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  • SUPER GT | ホンダ:第5戦 富士スピードウェイ 決勝レポート

    SUPER GT | ホンダ:第5戦 富士スピードウェイ 決勝レポート

    8月4日(土)~5日(日)、静岡県の富士スピードウェイで2018年度SUPER GTシリーズ第5戦が開催された。異常気象とも言える猛暑が続く中だが、多くの観衆が詰めかけ、レースウイークが始まった。

    薄く流れる雲のすき間から太陽が照りつけ、気温・路温とも急上昇する厳しいコンディションとなった土曜日の練習走行では、#16 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/中嶋大祐)が5番手、#17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史)が8番手につけた。

    しかし午後の公式予選では、#8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也)が8位に食い込んだものの、#17 KEIHIN NSX-GTがセンサートラブルで出走できず、さらに他のNSX-GT勢もQ2進出を果たせなった。

    またGT300クラスの#34 Modulo KENWOOD NSX GT3は、公式練習でクラス3番手となる好タイムを記録しながら、セッション中に他車に追突されて車両が破損したため、残念ながら今大会への出走を見合わせることとなった。Modulo Drogo Corseは、今月末に迫った鈴鹿10時間耐久レースに間に合わせるよう準備を進めていくことになる。

    日曜日午後1時30分、真夏の太陽の下で今シーズン最長の500マイル(約800km)にも及ぶ決勝レースが始まった。NSX-GT勢予選最上位だった#8 ARTA NSX-GTは8番手のポジションを守りながら序盤を戦い、さらに14番グリッドから着実に追い上げてきた#17 KEIHIN NSX-GT、そして序盤にイエローフラッグ中の追い越しによるペナルティーを受けた#100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン)が続く展開となった。

    高温の中の長距離レースを戦う過程で上位車がトラブルやミスで順位を落とす一方、#8 ARTA NSX-GTを先頭にした3台のNSX-GTは確実に予定のピット作業とドライバー交代を消化しながら、安定したペースで周回を重ね、揃って順位を上げていった。長いレースも折り返して後半に入り、3回目のピット作業を終えた段階で#17 KEIHIN NSX—GTが#8 ARTA NSX-GTをオーバーテイクして5番手へ浮上。その後も3台のNSX-GTは5秒から10秒の間隔を保って安定したペースで走行を続け、チェッカーフラッグを目指した。

    最終的に#17 KEIHIN NSX-GTは3位まで順位を上げてフィニッシュ、4位に#8 ARTA NSX-GT、5位に#100 RAYBRIG NSX-GTと続いて、それぞれシリーズポイントを獲得した。この結果、5位に入賞した#100 RAYBRIG NSX-GTの山本/バトン組は8点を加え、シリーズランキングでは2位と同点の3位(優勝回数差による)につけた。塚越/小暮組も2点差でこれを追う僅差の展開で、残り3戦のチャンピオンシップ争いに加わっていくことになる。

    佐伯昌浩 プロジェクトリーダー
    「今回は結果的に全車、今シーズン2基目のエンジンを積んでレースを戦うことになりました。予選ではウエイトが軽いクルマに対して苦しい展開になるのは分かっていましたが、我々は高温での耐久性を見越してタイヤを選択して持ち込んでいたので、レースになれば上位へ行けると予想していました。今年のNSX-GTは、ウエイトを積んだ状態でもうまく走れるようにと狙って進化させましたが、タイヤも含めた開発がうまく噛み合って機能した結果が出たと感じています」

    塚越広大
    「走っていれば上位に行ける速さがあったと思うので、予選に出走できなかったのは残念です。ただ、長距離のレースに向けて決勝で速いクルマ作りをしてきましたから、慌てず少しずつ着実に順位を上げようと集中しました。戦略もピット作業もドライバーも、みんなができる限りの力を出した結果、表彰台に上がれたのでとてもうれしいです。僕たちは今回ウエイトハンデが50kgと重かったので、ここで1ポイントでも獲って、燃料流量を絞られてもウエイトを下ろそうと思っていました(ウエイトハンデは最大50kgまでで、それ以上は燃料リストリクターとの組み合わせでハンデ調整される)。次のレースに向けて狙い通りになりました」

