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  • ルイス・ハミルトン F1新PU規則の複雑さを指摘「ファンも僕たちも理解が難しい」

    ルイス・ハミルトン F1新PU規則の複雑さを指摘「ファンも僕たちも理解が難しい」

    2026年から導入されたF1の新パワーユニット(PU)規則について、ルイス・ハミルトンは「ファンにとって理解しづらいだけでなく、ドライバー自身にとっても難しい」と語り、現在のエネルギーマネジメントがレースやドライビングに大きな影響を及ぼしていると説明した。

    2026年のレギュレーションではMGU-Hが廃止され、電力回生はブレーキングやアクセルオフ時にほぼ依存する形へ変更された。

    その結果、ドライバーは1周を通してバッテリー残量を常に管理する必要があり、従来とは異なる走り方が求められている。

    MGU-H廃止で一変したエネルギーマネジメント
    2026年のF1では、排気ガスからエネルギーを回収していたMGU-Hが廃止された。一方でMGU-Kの出力は350kWまで大幅に引き上げられ、パワーユニットは内燃機関と電力をほぼ50対50で使用する設計となっている。

    そのため、エネルギー回収はブレーキングやアクセルオフ時、さらに新たな「スーパークリッピング」モードによって行われるようになり、ドライバーは1周を通じてバッテリー残量を細かく管理しなければならない。

    予選でもブレーキングポイントのかなり手前からアクセルを戻して回生を行い、次のストレートで十分な電力を使える状態を作る必要がある。

    ハミルトン「限界まで攻めるほど不利になる」
    マイアミGP期間中に収録され、後日公開された『StarTalk』の動画でハミルトンは、新規則の難しさについて次のように語った。

    「ファンが完全に理解するのは本当に難しいし、僕たち自身にとっても理解が難しいんだ。F1カーを運転するときの究極の目標は、常に限界まで攻めることだからね」

    「本来ならコーナーを速く走れば、その分だけライバルよりタイムを稼げるはずなんだ」

    「でも今は使えるバッテリー量に限りがあるから、アクセルを戻している間は常に充電し、アクセルを踏んでいる間はその電力を使っている」

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)

    「リスクを取るほど後でペナルティになる」
    ハミルトンは、MGU-H廃止によって生まれた新たなジレンマにも言及した。

    「今年はMGU-Hがなくなったことで充電量が少なくなっている。それが少し分かりにくいところなんだ」

    そして、高速コーナーで全開走行した場合の影響について、次のように説明した。

    「高速セクションを全開で走り抜けて、より思い切ってリスクを取ってコーナーを速く通過すると、その後で十分に充電できなくなってしまう」

    「つまり、速く走ろうとすればするほど、その後にペナルティを受けるような状態になっているんだ」

    従来はMGU-Hがターボから継続的にエネルギーを回収していたため、ドライバーは限界まで攻めながらも比較的安定して電力を確保できた。しかし2026年型パワーユニットではその仕組みがなくなり、「攻めること」と「エネルギーを蓄えること」のバランスがこれまで以上に重要になっている。

    こうした特徴についてハミルトンは、ファンだけでなくドライバー自身も完全には把握し切れていない複雑なシステムだと率直な思いを明かした。

  • ガブリエル・ボルトレト アロンソに異論「2026年F1は魔法を失っていない」

    ガブリエル・ボルトレト アロンソに異論「2026年F1は魔法を失っていない」

    ガブリエル・ボルトレトが、2026年F1マシンを厳しく批判した恩師フェルナンド・アロンソとは異なる見解を示した。アロンソが「ドライバーの才能が追い抜きに影響しなくなった」と主張する一方で、ボルトレトは「F1は魔法を失っていない」と反論し、新時代のレギュレーションへの適応が必要だと語った。

    アウディF1の若手ドライバーであるボルトレトは、アロンソが設立したマネジメント会社「A14マネジメント」に所属している。それでも、恩師への敬意を示しながら、自身の考えを率直に明かした。

    アロンソの批判に異論「F1は魔法を失っていない」
    シルバーストンでアロンソは、2026年型マシンではバッテリーのエネルギー展開が追い抜きの決定要因となり、ドライバーの技術や勇気が以前ほど重要ではなくなったと主張した。

