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  • MotoGP | ヤマハ 第13戦 チェコGP 決勝レポート

    MotoGP | ヤマハ 第13戦 チェコGP 決勝レポート

    Monster Energy Yamaha MotoGPは6位と10位
    ハーフ・ウエット、ハーフ・ドライの難しいコンディションで行われたチェコGP決勝。Monster Energy Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビニャーレスは好調を維持することができず苦戦した。開始予定時刻の14:00の時点では、コースのほとんどが乾いているがメイン・ストレートから第1セクションがウエットで滑りやすくなっていたため、進行を遅らせて、さらに1ラップ減算して行われることとなった。

    40分間も待たされたあともロッシの集中力は失われてはいなかった。グリッド7位から飛び出して6番手で第1コーナーへ進入。しかし前を行くP・エスパルガロのペースが上がらないためトップ4台との差が開いてゆく。4ラップ目でようやくパスして前方が開けると、ロッシはすぐさま1分57秒台に入れて追撃を開始。ところが今度は後方からC・クラッチローが迫り、激しくプレッシャーをかけてきた。7ラップ目にはこれに先行を許して再び6番手に後退し、そのあとは単独走行を続けてチェッカー。トップとの差は9.083秒まで開いていた。

    一方のビニャーレスは、路面が濡れている側のグリッド9位。そのためスタート・ダッシュが決まらず順位を下げ、1ラップ目終了時点で15番手まで後退してしまった。その後もなかなかコース・コンディションの感触がつかめずに手間取っていたが、5ラップもすると調子を取り戻して13番手まで挽回。さらに4ラップ後にはM・オリベイラをとらえて12番手へ浮上した。

    11番手との差は大きく開いていたが、着実にこれを詰めていってF・バグナイアをパス。さらにペースを上げるとP・エスパルガロと中上貴晶の9位争いに追いつき、残り5ラップではトップタイムをマークするほどの好調ぶりを見せた。そして残り2ラップでエスパルガロをパスして10位。しかし中上には届かずそのままゴールした。トップとの差は16.558秒。

    この結果、ビニャーレスはランキング5位をキープ。ロッシが1ポイント差の6位となっている。ヤマハはコンストラクターズ・ランキング3位。Monster Energy Yamaha MotoGPもチーム・ランキング3位を維持している。

    クアルタラロは好調を維持。モルビデリはリタイア
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロが7位獲得と健闘。チームメイトのフランコ・モルビデリは1ラップ目、他車に接触されて転倒し、そのままリタイアとなった。

    クアルタラロはグリッド10番手から好スタート。ウエットとドライが混在するコンディションで初めてのレースにもかかわらず、多くのライダーを追い詰め、追い抜いて、序盤から5位争いを展開。最終的にはバレンティーノ・ロッシに続く7位でチェッカーを受けた。

    一方のモルビデリはオープニングラップでJ・ザルコに接触され、J・ミルとともにコースアウトして転倒。再スタートすることができず、そのままリタイアを余儀なくされた。フリープラクティスのなかでは順調にセッティング作業を進めており、手ごたえをつかんでいただけに悔しい結果。次戦に向けて意欲を燃やしている。

    明日、月曜日はここブルノ・サーキットでオフィシャル・テストに参加。そのあと来週末のオーストリアGPへと向かう。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ(6位)
    「午後2時のスタートは非常に危険でした。とくに第1セクションはフル・ウエットの状態だったので、スリック・タイヤで皆が一斉に第1コーナーに飛び込むとなれば大変なことになってしまいます。私から見れば、これは最も危険な行為のひとつです。だからスタート時刻を遅らせてもらうよう頼んだのです。その結果、最後は完全なドライ・コンディションでレースができたのですから、正しい判断だったと思っています。6位にはもちろん満足していませんが、より良い状態でマシンを走らせることができましたし、終盤はかなり好調でした。上位数台のペースは速く、追いつくことはできませんでしたが、このところの数戦と比べれば状況は良くなっています。明日はこのコースでテストを予定しており、新しいエンジン・スペックを含めて試してみたいことがいくつかあります。とても重要な一日になるはずです」

    マーベリック・ビニャーレス(10位)
    「グリッドの右側のほうは路面が濡れていて、私はそちら側からのスタートだったので少し不利な状況でした。でも目の前、つまり私と同じ右サイドに並んだアレックス(リンス)は大丈夫だったみたいです。私は午前中のウォームアップ・セッションのときよりグリップが落ちてしまっているように感じたのですが、これは今回に限らずよく起こることなので改善の必要があると思っています。明日はテストがありますが、2020年のことは遠すぎてまだ考えたくありません。次のオーストリアでトップを目指すために、マシンのパフォーマンス向上を追求したいと思っています」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「スタート前に突然、雨が降り出しました。このような場合、いつも苦戦を強いられるので私たちにとっては大変、厳しい状況でした。レース後には、ふたりから異なる感想が聞かれ、バレンティーノは午前中のウォームアップよりも午後の決勝のほうが好調だったと言い、マーベリックはそのまったく逆だったのです。バレンティーノは好スタートを切りましたが、ポル・エスパルガロの後ろでしばらく手間取り、ようやくパスしたあとは最善のポジションを目指して最大限、努力してくれました。マーベリックはグリッドの濡れているほうからのスタートだったので、初めに15位まで下げてしまって追い上げに苦戦しました。このところはフリープラクティスでいい走りを見せてくれていたので、ここでチャンスを逸してしまったことはとても残念です。明日のオフィシャルテストは重要になるので、ドライ・コンディションを期待しています」

    PETRONAS Yamaha Sepan Racing Team
    フランコ・モルビデリ(DNF)
    「ウォームアップでマシンに好感触をつかんでいて、きっといいレースができると思っていただけに残念な結果になってしまいました。ザルコが、決して優雅ではないやり方でパスを仕掛けてきたことは間違いありません。しかし、これがレースというものなのです。私としては来週の戦いのなかで力強く復活できるよう頑張るだけです。明日のテストは、マシンの改良だけでなく、今日、背負わされた重荷を下ろすためにも重要なものとなるでしょう。また、時間を空けずにすぐ次のレースに挑めることも良かったと思っています」

