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  • メルセデスF1代表 中東GP中止でコスト上限に警鐘「最悪シナリオも想定」

    メルセデスF1代表 中東GP中止でコスト上限に警鐘「最悪シナリオも想定」

    メルセデスF1代表トト・ヴォルフが、中東でのグランプリ中止がもたらす財政的影響に警鐘を鳴らした。バーレーンGPとサウジアラビアGPのキャンセルにより、今季のカレンダーは想定外の短縮を余儀なくされ、F1全体の収益構造にも変化が生じている。

    F1は単なる日程変更にとどまらず、輸送コストやスポンサー収入、開催権料といった複数の収益要素に影響を受ける状況に直面している。

    チーム側も予算制限(コストキャップ)の枠内でこれらの変動に対応する必要があり、財務面でのリスク管理がより重要な局面に入っている。

    中東GP中止がもたらす財務リスク
    ヴォルフは、今回の事態についてチームとしてすでに複数のシナリオを想定していると明かした。

    「これらすべての要素は我々の予測に織り込んでいる。移動の中断や輸送コストの上昇といった最悪のシナリオも含めてだ。そして同時に、開催権料やスポンサーへの影響も考慮している」

    「サウジアラビアとバーレーンについてはすでに織り込み済みだが、世界中の誰もがそうであるように、状況が落ち着き、通常に近い形に戻ることを願っている。そうでなければ、今後さらに影響が及ぶ可能性がある」

    コストキャップ時代の“見えないダメージ”
    今回の問題は単純な収入減では終わらない。輸送費や渡航費の高騰は、コストキャップの枠内で運営するチームにとって直接的な圧迫要因となる。

    特にF1はグローバル転戦を前提とするため、地政学的リスクが物流コストに直結しやすい構造にある。ヴォルフが「最悪のケース」を強調した背景には、こうした不確実性の高さがある。

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    ADUOを巡る駆け引きへの警戒
    一方でヴォルフは、2026年レギュレーションの重要要素であるADUO(追加開発機会)についても言及した。

    「ADUOは遅れているチームが差を縮めるためのものであり、他を追い抜くためのものではない」

    この制度の運用については「精度、明確性、透明性」が不可欠だと強調し、適切に管理されなければパフォーマンスや選手権争いそのものに大きな影響を及ぼしかねないと警告した。

    さらにヴォルフは、制度運用における“駆け引き”の余地を排除すべきだと主張する。

    「そこにゲーム的な駆け引きが入り込む余地があってはならない。統括団体は公平に機能し、各チームも自らのパフォーマンスを正しく評価する必要がある」

    実質的に支援が必要なメーカーは1社のみか
    現状のパワーユニット勢力図について、ヴォルフは踏み込んだ見解も示している。

    「現時点で本当に困難に直面しているメーカーは1つだけだと見ている。他はおおむね同じパフォーマンスレンジにある」

    具体名には触れなかったものの、この発言は2026年パワーユニット開発の格差と、ADUO適用の判断基準を巡る議論に直結するものとなっている。

    中東情勢によるカレンダー変動とコストキャップ、そしてADUOという制度的要素が交錯する現在のF1は、単なる競技力だけでなく、財務・政治・技術が複雑に絡み合う局面に入っている。ヴォルフの発言は、その構造的な難しさを浮き彫りにしている。

  • ハースF1チーム 平川亮と坪井翔がTPC走行 シルバーストンで実施

    ハースF1チーム 平川亮と坪井翔がTPC走行 シルバーストンで実施

    ハースF1チームは、シルバーストンで旧型車テスト(Testing of Previous Cars/TPC)を実施し、リザーブドライバーの平川亮と開発ドライバーの坪井翔が走行を行った。

    過去2日間にわたって実施されたこのプログラムでは、両名が実戦車両を用いた走行機会を得ており、チームのデータ収集とドライバー育成の両面で重要な機会となっている。

    今回の走行はチーム公式SNSで「Back at track」として報告され、TPCプログラムの一環であることが明かされた。

    シルバーストンでのTPC継続 ドライバー育成を強化
    TPC(Testing of Previous Cars/旧型車テスト)は、現行レギュレーション外のマシンを使用して走行を行うプログラムであり、若手やリザーブドライバーにとって貴重な実走機会となる。

