タグ: 2018年のF1世界選手権

  • 2018年 F1オーストラリアGP:各ドライバーのタイヤ選択

    2018年 F1オーストラリアGP:各ドライバーのタイヤ選択

    2018年 F1開幕戦 オーストラリアGPでの各ドライバーのタイヤ選択をF1公式サプライヤーのピレリが発表した。

    ピレリは、メルボルンにソフト、スーパーソフト、ウルトラソフトという3種類のコンパウンドを選択。レースではソフトとスーパーソフトのいずれか1セットを使用されなければならない。また、ハイパーソフトは予選Q3で使用しなければならない。残りの10セットはチームが自由に選択できる。

    各チームが最も多く選択したタイヤはウルトラソウト。最低でも7セットを選択している。

    ウルトラソフトを最も多い9セット選択したのはメルセデス、ウィリアムズ、マクラーレンの3チーム。メルセデスとウィリアムズはドライバーでソフトとスーパーソフトの選択を分けており、ルイス・ハミルトンとセルゲイ・シロトキンはソフトを1セットのみの選択としている。

    レッドブルは、ウルトラソフトを8セット選択。トロロッソ・ホンダ、フォース・インディア、ハース、ザウバーも8セット選択。トロロッソ・ホンダは、ソフト2、スーパーソフト3、ウルトラソフト8という選択となっている。

    フェラーリはウルトラソフトを7セットと最も少ない選択。両ドライバーはソフト、スーパーソフトを同じ数の選択としている。ルノーもウルトラソフトは7セット。

    昨年のF1オーストラリアGPではトップ4を含めた完走車の多くが、ウルトラソフト-ソフトと繋ぐ1ストップ戦略を採用。今年、ピレリは各コンパウンドを1段階柔らかくしており、異なる戦略が予想される。

    2018年のF1オーストラリアGPは、3月23日(金)の10時(現地時間14時)にフリー走行1回目がスタート。決勝は25日(日)の14時10分(現地時間16時10分)から行われる。

    2018年 F1オーストラリアGP関連:2018年 F1オーストラリアGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

  • フェルナンド・アロンソ 「トロロッソ・ホンダがトップ5入りしたら拍手」

    フェルナンド・アロンソ 「トロロッソ・ホンダがトップ5入りしたら拍手」

    マクラーレンは4シーズン連続でプレシーズンテストでトラブルに見舞われたが、フェルナンド・アロンソはルノーとの新たなパートナーシップに“悲観的になってはいない”と主張。また、元エンジンパートナーのホンダを迎えたトロロッソがトップ5入りしたら“拍手喝采”すると語った。

    ホンダとの悪夢のような3年間を経て、マクラーレンはホンダとのパートナーシップを解消し、2018年からルノーのF1パワーユニットに切り替えた。

    しかし、マクラーレンは2018年のF1世界選手権にむけたプレシーズンテストでも再び多数のトラブルに見舞われた。

    だが、フェルナンド・アロンソは「悲観的になる理由は見当たらない」と Onda Cero にコメント。

    「マクラーレンは歴史上2番手に優れたチームだし、ルノーは最高のエンジンメーカーのひとつだ。僕たちは野心に満ち溢れている。うまくいかない理由は見当たらない」

    マクラーレンは、パパイヤオレンジの2018年の発表時に高い期待を抱いていることを明らかにしており、勝利さえ除外はしていなかった。

    フェルナンド・アロンソは「発表以降、もしくは冬に立ていた計画にそれほど変更はない」とコメント。

    「僕たちは過去3年間で改善して、出来る限りトップ3チームに近づきたいと思っていた。僕たちはそれをやっている途中だ」

    だが、フェルナンド・アロンソは、2018年にマクラーレンが、メルセデス、フェラーリ、レッドブルとの戦いに加わることはないだろうと認める。

    「マクラーレンは9番手からジャンプアップして、彼らに近づいて、レースで戦えるようになるだろう」とフェルナンド・アロンソはコメント。

    「僕たちがルノーに変更したとき、僕たち全員はマクラーレンがトップ3に近づいて、可能であれば全てのレースでトップ5に入り、常にQ3に進出し、可能な時に表彰台を争えれば十分だということで合意した」