    「前のクルマを追い抜くのに、ドライバーの技術や才能は必要ない」

    「誰かをブレーキングで抜く必要もないし、アウト側から仕掛ける必要もない。リスクを負う必要もない」

    「ただボタンを押すだけだ」

    しかし、ボルトレトはこうした見方に同意しなかった。

    「このスポーツが魔法を失ったとは思わない」

    「今でもコプス・コーナーは時速280kmで走っているし、そこで一瞬アクセルを戻さなければならない」

    「確かに、以前のグラウンドエフェクト以前のマシンのように全開で駆け抜ける感覚とは違う。でも、それは単に違うというだけなんだ」

    「文句を言っても2030年まで続く」
    ボルトレトは、2026年から始まった新時代を受け入れるべきだと強調した。

    「2026年型マシンで、僕たちは新しい章を開いた」

    「それでもまだ不満を言う人がいるなら、もう慣れるしかないと言いたい。だって、このルールは2030年まで続くんだから」

    「つまり、3年間ずっと文句を言い続けるつもりなのかい?」

    「これが現実なんだ」

    「マシンは今でも十分に楽しい。ただ以前とは違うだけだ。僕たちは適応しなければならない。それが人生というものだ」

    ガブリエル・ボルトレト

    恩師アロンソへの感謝は変わらず
    ボルトレトはアロンソ率いるA14マネジメントに所属しており、今回の発言は恩師と異なる立場を示したことで注目を集めている。

    それでも、アロンソへの感謝の気持ちは変わらないと強調した。

    「アロンソとA14は、僕にとって本当に大きな存在だった」

    「彼らは僕に良いチームでF3へ参戦する機会を与えてくれたし、その後はF2でも良いチームを用意してくれた。そしてF1への扉も開いてくれた」

    「僕は彼らにいつまでも感謝し続ける」

    さらに、現在のF1で最も知性的なドライバーとしてアロンソの名を挙げた。

    「その点では、フェルナンド・アロンソは誰よりも先を行っている」

    ボルトレトは恩師の功績を高く評価しつつも、2026年レギュレーションについては異なる考えを示した。新世代ドライバーらしく「変化を受け入れ、適応することが重要だ」との姿勢を鮮明にしている。

  • セルジオ・ペレス「僕たちがいなければアストンマーティンF1は存在していなかった」

    セルジオ・ペレス「僕たちがいなければアストンマーティンF1は存在していなかった」

    セルジオ・ペレスが、ポッドキャスト『High Performance』でフォース・インディア時代の経営危機について語り、自身とマネージャーの判断が現在のアストンマーティンF1誕生につながったと明かした。

    当時、深刻な資金難に陥っていたフォース・インディアは破産の危機に瀕していたが、ペレスらがチームを管財人管理(administration)へ移行させたことで買収への道が開かれたという。

    「アストンマーティンは存在していなかった」
    ペレスは、フォース・インディアが財政難に陥っていた当時を振り返り、チームは給与の支払いさえ滞る状況だったと明かした。

    「本当に最後の最後だった。法律のことは何も知らなかったし、チームは1年間ずっと僕の給料を払えなかった。でも、それが普通になっていたんだ。少し遅れているだけだと思っていた」

    しかし、状況は想像以上に深刻だった。

    「マネージャーから、支払いを受けられていないサプライヤーが会社の清算を求める申し立てを行ったと聞かされた。つまり会社を閉鎖できるということで、チーム全員が仕事を失うことになる」

    そこでペレスとマネージャーのジュリアン・ジャコビ氏は、清算ではなく管財人管理へ移行させる手続きを進めたという。

    「僕とマネージャーのジュリアンで動いた。もし管財人管理に移していなければ、チームは破産していた。当時のフォース・インディア、つまり今のアストンマーティンは存在していなかっただろう」

    「その後、90日以内に買い手を探すことになり、幸運にもローレンス・ストロールが現れてチームを買収した」

    フォース・インディアは2018年にローレンス・ストロール率いるコンソーシアムに買収され、翌年レーシングポイントへ改称。2021年からはアストンマーティンとして参戦している。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    レースの合間に弁護士と会議
    ペレスは、チーム存続のための手続きがレースウイーク中にも進められていたことを明かした。

    「本当に信じられない状況だった。夏の間ずっと、レースのたびにこの問題が続いていた。マシンに乗る直前まで弁護士と話をしていたけれど、法律のことなんて全然分からなかった」

    「今ならChatGPTに『F1チームを管財人管理にする方法』と聞けるけど、当時はそんなものはなかったからね」

    予選直前や決勝前にも法律関係の打ち合わせが続き、本来ドライバーが集中すべきレース準備との両立は極めて困難だったという。

    「あるレースでは予選直前まで弁護士と会っていたし、決勝前もエンジニアではなく別の会議に出ていた。それでもチームを救うためにやらなければならなかった」

    スタッフに自ら説明した
    一方で、「ドライバーがチームを管財人管理へ追い込んだ」という印象を与えることも懸念していたという。

    「聞こえ方は良くない。ドライバーがチームを管財人管理にしたように思われてしまうからね」

    そこでペレスは、自らチームスタッフ全員へ事情を説明した。

    「みんなに『僕は皆のためにやっている。このままだと全員が仕事を失ってしまう。だから、この方法しかなかったんだ』と話した」

    「仕組みを説明すると、みんな安心してくれた。でも管財人管理の期間中は本当に先が見えず、不安しかなかった」

    現在のアストンマーティンにつながる決断
    結果として、フォース・インディアは破産を免れ、ローレンス・ストロールによる買収が実現。その後、レーシングポイントを経て現在のアストンマーティンF1へと発展した。

