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  • MotoGP | ホンダ 第19戦 バレンシアGP 初日レポート

    MotoGP | ホンダ 第19戦 バレンシアGP 初日レポート

    マルケス3番手スタート。今大会がラストレースとなるロレンソは16番手
    終日、青空が広がる絶好のコンディションの中で行われたフリー走行は、トップから1秒差に12台という接戦となり、チャンピオンとしてホームグランプリに凱旋のマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が3番手と好調なスタートを切った。

    今大会もFP1、FP2ともにそれぞれ1セットで走行し、タイヤテストに集中した。FP1は前後ミディアムを装着して23ラップをこなし3番手、FP2はフロントにミディアム、リアにソフトを装着して21ラップを周回して、総合3番手で初日を終えた。

    ライバル勢が最後のアタックで新品タイヤを入れてタイムを更新したが、マルケスは1セットで走行してのベストタイム。1分31秒台前半でラップを刻んだ走りは、今季11回目のポールポジションと今季12勝目を期待させるものだった。

    右肩の手術のため、終盤の3戦を欠場した中上貴晶の代役として3戦目を迎えるヨハン・ザルコ(LCR Honda IDEMITSU)は、FP1はトップから1.057秒差の13番手だったが、FP2は、FP1から約1.2秒短縮、トップから0.634秒差とし、10番手につけた。代役3戦目のザルコは、着実にRC213Vのパフォーマンスを引き出しており、予選では2戦連続シングルグリッドを目指す。

    カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、FP1で15番手、FP2でも11番手とトップ10入りを逃した。気温も路面温度も低いことからリスクを負わず、アドバンテージを残しての走行に徹した。前戦マレーシアGPは転倒リタイアに終わったが、終盤戦に入って調子を上げているだけに、2日目のフリー走行でトップ10入りし、ダイレクトでの予選Q2進出を目指す。

    開幕前日に今シーズンを最後に引退することを表明したホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)は、FP1は18番手、FP2は16番手で初日を終えた。今大会が現役最後のレースとなるロレンソは、この日、デビュー当時のデザインを施したヘルメットで走行し、地元ファンの熱い声援の中で着実にタイムを上げた。チャンピオンを獲得したころの走りにはほど遠いものだが、ロレンソらしい深いバンク角でコーナーを攻めていた。

    マルク・マルケス(MotoGP 3番手)
    「たくさんのメニューを消化することができました。とても満足しています。今日はタイムがとても接近しましたが、バレンシアのように小さくてタイトなサーキットでは、よくあることです。今日はレースに向けての仕事に集中しました。ペースを見つけて、タイヤをしっかり理解することでした。自分たちにとっては、典型的なレースウイークのスタートでした。明日はタイムアタックのチャンスがあります。予選に向けて集中したいと思います。今日はレースウイーク以外のメニューもいくつかこなしました。将来に向けて少し準備をしました。忙しい1日でした」

    ヨハン・ザルコ(MotoGP 10番手)
    「今日の結果に満足しています。初日のフリー走行をトップ10で終われたことは、すばらしいことです。セッションの最後にソフトタイヤを使いました。これでラップタイムを一気に短縮することができました。ソフトタイヤはトップ10に入るのにとても役立ちましたし、とてもうれしいです。トップ10に入れたというのは、FP1からいい仕事ができたという証拠です。いいタイヤをセーブしながら、しっかりコントロールして、いいフィーリングで走れるように取り組みました。今日はいい仕事ができたと思います。リアにソフトタイヤを使ったとき、すぐにラップタイムがよくなったのは、とてもポジティブなことでした。明日はもっと速くなれると思います」

    カル・クラッチロー(MotoGP 11番手)
    「午前中のFP1は寒く、セッションが終わるころには風がとても強くなりました。午後も風が強くさらに寒くなりました。このようなコンディションは、決して歓迎できるものではありません。気温があと10℃高くなれば、すばらしいレースになると思います。いろいろなことが楽になるし、マシンをうまくコントロールできるようになるはずです。今日のように寒いとバレンシアは難しいサーキットです。ブレーキングでタイヤにあまりフィーリングがないので厳しいです」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 16番手)
    「昨日、発表を終えたばかりなので、いつもの気持ちでセッションに挑むのがたいへんでした。今日は集中してがんばらなければなりませんでした。そして、今日はかなりいい日になりました。ポジションはそれほど上がっていませんが、これまでのレースよりもトップに近づくことができました。最終的にトップのクアルタラロとはわずか1.1秒しか離れていません。明日の目標はトップ15に入ることです。そして、もっと前進することができたら、(予選)Q2に向けてプッシュしたいです。全体的なペースでは、まだ取り組まなければならないことがありますが、引き続き前進していけると思います」

  • MotoGP | ヤマハ 第19戦 バレンシアGP 初日レポート

    MotoGP | ヤマハ 第19戦 バレンシアGP 初日レポート

    クアルタラロとビニャーレスがワンツー、モルビデリが5番手、ロッシは14番手
    Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシがバレンシアGPのフリープラクティスをスタート。シーズン最終戦はいつもエキサイティングなイベントで、 涼しい気候にもかかわらずライダーたちは、限界ぎりぎりまでプッシュしてモチベーションを表現した。ビニャーレスとロッシはそれぞれ総合2番手と14番手でフリープラクティス初日を終えている。

    午前中のフリープラクティス第1セッションは寒く、難しいコンディションのもとで行われたが、ビニャーレスは母国ファンの前で好調を披露。序盤で2番手につけたあとはセッティング作業に切り替え、フロントにソフト、リアにミディアムを装着して周回を重ねていった。合計3回の走行を行い、そのなかの2回目で1分31秒595のベストタイムを記録し、トップから0.140秒差で4番手につけた。

    午後からの第2セッションでも、グランドスタンドで凍えながら声援を送るに値する、ファンを喜ばせる見事なパフォーマンス。ほとんどの時間帯でトップ3をキープし、終盤ではトップに立つ場面も。最後のアタックではクリアラップがとれず更新することができなかったが、トップに0.148秒差と迫る1分30秒883で2番手を獲得。総合順位でも2番手となっている。

    チームメイトのロッシもバレンシアのコースに素早く適応し、第1セッション中盤までハイペースを維持してトップ3を狙う。後半はマシン・セッティングを追求しながら、3度目の走行で再びテンポを上げていこうというところだったが、第4コーナーでは十分に暖まっていないタイヤの右側を滑らせて転倒。幸い怪我はなかったが、このあとはラップタイムを更新することができず、1分31秒976の記録でトップから0.521秒差の8番手に留まっている。

    第2セッションでさらにペースアップを目指したロッシ。ところがスタートから6ラップ目の第10コーナーで再び転倒してしまう。このときも怪我を免れたが、しばらく走行を中断。準備を整えてコースに復帰してから、もう一度トライするも、コンマ1秒を更新するに留まった。トップから1.040秒差の1分31秒775で、総合14番手で初日の走行を終えている。

    クアルタラロがフリープラクティス初日をリード
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロがフリープラクティス初日に総合1番手を獲得。チームメイトのフランコ・モルビデリも5番手と健闘した。

    クアルタラロは午前中のフリープラクティス第1セッションで1分31秒455を記録してトップ。第2セッションでは1分30秒735に更新し、2番手のビニャーレスに0.148秒差でトップに立っている。

    一方のモルビデリもクアルタラロにコンマ5秒と離されることなく好調な走りを見せている。第2セッションではトップから0.464秒差の1分31秒199を記録して総合5番手を獲得。明日はさらなる気温低下や雨が予想されるなかで、ふたりそろってトップ10入りを果たしている。

    フリープラクティス第3セッションは現地時間9:55にスタート。予選セッションは14:10から行われる。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス(フリー走行総合2番手/1分30秒883)
    「良いスタートを切ることができたと思うので、とてもハッピーです。金曜日として十分に好調。マシンのフィーリングも素晴らしいです。もちろん、いくつかのポイントを改善していかなければなりませんが、すでにリズムをつかめており、そのことが最も重要だと考えています。今日の好調からさらに上げていくため、明日もベストを尽して頑張ります。タイヤについては、まだ改善が必要。とくにタイムアタックのときにフィーリングがあまり良くなかったので、この部分を中心に作業を行っていくことになると思います」

