タグ: SUPER GT

  • SUPER GT | トヨタ、2020年の参戦体制を発表(GT500/GT300)

    SUPER GT | トヨタ、2020年の参戦体制を発表(GT500/GT300)

    トヨタは、2020年のSUPER GTの参戦体制を発表した。

    GT500クラスでは新たにGRスープラGT500を投入。株式会社トヨタカスタマイジング&ディベロップメント(TCD)を通じ、6チーム・6台に支援を行う。ドライバーは、昨年全日本F3を戦ったサッシャ・フェネストラズと宮田莉朋が新加入する。GT300クラスには、トヨタプリウスPHV2台、GRスープラ1台とLEXUS RC F GT3 4台が参戦する。

    GT500

    No. チーム名 車両名 ドライバー タイヤ
    14 TGR チーム ワコーズ ルーキー
    (TGR TEAM WAKO’S ROOKIE)
    WAKO’S 4CR GR Supra 大嶋 和也
    (Kazuya Oshima 日本)
    BS
    坪井 翔
    (Sho Tsuboi)
    19 TGR チーム ウェッズスポーツ バンドウ
    (TGR TEAM WedsSport BANDOH)
    WedsSport ADVAN GR Supra 国本 雄資
    (Yuji Kunimoto)
    YH
    宮田 莉朋
    (Ritomo Miyata)
    36 TGR チーム エーユー トムス
    (TGR TEAM au TOM’S)
    au TOM’S GR Supra 関口 雄飛
    (Yuhi Sekiguchi)
    BS
    サッシャ・フェネストラズ
    (Sacha Fenestraz)
    37 TGR チーム キーパー トムス
    (TGR TEAM KeePer TOM’S)
    KeePer TOM’S GR Supra 平川 亮
    (Ryo Hirakawa)
    BS
    ニック・キャシディ
    (Nick Cassidy)
    38 TGR チーム ゼント セルモ
    (TGR TEAM ZENT CERUMO)
    ZENT GR Supra 立川 祐路
    (Yuji Tachikawa)
    BS
    石浦 宏明
    (Hiroaki Ishiura)
    39 TGR チーム サード
    (TGR TEAM SARD)
    DENSO KOBELCO SARD GR Supra ヘイキ・コバライネン
    (Heikki Kovalainen)
    BS
    中山 雄一
    (Yuichi Nakayama)

    GT300

    No. チーム名 車両名 ドライバー タイヤ
    30 エー・ピー・アール
    (apr)
    TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 永井 宏明
    (Hiroaki Nagai)
    YH
    織戸 学
    (Manabu Orido)
    31 嵯峨 宏紀
    (Koki Saga)
    BS
    中山 友貴
    (Yuki Nakayama)
    52 埼玉トヨペット グリーンブレイブ
    (Saitama Toyopet Green Brave)
    GR Supra GT 吉田 広樹
    (Hiroki Yoshida)
    BS
    川合 孝太
    (Kohta Kawaai)
    35 パンサー アット チーム タイランド
    (Panther arto Team Thailand)
    arto RC F GT3 未定 YH
    未定
    60 エルエム コルサ
    (LM corsa)
    SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 吉本 大樹
    (Hiroki Yoshimoto)
    MI
    河野 駿佑
    (Syunsuke Kohno)
    96 ケーチューンズ レーシング
    (K-tunes Racing)
    K-tunes RC F GT3 新田 守男
    (Morio Nitta)
    DL
    阪口 晴南
    (Sena Sakaguchi)
    244 マックス レーシング
    (Max Racing)
    たかのこの湯 RC F GT3 久保 凜太郎
    (Rintaro Kubo)
    YH
    三宅 淳詞
    (Atsushi Miyake)
  • ホンダ | SUPER GT × DTM 特別交流戦 レポート

    ホンダ | SUPER GT × DTM 特別交流戦 レポート

    11月23(土)~24日(日)に、富士スピードウェイ(静岡県)でSUPER GT × DTM 特別交流戦が開催され、5台の2019年型NSX-GTが出走した。

    週末のスケジュールは、土曜日と日曜日の午前中に各レースの公式予選を、午後に決勝レースを一度ずつ行なうというもの。レースは55分間+1周で競われ、途中でピットストップを行ないタイヤ交換することが義務づけられたが、通常のシリーズ戦と違い、ドライバー交代はなく、一人のドライバーがスタートからフィニッシュまで走りきる。

    タイヤはDTMで用いられるハンコックタイヤを全車が装着。ただし、DTMで使用されるDRS、プッシュトゥパスは今回禁止とされた。なお、週末を通じて空模様は変わりやすく、2日間ともに午前中は雨で、午後は次第に天候が回復していく難しいコンディションでレースが行なわれた。

    土曜日の公式予選では#1 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴)がHonda勢のトップとなる3番グリッドを獲得。#17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大)が6番手でこれに続いた。

    午後2時30分過ぎにスタートが切られたときの天候は霧雨で、路面もうっすら湿った状況。このため大多数のチームはスリックタイヤを装着してレースに臨んだが、一部レインタイヤでスターティンググリッドに並ぶチームもあった。

    予選3番手のRAYBRIG NSX-GT(山本)はスタートして間もなく2番手にポジションを上げたが、コンディションにぴったりマッチしたセッティングを施したKEIHIN NSX-GT(塚越)がこれを猛追。レース前半にしてRAYBRIG NSX-GT(山本)を攻略して2番手に浮上する。レース終盤にはセーフティカーが導入され、通常のシリーズ戦とは異なるインディ方式のリスタートが行なわれたが、KEIHIN NSX-GT(塚越)とRAYBRIG NSX-GT(山本)はそれぞれのポジションを守ったままフィニッシュまで走りきり、KEIHIN NSX-GT(塚越)が2位、RAYBRIG NSX-GT(山本)が3位となってそれぞれ表彰台に上った。

    日曜日の公式予選では#16 MOTUL MUGEN NSX-GT(中嶋大祐)が予選トップタイムを記録したが、金曜のアクシデントにより車両を交換したことで、5グリッドダウンとなり、6番手からスタート。#64 Modulo Epson NSX-GT(ナレイン・カーティケヤン)は2番手、RAYBRIG NSX-GT(山本)は3番手、KEIHIN NSX-GT(塚越)が5番手からのスタートと、路面がやや湿ったコンディションの予選でHonda勢はいずれも好グリッドからのスタートとなった。

    ドライコンディションのもとスタートが切られた決勝レースでは、2周目の1コーナーでModulo Epson NSX-GT(カーティケヤン)がブレーキング競争を制してトップに浮上。3周目にはRAYBRIG NSX-GT(山本)が2番手、4周目にはMOTUL MUGEN NSX-GT(中嶋)が3番手、KEIHIN NSX-GT(塚越)が4番手となり、Honda勢がトップ4を独占した。

