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  • ハースF1 ピット設備の差で入賞逃す 小松礼雄「チームの責任ではない」

    ハースF1 ピット設備の差で入賞逃す 小松礼雄「チームの責任ではない」

    ハースF1は、2026年F1スペインGPでエステバン・オコンが11位に終わり、あと一歩のところでポイント獲得を逃した。チーム代表の小松礼雄は、アウディとのピットストップ勝負で順位を失ったことについて、クルーのミスではなく「改善する必要があるのは設備」と説明した。

    マドリンクで行われた決勝で、オコンはQ1敗退から巻き返し、ポイント圏内を争うところまで浮上。

    最終的にはニコ・ヒュルケンベルグに次ぐ11位となり、10位との差でポイントを逃した。オコン自身も「今日はポイントに値した」と悔しさを示している。

    オコン「ポイントに値するレースだった」
    オコンはミディアムタイヤでスタートすると、序盤から順位を上げ、アウディ勢との直接対決に持ち込んだ。

    「がっかりしている。僕たちはもっといい結果に値したし、今日はポイントを獲得するに値するレースだった」

    「スタートでは2台のアウディを抜くことが目標で、それは達成できた。彼らを後ろに抑えるのは難しいと分かっていたけど、ピットストップまでは抑えることができた」

    しかし、そのピットストップがレースの分岐点となった。

    ヒュルケンベルグはオコンの後方からピットに入ったものの、タイヤ交換を終えてコースへ戻った時点では両者の順位が逆転。アウディがピット作業でハースを上回り、ヒュルケンベルグが前に出た。

    オコンは自分の停止位置などに改善できる部分がなかったか確認する必要があるとしながらも、アウディの作業が速かったことを認めた。

    「ピットストップでポジションを失った。自分にもっとできたことがあったのか、もっといい位置に止めることができたのか、それは確認しないといけない」

    「自分としてはまずまずのストップだったと思っていたけど、彼らの方がいいストップをしたんだと思う」

    その後、オコンはヒュルケンベルグを追ったものの、オーバーテイクが難しいマドリンクでは再逆転できず、11位でチェッカーを受けた。

    「僕たちはコース上ですべてを出し切ったし、みんなを誇りに思う。Q1敗退からポイントを争うところまで戻ってきた。それはポジティブだし、残りのレースに向けても励みになる」

    小松礼雄「チームの責任だとは思っていない」
    小松礼雄は、ポイントまであと1ポジションという結果に悔しさを隠さなかった。

    「11位で終わったことには、みんな本当にがっかりしています。ただ、11位でこれだけ悔しがれるポジションまで戻ってきたというのは、すごくいいことだと思います」

    小松礼雄はマシンの状態やドライバー、レース運営については高く評価している。

    「マシンは非常にうまく機能していましたし、ドライバーもいい仕事をしました。現場とリモートのオペレーションも非常に良かったです。今日は自分たちにできることをやったと思います」

    そのうえで、ヒュルケンベルグとのポジション争いを決定づけたピットストップについて言及した。

    「アウディとのピットストップで負けました。ただ、あれがチームの責任だとは思っていません」

    「彼らにもっといいチャンスを与えるために、改善しなければならないのは設備の方です」

    つまり小松礼雄は、タイヤ交換を担当したメカニックの作業そのものを問題視しているのではなく、ピットストップを支えるハードウェア側に改善の余地があるとの認識を示した。

    ハースF1チーム

    アウディはピット作業で10位をつかむ
    一方のアウディ側も、ヒュルケンベルグの10位はピットクルーの仕事によって得られたものだったと強調している。

    ヒュルケンベルグはソフトタイヤでスタートし、VSCを利用してハードタイヤへ交換。オコンの後方からピットに入ったが、素早い作業によって前に出ることに成功した。

    ヒュルケンベルグは「あれがおそらく僕たちのレースで最も重要な瞬間だった」と振り返り、必要なトラックポジションを得られたことが10位につながったと説明した。

    アウディのレーシングディレクターを務めるアラン・マクニッシュも「今日の1ポイントはピットのチームがもたらしたと言わなければならない」と評価。オコンの後ろでピットインしながら前で送り出した作業を称賛した。

