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  • マックス・フェルスタッペン “移籍候補は3チーム” 元F1チーム代表が断言

    マックス・フェルスタッペン “移籍候補は3チーム” 元F1チーム代表が断言

    マックス・フェルスタッペンの将来を巡る憶測が再び加熱するなか、元ハースF1チーム代表のギュンター・シュタイナーは、フェルスタッペンの移籍先候補は「3チームしかない」との見解を示した。

    2026年シーズンのレッドブルは開幕4戦で苦戦を強いられており、コンストラクターズ選手権ではわずか30ポイントで4位。マックス・フェルスタッペン自身もランキング7位に沈み、チーム獲得ポイントの大半を一人で稼ぐ状況となっている。

    フェルスタッペンの選択肢は「フェラーリ、メルセデス、マクラーレン」
    こうした状況のなか、フェルスタッペンの契約に含まれる“成績条項”にも注目が集まっている。

    報道によれば、フェルスタッペンの契約は2028年末まで残っているものの、夏休み時点でドライバーズランキング2位以内に入っていなければ離脱可能になる条項が存在するとされる。

    ギュンター・シュタイナーは、この状況を受けて次のように語った。

    「私の意見では、マックスが行けるのは3チームしかない。フェラーリ、マクラーレン、そしてメルセデスだ」

    「ただ、現時点で空きがあるのか? おそらくない。でも、マックス・フェルスタッペンのためにシートを空けるチームはあるのか? そこが大きな問題だ」

    「誰が今の体制を犠牲にしてでもマックスを獲得する覚悟があるのか。私の考えでは、マックスは“GOAT”だ」

    「もちろん現ワールドチャンピオンはランド・ノリスだが、彼は4度のワールドチャンピオンなんだ」

    フェラーリのハミルトン獲得が“前例”
    シュタイナーはさらに、フェラーリがカルロス・サインツを放出してルイス・ハミルトンを獲得した事例を引き合いに出し、“特別な才能”のためならトップチームは決断を下すと指摘した。

    「いくつかのチームは本気で考えるはずだ」

    「フェラーリがカルロス・サインツを放出した時を見れば分かる。彼は素晴らしい仕事をしていた。それでも“GOAT”であるルイス・ハミルトンが来たから交代したんだ」

    「だから、同じようなことが起きる可能性はある。それがマックスが探しているものだと思う」

    「そして、我々が彼に言わなくても、彼自身がその動きをしているはずだ」

    マクラーレン浮上の背景にランビアーゼ人事
    メルセデスについては、以前からトト・ヴォルフとの関係性が取り沙汰されてきた。一時ほど熱量は高くないものの、依然として移籍先候補として名前は消えていない。

    さらに最近では、フェルスタッペンの長年のレースエンジニアであるジャンピエロ・ランビアーゼが、2028年までにマクラーレンへ加入し、チーフ・レーシング・オフィサーに就任する予定とも報じられている。

    この人事が、マクラーレン移籍説に新たな現実味を与えている格好だ。

    ただしシュタイナーは、現時点でフェルスタッペン獲得に“完全に照準を合わせている”チームは存在しないとも分析した。

    「彼はこの3チームと話をしているだろう。でも、どこか1チームが彼だけに集中している状況ではないと思う」

  • アルピーヌF1 ピエール・ガスリーがマニクールでウエットタイヤテストを完了

    アルピーヌF1 ピエール・ガスリーがマニクールでウエットタイヤテストを完了

    アルピーヌF1は、フランスのマニクール・サーキットで実施されたピレリの2026年F1シーズン向けウエットタイヤ開発テストに協力した。走行は2日間にわたって行われ、ピエール・ガスリーがテストドライバーを務めた。

    今回のプログラムでは、チントゥラート フルウエットタイヤとチントゥラート インターミディエイトタイヤの各種プロトタイプを評価。コースには人工的に散水が施され、均一なウエットコンディションが再現された。

    初日はフルウエットタイヤを中心に走行
    初日のテストでは、まずドライタイヤでセットアップ作業を実施。その後、散水された路面でフルウエットタイヤの評価が行われた。

