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    F1オーストリアGP 記者会見 PART1:モナコ裁定や開発競争について3人が語る

    2026年F1第8戦オーストリアGPのFIA公式記者会見前半には、レッドブルのアイザック・ハジャー、マクラーレンのオスカー・ピアストリ、アルピーヌのピエール・ガスリーが出席した。

    モナコGPの表彰順位見直しや各チームの競争力、マクラーレンの開発状況、アルピーヌの将来像など、多岐にわたるテーマについて3人が率直に語った。

    Q: ピエール、モナコGPの3位トロフィーをようやく受け取りました。その気分はいかがですか?

    ピエール・ガスリー: とても嬉しいよ。

    Q: 何か付け加えたいことはありますか? どのようにしてトロフィーを取り戻したのか教えてください。

    ガスリー: 家に飾ると本当に映えるし、キャビネットにもよく似合うよ。もちろん、取り戻せて嬉しい。長い話になったし、かなり待たされた。ちゃんとしたお祝いもまだできていないから、夏休みに何かいい祝い方があれば教えてほしいね。本当に嬉しいよ。

    Q: アイザック、この件について聞かせてください。トロフィーを返すことになりましたが、どう感じていますか?

    アイザック・ハジャー: もう3週間経っているしね。返す相手がピエールだったのは良かったよ。友達に返すのであって、他の誰かじゃないから。それだけは良かったと思う。

    Q: オスカー、バルセロナではこの件についてかなり率直に話していました。何か付け加えることはありますか?

    オスカー・ピアストリ: 特にはないかな。言いたいことは前回ほとんど話したし、もちろん僕たちは控訴している。この件はピエールやアルピーヌに対するものではない。もし当時、あのようなことが起きていたと分かっていれば、レース中の判断は違っていたはずだし、それが正しい状況だったとは思っていない。今後どうなるか見守るだけだね。これ以上付け加えることはないよ。

    Q: オスカー、そのまま続けます。前戦バルセロナではあまり快適に走れていないように見えました。ここオーストリアはマクラーレンと相性の良いサーキットですが、今週末には期待していますか?

    ピアストリ: 個人的には期待しているよ。バルセロナでなぜあれほど苦戦したのかについては、かなり分析を進めてきたし、その理由もかなり理解できている。同じことを繰り返さないためのプランもある。

    チーム全体としては、フェラーリがバルセロナで大きく前進したし、メルセデスは依然としてベンチマークだ。それに、パドックの話ではレッドブルもかなり大きなアップグレードを持ち込んでいるらしい。

    だから僕たちにとって簡単な週末にはならない。ここはこれまで相性の良いサーキットではあるけれど、突然ここで僕たちが圧倒的に速くなって倒すべきチームになるなんて考えてはいない。間違いなくそうではない。

    できればトップに近づいて、これまで何度かできたように、ライバルのトラブルをうまく生かせる位置にいたい。でも純粋な速さだけで勝負するとなると、かなり厳しいと思う。もちろん、良い意味で予想を裏切られたら嬉しいけどね。

    Q: ピエール、今シーズンはキャリア最高のスタートを切っています。このマシンにはどれほどのポテンシャルがありますか?

    ガスリー: まず信頼性という面では、チームはここまで本当に素晴らしい仕事をしている。ほとんど完璧だったと言っていい。

    マシンのパフォーマンスについても、開幕から毎週末のようにポイント争いができている。中団勢はサーキットによって勢力図が大きく変わる。ある週末はトップ4に近づけるし、シーズン序盤はもう少し近かった。でも最近は少し差が開いてきた。ここ数戦はやや難しかったけれど、それでも安定して戦えている。

    その点には満足しているよ。ただ一方で、前を走るグループとの差をもう少し縮めたい。そのために今後の数戦で前進できることを期待している。

    Q: アイザック、オスカーはRB22のアップグレードについて触れていました。今週末への期待を聞かせてください。

    ハジャー: 現状では僕たちは明らかに4番手のチームだと思う。だから純粋な速さだけで表彰台争いができれば、本当に大きな前進になるはずだ。

    フロアからの質問

    Q: モナコGPの件について3人に伺います。ピエール、月曜日にトロフィーを受け取る姿を見られて良かったですが、まだこれで終わりではありません。オスカーも触れたように、マクラーレンとレッドブルは現在も控訴しています。ご自身の立場はひとまず置いておくとして、今回の控訴の結果から、将来同じようなことが起きないためにF1全体としてどのような教訓を得るべきだと思いますか?

    ガスリー: 話し始めると長くなるけど……。スポーツのためには、ああいうことが二度と起きてほしくない。その週末にはミスがあったし、そこから全員が学ぶことが大切だと思う。

    前にも言ったけれど、もしミスがあって、それを修正できるのであれば、そして何も悪いことをしていないのに不当に科されたものなら、修正するのがスポーツとして正しい姿勢だと思う。今回のケースでは、その機会があった。

    だからレース後の対応や裁定にはとても満足している。

    もちろんマクラーレンやオスカー、それにジョージの立場を考えれば、自分たちのレース結果について不公平だと感じるのは理解できる。でも、それはアルピーヌや僕たちのレースとは関係のない話だ。その点は彼らが解決すべき問題だと思う。

    でも、もしミスを正せるのであれば、それが正しい対応だと思うし、今後もそうあるべきだと思っている。もちろん一番望ましいのは、そもそもこういう状況が起きないことだけどね。

    Q: オスカー。

    ピアストリ: 一番分かりやすいのは、まずピットレーンを正しく計測すること。それが出発点だね。

    アルピーヌがペナルティについて異議を申し立てたように、正直みんなあのペナルティには疑問を持っていたと思う。あれほど多くのピットレーン速度違反が出たレースは見たことがない。僕自身も、自分が速度超過していなかったことは分かっていた。

    でも普通は「ペナルティはペナルティだから議論できない」という考え方で進むし、その99%は正しいと思う。

    今回難しいのは、今後チームやドライバーが「このペナルティは間違っているかもしれない」と思えば、そのたびに今回のような長い手続きを踏むことになるかもしれないということだ。レースから1か月経っても正式結果が確定していないという状況は、一番問題だと思う。

    ピエールの言うように、修正できるものは修正すべきという考え方も理解できる。でも一方で、「とりあえずペナルティは受けず、後から何週間も争えばいい」という前例を作ってしまう危険性もある。それは誰も望んでいない。

    だから、本当に難しい問題だと思う。二つの側面があるし、もっと多くの論点があるのかもしれないね。

    Q: アイザック、何か付け加えることはありますか?

