タグ: F1

  • ルイス・ハミルトン F1新世代マシンを評価も「V8エンジンのように伸びない」

    ルイス・ハミルトン F1新世代マシンを評価も「V8エンジンのように伸びない」

    ルイス・ハミルトン(フェラーリ)は、2026年型F1マシンによって接近戦が増えたことを評価する一方で、現在のパワーユニットのフィーリングについて「奇妙だ」と違和感を口にした。

    F1カナダGPでは、アンドレア・キミ・アントネッリとジョージ・ラッセルによる優勝争いに加え、ハミルトンとマックス・フェルスタッペンの激しい2位争いも展開された。ハミルトンは、現行レギュレーションが“追いかけやすいマシン”を生み出した点については高く評価している。

    「接近戦は改善された」 それでも残る違和感
    ハミルトンは現行世代のF1マシンについて、「根本的にはより良い設計だ」と語り、ホイール・トゥ・ホイールのバトルが増えたことを歓迎した。

    一方で、ストレートでのパワーデリバリーには強い違和感があるという。

    「まったく自然な感覚ではない。今でも奇妙なフィーリングだ」

    ハミルトンは、エネルギー展開が尽きた後の挙動について、より具体的に説明している。

    「ストレートでパワーを使い切ると、途中で失速する。回転数もブレーキングポイントまで上がり続けるわけではなく、逆に落ちていく」

    「モータースポーツ本来の感覚ではない。エンジンはストレートエンドまで回り続けて、ずっと引っ張り続けるべきなんだ」

    「V8やV10時代はそうだった。最後まで伸び続けていた」

    “レースは良くなった”という皮肉
    ハミルトンは、現在のレギュレーションによってレース内容そのものは改善されたと認めている。

    実際、近年のF1では乱気流低減や接近性能向上を重視した空力コンセプトが導入され、追い抜きや接近戦は増加傾向にある。

    しかしその代償として、エンジン特有の“伸び感”や加速の迫力が失われたと感じている。

    現在のF1では、電動出力とエネルギーマネジメントが重要性を増しており、特に2026年型パワーユニットでは50対50に近い電動比率が大きな議論となっている。

    ハミルトンの発言は、マックス・フェルスタッペンやランス・ストロールらが続けている“現行PU批判”とも重なる内容となった。

    ハミルトンは“シミュレーター不要論”も継続
    ハミルトンは今回、シミュレーター依存についても自身の考えを改めて語った。

    「今季ベストだった2レースでは、シミュレーターを使っていない」

    「正直、それが自分のやり方なんだ。2008年を除けば、タイトルを獲ったシーズンでもほとんどシミュレーターは使っていなかった」

    「もちろん強力なツールではある。でも僕は昔ながらのタイプなんだ。むしろ使わない方がいいのかもしれない」

    ハミルトンは、シミュレーター自体の開発価値は認めつつも、実際の限界領域を感じ取れるのは現役ドライバーだけだと強調した。

    フェラーリF1のSF-26についても、テストドライバーより実戦ドライバーのフィードバックが重要だと説明している。

    F1が直面する“速さ”と“感覚”のジレンマ
    ハミルトンの発言は、現在のF1が抱える矛盾を象徴している。

    接近戦は増え、レースは見応えを増した。しかし一方で、ドライバーが求める“機械としての迫力”や“エンジンの高揚感”は薄れている。

    2027年以降には、60対40への内燃比率変更やV8回帰論まで浮上しており、FIAと各メーカーの政治的駆け引きも激しさを増している。

    ハミルトンの“モータースポーツらしくない”という言葉は、単なる懐古主義ではなく、F1が今後どの方向へ進むべきかを問う発言として大きな意味を持ちそうだ。

  • セルジオ・ペレス キャデラックF1の“謎のサスペンション崩壊”に説明要求

    セルジオ・ペレス キャデラックF1の“謎のサスペンション崩壊”に説明要求

    セルジオ・ペレス(キャデラック)は、2026年F1カナダGPで突然発生したサスペンション破損について、チームに徹底した原因究明を求めた。

    ペレスはレース終盤、ピットレーン入口へ低速で向かっていたところ、キャデラックの右フロントサスペンションが突然折れ込み、マシンは片側に沈み込む形で停止した。

    壁への接触や縁石への強い入力は確認されておらず、低速域で起きた構造的な破損は、チームにとって看過できない問題となった。

    接触なしで起きた異常なサスペンション崩壊
    カーボンファイバーの破片がピット入口に散乱し、ペレスのレースはその場で終了した。問題をより深刻にしているのは、明確なきっかけが見当たらなかったことだ。

