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  • F1最終2戦にも暗雲 WECが中東ラウンド中止で代替開催を決定

    F1最終2戦にも暗雲 WECが中東ラウンド中止で代替開催を決定

    2026年FIA世界耐久選手権(WEC)がシーズン終盤に予定していたカタールとバーレーンでの開催を断念したことで、F1でも今季最終戦の開催を巡る不透明感が一段と高まっている。

    WECは安全面や物流への影響を理由に欧州での代替開催を決定した。一方、F1は依然としてカタールGPとアブダビGPをカレンダーに残しているものの、情勢次第では代替開催地への変更も視野に入れた検討を続けているとみられる。

    WECがカタールとバーレーン開催を正式中止
    FIAは29日、WECの終盤2戦について開催地を変更すると発表した。

    当初、ルサイル・インターナショナル・サーキットで開催予定だったカタール戦は10月18日にスペイン・バルセロナで6時間レースとして実施。さらにシーズン最終戦として予定されていたバーレーン戦は、11月8日にイタリア・モンツァへ移される。

    この決定は、中東地域で続く紛争が安全性や貨物輸送、国際移動に及ぼす影響を慎重に検討した結果だ。

    WECのフレデリック・ルキアンCEOは、チームやマニュファクチャラーに十分な準備期間を確保する必要があったと説明した。

    「ここ数か月、中東情勢を注意深く見守ってきた」

    「数週間前まではカタールとバーレーンで開催できると楽観視していた。しかし現在の状況では代替案へ切り替えざるを得ない」

    「メーカーやチーム、そしてWEC運営が必要な準備を進められるよう、このタイミングで決断することが物流面で不可欠だった」

    また、FIA会長モハメド・ビン・スライエムも最後まで開催継続を模索したことを明らかにした。

    「ここ数か月、カタールとバーレーンのパートナーと協力し、開催維持に向けあらゆる選択肢を検討してきた」

    「しかし地域情勢を考えれば、チームや関係者、そしてモータースポーツファンの安全を最優先しなければならない」

    「容易な決断ではないが、モータースポーツコミュニティの安全確保が最優先だ」

    F1も最終2戦の代替開催を検討
    WECの決定により、F1が11月29日に予定するカタールGP、12月6日に予定するアブダビGPにも改めて注目が集まっている。

    現時点で両レースとも2026年カレンダーに残されており、正式な変更は発表されていない。しかし、現地情勢が改善しない場合に備え、F1は複数の代替開催案を検討しているとされる。

    有力候補の一つがイモラ・サーキットだ。2025年までF1を開催していた実績があり、短期間でグランプリ開催に対応できるインフラを備えている。

    ただし、12月のイモラは低温によってタイヤのウォームアップが難しくなるほか、悪天候のリスクも大きな課題となる。

    もう一つの候補として挙がるポルティマオは、近年F1開催実績があり冬場の気候も比較的温暖だ。しかし、2027年からのF1復帰に向けた施設改修工事が予定されているため、開催可能性は以前より低下しているという。

    このほか、トルコのイスタンブール・パークや、すでに2026年カレンダーへ組み込まれているサーキットでダブルヘッダーを実施する案も検討対象となっている。

    2026年カレンダーはすでに大幅変更
    F1は2026年シーズン序盤にも中東情勢の影響を受け、大幅な日程変更を余儀なくされた。

    バーレーンGPとサウジアラビアGPはシーズン途中で中止となり、当初24戦だったカレンダーは22戦へ縮小。その後、マレーシアGP復活という異例の措置により、セパンで10月2日から4日に「バーレーンGP」として開催されることが決定した。

    このレースは「フォーミュラ1 ガルフ・エア・バーレーンGP・イン・マレーシア」の名称で実施され、アゼルバイジャンGP、シンガポールGPと合わせたアジア3連戦を構成する。

    この追加によって2026年シーズンは23戦へ戻ったものの、WECが中東ラウンドの中止を正式決定したことで、F1もシーズン最終盤の開催について慎重な判断を迫られる状況となっている。

    現時点でF1から変更は発表されていないが、今後の地域情勢次第では、シーズン最終2戦の開催地が変更される可能性も残されている。

  • レッドブルF1 フェルスタッペン流出阻止へ 2029年までの高額契約オファー報道

    レッドブルF1 フェルスタッペン流出阻止へ 2029年までの高額契約オファー報道

    マックス・フェルスタッペンの去就を巡る憶測が加熱するなか、レッドブル・レーシングが2029年末までの契約延長を提示したと報じられた。現行契約に含まれる離脱条項の発動条件を満たしたとされる今、チームは高額契約によってエースの流出阻止を図ろうとしている。

    ドイツ紙『BILD』によると、新契約には大幅な報酬アップに加え、現契約で問題となっている成績条項を撤廃する内容が盛り込まれているという。

    さらにスペイン紙『MARCA』も、レッドブルが契約を2029年まで延長し、年俸増額を提示してフェルスタッペンの残留を目指していると伝えている。

    契約延長オファーの背景は「離脱条項」
    フェルスタッペンは2026年F1第11戦ハンガリーGP終了時点でドライバーズランキング6位。首位アンドレア・キミ・アントネッリとは100ポイント以上の差をつけられている。