    ハジャー: いや、特にないよ。

    Q: オスカー、バルセロナでの苦戦について話していましたが、ここまでのシーズンを結果やマシンの感触も含めてどのように評価していますか?

    ピアストリ: 本当に浮き沈みが激しかったね。正直、良かった時より悪かった時の方が多かったと思う。

    速さを見せられた場面もあったし、周囲の状況をうまく利用して最大限の結果を出せたレースもあった。でもドライバーのミスだったり、信頼性の問題だったり、色々な理由でチャンスを逃した場面もたくさんあった。

    チームとしては、パフォーマンスが足りないことは分かっている。カナダの決勝や、特にモナコでは、自分たちの弱点がかなりはっきり表れた。それを改善しようとしているところだ。

    今の僕たちは、どこか一つだけが弱いわけではなく、全体的に少しずつ足りない。一方で、極端に悪い部分もない。それは良い面でもあり、悪い面でもある。

    メルセデスに追いつきたいし、フェラーリが今の勢いを維持するかどうかも分からない。そのためには新しいパーツを投入してマシンを速くし、他チーム以上のスピードで開発を進めなければならない。この時期、このレギュレーションでは、どのチームも次々とアップグレードを投入してくるからね。

    Q: 個人的なレベルでは、開幕2戦を走れなかった代償をまだ払っていると感じますか?

    ピアストリ: いや、もうそうは思わない。日本GPで復帰して2位になれたのは、本当に良い結果だったと思う。

    最近の苦戦はまた別の問題だ。特にバルセロナについては、もしもう一度同じレースを走るなら、違うやり方をすると思う。

    経験不足の代償というより、去年とは色々な面で状況が違う。その変化に適応するのが僕の仕事だ。ある部分ではすぐに適応できたし、別の部分では必要なほど早く適応できなかった。

    だから、まだまだ学ぶことはたくさんあるよ。

    Q: ピエール、サッカーについてです。あなたは熱心なサッカーファンであり、クラブの共同オーナーでもあります。そしてPSGのチャンピオンズリーグ優勝も祝っていました。明日はフランス代表がワールドカップを戦いますが、観戦する予定ですか? また、どんな試合になると思いますか?

    ガスリー: もちろん予定に入っているよ。まずはマシンのことを終わらせて、それから何をするか決めるけどね。

    もちろん試合は観る。サッカーは大好きだし、フランス代表には本当に素晴らしい選手が揃っている。普段からたくさんサッカーを観ているし、もちろん応援もしている。

    アイザックも良かったらホスピタリティに来て一緒に観てもいいよ。

    本当に信じられないくらい素晴らしい選手たちが揃っていて、毎回90分間楽しませてくれる。テレビの前で観るのが本当に楽しみなんだ。

    Q: アイザック、その誘いには乗りますか?

    ハジャー: 夜9時だっけ? 考えてみるよ。うん、いいかもしれない。

    Q: 今週末は非常に暑くなる見込みです。多くのドライバーが、スタート前にグリッド上でマシンに座っている時間が最も過酷だと話しています。皆さんにとって一番つらいのはどの場面ですか? また、そのためにサウナなどでどのくらい準備をしましたか?

    ハジャー: 本当に快適じゃないよね。やっぱりマシンが止まっていて風がまったく入ってこない時が一番きつい。

    正直、走り出してしまえばそこまで悪くない。オープンコックピットだから”エアコン”はちゃんと効いているしね(笑)。

    むしろ大変なのはマシンやタイヤの方だと思う。

    ピアストリ: 僕も同じ意見だね。風が入ってこない時が一番きつい。

    サウナには入っていないよ。その代わり、持ち運びできるヒーターを何台か用意して、小さな浴室とエアロバイクを使ってトレーニングしている。

    あれをやると、本当に自分自身に大きな苦痛を与えられる(笑)。でも、それはパフォーマンス向上のためであって、楽しみでやっているわけじゃないよ。

    ガスリー: 僕は普段から準備しているよ。先週や今週だけという話じゃなくて、継続的な取り組みなんだ。

    先週はミラノで36度の中を走ったけど、それは良い準備になったね。もちろん気持ちの良いものではなかったけど。

    でも、こういうコンディションになることは分かっていたし、そのための準備はしてきたよ。

    Q: アイザック、サッカーのワールドカップについてです。土曜日の夜にはアルジェリア対オーストリアがあります。午前4時なのでライブ観戦は難しいと思いますが、この試合やワールドカップ全体をどれくらい楽しみにしていますか? また、どちらが勝つと思いますか?

    ハジャー: 正直なところ、アルジェリアはあまり調子が良くないんだ。でも前の試合には勝ったしね。

    それでもオーストリアには勝てる力があると思うし、次のラウンドへ進めると思っている。

    もちろん簡単な試合にはならないけどね。

    Q: アイザック、そのまま続けます。バルセロナではスタートで大きく順位を落としました。原因は分かっていますか? 今週末は改善できる自信がありますか?

    ハジャー: 今シーズンを振り返ると、良いスタートだったのはカナダのスプリントくらいかな。通常の決勝スタートではモナコくらいで、それ以外はほとんど毎回順位を落としている。

    Q: レースごとに結果が変わる原因は何なのでしょうか?

    ハジャー: それを今まさに解明しようとしているところなんだ。かなり複雑な問題だよ。

    はっきり言っておくけど、僕のミスではない。それだけは間違いない。スタート手順はシンプルだし、どうやればいいかも分かっている。

    もっと根本的な問題なんだ。

    バルセロナの後、チームには「これを最優先で取り組んでほしい」と伝えた。もちろん他にも課題はあるけれど、この問題にはかなり集中的に取り組んできた。

    FP1でどう感じるか見てみたいね。

    バルセロナでは週末を通してクラッチをつなぐたびに、まったく前へ進まなかった。ずっとそんな状態だった。

    この数日間で原因を理解し、改善策を適用できたのか見てみたい。

    Q: オスカー、マイアミではマクラーレンは暑いコンディションで好調でした。オーストリアや30度を超えるようなレースでは、フェラーリやメルセデスを倒せる可能性はありますか?