    ファビオ・クアルタラロ(7位)
    「昨日が最悪だったので、今日の目標はトップ8とトップ・ルーキーに置いていました。そしてその結果として両方を達成することができました。タイヤをセーブすることが本当に重要なのだと思って臨んだ初めてのレースと言ってよく、そのなかからとても多くのことを学びました。このような奇妙なコンディションは今までに経験したことがなかったので、序盤はストレスも感じていたのですが、最後まで走り切って良い結果を得られたので満足しています。レースのなかでは何台かをパスすることができました。そして必要なときにアグレッシブに攻めるために、どのようにしてタイヤをセーブすれば良いのかということも学ぶことができたのです。終盤はロッシに追いついて初めてのバトルを経験しようと懸命にプッシュしたのですが、そこまで詰めることができず残念でした」

    ウィルコ・ズィーレンベルグ(チーム・マネジャー)
    「ファビオ(クアルタラロ)は好調、フランコ(モルビデリ)は転倒リタイアと明暗を分ける結果となりました。私たちはウイークを通じて順調に仕事を進め、ウエットでも、またウエットとドライのミックスの状態でも多くのことを学ぶことができました。このことは今後の戦いに必ず役立ってくれると確信しています。決勝日も非常に難しい状況でしたが、チームはよく対処し、落ち着いてライダーたちに状況を伝えていました。チームのみんなでふたりを導くことが重要だとわかっていたのです。全員で戦い、決勝に向けて懸命に準備をしてきただけに、オープニングラップでのリタイアは本当に残念でした。ファビオのほうは目標がはっきりしており、3~4台をパスするためにしっかりタイヤを管理していました。自分が成し遂げた仕事を誇ってよいと思います」

    ラズラン・ラズリ(チーム代表)
    「複雑な気持ちです。MotoGPではファビオが7位と健闘しましたが、フランコは1ラップ目でリタイアを余儀なくされてしまったからです。ファビオにとってはこのようなコンディションは初めてでしたが、とても良い経験になったと思います。難しい状況のなかで10番手から7位まで上がったことは、必ず今後に役立つことになりますし、ルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得への道も依然として続いています。その一方でフランコのほうは残念な結果になってしまいましたが、次のオーストリアで復活してくれると確信しています」

    鷲見崇宏(MS開発部モトGPグループリーダー)
    「短いサマーブレイクが終わり、ライダー・チームともに士気高く後半戦開始の舞台であるチェコに乗り込みました。ヤマハライダーは前半戦でのそれぞれの課題改善を目指しセッティング作業を行い、金曜のドライ、土曜のウェットといった安定したコンディションでは、良いセッティングを見つけ出すことができ、レースに向けた手ごたえを掴んでいたと思います。しかし、土曜日の予選での路面変化や決勝直前の降雨によるミックスコンディションではM1の強みを引き出すことが難しく、期待通りの結果を得ることができませんでした。難しい状況ではありますが、ロッシ選手が車両フィーリングを取り戻しつつあること、走るごとにタイヤとマシンのコントロールを学んでいるクアルタラロ選手など、ポジティブな点にも目を向けながら、進歩を得るべく挑戦を続けていきます。引き続きご声援よろしくお願いします」

  • MotoGP | スズキ 第13戦 チェコGP 決勝レポート

    MotoGP | スズキ 第13戦 チェコGP 決勝レポート

    チェコGPはリンスが表彰台争いの末、4位フィニッシュ
    前日の雨模様が一転し、朝から青空が広がったチェコGP決勝日。チームスズキエクスターの3人のライダーはそれぞれ午前のウォームアップでドライコンディションのレースセットアップを決め、決勝に向けての準備が完了。しかし決勝前、ブルノサーキット上空に突然暗雲が立ち込め、激しい通り雨が降った。

    ライダーは定刻通りグリッドに着くも、雨が上がって乾き始めた路面は場所によって状態が違い、レースディレクションがライダーの安全性を考慮してレースディレイを決定。40分後にクイックスタート方式でレーススタートとなった。

    レースはウェットパッチが残る路面状況でスタート。しかし、わずか1周目の4コーナーでモルビデリ(ヤマハ)が他車と接触して転倒。転倒した車両はアウト側に流れ、モルビデリのアウトラインにいたジョアン・ミルは転倒車両を避けられず、そのまま巻き込まれて転倒し、スタートからわずか数十秒で痛恨のリタイヤとなる。幸いミルに怪我はなかった。

    一方アレックス・リンスは好スタートを決めて4台のトップグループの最後尾につける。ウェットパッチの残る路面で、リンスは慎重かつスムーズな走りで徐々に3番手のミラー(ドゥカティ)に迫り、ファステストラップタイムを記録する直前にミラーをオーバーテイク。その後トップ4台の順位は入れ替わりなくリンスはラスト2周まで3番手をキープするが、終盤リアタイヤのグリップに苦しみ、4番手のミラーにオーバーテイクを許し、4位でレースをフィニッシュ。しかしチャンピオンシップでは3位のペトルッチ(ドゥカティ)との差を僅かに縮める結果となった。

    また、ワイルドカード参戦のシルバン・ギントーリは決勝を20位で完走。再びチームに貴重なデータをもたらした。

    河内 健 テクニカルマネージャー
    「アレックスに関しては非常に悔しいレースでしたが、前戦2戦連続で転倒リタイヤに終わっているので、そういった意味では再びトップグループで走り、4位で完走できたことはシーズン後半戦の始まりとしては悪くない結果だと思います。一方ジョアンですが、他車の転倒に巻き込まれ、残念ながら早々にレースを終えてしまいました。良いスタートを切って本人も自信があっただけに非常に残念です。今週はワイルドカードでシルバンが参戦しましたが、テストチームからの色々な協力もあり、我々も良いレースを組み立てることができました。早く表彰台に戻り、強いレースを続けていきたいと思いますので、引き続き応援よろしくお願いします。」

    ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
    「今日はアレックスが終始トップグループでバトルをし、まさに我々が目指している通りの展開だったので結果には満足しています。タイヤマネージメントが難しいことはあらかじめ予想していましたし、もちろんそれは他のライダーも同様ですが、アレックスはそこをうまくマネージメントして4位という上位フィニッシュを遂げてくれました。ジョアンにとってはとても残念な結果でしたが、あの状況で他車の転倒から逃れる術はなかったので仕方ないでしょう。次戦オーストリアは我々にとってあまり相性の良いサーキットではありませんが、少しでも良い条件で走れることを願っています。」

