ジェンソン・バトンが、パワーユニットのトラブルによってF1バーレーンGPの決勝レースを欠場することになった。
ジェンソン・バトンのマシンは、金曜フリー走行、予選でパワーユニットにトラブルを抱えていたが、決勝前にパワーユニットのバッテリーとコントロール・エレクトロニクスを中心としたパーツを交換していた。
しかし、レース前にマクラーレン・ホンダは、ジェンソン・バトンのレース欠場を決断。フェルナンド・アロンソ一台での参戦となった。

ピレリが、F1バーレーンGPの予選を振り返った。
メルセデスのルイス・ハミルトンが、P Zeroイエロー・ソフトタイヤで、バーレーンでは自身初のポールポジションを獲得し、今シーズン開幕からのポール独占を継続している。今週末用として、P Zeroイエロー・ソフトとP Zeroホワイト・ミディアムが選択されている。
バーレーンGP予選は、午後6時の気温26℃、路面温度31℃の中で開始され、セッションの進行とともに温度は下降していった。明日の同時刻にスタートする決勝も本日と同様。搭載した燃料の消費と温度の下降によって、決勝中の熱によるデグラデーションは減少するので、長いスティントや、より多くの戦略が可能になる。
ミディアムとソフト間の性能差がラップあたり2秒だったことから、全ドライバーがQ1通過のためにソフトタイヤを使用した。Q2でもソフトタイヤのみが使用され、ハミルトンが1回のみのランで、Q2の最速タイムを記録した。
Q3では、新品ソフトで2回のランを行ったレッドブルのダニエル・リカルド、新品ソフトで1回のみのランを行ったフォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグを除く全ドライバーが中古ソフトでセッションを開始した。ハミルトンは2回のランを行い、新品ソフトによる2回目のランでポールタイムを記録した。路面コンディションが最適とは言えない中にあって、ハミルトンのタイムは、昨年のポールタイムよりも0.614秒速いものだった。
フリー走行1回目と3回目は、午後の高い気温の下で行われたため、各チームの予選に向けての情報量は十分とは言えなかった。予選中の突風が周辺の砂漠からトラック上に砂を運び、予選の状況をさらに複雑なものにした。
FP3では、ルイス・ハミルトンがフェラーリのセバスチャン・ベッテルをわずか0.07秒差で抑え、ソフトタイヤで最速タイムを記録した。セバスチャン・ベッテルは、予選で2番グリッドを獲得した。
ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
「予選中のミディアムとソフト間の性能差から見て、ソフトタイヤが明日の決勝のメインタイヤとなるでしょう。メルセデスとフェラーリが、多くの可能性を開く決勝中の長いスティントで、ソフトタイヤをどのように使いこなすのか興味深いところです」

マクラーレン・ホンダは、F1バーレーンGPの予選で、フェルナンド・アロンソが14番手、ジェンソン・バトンはマシントラブルによりタイムを記録できず、20番手からレースをスタートすることになった。
フェルナンド・アロンソ (14番手)
「今週末は嬉しいサプライズだし、今日もマシンにさらに良い感触を得ることができた。パフォーマンス面で前進しており、すべてのことが正しい方向に向かっているようだ」
「もちろん、僕たちの予選がQ2で終わってしまったことは決して満足できる結果ではない。ただ、これは僕たちにとっては前進であり、これまでQ2進出を目指して懸命に努力してきたチーム全員が喜ぶべき結果だ。明日の目標は両マシンがレースを完走することだ。今週末はジェンソンのマシンで信頼性に関する問題が発生しているので、その部分を引き続き改善する必要がある。明日の決勝でポイントを獲得するには、多少、運が必要になるだろう」
ジェンソン・バトン (20番手)
「3回目のフリー走行では、かなり良い調子だった。特に、昨日はほとんど走れなかったので、そのように感じた。ただ、その後の予選では何が起こったのか自分でもよくわからない。金曜日の午前中のセッションでマシンがすべてシャットダウンしてしまった時と似たような感じだった。大きな音がしたので、マシンを止めて、車から降りた。今週末は色んな問題が発生しているけど、大事なのは僕たちが進歩しつつあるということだ。フェルナンドがQ2に進出したことは、チームにとって一歩前進したことを意味する。ただ、僕も同じようにQ2に進出できなかったことが残念だ。シーズン開幕から難しい状況になることはわかっていたし、実際にこれまでそうだった。ただ、そうは言っても、自分達が思っていたよりもポジティブな点が多くあることは確かだ。明日の決勝については、僕たちのレースでのペースはそれほど悪くない。なので、明日までに信頼性の問題を解決し、ちゃんとレースができるようにしたいと思う」
エリック・ブーリエ (マクラーレン・ホンダ レーシングディレクター)
「今日はまた残念なことに、ジェンソンが信頼性の問題で必要以上に悩まされてしまった。その結果、ジェンソンは明日のレースを最後尾からスタートすることになる。これは非常に残念なことだ。ただ、そんな状況であっても、明日はスタートから懸命にプッシュしてくれるだろう。そして、信頼性に関するトラブルが発生しない限り、彼は前方のマシンを追い越すために、冷静に、かつ自信を持って臨んでくれるはずだ。フェルナンドが14番グリッドを獲得したというのはそれほど大した結果ではないが、我々が今シーズン初めてQ2に進出したという事実はマクラーレン・ホンダが着実に前進していることの証だ。F1は反復のビジネスだと言われるように、ちゃんとしたプロセスを経て懸命に努力をして初めて結果がついてくるものだ。結果を出すための“魔法”はあい。今、我々がこの目で見ている進化は、明確な目標を持った、才能ある多くのメンバーがこれまで精力的に仕事に取り組んでくれたおかげだ。そんなメンバー全員に感謝している。明日の決勝がどうなるのか楽しみだ」