    現行契約には、夏休みの時点でランキング2位以内に入っていなければ契約解除を選択できるパフォーマンス条項が含まれているとされ、『BILD』はこの条件がすでに満たされたと報道。フェルスタッペンには10月までに離脱条項を行使するか判断する猶予があるという。

    このため、2026年夏から秋にかけては、F1ストーブリーグ最大の焦点になる可能性が高まっている。

    レッドブルは大型契約で流出阻止へ
    こうした状況を受け、レッドブルは新たな契約延長オファーを提示したとされる。

    報道によれば、新契約は2029年までの長期契約となるだけでなく、大幅な年俸アップも含まれており、フェルスタッペン陣営は数週間前から内容を検討しているという。『MARCA』は、現在のフェルスタッペンの年俸は約6500万ユーロ(約121億円)と推定されており、レッドブルはさらに報酬を引き上げることで契約延長への合意を目指していると伝えている。

    フェルスタッペンは今季ここまで4度の表彰台を獲得しているものの、優勝はまだなく、新世代マシンへの不満も隠していない。そのため、一時的な休養(サバティカル)の可能性も依然として取り沙汰されている。

    一方で、マネージャーのレイモンド・フェルミューレンは最近、「マックスは現契約を尊重するつもりだ」と説明している。それでもレッドブルが正式な延長契約を提示したとすれば、口頭での意思確認だけでは安心できないというチーム側の危機感の表れとも受け取れる。

    さらに2027年にはマクラーレン移籍の噂も絶えず、メルセデスやアストンマーティンと並んで候補として名前が取り沙汰されている。フェルスタッペン本人は将来について明確な回答を避け続けており、チームの競争力や今後の勢力図を見極めたうえで判断する考えとみられている。

    最大の課題は金銭面ではなく競争力だ。エイドリアン・ニューウェイら主要技術者の離脱を経て、レッドブルは以前のような圧倒的な速さを失っており、フェルスタッペンを引き留めるには再び優勝争いができるマシンを示すことが不可欠となる。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    ハジャーの去就にも影響
    フェルスタッペンが残留を決断した場合、2027年以降もアイザック・ハジャーとのラインアップが維持される可能性は高まる。

    ハジャーはレッドブル昇格初年度から安定した走りを見せ、歴代のチームメイトと比較してもフェルスタッペンとの差を小さく保っている。

    ローレン・メキーズ代表もハンガリーGPで、その評価を口にした。

    「かなり久しぶりに強力なセカンドドライバーを得られたのは良いニュースだ。それはシーズン前から掲げていた目標でもあった。アイザックは着実に結果を残し、チームやマックスから多くを学んでいる」

    さらにメキーズは、フェルスタッペンにとってもチームメイトとの実力差が縮まることは歓迎すべきことだと説明した。

    「2台のマシンの競争力が近づいているのは、マックスにとっても良いことだ」

    2027年の体制について明言は避けたものの、「将来についてはまだ話し合っていないが、アイザックが素晴らしい仕事をしていることは誰の目にも明らかだ。論理的な決断を下すことになる」と語り、ハジャーが長期構想に含まれていることを示唆した。

    フェルスタッペンの決断がストーブリーグを左右
    フェルスタッペンが2029年までの契約延長を受け入れれば、キャリアの全盛期を引き続きレッドブルで過ごすことになる。

    一方で、このオファーを拒否し、離脱条項を行使すれば、2027年に向けたドライバー市場は一気に動き出す可能性がある。

    現時点ではレッドブルもフェルスタッペン側も契約延長を正式には認めていない。しかし、高額オファーによる引き留めが事実であれば、この夏最大の話題は「フェルスタッペンは不満を抱えているか」ではなく、「レッドブルが彼を引き留められるか」に移りつつある。

  • ランス・ストロール ホンダF1に期待も現実的「メルセデス並みは難しい」

    ランス・ストロール ホンダF1に期待も現実的「メルセデス並みは難しい」

    アストンマーティンF1のランス・ストロールは、F1ハンガリーGP後、ザントフォールトで投入予定のホンダF1新パワーユニットに期待を寄せながらも、「メルセデスと同じくらい速くなれるかといえば、おそらくそこまではいかないだろう」と現実的な見方を示した。

    一方で、ハンガリーGPで初投入されたAMR26Bの大規模アップデートについては「チーム史上最も励みになるアップデートかもしれない」と高く評価。マシンの進歩を実感したことで、今後はホンダF1のパワーユニット改善が競争力向上の鍵になるとの認識を明かした。

    ホンダF1新PUに期待も「メルセデス並みは難しい」
    ストロールは、今週ハンガロリンクでテストされるホンダF1の新パワーユニットについて、期待を寄せながらも慎重な姿勢を崩さなかった。