    アレックス・リンス
    「スタートから最後まで前を走るドビツィオーゾ(ドゥカティ)を必死で追いかけ続け、表彰台まであと一歩というところだったのに、終盤にひとつ順位を落としてしまった。ラスト5ラップでタイヤのグリップが急激に落ちてしまい、どうすることもできなかったんだ。表彰台を逃してしまったことはもちろん悔しいけど、前の2戦が転倒リタイヤだったから、4位で無事に完走できてよかったと思っている。明日のテストで新しいパーツを色々とテストする予定なので、来週のオーストリアではまた新たな気持ちでウィークをスタートするつもりさ。」

    シルバン・ギントーリ
    「決勝は思いの外苦戦したけど、この週末は総じてポジティブだったと思う。FP1、FP3ではペースも良かったし、久しぶりにライダーとしてテンションが上がったしね。明日からの事後テストでまた色々と試して、チームのために少しでも多くの情報を提供できるように全力を尽くすよ。」

    ジョアン・ミル
    「スタートでモルビデリの外側にいて、彼が転倒した時は逃げようがなかったんだ。グリッド後方からスタートするとこういったリスクは常にあるけど、こんな形で1周もせずにレースを終えることになってしまって本当に残念だよ。ドライコンディションで走った今朝のウォームアップのフィーリングが良かったから決勝を楽しみにしていたけど、これもレースだから仕方ないね。気持ちを切り替えて来週のオーストリアでまた頑張るよ。」

  • MotoGP | 第10戦 チェコGP:マルク・マルケスが今季6度勝目を達成

    MotoGP | 第10戦 チェコGP:マルク・マルケスが今季6度勝目を達成

    MotoGP 第10戦 チェコGPの決勝レースが8月4日(日)にアウトモトドローム・ブルノで行われ、今季6度目のポールポジションからスタートしたポイントリーダーのマルク・マルケスがホールショットを決めると、一度もポジションを譲らず、12ラップ目の10コーナーで転倒を寸前で回避して2戦連続6勝目を達成。当地で2年ぶり3勝目を挙げ、史上4人目となる最高峰クラス通算50勝目に到達した。

    中量級の決勝レース終了直後に雨が降り、レースディレクションは、トラックコンディションを考慮してスタートディレイを決断。予定されていたレース周回数を21ラップから20ラップに変更し、14時35分にピットオープン。トラックの一部が濡れた中、全車がスリックタイヤを装着し、40分遅れの14時40分にスタート。

    ドライコンディションのウォームアップ走行で1番手に進出した4番グリッドのアンドレア・ドヴィツィオーゾは、スタートで2番手に浮上すると、2年連続の優勝に向けて中盤までマルケスにプレッシャーをかけ、2.452秒差の2位。4戦ぶり5度目の表彰台を獲得すると、2番グリッドのジャック・ミラーは、3.497秒差の3位に入り、第3戦アメリカズGP以来今季2度目の表彰台を獲得。

    6番グリッドのアレックス・リンスは、ラスト2ラップにポジションを1つ落としたが、4.858秒差の4位に進出。11番グリッドのカル・クラッチロー、7番グリッドのバレンティーノ・ロッシ、10番グリッドのファビオ・クアルタラロが続き、8番グリッドのダニロ・ペトルッチは8位。

    13番グリッドの中上貴晶は、1ラップ目を9番手で通過。15.724秒差の9位でゴールすれば、9番グリッドのマーベリック・ビニャーレスは、オープニングラップで15番手まで後退したことが影響して10位。5番グリッドのポル・エスパルガロは11位。3番グリッドのヨハン・ザルコは14位。

    12番グリッドのフランコ・モルビデッリと19番グリッドのジョアン・ミルは、1ラップ目の4コーナーで転倒リタイア。

    チャンピオンシップは、総合1位マルケスと総合2位ドヴィツィオーゾのギャップが58ポイント差から63ポイント差に拡大した。

    最高峰クラスに参戦する11チームは、5日にシーズン3度目となるオフィシャルテストを実施するために当地に延滞。来週末にレッドブルリンクで開催される次戦オーストリアGPと来季20年シーズンに向けて準備を進める。

    順位 ライダー チーム マシン タイム
    1 M・マルケス Repsol Honda Team Honda 39’24.430
    2 A・ドビツィオーゾ Mission Winnow Ducati Ducati 2.452
    3 J・ミラー Alma Pramac Racing Ducati 3.497
    4 A・リンス Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 4.858
    5 C・クラッチロー LCR Honda CASTROL Honda 6.007
    6 V・ロッシ Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 9.083
    7 F・クアルタラロ Petronas Yamaha SRT Yamaha 12.092
    8 D・ペトルッチ Mission Winnow Ducati Ducati 13.976
    9 中上貴晶 LCR Honda IDEMITSU Honda 15.724
    10 M・ビニャーレス Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 16.558
    11 P・エスパルガロ Red Bull KTM Factory Racing KTM 18.234
    12 F・バニャイア Pramac Racing Ducati 19.738
    13 M・オリベイラ Red Bull KTM Tech 3 KTM 22.539
    14 J・ザルコ Red Bull KTM Factory Racing KTM 30.459
    15 S・ブラドル Team HRC Honda 30.500
    16 T・ラバト Reale Avintia Racing Ducati 30.755
    17 A・イアンノーネ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 37.17
    18 A・エスパルガロ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 37.343
    19 K・アブラハム Reale Avintia Racing Ducati 44.296
    20 S・ギュントーリ Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 48.938
    21 H・シャーリン Red Bull KTM Tech 3 KTM 14Laps
    22 F・モルビデリ Petronas Yamaha SRT Yamaha 0Lap
    23 J・ミル Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 0Lap
  • MotoGP | ホンダ 第13戦 チェコGP 予選レポート

    MotoGP | ホンダ 第13戦 チェコGP 予選レポート

    マルク・マルケス、ドゥーハン氏に並ぶ最高峰クラス58回目のPP獲得
    後半戦のスタートとなった第10戦チェコGPの予選は、ウエットコンディションの中で行われ、総合首位で後半戦を迎えたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、2戦連続今季6回目のPPを獲得た。セッション終盤、ライン上が乾いていく難しいコンディションの中ですばらしい走りを見せたマルケスは、自身が持つ最多PP記録を「86」とし、最高峰クラスで最多PP記録を持つミック・ドゥーハン氏の「58」に並んだ。