フェラーリは、F1バーレーンGPの予選で、セバスチャン・ベッテルが2番手、キミ・ライコネンが4番手だった。
セバスチャン・ベッテル (2番手)
「メルセデスを分断できたし、結果的には大成功だ。僕たちはまた彼らに近づけたみたいだけど、今週末はみんながそういう感じだ。なので、明日は僕たちがもう一歩近づきたい」
「予選の序盤はまだ完全にハッピーではなかったけど、どんどん良くなっていった。とても重要な最後のラップをしっかりまとめることができた。レースに勝てるかどうかはわからない。まだシーズンの4戦目だということを忘れないでおこう。今の自分たちの位置、競争力にはとても満足している。一歩ずつ進んでいこう。明日はベストなレースをするつもりだ。メルセデスにプレッシャーをかけられるようならそうする。でも、まだ自分たちのことを考えることが重要だ。彼らの1人か2人と戦うチャンスがあれば、間違いなく攻めていく」
キミ・ライコネン (4番手)
「ポジティブな一日だった、4番手で終わったのはちょっと残念だ。僕たちの狙いはトップに立つことだからね。最後のラップは結構良かった。あるコーナーで小さいミスをして、ちょっと膨らんでしまったけど、問題ない程度だった。タイムはかなり失ったけどね。周りとは接戦だった。トラックには思ったよりもグリップがあったし、もう少しプッシュできたかもしれない。でも、確信はなかった。クルマが良かったわりにグリッドは理想的ではないけど、レースのスターティングポイントとしてはいい。明日のスタートはうまく決めて1周目から前進したい。ロズベルグの前に出られればかなり有利になる。どうなるか見てみよう。最大限を尽くす」

ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める新井康久が、F1バーレーンGPの予選を振り返った。
新井康久 (ホンダ F1プロジェクト総責任者)
「中国グランプリが終わってからまだそれほど時間が経っていませんが、バーレーンのサーキットでできる限り効率良くERS(エネルギー回生システム)を作動させることができた結果が、本日のフェルナンドのQ2進出に現れたと思っています」
「ただ、両マシンをQ2に進出させられなかったことは残念です。ジェンソンのマシンに発生した問題については、今も調査中ですが、急いで精査して明日の決勝を迎えたいと思います」

メルセデスは、F1バーレーンGPの予選で、ルイス・ハミルトンが1開幕から4戦連続となるポールポジションを獲得。ニコ・ロズベルグは3番手だった。
ルイス・ハミルトン (1番手)
「ポールポジションにとても満足している。週末に向けての目標は、このトラックをマスターして、ここで望んでいたクルマに仕上げることだった。僕たちはあらゆるレベルを改善するたえに頑張ってきたし、週末毎にいい感じに穏やかにアプローチしようとしてきた」
「クルマは週末ずっと望み通りの感覚だし、それを成し遂げてくれたチームに感謝したい。このようなメルセデスのビーストに乗れることにとても感謝している。ラップの感触は素晴らしかったし、コーナーではまさに必要な場所にクルマを置くことができた。ポールを獲れたことは本当に嬉しいけど、フェラーリは今週末とても速いし、レースで彼らを倒すのは本当に難しい。僕たちは良いポジションにいるけど、明日、適切にタイヤを機能させるために懸命に働く必要がある。エキサイティングなレースを楽しみにしている」
ニコ・ロズベルグ (3番手)
「今日はレースのことを考えすぎた。パーフェクトな予選を戦うためのリズムを掴めなかったのでそれは間違いだった。なので、今日の結果には満足できない。セバスチャンの後ろでスタトすることも良くはない。彼をあなどっていたし、これからこの状況を最大限い生かす必要がある。レースでは本気でプッシュするつもりだ。良いスタートをする必要があるし、そこでセブを捕えることを願っているし、そのあとは他よりもタイヤをうまく管理する必要がある」

