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  • 【MotoGP】 ヤマハ:日本GP 決勝 レポート&ライダーコメント

    【MotoGP】 ヤマハ:日本GP 決勝 レポート&ライダーコメント

    Movistar Yamaha MotoGPのホルヘ・ロレンソとバレンティーノ・ロッシのトップ争いから始まった日本GP。ところがふたりがともにリタイアする波瀾の展開となった。

    ホルヘ・ロレンソはグリッド3番手から好スタートを切り、バレンティーノ・ロッシを抜いて2番手で第1コーナーへ。続けて第2コーナーではマルク・マルケス(ホンダ)をとらえトップに浮上した。

    バレンティーノ・ロッシとマルク・マルケスがバトルを展開する間に、ホルヘ・ロレンソはアドバンテージを0.6秒まで拡大。しかし後続の2台もレースをあきらめたわけではなく、再び近づくと、3ラップ目にはマルケスがロレンソをとらえてトップに浮上する。2番手に後退したロレンソは、マルケスにぴったりとついて行き、その後方にはロッシが迫る。そして6ラップ目にはロッシがロレンソをパスして2番手に上がったが、その直後に転倒して戦列を離脱した。

    この間にトップを行くマルク・マルケスが着々とリードを広げていたため、ホルヘ・ロレンソは後方から追い上げてくるアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)との距離を意識し、2位確保を目指した。ところが残り5ラップとなったところで転倒、そのままリタイアとなった。

    バレンティーノ・ロッシはポールポジションからスタート後、マルク・マルケスとホルヘ・ロレンソに先行を許してしまう。その後はマルケスとアレイシ・エスパルガロ(スズキ)に挟まれ激しいバトルとなり、オープニングラップを終了した時点で3番手。しかしここから再び追い上げを開始し、5ラップ目にはロレンソをパス。さらにトップを目指してペースを上げていったが、7ラップ目の第10コーナーで転倒した。

    バレンティーノ・ロッシとホルヘ・ロレンソは、それぞれ196ポイントと182ポイントでランキング2位と3位をキープ。コンストラクターズ・ランキングではヤマハが合計288ポイントとなり、トップから28ポイント差のランキング2位。チーム・ランキングでは、Movistar Yamaha MotoGPが合計378ポイントでランキング2位につけている。

    中須賀克行が11位を獲得
    予選で1分46秒627を記録して16番手スタートとなったYAMALUBE YAMAHA FACTORY RACINGの中須賀克行。そして前日のスタート練習で「かなり手応えがある」と中須賀が語っていたとおり、抜群のスタートを決める。直後の第2コーナー近辺での大渋滞には一歩引く形でクリアすると、オープニングラップを15番手で戻ってくる。その後、ユージン・ラバティ(ドゥカティ)、ジャック・ミラー(ホンダ)、ホルヘ・ロレンソが転倒。こうしたことも手伝い9周目には12番手に浮上した。レース中盤に中須賀は1分47秒台をキープして走行。レース終盤では1分48秒台に落ちたが、単独走行ながらコンスタントに走り続け、最終的には11位という結果で日本GPを終えた。

    エスパルガロがヤマハ勢トップ。スミスもポイントゲットの大健闘
    Monster Yamaha Tech 3のポル・エスパルガロは、同チームで50回目のMotoGPに出場して6位獲得と健闘した。グリッド3列目から好スタートを切り、ストップ&ゴーのコースを順調に駆け抜けながら1周目で1台をパス。ここからさらにリズムよく走行を続け、前方のC・クラッチロー(ホンダ)を追って行った。コンスタントなペースで後続を引き離したエスパルガロは、レース中盤で7番手に浮上すると、終盤でもうひとつ順位を上げて6位でチェッカーを受けた。

    ブラッドリー・スミスは、8月以来のMotoGP出場。右膝の怪我の影響で万全の状態ではなかったが、果敢にもレースを走り切って13位を獲得した。グリッド5列目からスタート後、オープニングラップの混戦のなかで18番手へ後退。しかしすぐにリズムをつかむと、集中力をキープして着実に順位を挽回していった。そしてレース中盤で14番手まで上がり、最終的には13位でゴール。体調を考えれば、予想をはるかに超える好成績となった。

    Movistar Yamaha MotoGP
    ホルヘ・ロレンソ (リタイア)
    「ミスをしてしまい本当に悔しい。タイヤが消耗していた状況で激しくプッシュしすぎてしまった。アラゴンではタイヤ選択が功を奏したが、今回はその逆になってしまった。フロントタイヤのチョイスを間違えたんだ。別のコンパウンドを選んでいれば、もっといい戦いができたのだろうが、残念ながら好感触をつかめないままマルケスから離された。そして最後はドビツィオーゾに追い上げられ、いつも以上にプッシュして僕は転倒してしまった。優勝争いができたはずなので、悔しい気持ちでいっぱい。そして同時に、ランキング2位獲得のチャンスも失ってしまった。マルケスがチャンピオンになったのは、最も安定していたことが理由だと思う。心から祝福するよ」

    バレンティーノ・ロッシ (リタイア)
    「幸い体はまったく問題ない。でもこの結末は本当に残念だ。予選からは絶好調で、今日もパワーもペースも最高だったんだ。スタートはちょっと出遅れてしまい、マルケスとロレンソに先を行かれてしまった。その後はマルケスのほうが僕よりやや速かったので、先にロレンソをパス。そしてマルケスをとらえようと激しくプッシュしたらフロントが切れ込んだ。コーナー進入でワイドに行き過ぎたとか、深く行き過ぎたとか、そういう感覚はまったくなかった。それでも転倒してしまったのだから、僕がミスをしたということなんだ…」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「好成績を期待していただけに残念な結果だ。ホルヘは昨日の転倒があったし、バレンティーノも風邪をひいていて、いずれも体調は万全ではなかったが、決勝ではとても素晴らしい走りを見せてくれた。そしてトップ争いを展開し、マルケスを逃すまいと懸命に攻め続けた。ふたりが転倒してしまったことは本当に残念。マルケスには祝福を贈る」

    YAMALUBE YAMAHA FACTORY RACING
    中須賀克行 (11位)
    「まず、自分のことよりも、ロッシとロレンソが転倒し、タイトルがライバルメーカーにわたってしまったことが、ヤマハのライダーとして、YZR-M1の開発ライダーとして悔しいですし、来年のタイトル奪還に向けて改めて気持ちを引き締めています。このウイークを通して、YZR-M1をどのように自分に合わせていくか、そしてミシュランタイヤに自分をどのように合わせていくかを考えて走りました。今日のウォームアップではセッティンがうまくまとまらなかったのですが、その後にECUを調整したら、いい方向にいきました。ただ、これは自分の未熟な部分ですが、タイヤの空転を防げる時と、それができないときがあり、この辺がMotoGPライダーとの差だと思います。もちろんこれも含め、ライダーとしてもっと自分を高めていきたいと思います。レースではヤマハファン、MotoGPファンの前でプッシュし続ける走りができました。応援していただいたファンの皆さんには感謝しています。次のレースは、全日本最終戦のMFJ-GPです。ここではチャンピオンがかかっていますが、いつも通りに準備を進め、優勝、そしてチャンピオン獲得を目指してがんばりますので、こちらも応援してください」