    「ザントフォールトでエンジンアップデートがどれだけ効果を発揮するか見てみないと分からない。でも、それでもサーキット次第な部分はある」

    そして、その効果については現実的な見方を示した。

    「エンジンが改善されたからといって、メルセデスと同じくらい速くなれるか? そうなればいいと思うけど、おそらくそこまではいかないだろう。だからバクーやモンツァのようにパワーが重要になるサーキットでは、やはりもっと厳しい戦いになるはずだ」

    アストンマーティンは今季、シャシー性能の不足とホンダ製パワーユニットの出力不足に苦しんできた。ハンガリーGPでは空力アップデートで前進を果たしたが、ストロールは真の競争力を得るためにはパワーユニットの改善が不可欠との考えを示した。

    ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    「チーム史上最も励みになるアップデート」
    エイドリアン・ニューウェイの指揮のもと、アストンマーティンはハンガリーGPで16項目に及ぶ空力アップデートを投入。予選ではQ1敗退を喫したものの、決勝では13位まで順位を回復し、ストロールはマシンの進歩を実感したという。

    「本当に良かった。今週末は大きな前進を果たした。まだ中団の先頭争いをできる位置ではないけれど、十分に戦えるところまで来ている。もちろん、もっとパワーが必要だし、パフォーマンスもさらに向上させなければならない。ダウンフォースもパワーももっと必要だけど、この方向で開発を続けていくだけだ」

    さらに、今回のアップデートがチームにとって大きな転機になるとの手応えも口にした。

    「本当に素晴らしいことだ。これは本当に長い間で最も励みになるアップデートだし、もしかしたらこのチームの歴史の中でも一番かもしれない」

    また、決勝で早めにソフトタイヤへ交換した理由については、戦略ではなくクリーンエアを確保するためだったと説明した。

    「昨日の予選は本当に悪くて、ウィリアムズ勢の後ろに埋もれてしまっていた。このコースはオーバーテイクが難しいから、とにかく前が空いた状態で走りたかったんだ」

    ストロールは今回の空力アップデートによってアストンマーティンが正しい開発の方向性を見いだしたと感じている。そのうえで、今後はホンダF1の新パワーユニットとさらなる空力アップデートが加わることで、チームが中団争いでどこまで競争力を高められるかに期待を寄せた。

  • フェラーリF1 メルセデスの“予選トリック”導入へ ハンガリーGPで極秘テスト

    フェラーリF1 メルセデスの“予選トリック”導入へ ハンガリーGPで極秘テスト

    フェラーリは2026年F1ハンガリーGPで、メルセデスが予選で使用しているエネルギーマネジメント手法のテストを実施していたことが明らかになった。

    この手法は、予選ラップのフィニッシュライン直前で意図的にアクセルを戻すことで、バッテリー出力を最大限維持したままラインを通過する“リフトオフ・トリック”と呼ばれるものだ。

    わずか0.05秒程度のタイム短縮効果とされるが、僅差で争われる現在のF1ではポールポジションを左右する可能性もあり、フェラーリは今後の実戦投入を視野に検証を進めている。

    メルセデスが編み出した予選用エネルギーマネジメント
    このテクニックは、メルセデスが2026年シーズン中盤から完成させたものだ。

    F1では予選ラップ終了時、バッテリー残量がゼロに近づくと電力供給を一気に止めることはできず、FIAが定める「ランプダウンレート」に従って毎秒50kW以上の段階的な出力低下を行わなければならない。

    そのため通常はフィニッシュライン手前で350kWの最大出力を維持できなくなる。

    しかしレギュレーションには「バッテリー残量がゼロになる前にドライバーがアクセルを戻した場合、このランプダウンレートは適用されない」という例外規定が存在する。

    メルセデスはこの規則を活用し、ジョージ・ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリにイヤホンから警告音を送り、決められたタイミングでアクセルを戻させるシステムを完成させた。

    これによりフィニッシュラインまで最大350kWの電力を維持でき、アントネッリはイギリスGPとベルギーGPでポールポジション獲得にこの手法を活用した。

    なお、シーズン序盤にはMGU-Kを緊急停止させる別の方法が使われていたが、日本GP後にFIAが禁止。その後メルセデスは現在のリフトオフ方式へ切り替えている。

    スクーデリア・フェラーリ

    フェラーリもハンガリーGPで実走テスト
    ライバルチームもこの手法に注目しており、フェラーリはハンガリーGP金曜フリー走行でシャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンの両名が同様の手法を試した。

    テレメトリーデータでは、ルクレールがフィニッシュライン直前でアクセルを戻し、そのまま速度を維持してラインを通過する様子が確認されている。

    両ドライバーは金曜走行でメリットを評価したが、最終的にフェラーリは予選でこの戦略を採用しなかった。

    ハンガロリンクは回生量が多く、最終コーナーからフィニッシュラインまでの距離も長いため、もともと電力に余裕がある「エネルギーリッチ」なサーキットだ。このため、このトリックによるタイム短縮効果は限定的と判断された。

