タグ: 2018年のF1世界選手権

  • マクラーレン、いまだにホンダとの3年間に恨み節

    マクラーレン、いまだにホンダとの3年間に恨み節

    マクラーレンは、2018年F1マシン『MCL33』の発表が1週間後に控えた今でもホンダへの恨み節を繰り返している。

    2015年にF1に復帰したホンダとともに新生“マクラーレン・ホンダ”として華々しくスタートを切ったマクラーレンだが、ホンダのパワーユニットのパフォーマンスと信頼性不足によって表彰台にすら手が届かなかった。マクラレーン・ホンダの最高成績は2016年のコンストラクターズ選手権6位。2015年と2017年は序盤は最下位をひた走り、最終的に9位でシーズンを終えている。

    最終的にマクラーレンはホンダとのワークスパートナーシップに3年間で見切りをつけ、契約を早期に解消して2018年からルノーのカスタマーとして再スタートを切る。

    昨シーズンを通して“シャシー性能は優れている”と繰り返してきたマクラーレンだが、空力責任者を務めるピーター・プロドロモウは、ホンダの信頼性不足によって走行時間が限られていたことはシャシーを磨き上げるうえで“大打撃”だったとし、それでもチームはマシンの開発をうまくやり遂げてきたと称賛する。

    「ラップタイムとクルマの開発にどれくらい打撃を与えたか数値化するのは難しい。だが、我々にとって大打撃だっと感じていたのは確かだ」とピーター・プロドロモウは RACER にコメント。

    「それでも特定の走行距離を仮定すれば、テストやグランプリイベントでの金曜日の走行から求めていた答えを導き出すことができたのは驚くべきことだと思う。走行できなかったが、なんとか求めている答えを得たと感じて週末を終えていた。そこは重要視すべき部分だと思っている。もっと多くの走行ができていれば、クルマを学んで開発するより多くのポテンシャルがあったのは確かだ」

    マクラーレンのチーフエンジニアを務めるマット・モリスは、ルノーにはホンダよりもパワーユニットパートナーとして豊富な経験があり、作業面でそのメリットを感じていると語る。

    「大きな違いは、本質的にはるかに多くの経験を有したルノーのすべてのスタッフと話をしていることだ」とマット・モリスはコメント。「現場のスタッフはホンダのスタッフよりもはるかに長くその仕事をしている。それは事実だ。そのおかげで我々はパッケージングをかなり迅速に行うことが可能になったと思う」

    「ホンダよりも成熟している。派手なダイナモなどはないかもしれないが、彼らにはより多くの経験がある」

    エリック・ブーリエは、ホンダからルノーにF1パワーユニットを搭載することでラップタイムは1秒速くなるというシミュレーション結果が出ていると語る。「我々はシミュレーションにルノーのデータを導入して、エンジンを交換しただけで、多くのラップタイプを得られることがわかった」と語るエリック・ブーリエはどれくらい速くなるのかとの質問に「1秒だ」と答えている。

    フェルナンド・アロンソは「過去3年間のことは早く忘れてほしいと思う」とコメント。「今年の僕たちの戦いは完全に異なるものになると思う。ルノーのパワーユニットに切り替えることで僕たちはかなりの競争力を発揮できるはずだ。僕はそう信じている」

    「新しいマシンの準備はあらゆる部分でこれまでよりはるかに期待が持てそうだ。僕たちの新しい年に向けての期待はとても高い。チーム内のムードも完全に別物になっている」

    今年2月には2017年のシーズン開幕までのホンダとの舞台裏を“演出なし”で公開したマクラーレン。16日(金)には新しいパートナーであるルノーのF1パワーユニットの初始動に成功したことを報告。

    2018年F1マシン『MCL33』は2月23日(金)に発表。そして、2月26日(月)からスタートするプレシーズンテストではレッドブルとルノーという同じエンジンを搭載するベンチマークがいる状況のなかでマクラーレンの実力が明らかになる。

    関連:【動画】 マクラーレン、MCL33でルノーF1エンジンを初始動!