    ピアストリ: 厳しいと思う。

    フェラーリはバルセロナでかなり多くのアップグレードを投入したし、メルセデスも暑い条件では多少差が縮まるとしても、依然としてベンチマークだ。

    状況は本当に速いペースで変わっている。走るたびにどのチームも自分たちのマシンについて新しいことを学んでいるし、次々にアップデートも投入している。

    だから断言は難しい。

    また近づくことはできるかもしれない。でも今の僕たちは、自分たちがレースを支配するというより、ライバルが少しミスをしたり、こちらに運が向いたりすることを期待している状況なんだ。

    Q: ピエール、昨年マックスはクーリングベストをあまり気に入っていませんでした。あなたはどう思いますか? 今週末は使用しますか?

    ガスリー: あまり好きじゃないね。ホースや配管がたくさんあって、コックピットの中がごちゃごちゃするし、あまり快適じゃない。

    でも最初の10分くらいは本当によく効く。その後はもう温かくなってしまうけどね。

    正直、これが絶対必要だと思うような状況になったことはまだない。

    もし僕が本当に必要だと感じるようなら、その前にマシンの方が耐えられなくなって走れなくなると思う。

    だから、どちらにしても先に限界を迎えるのはマシンの方だよ。

    Q: オスカー、あなたはクーリングベストを使用しますか?

    ピアストリ: おそらく使うと思う。去年も何度か使ったしね。

    もちろん、システムがうまく作動しなかったり故障したりすると、着けない方が良かったということにもなってしまう。

    でも、きちんと機能すれば多少は効果があるよ。劇的に変わるほどではないけれど、去年使った時は悪くなかった。

    まだ完璧とは言えない部分もあるけど、結局は個人の好みだね。

    重量はどうせマシンに積まなければならないし、少しでも身体を冷やせるなら使う価値はあると思う。

    ハジャー: どれくらい持つの?

    ピアストリ: システム次第だね。どれだけうまく作れるかによる。

    ハジャー: だから聞いてるんだよ(笑)。知りたいんだ。

    ガスリー: 10分よりは長く持つよ。

    ピアストリ: レース最後までは持たないけどね。今も改良を続けているところだよ。

    ガスリー: フリー走行で試してみるよ。

    Q: オスカー、先ほど信頼性の問題について触れていました。応急的な対策は講じられているようですが、長期的な解決には近づいていると感じていますか?

    ピアストリ: イエスでもあり、ノーでもあるね。

    問題の内容は毎回違っている。僕たち側に原因があったものもあるし、HPPとの統合やマシンへの組み込みに関するものもある。

    でも、僕たちにとって明確なのは、マクラーレンが完走できなかった時、それは誰か一人の責任ではなく、チーム全体の問題だということだ。協力してできるだけ早く解決しようとしている。

    新しいレギュレーション、新しいパワーユニット、新しいマシン、新しい寸法になれば、最初は必ず問題が出るものだ。

    しかも、こうした問題は僕たちだけではない。ワークスのメルセデスにも起きているし、ウィリアムズやアルピーヌでも起きている。

    だから関係者全員が最善を尽くして解決に取り組んでいる。

    ただ、中には実際に発生して初めて原因が分かる問題もある。最初から何を直せばいいか分かるようなものばかりではないんだ。

    Q: チームは今週末、実験的なリアウイングをテストすると話しています。使用するのはあなたですか、それともランド・ノリスですか? また、レースで使う可能性はありますか?

    ピアストリ: レースでは使わない。

    たしか金曜日はランドのマシンに装着する予定だ。

    あくまでテストが目的で、現時点ではレースで使える段階には達していない。

    最近はいろいろと独創的なアイデアが出てきているけれど、もちろん課題もある。

    だから今回は実戦投入ではなく、データを取るためのテストだね。

    Q: オスカー、ここまで浮き沈みのあるシーズンだと話していました。現実的に考えて、今シーズン後半にタイトル争いへ加わるには、夏休み前までに優勝できるマシンが必要でしょうか? それとも、もう難しい状況だと感じていますか?

    ピアストリ: 確かに状況はかなり厳しい。

    でも去年も、状況がどれだけ早く変わるかを示す良い例になったと思う。

    まだシーズンは長いし、改善が必要なのも、流れを変えなければいけないのも十分分かっている。でも、まだ自分たちをタイトル争いから外すつもりはない。

    もちろん多くの努力が必要だし、いくつか運も味方してくれなければならない。

    ただ、どのチームにも信頼性の問題は起きているし、状況は本当にあっという間に変わる。

    一方で、ひとつだけ明らかなこともある。

    今の競争力や勢力図がこのまま変わらなければ、僕たちは勝てない。

    でも、この数年間のように大きくパフォーマンスを向上させることができれば、まだ何だって可能だと思っている。

    Q: ピエール、フラビオ・ブリアトーレは最近のインタビューで、アルピーヌが再びタイトル争いに加わるまでの時期について明言を避けました。あなたはどう受け止めていますか? また、ドライバーとしてはどれくらいの期間を望んでいますか?

    ガスリー: チーム全員の目標は同じだよ。「できるだけ早く」だ。

    でも、それが具体的にいつなのかというのは別の話だ。

    現実的には、まず短期的に改善できることに集中しなければならない。そしてチームの強みと弱みを理解し、すべてのピースを揃えるにはどれだけ時間が必要なのかを見極める必要がある。

    フラビオはこの世界に長くいるから、一夜にして実現するようなものではないことも分かっている。

    もちろん誰だってすぐ実現してほしいと思っている。でも現実はそんなに簡単じゃない。

    まずは中団トップを確実なものにして、その先で前のグループとの差を少しずつ縮めていく。それが短期的な目標だ。

    でも、フラビオが描いている大きな計画は全面的に信じている。

    去年から正しい方向へのステップはたくさん踏めているし、アルピーヌがF1で本当に目指しているところへ到達するには、まだ長い道のりがある。

    それでも最終的には必ず実現できることを願っているよ。

    Q: ブリアトーレはあなたについて「グリッドのトップ6ドライバーの一人だ」とも話していました。その評価をどう受け止めていますか?