    マクラーレンがパートナーシップを解消したホンダはトロロッソと冬季テストでパフォーマンスを発揮しているが、フェルナンド・アロンソはマクラーレンが最悪のタイミングでホンダを切ったとの見方を否定した。

    「僕はホンダとは何も問題はない」とフェルナンド・アロンソはコメント。

    「でも、オーストラリアでホンダがどのようなパフォーマンスを発揮するか見てみるつもりだ。彼らは良い冬季テストを過ごしていたし、彼らがトップ5入りすれば拍手喝采するだろう。でも、そうなるとは思わない。1回のテストは、3基のエンジンでの21戦とは違う」

    「彼らは下から3~4番手のポジションにいると思うし、僕たちマクラーレンはトップ5~6を目指している」

    「僕たちはルノーに変更したことをとても満足している。昨年と比較して4秒くらい改善している」

    また、フェルナンド・アロンソはマクラーレンを離れることを検討したことは決してなかったが、2015~2017年は“対処するのが難しかった”と認める。

    「僕の人生は競争と勝利に基づいている」とフェルナンド・アロンソはコメント。

    「勝利がないのは厳しいけど、他のことを学ぶこともできた。ここ数年、僕の見解はインディやWECのような他の伝統的な大会まで広がった。全ての出来事には理由がある」

    「それらの年月はフラストレーションを感じたけど、今はより競争力のあるドライバーになれれたので満足している」

    2018年のチャンピオンの可能性について、フェルナンド・アロンソは、メルセデスが“総合的に優勢なようだ”と語る。

    「通常、6台のクルマがグリッドの上位3列にいるし、そこに疑問はない。マクラーレン、ハース、ルノー、フォース・インディア? 僕たちがやらなければならない第一のことは、そのバトルに勝つことだ」

  • ホンダ、2018年 F1オーストラリアGPのパブリックビューイングを開催

    ホンダ、2018年 F1オーストラリアGPのパブリックビューイングを開催

    ホンダは、3月25日(日)に開催される「2018 F1世界選手権 開幕戦オーストラリアGP」のパブリックビューイングを開催。決勝レースの模様をHondaウエルカムプラザ青山で館内のモニターでライブ放映する。

    ホンダは、2018年からスクーデリア・トロロッソとタッグを組み、レッドブル・トロロッソ・ホンダ(Red Bull Toro Rosso Honda)として、新たなスタートを切った。

    ホンダ製パワーユニット「Honda RA618H」を搭載したマシン「STR13」は、開幕前のテストで順調に周回を重ね、開幕戦を万全の体制で臨むべく、マシンの熟成を進めている。

    ドライバーには、2016年GP2(現F2)王者で昨年日本のスーパーフォーミュラでも活躍したピエール・ガスリーと、WECならびにル・マン24時間で栄冠を手にしたブレンドン・ハートレーの2名を擁して、シーズンを戦う。

    レッドブルカラーをまとった「STR13」のデビューレースとなる、今シーズンの開幕戦をHondaファン、F1ファンの皆さんと一緒に応援しよう!

