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  • WEC:トヨタ 2023年シーズン 第7戦 バーレーン8時間 プレビュー

    WEC:トヨタ 2023年シーズン 第7戦 バーレーン8時間 プレビュー

    トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing/TGR)はドライバーズチャンピオン獲得を目指し、2023年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)の最終戦となる第7戦バーレーン8時間レースに挑む。チームは先月行われた前戦富士で、最終戦を待たずしてマニュファクチャラーズチャンピオンを決めている。そして、フェラーリ、ポルシェ、キャデラック、プジョー、ヴァンウォールといったハイパーカーでエキサイティングな戦いとなっている2023年シーズンをドライバーズチャンピオン獲得で締めくくるべく、今週末11月4日(土)に行われるバーレーンでの決勝レースに臨む。

    GR010 HYBRID 7号車を駆る小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの3名は、1シーズン5勝のWEC新記録を目指すと共に、ここ4シーズンで3度目の世界チャンピオン獲得へ向け最終戦もプッシュを続ける。

    チームのホームコースである富士スピードウェイで7号車が勝利したことで、ドライバーズランキング首位を守るGR010 HYBRID 8号車のセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮と7号車の3人との差は、15ポイントまで縮まった。しかし、8号車はこのバーレーンで、2位以上でフィニッシュすれば自力でチャンピオンを獲得できる。

    ドライバーズチャンピオン争いのトップ2はTGRの2台だが、TGRの2台どちらかによる5年連続ドライバーズチャンピオンはまだ確定していない。フェラーリ50号車は首位と36ポイント差、51号車は31ポイント差につけており、バーレーンでは最大39ポイントが獲得できるため、この2台にも可能性が残されている。

    1周5.412kmのバーレーン・インターナショナル・サーキットは、これまでもTGRにとって非常に相性の良い舞台だった。2012年からの11戦中、8勝を上げており、今年は7連覇及び6レース連続の1-2フィニッシュを目指す。

    15のコーナーを持つバーレーンは、特にタイヤに厳しいサーキット。さらに、4日(土)の決勝レースは午後2時にスタートし、気温、路面温度が下がる日没後も走行を続けるため、大きく変化するコンディションへの対応が求められる。

    この異なるコンディションに対応するため、2日(木)の練習走行は昼間と夕刻暗くなってからの2回に渡って行われ、3日(金)の最終練習走行が予選へ向けた最後の準備となる。予選はちょうど日没にかかる現地時間午後5時5分にハイパーカークラスのセッションが開始される。4日(土)の決勝レースは現地時間午後2時にスタートが切られる。

    バーレーン8時間の決勝が終わっても、2023年シーズンの活動は終わりではない。翌5日(日)はWECのルーキーテストが行われ、TGRも参加する。TGRはLMP2クラスの新星、17歳のジョシュ・ピアソンにテストの機会を設ける。5日(日)のテストでは30周以上の走行が計画されており、彼が史上最年少のハイパーカードライバーとなる。また、このルーキーテストでは今季米国IMSA ウェザーテック・スポーツカー選手権のGTDプロクラスでバッサー・サリバンのレクサスRC F GT3を駆り、シリーズチャンピオンを獲得したジャック・ホークスワースとベン・バーニコートもGR010 HYBRIDを初めてドライブする。

    WEC FIA世界耐久選手権

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    今季はエキサイティングなシーズンで、チームの誰もが新たなハイパーカーのライバルとの戦いを楽しんできました。ただ、まだ我々にはドライバーズタイトルという、達成していない大きな目標がひとつ残されています。7号車はややポイントで遅れを取っているので簡単ではありませんが、プッシュを続け、シーズン5勝目を目指します。最も重要なポイントは我々TGRの2台のうちどちらかがタイトルを勝ち取ることであり、そのために一丸となって最後まで戦います。バーレーンは我々TGRにとってこれまで好結果を残してきたサーキットで、その記録をさらに伸ばしたいと思っていますが、競争は激化しています。特に前戦富士ではフェラーリだけでなくポルシェも大きなライバルになって来ていると感じたので、接戦になるでしょう。我々の準備はできていますし、レースを楽しみにしています。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    バーレーンは私にとってこれまでずっと良いサーキットで、レースも楽しいです。私のトヨタでのWEC初勝利は2014年のバーレーンでしたし、その後2回の世界チャンピオンを決めたのもここバーレーンでした。我々7号車はまだ今季のタイトル争いの可能性を残しているので、とにかく勝ちに行きます。ベストを尽くし、後は8号車がどうなるか見ていくだけです。今季は素晴らしいシーズンでしたし、チャンピオンシップの結果にかかわらず、シーズン全7戦中5勝という素晴らしい結果を達成したいと思います。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー)
    暑いコンディションや夜の走行もあるバーレーンで、またレースができるのが楽しみです。我々のGR010 HYBRIDはこれまでもここバーレーンでいつも好調でしたし、チームも良い記録を重ねて来ているので、私自身は楽観視しています。しかし、簡単にいくものではないことはいつも通りで、ハイパーカーのライバル全車が、シーズンを少しでも好成績で終えようとしてくるので、戦いは熾烈になるでしょう。このレースも、適切な車両セットアップを見出し、全てのコンディションに合わせたタイヤマネージメントができるかが重要になるでしょう。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    バーレーンはシーズンを締めくくるのに最適な舞台ですし、2度のタイトル決定という最高の思い出のある、私にとって特別な場所でもあります。ドライバーとしては、バーレーンは追い越しが可能な長いストレートと高速コーナー、そして、高低差もあり、全ての要素を持っている非常に良いコースで、いつも楽しんでいます。ナイトレースも特別ですし、バーレーンでタイトル獲得のために戦うのが待ちきれません。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    我々にとって非常に重要なレースであり、チームにとってシーズンを締めくくるのにふさわしいレースにしたいと思っています。前戦の日本でマニュファクチャラーズタイトルを決められたことは素晴らしかったですし、これでバーレーンではドライバーズタイトル争いに集中することができます。チームメイトの7号車はシーズンを通してとても速く、今回も最大のライバルになることは間違いありません。他のハイパーカーのライバルも非常に競争力が高く、上位争いは熾烈なものになるでしょう。しかし、我々は何度もここバーレーンでタイトルを決めてきた良い思い出もありますし、この土曜夜もそれが再現できることを願っています。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    1年前、セバスチャン、ブレンドンと私は、ここバーレーンで世界チャンピオンを決めたので、もちろん今年もその再現をさせたいです。我々はどれだけのポイントが必要なのかわかっていますが、これだけ接近した戦いの中では簡単なことではありません。練習走行からの車両セットアップ作業で、特に暑い昼間と涼しい夜という2つの異なるコンディションでの妥協点を見出さなくてはなりません。8時間と長いレースなのでクルマのバランス、またタイヤの摩耗も大きく変わるでしょう。クルマがどう変わるのかを理解し、最適解を見出すと共に、ドライバーとしても、ミスのない安定した走りが求められます。シーズン最終戦を1-2フィニッシュで締めくくるために誰もがハードワークを続けていることはわかっていますし、それに応えられるよう頑張ります。

  • WEC富士:トヨタ7号車の小林可夢偉が圧倒タイムでポールポジション!