    尾方宏彰 (チーム監督談)
    「今回は、エンジンなどのハード面ではなく、例えばECUなどの細かい部分での開発作業が主となりました。いつものテストだと、パーツ類のテストはもちろんですが、常にMotoGPチームを基準とし、中須賀選手用にYZR-M1をセットアップすることはほとんどありません。しかし今回は、開発テストを含めながらではありますが、中須賀選手用にYZR-M1をセットアップし、レーシングライダー中須賀選手が望むYZR-M1はどのようなものか、中須賀選手自身が速く走るには何が必要かを知ることができ、とても新鮮であると同時に得るものもたくさんありました。こうした開発を兼ねての参戦なので、結果を求めるものではありませんが、決勝レースでのスタートは抜群で、データ的にはロッシを上回るものでした。これは、間違いなく今後に生かされますし、レースでないと得られない情報でもあります。一方、開発陣としては、全日本ロードレースで5連覇がかかっている中須賀選手が、この日本グランプリを無事に終えることができてホッとしています。最後に、チームと中須賀選手を応援してくださったファンの皆さんに感謝いたします。ありがとうございました」

    Monster Yamaha Tech 3
    ポル・エスパルガロ (6位)
    「タフな戦いだったよ。そのなかで10ポイントを獲得できたことはとても重要だ。でも走り自体は、本来の力を十分に発揮することができず残念に思っている。プラクティスのどのセッションも、あまり気持ちよく走ることができなかったので、厳しいレースになることははじめからわかっていたけどね。スタートはとてもうまくいって、ドゥカティ勢の前に出ることができた。このことが、今日の順位につながるポイントだったと思うんだ。でも上位グループについて行くことはできなかったので、ほとんどの時間帯をひとりで走っていた。そのうちに上位に転倒があり、僕は6位に上がることができたというわけだ。とにかくポイント獲得はうれしいこと。これからは次のオーストラリアに照準を合わせていく。フィリップ・アイランドはとてもエンジョイできるコースで、良い思い出がたくさんあるんだ」

    ブラッドリー・スミス (13位)
    「非常にハードな1日だった。でも努力が報われて、ポイントを獲得できたんだ。この7週間、僕はみんながレースをしているのをただ見ていた。今日はグリッドに並び、自分のいるべき場所でやるべきことができて本当にうれしかったよ。レースを完走できるかさえ分からない状態だったことを考えれば、13位という順位に不満なんかない。実を言うと、レースの長さを忘れてしまっていたんだ。全力で24ラップを走ることがどれだけ大変なことか、しかもそれをミスなしでやりきらなければならないのだから、今の僕には本当に難しいチャレンジだった。チームのみんなには感謝の気持ちでいっぱい。彼らは毎日、懸命に仕事に取り組み、僕のために素晴らしいマシンを用意してくれた。僕はリハビリを受けなければならず、彼らといる時間はいつもより少なかったけれど、僕自身のこともよくケアしてくれたんだ。またそれ以上に、日本滞在中ずっと、いろいろな面で支えてくれたヤマハにも本当に感謝している。今の僕にはどうしても手助けが必要だったからね。彼らはその状況を理解し、とてもよくサポートしてくれたんだ。心から感謝している」

    エルベ・ポンシャラル (チーム・マネジャー)
    「ファクトリーが2台ともチェッカーを受けられず、マルケスがここでチャンピオンを決めるなんて誰が想像しただろうか。我がチームは、まずポルの健闘を讃えたい。ウイークを通じてベストを尽くし、決勝では6位という好成績を獲得。しかもヤマハ勢トップに立ったのだ。カルには大差をつけられていたので、後続との距離をしっかりコントロールし、チェッカーを受けた。カルとの差はわずか10ポイントだから、残り3戦で何が起きるかわからない。一方のブラッドリーは、本当に素晴らしい仕事を成し遂げた。木曜日にここに到着した時点では、1ラップさえできるかどうかわからないような状態だった。にもかかわらず、すべてのセッションを走り切り、しかも予選15番手を獲得。それだけでも見事だった。そして我々はその時点でもまだ、レースを走り切るのは難しいだろうと考えていた。ところが彼はそれをやりきり、しかも、体調に問題のないライバルよりも前でフィニッシュした。だから彼には感謝の気持ちでいっぱい。次のオーストラリアまでに、彼の膝がもっと良くなってくれることを祈っている。チームのみんなにも感謝。次回に期待している」

    関連:MotoGP 日本GP 結果:マルク・マルケスが優勝でタイトル獲得!

  • 【MotoGP】 スズキ:日本GP 決勝 レポート&ライダーコメント

    【MotoGP】 スズキ:日本GP 決勝 レポート&ライダーコメント

    チームスズキエクスターのマーベリック・ビニャーレスは日本GP決勝で、3位表彰台を獲得。チームメイトのアレイシ・エスパルガロは彼にとって今季ベストリザルトとなる4位でフィニッシュした。

    このポジティブなレース結果はスズキにとって、特別な週末を祝う記録となった。なぜならば今から54年前の1962年10月14日、エルンスト・デグナーがスズキRM62を駆って勝利し、スズキにとって最初の世界タイトルを獲得した記念すべき週末でもあるからだ。

    ビニャーレスにとってGP参戦100戦目となる今回のレースは、予選7番手からスタートし、その後は自ら立てたレース戦略を忠実に実行した。今朝のウォームアップセッションでチームがレースに向けて仕上げたマシンのパフォーマンスを最大限に発揮させながら、高いアベレージで走り続けることを第一とし、レース前半はタイヤを温存し、その後チームメイトをパス。最終的に3位表彰台を獲得した。

    非常にポジティブな週末を過ごしていたアレイシにとって、4位という結果は十分な功績と言える。彼のパフォーマンスはセッションごとに、より高いレベルへと進化し、レースは最初から最後まで、このクラスのトップライダーたちの中に割って入り、彼らを上回る走りを見せ、アグレッシブなライディングでゴールまで走り続けた。その結果、アレイシにとって今季ベストリザルトとなった。

