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  • トルコGP 2027年F1復帰へ イスタンブール開催契約は最終段階と報道

    トルコGP 2027年F1復帰へ イスタンブール開催契約は最終段階と報道

    トルコGPのF1カレンダー復帰が現実味を帯びている。トルコ人ジャーナリストのエテム・サインによると、イスタンブール・パークでの開催に向けた契約は最終段階にあり、早ければ近日中にも正式発表される可能性があるという。

    復帰は2027年シーズンが有力とされており、長期契約として2033年までの開催が視野に入っている。かつて名勝負を生んできたサーキットの復活は、現在のF1カレンダーに新たな変化をもたらす可能性が高い。

    2027年復帰へ 長期契約での再参戦計画
    トルコGPは2027年シーズンからの復帰が見込まれている。これはサーキットおよび周辺施設の改修期間を確保するためであり、最新の安全基準やホスピタリティ要件への対応が目的とされている。

    今回の契約は最大で2033年までの長期に及ぶ可能性があり、単発開催ではなく継続的なカレンダー定着が前提となっている点が特徴だ。近年のF1では開催地の長期契約化が進んでおり、その流れの中でトルコが再び選択されつつあるとみられる。

    過密カレンダーの中での復帰判断
    現在のF1カレンダーはすでに過密状態にあり、新規開催の追加には慎重な調整が求められている。その中でイスタンブール開催が再び浮上している背景には、伝統性と興行面での魅力がある。

    トルコGPは過去にも多くの観客を動員しており、F1にとっても商業的な価値が高いイベントとして評価されてきた。既存イベントとのバランスを取りながら、どの枠に組み込まれるかが今後の焦点となる。

    経済効果と観光資源としての価値
    イスタンブールでの開催はスポーツイベントにとどまらず、観光面でも大きな影響をもたらすと見られている。過去の開催では海外から多数の来場者を集め、宿泊・交通・飲食など幅広い分野で経済効果を生んできた。

    歴史的・文化的価値の高い都市であるイスタンブールは、F1観戦と観光体験を組み合わせた付加価値の高いイベントとして位置付けられる可能性がある。

    トルコグランプリ F1

    サーキット特性がもたらすレースの魅力
    イスタンブール・パークは高速かつテクニカルなコーナーが特徴で、ドライバーの技量とマシンバランスが強く問われるサーキットとして知られている。高温や低グリップといった条件も重なり、戦略面での変動要素が大きい。

    こうした特性はレース展開に不確実性をもたらし、シーズンの中でも独自の存在感を放つイベントになり得る。近年の均質化が進むカレンダーにおいて、こうした個性は重要な意味を持つ。

    モータースポーツ拠点化への動き
    今回の動きはF1にとどまらず、トルコを国際的なモータースポーツ拠点として確立する狙いも含まれている。将来的には他カテゴリーの誘致も視野に入っており、包括的なモータースポーツ戦略の一環とみられる。

    正式発表が実現すれば、2027年に向けた準備が本格化することになる。具体的な開催日程や契約条件、サーキット改修の詳細が明らかになることで、復帰計画の全体像がより明確になる見通しだ。

  • マクラーレンF1 11歳ハリー・ウィリアムズと育成契約 ハミルトン超え最年少

    マクラーレンF1 11歳ハリー・ウィリアムズと育成契約 ハミルトン超え最年少

    マクラーレンは、英国のカート有望株ハリー・ウィリアムズをドライバー育成プログラムに加えた。11歳のウィリアムズは、1998年に13歳でマクラーレンのジュニア部門に加入したルイス・ハミルトンよりも2歳若く、同チーム史上最年少の育成ドライバーとなった。

    ルイス・ハミルトンは2007年に22歳でF1デビューし、翌2008年にマクラーレンで自身初のワールドチャンピオンを獲得した。マクラーレンの若手育成プログラムから生まれた最も成功したドライバーであり、ウィリアムズはその系譜に続く存在として注目される。

    11歳のハリー・ウィリアムズがマクラーレン育成入り
    チェシャー出身のハリー・ウィリアムズは、今回の加入について次のようにコメントした。

    「マクラーレン・ドライバー育成プログラムに参加できることに本当に興奮しています」とウィリアムズは語った。

    「彼らは才能を育てることで知られているので、カートで成長を続け、将来的にシングルシーター・レーシングへ進んでいく中で、このチームに加われるのは素晴らしいことだと思います」

    「チームから学べることを楽しみにしていますし、このエキサイティングな機会を与えていただいたことに感謝しています」

    ウィリアムズは2021年にスーパー・ワン・シリーズでカートを始め、2022年にカデットカテゴリーへ昇格した。その後フュージョン・モータースポーツと契約し、2023年には国内外の選手権に参戦した。

    2024年には英国IAMEインター・ウォータースウィフト部門で選手権トップ10に入り、国際カートシーンでの活動も継続。2025年にはブリティッシュ・オープン王者となり、イタリア・ウォータースウィフト・シリーズでOプレートを獲得し、ヨーロッパ・ウォータースウィフト選手権では5位に入った。

    マクラーレン F1

    ハミルトンとノリスに続く存在へ
    ジュニアクラスへ転向したウィリアムズは、OKN-JのSKファイナルカップでいきなり3位に入り、早くも存在感を示した。2026年はここまでOKジュニアカテゴリーのWSKスーパー・マスター・シリーズに参戦している。