    ペレスは当時、レースと並行して法的手続きやスタッフへの説明にも追われながらチーム存続に尽力していたことを振り返り、「あの決断がなければ今のアストンマーティンは存在していなかった」と、自身にとっても忘れられない経験だったと語っている。

    【関連】
    ・セルジオ・ペレス レッドブルF1時代を告白「2台走らせるのは義務だからと言われた」

  • FIAがF1エンジン交換規定を維持 2027年と2028年もペナルティ免除枠を継続

    FIAがF1エンジン交換規定を維持 2027年と2028年もペナルティ免除枠を継続

    2026年から導入されたF1の新パワーユニット規則に合わせて緩和されたエンジン交換規定が、2027年と2028年も継続されることが明らかになった。FIA(国際自動車連盟)は『RacingNews365』に対し、各パワーユニット(PU)コンポーネントのペナルティ免除枠を現行のまま維持する方針を認めた。

    当初は2026年限定の措置とされていたが、新世代PUの開発スケジュールが短縮されたことを受け、信頼性への懸念を考慮して継続が決定された形だ。

    2027年と2028年も追加コンポーネントを維持
    2026年からF1は新しいパワーユニット規則へ移行した。これに伴い、FIAスポーティングレギュレーションの第B8.2.3条が追加され、各ドライバーがシーズン中に使用できるPUコンポーネント数が1基ずつ増加した。

    当初の規定では2027年から元の配分へ戻す予定だったが、FIAは『RacingNews365』に対し、この追加配分を2027年と2028年も維持すると認めた。

    ■ 2026~2028年 F1パワーユニット使用可能数(ペナルティ免除)

    ICE(内燃エンジン):4基
    ターボチャージャー:4基
    MGU-K:3基
    エナジーストア:3基
    PU-CE(コントロールエレクトロニクス):3基
    PU-ANC(補機類):6基
    エキゾースト:4基

    開発期間短縮による信頼性リスクを考慮
    2027年と2028年には、パワーユニットの出力配分が現行の電動50%・内燃50%から、内燃機関60%・電動40%へ変更される予定となっている。

    この方針は2026年5月になって決定されたため、各メーカーの開発期間が当初想定より短くなったとみられている。

    『RacingNews365』によると、開発期間の短縮によって信頼性問題が発生するリスクが高まり、もしコンポーネント使用枠を元に戻せば、メーカーへの負担が大きくなる可能性があることが今回の判断につながったという。

    そのためFIAは、2027年と2028年も2026年と同じコンポーネント配分を維持することを確認した。

    規定数を超えた場合はグリッド降格
    規定数を超えて新たなコンポーネントを投入した場合は、最初の超過コンポーネントにつき10グリッド降格、以降は追加するごとに5グリッド降格が科されるルールに変更はない。

    今回の決定により、新世代パワーユニット導入初期の3シーズンは、各メーカーが信頼性向上に取り組みやすい環境が整えられることになった。

  • バルテリ・ボッタス キャデラックF1改善認めるも「まだノーマンズランドにいる」

    バルテリ・ボッタス キャデラックF1改善認めるも「まだノーマンズランドにいる」

    キャデラックF1はオーストリアGPで投入した大型アップグレードの効果を徐々に示し始めている。しかし、ドライバーのバルテリ・ボッタスは、依然として中団勢との差は残っており、チームは「ノーマンズランド」にいるとの見方を示した。

    2026年にF1へ新規参戦したキャデラックは、新興チームとしては健闘を続けているものの、さらなるパフォーマンス向上へ向けてベルギーGPでも追加アップグレードを投入する予定だ。

    アップグレードで前進も中団との差は残る
    キャデラックはデビューイヤーながら、中団グループと一定の戦いを演じている。2010年に参戦したヒスパニア、ヴァージン・レーシング、ロータスのように最後尾に沈むことはなく、予想以上の競争力を示してきた。

    オーストリアGPでは大規模なアップグレードを投入したものの、ブレーキ火災によってボッタスとセルジオ・ペレスがともに序盤リタイア。期待された成果を確認することはできなかった。

    しかし、続くイギリスGPでは両マシンが完走を果たし、ペレスも今季自己最高タイの成績を記録。チームにとっては前向きな週末となった。

    ボッタスは完走できたことを喜びつつも、現在の立ち位置を冷静に分析した。

    「完走できたのは本当に良かった。ここ3戦はフィニッシュできていなかったから、ようやく最後まで走れた」

    「たくさんの有益なデータを得ることができた。でも、僕たちはまだノーマンズランドにいるのは明らかだ。それでも時間によってはハースやウィリアムズに少し近づけていたと思う」

    16番手まで浮上も本来の位置へ
    レース序盤には16番手まで順位を上げたボッタスだったが、その順位を維持するだけのレースペースはなかったという。

    「そうでもなかった」と率直に答えたボッタスは、「自然と僕たちは本来いるべき位置まで下がっていった」と振り返った。

    レース終盤にはセーフティカー導入後の再スタートが期待されたが、最終的にはセーフティカー先導のままチェッカーとなった。

    「だからこそ最後に再スタートになってほしかった。あれが実現していたら面白かったと思う。でも、あの形でレースが終わってしまったのは残念だった」

    バルテリ・ボッタス(キャデラック)