    平川亮と坪井翔はこのプログラムを通じて走行距離を重ねており、実戦に向けた準備とフィードバックの蓄積を進めている。

    ハースF1チーム

    富士TPCとも連動 日本での活動拡大へ
    ハースF1チームはすでに、富士スピードウェイでのTPC開催を発表している。

    7月28日・29日に予定されているこのテストでは、旧型車を用いた走行に加え、ファン向けイベントの実施も見込まれている。

    2025年の開催時には2日間で延べ6200人を動員しており、日本市場におけるプロモーションの一環としても重要な役割を担っている。

    また、同チームはトヨタとの提携を背景に「TGRハースF1チーム」として2026年シーズンを戦っており、富士でのTPCは単なるテストにとどまらない象徴的なイベントとなる。

    今回のシルバーストンでの走行と富士でのTPCは、ドライバー育成とファン接点の両面を強化する一連の取り組みとして位置づけられており、今後の活動にも注目が集まる。

  • アストンマーティンF1開発遅延の背景 ニューウェイが見抜いた設計ミス

    アストンマーティンF1開発遅延の背景 ニューウェイが見抜いた設計ミス

    アストンマーティンは2026年F1シーズンにおいて、開幕前から苦戦が予測される状況にあった。エイドリアン・ニューウェイがAMR26の開発過程で重大な問題を発見していたことが、その背景にある。

    ローレンス・ストロールの大規模投資とニューウェイ加入により高い期待が寄せられていたが、実際には開発の遅れと設計上の課題が重なり、シーズン序盤からパフォーマンス不足が露呈している。

    開発段階から崩れていたAMR26の土台
    報道によれば、AMR26の問題はトラック上で明らかになる以前から、すでに開発段階で顕在化していた。

    スペイン紙の報道では、マシン開発は複数の遅延に見舞われていたとされる。特にニューウェイの合流が設計の重要フェーズに間に合わなかったことが、開発スケジュール全体に影響を及ぼした。

    さらにニューウェイは、風洞データと実走行の相関関係に問題があると判断し、キャリブレーションの見直しを決断した。この再調整が開発の遅れをさらに悪化させたとされている。

    こうした一連の要因により、アストンマーティンは開幕時点ですでに不利な立場に置かれていた。

    ホンダPUと振動問題がパフォーマンスを制限
    AMR26は現在も複数の課題を抱えているが、その中でも顕著なのがホンダ製パワーユニットに関連する強い振動だ。

    この問題はフェルナンド・アロンソとランス・ストロールの両名に影響を与えており、マシンの安定性やドライバビリティを損なっている。

    結果として、マシン本来のポテンシャルを引き出せていない状態が続いている。

    巻き返しの鍵はマイアミGPまでの開発期間
    とはいえ、アストンマーティンを現時点で完全に評価するのは時期尚早でもある。

    ニューウェイの技術力とアロンソの経験を考えれば、シーズン中の巻き返しは十分に可能な範囲にある。

    特に現在のインターバル期間は重要な意味を持つ。チームはこの期間を活用し、AMR26の改善に向けた作業を集中的に進めている。

    次戦マイアミGPは、その成果を測る最初の機会となる。ここでパフォーマンスの改善が見られるかどうかが、今後のシーズンの流れを大きく左右することになりそうだ。

  • フェラーリF1 “マカレナ”リアウイング改良版をテスト モンツァで再確認

    フェラーリF1 “マカレナ”リアウイング改良版をテスト モンツァで再確認

    スクーデリア・フェラーリは、2026年シーズンの巻き返しに向けた開発の一環として、改良版リアウイングのテストを実施した。モンツァで行われたフィルミングデーにおいて、その特徴的な可動機構が再び確認され、次戦マイアミGPに向けたアップデートの一端が明らかになっている。