    しかし、レースは途中でセーフティカーが2度出動する波乱の展開となり、RAYBRIG NSX-GT(山本)はタイヤのパンクもあって一時は最後尾近くまで後退。26周目に起きた多重アクシデントではKEIHIN NSX-GT(塚越)と#8 ARTA NSX-GT(野尻智紀)がリタイアに追い込まれる。

    それでもModulo Epson NSX-GT(カーティケヤン)は粘り強く戦って優勝。一時は最後尾まで順位を落としたRAYBRIG NSX-GT(山本)も4位までばん回してレースを終えた。

    佐伯昌浩|株式会社本田技術研究所 Honda GT プロジェクトリーダー
    「長い準備期間を経てこのレースの開催にこぎ着けた関係者の皆さんにまずは感謝したいと思います。今シーズンはなかなか本来の実力を発揮できませんでしたが、今回は2回の公式予選がいずれもNSX-GTが得意とするダンプ・コンディション(路面が少し濡れた状態)だったため、上位グリッドからスタートできました。このためレースで優位に立つことができ、これが好成績に結びついたと考えています。2020年シーズンには新型のマシンを投入するので、ミッドシップのNSX-GTで戦うレースは今回が最後となりますが、第2レースではModulo Epson NSX-GT(カーティケヤン)が優勝して有終の美を飾ることができました。今シーズンの雪辱を果たすべく、研究所とチームが一丸となってこれまで努力してきたので、この結果にはとても満足しています。新型マシンを導入する2020年シーズンも皆さんのご期待に応えられるように全力を尽くしますので、今後もご声援をどうぞよろしくお願いします」

    塚越広大(第1レース:2位、第2レース:リタイア)
    「予選では他のマシンといい間合いをとることができず、決して理想的な状態でアタックができたわけではありませんでしたが、それでも6番手といいグリッドが手に入りました。決勝に向けては、セッティングをどうするかで悩んだものの、結果的にはドライとウエットの中間的な仕様を選び、レース前半で2番手までポジションを上げることができました。最終的に2位となって表彰台に上り、(DTMを主催するITR代表の)ゲルハルト・ベルガーさんからトロフィーを頂戴できたので、F1時代のベルガーさんに憧れていた僕にとってはとてもうれしい結果となりました」

    山本尚貴(第1レース:3位、第2レース:4位)
    「金曜日までマシンの感触はあまりよくなかったので、土曜日のレースで3位表彰台を獲得できて満足しています。第2レースでも、チームのエンジニアがトップグループで戦えるマシンを用意してくれたので、最後尾から4位まで追い上げることができました。第2レースでは一時トップ4を独占してNSX-GTの速さを証明できましたし、日本のエンジニアやドライバーのレベルが高いこともこれで明らかになったと思います。DTMとの交流戦に関してはまだ課題も残っていますが、こうしてすばらしい第一歩を踏み出すことができたので、これが無駄にならないよう、今後も関係者の皆さんとともに努力したいと考えています」

    ナレイン・カーティケヤン(第1レース:出走せず、第2レース:優勝)
    「Modulo Epson NSX-GTは木曜日に走り始めた当初から感触がよく、好成績を収められる手応えをつかみました。しかも、どんなコンディションでも速く、結果として第2レースで優勝できました。DTMに参戦するすばらしいドライバーたちと戦って優勝できたのですから、まるで夢がかなったような思いです。チームのエンジニアたちがハンコックタイヤにあわせたセッティングをまとめ上げてくれたことが勝因となりました。おかげで、Modulo Epson NSX-GTは走るたびに速くなり、決勝でも苦労することはありませんでした」

  • アウディ | SUPER GT × DTM 特別交流戦 レポート

    アウディ | SUPER GT × DTM 特別交流戦 レポート

    2019年11月23日(土)・24日(日)、富士スピードウェイで、SUPER GT×DTM特別交流戦が開催された。ドイツのDTMマシンと日本のSUPER GTマシンが戦うこの「ドリームレース」のレース1で、Hitotsuyama Racingとアウディジャパンのサポートを受けたアウディのカスタマーチーム WRT Team Audi Sportから参戦したブノワ トレルイエが、DTMドライバー最高位の6位、レース2ではAudi Sport Team Phoenix(アウディスポーツ チームフェニックス)のロイック デュバルが3位表彰台を獲得した。

    レース1:11月23日(土)
    トレルイエがステアリングを握るAudi RS 5 DTMは、レース終盤に導入されたセーフティカーを巧みに利用した。フレッシュタイヤを履いたトレルイエは、レース再開のローリングスタートで一気にポジションを上げ、DTM勢最高位の6位でフィニッシュラインを通過した。

    ルマン24時間レースで優勝経験があり、世界耐久選手権でもチャンピオンに輝いているトレルイエは、今回のレースに、アウディジャパンとHitotsuyama Racing(ヒトツヤマ レーシング)のサポートを受けたアウディのカスタマーチーム WRT Team Audi Sport から参戦。彼は、「最高のレースでした。Audi RS 5 DTMで参戦する最初のレースを本当に楽しむことができました。再スタート後は、素晴らしいペースで走行できました。3年のブランクがあったので、復帰後すぐにこのような結果を出せるとは思っていませんでした。」とコメントしている。

    予選で苦戦して13番グリッドからスタートした Audi Sport Team Rosberg(アウディスポーツ チーム ロズベルグ)のレネ ラストは、レース中盤には6番手までポジションを上げて、富士スピードウェイに集まった大観衆を沸かせた。しかし、その後タイヤの摩耗により、最終的に8位でチェッカーを受けた。

    Audi Sport Team Abt Sportsline(アウディスポーツ チームアプト スポーツライン)のマイク ロッケンフェラーは、トレルイエとの接触にもかかわらず、13位(DTM勢の3番手)でフィニッシュした。

    Audi Sport Team Phoenixのロイック デュバルは、雨の中で行われた予選で健闘し、2番グリッドを獲得した。しかし、デュバルは、ウォームアップ途中でスリップして、コースアウト。マシンに大きなダメージを負い、レースの欠場を余儀なくされた。デュバルのAudi RS 5 DTMは、日曜日のレース2の参戦のために修理された。

    レース2:11月24日(日)
    激しいいバトルとオーバーテイクが繰り広げられ、最終結果は写真判定となったこのレースは、富士スピードウェイに集まった大勢のファンを沸かせた。この日の主役の一人、アウディドライバーのロイック デュバル(Audi Sport Team Phoenix)は、レース序盤でパンクしながらも、センセーショナルな巻き返しを見せて表彰台を獲得した。