    小暮卓史
    「予選を走れずに、最後尾に近いところからスタートしたのに、表彰台まで追い上げることができて、すばらしい結果になりました。チームと、レース向けのクルマ作りをしてきたので、着実に走ればそれなりの順位まで上がれると思っていましたが、表彰台まで来られるとは思いませんでした。ここまで僕たちは決勝がうまくいかない傾向があって、なんとかしようとチームが前回のレースで得られたデータを元にうまくクルマを作ってくれました。猛暑の中、長いレースでしたが、前半は少し暑い感じがしたものの後半は涼しくなったので体力的には何の問題もありませんでした。次のレースは勝負ですね」

  • SUPER GT 第5戦 富士 | au TOM’S LC500が優勝!TOM’Sが1-2達成

    SUPER GT 第5戦 富士 | au TOM’S LC500が優勝!TOM’Sが1-2達成

    2018年 SUPER GT 第5戦 富士スピードウェイの決勝レース『富士500マイル』が8月5日(日)に行われた。

    GT500クラスを制したのは#36 au TOM’S LC500(中嶋一貴/関口雄飛)。2位に#1 KeePer TOM’S LC500(ニック・キャシディ/平川亮))が入り、SUPER GTでTOM’S史上初のワンツーフィニッシュを達成。3位には#17 KEIHIN NSX-GT(小暮卓史/塚越広大)が入った。GT300では#55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一/ショーン・ウォーキンショー)が優勝した。

    静岡県警の白バイ9台とパトロールカー4台による交通安全啓発パレードラップを行い、フォーメーションラップを経て、午後1時37分、全177周で争われる今季最長の500マイル(約807km)のレースがスタートした。

    レース序盤は、No.23 MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ)とNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(高星明誠)、その後ろの3番手にはNo.36 au TOM’S LC500(関口雄飛)が続く展開から始まった。トップ3台は徐々にそれぞれの間隔が開いていくかと思われたが、3番手を走行していた36号車が23周目に2番手へ浮上。さらに前を行く23号車に肉薄したところで、23号車は31周目にピットイン。ここからこの日最初のルーティンのピットインが本格化していく。

    ここで暫定トップに立った36号車は、36周終わりで最初のピットイン。しかし右リアのタイヤ交換に手間取り、各車が1回目のピットインを終えた時点で4番手にまで後退してしまう。これでトップ3は、23号車(松田次生)、No.12 カルソニック IMPUL GT-R(ヤン・マーデンボロー)、24号車(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)とNISSAN GT-R NISMO GT500勢が占めることとなった。

    中盤まで実質トップの23号車から、その座を奪い取ったのは同じGT-Rの12号車だ。55周目にトップに立つと、そのままレースをリード。一方、GT-Rの牙城を切り崩したのは、36号車(中嶋一貴)だ。60周目に24号車をパスすると、64周目には23号車もパスし12号車を猛追する。

    12号車は70周終了時点で2回目のピットイン。順調にコースへ復帰。一方の36号車は73周終わりでピットインしたものの、再び右リアのタイヤ交換に時間がかかり、順位を落としてしまう。各車2回目のピット作業を終えて、トップは12号車、23号車、そして3番手にはNo.1 KeePer TOM’S LC500(ニック・キャシディ)、4番手に24号車となる。No.36 au TOM’S LC500(関口雄飛)は、ピットの遅れを取り戻すべくプッシュを続けると、79周目には、1号車をパスし、3番手にまで順位を戻していた。

    レースは折り返しを過ぎても、トップはNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹)のまま。これをNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ)とNo.36 au TOM’S LC500(関口雄飛)が追いかけるという状況が続く。3度目のピットインは無難にこなした36号車(中嶋一貴)が2番手に上がったものの、12号車のトップは変わらない。

    しかし、1号車が125周目に23号車をパスしてから、LEXUS LC500勢、Honda NSX-GT勢の反攻が激化する。さらに後方からはNo.17 KEIHIN NSX-GT(小暮卓史)、No.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀)、そしてNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)を挟んでNo.100 RAYBRIG NSX-GT(ジェンソン・バトン)が追いかける。

