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  • 角田裕毅の後任ハジャーにレッドブルF1代表が期待「これは到達点ではない」

    角田裕毅の後任ハジャーにレッドブルF1代表が期待「これは到達点ではない」

    レッドブルF1チーム代表のローラン・メキースは、2026年F1シーズンに向けて、角田裕毅に代わってマックス・フェルスタッペンの新たなチームメイトとなるアイザック・ハジャーに対する自身とチームの期待を明かした。

    フランス人のハジャーは、多くのドライバーが短期間で去っていったことから“呪われたシート”とも揶揄されるポジションに足を踏み入れる。過去に起用され、結果が出ないまま放出されてきた前任者たちの記憶は、今もなお多くの人の脳裏に残っている。

    ハジャーの昇格は、姉妹チームであるレーシングブルズでの鮮烈なルーキーシーズンを受けてのものだ。この昇格により、角田裕毅がシートを失う形となった。

    21歳のハジャー自身は、すでに現実的な目標を口にしている。彼はMotorsport Weekを含む一部メディアに対し、「最初の数カ月は自分が遅くなることを受け入れている」と語っている。

    「信じられないほどの初年度」メキースの評価
    メキースは、2025年シーズン最終戦アブダビGPを前に、Motorsport Weekを含むメディアの取材に応じ、ハジャーのF1初年度を「傑出していた」と評価した。

    「アイザックは信じられないほどの初年度を過ごした」とメキースは語った。

    「1月時点、つまり彼がスタートした地点を考えれば、その出発点は本当に際立っていた」

    さらにメキースは、単なる才能だけでなく、成長力を重視していると続ける。

    「我々は生まれ持った才能だけでなく、ドライバーが成長していく能力を強く信じている」

    「これまでにも、多くのチャンピオンがキャリアの中で成長し、数戦前にはできなかったことをマシンの中で成し遂げてきたのを見てきた」

    「今年のアイザックにもそれを見ている。3戦前にはやっていなかったことを、彼がマシンの中でやってのける姿を我々は見てきた」

    角田裕毅の後任としてアイザック・ハジャーがレッドブル・レーシングに昇格

    “到達点ではない” レッドブル昇格の意味
    ハジャーにとってレッドブルは、完全に未知の環境というわけではない。メキースがレーシングブルズからレッドブルへ移る以前、すでに彼の下で走っていた経験がある。

    一方で、レッドブル内部では大きな変化も起きている。長年アドバイザーとしてチームを支え、ジュニア育成を担ってきたヘルムート・マルコは引退し、メキース自身も昨年7月にクリスチャン・ホーナーの後任としてチーム代表に就任してから、まだ数カ月しか経っていない。

    これまでのレッドブルでは、結果が出なければ猶予なく交代を迫られるケースが多かった。しかし、ホーナー、そしてマルコという“厳格な管理者”が去った今、ミルトンキーンズの文化が変わる可能性もある。

    メキースは、ハジャーに何を期待しているのかという問いに対し、次のように答えた。

    「君の質問に答えるなら、我々は彼にその道を歩み続けてほしいと思っている」と語る。

    「我々はこれを到達点だとは見ていない」

    「これは、彼が成長を続け、我々を感心させ続け、驚かせ続けるための、もう一つのスタートだと捉えている」

    「そしてそれは2年目にも期待するし、3年目、もしかすると4年目にも期待する。これが、我々が一緒に歩んでいく旅路だ」

    レッドブルにとって、そしてハジャーにとって、2026年は“試練の年”であると同時に、新しい文化と長期的視点が試されるシーズンとなりそうだ。

  • 角田裕毅の分岐点 レッドブルF1昇格が運命を変えた瞬間

    角田裕毅の分岐点 レッドブルF1昇格が運命を変えた瞬間

    角田裕毅にとってレッドブル・レーシングに中途昇格するという決断は、大きな見返りがある一方で、すべてを失うリスクも伴っていた。その挑戦は、結果的に彼のF1キャリアを終わらせるものになったのかもしれない。

    レッドブルのジュニアドライバーがトップチームに昇格するとき、そこにはひとつの共通したパターンがある。彼らは「他の誰も成し遂げられなかったことを自分ならできる」と自信を見せ、そして“毒杯”を飲むことになる。

    2025年のラインアップを選ぶ際、レッドブルは角田裕毅ではなくリアム・ローソンを起用した。過去2シーズンにわたりレーシングブルズで5戦・6戦ずつ出場した際の印象的なパフォーマンスから、ニュージーランド出身のルーキーであるローソンの方が高いポテンシャルを持つと判断されたためだ。

    しかし、そのローソンはレッドブルでの最初の2戦で3度のQ1敗退を喫する。オーストラリアでは18番手、中国ではスプリント予選と決勝予選の両方で20番手に沈み、ポイント獲得にも至らなかった。チームは早々に見切りをつけ、中国GPスプリントで姉妹チームから6位に入った角田裕毅にチャンスを与える決断を下した。

