タグ: 2018年のF1世界選手権

  • トロロッソ 「ホンダとの提携は来年のマシン設計で大きなアドバンテージ」

    トロロッソ 「ホンダとの提携は来年のマシン設計で大きなアドバンテージ」

    トロロッソのチーム代表フランツ・トストは、ホンダF1との新たなワークスパートナーシップによってトロロッソとしてはこれまでで最高の状況にあり、その効果は特に2019年F1マシンの開発で大きなアドバンテージになると語る。

    昨年9月、トロロッソは2018年からルノーに代えてホンダのF1パワーユニットを搭載することを発表。シーズン終了からすぐに本格的な共同作業を進めて、2018年マシン『STR13』をスケジュール通りに完成させた。

    しかし、トロロッソのシャシー、ホンダのF1パワーユニットともに昨年モデルの進化版。本当の意味でのトロロッソ・ホンダのマシンは2019年型からとなる。

    「トロロッソはこれまでで最高の状況にあると言わなければならない」とフランツ・トストはコメント。

    「技術面では、昨年12月に何度か技術的なミーティングを開催して様々な話題を議論し、両社ですぐにそれに取り組んだ。シーズン中にも車体とパワーユニットを開発していきたいので、今もかなり密接に協力している」

    「今では車両、パワーユニットの搭載方法、冷却システムの設計方法、エキゾーストシステム、電気系ボックスの配置場所など、完全な設計プロセスにはるかに関わっている」

    「特に来年は完全なマシン設計という点で大きなアドバンテージになると思っている」

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治も「トロロッソは新しいアイデアにオープンですし、我々の意見を注意深く聞いてくれます」とコメント。

    「我々は一緒に目標を達成するために懸命に作業しています」

    ホンダF1は、過去3年間でマクラーレンと成功を収めることができなかったが、トロロッソとは良好な関係を築いている。マクラーレンとホンダF1の失敗の要因としては、ヨーロッパと日本の文化の違いが挙げられている。

    フランツ・トストは「マクラーレンで何が起こっていたのかはわからないし、それにはコメントしたくない。それは過去の関係であり、私は関与していないからだ。したがって、私には結論を出すことはできない」とコメント。

    「実際、トロロッソはホンダと素晴らしい関係を築いている。非常に密接に協力し、過去に起こった可能性のある全ての問題を解決するために冬の期間にかなり懸命に作業をしてきた。過去2レースで彼らはそれを証明したし、私は将来について本当に楽観的だ」

    「トロロッソは、本質的にイタリアのメンタリティを持った非常にフレンドリーなチームだ。我々の良い関係は初期の頃からまったく摩擦はなかったと言わなければならない」とコメント。

    「それに加えて、我々はホンダの人々と働くエンジニアや従業員のために彼らの文化や考え方を理解するためのワークショップを開催した。ヨーロッパと日本の文化は非常に異なるからね。彼らは問題なく一緒に働いていくための本当に良い方法を見つけたと言わなければならない。これが継続していくと確信している」

  • トロロッソ 「ハートレーのWECでの経験は“斬新な洞察力”をもたらす」

    トロロッソ 「ハートレーのWECでの経験は“斬新な洞察力”をもたらす」

    トロロッソのテクニカルディレクターを務めるジェームス・キーは、ブレンドン・ハートレーのポルシェとFIA 世界耐久選手権(WEC)を戦った経験が、チームに“斬新な洞察力”をもたらしていると語る。

    今年、トロロッソ・ホンダでF1フル参戦を果たしているブレンドン・ハートレーは、2014年から2017年までポルシェでWECに参戦し、2度のタイトルを獲得。LMP1カーから最大限のパフォーマンスを引き出すための重要な経験を積んだ。

    F1の現在のV6ターボ“ハイブリッド”のエンジンパッケージとポルシェで使用されているものとは構成する技術は異なるが、ブレンドン・ハートレーは、電気エネルギーの使用方法や燃料やタイヤのマネジメントについて新しいアイデアをトロロッソ・ホンダにもたらしているとジェームス・キーは語る。

    「ブレンドンが入って素晴らしことは、彼が状況について異なる捉え方とする部分だ」とジェームス・キーは Autosport にコメント。

    「燃料をセーブし、タイヤをセーブし、エネルギーの活用する方法は、そこに完全に新しいインプットとなっている。我々がやっていることにいくつか貴重な洞察をもたらしているのは間違いない。それはシンルグシータードライバーとのより標準的なアプローチではやっていなかったであることだ」