    ベルギーGPでも新パーツ投入を予定
    キャデラックは開発の手を緩めるつもりはない。アストンマーティンがハンガリーGPまで大型アップグレードを温存する一方で、キャデラックは次戦ベルギーGPで新パーツを投入する予定となっている。

    ボッタスは、開発を積み重ねることが重要だと語った。

    「次の2週間でクルマをもっと速くするために取り組む時間がある」

    「スパでは何か新しいパーツを投入できるはずだ。少しずつでも改善を積み重ねていくしかない」

    キャデラックは依然として中団グループとの間に差を残しているものの、アップグレードによって着実な進歩を見せ始めている。ベルギーGPで投入される新パーツが、その差をさらに縮めるきっかけとなるか注目される。

  • ホンダF1撤退の真実 ブラウンGP共同創設者が明かす「涙の会議」と奇跡の2009年

    ホンダF1撤退の真実 ブラウンGP共同創設者が明かす「涙の会議」と奇跡の2009年

    2009年、ホンダのF1撤退を受けて誕生したブラウンGPは、ジェンソン・バトンとともにドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルを獲得し、モータースポーツ史に残る”奇跡”を成し遂げた。

    しかし、「1ポンドでチームを買収し世界王者になった」という有名な逸話の裏側には、700人の雇用を守るための決断や、ホンダ撤退を涙ながらに告げた日本人幹部との会談など、これまであまり語られてこなかった壮絶なドラマがあった。ブラウンGP共同創設者のニック・フライが、その舞台裏を振り返った。

    「予算削減」だと思っていた会議で告げられたF1撤退
    2008年11月28日、ロンドン・ヒースロー空港近くのホテルで、フライとロス・ブラウンはホンダ幹部との会談に臨んだ。

    当時、世界金融危機の影響で自動車業界は大きな打撃を受けており、フライたちは40~50%規模の予算削減を覚悟して会議へ向かった。

    しかし、そこで告げられたのは想像をはるかに超える決断だった。

    「ホンダはF1を続けることができない」

    小さな会議室で対面した日本人幹部は涙をこらえながら説明したという。

    フライは当時を振り返り、「ホンダにはF1で素晴らしい歴史があり、その決断がどれほど苦しいものだったかは痛いほど伝わってきた」と語る。

    しかし、その直後に待っていた次の会議では、約20人のホンダ関係者を前に「700人の従業員に工場の電気を消して帰宅するよう伝えてほしい」という趣旨の説明を受けた。

    フライは、その提案を受け入れることはできなかった。

    「そんなことはできない。時間をくれ。別の方法を探させてほしい」

    そう強く訴えたことが、ブラウンGP誕生への第一歩となった。

    ホンダ F1 撤退

    700人の雇用を守るために始まった買収交渉
    ホンダ撤退後、フライとブラウンはチーム存続へ向けて動き始める。

    最大の課題は、ホンダが巨額を投じて築いたF1チームを、なぜ譲渡する必要があるのかを納得してもらうことだった。

    そこで提示したのが「チームを閉鎖する方が高くつく」という試算だった。

    風洞設備や工作機械など、F1専用施設は他業種では価値が低く、700人規模の退職金や設備処分費用まで含めると、チームを解散させる方がはるかに多くの費用が必要になる。