    Audi RS 5 DTMを駆るデュバルは、午前中に開催された雨の予選でポールポジションを獲得した。ドライコンディションとなった決勝レースで、元SUPER GTチャンピオンであるデュバルのマシンは、7周目に左リヤタイヤがパンクし、想定外のピットストップを強いられる。その後、デュバルは、合計3回導入されたセーフティカーの1回を使用して、別のタイヤ交換。この賢明な判断が功を奏して、最終ラップでは数多くのライバルをオーバーテイク。見事に3位でフィニッシュして、ファンから大きな声援を受けた。

    7周目にパンクしたときに、最後尾までポジションを落としたにもかかわらず、見事なパフォーマンスで表彰台を獲得したデュバルは、「何というレースでしょう!ドライコンディションでは、僕たちのマシンはSUPER GTのマシンほど速くなく、さらにレース序盤ではパンクしてしまいました。しかし、良いタイミングでセーフティカーが導入されたおかげで、なんとか巻き返すことができました。最後の2周は激しいバトルとなり、完全にサイドバイサイドの戦いとなりました。ここ富士には、素晴らしいショーを見せて、大観衆を楽しませるために来ました。その目的は達成できたと思います。今日は、素晴らしいレースができました」とコメントしている。

    このレース2では、マイク ロッケンフェラー(Audi Sport Team Abt Sportsline)が7位、レネ ラスト(Audi Sport Team Rosberg)が9位、ブノワ トレルイエ(WRT Team Audi Sport)が10位に入り、4台のAudi RS 5 DTMマシンが、すべてトップ10でフィニッシュした。現在DTMチャンピオンのレネ ラストは、レースの大半で表彰台争いをしていたが、富士の長いストレートエンドでパンクして、デュバルよりもさらに多くのタイムをロスし、ポジションを落としてしまいまった。

    Audi Motorsport代表 ディーター ガス
    「レース1では優勝争いに加わることはできませんでした。SUPER GTマシンは、私たちのマシンより速く、タイヤの摩耗も少なかったので、難しいレースを強いられました。それでも、トレルイエがDTM勢最高位でフィニッシュし、数多くのスリリングなバトルを展開しました。とくに、レース終盤のセーフティカー導入後は、見ごたえのあるレースとなりました。トレルイエのパフォーマンスには、たいへん満足しています。彼は、レースの最後にタイヤのアドバンテージを有効に利用しました。 またレース2では、数多くのアクシデントが発生し、非常にエキサイティングなレースとなりました。タイヤの問題が発生したにもかかわらず、非常に良い結果を残すことができました。最終ラップでのマルコ ウィットマンとデュバルの戦いは、センセーショナルとしか言いようがありません。私にとって、彼の走りは2位に値するものでした。1秒のペナルティを課した決定は理解に苦しみます。今回の富士特別交流戦は、Class 1(クラス1)にとって完璧なプロモーションとなりました。今後は、ベルギーのゾルダーで2020年4月に開催されるDTMシーズンの開幕戦に向けて準備に入ります。もちろん、次の「ドリームレース」も楽しみにしています。今週末のレースで、闘争心に火がつきました」

  • レクサス | SUPER GT × DTM 特別交流戦 レポート

    レクサス | SUPER GT × DTM 特別交流戦 レポート

    富士スピードウェイでSUPER GTとDTM(ドイツツーリングカー選手権)の特別交流戦「Dream Race」がついに実現。日本と欧州のマニュファクチャラー、トップドライバーによる共演が日本で初めて行われた。23日(土)のレース1はKeePer TOM’S LC500 37号車を駆るニック・キャシディがポール・トゥ・ウィンでこの歴史的な初レースを制した。24日(日)のレース2はセーフティカーが3度も入る大荒れのレースとなり、37号車の平川亮がLEXUS勢最上位8位に終わった。

    11月22日(金)から24日(日)にかけて、静岡県の富士スピードウェイで「AUTOBACS 45th Anniversary presents SUPER GT x DTM 特別交流戦」が開催された。日本を中心にアジアで戦われているSUPER GTのGT500クラスと、ドイツを中心に欧州を転戦し戦われているDTMは、共に高い人気を誇る、世界トップクラスのGT車両によるレースカテゴリーで、以前より技術規則の共通化を図ってきた。そしてついに今年、ほぼ同一の規則に準拠する車両となった2シリーズが、お互いにスポット参戦する交流戦が実現。10月には先んじてドイツ・ホッケンハイムで行われたDTM最終戦にSUPER GT車両が出場し、そしてこの週末、日本で初めて、SUPER GTとDTMが同じレースを戦う「Dream Race」が行われることとなった。

    車体主要部分となるモノコックやエンジンの規則は同じだが、それ以外に細かい規則の違いがあるこの2シリーズが戦うにあたり、今大会に向けたルールのすりあわせが行われ、タイヤはDTMで用いられているワンメイクの、日本とは異なるものを使用。レースは1人で戦うスプリントであるDTMにあわせて、ドライバー交代無し、タイヤ交換義務ありの55分+1周のスプリントレースを土曜、日曜にそれぞれ実施。2人で戦うSUPER GTドライバーは土・日に分かれて出走することとなった。

    SUPER GT勢にとっては未知のタイヤ、DTM勢にとっては未知のコースということもあり、21日(木)より練習走行を実施。21日(木)はドライ、22日(金)はヘビーウェットでの走行となり、各チームSUPER GTとは全く異なるタイヤ特性に苦しみながらもデータ収集とセッティング作業を行った。

    レース1
    23日(土)はレース1の予選と決勝を実施。午前9時25分より、20分間で行われた予選は、まだ軽い雨が残る中、ウェット路面で行われた。慣れないタイヤ、しかもウェットという難コンディションだったが37号車のキャシディが速さを見せポールポジションを獲得。WedsSport ADVAN LC500 19号車の坪井翔が9番手、au TOM’S LC500 36号車の関口雄飛が10番手、チャンピオンカーであるWAKO’S 4CR LC500 6号車の山下健太が11番手。富士マイスター立川祐路のZENT CERUMO LC500 38号車は15番手、DENSO KOBELCO SARD LC500 39号車の中山雄一は17番手グリッドから決勝に臨むこととなった。

    午後2時半、レース1決勝は、濡れた路面が乾きかけているというタイヤ選択の難しいコンディションだったが、後方の2台を除いてほとんどがスリックタイヤで臨んだ。

    ローリングスタートながら、通常とは異なる、車間をぴったりと詰めた「インディ方式」でスタートが切られ、世界最高峰のモンスターGT車両が密集したまま4ワイド、5ワイドでTGRコーナー(1コーナー)へと進入。大迫力のスタートながらトップドライバーのテクニックによりアクシデントはなく、ポールポジションのキャシディは首位をキープ。序盤から後方を引き離して行った。その後方では坪井、山下、関口の3台のLEXUS LC500によるサイド・バイ・サイドの4位争いとなり、各所で迫力の接近戦が繰り広げられた。