    「テクノロジーは技術移転がないほど十分に異なっている。検討し、それを調査する方法としてのよりプロセス的なことだ」

    「それはホンダにとっても良いことだと思うが、斬新な洞察を得られることをチーム全体にとって良いことだ」

    ブレンドン・ハートレーは、耐久レースの経験から燃費を最大限に引き出すという点で特定のアドバンテージをもたらせると考えている。

    自分がトロロッソとホンダに何をもたらせるかと質問されたブレンドン・ハートレーは「僕たちは(WECで)燃料をかなり制限されていたので、非常に効率的でなければならないことにかなり慣れている。そこはアドバンテージになると思っている」とブレンドン・ハートレーはコメント。

    「燃料が非常に制限されているレースでは、それは十分な強みだと感じている。もちろん、そのようなプロジェクトに取り組むことはあらゆる価値がある。全ての経験が良い経験だ」

    だが、ブレンドン・ハートレーは、F1はLMP1よりもハイブリッドシステムの複雑さが軽減されているため、ドライバーがインプットできる部分は少ないと考えている。

    ブレンドン・ハートレーは、ポルシェのLMP1カーが4輪駆動でロントホイールを通して電気パワーを配備していたことをその主な理由として挙げた。

    「F1ではインプットは少ない。マシンは4輪駆動ではないからね」とブレンドン・ハートレーはコメント。

    「4WDでは電気エンジンはフロントアスクルだけをコントロールし、内燃エンジンはリアだけをコントロールする。多くのドライバーはその2つをシームレスに機能させられるようにインプットを与えていた」

    「レースや舞台裏で管理しなければならないことはいくつかある。でも、全体的に言えば、ドライバーにとってはそれほど多いわけではない。全チームが最初から全てをかなり正しく行えるように舞台裏で十分なシミュレーションを行っている。

  • ウィリアムズ 「ドライバーを不振の言い訳にするつもりはない」

    ウィリアムズ 「ドライバーを不振の言い訳にするつもりはない」

    ウィリアムズのチーフテクニカルオフィサーを務めるパディ・ロウは、2018年F1マシン『FW41』が競争力を発揮できていない理由を経験の浅いランス・ストロールとセルゲイ・シロトキンのせいにすることはないと語る。

    今年、ウィリアムズは開幕3戦で低迷。全チームで唯一ポイントを獲得できておらず、コンストラクターズ選手権で最下位10位に位置している。

    ウィリアムズは、昨年のバクーでF1最年少表彰台を獲得したランス・ストロールとルーキーのセルゲイ・シロトキンを起用。開幕戦ではストロールがQ2に進出しいたが、それ以来Q1を突破できておらず、今年ここまでのレースでのベストリザルトは14位となっている。

    このペイドライバーの起用にシーズン前から元F1ワールドチャンピオンのジャック・ヴィルヌーヴは「金に魂を売った」と批判。昨シーズン限りでウィリアムズを離れてF1を引退したフェリペ・マッサも「お金を優先したことで大きな代償を払った」と語っている。

    だが、パディ・ロウは、FW41のパフォーマンス不足の言い訳としてランス・ストロールとセルゲイ・シロトキンの経験不足を理由に挙げるつもりはないと主張する。

    「クルマを開発しようとする際に人間よりも標準的なテストをするのが最も簡単なのは明らかだ。ラボで実験しようとするものだ」とパディ・ロウは説明。

    「最終的には実際のドライバーが運転するクルマですべてを行うことになるし、クルマの解釈にはドライバーのクオリティ、ドライバーの影響を考量しなければならない。そして全てのドライバーは異なる」

    「我々は比較的経験の少ない2人のドライバーを起用している。だが、我々は彼らがやっていることにとても満足している。我々に何らかの問題を引き起こしてるわけではない。適切なパフォーマンスを発揮していない、もしくは我々が意図していたクルマを製造できていない事実から注意を逸らすことは許されない」

    パディ・ロウは、現在の苦境にウィリアムズが“意気消沈しているわけではない”と述べ、チームは厳しいシーズンのスタートを好転させるために迅速な進歩を遂げられると確信していると語る。

    「意気消沈はしていない。それは状況を把握する方法にはならないからね。気持ちを切り替え、分析し、自分たちがどの位置にいるかを理解することが重要だ。そのあとで自分たちがやらなければならないことを理解し、その周りの組織に焦点を当てていく」

    「まさにそれが我々が実施していることだ。競争という点で我々が望んでいた位置にはいない。だが、それは我々自身によるものだ。我々が行ってきたことが十分ではないことは明らかだ。だが、我々が堅実な進歩と急速な進歩を遂げられるという楽観主義がすでに存在している。我々はすでにその道を歩み始めている」

  • フェルナンド・アロンソ、今シーズン限りでマクラーレンを離脱?