    土曜日の予選では通常どおり全開のままフィニッシュラインを通過する設定に戻されていた。

    わずか0.05秒でも価値は大きい
    このテクニックで得られるアドバンテージは約0.05秒とされる。

    一見すると小さな差だが、現在のF1では予選順位が100分の1秒単位で決まるケースも珍しくない。

    実際、ハンガリーGPではハミルトンはオスカー・ピアストリ妨害による3グリッド降格処分を受ける前、ランド・ノリスのポールタイムまでわずか0.012秒差だった。

    一方で、この手法には重大なリスクもある。

    ドライバーがバッテリー残量ゼロになる前にアクセルを戻せなかった場合、ランプダウン規定違反となり失格処分を受ける可能性がある。

    そのためチームはサーキット特性や電力消費量、得られるタイム短縮効果を総合的に評価し、リスクに見合うかどうかをレースごとに判断している。

    メルセデス自身もハンガリーGPではこの手法を使用しておらず、フェラーリも今回のテスト結果を踏まえ、より効果が期待できる高速サーキットでの本格投入を検討していくとみられる。

  • ウィリアムズF1 カルロス・サインツJr.に年俸56億円超オファー報道

    ウィリアムズF1 カルロス・サインツJr.に年俸56億円超オファー報道

    ウィリアムズF1がカルロス・サインツJr.に対し、年間3000万ユーロ(約56億円)という大型契約を提示し、残留を目指していると報じられた。一方で、F1ハンガリーGPではオスカー・ピアストリとの接触事故をめぐる批判が続いており、去就とともにその対応にも注目が集まっている。

    サインツJr.は夏休み期間中に将来をじっくり検討すると明かしているが、ウィリアムズ代表のジェイムス・ボウルズは来季以降もアレクサンダー・アルボンとともにチームの中核として引き留める考えを崩していない。

    3000万ユーロ契約でサインツJr.慰留か
    ドイツ紙などの報道によると、ウィリアムズはサインツJr.に年間3000万ユーロという破格の契約延長オファーを提示したという。この金額が事実であれば、F1でもトップクラスの高額年俸となる。

    サインツJr.は今季、マシン性能への不満をたびたび口にしてきたが、ハンガリーGP終了後には「夏休みを利用して落ち着いて将来を決めたい」と語り、去就について明言を避けた。

    一方、ボウルズ代表はサインツJr.とアルボンの両ドライバーへの信頼を改めて強調した。

    「この冬、私たちは予想以上に多くの弱点を抱えていることが明らかになった」

    「その影響で大きく後退してしまった。今季も全力を尽くしているが、本当に重要なのは2027年以降に向けてすべてを正しい状態に整えることだ」

    さらに両ドライバーについて次のように語った。

    「彼らは困難な状況でも常にチームを支え続けてくれた。本当に素晴らしいドライバーだ。少なくとも毎週末ポイントを争える環境を与えられるべき存在だが、現状ではそれができていない」

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ・レーシング)

    ピアストリとの接触で批判集中
    しかし、ハンガリーGPではサインツJr.の評価を揺るがす出来事が起きた。

    周回遅れとなっていたサインツJr.は、表彰台争いを展開していたマクラーレンのオスカー・ピアストリと接触。サインツJr.は「ピアストリが見えなかった」「十分な青旗警告を受けていなかった」と主張したものの、オンボード映像では複数の青旗表示を通過していたことが確認された。

    その後、ウィリアムズはステアリング上のブルーフラッグ警告システムに不具合があったことを認めたが、ピアストリは納得しなかった。

    「彼が僕を見ていなかったかどうかなんて、正直どうでもいい。それは受け入れられないことだ」

    さらに今回の接触について、「レースで見た中でも最も愚かな出来事のひとつだった」と厳しく非難した。

    一方のサインツJr.は謝罪する意思はないと断言した。

    「いや、謝る必要はない」

    「普通のレーシングインシデントだ。彼も表彰台争いをしていたのだから、もう少し慎重であるべきだったのではないか」

    「青旗の問題もあったし、彼ももう少し良いポジション取りができたはずだ」

    この説明には、X(旧Twitter)のコミュニティノートでも反論が付けられるなど議論が拡大している。

    GPDA理事としての姿勢にも厳しい視線
    ピアストリはさらに、サインツJr.がGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)の理事であることにも言及した。

    「彼は普段から他のドライバーにはかなり厳しいことを言っている」

    「以前から『彼はコース上でフラストレーションを感じさせる存在だ』と言っているドライバーもいる。だから、ああいうことをしたなら、一度自分自身を見つめ直した方がいいと思う」

    一方、元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは通常のタイムペナルティだけでは不十分だったと指摘した。

    「私ならカルロス・サインツJr.には次戦のグリッド降格も科すべきだ」

    「そうしなければ前例になってしまう。このようなことは許されるべきではない」

    2027年へ向けたチーム作りは継続
    接触騒動は大きな波紋を呼んだものの、ウィリアムズ首脳陣はサインツJr.への評価を変えていない。2027年の新レギュレーションを見据えた長期的な再建計画においても、サインツJr.とアルボンを中心に据える方針は揺らいでおらず、高額契約提示の背景にもその強い期待があるとみられる。今後、サインツJr.が夏休み明けにどのような決断を下すのかが注目される。

