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  • MotoGP | ホンダ 第13戦 チェコGP プレビュー

    MotoGP | ホンダ 第13戦 チェコGP プレビュー

    ランキング首位で前半戦を折り返したマルケス。2年ぶりのチェコ勝利へ挑む
    後半戦のスタートとなる第10戦チェコGPが、8月2日(金)~4日(日)の3日間、チェコ第2の都市ブルノで開催される。チェコGPは、1993年にスタートして今年で27回目。チェコスロバキア時代を含めると、今年で43回目という長い歴史を誇る。

    8月開催のグランプリとして定着しているチェコGP。その舞台となるオートモトドラム・ブルノ(以下、ブルノ)には、毎年10万人を超える大観衆が集まる。過去数年を振り返ると、2011年は15万5400人、12年は13万9232人、13年は14万2030人、14年は13万8312人、15年は13万8752人。3日間合計でも毎年20万人以上となり、15年は24万8434人を記録した。

    この年をピークに、隣国オーストリアGPとの2週連続の連戦となった過去3年は、決勝日が8万人台、3日間合計でも18万人から19万人と観客数がやや減少しているが、昨年は決勝日に8万4678人。3日間合計で18万7348人と相変わらず人気のあるグランプリとして注目されている。

    チェコGPの開催されるブルノは、自然の地形を利用した中高速コーナーが連続するサーキットで、パッシングポイントも多く、毎年、熱戦が繰り広げられる。最大の特徴は、コース中盤に設けられた7つのコーナーで一気に73mを下り、その下った分を最終コーナーに向かうストレートで一気に駆け上がるという独特なレイアウト。リズム感あふれる走りとなり選手たちにも好評なサーキット。

    Repsol Honda Teamは過去8年で5勝を挙げている。11年にケーシー・ストーナー、12年にダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)、13年にマルク・マルケス(Repsol Honda Team)、14年に再びペドロサ、15年はHonda勢は優勝を逃したが、16年はカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)、17年は“フラッグ・トゥ・フラッグ”という難しいレースとなりマルケスが制した。昨年は優勝を逃したが3位でフィニッシュ。タイトル獲得に大きく前進する大会となった。

    9戦を終えて総合首位に立つマルケスは、これまで5勝を含む8回の表彰台を獲得し、総合2位のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)に58点差、総合3位のダニーロ・ペトルッチ(ドゥカティ)に64点差、総合4位にアレックス・リンス(スズキ)に84点差をつけている。ポイントリーダーとして後半戦のスタートを迎えるが、前半戦に築いたリードを守り、そしてさらにリードを広げるために気持ちを引きしめて挑むことになる。シーズン前半の締めくくりとなるドイツGPでは、MotoGPクラスで7連勝、125cc、Moto2時代を含めて大会10連覇というすばらしい記録を達成した。その勢いをキープし、今大会は2年ぶりの大会制覇とシーズン6勝目が期待される。

    16年の大会で優勝しているクラッチローは、3年ぶりの大会制覇と今季初優勝を目指す。今年は開幕戦カタールGPで3位になり幸先良いスタートを切るが、それからは転倒や不運のレースで表彰台に立てないレースが続いた。しかし、シーズン前半戦のしめくくりとなる第9戦ドイツGPでは大会前に右ヒザを痛めながら熱い走りをみせて3位表彰台を獲得した。体調がほぼ万全になった後半戦は、完走率100%に挑む。

    第8戦オランダGPで他者の転倒に巻き込まれ右足首を負傷した中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、その影響で第9戦ドイツGPも厳しい走りを強いられた。今大会も100%の状態に戻っていないが、悔しい結果と厳しい走りを強いられた過去2戦の雪辱に燃えている。

    第8戦オランダGPのケガで第9戦ドイツGPを欠場したホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)は、回復が遅れており、第10戦チェコGP、第11戦オーストリアGPも欠場する。その代役としてドイツGPに出場して14位でフィニッシュ、ポイントを獲得したステファン・ブラドルが、引き続き代役出場を果たす。先週は鈴鹿8時間耐久ロードレースに出場して3位表彰台獲得に貢献した。8耐からの連戦、そして今季3回目のMotoGP出場となるが、ワイルドカードで出場した第4戦スペインGPの10位以上でのフィニッシュを目標に戦う。

    マルク・マルケス(MotoGP 総合1位)
    「シーズン後半戦を迎え、またマシンに乗れることをとても楽しみにしています。夏休みは少しですがリラックスすることができました。でもすぐにチームとマシンが恋しくなりました。仕事に戻る準備は整っています。ブルノは走っていて楽しいサーキットです。前半戦をいい形で終えることができたので、引き続き集中力をキープして後半戦に挑みます。ブルノは多くのライダーが得意としているサーキットなので、どういう結果になるかは走ってみないとわかりません。ホルヘがチェコ、オーストリアの2戦を欠場しますが、早く回復してチームに戻ってくることを願っています」

    カル・クラッチロー(MotoGP 総合9位)
    「ブルノでのグランプリがとても楽しみです。このサーキットにはすばらしい思い出があります。夏休みを終えて、再びチームと仕事をすることも楽しみです。前戦ザクセンリンクのフィーリングをもっと改善し、さらにいい結果を残したいです。いよいよシーズン後半のスタートです。僕とチーム、そしてHondaのために、もっといい結果を残せることを願っています」

    中上貴晶(MotoGP 総合12位)
    「今年の夏休みは、日本とスペインで過ごし、オランダGPで負傷した右足首の理学療法に努めました。足の状態はまだ100%ではありませんが、毎日少しずつよくなっています。ザクセンリンクより確実によくなっているので、前戦よりいい走りができると思います。治療のためにいい夏休みを過ごしたとは言えませんが、足の回復を考えれば、いい夏休みになりました。シーズンの後半戦を楽しみにしています。後半戦もブルノからレッドブルリンクと2連戦となります。チャンピオンシップにとってとても重要な戦いになります。オランダ、ドイツの2連戦は厳しいレースを強いられましたが、後半戦のスタートとなる2連戦はしっかりレースを楽しめるようにしたいです」

    ステファン・ブラドル(MotoGP 総合20位)
    「ブルノが楽しみです。再びRepsol Honda Teamでレースを戦えることをうれしく思います。ザクセンリンクでは、とても楽しく仕事ができました。今週末の目標は、ドイツGP同様、マシンを改善していくことです。このような機会を与えられてうれしく思っています。HRCとRepsol Honda Teamに感謝したいです。そしてホルヘが一日も早く回復して、強くなって戻ってくることを願っています」