    フェルナンド・アロンソ、今シーズン限りでマクラーレンを離脱?

    フェルナンド・アロンソは、2018年のマクラーレンのパフォーマンスに失望しており、今シーズン限りでマクラーレンを離れる可能性が高いと報じられている。

    マクラーレンは、今年からルノーのF1エンジンに変更したが、フェルナンド・アロンソはマクラーレンのパフォーマンスに失望しており、またF1に疲れているとアロンソの母国スペインの Diario Gol は報道。

    同紙によると、フェルナンド・アロンソは、2018年シーズン限りでマクラーレンを離脱し、空席には育成ドライバーにはランド・ノリスが座ることになるという。

    最近、マクラーレンのCEOであるザク・ブラウンはチームはまだ2019年のドライバー契約を結んでいないと述べており、マクラーレンはフェルナンド・アロンソとストフェル・バンドーンの来シーズンについてオプション契約を有していると考えられている。

    また、マクラーレンの育成ドライバーであるニック・デ・フリースは「2018年にF2チャンピオンになれば、F1シートを獲得できる。僕の契約にはそう文書化されているとザクが伝えてくれた」と述べていたが、後に口を閉ざしている。

    同紙によると、マクラーレンはフェルナンド・アロンソの年間4000万ユーロという給与が深刻な負担となっており、もう1シーズンそれを続けることを望んでいないという。2018年に契約を更新したのも「会社としてアロンソを継続したいという願望よりも、ドライバーに借りがあると感じていた」ためだと主張している。

    フェルナンド・アロンソがマクラーレンを離れた場合、チャンピオンを狙えるフェラーリやメルセデスに移籍する可能性は低い。メルセデスではルイス・ハミルトン、フェラーリではセバスチャン・ベッテルとチームを組むことになるが、チーム内の混乱の火種となるのは間違いないだろう。

    マクラーレンは、現メルセデスのバルテリ・ボッタスをアロンソに代えて起用したいと考えており、ダニエル・リカルドがボッタスの後任に座り、レッドブルにはルノーにローン移籍しているカルロス・サインツが出戻り、アロンソに関してはワールドチャンピン獲得のためにチーム再建のめどがたったルノーに復帰するというのが同紙の見解だ。

    しかし、実際にはF1を引退し、世界3大レースでの“3冠”を目指して、FIA 世界耐久選手権(WEC)やインディ500に焦点を置く可能性もあり。

    フェルナンド・アロンソは、今年トヨタからWECにフル参戦。6月のル・マン24時間レースを制することができるかどうかも今後の決断の大きな要因となりそうだ。

  • トロロッソ・ホンダ 「結果に驚いていないがパフォーマンスは予想以上」

    トロロッソ・ホンダ 「結果に驚いていないがパフォーマンスは予想以上」

    トロロッソのテクニカルディレクターを務めるジェームス・キーが、2018年のF1世界選手権の開幕3戦のトロロッソ・ホンダの戦いを振り返った。

    昨年9月にトロロッソがホンダのF1パワーユニットを使用する契約を発表した際、多くの人々が2018年に好成績を実現することはできないだろうと考えた。ホンダF1はマクラーレンの3年間の悲惨なシーズンの原因と見なされていた。

    トロロッソは、その背後にレッドブルの力があるにせよ、マクラーレンに匹敵する予算は持っていない。そして、トロロッソ・ホンダは2018年にピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーというグリッドのなかでも経験の浅いドライバーを起用した。

    その予想はオーストラリアで露わになった。ブレンドン・ハートレーは周回遅れの最下位、ピエール・ガスリーはMGU-Hの故障で完走すらできなかった。だが、第2戦バーレーンではピエール・ガスリーがフェラーリとメルセデス勢の後ろで4位入賞を果たすという大殊勲の結果を残した。

    トロロッソのテクニカルディレクターを務めるジェームス・キーは、開幕戦での苦戦がバーレーンでの前進への称賛を大きくしたと語る。

    「オーストラリア以降に我々がシャシー/メカニカルセットアップの両方で果たした前進と新しい空力パッケージがお互いを補い、かなりうまく機能した。我々はバーレーンはオーストラリアよりも我々に適したサーキットだと感じていた」