    ガスリー: 僕自身もそう思っているよ。

    フラビオからそう言ってもらえるのは嬉しい。でも、この世界で長く戦ってきたからこそ、自分がやるべきことに集中するしかないことも分かっている。

    僕は毎回マシンに乗るたび、自分のベストを尽くそうとしている。

    去年は15位が精いっぱいというレースもあった。でも、それで僕が悪いドライバーということにはならない。

    トップ5や優勝、トップ10を狙えるマシンを与えられることもあれば、そうでないこともある。その中で常に最大限を引き出すしかないんだ。

    今の自分は良いパフォーマンスを見せられていると思う。

    もっと良くなれるか? もちろん、なれる。

    だから毎日努力しているし、今よりさらに良い走りができると思っている。そのために努力を続けるだけだ。

    フラビオとはとても良い関係を築けているし、チームとしての雰囲気にも満足している。

    そして今以上に良いパフォーマンスを発揮できるようになりたいと思っている。

  • ルイス・ハミルトン フェラーリで8度目のF1王座へ自信「チャンスはある」

    ルイス・ハミルトン フェラーリで8度目のF1王座へ自信「チャンスはある」

    ルイス・ハミルトンは、フェラーリで初優勝を飾った勢いを維持し、2026年のF1タイトル争いに加わる可能性は十分にあるとの見解を示した。一方で、今季ここまで圧倒的な強さを見せるメルセデスを逆転するには、チーム全体の継続的な開発が不可欠だと強調している。

    バルセロナ・カタルーニャGPでフェラーリ移籍後初のグランプリ優勝を挙げたハミルトンは、その前の2戦でも2位に入り、3戦連続表彰台と好調を維持。

    オーストリアGPを前に、ドライバーズランキングでは首位キミ・アントネッリに41ポイント差の2位につけている。コンストラクターズランキングでもフェラーリはメルセデスとの差を72ポイントまで縮めており、今週末には新型パワーユニットも投入される予定だ。

    「チャンスはある」 開発継続がタイトルへの鍵
    メディアデーで、近年のアップグレードや新型パワーユニットによってタイトル争いに加わる可能性を感じているかと問われたハミルトンは、慎重ながらも前向きな姿勢を見せた。

    「チャンスはあると思う。でも、チャンスがあることと、それを実現するためにチーム全体を結束させて開発を進めることは別の話だ」

    「開発は途中で停滞してしまうこともある。だから僕たちにできるのは、一日一日積み重ねていくことだけだし、それぞれが持てるものをチームにもたらし続けることだけだ」

    さらに、ファクトリーで働くスタッフたちの努力がチームを変えつつあると語った。

    「全員が何が可能なのかを理解している。その可能性が見えると、それが目指すべき北極星になる。そこへ向かって進めばいいと分かるんだ」

    「以前からそうだったかは分からないけど、少なくとも昨年はその北極星がなかった。今年はそれがある。今年は全員がさらに努力を重ねているし、それが結果にも表れ始めている」

    今週末に投入される新型パワーユニットについても期待を寄せた。

    「今週末には新しいエンジンも入る。これで一気に差が埋まるわけではないけど、一歩前進になる。確実に前へ進めるアップデートだ。そのことを本当に誇りに思うし、感謝している」

    ただし、依然として最大のライバルはメルセデスだと認めている。

    「それでも倒すべき相手はメルセデスだ。彼らは今季ほとんどすべてを勝ってきたし、本当に素晴らしいマシンとチームを持っている。ワールドチャンピオンのチームだ」

    「彼らに追いつき、戦えるようになるにはシーズン終了までチーム全員の力が必要になる。でも、不可能だとは思っていない」

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)

    引退論から一転 「やるべきことは分かっている」
    また、ここ数年は引退説も取り沙汰されていた状況から、一転して史上最多となる8度目のワールドチャンピオン獲得が話題となっていることについても言及した。

    「以前はいろいろ言っていた人たちが、今ではまったく違うことを言っている。その変化を見るのは不思議なものだ。でも、そういうことは気にしていない」

    「僕にとって一番大切だったのはファンからの愛情だし、みんなが僕と一緒にこの瞬間を喜んでくれたことだった。それは本当に大きな意味があった」

    タイトル争いについても、経験を生かして冷静に臨む考えを示した。

    「チャンピオンシップについては、そういうことに気を取られてはいない。こういう状況は何度も経験してきたし、自分が何をすべきか分かっている」

    「今週末もタイトルのことを考えて来たわけではない。今週末を最高の形でやり遂げることだけを考えている」

    さらに、フェラーリ代表フレデリック・バスールの姿勢にも共感を示した。

    「フレッドも言っていたけど、みんな盛り上がり過ぎなんだ。大切なのは落ち着いて、地に足をつけて、一つひとつ確実に仕事をこなしていくことだ」

    「成功への近道なんてない。チーム全員がそれぞれの役割を果たしているし、みんなの努力を本当に誇りに思っている。僕たちは成長を続けて、さらにレベルアップしていかなければならない。それが僕がここにいる理由なんだ」

    フェラーリはスペインGPでハミルトンの移籍後初勝利を挙げ、勢いを取り戻しつつある。今週末のオーストリアGPでは新型パワーユニットも投入される予定で、ハミルトンはタイトル争いへの可能性を認めながらも、開発の継続と着実な積み重ねこそがメルセデスとの差を縮める唯一の道だと強調した。

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    ・フェラーリF1 ハミルトンの「ベーシックすぎる」指摘受けSF-26を全面刷新

  • F1オーストリアGP FP1ルーキー起用一覧 岩佐歩夢や平川亮ら6人が走行

    F1オーストリアGP FP1ルーキー起用一覧 岩佐歩夢や平川亮ら6人が走行

    2026年F1第8戦オーストリアGPでは、金曜日のフリー走行1回目(FP1)で6チームがルーキードライバーを起用する。

    F1では、レギュラードライバーはシーズン中2回、グランプリ決勝の出走経験が2戦以下のルーキーにFP1の走行機会を譲ることが義務付けられている。

    今回はフェラーリ、レーシングブルズ、ハース、ウィリアムズ、アウディ、アストンマーティンがラインアップを変更し、6人の若手ドライバーがレッドブル・リンクで実戦走行を行う。

    ディーノ・ベガノビッチ(フェラーリ)
    シャルル・ルクレールに代わってSF-26をドライブするのは、フェラーリ・ドライバー・アカデミー所属のディーノ・ベガノビッチだ。

    22歳のスウェーデン人は前戦スペインGPでもFP1を担当し、ルイス・ハミルトンのマシンで8番手タイムを記録。現在はFIA F2選手権でランキング6位につけており、今回が2026年シーズン2度目、通算4回目のFP1出走となる。