    「レッドブルのマシンはフロントのグリップが強いと言われることが多いです。僕自身、鋭く曲がるクルマが好きで、これまでもそういうセットアップに自分のドライビングを合わせてきました」と角田裕毅はこの挑戦について語った。

    「レーシングブルズはどちらかというとアンダーステア傾向のマシンで、最初は苦労しましたが、慣れてしまえばそれが普通になりました。今回は再びレッドブルの特性に合わせる必要がありますが、過去の経験を考えれば、あまり心配はしていません」

    角田裕毅 F1 レッドブル・レーシング

    だが、シーズン途中で新しいマシンに乗り換えるという状況を考えれば、もっと慎重になるべきだったのかもしれない。角田裕毅はマックス・フェルスタッペンにまったく太刀打ちできず、ドライコンディションでの予選平均タイム差は約0.6秒に達していた。

    ドライバーズタイトル争いに絡むほどの競争力を持つマシンに乗りながら、日本人ドライバーは何度もQ1敗退を喫した。レッドブルでの27回の予選セッションのうち、実に10回がQ1敗退、さらに9回がQ2敗退だった。

    当然ながら、それは決勝での戦いを厳しいものにした。角田裕毅が22戦で獲得したポイントはわずか30。一方、フェルスタッペンは同じ期間で385ポイントを積み上げている。

    2025年に走った1,386周のうち、角田裕毅がトップ8圏内で過ごした周回は230周しかなかったという事実は、状況を如実に物語っている。

    バクーでの6位、オースティンでの7位といった好成績もあったが、それらの“山”はレッドブルに「このドライバーこそが正解だ」と思わせるほど高くはなかった。一方で、“谷”は深かった。たとえばレッドブル・リンクでのレースでは、アルピーヌのフランコ・コラピントとの接触後、2周遅れでフィニッシュするという惨憺たる結果に終わっている。

    さらに状況を悪化させたのは、25歳の角田裕毅自身が、なぜこれほどペースが出ないのかを説明できなかったことだ。メディア対応では「奇妙だ」「不思議だ」といった言葉やその類語が、憂慮すべき頻度で繰り返された。

    そして、レッドブルは“レッドブルらしい”決断を下す。角田裕毅は2026年に向けてリザーブドライバーへ降格され、代わってアイザック・ハジャーが昇格することになった。

    角田裕毅は「これは終わりではない」と語り、再びグリッドに立つ資格があることを証明すると誓っている。しかし現時点では、その将来が彼自身の手の中にあるとは言い切れない。

  • 角田裕毅も登場 F1公式サイトが選ぶ2025年名珍場面アワード

    角田裕毅も登場 F1公式サイトが選ぶ2025年名珍場面アワード

    2026年を迎えた今、F1公式サイトが2025年シーズンを振り返り、1年を通して生まれた数々の名場面、そして珍場面を称える「名珍場面アワード」を発表した。

    新たなワールドチャンピオンの誕生や激しいタイトル争いが注目を集めた一方で、2025年のF1世界選手権では、角田裕毅が写った“あの一枚”をはじめ、爆笑必至の出来事や記憶に残るチーム無線、思わぬハプニングがサーキットの内外で次々と生まれていた。

    ここでは、F1公式サイトが選んだ2025年の名珍場面を、各アワードとともに振り返っていく。

    ■ 最も不運だったドライバー ─ フェルナンド・アロンソ
    フェルナンド・アロンソは、イモラで11位でチェッカーを受けた際、チーム無線でこう語った。

    「僕たちは本当に運が悪い。今年は何もかもが間違っている」

    この言葉に反論するのは難しい。2度のワールドチャンピオンは、開幕戦オーストラリアでのリタイア、中国でのブレーキトラブル、モナコでのパワーユニットトラブルといった不運が重なり、第9戦バルセロナまで今季初ポイントを待つことになった。

    イモラでこの発言が飛び出したきっかけは、不運なタイミングでのVSCだった。これにより、アロンソのライバルたちは“安い”ピットストップを行うことができた。また、ザントフォールトでもセーフティカーのタイミングに泣かされ、同様の問題を抱えることになった。

    さらにモンツァでは、前を走っていたノリスが跳ね上げた小さなグラベル片が原因で、サスペンションが破損するというトラブルにも見舞われた。

    それでもアロンソは、今年も決して戦うことを諦めなかった。そして最終的にはドライバーズランキングのトップ10に返り咲くことに成功した。最終2戦で獲得した16ポイントが、その助けとなったのは確かだ。

    フェルナンド・アロンソ 2025年のF1世界選手権

    ■ 最も笑えた瞬間 ─ LEGOレース
    今年のマイアミGPでは、ドライバーズパレードにひとひねりが加えられ、ドライバーたちは実際に走行可能なLEGO製のビッグビルドカーを運転する機会を与えられた。