  • レッドブルF1 RB22開発終了を検討 メキース「2027年型への移行は昨年より早い」

    レッドブルF1 RB22開発終了を検討 メキース「2027年型への移行は昨年より早い」

    レッドブル・レーシングは、2026年型マシン「RB22」の開発を予定より早く打ち切り、2027年マシンへ開発リソースを移す可能性を示した。チーム代表のローラン・メキースは、現行車の改善を続ける一方で、2027年の新たな技術レギュレーションへの対応を優先すべき時期が近づいていることを認めている。

    ハンガリーGPではマックス・フェルスタッペンが2位表彰台を獲得したものの、レッドブルは依然としてライバル勢に約0.3秒のパフォーマンス差があると分析。

    フェルスタッペンの卓越した能力がマシンの弱点を補っているとの認識をチーム首脳が改めて明かした。

    レッドブル・レーシングは、2026年型マシン「RB22」の開発を予定より早く打ち切り、2027年マシンへ開発リソースを移す可能性を示した。チーム代表のローラン・メキースは、現行車の改善を続ける一方で、2027年の新たな技術レギュレーションへの対応を優先すべき時期が近づいていることを認めている。

    ハンガリーGPではマックス・フェルスタッペンが2位表彰台を獲得したものの、レッドブルは依然としてライバル勢に約0.3秒のパフォーマンス差があると分析。フェルスタッペンの卓越した能力がマシンの弱点を補っているとの認識をチーム首脳が改めて明かした。

    RB22の開発終了時期を近く決定へ
    ハンガリーGPで再び表彰台を獲得したフェルスタッペンだが、RB22に対する不満は依然として変わっていない。そうした状況を受け、レッドブルは2027年型マシン「RB23」への開発移行時期を本格的に検討している。

    2027年には空力規則などが見直される予定で、現行マシンとは設計思想が大きく変わる見込みだ。そのため、例年以上に早い段階で開発の重点を切り替える可能性が高まっている。

    メキースは、今季と来季の開発バランスについて次のように説明した。

    「どこかの時点で、今シーズンと来シーズンのどちらにリソースを配分するかを決めなければならない」

    「現在のレギュレーションと2027年の規則変更を考えれば、その判断は昨年より早くなると思う。最終決定は近いうちに下すことになる」

    大量アップデートでも残る0.3秒差
    レッドブルは開幕から積極的にRB22へアップデートを投入してきた。

    「今シーズンは異例とも言える数のアップデートを投入してきた」

    「開幕戦から現在まででマシンは大きく進化した。シーズン序盤に抱えていた大きな遅れを少しでも早く埋めるためだった」

    しかし、その開発ペースを維持するのは難しいという。

    「このペースで開発を続けられるとは考えにくい。それでも、残るコンマ3秒をどう埋めるかを見つけなければならない」

    さらにメキースは、RB22が長年抱える「非常に狭いセットアップウインドウ」が根本的な課題だと認めた。

    「何年もこんなに狭い作動ウインドウのマシンを望んでいたわけではない」

    「マックスの意見を聞いていないわけではない。ただ、その改善がパフォーマンスに与える影響とのバランスを慎重に見極めている」

    レッドブル・レーシング

    「データでは見えない挙動」を感じるフェルスタッペン
    テクニカルディレクターのピエール・ワシェは以前から、フェルスタッペンはチームのデータに現れない挙動を感じ取っていると説明してきた。

    メキースも、その特別な能力を高く評価する。

    「現実には、マックスは現在の解析ツールやマシンのセンサーでは測定できないことまで感じ取っている」

    「それは彼の驚異的な感覚と技術レベルの高さによるものだ。おそらく他のどのチームでも、彼が感じていることを見逃してしまうだろう。我々もデータでは確認できないことがある」

    そして、その能力こそがレッドブル最大の武器だと語った。

    「それがマックス最大の強みだ。彼こそが、このチームの成功を支えている原動力だ」

    一方、フェルスタッペン本人は2位という結果にも満足していない。

    「もちろん表彰台は悪くない。でも興奮はしない。僕たちはTikTokを撮ったり楽しんだりするためにここにいるわけじゃない。ただ勝つためにここにいるんだ」

    ハジャー「先頭集団の足止め役は望まない」
    ハンガリーGPで6位に入ったアイザック・ハジャーも、RB22の扱いにくさを認めた。

    「本当に運転しやすくなるセットアップは結局見つからなかった」

    さらに決勝では、フェルスタッペンを助けるためフェラーリ勢やマクラーレン勢を抑える戦略を担ったことにも複雑な思いを明かした。

    「すごくフラストレーションがたまった。もっと早く、あるいはもっと遅くピットインしたかったのに、一番悪いタイミングになってしまった。レースリーダーの邪魔をするのは好きじゃない」