    バレンティーノ・ロッシ(フリー走行総合14番手/1分31秒775)
    「幸い、怪我はありません。最初の転倒はごく軽いものでしたが、2回目は少し激しくなってしまいました。ここバレンシアでは、いつもタイヤの右側が危険で、とくに今日のように寒い日にはなおさらです。1度目は1ラップ目でプッシュし過ぎて転倒。2度目はすでに7ラップくらい走っていたので、もう大丈夫だと思ってしまっていたのかもしれません。でもそれまでは好調でしたし、ペースも悪くなかったので非常に残念な結果です。明日はタイヤチョイスも重要ですが、それ以上に、ラップタイムを上げてフリープラクティス第3セッションでトップ10入りを目指さなければなりません」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「バレンシアは非常にチャレンジングなコースです。そして今日のような寒さのなかでは、より一層、難しいものになってしまいます。今日の結果は、私たちのポテンシャルを完璧に表現したものとは言えません。実際、フリープラクティスのなかでは、ふたりとも非常に良いペースで走行していました。マーベリックはマシンのフィーリングが良く、とても良い仕事をしていましたが、最後のタイムアタックでは前のライダーたちに阻まれてしまいました。それでももちろん、初日としては良いスタートが切れたと思います。バレンティーノの2回の転倒は、いずれも右コーナーで、このコースの性質上、起こりがちなことです。幸運にも2度とも怪我はなく、私たちにとっては、そのことが最も重要ですが、彼の時間と自信とに影響があったことは間違いありません。ふたりともペースはとても良かったので、明日もこの方向性を維持して前進を目指します。とくにタイヤに集中です」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    ファビオ・クアルタラロ(フリー走行総合1番手/1分30秒735)
    「1年前にここでテストを行ったときは17番手でした。この1年で、こんなに大きく前進できたことをとてもうれしく思います。この進化は、私たちの努力の成果。そして今後も同様の方法で、さらに前へと進んで行きたいと思います。タイムアタックが強みのひとつであることはわかっているのですが、決勝になると、そこまで行かれないことがよくあります。マシンに取り組み、良い戦略を見つけ出さなければならないでしょう。決して、遠く及ばないわけではありません。今夜も作業にベストを尽くし、問題を解決して改善を目指します」

    フランコ・モルビデリ(フリー走行総合5番手/1分31秒199)
    「いい仕事ができました。ペースにも満足しています。もちろん、改善の余地は常にあるものですが、今日は午前から午後へと正しい進め方ができましたし、十分な手ごたえを得ることもできました。今の目標は、明日も同様の取り組みを続けながら、さらにトップに近づくことです。すでに良い位置、良いレベルに来ており、ファビオがトップで私が5番手につけているので、明日も高いレベルを維持して決勝では表彰台を目指したいと思っています」

  • MotoGP | 最終戦 バレンシアGP:F.クアルタラロが2戦連続の初日1番手

    MotoGP | 最終戦 バレンシアGP:F.クアルタラロが2戦連続の初日1番手

    MotoGP 最終戦 バレンシアGPのフリー走行が11月15日(金)にサーキット・リカルド・トルモで行われ、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハSTR)が初日のトップタイムを記録した。

    気温17度、路面温度21度のドライコンディションの中、フリー走行1で4番手のマーベリック・ビニャーレスは0.148秒差の2番手に浮上すれば、フリー走行1で3番手のマルク・マルケスは0.239秒差の3番手を維持。

    フリー走行1で2番手のジャック・ミラーは、今季15度目の転倒を喫して4番手。フリー走行1で5番手のフランコ・モルビデッリ、フリー走行1で10番手のアレックス・リンス、フリー走行1で6番手のジョアン・ミル、フリー走行1で12番手のアレイシ・エスパルガロ、フリー走行1で9番手のアンドレア・ドビツィオーゾ、フリー走行1で13番手のヨハン・ザルコがトップ10入り。

    フリー走行1で8番手のバレンティーノ・ロッシは、週末2度目、今季8度目の転倒を喫して1.040秒差の14番手。デビュー走行となったフリー走行1で23番手だったイケル・レクオナは2.379秒差まで接近した。

    順位 ライダー チーム マシン タイム
    1 F・クアルタラロ Petronas Yamaha SRT Yamaha 1’30.735
    2 M・ビニャーレス Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 1’30.883
    3 M・マルケス Repsol Honda Team Honda 1’30.974
    4 J・ミラー Alma Pramac Racing Ducati 1’31.000
    5 F・モルビデリ Petronas Yamaha SRT Yamaha 1’31.199
    6 A・リンス Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1’31.230
    7 J・ミル Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1’31.280
    8 A・エスパルガロ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 1’31.305
    9 A・ドビツィオーゾ Ducati Team Ducati 1’31.351
    10 J・ザルコ LCR Honda IDEMITSU Honda 1’31.369
    11 C・クラッチロー LCR Honda CASTROL Honda 1’31.433
    12 D・ペトルッチ Ducati Team Ducati 1’31.455
    13 M・ピロ Ducati Team Ducati 1’31.765
    14 V・ロッシ Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 1’31.775
    15 F・バニャイア Pramac Racing Ducati 1’31.868
    16 J・ロレンソ Repsol Honda Team Honda 1’31.880
    17 P・エスパルガロ Red Bull KTM Factory Racing KTM 1’31.905
    18 T・ラバト Reale Avintia Racing Ducati 1’32.159
    19 K・アブラハム Reale Avintia Racing Ducati 1’32.278
    20 M・カリオ Red Bull KTM Factory Racing KTM 1’32.467
    21 A・イアンノーネ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 1’32.568
    22 H・シャーリン Red Bull KTM Tech 3 KTM 1’32.887
    23 I・レクオナ Red Bull KTM Tech 3 KTM 1’33.114
  • ホルヘ・ロレンソ、MotoGP引退を発表

    ホルヘ・ロレンソ、MotoGP引退を発表

    レプソル・ホンダのホルヘ・ロレンソは11月14日(木)、MotoGP最終戦バレンシアGPの開催地サーキット・リカルド・トルモのプレスカンファレンスルームで報道陣向けに記者会見を開き、最高峰クラス203戦目、キャリア通算297戦目となるホームレース、バレンシアGPを最後に現役からの引退を発表した。

    「この記者会見に来てくれて本当にありがとう。僕にとって大きな意味があり、とても幸せだ」とホルヘ・ロレンソは語った。

    「ライダーとしてのキャリアには、重要な4日間があるといつも考えていた。それは初めてレースに出走した日、初めて優勝を挙げた日、初めてチャンピオンシップを獲得した日、そして引退する日。君たちが想像している通り、その日が来たことを告げるために僕はここにいる。これが僕のラストレースとなり、このレースが終わると、プロフェッショナルなレースから引退する。」

    「3歳のときに全てが始まった。僕は約30年間、このスポーツに捧げてきた。僕と一緒に働いてきた人たちは、僕がどれだけ完璧主義者で、どれだけ努力を尽くしてきたのかを知っている。非常に高いレベルのモチベーションを自分自身に要求する。僕のキャリアの中で最も輝いたヤマハでの9年間は決して忘れられず、自分のスポーツに対する高いレベルの約束を維持したかったから変更が必要だと感じた。ドゥカティへの移籍は、必要と感じていた大きな後押しが得られ、結果は悪かったけど、決して諦めないという燃料のようなエクストラなモチベーションを活かして、ドゥカティのファンの前で、ムジェロでスペシャルなレースができた。ホンダとサインを交わしたときには、似たような感覚があり、全てのライダーの夢の1つであるホンダのファクトリーライダーになることを成し遂げた。」

    「不運にも今シーズンは怪我が重要な役割を果たすことになってしまい、普通の体調で走ることができなかった。決してナチュラルに感じたことがないバイクを走らせることで、さらに難しいレースとなってしまった。忍耐を決して失わず、僕は闘い続けた。単純に時間の問題で、全てが正しい場所に収まると考えた。」