    2018 F1 開幕戦オーストラリアGP パブリック・ビューイング
    ■開催日:2018年3月25日(日)
    ■時間:レース中継開始 13:50~(予定) / 決勝レーススタート 14:10~
    ■参加申込方法:自由席(座席200席)
    ■入場料:無料
    ※当日は先着自由席となりますので、「整理券」の配布はございません。
    ※イベントスケジュール・内容は、予告なく変更する場合がございますので、あらかじめご了承ください。
    ※衛星放送のため天候などにより映像が乱れたりするほか、ご視聴できなくなる場合もございますので、あらかじめご了承ください。
    ※イベント当日は、取材カメラが入る関係で、ご来場のお客さまの個々の肖像権については、Hondaウエルカムプラザ青山に帰属することをご了承ください。
    ※館内への飲食物のお持ち込みはご遠慮ください。
    ※当館の駐車/駐輪場には限りがあります。なるべく公共交通機関のご利用をお願いいたします。なお、満車の場合は駐車をお断りする場合がございます。
    ※四輪車、二輪車などの展示車両も少なくなる予定です。展示車に関する詳細なお問い合わせなどは、ご面倒ですが03-3423-4118までご確認ください。
    ※当日はASIMO & UNI-CUBデモンストレーションは11:00~の1回となりますので、あらかじめご了承ください。

  • ブレンドン・ハートレー 「トロロッソ・ホンダは開幕戦で入賞を狙える」

    ブレンドン・ハートレー 「トロロッソ・ホンダは開幕戦で入賞を狙える」

    ブレンドン・ハートレーは、トロロッソ・ホンダはF1プレシーズンテストでの期待を上回っており、今は開幕戦オーストラリアGPでの獲得を目標にしていると語る。

    今年、マクラーレンとの厳しい3年間を終えたホンダを新たなパートナーに迎えたトロロッソは、チャレンジングなスタートが予想されていたが、ホンダの2018年型F1パワーユニット『RA618H』を発揮し、8日間のプレシーズンテストで全チームの3番手となる822周を走破した。

    今年、トロロッソ・ホンダでF1フル参戦を果たすブレンドン・ハートレーは、F1バルセロナ合同テストで信頼性の高い走りで示したパフォーマンスレベルによって、チームはメルボルンでの開幕戦での目標をポイント獲得に修正したと述べた。

    「僕はテスト初日と最終日にクルマを走らせることができたし、STR13から僕たちがどれくらいポテンシャルを解放できたか、舞台裏で行われてきたハードワークのすべてを確認できたのは素晴らしいことだった」とブレンドン・ハートレーはコメント。

    「それはピットレーンの全員にとって同じことなのはわかっているけど、このクルマを完璧に機能させるために多くの人々が関わってる」

    「実際、僕たちは戦えると思っている。もちろん、僕たちがどれくらいの燃料を積んでいたかは教えられないけど、僕たちはミッドフィールドのバトルに絡んでいけると思っている。去年と同じように本当に激しい戦いだ」

    「ホンダとのパートナーシップは素晴らしいスタートを切ったし、テストを終えて全員が本当にポジティブに感じていると思う。メルボルンに行くのを楽しみにしている」

    「全員が気合を入れているし、ポジティブだ。トロロッソは昨年本当に力強いスタートを切ったし、シーズン中に発展できるように舞台裏で多くの変更が行われてきた」

    「トロロッソの最初の簡単な説明では、メルボルンは厳しいかもしれないとのことだったけど、実際、テスト日を終えてみて、自分たちの期待を上回っているし、僕たちは間違いなくポイント争いに絡めると思う」

    「もちろん、多くのハードワークとデータ分析が行われている。僕たちはメルボルンまでに改善するためのテスト日で得た多くのデータがある。全チームが舞台裏で同じことをするだろうし、同じ戦いだ。今のチーム内の雰囲気は本当にポジティブだ」

    2018年の開幕戦オーストラリアGPでトロロッソ・ホンダはポイント獲得に手が届くかと質問されたブレンドン・ハートレーは「目標はポイント獲得でなければならない」とコメント。

    「シーズンを通してクルマを改善し続けていけるという本当にポジティブな雰囲気がある。まずはメルボルンでポイントを獲得しなければならない。それが目標だ」

    「全員がどの位置にいるかのはっきりとした全体像を掴むのはまだ難しいけど、正しい姿勢でメルボルンに向かわなければならないし、それを最大限に生かして、僕のF1初ポイントを獲得できることを願っている」