    この日は、終日雨となり、FP3でトップタイムをマークしたマルケスは、FP4でもライバルを圧倒。迎えたQ2では、セッション終盤、微妙なコンディションの中で誰よりも早くスリックタイヤに履き替え、2番手のジャック・ミラー(ドゥカティ)に2秒524の大量リードを築く圧巻の走りでサーキットに集まったファンを魅了した。これでマルケスは、チェコGPの最高峰クラスでは4回目のPPを獲得。決勝では今季6勝目と2年ぶりのチェコGP優勝が期待される。

    13年大会でPPを獲得、16年にMotoGP初優勝を飾ったカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が、難しいコンディションの中で11番グリッドを獲得した。決勝に向けてのロングランでは「トップ6の速さがある」と語るクラッチローだが、難しいコンディションの中でスリックタイヤ装着のタイミングが遅れ、リザルトに影響した。しかし、ブルノを得意とする彼だけに、決勝では追い上げのレースが期待される。

    左足首のケガがほぼ完治した中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、ウエットコンディションでのセッティングを見つけられず、目標とするQ2進出を果たせず13番手に終わった。MotoGP2年目のシーズンを迎える中上は、この2年、ウエットコンディションが少ないこともあり、ウエットコンディションでは、なかなか思うような走りができていない。加えて、この日は、路面コンディションが目まぐるしく変わる厳しい条件となり、苦しい走りを強いられた。決勝も不安定なコンディションが予想されるが、トップ10フィニッシュを目標に全力を尽くす。

    ケガで欠場のホルヘ・ロレンソの代役で出場するステファン・ブラドル(Repsol Honda Team)も、MotoGPマシンでウエットコンディションを経験するのは1年ぶりとなり、ペースを上げるのにやや時間がかかった。しかし、セッションをこなすごとにフィーリングを取り戻すことに成功。決勝の目標はトップ10フィニッシュとし、ロレンソの代役をしっかり務める意気込みだ。

    マルク・マルケス(MotoGP ポールポジション)
    「予選セッションが始まったときに、路面コンディションの変化を見て、スリックタイヤを使おうと決めました。セッション終盤、再び、雨が再び降りだしたときは、路面の水量が増えてスリックタイヤでは難しい状況でした。リスクが少し大きい走りだったとあとで思いましたが、結果的にはいい形でセッションを終えることができたのでうれしいです。明日は晴れそうなので、普通のコンディションでレースが行われると思います。今日のようなコンディションでは、コース上でほかのライダーを把握するのがたいへんです。明日の目標は表彰台を獲得することです」

    カル・クラッチロー(MotoGP 11番手)
    「決勝に向けて11番手という結果はあまりいいとは言えません。しかし、今大会の自分のペースは、この順位よりはいいと思います。おそらく、トップ6のペースがあると思います。Q2では、もっと早くスリックを使うべきでした。1周遅れてピットに戻りましたが、マルク(マルケス)とジャック(ミラー)はすばらしい仕事をしたと思います。同じタイミングでスリックを使っていたとしても、彼らにチャレンジできたかどうかは分かりませんが、ベストを尽くしました。レースではコンディションに合わせて全力を尽くします。FP4では違うセットアップを試し、いいフィーリングがありました。このセットアップはドライでもうまくいくと思います。明日が楽しみです」

    中上貴晶(MotoGP 13番手)
    「FP3, FP4と厳しい状況でした。ウエットコンディションのベースのセッティングが出ていないことに加え、目まぐるしく変わる路面コンディションにセットアップを詰めきれませんでした。そのためQ1は1周だけに集中してアタックしました。そのタイムでQ2進出を果たせると思ったのですが、最後にザルコ選手に逆転されてしまいQ2進出を逃しました。Q2進出を果たせなかったのは残念ですが、明日も不安定な天気予報なので、どんなコンディションになっても、モチベーションを高めていい成績を残せるようにしたいです。今年はウエットコンディションがほとんどなく、ウエットになれば厳しい予選になると思っていました。今日のようなコンディションではタイヤの選択も難しいです。フルウエットなら前後ソフトでいけますが、それ以外は状況を見て判断することになります。ドライコンディションも気温と路面状況を見て判断しなくてはいけません。今日は、難しいコンディションの中でマルク(マルケス)がすばらしい走りでPPを獲得しました。スリックタイヤを入れたマルクの素早い判断とそれからもしっかりタイムを上げていく走りは本当に勉強になりました」

    ステファン・ブラドル(MotoGP 17番手)
    「ウエットコンディションの中でMotoGPマシンに乗ったのは1年以上前のことなので、今日は難しい走りとなりました。コンディションに合わせるのに少し時間がかかりましたが、それでも、いい方向性を見つけることができました。もっといいグリッドポジションを獲得出来れば良かったのです画、明日の目標はポイント圏内でフィニッシュし、トップ10に向けてプッシュすることです。PPを獲得したマルクにおめでとうと言いたいです。とてもすばらしいアタックでした」

  • MotoGP | ヤマハ 第13戦 チェコGP 予選レポート

    MotoGP | ヤマハ 第13戦 チェコGP 予選レポート

    Monster Energy Yamaha MotoGPは3列目スタート
    ここまでウエット、ドライともに好調ぶりを見せてきたMonster Energy Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビニャーレスだが、両方が入り混じる難しいコンディションとなったQ2セッションのなかでは思い描いたような走りができなかった。

    セッションはドライ・コンディションで始まったが、終盤で雨が降り出したためふたりのタイムアタックのプランは台無しに。ロッシはウエット・タイヤで7位。ビニャーレスはスリック・タイヤで9位に留まり、ともに3列目から決勝をスタートすることとなった。

    クアルタラロとモルビデリ、雨で実力を出し切れず
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリは、それぞれ10位と12位。終盤で降り出した雨によって、ポテンシャルを発揮できないままQ2セッションを終了している。

    ウエットとドライが入り混じる難しいコンディションで初めてYamaha YZR-M1を走らせたクアルタラロは、ダメージを最小限に抑えて10位を獲得できたことに安堵している。乾いてゆく路面に対応してスリック・タイヤに履き替えた矢先に雨が降り出したため、プラクティスで見せたような速さや真のポテンシャルを発揮することはできなかった。それでも序盤のペースに手ごたえを感じており、自信を持って決勝に臨む。