  • MotoGP | ヤマハ 第13戦 チェコGP プレビュー

    MotoGP | ヤマハ 第13戦 チェコGP プレビュー

    Monster Energy Yamaha MotoGP、ブルノでレース再開
    夏季休暇が終了し、MotoGPが3週間ぶりに開催される。シーズン後半戦のスタートとなる第10戦チェコGPはMonster Energyが冠スポンサーとなっていることもあり、この日を待ち望んできたマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシはいつも以上に意欲を燃やしている。

    ビニャーレスはこれまでにアッセンでの優勝とザクセンリンクでの2位など活躍を見せてランキング5位。ランキング・トップを100ポイント差、ランキング3位を36ポイント差で追う展開となっている。3週間の休暇中は家族や友人とともに過ごしながら、トレーニングにも励んでおりレース再開への準備は万端。ブルノ・サーキットでは2013年にMoto3で2位、ヤマハに加入した2017年には3位を獲得して表彰台に上っている。

    チームメイトを5ポイント差のランキング6位で追うロッシにとって、ここブルノは、1996年に125ccクラスでグランプリ初優勝を果たした特別な場所。その後も1999年には250ccクラスで、2001年には500ccクラスでそれぞれ優勝し、MotoGPでも2003年、2005年、2008年、2009年と5勝を挙げるなど合計14回もの表彰台を獲得している。昨年、一昨年はいずれも4位に留まっており、今年こそは15回目の表彰台を狙う。

    1930年からモーターサイクル・レースが行われており、当時は村や町の西部を抜ける29kmのロードコースで500ccマシンを走らせていた。1950年に初めてのチェコGPが開催され、1965年から1982年までWorld Grand Prix Championshipの舞台となってきた。1980年代に新たにサーキットが建設され、1987年にはFIMチェコGPを初開催。その素晴らしい雰囲気と景色の美しさでレースファンやライダーを魅了した。自然の窪地を利用して設計されたコースは、観客席から白熱の戦いを見渡せるようになっている。

    クアルタラロとモルビデリが夏休み明けのMotoGPに準備万端
    3週間の夏期休暇が終了し、今週末、第10戦チェコGPがブルノ・サーキットで開催される。PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリは戦いの再開を心待ちにしている。

    今シーズンはすでに2回の表彰台を獲得するなど実力を見せてきたクアルタラロ。5月に腕上がりの症状で手術を受けたあとも好調が続いていたが、前回のドイツGPではノーポイントを喫してランキング8位となっている。長い休養を経て十分に回復した今、今季3度目の表彰台獲得を目指して戦いに挑む。

    チームメイトのモルビデリは第9戦終了時点でランキング11位。ライディング・スタイルもYZR-M1も相性の良いこのコースでトップ10復活を狙う。

    現地時間8月2日(金)9:55にフリープラクティス第1セッションがスタート。決勝は8月4日(日)14:00から行われる。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス
    「非常にポジティブな気持ちでシーズン後半戦をスタートすることができます。アッセンの優勝、ザクセンリンクの2位と好調が続いていたので、正しい方向へ進んでいるという確信と良い仕事をしたうれしさを感じながら休暇を過ごせたことが良かったと思います。束の間の夏休みを楽しみながら、同時に、レースの再開に備えて心身ともに強化するための多くのトレーニングを行ってきました。ここからの2回はどちらも大好きなコースですが、好成績を勝ち取るためにはハードワークが必要です。ポテンシャルをすべて発揮して進化を確かめたいと思っています。大好きなブルノで100%の力を注ぎ、一歩一歩、前進を目指します」

    バレンティーノ・ロッシ
    「シーズン前半戦を終えて束の間の休息をとることはとても重要です。でも今はもう、グランプリの再開が待ち遠しくて仕方がありません。またM1に跨って、シーズン後半の戦いに気持ちを集中したい気持ちでいっぱいです。第10戦と第11戦は2週連続で行われるので、好調を維持して好成績を狙っていかなければなりません。シーズン後半戦は、ここからさらに前進を目指し、2020年に向けた準備を始める重要な時期なのです。ブルノは好きなコースです。チームとともに良い仕事をして、良い週末を過ごしたいと思っています。好成績を目指してベストを尽くします」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「夏休みの間にしっかり充電を済ませ、また戦いに戻る時がやって来ました。今はもう待ちきれないような気持ちです。マーベリックとバレンティーノは休息をとりながら後半戦に備えてトレーニングに励んできました。まさに十分に機が熟しているのです。シーズン後半戦はチェコ、オーストリアの2連戦から始まります。この間はハード・プッシュを継続し、ふたつのレースの合間にはブルノ・サーキットでテストも予定しています。今年のチェコGPはMonster Energyが冠スポンサーとなっているため、私たちにとってはいつも以上に特別な大会になります。ここでMotoGPファンとともに素晴らしい雰囲気を享受できることをうれしく思っていますが、同時に、大変なハードワークの始まりなのです。ウイーク初日からポテンシャルを十分に発揮し、トップを目指していきます。ベスト・リザルト獲得のために、いつものように100%の力を尽くします」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    フランコ・モルビデリ
    「ブルノ・サーキットはGPサーキットのなかでも最も素晴らしいコースのひとつ。ヤマハのマシンにも合っているようなので、とても楽しみにしています。ここ数戦は絶好調が続いており、その状態を維持したまま後半戦をスタートできるよう願っています。目標についてはライバルたちの状況にもよるので明確には言えませんが、いいバトルができると思っていますし、トップ5を狙っていくつもりです」

    ファビオ・クアルタラロ
    「ブルノ・サーキットは高速で、マシンの向き換えを何度も要求されるとても楽しいコース。ストレートはあまり多くありません。夏休みの間に腕と肩を治療することができましたし、シーズン後半戦に備えてハードなトレーニングもこなしてきました。腕と肩の状態が順調に良くなってきていることはモトクロス・ライディングのなかで確認できていますが、MotoGPの実際のレースでどのような反応があるかということも楽しみにしています。目標は依然としてトップ8です。予選での速さはすでに実証済みなので、今後はそこからさらに成長できるよう頑張ります」

  • MotoGP | 第9戦ドイツGP 結果:マルク・マルケスが今季5勝目

    MotoGP | 第9戦ドイツGP 結果:マルク・マルケスが今季5勝目

    2019年のMotoGP 第9戦ドイツGPの決勝レースが7月7日、ザクセンリンクで行われ、マルク・マルケスが今季5勝目を挙げた。

    気温20度、路面温度32度のドライコンディションの中、ウォームアップ走行で週末4度目の1番手に進出したポールポジションのマルク・マルケスがホールショットを決めた後、最後まで一度もポジションを譲らずに独走で今季5勝目。最高峰クラスに進出した13年から7年連続、軽量級のタイトルを制した10年から10年連続のポール・トゥ・ウインを達成した。