    「オーストラリアでの我々はかなり不甲斐ないパフォーマンスだったので飛躍は巨大に見えるが、それは実際は悪いレースに次いで良いレースをしたからだ。だが、期待していた以上に作業の組み合わせからパフォーマンスを発揮できたかもしれない。バーレーンに着いて、走行し始めると、クルマのバランスがかなり改善していることに気付いた」

    「結果には驚いていない。その時点までに我々は自分たちのパフォーマンスレベルをそれなりに理解していると感じていたからだ。我々はフリーエアに彼を出すという戦略に頼っていたし、それがうまくいった」

    もうひとつの要因は、今年のミッドフィールドの実力が非常に拮抗している部分もある。比較的小さなゲインでさえ、グリッドで多くのポジションアップを果たすことができた。

    「中団のグリッドポジションは非常にタイトだ。ラップタイムを見れば、実際にはコンマ2秒がミッドフィールドバトルの先頭と最下位の差となる。なので、パワーバランスはサーキット、ドライバーが特定のサーキットを得意としているが、タイヤなどによってシフトすると思っている。それら全ての側面が週末のパフォーマンスの影響する」

    「我々のドライバーがトラックに不慣れな場合、彼らは学ばなければならないし、金曜日は学習の日となるだろう。なので、必ずしも最後までフルのパフォーマンスを見せられるわけではない」

    チーム代表のフランツ・トストがレッドブルの“幼稚園”と表現するトロロッソは、経験不足のドライバーを起用することにおいて豊富な経験を持っている。ピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーは、昨シーズン末にデビューを果たし、2018年の開幕時には二人合わせて9戦の経験しかなかった。

    しかし、彼らは他のカテゴリーでその実力を証明している。ピエール・ガスリーはGP2(現F2)でチャンピオンを獲得し、ブレンドン・ハートレーは、ル・マン24時間レースを制し、WECでチャンピオンを獲得している。

    ジェームス・キーは、現在のマシン開発はデータドリブンのため経験の浅いドライバーがチームにとってそれほどハンデにはならないと考えている。

    「特定の範囲で経験不足を回避するためにドライバーと協力する方法はあると思う。エンジニアリング的にはより多くのプレッシャーがかかるが、それでもやり遂げることはできる。クルマには多くのデータがあり、クルマの開発をドライバーに頼らなかったり、自分たちだけでできるようなこともある」

    「特にレース週末など、ドライバーが本当に役割を果たす場所では状況に特定の傾向がある。ドライバーが期待したよりも0.5秒遅くても、彼は『心配はいらない。予選までに必要なフィードバックは得られる』とね。例えば、カルロス(サインツ)は昨年我々の元を去った際にそのレベルにいた」

    また、トロロッソはエンジンンの変更にも精通している。2014年にV6ターボパワーユニットが導入されて以来、2年間同じエンジンを使用したのは1度しかない。

    マクラーレンがホンダからルノーに変更して苦戦していることで示されるように、非常に複雑なパワーユニットのサプライヤーを変えることは大きなタスクだ。だが、トロロッソはその変更に非常に慣れている。

    「3年間で3つ目のエンジンだし、他のどのチームもそのようなことは経験していない」とジェームス・キーは語る。

    「全てインストールが異なるので、我々は非常に苦労してきた。結果として、我々はそれに対処するための作業方法を学んだ。逆にマクラーレンは同じようなチャレンジに直面したと思う」

    「我々はそのための方法論を持っている。プランニング過程を経て、出来る限り多くのことを遅らせ、全てを再計画する。我々は物事の順序も変更したし、以前では早期にリリースしなかったものを後半にリリースし、それを補っている」

    カスタマーからワークス待遇となったこともダイナモテストなどトロロッソに以前はやっていなかった追加の機会をもたらしたが、ジェームス・キーは“以前にやっていなかったことは追加のリソースと労力を要する”とし、フェラーリからルノーへ切り替えたときよりも大きな変更wを加えなければならなかったと語る。

    「初めてのワークス契約としては、現時点ではそれなりにうまくいっており、我々はそれを楽しんでいるが、それをするためのセトアップはできていない。組織変更やスタッフの追加の時間などが必要だった。その点では簡単ではなかった」

    「しかし、エンジンがぎりぎりで変更になったり、ドライバーが変更になる可能性もあるなかでは柔軟でなければならないし、人を動かすための十分な柔軟なリソースを持っていなければならなかった。それによって内部的に柔軟性が発展していた」