    今後は同じカテゴリーで、WSKユーロ・シリーズ、チャンピオンズ・オブ・ザ・フューチャー・シリーズ、FIAカート選手権にも出場する予定だ。

    マクラーレンのチーフ・ビジネス・アフェアーズ・オフィサーであるアレッサンドロ・アルンニ・ブラービは、ウィリアムズの加入について次のように述べた。

    「ハリーをマクラーレン・ドライバー育成プログラムに迎え入れることができ、とても嬉しく思っている」

    「ハリーは素晴らしいカート選手であり、これまで国内外の舞台で印象的な走りを見せてきた。今後、マクラーレンのドライバーとしてどのように成長していくのかを見るのを楽しみにしている」

    「我々の目標は、F1、インディカー、世界耐久選手権のレースプログラムへと長年にわたってつながる一貫したパイプラインを構築することだ。才能ある若いカート選手であるハリーを加えることは、その姿勢を示している」

  • ペプシコ インドの“Gen Z” F1ファン層に照準 人気拡大で市場攻略を加速

    ペプシコ インドの“Gen Z” F1ファン層に照準 人気拡大で市場攻略を加速

    ペプシコ(PepsiCo)はF1の商業エコシステムにおいて存在感を強めており、複数の主力ブランドを通じてグローバル市場での展開を進めている。ペプシコでインターナショナル・ビバレッジ部門CEOを務めるユージン・ウィレムセンはSportskeedaの取材に対し、インドはとりわけ重要な市場であり、急増するGen Z世代のF1ファン層との接点拡大を重視していると語った。

    F1は2021年以降のデジタル成長と世界的なファンベース拡大によって、単なるスポーツの枠を超えたマーケティング基盤へと変化した。ペプシコはその流れのなかで、STING Energy、Gatorade、Doritosといったブランドをそれぞれ異なる切り口でF1に結びつけ、地域ごとの消費者特性に合わせた訴求を強めている。

    インド市場の拡大とGen Zへの期待
    ペプシコはアジアを重要地域と位置づけており、なかでもインドを成長余地の大きい市場として見ている。ウィレムセンは、同国におけるF1人気の拡大がとりわけGen Z世代の間で顕著であり、それがペプシコの中心顧客層と強く重なっていると説明した。

    「インドは最大級で、最も魅力的な市場のひとつだ。F1のファンベースはそこで爆発的に拡大していて、とくにGen Zの観客層でその傾向が強い。そしてそれは我々の中核となる消費者層と非常に近い。このことは、ブランドの認知度を高め、現地ファンとのつながりをより深めるうえで、大きな機会をもたらしてくれる」

    ペプシコは最近のSTING EnergyのキャンペーンをオーストラリアGPと中国GPに合わせて展開した。中国はインドに近接する市場であり、インドの観客に向けたデジタル発信の拠点としても戦略的な意味を持っているという。

    グローバルとローカルを両立させるF1活用
    ウィレムセンは、F1とSTING Energyの相性の良さについて、どちらもグローバルでありながらローカルでもある点にあると述べた。世界共通のメッセージを維持しながら、各市場がそれぞれの文化や消費行動に合わせて表現方法を変えられることが、このパートナーシップの強みだという。

    「F1の強みは、グローバルであると同時にローカルでもあることだ。そしてそれはSTING Energyにも同じことが言える。それがこのパートナーシップが非常にうまく機能する理由のひとつだ。我々はそれを活用して規模と一貫性を作り出しているが、インドのような市場では、デジタルストーリーテリング、小売施策、クリエイター、ファン体験を通じて、現地に響く形で届けている。我々には、ファンのエネルギーを高め、忘れられない瞬間を作り出すという明確で説得力のあるグローバルな使命がある。しかし、その使命をどう具現化するかについて各市場に柔軟性を持たせることで、現地の観客にとって本物らしく、意味のあるものになる」

    この発言からは、ペプシコがF1を単なる国際的露出の場としてではなく、各地域で独自に再構成できる柔軟なブランド基盤として捉えていることがうかがえる。

    ペプシコがF1を有望な舞台とみる理由
    ウィレムセンは、F1がスポーツのなかでも特別に強力なプラットフォームである理由として、世界規模の到達力、文化的な勢い、そして真に国際的な開催基盤を挙げた。年間24戦の開催と巨大なデジタルオーディエンスを持つF1は、グローバルな露出とローカル市場での意味ある接点の両方を可能にするという。

    「F1はスポーツ界でも最も強力なプラットフォームのひとつだ。なぜなら、世界規模の広がり、文化的な勢い、そして真に国際的な足場を兼ね備えているからだ。24レースと巨大なデジタルオーディエンスを持つことで、優先市場では意味のあるローカルな瞬間を作りながら、世界中のファンにリーチすることができる。STING Energyにとって、それは非常に自然な組み合わせだ。我々の中核消費者は常につながっていて、高いエネルギーを感じられる体験を求めている」

    「F1が際立っているのは、グローバルな到達力と、プレミアムで高性能な環境、そして急速に拡大するデジタルファンベースの組み合わせにある。F1は大陸をまたいで移動するため、ペプシコは単一のプラットフォームを構築しながらも、それを各地の文化に着地させることができる。またF1はスポーツ、テクノロジー、ライフスタイルの交差点に位置しており、従来の権利物件よりも豊かな関与の機会を提供してくれる。STING Energyにとって、その適合性は単なるオーディエンスの重なりを超えている。そこには共通のDNAがある。STING EnergyもF1も、コース内外を問わず、強烈で忘れられない高エネルギーの瞬間によって成り立っている」

    デジタル時代のF1とブランドストーリー
    ペプシコは、F1の価値をサーキット上の露出だけでなく、デジタル空間での物語性にも見いだしている。ウィレムセンは、現在のF1体験においてソーシャルメディア、配信コンテンツ、クリエイターコミュニティが中心的な役割を果たしていると説明した。