    各チームにはそれぞれ専用カラーの車両が用意され、26人のデザイナー、エンジニア、LEGOビルダーによって、22,000時間以上をかけて製作された。すべてのマシンは約40万個のLEGOブロックで構成され、最高速度は時速20kmに達した。

    では、ドライバーたちはマイアミ・インターナショナル・オートドロームでそれらを丁寧に扱ったのだろうか。答えは「まったくそんなことはなかった」。

    競争心に満ちたドライバーたちによって、パレードは瞬く間にレースと化し、数々の爆笑必至の結果を生んだ。これほど幸せそうなドライバーの集団を、他に見たことがあるだろうか。


    ■ ベスト無線メッセージ ─「きっと水だね」
    2025年のチーム無線では、数多くの名場面が生まれた。ルイス・ハミルトンの「ついでにお茶でも飲んでいれば?」、シャルル・ルクレールの「ありがとう、ブライアン」、そしてフェルスタッペンの「シフトが1972年のモナコGPみたいだ」というコメントも忘れてはならない。

    しかし、今季のベスト無線メッセージに選ばれたのは、オーストラリアGPでのルクレールによる、まさに歴史的な一幕だった。

    「シートが水でいっぱいだ!」

    ドリンクボトルのトラブルに見舞われたルクレールが、レースエンジニアのブライアン・ボッツィにそう訴えると、返ってきたのは次の一言だった。

    「きっと水だね」

    これに対しルクレールは、

    「それ、“名言集”に加えておこう」

    と返した。

    後にルクレールは、これは2人の間の内輪ネタだったと説明しているが、それでもこの無線が、今後あらゆる“ベスト無線集”に含まれることになるのは間違いない。


    ■ ベスト特別リバリー ─ 日本GPのレッドブル×ホンダ
    2025年は、この部門においても多くの候補が存在した。モンツァで披露された、ニキ・ラウダ初タイトル50周年を祝うフェラーリのレトロ・リバリーも、僅差で次点となっている。

    しかし、2025年のベスト特別リバリーに選ばれたのは、日本GPで披露されたレッドブルのマシンだった。このデザインは、ホンダとのパートナーシップ最終年を称えるものであり、そして何より――見れば分かる通りだ。まさに美の結晶である。

    レッドブル・ホンダ 2025年のF1世界選手権

    ■ ベスト特別ヘルメット ─ ルイス・ハミルトン(ラスベガス)
    2025年は、特別ヘルメットのデザインも特別リバリーと同じくらい――いや、それ以上に多かった。そのため、この部門でもアワードを用意する必要があった。

    そしてその受賞者は、ラスベガスGPでのハミルトンの特別ヘルメットである。

    なぜなら、あれは輝いていたからだ。輝くヘルメットには、自動的にボーナスポイントが与えられる。

    ルイス・ハミルトン 2025年のF1世界選手権

    ■ ベストスタッツ ─ ニコ・ヒュルケンベルグ、F1史上最も長く初表彰台に届かなかったキャリア
    2025年のチャンピオン争いとは別に、ニコ・ヒュルケンベルグがイギリスGPで表彰台に上がったことは、今年最も印象的なストーリーの一つだった。ドイツ人ドライバーは、難しい天候条件の中で経験を存分に発揮し、19番手スタートから3位という驚異的な結果を手にした。

    そして239回目の出走にして、ついに「F1史上最も長く表彰台に立てなかったドライバー」という不名誉な記録に終止符を打った。このスタッツは、今となってははるかに前向きな意味を持つものとなった。

    この結果は、2012年日本GPで小林可夢偉が表彰台に立って以来となる、ザウバーにとっての初表彰台でもあった。また、ヒュルケンベルグは、1973年スペインGPのジョージ・フォルマー(39歳)以来となる、37歳での初表彰台獲得ドライバーとなった。

    ニコ・ヒュルケンベルグ 2025年のF1世界選手権

    ■ 最も痛ましいトロフィー事件 ─ アイザック・ハジャー(ザントフォールト)
    サプライズと感動の表彰台という流れで、次に登場するのがアイザック・ハジャーだ。彼はルーキーシーズンのザントフォールトで、見事3位を獲得した。

    しかし、走りは完璧だった一方で、トロフィーの扱いはそうではなかった。レーシングブルズがピットレーンで記念撮影を行っていた際、フランス人ドライバーはトロフィーを地面に置き、その拍子に誤ってネック部分を折ってしまった。

    その後、オランダ王室のベルンハルト公が関与し、イタリアGPを前に新しいトロフィーがハジャーに贈られることになった。

    アイザック・ハジャー 2025年のF1世界選手権

    ■ 最も忍耐力を示した例 ─ ハジャーとシートベルト
    ハジャーは、今年このオルタナティブ・アワードを2度受賞している。日本GPでの出来事は、「最も忍耐力を示した例」にふさわしいものだった。

    鈴鹿での予選1時間は、フランス人ルーキーにとってまさにジェットコースターのような展開だった。シートベルトが極端にきつく締められていたことが判明し、その不快感は想像を絶するものだった。