    マーベリック・ビニャーレス (予選7番手、決勝3位)
    「この表彰台獲得はとてもハッピーだよ。嬉しい理由というのは二つあって、一つ目は、チームが昨日からマシンに施してくれたセットアップが非常に良いものとなり、昨日よりもはるかに攻めきる走りができるようになったからなんだ。このことというのは、僕たちのポテンシャルがまだまだたくさんの伸びしろがある、ということを意味している。二つ目は、このレースで僕はとても知的なレース戦略を立て、それをしっかりと実行できたという手応えがあるからなんだ。レースは、できればスタートで大きくジャンプアップしたかったけど実際にはそれができなかったんだ。でもそこで焦らず、レース終盤に向けてタイヤをマネージメントできるよう、無理なライディングをしてタイヤを消耗させないように心がけるように切り替えたんだよ。アレイシと良いバトルができたし、最終的に彼をパスし、できればさらに前をキャッチアップして2位をねらいたかったけど、それをするにはアレイシを捕まえるのが遅すぎたかな。でもこの表彰台獲得は、多くのファン、そしてスズキのファクトリーで働く従業員の方々の前でそれが果たせたということで、とてもエモーショナルだよ。日本のファンはいつも本当に全力で応援してくれるから、このレースは毎年とても楽しみにしているし、その応援に結果で応えようといつも思っているんだ。そういう意味で、この3位表彰台は本当に本当に嬉しいよ。ミンナ、ドウモアリガトウ!」

    アレイシ・エスパルガロ (予選6番手、決勝4位)
    「最終的なリザルトにちょっとガッカリだよ。もっと良い結果を期待していたからね。なぜならば、この週末はずっとポジティブなセッションを展開することができていたんだ。我々はとても良い仕事ができているという手応えがずっとあったし、最終的には僕が望んでいたようなマシンに進化させることができたんだ。そしてそれは、今シーズンで初めてのこと。レース序盤は非常に接近したトップグループに加わることができ、最後までそこで走り続けようとトライしたんだけど、最終的には4位でチェッカーだった。とは言え、今季最高位のリザルトだし、僕はこの結果を誇りたいと思っている。次のレースは来週だから、この気持ちを切らさずにしっかりと集中し、ポジティブな状態を維持しながら最終戦までしっかりと戦っていくつもりだよ。」

    河内 健 (テクニカルマネージャー)
    「この日本GPで表彰台獲得できたということは、我々にとって特別な意味を持ちます。なぜならば、このレースはホームGPであり、ファクトリーの仲間、そして多くのファンの前で、我々のパフォーマンスの高さを証明できたからです。昨日までマーベリックはセッティングに関して苦戦を強いられていましたが、今朝のウォームアップセッションでマシンのセットアップに関して抱えていた問題を解決できました。それが良い結果につながりました。アレイシはこの週末、本当に素晴らしい仕事をし、良い結果をチームにもたらしてくれました。最終的に表彰台へたどり着くことはできませんでしたが、この週末ずっと、我々にとってとてもポジティブな時間にしてくれました。チーム全員がとてもハッピーです。我々は次戦フィリップアイランドに向け、さらにマシンを進化させたいと考えています。なぜならば、フィリップアイランドは我々のマシンにとってとても相性の良いコースだからです。シーズン最後までより多くの表彰台獲得を目指し、引き続きトライし続けていきたいと考えています。」

    関連:MotoGP 日本GP 結果:マルク・マルケスが優勝でタイトル獲得!

  • 【MotoGP】 青山博一 「完走してポイントを獲得したことにホッとしている」

    【MotoGP】 青山博一 「完走してポイントを獲得したことにホッとしている」

    青山博一は、MotoGP 日本グランプリの決勝レースで15位入賞を果たした。

    フリー走行で転倒したダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)に代わってMotoGP 日本GPの決勝に臨んだ青山博一は、最後列22番グリッドからスタート。1周目で19番手まで順位を上げると、その後は堅実な走りでポジションをキープ。上位陣の転倒などにより、15位でチェッカーを受け、1ポイントを獲得した。

    青山博一(MotoGP 15位)
    「昨年のドイツGPに(カレル)アブラハムの代役で出て以来のMotoGPとなりました。今回の仕事は開発ライダーとしてレースを見学すること、そしてタレントカップの指導だったのですが、しっかりとレースの装備を持ってきていました。いつでも参戦できるようにと思っていたのかもしれません。しかし、レースの感覚はすぐには戻らないので、土曜日からの参戦するという状況に最初は戸惑いもありました。久しぶりのレース、それもRepsol Honda Teamで、日本GPというなかなかできない経験の中でプレッシャーもありましたが、完走してポイントを獲得したことにホッとしています。参戦できたことを感謝しています」

    関連:【MotoGP】 ダニ・ペドロサ、バルセロナでの手術が無事終了

  • 【MotoGP】 ホンダ:日本GP 決勝 レポート

    【MotoGP】 ホンダ:日本GP 決勝 レポート

    MotoGP 日本グランプリの決勝レースが16日(日)、ツインリンクもてぎで行われた。

    MotoGP レポート
    天王山となるこの一戦。フロントロー2番グリッドからスタートしたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、好スタートを決めてトップで1コーナーに飛び込むものの、2コーナーでホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)にかわされ2番手で1周目を終える。

    その後、3周目で前を走るロレンソを抜きトップに立つと、徐々に後続を離し始める。そんな中で7周目にバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)が転倒し、サーキットにどよめきが起こった。マルケスは、14周目には2番手のロレンソとの差を4秒近くに広げると、独走状態に入る。19周目には、V字コーナーで2番手を走るロレンソが転倒。その後、マルケスは着実な走りでゴールラインへとマシンを進め、チェッカーを受けた。この優勝により残りのレース数と獲得ポイント数の関係で、マルケスが2016年のライダーズチャンピオンを決めた。マルケスが日本GPで年間チャンピオンを決めたのは2014年に続き2年ぶり2度目だが、日本GPでの優勝は初めてとなる。

    また今シーズン、インディペンデントチームの中で4回連続の予選トップタイムを記録したカル・クラッチロー(LCR Honda)は、アレイシ・エスパルガロ(スズキ)とマーベリック・ビニャーレス(スズキ)に先行を許し、1周目を7番手で終えるが、その後に上位陣の転倒もあり5位でチェッカーを受けた。

    3戦ぶりに復帰したジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、予選14番手から決勝に臨んだ。1周目で12番手に順位を上げるものの、その後13番手にポジションを落とし、さらに7周目に転倒リタイアとなった。

    ミラーのチームメートのティト・ラバトは18番グリッドからスタート。1周目で20番手にポジションを落とすも、その後着実に周回を重ね、上位陣の転倒などにより、最終的には14位まで順位を上げ、2ポイントを獲得した。

    フリー走行で転倒したダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)に代わって決勝に臨んだ青山博一は、最後列22番グリッドからスタート。1周目で19番手まで順位を上げると、その後は堅実な走りでポジションをキープ。上位陣の転倒などにより、15位でチェッカーを受け、1ポイントを獲得した。

    Moto2 レポート
    晴天の中で始まったMoto2クラス。今季5度目のポールポジションから好スタートを切った、ポイントリーダーのヨハン・ザルコ(Ajo Motorsport)は、オープニングラップでランキング4位につけるトーマス・ルティ(Garage Plus Interwetten)、5位のフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)、6位の中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)に先行される。序盤、ザルコは中上と3番手争いを繰り広げるが、12周目に中上を抜くと、その勢いで2番手を走るモルビデリも抜き、トップを走るルティに迫る。終盤、必死にルティを追うものの及ばず、0.386秒差で、2位表彰台を獲得した。ザルコの追撃を抑えたルティは2年ぶりに日本GPで優勝を果たした。