    「チームがそうする理由は理解している。でも、できればこういう展開は避けたい」

    こうした状況を受け、レッドブルがタイトル争いよりも2027年への投資を優先するタイミングは、想定より早く訪れるかもしれない。元F1最高責任者のバーニー・エクレストンも、フェルスタッペンのタイトル獲得について「残念ながら可能性は低い」と厳しい見方を示している。

  • アストンマーティン・ホンダF1の進化 ニューウェイ「レッドブル初期と同じ」

    アストンマーティン・ホンダF1の進化 ニューウェイ「レッドブル初期と同じ」

    アストンマーティンF1のエイドリアン・ニューウェイは、ハンガリーGPで投入したAMR26Bのアップデートに一定の手応えを示しながらも、チームが将来的にF1の頂点へ到達できると「約束はできない」と慎重な姿勢を示した。

    それでもニューウェイは、かつてレッドブルを王者へと導いた経験を引き合いに出し、ホンダとの新たなパートナーシップを含め、組織全体を一歩ずつ成熟させていくことが成功への唯一の道だと強調した。

    レッドブル初期時代と重なる現在のアストンマーティン
    ハンガリーGPでアストンマーティンは大規模なアップデートを投入し、フェルナンド・アロンソが今季2度目となるQ2進出を果たした。決勝ではランス・ストロールが13位、アロンソが14位とポイントには届かなかったものの、中団グループで戦える競争力を取り戻しつつあることを示した。

    さらに、夏休み明けのザントフォールトではホンダF1が新パワーユニットを投入する予定であり、シャシーとPUの両面で戦闘力向上が期待されている。

    しかし、チーム代表も兼務するニューウェイは、現在の状況を2006年にレッドブルへ加入した当時になぞらえ、短期間で結果が出るプロジェクトではないと説明した。

    「多くの意味で、レッドブルに加入した頃を思い出すよ」

    「チーム全体、文化、そして技術面を発展させていくことが重要なんだ」

    「一夜にして実現するものではない。今回はさらに、ホンダという新しいパートナーがいて、パワーユニットに何が求められるかを理解していくプロセスも加わっている」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ホンダとの挑戦も「簡単ではない」
    ニューウェイは、現在のプロジェクトが決して容易ではないことも率直に認めた。

    「正直に言えば、取り組むべきことは非常に多いと感じている」

    「グリッド後方、あるいはその近くにいる状態で、トップとの差を見ると『あれは乗り越えられない山ではないか』と思ってしまうものだ」

    一方で、レッドブルで経験した成功体験が、現在のアストンマーティンにも生かせると考えている。

    「以前の経験から言えば、もしトップまでたどり着くことができれば――もちろん約束はできないけれど――レッドブルで経験したように、ある時期には当たり前のように勝てるチームになっているかもしれない」

    「その時には、自分たちは特別なことをしているとは感じなくなるものなんだ」

    「すべては実現可能だ。ただ、そのためには必要なものを一つひとつ正しい場所へ揃えていかなければならない」

    成功は一人では築けない
    ウィリアムズ、マクラーレン、レッドブルで14台のタイトル獲得マシンを設計してきたニューウェイだが、自身の実績だけでチームを勝者へ導けるわけではないと強調した。

    「これまで幸運にも素晴らしい成功を収めることができたが、私は大勢いるメンバーの一人にすぎない」

    「大切なのはチームワークだ。全員が一つにまとまり、同じ方向を向いて前へ進むこと。それが何より重要なんだ」

    ハンガリーGPで見えたシャシーの前進に続き、次の焦点はホンダF1が投入する新パワーユニットとなる。ニューウェイは頂点到達を約束こそしなかったものの、レッドブルで歩んだ成功への道筋を再びアストンマーティンで築こうとしている。

  • フェルスタッペンとハミルトンの激闘にローソン「邪魔しないことだけ考えた」

    フェルスタッペンとハミルトンの激闘にローソン「邪魔しないことだけ考えた」

    リアム・ローソンは、F1ハンガリーGPで繰り広げられたマックス・フェルスタッペンとルイス・ハミルトンの激しいバトルを間近で目撃し、「少しストレスだった」と当時の心境を振り返った。

    レーシングブルズのローソンは周回遅れとなる場面で2台の争いに巻き込まれたが、冷静に対応。その後は戦略変更も奏功し、8位入賞を果たして前半戦を締めくくった。

    フェルスタッペンのオーバーテイクを間近で目撃
    レース序盤のピットストップで、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)はアンダーカットを成功させ、一時的にマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)の前へ浮上した。

    しかし、ピットアウト直後にハミルトンは周回遅れのローソンを抜く必要があり、その間にフェルスタッペンが背後へ接近。ホームストレートで2台がローソンをかわした直後、フェルスタッペンはターン1で果敢に飛び込み、ハミルトンを抜き返して実質3番手を奪い返した。