    WEC富士:トヨタ7号車の小林可夢偉が圧倒タイムでポールポジション!

    9月9日(土)富士スピードウェイでFIA世界耐久選手権(WEC)第6戦富士6時間の予選が行われ、トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing/GR)のGR010 HYBRID 7号車を駆る小林可夢偉がポールポジションを獲得。ブレンドン・ハートレーのGR010 HYBRID 8号車が2番手で続き、TGRは明日の決勝を最前列に並んでスタートすることとなった。

    アタックに挑んだ7号車の小林可夢偉は、富士スピードウェイでのハイパーカーによる新たなコースレコードとなる1分27秒794を記録し、母国レースでのポールポジションを獲得した。TGRにとって今シーズン4度目、「ホーム」富士では6度目のポールポジションとなる。

    8号車はハートレーがアタックを担当し、小林に続く2番手タイム。熱狂的な母国ファンの皆様とピットガレージでチームを率いるトヨタ自動車社長兼TGRヨーロッパ会長の佐藤恒治が見守る前で、チームにとって完璧な予選結果となる、最前列独占を成し遂げた。

    ポールポジション獲得により、TGRはチャンピオン争いにおいて貴重な1ポイントを追加。マニュファクチャラーズ部門では2位のフェラーリとの差を27ポイントに拡げると共に、ドライバーズ部門では7号車は首位8号車との差を22ポイントに縮めた。

    小林可夢偉の今季3度目のポールポジション獲得へ向けた挑戦は、午前中、乾きかけの路面コンディションで行われた公式練習3回目から始まっていた。9日(土)は一日を通して天候が安定せず、時々弱い雨が降ってはまた路面が乾いていくという状況。この変わりやすい天候は予選にも影響を与えた。午後3時半から15分間で行われたハイパーカークラスの予選セッションでは、ほぼ乾いた路面でアタックが開始され、2台のGR010 HYBRIDは共にタイヤを暖めるために4周を費やした。

    小林可夢偉は最初のアタックラップで、ハイパーカーとしては初めて1分27秒台に入れるという圧倒的なコースレコードタイムを叩き出しトップへ。ハートレーも続いてアタックに入り、2番手に浮上した。

    小林可夢偉とハートレーは更なるタイムアップを目指しアタックを続けたが、セッション後半には弱い雨が降り始めて来たこともあり、2台のGR010 HYBRIDはチェッカーまで数分を残してピットへ戻った。その後はコンディション変化もあり、ライバル勢もタイム更新はなく、TGRは予選1-2で母国レースでの最前列グリッド独占を達成した。

    明日10日(日)午前11時から6時間で行われる決勝レースも天候が大きく結果を左右する可能性があるが、理想的なポジションからスタートするTGRは、富士スピードウェイで2016年から続く連勝記録の更新と通算9勝目を目指し、幅広い戦略を準備し決勝に挑む。

    WEC 2023年シーズン第6戦富士6時間 予選 TOYOTA GAZOO Racing小林可夢偉が圧倒タイムでポールポジション獲得!B.ハートレーが2番手で続き、TGRは最前列に並んで決勝へ

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    母国レースで今日のこの予選結果を得ることができて最高です。我々にとってとても重要な週末であり、このような形で我々のパフォーマンスを示すことができたことは本当に格別です。残念ながら天候には恵まれず、ドライでは非常に限られた周回しかできませんでしたが、チームは素晴らしい仕事で予選に挑み、私自身も最初のアタックでとても良い走りができました。GR010 HYBRIDは練習走行時よりも大きく進化し、速くなっています。このようなラップタイムが出せるとは予想していませんでしたし、タイムを見たときには少し驚きました。今日これだけの速さが見せられたというのは明日の決勝レースへ向けても良い兆候ではありますが、決勝は簡単にはいかないでしょう。ドライでのレースになると予想していますが、暑くなりそうなので、正しいタイヤ選択が重要になりますし、いつもと同様、幸運も必要です。準備はできています。全力で戦い、1-2フィニッシュできることを願っています。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    チームにとってとても良い予選結果になりました。私自身は、クルマのバランスにおいて完全に満足しているわけではなく、最後の練習走行ではもっと好感触だったのですが、予選時には少し感触が変わり、やや苦戦しました。とはいえ、それでも2番手につけられたので、我々のパフォーマンスの高さは示せたと思います。予選セッション終盤には雨が降ってきて、アタックラップ中にもフロントガラスに水滴がつき始めていました。ハイパーカーでの予選はいつも激戦ですが、今日のこのような雨が降ったり止んだりと難しい状況は全車同じですし、コンディションやコース上の走行ポジションを見出すのも挑戦です。可夢偉は信じられないようなアタックでした。彼には脱帽です。2台のGR010 HYBRIDが最前列グリッドからスタートできるのは最高ですし、あとは優勝を目指すだけです。

  • WEC:トヨタ 2023年第6戦 富士6時間 公式練習レポート

    WEC:トヨタ 2023年第6戦 富士6時間 公式練習レポート

    9月8日(金)に静岡県の富士スピードウェイでFIA世界耐久選手権(WEC)第6戦富士6時間の公式練習が開始され、トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing/TGR)にとってホームコースである富士でのレースが幕を開けた。

    約2か月のインターバルを挟んでの開催となった今大会、舞台となる富士スピードウェイは台風の接近に伴い、8日(金)は朝まで断続的な雨に見舞われていたが、雨は弱まり、午前11時からの公式練習第1回目はウェットコンディションながら予定通りに実施。

    午後の公式練習第2回目は日差しものぞくほどに天候が回復し、完全なドライコンディションで予選、決勝へ向けた本格的な走行が進められた。

    来日して以来、日本のファンの皆様、パートナー企業やトヨタ従業員からの熱烈な歓迎を受けてきたチームは、予選、決勝へ向けた準備を開始した走行初日から好走を見せ、フェラーリ、キャデラック、ポルシェ、プジョー、ヴァンウォールらとのハイパーカーの激戦に向け、1-2という好スタートを切った。

    ドライバーズチャンピオン争いで首位に付けるセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車が、この日最速となる1分29秒523をマーク。前戦モンツァを制した小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスのGR010 HYBRID 7号車が0.597秒差の2番手につけた。

    現行WECでは、富士スピードウェイでこれまでに9戦が開催され、うち8戦を制しているTGRは、富士での9勝目及び6連覇を目指すと共に、リードしているチャンピオン争いでよりその位置を固めることを目指している。TGRはマニュファクチャラータイトル争いで、2位のフェラーリに26ポイント差をつけてリードしており、この富士ラウンドを終えた時点でさらに13ポイント差を拡げることができれば、最終戦を待たずしてマニュファクチャラーズチャンピオンを決めることができる。

    昨夜から続く雨によりウェットコンディションで公式練習第1回目は開始されたが、チームはこの時間も無駄にすることなく、7号車はロペス、8号車はブエミがウェットタイヤを装着した車両セットアッププログラムとシステムチェックを開始した。その後、6名のドライバー全員がウェット下での走行をこなし、トラブル無く90分間のセッションを終えた。