    当然ながらそれは集中力とアタックに影響を与え、Q1での無線は痛みに満ちたものとなった。それでもハジャーは耐え抜き、ギリギリでQ2進出を果たす。インターバル中に問題は修正され、その後、彼は見事7番手を獲得した。

    ■ 最も見事なマルチタスク ─ ランド・ノリスの高級芝刈り機
    日本GPでは、マルチタスクの最良例も生まれた。ピット出口でのポジション争いの中、ノリスとフェルスタッペンが激しく競り合い、その結果ノリスは芝生の上に飛び出すことになった。

    クールダウンルームでフェルスタッペンはこう語った。

    「かなり高級な芝刈り機だね」

    さらに記者会見では、次のように冗談を続けた。

    「右側の芝があまりきれいに刈られていなかったと思う。ランドもそれに気づいて、ちゃんと刈ってくれた」

    これに対しノリスは、

    「僕はマックスとレースしていたわけじゃなくて、彼が言う通り芝を刈っていただけだよ」

    と応じた。


    ■ ベスト謝罪 ─ アレクサンダー・アルボンとジョージ・ラッセルのディナーデート
    モナコGPで、ジョージ・ラッセルが大きなフラストレーションを抱えていたのは、今年屈指の控えめな表現と言える。

    予選でのパワーロスにより14番手に沈んだメルセデスのドライバーは、決勝でトラフィックに捕まり続けることになった。ウィリアムズのアレクサンダー・アルボンとカルロス・サインツJr.は、戦略的に隊列をスローダウンさせ、フリーピットストップのためのギャップを作り出す戦術を取っていた。この動きは、2回の義務ピットストップを完了するまで、4回にわたって繰り返された。

    ついに我慢の限界を迎えたラッセルは、ヌーヴェル・シケインをショートカットしてアルボンを追い抜き、ポジションを戻すことを拒否。その結果、スチュワードからドライブスルーペナルティを科された。

    レース後、ウィリアムズの2人はこの戦術について謝罪し、ラッセルは冗談交じりに「ディナーを奢ってもらうべきだ」と語った。そして実際、そのディナーは行われた。

    「彼はメニューの中で一番高いものを頼んだよ」とアルボンは後に語っている。「ロブスターのパスタだった」


    ■ 今季最高の相乗りシーン ─ ブラジルでのフェルスタッペン、ラッセル、角田裕毅
    別の“ひねり”の効いたドライバーズパレードとして、サンパウロGPではソープボックスが用意された。予想通り、再び混乱が巻き起こった。

    その中で、マシントラブルにより移動手段を失ったラッセルのために手を差し伸べたのが、角田裕毅とフェルスタッペンだった。このレッドブルの2人とラッセルが並んで乗る姿は、今年を象徴する写真の一つとなった。

    画像がすべてを物語っている。

    角田裕毅 2025年のF1世界選手権

  • 角田裕毅はなぜレッドブルF1から動けなかったのか 契約が縛ったキャリア

    角田裕毅はなぜレッドブルF1から動けなかったのか 契約が縛ったキャリア

    角田裕毅のレッドブルF1でのレギュラードライバーとしてのキャリアは、アブダビGPで事実上の終焉を迎えた。最終戦ではマックス・フェルスタッペンのレースを支える役割に回り、結果的にチームは2026年に向けてアイザック・ハジャーを昇格させる決断を下した。

    この判断により、角田裕毅は2025年シーズンをテスト兼リザーブドライバーとして過ごすことになる。

    トップチームにおけるリザーブの存在は、シミュレーター開発や緊急時のバックアップとして重要視されるが、同時にそれはフルタイムのシートを失ったことを意味する。

    レッドブルに縛られ続けたキャリア
    角田裕毅のF1での歩みは、デビュー当初からレッドブルと切っても切れない関係にあった。2024年の段階ですでに、チームは契約更新オプションを行使しており、他チームが関心を示していたにもかかわらず、彼はレッドブルの枠内に留まることになった。

    レーシングブルズでも状況は好転しなかった。シーズン後半にかけてリアム・ローソンが評価を高め、マシンへの信頼を取り戻した一方で、角田裕毅には新たな選択肢が残されなかった。結果として、トップチームにも姉妹チームにも居場所を見出せない立場に追い込まれていった。

    角田裕毅 レッドブル F1

    「契約がすべてだった」角田裕毅の率直な言葉
    アブダビで自身の状況について語った角田裕毅は、他チームと交渉できなかった理由を率直に明かしている。

    「僕の契約があったので、正直できることはあまりありませんでした。外部からの関心はいくつかありましたが、契約上、他のチームと話すことはできませんでした。ですので、完全にレッドブルに集中していました。ここ数年はそれが僕の優先事項でしたし、レッドブルは僕が育ってきた場所なので、そういう状況でした」

    このコメントが示す通り、角田裕毅は“選ばれなかった”だけでなく、“動けなかった”ドライバーでもあった。仮に他チームが興味を示していても、契約の壁が交渉の入り口を閉ざしていた。