    「しかし、光が見え始めたとき、モンメロのテストで悪い転倒をしてしまい、その後にアッセンであの醜い転倒に見舞われてしまった。グラベル上で横転が止まったあの瞬間、『ここで何をしているんだ?これは本当に価値があることか?僕は終わった』と最初に思った。数日後、人生とキャリアについてじっくりと考え、トライすることを決断した。直ぐに意思決定を下したくなかった。」
    「あのクラッシュだということは真実。僕には乗り越える壁が高すぎた。試してみたとしても、その壁を登り続けるためのモチベーションと忍耐を見つけることができなかった。僕はこのスポーツが大好き。走ることが大好き。しかし、何よりも勝つことが大好きなんだ。何か大きなことのために、タイトルを獲得するために、少なくても勝利のために闘うことができない。キャリアのこの段階で、特に前進を続けるためのモチベーションを見つけることができなかった。ホンダとの目標は、少なくても短期間では実現的ではないことに気づいた。ホンダ、特に僕を信頼してくれ、機会を提供してくれたアルベルト・プーチには、本当に残念だと言わなければいけない。」

    「ある日のモンメロで僕たちは会い、『間違ったライダーとサインを交わすという間違いをしないで、僕を信じてくれ。後悔しないでしょう』と彼に言ったことを思い出す。とても悲しいことに、僕は彼を失望させたと言わざるえない。常に例外的な手段で対応してくれた横山健男さん、桑田哲宏さん、野村欣滋さん、そしてチームのみんなにも失望させてしまったと言わなければいけないけど、これは僕とチームにとって、最善の決断だと感じる。ホルヘ・ロレンソとホンダは、数ポイントを獲得するために参戦することはできない!」

    「美しく、成功のキャリアに話しを戻すと、常に言ってきたように、僕はとても幸運な男だ。インド人がNBAに挑戦するドキュメンタリー、『One in a Billion(ワン・イン・ア・ビリオン)』のようだと感じるときが時々ある。キャリアの中で、同世代の並外れた多くのライダーたちとレースをしてきた。その中には、僕よりも豊富な才能を持ったライダーたちが何人もいたけど、僕ほど成功したライダーは誰一人いなかった。彼らの多くが世界選手権にさえ参戦することができず、一般的な仕事に就かなければいけなかった。キャリアを始めたときに想像していた成功を越えた。そのことをとても幸運だったと感じる。確かに僕はいつも懸命に働いてきたけど、キャリアを通じて一緒に働いてきた多くの人たちの助けがなければ、正しい時期に正しい場所にいることはできず、このような成功を収めることは不可能だった。」

    「だからこそ、全ての人たちに心から感謝したい。このチャンピオンシップをこれほど偉大にしてくれたカルメロ・エスペレータとドルナスポーツに感謝したい。所属したデルビ、アプリリア、ヤマハ、ドゥカティ、ホンダ、特にジャンピエロ・サッキ、ジジ・ダリーニャ、リン・ジャービス、アルベルト・プーチに感謝したい。この世界に連れてきてくれた母親、このスポーツの情熱を見せてくれた父親、ここ数年間僕のために犠牲を払ってくれた全ての人たちにも感謝したい。無条件の愛を与えてくれたファンとファンクラブのみんな。パーソナルチームとして一緒に働いてくれた全ての人たち。いつも正直に忠実に対応してくれたアルベルト・バレラ。彼らみんなに心から感謝したい。」

    ホルヘ・ロレンソのプロフィール
    1987年5月4日生まれ。出身地は、スペインの地中海に浮かぶマジョルカ島のマルパ・デ・マジョルカ。3歳の時からミニクロスのレースに参加すると、9歳でミニクロス、トライアル、ミニバイク、モトクロスのマジョルカ選手権を独占。11歳で2年目のコパ・アプリリア(50cc)を制した実績が認められ、スペイン連盟から特別許可を得て、若干13歳で国内選手権125ccクラスへの参戦を開始。

    2002年5月4日。当時の競技規則に従い、出場最低年齢となる15歳の誕生日を待って、デルビのファクトリーチームから第3戦スペインGPの2日目にデビュー。翌日の決勝レースで、2000年最終戦オーストラリアGPでステファノ・ビアンコが樹立した史上最年少記録を更新(15歳と2日)。

    同年の第6戦カタルーニャGPで、史上最年少ポイント獲得記録を更新(15歳と42日)。2003年の第12戦リオGPでは初優勝を飾り、史上2番目の最年少優勝者となり、このとき、ケーシー・ストーナーとダニ・ペドロサをアウト側から抜いたことから、そのイメージを基にロゴを作成。

    125ccクラスで総合4位に進出した翌年の2005年に、フォルトゥナ・ホンダから250ccクラスにステップ。総合5位を獲得すると、2006年にはアプリリアのエースライダーに指名され、中量級の最多記録に並ぶ年間10度のポールポジションを獲得。7度のポール・トゥ・ウインを含む8勝を挙げ、初タイトルを獲得し、史上2番目の最年少チャンピオン(19歳と178日)に輝いた。

    同チームからタイトル防衛に挑んだ2007年は、9度のポール・トゥ・ウインを含め12度の表彰台を獲得。史上2番目の最年少2連覇に成功。

    参戦7年目の2008年、ヤマハのファクトリーチーム、フィアット・ヤマハから最高峰クラスに初参戦。デビュー戦でポールポジションから表彰台を獲得。第3戦ポルトガルGPで、新人としては史上初となる3戦連続のポールポジション、史上5番目となる最年少優勝、史上2番目となる最年少3クラス優勝、史上最年少の3連続表彰台獲得の記録(20歳と345日)を更新。

    第6戦イタリアGPで史上最年少となる100戦目を達成(21歳と28日)するなど、開幕から次々に記録を更新して行くが、右足首を骨折した第4戦中国GPのハードクラッシュから転倒が増え、第7戦カタルーニャGPで頭部を強打してドクターストップ。第11戦アメリカGPでは両足を骨折。

    総合4位と新人王を獲得した後、ゼッケンをデビューから使用していた48から99に変更。1年目の経験を活かした走りで4勝を含む12度の表彰台を獲得し、シーズン終盤までタイトル争いを展開して総合2位を獲得。

    3年目の2010年は、開幕から安定した速さと強さで優勝と表彰台を次々に獲得し、第15戦マレーシアGPで史上6番目となる最年少チャンピオンに輝く。さらに、最終戦バレンシアGPの優勝で年間最多獲得ポイント(383ポイント)、年間最多タイとなる16度の表彰台、年間最多タイとなる18戦連続のポイント連取を達成。

    ヤマハ参戦50周年記念となるファクトリーチームのエースとして、チャンピオンナンバーのゼッケン1に変更して挑んだ2011年は、安定して表彰台を連取し、総合2位を獲得。

    ゼッケンを99に戻した2012年は、全18戦中6勝を含む16戦で表彰台を獲得。年間最多となる16度目のトップ2入りを達成し、最高峰クラスで2度目のタイトル獲得に成功。

    2013年は、後半戦に5勝を含む9戦連続の表彰台を獲得し、最終戦バレンシアGPまでタイトル獲得を展開したが、第7戦TTアッセンの左鎖骨を骨折、第8戦ドイツGPの転倒による欠場が影響して総合2位。2014年は、フラッグ・トゥ・フラッグとなった第14戦アラゴンGPまで優勝が挙げられず、総合3位に後退。

    2015年は、第4戦スペインGPから自己最多となる4連勝を達成すると、最終戦バレンシアGPで年間7勝目を挙げ、7ポイント差の逆転に成功。3年振り3度目、史上12人目となる通算5度目のタイトルを獲得。

    2016年は、ウェットコンディションとキャリア最多を記録した11度の転倒(3度の転倒リタイア)が影響し、総合3位に後退。

    2017年は、9年間所属したヤマハ発動機から離れ、ドゥカティのファクトリーチーム、ドゥカティ・チームから参戦。3度の表彰台を獲得したが、最高峰クラスで初めて未勝利のシーズンとなり、総合7位。2年目はドゥカティのホームレースとなった第6戦イタリアGPで優勝を挙げ、3勝を含む4度の表彰台を獲得したが、第14戦アラゴンGPで右足、第15戦タイGPで左手首を負傷したことが影響して総合9位。