    プレシーズンから注目を集めてきた“マカレナ”ウイングは、一度実戦投入されたものの撤回された経緯がある。

    その改良版が再び姿を現したことで、フェラーリが慎重に完成度を高めながら再導入のタイミングを探っている状況が浮かび上がる。

    再び確認された“マカレナ”リアウイング
    フェラーリはモンツァでのフィルミングデーにおいて、回転式リアウイングの改良版を走行させた。流出した映像では、ストレート走行時にリアウイングが上下反転する独特の挙動が確認されている。

    このコンセプトはバーレーンでのプレシーズンテストで初披露され、直線時にウイングが反転することでドラッグ低減を狙う設計とみられている。“マカレナ”と呼ばれるこの機構は、中国GPのフリー走行でも一度使用されたが、その後マシンから取り外されていた。

    ハミルトン「投入は少し早すぎた」
    ルイス・ハミルトンは中国GPでの初投入について、次のように語っている。

    「僕たちはここに持ち込むのを急ぎすぎたし、本来は第4戦か第5戦あたりで導入される予定だったと思う」

    この発言からも、当初の仕様は開発途上だったことが示唆されており、今回のテストはその完成度を高めたバージョンの評価とみられる。


    モンツァでのテストの狙い
    フィルミングデーで許可されている200kmの走行距離を活用し、フェラーリはSF-26の挙動を詳細にチェックした。モンツァはエネルギー回生への負荷が大きいサーキットであり、パワーユニットと空力の両面を同時に評価するには最適な環境といえる。

    また、この走行は空力パッケージ全体の検証も兼ねており、改良型フロアやその他のエアロパーツも同時にテストされたとみられている。

    マイアミ投入か、さらなる延期か
    フェラーリは、今回テストされたアップデート群を5月3日のマイアミGPで投入する準備を進めている。ただし、回転式リアウイングについては導入が見送られ、カナダGPまで持ち越される可能性も指摘されている。

    シャルル・ルクレールが先にステアリングを握り、その後ハミルトンも現地入りしていることから、ドライバー間での評価比較も進められている段階だ。

    現時点では、この“マカレナ”ウイングが戦闘力向上の決定打となるかは不透明だが、フェラーリが空力面で大胆な解決策を模索していることだけは明らかだ。開発の成熟度と投入タイミングが、今後の勢力図に直結する重要な分岐点となりそうだ。

  • マクラーレンF1 低迷の理由は2つ ステラが明かす「ダークサイド」の正体

    マクラーレンF1 低迷の理由は2つ ステラが明かす「ダークサイド」の正体

    マクラーレンF1のアンドレア・ステラは、2026年シーズン序盤の苦戦について、その背景にある「2つの要因」を明かした。コンストラクターズランキングでは開幕3戦を終えて3位(46ポイント)につけるが、オスカー・ピアストリが日本GPで2位表彰台を獲得するまで、厳しいスタートを強いられていた。

    特に序盤は信頼性トラブルが響き、開幕2戦で3度のDNS(スタート不能)を記録。ランド・ノリスとピアストリの両車がパワーユニットの電気系トラブルによりスタートすら切れない状況が続いた。

    マシンパフォーマンスでもメルセデスやフェラーリに後れを取っていたが、鈴鹿でのピアストリの走りはその流れを変える兆しとなった。

    ステラが明かした“2つの遅れ”の正体
    ステラは開幕の遅れについて、まずパワーユニット運用の難しさを挙げた。

    「シーズン序盤は主に2つの理由で課題に直面した。ひとつ目は、パワーユニットが持つポテンシャルを最大限に引き出す方法を理解するのに、想定より時間がかかったことだ」

    「さらにこの領域でいくつかの信頼性問題にも直面し、それが結果だけでなく、学習プロセスのスピードにも大きな影響を与えた」

    もうひとつの要因は、2025年タイトル争いの“余波”とマシン設計方針だった。

    「2つ目は、MCL40の設計フェーズが2025年シーズン最終戦までタイトル争いを続けた影響を受けたこと、そして設計アプローチの違いだ」

    「我々は、シーズン序盤の仕様を将来的な開発にとって健全なプラットフォームにすることを重視した。2026年の新レギュレーションでは、まだ長い開発余地が残されているからだ」