    チームメイトのモルビデリも同様に、ドライからウエットへと変わるコンディションに対応しきれずタイムアタックのチャンスを逃してしまった。しかしここまでウエット、ドライともに順調だったため自信を失ってはおらず、決勝に向けてますます士気を高めている。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ(予選7番手/2分06秒233)
    「非常に難しいコンディション。とくにQ2の時間帯が大変でした。ハーフ&ハーフのコンディションのときは、たいてい初めはスリックで行くのですが、今日はあまり良い状況ではありませんでした。2度目の走行に入る前に皆がスリックを履いているのがわかりましたが、私にとってはウエット過ぎる状態でしたし、スリックに履き替える十分な時間もありませんでした。今日のようなコンディションは本当に難しく、非常に悩まされます。そのなかで3列目に並べたことは、まだ良かったのかもしれません。明日は決勝もウォームアップ・セッションもドライになってくれることを期待しています。なぜなら私たちにはやるべきことがまだたくさん残っているからです。とくに正しいタイヤ・チョイスをすることが重要です」

    マーベリック・ビニャーレス(予選9番手/2分06秒626)
    「スリック・タイヤが失敗でした。チャンスに賭けたかったのでスリック・タイヤを選択しましたが、その判断が間違っていたのです。最初の計画通りにミディアム・ウエットで行っていれば、もっとポジションを上げることができたでしょう。でも、結果はこうなってしまったのですから、状況をポジティブに受け止めるべきです。今週はここまでとても順調で、ウエットでもドライでもハイペースを維持してきました。明日の決勝も必ずうまくいくと信信じています。グリッドは9位ですが、いつもスタートはいいので問題ありません」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「一日の始まりは順調でした。バレンティーノもマーベリックもウエット・コンディションとなったフリープラクティス第3セッション、第4セッションでいいペースを見せてくれました。また昨日のドライでもフィーリングが良かったので、自信を持ってQ2に臨みました。ところが天気は私たちに味方してくれませんでした。最初の10分は路面が乾いていきましたが、そのあと雨が降り出し、タイヤ・チョイスと交換のタイミングが非常に重要なものになってしまったのです。終盤は間違いなく、前後ウエットが最善の選択。そのためバレンティーノは最終ラップで7位に上がりましたが、マーベリックはそのチャンスを逃してしまいました」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    ファビオ・クアルタラロ(予選10番手/2分06秒648)
    「プラクティスは絶好調だったのですが、難しいコンディションで10位となってしまいました。Q2はまさにトリッキー。依然としてルーキーである私にとっては、このトリッキーさが学ぶべき重要な課題のひとつであると実感しています。このようなコンディションでの走行は初めてで、今日もまた多くの経験をすることができました。学んだことは、おそらく最初のラップでもっとプッシュすべきだったのだろうということ。実際そのあとは、非常に難しい状況になってしまったのですから。でも今は、明日がどんな展開になるか、ドライなのかウエットなのかを待つだけです」

    フランコ・モルビデリ(予選12番手/2分09秒404)
    「Q2はドライとウエットがミックスされた状態で、タイヤ・チョイスに非常に苦労しました。そして残念ながら、私たちは間違った選択をしてしまったのです。初めにスリックで行きましたが、雨が降り出し、そのあと交換のためピットに戻る時間がありませんでした。そのため無理なアタックはできなかったにもかかわらず、12位に入れたのは悪くないと思っています。それに、予選ではこのように結果に結びつけることができませんでしたが、プラクティスではウエットでもとても好調に走れていました。また金曜日の午前中のドライでもとても感触が良かったので何も心配はしていません。あとは明日の天気とコンディションを見守るだけです」

  • MotoGP | スズキ 第13戦 チェコGP 予選レポート

    MotoGP | スズキ 第13戦 チェコGP 予選レポート

    雨に見舞われたチェコGP予選はリンスが6番手
    金曜の天候から一転し、土曜日のブルノサーキットは朝から雨に見舞われ、午前のFP3はウェットコンディションでスタート。急な路面コンディションの変化にも関わらず、ワイルドカード参戦のシルバン・ギントーリが3番手でセッションを終え、チームを湧かせる。

    MotoGPマシンでのウェットコンディション走行経験の少ないルーキー・ジョアン・ミルも周回を重ねる毎に順調にタイムを上げるが、他ライダー同様、金曜のFP2タイムを更新することはできず、アレックス・リンスのみがトップ10に留まり、ストレートQ2行きを決める。

    予選に向けての最終セットアップを決定するFP4は雨が降ったり止んだりの難しいコンディションとなり、3人のライダーはそれぞれコンディションに適したセットアップを探るために周回。

    Q1セッションではミル、ギントーリがQ2行きを賭けて激しいアタックを繰り返すが、ギントーリは15番手、またFP3でのポジティブなフィーリングを得られず、このセッションで苦戦を強いられたミルは悔しい19番手に留まり、どちらもQ1敗退となった。

    決勝グリッドを決定するQ2セッションでも天候は回復せず、ウェットとドライが混在するコンディションで15分の短いセッションがスタート。タイヤ選択が鍵となったこのセッションで、リンスは計測1周目にウェットタイヤで2番手タイムをマーク。2度目のアタックではスリックタイヤを選択してギャンブルに出るも、セッション終盤に再び雨が降り出し、タイムアップは叶わず6番手で終了。明日の決勝は2列目グリッドからのスタートとなる。

    ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
    「今日は天候の変化で路面のコンディションがかなり難しい状態でしたが、アレックスはうまく状況をマネージメントして2列目グリッドに留まることができました。残念ながらジョアンはこの難しいコンディションでは本来のポテンシャルを発揮することができませんでしたが、チームは明日の決勝に向けて最善を尽くしますし、あとは彼が良いスタートを切ってくれるのを願います。今日はシルバンもウェットコンディションで素晴らしいパフォーマンスを見せてくれ、チームを盛り上げてくれました。決勝で3人のライダーが思いきり勝負できるためにも、明日は晴れてドライレースになってほしいですね。」

    アレックス・リンス
    「難しいコンディションを予選6番手で終えることができたことはまずまずの結果だと思っているし、ドライでもウェットでも良いペースで走れているから、明日の決勝がどんなコンディションであっても準備はできているよ。Q2は路面のコンディションが微妙だったからタイヤ選択が本当に難しかったけど、僕はスリックでギャンブルすることを選択したんだ。路面はウェットとドライの半々でタイムを上げることはできなかったけど、ペースも安定しているし、グリッド位置も悪くないから、あとは決勝で全てを出し切るのみさ。」