    また、ブレンドン・ハートレーは、ミッドフィールドがいかに接戦になりそうかを考えれば、上位チームにトラブルがあった場合にそれを最大限に生かせるポジションにいて、序盤戦にポイントを積み重ねておく必要があると考えている。

    「最後のポイントを賭けた戦いは本当に激しい。もちろん、上位勢にクラッシュや信頼性トラブルが発生することもあるし、5番手から10番手、もしくはさらに高い位置を獲得できるときもあるかもしれない」

    「去年、トロロッソは4位になったし、僕たちは実際にレースに勝ったこともある。機を見ていかなければならないし、獲得できるときにそれらのポイントを獲得しなければならない。ミッドフィールドのバトルはとても激しい」

    「3チームがチャンピオンを争うことになるのは間違いないけど、最後の4つのポイント順位を賭けたミッドフィールドのバトルは本当に厳しい。でも、僕たちはその戦いに絡んでいけると思っている」

  • ルイス・ハミルトン 「W09は“ディーバ”気質が解消されている」

    ルイス・ハミルトン 「W09は“ディーバ”気質が解消されている」

    メルセデスのルイス・ハミルトンは、2018年F1マシン『W09』では昨年悩まされた“ディーバ”気質が解消されていると考えてる。

    昨年、メルセデスは両方のタイトルを4連覇したが、優位性はこれまでほど顕著ではなく、柔らかいタイヤを使用するハイダウンフォースサーキットでは苦戦を強いられることがあった。

    メルセデス W09は、昨年マシンの進化型であり、チームはマシン本来の強みを維持したまま、弱点を解消することを目指している。

    メルセデスは、F1バルセロナ合同テストの8日間で全チームで最多となる1040周を走破。ルイス・ハミルトンはメルセデスが新車で果たしたゲインを果たしたと楽観視している。

    「トト(ヴォルフ)はディーバについて話していたと思うけど、彼はクルマを運転しているわけではない・・・現時点ではそうは思わないし、僕たちにそのような特性はないと思っている」

    「現時点で僕たちはお互いを知ろうとしているところだけど、彼女をディーバと呼ぶことはできない。見極めていくつもりではあるけどけどね」

    「バランス的にはまだ完璧ではないけど、クルマのドライビングを楽しんでいる」

    「ガレージを離れて、ピットリミッターを切って、ターン1に突っ込む・・・みんなにも感じてほしいくらいだよ! 最高に楽しい」

    「ダウンフォースが増加しているのは明らかだし、例えばターン3は全開だ。ターン9も全開だったと思うし、10年くらい前には決してできなかったことだ」

    ルイス・ハミルトンは、メルセデスは“ポジティブな方向”に向かっているが、オーストラリアでシーズンが開幕するまで予想をすることには消極的だと付け加えた。

    「個人的には強くなっていると感じている。そこはポジティブだ。集団のなかで僕たちがどの位置にいるかどうかはわからないけど、テストはとても良かったし、非常に生産的だった。必要としていた全てを完了することができた」

    「森羅性は素晴らしいし、クルマの感触も素晴らしい。バランスなどには取り組んでいないけど、昨年抱えていた問題という点では、その多く、少なくともいくつかは解消されている」

    「でも、トラックは再舗装されているので、これまでとはかなり異なっている。現時点では誤解を招くほどだ。メルボルンに着くまでは知るのは難しい」

    「でも、僕たちは間違いなくポジティブな方向に進んでいると感じている」

  • フェルナンド・アロンソ 「ホンダF1との低迷によってF1引退も考えた」

    フェルナンド・アロンソ 「ホンダF1との低迷によってF1引退も考えた」

    フェルナンド・アロンソは、マクラーレン・ホンダが3年間低迷したことで3冠達成に集中するためにF1引退も選択肢として検討していたと語った。

    昨年、フェルナンド・アロンソはF1モナコGPを欠場して、世界3大レースでの“3冠”を目標に掲げてインディ500に参戦。2017年に悲惨なシーズンを過ごしたことでF1引退も囁かれていた。