    岩佐歩夢(レーシングブルズ)
    レーシングブルズでは、リアム・ローソンに代わって岩佐歩夢が走行する。

    岩佐は前戦スペインGPではレッドブルのアイザック・ハジャー車を担当しており、今回はレーシングブルズからの出走となる。2025年のスーパーフォーミュラ王者である24歳は、現在も同シリーズに参戦しながらレッドブルおよびレーシングブルズのテスト兼リザーブドライバーを務めており、今回が通算7回目のFP1出走となる。

    平川亮(ハース)
    ハースでは、エステバン・オコンに代わって平川亮がVF-26をドライブする。

    32歳の平川はハースのテスト兼リザーブドライバーを務める一方、世界耐久選手権(WEC)ではトヨタから参戦中。2026年シーズン初のFP1走行となり、通算では7回目のF1公式セッション出走となる。

    ルーク・ブラウニング(ウィリアムズ)
    ウィリアムズでは、カルロス・サインツJr.に代わってルーク・ブラウニングが走行する。

    ブラウニングは前戦スペインGPでもFP1を担当する予定だったが、マシンの技術的トラブルにより走行できなかった。24歳のイギリス人はチームのリザーブドライバーを務めるほか、今季はスーパーフォーミュラにも参戦している。公式記録上は今回が6回目のFP1出走となる。

    ポール・アロン(アウディ)
    アウディでは、ガブリエル・ボルトレトに代わってポール・アロンがステアリングを握る。

    22歳のエストニア人はアルピーヌのリザーブドライバーだが、2025年から両チームの合意により当時のザウバーでFP1を担当している。前戦スペインGPでは6番手タイムを記録しており、今回が通算7回目のFP1出走となる。

    ジャック・クロフォード(アストンマーティン)
    アストンマーティンでは、ランス・ストロールに代わってジャック・クロフォードがAMR26をドライブする。

    21歳のアメリカ人は、2025年FIA F2選手権をランキング2位で終えた後、アストンマーティンのサードドライバーを務めている。今季は日本GPに続くFP1出走で、通算4回目の公式プラクティス走行となる。

    オーストリアGPのFP1では、この6人がレギュラードライバーに代わって各チームのマシンを走らせる。ルーキー走行義務を消化するとともに、それぞれが将来のF1シート獲得に向けた貴重なアピールの機会を迎える。

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    ・F1オーストリアGP テレビ放送時間・配信日程(フジテレビNEXT・FOD)

  • F1ドライバーが恒例の夕食会 オーストリアGP開幕前に全22人が集結

    F1ドライバーが恒例の夕食会 オーストリアGP開幕前に全22人が集結

    2026年F1第8戦オーストリアGPの開幕を前に、レッドブル・リンクで26日(木)、F1 CEOのステファノ・ドメニカリが主催する恒例のドライバー夕食会が開催された。

    今年もグリッドに名を連ねる全22人のドライバーが一堂に会し、レースウィークエンド開幕前の束の間の交流を楽しんだ。

    ドメニカリ主催の恒例イベント
    オーストリアGPでの夕食会は、ドメニカリがF1最高経営責任者(CEO)に就任して以来、毎年恒例となっているイベントだ。

    当初は非公式な集まりとして始まったが、現在ではシーズン中でも注目されるオフイベントのひとつに定着しており、今年も全ドライバーが参加した。

    リラックスした雰囲気の親睦会ではあるものの、過去には競技面の話題が取り上げられたこともある。ドメニカリはこれまで、スプリントレース導入など競技フォーマットに関する意見交換の場として、この夕食会を活用してきた。

    22人が一堂に会する
    今年の夕食会には、44歳のフェルナンド・アロンソと41歳のルイス・ハミルトンというベテラン勢から、2026年最年少となる18歳のアービッド・リンドブラッドまで、世代を超えたドライバーたちが集結した。

    また、2026年からキャデラックがF1に新規参戦したことで、セルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスが新たに加わり、夕食会の参加者は22人となった。

    27日(金)からはいよいよフリー走行が始まり、オーストリアGPの走行が本格的にスタートする。その前夜に開催された恒例の夕食会は、ドライバーたちがリラックスした時間を共有する貴重な機会となった。

    オーストラリアGP

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    ・F1オーストリアGP テレビ放送時間・配信日程(フジテレビNEXT・FOD)

  • アストンマーティンF1開発停滞にアロンソ皮肉「他チームには金を生む機械がある」

    アストンマーティンF1開発停滞にアロンソ皮肉「他チームには金を生む機械がある」

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1シーズン中盤に入っても継続的なアップグレードを投入し続けるライバル勢に驚きを示し、「他チームの工場地下には“お金を生み出す機械”があるのではないか」と皮肉を交えながら、アストンマーティンの開発方針について複雑な胸中を明かした。

    一方でアロンソは、大規模アップグレードを一括投入するというチームの判断自体は理解を示しており、自身の発言には賛同と不満が入り混じる矛盾した一面ものぞかせた。

    「他チームには“金を生む機械”があるのか」
    2026年のアストンマーティンは開幕から深刻な競争力不足に苦しんでおり、スペインGPでは予選でトップから4秒遅れを喫するなど、現在は事実上グリッド最後尾に沈んでいる。

    チームは細かなアップグレードを随時投入するのではなく、ハンガリーGPまたはオランダGPで予定される大型アップグレードまで現行仕様を維持する方針を選択している。

    マイク・クラックはオーストリアGPで、この決断について次のように説明した。

    「我々が立ち止まっているように見えるかもしれない。しかし実際には、申告されるアップグレード以外にも多くの作業が進んでいる」

    「他チームが前進しているのは事実だ。しかしスペインでも話したように、チームとしてこの方針を選び、それにコミットした以上、最後まで貫かなければならない。毎週のように弱点を嘆くのではなく、現状で最大限を引き出し、より良い時期に備えるべきだ」

    一方、アロンソは大型アップグレードを待つ方針について「正しい決断だ」と認めながらも、冗談交じりにライバル勢への驚きを語った。

    「僕はその判断には同意していなかった。でも、どうやら他チームみたいに無制限にアップグレードを投入するためのお金はないらしい」

    「毎週金曜日にFIAのアップグレード申告を見るたびに驚かされる。もしかすると彼らの工場の地下には“お金を生み出す機械”でも置いてあるのかもしれないね」

    もっとも、アロンソはチームの判断そのものを否定しているわけではないと強調した。

    「コストキャップの制約や、どれだけマシンを変更できるかは外からは分からない。問題を理解するまでに時間も必要だったし、アップグレードは試して失敗してを繰り返せるものではない」