    ホンダは外部コンサルタントを起用して試算を検証。その結果、フライらの見積もり以上に閉鎖コストが高額になることが判明した。

    こうして、チーム譲渡という道が現実味を帯びていった。

    一方で、フライ自身も大きなリスクを背負うことになる。

    妻のケイトとは、後に象徴的な会話を交わしたという。

    「もし全財産を失って、一生ツナ缶だけで暮らすことになっても大丈夫か?」

    夫婦で出した答えは、「それでもやってみよう」だった。

    「挑戦だと思った。信じることが何より大切だった」とフライは振り返る。

    エンジンもスポンサーもない開幕前
    チーム存続が決まっても、問題は山積みだった。

    ホンダ製エンジンの継続使用を打診したものの断られ、新たなパワーユニットを探さなければならなかった。

    最終的にフェラーリとメルセデスの双方がエンジン供給を申し出る中、メルセデス製エンジンを搭載することが決定した。

    一方でスポンサーも不足し、バージンとの契約がまとまったのはオーストラリアへ向かう飛行機に乗る直前だったという。

    資金不足から約400人を削減し、残されたスタッフは24時間3交代制で開幕戦へ向けてマシンを完成させた。

    日本人若手エンジニアが生み出したダブルディフューザー
    ブラウンGP成功の象徴として知られるダブルディフューザー。

    しかしフライは、その発想が「若い日本人空力エンジニア」から生まれたことを明かしている。

    会議で最も若い立場だったそのエンジニアは、規則を文字通り読み込み、新しい解釈を提示した。

    当初は周囲も「そんなことはできない」と考えたが、議論を重ねる中で画期的なアイデアであることが判明する。

    英語を第二言語として読んだからこそ、先入観にとらわれず条文をそのまま解釈できた可能性もあったという。

    ただしフライは、「世界王者になれた理由はダブルディフューザーだけではない」と強調する。

    「ウィリアムズもトヨタも同じコンセプトを持っていた。」

    「違いはチームだった。」

    互いを支え合い、自分の仕事だけでなく仲間の仕事も助ける文化こそが最大の強みだったと語っている。

    ブラウンGP

    開幕戦メルボルンで起きた”奇跡”
    2009年開幕戦オーストラリアGP。

    ブラウンGPはほとんどテストを行えないまま現地入りした。

    クラッシュすれば交換部品がない。

    給油担当者は実戦で給油した経験すらなかった。

    それでも予選から圧倒的な速さを見せ、ジェンソン・バトンとルーベンス・バリチェロが開幕戦で1-2フィニッシュを達成する。

    フライは「あらゆる場面で失敗する可能性があった。それでもチーム全員が期待以上の仕事をした」と振り返る。

    「喜びではなく安堵だった」世界王者獲得
    シーズン後半になると資金不足から開発競争で苦戦し、レッドブルが急速に迫ってきた。

    バトンには世界王者獲得への重圧がのしかかり、ブラジルGPまでタイトル争いは続いた。

    そして世界王者が決まった瞬間、フライが感じたのは歓喜ではなかった。

    「まず感じたのは、とてつもない安堵だった。」

    「ああ、終わった。やり遂げることができた。」

    そう振り返る彼にとって、2009年は単なるチャンピオン獲得のシーズンではなく、700人の雇用を守り、チーム全員で不可能を可能にした一年だった。だからこそ今でも、「ブラウンGP最大の武器はダブルディフューザーではなく、互いを信頼し、挑戦を許容するチーム文化だった」と言い切るのである。

  • レッドブルF1昇格候補ツォロフをカンポス代表が絶賛「F1にふさわしい」

    レッドブルF1昇格候補ツォロフをカンポス代表が絶賛「F1にふさわしい」

    2026年のFIA F2選手権でランキング首位を走るニコラ・ツォロフが、2027年のF1昇格候補として注目を集めている。所属するカンポス・レーシングのエイドリアン・カンポス代表は、ツォロフの才能を高く評価し、「F1にふさわしい」と太鼓判を押した。

    一方で、2027年にレーシングブルズのシートを巡る争いは激しさを増している。レッドブル育成ドライバーであるツォロフの昇格説が浮上するなか、現レギュラードライバーのリアム・ローソンも安定した成績を残しており、来季以降のラインアップに注目が集まっている。

    ツォロフのF1昇格説が加速
    シルバーストン大会でF2史上初となる3連勝を達成した18歳のツォロフは、その勢いでタイトル争いをリード。パドックでは、レッドブルが2027年からツォロフをレーシングブルズでデビューさせる方針を固めたとの噂も広がっている。

    現時点でチームから正式な発表はないものの、カンポス代表はツォロフの実力を高く評価した。

    「彼こそが違いを生み出している」

    「私たちは良いマシンを提供しているが、違いを作っているのは彼だ。あらゆることをとても簡単にこなしてしまう。それが皆を驚かせている」

    「正直なところ、彼にはぜひF1でチャンスを与えてほしい。本当にその資格がある」

    ニコラ・ツォロフ

    ローソンも高評価を維持
    ツォロフの昇格説が話題となる一方で、レーシングブルズのリアム・ローソンも評価を大きく高めている。

    昨季は苦戦を強いられたものの、2026年は9戦中7戦でポイントを獲得するなど安定したパフォーマンスを披露。元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、その働きを称賛した。

    「彼は今回も素晴らしい仕事をした」

    「ここまで9戦を終えて7回ポイントを獲得している。本当に見事だし、チーム内の雰囲気の良さも表している」

    「チームはローソンを本来の姿へと戻し、再び自信を持たせた。それはチーム文化の素晴らしさを物語っている」

    ローソンは2027年を意識せず
    2027年のシート争いが取り沙汰されるなかでも、ローソン本人は将来について考えていないと語った。

    「2027年もここにいるかって? 正直なところ、まだそんなことは考えていない」

    「今は僕たちが続けていることに集中するだけだ。最近は本当にうまくいっているからね」

    レッドブル育成プログラムではツォロフが急速に評価を高める一方、ローソンも結果で存在感を示し続けている。2027年のレーシングブルズのシート争いは、今後のF2後半戦とF1シーズン後半の結果次第でさらに注目を集めることになりそうだ。

  • デイモン・ヒル F1王座30周年 名車ウィリアムズFW18と感動の再会

    デイモン・ヒル F1王座30周年 名車ウィリアムズFW18と感動の再会

    1996年のF1ワールドチャンピオンであるデイモン・ヒルが、2026年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで、自身を世界王者へ導いたウィリアムズFW18と30年ぶりに再会した。