ウィリアムズは、F1バーレーンGPの予選で、バルテリ・ボッタスが5番手、フェリペ・マッサが6番手だった。
バルテリ・ボッタス (5番手)
「5番手は僕たちのペースを表していないし、満足していない。レースは長いし、今日よりもタフになるだろう。ターン1が問題を引き起こすことを考えれば、スタートが特に重要になる」
「チームとして僕たちは良い仕事をしているし、タイヤを最大限に生かしてきた。やっとクリーンな予選セッションができてさわやかな気分だ」
フェリペ・マッサ (6番手)
「Q2では素晴らしいラップを刻めたし、そのあとのQ3でいくつかミスをしてそれを繰り返せなかったことにはがっかした。今日達成できるベストなポジションは5番手だったし、バルテリはクルマのいるべき位置にいる。ここはオーバーテイクが可能なので、良いレースができると思う。タイヤマネジメントとスタートが重要だ。満足はしていないけど、駄目なポジションではないし、明日は長いレースが待っている」

フォース・インディアは、F1バーレーンGPの予選で、ニコ・ヒュルケンベルグが8番手、セルジオ・ペレスが11番手だった。
ニコ・ヒュルケンベルグ (8番手)
「8番手には満足している。今日はクルマから最大限を引き出せたと思う。一晩かけてセットアップをいくつか微調整して、それが助けになった。特にこのようなちょっと涼しい気温においてね」
「かなり風が強かったけど、それほど酷く影響は受けなかったし、全てのラップがかなり良かった。明日はポイントがゴールだ。でも、僕たちの後ろには速いクルマがたくさんいるし、彼らはプレッシャーをかけてくると思うので、簡単ではないだろう。僕たちが持っているクルマの最大限を引き出す必要があるし、良い結果を出せることを願っている。バーレーンは、DRSゾーンでいつも良いレースが生み出されるし、レースではタイヤデグラデーションが重要なファクターになるだろう。どんなことが起こっても戦う準備はできている」
セルジオ・ペレス (11番手)
「ほんの100分の数秒でQ3を逃したことにはフラストレーションを感じたけど、今日の大きな前進には満足していいと思う。トップ10に2台が入れば素晴らしい結果だっただろうけど、11番グリッドには満足できるし、チーム全員の大きな努力の結果だ。今日は予想していたよりも僕たちのクルマとトラック特性の両方がうまくはまった。この結果は、クルマのセットアップの最適な方法を学んでいるとも言える。6列目はスタートには良い位置だし、明日はポイントを獲得できると楽観的に捉えている」

レッドブルは、F1バーレーンGPの予選で、ダニエル・リカルドが7番手、ダニール・クビアトが17番手だった。
ダニエル・リカルド (7番手)
「今日はかなりいい感じだったし、7番手は立派なポジションだと思う。明日は問題なさそうだ。セクター1には本当に満足できたし、強くと感じていた。セクター2でちょっと失ってしまったけど、全体的に予選の内容には満足している」
「スタートが重要になるし、僕たちは良いスタートができると信じている。ウィリアムズについていって、DRS圏内に留まることが重要だ」
ダニール・クビアト (17番手)
「何が起きたかわからないし、変なセッションだった。チームは僕がなぜここまで順位が低いのか調査していくし、僕たちは理解できると思う。全てが瞬時に変わることがある。モチベーションを保って、ベストを尽くす」

ロータスは、F1バーレーンGPの予選で、ロマン・グロージャンが10番手、パストール・マルドナドが16番手だった。
ロマン・グロージャン (10番手)
「チーム、そして、今日彼らがFP3と予選の間に成し遂げたことを本当に誇りに思う。今週末ここまでの走行から、早めに出て行くことに興奮していたし、4回連続でQ3を達成できてとても気分がいい」
「実はちょっと落胆している。もっと高い位置を成し遂げられたはずだけど、ちょっとグリップが足りなかった。明日はリアタイヤが重要だ。フロントタイヤが重要だった中国とは対照的だ。慎重にバランスの良いクルマを準備していくし、何をもたらせるか見てみよう」
パストール・マルドナド (16番手)
「残念ながら、問題が発生してしまい、クルマから最大限のペースを引き出すことができなかった。それでパワーが不足しているように感じた。レースでポジションを取り戻すことに集中できるように問題は解決していけるはずだし、世界の終わりではない。僕たちには異なる戦略を採っていくためのタイヤが十分にあるし、僕たちは週末を通してロングランとショートランの両方で良いポテンシャルを示していた。ペースはあるし、間違いなくポイントは可能だと思う。いつものようにベストを尽くす」