    「最初の3〜4戦は弱点を理解することに費やし、風洞で解決策を試し、他チームのアイデアも研究した。それらを整理して初めてアップグレード計画を立てられる。だから時間が必要なんだ」

    「数戦で0.3〜0.4秒縮めても意味はない」
    アロンソは、開幕当初の混乱が現在の開発計画につながったと説明した。

    「バルセロナでシェイクダウンができず、バーレーンのテストもうまくいかなかった。オーストラリアではレースを完走できるかどうかさえ分からなかった。それが当時の現実だった」

    「だから、この決断は正しかったと思う」

    また、小規模な改良では状況は変わらないとの考えも示した。

    「数戦かけてコンマ3〜4秒改善しても、結局は最後尾で戦うだけだ。僕たちにはもっと大きな変化が必要なんだ」

    「ファクトリーでは全員が全力で取り組んでいる。まだ結果は見えていないが、アストンマーティンを過小評価してはいけない」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    夏休みまでに2027年の去就を決断へ
    アロンソは自身の将来についても言及し、F1参戦継続の可否は夏休みまでに判断する考えを明らかにした。

    チームは残留を望んでいるが、本人はまだ最終決断を下していない。

    「たぶん夏休みの8月まで待つことになる。その後はザントフォールト、モンツァと続くから、その頃には来年どうするか決めると思う」

    一方で、レース活動そのものをやめる考えはないという。

    「自分はまだ速いと感じているし、モチベーションもある。この仕事が大好きだから、競争力を失ったとかレースが嫌になったという理由で辞めることはない」

    「F1を続けるかどうかは別の話だ。今のレギュレーションやパワーユニットを本当に楽しめるかどうかなど、多くの要素を考えなければならない」

    また、仮にF1を離れてもアストンマーティンとの関係は続くと強調した。

    「僕はこのチームにコミットしている。たとえレースをしなくなっても、このプロジェクトへの関わりは変わらない」

    さらに将来の選択肢として、世界耐久選手権(WEC)のハイパーカークラスに参戦するヴァルキリーやダカール・ラリー、ラリー競技、さらに四輪駆動となる次世代Gen4マシンのフォーミュラEなどにも興味を示した。

    アストンマーティンは今後、AMR26Bとホンダ製パワーユニットのアップグレードによる巻き返しを狙っているが、アロンソは現状への不満を隠さない一方で、大型アップデートに望みを託している。また、自身の2027年以降については夏休みまでに結論を出す見通しであり、F1残留か新たなカテゴリーへの挑戦か、その決断にも注目が集まる。

    【関連】
    ・フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・ホンダF1を擁護「虐待のような扱い」

  • エステバン・オコン F1去就騒動を一蹴「何を言われても気にしない」

    エステバン・オコン F1去就騒動を一蹴「何を言われても気にしない」

    エステバン・オコンは、自身のハースでの将来を巡る憶測について「何を言われても気にしない」と一蹴し、チームへの信頼は揺るいでいないと強調した。

    ここ数戦の苦戦を認めつつも、現在はチームとともにパフォーマンス向上に全力を注いでいると語り、噂に振り回されるつもりはない姿勢を示した。

    将来への憶測を一蹴「チームと小松代表を信頼している」
    オコンのハースでの将来を巡っては、カナダGP前後から様々な憶測が飛び交っている。発端となったのは一部メディア報道の誤解で、小松礼雄代表との不和説にまで発展したが、両者はこれを強く否定していた。

    さらに最近では、ラファエル・カマラや角田裕毅が将来的なハースのシート候補として名前を挙げられるなど、新たな憶測も浮上している。

    しかし、オーストリアGPを前に改めて将来について問われたオコンは、チームとの関係に何ら問題はないと強調した。

    「チームから信頼されているし、小松代表からも信頼を得ている。カナダでもこうした話題については十分に話した」

    「僕たちはチームと一緒に、自分たちでコントロールできる部分を改善することに集中している。だから僕自身は落ち着いているし、やるべきことに集中している」

    そして、噂については率直な言葉で切り捨てた。

    「正直なところ、人が何を言おうと勝手だ。そんなことはあまり気にしていない」

    「僕はチームのみんなのために良い仕事をしたいだけなんだ」

    苦戦が続くハースの巻き返しに期待
    オコンは、ここ数戦はチーム全体にとって厳しい戦いが続いていることも認めた。

    「ここ3~4戦はチーム全体にとって本当に厳しかった。ポイントはいくらか獲得できたけれど、十分ではないし、僕たちが望んでいる結果でもない」

    「本来の力を取り戻さなければならないし、それだけの実力はあると思っている」

    「もちろん、みんな本当に懸命に仕事をしている。でも、その努力が結果として表れるのはこれからだ」

    オコンとチームメイトのオリー・ベアマンは、ヨーロッパラウンド初戦となるオーストリアGPで、ハースが競争力を取り戻し、流れを変えるきっかけをつかむことを期待している。

    ハースは直近数戦で思うような結果を残せていないものの、オコンは将来に対する不安を否定し、チームへの信頼と巻き返しへの自信を改めて示した。現時点でシート喪失を裏付ける事実はなく、まずは苦戦からの立て直しがチームにとって最優先課題となっている。

  • ルクレール PUアップグレードに期待「チーム全員が限界まで努力している」

    ルクレール PUアップグレードに期待「チーム全員が限界まで努力している」

    シャルル・ルクレールは、フェラーリがオーストリアGPで投入するパワーユニット(PU)アップグレードについて、チーム全体が「限界まで努力して実現させた成果」だと評価し、今週末の表彰台復帰への期待を語った。

    フェラーリは今大会でADUO(追加開発・アップグレード機会)を活用したPUアップグレードを投入。ルイス・ハミルトンが前戦スペインGPで優勝を飾った勢いを維持し、メルセデスとの差をさらに縮めることを狙っている。

    PUアップグレードは「正しい方向への一歩」
    シーズン序盤は好調だったルクレールだが、ここ2戦は相次ぐトラブルに見舞われた。

    母国モナコGPではブレーキトラブルからクラッシュを喫し、スペインGPでもパワーステアリングの故障によりリタイア。速さを示しながらも結果を残せないレースが続いている。