    フル参戦18年目、最高峰クラス12年目の2019年は、2018年6月6日に2年契約を締結したHRCのファクトリーチーム、レプソル・ホンダから参戦。

    右足と左手首が万全に回復していない状態で11月に2度のテストに参加。ドゥカティからホンダへの乗り換えを始めたが、年明け最初の走行となる2月のオフィシャルテストの前に左手首を骨折。相次ぐ負傷から完治していない状態で実戦を通じながらホンダへの乗り換えに取り組んだが、第7戦カタルーニャGP後のオフィシャルテストでハードクラッシュ。第8戦TTアッセンの転倒で胸椎を2か所骨折したことから、4戦に欠場。第12戦イギリスGPで復帰を果たしたが、最終戦バレンシアGPを前に現役からの引退を決断した。

  • MotoGP | ホンダ 第19戦 バレンシアGP プレビュー

    MotoGP | ホンダ 第19戦 バレンシアGP プレビュー

    Repsol Honda Teamがチームタイトル獲得を目指し、Hondaは3冠制覇達成に挑む。
    2019年シーズンの最終戦となるバレンシアGPが、11月15日(金)~17日(日)の3日間、バレンシア・サーキット・リカルド・トルモ(以下、バレンシア・サーキット)で開催される。バレンシアGPは1999年に第1回大会が開催され、2002年からは最終戦の舞台として定着し、今年で21回目を迎える。

    バレンシアGPはシーズンで最も観客が集まる大会の一つ。タイトル争いが最終戦決着となった一昨年は決勝日が11万人、3日間で約21万人のファンが集まり、その中でマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は2年連続4回目のタイトルを獲得した。昨年はマルケスが3年連続5回目のタイトルを決めて地元グランプリへ凱旋するレースとなり、チャンピオンを一目見ようと決勝日は約10万人。3日間で約17万人の観客が集まった。

    バレンシア・サーキットは、一周が4.005kmのテクニカルコース。スペインGPが開催されるヘレス、マレーシアGPが開催されるセパン同様、ウインターテストの舞台としても定着している。そのため、ライダーの経験値が高く、チームの持つデータも豊富で、初日からレベルの高い走りが繰り広げられる。

    コースの特徴は、左回りで低中速コーナーが連続し、メインストレートを除いて、常にマシンがどちらかにバンクしている難易度の高いレイアウト。また、この時期のバレンシアは不安定な天候が多く、例年、チームの総合力が要求される。最終戦決着となった17年をはじめ、これまでファンの脳裏に刻まれる名勝負が数多く繰り広げられてきた。

    史上初の全19戦で争われた昨年は、第16戦日本GPでマルケスが3年連続5回目のタイトルを獲得。第18戦マレーシアGPでは、Hondaが3年連続24回目のコンストラクターズタイトルを獲得。そして最終戦バレンシアGPでは、2年連続9回目のチームタイトルを獲得した。今年は、3年連続10回目のチームタイトル獲得と、Hondaにとっては9回目の3冠制覇達成に挑むことになる。

    4年連続6回目のタイトルを獲得し、今年もホームグランプリに凱旋するマルケスは、最終戦バレンシアGPでファンの期待にこたえるべく、シーズン11回目のポールポジションとシーズン12勝目に挑む。

    過去マルケスは、10年の大会で125ccクラスでチャンピオンを獲得。Moto2クラスでは、タイトルを獲得して迎えた12年の大会で最後尾スタートから優勝するという伝説的なレースを披露して世界中を驚愕させた。MotoGPクラスにスイッチした13年は、タイトル争いが最終戦までもつれ込む中で3位表彰台に立ち、史上最年少でチャンピオン獲得。14年はシーズン最多優勝記録となる13勝目を挙げ、史上最年少で連覇を達成した。そして16年は日本GPでタイトルを決め、最終戦バレンシアGPに凱旋し2位。17年はアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)との最終戦決着となり、タイトル王手で迎えたマルケスは3位表彰台に立って見事チャンピオンに輝き、地元ファンを喜ばせた。

    昨年は、16年同様、日本GPでタイトル獲得を果たしての凱旋レースとなった。決勝レースは激しい雨の中で行われ、マルケスは転倒に終わったが、すばらしい追い上げでファンを魅了した。これまで数々の記録を塗り替えてきたマルケスだが、第18戦マレーシアGPでは、シーズン獲得ポイントが史上最多得点となる395ポイントに達した。最終戦バレンシアGPでは、史上初の400ポイント越えが期待される。

    バレンシアGPでこれまで数々のドラマを生んできたマルケス。プレッシャーから解放されて挑む今年の大会は、Repsol Honda Teamのタイトル獲得を視野に、14年以来の優勝が期待される。

    総合9位につけるカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、今季4回目の表彰台獲得と今季初優勝に挑む。3連戦となった第16戦日本GPでは5位だったが、第17戦オーストラリアGPでは今季3回目の表彰台獲得となる2位でフィニッシュ。第18戦マレーシアGPは転倒したが、終盤戦に入って調子を上げてきた。昨年は、オーストラリアGPで右足を負傷して欠場しました。今年は2年ぶりのバレンシアGPに気合を入れている。

    右肩の手術のため、終盤の3戦を欠場する中上貴晶の代役として、ヨハン・ザルコ(LCR Honda IDEMITSU)が出場する。代役初戦の第17戦オーストラリアGPでは、RC2134Vに乗るのが初めて。そして不安定な天候という厳しい条件の中での出場となったが、予選14番手から決勝13位。続く第18戦マレーシアGPでは、予選9番手から決勝では8位争いに加わる走りで注目を集めた。レース後半には、ホアン・ミル(スズキ)と接触してリタイアという残念な結果となったが、代役として3戦目となる最終戦バレンシアGPでは、予選、決勝ともにさらに上位を狙う。

    第12戦イギリスGPでケガから復帰して低迷が続くホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)が、今季ベストを目指す。復帰してからの7戦でポイント獲得はわずか3回(ともに14位)。思うような走りができないことにフラストレーションをためているが、最終戦バレンシアGPではRepsol Honda Teamのチームタイトル獲得に向けて今季ベストリザルトを目指す。

    マルク・マルケス(MotoGP 総合1位)
    「まずは地元セルベラで行われたパレードに祝福に来てくれたすべての人にお礼を言いたいです。特別なパーティーになりました。今年は弟(アレックス)もワールドチャンピオンとして隣にいたので、魔法にかけられたような気分でした。これから仕事に戻ります。バレンシアでは、チームタイトル獲得という目標がありますが、すでに2020年のことも考えています。レースのあとに行われる2日間のテストに向けて、この数戦同様、いくつかのことにトライしたいと思います。冬休みに入る前に、ファンにもう一度いいショーを見せたいと思います」

    カル・クラッチロー(MotoGP 総合9位)
    「バレンシアでLCR Honda CASTROL teamとして今年最後のレースをするのがとても楽しみです。いいレースになるように全力でがんばります。オーストラリアのときのように集団の前の方に行けるようにがんばります。クルーはシーズンを通して一生懸命仕事に取り組んでくてくれました。すばらしい結果もいくつか残しました。この調子で引き続き今週末もがんばります」

    ヨハン・ザルコ(MotoGP 総合18位)
    「LCR Honda IDEMITSUで2レースを走り、RC213Vのことも多くを学ぶことができました。今週末はおもしろくなると思います。セパンでは、転倒という残念な結果でしたが、いいレースができたと思いますし、とてもいい気分でした。今週末も一歩前進できると思います。バレンシアはよく知っています。過去、いい結果を残したことがあります。3日間を通して天候が安定することを願っています。そうすれば好結果に向けて金曜日から仕事に取り組めると思います」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 総合19位)
    「バレンシアは、これまでのサーキットとはかなり違います。フィリップアイランドやセパンに比べるととてもタイトで、この時期は、午前中はかなり冷えることもあるので注意しなければなりません。マレーシアはポジティブなレースになりました。引き続き調子を取り戻すことに集中し、Repsol Honda Teamがチームチャンピオンシップに勝てるように全力を尽くしたいと思います」