    シルバン・ギントーリ
    「朝のFP3はウェットコンディションで3番手だったし、Q1ではもうちょっとでQ2に行けるかってところだった。今回は自分自身も本当に楽しく乗れているし、チームの力にもなれていると思うから、僕らテストチームにとっては昨日に続いて素晴らしい1日だったよ。フィーリングもリズムも良いので、今日までの結果には満足しているし、明日の決勝もこのまま良い流れに乗れるといいね。」

    ジョアン・ミル
    「ウェットコンディションでのフィーリングはかなり良くて、セッティングを変更する毎にパフォーマンスが上がっていたんだけど、予選ではなぜか同じようなラップタイムで走ることができなかった。今晩エンジニア達にその理由を分析してもらって、対策を考えてもらうことになっているよ。明日は晴れ予報だから、朝のウォームアップでレースペースをしっかり見極めることが重要だね。」

  • MotoGP | 第10戦 チェコGP:マルク・マルケスが今季6度目のPP奪取

    MotoGP | 第10戦 チェコGP:マルク・マルケスが今季6度目のPP奪取

    2019年のMotoGP 第10戦チェコGPの公式予選が8月3日(土)にアウトモトドローム・ブルノで行われ、マルク・マルケスがスリックタイヤを装着したバイクに乗り換えた2度目のコースインで週末3度目、今季27度目のトップタイムをマーク。2戦連続6度目のポールポジションを奪取した。

    気温20度、路面温度23度。一部の走行ラインが乾いたウェットコンディションの中、フリー走行総合3番手のジャック・ミラーは、スリックタイヤで今季11度目の転倒を喫したが、2.524秒差の2番手に入り、今季のベストリザルトを獲得。

    フリー走行総合20番手のヨハン・ザルコは、公式予選1で1番手。今季初めて公式予選2に進出すると、レインタイヤで2.598秒差の3番手に入り、昨年11月の第18戦マレーシアGP以来、KTMに加入してから初めて1列目に進出。

    フリー走行総合4番手のアンドレア・ドビツィオーゾは4番手。フリー走行総合22番手のポル・エスパルガロは、公式予選1で2番手、6戦連続8度目の公式予選2で今季の最高位タイとなる5番手。

    フリー走行総合6番手のアレックス・リンスは6番手。フリー走行総合9番手のバレンティーノ・ロッシは7番手。フリー走行総合10番手のダニロ・ペトルッチ、フリー走行総合5番手のマーベリック・ビニャーレス、フリー走行総合1番手のファビオ・クアルタラロがトップ10入り。フリー走行総合8番手のカル・クラッチローは11番手、フリー走行総合7番手のフランコ・モルビデッリは12番手。

    フリー走行総合12番手の中上貴晶は、公式予選1で3番手。明日の決勝レースを5列目13番グリッドから迎える。

    順位 ライダー マシン 国籍 タイム
    1 M・マルケス Repsol Honda Team Honda 2’02.753
    2 J・ミラー Alma Pramac Racing Ducati 2’05.277
    3 J・ザルコ Red Bull KTM Factory Racing KTM 2’05.351
    4 A・ドビツィオーゾ Mission Winnow Ducati Ducati 2’05.590
    5 P・エスパルガロ Red Bull KTM Factory Racing KTM 2’05.710
    6 A・リンス Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 2’06.172
    7 V・ロッシ Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 2’06.233
    8 D・ペトルッチ Mission Winnow Ducati Ducati 2’06.457
    9 M・ビニャーレス Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 2’06.626
    10 F・クアルタラロ Petronas Yamaha SRT Yamaha 2’06.648
    11 C・クラッチロー LCR Honda CASTROL Honda 2’07.123
    12 F・モルビデリ Petronas Yamaha SRT Yamaha 2’09.404
    13 中上貴晶 LCR Honda IDEMITSU Honda 2’05.265(Q1)
    14 F・バニャイア Pramac Racing Ducati 2’05.286
    15 S・ギュントーリ Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 2’05.551
    16 M・オリベイラ Red Bull KTM Tech 3 KTM 2’05.763
    17 S・ブラドル Team HRC Honda 2’05.974
    18 A・エスパルガロ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 2’06.284
    19 J・ミル Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 2’06.554
    20 K・アブラハム Reale Avintia Racing Ducati 2’06.898
    21 H・シャーリン Red Bull KTM Tech 3 KTM 2’07.155
    22 T・ラバト Reale Avintia Racing Ducati 2’07.315
    23 A・イアンノーネ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 2’07.923
  • MotoGP | ホンダ 第13戦 チェコGP 初日レポート

    MotoGP | ホンダ 第13戦 チェコGP 初日レポート

    マルケス2番手。順調な走りで後半戦のスタートを切る
    後半戦のスタートとなったMotoGP 第10戦チェコGPのフリー走行は、終日、雲の多い天候となり、この時季のブルノとしては、気温も路面温度(29度)も低く、絶好のコンディションの中で行われた。しかし、路面のグリップがよくなく、加えて土曜日が雨になる可能性が高いため、選手たちはタイヤテストとセットアップに集中した。

    総合首位で後半戦を迎えたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、土曜日が不安定な天候になることを想定し、ソフト、ミディアム、ハードの3種類のタイヤテストと、それに合わせた車体のセットアップに取り組み、FP1、FP2ともに2番手と順調なスタートを切った。2日目のフリー走行と予選では、決勝がどんなコンディションになっても対応できるように、引き続き、セットアップに取り組む。

    シーズン前半の締めくくりとなる第9戦ドイツGPで今季2回目の表彰台に立ったカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が、後半戦のスタートとなるチェコGPも、まずまずのスタートを切った。クラッチローも、マルケス同様、タイヤテストとそのセットアップに集中した。しかし、マルケスほどセットアップを進められず課題を残した。土曜日がドライコンディションなら引き続きセットアップに集中し、ウエットコンディションならダイレクトでQ2に進出できるため、好グリッドを獲得することに集中する作戦だ。

    第8戦オランダGPで痛めた左足首が順調に回復した中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、チームメートのクラッチローとほぼ同じ内容でタイヤテストを行った。FP2では、土曜日の雨予報を受けて、ソフトタイヤを2本投入してアタックを敢行。順調にタイムを更新したが、2本目のアタックでは、タイヤの限界を超えた走りで転倒を喫し12番手に終わった。目標とするトップ10には届かなかったが、土曜日のフリー走行ではトップ10を目指し、ダイレクトでのQ2進出を目指す。