    シートは失ったが、関係は続く
    最終的にレッドブルF1が下した結論は明確だった。レギュラーシートは与えないが、組織の一員としては残すという判断である。この決断は、角田裕毅にとって即時的なキャリア再建の道を閉ざす一方、F1の現場に踏みとどまる可能性を残すものでもある。

    レッドブルに育てられ、レッドブルに縛られた数年間。その関係は形を変えながらも続いていく。今回のリザーブ就任は、終わりであると同時に、次の機会を待つ時間の始まりでもある。

  • 角田裕毅 レッドブルF1シート喪失後も「モチベーションは非常に高い」

    角田裕毅 レッドブルF1シート喪失後も「モチベーションは非常に高い」

    角田裕毅は、レッドブルのシートを失ったにもかかわらず、来季に向けた自身のモチベーションは「非常に大きい」と語った。

    角田裕毅は2026年に向けて、レッドブル・レーシングのシートを失い、大きく異なる立場に直面することになった。レッドブルは、レーシングブルズで印象的なルーキーシーズンを過ごしたアイザック・ハジャーを昇格させ、角田裕毅に代えて起用する決断を下した。

    日本人ドライバーである角田裕毅は、2026年F1の新パワーユニット規則が導入される最初の年に、レッドブルのテスト兼リザーブドライバーを務めることになり、グリッドからは姿を消すことになる。

    角田裕毅がF1グリッドにいなかったのは2020年が最後で、アルファタウリからF1デビューを果たしたのは2021年だった。22戦でわずか33ポイントしか獲得できなかったことから、シート喪失は避けられない流れになりつつあった。

    それでも、完全にグリッドから外れる結果になったのは不運だったと言える。角田裕毅は、姉妹チームのシートを巡りリアム・ローソンと直接競り合う立場にあったからだ。

    最終的に、2026年に向けてレーシングブルズに残留する契約を手にしたのはリアム・ローソンだった。この決定により、角田裕毅はモータースポーツの頂点への復帰を願いながら、将来を見据える立場となった。

    25歳の角田裕毅は、今回の出来事に失望していることを認めつつも、今後に向けたモチベーションが衰えることはないと強調している。

    「僕はまだ25歳なので、成長できる余地はたくさんあります」と角田裕毅はDAZN日本版に語った。

    「これはまだ始まりにすぎません」

    「もしかしたら新しい章が始まろうとしているのかもしれませんが、ここから自分がどう成長していけるのかを見るのが楽しみです」

    「これまで見られなかったものを見る機会も得られますし、違う視点から学ぶこともできます。それをとても楽しみにしています。来年に向けた僕のモチベーションは非常に高いです」

  • 角田裕毅 レッドブルF1での失敗論を否定「精神面で最も成長した一年」

    角田裕毅 レッドブルF1での失敗論を否定「精神面で最も成長した一年」

    角田裕毅は、2025年にレッドブルF1で結果を残せなかったという見方について、それが自身のパフォーマンスに悪影響を及ぼしたことはなかったと強調した。

    2025年シーズン、角田裕毅はシーズン序盤にレッドブルF1のトップチームへ昇格した。リアム・ローソンの不振と、レーシングブルズでの角田裕毅の好調な走りが重なり、シーズン開幕からわずか2戦でドライバー交代が実施された。

    しかし、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとして過ごした期間において、角田裕毅は決定的な印象を残すには至らなかった。

    25歳の角田裕毅にとって、そのシートはF1グリッドでも屈指の難しさを誇るものだった。レッドブルのマシンは再び、セカンドドライバーが安定して性能を引き出すことが極めて難しい特性を示していた。

    予選での不振を中心に厳しい結果が続いたにもかかわらず、角田裕毅は2025年が自身にとって重要な学習の年だったと語っている。

    「この一年は、自分が一番成長できたシーズンだったと思っています。人としても、ドライバーとしてもです」と角田裕毅はDAZN Japanに語った。

    予選で露呈した課題と高まるプレッシャー
    シーズン当初から、角田裕毅の最大の課題は一発の速さだった。Q1やQ2での敗退が繰り返され、レース週末は常に不利な状況からのスタートを強いられた。

    その結果、ポイント獲得のチャンスは限られ、シーズンが進むにつれて流れを築くことはますます困難になっていった。

    同時に、将来を巡る憶測も週を追うごとに強まり、精彩を欠く走りがさらなる批判と注目を呼ぶ構図が続いた。

    角田裕毅 レッドブル・レーシング F1

    それでも、2026年シーズンはレッドブルF1のリザーブドライバーとして過ごす予定の角田裕毅は、こうした外部の雑音が自身の集中力を乱すことはなかったと断言している。