    3番グリッドのマーベリック・ビニャーレスは、4.587秒差の2位に入り、2戦連続3度目の表彰台を獲得すれば、6番グリッドのカル・クラッチローは、7.741秒差の3位に入り、開幕戦カタールGP以来今季2度目の表彰台を獲得。

    12番グリッドのダニロ・ペトルッチは、4人による4位争いを制し、13番グリッドのアンドレア・ドビツィオーゾは5位。5番グリッドのジャック・ミラー、9番グリッドのジョアン・ミルが続き、11番グリッドのバレンティーノ・ロッシは、19.110秒差の8位。

    7番グリッドのフランコ・モルビデッリと14番グリッドのステファン・ブラドルがトップ10入り。

    10番グリッドの中上貴晶は、32.925秒差の14位に入り、今季7度目のポイント圏内に進出。

    2番グリッドのファビオ・クアルタラロは、7番手走行中の2ラップ目3コーナーで今季2度目の転倒を喫して初の転倒リタイア。4番グリッドのアレックス・リンスは、2番手走行中の19ラップ目に11コーナーで今季7度目の転倒、2戦連続の転倒リタイアを喫した。
    チャンピオンシップは、総合1位マルケスと総合2位ドビツィオーゾのギャップが44ポイント差から58ポイント差に拡大。

    次戦チェコGPは、アウトモトドローム・ブルノで1か月後の8月2日に初日、4日に決勝レースが行われる。

    順位 ライダー チーム マシン タイム
    1 M・マルケス Repsol Honda Team Honda 41’08.276
    2 M・ビニャーレス Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha +4.587
    3 C・クラッチロー LCR Honda Honda +7.741
    4 D・ペトルッチ Mission Winnow Ducati Ducati +16.577
    5 A・ドビツィオーゾ Mission Winnow Ducati Ducati +16.669
    6 J・ミラー Alma Pramac Racing Ducati +16.836
    7 J・ミル Team SUZUKI ECSTAR Suzuki +17.156
    8 V・ロッシ Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha +19.110
    9 F・モルビデリ Petronas Yamaha SRT Yamaha +20.634
    10 S・ブラドル Team HRC Honda +22.708
    11 T・ラバト Reale Avintia Racing Ducati +26.345
    12 P・エスパルガロ Red Bull KTM Factory Racing KTM +26.574
    13 A・イアンノーネ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia +32.753
    14 中上貴晶 LCR Honda Honda +32.925
    15 K・アブラハム Reale Avintia Racing Ducati +37.934
    16 H・シャーリン Red Bull KTM Tech 3 KTM +41.615
    17 F・バニャイア Alma Pramac Racing Ducati +56.189
    18 M・オリベイラ Red Bull KTM Tech 3 KTM +57.377
  • MotoGP | スズキ 2019年 第9戦 ドイツGP 決勝レポート

    MotoGP | スズキ 2019年 第9戦 ドイツGP 決勝レポート

    ドイツGPはルーキーのミルが大健闘の7位、リンスは転倒・リタイヤ
    MotoGP前半戦最後のレースとなるドイツGP決勝は、チームスズキエクスターライダーふたりの金曜、土曜の好調なパフォーマンスにより大きな期待と共にスタートを切ったが、思いがけない結果で幕を閉じることとなった。

    厳しい展開が予想された30周の長いレースに、ジョアン・ミルとアレックス・リンスは共にフロントミディアム、リアハードのタイヤコンビネーションを選択。ふたりは揃って好スタートを決め、リンス4番手、ミルは10番手につける。

    トップグループがリンスを最後尾に4台で形成されると、マルケス(ホンダ)がグループから逃げようとペースを上げる。その姿を後方から捉えたリンスは、間髪を入れず前の2台をオーバーテイクし、2番手にポジションを上げてマルケスを逃すまいと自らもペースアップ。追い上げ中にはファステストラップを記録する。その後リンスは安定したペースでレース中盤過ぎまで単独走行でマルケスに続くが、残り11周目、高速の右コーナーで転倒。怪我は免れたものの、マシンは大きく大破し、再スタートを切ることはできずそのままリタイヤを強いられた。

    ルーキーのミルは周回を重ねる毎に確実にリズムを掴み、徐々にペースを上げてセカンドグループに加わると、経験を積んだMotoGPライダー達を相手にバトル。追い上げ中にミスを犯して一度は順位を落とすが、その後も猛チャージを緩めることなく一時は5番手までポジションアップし、終盤までドゥカティ3台と順位争いを続け7位でチェッカーを受けた。この第9戦ドイツGPでMotoGP前半戦が終了。チャンピオンシップではリンスが101ポイントで4位、ミルが39ポイントで13位。次戦は8月第1週のチェコGPとなる。

    河内 健 テクニカルマネージャー
    「アッセンに続いて非常に残念なレースとなってしまいました。アレックスに関しては前戦も今回も表彰台を争う力は見せることができたとは思いますが、それを結果に結びつけることができませんでした。このブレイクを挟んで、またブルノからスタートし直したいと思います。一方ジョアンですが、今日は非常に良いレースをしてくれました。経験あるライダー達と一緒にセカンドグループを戦えたことで、彼にとって学ぶことも多かったと思いますし、これを続けてさらに成長してくれることを期待しています。これからも我々の偉大な先輩である伊藤光夫さんに喜んでいただけるようなレースができるよう頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。」

    ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
    「アレックスは転倒するまでとても快調でしたし、前も後ろも離れている状態での単独転倒だったので本当に残念でなりません。前戦に続き、今回もまた強いレースをしながら表彰台のチャンスを逃す結果となってしまいましたが、これがレースなので仕方ないですね。ジョアンは今日の決勝では素晴らしいパフォーマンスを見せてくれ、一時は集団の中で一番速いタイムを記録した時もあったのですが、このサーキットではオーバーテイクが困難なこともあり、なかなかグループの前に出ることができなかったようです。しかし今日は経験豊富なライダー達とのバトルで、多くのことを学んでくれたでしょう。我々チームの戦闘力は確実に上がっている確かな手応えがあるので、後半戦が楽しみでなりません。また気持ちを新たにし、後半戦ではさらに上のリザルトを目指して全力で戦っていきます。」

    ジョアン・ミル
    「経験を積んだ速いライダー達のグループで彼らと一緒にバトルできたことで、今日は学んだことがすごく多かったよ。レース中いくつかミスをしてしまったせいでポジションを落としてしまい、またペースを上げて追い上げしなくてはならなかったけど、何れにしても今日の自分のペースとパフォーマンスには満足しているよ。経験豊富なライダー達をオーバーテイクするのは簡単ではなかったけど、とにかく全力で走ることができたし、激しいバトルの結果、7位で終えることができたのは上出来だったと思う。これで前半戦が終わったから、まずは少し家族との時間を楽しんで、それからまた後半戦に向けてしっかり準備を整えるよ。」