    「これは理解し、対処しなければならないことだ。今起きていること、そして起きてしまったことは理想的ではない」とペレスはコメント。

    「調査して、できれば対処できるようにしなければならない。理想的ではない。運営面ではまだ大きく不足していると思うし、パフォーマンス面で進歩しているほど、そこでは前進できていない」

    「だから今は、マシンのパフォーマンスを最大限に引き出せるようにしなければならない」

    戦略失敗から始まった苦しいレース
    ペレスのレースは、サスペンションが壊れる前からすでに厳しい展開になっていた。キャデラックはインターミディエイトタイヤでスタートする賭けに出たが、路面状況は予想より早く改善。タイヤは数周で過熱し、ペレスは早々にリカバリーを強いられた。

    「正直、その時点では五分五分だった。その時点では雨が少し弱まったように感じていたが、かなり早い段階で間違ったタイヤを履いていることが明らかになった」

    「3周以内にタイヤを終わらせてしまった。それが最大の問題だった。でも、そこからは立て直すことができた」

    速さと実行力のギャップが浮き彫りに
    ペレスは16番手を走行し、エステバン・オコン(ハースF1チーム)とバトルを展開していた。ペースも戻りつつあり、反撃の流れが見え始めたところで、マシンが耐えきれなかった。

    「良いペースはあったし、ハースとも良いバトルができていた。ハースを抜いたが、残念ながら最後にサスペンション故障が起きた」

    今回の問題は、単なるリタイア以上の意味を持つ。キャデラックはパフォーマンス面で前進を見せている一方で、戦略判断、運営、信頼性がそれに追いついていない。ペレスの発言は、その不均衡に対する強い不満を示している。

    接触なしのサスペンション崩壊は、F1では極めて重く受け止められるトラブルだ。キャデラックがミッドフィールドで信頼を築くには、速さだけでなく、こうした基本的な信頼性問題を即座に解決する必要がある。

  • アイザック・ハジャー レッドブルF1での成功に自信「長くここにいるつもり」

    アイザック・ハジャー レッドブルF1での成功に自信「長くここにいるつもり」

    アイザック・ハジャー(レッドブル)は、自身がマックス・フェルスタッペンの“次の犠牲者”になるつもりはないと断言した。

    2026年シーズンのF1で大きな注目を集めている21歳のフランス系アルジェリア人ドライバーは、これまで数多くのチームメイトを苦しめてきたフェルスタッペンの隣で健闘を続けている。

    ピエール・ガスリー、アレクサンダー・アルボン、セルジオ・ペレス、角田裕毅らが直面した厳しい現実を回避しつつ、ハジャーはレッドブル内で確かな存在感を示している。

    「自分でも信じられない時がある」
    カナダ紙『Le Journal de Montreal』のインタビューでアイザック・ハジャーは、F1まで辿り着いた現実をいまだに実感できない瞬間があると語った。

    「F1まで来るのがどれだけ難しかったかを実感して、自分でも頬をつねりたくなる時がある」とアイザック・ハジャーはコメント。

    「本当に、自分たちが成し遂げたことはすごいと思う」

    一方で、外から見える強気な姿勢とは裏腹に、常に自分自身を疑い続けているとも明かした。

    「そう見えるのかもしれないけど、僕はいつも自問自答している」

    「時には不安になることもある。僕も人間だからね」

    「もちろん、人前ではポーカーフェイスを保っている。感情を見せるべきじゃないから」

    フェルスタッペンとの共闘に自信
    フェルスタッペンのチームメイトはこれまで強烈なプレッシャーに苦しめられてきたが、アイザック・ハジャーは現在のレッドブルは以前とは異なる環境になっていると強調した。

    「時代は変わった」とアイザック・ハジャーは語る。

    「チームには新しい哲学がある」

    「新しい人たちもいるし、新しいレギュレーションもある。最終的にはうまく機能している」

    また、クリスチャン・ホーナーの後任としてチームを率いるローラン・メキースの存在も、自身の適応を支える大きな要因になっていると説明した。

    ただし、フェルスタッペンと組む難しさを軽視しているわけではない。

    「偶然ここに来たわけじゃない」とアイザック・ハジャーは述べた。

    「もちろん、マックス・フェルスタッペンがチームメイトというのは特別なことだ。謙虚でいなければならないし、彼から学ぶことも多い」

    “短命”説を完全否定
    レッドブルでは過去にも有望株が短期間で苦境に追い込まれてきた。しかし、アイザック・ハジャーは自身が同じ道を辿るつもりはないと断言した。