    レッドブルは、2019年にホンダのF1パワーユニットを使用する可能性があるという見地から、トロロッソ・ホンダのパフォーマンスを見守っていることを秘密にはしていない。ホンダのF1パワーユニットがルノーに匹敵するものになれば、レッドブルは自動車メーカーと密接に作業し、ワークスパートナーとしてのより密接な作業関係から利益を得られることになる。

    レッドブルとトロロッソが再び同じエンジンパートナーを迎える場合、トロロッソは、ハースがフェラーリとのパートナーシップで提供を受けている“リスト化されていないパーツ”を得られる可能性が広がる。

    しかし、ジェームス・キーは、そのルートを採用するべきかどうか、それがF1にとってポジティブなことなのかどうかには複雑な感情を抱いていると語る。

    「ビジネスとしては確かにポジティブなことではある。ハースのような新しいチームが参入し、競争力の高いクルマを持てるわけだからね。それに彼らは他の人たちがやったことを複製することで馬鹿げた額を費やす必要もない」

    「だが、エンジニアリングとしてはノーだ。本当はメーカーとドライバーと間の競争だからだ」

    ジェームス・キーは、トロロッソがハースのようにいレッドブル・ホンダの装備を使うことになれば、バーレーンでの4位のような結果は満足に感じないだろうと語る。

    「特にF1は非常に競争力の高いエンジニアを失っていると思う」とジェームス・キーは語る。

    「個人レベルでは自分の条件のなかでチャンピオンシップを獲得できる最高のチームリーダーであり、チームプレイヤーになりたい。しかし、我々が企業とビジネスに資金を提供してもらっていることが考えれば、会社やビジネルととしての視点ではリスト化されたパーツのルートはより賢明だ」

    「ナンバー1ドライバーやナンバー2ドライバーに少し似ている。全員がナンバー1になりたい。それはエンジニアも同じだ」

  • ルノーF1 「トップ3チームにもっと近づけると思っていた」

    ルノーF1 「トップ3チームにもっと近づけると思っていた」

    ルノーF1チームのチーフテクニカルオフィサーを務めるボブ・ベルは、冬の間にもっとトップ3チームに近づけると思っていたと明かす。

    2016年にワークスチームとしてF1に復帰したルノーは、3カ年計画でワールドチャンピオンを狙えるチームを構築していくことを掲げており、今年はその最終年。自動車メーカーのワークスチームとして名門復活を目指している。

    今シーズンの目標として現在のトップ3チーム(メルセデス、フェラーリ、レッドブル)とのギャップを縮めたいと考えていたルノーだが、開幕3戦を終えた時点でのコンストラクターズ選手権の順位は5位。エンジンカスタマーであるレッドブル(30ポイント差)とマクラーレン(3ポイント差)に遅れをとっている。

    ボブ・ベルは、進歩は果たしているものの、シーズン開幕までにトップ3チームとのギャップを縮められることを期待していたと語る。

    「我々がもっと上位にいないことには落胆していると言える」とボブ・ベルはコメント。

    「冬の間にトップ3チームとのラップタイム差をもう縮められると思っていたが、そうはならなかった。どちらかといえば彼らの方がさらに前進したと言える。それについてはやや落胆している」

    「マクラーレンに対するポジションにはまずまず満足している。彼らがエンジン仲間になった時は非常に心配していた。だが、トロロッソとハースが冬の間に素晴らしい仕事をしたのは明らかだし、我々を手こずらせてくれている」

    「シーズンを通して彼ら全員と接戦になるだろうし、マクラーレンはこれから前進していくだろう。彼らはスタート時のロスをリカバーするための開発が非常に得意だ。本当に大接戦になるだろう。我々はスタートでもう少し前にいたいと思っていたが、精密科学ではないし、シーズン中に優れた開発作業をしていける自信はある」

    ルノーはまだリソースと人員という点でトップ3チームに後れを取っているが、それをギャップの大きさに対する言い訳にしてはならないボブ・ベルは語る。

    「我々の仕事がまだ十分ではないということだ。冬の間の設計やマシン開発において彼らほど賢くなかった。我々はまだ成長中であり、まだ自分たちの方法論を適切に組み立てている段階だ。人材も募集中であり、施設も建設している。だが、いつまでもこのフレーズを言い訳として言い続けたくはない」

    「我々はまだトップ3チームほど成熟していなし、新しいマシンを作るという点では彼らの方が上手だ」

    それでもボブ・ベルは、ルノーが残りのシーズンを通して進歩できると自信を持っている。

    「ギャップを半減できるかどうかはわからないが、それを縮め始めていける可能性は十分にある。収穫逓減の法則がある。彼らにはそれが起こっていくが、我々は彼らよりも楽に利益を見い出すことができる」