    アレックス・リンス
    「表彰台のチャンスを逃してしまって本当に悔しいよ。マシンのフィーリングもペースも良かったから、スタート後、早めに前をオーバーテイクして一気に2番手まで上がったんだ。終始無理なく走っていたつもりだったけど、右高速コーナーでほんのちょっと突っ込みすぎて、フロントから転倒してしまった。2戦連続でどちらも表彰台圏内を走っていたのに転倒でノーポイントになってしまって本当にがっかりさ。でもこの数戦ペースも上がっているし、マシンも良い状態だから、焦らずに、まずはサマーブレイクで気持ちを切り替えてまた後半戦全力で頑張るよ。」

  • MotoGP | ドゥカティ 2019年 第9戦 ドイツGP 決勝レポート

    MotoGP | ドゥカティ 2019年 第9戦 ドイツGP 決勝レポート

    MotoGP第8戦のオランダGPでドヴィツィオーゾは4位、ペトルッチは6位フィニッシュ
    2019 MotoGP第9戦のドイツGPが、7月7日にザクセンリンクで開催された。ドゥカティ・チームの両ライダーは、予選から大きく順位を上げてこのレースをフィニッシュした。

    レース前夜と早朝に小雨が降る中、ウォームアップ・セッションはセミウェットの中で行われたが、決勝レースは完全にドライな状態で開催された(気温は20℃、路面温度は30℃)。予選で苦戦し、それぞれ12番および13番グリッドからスタートしたダニーロ・ペトルッチとアンドレア・ドヴィツィオーゾは、ポジションを大きく挽回し、それぞれ4位と5位でチェッカーを受けた。

    力強いスタートを切ったペトルッチとドヴィツィオーゾは、2周目には7人のライダーが1.5秒差にひしめくトップグループに追いつき、6番手と7番手を走行。その後、レース中盤には、それぞれ4番手と5番手にポジションを上げた。最終ラップに、クリーンで見ごたえのあるバトルを演じたペトルッチとドヴィツィオーゾは、わずか0.092秒差でフィニッシュラインを通過した。

    第9戦終了時点で、合計127ポイントを獲得したドヴィツィオーゾは、ライダーズランキング2位をキープしている。合計121ポイントのペトルッチは、4位のライダーとの差を広げて、こちらも3位の座を維持している。マニュファクチャラーズ・ランキングでは、157ポイントのドゥカティは2位となっている。チーム・ランキングでは、合計248ポイントを獲得したドゥカティ・チームが引き続きトップに立っている。

    ダニーロ・ペトルッチ(ドゥカティ・チーム #09) 4位
    「今日はベストを尽くしてポジションを上げ、4位でフィニッシュして、チャンピオンシップにとって貴重なポイントを持ち帰ることができた。複雑な週末となったが、幸運なことに、昨日のクラッシュが今日のレースのパフォーマンスに大きな影響を与えることはなかった。12番グリッドから力強いスタートを切って、すぐにポジションをいくつか上げることができた。その後は、可能な限り最善の方法で、リアタイヤを温存することを心がけて走った。他のライダーの追撃から逃れることは容易ではなかった。今回も再び、アンドレアとジャック(ミラー:ドゥカティ)と楽しいバトルを演じることができた。ウイナーとのタイム差だけがネガティブなポイントだが、今日はできる限り最高の結果を出したと思う。これから少しの間休みに入るが、その間にハードワークを続けて、次戦までにマシンの戦闘力をさらに高め、チャンピオンシップでライバルを追撃できる体制を整えたい」

    アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム #04) 5位
    「今日も、レース全体を通してダニーロとエキサイティングなバトルを展開してポジションを5位まで上げ、もっとも苦手とするサーキットの一つで貴重なポイントを獲得することができた。しかし、今日のレースではこれが精一杯で、トップとはタイム差が開いてしまった。これは、それぞれ異なるサーキットでトップグループと互角に戦うには、いくつかの点でマシンをさらに改善する必要があることを示している。カタルーニャでは不運なアクシデントに巻き込まれ、この2戦は苦戦しているが、それでもランキング2位をキープしている。僕たちはあきらめるつもりはないし、この後の休みを有効活用して、さらに戦闘力を高めるためのソリューションを探して、次のブルノでスタートを切りたい」

    第10戦のチェコGPは、8月2日~4日にブルノ・サーキットで開催される。

  • MotoGP | ヤマハ 2019年 第9戦 ドイツGP 決勝レポート

    MotoGP | ヤマハ 2019年 第9戦 ドイツGP 決勝レポート

    ビニャーレスが2位表彰台、ロッシは8位
    Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスがドイツGP決勝でメンタルの強さを見せた。2位の座を奪い取ろうとするC・クラッチロー(ホンダ)からレースの半分にわたってプレッシャーを受けながら、決してぶれることなくポジションを守り切った。チームメイトのバレンティーノ・ロッシは4位グループの背後までたどり着くも戦いに加わることができず8位で終えている。

    ビニャーレスはグリッド3番手から好スタートを切り2番手で第1コーナーへ。トップのM・マルケス(ホンダ)を逃すまいと序盤から果敢に攻めるが、同時にタイヤ・コントロールも必須の課題。そのため4ラップ目でA・リンス(スズキ)に先行を許したあとはその後ろについて、行動は起こさず2台揃ってペースを上げる方法を選んだ。

    しかしまもなくすると1分21秒台をキープするのが難しくなり、追い上げてきたクラッチローに注意を向けざるを得なくなる。そして19ラップ目にリンスが転倒するとクラッチローとの2番手争いが激化。そのまま15ラップにわたりプレッシャーを受け続けたが、高い集中力と安定性で抑え込み、ついにはクラッチローが小さなミスをして遅れる間にアドバンテージを広げてチェッカーを受けた。トップとの差は4.587秒だった。

    一方のロッシはグリッド11番手からスタート。厳しい展開が予想されるなか、1ラップ目でひとつ順位を下げたあと序盤で転倒車が出たことから9番手まで浮上。長くそのポジションをキープしながら7台に膨れ上がった5番手争いについてゆくが、なかなかバトルに加わることができない。そして中盤ではJ・ミル(スズキ)に先行を許してひとつ下げるも、リンスの転倒によりふたたび9番手へ。終盤になるとタイヤの消耗にも苦しめられたが、残り9ラップではフランコ・モルビデリをとらえ、さらに4番手グループに迫って行った。しかし残り4ラップでミスをおかしてコンマ数秒遅れ、もう一度トライするもかなわず、8位でチェッカーを受けた。

    この結果、ビニャーレスはランキング5位に浮上してトップとの差は100ポイント。ロッシは105ポイント差のランキング6位となっている。ヤマハはコンストラクターズ・ランキング3位をキープ。Monster Energy Yamaha MotoGPもチーム・ランキング3位を守っている。