    一方、ポイントランキングにおいて1ポイント差でザルコを追うアレックス・リンス(Paginas Amarillas HP 40)は、予選結果が振るわず、22番グリッドからスタート。決勝レースでも精彩を欠き、1周目に転倒を喫し、リスタートするものの20位に沈んだ。この結果、ポイントランキングで、ザルコはリンスとの差を21ポイントに広げ、チャンピオンの獲得に一歩前進した。

    第8戦オランダGPでの優勝を受け、地元グランプリでの期待が高かった中上は7番グリッドから好スタートを決め、2周目には3番手につけるが、12周目の3コーナーで膨らんでしまい、ザルコに抜かれて4番手に。終盤にかけて前を走るモルビデリに迫り、最終ラップのV字コーナーでモルビデリを抜くものの、その後90度コーナーで抜き返され、4位フィニッシュで表彰台への登壇はかなわなかった。

    ワイルドカード参戦の関口太郎(Team Taro Plus One)は、30番グリッドからスタートし22位。また同じくワイルドカード参戦の浦本修充(Japan-GP2)は、21位でレースを終えた。

    Moto3 レポート
    Moto3クラスは、7台が転倒リタイアするレースになった。

    まず、スタート直後の2コーナーで、ホルヘ・ナバロ(Estrella Galicia 0,0)が転倒。巻き込まれた2台を含め、3台がここでリタイアした。

    その後、レース中盤までは6台がトップグループを形成する激しい戦いとなった。その中から総合首位のブラッド・ビンダー(KTM)、総合3位のエネア・バスティアニーニ(Gresini Racing Moto3)が徐々にリードを広げ、終盤は2台でトップ争いを繰り広げた。最終ラップのヘアピンコーナーまでビンダーがリードし、そのまま優勝するかに見えたが、バスティアニーニが90度コーナーでビンダーのインに飛び込み、0.017秒の僅差で勝利を手にした。

    予選トップタイムでポールポジションを獲得した尾野弘樹(Honda Team Asia)だったが、フリー走行中のペナルティーで降格となり、セカンドロー4番グリッドからのスタートとなった。序盤から先頭集団についていった尾野は、終盤にアンドレア・ミニョ(SKY Racing Team VR46)と激しい3番手争いを繰り広げた。最終的に、ファイナルラップのV字コーナーでミニョが転倒し、そのまま逃げきり3位でフィニッシュラインを通過したが、レース後の車検で最低重量違反による失格となった。

    ワイルドカードで参戦の岡崎静夏(UQ & Teluru Kohara RT)は、34番グリッドからスタート。転倒などのアクシデントもなく周回を重ね、26位となった。この経験を生かし、全日本ロードレースでの活躍が期待される。

    関連:MotoGP 日本GP 結果:マルク・マルケスが優勝でタイトル獲得!

  • MotoGP 日本GP 結果:マルク・マルケスが優勝でタイトル獲得!

    MotoGP 日本GP 結果:マルク・マルケスが優勝でタイトル獲得!

    MotoGP 第17戦 日本GPの決勝レースが16日(土)、ツインリンクもてぎで行われた。

    優勝はマルク・マルケス(Repsol Honda Team)。2番グリッドからスタートしたマルク・マルケスは、独走で2戦連続5勝目、最高峰クラスで29勝目、もてぎで4年振り3勝目、キャリア通算55勝目を挙げ、シーズン3戦を残してタイトル獲得に成功。

    ホンダのロードレース世界選手権最高峰クラス初参戦から50周年という記念の年にマルク・マルケスは最高峰クラスで3度目、キャリア通算5度目の年間チャンピオンに輝いた。

    タイトル争いのライバル、ポールポジションのバレンティーノ・ロッシが、2番手走行中の6ラップ目に今季4度目の転倒を喫して、今季3度目の転倒リタイア、今季4度目の0ポイントを期した。

    3番グリッドのホルヘ・ロレンソは、2番手走行中のラスト5ラップに週末2度目、転倒を喫して、今季3度目の転倒リタイア。マルク・マルケスの優勝、ライバルたちの転倒リタイアで、タイトル争いに終止符を打った。

    2位には2.992秒差でアンドレア・ドビツィオーゾが続き、今季4度目の表彰台を獲得。3位には4.104秒差でマーベリック・ビニャーレスが続き、今季3度目の表彰台を獲得した。

    アレイシ・エスパルガロ、カル・クラッチロー、ポル・エスパルガロ、アルバロ・バウティスタ、ダニロ・ペトルッチ、スコット・レディング、ステファン・ブラドルがトップ10入り。

    中須賀克行は11位、青山博一はポイント圏内の15位でフィニッシュした。

    チャンピオンシップは、ポイントリーダーのマルケスが25ポイントを加算。273ポイントに到達し、総合2位のバレンティーノ・ロッシに77ポイント差、総合3位のホルヘ・ロレンソに91ポイント差のアドバンテージを広げた。

    次戦オーストラリアGPは、フィリップアイランド・サーキットで21日に開幕、23日に決勝レースが行われる。

    2016 MotoGP 日本グランプリ 結果

    POS # RIDER GAP
    1 93 M. MARQUEZ 42:34.610
    2 4 A. DOVIZIOSO +2.992
    3 25 M. VINALES +4.104
    4 41 A. ESPARGARO +4.726
    5 35 C. CRUTCHLOW +15.049
    6 44 P. ESPARGARO +19.654
    7 19 A. BAUTISTA +23.032
    8 9 D. PETRUCCI +28.555
    9 45 S. REDDING +28.802
    10 6 S. BRADL +32.330
    11 21 K. NAKASUGA +42.845
    12 68 Y. HERNANDEZ +52.219
    13 38 B. SMITH +53.783
    14 53 T. RABAT +54.760
    15 73 H. AOYAMA +1:00.155
    16 76 L. BAZ +1:04.440
    17 8 H. BARBERA +1:42.966
    18 7 M. JONES +17.255
    RT 99 J. LORENZO 33:43.286
    RT 46 V. ROSSI 10:42.812
    RT 43 J. MILLER 10:53.385
    RT 50 E. LAVERTY 3:45.477
  • 【MotoGP】 ホルヘ・ロレンソ 「打撲で済んだのは幸運だった」

    【MotoGP】 ホルヘ・ロレンソ 「打撲で済んだのは幸運だった」

    ホルヘ・ロレンソが、MotoGP 日本GPのフリー走行3回目での転倒を振り返った。

    フリープラクティス第3セッションの第2コーナーで激しいハイサイド・クラッシュを喫したホルヘ・ロレンソは、メディカル・センターでチェック後、ヘリコプターで宇都宮市内の病院へ運ばれてCTスキャン検査を受けた。