  • レッドブル・レーシング、DITA(ディータ)とのスポンサー契約を発表

    レッドブル・レーシング、DITA(ディータ)とのスポンサー契約を発表

    レッドブル・レーシングは、アイウェアブランド『DITA(ディータ)』とスポンサー契約を結んだことを発表した。

    DITAはジェフ・ソリオとジョン・ジュニパーの幼なじみのふたりによって1995年にロサンゼルスにて誕生。“BREAK THE MOLDS!( 型にはまるな!)”をこれまでにない新しいスタイルを提案するハイエンドなブランドであり、俳優、モデル、ミュージシャン、アーティストなどクリエイティブな人々に愛用されている。

    ハリウッドなどでもDITAのファンは多く、公式ウェブサイトでもキャメロン・ディアズやブラッド・ピット、アンジェリーナ・ジョリーや二コール・リッチー、キャメロン・ディアスといった豪華な面々がDITAを好んで愛用しその顧客リストに名を連ねている。また、最高の品質を追求した結果、熟練した日本の職人が一切の妥協をしない最高の仕事で作り上げている。

    DITAはレッドブル・レーシングの公式アイウェアパートナーとしてドライバーとスタッフにサングラスを供給。DITAのロゴはチームガレージなど掲載される。

    クリスチャン・ホーナー (レッドブル・レーシング チーム代表)
    「DITAとのパートナーシップを開始することを嬉しく思う。DITAの精密さと職人技に対する献身は我々の価値観と一致してており、F1のイメージに完璧にフィットするイノベーションとマテリアルテクノロジーへの情熱を有している。アストンマーティン・レッドブル・レーシングに新たなスタイリッシュなパートナーが加わるのは素晴らしいことだ」

  • マクラーレン 「ピレリの新型タイヤについて学ばなければならない」

    マクラーレン 「ピレリの新型タイヤについて学ばなければならない」

    マクラーレンの最高技術責任者を務めるティム・ゴスは、2018年にピレリが導入する新しいF1タイヤコンパウンド間にはパフォーマンスのムラが出てくると予測しており、もっと学ぶ必要があると語る。

    2018年は、Haloのデビュー、シャークフィンとTウィングの禁止、パワーユニットコンポーネントの使用数の削減といった変更はあるものの、大まかにはテクニカルレギュレーションは昨年から大きくは変わらない。

    そんな中、ピレリは2018年にむけて2つの新しいタイヤコンパウンドを追加し、全てのコンパウンドを1段階柔らかくしている。

    ティム・ゴスは、昨年11月のアブダビテストでのデビューしたピレリの新型F1タイヤの初期の兆候は励みになるものだったとし、新しいタイヤによって1周あたり1秒の改善と、デグラデーションの幅が激しくなるによる2ストップの増加には大まかに同意するが、走行データが限られているため、各コンパウンド間のパフォーマンス向上を予測するのは難しいと語る。

    「コンパウンドのパフォーマンス差は必ずしも均等というわけではない」とティム・ゴスはコメント。

    「ある程度大きなギャップがあり、2つのタイヤは互いに接近している。それが我々が見つけたことだ。だが、ピレリは素晴らしい仕事をしたし、正しい方向に進んだと思う」

    「タイヤのグリップが増加し、ラップあたり0.5~1秒の向上するというのが我々の意見だ。以前よりも2ストップレースにより偏ってくるだろう。1ストップと2ストップのミックスになると思うが、より2ストップレースが多くなるだろうし、正しい方向に動くと思う」

    「我々はタイヤについて学ばなければならない。もちろん、アブダビでそれらをテストしているが、それはかなり暑い条件のサーキットだ。異なるサーキットでもっとタイヤのことを学ぶ必要がある」

  • バルテリ・ボッタス 「シミュレーターではHaloは気にならなかった」

    バルテリ・ボッタス 「シミュレーターではHaloは気にならなかった」

    バルテリ・ボッタスは、メルセデスの2018年F1マシン『W09』のシミュレーターでのフルレースディスタンスを走った際に『Halo』は妨げにはならなかったと述べた。

    2018年からF1マシンにはコックピット保護デバイス『Halo』が搭載されるが、バルテリ・ボッタスは一旦慣れてしまえば、Haloを搭載していることは意識しなくなったと語る。

    「シミュレーターですでにHaloを搭載してレースシミュレーションを実施しているけど、レース中はまったく気にならなかったと言わなければならない」とバルテリ・ボッタスは Autosport にコメント。