    MotoGPはこのあと3週間の夏休み。次回、第10戦は8月2日~4日、チェコはブルノ・サーキットで行われる。

    モルビデリが9位を獲得、クアルタラロは転倒リタイアの悔しい結果
    PETRONAS Yamaha Sepan Racing Teamのフランコ・モルビデリは序盤で表彰台争いを目指したあと9位でゴール。その一方でチームメイトのファビオ・クアルタラロは、序盤で表彰台争いを展開中に転倒リタイアとなった。

    ひと晩、降り続いた雨でコース・コンディションが変化したザクセンリンク。モルビデリは慎重なレース運びでタイヤを温存し、終盤も後続との距離を保って走り切り今季5度目となるトップ10入りを果たした。

    フロントロー・スタートのクアルタラロは前回に続く好成績獲得を目指していたが、序盤のポジション争いのなかで他の多くのライダーと同様に小さなミスをおかし、2ラップ目の第3コーナーで転倒してリタイアとなった。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス(2位)
    「ウイークの早い段階から今回は2位が最高だとわかっていました。その点では目標を達成できたことになります。私にとってここでは2位がベスト・リザルトなのです。スタートも良かったし、好調ラップも何度かありました。次につながるいいレースだったと感じています。進むべき方向がはっきり見えていて、今は自分たちの長所も短所もわかっています。マシンと自分自身をさらに高めるために、ここで夏休みに入るのはとても良いことだと思います。今日はタイヤ・チョイスが難しかったのですが、最も慣れていたハード・コンパウンドに賭けました。それは完走できるかできないかのぎりぎりのところでしたが、”もしも最後の10ラップでペースを落とさなければならないような状態になったら、そうする。でもそれはトップに立っているとき”と自分自身に話しかけていました。ヤマハにとって2戦連続の好成績は非常に重要なものだと思います。私のピットボードにはずっと’Cal’の文字が出続けていましたが、約15ラップにわたってそのドアを閉め続けました。彼に抜かれないように必死でした。抜かれたら逃げられてしまうとわかっていたからです。幸運にも2位を獲得でき本当にハッピーです。次のブルノでまた新しいことを試し、進化を確認するのを楽しみにしています」

    バレンティーノ・ロッシ(8位)
    「非常に難しいレースになってしまいした。ミシュランによればハード・コンパウンドでは不可能ということだったのでミディアムを使用したのですが、実際に走り出してみるとスライドが激しくグリップが十分ではありませんでした。これがひとつめの問題。それ以上に大きな問題は、アッセンでの好調をここで再確認したかったのですが、まったくペースが上がらずマシンのフィーリングも良くなかったことです。昨年のこの時期は非常に好調で、ル・マンからザクセンリンクまでいいレースが続いていたことを考えると、今は本当に苦しく厳しい状況です。マシンに好感触を得られず思い通りにペースを上げられない状態なので、原因を把握して問題を取り除かなければなりません」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「リアタイヤの耐久性が鍵になるということは、昨日の時点ですでに予想できていました。そして実際にその通りになったのです。マーベリックはウイーク初日からずっと好調を維持していたのでタイヤもうまく機能しているとわかっていましたが、決勝の全工程でどこまで消耗を抑えられるかについては依然としてチャレンジでした。とくに今日のように追撃のプレッシャーを受け続ければ、さらに苦しいものになりますが、マーベリックは安定性と精確性を維持して素晴らしい仕事をしてくれました。バレンティーノはミディアム・コンパウンドを使用しましたが、それが私たちが思っていたのとは違う動きをしていました。とくに後半戦でもっと安定すると考えていましたが、予想以上にパフォーマンスが下がってしまい、終盤でのアタックが不可能になったことはとても残念です。このあとは3週間の休暇をとり、充電してから次のブルノに臨みます。そこではまた新しいものも試せると思います」

    PETRONAS Yamaha Sepan Racing Team
    フランコ・モルビデリ(9位)
    「私にとっては不思議なレースでした。4番手争いから長く続く大きな集団のなかにいたのですが、アタックすることはできず後方に留まるしかありませんでした。タイヤを温存しようとしたにもかかわらず少しずつグリップが落ちてきて、ポジションも徐々に下げてしまいました。トップ10に入ったものの、フィーリングはプラクティスのときとは明らかに違っていました。このあとしばらく休暇に入るので、その間に少しリラックスしながら、いろいろなことを勉強したいと思っています。そしていくつか新しいアイディアを持って次回ブルノに戻ってきます」

    ファビオ・クアルタラロ(DNF)
    「小さなミスをしてしまいました。前のライダーをパスしようとしていたのに、行くべきかどうかちょっと躊躇してしまい、結局はスピードが落ちきらないまま深く傾いた状態でコーナーに進入してしまいました。決勝中のミスは初めてでしたが、このことから学び、より強くなって復活したいと思います。シーズン前半は非常に好調でした。実際のところ、私たちはポールポジションや表彰台を期待してはいませんでした。ここまでの成果に満足しており、後半戦を非常に楽しみにしています」

    ウィルコ・ズィーレンベルグ(チーム・マネジャー)
    「今日のレースには満足していません。ファビオ(クアルタラロ)が2ラップ目で転倒し、フランコ(モルビデリ)はタイヤ温存のため苦戦しました。でも最終的にフランコは最善の方法でフィニッシュ。これまで何度かリタイアを経験してきましたが、今日は貴重なポイントを持ちかえってくれました。シーズン前半を最高のパフォーマンスで締めくくることはできませんでしたが、開幕から8戦までの成果については誇りに思います。全員が待ち望んでいた夏休みを大切に過ごし、今日より少し成長して次のブルノに臨みたいと思っています」

    ラズラン・ラズリ(チーム代表)
    「シーズン前半を振り返ってみれば、MotoGPで3回のポールポジションと2回の表彰台。今回のドイツは最高の力を出し切ることはできませんでしたが、フランコ(モルビデリ)が9位とトップ10入り。ファビオ(クアルタラロ)は残念ながら転倒してしまいましたが、ふたりともシーズン前半を非常に力強く戦ってきました。チームとして初めて参戦したMotoGPにおいて多くのことを学び、チーム全体がますます絆を深めて、このような素晴らしい成果をあげてきたことを非常にうれしく思います。これから夏休みに入りますが、リフレッシュしてまた後半戦に備えます。PETRONASをはじめすべてのパートナーたちのサポートに心から感謝し、より力強いパフォーマンスで恩返しできる日を楽しみにしています」