    「メンタル面では本当に大きく前進できた一年でした。とても強度の高いシーズンだったと思います」と角田裕毅は説明した。

    「感情のコントロールという面では、何が起きても自分をリセットできていました」と角田裕毅は続けた。

    「常に自分のパフォーマンスに集中することができて、やるべきことをしっかりとやり遂げられたと思います」と角田裕毅は語った。

    「マネージャーやコーチの支えもありましたし、精神的なプレッシャーや外部からの影響に左右されることはありませんでした」と角田裕毅は締めくくった。

    レッドブルF1での厳しい経験を経て、角田裕毅は結果以上に、自身の内面的な成長を強く実感している一年だったことを明確にしている。

  • 角田裕毅はなぜレッドブルF1から切られたのか メキースの決断と美辞麗句

    角田裕毅はなぜレッドブルF1から切られたのか メキースの決断と美辞麗句

    角田裕毅は、なぜレッドブルF1のシートを失ったのか。

    2025年シーズンをもって、角田裕毅はトップチームであるレッドブル・レーシングから外れ、2026年はリザーブドライバーという立場に退くことになった。ハイリスクなシートシャッフルを経て昇格を果たしたものの、結果としてそのプロジェクトは一年で終止符を打たれた。

    この決断について、チーム代表のローラン・メキースは「非常に難しい決断だった」「内部で大きな葛藤があった」と繰り返し語っている。しかし、その言葉と結果のあいだには、埋めがたい隔たりがある。本稿では、角田裕毅が切られた本当の理由と、その決断を覆う“美辞麗句”の正体を検証する。

    なぜ「苦い決断」だったと語られたのか
    角田裕毅を再び傍観者の立場に戻すという判断について、メキースは繰り返し「感情的に非常に重い決断だった」と説明している。レーシングブルズ時代に角田裕毅を指導してきた彼は、この移行が単なる人事ではなく、人として苦しい選択だったことを強調した。

    「非常に難しい決断だった。オラクル・レッドブル・レーシングのセカンドシートは簡単ではない。ドライブが難しいマシンだ。我々は角田裕毅を支えるため、できる限りのことを試みてきた」

    メキースによれば、この判断は衝動的なものではなく、あらゆる改善策を尽くした末に下された結論だったという。

    「どこかの段階で、将来を見据えたときに、非常に難しい判断を下さなければならなかった。我々は角田裕毅が再びチャンスを得ることを願っている。彼は来年、我々のリザーブドライバーになる」

    言葉だけを見れば、そこには誠実さと配慮がある。しかし、結果は別の現実を示している。

    成績と説明のズレ 冷酷な現実
    メキースが語る「難しさ」とは裏腹に、数字は極めて単純だ。

    角田裕毅の2025年シーズンは、ほぼあらゆる指標で見ても失望に終わった。チームメイトのマックス・フェルスタッペンが8勝を挙げ、しばしばグリッド最前列に並んだマシンを駆りながら、角田裕毅はドライバーズランキング17位に沈んだ。

    シーズンを通じた最大のハイライトは、バクーでの6位入賞が一度あったのみだ。この成績では、レッドブル・レーシングというパフォーマンス至上主義のチームにおいて、シートの安定が保証されるはずもない。

    その結果、チームは台頭する若手であるアイザック・ハジャーを2026年のレギュラーに据える決断を下した。この判断は「苦しい決断」というより、「論理的な必然」と表現した方が正確だろう。

    レッドブルの世界では、パフォーマンスだけが唯一通用する通貨だ。むしろ本当に難しかったのは、長年の関係を持つホンダに、この決定をどう丁寧に伝えるかだったのではないかと思わせる。

    角田裕毅 レッドブル・レーシング F1

    復活の可能性は本当に残されているのか
    メキースは、これが角田裕毅にとって最終章ではないと強調する。

    彼はレッドブルのドライバープールが持つ不安定な歴史を引き合いに出し、復活の可能性は常に残されていると語った。2024年終盤、リアム・ローソンが昇格し、その後にシートが角田裕毅へ渡った混乱の時期を例に挙げている。

    「何が起こるかは分からない。我々は過去にも、かなり素早いドライバー決断で知られてきた」

    さらにメキースは、当時の角田裕毅の回復力に言及した。

    「2024年シーズン終盤、角田裕毅は非常に良い走りをしていた。それでもリアムが昇格し、彼にとっては非常につらい状況だった。それでも彼は冬を耐え、戻ってきて、すべてを最大化するという目標を立てた。3レース後、彼はオラクル・レッドブル・レーシングのマシンをドライブしていた」

    このエピソードは、希望の物語として語られている。しかし、それは本当に復活への確信なのか。それとも、シートを失ったドライバーに用意された穏やかな着地点に過ぎないのか。その答えはまだ見えない。