    ハースにとっては、まさにその差がポイント獲得の明暗を分けたことになる。

    「巨大なチーム努力」マシンには手応え
    それでも小松礼雄は、F1スペインGPの週末そのものについては前向きな評価を下した。

    「本当にうれしく思っています。チーム全体による非常に大きな努力でした」

    特に、VF-26が決勝を通じて安定して機能したことを収穫に挙げた。

    「マシンには一貫性がありました。以前のような問題もありませんでした。そこから学んでいく必要があります」

    オリバー・ベアマンはPUコンポーネント交換によってピットレーンからスタートし、16位。VSCのタイミングにも恵まれず、ポイント争いには加われなかったが、小松礼雄は「オリーも強くなって戻ってくると確信しています」と語った。

    「だから、ポジティブな週末だったと思います」

    Q1敗退からオコンをポイント争いまで押し上げ、マシンの安定性にも手応えを得たハースF1。一方で、アウディとの直接対決ではピット設備の差が結果を左右した。中団争いでわずかな差が1ポイントを左右するなか、小松礼雄が指摘したピット設備の改善も、今後の競争力を高めるための課題となりそうだ。

  • ランド・ノリス F1公式スポンサーに“反抗” コカ・コーラを飲み「好きなものを飲む」

    ランド・ノリス F1公式スポンサーに“反抗” コカ・コーラを飲み「好きなものを飲む」

    ランド・ノリスが、F1スペインGPの表彰式を前にコカ・コーラを飲んだことが、思わぬ騒動に発展している。F1の公式パートナーであるペプシコの競合ブランドがテレビ映像に映り込んだことで、FOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント)との間で商業的な問題に発展する可能性があるという。

    マクラーレンのランド・ノリスは、マドリンクで勝利を目前にしながら、タイミングの悪いバーチャル・セーフティカー(VSC)によって優勝のチャンスを失い、キミ・アントネッリ、マックス・フェルスタッペンに続く3位でフィニッシュ。

    その直後、表彰台に向かう前のクールダウンルームで起きた何気ない行動が注目を集めることになった。

    コカ・コーラの缶を手にしたノリスに注意
    レース後、ノリスは優勝したアントネッリと2位のフェルスタッペンとともにクールダウンルームに入った。そこでノリスが手にしていたのは、コカ・コーラの缶だった。

    しかし、現場にいた関係者から、コカ・コーラを飲むことは適切ではないとの指摘を受けたとされている。

    問題となったのは、単なるソフトドリンクの好みではなく、F1を取り巻くスポンサー契約だ。

    ペプシコはF1の公式商業パートナーであり、コカ・コーラはその直接的な競合企業にあたる。一方、コカ・コーラ傘下のモンスターエナジーはマクラーレンのパートナーでもあり、ノリスにとってコカ・コーラの商品を手にすること自体は不自然なことではない。

    ただし、テレビ中継されるレース後のセレモニーには厳格な商業上のルールが存在する。決勝、予選、スプリント終了後のセレモニーでは、公式シャンパン以外の飲料ブランドをチームやドライバーが目立つ形で露出させることは避ける必要があり、水のボトルについてもブランドが見えない状態にすることが求められているという。

    そのため、アントネッリとフェルスタッペンの間に座り、コカ・コーラの缶を持っていたノリスに対して注意が入ったようだ。

    ノリス自身も状況を察し、アントネッリに向かって冗談交じりにこう話した。

    「僕、怒られるかもしれない」

    だが、カメラの外で説明を受けても、ノリスは納得しなかったようだ。VSCによって勝利を逃したばかりだったこともあり、レース直後に飲み物をめぐる商業上の事情まで気にするつもりはなかった。

    ノリスは笑顔を浮かべながらも、苛立ちを隠さずに言い返した。

    「僕は今レースを終えたばかりなんだから、好きなものを飲む権利がある。どうもありがとう」

    この一言とともにコカ・コーラを飲むノリスの姿は、瞬く間にSNSで拡散された。

    SNSではノリスを支持する声
    ファンの反応は、ノリスを支持するものが目立った。普段はスポンサーやチーム、F1の商業的な事情を意識した発言を求められるドライバーが、その枠から一時的に飛び出した場面として受け止められたためだ。

    Redditでは「これこそマドリンクのハイライトだ」とする声が上がったほか、コカ・コーラを映さないようにしようとしたこと自体が、結果的にブランドへの注目を大きくしてしまったという皮肉を指摘するファンもいた。

    「皮肉なのは、彼にやめさせようとしたことで、さらに多くの人が注目することになったことだ。コカ・コーラにとって素晴らしい宣伝になった」

    また、普段よりも率直な姿勢を見せたノリスを歓迎する声もあり、「このランドは好きだ。キミがマックスとランドからメディア対応を学んでいくのは面白くなりそうだ」との反応も寄せられた。