    FW18は、エイドリアン・ニューウェイとパトリック・ヘッドが設計したF1史上屈指の名車として知られ、1996年シーズンに圧倒的な強さを発揮。ヒルの悲願だったワールドチャンピオン獲得を支えたマシンとして、現在も高い評価を受けている。

    なぜウィリアムズFW18は「史上最高傑作」と呼ばれるのか
    FW18は、エイドリアン・ニューウェイとパトリック・ヘッドの黄金コンビによって開発された、ウィリアムズF1の集大成ともいえるマシンだ。

    搭載されたのは、自然吸気3.0リッターV10エンジン「ルノーRS8」。最高出力710PS(522kW)を1万6000rpmで発生し、ウィリアムズ製6速セミオートマチック・シーケンシャルトランスミッションと組み合わせることで、当時最高峰のパフォーマンスを実現した。

    電子制御デバイスが現在ほど発達していない時代において、マシン本来の完成度だけでライバルを圧倒したFW18は、F1デザイン史に残る傑作として語り継がれている。

    1996年シーズンを支配した圧倒的な戦績
    FW18はデイモン・ヒルとジャック・ビルヌーブのコンビによって、1996年シーズン16戦中12勝という圧倒的な成績を残した。内訳はヒルが8勝、ビルヌーブが4勝。コンストラクターズランキングでは175ポイントを獲得し、1990年代を代表するマシンとして歴史に名を刻んだ。

    ライバルだったベネトンB196やフェラーリF310を常にリードし、シーズンを通して他チームを寄せ付けない速さを見せた。

    低重心設計が生んだ抜群のハンドリング性能
    FW18は前作FW17をベースに進化したマシンだったが、その最大の特徴はドライバーの着座位置だった。

    FIAによる安全規則の改定を受け、ニューウェイとヘッドはコクピット構造を見直し、ドライバーがより低い位置に座れる設計を採用した。これによってマシンの重心が大幅に下がり、優れた旋回性能と高い安定性を実現。ヒルは予測しやすい挙動と鋭いレスポンスを武器に、シーズンを通じて高い競争力を維持した。

    さらにニューウェイ独自の空力設計と組み合わさることで、FW18は当時のライバル勢を一歩も二歩も上回る完成度を誇っていた。

    9000km以上のテストが王者への土台となった
    マシンの完成度だけではなく、ヒル自身の努力もFW18成功の大きな要因だった。

    開幕前のプレシーズンテストでは9000km以上を走破。バランス調整やセットアップを徹底的に煮詰めたことで、FW18は細かなセッティング変更にも素直に反応し、決勝距離を通してドライバーが安心して攻め続けられるマシンへと仕上がった。設計陣とドライバーが一体となって作り上げた完成度の高さこそが、1996年シーズンの圧倒的な強さにつながったのである。


    30年後に蘇った世界王者の記憶
    グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでは、フリートウッド・マックの『The Chain』が流れる中、ヒルは1996年当時のロスマンズ・ウィリアムズのレーシングスーツ姿でFW18をドライブ。その後、リッチモンド公爵に迎えられてグッドウッド・ハウスのバルコニーへ姿を現した。

    1996年のタイトル獲得から30年を迎えた心境を問われると、ヒルは笑顔で「30年が経ったという感じはしない。まるで『こだま』のようだ。リッチモンド公爵のおかげで、この思い出は消えることがない」と語った。

    FW18についても「すべてが完璧だった。メカニックたちが素晴らしい仕事をしてくれた」と話し、マシンをレース仕様まで仕上げたスタッフへ感謝を送っている。

    また、1996年シーズンについては「人生には計画できないことがある。幸運にも、あの年はすべてがうまく噛み合った」と振り返り、この日がちょうど30年前に1996年イギリスGPを戦っていた日と重なっていたことにも触れ、運命的な巡り合わせだったと語った。

    家族との再会とボウルズ代表の称賛
    バルコニーでは妻と3人の子どもたちを観客へ紹介し、「子どもたちも、父親が仕事で何をしていたのか分かっただろう」と冗談を交えながら笑顔を見せた。その後は、2度のF1世界王者だった父グラハム・ヒルへの思いも静かに語り、会場は温かい拍手に包まれた。

    式典にはウィリアムズF1代表のジェームズ・ボウルズも登壇。「私はデイモン・ヒルを見てウィリアムズのファンになった。あれは本当に素晴らしいチャンピオンシップだった」と1996年シーズンを振り返った。

    さらにFW18については「30年前のチャンピオンマシンとは思えないほどシャープで、操作への反応も素晴らしい」と絶賛。これを受けてヒルは「僕が乗っていた頃より良くなっているよ!」と笑いを誘い、会場を沸かせた。

    デイモン・ヒル

    鈴鹿のトロフィーとグッドウッドの魅力
    イベント終盤には、ヒルの子どもたちが1996年日本GP優勝トロフィーをサプライズで持ち込んだ。このレースはヒルがワールドチャンピオンを決めた一戦でもある。