    「僕は長くここにいるつもりだ」とアイザック・ハジャーはコメント。

    「そこに疑いはまったくない」

  • グッチ、アルピーヌF1とのタイトルスポンサー契約は総額300億円規模との報道

    グッチ、アルピーヌF1とのタイトルスポンサー契約は総額300億円規模との報道

    イタリアの高級ファッションブランドであるグッチが、2027年からF1に本格参入する。The Raceによると、アルピーヌF1チームとの新たなタイトルスポンサー契約は、総額2億ドル(約300億円)規模に達する可能性があるという。

    グッチは現在のBWTに代わってアルピーヌF1チームのタイトルスポンサーとなり、チーム名は「グッチ・レーシング・アルピーヌF1チーム」に変更される予定だ。

    F1チームのタイトルスポンサーをラグジュアリーファッションブランドが務めるのは史上初となる。

    年間90億円規模とも報じられる大型契約
    The Raceによると、正式発表では契約金額は明かされていないものの、契約規模は年間5000万〜6000万ドル(約75億〜90億円)と見積もられている。

    契約期間は最低3年間とされ、さらにアルピーヌの成績に応じたボーナス条項も含まれているとみられており、総額は2億ドル(約300億円)規模に達する可能性がある。

    これは単なるスポンサー契約ではなく、グッチにとってF1を軸にした新たなブランド戦略の一環と位置づけられている。

    “Gucci Racing”始動 ブラック&ゴールドのF1マシンへ
    グッチは今回の提携を通じて、「Gucci Racing」という新たなブランドプラットフォームを始動する。

    公開された新ロゴは、グッチの象徴であるインターロッキングGと「Gucci Racing」のワードマークを組み合わせたものとなっており、2027年型アルピーヌF1マシンではブラック&ゴールドを基調としたカラーリングが採用される見込みだ。

    The Raceは、グッチ側が「可能な限り多く」の広告スペースをマシン上に確保したい意向を持っていると報じている。一方でアルピーヌ側は、自社ブランドカラーであるブルーも一定程度残したい考えだという。

    パドックウェアだけでなく機能製品も展開へ
    グッチはパドック向けアパレルだけでなく、メカニックやドライバー向けのパフォーマンス製品もデザインする計画だとされる。

    これまで高級ブランドとF1の提携は数多く存在してきたが、多くは限定コレクションやライフスタイル展開が中心だった。今回のグッチは、現場機能やチームオペレーションにまで踏み込む点で異例のプロジェクトとなる。

    F1人気拡大がグッチ参入を後押し
    グッチがこのタイミングでF1参入を決断した背景には、F1そのものの市場拡大がある。

    世界的な人気上昇に加え、若年層や女性ファンが急増していることを、グッチは重要視している。

    グッチの社長兼CEOであるフランチェスカ・ベルッティーニは、「これはブランドに対する我々の野心と、この舞台でグッチが果たしたい役割を反映している」とコメント。

    「F1は現在、パフォーマンス、カルチャー、そしてグローバルな影響力が交差する独自の場であり、アルピーヌはこのビジョンを実現するための理想的なパートナーだ」と語った。

    ブリアトーレが再び“ファッション×F1”を主導
    今回の契約を主導したのは、アルピーヌF1チームのエグゼクティブアドバイザーであるフラビオ・ブリアトーレだった。

    ブリアトーレは1990年代前半、ファッションブランド「ベネトン」をF1タイトル獲得へ導いた人物として知られている。

    現在、旧ルノーCEOのルカ・デメオが、グッチを傘下に持つケリングのCEOを務めていることも、今回の大型契約を後押しした。

    ブリアトーレは「エンストンのチームには、他とは違うことをしてきた歴史がある」と述べ、「ファッションがF1で勝てることを、我々は以前にも示してきた」と語っている。

  • フェルナンド・アロンソ 腰痛対策でF1マシンに“空気式ランバーサポート”導入

    フェルナンド・アロンソ 腰痛対策でF1マシンに“空気式ランバーサポート”導入

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は2026年F1カナダGPのスプリントレースを途中リタイアしたが、その背景には長年抱える腰痛と、マシン振動への苦肉の策があった。