    フェルナンド・アロンソは2017年末で当時のマクラーレンとの契約が満了を迎えることになっており、マクラーレンの首脳陣はアロンソの離脱を覚悟していた。

    しかし、マクラーレンはホンダと決裂してルノーを新たにエンジンパートナーに迎えることを決断。フェルナンド・アロンソはマクラーレンとの新たな契約にサインし、F1で高いレベルの競争を続けることを選んだ。

    実際、フェルナンド・アロンソは、F1を離れることも選択肢としてあったと F1 Racing にコメント。

    「そうだね。F1をやめて、シリーズを変更することを考えていた」とフェルナンド・アロンソはコメント。

    「去年、インディ500を終えて、オーストリアとシルバーストンで数戦してみて、『来年は違うシリーズにトライした方がいいかもしれない。3冠に完全にコミットして。インディやル・マンに参戦した方がいいかもしれない』と考えた」

    「でも、引退するには適切なタイミングではないと感じた。今ではない、このような結果の後ではない、このようなフィーリングの後ではないとね。残りの人生で後悔することになると思った」

    「だから、まだ続けたい。僕とマクラーレンにとってやり残した仕事だ。今年はいろいろなことが変わると思う。それについてはかなり確信している」

    マクラーレンは、今季のプレシーズンテストでもトラブルが多発する厳しいスタートとなったが、フェルナンド・アロンソは今年は定期的にQ3を争って表彰台も狙えるだろうと主張する。

    「マクラーレンは9番手からジャンプアップして、彼らに近づいて、レースで戦えるようになるだろう」とフェルナンド・アロンソはコメント。

    「僕たちがルノーに変更したとき、僕たち全員はマクラーレンがトップ3に近づいて、可能であれば全てのレースでトップ5に入り、常にQ3に進出し、可能な時に表彰台を争えれば十分だということで合意した」

  • ホンダF1、2018年は新体制での新たな船出

    ホンダF1、2018年は新体制での新たな船出

    ホンダF1にとって変革の年となる2018年。バルセロナのカタルニア・サーキットで行われたプレシーズンテストは、新たな体制の下でのスタートとなった。

    今年からトロロッソと新たなパートナーシップを始めることは、大きな話題を呼んだが、これは新たにチームの運営体制を再構築するという大仕事でもあった。

    前任のHonda F1プロジェクト総責任者である長谷川祐介は、量産車向けの先進技術開発担当に活躍の場を移したが、その後任は一人ではなく、代わりに2つのポジションが設けられた。

    HRD Sakuraで新たに浅木泰昭が研究開発を統括する一方、現場のトップとしてF1テクニカルディレクター(TD)の職を新設。田辺豊治がその任に就いた。

    この人事について、Hondaの執行役員でありブランド・コミュニケーション本部長を務める森山克英はこう説明する。

    「これまで、F1プロジェクト総責任者は、技術開発と現場でのチーム指揮の両方を担ってきました。この責任範囲を分離することで、開発とレース・テスト現場それぞれが、よりスピーディーに業務を遂行できる体制へと進化させます」

    田辺豊治は、1990年代前半からモータースポーツに携わり、前任はインディカープロジェクトを担当。年明けから新体制に加わった。トロロッソ・ホンダという組織を形作っていく上で、田辺豊治だけでなく、チーム全体が体制転換を図っていかなければならないタイミングだった。

    過去3年間は、マクラーレンのレーシングディレクター、エリック・ブーリエと、ホンダのF1プロジェクト総責任者が並立してチームを指揮していた。しかし、トロロッソ・ホンダではチーム代表のフランツ・トストがチームを率い、その下で田辺豊治はパワーユニットの運用など技術面について、トロロッソ側のテクニカルディレクターのジェームス・キー氏と直接連携する形になった。