    その一部始終を至近距離で見届けたローソンは、バトルに巻き込まれないことだけを考えていたと明かした。

    「僕はただ邪魔をしないように、あまり関わらないようにしていただけだった」

    「周回遅れだったから、必ずしもすぐに譲る必要はなかったけど、(フェルスタッペンが)あそこで仕掛けてくるとは思っていなかった」

    「もちろん、あの遅い飛び込みは見えた。でも、そのせいで彼らの後ろで少しタイムを失ってしまって、その瞬間はちょっとストレスだった。でも、本当に素晴らしいオーバーテイクだったね」

    予想外の2ストップ戦略も奏功
    ローソンはその後、アウディ勢やチームメイトのアービッド・リンドブラッドとの争いを展開。チームは当初予定していなかった2ストップ戦略へ切り替え、これが功を奏して8位でフィニッシュした。

    ローソンは、戦略変更も突然だったと振り返る。

    「僕たちは最初から2ストップを予定していたわけではなかったので、それは驚きだった」

    「でも、レースエンジニアのアレックス(イリオプロス)とのやり取りから、後ろで何か起きていることは感じていた」

    「彼はアウディ勢については話していたけど、多くは説明しなかった。そして突然ピットインを指示されたんだ」

    「最後はソフトタイヤで長いスティントになったけど、結果的には素晴らしい判断だった」

    今回の8位入賞により、ローソンは今季前半戦を43ポイントで折り返した。メルセデス、フェラーリ、マクラーレン、レッドブル・レーシングの4強以外では最高位のドライバーとして、安定したシーズン前半を締めくくっている。

  • アストンマーティン・ホンダF1 アップデート成功を確認「再びレースを戦える」

    アストンマーティン・ホンダF1 アップデート成功を確認「再びレースを戦える」

    アストンマーティンF1は2026年F1ハンガリーGPで投入した大規模アップデートが期待通りの成果を発揮し、中団グループで再び戦える競争力を取り戻した。前戦ベルギーGPでは最後尾に沈んだチームだったが、予選ではキャデラックとウィリアムズを上回り、決勝でもハースやアルピーヌ勢と互角に戦うパフォーマンスを披露した。

    マイク・クラックは「今回の目標は再びレースを戦える状態に戻ることだった」と語り、その目標は達成できたと評価。

    今後はザントフォールトで投入予定のホンダの改良パワーユニットと、さらなる空力アップデートによって、一段の前進を目指す考えを明かした。

    「再びレースを戦える状態に戻る」が目標だった
    アストンマーティンはハンガリーGPで改良型AMR26を初投入した。アップデートの中心となった新シャシーパッケージは、エイドリアン・ニューウェイら開発陣の期待に応える結果となり、ライバル勢との差を大きく縮めた。

    マイク・クラックはレース後、今回の成果について次のように振り返った。

    「ここへ来た時、我々の最大の目標は『再びレースを戦える状態に戻ること』だった。そして、その目標は達成できたと思う。アップグレードパッケージは機能しているし、ここからさらに次のステップを投入していく」

    今回の結果は、ラップタイムの改善以上に、ライバルとの力関係が変化したことが大きな収穫だった。

    「期待していたのはラップタイムやパフォーマンスの向上だった。ただ、ライバルが何を持ち込んでくるかは分からない。だから『このチームの前に出られる』『後ろになる』とは事前には言えない」

    「だから数字だけを見て判断するしかない。そして実際の競争力はさまざまな要素によって決まる。木曜日にも言ったように、自分たちがどの位置にいるのかは誰にも分からなかった。中団は本当に僅差だからね」

    戦略面でも前進 信頼性も改善
    ハンガリーGPは決して完璧な週末ではなかった。ランス・ストロールはFP1序盤にサスペンションのトラブルで走行不能となり、FP2を欠場。実質的にアップデートの評価はフェルナンド・アロンソ1台に委ねられることになった。

    それでもアロンソは予選でQ2進出を果たし16番手を獲得。決勝ではアロンソとストロールが異なる戦略を採用し、チームはアップデートの理解を深めることを優先した。

    クラックはタイヤ選択も成功の要因だったと説明する。

    「タイヤについても忘れてはいけない。今回も通常とは異なるタイヤ選択をしたが、それは非常に良かった。ただ、それもレース全体の一部だ」

    「マシンに十分な競争力があれば、より攻めたタイヤ選択ができる。その結果としてエネルギーマネジメント、グリップ、装着するタイヤ、戦略のすべてがうまく噛み合うようになる」

    終盤のバーチャルセーフティカー(VSC)ではアロンソがソフトタイヤへ交換したタイミングが重なり、ストロールの後方へ下がる不運もあった。

    「2台で異なる戦略を試した。最終的には近い位置でフィニッシュしたし、VSC終了のタイミングでフェルナンドがピットレーンにいたため、数秒を失ったのは確かだ」

    マイク・クラック(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    ホンダの改良PUと追加アップデートへ期待
    アストンマーティンは今季序盤、パフォーマンスだけでなく信頼性にも苦しめられてきた。しかし今回は2台とも完走し、多くのデータを収集できたことも大きな成果だった。