  • MotoGP | ヤマハ 第19戦 バレンシアGP プレビュー

    MotoGP | ヤマハ 第19戦 バレンシアGP プレビュー

    好調のMonster Energy Yamaha MotoGP、2019シーズン・フィナーレへ
    Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシは今週末、ヨーロッパへ戻ってバレンシアのリカルド・トルモ・サーキットで2019シーズン最終戦に臨む。

    ビニャーレスはアジア/オセアニアで行われたトリプル・ヘッダーで大活躍を見せ、その3戦目のマレーシアGPではついに優勝を成し遂げた。これで大きく弾みをつけ、今回は母国へ戻ってシーズン最後の戦いに挑む。

    目標はファンの前でもう一度優勝し、ランキング3位を守り切ること(第18戦終了時点でランキング4位に7ポイント差)。昨年は雨のなかで転倒してリタイアとなってしまったが、それ以前には多くの好成績を残している。2011年に初めて出場した125ccクラスで優勝したほか、Moto3チャンピオンを獲得した2013年も優勝で締めくくった。MotoGPでは2016年の5位が最高で、今年こそはここでトップを目指す。

    チームメイトのロッシも勝利を目指してシーズン最終戦に臨む。前回のセパンでは、タイヤの耐久性が向上するなどいくつかの改善ポイントが見られており、今回も開発作業を継続してさらなる進化を狙っている。

    昨年はウエット・コンディションで素晴らしい走りを見せたロッシ。今年も同様に力強いパフォーマンスが期待される。昨年は最終的にノーポイントに終わってしまったが、過去には何度も表彰台に上る活躍を見せており、2003年と2004年に優勝、2002年、2009年、2014年に2位、2005年、2008年、2010年に3位を獲得している。

    リカルド・トルモ・サーキットは全長4.0km。1999年に建設されるとすぐにMotoGPカレンダーに加えられた。2002年以降、最終戦が行われることが恒例となってからは、”決して外せない一戦”とされてきた。非常にチャレンジングなコースとして知られ、9つの左コーナー、5つの右コーナー、876mのロング・ストレートがあり、反時計回りで競われる。スタジアム・スタイルのグランドスタンドには合計150,000の観客を収容。接戦を繰り広げるライダーたちの雄姿を、あらゆる場所で見ることができる。

    PETRONAS Yamaha SRT、2019シーズン最終戦へ
    MotoGPは再びヨーロッパへ戻り、バレンシア・サーキットで2019シーズン最終戦を迎える。コース長が短く身体への負担の大きい同サーキットだが、PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリは好調をそのままにシーズン最後の戦いに臨む。

    クアルタラロは1年前、ここバレンシアで行われたマシンテストに初めて参加してMotoGPデビューを果たした。そしてそのルーキー・イヤーに大活躍を見せ、第18戦終了時点でサテライト勢のトップに立ち23ポイントをリードしている。昨年はウエット・コンディションのもとMoto2で6位入賞。そのほかCEV Moto3でタイトルを獲得した2013年と2014年を含めて合計4回の優勝をあげるなど、多くの良い思い出が残っている。

    チームメイトのフランコ・モルビデリもMoto2クラスで2度、表彰台を獲得するなど同サーキットの経験は豊富。チームのホームレース、マレーシアGPではフロントロウからスタートしながら期待通りの活躍ができなかったこともあり、この最終戦で実力を存分に発揮するべく意気込んでいる。

    バレンシアGPウイークは14日(金)の現地時間9:55にフリープラクティスがスタート。決勝は17日(日)に行われる。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス
    「前回のマレーシアで優勝し、心身ともに充実してこの最終戦を迎えることができてとてもうれしいです。チームとともにずっと頑張ってきて、そのハードワークの成果がようやく報われるようになったのです。2020年型マシンの開発についても方向性が見えてきているので、今はそれに取り組んでいます。今回の目標はもう一度、優勝を飾ること。あるいは少なくとも表彰台に上って、ヤマハ勢トップのランキング3位をキープしてシーズンを終えたいと思っています。そして早くも来年のスタートが待ちきれない気持ちになっているのです。今回も熾烈な戦いになると思いますが、ウイーク初日から勝利を目指して戦います。それだけの力がついたことを、みなさんにお見せしたいのです」

    バレンティーノ・ロッシ
    「2019シーズン最終戦がやって来ました。決して楽なシーズンではありませんでしたが、このところの数戦はかなり良くなってきて、前回マレーシアではとてもいいレースができました。ここバレンシアでも同様に好調を維持し、もう一度、表彰台を狙っていきたいと思っています。このレースのあとは、バレンシアとヘレスでマシンテストが予定されています。非常に重要な時期です。ベストを尽くします!」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「2019シーズン最終戦に出場するためスペインへ向かいます。毎年、このバレンシアGPは特別な一戦です。なぜならヨーロッパのファンとともにシーズンを締めくくることができるからです。マーベリックはランキング3位獲得の可能性が十分にありますし、バレンティーノは昨年のリベンジとして、もう一度、勝利を狙っていこうとしています。私たちの今回の目標は非常にシンプルです。チームとしての戦いはこのあとも続くわけですが、グランプリがオフシーズンに入る前の一戦でファンのみなさまにスリリングなレースをお見せしたいと思っています。そして決勝後の火曜日には、すぐまた仕事を再開し、2020シーズンに備えてテストを始めます」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    ファビオ・クアルタラロ
    「最終戦で力強い走りをして、良い状態でシーズンを終えることが今回の目標です。またジャック・ミラーに20ポイント以上の差を保ってトップ・サテライト獲得にもかなり近づいているので、それを確実に手中にすることもゴールのひとつです。1年前にここを走ったときとは、セッティングが大幅に変化しています。私はライダーとして多くの経験を積みましたし、チームもまた同様です。ですから今回は前回よりも格段に速く走れるはずなのです。それでも去年のデータは依然として有用で、これを参考にしながら向上を追求します。スペイン選手権時代に4度、優勝していますし、初めてMotoGPマシンに乗った場所でもあるので、たくさんの良い思い出があります」

    フランコ・モルビデリ
    「バレンシアが大好きで、2014年の初フロントローや2度の表彰台など良い思い出がたくさんあります。昨年は5位走行中に転倒してしまったので、結果は良くありませんでしたが、強さを証明することはできたと思っています。このところ難しいコンディションに悩まされてばかりだったので、この最終戦は好天のもとで開催されることを期待しています。そしてそこで良い仕事をして、そのパワーがチームにも伝われば、自信を持って戦うことができるでしょう。1年前に初めて乗ったときも、ヤマハYZR-M1はここバレンシアで非常に乗りやすいマシンでした。あの感覚をもう一度、体験したいと思っています」

  • MotoGP | ホンダ 第18戦 マレーシアGP 決勝レポート

    MotoGP | ホンダ 第18戦 マレーシアGP 決勝レポート

    マルケス11番グリッドから2位でフィニッシュ、ロレンソは14位入賞
    3連戦最後の戦いとなった第18戦マレーシアGPは、予選11番手から決勝に挑んだマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、すばらしい追い上げをみせて2位でフィニッシュした。

    好スタートを切ったマルケスは、1コーナーで5番手に浮上すると、それからも次々に前者をかわして2番手に浮上。しかし、2周目に入るとジャック・ミラー(ドゥカティ)に抜き返され、3番手にポジションを落とした。

    その間に首位を走るマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)との差が約1秒まで開き、3周目に2番手に再度浮上するが、2番手争いのバトルを繰り広げている間にビニャーレスとの差はじりじりと開いた。

    序盤の追い上げと混戦の中でタイヤが消耗したマルケスは、その後も全力で追撃したが、約2秒に開いた差は縮まらず、20周のレースを2位でチェッカーを受けた。優勝は逃したが、18戦を終えて17回の表彰台に立ったマルケスは獲得ポイントを395ポイントとし、チームメートのホルヘ・ロレンソが持つ最多得点の383ポイントをブレイクし、シーズン最多獲得ポイントを記録した。