    さらに、フェルスタッペンとレッドブルを絡め、「次のレースではマックスがレッドブルを6本パックで持ってくるだろう」と冗談を飛ばすファンも現れた。

    一方で、ノリスがこうした反応を示した背景として、直前のレース展開を挙げる声もある。マドリンクでノリスは勝利を狙える位置にいながら、VSCのタイミングによって大きな恩恵を得るはずだったピットストップの機会を失った。その直後だけに、飲み物についてまで指示されたことへの苛立ちもあったのではないかとみられている。

    マクラーレンに説明を求める可能性
    今回の件を扱うのは、競技規則を管轄するFIAではなく、F1の商業権を管理するFOMとなる。

    問題になるとすれば、なぜノリスがクールダウンルームにコカ・コーラの缶を持ち込むことができたのか、そしてなぜブランド名が見えないようにカバーなどが施されていなかったのかという点だ。

    マクラーレンに何らかの金銭的なペナルティが科されるかどうかは現時点では明らかではないが、少なくともF1側から経緯について説明を求められる可能性がある。

    皮肉なのは、スポンサーへの配慮からコカ・コーラの露出を避けようとしたことによって、映像がSNSで拡散され、結果的に通常以上の宣伝効果を与えてしまったことだ。

    F1スペインGPで勝利を逃したノリスだが、レース後には一缶のコカ・コーラをめぐって思わぬ形で注目の中心となった。「好きなものを飲む権利がある」という率直な反応はファンから支持を集める一方、F1とマクラーレンにとってはスポンサー契約というデリケートな問題を残すことになった。

  • アレクサンダー・アルボン ウィリアムズF1のアップデート切望「一刻も早く必要」

    アレクサンダー・アルボン ウィリアムズF1のアップデート切望「一刻も早く必要」

    アレクサンダー・アルボンは、2026年F1スペインGPを15位で終え、ウィリアムズが次戦アゼルバイジャンGPで投入するアップデートについて「一刻も早く必要だ」と語った。

    初開催となったマドリンクで、ウィリアムズは週末を通して厳しい戦いを強いられた。アルボンは現状のマシンから引き出せるものは最大限引き出したと考えているものの、中団勢と本格的に争うには依然としてペースが不足していると認めた。

    「予選ラップを何周も続けているようだった」
    アルボンはF1スペインGP決勝を振り返り、15位という結果が現在のウィリアムズにとって現実的な最大値だったと説明した。

    「難しいレースだったし、僕たちにとって厳しい週末だった。でも、今日望めたのはおそらくこれが最大限だったと思う」

    「アストンマーティンの2台とハースの1台を上回ることが、現実的に僕たちが最大化できるところだった。だから、それが今日の成果だった。でも、中団でちゃんと戦うにはまだ離れすぎているし、かなり厳しかった」

    アルボンはレース後のインタビューでも、マシンのペース不足を強調した。

    「正直、難しいレースだった。予選ラップを何周も何周も続けているような感覚だったのに、それでも十分に速くなかった」

    マドリンクでは追い抜きが難しく、純粋なペース不足を抱えるウィリアムズにとって順位を上げる機会は限られていた。チーム代表のジェームス・ボウルズも「今週末はペースがなかった」と認め、アルボンについては「週末を通してよくやったし、今日のマシンで達成できたベストの結果だった」と評価している。

    バクーでアップデート投入「一刻も早く必要」
    ウィリアムズにとって次の焦点は、アゼルバイジャンGPで投入予定のアップデートとなる。

    「バクーでアップデートが入る。うまくいけば、中団勢に対して僕たちを前進させて、少なくともその戦いの中に入れるようになると思う」

    アルボンは、そのアップデートを待ち望んでいるかと聞かれると、期待の大きさを隠さなかった。

    「そうだね。一刻も早く必要だよ。アップデートが必要なんだ」

    さらに、バクー市街地サーキットの特性そのものにも期待を寄せている。

    「バクーは普段なら僕たちに合っているサーキットでもある。だから、どうなるか見てみよう」

    ただし、アルボンは今回のアップデートだけでウィリアムズの勢力図が大きく変わるとは考えていない。

    「現実的には、完全に僕たちを前へ押し上げるほど大きなものではないと思う。でも、残念ながら僕たちの優先順位は来年へと移っている」

    「今年は中団のチームが普段より多くのアップデートを投入していて、開発競争がものすごく速いペースで進んでいる。そこは僕たちが改善することに集中している部分だ」

    アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ・レーシング)