    「一旦そこにあることに慣れてしまえば、慣れるものだし、観客にとってもそれは同じようになると思う」

    「新しいものだし、最初は違って見える。まったく良くないと言っている人もいる」

    「でも、誰もが慣れるのは時間の問題だと思うし、全員が小さい大きいに関わらず、怪我を避けることができるのであれば、それは素晴らしいデバイスだと思う」

    メルセデスは、2月22日(木)にシルバーストンで2018年F1マシン『W09』を発表する。

  • ウィリアムズ 「FW41はチーム内のパフォーマンス目標を達成している」

    ウィリアムズ 「FW41はチーム内のパフォーマンス目標を達成している」

    ウィリアムズのチーフテクニカルオフィサーを務めるパディ・ロウは、2018年F1マシン『FW41』における主な開発目標は達成していると自信をみせている。

    ウィリアムズは15日(火)、ロンドンで新車『FW41』を発表。FW41は昨年3月に最高技術責任者としてチームに加入したパディ・ロウ、そしてチーフデザイナーとして加入したエド・ウッドが初めから開発に関与する最初のF1マシンとなる。

    パディ・ロウは、ウィリアムズ FW41は昨年マシンの進化版ではなく、段階的にパフォーマンス変化を与えていけるように設計していると語る。

    「エンジニアによっては非常に困難な時期だ」とパディ・ロウはコメント。

    「好きな時期でもあり、嫌いな時期でもある。新車をもたらす興奮と全ての約束をもたすものだ。成功するかどうかに関わらず、全てのクルマには多くのハードワークが費やされているからね。オーストラリアでのレースに適した状況にするためには舞台裏で多くの問題がある。かなり狂った6週間になるだろう」

    「パフォーマンスに関してはストレスがつきものだ。できる限り最高の仕事をするものだ。我々はFW41でそれを行った。本当に良いステップを果たしたと感じている。我々は段階的なエレメントの変化を達成しようとしており、ただの進化ではない。前年モデルは上位勢から2秒くらい遅かったし、我々はそれを大幅に縮めたいと思っている。我々は段階的な変化を目指しているし、このクルマがその力強いエレメントを届けてくれることを願っている」

    パディ・ロウは、FW41はウィリアムズが冬季に設定した内部目標は達成していると自信をみせているが、コース上でパフォーマンスをもたらせるかどうかはまだわからないと認める。

    「我々はだいたい目標を達成することができた。我々は常に最後までプッシュしている。今はトンネルのなかで物事を見つけようとしている段階であり、その変わり目にある。開幕戦がどうなるかはわからない。現時点ではその領域に入っているが、我々は内部的に設定したパフォーマンス目標はほぼ達成している」

    「注意しなければならない点がいくつかある。それらの目標は十分に野心的なものだったのか? それらの目標、パフォーマンスは、リアルなマシンでコース上に変換されるだろうか? それをまだ見ているところだ」

    「我々が自分たちで測ることができるもののひとつは、絶対的なパフォーマンスだ。自分たちで5位、4位、3位になることを望んでいるとは言いたくはない。他が何をしてくるか予測できない巨大な競争だからだ。だが、我々は昨年ポールポジションを獲ったマシンと比較してラップタイムのゲインを見たいと思っている。そうやって自分たちを測っていくつもりだ」

  • 【F1】 2018年F1マシンのトレンドは『ギアボックスウイング』

    【F1】 2018年F1マシンのトレンドは『ギアボックスウイング』

    2018年のF1マシンにはTウイングに代わって、各マシンに『ギアボックスウイング』が搭載されるのは間違いないようだ。

    昨年、F1チームはマシン中央部分のテクニカルレギュレーションに抜け穴を見い出し、パフォーマンスを改善させるためにシャークフィン後端の高い位置にハンガーのような“Tウィング”を生み出した。

    しかし、その見た目の醜さにF1ファンから多くの批判の声が寄せられたこともあり、2018年のレギュレーションではTウィングを禁止するようにその領域が改訂された。同様にシャークフィンとモンキーシートも禁止となっている。

    14日(水)にはハース、15日(木)にはウィリアムズが2018年の画像を公開。シャークフィンはなくなり従来型の形状になった一方で、両チームともレンダリング画像にも関わらず、マシン後方に新たなデバイスが追加されていた。