    今回、スペイン紙『Marca』のマルコ・カンセコ記者によって明らかになったのは、アロンソ専用に開発された“空気式ランバーサポート”の存在だ。シート内部に仕込まれた簡易的なエアクッションによって腰への負担を軽減しているという。

    アロンソ専用に導入された“空気式ランバーサポート”
    アストンマーティンは、アロンソの背中とカーボン製シートの間に膨張式クッションを配置し、走行中の振動による負担を和らげている。

    この装置には細いチューブが接続されており、ガレージ内では空気圧を調整する様子も確認されている。構造自体は非常にシンプルで、血圧計のようなポンプ式ノブを使ってサポート量を微調整する仕組みだという。

    F1マシンにおいてシートは単なる座席ではない。ステアリングやペダルと並び、ドライバーがマシン挙動を感じ取る重要な接点でもある。

    しかしアロンソは近年、背中への強い負担を繰り返し訴えており、特にホンダ製パワーユニットとの統合後に発生している振動問題が、身体へのダメージを増幅させているとみられている。

    今回の装置は、その負担を少しでも軽減するための現場対応型のソリューションだった。

    “数ミリ”のズレが激痛につながる現実
    ただし、このシステムは根本解決ではない。

    空気式クッションは縁石通過や路面からの振動によって徐々にズレが生じるため、メカニックがセッションごとに手動調整を行っているという。

    わずか数ミリの位置変化でも、アロンソにとっては“耐えられる痛み”と“走行不能レベルの苦痛”を分ける重要な違いになる。

    カナダGPスプリントでは、その不安定さが限界を迎えた。

    アロンソはレース中に違和感の悪化を訴え、ポイント圏外を走行。さらに天候変化による戦略チャンスも見込めなかったことから、チームは無理を避けてリタイアを選択した。

    「残念ながら周回を重ねるごとに、どんどん不快感が強くなっていった」

    「ポジション的にもポイント圏から遠く、雨の可能性もなかった。だから苦痛を終わらせることにした」とフェルナンド・アロンソは語った。

    “寝かせすぎ”コクピット設計との関連
    決勝後には、アストンマーティンF1が今季型「AMR26」で採用した新たなコクピット設計が、アロンソの不快感に影響していたことも明らかになった。

    チームは重心低下と空力効率向上を狙い、ドライバーの着座姿勢を従来以上に寝かせたレイアウトを採用。しかし、その変更がアロンソの腰や背中への負担を増幅させていた可能性がある。

    マイク・クラックは、問題が単なるシート調整ではなく、設計思想そのものに関係していることを認めている。

    「彼は以前から不快感を抱えていた。今までは走れなくなるほどではなかったが、圧迫されるポイントがあって、それがどんどん悪化していくような状態だった」

    「こうしたマシンでは可能な限り低い位置に座らせようとする。近年のF1ではドライバーはどんどん寝た姿勢になっている」

    「だが、おそらく我々は一歩進みすぎたのかもしれない」とマイク・クラックは語った。

    アストンマーティンは次戦に向けて新しいシート投入も準備しており、コクピットポジションの見直しを進める方針だ。

    現代F1マシンの過酷さを示した一件
    今回の“空気式ランバーサポート”問題は、現代F1マシンがドライバーの身体へ与える負荷の大きさを改めて浮き彫りにした。

    特に2026年型マシンでは、電動化強化による重量増加やエネルギー回生特性の変化もあり、各チームが振動対策に苦戦している。

    アストンマーティンとホンダも、シーズン序盤から振動問題への対応を続けており、ホンダ側はハードウェア変更やレイアウト修正を進めているとされる。

    ただ、今回明らかになった“空気式ランバーサポート”は、そうした根本対策が完成するまでの暫定措置にすぎない。

    なお、アロンソはその後の決勝レースでもリタイアを喫しており、モントリオールの週末は肉体面とマシン面の双方で厳しい戦いとなった。

    44歳となったアロンソは依然として高い競争力を見せているが、その裏ではF1マシンとの“身体的な戦い”も続いている。

  • アラン・プロスト 強盗被害で負傷 家族脅迫の衝撃事件がスイスで発生

    アラン・プロスト 強盗被害で負傷 家族脅迫の衝撃事件がスイスで発生

    4度のF1ワールドチャンピオンであるアラン・プロストが、スイスの自宅で発生した暴力的な強盗事件に巻き込まれ、負傷していたことが報じられた。

    事件は今週初め、レマン湖近郊のニヨンにあるプロストの邸宅で発生。報道によると、覆面をした侵入者たちが住宅に押し入り、71歳のプロストは犯人との対峙の中で頭部に軽傷を負ったという。