    ボウルズも「バクーで小さな一歩」
    ジェームス・ボウルズも、アゼルバイジャンGPで予定しているアップデートがウィリアムズに一定の改善をもたらすことを期待している。ただし、シーズン終盤まで厳しい状況が続くとの見通しも示した。

    「非常に難しい一日だった。我々には今週末、ペースがなかった。幸い、バクーでは小さなステップが入るが、それでも年末まで厳しい戦いになるだろう」

    ウィリアムズは2027年に向けた開発へ重点を移しつつある一方、2026年シーズン残りのレースで中団勢との差を少しでも縮めることを目指している。

    マドリンクで「予選ラップを何周も続けても速さが足りなかった」というアルボンにとって、バクーはアップデートの効果を確認する重要な週末となる。もともとウィリアムズと相性が良いとみるサーキットだけに、新パーツが中団争いへ戻るきっかけになるかが注目される。

  • ランス・ストロール F1スペインGPでブレーキトラブル「ペダルが床まで入った」

    ランス・ストロール F1スペインGPでブレーキトラブル「ペダルが床まで入った」

    ランス・ストロールは、2026年F1スペインGPの決勝をブレーキトラブルによってリタイア。アストンマーティンのマシンについて「もっとパワーとダウンフォースが必要だ」と競争力不足を指摘した。

    マドリンクで行われた決勝で、ストロールは序盤にデブリによってマシンにダメージを負った。その影響を抱えながら走行を続けたものの、次第にブレーキペダルの感触も悪化。最終的にランオフエリアでマシンを止め、レースを終えることになった。

    ダメージで「40~50ポイントのダウンフォースを失った」
    ストロールによれば、序盤に受けたダメージは決して小さなものではなかった。

    「レースの序盤にダメージを負った。デブリもあって、たしか40~50ポイントくらいのダウンフォースを失ったと思う」

    さらに走行を続けるなかでブレーキにも問題が発生。ペダルのストロークが徐々に長くなり、最終的には正常な制動が難しい状態になった。

    「レースを通してブレーキペダルがどんどん長くなっていった。そして最後には、ペダルが床まで入ってしまった」

    ストロールはランオフエリアでロックアップした後、マシンの向きを変えて走行を再開しようとしたものの、それもかなわなかった。

    「ランオフでマシンの向きを変えようとしたけど、そのための十分なパワーがなくて、残念ながらそこでレースは終わった」

    ストロールがマシンを止めたことでバーチャル・セーフティカー(VSC)が導入された。マーシャルがすぐに車両を移動できる場所だったことからVSCは短時間で解除され、そのタイミングは首位争いにも影響を及ぼした。

    ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    アストンマーティンには「もっとペースが必要」
    ただし、ストロールはリタイアの原因となったダメージやブレーキトラブルだけを問題視しているわけではない。F1スペインGPの週末全体を振り返り、アストンマーティンには根本的なパフォーマンス向上が必要だと強調した。

    「ダメージとか、そういうことは起こるものだ。僕たちがやらなければならないのは、もっとペースを見つけることだ」

    「そこが本当に大きなポイントだ。もっとパワーとダウンフォースが必要だ」

    初開催となったマドリンクで、アストンマーティンはフェルナンド・アロンソが17位、ストロールがリタイアと厳しい結果に終わった。

    ストロールにとって直接的なリタイア原因はブレーキトラブルだったが、レース後に強調したのはマシンそのものの競争力不足だった。パワーとダウンフォースの両面で改善が必要だとの認識を示し、アストンマーティンにとって課題の多いF1スペインGPとなった。

  • レーシングブルズF1はローソン帰還を待望? クロフト「角田裕毅より高く評価」

    レーシングブルズF1はローソン帰還を待望? クロフト「角田裕毅より高く評価」

    レーシングブルズは、アイザック・ハジャーの代役としてレッドブル・レーシングに昇格しているリアム・ローソンの復帰を望んでいるようだ。Sky Sports F1の実況を務めるデビッド・クロフトがF1スペインGPの中継で、チーム内では角田裕毅よりもローソンを高く評価しているとの見方を明かした。