  • トロロッソ・ホンダ 「悪い部分が見えた。解析できれば一歩になる」

    トロロッソ・ホンダ 「悪い部分が見えた。解析できれば一歩になる」

    トロロッソ・ホンダにとって歴史的快挙となったバーレーンに続く連戦の第3戦中国GP。厳しい戦いを強いられた上海での週末をチームスタッフが振り返った。

    第2戦バーレーンGPで4位初入賞を果たしたピエール・ガスリーは、第3戦中国GPでは注目のドライバーの一人となり、グランプリ週末前の木曜に行われるFIAプレスカンファレンスに招かれた。そして、この大会に向けて問われると、次のように語った。

    「マシンのポテンシャル、セットアップ、タイヤといったものへの理解は深まっているが、それをレースの場でもっと確認する必要がある。僕らのマシンのベースラインを判断し、バーレーン以外のトラックでも同じパフォーマンスを出せるかどうかを確認する上で、今週末は絶好の機会になると思う」

    ピエール・ガスリーの言葉通り、トロロッソ・ホンダにとって中国GPは、前戦での好結果が本物か否か、その真価が問われる一戦だった。

    他チームや他ドライバーからも、トロロッソ・ホンダのバーレーンでの活躍を賞賛する声が多数上がったが、共通していたのは「バーレーンのコースは、トロロッソ・ホンダの得意なコースであった」ということだ。

    F1マシンのパフォーマンスは、その設計思想や戦略によって、それぞれ長所短所が必ず存在する。車体自体の構造、つまりホイールベースや重量バランス、サスペンション性能などにより、メカニカルグリップ(ダウンフォース以外で得られるグリップ)に違いが表れる。それに加えて空力パーツ、パワーユニット、タイヤなどの要素が組み合わされ、それらすべてが複雑かつ微妙にマシンのパフォーマンスを左右する。実際にシーズンが始まると、それぞれのサーキットレイアウトの特徴に対して、複雑な構成要素により生み出されるダウンフォースとメカニカルグリップ、パワーユニット性能、そしてタイヤの使い方を適合させて、レースを戦うことになる。

    トロロッソ・ホンダのマシン『STR13』は、ダウンフォースを比較的抑えめにし、高速性能に勝る性格を持つと見られている。その性格に加え、複雑な要素が見事に噛み合ったのがバーレーンでのレースだったとすれば、今回、中国ではこのバランスに大きな狂いが生じたというほかない。

    金曜午前のFP1で初日の走行が始まると、トロロッソ・ホンダの2台は苦しんだ。そして、2日目、セッティングを変更して臨んだP3と予選ではさらにパフォーマンスを落とす結果となった。

    「予想していたより厳しい予選でした。このサーキットと我々のマシンの相性はあまりよくないようです。そして、昨日と今日の低い気温と風もマイナスでした。特にピエールは、マシンの扱いに苦労したようです。昨日の方がマシンのバランスはよく、競争力があったと感じています。決勝は気温も上がるようなので、今日の原因を突き止め、レースではよりパフォーマンスを見せたいと思います」と、チームのテクニカルディレクターであるジェームス・キーは語った。

    迎えた決勝レース。気温は上がり、風も前日と比べて弱まった。トラックコンディション回復に一縷の期待を持ったものの、マシンのパフォーマンスは改善しなかった。ガスリーとハートレーの2台が異なったタイヤでスタートし、それぞれ違う戦略でレースに臨んだが、それも功を奏せず、レース半ばにはドライバーとのコミュニケーションミスにより、チームメート同士が接触するという事態も起きてしまった。

    「想定よりも悪いパフォーマンスと結果でした」とホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治はレース後に語った。

    「結果としては残念でしたが、これですべてを失ったわけではありません。3戦が終わり、よかったこと悪かったことが両方あったわけで、なぜよかったのか、なぜ悪かったのかを解析する材料はあります。これも一歩一歩の一つだと考え、次に向けて備えるしかありません。トロロッソのトストさんも、次戦バクーまでに原因を解析するよう、チームに号令をかけていました。我々としては、パワーユニットには全く問題はなかったと認識していますが、これもこのあと、パワーユニットとデータを解析します」

    実際、バーレーンでの週末と比較すると、中国では『マシンにとって不得意なサーキット』だとしても大きすぎるパフォーマンスの落差が露呈した。ピエル・ガスリーの「クルマへの理解がまだまだ足りない」と言うコメントの通り、今回の原因特定はこれからの作業となる。