    「サーキットオペレーションのより細かな部分まで見ることができている」と田辺豊治は評している。

    「パフォーマンスを向上させるためには、さくらのチームが緻密な開発をする必要があり、それには現場からの正確な情報伝達が不可欠だと考えています。開発陣へ情報を届けることで、さくら側はそれに素早く反応し、仕事に優先順位をつけて対応できます」

    「F1の世界は、昔と変わっていない部分もありますが、エンジンから新たにパワーユニットというシステムに変更されたことで、多くの変更が必要になっています。私はまだスタート地点にいるようなものですが、まずは自分の現在地を確認することから始めました。また、トロロッソという新たなチームと仕事をするという意味では、全員が私と同じ状態です。『これがトロロッソのやり方だから』と言う人間はいませんし、現場でのオペレーションをどう作り上げていくかを、日々模索していかなければいけません」

    浅木泰昭 ホンダF1

    開発現場のさくらでは、すでに浅木泰昭の影響が感じられるようになっている。ホンダで数々のプロジェクト再建を成功させてきた浅木泰昭は、オフシーズンの間に開発の方向性を効率化させるべく取り組んできた。

    「田辺さんは第二期、第三期のF1、そして直近ではインディカープロジェクトと、レース現場での経験が非常に豊富です。その経験を活かし、リーダーとしてエンジニアたちの作業に入り込み、情報を収集しながら判断を下すタイプで、エンジニアたちやトロロッソのメンバーととても近い距離で仕事ができることが強みだと思います」とHondaモータースポーツ部長の山本雅史は語る。

    また、浅木泰昭についても「浅木さんはこれまでもHondaで苦境にあったプロジェクトをいくつも立て直し、大きな成功に導いてきたリーダー。取捨選択がうまい人で、今何をやらなくてはいけないかについて明確に判断を下せることが強みです」と、その影響の大きさを認めている。

    「今回もさくらでは、これまで行われてきた開発内容を整理し、焦点を当てるべき部分を明確にしました。一部の開発については止める判断を下し、結果として集中的に開発を進めたい部分に人材や投資を集める体制が築けています」

    新体制は目に見える変化となって現れた。田辺豊治はガレージでのチームとの仕事に集中していたため、わずか10分間のインタビュー時間を確保するだけでも事前アレンジに非常に苦労をした。

    新パートナーシップの開始に伴う体制変更には、もちろん賛否両論あるだろう。しかし、これはチーム変更にともなう変化というよりも、F1で成果を出すためには当たり前の進歩だと言える。

    田辺豊治も「いい面も悪い面もあります」と認める。「過去3年間のやり方を大きく変えるわけですから、慣例化していたこともあるわけで、時間はかかるかもしれません。でも、この新しい体制では、何がベストなのかを突き詰めて議論することができています。我々はこれが最善の手法だと思っていますし、トロロッソもそう感じてくれていますから、このやり方がうまくいくと思います」

    「トロロッソとのチーム結成が決まってから、たくさんのことを話し合ってきましたしチームとして効率を上げていくために毎日議論を重ねました。現時点では、問題なく非常にうまく連携できていると感じています」

    プレシーズンテストは順調に進み、計8日間で822周を走破。しかし、テストのタイムは、燃料搭載量やタイヤのコンパウンド、パワーユニットのセッティングなど、さまざまな要因に影響されるので、実際にオーストラリアでの開幕戦で走ってみるまでは、競争力は明らかにはならない。

    「トロロッソ・ホンダで働くスタッフは、全員情熱を胸に宿して戦っていますし、お互いをよく知ろうと努力しています。自分たちの立ち位置はメルボルンまで分かりませんし、そのポジションが最終順位となるわけでもありませんが、オフシーズンに取り組んできたことの結果を垣間見ることはできると思います。同じ情熱を持って仕事をしてきたメンバーにとって、自分たちの仕事の成果を初めて見られる瞬間です」

    田辺豊治にとっては、1つのレースでの結果よりも、年間を通じてどのくらい進歩を果たせるかのほうが重要度は高いと考えているが、それでも開幕戦を前に興奮は抑えられないようだ。