    鷲見崇宏(MS開発部モトGPグループリーダー)
    「ここは長く続く左コーナーでのリヤタイヤ消耗をいかにコントロールできるかがキーとなりますが、早朝に降った雨と今週で最も低い気温の影響により、路面グリップが昨日までと大きく異なり、各ライダー、タイヤ選択に迷う状況でのレーススタートとなりました。ビニャーレス選手は、冷静にタイヤをセーブしながら、ライバルによる後方からのプレッシャーに動じることなく抑えきり2位フィニッシュ。アッセンからの連続表彰台を獲得してくれました。ロッシ選手は、タイヤのグリップ不足に苦しみ、彼本来のパフォーマンスの発揮には遠い状況で8位と、最後までフィーリングとタイヤグリップの耐久性を満たすセッティングを見つけられませんでした。数戦続いている苦戦の要因を分析し、改善の糸口を見つけ出したいと思います。サテライトのモルビデリ選手もロッシ選手と同じくリアタイヤのグリップダウンに苦しみ9位。フロントロースタートのクアルタラロ選手は、2ラップ目にコーナーでミスをして転倒リタイヤとなってしまいましたが、全ての経験が今後の強さにつながると期待しています。これからレースは3週間のサマーブレイクに入ります。前半戦は、いくつかの良い瞬間はあったものの、チャンピオンシップは我々が目指すものには程遠い状況で、決して満足できるものではありません。後半戦での巻き返しを目指し、開発陣一同全力で車両性能開発作業を進めています。引き続きご声援よろしくお願いします」

  • MotoGP | ホンダ 2019年 第9戦 ドイツGP 決勝レポート

    MotoGP | ホンダ 2019年 第9戦 ドイツGP 決勝レポート

    マルケスが今季5勝目、HondaはドイツGP10連覇を達成。
    クラッチローが3位で今季2回目の表彰台を獲得

    シーズン前半戦を締めくくる第9戦ドイツGPは、フリー走行、予選とトップタイムをマーク、ライバルを圧倒したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、決勝でも好スタートからホールショットを奪い、30周のレースで真っ先にチェッカーを受けた。

    今大会はタイヤ選択が勝敗のカギを握るだろうと言われていたが、フリー走行、予選でタイヤテストを行ったマルケスは、フロントにハード、リアにミディアムを選択すると、レース中盤までは1分21秒台のハイペースで後続を引き離し、後半は1分22秒台とややペースを緩めるも約7秒の大量リードを築く悠々の独走優勝となった。

    これでマルケスは、ドイツGPでは、最高峰クラスで7年連続でポールトゥウインを達成。2010年の125ccクラス、11年と12年のMoto2クラスを含め、10年連続でポールトゥウインという偉業を達成した。この優勝でマルケスは、総合2位で今大会5位のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)との差を58ポイントとし、総合3位で今大会4位のダニーロ・ペトルッチ(ドゥカティ)との差を64ポイント、今大会も転倒リタイアに終わった総合4位のアレックス・リンス(スズキ)に84ポイントの大量リードを築いた。

    また、この優勝でHondaは、ドイツGPでの最高峰クラス10連勝。コンストラクターズポイントで2位のドゥカティに対し34ポイント、3位のヤマハに38ポイントのリードを築いた。

    今大会の2位はマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)で、そのビニャーレスを厳しく追撃したカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が3位でフィニッシュ。開幕戦カタールGP以来、今季2回目の表彰台を獲得。ドイツGPでは16年以来の表彰台となった。今大会、クラッチローは開幕前のトレーニング中に右ヒザを痛め、ヒザに血がたまるなど完ぺきな状態ではなかった。しかし、得意のコースで熱走をみせ、ファンを喜ばせました。これで総合10位から9位へとポジションを上げた。

    前戦オランダGPのフリー走行で転倒し、背中を痛めて欠場したホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)の代役として出場したステファン・ブラドルが、予選14番手からスタートして10位でフィニッシュした。今季2回目の出場となったブラドルだが、今大会は、Repsol Honda Teamからの参戦で、これからのマシン開発に向けて収穫ある大会となった。また、地元ファンの期待にも応えるすばらしいレースだった。

    前戦オランダ大会でほかのライダーの転倒に巻き込まれ、左足首を負傷して今大会に挑んだ中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、予選10番手から序盤16番手までポジションを落とすが、それから着実に順位を上げて13番手へ。後半はタイヤの消耗に苦しんでポジションを落とすものの、粘り強い走りで14位でフィニッシュした。

    マルク・マルケス(MotoGP 優勝)
    「完ぺきな戦略でしたが、スタートは完ぺきではありませんでした。そのため1コーナーで少し深く入ってしまいました。今大会のプランは、フロントタイヤをしっかり温めるために2周をゆっくり走り、そのあとプッシュして少しずつ差を広げるというもので、計画通りに進みました。後方とのギャップが3秒に広がってからは、タイヤをセーブしてライディングを楽しみました。優勝して夏休みに入ることができるのはすばらしい気分です。今日優勝した弟(アレックス)にもおめでとうと言いたいです。一緒に優勝できるのは本当にうれしいです。今回のレース、そしてシーズン前半がんばってくれたRepsol Honda Teamに感謝したいです」

    カル・クラッチロー(MotoGP 3位)
    「HJCグランプリで表彰台に上がることができて、とてもうれしいです。チームはすばらしい仕事をしてくれました。レースウイークを通してレースペースに取り組みました。昨日は28周くらい走行して、1分22秒7を出しました。今日の28周目のタイムと全く同じです。そのときはみんな僕のペースに驚いていましたが、僕はそれがレースでのペースだと思っていました。路面コンディションはあまりよくありませんでした。レース中盤はマーベリック(・ビニャーレス)より少しペースがよかったのですが、リンスが転倒したあとは、表彰台に上がれると思いました。後方とは9秒の差があり、毎周差は広がっていたからです。残り5周でアタックしようとしましたが、風が強く目に涙がたまったので、瞬きして流そうとしているうちに、ビニャーレスとのギャップが広がってしまいました。再び差を縮めましたが、残り2周の10コーナーで大きなミスをしてリアが流れてしまい、3位でフィニッシュすることにしました。今日は表彰台に上がることができてとてもうれしいです。チームとHondaの多大な努力が報われました」

    ステファン・ブラドル(MotoGP 10位)
    「レースウイークを通して楽しく走り、仕事をすることができました。ホームレースで、Repsol Hondaカラーで走れるライダーはそんなに多くいません。特別な週末になりました。すべての瞬間を楽しむことができました。温かく迎えてくれたチームに本当に感謝しています。とてもいい仕事ができました。レースへのアプローチもよかったです。序盤でもう少しアグレッシブに走れていたら、前の集団についていけたかもしれません。それでも目標だったトップ10でフィニッシュできました。安定した走行ができました。自分自身、チーム、そしてHRCが課した目標を達成できてよかったです」