    家族を脅迫 金庫を開けさせたとの報道
    スイス紙『Blick』によれば、犯人グループはプロストの息子に対し、銃器または脅迫によって金庫を開けるよう強要したとされている。

    盗まれた現金や貴重品の詳細は現時点で明らかになっていないが、スイス当局は事件直後から大規模な捜索を開始。警察犬部隊や鑑識チームが投入され、フランス当局にも越境の可能性を踏まえて警戒情報が共有されたという。

    捜査当局は現在も、犯人の行方を追いながらあらゆる可能性を調査している。

    高級時計との関連性にも注目
    被害総額は不明ながら、一部報道では、プロストが長年アンバサダーを務めてきた高級時計ブランド「リシャール・ミル」との関係にも注目が集まっている。

    リシャール・ミルの腕時計はコレクター市場で極めて高額で取引されることで知られており、今回の犯行動機との関連も取り沙汰されている。

    『Blick』によると、事件後のプロストはスイスを離れ、年間の一部を過ごしているドバイへ戻ったという。

    レマン湖周辺で相次ぐ富裕層狙いの強盗
    今回の事件は、レマン湖周辺地域で増加している富裕層宅への侵入強盗への懸念を改めて浮き彫りにした。

    スイスメディアによれば、ジュネーブだけでも2025年に18件の同様の事件が記録されており、地域全体で治安悪化への警戒感が高まっている。

  • アルピーヌF1 グッチと冠スポンサー契約 2027年に「Gucci Racing Alpine」誕生

    アルピーヌF1 グッチと冠スポンサー契約 2027年に「Gucci Racing Alpine」誕生

    グッチは、2027年FIA F1世界選手権からアルピーヌF1チームのタイトルパートナーに就任し、チームが「グッチ・レーシング・アルピーヌF1チーム(Gucci Racing AlpineF1 Team)」として参戦すると発表した。

    ラグジュアリーファッションハウスがF1チームのタイトルパートナーを務めるのは初めてで、グッチは新たに「グッチ・レーシング」という事業および体験型プラットフォームを立ち上げる。

    F1を“高級コンテンツプラットフォーム”と捉えたグッチの参入
    今回の提携は、単なる車体ロゴ掲出にとどまらない。グッチは、F1が世界的なリーチを持ち、若年層や女性を含む多様でプレミアムな観客層を拡大している点に注目している。

    グッチ・レーシングは、パフォーマンス、精密さ、規律、卓越性という価値を軸に、ラグジュアリーとスポーツの交差点に構築される新たなプラットフォームと位置づけられている。専用ロゴには、グッチを象徴するインターロッキングGと「Gucci Racing」のワードマークが組み合わされる。

    アルピーヌは2027年からグッチカラーで参戦
    アルピーヌは2027年シーズン開幕から「グッチ・レーシング・アルピーヌF1チーム」として参戦し、グッチのカラーをまとって戦う。

    アルピーヌは1955年にジャン・レデレによって創設され、モータースポーツを起点に発展してきたブランドであり、その歴史は1977年からF1に関わってきたルノー・グループのモータースポーツ遺産とも重なる。

    今回の発表では、アルピーヌが現在コンストラクターズ選手権で5位につけており、ドライバーたちが今季の勢いを高めていることも強調された。グッチは、チームの成長軌道と自社ブランドの再活性化を重ね合わせている。

    ベルッティーニ「グッチはF1で新たな章を記す」
    「アルピーヌF1チームとのこのパートナーシップは、新たな章を記すものだ。グッチは、F1でタイトルパートナーを務める初のラグジュアリーファッションハウスになる」とグッチの社長兼CEOであるフランチェスカ・ベルッティーニはコメント。

    「それは、ブランドに対する我々の野心と、この舞台でグッチが果たしたい役割を反映している。F1は今日、パフォーマンス、カルチャー、そして世界的なリーチが交わる独自の場であり、アルピーヌF1チームはこのビジョンを実現するための適切なパートナーだ」