    この公式練習第1回目は、セッション終盤に雨が弱まったことで路面コンディションが徐々に良くなっていき、最後の数分で各車このセッションでのベストタイムをマーク。7号車はコンウェイ、8号車はハートレーのタイムによりこのセッションは6番手、7番手となった。

    公式練習第1回目の後、第2回目までの3時間のインターバルの間に天候が回復し、コース路面はほぼドライに。午後3時半からの公式練習第2回目が開始されると共に、7号車は小林、8号車はブエミがステアリングを握り、スリックタイヤでコースイン。この90分間のセッションは、2台のGR010 HYBRIDの車両パフォーマンス比較やミディアム及びハードタイヤの摩耗に関する確認など、様々なセットアップを試す忙しい時間となった。

    このセッションでは、開始直後にブエミが1分30秒を切る好タイムを記録すると、最後まで破られることなく、この日のトップタイムに。また、ブエミと共にセッション序盤に小林がマークしたタイムはこの日2番手となった。チームはこの2回の公式練習走行で得られたデータを分析し、明日9日(土)午前中の公式練習第3回目へ向けたセットアップ及びレース戦略の最適化を図っていく。

    明日は午後3時半からハイパーカークラスの予選が行われ、TGRは今季4度目のポールポジション獲得を目指す。決勝レースは10日(日)の午前11時から6時間にわたって行われる。

    WEC 2023年シーズン 第6戦 富士6時間 公式練習TOYOTA GAZOO Racing、天候一転の富士で6連覇へ向け走行開始

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    日本に戻ってきて母国ファンの皆様や多くのトヨタ関係者の前でドライブできることをとても嬉しく思います。今日は路面コンディションが大きく変わりました。ウェットコンディションではまだやるべきことがありますが、ドライコンディションではとても好調です。まだクルマのバランス面で幾つか調整すべき点はありますが、多くの周回をこなせて良かったです。ここ富士では、決勝レース中のコース路面の変化が大きな要因になります。大雨で洗い流された路面が、この後多くの車両が周回を重ねていくことで変わっていくので、それにあわせた車両セットアップをしておく必要があります。まだイベントは始まったばかりですし、プッシュを続けて行きます。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    ここ富士ではまだこの先も、いつ雨が降るかわからないので、ウェットコンディションでどのような挙動を示すかなど、経験できたのは良かったです。ドライコンディションでのクルマのバランスは悪くないですが、まだ細かい調整を試し、可能な限りパフォーマンスを引き出したいと思っています。今夜も作業を続けますが、まずは順当なポジションにつけられたと思いますし、この勢いで前向きに進めていくだけです。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー)
    今日は順調な一日でした。ウェットコンディションで走れたことは、さらに雨が降ったときのクルマへの理解を深める手助けになりますし、その後はドライで順調に周回を重ねることができました。最初の各車のパフォーマンスレベルは確認できたと思いますが、まだドライでは1時間半しか走っていませんし、コース路面はこれから変わっていくので、まだまだわかりません。ここはブレーキやタイヤを含め、クルマに厳しいコースなので、全てを最適化するためにどうするかがポイントになります。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    今日は、ウェットとドライの両方を経験して比較することができたので、天候的には予想していた以上にラッキーでした。両セッション共に順調で、片方が完全なウェット、もう片方は完全なドライで走ることができました。実りある金曜日だったと思います。多くのデータを収集できましたし、我々の競争力も高そうです。これからは明日に向けた改良が大事になってきますし、決勝レースではタイヤ摩耗が非常に重要な要素となるので、それをコントロールできるよう作業を続けていく必要があります。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    トラブルなく進んだ一日でした。ドライの公式練習第2回目を1-2で終えられたというのは好結果ですが、タイムは非常に拮抗しています。ウェットコンディションでは、我々はライバルに対しあまり良いペースとは言えなかったので、残りのレースウィークはドライのまま進んでくれることを願っています。全体的に見ればとても良いスタートが切れました。我々は2台で異なる車両セットアップをテストし、異なるタイヤコンパウンドを試すなど、多くのデータを得ることができました。金曜日としては完璧な一日でした。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    走行初日としてはとても満足しています。午前中は天候に恵まれませんでしたが、それでも富士で走れるのは毎回嬉しく思います。公式練習第1回目は、降雨により最初は濡れていた路面が徐々に乾いていくという、とても変わりやすく、トリッキーなコンディションでした。午後の公式練習2回目は完全なドライとなり、チームが1-2で終えられ良いスタートが切れたと思います。予選と決勝でも同じ結果が達成できることを祈っています。今日は良いスタートとなりましたし、この勢いのままプッシュを続けます。

  • WEC 富士6時間:安田レイが決勝前の国歌独唱を担当

    WEC 富士6時間:安田レイが決勝前の国歌独唱を担当

    2023年 WEC 富士6時間レースの決勝前に行われる国歌独唱を安田レイが務めることが決定した。

    「FIA 世界耐久選手権 士6時間耐久レース (WEC FUJI)」は2023年9月8日(金)~10日(日)に富士スピードウェイで開催される、

    9月10日(日)の決勝レース直前に行われる国歌独唱を安田レイが務めることが決定した。

    安田レイは、自身のSNSで初の国家独唱にもう緊張しております。頑張ります!」と投稿した。

    安田レイ
    1993年4月15日、アメリカ・ノースカロライナ州生まれ。3歳で日本ヘ。10歳の頃、母親が聴いていた宇多田ヒカルに衝撃を受けてシンガーソングライターを志す。
    13歳で音楽ユニット『元気ロケッツ』に参加。20歳を迎えた2013年、「自身の歌声をもっともっとたくさんの人々の心に直接届けたい』という強い想いを胸に、同年7月シングル「Best of My Love』にてソロデビュー。その後も、ドラマやアニメ主題歌、CMタイアップ曲など、 話題の楽曲を次々とリリース。2015年11月にリリースした「あしたいろ』は、TBS系ドラマ「結婚式の前日に』主題歌として共感を呼び、その年の活躍が認められ、「第57回輝く!日本レコード大賞』新人賞を受賞。配信シーンでの活躍が顕著で、これまでにリリースした1stAL「Will』2ndAL「PRISM』がともにiTunesにてJ-POP1位、総合2位を獲得。ファッション分野、ラジオDJとしての活動も行い、さらなる活躍が期待されている。

  • WEC:トヨタ 2023年シーズン 第6戦 富士6時間 プレビュー

    WEC:トヨタ 2023年シーズン 第6戦 富士6時間 プレビュー

    トヨタはこの週末、静岡県の富士スピードウェイで行われるFIA世界耐久選手権(WEC)第6戦富士6時間レースで6連覇を目指し臨む。

    TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は2012年に現行の世界耐久選手権に復帰して以来、9回行われた富士戦で、直近の5連勝を含む8勝を挙げており、TGRにとってのホームコースである富士は、チームにとって最も好成績を残しているサーキットでもある。

    東京の西方約100kmに位置し、長い歴史を持つ富士スピードウェイは、TGRとGR010 HYBRIDにとってのホームコース。GR010 HYBRIDのハイブリッド・パワートレーンは、富士スピードウェイ近郊に位置するトヨタ自動車の東富士研究所で設計、開発、及び、組立が行われている。