    「お互いの関係とパフォーマンスの両面を進化させていくことは、とても重要です。そのために協力し、日々懸命に取り組んでいます」

    「テストを終えて、基本的にここまでの結果にはとりあえず満足しています。ただ、次は開幕戦に向けた緊張感が襲ってくるでしょう。そのときこそ、真価が試されるはずです。テストは順調でしたが、あくまでテストに過ぎず、レース本番とは異なります。レースでの結果こそがすべてです」

    「最初のテストのための準備は重ねていましたが、ここからはレースに向けて動かなければなりません。開幕戦に向けて気持ちを切り替える時期です。スタートは順調でしたが、先は長く、まだまだ進化していく必要があります。全21戦という長いシーズンが待っています」

  • バルテリ・ボッタス 「テストで予選ペースを追求する必要性はない」

    バルテリ・ボッタス 「テストで予選ペースを追求する必要性はない」

    メルセデスのバルテリ・ボッタスは、F1プレシーズンテストで予選パフォーマンスを追求する必要性はなかったため、まだ1発の速さは“未知”はあるものの、それほど心配はしていないと語る。

    F1バルセロナ合同テストでは、フェラーリのセバスチャン・ベッテルが最速タイムを記録。メルセデスのルイス・ハミルトンのベストタイムは1.3秒差であり、バルテリ・ボッタスはさらにコンマ1秒遅れている。

    だが、メルセデスはレースシミュレーションでは圧倒的な速さを見せている。バルテリ・ボッタスはロングランに集中していたため、2週間後のオーストラリアGPの予選までメルセデスの純粋なペースはわからないと語る。

    「ロングランとレースシミュレーションは非常にポジティブだった」とバルテリ・ボッタスはコメント。

    「僕たちが全員より1秒前にいるとは思わないし、そうはならないだろう。でも、ポジティブだった」

    「何度かレースシミュレーションを経験して、ロングランでのタイヤとクルマの感触を掴めたのは素晴らしいことだ」

    「テストでは車で様々なことを試して、快適に感じるためにより多くの時間を割いた。ルイスもほぼ同じことをしていた」

    「僕たちにとって純粋な一発ペースは未知数だと言わなければならないけど、2週間後にはわかると思う」

    バルテリ・ボッタスは、メルセデスはテストで「絶対的な最大値を達成する必要性を感じていなかった」と述べ、新車『W09』は予選仕様でうまく反応するはずだと自信をみせている。

    「予選セッティングなどの全てを適切にまとめれば、クルマがどれくらい速く走れるかを示せることはわかっている」とバルテリ・ボッタスはコメント。

    「テストでは、異なるセッティングで一貫性のある走りをして、実際の違いを見極めて最大限の学習を目指している。タイムシートよりも自分たち自身に焦点を合わせている」

    昨年、バルテリ・ボッタスは、ニコ・ロズベルグの電撃引退後、1月にメルセデスと契約。プレシーズンテストはメルセデスに慣れることに費やされた。

    今年、メルセデスはラップタイム的には地味なテストを選んだが、バルテリ・ボッタスは2018年マシンの競争力について多くのことを学べたと語り、“セットアップとコース上での自分のパフォーマンスに集中するために多くの時間を割くことができた”と述べた。

    「慣れなければならないことはそんなに多くなかったし、かなりスムーズだった」とバルテリ・ボッタスはコメント。

    「間違いなく良いクルマになっていると感じている。新しい路面によってトラックは速くなっていつぃ、クルマはグリップが増えているように感じるので注意する必要がある」

    「ここまでのクルマのハンドリング、全体的なバランス、挙動は間違った方向には進んでいないと思う」

    「僕たちはいくつか改善しているし、バランスはよりまとまっている。僕のドライビングスタイルにより合っているかどうかはわからないけどね。クルマに適応するのは僕次第だ。良いスタートが切れていると思う」