    「グッチ・レーシングは、グリッド上の存在以上のものだ。それは、我々が何者であり、ブランドをどこへ導きたいのかを表現するものだ。そして、これからさらに多くのことがある」

    アルピーヌF1チーム グッチ(Gucci)

    F1の商業価値を背景にしたラグジュアリー戦略
    ケリングCEOのルカ・デメオは、F1がスポーツの枠を超えた存在になっていると説明した。

    「F1はスポーツをはるかに超えて進化し、世界で最も強力なプレミアムコンテンツプラットフォームのひとつになった。毎シーズン15億人以上に届き、急速に拡大する若く、ますます女性比率の高い観客を刺激している」

    「創造性、卓越性の追求、人間の達成が交わる場として、我々はF1を、ラグジュアリーブランドが境界を押し広げ、有意義なつながりを生み出し、長期的な価値とブランドの望ましさを構築するための独自のプラットフォームと見ている」

    ブリアトーレ「ファッションがF1で勝てることを示してきた」
    アルピーヌF1チームのエグゼクティブアドバイザーであるフラビオ・ブリアトーレは、グッチとの提携を誇りに感じていると語った。

    「グッチほどの格式あるブランドと、アルピーヌF1チームのタイトルパートナーとしてF1で提携できることを、私は非常に誇りに思っている」

    「それだけでなく、グッチとのパートナーシップがもたらす可能性、そして我々が世界規模で共に達成できる素晴らしいことに興奮している」

    ブリアトーレはさらに、エンストンのチームには他とは違うことをしてきた歴史があり、過去にもファッションがF1で先頭に立てることを示してきたと強調した。

    2027年からのグッチ参入は、アルピーヌにとって単なるスポンサー獲得ではなく、チームのブランド価値そのものを押し上げる大型提携となる。F1がスポーツ、エンターテインメント、ラグジュアリーを結びつける舞台へと変化する中で、「グッチ・レーシング・アルピーヌF1チーム」はその象徴的な存在になりそうだ。

  • キミ・ライコネンがキミ・アントネッリを絶賛「F1タイトルを獲れる才能」

    キミ・ライコネンがキミ・アントネッリを絶賛「F1タイトルを獲れる才能」

    アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)に対し、2007年F1ワールドチャンピオンのキミ・ライコネンが高い評価を与えた。

    ライコネンはイタリア紙『Quotidiano Sportivo』のインタビューで、アントネッリの才能と精神面の成熟ぶりを称賛。4連勝という結果は“特別な才能”がなければ成し得ないと語り、将来的にF1タイトルを獲得できる資質を備えていると断言した。

    ライコネン「アントネッリはタイトルを獲れる」
    「もちろん、僕はアントネッリの活躍をとても好意的に見ている」とライコネンは語った。

    「僕と同じ名前なのは面白いと思っているけど、単なる偶然だということも理解している」

    「間違いなく、彼は本当に優れている。F1で4戦連続優勝をするには、特別な才能が必要だからだ」

    「アントネッリの数字は本物だ。もちろん、正しいクルマを持つことは不可欠だが、それはどの時代でも同じだった」

    「彼はタイトルを獲れる。そして本人もそれを信じている。それはレースへの向き合い方や、彼が見せている闘志から分かる」

    ライコネンは特に、アントネッリの精神面を高く評価した。

    「アントネッリは集中力を失わないだろう。彼は成熟ぶりを示している」

    その一方で、2025年のオスカー・ピアストリを引き合いに出し、タイトル争いでのプレッシャー管理の重要性にも言及した。

    「彼は2025年のピアストリを真似してはいけない。ある時点でマクラーレンのオーストラリア人ドライバーはタイトルを手中に収めたように見えたが、プレッシャーに耐え切れなかった」

    「だが、このイタリア人の少年は同じ罠には陥らないだろう」

    “キミ”という名前がF1パドックで定着
    今回のインタビューでは、アントネッリの“キミ”という名前の由来についても触れられた。

    報道によると、“キミ”というミドルネームはエンリコ・ベルタッジャが提案したものだという。アンドレア、アントネッリとの響きの相性が良く、国際的な印象を与えることが理由だった。