    この日の気温は最高20℃、路面温度は29℃以下にとどまり、ガスリーは101周・446kmを走行。ベストタイムは1分37秒816だった。

    2日目はインターミディエイトタイヤも評価
    2日目も引き続きガスリーがステアリングを握り、103周・454kmを走行した。

    午前中は複数のフルウエット仕様をテストし、午後にはインターミディエイトタイヤの開発プログラムを実施。路面には再び人工的に散水が行われ、ピレリのウエットタイヤ2種類に適した均一なコンディションが維持された。

    この日のベストタイムは、チントゥラート インターミディエイトタイヤで記録した1分31秒457。路面温度は最高27℃、気温は19℃だった。

    2日間で900kmを走破
    2日間の総走行距離は900kmに達し、ピレリは2026年用ウエットタイヤ開発に向けた重要なデータを収集した。

    次回のピレリ公式タイヤテストは、2026年F1スペインGP終了後の6月16日と17日にバルセロナ-カタルーニャ・サーキットで実施される予定で、こちらはスリックタイヤ開発を目的としたプログラムとなる。

    Photo:Alpine

  • ルイス・ハミルトン “フェラーリで8冠無理なら引退” 元F1代表が見解

    ルイス・ハミルトン “フェラーリで8冠無理なら引退” 元F1代表が見解

    ルイス・ハミルトンの将来的なF1引退時期について、元ハースF1チーム代表のギュンター・シュタイナーが見解を示した。

    シュタイナーは、ハミルトンがフェラーリで悲願の8度目のF1ワールドチャンピオン獲得が不可能だと悟った時、現役生活に終止符を打つとの見方を示している。

    フェラーリ移籍後も続く“8冠”への挑戦
    2025年にメルセデスからフェラーリへ移籍したルイス・ハミルトンは、F1史上最大級とも言われる大型移籍で大きな注目を集めた。しかし初年度は表彰台なしに終わり、ランキング6位とキャリアでも厳しいシーズンとなった。

    2026年シーズンは上海GPで表彰台を獲得するなど改善の兆しを見せているものの、タイトル争いでは依然として厳しい状況に置かれている。

    ギュンター・シュタイナーはcasino.orgの取材に対し、ハミルトンのモチベーションは“8度目の世界王者”だけだと分析した。

    「難しい問題だ」とギュンター・シュタイナーは語った。

    「今シーズンの彼はかなりうまくやっていると思う。でも昨年は本当に厳しかった。フェラーリにとっても難しいシーズンだった」

    「7度の世界チャンピオン、“GOAT”を獲得したことで大きなプレッシャーがあった。しかし彼は結果を出せなかった」

    “証明したいのは自分自身だけ”
    ギュンター・シュタイナーは、ルイス・ハミルトンにはすでに他者へ証明すべきものは残っていないと指摘する。

    「今年はかなり良い形でスタートできているように見える」

    「だが、彼がどれだけ長くF1に残るかは、どれだけ成功を求めるか次第だと思う。彼はもう誰かに何かを証明する必要はない。自分自身に対して、まだやれることを証明したいだけなんだ」

    そのうえで、ギュンター・シュタイナーはハミルトン引退の“決定的瞬間”についても言及した。

    「いずれ彼は『もう十分だ』と言う時が来るだろう」

    「だが、フェラーリで8度目のワールドチャンピオンを獲れないと悟った時、それが『もう辞めたい』と思う瞬間になるはずだ」

    空席候補にはオリバー・ベアマンの名前
    ギュンター・シュタイナーは、ルイス・ハミルトンが引退を決断した場合、その後任候補としてオリバー・ベアマンの名前を挙げた。

    フェラーリ育成出身のオリバー・ベアマンは、将来的なフェラーリF1入り候補として高い評価を受けており、ハミルトンの去就次第では一気に状況が動く可能性もある。

    41歳となったルイス・ハミルトンは、今なおトップレベルの競争力を示している。しかし、そのキャリアの最終目標が“フェラーリでの8冠達成”にあることは、もはやパドック内でも広く認識されている。