    全7戦で競われているWEC2023年シーズン、TGRは今季5勝目を目指し、この「ホーム」富士で勝利することでTGRは5シーズン連続でのマニュファクチャラー世界チャンピオンを決められる可能性がある。TGRは目下ハイパーカークラスのライバルであるフェラーリに対し、26ポイント差でリードしており、富士戦後でさらに13ポイント差をつけることができれば、最終戦を待たずしてタイトルが決まる。

    ドライバーズチャンピオン争いは、数字の上では上位6台が残り2戦でタイトル獲得の可能性を残しているが、事実上、TGRの7号車と8号車にフェラーリの2台を加えた4台のドライバーによる争いとなっている。その差は僅差のため、ドライバーズチャンピオンは11月4日(土)に決勝を迎える最終戦バーレーンまで決まることはないが、今大会富士での結果は、もちろんタイトル争いにおいて非常に重要なポイントとなる。

    前戦モンツァ6時間で勝利を飾った小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスのGR010 HYBRID 7号車は、この勝利でランキング2位へと浮上し、タイトル争いに戻ってきた。ランキング首位につけるセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車に対し、7号車は23ポイント差で追う形となっている。

    今大会には、TGR2台のGR010 HYBRIDに加え、キャデラック、フェラーリ、プジョー、そしてポルシェといった総勢12台のハイパーカーがエントリー。現行WECにおける富士6時間では最多となる、プロトタイプレーシングカーによる攻防戦が、熱狂的な日本のモータースポーツファンの皆様の前で繰り広げられることとなる。

    今季WECが開催されるサーキットの中で最も1周が短いにも関わらず、ストレートは1.5kmの長さを持つ富士スピードウェイでの、大迫力のハイパーカーによる走行は、8日(金)の2回の90分間の練習走行でその姿が日本のファンの皆様の前で披露されることになる。9日(土)の午前中に1時間の最後の練習走行を経て、スターティンググリッドを決定する予選を実施。6時間で争われる決勝レースは、10日(日)午前11時にスタートが切られる。

    トヨタ 富士6時間 WEC(FIA 世界耐久選手権)チャンピオン獲得へ向け、ホーム「富士」での6連覇を目指す

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    チームの誰もがホームでのレースと、いつも支えてくれている日本のファンの皆様、トヨタの仲間やパートナーの皆様の前でレースを戦うことを楽しみにしています。ル・マンを終えた今、我々にとって次に重要なのは、これまでも強さを見せてきた富士で勝つことです。ハイパーカーの争いは激しさを増していますが、それを勝ち抜き、富士での勝利記録を伸ばすことが目標です。ファンの皆様が期待している、多くのマニュファクチャラーによる素晴らしいバトルが繰り広げられるはずです。我々は前戦、フェラーリの地元であるモンツァで勝つことができたので、当然彼らは我々のホームでのリベンジを狙ってくるでしょう。全てを正しく進め、ミスすることなく、上位で争えるよう努力を続けます。今季も残り2戦となり、チャンピオン争いにおいても重要なレースなので、全力を尽くします。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    ホームレースは常に特別で、シーズンの真のハイライトでもあります。我々はライバルと違い、富士で多くの経験を積んできているので、走行初日の金曜日から優位に進められるはずです。富士において過去には天候が重要なファクターとなったこともありましたが、(昨年に引き続き)例年よりやや早い季節の開催となるので、週末を通してドライコンディションで戦えることを望んでいます。モンツァでの勝利によって、我々の7号車もチャンピオン争いに復帰することができたので、この勢いで富士も戦いたいと思います。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー)
    日本でのレースは最高です。日本のファンの皆様の熱狂ぶりは誰もが知っており、全てのドライバーにとって信じられないような経験になりますが、特に我々TOYOTA GAZOO Racingのドライバーには格別です。ここ数年、チームは富士で素晴らしい結果を残してきていますし、もちろんホームレースでの勝利はとても重要なので、この週末は全てを尽くして戦います。GR010 HYBRIDは富士との相性が良いはずですが、ハイパーカークラスのパフォーマンスは非常に接近しているので、エキサイティングなバトルになるでしょう。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    富士6時間は毎年楽しみにしているレースですし、個人的にもとても楽しんでいます。富士では4勝しており、多くの素晴らしい思い出があります。日本のファンの皆様や、我々のプロジェクトを遠くから支援してくれているパワートレーン開発エンジニアやトヨタの関係者に会える特別な場所でもあります。多くの皆様にGR010 HYBRIDが活躍しているのを見ていただける唯一の機会なので、チーム全員、良いパフォーマンスを見せるべく張り切っています。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    我々のホームレースである富士スピードウェイに、両チャンピオン争いでリードして向かえられるというのは素晴らしいことですし、この週末は好結果を得てタイトル争いをさらに確実なものにすることが目標です。モンツァではハイパーカーバトルがいかに接近したものであるか、そして、わずかなミスが大きく結果に響くということもわかっていただけたと思いますし、それだけに我々は最高の状態で臨む必要があります。特にフェラーリは今シーズンを通して非常に速いので、間違いなく富士でも素晴らしいバトルになると思いますが、それも望むところですし、立ち向かう準備はできています。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    富士スピードウェイはチームにとってのホームレースであると共に、私自身にとっても母国レースであり、勝利への想いには特別なものがあります。私個人としては、富士では今年3度目のレースになりますが、スーパーフォーミュラで戦ったこれまでの2戦は表彰台の中央に立つことができなかったので、3度目の正直になることを願っています。昨年は好きなサーキットの一つでもある富士で、母国ファンの皆さんの前で勝つことができて、最高の気分でしたし、今年もまた同じ気分を味わいたいと思っています。GR010 HYBRIDを日本のファンの皆様に見ていただけるのは素晴らしいことですし、この週末もたくさんの応援を楽しみにしています。忘れられないレースをお見せしたいと思います。

  • ランボルギーニ、2024年にWEC/IMSA参戦のLMDh車両『SC63』を発表

    ランボルギーニ、2024年にWEC/IMSA参戦のLMDh車両『SC63』を発表

    ランボルギーニは、2024年に耐久レースに参戦するLMDh車両『SC63』を発表した。

    アウトモビリ・ランボルギーニのモータースポーツ部門にとって、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードは、ランボルギーニ・スクアドラ・コルセ初のハイブリッド耐久レースプロトタイプであるSC63の発表のスリリングな舞台となった。

    SC63によって、ランボルギーニは、モータースポーツプログラムにこの革新的な挑戦を適用し、ブランドが自ら設定した電動化とハイブリダイゼーションという新たな方向に進み続けている。レース専用に開発された新型の3.8リッターV8ツインターボエンジン、ランボルギーニ・チェントロ・スティレがレースデザインチームと密接に協力してデザインしたボディワーク、その他革新的なデザインとテクノロジーを特徴とするSC63は、世界に誇れる宝石のようなモデルだ。

    ランボルギーニ会長兼CEOのステファン・ヴィンケルマンは「SC63は、ランボルギーニがこれまでに生産した中で最も先進的なレーシングカーだ」と語った。

    「ハイブリッドのプロトタイプで世界最大級の耐久レースに参戦する機会は、高性能モビリティの未来に対する我々のビジョンに合致している。SC63 LMDhは、我々のスクアドラ・コルセにとって、最高峰へのステップであり、モータースポーツの未来へのステップだ」