    そして142周を終え、トップ12号車がついに義務のドライバー交代を含むピットイン4回目を順当にクリア。これで12号車が優勝をたぐり寄せたかに見えた。だが148周目に12号車は突如スローダウン。インタークーラーのパイプが外れたため一度ピットに戻り、3分ほどでコースへ復帰。これで大きくポジションを下げ、2016年第5戦富士以来の優勝は遠ざかってしまった。

    これでNo.36 au TOM’S LC500(関口)がトップに立ち、2番手にはNo.1 KeePer TOM’S LC500(キャシディ)となる。ここで、36号車のペースが乱れ、間隔は一時1秒350差にまで詰まった。だが、これは関口が安全策のブレーキングをしていたためで、結局順位を入れ替えるまでには至らす。前戦タイで最終ラップにガス欠となってレースを失ってしまった悪夢を振り払う走りで、500マイルのトップチェッカーを受けることとなった。また、チームによると、SUPER GTでのTEAM TOM’Sのワン・ツーは初めてとのこと。

    3位には、予選をエンジントラブルで走れず14番グリッドからのスタートとなったNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史)が入る。GT-R勢では、No.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/高星明誠)の6位が最高位となった。

    シリーズランキングでは、No.1 平川/キャシディが47ポイントでトップに立ち、No.36 関口が単独で2位、そして5位ゴールのNo.100 RAYBRIG NSX-GTの山本尚貴/ジェンソン・バトンが3位となった。

    また、昨日の公式練習で大クラッシュし、マシンを大破したNo.38 ZENT CERUMO LC500はチームの懸命の修復が間にあって最後尾からタート。調整不足の否めないマシンを立川祐路と石浦宏明が懸命にドライブし、8位入賞を果たした。

    GT500
    No.36 au TOM’S LC500
    中嶋一貴
    今回の富士で勝たないと、僕たちにとっての今シーズンが終わってしまう。そう考えてレースに臨んでいたので、勝つことができてホッとしています。このコンビでは初優勝ですし、TEAM TOM’Sとしても初のワン・ツー・フィニッシュということで、チームにとってもうれしい週末になりました。(終盤までトップを走っていた)TEAM IMPULさんには申し訳ない気持ちもありますが、僕たちのクルマの速さは彼らと同等か、部分的には上回っていたと思っています。だから僕たちドライバーはノーダメージで走りきることだけを考えていました。ピット作業でハプニング(2度のタイヤ交換時の遅れ)が起きた時には、少しガッカリしたところもありました。正直なところ、最後のピットインで(関口)雄飛に変わった時には“2位でも仕方ないのかな”と思ったりもしました。僕はともかく、雄飛には不運続きで“ちょっと酷かな”とも思いました。でも雄飛が最後まで諦めずに走ろうとしたことでご褒美として1位が手に入ったんだと思いました。雄飛にとっても良かったな、と。ここまで不運なレースも多かったのですが、“どこかで1回勝ったら帳尻が合うだろう”と考えてもいました。残り3戦ですが、ここから勝負に行きたいですね。

    関口雄飛
    「今年からTEAM TOM’Sに移籍してきて、今回が初優勝、というか初めての表彰台で、とても嬉しいです。チームも初のワン・ツーということで本当に良かったです。ピット作業でのタイムロスは、人間なのでミスもある、仕方ない、と思っています。だって、怒ったところで(ロスした)時間が取り戻せるわけじゃないですからね。それよりも“少しでも追い上げて行こう”と気持ちを切り替えました。僕は最初と中間、そして最後のスティントを担当したのですが、レース前から『ブレーキがきつくなるから』と聞かされていたので、特に最後のスティントでは、随分気を遣って走りました。フィーリング的には問題はなく大丈夫だったのですが、摩耗的に厳しくなるだろうと。だからストレートエンドで通常のブレーキングポイントより大分手前で、一度アクセルオフしてブレーキを踏んだりして、確認しながら走っていました。終盤、トップスピードにばらつきがあったのは(その計測地点である)ストレートエンドで、通常のブレーキングポイントより大分手前で、一度アクセルオフしてブレーキを踏んだりしていたからだと思います。クルマ自体、最後まで持ってよかったです。次回からは(ウェイトハンディが)50kgを超えるので燃リス(燃料流量リストリクター)が絞られることになります。GT500で走るようになってから6シーズン目なんですが、燃リスが絞られるのは初めて。だからちょっと興味があるというか楽しみな部分もあります(苦笑)。ただ次回のSUGOは燃リスの影響が少ないコースなので、上位を狙いたいですね」