    ハジャーが左手首の負傷によって欠場したことで、ローソンはザントフォールト、モンツァ、マドリードの3戦でレッドブルから参戦。

    その穴を埋める形でリザーブドライバーだった角田裕毅がレーシングブルズに復帰している。

    クロフト「レーシングブルズはローソンをファエンツァに戻したがっている」
    F1スペインGP決勝のSky Sports F1中継で、クロフトはローソンの今後について言及。ハジャーが次戦F1アゼルバイジャンGPで復帰すれば、ローソンもレーシングブルズに戻るとの見通しを示した。

    「これは当面のところ、リアム・ローソンにとってレッドブルでの3戦目にして最後のレースになると思う」

    「彼はレッドブルで素晴らしい仕事をしている。ただ、レーシングブルズとしては間違いなく、彼に一刻も早くファエンツァへ戻ってきてもらいたいと思っている」

    そしてクロフトは、その背景にあるレーシングブルズ側のドライバー評価にも踏み込んだ。

    「角田裕毅には最大限の敬意を払うが、彼らはリアムの方が優れたドライバーだと感じている」

    クロフトの発言は、ローソン不在となったレーシングブルズが、コンストラクターズ選手権5位を争ううえで早期復帰を望んでいるという文脈で語られたものだ。

    角田裕毅(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    ブランドルはレーシングブルズのマシン特性を指摘
    一方、解説を務めるマーティン・ブランドルは、ドライバーだけでなくレッドブルとレーシングブルズのマシン特性の違いにも目を向けた。

    「レーシングブルズの方が、より素直なマシンなのではないかと思うことがある」

    「レッドブルほど速いとは思わないが、ドライブするうえでは少し寛容なマシンに見える。見たり、聞いたり、観察したりしていて受ける印象にすぎないけどね」

    ローソンは2026年シーズンをレーシングブルズでスタートし、アービッド・リンドブラッドとともにチームのポイント獲得を担ってきた。その後、ハジャーの負傷によって一時的にレッドブルへ移り、マックス・フェルスタッペンのチームメイトを務めている。

    一方の角田は、2026年にレッドブルのリザーブドライバーとなった後、ローソンの昇格を受けてF1オランダGPからレーシングブルズのレースシートに復帰。F1イタリアGPでは10位に入り、復帰後初ポイントを獲得した。

    マドリードではスタート直後にカルロス・サインツJr.と接触。VCARB 03のフロアにダメージを負い、角田によれば1周あたり少なくとも0.5秒を失う状態となったことも響き、ポイント圏外でレースを終えた。

    クロフトの発言がレーシングブルズ内部から直接得た情報に基づくものかまでは明らかにされていない。それでも、ローソンの復帰をチームが強く望んでいるとの見方とともに、角田との評価の違いにまで言及したことは注目される。

    ハジャーが予定通りアゼルバイジャンGPで復帰すれば、レッドブルとレーシングブルズのラインアップも本来の形に戻る可能性がある。角田にとってマドリードまでの3戦は突然巡ってきたF1復帰の機会だったが、その間のパフォーマンスが2027年のシート争いでどのように評価されるのかも焦点となる。

  • ルイス・ハミルトン F1スペインGPでブレーキ故障「優勝を争えるマシンだった」

    ルイス・ハミルトン F1スペインGPでブレーキ故障「優勝を争えるマシンだった」

    ルイス・ハミルトンは、2026年F1スペインGP決勝で今季初のリタイアを喫した。フェラーリのマシンには優勝を争えるだけの速さがあったと感じていただけに、序盤に発生したブレーキトラブルによる戦線離脱を悔やんだ。

    4番グリッドからスタートしたハミルトンは、ソフトタイヤで好発進を決め、ターン1への進入ではマックス・フェルスタッペンをかわした。

    さらにランド・ノリスとアンドレア・キミ・アントネッリにも迫る勢いを見せたものの、その直後からブレーキに異変が発生。わずか7周でピットに戻り、レースを終えることになった。

    好スタートで一時はトップ争い
    マドリンクで行われた57周の決勝で、ハミルトンはスタート直後から積極的な走りを見せた。

    ターン1までの加速でレッドブル・レーシングのフェルスタッペンを前に出て、フロントロウからスタートしたノリスとアントネッリにも接近。最終的には無理に仕掛けることを避けたが、フェラーリの競争力の高さを示す立ち上がりとなった。