    その結果、走行可能と診断されたためすぐまたコースへ戻り、フリープラクティス第4セッションに出場。予選で3番グリッドを獲得した。

    「トラクションが機能せず、タイヤが冷えていたから、高く飛ばされてしまった」とホルヘ・ロレンソは転倒を振り返る。

    「1コーナーで通常よりもプッシュした。トラクションが上手く機能しなかった。通常は2速のところ、3速で走り、タイヤが冷えていたから、高く飛ばされてしまった。路面に叩きつけられ、身体中が痛かった。特に左脚。骨折が怖がったけど、打撲だけで済んだのは幸運だった」

    「大事を取って、ヘリコプターで病院に行き、精密検査を受け、全てが大丈夫であることを確認した。鎮痛剤とアドレナリンの助けを借りて、グッドなフリー走行とグッドな予選ができた」

    関連:【MotoGP】 ヤマハ:日本GP 予選 レポート&ライダーコメント

  • 【MotoGP】 ホンダ:日本GP 予選 ライダーコメント

    【MotoGP】 ホンダ:日本GP 予選 ライダーコメント

    MotoGP 第15戦 日本GPの予選が15日(土)、ツインリンクもてぎで行われた。

    第15戦日本GPの予選は、青空が広がる絶好のコンディションの中で行われ、タイトル王手のマルク・マルケス(Repsol Honda Team)がフロントロー獲得の2番手から決勝に挑むことになった。

    MotoGP コメント
    マルク・マルケス(MotoGP 2番手)
    「ポールポジションを獲得できたら最高だったのですが、このサーキットではもう少し苦戦すると思っていたので、2番グリッドでもうれしいです。かなりいい仕事ができました。レースウイークを通していいペースがあります。午後の予選は、最初のスティントはとてもうまくいきましたが、セカンドマシンで最初のアタックをしているときに11コーナーでミスをしてしまいました。最後にもう一度チャンスがありましたが、(カル)クラッチローが転倒した場所でイエローフラッグが見えたためスローダウンしました」

    カル・クラッチロー(MotoGP 5番手)
    「ブレーキングでタイムを縮める努力をしたのですが、チームもHondaもとてもよくがんばってくれました。フロントローを獲得できなかったことは少し残念ですが、ベストを尽くしました。最初のスティントでアタックしているときにいくつかミスをしてしまったので、次のアタックでは0.3秒は縮められると思いました。しかし5コーナー進入でフロントから滑ってしまいました。ミスの理由は、フロントに、いつも使うハードタイヤの代わりにミディアムを使ったことでした。決勝では序盤に少し苦戦すると思います。このサーキットはブレーキングが深くなるので、小さなミスで済ますことがとても難しいです。上位のライダーたちと逃げきれるようにがんばります。そして彼らについていきたいです。でも、みんなも同じことを言っていると思います」

    ジャック・ミラー(MotoGP 14番手)
    「予選ではフロントエンドのセットアップがよくなり、自信につながりました。FP3では、タイムアタックもしていないのに転倒してしまい、ついていませんでした。そのためFP4と予選は僕にとても重要なセッションになり、両方のセッションでさらにスピードを上げることができました。この勢いを決勝レースへつなげたいです。完全に満足しているわけではありませんが、体力的に大丈夫なことが分かって安心しています。また、フロントエンドには少しマージンがあるので、明日はいい結果を残すためにプッシュしたいです」

    ティト・ラバト(MotoGP 18番手)
    「フリープラクティスと予選の結果には満足しています。フィーリングもセットアップも前進することができました。予選では1分46秒台で2周走ることができました。おかげで力強いレースをする自信につながりました」

    青山博一(MotoGP 22番手)
    「ダニ(ペドロサ)には早くケガを治して復帰してほしいと願っています。金曜日の夕方に参戦が決まり、ギリギリ間に合ったという状況です。テストでは、この車両では4回くらい走行していて、走り出しはスムーズにいけたのですが、テスト時のタイヤとは違うスペックだったこともあり、感触が違い転倒してしまいました。決勝朝のフリー走行で、もう一度、セッティングを見直したいと思っています。母国GPを走れる機会は、なかなかない機会なので、1ラップ1ラップを噛みしめて走りたいと思っています」

    Moto2 コメント
    ヨハン・ザルコ(Moto2 ポールポジション)
    「ここ数戦は苦戦していたので今日はとてもうれしいです。ピットとコース上でいい仕事ができるようにチームと話し合ってきました。今週はベストな感触をつかむのに時間がかかりましたが、もてぎは好きなサーキットです。ポールポジションを獲得して自信につながりました。(アレックス)リンスが苦戦していることは分かっています。明日は勝つことに集中しますが、表彰台に上がることができればとてもうれしいです」

    トーマス・ルティ(Moto2 2番手)
    「グランプリで一番大事なのは決勝ですが、ペースはとてもいいので、かなり自信があります。でも速く走ることができていたのに、ポールポジションが獲得できなかったのは残念でした。少しフラストレーションがたまりました。ヨハン(ザルコ)におめでとうと言いたいです。予選では、最初のタイヤのセットに小さな問題がありました。ポールポジションは獲得できませんでしたが、フロントローを獲得できてよかったです。難しいレースになることは分かっていますが準備は整っています」

    フランコ・モルビデリ(Moto2 3番手)
    「今日の予選で3番グリッドを獲得できてよかったです。フロントローからのスタートは久しぶりです。最も大事なことは前のライダーたちにとても近いということです。そしていいペースがあることです。明日はできるかぎりいい結果が出せるようにがんばります」

    中上貴晶(Moto2 7番手)
    「ポールポジション争いがしたかったですし、できればフロントローに並びたかったです。望んでいた結果ではないですし、とても悔しいです。自己ベストを0.8秒更新したのですが、周りが思った以上にタイムを上げてきたこともあり7番手でした。フリー走行3回目で試したセッティングの方向があまりよくなく、予選では昨日のセッティングに戻しました。FP3を有効に使えなかったことが悔やまれます。しかし、決勝に向けて上位のライダーと変わらないアベレージを記録できています。昨年に比べて常に安定して走ることができているので、自信を持って決勝を走り、優勝して日の丸を揚げたいです」

    関口太郎(Moto2 30番手)
    「ワイルドカードでの参戦では、勝負しますというレベルにはいけないのが現実です。それでも、走行ごとにタイムは上がっています。転ばずにメニューをこなし、予選を終えることができました。経験値を上げたいという思いで参戦しました。そういう意味では、GPライダーとの違いがすごくあるということが分かりましたし、その差を埋めるために、ライダーとしても、チームとしても懸命に考えてトライできています。この経験が、絶対に次につながると思っています。決勝もひたすら一生懸命に走ってチェッカーを受けたいです」