    鈴鹿8時間耐久ロードレースで3位表彰台を獲得したステファン・ブラドル(Repsol Honda Team)は、スーパーバイクからの乗り換えにやや苦労し、FP1は22番手と出遅れたが、FP2ではフィーリングを取り戻し14番手までポジションを上げた。前戦ドイツGPに続き、今大会もケガの回復が遅れているホルヘ・ロレンソの代役として出場する。前戦ドイツGPでは10位でフィニッシュしたが、今大会はシングルフィニッシュを目指す。

    マルク・マルケス(MotoGP 2番手)
    「夏休み明けのレース、シーズン後半の最初の日なので、しっかり走ることがとても重要でした。今日はいいフィーリングがありました。いろいろなタイヤ、セッティング、車体の仕様違いにトライしました。今日の課題は、1周のタイムよりも、セットアップに集中することでした。なぜなら明日は雨の予報が出ているからです。今夜、ポジティブなこと、そしてネガティブなことをしっかり分析し、理解し、明日に向けてベストな選択をしたいと思います。今日の仕事には満足しています。明日がどのような日になるかは分かりませんが、今日はいいポジションで終わることができました」

    カル・クラッチロー(MotoGP 8番手)
    「ソフトタイヤでいいフィーリングがあり、速く走ることができました。いつもなら、リアはハードタイヤの方が自分のライディングスタイルに合っているのですが今日は違いました。理由はよく分かりません。とにかくハードタイヤではペースを上げることができず、別のセッティングを試してもいいフィーリングをつかむことができませんでした。明日がどうなるか楽しみです。そして明日は雨が降ることを願っています。今日はトップ10に入ることができましたが、もっと前進しなければなりません。今日はザクセンリンクほどいいフィーリングはありませんでしたが、ザクセンリンクとはレイアウトが違うので楽観的に考えています。決勝ではトップ5争いができることを願っています。レースまで、まだ時間があります」

    中上貴晶(12番手)
    「明日の天気が不安定なので、予定通り、FP2のセッション後半にソフトタイヤを2本使ってタイムアタックしました。1本目のアタックで3番手まで上がり、まだ0.2秒くらいタイムをあげられるなと感じました。2本目のアタックでは、最初のラップで約0.05秒短縮。さらにタイムを縮めようとアタックを続けましたが、1コーナーでフロントが切れ込んで転倒してしまいました。1本目のときからフロントが柔らかすぎて限界だと思っていましたが、2本目はこの限界を超えてしまいました。転倒は残念ですが、この転倒で明日に向けての課題とアタックするときのタイヤも明確になったので、その点では成果のある一日でした。今日のアタックはフロントがミディアムでしたが、明日もドライなら、フロントにハード、リアにソフトでアタックしようと思います。ケガをしていた左足首は、シフトもコーナーリングのステップワークも問題はありませんでした。明日は、ドライでもウエットでもQ2に進出し、トップ10内を目指します」

    ステファン・ブラドル(MotoGP 14番手)
    「鈴鹿8耐を終えてMotoGPに戻ってきましたが、思ったよりも身体をMotoGPマシンに合わせるのに時間がかかりました。正直、うまく仕事をスタートさせることができませんでした。それでもFP1からFP2にかけて大きく前進できたことには満足しています。FP2ではドイツGPの感覚を取り戻すことができたし、いいかたちで一日を終えることができました。明日と明後日に向けて準備は整いました。今大会もタイムが接近していますが、引き続き前進して、トップとのギャップを縮められると思います」

  • MotoGP | ヤマハ 第13戦 チェコGP 初日レポート

    MotoGP | ヤマハ 第13戦 チェコGP 初日レポート

    ブルノの初日、Monster Energy Yamaha MotoGPはダブル・トップ10
    ブルノ・サーキットで8月2日、MotoGPシーズン後半戦がキックオフ。Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシはフリープラクティス第1セッションでマシンを調整し、第2セッションでタイムアタックを行ってそれぞれ5番手と9番手を獲得した。

    第8戦、第9戦と2戦連続で表彰台に上るなど好調が続いていたビニャーレスは、今回もいつもと同様、午前中のフリープラクティス第1セッションでマシン・セッティングに集中。前半で4番手につけ、ひとたびマシン・バランスが好みのものに仕上がってくるとラップタイムを1分56秒982に更新して3番手に上げた。トップとの差はわずか0.063秒だった。

    午後は頭上に雲が広がり、明日の雨が予想されるようになると、ビニャーレスは計画を変更。フリープラクティス第2セッションでは初めに短時間で決勝への準備を行ったあと、リアタイヤをソフト・コンパウンドに履き替えてタイムアタックを開始した。そしてすぐさま1分56秒台前半へ更新。さらに1分56秒084を叩き出すと2番手以下に0.590秒差をつけてトップに浮上した。セッション終盤ではライバルたちもペースを上げたため少しずつ後退し、トップから0.282秒差の5番手で初日を終了している。

    一方のロッシは、フリープラクティス第1セッションの序盤で3番手につけたあと、すぐさま決勝用のセッティングに切り替えておもにバランスの調整に集中。ラップタイムでは1分57秒827を記録し、トップから0.908秒差の10番手で終えた。

    午後からの第2セッションではビニャーレスと同様、序盤で路面やマシンのコンディションを確認したあと早々にタイムアタックを開始。1分57秒494で5番手に上がったが、2度目のアタックに入ると同時にマシントラブルに見舞われてしまった。ピットに戻って修復を行う間に8番手まで後退したロッシは、スペアマシンでコースに復帰すると残り5分で4度目のアタック。最終ラップでは1分56秒527へ更新してトップとの差を0.725秒に短縮したが、順位ではさらにひとつ下げて9番手となった。

    クアルタラロとモルビデリがトップと7番手
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリは、フリープラクティス初日にそれぞれトップと7番手を獲得する好調ぶりを見せている。