    GT300
    No.55 ARTA BMW M6 GT3
    高木真一
    「前回のタイでは2位を走っていたのに、スローパンクチャーで台無しになってしまいました。ただその時は、正直言って5〜6位を走っていたらいつの間にか2位になっていた感じで“(2番手走行は)できすぎだったんじゃないかな”とも思っていました。そして、今回の富士は元々BMW M6 GT3にとっては相性がよく、好結果を残せてきているので“タイでノーポイントに終わったことで、ウェイト(ハンディ)が増えなくてよかった”と気持ちを切り替えてレースウィークに臨みました。実際問題、タイで2位に入って+30kgのウェイトを載せていたら、今日の結果はなかったと思います。もちろん、今回は優勝が目標でしたが“最低でも表彰台を”と思っていました。タイヤを供給してくれるブリヂストンさんも含めて、チームの皆が一丸となっていいクルマに仕上げてくれ最高のレースウィークになりました。個人的に通算優勝20勝の最多記録は、特に気にしてはいません。次回のSUGOはM6にとってはあまり相性が良くないので、ラスト2戦、得意なオートポリスともてぎでがんばるのは当然ですが、来週のSUGOテストにも参加して、そこで増えたウェイト(ハンディ)を積んでクルマを合わせこみ、完走狙いというか、ちゃんとポイントが獲れるよう準備します」

    ショーン・ウォーキンショー
    「僕は2番目のスティントと4番目のスティントを担当したのですが、スタートで高木(真一)さんが素晴らしい仕事をしてくれたので、僕は高木さんがつくってくれたギャップを拡げていくだけでした。(僕にとって)最初のスティントはハードタイヤを選びました。タイヤは最後までグリップが安定していてコンシスタントな(ラップを刻める)スティントとなり、高木さんが作ってくれた流れを、より確かなものにすることができました。最後のスティントはミディアムタイヤを選んで走りました。路面温度も少し下がっていたようですが、このコンディションとミディアムタイヤとはとても相性が良く、グリップも最後まで安定していて最高な結果になりました。前回のタイでは2位を走っていたのに、スローパンクチャーでノーポイント。とても悔しい結果に終わっていたけど、今回の優勝で(チャンピオンシップの)流れを取り戻すことができました。今の気分は最高です! これでランキングトップになれたのは嬉しいのですが、次回のSUGOは僕たちにとってあまり相性がよくありません。でも表彰台を狙う作戦で、悪くてもポイントを獲れるようがんばってチャンピオンを目指します」

    2018年 SUPER GT 第5戦 富士 決勝 (GT500)

    Po. No. マシン ドライバ タイヤ WH
    1 36 au TOM’S LC500 中嶋一貴/関口雄飛 BS 30
    2 1 KeePer TOM’S LC500 ニック・キャシディ/平川亮 BS 58
    3 17 KEIHIN NSX-GT 小暮卓史/塚越広大 BS 50
    4 8 ARTA NSX-GT 伊沢拓也/野尻智紀 BS 48
    5 100 RAYBRIG NSX-GT ジェンソン・バトン/山本尚貴 BS 64
    6 24 フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/高星明誠 YH 14
    7 6 WAKO’S 4CR LC500 ジェームス・ロシター/大嶋和也 BS 58
    8 38 ZENT CERUMO LC500 立川祐路/石浦宏明 BS 52
    9 23 MOTUL AUTECH GT-R 松田次生/ロニー・クインタレッリ MI 62
    10 19 WedsSport ADVAN LC500 山下健太/国本雄資 YH 26
    11 39 DENSO KOBELCO SARD LC500 ヘイキ・コバライネン/小林可夢偉 BS 70
    12 12 カルソニック IMPUL GT-R ヤン・マーデンボロー/佐々木大樹 BS 36
    13 64 Epson Modulo NSX-GT ベルトラン・バゲット/松浦孝亮 DL 6
    14 16 MOTUL MUGEN NSX-GT 武藤英紀/中嶋大祐 YH 16
    15 3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R 千代勝正/本山哲 MI 18
  • SUPER GT 第5戦 富士 予選 | MOTUL AUTECH GT-Rが予選完全制覇