    その後、フェルスタッペンがターン1をショートカットしたことで3番手を返されたハミルトンだったが、間もなくブレーキに異常を感じ始めた。

    無線ではウォールに接触したことも報告していたため、その接触によってブレーキトラブルが発生した可能性も考えられた。しかし、ハミルトンは接触より前から問題が起きていたと説明した。

    「実際には、その前からすでに起きていた」

    「ターン5でブレーキを踏んだら、最初はマシンが減速し始めたんだけど、そのあとペダルの感触が一段変わって、突然、通常ほど減速しなくなった」

    「かなりスピードを残したまま進入することになって、バリアに軽く触れてしまった。そのあとペダルはいったん戻ったけど、数コーナー後にはまたペダルが奥まで入るようになった。何が原因だったのかは本当に分からない」

    ターン20でコースアウトしてリタイア
    ブレーキの状態が安定しないハミルトンは、その後も順位を落としていった。

    さらにターン20では止まり切れずにランオフエリアへ大きく飛び出した。コースには復帰したものの、正常にレースを続けられる状態ではなく、7周を終えたところでピットに入り、そのままリタイアとなった。

    ハミルトンにとっては2026年シーズン初のリタイア。前日の予選ではポールポジション争いに加わり、4番グリッドを獲得していただけに、決勝でも上位争いへの期待は高かった。

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)

    「優勝を争えるマシンだった」
    フェラーリのもう1台を駆るシャルル・ルクレールは、セーフティカーの可能性を見越してタイヤ交換を遅らせる戦略を採用し、決勝では最多周回にわたってトップを走行。最終的には4位でフィニッシュした。

    ハミルトンは、週末を通してフェラーリのマシンに十分な競争力があったと評価している。

    「今週末はかなりいいマシンだった。本当にいいマシンだったと思う。これからも改善を続けていくし、今後もっといい結果が出てくると思う」

    一方で、優勝争いが可能だったと感じていただけに、ポイントを持ち帰れなかったことへの落胆は大きかった。

    「チームは素晴らしい仕事をしてくれた。だから今日は、チームが最大限のポイントを獲得できなかったことが悲しい」

    「今日は優勝を争えるマシンがあったと思う。でも、残念ながらうまくいかなかった」

    スタート直後には表彰台どころか優勝争いに加われる勢いを見せていたハミルトン。F1スペインGPはわずか7周で終わったものの、フェラーリのマシンそのものについては手応えを得ており、今後のレースでの巻き返しに期待を寄せている。

  • アストンマーティンF1 バクーで追加軽量化へ ニューウェイ「最適化を続ける」

    アストンマーティンF1 バクーで追加軽量化へ ニューウェイ「最適化を続ける」

    アストンマーティンF1のチーム代表エイドリアン・ニューウェイは、2026年F1スペインGP決勝を「残念な午後」と総括した。ランス・ストロールのリタイアとフェルナンド・アロンソの接触によるダメージによって、アップデートされたマシンの「真のペースを示すことができなかった」と語った。

    一方で、ニューウェイはアロンソがレースを走り切ったことで、新しいパッケージを分析するための有用なデータを収集できたことを収穫に挙げた。

    次戦アゼルバイジャンGPでは、さらなる軽量化策を投入することも明らかにしている。

    ニューウェイ「真のペースを示すことができなかった」
    初開催となったマドリンクでのF1スペインGPは、アストンマーティンにとって厳しい週末となった。

    ストロールは序盤にマシンへダメージを負い、その後ブレーキにも問題が発生。ペダルが長くなったことでロックアップを喫し、ランオフエリアでマシンを止めた。このストロールの停止によってVSC(バーチャル・セーフティカー)が導入され、レース展開にも大きな影響を与えた。

    アロンソもカルロス・サインツJr.との接触でフロントウイングを損傷し、交換のために予定外のピットストップを強いられた。サインツJr.にはこの接触についてペナルティが科され、アロンソは17位でレースを終えた。

    ニューウェイは、2台ともダメージに見舞われたことで、本来のパフォーマンスを確認する機会を失ったと説明した。

    「マドリードでは残念な午後になった。ランスはダメージによって早い段階でリタイアし、フェルナンドもカルロス・サインツとの接触でダメージを負った。そのため、我々の真のペースを示すことができなかった」

    それでも、アロンソが最後まで走行を続けたことには意味があった。アストンマーティンはスペインGPでアップデートされたパッケージの理解を進めており、ニューウェイは今回得られたデータを今後の改善につなげる考えだ。