    Moto3 コメント
    尾野弘樹(Moto3 1番手)
    「FP3までセッティングが出ていなくて手探りの状態でした。サスペンションのセッティングを予選で変えたのですが、それがよくて、自分の思うような走りができました。最後はタイヤを変えてタイムアップを狙いました。気持ちよく走ることができました。きっといいタイムが出ていると思いましたが、ポールタイムとは思いませんでした。ピットに戻り1番だと聞いて素直にうれしかったです。ペナルティーでグリッドは下がりましたが、ポールポジショングリッドより緊張せずにスタートできると思うので、優勝を目指します」
    ※ペナルティーにより、決勝は4番手スタート

    エネア・バスティアニーニ(Moto3 4番手)
    「この結果はとてもうれしいです。午前中のフリー走行では、予選の前にソフトタイヤを使ってマシンの動きをチェックしたかったのですが、最後に転倒してしまい、それができませんでした。また、午後は路面温度が上がり、午前中に比べて大きな温度差となったため、いい感触をつかむのに苦戦しました。でも最後にセットアップを少し変えたのですが、うまく機能して、目標のフロントローを獲得できました。ブレーキング時に、ブレーキをリリースする時の感触がまだよくないので、決勝へ向けてさらにフロントエンドに取り組む必要があります。とにかくペースはいいので、いいレースができると思います」

    ニッコロ・アントネッリ(Moto3 7番手)
    「予選で3列目を獲得できてよかったです。上位にこれほど近いところからスタートできるのは久しぶりです。一番大事なことは上位のライダーたちと近く、いいペースがあるということです。明日はできる限りいい結果を出せるようにがんばります」

    岡崎静夏(Moto3 34番手)
    「マシンもよくなっているので2分01秒台に入ると思っていました。しかし、ストレートで全日本選手権のマシンよりスピードが出ていませんでした。エンジンのいいところが使えず、うまくスピードを乗せることができませんでした。ブレーキングポイントや重心の持って行き方、立ち上がりなど、細かな部分をきちんと詰めて行かなければタイムにはつながりません。GPライダーは、決勝ではもっと速く強くなると思うので、自分の走りを見直して最後までしっかりと走りきりたいです」

  • 【MotoGP】 ヤマハ:日本GP 予選 レポート&ライダーコメント

    【MotoGP】 ヤマハ:日本GP 予選 レポート&ライダーコメント

    Movistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシとホルヘ・ロレンソは、強い決意を露わに見事な走り。それぞれトップと3番手を獲得して日本のファンを歓喜させた。

    バレンティーノ・ロッシはスタートをやや遅らせ、前方にクリアスペースを確保してからコースイン。ひとたびリズムをつかむと素早くペースを上げ、最初のアタックで暫定3番手につけた。

    2回目のアタックでは1分44秒736へ更新したものの、順位ではチームメイトのロレンソに先行されて4番手に後退。次のトライでもさらに1000分の5秒短縮したが、全体のペースが上がったためポジションアップはならないまま、残り5分でピットに戻った。

    タイヤ交換を終え、1分後にコースに戻ったバレンティーノ・ロッシはその時点で6番手だったが、再び激しくプッシュすると、セッション終盤で第2、第3、第4セクションでトップタイムをマーク。1分43秒954のファステストラップを叩き出して一気にトップに躍り出た。最後の1ラップは第1、第2セクションでタイムを短縮したもののタイムは更新ならず。それでもトップを守り切り、自己通算64回目のポールポジションを獲得した。2位との差は0.180秒。

    一方のホルヘ・ロレンソは、まさに超人的なパフォーマンス。フリープラクティス第3セッションでは、第2コーナーで激しいハイサイド・クラッシュ。メディカル・センターでチェック後、ヘリコプターで宇都宮市内の病院へ運ばれてCTスキャン検査を受けた。その結果、走行可能と診断されたためすぐまたコースへ戻り、フリープラクティス第4セッションに出場して3番手を獲得した。

    Q2に進出したホルヘ・ロレンソは、十分なスペースを確保するためロッシよりさらに遅れ最後尾からスタート。初めは慎重に走り出し、2周目のアタックで1分44秒399を記録すると、10番手から一気に2番手までポジションアップ。その後、残り7分でピットに戻りタイヤ交換を行った。

    素早くコースに復帰するも、その時点で順位をひとつ下げて3番手となるが、ここからもう一度、挽回しようと激しくプッシュしていったが、5ラップ目のアタックでは更新できず、逆にロッシがトップに浮上したことで4番手へとポジションを下げてしまった。しかしロレンソはあきらめず、最終ラップでトップから0.267秒差の1分44秒221を記録。明日の決勝はフロントロー、3番手の位置からスタートすることとなった。

    中須賀、16番グリッドから決勝に臨む
    フリープラクティス3までの総合結果で上位10台が公式予選Q2に進出し、スターティンググリッドのトップ10グリッドが決定。そしてフリープラクティス3までの総合11位以下は公式予選Q1に進み、スターティンググリッドの12番以降が決定する。

    そのフリープラクティス3は午前9時55分から45分間で行われたが、開始から約20分後、YAMALUBE YAMAHA FACTORY RACINGの中須賀克行はヘアピンカーブで転倒を喫してしまった。これで右肩を強打した中須賀だったが、続くフリープラクティス4そして公式予選Q1に出走。そのQ1で中須賀は全セッションを通じて自己ベストとなる1分46秒627を記録して16番グリッドから決勝レースのスタートを待つことになった。

    なお、中須賀の日本グランプリでの自己ベストは昨年の公式予選Q1で記録した1分45秒496で、目標にしていたこのタイムには及ばなかった。もちろんこれには、全車統一のECUや、今年からタイヤがミシュランに変更されたことなどが関与している。

    エスパルガロが3列目スタート。スミスは果敢に挑み5列目
    トップ・サテライトを目指すMonster Yamaha Tech 3のポル・エスパルガロは、グリッド3列目を獲得。午前中に行われたフリープラクティス第3セッションでは、昨日までの勢いをキープしながらセットアップを継続。45分間のセッションをノンストップでプッシュし続け、総合9番手を獲得してQP2に進出した。エスパルガロはここでもさらにペースを上げ、セッション終盤で1分45秒232の自己ベストを記録。ロレンソに1秒差まで迫り9番グリッドを獲得した。決勝ではロケットスタートを決め、前方集団を抜いて好成績を目指す。

    ブラッドリー・スミスは、右膝の怪我が完治していない状態だが、果敢にも予選を走り切りグリッド5列目を獲得した。午前中のフリープラクティスでは17ラップを走行。走るたびに力強さを増し、セッション終盤では、ウイーク初日を4秒近く上回る好タイムを記録。これによって総合20番手を獲得した。午後からのQ1でも見事なペースを披露。膝を十分に動かせない状態にもかかわらず、4ラップ中の最終ラップで自己ベストを更新して15番手を獲得した。決勝は完走を目標にベストを尽くす。