    午前中の第1セッション、クアルタラロはミシュラン・タイヤの3種のコンパウンドを試すことに専念して17番手に留まったが、午後からの第2セッションで一気にペースを上げてトップタイムをマーク。モルビデリも第2セッション終盤でタイムアタックを行い、ウイーク初日にトップ10を確保した。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス(フリー走行総合5番手/1分56秒084)
    「今日は決勝に向けた準備に集中することができたので、正直、とても満足しています。明日もしも雨が降ったとしても、必要な仕事はやり終えているので安心。これは良い方法だと思います。決勝用セッティングでのペースは上々。フィーリングもとても良く、ライバルたちよりも早くラップタイムを短縮することができました。いつもとはちょっと違う進め方でしたが、そのおかげで決勝への準備に専念できるようになったことは良かったと思います。終盤は決勝距離を想定した走行を行い、ここでもマシンはよく走ってくれていました。タイヤの消耗には誰もが悩まされており、最も消耗の少ないスペックを見極めなければなりません。簡単ではありませんが、ベストを尽して状況を見守ります」

    バレンティーノ・ロッシ(フリー走行総合9番手/1分56秒527)
    「エンジンに問題が出てしまいました。ちょっと古かったらしく、何が起きたのかはわかりませんが、とにかく壊れてしまったのです。明日は天気が良くないようなので、今日のうちにトップ10を確保することが重要でしたが、9番手に入れたので明日は落ちついて様子を見守ることができます。もしもウエットなら、すでにQ2への切符を持っているということ。逆に晴れれば午前中からプッシュしていかなければなりません。いずれにしてもペースもタイムも悪くないので、初日としては上出来だと思っています」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「夏休みが終わり、またサーキットに戻ってくることができてうれしいです。今日は順調な船出とはなりませんでしたが、ふたりがトップ10に入るという目標は達成することができました。マーベリックはフリープラクティス第1セッションからベースが出来上がっており、自信満々の走行。第2セッション序盤でマークしたタイムはファステスト・タイムに近く、あらゆる部分で良いサインが現れていました。つまり、依然として改善の余地があると考えているためタイムよりもセッティングを重視していましたが、全体のフィーリングはすでに非常に良くなっているのです。一方、バレンティーノのほうはメカニカル・トラブルに見舞われるアンラッキー。貴重な時間を無駄にしてしまっただけでなく、終盤はスペアマシンで走らなければなりませんでした。それでもトップ10を確保してくれたので、明日、雨が降ればQ2進出が決定です。私たちチームは今晩も作業を続け、さらにパフォーマンス向上を目指してセッティングの調整を行っていきます」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    ファビオ・クアルタラロ(フリー走行総合トップ/1分55秒802)
    「腕の状態はほぼ100%に近づいています。痛みを感じることなく2セッションを走り切り、ほとんど問題はありませんでした。第1セッションでは3種のコンパウンドをすべて試し、ソフトが最も良さそうでした。これからデータを分析して決勝で使えるかどうかを見極め、明日はひとつに集中して走り込んでいく予定です。ブルノはオーバーテイクが難しいコースなので、予選では1列目か2列目を狙っていきます」

    フランコ・モルビデリ(フリー走行総合7番手/1分56秒419)
    「明日は雨が降る予報になっているので、今日のフリープラクティス第2セッションは、まるでフリープラクティス第3セッションのようでした。その結果、7位を獲得することができてとてもうれしいです。もちろん、明日もさらに伸ばせるよう努力しなければなりませんが、とりあえず今日のところは満足しています。ファビオ(クアルタラロ)もとても速かったし、ヤマハの4台がトップ10に入っています。つまりヤマハのマシンが今回、とても良い走りをしているということです。全員が良いスタートを切っています」

  • MotoGP | 第10戦 チェコGP :ファビオ・クアルタラロが初日のトップ

    MotoGP | 第10戦 チェコGP :ファビオ・クアルタラロが初日のトップ

    Motogp 第10戦チェコgpのフリー走行が、アウトモトドローム・ブルノで行われ、ファビオ・クアルタラロが14度目のトップタイムをマーク。第7戦カタルーニャGP以来、今季2度目となる初日総合1番手に進出した。

    気温24度、路面温度29度のドライコンディションの中、フリー走行1で2番手のマルク・マルケスは、1分55秒台を最多の2回記録して0.023秒差の2番手。フリー走行1で6番手のジャック・ミラーは、0.269秒差の3番手に進出。

    今季初めて週末の1番手発進を決めたアンドレア・ドビツィオーゾは、0.269秒差の4番手。フリー走行1で3番手のマーベリック・ビニャーレスは、最多の21ラップを周回して0.282秒差の5番手。

    フリー走行1で9番手のアレックス・リンスは6番手。フリー走行1で8番手のフランコ・モルビデッリ、フリー走行1で15番手のカル・クラッチロー、フリー走行1で10番手のバレンティーノ・ロッシ、フリー走行1で13番手のダニロ・ペトルッチがトップ10入り。

    フリー走行1で17番手の中上貴晶は、今季5度目の転倒を喫して、0.818秒差の12番手。フリー走行1で4番手のミゲール・オリベイラは、ktm勢の最高位を維持したが13番手に後退した。

    順位 ライダー チーム マシン タイム
    1 F・クアルタラロ Petronas Yamaha SRT Yamaha 1’55.802
    2 M・マルケス Repsol Honda Team Honda 1’55.825
    3 J・ミラー Alma Pramac Racing Ducati 1’56.071
    4 A・ドビツィオーゾ Mission Winnow Ducati Ducati 1’56.071
    5 M・ビニャーレス Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 1’56.084
    6 A・リンス Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1’56.225
    7 F・モルビデリ Petronas Yamaha SRT Yamaha 1’56.419
    8 C・クラッチロー LCR Honda CASTROL Honda 1’56.443
    9 V・ロッシ Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 1’56.527
    10 D・ペトルッチ Mission Winnow Ducati Ducati 1’56.593
    11 J・ミル Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1’56.620
    12 中上貴晶 LCR Honda IDEMITSU Honda 1’56.662
    13 M・オリベイラ Red Bull KTM Tech 3 KTM 1’56.732
    14 S・ブラドル Team HRC Honda 1’56.876
    15 A・エスパルガロ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 1’56.958
    16 T・ラバト Reale Avintia Racing Ducati 1’57.057
    17 S・ギュントーリ Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1’57.098
    18 A・イアンノーネ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 1’57.256
    19 H・シャーリン Red Bull KTM Tech 3 KTM 1’57.484
    20 J・ザルコ Red Bull KTM Factory Racing KTM 1’57.496
    21 K・アブラハム Reale Avintia Racing Ducati 1’57.562
    22 P・エスパルガロ Red Bull KTM Factory Racing KTM 1’57.792
    23 F・バニャイア Pramac Racing Ducati 1’57.893