    美辞麗句の先にあるもの
    メキースは一貫して、「ペースではなく状況によって脇に追いやられた才能」という物語を語り続けている。

    「これは彼にとって挫折だ。しかし私は、彼の中には再びチャンスをつかむだけのものが十分にあると確信している」

    だが、現実は冷酷だ。角田裕毅がレッドブルF1から切られた理由は、情ではなく結果だった。そして、どれほど言葉が丁寧に選ばれようとも、その決断の本質は変わらない。

    リザーブという立場が、再起への通過点となるのか。それとも静かな終着点になるのか。その行方は、これからの選択と結果に委ねられている。

  • 角田裕毅のレッドブルでの残酷な数字 2025年F1平均予選順位が映す現実

    角田裕毅のレッドブルでの残酷な数字 2025年F1平均予選順位が映す現実

    2025年F1シーズンにおける各ドライバーの平均予選順位が公開された。24戦を通じたデータの中で、タイトルを獲得したランド・ノリスが平均2.96でトップに立つ一方、レッドブル・レーシングに所属した角田裕毅の数字は、シーズン全体を象徴する厳しいものとなっている。

    ノリスは平均予選順位2.96を記録し、3.0を下回った唯一のドライバーだった。

    オーバーテイクが難しい2025年のF1において、この予選での安定感が、オスカー・ピアストリやマックス・フェルスタッペンを抑えてタイトルを獲得する大きな要因となった。

    ピアストリは平均3.04、フェルスタッペンは3.5で続き、トップ3を形成。4位と5位にはジョージ・ラッセル(4.38)、シャルル・ルクレール(5.46)が並んだが、ここまでが明確な上位グループとなっている。

    6位以下では大きな断層が生じた。アンドレア・キミ・アントネッリは平均8.58で6位だったが、5位ルクレールとの差は3ポジション以上。さらにルイス・ハミルトンは、終盤に喫した3戦連続Q1敗退が響き、平均9.04で7位に沈んだ。

    トップ10の残りは、アイザック・ハジャー(9.67)、フェルナンド・アロンソ(10.38)、カルロス・サインツJr.(10.61)。特にサインツは、ウィリアムズ移籍後の前半戦に苦しみながらも、平均ではトップ10に踏みとどまった。

    その流れの中で、角田裕毅の数字は際立つ。角田は平均予選順位12.58で全体12位。これは同じレッドブル・レーシングに乗ったフェルスタッペン(3.5)と比べて、約9ポジションもの差があることを意味する。トップチームのシートに座るドライバーとしては、極めて厳しい統計だ。

    角田のすぐ前にはリアム・ローソン(12.54)が位置し、ほぼ同水準。一方、アレクサンダー・アルボン(12.65)、ピエール・ガスリー(13.42)、オリバー・ベアマン(13.79)といった中団勢が続く中で、角田の12位という順位は「中団下位相当」の予選力であったことを示している。

    さらに後方には、ガブリエル・ボルトレト(14.21)、ニコ・ヒュルケンベルグ(14.88)、エステバン・オコン(14.91)、ジャック・ドゥーハン(15.5)、ランス・ストロール(15.96)が並び、最下位はアルピーヌのフランコ・コラピントで平均16.94だった。

    角田裕毅の平均予選順位が示すもの
    角田裕毅の平均12.58という数字は、単なる一時的な不調ではなく、24戦を通じて積み重なった結果だ。同一チーム内でのフェルスタッペンとの差、そしてレーシングブルズ勢やウィリアムズ勢との比較を踏まえると、予選での安定感とピーク性能の不足が浮き彫りになっている。

    2026年に向けて角田裕毅がリザーブ兼テストドライバーへ回る判断が下された背景には、この平均予選順位という冷酷なデータが存在している。2025年シーズンの数字は、角田裕毅にとって明確な課題を突きつける統計となった。

    角田裕毅 レッドブル F1

    2025年F1 平均予選順位一覧
    1:ランド・ノリス(マクラーレン)2.96
    2:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)3.04
    3:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)3.5
    4:ジョージ・ラッセル(メルセデス)4.38
    5:シャルル・ルクレール(フェラーリ)5.46
    6:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)8.58
    7:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)9.04
    8:アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)9.67
    9:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)10.38
    10:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)10.61
    11:リアム・ローソン(レーシングブルズ)12.54
    12:角田裕毅(レッドブル・レーシング)12.58
    13:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)12.65
    14:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)13.42
    15:オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)13.79
    16:ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)14.21
    17:ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)14.88
    18:エステバン・オコン(ハースF1チーム)14.91
    19:ジャック・ドゥーハン(アルピーヌ)15.5
    20:ランス・ストロール(アストンマーティン)15.96
    21:フランコ・コラピント(アルピーヌ)16.94

  • リアム・ローソン 角田裕毅のF1シート喪失に「機会すら得られない人もいる」

    リアム・ローソン 角田裕毅のF1シート喪失に「機会すら得られない人もいる」

    リアム・ローソン(レーシングブルズ)は、2026年F1シーズンに向けて角田裕毅がグリッドから外れることが決まった現実について言及し、「機会すら得られない人もいる」とF1の厳しさを語った。