  • アストンマーティンF1 “AMR26を日本残留” ホンダ振動問題克服の舞台裏

    アストンマーティンF1 “AMR26を日本残留” ホンダ振動問題克服の舞台裏

    アストンマーティンとホンダが2026年F1シーズンで直面していた“深刻な振動問題”に対し、異例ともいえる対策を講じていたことが明らかになった。

    マイアミGPでは2台とも完走を果たし、フェルナンド・アロンソも「振動は解消された」と手応えを口にした。その裏では、日本GP後にアストンマーティンが1台のAMR26を日本に残し、ホンダのさくら施設で静的テストを行うという異例の対応が取られていた。

    ホンダ単体では発生しなかった“破壊的振動”
    2026年型パワーユニットを巡っては、シーズン開幕当初からアストンマーティン・ホンダが深刻な信頼性問題に苦しんでいた。

    問題の中心にあったのは、シャシーとパワーユニットが組み合わさった際に発生する“ハーモニック共振”だった。ホンダ側のテストベンチでは確認されず、実車に搭載した際のみコンポーネント破損につながる振動が発生していたという。

    ホンダ・レーシング(HRC)の渡辺康治は日本GP時点で、単体テストでは問題が確認されていないことを説明していたが、今回のマイアミGPではその対策が大きく前進した形となった。

    アストンマーティンが日本にAMR26を“置いて帰国”
    今回の改善において大きな役割を果たしたのが、アストンマーティンが日本に1台のAMR26を残したことだった。

    マイク・クラックは、ホンダがさくら施設で実車を用いたダイノテストを実施したことを明かした。

    「我々は1台のレースカーをさくらに残してダイノテストを行った」

    「ホンダは巨大企業であり、こうした問題の解析においてレーシングチーム以上の経験を持っている」

    「実車があったことで、振動の伝達経路を調査できた。これは本物のレースカーでしか確認できない部分だった」

    クラックは、シャシー側とパワーユニット側の両方で対策を進めた結果、マイアミで大きな改善が見られたと説明した。

    アロンソ「今の問題はギアボックス」
    マイアミGP後、フェルナンド・アロンソはパワーユニットについては「問題なかった」と説明。その一方で、新たな課題としてギアボックス挙動を挙げた。

    「問題はなかった。正直、週末を通して問題だったのはエンジンよりギアボックスだった」

    「ダウンシフトやアップシフト時の挙動がかなり奇妙だった。あまりコントロールできていなかった」

    「だからカナダGPへ向けた修正の最優先事項はギアボックスだ」

    アロンソは、重ブレーキングが多いカナダではギアボックス改善が必要になると語っている。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    マイアミでアップデートを投入しなかった理由
    マイアミGPでアストンマーティンが空力アップデートを投入しなかった理由も、この信頼性対策にあった。

    シャシーや空力を変更すると、振動問題との因果関係を切り分けづらくなるため、チームはA/B比較を優先。まずは“正常に走れる基準”を確立することを最優先した。

    その結果、スプリントと決勝を通じて大きなトラブルなく走破できたことは、チームにとって大きな前進となった。

    ようやく始まった“本当の開発”
    これまでのアストンマーティン・ホンダは、性能開発以前に信頼性問題への“火消し”に追われていた。

    しかしマイアミで一定のベースラインを確立できたことで、ようやく本来の性能開発やエネルギーマネジメント最適化へ進める段階に入った。

    HRCの折原伸太郎は次のステップについてこう語った。

    「次はエネルギーマネジメントやドライバビリティの最適化に集中できます」

    「まだパワーユニットには改善の余地が多く残されていますが、それが次のステップになります」

    クラックも「ようやく学習できる段階に入った」と説明する。

    「シーズン序盤から我々は走行距離で大きく遅れている」

    「しかし信頼性が確保されれば、他車とレースをしながら多くを学べるようになる」

    「タイヤ理解も含め、ようやく本来の開発サイクルに入れるようになった」

    マイアミGPで見えたのは単なる完走ではない。アストンマーティンとホンダが、ようやく“スタートライン”に立ったことを意味していた。

  • レッドブルF1がクロックスと異色コラボ “RB22仕様”限定モデル発売

    レッドブルF1がクロックスと異色コラボ “RB22仕様”限定モデル発売

    レッドブルF1が、アメリカの人気フットウェアブランド「クロックス」との新たなコラボレーションを発表した。

    近年はアパレルやライフスタイル領域への展開を強化しているレッドブルだが、今回はF1マシンのデザイン要素を落とし込んだ限定モデルを投入。“F1チーム×クロックス”という異色の組み合わせが大きな注目を集めている。