    ランボルギーニのチーフ・テクニカル・オフィサーであるルーヴェン・モアは「モータースポーツは、我々にとって、テクノロジーを証明する貴重で厳しい場だ。SC63は、技術的にも人間的にもエキサイティングな挑戦だ。内燃エンジン、空力効率に優れたボディワーク、そして全体的なテクニカルパッケージの開発は、我々自身の基準を常に引き上げるよう促してきたプロセスだ」

    SC63に待ち受ける未来は、実に挑戦的でエキサイティングなものだ。この車両は、ル・マン24時間レースを含む2024年FIA世界耐久選手権のハイパーカー・クラスと、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権耐久カップのGTPクラスに参戦する予定だ。イタリアのレーシングチーム、アイアンリンクスは、ランボルギーニが国際競争においてこのクルマを率いるために選んだパートナーだ。

    ランボルギーニのモータースポーツ部門責任者のジョルジオ・サンナは「今年はブランド誕生60周年であるだけでなく、ランボルギーニのモータースポーツ部門であるスクアドラ・コルセも設立10周年を迎える」と語った。

    「この10年間、私たちは素晴らしい結果を残してきた。ゼロからスタートした我々は、市販車ベースのレーシングカーで、GTカテゴリーで最も権威ある耐久レースのいくつかを制してきた。その中には、デイトナ24時間レースでのクラス優勝3回、セブリング12時間レースでの2連勝も含まれている。そして今、モータースポーツの未来に向けた最大の一歩を踏み出す準備が整った。世界最高のメーカーと自分たちを比較する準備は整っている」

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  • WEC:トヨタ7号車が接戦を制しポール・トゥ・ウィンで今季3勝目

    WEC:トヨタ7号車が接戦を制しポール・トゥ・ウィンで今季3勝目

    7月9日(日)イタリアのモンツァ・サーキットでFIA世界耐久選手権(WEC)第5戦モンツァ6時間の決勝が行われ、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)のGR010 HYBRID 7号車がライバルの本拠地での接戦を制し、今季3勝目を挙げた。8号車は6位でフィニッシュし、ドライバーズランキング首位の座を守った。

    6万5千人の熱狂的な観衆が見守る中、ポールポジションからスタートした小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスのGR010 HYBRID 7号車は、ハイパーカー同士の激しいバトルを制し、地元フェラーリの追撃を16秒520差で凌ぎきっての勝利を飾った。

    ドライバーズランキングをリードしているセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車は、3番手スタートも序盤にペナルティを受け大きくポジションダウン。その後、猛烈な追い上げを見せ4位でチェッカーを受けたが、レース後にペナルティを科され最終結果は6位に。しかし、貴重なポイントを獲得しランキング首位の座を守り、2位との差を23ポイントに広げた。

    TGRにとっては、前戦ル・マン24時間での雪辱を果たす今季4勝目。マニュファクチャラーズランキングでも2位フェラーリとの差を26ポイントへと広げることとなった。また、7号車はこの勝利でドライバーズランキング2位タイへと浮上。再びチャンピオン争いに加わることとなった。

    猛暑の中で午後12時半より開始された6時間の決勝レースは、気温と同じくらい熱い展開が1周目から待ち受けていた。ポールポジションの7号車はコンウェイのドライブでトップをキープしたが、その後方では、3番手からスタートしたブエミのドライブする8号車が、狭い第1シケインへの進入でフェラーリ51号車と接触し、8位へと順位を落としてしまった。

    15分後、7号車のコンウェイはフェラーリ50号車とプジョー93号車を従え首位を走行していたが、8号車はGTクラス車両と接触し、セーフティカーが導入されることとなった。8号車にこの2度の接触による車両ダメージはなかったが、レーススチュワードより、最初の接触で10秒、さらに2度目の接触で60秒のピットストップペナルティが科された。

    セーフティカーの導入により、首位の7号車の後方には僅差でライバル勢が連なる形となり、再スタートが切られると、7号車のコンウェイは3位に順位を落とすこととなった。一方、ペナルティを消化した8号車は総合34位まで大きく順位を落とし、コースに復帰してまもなく周回遅れとなってしまった。

    3位に後退するも、離されることなく前を行くライバルへのプレッシャーをかけ続ける7号車のコンウェイは、1時間を経過したところで最初のピットへ向かったが、隣のガレージも同時にピットインしていたため、貴重なタイムをロス。一方で8号車のブエミは1回目のピット時にペナルティを消化し、追い上げを開始した。

    ハードタイヤを装着し3位を走行するコンウェイは、その時点での最速タイムで追い上げを見せて首位の座を奪還し、ロペスへと交代した。ロペスも首位争いを続け、3時間過ぎにポルシェ5号車をかわして首位に浮上。その直後、LMP2車両のアクシデントによりこの日2度目のセーフティカーが導入された。

    ピット戦略の異なるライバル勢がセーフティカー導入前にピットインを終えていたこともあり、首位に立ったロペスの7号車は、2度ファステストラップを更新する速さを見せ、2位のフェラーリ50号車との差を広げていった。8号車も平川へとドライバー交代し、猛烈な追い上げで7位へと順位を上げた。

    的確な戦略と平川の好ペースで8号車は周回遅れから脱し、ハートレーへとドライバー交代。ハートレーはトップ6フィニッシュへ向け更なる追い上げを開始した。一方、首位争いはロペスの健闘により2台のフェラーリに対し大きな差を広げて、4時間過ぎ、小林へと最後のドライバー交代を行った。

    しかし、再度導入されたセーフティカーにより、45秒あった2位との差は帳消しとなり、最後の1時間半、小林はフェラーリ50号車からの僅差での追撃を受けることとなった。さらに8号車の不運は続き、このセーフティカー導入のタイミングで緊急給油ピットインを余儀なくされ、レース再開時には8位へと順位を落としてしまった。

    一時は後続とのマージンを失った首位の7号車小林だったが、好調なGR010 HYBRIDと共に着実にリードを広げていき、残り45分で最後のピットイン時点で2位との差は10秒に。ピットクルーの迅速な作業でタイヤを新品に交換し、小林は最後のスティントへと向かった。

    新しいタイヤへと交換した7号車の小林は、ファステストラップを更新する素晴らしい走りで後続を突き放し、2位のフェラーリ50号車に16秒520の差を付けてトップチェッカー。8号車も最後まで諦めることなくプッシュを続け、ハートレーが残り15分でタイトルを争うフェラーリ51号車とポルシェ5号車を見事オーバーテイク。4位でチェッカーを受けた。しかし、レース後に8号車は、あるラップで意図せず短時間パワートレーンの出力制限を超えていたとしてレース結果に50秒加算のペナルティを科され、最終結果は6位となった。