    「F1はスポーツ、エンターテインメント、ファッション、デジタルメディアにまたがるグローバルな文化現象へと進化した。その変化によって、F1は文化的に意味のある形で消費者とつながりたいブランドにとって、極めて関連性の高いプラットフォームになっている」

    「デジタルストーリーテリングは、今日、多くの人がF1を体験する方法の中心にある。ソーシャルメディア、ストリーミングコンテンツ、クリエイターコミュニティによって、ファンはレース当日だけでなく、その先でもこのスポーツに関わることができる。STING Energyのようなブランドにとって、こうしたプラットフォームは、ファンの会話や文化のなかに、本物らしく、関連性のある形で参加することを可能にしてくれる」

    STING、Gatorade、Doritosが担う役割
    ペプシコはF1との提携において、単一ブランドではなくポートフォリオ全体の強みを打ち出している。STING EnergyはメルセデスAMGペトロナスF1チームの公式エナジードリンクとして展開され、GatoradeはF1 Sprintの公式パートナーであり、F1 Academyドライバーのリサ・ビラールとも協業している。DoritosはF1の公式セイボリー・スナック・パートナーとして位置づけられている。

    ウィレムセンは、それぞれのブランドが異なる観客層と接点を持ちながら、全体として統一されたF1戦略の一部を形成していると説明した。

    「ペプシコの強みのひとつは、我々のポートフォリオの力だ。我々のアプローチは、Gatoradeによるスポーツサイエンスのストーリーテリングから、STING Energyによるデジタルファンエンゲージメント、Doritosによる共有視聴の瞬間まで、Formula 1を軸に意味のある体験を築くことにある。単一のパートナーシップのなかで複数ブランドを展開することで、ファンに幅広い体験を生み出し、さまざまな形でつながることができる。そのすべてを、統一されたグローバルプラットフォームのもとで実現している」

    「各ブランドはFormula 1のエコシステムのなかで、それぞれ異なる役割を担っている。STING Energyは、若者文化と結びつきながら、ファンの楽しみを増幅させる体験を通じて興奮を高めることに焦点を当てている。Gatoradeはエリートパフォーマンスと水分補給の科学に根ざしており、F1 Sprintの公式パートナーとして機能しつつ、F1 Academyやリサ・ビラールのような新鋭との提携を通じてドライバー育成も支えている」

    「一方でDoritosは、ファンダムの社会的な側面に焦点を当てている。どこにいてもファンをレースアクションへと近づける共有視聴の瞬間を作り出している。こうした補完的な接点によって、我々はFormula 1のエコシステムの複数の側面にわたって観客と関わることができる」

    現地体験とレース週末の価値
    F1との提携を具体的な成果につなげるうえで、ペプシコはレース週末の現地施策とファン体験を重視している。ファンゾーンやパドックでのブランド展開、ドライバー主導のコンテンツ、トラックサイドでの体験施策は、ブランドの記憶を強く残す接点になるという。

    「レース週末に我々が行うアクティベーションは極めて重要だ。それは世界のF1コミュニティとひとつの場所でつながる機会だからだ。トラックサイドのアクティベーションやドライバー主導のコンテンツによって、ファンは我々のブランドを忘れられないほど没入感のある形で体験できる。しかし、そうした特別な瞬間はレース週末を越えて生き続ける。それらは世界中で観戦するファンに届くデジタルコンテンツやストーリーテリングの燃料にもなる」

    成功指標と長期的な関係構築
    ウィレムセンは、F1におけるスポンサー施策の成功を単純な数値だけで測るのではなく、複数の軸で評価していると説明した。ブランド認知、消費者エンゲージメント、リーチ拡大、文化的関連性、優先市場での長期成長がその柱だという。

    「このようなパートナーシップの成功は、いくつかの次元で測定される。我々はブランド認知や消費者エンゲージメントを見るが、それだけでなく、このパートナーシップがどれだけリーチ拡大に役立ち、文化的関連性を強め、優先市場での長期的成長を促進するかにも注目している」

    そして今後については、F1の成長とともにペプシコも関係を深めていく考えを示した。

    「我々の目標は、このスポーツとともに成長していく長期的なパートナーシップを築くことだ。Formula 1が世界的に拡大し、多様なファンベースを惹きつけ続けるなかで、ペプシコのポートフォリオ全体を通じてブランドストーリーテリングを深め、ファン体験を高め、特別な瞬間を生み出していく大きな機会があると見ている」

    F1にとってペプシコのような世界的な食品・飲料企業の存在は、この競技が強力で信頼性の高いマーケティング基盤であることを改めて示している。一方のペプシコにとっても、F1は単なる露出の場ではなく、パフォーマンス、物語性、国際展開が交差する成長市場として機能している。

    インドをはじめとする若年層市場の拡大が続くなか、F1はブランドにとってますます細分化された接点設計が求められる舞台になっている。ペプシコの取り組みは、その変化をどう捉え、どう商品群全体に落とし込むかを示す事例のひとつといえそうだ。

  • フェルスタッペンのF1危機論にFIAが反論「根本的には良いレギュレーション」

    フェルスタッペンのF1危機論にFIAが反論「根本的には良いレギュレーション」

    FIAシングルシーター部門ディレクターのニコラス・トンバジスは、FIAが2026年F1レギュレーションに複数の修正を発表したことを受け、新規則は「根本的には良いパッケージ」だと主張した。

    一方で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、修正の動きを歓迎しながらも、2026年F1レギュレーションについて「根本的に何かが間違っている」と批判。FIAとドライバーの見解の差が、マイアミGPを前に改めて浮き彫りになっている。