    アンドレア・ステラ(マクラーレン)

    “ダークサイド”の中に見えた光
    ステラは現在の状況を「ダークサイド」と表現しつつも、チームの内部にはポジティブな要素が多く存在すると強調した。

    「もしこれが“ダーク”な側面だとすれば、“明るい”要素も多くある。まず、チームとドライバーが示している姿勢だ。2025年に両タイトルを獲得したときと同様の結束力がある」

    「我々は困難に対して、チーム内だけでなくメルセデスHPPとのパートナーシップにおいても、団結して対応してきた」

    さらに、鈴鹿での結果と開発の進展にも手応えを感じている。

    「鈴鹿では進歩の最初の兆しが見えた。オスカーの2位によって今季初表彰台を獲得した」

    「その裏で、マシンの開発スピードも非常に有望に見えている」

    巻き返しの鍵は“信頼性と最適化”
    現時点でマクラーレンは、依然としてメルセデスやフェラーリに対して後手に回っているが、ステラは悲観的ではない。

    「まだ信頼性の改善とパフォーマンスの最適化に取り組む必要はあるが、正しい方向に一歩踏み出したと考えている」

    序盤の停滞は、パワーユニット運用の習熟遅れと、前年タイトル争いの影響を受けた開発戦略という“構造的な理由”によるものだった。

    その一方で、鈴鹿で見えた競争力と開発の伸びしろは、マクラーレンがシーズン後半に巻き返す可能性を十分に示している。

  • F1ドライバー契約 2026年版 角田裕毅にも直結するシート争いの市場構図

    F1ドライバー契約 2026年版 角田裕毅にも直結するシート争いの市場構図

    現在のF1では、ドライバー契約の期間や条件が将来の勢力図を左右する大きな要素となっている。契約満了が近いドライバーもいれば、長期契約で将来が固まっているケースもある。

    2026年シーズンを迎えた現時点で、こうした契約構造は2027年以降のシート争いに直結しており、レッドブル陣営を含む流動的なラインアップの中で、現在はリザーブドライバーの角田裕毅を含む中堅世代の去就にも影響を与える状況となっている。

    マクラーレン
    ランド・ノリス:複数年契約
    ノリスはF1で8シーズン目、マクラーレンでも長期にわたり在籍している。契約は少なくとも2026年末まで有効だが、実際にはそれ以上の期間とみられ、途中離脱条項が含まれている可能性がある。

    オスカー・ピアストリ:複数年契約
    2023年のF1デビュー以降、大きな印象を残しているピアストリは、少なくとも2027年末まで契約で拘束されているとされる。契約には双方に選択肢や条項が含まれているとみられる。

    マクラーレン

    メルセデス
    ジョージ・ラッセル:2026年まで
    ラッセルは2022年からメルセデスに所属し、ルイス・ハミルトンと3シーズン、2025年はアンドレア・キミ・アントネッリとコンビを組んだ。チーム代表トト・ヴォルフとの長期交渉の末、少なくとも2026年までの契約が昨年10月に確認された。

    最近のメディア対応でラッセルは契約について次のように語っている。

    「来年もこのチームにいる。それがすべてだ。それ以上言うことはあまりない」

    「複数年契約だ。昨年も言ったように複数年で、多くの場合こうした契約は数値目標を満たさなくても、双方が満足していれば継続される。ただし、目標は達成される可能性が高い」

    アンドレア・キミ・アントネッリ:2026年まで
    メルセデスは2026年も同じラインアップを維持することを選択し、アントネッリも継続起用された。ルーキーイヤーは大きな成功と困難が混在する内容であり、フェルスタッペンとの関連報道も続いていた。