    今大会で2023年シーズンWECのヨーロッパラウンドは終了。次戦は9月10日(日)、ハイパーカーによる激戦の舞台はTGRのホームレースである富士へと移り、そして、11月の最終戦バーレーンへと向かうこととなる。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー):
    今日のこの結果は本当に嬉しいです。非常に強力なライバルと大接戦だったので、ハードにプッシュし攻め続けなくてはなりませんでした。鍵となったのはレース全体をミス無く戦ったことと、タイヤマネージメントでした。私の最後の長いスティントは緊張しましたし、本当に大変でした。しかし、フェラーリとのバトルは素晴らしかったですし、今日の勝利でル・マンでの雪辱を少しは果たせたかと思います。チーム、そして、ル・マンの後も本当に多大な支援を続けてくれているパートナーの皆様、及びサポートいただいている皆様に感謝いたします。8号車も追い上げてポイントを獲得し、チームにとって良い結果でした。彼らは絶対に諦めないという大事な気持ちを示してくれました。シーズンも残り2戦となりましたが、両チャンピオン防衛へ向け全力で臨みます。残り2戦も厳しい戦いになることは間違いありません。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー):
    フェラーリのホームで彼らに打ち勝つことができて良かったですし、チームのみんなには本当に感謝しています。ピットストップは着実かつ迅速で、タイミングも全て的確でした。特に最後のピットは素晴らしく、おかげで首位を守ってコースに復帰できました。今回の勝利は嬉しいですし、ポイント面でチームにも貢献できました。本当に大変なレースでした。このレースはタイヤのマネージメントが全てだとわかっていましたし、選択肢は幾つかありました。我々の作戦は上手くいき、一時は順位を落としたものの、選択したハードタイヤで、路面温度の上昇やセーフティカーなどもある中、順位を取り戻すことができました。そして、ホセが後続とのギャップを築き、可夢偉が最後に素晴らしいスティントで勝利をもたらしてくれました。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー):
    厳しい結果となったル・マンの後、ここで勝てたことはとても重要で、チーム全員が素晴らしい仕事をしてくれました。今日も大変なレースでしたが、GR010 HYBRIDは好調でしたし、ペースも良く、ピットストップもタイヤ戦略も完璧でした。今季3勝目を挙げ、チャンピオン争いに復帰できたのは本当に嬉しいです。今日は走っていても気持ち良かったですし、アタックして首位を奪還し、その後は差を広げることができました。同時に、耐久レースではせっかく築いたマージンがあっという間に無くなってしまうこともわかっていましたし、セーフティカー導入により最後は可夢偉に厳しい戦いを強いることとなってしまいました。しかし、彼はその大変な役割を果たし、トップで戻って来てくれました。フェラーリの熱狂的なファンの皆様の前で勝てたことは最高です。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー):
    複雑な感情の入り交じる一日でした。7号車が勝ったことはとても良かったですし、彼らの素晴らしいパフォーマンスを祝福します。我々8号車にとっては厳しいレースとなってしまいました。私はスタートで接触を喫し、ペナルティを受け、さらにGTクラスのアストンマーティンとも接触してしまいました。彼らにはお詫びしたいと思います。もちろん、そこから全力で追い上げて、多くのポイントを獲得することができました。しかし、我々にとっては厳しい一日でしたし、次の富士ではもっと良い結果を狙います。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー):
    まず初めに、勝利を挙げたチーム全員へ祝福を送ります。7号車は可夢偉のポールポジション獲得から、素晴らしい週末でした。彼らはフェラーリとの激戦を制しました。我々8号車は、序盤のアクシデントで周回遅れになってしまったこともあり、厳しいレースとなってしまいましたが、後方から追い上げて、私は最後にタイトルを争うフェラーリ51号車とホイール・トゥ・ホイールの素晴らしいバトルを楽しむことができました。この暑さの中、3スティント連続で走るのは本当に大変で大きな挑戦でしたが、楽しかったです。今日は表彰台に立つことはできませんでしたが、我々が見せることができたパフォーマンスには満足しています。

    平川亮(8号車 ドライバー):
    フェラーリのホームレースで7号車が優勝してくれたことは良かったですし、彼らの素晴らしい走りに祝福を贈ります。残念ながら我々の8号車はレース序盤にペナルティを受けることとなってしまいましたが、決して諦めることなく追い上げ、順位を上げていきました。チェッカーまで諦めずに戦い続けたことで、レース終盤にブレンドンがフェラーリとポルシェをかわしてくれました。最終的にチャンピオン争いで重要なポイントを稼ぐことができましたし、自分たちが見せられたパフォーマンスには満足しています。次は我々のホームレースである富士なので、母国ファンの皆様の前で多くのハイパーカーを相手に戦うのを楽しみにしています。

    トヨタ WEC FIA 世界耐久選手権

    佐藤恒治社長:
    WEC 2023 第5戦 モンツァ6時間レースでは、7号車がポールトゥウィンを獲得できました。モンツァのファンは、私たちも含めてレース全体を応援してくれて、素晴らしい雰囲気の中で闘うことができました。応援してくださったすべての皆様に、心から感謝申し上げます。

    「自分たちの本当の走りを見せたい」。そんな悔しさを胸に、私たちはル・マン以降、全員で心をひとつにして、次の闘いに向けて前に進んできました。とても大切な4週間でした。そのプロセスがあったからこそ、モンツァでは、真のワンチームとして闘うことができたのだと思っています。

    7号車のマイク、可夢偉、ホセは、8号車が想定外の事態に直面する中でも、冷静に、着実に走り続けてくれました。チームを背負ってミスなく走り続けることは大変な重圧だったと思います。

    8号車のセブ、ブレンドン、亮は、1つでも順位を上げるために、最後の最後まで挑戦し続けてくれました。

    勝利のために必死に努力を重ねてくれた現場のメンバー全員を誇りに思います。

    次戦の富士でも、可夢偉代表のもと、全員で、全力で闘います。たくさんの日本のファンの皆様の前で、さらに強くなったトヨタWECチームの姿をお見せしたいと思います。

    最後に、D’station Racingの星野選手、藤井選手、スティーヴンソン選手、チーム関係者の皆様に対しまして、8号車の接触により危険な事態を招いてしまったこと、そしてモンツァでの挑戦の機会を奪ってしまったこと、心よりお詫び申し上げます。全員が安全に気持ちよく走れるレースを実現できるよう、チーム全体で振り返り、意識を徹底してまいります。

  • WEC:トヨタ7号車の小林可夢偉が0.017秒差でポールポジション獲得

    WEC:トヨタ7号車の小林可夢偉が0.017秒差でポールポジション獲得

    7月8日(土)イタリアのモンツァ・サーキットでFIA世界耐久選手権(WEC)第5戦モンツァ6時間の予選が行われ、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)のGR010 HYBRID 7号車を駆る小林可夢偉が自身今季2度目となるポールポジションを獲得、8号車は3番手グリッドとなった。

    小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの3名がドライブするGR010 HYBRID 7号車は、小林が予選を担当。

    上位2台が0.017秒という僅差の争いとなった予選で、小林はモンツァにおけるハイパーカーのコースレコードを更新する1分35秒358をマークし、見事ポールポジションを獲得した。

    セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車はハートレーが予選アタックを担当し、チームメイトのポールタイムと0.102秒差の3番手となった。

    TGRにとって今季3度目となるポールポジション獲得により、貴重な1ポイントを獲得。TGRはマニュファクチャラーズタイトル争いで2位のフェラーリとの差を19ポイントに拡げた。