    大きな前進を感じさせたバーレーンから状況は一転したが、田辺豊治の「悪い部分が見えたと言う意味で、それを解析できれば一歩になると思う」という言葉の通り、経験を積んだというステップを勘案すればゼロに戻ったわけではない。

    一度の好調がそう簡単に続くわけではない、F1の難しさを思い知らされたレースだった。

  • 2018 F1アゼルバイジャンGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

    2018 F1アゼルバイジャンGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

    2018年のF1世界選手権 第4戦 アゼルバイジャンGPが、4月27日(金)からアゼルバイジャンの首都バクーに設置されるバクー・シティ・サーキットで行われる。

    2016年にF1ヨーロッパGPとしてアゼルバイジャンの首都バクーで初めて開催されたグランプリ。昨年からF1アゼルバイジャンGPと名称を変え、世界遺産である城壁地区の中を、F1マシンがフルスピードで駆け抜ける魅惑の光景が展開される。

    全長6000m、20のコーナーを備えたストリートサーキットのバクー・シティ・サーキットは、ベルギーのスパ・フランコルシャンに次いで2番目に長いコース。平均速度は211km/h、最高速は340km/hの比較的パワー重視のトラック。ピレリは、昨年よりも1段階柔らかいソフト、スーパーソフト、ウルトラソフトとうタイヤを選択している。

    日本とアゼルバイジャンの時差は5時間。2017年 F1アゼルバイジャンGPのフリー走行1回目は、27日(金)の日本時間18時(現地時間13時)から開始。決勝は4月29日(日)の日本時間21時10分(現地時間16時10分)にスタートする。

    テレビ放送に関しては、今年もフジテレビはBSフジによる無料放送は行わず、F1アゼルバイジャンGPの放送もCS放送による有料放送のみ。フジテレビNEXTでフリー走行から公式予選、決勝まで全セッションをノーカット完全生中継で放送する。

    F1アゼルバイジャンGP

    4月27日(金) フリー走行1回目 18:00~19:30 (現地時間 13:00~14:30)
      フリー走行2回目 22:00~23:30 (現地時間 17:00~18:30)
    4月28日(土) フリー走行3回目 19:00~20:00 (現地時間 14:00~15:00)
      予選 22:00~23:00 (現地時間 17:00~18:00)
    4月29日(日) 決勝 21:10~ (現地時間 16:10~)

    CS放送/フジテレビNEXT F1アゼルバイジャンGP 放送時間

    【フリー走行1】 4月27日(金) 17:55~19:40
    【フリー走行2】 4月27日(金) 21:55~23:40
    【フリー走行3】 4月28日(土) 18:55~20:10
    【予選】 4月28日(土) 21:50~24:00
    【決勝】 4月29日(日) 20:40~24:00
  • ホンダF1 「バーレーンの競争力を再現すべくトロロッソと分析していく」

    ホンダF1 「バーレーンの競争力を再現すべくトロロッソと分析していく」

    ホンダF1は、バーレーンGPで発揮した競争力をより定期的に生み出す方法を理解するためにトロロッソと協力して序盤戦のパフォーマンスを分析していくことを計画している。

    オーストラリアで厳しいスタートを切った後、トロロッソはバーレーンで4番手に速いチームとなり、ピエール・ガスリーが印象的な走りで4位入賞を果たした。

    パーレーンでは新しい空力パッケージが導入され、シャシーとパワーユニットの両方で改善が見られたが、中国でのマシンは競争力に欠け、ポイントを獲得することができなかった。

    「中国の結果はトロロッソ・ホンダのパッケージから来たものだと思っています」とホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は Racer にコメント。

    「シャシー側からなのかパワーユニット側からなのかどうかはわかっていません」

    「ですから、我々は理解する必要がありますし、原因を調査していく必要があります。中国で何が起こったのか、またバーレーンで何が起こったのか、なぜ中国でそれが起こったのか、なぜバーレーンでそれが起こったのかを分析する必要があります。その後、今後にむけての計画を立てていくことになると思います」

    ホンダは、オーストラリアGPでピエール・ガスリーのMGU-Hに問題が発生したことで対策を講じなければならなかったが、田辺豊治は次の2レースではパワーユニットは問題なく走っていたと語る。

    「これまでのところ、データに問題は確認されていません。メンテナンスのためにHRD Sakuraにハードウエアを送り返し、ハードウエア自体を調査してきます。データ面では懸念はありません。現時点でMGU-Hのアップデートには満足しています」