    RB22から着想を得た“F1仕様クロックス”
    今回のコレクションの中心となるのは「クロックバンド クロッグ」。

    レッドブルによると、デザインは2026年型マシン「RB22」から直接インスピレーションを受けたもので、ヒール部分にはリアウイングを模した造形を採用。さらに、ヘイローをイメージした立体ディテールや、アッパー部にはミニチュアドライバーも配置されている。

    F1マシンの特徴的なフォルムを、クロックス特有のシルエットに融合させた大胆なデザインとなっている。

    モータースポーツ色を強めた「Classic Runner」も展開
    もうひとつのモデル「Classic Runner」は、レーシングシューズ風のシルエットとモータースポーツ由来の機能性をテーマに設計された。

    さらに、レッドブルF1仕様の「ジビッツ」チャームも同時展開され、ファンは好みに応じてカスタマイズできる。

    レッドブルは今回のコレクションについて「大胆(bold)」なデザインだと説明している。

    F1チームとの提携はクロックス史上初
    クロックスはこれまで映画、ゲーム、スポーツなど様々な分野とのコラボレーションを展開してきたが、F1チームとの正式提携は今回が初となる。

    近年のF1では、単なるチームグッズではなく“ライフスタイルブランド化”を進める動きが加速しており、フェラーリ、マクラーレン、メルセデスなどもファッション分野への進出を強化している。

    その中でもレッドブルは、若年層マーケティングとストリートカルチャーとの融合に積極的で、今回のクロックスとの提携もその流れを象徴する動きと言えそうだ。

    コレクションは5月21日からクロックス公式サイトおよび一部販売店で発売される。

  • メルセデスF1元エンジニア暴露「カスタマーPU供給には政治的判断がある」

    メルセデスF1元エンジニア暴露「カスタマーPU供給には政治的判断がある」

    メルセデスF1の元エンジニアが、カスタマーチーム向けPU(パワーユニット)の供給を巡る“政治的判断”の存在を明かした。

    2026年F1シーズン開幕後、マクラーレンはメルセデス製PUに関する情報共有の不足を示唆し、「同じ条件で戦っていない」と不満を漏らしていた。これに対し、トト・ヴォルフは「全チームを満足させることはできない」と説明していたが、今回の証言は、その背景にある“現実”を浮き彫りにしている。

    “速すぎるPU”は弱いチームへ? 元メルセデスF1エンジニアが証言
    元メルセデスF1エンジニアのホセマ・ガランは、ポッドキャスト「Minimo Comun Multiplo」で、自身が担当していたPU分析業務について詳細を語った。

    ガランは、PUの性能や信頼性を分析する役割を担っていたと説明。その中では、わずかに性能差のあるPUをどのチームへ供給するかという判断も行われていたという。

    「僕はその役割が本当に好きだった。パフォーマンスだけでなく、信頼性も含めて分析する必要があったからだ」

    「そこで常にジレンマがあった。『これは少し性能がいい。でも別の欠陥も見つかった。これをワークスに渡すのか? それともカスタマーに渡すのか?』という感じだ」

    さらにガランは、最終的な判断には“政治的要素”も存在していたと明かした。

    「通常はカスタマー側に渡していた。選手権順位に関係していたかどうかは言わないけどね」

    「ただ、その意味で政治的な判断は確実にあった。『このチームは基本的に成績が悪いから、一番いいものを渡しても我々を脅かさない』という考え方だ」

    「もちろん差は1000分の数秒レベルだ。FIAがこれを管理することはできない。これが現実の世界なんだ」

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    マクラーレンF1は“知識不足”を克服?
    2026年シーズン序盤、マクラーレンは新世代メルセデスPUへの適応に苦しみ、ワークスとの差が指摘されていた。

    しかし、マイアミGPでは状況が一変。マクラーレンは大幅なパフォーマンス向上を見せ、逆にメルセデス側が「マクラーレンは何を変えたのか」を分析するためデータ確認を希望したとも報じられている。