    ホルヘ・ロレンソは、18番グリッドから14位でフィニッシュ、第13戦サンマリノGP以来、5戦ぶりにポイントを獲得した。これでRepsol Honda Teamは、今大会22ポイントを獲得、一方、チームポイントで首位のドゥカティが今大会23ポイントを獲得したことで、その差は1ポイントから2ポイントへと開いた。チームタイトルは最終戦決着へと持ち越した。最終戦バレンシアGPは、Repsol Honda Teamにとっては、ライダーズ、コンストラクターズに続く、3冠をかけた重要な戦いとなる。

    予選5番手から決勝に挑んだカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、フロントのフィーリングに苦しんでペースを上げられず、15周目の最終コーナーで転倒した。今大会は予選に向けてセットアップは進んだが、オープニングラップに11番手までポジションを落とし、それからもペースを上げることができなかった。

    代役として2戦目を迎えるヨハン・ザルコ(LCR Honda IDEMITSU)は、9番グリッドから8番手争いを繰り広げたが、17周目の14コーナーでホアン・ミル(スズキ)と接触し、転倒リタイアに終わった。この接触でミルはロングラップペナルティーを科せられた。

    マルク・マルケス(MotoGP 2位)
    「すばらしいレース、すばらしい1周目になりました。2015年のムジェロでは予選13番手から追い上げましたが、それに並ぶ最高のレースだったかもしれません。昨夜そのレースの自分の走りを見て、どういう走りをしたかを思い出しました。今日はとてもいい1周目になりましたが、最初の3周でタイヤが消耗してしまい、少しタイムを落してしまいました。ビニャーレスは僕たちより速いペースで走っていたので、今日の目標は表彰台獲得にしました。フィリップアイランドと同じようにがんばりました。彼のすぐ後ろにつきましたが、すでにギャップは1.1秒もあり、僕がミスをして後ろに下がってしまいました。自分のレースには満足していますが、弟(アレックス)のチャンピオン獲得は言葉では言い表せないほどうれしい出来事でした。彼の努力が報われました。すばらしい日になりました。しかし、土曜日のレースで亡くなった、若くて才能のあるムナンダルのことは決して忘れません」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 14位)
    「スタートは周りにたくさんのライダーがいてとても難しく、自分のペースがかなり乱されました。しかしポジティブなこともありました。レース中に自己ベストより0.7秒速いタイムを出すことができたことです。まだ十分な速さはありませんが、アッセンで転倒してからトップから30秒以内でゴールするという目標に徐々に近づいています。2ポイント獲得できたので、チームチャンピオンシップ争いに少しは貢献できたかもしれません。これが今は一番の目標です」

    ヨハン・ザルコ(MotoGP リタイア)
    「今日のレースに満足しています。もっと上手にマシンに乗れるよう一歩前進する必要はありますが、いいペースがあり、いいバトルができました。マシンのフィーリングはいいです。もっと速く走り、上位のライダーたちについていくポテンシャルがあります。マレーシアは暑いので、いつも難しいレースになりますが、ベストを尽くしました。ジャック(ミラー)と8番手争いができました。もっと速く走れると感じていました。ジャックを何度もパスしようとしましたが、そのたびに抜き返されて、タイムを落しました。その結果、ほかのライダーにも追いつかれてしまいました。そこで再度ジャックをオーバーテイクしようとしたときにミルがちょっと強引なオーバーテイクをしてきたことで転倒してしまいました。残念ですが、いいバトルができたことがうれしかったです。引き続きプッシュしていきたいです。そのためにもマシンをしっかり攻略し、バレンシアではいい結果を残したいです」

    カル・クラッチロー(MotoGP リタイア)
    「難しいレースでした。そして転倒という結果に終わり、とても残念です。スタートはよくありませんでした。1周目はかなり後方に下がってしまいました。追い上げようとがんばりました。結果的に8番手争いになる集団の中で戦っていました。しかし今日はタイヤのフィーリングが悪く、難しい走りとなりました。レースウイークを通して前進したように感じました。今日はいい結果を残せると思っていましたが、トップグループについていくペースがなくて苦戦しました。フロントのグリップを見つけるためにできることはすべてトライしましたが、ブレーキングで小さいミスをし、フロントがロックして転倒してしまいました。しかし、ここ数戦はいいレースができています。最終戦バレンシアが楽しみです」

  • MotoGP | ヤマハ 第18戦 マレーシアGP 決勝レポート

    MotoGP | ヤマハ 第18戦 マレーシアGP 決勝レポート

    マレーシアGPでビニャーレスが優勝!
    Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスがセパン・インターナショナル・サーキットで優勝。チームメイトのバレンティーノ・ロッシも表彰台争いの末に4位獲得と健闘した。

    ビニャーレスは昨日の計画通りのレース展開。好スタートから2番手で第1コーナーに進入し、すぐさまトップを狙っていった。

    そしてひとたび首位に立つや、さらにペースを上げてリードを拡大。1.5秒のアドバンテージを築いて単独走行になると、2番手で追ってくるM・マルケスとの差をコントロールしながら自分自身のペースに集中した。そして最後まで完璧な走りを維持し、最終的には2番手との差を3.059秒まで広げてトップでチェッカーを受けた。

    ビニャーレスはこの勝利を、Idemitsu Asia Talent Cupで活躍していたインドネシア人ライダー、A・ムナンダールに捧げた。ヤマハはもう一度、ムナンダールの家族、友人、愛したすべての人に哀悼の意を表する。

    チームメイトのロッシはスタート前にグリッドからファンにアピールし、レース中はさらに盛大な応援を受けることとなった。セカンドロウ、6番手の位置からスタート後は集団に飲み込まれて9番手へ後退していたが、長くそこに留まることはなく、早々に仕掛けていって7ラップ目にはJ・ミラーを抜いて4番手へ浮上した。

    残り8ラップではA・ドビツィオーゾと3番手争いを展開し、さらに残り3ラップではA・リンスも後方に迫るなかで3番手浮上を試みたが届かず、そのまま4位でゴール。トップとの差は5.965となっていた。

    25ポイントを加算したビニャーレスはランキング3位に浮上。ロッシはランキング7位をキープし、6位に6ポイント差と迫っている。ヤマハはコンストラクターズ・ランキング3位をキープ。Monster Energy Yamaha MotoGPもチーム・ランキング3位を維持している。

    アジア/オセアニアでの3連戦を終えたチームは、1週間の休養後、ヨーロッパへ戻ってバレンシアGPに臨む。

    PETRONAS Yamaha SRT、ホームレースでトップ・サテライトチームを獲得
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのフランコ・モルビデリとファビオ・クアルタラロがそれぞれ6位と7位を獲得し、チームのホームレースで2019 MotoGPサテライトチーム・ランキング・トップを決定した。

    モルビデリはグリッド3番手から好スタートを切り、序盤は表彰台争いに加わる展開。しかし前日までの好調ぶりには届かず、少しずつ順位を下げて6位でチェッカーを受けた。

    ポールシッターのクアルタラロもプラクティス、予選での速さを再現しきれず、表彰台争いに加わることができないままレースを終えた。それでもモルビデリに続く7位でゴールして貴重なポイントを獲得し、チーム・ランキングに貢献すると同時に自身のサテライト・ライダー・ランキングのリードを23ポイントに拡大。総合ランキングでも6位をキープしている。

    2019シーズンは2週間後のバレンシアGPで幕を閉じる。11月14日にフリープラクティス開始、決勝は17日に行われる。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス(優勝)
    「最高のレースでした。私たちは金曜日からずっと、しっかりと準備を整えてきていました。そして1ラップ目を終えた時点で大きな可能性を感じることができたのです。序盤からリードを広げ、そのあともプッシュ、プッシュ、プッシュ! 今は本当にハッピー。本当にいい仕事ができました。前回のオーストラリアも勝てると思って臨んだレースでしたが、あのような結果になり非常に悔しい思いをしました。それだけに今日こうして優勝できたことがうれしくてたまらないのです。今日の勝利を、昨日、亡くなった若者、ムナンダールに捧げます。Idemitsu Asia Talent Cupで活躍していた、私のお気に入りのライダーでした。彼の家族に哀悼の意を表します」