    FIAは「集中治療室ではない」と説明
    FIAは4月を通じてF1関係者との複数の会合を行った後、月曜日に2026年F1レギュレーションの一連の修正を発表した。変更は来週末のマイアミGPから適用される予定で、主にエネルギーマネジメント、レーススタート時の安全性、ウエットコンディションでの安全性に関するものとなっている。

    フェルスタッペンはドライバーの中でも新規則に対して最も強い批判を示してきた人物であり、2月のプレシーズンテストではこのレギュレーションを「反レース的」だと評していた。

    FIAが新しいレギュレーションの初期段階で調整を行うこと自体は珍しくない。2022年にグラウンドエフェクト規則が導入された際も、複数チームがポーパシングに苦しんだことを受け、FIAはドライバーの安全性を理由にバウンシングを抑えるための措置を導入した。

    その後、2023年シーズンに向けてフロアエッジやディフューザー・スロート高の引き上げなど、さらなる調整も行われ、極端なポーパシングは事実上解消された。

    マクラーレンやフェラーリで働いた後、2018年にFIAに加わったトンバジスは、FIA制作のインタビューで次のように語った。

    「我々のスポーツという患者が集中治療室に入っていると考えていた者は誰もいなかった、ということを知っておくのは重要だ」

    「明らかに引き出すべき問題はあったが、我々は集中治療室にいたわけではない」

    「おそらく患者にはもう少し運動が必要で、1日にリンゴをいくつか食べ、改善し、ビタミンを取る必要があるということだ」

    「我々が取り組んできたのはそういうことだ。これは進化であり、革命ではない」

    「我々は根本的に良いパッケージを持っていると信じているし、実際に起きていることに応じて調整が必要になるのは普通のことだ」

    フェルスタッペンは「微調整では足りない」と主張
    トンバジスの発言は、フェルスタッペンが2026年F1レギュレーションに対して根本的な欠陥が残っているとの見解を示した数日後に出たものだ。

    フェルスタッペンは放送局Viaplayが主催したイベントに登壇し、規則変更について話し合いが行われていること自体は前進だとしながらも、問題はより深いところにあると語った。

    「僕たちが変更について話しているという事実は、すでに一歩前進だ」

    「問題は単純で、このレギュレーションはいくらか微調整できるが、根本的に何かが間違っているということだ」

    「誰もがそれを公に認めるわけではないが、それは事実だ」

    フェルスタッペンはさらに、2005年を最後に使われたV10エンジン、あるいは2013年を最後に使われたV8エンジンの復活を支持した。

    「僕はただ、それに適応しようとしている」

    「数年後には引退することになるとしても、まともなスポーツであり続けてほしいと思っている」

    「何かを変えなければならない。その場合、僕ならV10かV8エンジンを戻すことを選ぶ」

    昨年には、FIA会長のモハメド・ビン・スライエムが、持続可能燃料を使用するV10エンジンを将来のF1レギュレーションで検討対象にすべきだと示唆し、FIAが可能性を評価する作業部会を設置したことで、V10復活論が一時的に再浮上していた。

    FIA会長は「ドライバーが議論の中心にいた」と強調
    FIAが月曜日にPlanetF1.comへ提供した声明の中で、モハメド・ビン・スライエムは、現在のレギュレーションを洗練させるためにF1関係者が行った「建設的かつ協力的な作業」を称賛した。

    「FIAスタッフ、チーム、ドライバー、パワーユニットマニュファクチャラーを含むF1エコシステム全体の全員に対し、非常に短い時間の中で行われた建設的かつ協力的な作業を称賛したい」

    「スポーツの制御を超えた事情により、カレンダーに予期せぬ空白が生じたが、すべての関係者はF1にとって最善の利益のために行動することに完全にコミットし続けた」

    「これまで以上に、ドライバーたちはこの議論の中心にいた。彼らがこのプロセスを通じて貴重な意見を寄せてくれたことに感謝したい」

    「安全性とスポーティング上の公平性は、FIAにとって最優先事項であり続けている」

    「これらの変更は、開幕イベントで確認された問題に対処し、競技の完全性と質を継続的に確保するために導入された」

    「我々は今、エキサイティングな2026年シーズンの残りに期待している」

    マックス・フェルスタッペン F1レギュレーション

    マイアミGPから適用される主な変更点
    FIAによると、2026年F1世界選手権レギュレーションの複数の改良案は、FIA、チーム代表、パワーユニットメーカーのCEO、FOMによるオンライン会議で合意された。

    最終提案は、過去数週間にわたるFIA、技術代表者、そしてF1ドライバーからの広範な意見を踏まえた協議の結果としてまとめられた。調整の議論は、2026年シーズン開幕3戦で収集されたデータに基づいて行われた。

    合意された提案は、レーススタート関連の変更を除き、マイアミから実施される。スタート関連の提案についてはマイアミでテストされ、フィードバックと分析を経て採用される。

    予選では、エネルギーマネジメントのパラメータが調整され、最大許容リチャージ量が8MJから7MJに引き下げられる。これは過度な回生を減らし、より一貫した全開走行を促すことを目的としており、最大スーパークリップ時間を1周あたり約2〜4秒に短縮することを狙っている。

    ピーク時のスーパークリップ出力は、従来の250kWから350kWへ引き上げられる。これにより回生に費やす時間をさらに減らし、エネルギーマネジメントに関するドライバーの負担を軽減する。この変更はレース状況にも適用される。

    また、代替の低エネルギー制限を適用できるイベント数は8戦から12戦に増やされ、各サーキット特性への適応幅が広げられる。

    レースでは、ブーストによって使用できる最大出力が+150kWに制限される。あるいは作動時点で車両の現在出力がそれを上回っている場合は、その出力が上限となる。これは突然の性能差を制限するための措置だ。