    報道では、マクラーレンが短期間で“7分の1秒”近い改善を果たしたとの見方もあり、メルセデスにとっては警戒材料になりつつある。

    もちろん、メルセデスが意図的にマクラーレンへ“劣るPU”を供給していたと断定する材料は存在しない。現時点でそのような推測を行うのは危険だ。

    ただ、元内部関係者による今回の証言は、F1のカスタマーPU供給が単純な“完全イコール条件”ではない可能性を改めて示唆するものとなった。

    2026年F1で再燃する“ワークス優位”論争
    2026年F1レギュレーションではPU依存度が大幅に高まっており、エネルギーマネジメントやソフトウェア制御の重要性も増している。

    その中で、ワークスチームとカスタマーチームの間にどれほどの“見えない差”が存在するのかは、今後さらに大きな議論になりそうだ。

  • インテルがマクラーレンF1と提携 BMWザウバー以来17年ぶり復帰

    インテルがマクラーレンF1と提携 BMWザウバー以来17年ぶり復帰

    マクラーレンは、テクノロジー大手のインテルと新たなパートナーシップを締結し、同社が約17年ぶりにF1チームのスポンサーとして復帰することを発表した。

    インテルがF1チームに直接関与するのは、2006年から2009年までのBMWザウバーとの提携以来となる。

    F1とインディカーの公式コンピュートパートナーに
    今回の契約により、インテルはマクラーレンのF1チームおよびインディカーチームの公式コンピュートパートナーに就任した。契約は即時発効し、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリのマシンには、次戦カナダGPからインテルのロゴが掲出される。

    さらにインテルのロゴは、8月にワシントンで開催されるフリーダム250でマクラーレンのインディカーの1台に掲出され、来年のインディ500にも登場する予定だ。

    インテルCEO「データを競争力に変える」
    インテルのCEOであるリップブー・タンは、マクラーレンとの提携が双方に利益をもたらすものになると語った。

    「F1レーシングとインディカーは、ハイパフォーマンス・コンピューティングにとって究極の実証の場の一部だ」

    「インテルとマクラーレンはともに可能性の限界を押し広げ、あらゆる場面でデータを競争上の優位性へと変えていく」

    インテルは今後、マクラーレンに対してデータ処理能力の支援を行うとともに、レース週末のオペレーションに必要な追加のコンピューティングパワーを提供する。

    インテルはBMWザウバー以来17年ぶりにF1チームノスポンサーに復帰する

    ザク・ブラウン「設計、製造、レースに重要な役割」
    マクラーレンCEOのザク・ブラウンも、インテルがチームの技術基盤において重要な存在になっていると強調した。

    「インテルはすでに我々のテクノロジー・エコシステムの重要な一部であり、コンピューティングにおける同社のリーダーシップは、我々がマシンを設計し、製造し、レースを戦ううえで重要な役割を果たす」

    「この関係をさらに深められることをうれしく思う」

    インテルは過去にもBMWザウバーのほか、トヨタやウィリアムズとの小規模な提携に関与していた。今回のマクラーレンとの契約は、単なるロゴ掲出にとどまらず、F1とインディカーの両プログラムにおけるデータ活用と計算処理能力の強化を狙った技術提携として位置づけられる。

  • ニコ・ヒュルケンベルグ 2026年F1レギュレーションを擁護「嫌なら見なくていい」

    ニコ・ヒュルケンベルグ 2026年F1レギュレーションを擁護「嫌なら見なくていい」

    ニコ・ヒュルケンベルグが、議論を呼んでいる2026年F1レギュレーションを擁護し、批判的な声に対して「嫌なら見なくていい」と言い切った。

    2026年F1シーズンから導入された新レギュレーションは、電動化とエネルギーマネジメントを重視した内容となっているが、ドライバーやファンからは「リフト&コーストが多すぎる」「レースが不自然だ」といった批判も噴出している。