    中盤、義務づけられたピット作業では、関口が隣のピットに同じタイミングで入ってきた車両により行き場を失いタイムロス。大きく順位を落としてしまった。

    キャシディの首位独走は続き、終盤には2位との差を8秒まで広げましたが、残り8分となったところでピット出口に停まってしまった車両排除のためにセーフティカーが導入。各車のマージンは帳消しとなり、再び密集した「インディスタート」で残り2分を切っての再スタート。首位のキャシディは後続からの猛追を受けるも逃げ切り、トップでチェッカー。歴史的な一戦での最初のウィナーに輝いた。

    再スタートでジャンプアップを果たした関口と、坪井、山下が再び三つ巴のバトルを繰り広げ、山下が4位、坪井が5位フィニッシュ。関口は7位、立川が9位、中山雄一が16位でチェッカーを受けた。

    レース2
    24日(日)は朝方まで降った雨により、午前9時からの予選はウェットコンディションで行われた。各車一旦タイムを出してピットインし、タイヤを交換して再アタック。しかし、LEXUS勢はタイムをのばすことができず、37号車の平川が9番手、38号車石浦が10番手、36号車中嶋一貴が11番手。19号車の国本が14番手、39号車コバライネンが16番手、6号車大嶋は20番手と後方グリッドから追い上げを図ることとなった。

    その後天候は急激に回復。昼には強い日差しで気温も20度を超え、暖かさを感じるほどとなり、路面はほぼドライコンディションとなった。決勝レーススタート時には雲がかかり始め、風も強まってやや涼しくなったものの、気温21度、路面温度21度という11月末としては暖かな中で、午後2時30分にレース2のスタートが切られた。

    再び超接近「インディスタート」から3台、4台が並んだままTGRコーナーへと進入する激しいバトルの中、LEXUS勢は最上位の平川が8位へとひとつポジションをアップした。

    この日はタイヤバースト車両により9周目にセーフティカーが導入。中盤にもタイヤバーストが発生し2度目のセーフティカーが導入された。この2度目のセーフティカーからの再スタート直後には、コカコーラコーナー、そして13コーナーで接触によるアクシデントが発生。この多重クラッシュには、中団グループを形成していた5台のLEXUS LC500が巻き込まれ、38号車と36号車はダメージが大きくそのままレースを終えることとなってしまった。

    このアクシデントで3度目のセーフティカーが導入。レースは55分を経過し、最後の1周という超スプリントでの再スタートが、インディ方式ではなく通常の形で切られた。LEXUS勢では唯一無傷で生き残った37号車の平川が8位でフィニッシュ。大荒れとなったレース2で無事シングルフィニッシュを果たした。

    KeePer TOM’S LC500 37号車 ドライバー ニック・キャシディ:
    歴史的な交流戦の最初のレースで勝つことができ大変嬉しいです。2つのカテゴリーの交流戦という、夢の実現は我々にとっても素晴らしいことですし、将来はもっとこのような機会が増えることを願っています。回数を重ねていけば、もっと激しいバトルができると思います。レースフォーマットもいつもとは全く違いましたが、楽しめました。DTMはヨーロッパでF3を走っていた頃からよく見ていましたし、目標でもありました。素晴らしいドライバーやマニュファクチャラーによる選手権ですし、そのDTMとの交流戦で勝てて最高の気分です。

  • NISMO | SUPER GT × DTM 特別交流戦 レポート

    NISMO | SUPER GT × DTM 特別交流戦 レポート

    SUPER GTとドイツツーリングカー選手権(DTM)との特別交流戦「SUPER GT × DTM Dream Race」が富士スピードウェイで11月23日・24日の2日間にわたって開催された。

    2つのシリーズの相互の発展を目指し、車両規則の統合に向けて話し合いが始まってから10年。いよいよSUPER GTのGT500クラスとDTMのマシンが日本で戦うこととなった。今大会は、GT500クラスについてはレース1とレース2をそれぞれ別のドライバーが出走することになる。

    #3 GT-Rはフレデリック・マコヴィッキが、#12 カルソニック IMPUL GT-Rは佐々木大樹が、#23 MOTUL AUTECH GT-Rはロニー・クインタレッリが、#24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-Rはヤン・マーデンボローがレース1に出走した。

    レース1
    レース1で、日産勢は#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rのフレデリック・マコヴィッキが11位でチェッカーを受けた。

    午前9時25分から20分間で行われた公式予選は、少し強めの向かい風が吹くコンディション。細かい霧のような雨も降ったりやんだりで、ウェットタイヤを装着して各車がコースインしていった。アクシデントもなくセッションは進み、GT-R勢では#23 GT-Rが4位につけた。クインタレッリは何度かピットインを行い、セッション終盤にタイムを削ってポジションアップ。同じく終盤にタイムを縮めた#24 GT-Rのマーデンボローが7位、序盤にアタックした#3 GT-Rのマコヴィッキが8位と続き、#12 GT-Rの佐々木は12位となった。

    決勝レースは、55分+1周というDTMスタイルのスプリントレースで、午後2時32分にスタート。スターティンググリッドに向かうレコノサンスラップ中に、予選2位の#28 アウディがクラッシュしてしまい、GT-R勢は実質1ポジションアップの状態でスタートとなった。通常のGTレースよりも間隔を詰めた2列縦隊での「インディスタイル」のスタートで、オープニングラップの1コーナーには、21台のマシンが一気になだれ込む。その中で、#23 GT-Rが1台のマシンをかわして2番手に、#3 GT-Rも6番手にポジションを上げた。

    オープニングラップで勢いを見せた#23 GT-Rだが、2周目からは周りに比べペースが上がらずに、徐々にポジションを下げていった。5周目には、#99 アウディのマイク・ロッケンフェラー、#33 アウディのレネ・ラストといったDTM勢に迫られ、なんとかしのいでいたものの8周目に#33 アウディの先行を許し8番手に。しかし#23 GT-Rは#33 アウディに食らいつき、13周目の1コーナーには後ろに続いていた#38 LC500も含めた3ワイドで1コーナーへ飛び込むなど、見せ場を作った。その後、15周を終えて#23 GT-Rと#3 GT-Rは同時にピットイン。タイヤ交換後にコースへと復帰した2台だったが、#23 GT-Rは1コーナーでコースアウトしてしまった。すぐにコースに戻った#23 GT-Rは、自己ベストラップを連発して挽回を目指した。一方、#3 GT-Rはタイヤ交換をスムーズに終えたもののスタートに手間取り、暫定19位でコースに復帰。翌周にピット作業を行った#12 GT-Rとポジション争いを展開。いったんは#12 GT-Rが先行し、さらに順位を上げていったが、29周目のホームストレートでマシントラブルが発生し、コースサイドにマシンを止めることに。#12 GT-Rを回収するため、残り時間が約7分、トップの車両が30周目を周回中にセーフティカー(SC)が導入された。レースは残り2分でリスタート。スタート時と同様の間隔を詰めたインディスタイルの再スタートを16位のポジションで迎えていた#3 GT-Rは、スタート直後の混乱をうまく切り抜け11位に順位を上げた。レースは35周でチェッカーとなり、#3 GT-Rは11位。#23 GT-RはSCラン後のリスタートでポジションを下げ、12位となった。#24 GT-Rは17位だった。