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    レッドブル
    マックス・フェルスタッペン:2028年まで
    フェルスタッペンは2028年までの契約を保持している。ただしパフォーマンスに関連した解除条項が含まれているとされ、条件次第では早期離脱の可能性もある。

    アイザック・ハジャー:2026年まで
    ハジャーはレーシングブルズでのルーキーシーズンを経て2026年に昇格した。今後、前任者たちより長くトップチームに残れるかが焦点となる。

    レッドブル・レーシング

    フェラーリ
    シャルル・ルクレール:複数年契約
    2024年初頭に契約を更新。期間は明示されていない複数年契約であり、双方に柔軟性を持たせる条項が含まれている。

    ルイス・ハミルトン:複数年契約
    メルセデスからの移籍は複数年契約として発表された。契約期間は2027年までの3年とする見方がある。

    スクーデリア・フェラーリ

    ウィリアムズ
    アレクサンダー・アルボン:複数年契約
    2022年に復帰して以降チームに定着。2024年に締結した契約は、パフォーマンス条項により2026年または2027年までと見られている。

    カルロス・サインツ:複数年契約
    2025年にフェラーリから加入。少なくとも2026年までは契約で拘束されている。

    ウィリアムズ・レーシング

    レーシングブルズ
    リアム・ローソン:2026年まで
    レッドブルでの昇格と降格を経てキャリアを立て直し、2025年後半に安定した結果を残したことで2026年シートを確保した。

    アービッド・リンドブラッド:2026年まで
    2026年にF1デビュー。オーストラリアでポイントを獲得し、史上3番目の若さでの入賞、そしてイギリス人最年少記録を樹立した。

    ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    アストンマーティン
    フェルナンド・アロンソ:2026年まで
    2024年初頭に締結した複数年契約により、少なくとも2026年までチームに在籍する。

    ランス・ストロール:2026年まで
    2019年から継続して在籍。2024年半ばの契約延長により、現体制が維持される見込みとなっている。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ハースF1チーム
    エステバン・オコン:複数年契約
    2025年からの新体制の一員として加入。契約期間は非公開の複数年契約となっている。

    オリバー・ベアマン:複数年契約
    2024年サウジアラビアGPでの代役出走が評価され、2025年からフル参戦。こちらも契約期間は非公開の複数年契約。

    ハースF1チーム

    アウディ
    ニコ・ヒュルケンベルグ:複数年契約
    2025年に移籍。契約には長期継続の可能性を含むオプションがあるとされる。

    ガブリエル・ボルトレト:複数年契約
    F3とF2を連続制覇した若手。少なくとも2026年までは契約で確保されている。

    アウディ F1

    アルピーヌ
    ピエール・ガスリー:2028年まで
    2023年加入後、2025年に新契約を締結し、少なくとも2028年までチームに残る予定。

    フランコ・コラピント:2026年まで
    リザーブから昇格し2025年にレギュラー化。2026年もシートを維持する。

    アルピーヌF1チーム

    キャデラックF1チーム
    バルテリ・ボッタス:複数年契約
    2026年に復帰。契約は少なくとも2027年までとされる。

    セルジオ・ペレス:複数年契約
    レッドブル離脱後に加入。ボッタスと同様に複数年契約でチーム立ち上げを担う。

    キャデラック F1

    2026年F1契約構図が示すシート流動性と角田裕毅の立ち位置
    このように、2026年時点のF1ドライバー契約は一見安定しているように見えながら、その多くが2026年終了時点で見直しの対象となる構図にある。一方で、マックス・フェルスタッペンやピエール・ガスリーのように2028年まで契約が確定している例も存在する。

    契約条項やオプションの存在により、表面的な年数以上に流動性が高いのが現在のF1ドライバー市場の特徴であり、各チームの戦力再編はシーズン中のパフォーマンスと密接に連動しながら進んでいく局面にある。