    マイアミGPではFIAが安全性や予選運用に関する調整を実施し、2027年には内燃機関比率を高める方向でさらなる修正も予定されている。

    それでもアウディのニコ・ヒュルケンベルグは、新時代のF1を前向きに捉えている。

    「時代に合わせる必要がある」
    ヒュルケンベルグは『The Drive』に対し、F1が常に技術革新の最前線に立ってきたカテゴリーだと強調した。

    「正直に言えば、F1は昔からそういうものだったと思う」

    「F1はテクノロジーをリードする存在だし、時代に合わせていかなければならない。5年前や10年前の自動車業界を見ても、今とは全然違う。時代は変わったんだ」

    2026年型マシンに対しては、マックス・フェルスタッペンをはじめ複数のドライバーが懐疑的な姿勢を見せている。しかしヒュルケンベルグは、ここまでのレース内容について一定の評価を与えた。

    「2026年の最初の3レースを見れば、十分に面白かったと思う」

    「見応えがあったし、コース上でのアクションもたくさんあった。嫌なら見なくてもいい」

    “V10回帰論”にも現実的な見方
    FIA会長モハメド・ビン・スライエムは2031年のV8エンジン復活案に言及しており、パドック内では“自然吸気エンジン回帰論”も再燃している。

    ヒュルケンベルグ自身もV10やV12サウンドへの憧れは認めつつ、F1がサステナビリティを重視する方向へ進んだのは自然な流れだと説明した。

    「昔ながらの自然吸気V10やV12のサウンドを愛する純粋主義者がいるのは理解できる。僕自身もそういう部分は好きだ」

    「でも現実はそう簡単じゃない。数年前はサステナビリティが大きなテーマだったし、F1やルールメーカーも時代に合わせる方向へ進む必要があった」

    「もしF1が現代的で、正当性のあるビジネスやエンターテインメントであり続けたいなら、その道を進まなければならない」

    アウディは電動化を重視する2026年F1レギュレーションに魅力を感じて参戦を決めたメーカーのひとつとされており、ヒュルケンベルグの発言は、そうしたブランド戦略とも重なる内容となった。

  • F1は“第4のアメリカGP”より韓国と南アフリカへ ザク・ブラウンが市場戦略を語る

    F1は“第4のアメリカGP”より韓国と南アフリカへ ザク・ブラウンが市場戦略を語る

    マクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンは、F1の次なる成長戦略について「第4のアメリカGP」よりも、南アフリカや韓国といった新市場への拡大を優先すべきだとの考えを示した。

    近年のF1はNetflixの『Drive to Survive』や、ブラッド・ピット主演のF1映画効果もあり、北米市場で急成長を遂げている。現在はアメリカ国内でマイアミ、ラスベガス、オースティンの3戦を開催しているが、ブラウンは“開催数拡大”だけでは次の成長にはつながらないと見ている。

    F1の本当の成長余地は“テレビ視聴者数”
    ABX主催イベントに登壇したザク・ブラウンは、F1のアメリカ市場での最大の課題は「開催数」ではなく「視聴者数」だと説明した。

    「成長の鍵はテレビ視聴者数だと思っている」

    「アメリカにはすでに素晴らしい3つのグランプリがある。もちろん4戦、5戦開催することも可能だと思う。しかし、それは我々が拡大すべき他市場を犠牲にすることになる」

    「だから今の状況には満足している。南アフリカや韓国のような新たな成長市場が存在しているからだ」

    ブラウンは特に、アメリカ国内におけるF1視聴者数の伸びしろを重要視している。

    「NFLと比較すると、F1のテレビ視聴者数はまだかなり小さい。そこが最大の成長分野だ」

    Apple TV時代でF1人気はさらに拡大
    2026年からアメリカでのF1放映権はESPNからApple TVへ移行した。Apple幹部のエディ・キューは、開幕3戦の視聴データに強い手応えを感じているという。

    「昨年よりも大幅に視聴者数が増加している」

    「しかも日曜決勝だけではなく、週末全体を通じて長時間視聴されている」

    Appleはモバイルアプリやデジタル配信を軸に、若年層や女性ファンの獲得を進めている。F1の2025年調査では、アメリカの新規ファンの47%が18〜24歳で、その半数以上が女性だった。