    フレデリック・マコヴィッキ
    「予選で1発のタイムを出すのはうまくいきましたが、決勝レースでのタイヤマネージメントはとても難しかったです。マシンのバランスがあまり良くなかったので、タイヤにかかる負荷も大きかったのだと思います。今日のレースはこの点がとても大きかったです。日産勢の中ではベストなリザルトですが、もっといい結果を望んでいたので残念ですね。明日はチームメイトの平手選手のレースですが、いい結果になるように頑張ってほしいです」

    レース2
    レース2は、3度のセーフティカーランの末、ラスト1周は超スプリントバトルとなった。日産勢は#23 MOTUL AUTECH GT-Rの松田次生が11位でチェッカーを受けた。

    前日の夜まで雨が降り続き、この日の朝はウェットコンディション。霧が立ち込める場面もあったが、午前9時からの公式予選はクリアな視界の中で行われた。20分間のセッションで、#23 GT-Rの松田が17番グリッド、#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rの平手晃平が18番グリッド、#12 カルソニック IMPUL GT-Rのジェームス・ロシターが19番グリッド、#24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-Rの高星明誠が21番グリッドとなった。

    昼間は強い日差しがふりそそぎ、蒸し暑さを感じるほどだったが、レース2のスタート進行が始まる午後1時半過ぎには、鉛色のどんよりとした雲がたちこめるように。ただ、雨が落ちてくるようなことはなく、決勝レースはドライコンディションでスタートした。

    前日のレース1同様、インディスタイルのスタート方式でオープニングラップから随所で3ワイド、4ワイドバトルに。日産勢も、#3 GT-Rの平手と#24 GT-Rの高星が接戦をすり抜けてポジションアップを果たす。#23 GT-Rの松田と#12 GT-Rのロシターは後方に下がってしまった。9周目に、コース上に落ちた他車のパーツを回収するためにセーフティカー(SC)が導入された。SCランはすぐに解除となり、12周目にリスタートが切られる。このリスタートを活かしてポジションアップしたのが#24 GT-Rの高星。#23 GT-Rの松田もポジションを上げた。

    レースの中盤、14周目を迎えるころから、義務付けられてるタイヤ交換のためにピットに戻ってくるマシンが現れ始める。#23 GT-Rは15周目、#3 GT-Rは16周目、#24 GT-Rは18周目、#12 GT-Rは20周目にピットイン。その直後、21周目に2度目のSCが導入された。これもコース上の破片を回収するためだったが、回収範囲が広かったためにSCランが長引き、リスタートが切られたのはレース残り時間が10分を切った時。このリスタートでポジションアップを狙う各車のバトルは白熱し、様々なところで接触アクシデントが連発する。#12 GT-Rはシングルフィニッシュ圏内までポジションを上げていたが、コースの最終セクションでアクシデントに遭い、マシンにダメージを負って、1コーナーのコースサイドにマシンを止めることとなった。また#3 GT-Rも別の場所で他車と接触。ピットに戻り、そのままレースを終えることになった。

    レースはすぐに3度目のSCランに。既定の55分を過ぎたところでSC車両が隊列から離れ、レースはファイナルラップでの超スプリントの戦いになった。#23 GT-Rは接近戦の中で2つポジションを下げてしまい、11位でチェッカー。#24 GT-Rが12位に続いた。

    松田次生
    「スプリントで距離はいつもより短いですが、精神的にはとても大変でした。今回は何度もSCが入ってリスタートになって、そのたびにみんなヒートアップしていくのが分かりました。インディスタイルのリスタートはサバイバルでしたね。レース全体では、昨日のロニー選手のレースからのフィードバックも良かったし、木曜日の走行セッションでロングランのチェックをできたのも大きかったですね。久々にレースができたなという気持ちもあります。応援ありがとうございました」

  • SUPER GT × DTM 特別交流戦 | レース2はN.カーティケヤンが勝利

    SUPER GT × DTM 特別交流戦 | レース2はN.カーティケヤンが勝利

    SUPER GTのGT500マシンとDTM(ドイツツーリングカー選手権)マシンによるドリームレース『AUTOBACS 45th Anniversary presents SUPER GT×DTM 特別交流戦』のレース2が11月24日(日)に富士スピードウェイで開催され、ナレイン・カーティケヤン(NAKAJIMA Racing)が優勝した。

    2位にはロイック・デュバル(BMC Airfilter Audi RS5 DTM)、3位にはマルコ・ウィットマン(BMW M4 DTM)が続いたが、デュバルに1秒加算ペナルティが科せられ、順位が入れ替わった。

    日本人の最高位は山本尚貴(RAYBRIG NSX-GT)の4位、小林可夢偉(BMW M4 DTM)が5位に続いた。

    レースは残り8周で複数台が絡むクラッシュが発生。SUPER GTの5台がリタイアし、残り1周のスプリントレースとなった。

    Po. No. Class Car Driver
    1 64 SUPER GT Modulo Epson NSX-GT N.カーティケヤン
    2 28 DTM BMC Airfilter Audi RS5 DTM L.デュバル
    3 11 DTM BMW M4 DTM M.ウィットマン
    4 1 SUPER GT RAYBRIG NSX-GT 山本尚貴
    5 0 DTM BMW M4 DTM 小林可夢偉
    6 16 SUPER GT MOTUL MUGEN NSX-GT 中嶋大祐
    7 99 DTM Akrapovic Audi RS5 DTM M.ロッケンフェラー
    8 37 SUPER GT KeePer TOM’S LC500 平川亮
    9 33 DTM Audi Sport RS5 DTM R.ラスト
    10 21 DTM Audi Sport Japan RS5 DTM B.トレルイエ
    11 23 SUPER GT MOTUL AUTECH GT-R 松田次生
    12 24 SUPER GT リアライズコーポレーション ADVAN GT-R 高星明誠
    13 4 DTM BMW M4 DTM A.ザナルディ
    14 39 SUPER GT DENSO KOBELCO SARD LC500 H.コバライネン
    15 19 SUPER GT WedsSport ADVAN LC500 国本雄資
    16 6 SUPER GT WAKO’S 4CR LC500 大嶋和也
    17 12 SUPER GT カルソニック IMPUL GT-R J.ロシター
    18 3 SUPER GT CRAFTSPORTS MOTUL GT-R 平手晃平
    19 36 SUPER GT au TOM’S LC500 中嶋一貴
    20 38 SUPER GT ZENT CERUMO LC500 石浦宏明
    21 17 SUPER GT KEIHIN NSX-GT 塚越広大
    22 8 SUPER GT ARTA NSX-GT 野尻智紀
  • 柿元邦彦 NISMOアンバサダー SUPER GT × DTM 特別交流戦を語る