    Movistar Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ(予選トップ)
    「シーズン3度目のポールポジション! 今年は予選から強さを発揮できているので、とても満足しているよ! 昨日まではマシンのバランスに悩まされ、その上、僕自身の身体の状態も100%ではなかったからあまり気分が良くなかったんだ。フリープラクティス第4セッションでようやくマシンのバランスが大幅に改善され、ラップタイムも上がって、第11コーナーのブレーキングもうまくいくようになった。ポールポジションからのスタートはとても重要。あとは明日の決勝を待つだけ」

    ホルヘ・ロレンソ(予選3番手)
    「時間が経つごとに状態は良くなっているよ。痛み止めの注射と、僕自身のアドレナリンが、心身の回復を早めてくれているんだ。かなり激しく転倒してしまい、とくに左脚には大きな衝撃があったので、怪我がひどくないことを祈っていた。幸いにも、こうして予選に出場することができ、とくに2回目の走行の1周目は素晴らしかったと思う。良いポジションを確保することができて本当にうれしいよ。ロッシのタイムはすごいね。そしてマルケスも。ポールポジションは無理だったけれど、病院から戻った時点で想像していたよりはずっといいよ」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「セッティングで苦労したり、ホルヘがクラッシュしたり、どのセッションも本当に大変だった。だから、ふたりが揃ってフロントローに並ぶことなど想像もできなかった。しかも最大のライバルのホームコースだということを考えればなおさらだ。フリープラクティス第4セッションではバレンティーノのマシンのセッティングが大幅に向上。ハンドリング性能が改善されたことでより乗りやすくなり、彼の思い通りの走りができるようになった。体調は依然として完璧ではなかったが、それを超えるくらいのパフォーマンスでファステストラップを叩き出した。ホルヘの3番手もまた見事だった。走れるかどうかさえ分からない状況だったのに、本当に勇敢な走りを見せてもらった。また、難しい問題を克服したチームの仕事ぶりも素晴らしかった。ふたりのフロントローは最高だ!」

    YAMALUBE YAMAHA FACTORY RACING
    中須賀克行(予選16番手)
    「フリープラクティス3中にヘアピンで転倒して右肩を強打してしまいました。ちょうど砂が浮いているところに乗り上げそうになり、危ないと思った瞬間に転んでいました。マシンを降りてからは右肩が痛くてたまらなかったのですが、その後のフリープラクティス4、そしてQ1を走っている間は、痛みを感じることはまったくありませんでした。それほど集中して走れているし、何よりこのMotoGPという舞台で走れていることが本当に楽しいです。目標にしていた昨年の自己ベストには迫れませんでしたが、それでもマシンに関しては順調にセットアップが進んでいるし、データも残せています。もちろんライダーとしては明日の決勝がいちばん大切です。ただ、順位を気にするのではなく、自分の走っているポジションで、しっかりとライバルと戦えるようにしたい。そしてポイント圏内でゴールすることが目標です」

    尾方宏彰(チーム監督)
    「今日も、さまざまなデータを集積するために、中須賀選手にはセッティングを大きく振ったマシンに乗ってもらいました。フリープラクティス3ではヘアピンで転んでしまいましたが、あのときはちょっと止まりにくい状態だったかもしれません。Q1では、さらに試したいセッティングがあったのですが、タイヤが温まるまでの時間などでチーム内が少々ばたついてしまい、時間管理がうまくいきませんでした。おそらくあと1周走れていたら、さらにタイムを詰められたと思います。明日の決勝に向けて、いくつかのコーナーで試したいセッティングがあるので、朝の走行でこれを確認します。これが決まれば、中
    須賀選手も気持ちよく走れると確信しています」

    Monster Yamaha Tech 3
    ポル・エスパルガロ(予選9番手)
    「3列目を獲得できたことに満足しないとね。なぜなら今回は、ここ数戦のなかでも最も難しい状況だったのだから… たとえばアラゴン。あそこではウイークを通じて速かったにもかかわらず、Q2が終わってみるとグリッドは4列目。そう考えると、今日の9番手は喜ぶほどではないものの、少なくともレース序盤でトップグループについて行くチャンスを与えてくれると思うんだ。レース序盤の最大の目標は、できるだけ多くのドゥカティ勢をかわすこと。彼らは加速で優れているので、あとから抜き返すのは大変なことだからね。タイヤのチョイスは、考え方はすでにはっきり決まっている。そして幸いにも、僕らのリズムは1ラップのものよりもレース全体のほうが上なんだ。フリープラクティス4ではまったく別のセッティングを試したけど、期待したほどの効果は得られなかった。そこで予選ではもう一方の方向性を選択することになり、その新しいセッティングに慣れるまでに、少し時間がかかってしまったんだ。2回目の走行ではフィーリングが格段に良くなったので、明日のウォームアップでもこれを採用したいと思っているよ。そうすれば決勝でも最善の順位を獲得できるだろう」

    ブラッドリー・スミス(予選15番手)
    「怪我の状況を考えれば、予選15番手は想像をはるかに超えている。だからこれ以上の喜びはないよ。チームのみんなが素晴らしい仕事をしてくれ、マシンに最善かつ繊細な変更を加えてくれたことで、僕の膝がどんどん楽になっていったんだ。そしてセッションごとに少しずつペースが上がっていった。もちろん、予選は距離が短く、決勝は24ラップと長いのだからずっと大変だろう。でも今日こうしていい走りができたので、明日もトライしたいんだ。タイヤは前後ともに順調。とくに加速性が要求されるこのコースでは、リアのグリップが重要になるので、おもにそこに注意を注いでいる。今日までのところは、15番手獲得ということでしっかりチャンスをつかんだと思っている。明日の目標は24ラップを走り切ること」

    関連:MotoGP 日本GP 予選:バレンティーノ・ロッシがポールポジション!

  • 【MotoGP】 ホンダ:日本GP 予選 レポート

    【MotoGP】 ホンダ:日本GP 予選 レポート

    MotoGP 日本グランプリの予選が15日(土)、ツインリンクもてぎで行われた。

    MotoGP レポート
    第15戦日本GPの予選は、終日にわたり青空が広がる絶好のコンディションの中で行われ、フリー走行でただ一人1分44秒台をマークしたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、予選でも安定した走りを見せた。

    Q2最初のアタックで1分44秒134を叩き出し、他のライダーを圧倒。2回目のアタックで更なるタイムアップを狙ったが、それはかなわず。セッションの最後にバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)にタイムを逆転され、0秒180の差でセカンドグリッドとなった。明日の決勝は52ポイント差でチャンピオン争いをするロッシと並んでフロントローからスタートします。

    次にHonda勢上位に入ったのは、カル・クラッチロー(LCR Honda)だった。午前中に行われた3回目のフリー走行で2番手のタイムを記録したクラッチローだったが、スリップダウンを喫するなど予選では思うような走りができず、トップに遅れること0秒448の1分44秒402で5番グリッドとなった。