    バレンティーノ・ロッシ(4位)
    「スタートはとても良かったのですが、最初のストレートで何人かに抜かれてしまいました。でもそのあとは好調で、決勝のコースレコードを記録しながら何台も抜き返し、ついにはドビツィオーゾに追いつきました。彼とはいいバトルができて、ツイスティな場所では私が、ストレートでは彼のほうが速いという展開。最終ラップで何とか前に出たかったのですが、結局それはかないませんでした。コーナーでは確かに私のほうが速いのですが、同時に、コーナリング中のタイヤへの負荷が大きくなっていたことも事実です。そのため最後は序盤のようなスピードを発揮することができなくなってしまいました。でも今週はずっと好調でしたし、いろいろ学ぶこともできたので満足しています。このところ調子が上がっていて、M1のポテンシャルをすべて出し切れるよう頑張っています。そして最後にリンスを抑え切ることができたことは良かったのですが、残念ながら表彰台には届きませんでした。それができていたら、もっとハッピーだったのですが…。次のバレンシアでベストを尽くします」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「何という見事な勝利でしょう! マーベリックはウイークを通じて絶好調で、彼自身、かなり自信を高めているようでした。序盤から後続を引き離すことは彼の初めからの作戦でしたが、決して簡単なことではありません。しかし彼は、それを完璧にやってのけたのです。最初から最後まで素晴らしいライディングを維持し、大きな差をつけて優勝を飾りました。この数週間、ノンストップで働き続けた彼とそのチームの努力がついに報われました。先週のオーストラリアで、あともう少しというところまで近づいたあとだけに、今日の勝利の味は、より一層、甘く感じられるのです。そしてランキングでも3位に浮上することができました。もしも、これ以上の幸福があるとしたら、それはバレンティーノも一緒に表彰台に上ることだったのですが、トップスピードの差がありわずかに届きませんでした。それでも最後まで挑戦を止めず、本当に素晴らしいレースを見せてくれました。タイヤをひどく劣化させ過ぎずにペースをキープできたことはとても良かったと思います。このように、今回はふたりとも非常に素晴らしく、私たちチームも大いに励まされました。このあとは束の間休養をとり、2週間後の最終戦、バレンシアGPへと向かいます。もう一度、最高のショーをお見せしたいと思います」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    フランコ・モルビデリ(6位)
    「もっと良い結果を期待していたことは確かですが、素晴らしいウイークを過ごすことができたのですから文句は言えません。マシンのフィーリングがあまり良くなかったので、それについては原因を調べなければなりませんが、そうした難しい状況のなかでもサテライト勢トップの6位に入ることができました。加速でライバルたちについて行くことができず、その分をハード・ブレーキングで取り返すような状態でした。シーズンもあと1戦だけとなりました。最後に表彰台を狙いたいと思います」

    ファビオ・クアルタラロ(7位)
    「非常にタフなレース。かなり苦戦させられました。1ラップ目は本当に最悪で、マシンをしっかり制動することができませんでした。こんなことは今までになかったことです。昨日まで絶好調だったのでもっと良い戦いができるはずでしたが、期待した成績には届きませんでした。なぜこのようなことになってしまったのか、原因を追求しなければなりません。あと1戦残っているので、しっかり集中して臨みたいと思います。バレンシアでは1年前にテストを行いましたが、あれから多くの経験を積んできたので期待しています」

    鷲見崇宏 (MS開発部モトGPグループリーダー)
    「ウィークを通じて安定して最速のペースを持っていたビニャーレス選手は、とにかく良いスタートを決めてトップで逃げ切る戦術を公言していましたが、まさにその通りの展開を作り、最後まで集中力を切らさず、追い上げるマルケス選手との距離をコントロールして、6月オランダ以来の今期2勝目を勝ち取ることができました。ロッシ選手はWUPにてトライしたセッティングがワークし、今週一番のパフォーマンスを発揮、惜しくも表彰台にはあと一歩届きませんでしたが、非常にポジティブな内容でした。サテライトの二人はレースペースではTOPには及びませんでしたが、きっちりサテライトトップの6位/7位を獲得。セッティングで今回足りなかった点を次回磨いていきたいと思います。これまでの数戦は、スピードをなかなか結果につなげられない悔しさを噛み締めていましたが、今回ビニャーレス選手はM1に全幅の信頼と自信をもってプッシュし続けることができました。開幕から時間はかかってしまいましたが、応援してくださっているファンの皆さんへ、再び形のある結果を届けることができ、スタッフ・開発陣一同本当にうれしく思います。今年も残りあと1戦となりましたが、来期につながる良い流れを作っていけるよう、気を引き締めて頑張ってまいります。」

  • MotoGP | ホンダ 第18戦 マレーシアGP 予選レポート

    MotoGP | ホンダ 第18戦 マレーシアGP 予選レポート

    クラッチロー5番手、マルケスは転倒を喫し、11番手から決勝に挑む
    MotoGP 第18戦マレーシアGPの予選は、時折り、小雨が降る不安定なコンディションの中で行われ、フリー走行で3番手につけたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、セッション終盤に転倒を喫し、11番手に終った。今大会はヤマハ勢が好調で、フリー走行で好調な走りをみせたファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)をマークしたマルケスだが、最後のアタックで転倒を喫し、タイムを更新するチャンスを逃した。

    この転倒でマルケスは手足を打撲したが、幸いにも、骨折など大きなケガはなった。明日の決勝は厳しい戦いが予想されますが、今季12勝目を目標に全力を尽くす。

    初日のフリー走行で10番手も、2日目のフリー走行で総合12番手へとポジションを落としたカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、Q1から予選に挑むことになったが、Q2進出を果たし、最終的に5番グリッドを獲得した。フリー走行でポジションを落としたクラッチローは、Q1でトップタイムをマークすると、Q2では自己ベストタイムとなる1分58秒951をマークした。フリー走行、そしてQ1では1分59秒の壁をなかなか越えられなかっただけに、決勝に向けて上り調子をアピールした。

    代役出場で2戦目を迎えるヨハン・ザルコ(LCR Honda IDEMITSU)は、9番グリッドを獲得した。初日14番手だったザルコは、FP3で1分59秒486をマークして総合10番手に浮上。ダイレクトでの予選Q2進出を果たした。そして迎えたQ2では1分59秒139までタイムを短縮し、目標とするシングルグリッドを獲得した。決勝ではシングルフィニッシュを目標にベストを尽くす。

    初日2分00秒の壁を越えられなかったホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)は、FP3で目標とする1分59秒台に入れられず17番手。その後に行われたFP4では転倒を喫し、セカンドバイクで挑んだ予選Q1では18番手だった。今大会も思うようなグリッドを獲得できなかったロレンソだが、決勝ではポイント獲得を目標に全力で挑む。

    カル・クラッチロー(MotoGP 5番手)
    「フリー走行のセッティングはあまりいいフィーリングがなく、ポジションを落としました。今年はセットアップが思ったように安定せず、今日のようにQ1からのスタートすることが何度かありました。しかし、FP4でユーズドタイヤを使い、いい仕事ができたことで、Q1、そしてQ2で大きく前進することができました。2列目を獲得できてうれしいです。いいラップタイムを出すためにマルク(・マルケス)についていきました。明日は長くハードなレースになると思います。いいペースがあるライダーがたくさんいます。決勝はタイヤの選択にかかっています。グリップに苦戦しているので、明日に向けて改善しなければなりません」

    ヨハン・ザルコ(MotoGP 9番手)
    「今日の結果には、とても満足しています。Q2に直接進みたいと思っていました。そしてタイムを更新してベストを尽くしたいと思っていました。その通りの走りができました。ベストをマークした周回はバレンティーノ(・ロッシ)についていきましたが、とても興味深いものでした。彼を目標にして、彼との走りを比較し、彼に追いつこうとがんばりました。最終コーナーで0.1秒か0.2秒ロスしたかもしれませんが、9番手はいいポジションだと思います。明日がどのようなレースになるか楽しみです。エンジンはとても速いので、それを最大限活かし、力強いブレーキングでオーバーテイクできればと思います。オーストラリアGPでマシンのことを学び始めましたが、今大会はさらにいい走りができるようにがんばっています。このサーキットではリラックスして走ることができるし、いい結果を残してきました。今日の走行を終えて、明日はもっと速く走れる気がします。レースが楽しみです」