    中上貴晶(MotoGP 14位)
    「金曜日はそれほではありませんでしたが、昨日、今日と痛みとの戦いになりました。今日もウォームアップ前と決勝前に痛み止めを打ちましたが、本来の自分の走りができず、厳しく苦しいレースになりました。加えて、終盤の8周は、左側のリアタイヤの消耗が激しく、それまでより1秒から2秒、ペースを落とさなくてはいけませんでした。そういう状態で14位で完走してポイントを獲得できたのはよかったです。予選は一周だけがんばって10番グリッドを獲得しましたが、決勝はそうはいきません。なるべく体力を温存してレースを走りきろうと決めていました。身体の動き、メリハリをおさえて走ることに決めて、リアにソフトを選びました。なんとか最後まで持たせられるだろうと思っていましたが、タイヤを使いきってしまったのは残念でした。それがなければ、ブラドル選手とは戦えたのではないかと思います。これから夏休みに入るので、日本に帰って、MRIなどでしっかり検査と治療をして後半戦に挑みたいです」

  • MotoGP | 第9戦ドイツGP 予選:マルク・マルケスが今季5度目のPP獲得

    MotoGP | 第9戦ドイツGP 予選:マルク・マルケスが今季5度目のPP獲得

    MotoGP 第9戦ドイツGPの公式予選が7月6日(土)にザクセンリンクで行われ、マルク・マルケスがポールポジションを獲得した。

    気温27度、路面温度44度のドライコンディションの中、フリー走行総合1番手に進出したポイントリーダーのマルク・マルケスが週末3度目、今季23度目のトップタイムとなる1分20.195をマーク。今季5度目のポールポジションを奪取した。

    フリー走行4で亜脱臼した左肩の状態を確認したフリー走行総合2番手のファビオ・クアルタラロは、0.205秒差の2番手。4戦連続5度目の1列目に進出すれば、フリー走行総合3番手のマーベリック・ビニャーレスは、0.211秒差の3番手。

    フリー走行総合5番手のアレックス・リンスは4番手。フリー走行総合8番手のジャック・ミラー、フリー走行総合4番手のカル・クラッチロー、フリー走行総合6番手のフランコ・モルビデッリ、フリー走行総合10番手のポル・エスパルガロが続き、フリー走行総合9番手のジョアン・ミルは9番手。

    フリー走行総合13番手の中上貴晶は、今季5度目の公式予選1で2番手、公式予選2で10番手。

    フリー走行総合11番手のバレンティーノ・ロッシは、今季6度目の公式予選1で今季4度目の転倒を喫したが1番手で通過。公式予選2は11番手。

    フリー走行総合7番手のダニロ・ペトルッチは、今季6度目の転倒を喫して12番手。フリー走行総合14番手のアンドレア・ドビツィオーゾは、今季3度目の公式予選1で3番手だった。

    順位 ライダー チーム マシン タイム
    1 M・マルケス Repsol Honda Team Honda 1’20.195
    2 F・クアルタラロ Petronas Yamaha SRT Yamaha 1’20.400
    3 M・ビニャーレス Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 1’20.406
    4 A・リンス Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1’20.531
    5 J・ミラー Alma Pramac Racing Ducati 1’20.690
    6 C・クラッチロー LCR Honda Honda 1’20.857
    7 F・モルビデリ Petronas Yamaha SRT Yamaha 1’20.964
    8 P・エスパルガロ Red Bull KTM Factory Racing KTM 1’21.023
    9 J・ミル Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1’21.061
    10 中上貴晶 LCR Honda Honda 1’21.104
    11 V・ロッシ Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 1’21.137
    12 D・ペトルッチ Mission Winnow Ducati Ducati 1’21.486
    13 A・ドビツィオーゾ Mission Winnow Ducati Ducati 1’21.105
    14 S・ブラドル Team HRC Honda 1’21.227
    15 A・エスパルガロ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 1’21.313
    16 A・イアンノーネ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 1’21.443
    17 F・バニャイア Alma Pramac Racing Ducati 1’21.446
    18 H・シャーリン Red Bull KTM Tech 3 KTM 1’21.465
    19 J・ザルコ Red Bull KTM Factory Racing KTM 1’21.637
    20 M・オリベイラ Red Bull KTM Tech 3 KTM 1’21.683
    21 K・アブラハム Reale Avintia Racing Ducati 1’21.796
    22 T・ラバト Reale Avintia Racing Ducati 1’22.119
  • MotoGP | スズキ 2019年 第9戦 ドイツGP 予選レポート

    MotoGP | スズキ 2019年 第9戦 ドイツGP 予選レポート

    ドイツGP予選、スズキライダーは4番手と9番手
    土曜朝のFP3セッションは、毎レース同様にストレートQ2行きを目指してライダー達が激しいタイム争いを繰り広げ、多くのライダーがベストラップタイムを更新。チームスズキエクスターライダーのふたりも同じくセッションを通してアタックを繰り返し、共に安定した好ペースを刻みつつ、リンス5番手、ミル9番手で揃ってトップ10ポジションを獲得した。

    さらに予選前最後の調整となる午後のFP4ではトップから僅か0.4秒差で、リンス3番手、ミル4番手でセッションを締めくくり、好調ぶりをアピール。

    決勝スタートポジションを決定する予選Q2ではリンスがフロントロー獲得を賭け猛アタック。フロントミディアム・リアハードタイヤのコンビネーションで1’20.531を記録するも僅かにフロントローには届かず、明日の決勝は2列目4番手からのスタートとなった。ジョアン・ミルもリンス同様のタイヤコンビネーションで1’21.061を記録し、決勝は3列目9番手からのスタートに。

    ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
    「今日の予選は総合的にポジティブだったと思います。アレックスは最終ラップでフロントが切れ込んでしまってタイムを更新することができなかったので、順調に行けばさらに上位で終われたかもしれませんが、いずれにしても結果には満足しています。ジョアンもこの週末はずっと好調な走りを見せてくれているので、明日の決勝にはどちらのライダーにも期待しています。決勝は天候とタイヤ選択が大きな鍵となると思いますが、ふたりが揃ってトップグループでバトルしてくれることを願っています。」

    アレックス・リンス
    「予選最終ラップのアタックでベストタイムを更新中に最終コーナーで転びそうになったので、肘をついてなんとかセーブしたんだ。正直かなりヒヤッとしたよ。フロントローは逃してしまったけど、転倒は免れたし、目標は2列目以内だったからまずまず納得している。ペースは良い感じなので、決勝では良いスタートを決めるよ。」

    ジョアン・ミル
    「FP4のペースがかなり良かったから、新品タイヤでアタックすればもっとタイムが上がるだろうと思っていたんだけど、予選では思ったようにタイムを上げることができなくてちょっと残念だったね。でも3列目からスタートできるのはまずまずだと思っている。夏休み前の最後のレースだからとにかく全力を出し切って走り、気持ちよく前半戦を締めくくりたいね。」