    ハース ギアボックスウイングウィリアムズ ギアボックスウイング

    F1レギュレーションの3.5.1では、エンジンカバー部分を規制する三角形とリアホイールの中心線から前を繋いだ三角形で形成される長方形に近いエリアの開発が規制されているが、基準面から550mと650mmの間の100mmの部分に小さな領域が残ってしまっている。
    2018年 F1レギュレーション
    ウィリアムズは昨年からこの領域に目をつけてウイングをテスト。ギアボックス付近に搭載されていることから、ウィリアムズのチーフテクニカルオフィサーを務めるパディ・ロウはそれを『ギアボックスウイング』と名付けている。

    F1チームは小さなウィングが気流を管理してダウンフォースを増加されるメリットを認識しており、Tウィングとモンキーシートの禁止によって失われるダウンフォースを取り戻すためにギアボックスウイングを搭載することになるだろう。

    ハース VF-18 ギアボックスウイングウィリアムズ FW41 ギアボックスウイング

    「Tウイングは違法だが、まだ我々が“ギアボックスウイング”と呼ぶものが残っている。それは我々が昨年クルマに最初に搭載したものだ」とパディ・ロウはコメント。

    「低い位置のTウイングのようなものであり、我々はそれを継続している。今後、他のクルマの多くもこのスペースにあのようなウイングを搭載してくると想像している」

    また、2018年F1マシンはバージボードの開発も進められることになるようだ。ハース VF-18、ウィリアムズ FW41ともに、昨年フェラーリなどが採用したものをより複雑にしたバージボードを備えている。

    「2017年レギュレーションはバージボードのエリアに新たな自由をもたらしたし、2017年はそのエリアに新しいデバイスが増加したのを目にした」とパディ・ロウは説明する。

    「そのプロセスはまださらに続いている。クルマを近くで見れば、我々がそのエリアをさらに開発したことがわかるはずだ。ライバルのクルマにも同じようなものを目にすると予想している。昨年のこの新しいレギュレーションでまだ十分に活用されていない最大の機会だ」

  • 【動画】 マクラーレン、MCL33でルノーF1エンジンを初始動!

    【動画】 マクラーレン、MCL33でルノーF1エンジンを初始動!

    マクラーレンは、2018年F1マシン『MCL33』でルノーのF1エンジンを初始動。 ファイヤーアップのサウンドを収めた動画を公開した。

    ホンダと不遇の3シーズンを過ごしたマクラーレンは、パートナーシップを早期に解消し、2018年からルノーのカスタマーになるという決断を下した。そして、16日(金)にルノーのF1エンジンの初始動に成功。動画をソーシャルメディアで公開した。

    マクラーレンのチーフエンジニアを務めるマット・モリスは、ルノーとの新たなパートナーシップは契約の遅れによって2週間の遅れが生じたにも関わらず、ホンダとのパートナーシップのどの時点よりも良い準備ができていると語る。

    昨年、マクラーレンとホンダのパートナーシップは昨年3年目を迎えたが、まず日本からユニットが到着した際にエンジン始動に必要なホースが足りないと問題が発生。さらにエンジンを固定するピンが合わない問題が発生して急遽、設計の見直しに迫られている。さらにはリモートでのエンジン始動がうまくいかず、手動でエンジンを“初始動”させたシーンがドキュメンタリー“グランプリ・ドライバー”には収められている。

    マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、ドキュメンタリーのなかで「エンジンの初始動は出産に似ている」と語っている。

    「まず産声が上がり、鼻を鳴らしたりしてたまった水を吹き出す。赤ん坊みたいだ」

    マクラーレンは2月23日(金)に新車『MCL33』をオンラインで公開。2月26日(月)からバルセロナでスタートするプレシーズンテストではフェルナンド・アロンソが初走行を行う。

  • ハース VF-18 分析:フェラーリ SF70Hとの多くの類似点

    ハース VF-18 分析:フェラーリ SF70Hとの多くの類似点

    ハースF1チームは14日(水)に全チームに先駆けて2018年F1マシン『VF-18』の画像を公開。そこにはフェラーリの昨年モデル『SF70H』と多くの類似点が確認できる。

    ハースF1チームは2016年にフェラーリとの緊密な技術パートナーシップの元でF1に新規参入。初代マシン『VF-16』にはフェラーリの多くのコンポーネントが流用されていた。

    昨年は大幅なレギュレーション変更が施行された関係でフェラーリも独自の開発に追われたことでその利点を生かし切ることができなかったが、それでもハースF1チームはマクラーレンを上回り、コンストラクターズ選手権8位でシーズンを終えている。