    MGU-Kのデプロイメントは、コーナー出口からブレーキングポイントまでの主要な加速区間、オーバーテイク区間を含むエリアでは350kWに維持される。一方で、それ以外のラップ区間では250kWに制限される。

    これらの措置は、オーバーテイクの機会と全体的な性能特性を維持しながら、過度な接近速度を抑えることを目的としている。

    レーススタートでは、新たに「低出力スタート検知」システムが開発された。クラッチリリース直後に異常に低い加速を示すマシンを識別できるもので、その場合には自動的にMGU-Kデプロイメントが作動し、最低限の加速を確保する。スポーティング上の優位性を生むことなく、スタート関連のリスクを軽減する狙いがある。

    これに関連して、影響を受けたマシンには後方および側面の点滅ライトを作動させ、後続ドライバーに警告する視覚システムも導入される。

    さらに、フォーメーションラップ開始時にエネルギーカウンターをリセットする措置も実施され、以前に確認されたシステム上の不整合が修正される。

    ウエットコンディションでは、ドライバーからのフィードバックを受けてインターミディエイトタイヤのタイヤブランケット温度が引き上げられ、初期グリップとタイヤ性能の改善が図られる。

    最大ERSデプロイメントは削減され、トルクを制限することで低グリップ時の車両コントロールを改善する。

    リアライトシステムも簡素化され、悪条件下で後続ドライバーの視認性と反応時間を改善するため、より明確で一貫した視覚的合図が採用される。

    これらの最終提案は、5月3日のマイアミGP前の実施を目指してFIA世界モータースポーツ評議会の電子投票にかけられる。ただし、レーススタート関連の提案については、マイアミGP週末にテストと分析が行われる。

  • 角田裕毅 DAZN新番組でF1復帰に本音「やっぱり戻りたい」

    角田裕毅 DAZN新番組でF1復帰に本音「やっぱり戻りたい」

    角田裕毅は、DAZNの新番組での独占リモート出演で、2026年シーズンにおけるF1復帰への思いを率直に語った。日本グランプリを含め、今季のグリッドに自身の姿がない現状について、複雑な心境を明かしている。

    同番組ではサッシャとの対談形式で、現在の状況や今後の展望について言及。ファンの増加やF1人気の高まりを実感する一方で、「自分がそこにいない」という現実が強い動機になっていることを認めた。

    角田裕毅「乗れたら合う可能性はある」
    まず角田裕毅は、2026年型マシンとの相性についてサッシャから問いかけられた。

    サッシャは「今年のクルマは自分のドライビングに合ってます? もし乗れたら」と質問。これに対して角田裕毅は、現時点では未知数だとしながらも可能性を否定しなかった。

    「走ってみないとわからないですけど、なくはないと思いますね」

    さらにサッシャから「乗りたいですよね?」と問いかけられると、角田裕毅は即答した。

    「もちろん。乗りたいです」

    復帰時期は不透明も「チャンスはわからない」
    F1復帰の可能性についても、サッシャがストレートに問いかけた。

    サッシャは「F1の復帰チャンスはどのくらいあると思いますか? 今年」と質問。これに対して角田裕毅は、現状では見通しは立っていないと率直に語った。

    「どうだろうか。これはわからないですね」

    日本でのF1人気上昇が復帰意欲を後押し
    近年の日本国内でのF1人気の高まりについても、角田裕毅は強く実感しているという。

    「今でも応援してくれる方が結構多いと思うし感じるし、その分戻っていきたい部分もある」

    「特に今回日本グランプリとか若い世代が増えてきたなっていうのが、2、3年前くらいかな。そこから映画の影響もあったり」

    「そこでF1が盛り上がって、プロデューサーとしてもすごく嬉しかったですね」

    「やっぱり戻りたい」不在の悔しさが原動力に
    そして最後に、今季F1に参戦していない現状について率直な思いを語った。

    「その延長線上に今年やっぱり僕がいなかったのは残念ですし」

    「だけど、また戻ってきたいなって強く思ったので」

    日本GPを含めた今季の盛り上がりの中で、自身がその場にいないことへの悔しさ。それが、角田裕毅のF1復帰への強い意志をより明確なものにしている。

  • サウジアラビアGP再開催案をF1チームが拒否 終盤4連戦に懸念

    サウジアラビアGP再開催案をF1チームが拒否 終盤4連戦に懸念

    2026年F1シーズンは中東情勢の影響により、バーレーンGPとサウジアラビアGPが中止となり、わずか3戦後に異例の空白期間が生じている。

    その状況の中で、サウジアラビア側は今季中の開催復活に向けて強く働きかけていたが、F1および各チームは新たな日程案を受け入れない判断を下したことが明らかになった。

    サウジ側の再開催案とF1チームの判断
    報道によれば、サウジアラビア当局は2026年シーズン中の開催実現に向けて、10月のレース開催を視野に入れた調整を進めていた。