    そしてF1昇格後は、メルセデスのチーム代表トト・ヴォルフを含め、パドック関係者の多くが“アントネッリ”ではなく“キミ”と呼ぶようになった。

    その結果、ライコネンを連想させる名前として、F1界で独特の存在感を放つようになっている。

    “速さ”だけではない アントネッリを支える精神的成熟
    今回のライコネンの発言が注目されるのは、単なる若手称賛では終わっていない点にある。

    ライコネンは、タイトル獲得には才能だけでなく「プレッシャーに耐え続ける精神力」が不可欠だと強調した。これは自身が長年F1のトップ争いを経験してきたからこその視点と言える。

    特に2026年のF1は、レギュレーション変更による勢力図の変動や、レース中のエネルギーマネジメントなど、ドライバーへの負荷がこれまで以上に高まっている。

    その中でアントネッリは、速さだけでなく冷静さやレース運びでも高い評価を受け始めている。

    17歳という若さで、すでに“次世代タイトル候補”として元王者から太鼓判を押された意味は小さくない。今後は、その期待とプレッシャーをどう乗り越えていくかが、アントネッリにとって最大の試練になりそうだ。

  • ルイス・ハミルトン フェラーリF1で主導権奪取 ルクレールは「キャリア最悪」

    ルイス・ハミルトン フェラーリF1で主導権奪取 ルクレールは「キャリア最悪」

    ルイス・ハミルトンが、ついにフェラーリで主導権を握り始めたようだ。

    2025年にフェラーリへ加入して以降、チーム内で優位に立っていたのはシャルル・ルクレールだった。しかし、F1カナダGPではその構図が大きく変化した。モントリオールはハミルトンにとって得意なサーキットであり、一方でルクレールにとっては苦手な舞台でもあったが、その差は想像以上に明確だった。

    シャルル・ルクレール「キャリア最悪の週末」
    シャルル・ルクレールは週末を通して苦戦を続け、自身でも完全にマシンを見失っていたことを認めた。

    「これは僕のキャリアで最悪の週末だ」とルクレールはRTBFに語った。

    「プラクティスからずっと、まともなラップを1回も走れなかった。すべてのコーナーで壁に突っ込む気がしていた。ポジティブなことは何もなかった」

    「でもルイスは僕と違ってしっかり仕事をやった。本当に悪夢だ」

    「マシンに対してとても奇妙な感覚がある」

    一方のハミルトンは、フェラーリ加入後でも屈指の内容となるレースを披露。決勝では長年のライバルであるマックス・フェルスタッペンをオーバーテイクし、2位でフィニッシュした。

    「偉大なドライバーのひとりと戦えたのは本当に最高だった」とハミルトンは振り返った。

    フェラーリ内部改革が転機に
    今回の復調の背景には、ハミルトン周辺のエンジニアリング体制変更が大きく関係しているようだ。

    2025年を通して問題視されていた無線コミュニケーションの混乱を受け、フェラーリは冬の間にレースエンジニアを変更。ハミルトンは新体制との関係が自信回復につながっていると明かした。

    「今週末はデータを読み解きながら別のセットアップを選んだ」とハミルトンは説明した。

    「エンジニアとうまく仕事ができている。彼は本当に素晴らしいし、一緒に仕事をするのが楽しい」

    「ナンバー2エンジニアも今週末は素晴らしい仕事をしてくれた。マシンからさらにパフォーマンスを引き出す助けになった」

    さらにハミルトンは、舞台裏で求めてきた大幅な変更に対し、フェラーリF1代表のフレデリック・バスールが全面的に支援してくれたことも強調した。

    「以前から言っているように、僕はいろいろな変更を求めてきた」とハミルトンは語った。

    「そしてフレッドは本当に協力的だった。僕が快適に仕事できるように、あらゆることをしてくれた。その成果がようやくパフォーマンスに表れ始めている」

    “シミュレーター断ち”が復活の鍵?
    さらに興味深いのは、ハミルトンがカナダGP前にフェラーリのシミュレーターを使用しなかったことだ。

    そして本人は、それがむしろ好結果につながっている可能性があると考えている。

    「僕はオールドスクールなんだ」とハミルトンは笑った。

    「たぶん僕にはシミュレーターなしの方が合っている」

    「これまで良かったレースを見返すと、シミュレーターを使っていなかった。2008年を除けば、タイトルを獲った頃もほとんど使っていなかった」

    「もちろん強力なツールではある。でも僕にとっては、必須ではないのかもしれない」

    フェラーリ加入以降、適応に苦しんできたハミルトンだが、モントリオールでは明確な転機を感じさせた。一方でルクレールは、自身でも認める“キャリア最悪”の低迷に直面しており、フェラーリ内部の力関係にも変化が生まれ始めている。