    そうした中で投入される新型PUについて、ルクレールはチームの努力を高く評価した。

    「まず第一に、チームはマシンのあらゆるコンポーネントについて、本当に信じられないほど努力している」

    「開発だけでなく、それを実際に製造する作業もある。全員が限界までプッシュしている」

    「今回のアップグレードは、その成果だ。どれだけ大きな違いを生むか答えるのは難しいけれど、間違いなく正しい方向への一歩だ」

    一方で、現時点ではメルセデスが依然として優位に立っているとの見方も示した。

    「メルセデスには大きなアドバンテージがある。それだけで差を埋められるわけではない」

    「みんなそのことは理解しているし、最大限努力している。少しでも前進できるなら、それは非常に大きなプラスだ。バルセロナと同じように、日曜日にまた勝利という形でチームの努力が報われればいいと思う」

    シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)

    優勝候補とは見ず「決勝では戦える」
    今回のPUアップグレードは、メルセデスとの差を縮める切り札として期待されているが、ルクレールはフェラーリが今大会の本命になるとは考えていない。

    「そうは思わない。このコースには長いストレートがいくつもある」

    「やはりメルセデスのパワーユニットの方が強力だと思うし、これまであったアドバンテージを多少取り戻してくるはずだ」

    「様子を見よう。バルセロナよりは差が縮まっていてほしいし、どうなるか見てみたい」

    「特に決勝では優勝争いに加われると思う。ただ、予選では少し苦戦するかもしれない」

    「まずはクリーンな週末を送りたい」
    ルクレールにとって今週末の最大の目標は、トラブルなくレースを戦い切ることだ。

    「まずはクリーンな週末を送りたい」

    「モントリオールとモナコではマシンのフィーリングがまったく良くなかった。でもバルセロナではいくつか変更を加えたことで、その感触が戻ってきた。それは良いことだ」

    「ただ、その2戦はいずれもメカニカルトラブルで日曜日にポイントを獲得できなかった。だから本来いるべき位置に戻りたい」

    さらに、チームメイトのハミルトンの活躍にも触れ、週末への期待を語った。

    「ルイスは素晴らしい仕事をしているし、チームも新しいパーツの投入に向けて本当に努力してきた」

    「だから今週末は表彰台、できればそれ以上の結果を期待している」

    ここ2戦連続でノーポイントに終わったルクレールだが、フェラーリはオーストリアGPでPUアップグレードを投入し、さらなる戦闘力向上を目指している。ルクレールは依然としてメルセデス優位と見ているものの、決勝では優勝争いに加われると手応えを示しており、まずはトラブルなくレースを完走し、表彰台復帰を果たせるかが注目される。

    【関連】
    ・F1オーストリアGP テレビ放送時間・配信日程(フジテレビNEXT・FOD)

  • レッドブルF1に痛手 FIAがADUO再審査でも判定維持へ

    レッドブルF1に痛手 FIAがADUO再審査でも判定維持へ

    FIA(国際自動車連盟)が進めていた2026年F1パワーユニット(PU)の「ADUO(Additional Development and Upgrade Opportunities)」初回評価の再審査で、レッドブルの異議申し立ては認められない見通しとなった。

    レッドブルは、FIAが自社の内燃エンジン(ICE)をグリッド最強と評価したことに異議を唱え、詳細な説明を求めていた。

    しかし再審査を経ても当初の判定は変更されない見込みで、同チームは引き続き性能向上のためのADUOアップグレードを認められない可能性が高い。

    FIAはレッドブルへの説明を準備 判定変更の兆候はなし
    レッドブルは、FIAによるADUO評価で自社PUがメルセデスやフェラーリを上回る「ベンチマークエンジン」と認定されたことに納得しておらず、評価方法の詳細な説明を求めてきた。

    その結果、レッドブルだけが現時点でADUOによる性能アップグレードを一切認められていない。

    チーム代表ローラン・メキースはスペインGPで次のように疑問を呈していた。

    「より深く議論したいのは、我々が持っているデータには、メルセデスより優位にあることを示すサンプルが一つも見当たらないからだ」

    FIAのADUOランキングは内燃エンジン(ICE)の性能のみを対象としており、高出力バッテリーやエネルギー回生システムの性能は評価対象外となっている。

    レッドブルの要請を受け、FIAは5月のカナダGPまでを対象とした初回評価期間のデータを再確認した。

    しかし『The Race』によると、この再審査は最終段階に入っているものの、レッドブルのICEがメルセデスより少なくとも2%優れているとした当初の判断が誤りだったことを示す証拠は確認されていないという。

    そのため、モナコGP決勝日に各チームへ正式通知された初回評価結果は維持される見通しだ。

    ベルギーGP前に正式発表へ 他メーカーは開発を進行
    FIAはレッドブルとの最終的な協議を続けているものの、ベルギーGPまでに正式なADUO評価結果を公表するとみられている。

    それに先立ち、FIAは収集したデータや評価理由についてレッドブルへ詳細な説明を行う用意がある。ただし、他PUメーカーに関する機密データについては守秘義務のため開示されない見込みだ。

    現状ではレッドブルのみがアップグレード権を持たない唯一のPUメーカーとなる可能性が高い。

    一方、フェラーリは今週末のオーストリアGPでADUOを利用した今季初の性能向上版PUを投入。アウディもスペインGPでドライバビリティ改善を実施したとされる。

    ホンダも今季中に認められたアップグレード枠の一つを使用する予定で、夏休み前後、早ければベルギーGPで新仕様を投入する可能性がある。

    第2評価期間でもレッドブルは厳しい立場
    レッドブルが第2評価期間でADUO対象となるかどうかは、メルセデスが内燃エンジンの性能向上を実施するかに左右される。

    第2評価期間はモナコGPからハンガリーGPまでとなっており、もしメルセデスがICEの性能を据え置き、他のPU要素のみを改良した場合、レッドブルは再び「最強ICE」と判定される可能性が高い。

    そうなれば、同チームは再び大規模な性能アップグレードを実施できない状況が続くことになる。

    今回の再審査では、レッドブルが求めていた評価変更は実現しない見通しとなった。ベルギーGPまでに正式発表が行われれば、同チームは唯一アップグレード権を持たないPUメーカーとしてシーズン後半戦を迎える可能性が高く、今後の勢力図にも影響を与えそうだ。

