオン2連覇!

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 トップとの差
    1 8 セバスチャン・ブエミ
    ブレンドン・ハートレー
    平川亮
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    249
    2 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    249 47.516
    3 50 アントニオ・フオコ
    ミゲル・モリーナ
    ニクラス・ニールセン
    フェラーリAFコルセ/
    フェラーリ 499P
    249 1:36.286
    4 38 アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ
    ウィル・スティーブンス
    イェ・イーフェイ
    ハーツ・チームJOTA/
    ポルシェ 963
    249 1:37.248
    5 6 ケビン・エストレ
    アンドレ・ロッテラー
    ローレンス・バンスール
    ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ/ポルシェ 963 248 1 Lap
  • WEC:トヨタ 最終戦バーレーン8時間で今季3度目のフロントロー独占

    WEC:トヨタ 最終戦バーレーン8時間で今季3度目のフロントロー独占

    FIA世界耐久選手権(WEC)今季最終戦となるバーレーン8時間の予選が11月3日(金)にバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われ、トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing/TGR)の2台のGR010 HYBRIDが予選1、2番手を獲得。決勝は最前列に並んでスタートすることとなった。

    ブレンドン・ハートレーがアタックを担当したGR010 HYBRID 8号車が、1分46秒564という圧倒的なタイムでポールポジションを獲得。小林可夢偉の7号車はチームメイトから0.489秒遅れの2番手で続き、チームに予選1-2をもたらした。

  • WEC:トヨタ 2023年 第7戦 バーレーン8時間 公式練習レポート

    WEC:トヨタ 2023年 第7戦 バーレーン8時間 公式練習レポート

    FIA世界耐久選手権(WEC)の2023年最終戦となる第7戦バーレーン8時間の公式練習走行が11月2日(木)に中東バーレーンのバーレーン・インターナショナル・サーキットで開始され、トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing/TGR)は難しいコンディションとなった初日から順調なスタートを切った。

    4日(土)の決勝でドライバーズチャンピオン決定の舞台となるバーレーン・インターナショナル・サーキットはこの日、強風と強い雨により赤旗が出されるなど波乱の幕開けとなったが、TGRの2台のGR010 HYBRIDは2回のセッション共に1-2のタイムをマークした。

    TGRは既に、5年連続でのマニュファクチャラーズチャンピオンは確定しており、これまでに開催されてきた11戦で8勝を挙げるなど相性の良いここバーレーンで、ドライバーズチャンピオンも決めるべく、絶好のポジションにつけている。

    ディフェンディングチャンピオンであるGR010 HYBRID 8号車のセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮は、チームメイトの7号車小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスに15ポイント差をつけてドライバーズタイトル争いをリードしており、また、最大39ポイントが獲得できる今大会、フェラーリの2台もまだ逆転タイトルの可能性を残している。

    小林が公式練習第2回目で記録した1分46秒851がこの日の最速タイムとなり、7号車の逆転タイトルへ向けた強い決意を示す滑り出しとなった。8号車は、ハートレーが同じく夜のセッションで記録したタイムで総合2番手につけた。

    正午過ぎに開始された公式練習第1回目は、開始からわずか9分後、この地域では珍しい豪雨を伴う悪天候となり、赤旗が出された。45分間の中断の後にセッションは再開されたが、この雨により路面は完全なウェットコンディションとなっており、延長されたセッションで2台のGR010 HYBRIDは、ウェットタイヤでの走行テストという新たなプログラムをこなすこととなった。

    このセッションでは、その後ラップタイムを更新できるまでに路面コンディションは改善せず、7号車がセッション開始直後に小林が刻んだタイムでタイムシートのトップをキープ。ブエミの8号車がこれに続き、バーレーンの最初のセッションはTGRの1-2で幕を開けた。

    日没後に開始された公式練習第2回目までには天候は回復し、路面もドライに。照明に照らされた1周5.412kmのサーキットで、チームはようやく今大会使用できるミディアム、及びハードのドライタイヤを評価する機会を得ることとなった。