    「フェルナンドはスペインのファンの前で堅実なレースをしてくれた。それによって、この新しいマシンについて分析するための有用なデータを収集することができた」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    アゼルバイジャンGPでさらなる軽量化
    ニューウェイはさらに、次戦アゼルバイジャンGPに向けて追加の軽量化策を投入することを明らかにした。

    「これからはバクーに集中する。そこではさらなる軽量化策を持ち込み、引き続きパッケージの最適化を進めていく」

    2026年からホンダF1のパワーユニットを搭載するアストンマーティンは、シーズンを通じてマシンの改善を続けている。今回のマドリンクでは結果につなげることはできなかったものの、アップデートされたパッケージのデータ収集は進めることができた。

    次戦バクーでは軽量化によってマシンの完成度をさらに高められるかが焦点となる。ニューウェイにとって、スペインGPは結果以上に、現在のパッケージを理解し、次の改善につなげるための一戦となった。

  • 角田裕毅 F1スペインGPでのサインツとの接触ダメージで「少なくとも0.5秒失った」

    角田裕毅 F1スペインGPでのサインツとの接触ダメージで「少なくとも0.5秒失った」

    レーシングブルズのチーム代表アラン・パーメインは、2026年F1スペインGP決勝で14位に終わった角田裕毅について、1周目のカルロス・サインツJr.との接触によるマシンダメージで「少なくとも0.5秒」を失っていたと明かした。

    角田裕毅はスタート直後のターン1でサインツJr.のウィリアムズと接触。マシンに大きなダメージを負った状態でレースを続けることになり、オーバーテイクが難しいマドリンクで挽回することができなかった。

    パーメイン「少なくとも0.5秒を失っていた」
    アラン・パーメインは、角田裕毅のレースについて、結果を大きく左右したのは1周目の接触だったと説明した。

    「裕毅のレースは1周目にカルロス・サインツJr.と接触したことで損なわれた。マシンにダメージを負い、それによって少なくとも0.5秒を失っていた」

    「その結果、全体として厳しいレースになった」

    角田裕毅自身も、ターン1での接触によってレースがほぼ決まってしまったとの認識を示している。

    「今日はまったく簡単ではありませんでした。ターン1でサインツと接触してかなりのダメージを負ってしまい、僕のレースはそこでほぼ終わってしまいました。ペースへの影響もかなり大きかったです」

    「ダメージを考えれば、ペース自体はそれほど悪くなかったと思います。ただ、スタートでいくつかポジションを失いましたし、ここはオーバーテイクがとても難しいので、それを取り戻すチャンスはあまりありませんでした」

    それでも角田裕毅は、復帰後のレースを最後まで走り切ったことを前向きに捉えている。

    「自分にできることはすべてやりましたし、またマシンに戻ってレースできたことを本当に楽しめました。今週末もチャンスを与えてくれたチームに心から感謝しています」

    角田裕毅(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    一方、チームメイトのアービッド・リンドブラッドは9位でフィニッシュし、レーシングブルズに2ポイントを持ち帰った。パーメインはチーム全体のパフォーマンスについては手応えを示している。

    「今日はアービッドがポイントを獲得して、かなり良い一日になった。ペースがあることには自信を持てる」

    初開催となったマドリンクについても「マドリードは素晴らしいサーキットだ。今後何年にもわたって、さらに人気が高まっていくと思う」と評価した。

    角田裕毅にとっては結果だけを見れば14位という厳しいF1スペインGPとなったが、パーメインが明かした「少なくとも0.5秒」という損失は、本来のペースを評価するうえで重要な要素となる。接触によるダメージを抱えながら走り切っただけに、次戦アゼルバイジャンGPではクリーンな状態でどこまでパフォーマンスを発揮できるかが焦点となる。

  • カルロス・サインツJr. アロンソとの接触で責任否定「無線で訴えられてペナルティ」

    カルロス・サインツJr. アロンソとの接触で責任否定「無線で訴えられてペナルティ」

    カルロス・サインツJr.は、2026年F1スペインGP決勝でフェルナンド・アロンソと接触した一件について、自身に大きな責任があったとの見方を否定した。5秒のタイムペナルティを科されたサインツJr.は、アロンソが無線で訴えたことが裁定につながったとの考えを示した。