    この日も夏の暑さとなったモンツァは、気温が30度を越え、路面温度も限りなく50度に近付く中で、現地時間午後3時半過ぎに15分間の予選セッションが開始された。2台のGR010 HYBRIDは、この予選に今大会使用可能な2種類のコンパウンドのうち柔らかい方となるミディアムタイヤを選択し、アタックに向かった。

    タイヤのウォームアップを終えた2台は、最初のアタックラップでハートレーが1分35秒640、小林がそれを上回り、この時点でのトップとなる1分35秒549をマーク。序盤からポールポジション争いを繰り広げた。

    翌周、小林は最初のシケインで僅かにタイムをロス。しかし、残りのラップで素晴らしいアタックを見せて挽回し、モンツァ・サーキットにおけるハイパーカーの新たなコースレコードとなるタイムを叩き出した。その直後、フェラーリ50号車が自身のタイムを更新するも、小林のタイムには僅かに届かず。

    ハートレーも2度目のアタックでタイムを更新したが、フェラーリ50号車には0.085秒及ばず、3番手。2台のGR010 HYBRIDはその後もアタックを続けたが、タイヤのグリップはピークを越えており、他の車両もタイム更新とはならず、7号車のポールポジションが決定した。

    この予選では、ハイパーカークラスの上位7台がコンマ5秒以内に入る接戦となりました。9日(日)の決勝はさらに気温が高くなる予報で、多数のハイパーカーによるエキサイティングなレースが予想される。6時間で争われる決勝レースは現地時間午後12時半(日本時間午後7時半)にスタートが切られる。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    通常、6時間レースであれば、ポールポジションはあまり意味をなさないといつも言ってきました。しかし、ル・マンの後、各車のラップタイムが非常に接近してきており、そんな中でポールポジションを獲得できたことは素晴らしいですし、本当に嬉しいです。セッション序盤、コース上のトラフィックは理想的とは言えませんでしたが、なんとかクリアラップを確保してアタックしました。ここモンツァでは、全てのハイパーカーが大接戦を繰り広げている中で、リスクを負わない守りの走りはできないので、思い切ってアタックしました。路面温度が午前中の練習走行の時とは少し異なったため難しかったですが、クルマには満足しています。決勝はさらに暑くなることが予想され、タイヤ戦略が重要になるでしょう。チームはタイヤ摩耗を理解しながら、最善の方法を見出すためにハードワークを続けてきました。この週末、我々のGR010 HYBRIDはとても良い仕上がりですし、特にイタリアのファンの皆様の前での決勝レースが楽しみです。激しい戦いになるはずです。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    全てのハイパーカーが非常にタイムの接近した予選だったので、それを考えれば3番手は満足いく結果です。可夢偉の結果からわかるとおり、我々のGR010 HYBRIDにはポールを狙える力がありました。素晴らしいアタックでポールを獲得した彼を祝福します。また、彼がポールを獲得したことで、ライバルにポイントを与えず我々のタイトル争いにとっても意味がありました。私のアタックラップでは、直前にいた車両に近付きすぎ、僅かにタイムをロスしてしまいました。しかし、ポールタイムとのコンマ1秒差は無いようなもので、誰でもどこかでわずかなタイムロスはしているものです。明日の決勝で我々の2台がトップ3からスタートできるというのは素晴らしいことで、チームの努力の賜物です。

    トヨタ WEC FIA 世界耐久選手権

  • WEC:トヨタ 2023年第5戦モンツァ6時間 公式練習レポート

    WEC:トヨタ 2023年第5戦モンツァ6時間 公式練習レポート

    FIA世界耐久選手権(WEC)第5戦モンツァ6時間の公式練習が7月7日(金)に開始され、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)はル・マン24時間以来となるサーキットでの走行を再開した。

    TGRは、シリーズチャンピオン争いにおいて重要な週末となるこの大会で、今季4勝目を挙げて、現在トップにつけているマニュファクチャラーズ、及びドライバーズ選手権でのリードをさらに広げることを目指しており、初日となったこの日は順調なスタートを切った。

    小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスのGR010 HYBRID 7号車は、1分36秒363というタイムをマークし、フェラーリ50号車を0.170秒抑えてのトップで終え、また、現在チャンピオン争いでドライバーズランキング首位につけるセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車はフェラーリ50号車から0.153秒差の3番手につけた。

    伝統ある高速サーキットのモンツァで13台のハイパーカーが争うことになる今大会、そのバトルはさらに激しさを増しており、初日から上位8台が1秒以内に入る接戦となった。

    9日(日)の決勝へ向けた準備は暖かな陽気の下、午前11時半からの90分間にわたる公式練習第1回目で開始され、チームは2台のGR010 HYBRIDの空力やメカニカルセッティング、制御システムなどを比較し、レースウィークに向けた車両セットアップのベースを作るための作業に集中した。

    6日(木)の朝方サーキットを襲った雨の気配はこの日は全くなく、セッションは終了2分前に出された赤旗までクリーンに進み、7号車はコンウェイが序盤にマークしたタイムによりこのセッション4番手。8号車はブエミがマークしたタイムでセッション6番手となった。

    夕方から開始された公式練習第2回目では、2台共にモンツァで使用可能な2種類のタイヤコンパウンドの比較に集中し、また、路面温度が50度近くにまで上昇したこのセッションでは、クルマのパフォーマンスだけでなく、ミディアムとハードの両コンパウンドの耐久性の分析なども行った。

    この公式練習第2回目のセッション開始早々に小林とハートレーがそれぞれのベストタイムをマーク。7号車はそのタイムがこのセッションだけでなく、この日の総合ベストタイムとなり、また、8号車は3番手で続くこととなった。

    3時間に及んだこの日の練習走行は、ほぼ中断もトラブルも無く進み、最高速度とブレーキパフォーマンスがラップタイムの鍵となる1周5.793kmのモンツァ・サーキットで、チームは車両セットアップを最適化するための多くのデータを収集した。