    トロフィーを見つめたヒルは「シャンパンを入れてくれないか?」と冗談を飛ばし、観客を笑顔にした。

    さらにヒルはイベントの舞台裏にも触れ、「さっきまでバレンティーノ・ロッシ、マリオ・アンドレッティ、ランド・ノリスと一緒に飲み物を片手に話をしていた」と明かした。

    異なるカテゴリーや世代のドライバーが自然に交流できることこそ、グッドウッドならではの魅力だという。30年の時を経ても、FW18とともに歩んだ栄光の日々は色あせることなく、多くのファンにF1黄金時代の記憶をよみがえらせた。

  • アストンマーティンF1苦戦は想定内?バトン「ニューウェイ加入もホンダも遅かった」

    アストンマーティンF1苦戦は想定内?バトン「ニューウェイ加入もホンダも遅かった」

    アストンマーティンF1のアンバサダーを務めるジェンソン・バトンは、2026年シーズンの苦戦は「ある程度予想できたことだった」との見解を示した。エイドリアン・ニューウェイの加入時期が遅れたことに加え、2026年からパワーユニット(PU)供給を開始したホンダも開発面で不利なスタートを切らざるを得なかったことが背景にあると分析している。

    一方でバトンは、ニューウェイの手腕とホンダとのパートナーシップには揺るぎない信頼を寄せており、現在の苦戦は一時的なものだと強調。

    さらにフェルナンド・アロンソについても、チーム復活のために今後も欠かせない存在だと語った。

    苦戦は「ある意味では予想できた」
    アストンマーティンは2026年からホンダ製PUを採用し、新レギュレーション時代に向けた大型プロジェクトを始動させた。しかし、シーズン前半は期待を大きく下回るパフォーマンスに苦しみ、ハンガリーGPで投入予定の「AMR26B」に巻き返しを託している。

    こうした現状についてバトンは、驚くべき結果ではないと語る。

    「厳しい状況なのは確かだ。でも、ある意味では予想できたことでもあった。エイドリアン・ニューウェイはチームへの加入が非常に遅かったし、ホンダとの契約もかなり遅い段階で決まった。ホンダにとっては完全に新しいプロジェクトだったし、他メーカーはずっと以前からこのパワーユニットの開発を進めていた」

    ホンダは2021年末にF1ワークス活動を終了した後、2023年に復帰を決断した。そのため開発体制を再構築する必要があり、2026年PUの開発では他メーカーより準備期間が短かったとみられている。

    ニューウェイ加入の遅れも影響
    バトンは、現在の苦戦は一つの要因だけで説明できるものではないと指摘する。

    ニューウェイが本格的にチームへ加わった時期が遅れたことで、マシン開発スケジュールにも影響が生じたほか、新PUへの対応や組織体制の整備など、多くの課題を同時に抱えていたという。

    さらにアストンマーティンについても、設備投資は進んでいるものの、トップチームと互角に戦える組織としてはまだ成熟の途上にあるとの見方を示した。

    「時間はかかるし、競争力がない状況は誰にとってもフラストレーションがたまる。でも、エイドリアンとローレンス・ストロールのリーダーシップのもとで、このチームにはエキサイティングなことが待っている。良いチームになるのは時間の問題だ」

    ニューウェイは最高のエンジニア
    AMR26の苦戦を受け、一部ではニューウェイの責任を指摘する声もある。しかし、バトンはそうした見方を否定し、その能力を高く評価した。

    「彼は革新的な発想をする人物だ。本当に特別な存在だ。思いつくアイデアは驚くべきものだし、複数のチームで世界選手権を制してきた実績がすべてを物語っている。ニューウェイは最高のエンジニアだ」

    さらに、「彼は常識にとらわれず考え、限界を押し広げる。本物の天才だ。アストンマーティンは最適な人物を迎え入れたと思う。これからも彼の仕事を見続けたい」と賛辞を惜しまなかった。

    また、チーム全体についても将来性に自信を示した。

    「必要なものはすべて揃っている。ホンダという素晴らしいパートナーがいて、エイドリアンが空力開発を率い、多くの優秀な人材もいる。ただ、それは一夜にして実現するものではない。ファンがもどかしさを感じるのは理解できるけれど、F1は非常に高度な技術競争なんだ。忍耐強く待つ必要がある」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    アロンソには残ってほしい
    バトンは、アストンマーティン復活のためにはフェルナンド・アロンソの存在も重要だと考えている。

    「フェルナンドには残ってほしい。彼には大きな敬意を抱いているし、レーシングカーで何ができるのかを証明できるドライバーだからだ。アストンマーティンでその力を示してほしい」

    契約延長の可能性については、「チームが進歩し、マシンが正しい方向へ向かっていると感じられれば、その可能性は十分あると思う」と語った。

    さらに、マクラーレン・ホンダ時代にチームメイトだったアロンソとの思い出も振り返った。

    「フェルナンドとは2年間チームメイトだった。本当に素晴らしい経験だった。彼が仕事をする姿を見るのは楽しかったし、あの頃は僕たちにとって厳しい時期でもあった。だからこそ、彼にはこれからも続けてほしい」