    その具体案として提示されたのが、ラスベガスGPとカタールGPの間にサウジアラビアGPを組み込む日程だった。

    しかしこの案が実現すれば、シーズン終盤に4週連続開催という過密日程が発生することになる。

    この点についてF1チームおよびFIAは、チーム運営やドライバーへの負担が過度に大きくなることを理由に、この提案を拒否したとされている。

    代替開催の可能性と条件
    一方で、サウジアラビア側は完全に開催を断念したわけではない。

    報道では、もしカタールGPまたはアブダビGPが中止となった場合、その代替として自国開催を引き受ける意向を示しているという。

    つまり現時点では「追加開催」は否定されたものの、「代替開催」としての余地は残されている構図だ。

    サウジアラビアグランプリ F1

    中東ラウンド全体に広がる不透明感
    現在の地政学的状況は依然として不安定であり、カタールGPとアブダビGPについても開催の可否は確定していない。

    F1のステファノ・ドメニカリは、安全面を最優先とする厳格な条件を設定しており、シーズン終盤の開催判断には慎重な姿勢を取っている。

    関係者の間では、5月末までに最終判断を下す内部期限が設けられているとされている。

    シーズン終盤の中東3連戦はF1の収益構造においても重要な位置を占めるが、安全性と運営負荷のバランスが問われる局面となっている。

    現時点では、終盤2戦が予定通り開催されるかどうかも含め、不透明な状況が続いている。

  • ローガン・サージェント WECで再出発「F1時代の評価は気にしない」

    ローガン・サージェント WECで再出発「F1時代の評価は気にしない」

    ローガン・サージェントは、F1での不本意な終幕を経て表舞台から姿を消していたが、2026年はフォードの一員としてWECに復帰した。ウイリアムズから2024年シーズン途中で外れて以降、しばらくレースから離れていたアメリカ人ドライバーは、いま外部の評価に左右されることなく新たなキャリアを歩み始めている。

    今季はGTカテゴリーでWECの全8戦に参戦し、来季にはフォードのハイパーカープログラムでフルタイムドライバーを務める予定だ。

    F1時代には厳しい視線にさらされたサージェントだが、いま本人の口から語られるのは、証明への執着ではなく、自分の意思でレースを続けるという静かな決意だった。

    F1を離れた時間が気持ちを整えた
    イモラのWEC開幕戦で、サージェントはフォードのGTファクトリーチームとして実質的に機能しているプロトン・コンペティションのガレージにいた。F1を離れてからの時間について、サージェントは率直にこう語っている。

    「この2年間? ビーチで座ってリラックスしていた」

    「友人や家族と過ごして、フロリダらしい暮らしをしていた。すべてから少し離れる時間を持てたのはよかったし、主に友人や家族と過ごすための時間だった。家族がアメリカに戻ってきてから、長い期間ずっと一緒にいることは長いあいだなかった。だから皆とそういう時間を過ごせたのは本当によかった」

    2024年の夏にウイリアムズのシートを失って以降、サージェントは表立った活動が少なく、SNS上の様子からはこのままレースに戻らないようにも見えた。しかし本人の中では、完全に競技を離れるつもりだったわけではなかったようだ。

    「いずれ戻るだろうとはずっと思っていた。でも、自分の気持ちが自然にどう向かうかに任せようと思っていた。もし戻りたいと思わなければ戻らなかっただろう。でも、もちろん自然とまたそこに戻っていった。それは自分でもそうなると思っていたことだった」

    インディカーではなく耐久レースを選んだ理由
    気持ちを整理し、新たなマネージャーも加わったことで、サージェントには再び複数の選択肢が生まれた。そのなかで本人が選んだのが耐久レースだった。

    「他の選択肢は実際のところインディカーくらいだったけど、それにはあまり興味がなかった。2021年に一度、耐久レースのパドックで時間を過ごしたことがあった」

    「その雰囲気が自分に合うと分かっていた。チームメイトと一緒に協力しながらひとつの目標に向かっていくところがいいと思う。雰囲気ももっと落ち着いていて、それがいい。F1のように常に魚鉢の中にいるような感覚はない」

    F1のような強い注目を集める環境から一歩引き、より協調性のあるカテゴリーへ移る決断は、サージェントにとって自然な流れだったようだ。IMSAでの2戦を経て、ほどなくしてフォードとの契約がまとまり、WEC参戦へとつながった。

    高ダウンフォース車とは異なる難しさ
    今季サージェントが駆るのは、近年まで慣れ親しんできたオープンホイールやLMP2とは大きく異なるフォード・マスタングだ。マシンの性格の違いについても、本人は率直に認めている。

    「確かにかなり違う。僕はハイダウンフォースのクルマやLMP2を運転してきた。ハイパーカーには乗ったことがないけど、たぶんプロトタイプに近い感覚なんだと思う。正直に言えば、楽しいよ。運転していて面白いクルマだし、とても難しくて、しかもかなり違う」

    「正直に言えば、ハイダウンフォースのクルマほど自分に合っているとは思わない。僕たちはオープンホイールやダウンフォースのあるクルマで育ってきたし、もちろんできる限り適応はする。でも、やっぱりダウンフォースがある方がいつも快適に感じる。ノルドシュライフェ? 将来的にはあるかもしれないけど、今すぐということではない」

    ここには、F1やジュニアカテゴリーで培った感覚がそのまま通用するわけではない耐久レースの現実がある。同時に、自分にとって何が得意で何が異なるのかを冷静に把握していることも伝わってくる。

    ローガン・サージェント

    来季ハイパーカー参戦へ向けた準備
    サージェントは来季、フォードのハイパーカークラスでフルタイムドライバーになる予定だ。今季をその準備期間と位置づけていることも明確にしている。

    「そのためのテストは、今年のどこかの時点で始まるのは明らかだ。今年は本当にWECを理解し、選手権を理解し、すべてのサーキットを走って、来年に向けてできる限り準備を整える年なんだ」

    F1では結果を急ぎ、短期間で評価される厳しさがあったが、いまのサージェントはより長い時間軸で自分のキャリアを組み立てようとしている。WECでの1年は、単なる復帰ではなく、次の本格挑戦への土台づくりでもある。

    外部の評価に証明するものはない
    もっとも印象的なのは、サージェントがもはや外部の視線に自分を縛られていないことだ。F1時代に浴びた批判についても、いまはまったく別の距離感で受け止めている。