    柿元邦彦 NISMOアンバサダー SUPER GT × DTM 特別交流戦を語る

    柿元邦彦 NISMOアンバサダーが、SUPER GT × DTM 特別交流戦について語った。

    「ドイツツーリングカー選手権(DTM)とSUPER GTの規則の統合については、2010年頃から話し合いが始まりました。ドイツと日本の両レースが規則を統合すれば、お互いのレースに出られる可能性が生まれるし、またコストダウンを図れる。そういった目的があって進んだ「CLASS1」は、DTMは2019年から、そしてSUPER GTではエンジンや空力面の開発領域が少し異なる「CLASS1+α」が2020年から採用されることになります」

    「理想としていたコスト削減についてはこれで成り立ちますが、お互いのレースに出ているマシンが参戦しあうというのは難しいこと。一昨年にデモ走行を行い、今年の10月にはGTマシンが3台、ホッケンハイムでのDTM最終戦にゲスト参戦しましたが、今回はDTMマシンが日本にやってきます」

    「2つのカテゴリーは、そもそもレースフォーマットが大きく違います。まず、タイヤはDTM側がハンコックタイヤのワンメイクに対し、SUPER GTはマルチブランド。そして、DTMはスプリントレースで、SUPER GTはセミ耐久です。また、DTMではCLASS1車両だけでレースが行われますが、SUPER GTでは速さの違うGT300クラスのマシンと混走するという違いもありますね。これだけ違う2つのレースがお互いに交流し、一緒に走るというのは非常に意味のあることだと考えます」

    「今回の特別交流戦は、使用するタイヤはハンコックでワンメイクになります。レースフォーマットは、55分+1周。土曜日と日曜日にそれぞれ予選と決勝を行います。DTM側はスプリントレースですから、耐久レースに必要な設備を、この交流戦に合わせて準備するのはとても難しいので、合理性を考えこのようなフォーマットになりました。いっぽう、DTMで使用されているDRSやプッシュトゥパスといった、オーバーテイクをするためのシステムは使用できないことになっています」

    「55分+1周というレースフォーマットは、日本ではあまりないので見るほうも戸惑うかもしれませんね。例えば、残り15分あると思っても、セーフティカーが入ったりすれば、そのままゴールする可能性もあり得ます。また1回のタイヤ交換が義務付けられていますが、やり方が通常のGTと違っていますし、ドライバー交代もありません」

    「いつもセミ耐久で300km、500kmという距離を走っているGTマシンですが、スプリントレースではいつもと違う戦いを見せることでしょう。しかも、土曜日と日曜日で2回レースがあるので、いつもの2倍楽しめます。また、アウディやBMWが一緒に走るというのも見ていて面白い点だと思います。アウディやBMW、ドイツ車のファンの皆さんも、富士スピードウェイに来ると思いますし、新しいレースファンとの交流も楽しんでいただけるのではないでしょうか」

    「レース展開は全く予想できませんが、各チームとも、ファンの皆さんに楽しんでもらえるよう一生懸命戦っていきますので、ぜひ応援してください」

  • SUPER GT × DTM 特別交流戦 | ドリームレースが遂に開催!

    SUPER GT × DTM 特別交流戦 | ドリームレースが遂に開催!

    SUPER GTのGT500マシンとDTM(ドイツツーリングカー選手権)マシンによるドリームレース『AUTOBACS 45th Anniversary presents SUPER GT×DTM 特別交流戦』が11月22日(金)、23日(土)、24日(日)に富士スピードウェイで開催される。

    GT500の3メーカー+DTMの2メーカーの計22台が激突するSUPER GT×DTM 特別交流戦には、DTMのチャンピオンやF1、GT500で活躍したゲストドライバーも参戦し、SUPER GTのシリーズ戦とはひと味違うDTMライクなスプリントレースが展開される。

    ■DTMドライバーには今季チャンピオンだけでなく豪華なゲストが参戦
    SUPER GT×DTM 特別交流戦にはGT500クラスのレギュラーチーム、15台が揃ってエントリー。DTMからは7台のマシンが参戦。Audi RS 5 DTMの4台、BMW M4 DTMの3台がGT500マシンと対決するために来日する。

    またDTMドライバーのラインナップも豪華だ。まずは今季のDTMを初参戦ながら16戦6勝でシリーズ制した新鋭、レネ・ラスト(No.33 Audi Sport RS 5 DTM)は勿論優勝候補に挙げられる。彼と、今季のGT500覇者となった大嶋和也や山下健太(No.6 WAKO’S 4CR LC500)とのバトルは注目だ。そしてAudi陣営にはGT500で王者経験をもつ懐かしい顔が2人。2010年にHonda HSV-010 GTでGT500の王者になったロイック・デュバル(No.28 BMC Airfilter Audi RS 5 DTM)。2008年にNISSAN GT-RでGT500を制し、その後はAudiワークスとして3度のル・マン24時間制覇を成し遂げたブノワ・トレルイエ(No.21 Audi Sport Japan RS 5 DTM)が富士に帰ってくる。さらに2013年のDTMチャンピオンで、今季ランキング4位のマイク・ロッケンフェラー(No.99 Akrapovic Audi RS 5 DTM)の走りにも期待がかかる。

    一方のBMW陣営では、DTMで2014年と2016年にチャンピオンを獲得し、今季はランキング最上位の3位につけたマルコ・ヴィットマン(No.11 BMW M4 DTM)が参戦。そして驚きのゲストドライバーが2人。まずはF1で活躍しインディではチャンピオンとなったアレッサンドロ・ザナルディ(No.4 BMW M4 DTM)。彼はレースの事故で両足を失うが、両腕だけで走ることができるBMWマシンでWTCCに参戦して表彰台に上った強者だ。以前にDTMへもゲスト参戦しているだけに走りも楽しみである。

    そして、なんと昨年のGT500でLC500を駆り第4戦で優勝した元F1ドライバーの小林可夢偉がNo.00 BMW M4 DTMでサプライズ参戦。DTMマシンはまったく初めてではあるが、GT500の経験、鈴鹿10時間耐久レースではメルセデスAMG GT3を乗りこなすなど、マシンを問わずに速さを発揮するだけに要注意ドライバーであろう。