    今季はマクラーレンやザウバーが飛躍を遂げることが予想されており、ミッドフィールド争いに踏みとどまるためにハースF1チームはパフォーマンスを大きく改善させなければならない。

    しかし、今季はレギュレーションが比較的安定していることもあり、ハースF1チームはフェラーリとのパートナーシップを再びフルに活用することができる。ハースのチームプリンシパルを務めるギュンター・シュタイナーは「VF-18は昨年からの進化版だ。今年のクルマには昨年の要素が見られると思う」と語っているが、公開されたマシンを見れば、それはVF-17だけでなく、SF70Hを含め、他チームが採用していたコンセプトが数多くみられる。

    ハース VF-18は、フェラーリの最新F1パワーユニット「063」を搭載し、ギアボックスもフェラーリ製。フロントにプッシュロッド、リアにプルロッドとフェラーリの昨年モデルと同様のサスペンションレイアウトを採用する。基本的な空力フェアリングはコックピット保護デバイス『Halo』を取り囲み、リアではシャークフィンを規制するレギュレーションのエリアを最大限に占めたエンジンカバーが搭載される。

    ハース VF-18の大きな変化はフロントウイングからスタートする。昨年末のデザインとは異なり、マクラーレンに類似したデザインが施され、ダウンフォースの生成と気流をコントロールしようとしているのが見て取れる。アッパーフラップは“Y250ボルテックス”に対して作用する複雑な形状となっている。ノーズの寸法や角度はよりフェラーリ SF70Hに近いものになっている。

    ハース VF-18 サイドフェラーリ SF70H サイド

    そこからはフェラーリからの影響が色濃く出てくる。バージボードまでできる限り多くの気流を整えるためにノーズの裏まで浸透しているシャシー下のベインは、ほぼフェラーリ SF70Hのコピーと言える。

    複数のインレットを備えた複雑なサイドポッドは最もフェラーリからの恩恵を受けている部分といえる。Haloのためのクラッシュテストを通過するためにはサイドインパクト構造の再配置が必要となり、ハースにとっては大きな課題だった。サイドポッドにはフロントタイヤからの気流を迎え入れてドラッグを減少されるためにルーバーが設計された大きなデフレクターが装着される。

    ハース VF-18 サイドポットフェラーリ SF70H サイドポッド

    エアボックスは、フェラーリが昨シーズン後半に導入したサイドポッドの設計を損なうことなく、パワーユニットや他の冷却系に効率的に空力を導く分割エアボックスを採用。エンジンカバーの後端の下部にはTウイングの役割を果たす“ギアボックスウイング”が搭載される。

    ハース VF-18 エアボックスハース VF-18 ギアボックスウイング

  • トロ・ロッソとホンダF1、新パートナーシップの滑り出しは順調

    トロ・ロッソとホンダF1、新パートナーシップの滑り出しは順調

    トロ・ロッソとホンダは、2018年F1世界選手権にむけた新しいワークスパートナーシップの順調なスタートを切った。

    トロロッソ・ホンダは14日(水)、新車『STR13』のホンダ製F1エンジンを初始動させたことを動画で報告。2018年型F1エンジン『RA618H』のサウンドを公開した。

    これまで、メルセデス、フェラーリ、ルノーが新車のエンジンを初始動させたことをソーシャルメディアでさらりと報告しているが、エンジンの最初の点火には新たな命が生まれるのと同じくらいF1チームにとっては大きな意味がある。

    マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、ドキュメンタリー“グランプリ・ドライバー”のなかで「エンジンの初始動は出産に似ている」と語っている。

    「まず産声が上がり、鼻を鳴らしたりしてたまった水を吹き出す。赤ん坊みたいだ」

    マクラーレンとホンダのパートナーシップは昨年3年目を迎えたが、まず日本からユニットが到着した際にエンジン始動に必要なホースが足りないと問題が発生。さらにエンジンを固定するピンが合わない問題が発生して急遽、設計の見直しに迫られている。さらにはリモートでのエンジン始動がうまくいかず、手動でエンジンを“初始動”させたシーンがドキュメンタリーには収められている。

    マクラーレンのシャシー側にも設計の遅れが発生したこともあり、マクラーレン・ホンダはシェイクダウンテストを断念。さらにプレシーズンテストではRA617Hに振動の問題が発生。数回のエンジン交換を必要とし、わずかな周回数しか走れなかった。