  • フェルナンド・アロンソ 「開幕戦でサプライズが起こる可能性は低い」

    フェルナンド・アロンソ 「開幕戦でサプライズが起こる可能性は低い」

    マクラーレンのフェルナンド・アロンソは、どのF1チームもF1合同テストでの走行距離を取り戻そうとしており、2018年のF1世界選手権の開幕戦オーストラリアGPではサプライズな結果を残す可能性は低いと考えている。

    マクラーレンは、2018年のF1プレシーズンテストで信頼性トラブルが多発。マクラーレンは8日間で599周しか走行できず、フェルナンド・アロンソはレギュラードライバーの中では最少となる263周しか走行することができなかった。

    フェルナンド・アロンソは、最終日に総合3番手となる1分17秒784を記録しており、開幕戦までの2週間はマクラーレンがスピードを上げていくには十分だと感じているが、開幕戦でサプライズが起こる可能性は低いと考えている。

    「だいたいのチームがオーストラリアで直面することを理解し、シミュレーターで準備できる能力が備わっていると思う」とフェルナンド・アロンソはコメント。

    「バルセロナで実施したセットアップ作業は何も意味をもたないし、ここれセットアップを最適化させてもオーストラリアでは何も意味はないので、半日を失ったことは心配していない。ここも5月には30℃まで気温が上がるので意味はないだろう」

    フェルナンド・アロンソは、残りの唯一の懸念は、ピレリの新しいF1タイア、特にウェットタイヤの挙動の理解だと語る。

    「悪天候は大きな要因だったと思う。特にウェットタイヤのテストができなかったからね」とフェルナンド・アロンソは語る。

    「通常、セーフティカースタートなどのレースに向けたいくつかのプログラムを実施する。でも、ウェットタイヤを発展させることもできなくらい気温が低かった」

    「開幕戦がウェットになっても何も影響が出ないことを願っている」

  • ルノーF1 「2018年に優勝は無理でも表彰台の可能性は除外しない」

    ルノーF1 「2018年に優勝は無理でも表彰台の可能性は除外しない」

    ルノーF1は2018年の目標は設定してはいないが、表彰台の可能性は除外していないとアドバイザーを務めるアラン・プロストは語る。

    冬季テストを終えた全体的な総合評価では、ルノーとハースがメルセデス、フェラーリ、レッドブルの後ろで“ベスト・オブ・ザ・レスト”を争うことになるとの見方が強い。

    しかし、アラン・プロストは、ルノーF1の目標は改善することだけだと語る。

    「2018年に我々は進歩を果たすと思うし、徐々に強くなっていくだろう」とアラン・プロストは Nice Matin にコメント。

    「理論的には、トップ3に大きなアドバンテージがあるままだし、彼らを捕えるのは難しいだろう」

    「だが、シーズン中盤までに我々は新しいパーツを投入するし、表彰台の可能性は決して除外することはできない」

    しかし、アラン・プロストは、まだ勝利についてルノーの議題にはあがっていないと語る。

    「具体的な目標を掲げるのは無意味なことだと思っている。モーターレーシングでその通りにいくことはない」とアラン・プロストはコメント。

    「チームは構造改革を続けており、多くの新しい従業員が入り、エンストンのファクトリーは改善されている。まもなくヴィリーでも同じことが起こるだろう」

    「我々の努力は報われるだろう。明日か明後日か? そう語るにはまだ早すぎる。まずは今年どのような進歩を果たすか見てみよう」

    アラン・プロストは、2018年のワールドチャンピオンはルイス・ハミルトンとセバスチャン・ベッテルのどちらかが獲得し、自身の4度のワールドチャンピオンの記録は破られることになるだろうと認める。

    「冬季テストで判断すれば、ルイスにわずかにアドバンテージがあると思う。非常に小さいがね」とアラン・プロストは語る。

    「だが、シーズンは長い。21レースもある! 何が起こるかはわからないし、サプライズも起こるだろう。私の意見ではレッドブルも非常に競争力があると思う」