    Source: GMM

  • レッドブルF1代表 セットアップ論争を歓迎「マックスの“言っただろ”も必要」

    レッドブルF1代表 セットアップ論争を歓迎「マックスの“言っただろ”も必要」

    レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、F1カナダGPで浮き彫りになったセットアップ方針を巡るマックス・フェルスタッペンとの意見の違いについて、「チームが前進するために必要なプロセス」だと擁護した。

    モントリオールでは、レッドブルが導入したアップグレードの真価が問われていた。予選ではマックス・フェルスタッペンが6番手に沈み、依然として競争力不足への懸念が残ったが、決勝では追い上げを見せ、チームに今季初表彰台をもたらした。

    それでもフェルスタッペン本人は結果を冷静に受け止めていた。

    「正直に言えば、マイアミのほうがマシンの感触は良かった」とフェルスタッペンは語った。

    「だから、ここで表彰台に乗れたのは少し驚きでもある。でもジョージ(ラッセル)のリタイアや、マクラーレン勢の戦略ミスも考慮しなければならない」

    一方で、ローラン・メキースは今回の週末がレッドブルにとって前向きな材料になったと考えている。

    「大局的に見れば、少なくともマイアミでの進歩を確認できたと思っている。我々はそれ以上の成果も得られたと考えている」とメキースは語った。

    「トップ勢との差を少し縮めることができたと思う」

    フェルスタッペンとの“温度差”も開発の一部
    今回のカナダGPでは、ドライバーの感覚とエンジニア側の判断が食い違う場面もあった。

    フェルスタッペンは予選後、レッドブルが選択したセットアップの方向性について疑問を抱いていたことを認め、「実際に試して失敗を感じてもらうしかない」と語っていた。

    「僕は何度も指摘してきた。でも時には、実際にやってみて『うまくいかない』と感じてもらう必要がある」

    メキースは、こうしたやり取りは現行世代マシンのポテンシャルを引き出すうえで避けられないものだと説明する。

    「我々は、バランスや競争力の差が適切ではないと感じるたびにリスクを取っている」とメキースは語った。

    「リスクを取るということは、異なるセットアップ方向を試すということでもある」

    さらに、レッドブルはシーズン序盤の段階で保守的になるつもりはないと強調した。

    「まだシーズン序盤だし、この世代のマシンも始まったばかりだ。我々は何かを解き放つために、ドライバーとともに様々なことを試していく。たとえ、その代償を払うことになってもだ」

    「そして学んでいく。予選向けにも、決勝向けにも学習する。この週末には多くの学びがあった。マシンの本来のポテンシャルからどれだけ離れていたのかは、誰にも分からない」

    レッドブル・レーシング ローラン・メキース

    “言っただろう”も前進には必要
    フェルスタッペンの不満げなコメントが注目を集めたが、メキースはドライバー側の意見が軽視されているとの見方を否定した。

    「まったくそんなことはない」とメキースは断言した。

    「外からは違って見えたかもしれないが、実際にはドライバーたちは我々の意思決定に完全に組み込まれている」

    「もちろん『君はどう思う?』『こちらはこう考える』という小さな駆け引きはある。しかし最終的には、何を試すかについて合意している」

    そのうえで、時にはフェルスタッペン側から“ほら見たことか”という空気になることも認めた。

    「時には『だから言っただろう』というゲームになることもある」

    だが、メキースはそれをネガティブには捉えていない。

    「それでも我々は一緒に学んでいる。そして明らかなのは、前進するためにはそのダイナミクス、その“言っただろう”という感覚が必要だということだ」

    リスクを取らなければ前進できない現実
    現在のF1は、マクラーレンやメルセデスとの競争が激化しており、レッドブルにとっても“現状維持”は後退を意味する。

    メキースは、多少の失敗を伴ってでも限界を押し広げ続ける必要があると語る。

    「リスクを取れば、当然痛みも伴う」

    「だが、ドライバーたちが『トップ勢との差はコンマ4〜5秒かもしれない。でももっと良くできる感触がある』と我々を突き動かしてくれる」

    「それは我々に対して、さらにリスクを取り、さらに探求を続けろというメッセージなんだ」