    クラックは信頼性向上の重要性を強調する。

    「シーズン序盤に問題があったことは周知の事実だ。パフォーマンスだけではなく信頼性も見なければならない。どれだけ速くてもマシンが壊れてしまえば意味がないし、壊れてしまえば開発も進められない」

    「開幕当初から何度も言ってきたが、まずは完走して、ドライバビリティやシフト、エネルギーマネジメントを学ぶことが最も重要だった」

    「そうした積み重ねによって問題を一つずつ解決し、信頼性を高めていくことができる」

    今後については、ホンダが現在テストを進めている改良パワーユニットがオランダGPで投入される予定であり、さらに追加の空力アップデートも控えている。

    クラックはその効果について慎重な姿勢を崩さなかった。

    「それがどれほどの効果になるかは難しい。次のレースでさらにパフォーマンスを見つけられるかどうか確認することになる」

    「ランスはFP1のトラブルでFP2を走れなかったので、最適化する時間を少し失ってしまった。これからデータを詳しく分析し、ザントフォールトでこのパッケージからさらに多くを引き出せるか見ていくつもりだ」

    今回のアップデートは、アストンマーティンが長い低迷から脱しつつあることを示す第一歩となった。ザントフォールトではホンダの改良パワーユニットと追加アップデートが加わる予定であり、中団争いからさらに上位へ迫れるかが注目される。

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  • トト・ヴォルフ FIAのブルーフラッグ混乱に激怒「幼稚なエンジニアだ」

    トト・ヴォルフ FIAのブルーフラッグ混乱に激怒「幼稚なエンジニアだ」

    メルセデスF1代表のトト・ヴォルフは、F1ハンガリーGPで発生したブルーフラッグ運用の混乱について、一部チームのレースエンジニアを「テレタビーズ(英国の幼児向け番組のキャラクター)」と痛烈に皮肉り、その対応を厳しく批判した。

    FIAのシステム障害によって通常のブルーフラッグ通知が使用できず、マーシャルの旗と各チームからの無線連絡に頼る異例の運用となったことが、周回遅れのマシンを巡る混乱を招いた。ヴォルフは、エンジニアがドライバーへ適切な情報を伝えなかったことが問題を悪化させたと指摘している。

    FIAのシステム障害でブルーフラッグ運用が混乱
    ハンガリーGPではFIAのシステムに不具合が発生し、自動によるブルーフラッグ通知が使用できなくなった。そのため、各ポストのマーシャルによる旗の掲示と、各チームが無線でドライバーへ周回遅れの状況を伝える方式に切り替えられた。

    この異例の運用は複数の混乱を引き起こした。オスカー・ピアストリが周回遅れのカルロス・サインツJr.を抜こうとした際には接触事故が発生。さらに終盤には、3位争いを繰り広げていたメルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリも、複数の周回遅れ車両に進路を妨げられる場面があった。

    ヴォルフ「テレタビーズのようなエンジニアだ」
    Sky Sports F1のインタビューでヴォルフは、ジョージ・ラッセルの厳しいレースを振り返った後、ブルーフラッグ対応にも強い不満を示した。

    「ジョージのレースについて言えば、僕たちとして受け入れられるものではないし、十分ではなかった」

    「それに加えてマーシャリングシステムが機能せず、後方のマシンがルイス(ハミルトン)とキミ(アントネッリ)の争いを妨げていた」

    「ピットウォールに座っていながら、後ろで何が起きているのかをドライバーに伝えないチームのエンジニアがいる。ああいう『テレタビーズ』のようなエンジニアたちの対応は本当にひどい」

    「全体として、この状況にはまったく満足していない」

    ハンガリーGP

    サインツは酌量を主張もピアストリは猛反発
    ピアストリとの接触でペナルティを受けたカルロス・サインツJr.は、ブルーフラッグシステムの不具合を考慮すれば、スチュワードはより寛大な判断を下すべきだったと主張した。

    一方で、ピアストリはその説明を受け入れず、サインツJr.の状況認識の欠如を厳しく非難した。

    「ブルーフラッグの問題があったことは知っていた。でも、マーシャルの旗はすべて掲示されていた」

    「僕はすぐ後ろにいたし、何が起きたのか信じられなかった。周回遅れのマシンに接触されるなんて、レースで起こるとは思わないことのひとつだ」

    「彼が僕を見ていなかったことはどうでもいい。見えていなかったことも、誰も知らせなかったことも、あるいは周囲への認識がまったく欠けていたことも受け入れられない」

    「彼はフェルナンドと最下位争いを、まるでワールドチャンピオン争いをしているかのように戦っていた。そのせいで僕はレースのリードを失った」

    「彼は他人には厳しいことを言うタイプだ。他のドライバーからも、これまで走り方について批判されてきた。今回のようなことをしたなら、一度自分自身を見つめ直した方がいい」

    今回のブルーフラッグ運用の混乱は、FIAのシステム障害だけでなく、各チームの情報伝達にも課題があったことを浮き彫りにした。ヴォルフの厳しい批判は、レース運営とチーム双方の改善を求める声として波紋を広げそうだ。