  • メルセデスF1代表 “フェルスタッペン逃した過去” アントネッリ起用に復讐説

    メルセデスF1代表 “フェルスタッペン逃した過去” アントネッリ起用に復讐説

    メルセデスF1代表のトト・ヴォルフが若手起用で「復讐」を果たそうとしている――そんな見方が、元ハースF1チーム代表ギュンター・シュタイナーによって示された。

    開幕3戦で2勝を挙げたキミ・アントネッリは、現在ドライバーズランキング首位に立っており、ジョージ・ラッセルとのチーム内タイトル争いが現実味を帯びている。

    ヴォルフのマネジメントは「完全に平等」
    シュタイナーは、メルセデスが今後チーム内で優劣をつける可能性を否定し、両ドライバーを公平に扱う姿勢を強調した。

    「ジョージに対して特別なマネジメントは必要ないと思う。彼は自分の力でやれるドライバーだ」

    「トトは2人を平等に扱っている。かなりフェアだ。ジョージもメルセデス育成出身で、キミも同じくメルセデスの育成出身だからだ」

    メルセデスはアントネッリをカート時代から囲い込み、自前のスター育成を長期的に進めてきた。その成果が、2026年シーズン序盤で早くも結果として現れている。

    フェルスタッペン獲得失敗が影響か
    こうした戦略の背景には、かつての「取り逃し」があるとシュタイナーは見る。

    メルセデスは過去にマックス・フェルスタッペンの獲得を狙っていたが、フェルスタッペンは2015年のF1シートを保証されたレッドブルを選択した。

    シュタイナーは、この経験が現在の判断に影響している可能性を指摘する。

    「キミに関しては、トトはフェルスタッペンを逃した当時のことをまだ考えているはずだ」

    「これは彼にとってちょっとした“復讐”なんだ。『次のスーパースターは自分が手に入れた』ということだ」

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    最優先はあくまでチームの勝利
    もっともシュタイナーは、ヴォルフが個人的な感情でチーム運営を歪めることはないと強調している。

    「トトはどちらか一方をひいきするような人物ではない」

    「彼にとって一番重要なのは、チームが勝つことだ。それがすべてだ」

    アントネッリの急成長とラッセルの安定感が並び立つ現在のメルセデスは、“理想的な内部競争”を維持している。過去の取り逃しを糧に築かれた育成戦略が、いまタイトル争いという形で結実しつつある。

  • ホンダF1苦戦も「必ず戻ってくる」アストンマーティン低迷に元チーム代表言及

    ホンダF1苦戦も「必ず戻ってくる」アストンマーティン低迷に元チーム代表言及

    ホンダF1の苦戦に揺れるアストンマーティン。2026年シーズン開幕から予選Q1敗退が続くなど、期待とは裏腹のスタートとなっている。

    だが、その状況に対して元ハースF1チーム代表のギュンター・シュタイナーは、ホンダの復活力に強い信頼を示している。過去の実績を踏まえ、「必ず戻ってくる」と断言した。

    深刻な不振と責任論の広がり
    アストンマーティンは2026年、エイドリアン・ニューウェイ体制のもとで大きな飛躍が期待されていたが、現実は厳しい。開幕からマシンは深刻な振動問題とパワー不足に苦しみ、成績は低迷している。

    鈴鹿ではフェルナンド・アロンソがようやく初完走を記録したものの、依然として競争力不足は明白だ。パワーユニット性能の不足は明確な要因のひとつとされており、かつてのマクラーレン・ホンダ時代と比較されるほど厳しい状況にある。

    その結果、チーム内では責任の所在を巡る議論も広がっており、ホンダに対する批判も少なくない。

    シュタイナー「ホンダは必ず戻ってくる」
    そうした中でシュタイナーは、スペインメディアの取材に対し、現在の苦戦に理解を示しつつも、ホンダの底力を強調した。

    「どうしてここまで間違えることができたのかは正直分からない。旧レギュレーションをやめると決めたときに、人員を入れ替えてゼロからやり直したのかもしれない」

    「すべてを学び直さなければならない状況になったんだと思う。だが、レッドブルとともに4度の世界タイトルを獲得したことを考えれば、彼らがどれだけ優れた仕事をしていたかは明らかだ」