    マドリンクで初開催されたF1スペインGPで、ウィリアムズのサインツJr.とアストンマーティン・ホンダのアロンソがコース上で接触。

    アロンソのマシンはダメージを負い、スチュワードはサインツJr.に5秒のタイムペナルティを科した。

    接触はアロンソがサインツJr.にオーバーテイクを仕掛けた際に発生した。両者が接近した状態でターン5へ向かい、サインツJr.とアロンソのマシンが接触。アロンソは直後の無線で強い不満を示した。

    しかし、サインツJr.はレース後、接触について自身に非があったとは考えていないと説明した。

    「特に言うことはない。右に曲がるあのコーナーの性質によるものだと思う。彼が無線で訴えて、それで僕にペナルティが科された。こういうケースではいつもそうなる」

    サインツJr.はこの時点でマシンにダメージを抱えており、安定性にも苦しんでいたという。

    「安定性がほとんどなくて、マシンをコース上にとどめておくのがすごく難しかった」

    そのうえで、接触が起きたターン5は2台が並んで通過するにはスペースが限られており、同様のインシデントが起こりやすいコーナーだと指摘した。

    「あのコーナーでは、これからもこういう接触は起こると思う。1台分のスペースしかなくて、2台分はない。右に曲がりながらミラーを見て、そのあと左に曲がることはできないから、前を見なければならない。フェルナンドが僕の横にいたとは思っていない」

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ・レーシング)

    一方のアロンソはサインツJr.とは異なる見方を示している。接触後には無線で強く反応し、レース後にも高速域でのサインツJr.の動きを「不必要だった」と批判した。

    スチュワードは最終的にサインツJr.に5秒のタイムペナルティを科したが、サインツJr.はコーナーの特性に加え、ダメージによってマシンの安定性を失っていたことを説明。さらに、接触時にはアロンソが自分の横まで並んでいたとの認識もなかったとして、裁定への不満を隠さなかった。

    母国スペインのドライバー同士による接触となったが、アロンソがサインツJr.の動きを問題視したのに対し、サインツJr.はレーシングインシデントに近いものだったとの立場を示しており、両者の見解は最後まで食い違った。

  • フェルナンド・アロンソ F1スペインGPで接触のサインツに苦言「不必要だった」

    フェルナンド・アロンソ F1スペインGPで接触のサインツに苦言「不必要だった」

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1スペインGP決勝でカルロス・サインツJr.と接触した一件について「不必要だった」と苦言を呈した。高速走行中に壁側へ押しやられたと主張し、サインツJr.に科されたペナルティは妥当だったとの見解を示した。

    18番グリッドからスタートしたアロンソは、母国スペインのファンの前で順位浮上を目指したが、サインツJr.のウィリアムズとのバトルで接触。AMR26のフロントウイングを損傷し、交換のために予定外のピットストップを余儀なくされた。

    「340km/hで壁側に押しやられた」
    アロンソはレース後、サインツJr.のドライビングについて不満を隠さなかった。

    「340km/hで壁側に押しやられた。不必要だった」

    「左側には十分なスペースがあった。でも、これが初めてというわけではない。今日は彼にペナルティが科されたけど、これまでには科されなかったこともある」

    スチュワードはこの接触についてサインツJr.にペナルティを科した。アロンソもその裁定を支持した。

    「残念ながらカルロスにぶつけられて、フロントウイングを交換するためにピットに入らなければならなかった。ペナルティが出た。それがFIAの下した判断で、僕は正しかったと思う」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    「彼にとって難しい週末だった」
    アロンソは今回の接触だけでなく、サインツJr.がF1スペインGPを通してトラブルの多い週末を過ごしていたことにも言及した。

    「彼にとって難しい週末だった。昨日は予選でペナルティがあったし、今日はスタートで1台と接触した。そういうことは起こり得る。少し歯車がかみ合わない週末というものはある」

    一方、接触によるフロントウイングの損傷が自身の最終結果を決定づけたわけではないとも認めている。

    「その後は僕たちにとって難しいレースになった。でも、僕たちにあったペースを考えれば、最終結果はそれほど変わらなかったと思う」

    アロンソは最終的に17位でフィニッシュ。ポイント獲得には届かなかったものの、母国ファンからの大きな声援については「今日はファンのサポートを見ることができて素晴らしかった。雰囲気を本当に楽しんだ」と感謝を口にした。

    母国F1スペインGPで厳しい結果に終わったアロンソ。レース結果そのものについてはマシンのペースを冷静に受け止めた一方、サインツJr.との接触については「不必要だった」と明確に批判し、高速域で十分なスペースを残さなかったドライビングに不満を示した。