    SUPER GT 第5戦 富士 予選 | MOTUL AUTECH GT-Rが予選完全制覇

    2018年のSUPER GT第5戦『FUJI GT 500mile RACE』の予選が、8月4日(土))に富士スピードウェイで行われ、GT500クラスは、No.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)のクインタレッリがポールポジションを獲得。GT300クラスはNo.25 HOPPY 86 MC(松井孝允/坪井翔/近藤翼)が、クラス・ポールポジションとなった。

    公式予選はこれまで同様にQ1、Q2と2段階に台数が絞られていくノックアウト方式で行われた。

    なお、午前の公式練習でクラッシュして大きくマシンを壊したNo.38 ZENT CERUMO LC500は修復が間に合わず、予選出走は叶わず。予選前にエンジントラブルが発生したNo.17 KEIHIN NSX-GTも予選を走行できなかった。

    GT500クラスの予選Q1は気温31度、路面温度44度と非常に暑い中、予定通り午後2時55分にスタート。15分間の走行時間があったが、GT500予選の定石通り時間前半は動きはなし。ラスト7分となって、各車がコースインしていく。

    そしてタイヤのゴムが十分に発動し始めたラスト1分で皆がアタック開始。その中、No.23 MOTUL AUTECH GT-Rの松田次生が、この暑さでは驚異的と言える1分29秒006の好タイムを叩き出し、Q1の1位となった。2位にもNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(千代勝正)が入り、NISSAN GT-R NISMO GT500がワン・ツーを決めた。3位には、6月のル・マン24時間レースで総合優勝を果たした中嶋一貴のNo.36 au TOM’S LC500がつけた。ドライバーズランキングでトップのNo.39 DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン)、同2位のNo.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴)は11、9位に終わり、Q2進出は果たせなかった。

    予選Q2はQ1より短い10分間で午後3時38分から開始。ここでもセッション後半になってから各車コースイン。Q1で好調だったNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rのロニー・クインタレッリが1分28秒461とQ1で松田が出したトップタイムを大きく更新して、NISSAN GT-Rの今季初ポールポジションを確定させた。予選2位はNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(高星明誠)が入り、これで決勝のスターティンググリッド最前列はNISSAN GT-Rが独占することになった。3位にはNo.36 au TOM’S LC500(関口雄飛)、4位にはNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(本山哲)と続いた。Honda NSX-GT勢では8位にNo.8 ARTA NSX-GT(伊沢拓也)がつけた。

    GT300クラスはNo.25 HOPPY 86 MCの坪井翔が、Q2最後のアタックで1分37秒312を記録してポールポジションを獲得。今年5月に富士で行われた第2戦の勝者であるNo.55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一)が2番手に入り、富士3連勝(SUPER GTの同一サーキット&同一選手の記録)に向けて好ポジションを得た。なお、午前の公式練習で他車のコースアウトに巻き込まれ、車両を破損してしまったNo.34 Modulo KENWOOD NSX GT3は車両修復が叶わず、予選を前にこの大会をリタイアすることとなった。

    GT500クラス
    No.23 MOTUL AUTECH GT-R
    ロニー・クインタレッリ
    「2番手(No.24 フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R)とのタイム差は僅かでも、ポールを獲ることができて良かった。Q1で(松田)次生選手がトップタイムをマークしていたけど、2番手以下とは僅差だったから、最初から最後までフルプッシュの連続でした。セクター1(コース1/3の最初の部分)で少しロスがあったけど、そこから何とか挽回できました。第2戦の富士ではポールを獲れず悔しかったので、今回、ポールを獲ることができ本当に良かったです」