    2025年シーズン途中には自身もレッドブルF1からの早期降格を経験したローソンは、F1に辿り着くまでの困難さと、その座を失う非情さを重ね合わせながら、長年F1で戦ってきた角田裕毅の立場に理解を示しつつも、この世界の現実を冷静に受け止めている。

    リアム・ローソン レッドブルF1降格を振り返る「時間があれば理解できた」
    リアム・ローソンは、2025年F1シーズン序盤に経験したレッドブルF1からの早期降格について、「もしもう少し時間が与えられていれば、マシンを理解できていたはずだ」と語り、その決断を振り返った。

    2025年にF1で初のフルシーズンを戦ったローソンは、シーズン開幕からわずか2戦でレッドブルF1のシートを失い、レーシングブルズへと戻る形となった。本人のコントロール外とはいえ、この決定は大きな衝撃だったという。

    「正直に言って、適切な時間さえあれば、あのクルマを理解できたと思っている」とローソンは語った。

    「2レースだけではあまりに短すぎて、正直ほとんど記憶にも残っていない」

    ローソンは、F1初年度に走ったことのないサーキット2戦で評価を下されたことについても、悔しさをにじませた。それでも結果的に2026年のF1グリッドに残ることが決まり、将来が定まったことは大きな救いだったと明かしている。

    「今はどちらかというと安堵の気持ちの方が大きい」とローソンは認めた。

    「今週末を迎える時点で将来が決まっているのはいいことだ。最後にこんな状況だったのがいつか、正直思い出せない」

    「来年に向けて、オフシーズンをきちんとした計画のもとで過ごせるのは楽しみだ」

    2026年に向けて、レッドブルF1ではアイザック・ハジャーが昇格。一方でローソンはレーシングブルズに残留することが決まった。シーズン中盤には必ずしも確実視されていなかった去就だが、最終的に継続参戦を勝ち取った形だ。

    角田裕毅 レッドブル F1

    角田裕毅への思いとF1の厳しさ
    今回の早期交代は、ローソンだけでなく、シーズン途中で彼と入れ替わった角田裕毅にも影響を与えた。レッドブルF1は2026年のラインアップ発表で、角田裕毅がF1シートを失うことを正式に明らかにしている。

    ローソンと角田裕毅は、F3時代からF1に至るまで、チームメイトでありライバルとして長くキャリアが交錯してきた存在だ。ローソンは、角田裕毅への同情について問われ、慎重な言葉を選んだ。

    「F1に辿り着くまで長い時間をかけてきた人が、ここにいられなくなるという意味では、誰に対しても同じ気持ちはある」とローソンは語った。

    「でも同時に、チャンスすら得られないドライバーがたくさんいるのも事実だ」

    「彼は何年もF1で走った。これは本当に厳しい世界で、僕自身もそれを学んだところだ」

    ローソンの言葉からは、レッドブルF1の決断に対する未練とともに、F1という世界の非情さを受け入れ始めたドライバーとしての成熟がにじみ出ている。

  • 角田裕毅 レッドブルF1リザーブ就任で決意「チャンスが来たら全力でつかむ」

    角田裕毅 レッドブルF1リザーブ就任で決意「チャンスが来たら全力でつかむ」

    角田裕毅は、2026年シーズンに向けてレッドブルF1のリザーブドライバーという新たな役割に就くことについて、「チャンスが来たら全力でつかむ」と強い決意を示した。

    2025年シーズンをもってレースシートを失い、来季はレッドブルのサードドライバーとして帯同することになる角田裕毅。今季はマックス・フェルスタッペンのチームメイトとして苦しい戦いを強いられ、シーズン終盤には去就を巡る憶測が絶えなかった。

    レッドブルはアブダビGPを前に、2026年シーズンからアイザック・ハジャーが角田裕毅に代わって加入することを正式に発表。好調なルーキーシーズンを送ったハジャーが昇格する形となった。

    角田裕毅は、初めてレースから離れた立場でF1に関わることについて、前向きな姿勢を示している。

    「違う視点、違う目線で来年を見られるのが楽しみです」と角田裕毅はRacingNews365を含むメディアに語った。

    「キャリアの中で初めて、レースをしていない年になります。今までは、みんなが走っている間にオフィスで座っていることはなかったので、こういう立場は経験がありません」

    「全体を俯瞰して見られますし、無線も聞けますし、各ドライバーが何をしているのかも分かる。自分が想像もしていなかったことをたくさん学べるかもしれないので、それが楽しみです」

    フルタイムシートは失ったものの、角田裕毅はフェルスタッペンやハジャーが欠場した場合、真っ先に代役として起用される立場にある。

    25歳の角田裕毅は、いつ訪れるか分からない出番に向け、準備を怠らない姿勢を強調した。

    「できる限り良いコンディションを維持し続けたいです」

    「もしチャンスが来たら、そのチャンスを全力でつかみにいきます。だからそれまではしっかりと状態を保って、待ち続けます」

    レースシートを失うという厳しい現実に直面しながらも、角田裕毅は新たな立場を成長の機会と捉え、次なる一歩に備えている。