    ■いつものSUPER GTとはひと味違うDTMスタイルのレースフォーマット
    今回のSUPER GT×DTM 特別交流戦はSUPER GTのシリーズ戦とは違い、スプリントレースのDTMのレースフォーマットを基本に行われる。これはレース1(23日・土曜)とレース2(24日・日曜)にそれぞれ予選と決勝レース(55分+1周)が行われる。タイヤ交換を伴うピットインは義務付けられるが、ドライバー交代、給油はなし。GT500チームは基本的にはレース1とレース2で別のドライバーとなる(No.1 RAYBRIG NSX-GTの山本尚貴とNo.17 KEIHIN NSX-GTの塚越広大は2レースとも走行)。

    DTMのパッシングアイテムであるDRS(ドラッグ・リダクション・システム:リアウイングの角度を変えてスピードを上げる)とプッシュ・トゥ・パス(一時的に燃料流量が増やせるオーバーテイク・システム)は使用不可。もちろん、ウェイトハンディはなしだ。タイヤだが、SUPER GTでは通常チームごとにタイやメーカーを選べるが、今大会はDTMがシリーズで使用するハンコックタイヤのワンメイクとなる。

    ■まったく読めないレース展開。GT500でも思わぬドライバーが大活躍!?
    このようにGT500レギュラーチームにとってもレース方式が違い、タイヤが違うと富士で開催という以外に、大きなアドバンテージがない状況だ。富士という地の利も、GT500経験の小林可夢偉やトレルイエ、デュバルにとってはないも同然。それだけにレース展開も優勝候補もまったく予測不可能だ。

    特にハンコックタイヤでの富士のレースはGT500ドライバー全員が未知数。21日(木)、22日(金)に行われるテスト走行と公式練習だけでマシンセットを決めなければならない。それ故、ドライバー個々の的確なセッティング能力がいつも以上に問われることとなる。この点でDTMの最終戦に参戦してきた松田次生/ロニー・クインタレッリ(No.23 MOTUL AUTECH GT-R)と平川 亮/ニック・キャシディ(No.37 KeePer TOM’S LC500)はおもしろい存在になりそう。ただ、2人が走るSUPER GTに比べて1人1レースの今大会は「自分に合ったマシンにできるから、とても楽しみ」と言うドライバーもおり、自分好みのセッティングで、若手など意外なドライバーが大活躍というシーンもあるかも。このようにSUPER GT×DTM 特別交流戦は、SUPER GTシリーズ戦とは違う様相のレースとなりそうだ。

  • トヨタ 豊田章男 社長:LEXUSでのSUPER GT最終戦を終えてコメント

    トヨタ 豊田章男 社長:LEXUSでのSUPER GT最終戦を終えてコメント

    トヨタ自動車の豊田章男社長が、SUPER GTでのレクサスでの最終戦を終えてのコメントを発表した。

    2006年からトヨタはレクサスでSUPER GTへの参戦を続けてきたが、今シーズン限りで一旦終了し、来季からはトヨタ GRスープラでの参戦を開始する。

    「2006年より14年間続けてまいりましたLEXUSでのSUPER GT参戦が本年で一旦休止となります。応援いただいたLEXUSファンの皆さま、熱い声援を送り続けてくださりありがとうございました」

    「LEXUSを数々の勝利に導き、SC、RC F、LCを強いクルマに育ててくださったドライバー、メカニック、エンジニア、チームメンバーの皆さま、そしてスポンサーの皆さまにも、本当に感謝しております」

    「2006年、舘さん率いるトムスが、寿一とアンドレを擁してLEXUS参戦初シーズンにチャンピオンを獲得してくれました」

    「その後も、SCの最終年にはセルモ…、RC Fの最終年にはサード…それぞれの名門チームがチャンピオンで節目を飾ってくれました」

    「2011年からはプライベーターチームのバンドウも参戦しました。苦しみながらも成長を続け、チーム力を高め、2016年には初勝利をおさめるなど名門チームが居並ぶ中、新しい力でチームLEXUSに貢献してくれました」

    「そしてLEXUS最終年となった今年、監督に転身した寿一が引っ張ったチーム ルマンがトムスと最後の最後まで死闘を繰り広げLEXUSの有終の美を飾ってくれました」

    「チームルマンは、昨年、山田エンジニアの急逝もあり、本当に辛い中で戦い続けてきたチームでもありました。今年、チャンピオンを獲ってくれて、本当に良かったと思います」

    「ドライバーの大嶋選手、山下選手、おめでとう。阿部エンジニアをはじめチームのみなさんも、おめでとう」

    「トムスのキャシディ選手、平川選手も素晴らしい戦いをありがとう。37号車チームのみなさん、チームチャンピオン獲得おめでとう。(キャシディ選手はスーパーフォーミュラチャンピオンもありがとう。)」

    「SUPER GTでのLEXUSの戦いは、これで一旦終わりますが、チームLEXUSとしていっしょに戦ってくれた6台は来年からGRスープラでSUPER GTを戦い続けてまいります。
    ファンの皆さま、引き続き、応援よろしくお願いいたします」

    「そして…日産、ホンダの皆さま、来シーズンも素晴らしいレースを繰り広げSUPER GTを、そしてモータースポーツを、もっともっと盛り上げていきましょう。
    引き続き、よろしくお願いいたします」

  • SUPER GT | 最終戦 予選:au TOM’S LC500が今季2度目のポール獲得

    SUPER GT | 最終戦 予選:au TOM’S LC500が今季2度目のポール獲得

    2019のSUPER GT第8戦(最終戦)『MOTEGI GT 250km RACE』の予選が11月2日(土)に栃木県のツインリンクもてぎで行われた。GT500クラスはNo.36 au TOM’S LC500(中嶋一貴/関口雄飛)が、今季2度目のポールポジションを獲得。ランキングトップのNo.6 WAKO’S 4CR LC500(大嶋和也/山下健太)は予選2位と明日の決勝を最前列の好位置からスタートする。GT300クラスはNo.720 McLaren 720S(荒聖治/アレックス・パロウ)が初のクラスポールポジションとなった。

    2019年のシリーズ締めくくりとなる第8戦「MOTEGI GT 250km RACE」は公式予選を迎えた。この最終戦でドライバータイトルの権利を残しているのは、No.6 WAKO’S 4CR LC500(大嶋和也/山下健太:70ポイント)、No.37 KeePer TOM’S LC500(平川 亮/ニック・キャシディ:63ポイント)、そしてNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ:49.5ポイント)の3台のみ。この日午前中に行われた公式練習でも、この3台がトップ3のタイムを記録。1年の最終目標であるタイトルを目指し、まずはこの公式予選でポールを獲るという意気込みから、各チームとも大いに士気が上がっている。

    天候は午前の公式練習と同じく快晴。GT300クラスの予選Q1に続いて、GT500クラスの予選Q1(15分間)が午後2時20分にスタートした。本来Q1は全15台が走るが、No.12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/ジェームス・ロシター)は、公式練習でエンジントラブルが発生。エンジンを乗せ換える大がかりな修理を行ったため、結局予選には間に合わず出走できなかった。