  • マックス・フェルスタッペン マクラーレンF1と極秘交渉 ピアストリと電撃トレード説

    マックス・フェルスタッペン マクラーレンF1と極秘交渉 ピアストリと電撃トレード説

    マックス・フェルスタッペンが、レッドブルからマクラーレンへの移籍に向けて極秘交渉を進めていると英『Daily Mail』が報じた。交渉が成立した場合、オスカー・ピアストリがレッドブルへ移籍する大型トレードが実現する可能性もあるという。

    この報道は、メルセデスがジョージ・ラッセルとの契約オプションを行使し、2027年も残留させる方針を固めたとイタリア『Corriere della Sera』が伝えた直後に浮上した。

    これまでフェルスタッペンの有力な移籍先と目されてきたメルセデスへの道が狭まったことで、新たな選択肢としてマクラーレンが急浮上した形だ。

    マクラーレンと極秘協議を開始か
    英『Daily Mail』のジョナサン・マケボイ記者によると、フェルスタッペン陣営とマクラーレンはすでに予備的な協議を開始しており、その内容は「極秘裏」に進められているという。

    計画では、フェルスタッペンがランド・ノリスとコンビを組み、マクラーレンのドライバーラインアップを形成する構想が検討されている。移籍時期は早ければ2027年とされ、フェルスタッペンのレッドブルとの契約に盛り込まれている契約解除条項が利用される可能性があると報じられている。

    一方で、その場合は現在マクラーレンに所属するオスカー・ピアストリが、以前から獲得を狙っているとされるレッドブルへ加入するシナリオも浮上している。

    実現は2028年以降の可能性も
    『Daily Mail』は関係者の話として、マクラーレン側もこの構想に前向きだと伝えている。

    「このアイデアはマクラーレンも非常に気に入っている。もし計画が前進すれば、2028年、あるいはそれより早く実現する可能性もある」

    また、2028年には現在レッドブルでフェルスタッペンのレースエンジニアを務めるジャンピエロ・ランビアーゼが、マクラーレンのチーフ・レーシング・オフィサーとしてチームに加わる予定であり、このタイミングとの一致も注目点として紹介されている。

    現時点では交渉の存在を裏付ける公式な発表はなく、報道内容も匿名関係者の証言に基づくものだ。ただし、メルセデス残留が濃厚となったラッセルの動向を受け、フェルスタッペンの将来を巡る移籍市場が新たな局面を迎えていることは確かであり、今後の展開が注目される。

  • レーシングブルズF1 Salesforceと提携 AIでファン体験を刷新

    レーシングブルズF1 Salesforceと提携 AIでファン体験を刷新

    レーシングブルズ(Visa Cash App Racing Bulls / VCARB)は、AIを活用した顧客管理プラットフォームを展開するSalesforceとのパートナーシップを発表した。両社はAIを活用してファンエンゲージメントやホスピタリティ、レース運営を強化し、F1における新たな観戦体験の創出を目指す。

    今回の提携では、SalesforceのAIソリューション群「Agentforce 360」を導入。

    ガレージからオンラインコミュニティまでを単一のプラットフォームでつなぎ、リアルタイムのデータ活用とAIによるサポートを通じて、ファンとの関係をより深める取り組みを進める。

    AIとデータでファン体験を進化
    VCARBはF1でも屈指のデジタル志向チームとして知られており、今回の提携はチーム運営やファンとの関係構築をAIで進化させる長期戦略の一環となる。

    導入される「Agentforce 360」は、SalesforceのAI、CRM、データ分析機能を統合したプラットフォームで、リアルタイムのファン対応やVIP向けサービスを支援する。また、コミュニケーションツール「Slack」も活用し、レース運営からファンコミュニティ管理まで世界中のチームメンバーを効率的につなぐ。

    両社はスポンサー契約にとどまらず、AIとデータを活用した新世代F1チームの運営モデルを共同で構築していく考えだ。

    ガレージにAIエージェント「TORO」を導入
    提携の目玉となるのが、ガレージ内に設置される「Salesforce Intelligence Centre」だ。

    ガレージのモニターには、Tableauによるダッシュボードを通じて、マシンの比較データや過去のパフォーマンスなどがリアルタイムで表示される。

    その中核を担うのが、Agentforce 360を基盤とするAIエージェント「TORO」である。TOROはチームデータを瞬時に分析し、必要に応じて独自のデータビジュアライゼーションを生成。ファンやVIPゲストは、レース戦略やマシンパフォーマンスをこれまで以上に分かりやすく体験できるようになる。

    Slackでファンコミュニティも新設
    今後VCARBは、Slack上に専用のファンコミュニティを開設する計画だ。

    限定コンテンツの配信やレースウイーク中のリアルタイム交流などを提供し、世界中のファン同士やチームとの新たな交流の場を構築する。

    さらにVIP向けには、F1パドッククラブでの案内やホスピタリティサービスにもAgentforce 360を活用。AIが移動や各種手続きをサポートすることで、スタッフはより質の高い対面サービスに集中できる環境を整えるとしている。

    ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    バイエルCEO「データでファンとのつながりを深めたい」
    VCARBのCEOを務めるピーター・バイエルは、今回の提携について次のように語った。

    「F1は世界でも最もデータが豊富で、最もスピード感のあるスポーツの一つです。我々はそのデータを活用し、ファンとのより深く意味のあるつながりを築くことを目指しています」

    「Salesforceとの提携によって、AIやデータ、リアルタイムのインサイトを組み合わせ、ガレージから世界中のファンコミュニティまで、あらゆる体験を向上させることができます。イノベーションを重視するチームとして、この新しいF1時代におけるファンエンゲージメントの形を再定義していきたいと思います」

    一方、SalesforceのCMOであるパトリック・ストークスは次のようにコメントした。

    「F1は精密さが求められる競技です。Agentforce 360によってデータ、AIエージェント、人を一体化することで、世界規模でファン対応やサポートを変革できることはすでに実証されています」

    「VCARBはその基盤をさらに発展させ、ガレージへAgentforce 360を導入します。モータースポーツにおける『Agentic Enterprise(AI主体型企業)』の新たな基準を示す存在になるでしょう」

    今回の提携により、VCARBはAIとリアルタイムデータを活用した新たなファン体験の実現へ向けて本格的に動き出す。ガレージでのデータ可視化からオンラインコミュニティ、VIP向けホスピタリティまで幅広い分野でAIを導入し、F1におけるデジタルエンゲージメントの新たなモデルケースを目指していく。