    公式練習第1回目から行われてきた空力やメカニカルのセットアップは、豪雨による赤旗でいったん中断されたものの、この夜のセッションで再開され、タイヤの摩耗が厳しいサーキットとして知られるバーレーンでの最良の妥協点を見出すべく、ドライバー、エンジニア共に集中的な作業を続けた。

    公式練習第2回目も、1時間ほどが経過したところでGTカーのアクシデントにより赤旗が出され、18分ほどの中断の後にセッションが再開。チームにとって有意義なものとなったこの2回のセッションで、2台は合計159周、860kmを走破した。

    予選と決勝へ向けた最後の準備となる公式練習第3回目は3日(金)の正午より実施され、その後、日没直後の現地時間午後5時5分(日本時間午後11時5分)よりハイパーカークラスの予選が行われる。8時間で争われる決勝レースは4日(土)現地時間午後2時(日本時間午後8時)にスタートが切られる。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    これまでのところ全て順調に進んでおり、異なるコンディション下においても、我々のパフォーマンスも非常に競争力が高いように見えます。公式練習第2回目はタイヤ評価において非常に重要で、より理解が進んでいます。我々はGR010 HYBRIDと共にここバーレーンで多くの経験がありますが、ことタイヤに関しては、今季はタイヤウォーマー無しなのでほぼゼロから学び直しです。とは言え今日はポジティブな一日で、この勢いを維持できるよう頑張ります。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    我々はウェットでもドライでも、全てのコンディションで力強いように見えました。雨はここバーレーンではめったにないことなので、ウェットコンディションでの走行ができたのは幸運でした。最初のセッションでは数周したところで突然空が暗くなり、いきなり大雨になりましたが、少なくとも我々は、万が一に備えた準備ができています。我々7号車が明日ポールポジションを取れればタイトル争いの一助になりますし、もちろんそれも狙っています。しかし、決勝へ向けての準備が最優先です。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー)
    興味深く、有意義な一日でした。マイクと可夢偉が素晴らしい仕事をしてくれたおかげで、今日を最速で終えることができました。今日はスリックとウェットタイヤの両方で走行しました。周回数は少なかったですが、結果には満足しており、明日はもっと周回を重ねたいと思っています。いつものように、我々の2台は僅差の争いですし、タイトル争いは難しいものになると思いますが、レースは何が起こるかわかりませんし、戦い続けます。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    盛りだくさんな一日でした。予選シミュレーションを含め、明日のために多くの周回を重ねました。激戦になることは間違いなく、そのためにも全てを正しく進める必要があります。このサーキットはタイヤの摩耗が非常に激しいので、可能な限り最良のセットアップを見出すことと、正しいタイヤの使用を選択することが非常に重要となります。7号車と8号車でそれぞれ準備作業を分担し、時間を最大限有効に活用しているので、良いレースができることを期待しています。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    雨のコンディションでバーレーンを走るのは初めてで、ここで何年もレースをしてきたにもかかわらず、新しい体験ができました。特に、コース上で水が溜まりやすい場所が見えるなど、興味深い経験でした。天候の件を除けば、比較的クリーンな一日でした。ライバルがどう動いてくるかわかりませんが、今のところ我々は速さを示せていると思います。様々なセットアップや異なるタイヤコンパウンドを試すことができました。このコースはタイヤの摩耗が非常に激しいので、決勝レースではそれが大きなポイントになるでしょう。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    昼間の雨は、ここでは見たことがないような激しさでした。ウェットコンディションも上手くこなすことができましたが、これからの数日、同じようなコンディションにはならないことを願っています。今日は多くの周回を重ねられたので、クルマとタイヤの挙動を把握することができました。タイヤは摩耗が激しいので、決勝レースではそれを上手くコントロールする必要がありますが、全体的には好調なスタートが切れたと思いますし、この調子でプッシュを続けます。