    ESPN最終年となった2025年シーズンには、F1はアメリカで平均130万人の視聴者を記録。これは2022年の121万人を上回る史上最高記録だった。

    ただしNFLは2025年レギュラーシーズン平均で1870万人を記録しており、F1との差は依然として圧倒的に大きい。

    ドメニカリ「アメリカ市場はまだ始まりにすぎない」
    F1 CEOのステファノ・ドメニカリも、アメリカ市場での成長はまだ“序章”だと語る。

    「我々のアメリカでの冒険はまだ始まったばかりだ」

    「アメリカの巨大スポーツがはるか先を走っていることは理解している。しかし我々は競争者だ」

    「だから我々は挑戦を恐れない。もちろん他スポーツへの敬意は払う。しかしF1はアメリカのファン文化の一部になっていく」

    “開催数拡大”から“市場浸透”へ変わるF1戦略
    今回のザク・ブラウンとステファノ・ドメニカリの発言から見えてくるのは、F1がアメリカ市場で「新規開催地を増やす段階」から、「既存市場で文化として定着させる段階」へ戦略を移し始めていることだ。

    実際、マイアミ、ラスベガス、オースティンの3戦体制によってF1の存在感は急速に拡大した一方で、NFLやNBAのような“国民的スポーツ”との差は依然として大きい。F1側は今後、Apple TVやデジタル配信を武器に、若年層や女性ファンをさらに取り込むことで、アメリカ国内の視聴規模そのものを押し上げようとしている。

    そのうえで、次の開催地候補として南アフリカや韓国が具体的に語られた点は興味深い。F1は近年、中東・北米偏重とも言われるカレンダー構成が続いていたが、“未開拓市場の再獲得”へ再び目を向け始めていることがうかがえる。

    特にアフリカGP復活は、F1が以前から掲げてきた「全大陸開催」構想の最後のピースでもあり、韓国についてもアジア市場再強化の一環として注目される可能性がある。

  • サウジアラビアGP“復活開催”に含み F1とFIAの判断を尊重も開催意欲は不変

    サウジアラビアGP“復活開催”に含み F1とFIAの判断を尊重も開催意欲は不変

    サウジアラビアは、イラン情勢の影響で中止となった2026年F1ジェッダGPについて、今季中の開催復活の可能性を依然として諦めていない姿勢を示した。

    独『ビルト』紙によれば、F1側も当初予定していた年間24戦体制を維持することを依然として模索しており、ジェッダGP復活案を完全には放棄していないという。

    サウジ側が「開催準備は完全だった」と強調
    2027年ダカールラリーのルート発表会がパリで行われた際、サウジアラビア自動車連盟会長のハーリド・ビン・スルタン・アル・アブドゥラー・アル・ファイサル王子が地域情勢について言及した。

    「現在我々が置かれている状況や、この地域で起きた出来事を無視することはできない」

    「疑問を生んだ出来事ではあったが、同時に答えも示された」

    「サウジアラビアが安定していること、我々の体制が強固であること、国境が安全に守られていること、そして我々が国民保護と地域安定への貢献に集中し続けていることが証明された」

    また、F1開催に向けた準備は完全に整っていたと強調した。

    「ここ数週間で明確に示された」

    「我々はジェッダでF1を開催する準備ができていた。他のイベントについても同様だ。完全に準備は整っていた」

    「レースを実施しない決定はF1とFIAによるものだった。我々はそれを尊重している。しかし、我々の開催意欲は変わっていない」

    「むしろ今回の状況によって、イベント運営だけでなく、スポーツが持つ意味そのものへのコミットメントはさらに強まった」

    F1は24戦維持を模索か
    今回の発言は、サウジ側がジェッダGPの年内復活開催に依然前向きであることを明確に示すものとなった。

    現時点で代替開催日程は発表されていないものの、F1側も24戦体制維持を望んでいるとされており、今後の中東地域情勢やカレンダー調整次第では復活案が再浮上する可能性も残されている。

    王子は国内の通常運営も強調した。

    「サウジアラビア王国の生活は続いており、スポーツも継続している」

    「全国のスタジアムには毎週ファンが集まり続けている」

    「それは人々が安全を感じているからであり、スポーツが王国の日常生活の不可欠な一部だからだ」

    Photo:Red Bull Content Pool