    ポジティブな変化にも関わらず、田辺豊治は、中国のフリー走行3回目にダニエル・リカルドのレッドブルに搭載されているルノーにターボの故障が発生したことは、ホンダは信頼性に関してリラックスすることはできないと語る。

    「1台のICEが3レース、もう1台のICEが2レース、そして、MGU-Hは2レースを走行しています。まだそのコンポーネントは2~3レースを走っただけです。現状では信頼性にはあまり信頼していませんが、予期せぬ状況は発生するものですし、慎重になる必要があります。あまり満足しすぎることはできません」

    「ルノーの故障が発生したことはとても気の毒に思います。今後、我々にも同じことが起こる可能性はあります。どうなるかはわかりません。ですが、レギュレーションはレギュレーションですし、我々はそれに従わなければなりません。難しいですが、全てのメーカーが信頼性のためのそのレギュレーションに従っています」

  • ルノーF1 「今季のエンジンアップグレードはライバルを凌ぐものになる」

    ルノーF1 「今季のエンジンアップグレードはライバルを凌ぐものになる」

    ルノーF1は、今シーズンに投入するF1エンジンのアップグレードが、現在のメルセデスとフェラーリとの差を埋めるだけでなく、ラップタイム的に上回るものになると自信を見せている。

    ルノーは、F1に2014年からV6ターボハイブリッドが導入されて以降、エンジン性能的にはメルセデス、フェラーリに次ぎ、3番手に位置してきた。

    今シーズン、ワークスルノー、そして、レッドブル・レーシングとマクラーレンにF1パワーユニットを供給するルノーは、開幕2戦で信頼性を検証し、第3戦中国ではハイパフォーマンスモードでのエンジンの使用を許可していた。

    ルノーのマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、それによって予選で“コンマ1秒を少し上回る”パフォーマンスを発揮したと評価しているが、ルノーの開発プランではレース仕様で“コンマ5秒”以上の改善が計画されていると語った。

    「シーズン中にかなりの量の開発が行われているということだ」とシリル・アビテブールはコメント。

    「私の意見では、今のトップ3チームにつけられているギャップ以上のものになる。少なくともレースでは確かだ」

    「だが、もちろん、トップチーム、トップエンジンサプライヤーもそこ位置にとどまっているわけではない」

    報道によると、ルノーは第5戦スペインGPまでに30馬力アップのエンジンアップグレードを投入するとされている。

    しかし、シリル・アビテブールは「第5戦(スペインGP)以降にエンジンパワー的に多くのものが投入される」と語る以外はパフォーマンスステップの導入時期については明らかにしておらず、より大きな改善はシーズン後半のハードウエアのアップグレードまで得られないとしている。

    ルノーは、F1中国GPに先駆けて、ニコ・ヒュルケンベルグとカルロス・サインツに2基目の新しいMGU-Hを搭載したが、それはパフォーマンスに関連したものではなかった。

    今年のアップグレード計画の一部には、昨年きちんと機能しなかったMGU-Kの導入もあり、それはエネルギー回生システムのパフォーマンス向上をもたらすと見られている。

    「エンジンの運営方法にもいくつか改善があり、それは予選以上のものだ」とシリル・アビテブールはコメント。

    「もう少しパフォーマンスは得られるだろうが、次の本格的な改善はハードウエアのアップグレードとなる。それはNo.2パワーユニットが導入されるまでは実現されない。できる限り遅い時期になることを望んでいる」

    その上で、シリル・アビテブールは、中国でレッドブルのダニエル・リカルドに発生したターボの問題を解決できなければ、ルノーの開発プランは成功しないと語る。

    シリル・アビテブールは、ルノーはすでに週末の間に原因についての“アイデア”を持っていたが、マクラーレンがテストで“類似した問題”に見舞われていたと指摘する以外は口を閉ざしている。

    ダニエル・リカルドは、中国GPでターボに問題が発生する前、バーレーンではエネルギーストアも故障している。

    ルノーのエンジンパフォーマンスの向上は、レッドブルがフェラーリやメルセデスとタイトル争いを繰り広げる上で鍵を握ることになるが、ルノーは予選でのパフォーマンスにも対処しなければならないことを認識している。

    「我々はその不足分を軽減するためにあらゆる可能性を模索している」とシリル・アビテブールはコメント。

    「我々がまず最初に差を見い出せる部分はそこだ。中国での予選でのギャップは以前よりも少し少なくなったと思う。それでも、まだ不十分だし、もっと多くのポテンシャルがあると思う」