    GT500クラスのQ1は、いつものように路面状況の良い終盤に1周のタイムアタックを決めるため、前半は誰もコースには出ない。残り8分30秒を切り、真っ先にピットを出たのは現在ランキングトップのNo.6 WAKO’S 4CR LC500(大嶋和也/山下健太)の大嶋。これに続いて各車が続々とコースイン。まずは3周目にアタック・ラップに入ったNo.1 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン)のバトンが、1分37秒546のタイムでトップに立つ。

    この1号車のタイムを打ち破ったのが、No.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)の松田で1分36秒353。それに続く2番手にはNo.64 Modulo Epson NSX-GT(ナレイン・カーティケヤン/牧野任祐)の牧野が1分37秒064)が入るものの、6号車が1分36秒977のタイムで2番手を奪った。さらに各車が1分36秒台にタイムアップをしていき、2番手以降は大きくシャッフルするも、23号車はそのポジションを不動のものとして、まずはQ1をトップで通過した。

    2番手にはNo.37 KeePer TOM’S LC500(平川亮/ニック・キャシディ)の平川。3番手にはNo.38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明)の石浦、そしてNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也)の野尻が4番手で通過した。6号車はさらにタイムを削ったものの7番手。だがしっかりとQ1通過を果たした。

    LC500が参戦最後のシリーズ戦でフロントロウを独占する
    午後3時3分、NISSAN GT-R NISMO GT500が1台、LEXUS LC500が4台、Honda NSX-GTが3台によるGT500クラスのQ2(10分間)がスタートした。Q1同様に前半は誰も動かず、残り6分で最初にNo.6 WAKO’S 4CR LC500(山下健太)がコースイン。そこから各車がピットを離れる。そこでアクシデント発生。No.8 ARTA NSX-GT(伊沢拓也)が途中ペースダウン。アタックをすることなく、コース外にマシンを止めてしまった。

    残り時間2分を切って、まずタイムを出したのが、No.23 MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ)で1分36秒128。続いてNo.38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路)が1分36秒993で1、2番手に。だが、2番手のポジションはNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/1分36秒430)、No.37 KeePer TOM’S LC500(ニック・キャシディ/1分36秒228)と入れ替わっていく。ここでチェッカーフラッグが出されて、23号車がタイトルに可能性を残すポールポジションかと思われた。

    だがチェッカーラップでNo.36 au TOM’S LC500の関口雄飛が1分35秒964を記録して、最後でトップを奪い去った。すでにアタックを終えていた23号車にはなすすべはなかった。No.36 au TOM’S LC500(中嶋一貴/関口雄飛)は、今季第3戦鈴鹿以来のポールポジションだ。さらに6号車の山下が1分35秒999で2番グリッドを獲得。これがシリーズ戦最後の予選となるLEXUS LC500がフロントロウ(決勝レース最前列)を独占することになった。

    現在、ドライバーランキングでトップのNo.6 WAKO’S 4CR LC500(大嶋和也/山下健太)は予選2位。決勝でこのままのポジションでゴールすれば、他に関係なくタイトルを決めることができる。ポールポジションが獲れず23号車がタイトルの権利を失ったため、唯一6号車のライバルになるNo.37 KeePer TOM’S LC500(平川 亮/ニック・キャシディ)は予選4位。決勝では6号車の前に出ることが必須になる。最終戦もてぎ、運命の決勝レースは明日11月3日の午後1時30分にスタートが切られる。

    GT500
    No.36 au TOM’S LC500
    中嶋 一貴
    朝の公式練習は気温の低い状況でしたが、走り始めからクルマの調子は悪くはなくて、タイヤ選択にも不安はありませんでした。予選ではQ1に向けてやったことがあまりうまくいかなかったので、話し合ってQ2に向けてセッティングを変更しました。でも、結果を見ればそれがうまくいったようです。(僕が走った)Q1の感触では「ポールポジションは遠いかな」という印象だったんですが、(関口雄飛が)そこをうまく走らせてくれたので、見ていて非常に盛り上がりましたね。僕らは残念ながらチャンピオン争いと関係ないところにいますが、LEXUS LC500同士の戦いになったので、僕らも周りを気にすることなくやりたいなと思います。勝てるところはしっかり勝とうと思っているので、それを達成して帰りたいです。僕らは勝つつもりできていますし、そのためにも良いポジションだと思うので、僕らは僕らのレースをするだけだと思います。

    関口 雄飛
    Q1で中嶋(一貴)選手が走ったときに、トップとの差が結構あったので「今日は厳しいかな」と思いました。でも“できることはやろう”と常に思っているので、中嶋選手とエンジニアと監督とで話し合ってQ2のセッティングを変更していったんですが、それがうまく行きました。Q1ではオーバーステアでしたが、(自分が走ったQ2では)それがうまく解消されていました。僕らはチャンピオン争い関係ないんで、できるだけチャンピオン争いしている人たちとレースしないように、早めに逃げて、ぶっちぎりで行けるようにしたいです。

    GT300
    No.720 McLaren 720S
    荒 聖治
    開幕戦は我々が全力で走ってビリでした。スーパーフォーミュラでポールポジションを争う、とんでもなく速いアレックス(パロウ)選手が全力で走ってもビリでした。ずっと悔しい思いをしてきましたが、最終戦にきてポール争いをできるところまできた。すごい進化ですね。ヨコハマタイヤに合わせた車体作りを進めてもらい、クルマが格段に乗りやすくなりました。その上で、BoP(性能調整)とセッティングがうまくバランスするようになったことで、結果がついてくるようになりました。今日の僕の仕事はQ2に進むことで、それができて良かった。すごく速いドライバー(パロウ)にパフォーマンスを発揮してもらえて、感謝しています。すごく速いんで、Q1のタイム差を見たときに「これは行っちゃうんじゃないかな?」と思いましたね。その速さを今週末は安定して出せているんですよ。Q2を見ている間は本当にワクワクさせていただきました。ありがとう、アレックス。

    アレックス・パロウ
    今日は完璧な1日でした。(開幕戦の)岡山では予選最後尾でしたし、僕らは(新チームでシード権がなく)今季は7戦にしか参加できませんでした。でも、その中でどれだけ成長していけるかを今日は証明できたので、それを嬉しく思います。一番の問題はBoP(性能調整)にセッティングをうまく合わせ込めなかったことだと思います。時間がかかりましたがようやく結果を出せるようになりました。ヨーロッパではミシュランやピレリのタイヤでレースをしてきたクルマなので、最初にヨコハマタイヤを履いた時は秒単位の差がありました。テストを進めていくことでクルマのポテンシャルを引き出すことができるようになりました。そして、最終戦でポールポジションを獲得できて、チームに本当に感謝しています。明日(決勝)もチームのために結果を残すことができれば嬉しいです。