    最後にバトンは、アロンソが引退を選んだとしても、その決断は尊重するとしながらも、ファンとしては現役続行を望んでいると語った。

    「もちろん引退を決断したとしても、その判断は尊重する。レーシングドライバーは自分にとって最善の決断をしなければならない。でも、一人のファンとしては、これからも何年もレースを続ける姿を見たい」

    アストンマーティンはハンガリーGPでAMR26Bを投入する予定となっており、2026年後半戦の巻き返しを目指している。バトンは現在の苦戦を一時的なものと捉えており、ニューウェイ、ホンダ、そしてアロンソという強力な布陣が揃うことで、将来的にはトップ争いに加わるチームになるとの期待を示した。

    【関連】
    ・アストンマーティンF1がニューウェイを信頼 MP4-20をモンスターに変えた開発秘話

  • ジャックダニエル「マクラーレン2026ラベル」数量限定発売 F1参戦1000戦を記念

    ジャックダニエル「マクラーレン2026ラベル」数量限定発売 F1参戦1000戦を記念

    テネシーウイスキー「ジャックダニエル」を展開するブラウンフォーマンジャパンは7月13日、「ジャックダニエル マクラーレン2026ラベル」を7月27日から数量限定で出荷・発売すると発表した。

    マクラーレンF1チームとのパートナーシップシリーズ第4弾となる今回の限定ボトルは、ジャックダニエル蒸溜所の創業160周年と、マクラーレンのF1グランプリ参戦1000回という2つの節目を記念した特別仕様となっている。

    ジャックダニエルとマクラーレンの節目を祝う限定ボトル
    ジャックダニエルは2023年からマクラーレンF1チームのオフィシャルパートナーを務めており、今回発売される「マクラーレン2026ラベル」は両ブランドの歴史を祝う記念モデルだ。

    ジャックダニエルのシニア・バイス・プレジデント(SVP)兼グローバル・マネージング・ディレクターのマーク・ベーコンは次のようにコメントした。

    「ジャックダニエルとマクラーレンは共に、伝統、革新、そして『可能性の追求』へのひたむきな情熱を抱いています。今年の限定ボトルは、その共通のレガシーを大胆なデザインで表現したものであり、ファンの皆様が両ブランドのスピリット(精神)を特別な形で味わうための、プレミアムな体験を提供します」

    また、マクラーレン・レーシング共同最高商業責任者(Co-CCO)のニック・マーティンも次のように語っている。

    「マイアミでの通算1000回目のグランプリを迎え、今年はマクラーレンにとってまさに節目の年となります。ジャックダニエルとの長年にわたるパートナーシップは、互いに共有する高い志の上に築かれており、この限定ボトルは、ファンの皆様が私たちのこれまでの歩みにおける重要な一章を共に称えるための、特別な記念となるでしょう」

    43%仕様でより力強い味わいを実現
    「ジャックダニエル マクラーレン2026ラベル」は、通常の「ジャックダニエル Old No.7」と同じく、コーン80%、ライ麦8%、大麦麦芽12%という伝統的なレシピを採用している。

    米テネシー州リンチバーグで蒸溜され、アメリカンホワイトオークの新樽で熟成される前に、約3メートルの深さまで敷き詰めたサトウカエデの炭で一滴一滴ろ過する「チャコール・メローイング」を施すことで、ジャックダニエルならではのまろやかな味わいを生み出している。

    一方でアルコール度数は通常のOld No.7の40%ではなく43%に設定。これによりキャラメルやバニラ、トーストしたオークの香りがより引き立ち、力強さとスムースでクリーミーな余韻を楽しめる味わいに仕上げられている。

    1000戦記念マシンをイメージしたデザイン
    ボトルデザインは、マクラーレンがF1通算1000戦を迎えた際に採用した特別リバリーをモチーフとしている。

    マシンに描かれた「Jack Daniel’s」のストレートロゴに加え、レースカーにも使用されるカーボンファイバーブラックと、マクラーレンの特別なカモフラージュデザインを融合した限定仕様となっている。

    ジャックダニエル マクラーレン2026ラベル

    商品概要
    商品名:ジャックダニエル マクラーレン2026ラベル

    ブランド:ジャックダニエル

    カテゴリー:ウイスキー

    容量:700mL

    アルコール度数:43%

    POSコード:5099873035511

    ITFコード:15099873135515

    希望小売価格(税抜):3,100円

    発売日:2026年7月27日(数量限定)

    なお、7月13日からAmazonやリカーマウンテンなどで先行予約も開始される。

    ジャックダニエルとマクラーレンのパートナーシップシリーズ第4弾となる今回の限定ボトルは、両ブランドの節目を祝う記念モデルであると同時に、F1参戦1000戦という歴史的な瞬間を形にしたコレクターズアイテムとしても注目を集めそうだ。

    ● アマゾンで予約