    GT300クラス
    No.25 HOPPY 86MC
    坪井 翔
    「初めてのポールポジションですが、Q2を走るのも今回が初めてで、もうそれだけでドキドキでした。さらにチームメイトの松井(孝允)選手がQ1で素晴らしい走りを見せてくれたので、走る前からプレッシャーは半端なかった。でも朝の練習からクルマが速いことは分かっていたので、何とか自分なりにベストな走りをしようと思いました。クルマのポテンシャルを引き出して、ポールポジションを獲ることができて本当に嬉しいです」

    2018年 SUPER GT 第5戦 富士 公式予選 (GT500)

    Po. No. マシン ドライバ タイヤ WH タイム
    1 23 MOTUL AUTECH GT-R 松田次生/ロニー・クインタレッリ MI 2 1分28秒461
    2 24 フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/高星明誠 YH 14 1分28秒493
    3 36 au TOM’S LC500 中嶋一貴/関口雄飛 BS 28 1分28秒749
    4 3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R 千代勝正/本山哲 MI 18 1分28秒872
    5 12 カルソニック IMPUL GT-R ヤン・マーデンボロー/佐々木大樹 BS 2 1分29秒068
    6 19 WedsSport ADVAN LC500 山下健太/国本雄資 YH 4 1分29秒222
    7 1 KeePer TOM’S LC500 ニック・キャシディ/平川亮 BS 52 1分29秒430
    8 8 ARTA NSX-GT 伊沢拓也/野尻智紀 BS 48 1分29秒563
    9 100 RAYBRIG NSX-GT ジェンソン・バトン/山本尚貴 BS 64 1分29秒464
    10 64 Epson Modulo NSX-GT ベルトラン・バゲット/松浦孝亮 DL 2 1分29秒482
    11 39 DENSO KOBELCO SARD LC500 ヘイキ・コバライネン/小林可夢偉 BS 30 1分29秒670
    12 16 MOTUL MUGEN NSX-GT 武藤英紀/中嶋大祐 YH 2 1分29秒683
    13 6 WAKO’S 4CR LC500 ジェームス・ロシター/大嶋和也 BS 28 1分30秒033
      17 KEIHIN NSX-GT 小暮卓史/塚越広大 BS 42  
      38 ZENT CERUMO LC500 立川祐路/石浦宏明 BS 3  
  • スーパーフォーミュラ | トヨタ:第4戦 富士スピードウェイ 決勝レポート

    スーパーフォーミュラ | トヨタ:第4戦 富士スピードウェイ 決勝レポート

    1か月ぶりの開催となったスーパーフォーミュラ富士ラウンドでは、ポールポジションからスタートしたニック・キャシディ(KONDO RACING)が石浦 宏明(P. MU / CERUMO・INGING)の猛追を凌ぎ切り自身スーパーフォーミュラでの初勝利を飾った。石浦が2位、国本 雄資(P. MU / CERUMO・INGING)が8番手スタートから好戦略で追い上げ3位。トヨタエンジン搭載車がホーム富士でトップ7を独占する速さを見せた。

    スーパーフォーミュラの第4戦が7月7日(土)、8日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイで行われた。

    前戦SUGO大会から1か月以上のインターバルを経ての開催となったスーパーフォーミュラ。日本全国が豪雨に見舞われた週末、土曜日の予選は天候に翻弄される結果となったが、日曜日の決勝は好天の下で実施された。

    今大会、来季より使用される新型シャシー「SF19」がお披露目。5年間にわたって「クィック&ライト」で迫力あるバトルを見せてきたSF14での、最後の富士でのレースとなった。トヨタ勢はSF14に代わってからの4年間、富士では負け無し。SF14最後の戦いも勝利で締めくくるべく、富士のハイスピードコースに臨んだ。

    予選
    7日(土)、富士スピードウェイ周辺は雨自体はそれほど強くなく、それでも不規則に代わる天候に翻弄される予選となった。

    直前に行われたF3決勝レースは完全にドライコンディションだったが、スーパーフォーミュラ予選が開始される午後2時半を前に、軽い雨が落ちてきて、セッションはウェット宣言に。しかし、完全に路面を濡らすまでには至らず、全車スリックでQ1に挑んだ。