    「まったくない。何を証明する必要がある?」

    「IMSAでLMP2に乗った3レースを見ればいい。1年も運転していなかったのに、あれはかなりうまくいった。だから、それがすべてを物語っていると思う。僕はいま、自分のために走っている。特に今はそうだ。外の世界が何を思おうと、まったく気にしない」

    「以前にそういうことは経験してきたし、もう自分にとって興味のあることではない。僕はフォードを代表して走るし、自分自身を代表して走る。でも同時に、いまここにいるのは自分がここにいたいからであって、もう必ずしもここにいる必要があるからではない」

    F1を去ったドライバーの物語は、しばしば“再起”や“復活”という言葉で語られる。しかし、サージェントが示しているのは、それとは少し異なる姿だ。誰かに認めさせるためではなく、自分が納得できる場所で、自分が望む形で走る。その静かなスタンスこそが、いまのローガン・サージェントの現在地なのかもしれない。

    Source: GPblog

  • アストンマーティンF1 中国の17歳チー・ジェンルイと育成契約

    アストンマーティンF1 中国の17歳チー・ジェンルイと育成契約

    アストンマーティンF1は、中国出身の17歳ドライバーであるチー・ジェンルイ(池振睿/ZHENRUI CHI)をドライバー・アカデミーに迎え入れたと発表した。将来のF1ドライバー育成を見据えた長期戦略の一環であり、若手有望株の確保をさらに進める形となる。

    チー・ジェンルイはヨーロッパおよび中東のF4カテゴリーで実績を積んできた若手ドライバーであり、チームは評価テストや2025年シーズンのパフォーマンスを通じてその才能を見極めた。今回の加入は、アストンマーティンが進める育成体制強化の流れを象徴する動きとなる。

    評価テストから加入へ 才能と一貫性を高く評価
    チー・ジェンルイの加入は、ムジェロで実施された評価テストをきっかけに決定された。チームはその走行直後から能力とアプローチを評価し、その後も2025年シーズンを通じて進歩を追跡してきた。

    イタリアF4をはじめとする競争の激しいジュニアカテゴリーにおいて、チー・ジェンルイは安定した上位争いとレースクラフトを披露。モンツァでは優勝とファステストラップを記録し、複数回の表彰台も獲得するなど、一貫したパフォーマンスを示している。

    包括的な育成プログラム シルバーストンで強化
    アストンマーティンF1のドライバー・アカデミーでは、レーススキルだけでなく、フィジカル面やメディア対応までを含めた包括的な育成が行われる。シルバーストンのAMRテクノロジーキャンパスを拠点に、チームスタッフによる指導やトレーニングが提供される。

    チー・ジェンルイは今後、アストンマーティンのカラーリングを施したマシンでフォーミュラ・リージョナルに参戦し、実戦を通じてステップアップを図ることになる。長期的な育成ロードマップの中で成長が期待される存在だ。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    チー・ジェンルイ「この機会を証明したい」
    「アストンマーティンの一員になれることは大きな名誉です。この機会は責任でもあり、同時に次のレベルに進むための大きなモチベーションでもあります」

    「このチームのサポートがあることは大きな自信につながります。これからの道のりが簡単ではないことは理解していますし、このチャンスにふさわしい存在であることを証明し続けなければならないと思っています」

    「すべてを捧げる覚悟はできていますし、この挑戦を始められることをとても楽しみにしています」

    チーム側も長期的視点を強調
    レーシングディレクターのヌーノ・ピントは、チー・ジェンルイの能力と姿勢を高く評価している。

    「彼は我々のアカデミーが求めるタイプの才能そのものだ。ムジェロでの評価テストで初めて走りを見たが、その能力とアプローチにすぐに感銘を受けた」

    「2025年シーズンを通じて進歩を見守ってきたが、スピードだけでなく一貫性も示していた。非常に競争の激しいカテゴリーの中でそれを実現した点は重要だ」

    「これは長期的なパートナーシップであり、我々の環境とリソースを通じて彼の成長を支えていく」

    今回の起用は、アストンマーティンF1がグローバルな才能発掘と育成に本格的に取り組んでいることを示すものだ。チー・ジェンルイの成長次第では、将来的なF1昇格候補としての位置付けも視野に入る。

  • F1マイアミGP FP1を90分に延長 2026年F1レギュレーション修正に対応

    F1マイアミGP FP1を90分に延長 2026年F1レギュレーション修正に対応

    FIA(国際自動車連盟)は2026年F1レギュレーションの修正を受け、F1マイアミGPの唯一のフリー走行となるFP1のセッション時間を延長すると発表した。

    スプリント開催週末のマイアミでは、通常であれば競争セッション前に使える走行時間は60分しかない。今回の変更は、パワーユニット関連の新たな運用修正に各チームが対応するための準備時間を確保する狙いがある。

    唯一のプラクティスを30分延長
    FIAはすべての関係者との協議を経て、金曜日のFP1を通常の60分から90分へ延長した。

    これにより、金曜日のFP1は現地時間12時00分から13時30分まで実施される。マイアミは今季2回目のスプリント開催週末となるため、競争セッションに入る前の走行機会が限られていたが、今回の措置によって各チームは新レギュレーションへの適応を進めるための追加時間を得ることになる。

    2026年F1レギュレーション修正への対応
    今回の延長措置は、月曜日に正式決定された2026年F1エンジンレギュレーションの各種修正を受けたものだ。

    開幕から数戦を経て、エネルギーマネジメントをめぐる挙動やレース中の予測しにくさが大きな議論となっていた。そうした状況を踏まえ、FIAは複数の重要会合を経て運用面の修正をまとめ、マイアミからの導入に向けてスケジュール面でも対応を進めた形だ。