    だが、今年からパートナーシップをスタートさせたトロロッソ・ホンダは、プレシーシーズンテストの12日前にエンジンの初始動を完了。sそのような問題には見舞われなかったようだ。2月21日にはイタリアのミサノ・サーキットでシェイクダウンを実施すると報じられている。

    また、ホンダの2017年型F1パワーユニットはコンセプトを一新させた新型モデルだったが、2018年型F1パワーユニットは前年コンセプトの“進化版”であり、最新型に不具合が発生した場合は2017年型に戻すバックアッププランがある。そのため、昨年のプレシーズンテストでのマクラーレン・ホンダのような失態をトロロッソ・ホンダは避けることが可能となる。

    トロ・ロッソはエンジン初始動のあとのリリースで「エンジンは一発で点火した!」「予定通りに始動した」と明かしている。

    トロロッソ・ホンダは、プレシーズンテスト初日となる2月26日(月)にピットレーンで新車『STR13』を披露してテストを開始する。

    Firing up the STR13

  • ウィリアムズ 「FW41で上位勢との2秒のギャップを縮めたい」

    ウィリアムズ 「FW41で上位勢との2秒のギャップを縮めたい」

    ウィリアムズは、2018年F1マシン『FW41』で上位勢とのギャップを大幅に縮めることを目標としている。

    ウィリアムズは15日(木)、ロンドンで新車発表会を実施。新車『FW41』は過去数年とは空力コンセプトを大きく変更し、一目でこれまでとの違いが分るマシンに仕上がっている。

    FW41は昨年3月に最高技術責任者としてチームに加入したパディ・ロウ、そしてチーフデザイナーとして加入したエド・ウッドが初めから開発に関与する最初のF1マシンとなる。

    しかし、パディ・ロウは、これはまだウィリアムズが達成しようとしている段階的なステップにひとつに過ぎないと語る。

    「昨年、我々のラップタイムは上位勢から2秒ほど遅かった。我々はそれを大幅に縮めたいと思っている」とパディ・ロウはコメント。

    「我々は段階的な変化を目指しており、このクルマがそれを強く支えてくれることを願っている」

    ウィリアムズ FW41には、空力レギュレーションが大幅に変更になった昨年にフェラーリなどが採用した革命的なバージボードの処理が施されている。

    「2017年レギュレーションはバージボードのエリアに新たな自由をもたらしたし、2017年はそのエリアに新しいデバイスが増加したのを目にした」とパディ・ロウは説明する。

    「そのプロセスはまださらに続いている。クルマを近くで見れば、我々がそのエリアをさらに開発したことがわかるはずだ。ライバルのクルマにも同じようなものを目にすると予想している。昨年のこの新しいレギュレーションでまだ十分に活用されていない最大の機会だ」

    2018年のF1レギュレーションでは、新たにコックピット保護デバイス『Halo』が導入され、昨年不評だったシャークフィンとTウィングのエリアは開発が規制されている。

    レギュレーションの変更は、クルマの後部の空力面の設計にも大きな影響を与えているとパディ・ロウは語る。

    「Tウイングは違法だが、まだ我々が“ギアボックスウイング”と呼ぶものが残っている。それは我々が昨年クルマに最初に搭載したものだ。低い位置のTウイングのようなものであり、我々はそれを継続している。今後、他のクルマの多くもこのスペースにあのようなウイングを搭載してくると想像している」

    「また似たようなエリアでは我々が“モンキシート”と呼んでいたウイングも失われた。それが違法となったのは興味深い部分だ。2010、2011、2012にあったエキゾースト・ブローウィングの大きなエリアだったからだ。実際、クルマに関してエキサイティングな期間だった。興味深いことに新しい能力として2017年に再び登場した。モンキーシート・ウィングは来年まだその効果を削減するために禁止になった」

    ウィリアムズは、2年連続でコンストラクターズ選手権を5位でフィニッシュ。ルノーに26ポイント差をつけたものの、獲得ポイントは83ポイントと前年から55ポイント減少。4位のフォース・インディアには104ポイント差をつけられた。

    2018年、ウィリアムズはランス・ストロール、セルゲイ・シロトキンというチーム史上最年少ペアでシーズンを戦う。