    「そして彼らは2〜3年後には戻ってくる。実際には去っていないが、新しい技術と新しいチームでやり直している段階なんだろう」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

    マクラーレン離脱後の“復活”が示すもの
    シュタイナーはさらに、過去のマクラーレンとの決別後の流れを例に挙げ、ホンダの復活力を強調した。

    「マクラーレンがホンダを離れたとき、誰もホンダを欲しがらなかった。でもどうなった?2年後には世界チャンピオンになっていた。驚くべきことだ」

    この発言は、現在の低迷が一時的なものである可能性を示唆している。実際、ホンダはレッドブルとの協業で短期間のうちに競争力を取り戻し、タイトル争いの中心へと返り咲いた実績を持つ。

    問われるのは“再現性”と時間軸
    今回のケースでも同様の復活が可能かどうかは、単純な技術力だけでなく、組織体制や開発プロセスの再構築にかかっている。

    特に2026年レギュレーションは電動化比率の増大やエネルギーマネジメントの複雑化など、従来とは異なる要求が突きつけられている。単なる改良ではなく、設計思想そのものの適応が求められる状況だ。

    シュタイナーの言葉は、ホンダのポテンシャルを評価する一方で、「時間がかかる」現実も示唆している。アストンマーティンがこの局面をどう乗り越えるかは、ホンダとの協業の質とスピードに大きく左右されることになる。

  • フェラーリF1 “半分が新車”級アップデート投入へ マイアミGPで反撃開始

    フェラーリF1 “半分が新車”級アップデート投入へ マイアミGPで反撃開始

    フェラーリF1は、2026年シーズン序盤で一定の競争力を示しながらも、メルセデスとの差を埋めきれていない状況にある。

    そのギャップを縮めるため、マイアミGPに向けて大規模アップデートを投入する可能性が浮上している。報道によれば、SF-26は“少なくとも半分が新仕様”とされるレベルの改修が予定されているという。

    SF-26は“半分が新車”規模のアップデートへ
    伊紙の報道によると、フェラーリはマイアミGP週末に向けて「少なくとも半分が改修されたマシン」を投入する見込みだ。

    具体的には、新型フロントウイングと“進化版”シャシーが導入されるとされており、これらのパーツはモンツァでのフィルミングデーで実戦投入前のテストが行われる予定となっている。

    今回のアップデートによって、ラップタイムでコンマ数秒の改善が見込まれており、フロント争いにおける巻き返しの鍵を握るパッケージとなる。

    スクーデリア・フェラーリ

    好スタートもメルセデスとの差は依然明確
    2025年に苦戦を強いられたフェラーリだが、2026年は開幕から安定したパフォーマンスを発揮している。

    シャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンはいずれも表彰台を獲得しており、SF-26はドライバーにとって扱いやすいマシンとなっている。