    マイアミグランプリ F1レギュレーション

    アンドレア・ステラ「今ははるかに準備できている」
    限られた走行時間のなかで新規則に対応する難しさについて問われたマクラーレンのアンドレア・ステラは、シミュレーションの進歩に自信を示した。

    「マイアミでは、これまでシミュレーションで見てきたように、ある程度は新しいレギュレーションを適用した際のパワーユニットの挙動を予測できるはずだ」

    「同時に、オフラインのシミュレーションや、シミュレーター上でこのレギュレーションを走らせるだけで、あらゆる可能性のあるシナリオをカバーできるわけではない。だからこそ、起こり得るすべてのことを見越してかなり先回りして考える必要があるし、パワーユニットの使い方を最適なものにする必要がある」

    「しかし、現在のシミュレーションによって、ある程度まではそれを実現できるという自信がある。また、HPPと協力して取り組んできたこと、さらにはHPPと一緒にシミュレーションツールを開発してきたという点でも、オーストラリアの時点と比べて大きな前進を果たしたことは確認できる」

    ステラはそのうえで、シーズン序盤に存在したカスタマーチーム特有の不利は縮まりつつあるとの認識を示した。

    「だからチームとしては、今ははるかに準備ができていると思う。シーズン序盤には、パワーユニット側も含めてプログラミングが非常に追い込まれていたことの自然な結果として、カスタマーチームである我々に不利があったかもしれないし、それは受け入れる用意があったし、HPPと非常に建設的に対処してきた」

    「しかし、シーズンが進んだ今、その差は埋められたと思うし、パワーユニットから最大限を引き出すために必要なツールはすべて揃っているはずだ」

    マイアミが新規則運用の最初の試金石に
    マイアミのFP1延長は、単なるスケジュール調整ではなく、2026年F1レギュレーションの修正が現場にどれほど大きな影響を及ぼしているかを示す措置でもある。

    とりわけスプリント週末では、通常よりもセットアップと運用確認の余地が小さい。FIAがわざわざセッション時間を30分延ばしたことは、新ルール導入直後の初戦として、マイアミが各チームにとって極めて重要な検証の場になることを物語っている。

  • マクラーレンF1 フェルスタッペン獲得論をけん制「2人を替えるつもりはない」

    マクラーレンF1 フェルスタッペン獲得論をけん制「2人を替えるつもりはない」

    ザク・ブラウンがマックス・フェルスタッペンのマクラーレン移籍の可能性を否定した。マクラーレンCEOは、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリという現在のドライバー体制に強い満足感を示し、フェルスタッペンを迎える必要性はないとの立場を明確にしている。一方で、仮に移籍が起きる場合の行き先としてはメルセデスを挙げ、その可能性を示唆した。

    2026年シーズン序盤、フェルスタッペンの将来を巡る議論が再燃している。

    新レギュレーションへの不満やレッドブルの苦戦に加え、長年のレースエンジニアであるジャンピエロ・ランビアーゼのマクラーレン加入決定が、移籍憶測をさらに強める要因となっている。

    ザク・ブラウン フェルスタッペンのマクラーレン移籍を否定
    スカイスポーツF1の取材で、ザク・ブラウンはフェルスタッペンがランビアーゼに続いてマクラーレンへ移籍する可能性について問われた。

    「マクラーレンの立場から言えば、ランドとオスカーにはこれ以上ないほど満足している」

    「彼らとは長期契約を結んでいるし、コース上でもコース外でも最高のドライバーペアリングだと思っている」

    「だから我々には、この2人のスーパースターのどちらかを入れ替えるつもりはない」

    ブラウンは、仮にドライバーの一人が離脱した場合にはフェルスタッペンが魅力的な選択肢になることは認めつつも、そのようなシナリオは現実的ではないとの見解を示した。

    「もちろん、もしどちらかがいなくなるようなことがあれば、マックスは非常に大きな才能だ」

    「だが、そうなるとは予想していない」

    移籍先候補としてメルセデスを示唆
    ブラウンはさらに、フェルスタッペンの将来の移籍先について問われた際、自身の見立てとしてメルセデスの名前を挙げた。

    「彼はどこへ行くだろうか? もし賭けるとしたら、私はメルセデスだと思う」

    2026年の新時代においてメルセデスは好スタートを切っており、これまでのポールポジションと優勝をすべて獲得している状況が、その見方の背景にある。

    フェルスタッペンの将来を巡る状況
    フェルスタッペンの将来は、2026年シーズン開幕直後から再び注目を集めている。本人は新レギュレーションに対する不満からF1離脱の可能性を示唆しており、レッドブルもシーズン序盤は苦戦している。

    契約は2028年までとされているものの、パフォーマンスに連動した解除条項が含まれていると見られており、状況次第では移籍の可能性も排除できない。

    さらに、長年のパートナーであるジャンピエロ・ランビアーゼがマクラーレンに加入することが決定したことで、フェルスタッペンの動向に関する憶測が一層強まっている。

    マクラーレンの明確なスタンス
    今回のブラウンの発言は、フェルスタッペン獲得の可能性を完全に否定するものではないものの、現時点での優先事項が現行ラインアップの維持にあることを強く示している。

    ノリスとピアストリという「長期的な軸」を確保しているマクラーレンにとって、フェルスタッペンは“必要な存在”ではなく“仮定の選択肢”にとどまる。むしろ、移籍が現実化する場合には、競争力の高いメルセデスが最有力候補になるというのが、ブラウンの現実的な見立てだ。