    マルク・マルケス(MotoGP 11番手)
    「大きな転倒をして身体中が痛い状態ですが、僕は大丈夫です。いいセッティングがあり、いいリズムがあります。でも1周のタイムで少し苦戦しています。特に切り返しでうまくいかず、解決の糸口を探っています。タイヤの準備はできていますが、予選の転倒は、切り返しが少しアグレッシブすぎたかもしれません。正直、転倒したことよりも11番手からのスタートになったことが残念です。FP4でいいリズムがあり、決勝に向けて準備は進みましたが、さすがに11番手からのスタートは難しいです。今シーズンはほぼ完ぺきな予選が17回ありましたが、今日はそのようにはいきませんでした。明日の決勝でなにができるか、状況を見て考えたいです」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 18番手)
    「今日の転倒はとても奇妙で予測ができませんでした。ブレーキが少し遅れたため、走行を止めて1コーナーの外のターマックに入りました。その瞬間、まるでグリップが全くなくてフロントが切れ込んで転倒してしまいました。幸い、ケガはありませんでした。この転倒でQ1ではセカンドマシンを使いましたが、セッティングが少し誤った方向に進んでしまったようで自己ベストを更新できませんでした。ほかの選手はタイムを更新していますが、これまでよりもトップに近づいています。もてぎのときより、さらにギャップを縮められることを願っています」

  • MotoGP | ヤマハ 第18戦 マレーシアGP 予選レポート

    MotoGP | ヤマハ 第18戦 マレーシアGP 予選レポート

    ビニャーレスとロッシ、セパン決勝のグリッドは1列目と2列目
    Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシはQ2でハードプッシュ。頭上に黒雲が広がるセパン・インターナショナル・サーキットで序盤から果敢に攻め、それぞれ2番手と6番手を獲得した。

    ビニャーレスはQ2最初のアタックで6番手につけたあと、2度目のトライで早くも1分58秒676の好タイムでトップに浮上。コース長の長いこのコースではもう1ラップを走ることができなかったため、ここでピットに戻りタイヤ交換を行った。

    15分間のセッションの後半が始まるとフランコ・モリビデリがトップタイムを更新。ビニャーレスは一旦2番手に後退したものの素早く反応し、1分58秒406へ短縮して再びトップを奪還した。しかしセッション終盤ではファビオ・クアルタラロがこれを上回ってポールポジションを獲得。ビニャーレスは0.103秒届かず2番手となった。

    チームメイトのロッシはフリープラクティス第4セッションで好調ぶりを発揮。そのままの勢いでQ2に臨み、序盤で1分59秒313を記録してトップに立った。しかしその後はタイムを更新できず、7番手まで後退してからピットイン。タイヤ交換を終えてコースに復帰したときには、残り時間が6分を切っていた。

    集団のなかに飲み込まれた状態でのタイムアタックとなったが、グリッド好位置獲得を目指して懸命に攻めると次のラップで5番手に浮上。直後にチェッカーフラッグが振られ、最後の1ラップでは1分59秒000を記録したものの、ライバルたちがさらに上回ったため6番手に後退してセッションを終了した。トップとの差は0.697秒。

    Idemitsu Asia Talent Cupに出場していたA・ムナンダールの悲劇的事故を受けて、ヤマハは、その家族や友人、彼を愛したすべての人に哀悼の意を表します。

    PETRONAS Yamaha SRTがダブル・フロントロー獲得
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロとフランコ・モリビデリが、チームのホームコースで予選1番手と3番手を獲得して地元ファンを歓喜させた。チームメイトのふたりが揃ってフロントロ-に並ぶのは今季4度目。

    ウイーク初日もトップタイムをマークしたクアルタラロは、Q2セッション序盤から果敢に攻めて、またもラップレコードを更新。1分58秒303でポールポジションを獲得し、今季12回目のフロントロー・スタートを決定した。

    チームメイトのモルビデリはフリープラクティス第3セッションと第4セッションでトップ。Q2セッションでは終盤のアタックで集団に阻まれて短縮ならず、2番手に僅か0.029秒差の1分58秒432で3番手となっている。

    クアルタラロとモルビデリは冠スポンサーのPETRONASとその#TambahPowerPSRTキャンペーンに合わせ、スペシャル・カラーのマシンで決勝に出場する。

    マレーシアGP決勝は現地時間15:00スタート、全20ラップで競われる。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス(予選2番手/1分58秒406)
    「フロントローからスタートすることが最も重要です。このあとも努力を続けなければなりませんが、今日のところはとりあえず良い仕事ができたと思っています。フリープラクティス第3セッションが絶好調で、そのあとの予選セッションでも、今の自分にできることはすべてやりました。わずかコンマ1秒差の2番手ですから、十分に満足しています。明日はさらに前進を目指し、決勝では第1コーナーでトップに立って、序盤から全力でプッシュしていきたいと思っています。以前にも話したように、私に失うものは何もありません。ただひたすら勝利を目指すだけですから、プッシュしてプッシュして、さらにプッシュして結果を待ちます。表彰台を狙っていきます」

    バレンティーノ・ロッシ(予選6番手/1分59秒000)
    「ヤマハ勢全員が好調。そのなかで私はグリッド2列目に並ぶことになりました。Q2ではもう少し頑張れたかもしれませんが、2回目のアタックのときは集団につかまってしまって難しい状況でした。いずれにしても、セカンドローは決して悪くありません。決勝ではリアタイヤにソフト・コンパウンドからミディアム・コンパウンドを選ぶことになると思うので、今日はその消耗の状態を注意深く観察しました。明日はウォームアップ・セッションでもう一度、状態を確認してから決勝に臨みます。ドライ・コンディションになるよう願っています」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「今日も好調が続きました。マーベリックとバレンティーノはすべてのセクションでハイペースを維持しており、決勝にむけて準備万端、整っています。ふたりともマシンにほぼ満足していますが、チームとしては、ほんの些細なことでも、もっと改善できるところはないかと常に考えています。タイヤについては進むべき方向が見えていて、決勝に照準を合わせて良いチョイスができました。決勝でトップ争いに加わるためにはグリッド2列目までに入ることが不可欠なので、今日はふたり揃ってその目標を達成できて満足です。ヤマハのフロントロー独占という快挙は、私たちのこれまでの努力の成果です。明日はすべての力を結集し、隠れていたポテンシャルを結果に結び付けなければなりません」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    ファビオ・クアルタラロ(予選1番手/1分58秒303)
    「前回のオーストラリアで厳しい戦いを強いられ、ここに来てからもかなり苦戦してきました。でも今回はチームにとってのホームレース。彼らが私たちにプレッシャーをかけてくることはありませんが、良いパフォーマンスを期待していることは間違いありません。だからこそ、今回のポールポジションは私にとって特別なものですし、ダブル・フロントローはそれ以上にチームにとって重要です。すでに準備は万端。決勝に向けて気持ちも高まっています。タイヤはまだ最終決定ではありませんが、明日のウォームアップ・セッションで試してから決めるつもりです」

    フランコ・モリビデリ(予選3番手/1分58秒432)
    「全体的に好調で、とくに予選セッションではマシンに絶大な信頼をおいて走ることができました。ここまでいいペースをキープできているので明日の決勝もこの調子でいきたいと思っていますが、その前に天候変化に気を配ってしっかり対応していかなければなりません。そしてそのあとは、良い状態で走り切ることだけを考えたいと思います。これまでのペースを見れば、多くのライダーが優勝争いに加わることができる状況です。実力に大きな差はないので、序盤はきっと大集団での戦いになるでしょう。チームのために優勝できたら最高ですが、焦らず状況を見守りながらチャンスを待ちたいと思います」