    しかし、開幕3戦を支配したキミ・アントネッリとジョージ・ラッセルを擁するメルセデスとの差は依然として大きく、現状では明確なベンチマークとして君臨している。

    マクラーレンとレッドブルも対抗策を準備
    マイアミGPではフェラーリだけでなく、他チームもアップデートを投入する見込みだ。

    マクラーレンはMCL40に複数の変更を加えるとされており、レッドブルはRB22の挙動を安定させるための“緊急パッケージ”に大きく賭けていると報じられている。

    各チームが巻き返しを図る中でも、メルセデスが当面の間は優位を維持するとの見方が強い。

    ハミルトンのレースエンジニア問題は未決着
    一方で、ルイス・ハミルトンのレースエンジニア体制については依然として最終決定に至っていない。

    現在はカルロ・サンティが担当しており、2025年シーズン後にリカルド・アダミが別職務へ異動した影響が続いている。

    セドリック・グロージャンの起用が有力視された時期もあったが、現時点では正式決定には至っていないとされる。

    シーズン序盤で好スタートを切ったハミルトンにとって、長期的な体制の確立はパフォーマンス維持の観点からも重要な要素となる。

    マイアミが勢力図変化の分岐点となるか
    フェラーリの大規模アップデートは、単なる性能向上にとどまらず、2026年シーズンの勢力図を左右する試金石となる。

    メルセデス優位の構図に揺さぶりをかけられるか、それとも差が維持されるのか。マイアミGPは各チームの開発力が初めて本格的にぶつかる局面となる。

    Source: Corriere della Sera

  • アストンマーティンF1 メメント・エクスクルーシブズとの提携を複数年延長

    アストンマーティンF1 メメント・エクスクルーシブズとの提携を複数年延長

    アストンマーティン・アラムコF1チームは4月15日、モータースポーツ記念品やシミュレーター、ショーカーを手がけるメメント・エクスクルーシブズとの長年にわたる関係を、複数年契約で延長したと発表した。

    今回の契約延長により、メメント・エクスクルーシブズは今後も、F1 Authenticsを通じた公式ライセンス記念品の小売・オークション展開に加え、各種アクティベーション向けの製品提供を継続する。

    複数の価格帯で商品を展開し、ファンやパートナー向けのラインナップを拡充していく。

    2026年モデルのシミュレーター展開を拡充
    2026年の公式チーム・モーションシミュレーターは、アストンマーティンのAMRテクノロジーキャンパスから車で15分の場所にあるメメント・エクスクルーシブズの施設で設計・製造される。

    この完全没入型のチャンピオンシップシミュレーターは、チームのCAD図面を用いて実車のデザインと製造を忠実に再現したものだ。2026年の拡大ラインナップには、ドライバー体験に特化した「Xレンジ」に加え、車いす利用者にも対応した固定式モデルも新たに加わる。これにより、プロレベルのリアリズムとパフォーマンスを、これまで以上に多くのファンに提供するとしている。

    各シミュレーターは受注生産で、アストンマーティンを象徴するブリティッシュ・レーシング・グリーンで塗装される。フェルナンド・アロンソやランス・ストロールのようにF1ドライバーになる体験へ、可能な限り近づける商品として訴求している。

    AMR26レプリカカーや新ピットストップ製品も投入へ
    メメント・エクスクルーシブズは、2026年版のAMR26公式レプリカカーの供給も担う。ステージ上での披露、パートナーイベント、VIPホスピタリティ空間での展示などを想定した限定モデルで、クラフトマンシップ、真正性、技術的品質を打ち出す内容となる。

    さらに2026年の公式ライセンス商品には、新たにピットストップ・システムも加わる予定だ。ショーカーの前半分を用いた構成で、レースクルーの一員のように競う体験を提供するという。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    アストンマーティンF1はファン体験の拡大を強調
    アストンマーティン・アラムコF1チームのライセンシング&マーチャンダイズ責任者マット・チャップマンは、「この新たな複数年契約を通じて、メメント・エクスクルーシブズとの長年にわたる関係を延長できることを嬉しく思う」とコメントした。

    「既存ラインナップを基盤にしながら、今年後半には新製品の投入によって提供内容をさらに拡大できることを楽しみにしている。ファンに高品質で革新的な体験を届けるという我々の取り組みを、今後も続けていく」

    メメント・エクスクルーシブズの創業者兼CEOであるバリー・ゴフは、「アストンマーティン・アラムコF1チームは、我々にとって最も価値あるライセンシーのひとつであり続けている」と述べた。

    「今回、関係を延長できたことを嬉しく思うし、象徴的なこのチームとファンやパートナーを結びつける新たな方法を引き続き提供できることを楽しみにしている。拡張されたシミュレーター・レンジ、限定版のレプリカ・ショーカー、そして2026年に投入される新しいピットストップ・システムまで、すべてAMR26カラーで展開される。アストンマーティン・アラムコのファンにとって、“その瞬間を所有する”機会はこれまで以上に広がっている」

    アストンマーティンF1は、競技面だけでなく公式ライセンス商品の分野でも体験価値の強化を進めている。今回の契約延長は、ブランド体験をファン向け商品やイベント演出へ広げていく方針を改めて示すものとなった。