    また、前日の転倒によるケガで戦列を離れたダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)に代わって参戦することになった青山博一(Repsol Honda Team)。3回目のフリー走行で1分47秒522のタイムを記録し、予選に臨んだが、フリー走行でのタイムを更新することはかなわず、22番グリッドからのスタートとなった。

    Moto2 レポート
    Moto2クラス、ポールポジションを獲得したのは1分49秒961のタイムを記録した、ポイントランキング首位を走るヨハン・ザルコ(Ajo Motorsport)だった。

    2番手には、今季3勝目を狙うトーマス・ルティ(Garage Plus Interwetten)が0秒067の差で入り、3番手には、今期初優勝を狙うフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が入った。ポイントランキングにおいて1ポイント差でザルコを追いかける、アレックス・リンス(paginas Amarillas HP 40)は 1分51秒594と振るわず、最後列22番グリッドから決勝レースに臨む。

    初日2番手のタイムだった中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)は、予選で1分50秒522とタイムを縮めたもののトップグループには追い付かず、7番グリッドからのスタートとなった。明日、決勝での巻き返しに期待したいところだ。

    今大会、Moto2クラスにワイルドカードとして参戦の関口太郎(Team Taro Plus One)は、1分54秒397のタイムで30番グリッドから明日の決勝に臨む。

    Moto3 レポート
    Moto3クラスは、13周目に尾野弘樹(Honda TEAM ASIA)が、2014年にアレックス・マルケスが記録した1分57秒112のコースレコードを破る、1分56秒443という予選トップタイムでポールポジションを獲得。しかしながら、前日のフリー走行で下ったペナルティーにより、3グリッド降格の2列目4番グリッドから明日の決勝をスタートする。また、エネア・バスティアニーニ(Gresini Racing Moto3)は予選4番手のタイムを記録するものの、尾野の降格によりスターティンググリッドが繰り上がり、フロントロー3番グリッドとなった。そのほかのHonda勢は、ニッコロ・アントネッリ(Ongetta-Rivacold)が7番グリッド。アダム・ノロディン(Drive M7 SIC Racing Team)が9番グリッドから明日の決勝を戦う。

    また、ワイルドカードで初参戦となる岡崎静夏(UQ & Teluru KOHARA RT)は、今年、全日本ロードレース選手権のJ-GP3クラスで記録したツインリンクもてぎでの自身ベストラップを上回る、2分2秒753というタイムを記録。健闘したものの、34番グリッドにとどまった。

    関連:MotoGP 日本GP 予選:バレンティーノ・ロッシがポールポジション!

  • 【MotoGP】 スズキ:日本GP 予選 レポート&ライダーコメント

    【MotoGP】 スズキ:日本GP 予選 レポート&ライダーコメント

    アレイシ・エスパルガロとマーベリック・ビニャーレスは明日のMOTUL日本GPの決勝に向けた予選を終え、2列目と3列目からそれぞれスタートすることとなった。二人のGSX-RRライダーは今日のFP3で5番手、6番手に付け、Q2にストレートイン。Q2で積極的にアタックし、エスパルガロ6番手、ビニャーレス7番手で予選を終えた。

    エスパルガロにとってポジティブな日となった日本GP二日目は、朝のFP3で既に5番手と上位に付け、そこからコンスタントに速いラップを刻み続けた。

    エルパルガロのGSX-RRは昨日のデータを基に施したセットアップが効果を発揮し、マシンに対して良いフィーリングを得たことから自信を持ってコースを攻めることができ、着実な進化、特にリヤに関してのフィーリングの飛躍的向上を遂げることに成功した。これが予選での走りをサポートし、1分44秒494というタイムを予選でマークし、セカンドロウに付けた。

    一方のビニャーレスにとっての日本GP二日目は、やや難しい一日となってしまった。今日の朝のセッションでは進化を見せ、FP4では試したかったこともトライでき、良いセッションとなったのだが、期待した最終セッションにすることはできなかった。彼のレースはいつもアグレッシブなもので、明日もスタートから全力でコースを攻め続ける姿を見せてくれるはずだ。

    アレイシ・エスパルガロ
    「この週末はここまでずっと、ハッピーに過ごせているよ。正直言って、時間が進んでいくごとに良くなると期待していて、ファーストロウに並べるのではないかという手応えもあったのだけれど、セクター1で少しうまく走れないところがあり、ラップタイムをさらに引き上げることはできなかった。でも、去年はポールタイムから少し離されてしまっていたけど、去年のタイムよりもコンマ5秒速いタイムを刻むことができており、とてもハッピーだよ。FP4でのペースはとても良く、今まで経験してきた中でもとても良いセッションだったよ。そう、本当に満足しているんだ。リヤタイヤについてはもう決めているけど、フロントに関してはまだちょっと決めかねている。明日のフリー走行でそのあたりをチェックし、チョイスするつもり。ブレーキング時のマネージメントがレースでは重要で、特にこのサーキットはハードブレーキングを多用するのでブレーキは高熱になり、これは我々にとって重要なポイントになる。僕は身長が高いから体重もあり、ブレーキの問題は他のライダーよりも重要になるんだ。ブレーキ温度をうまくマネージメントする必要があり、決勝ではできるだけ他のライダーの後ろに付かず、前を開けた状態で空気をブレーキに当てられるように心がけなければならないね。」

    マーベリック・ビニャーレス
    「今日の予選は私が期待していた形にはならなくて残念だよ。僕たちのポテンシャルを考えると、7番手という位置は後ろ過ぎると思う。朝のセッションでいくつかの改善を図ることができ、ペースはとても良くなった。でも予選の時に試したセットアップが期待を少しはずれてしまい、タイムアップできずに終わってしまった。そのために良いフィーリングが得られず、ポジティブな予選結果にすることができなかった。でも僕はこのコースに対して自信があるので、明日のフリー走行では着実な進化を遂げられると信じているんだ。戦略はシンプル。スタートで飛び出し、可能な限り順位を上げること。なぜそういうことが言えるかというと、ペース自体は安定していて速いからだよ。」

    ダビデ・ブリビオ (チームマネージャー)
    「今日の予選は我々にとって、より良いレベルに到達できるということを証明するセッションとなりました。アレイシはすべてのセッションで進化を遂げ、FP4終盤には十分に暖まったタイヤでエクセレントなタイムを刻んで見せ、さらに上のレベルを目指しました。マーベリックは彼にとってベストなセットアップを最後まで見つけられず、不完全燃焼な一日になってしまいました。しかしながら、我々はセカンドロウ、サードロウに付けており、我々はさらなるハードな作業を続けていきます。もしアレイシが、彼自身がFP4で見せた良いペースを決勝で保つことができ、マーベリックが本来の速さを見せることができるセットアップをすることができれば、二人のライダーはいいレースをしてくれるものと信じています。決勝でより良い走りを二人ができるように、今夜我々はハードな作業を続け、明日のレースに向けた準備を進めていきたいと思います。」

    関連:MotoGP 日本GP 予選:バレンティーノ・ロッシがポールポジション!