    8日(土)は午前中に最後の練習走行を行った後、決勝のスターティンググリッドを決定する15分間の予選が、ハイパーカークラスは現地時間午後3時半(日本時間午後10時半)に開始される。6時間で争われる決勝は9日(日)現地時間午後12時半(日本時間午後7時半)にスタートが切られる。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    ル・マンの後、またGR010 HYBRIDをドライブできて良い気持ちです。今日は全てが順調で、良いレースウィークのスタートを切ることができました。今日の優先事項は、2種類のタイヤコンパウンドをテストし、どちらが決勝で我々にとって最適となるか見出すことでした。クルマのバランス面でも進展が見られたので、この方向で進めていきます。ハイパーカー上位勢のタイム差は非常に小さいので、クルマのパフォーマンス向上に取り組む必要があります。明日もハードにプッシュし、予選の結果がどうなるか待ちたいと思います。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    モンツァのような伝統的なサーキットでレースを戦うために、私の好きな国の一つであるイタリアを再訪できて嬉しいです。走り始めからバランスは良かったので、今日はさらなるパフォーマンスを引き出すために一日を費やしました。GR010 HYBRIDの感触はとても安定しているので、正しいタイヤを正しいタイミングで選択することが重要になってくると思います。ハイパーカー同士がコンマ数秒差で争っているのは素晴らしいです。予選も非常に接近した、エキサイティングなものになると思いますが、我々もベストを尽くし、日曜日の決勝で良い結果を残せるよう頑張ります。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー)
    トラブル無く、充分な走行距離をこなすことができた順調な一日でした。ラップタイムは非常に接近しており、それぞれのパフォーマンスを推し量るのは難しいです。モンツァではブレーキングと空力での車両バランスが特に重要であり、その面でも今日の2回の練習走行は有意義でした。ここで速く走るためには、ブレーキングが安定し、最高速が速いクルマが必要です。今日は暑い一日でしたが、日曜日はさらに暑くなりそうです。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    モンツァに戻れて本当に嬉しいです。昨日は雨でしたが、今日は好天に恵まれたので、このような好コンディションで多くの周回をこなすことができ、異なるタイヤセットや空力などを試せたのは良かったです。2回の練習走行を追えた時点で見る限り、我々には競争力があると思いますが、まだレースウィークは始まったばかりです。これからさらに作業を続け、走行データから学び、可能な限りクルマからパフォーマンスを引き出す必要があることはわかっています。ハイパーカークラスの争いは非常に僅差なので、レースウィークをトラブル無く、また、ミス無く進めていくことが重要です。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    クルマに大きなトラブルもなく、順調な初日でした。上位争いは非常に接近しているように見え、現時点で予選へ向けてどのチームが強いのかを予想することは困難です。5つの異なるマニュファクチャラーによる争いになるでしょう。予選にも集中はしますが、決勝はこれまでにないほどの接近戦になる可能性があり、もちろんそこで勝利することこそが最大の目標です。我々は車両セットアップや異なるタイヤコンパウンドのテストをしながら、予定通りにプログラムを進めています。まずは良いレースウィークのスタートを切ることができました。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    今日の2回の練習走行を通してクルマのバランスを最適化するため、車両セットアップのための幾つかのテストや暑いコンディション下でのタイヤテストなどを行いました。決勝日はもっと暑くなりそうなので、タイヤにはさらに厳しい状況になるでしょう。これまでのところは順調で、GR010 HYBRIDもとても力強く感じています。全ての最適化を進め、決勝へ向けて準備を整えていきます。

    トヨタ WEC FIA 世界耐久選手権

  • WEC:2024年からLMP2クラスを廃止して2クラス体制に移行

    WEC:2024年からLMP2クラスを廃止して2クラス体制に移行

    FIA世界耐久選手権(WEC)は、2クラス体制への移行に伴い、LMP2クラスが2024年にグリッドから廃止になることを正式に発表した。

    2024年シーズンのWECには、ハイパーカーとLMGT3マシンだけが参戦できることになり、長年続いたLMP2クラスは、復活したトップカテゴリーのグリッド枠に対する需要の高まりの犠牲となる。

    2024年にはランボルギーニ、BMW、アルピーヌ、そしてブティックカーであるイソッタ・フラスキーニがトップクラスに参入が予定されており、来シーズンのトップクラス参入台数は最大20台、現在のフルエントリー台数は38台と予想されている。

    しかし、シリーズの主催者である西部自動車クラブ(ACO)は、金曜日の朝の公式記者会見で、昨年12月に初めて発表したように、ル・マン24時間レースではLMP2カテゴリーに「最低」15台のグリッド枠を確保することを発表しました。

    ACO会長のピエール・フィヨンは「我々にとって非常に重要なカテゴリーだが、決断を下さなければならない。だから、ル・マンではLMP2マシンの出場枠は最低でも15台となる」と語った。

    WECのボスであるフレデリック・ルキエンは、この動きはヨーロッパ・ル・マン・シリーズに参戦するLMP2マシンのル・マンでのグリッドに加わることになると付け加えた。

    「重要なのは、我々がLMP2を関心がないわけではないということだ」と彼は語った。「また、ヨーロッパおよびアジアのル・マン・シリーズでもトップクラスであり続けるだろう」

    WECがLMGT3車両のために確保するグリッド枠の数はまだ確定していないが、現在ハイパーカークラスに参加しているメーカーが優先されることが確認された。各メーカーには2つのグリッド枠が割り当てられる予定だ。

    LMP2は、2012年にWECが復活して以来、WECの主力カテゴリーとなっていた。このカテゴリーは、2000年にACOによって設立されたLMP675クラスがルーツである。

    当初は、より重く強力なLMP900(後にLMP1となる)と戦うために、メーカーが低コストでル・マンの総合優勝を狙うためのものだったが、すぐにプライベーターチームの唯一の保護区となった

    LMP2カテゴリの性質が変わったのは、2017年にクラスが4つのライセンスド・シャシ・ビルダー(オレカ、リジェ、ダラーラ、マルチマティック/ライリー)に制限されたときだ。

    この4社は、2026年に登場予定の次世代LMP2マシンを製造する会社であり、トップカテゴリーでル・マンハイパーカーと並走するLMDhマシンのベースとなる会社である。

    オレアはWECのLMP2クラスを事実上独占しており、2021年シーズン序盤戦以降、他のシャーシビルダーがグリッドに登場したことはない。

    LMP2クラスは、ヨーロッパ・ルマンシリーズとアジア・ルマンシリーズの主要なアトラクションであると同時に、IMSAスポーツカー選手権においても、LMDhやGT3マシンと共に、引き続き参戦することになる。

    ドライバーたちはLMP2の終焉を嘆く
    WECからLMP2が失われたことについて、ユナイテッド・オートスポーツのセカンダリー・プロトタイプ・カテゴリーに参戦し、2017年のル・マンで総合2位となったJOTAクルーの一員であるオリバー・ジャービスは「本当に残念」と表現しています。

    「一方で僕はそれを理解している。ハイパーカーは力強く前進しています。そしてGT3が導入されたことで、LMP2は純粋な数字の観点からは適合しなくなった」

    「でも、一時期はトヨタと1台か2台のハイパーカーしかなかったことを考えると、LMP2が長年にわたってバックボーンとなっていたことがわかる」

    「このP2マシンはすべてどこかに行くことになるのだから、アジアのル・マン、ヨーロッパのル・マン、IMSAのP2グリッドが強化されるということなのだろうか?価格や予算を考えると、今のところこれ以上のクラスはないと思うので、そうあってほしい」

    WRTのドライバー、ルイ・デレトラズも同様の感想を述べ、低速のハイパーカーの登場でペースダウンする前のORECA 07のラップタイムを指摘した。

    「少し時間をさかのぼれば、このORECA 07はここで3分24秒台が出せる。でも、新しいハイパーカーが登場したことで、我々は明らかにペースを落としている」

    「僕は今、(ORECAのボスである)ユーグ・ド・ショーナックと良い友人であり、脱帽と言わざるを得ません。この車は素晴らしいです。若いドライバーに多くのチャンスを与え、キャリアを生み出し、人々をハイパーカーに引き込んできた」

    「私は21年から始めたが、ELMSとWECの両方でこのLMP2カテゴリーがなければ、ファクトリードライブやトップクラスで走ることができる今の僕はなかっただろう」

    「ELMS(LMP2カーがレースできる場所)は今後も存在するし、若いドライバーたちにハイパーカー向けに学ぶ機会やチームを提供してくれることを願っている」