  • MotoGP | ヤマハ 2019年 第9戦 ドイツGP 予選レポート

    MotoGP | ヤマハ 2019年 第9戦 ドイツGP 予選レポート

    Monster Energy Yamaha MotoGPは1列目と4列目
    明るい太陽の下で行われた予選セッションでMonster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスが速さをアピール。完璧なラップではなかったものの3番手のタイムを記録してフロントローを獲得した。チームメイトのバレンティーノ・ロッシはQ1でトップを獲得し、グリッド11番手となっている。

    ビニャーレスは前後タイヤにハード・コンパウンドを装着してQ2をスタート。フィーリングをつかんで好調な走りを見せ、最初のラップで4番手につけると次のトライで3番手へ浮上した。しかしライバルたちがペースを上げるなかで再び4番手に後退したところで1度目のピットイン。リアタイヤをソフト・コンパウンドに履き替えて5番手でコースに復帰した。すぐさま4番手を取り返したものの長くは続かず、しばらく5番手をキープしたあと2度目のピットインを行った。

    オーバーテイクの難しさで知られるザクセンリンクで何としてもフロントローを獲得したいビニャーレスは、最後の2ラップでさらにハードプッシュを見せて1分20秒406へ更新。これで2番手へ浮上したあとひとつ下げて3番手となった。トップとの差は0.211秒。

    一方のロッシはフリープラクティス第3セッションで好走するも、千分の7秒差でQ2進出を逃してQ1へ。フロントにミディアム・コンパウンド、リアにハード・コンパウンドを装着して真っ先に飛び出し、前方を遮られることなく快調に飛ばしていった。一旦トップに立ったあと3番手に下げたが、3ラップ目に1分21秒236へ更新して再びトップ。0.144秒のアドバンテージを持ってピットインを行った。リアタイヤをソフト・コンパウンドに替えて素早くコースに復帰すると、終盤で1分21秒台の壁を破り1分20秒933をマーク。2番手以下に0.169秒差をつけてトップを獲得した。

    Q1の終盤で転倒したためQ2スタートまでにマシンの修復を強いられたロッシ。ビニャーレスのピットからの応援もあり第1マシンでの走行が可能となり、最初のトライで9番手。そのあと10番手に後退し、ラップタイムを更新するも順位は変わらないままピットインを行った。タイヤを履き替えてコース復帰したあとは1分21秒137を記録して一時8番手まで上げていたが、ライバルたちがペースを上げるなかで11番手に後退してセッションを終了。トップとの差は0.942秒だった。

    クアルタラロが今季4度目のフロントロー獲得
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファヴィオ・クアルタラロがQ2で2番手を獲得。4戦連続でフロントローからスタートすることとなった。クアルタラロのチームメイトのフランコ・モルビデリも7番手と好調ぶりを見せている。

    クアルタラロは午前中に行われたフリープラクティス第3セッションのなかで、高速走行中に激しく振られたマシンを抑え込んだ際に左肩を脱臼。しかしQ2では影響を感じさせず、M・マルケスとトップの座を競り合った。

    一方のモルビデリもフリープラクティス第3セッションで着実に作戦を遂行してQ2進出を果たし、7番グリッドを手中にしている。

    決勝は現地時間14:00にスタート。全30ラップで競われる。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス(予選3番手/1分20秒406)
    「今日の目標を達成することができたので満足しています。本来ならもっとうまくできたかもしれませんが、マシンについては十分に進化させることができたと思っています。フリープラクティス第3セッションではもっと離されていたので、予選でここまで近づけるとは考えていませんでした。マシンのフィーリングは上々ですし、とくにリズムがいい。それでも今晩さらにもう一歩前進するために、この調子を維持してハードワークを続けていくことが重要なのです。明日は勝利を目指してベストを尽くします。タイヤの消耗が鍵を握ることになると思うので、十分に準備をしなければなりません。天気がかなり変化しそうなので、どのコンパウンドを使用するかはまだ決めていません」

    バレンティーノ・ロッシ(予選11番手/1分21秒137)
    「チームが素晴らしい仕事をしてくれました! Q1とQ2の間のわずか10分で、気に入っていたほうのマシンを修復してくれたのです。Q1ではトップを獲得できましたが、そのあと軽い転倒をしてフィーリングがやや途切れてしまいました。そのためQ1と同様のスピードを出せなかったことが悔やまれます。ペースは決して悪くありませんが、1ラップのタイムでは、とくにコースの終盤で好感触をつかめないまま終わってしまったのです。明日はコンディションも変わりそうなので、状況を見ながら進めていきます」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「マーベリックは終日、好調でした。1ラップの速さだけでなく決勝用セッティングでのペースも素晴らしかったと思います。目標はフロントロー獲得でしたが、見事それを達成。この結果は明日の決勝で非常に重要になるものなので、とても満足しています。バレンティーノは午前中のフリープラクティス第3セッションで好調ぶりを見せており、Q2進出は確実と思っていただけに、わずか0.007秒差でQ2を逃したことは残念です。Q1はいつも熾烈な戦いなりますが、本人のフィーリングが悪くないことはわかっていましたし、実際にトップを獲得してくれました。しかしその終盤で転倒してしまい、チームは素早い対応を求められることとなりました。見事なチームワークと、マーベリックのクルーの応援もあってQ2のスタートまでに間に合わせることができたのです。しかしこうした小さな後れが結果に影響したことは間違いないでしょう。私たちは今晩もハードワークを続け、明日のためにもう一歩前進を目指します。天気とコース・コンディションが今日とは異なってくると思われるので、注意深く状況を見守る必要があります。状況に適応し、タイヤの消耗を抑えることが重要です」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    ファヴィオ・クアルタラロ(予選2番手/1分20秒400)
    「午前中のセッションでは非常に苦労しましたが、最終的にはまたフロントローに並べることとなりハッピーです。フリープラクティス第3セッションはミスをしてしまい、時速250kmからあわや転倒というところを何とか免れました。それでも予選セッションでは、わずかに痛みを感じるだけで済んだので幸いでした。このコースはとても幅が狭くてタイトなので、他のコース以上に予選順位が重要です。それだけに3番手という結果をうれしく思っています。長いレースになりますが、上位争いを目指してベストを尽くします」

    フランコ・モルビデリ(予選7番手/1分20秒964)
    「順調な一日でした。1ラップのタイムよりも決勝ペースのほうが速かったので、明日に向けて自信を持つことができました。予選では完璧なフィーリングはつかめませんでしたが、フリープラクティス第4セッションがとても好調だったので決勝は期待できると思っています。午前中は風が強く、難しいコンディションになりました。明日も天候によって変化が予想されるので現時点では展開を予想することができません。マルケスが少し抜け出ているようですが、それ以降は完全にオープンな状態です」