    まず1セット目のタイヤでアタックし、タイムを記録したところで全車ピットイン。タイヤを交換して2度目のアタックに出たが、この頃から第3セクターで雨が降り始め、タイム更新出来ないままピットへ戻ってくることに。関口 雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)を先頭に、トヨタ勢は順当に上位タイムをマーク。今大会、スーパーフォーミュラ2戦目となるトム・ディルマン(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)のみが17番手でQ1敗退となった。

    Q2は、濡れた路面でタイヤ選択が難しい状況の中、スリックとレインタイヤ装着車に分かれたが、レインタイヤ装着組は1周したところでピットへ戻り、スリックで再コースイン。チェッカー後、次々にタイムが更新される状況となる中、ジェームス・ロシター(VANTELIN TEAM TOM’S)が惜しくも9番手。フリー走行でトップタイムをマークするなど好調だった山下 健太(KONDO RACING)は、遅い車に阻まれ無念の12番手、大嶋 和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)が13番手。小林 可夢偉(carrozzeria Team KCMG)はコースオフもあり、アタックに入ろうとした直前でチェッカーが振られ、14番手でQ3進出ならず。トヨタ勢は6台がQ3進出を果たした。

    Q3は開始直前に一気に空が暗くなり、第3セクター方面で雨が降り始める中で開始。中嶋 一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)のみがレインタイヤ、それ以外の7台がスリックでコースインしたが、スリック勢は1周でピットへ戻り、レインでアタック開始。

    当初からレインタイヤでアタックした中嶋がタイムを出し、雨脚が強まっていったため、そのままポール確定かと思われたが、終盤、石浦が1周のみのアタックチャンスで着実に好タイムをマークし中嶋のタイムを上回ると、最後の最後にキャシディがトップに浮上。キャシディが昨年の第6戦SUGO大会以来自身2度目となるポールポジションを獲得した。

    石浦が3番手、中嶋4番手。関口、平川 亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、国本が6、7、8番手で決勝レースに臨むこととなった。

    決勝
    8日(日)は天候が回復。空にはやや雲が多いものの、日差しも顔を出し、気温30度、路面温度37度の蒸し暑いコンディションで、午後2時15分、55周で競われる決勝レースのスタートが切られた。

    ポールポジションのキャシディがまずまずのスタートを切った一方で、3番手グリッドの石浦と5番手グリッドの関口が素晴らしいダッシュを決め、TGRコーナー(1コーナー)へは3台が横並びで進入する状況に。しかし、キャシディは首位をキープ。石浦、関口がこれに続く形となった。

    注目のタイヤ選択は、予選上位勢はソフト、後方はミディアムでのスタートが多く、ソフトタイヤでスタートしたキャシディと石浦が3位以下を引き離していく展開となった。

    13番手と後方スタートながらソフトタイヤを選択した大嶋が序盤から目覚ましい追い上げを見せ、10周目には7位へ浮上。一方、ミディアムタイヤスタート組は9周目過ぎからピットインしタイヤをソフトへ交換。ソフトタイヤへ交換した集団では、国本が最上位、平川がこれに続く形となった。

    レース中盤、関口らソフトタイヤでスタートした車両がピットへ向かう中、首位を争うキャシディと石浦は、ソフトタイヤのまま周回を続行。34周目を終えたところでキャシディがピットへ向かったが、石浦は入らず、5周後にピットイン。この間に追い上げを狙った石浦だったが、キャシディのすぐ後でコースに復帰した。

    42周目に中嶋、44周目に大嶋がピットインし、全車がタイヤ交換義務を消化。中嶋は5位、大嶋は7位でコースに戻ると、前を行く関口と激しいバトルを繰り広げた。

    首位争いは、2位の石浦がキャシディを追いましたが、その差は3秒ほどのまま詰まることなく、キャシディが逃げ切ってトップチェッカー。自身スーパーフォーミュラ参戦2年目にして、念願の初優勝を飾った。Kondo Racingにとっては10年ぶりの勝利となった。キャシディはこれで、ドライバーズランキングでも首位に1ポイント差まで詰め寄ることとなった。

    2位に石浦、3位に国本が入り、P. MU / CERUMO・INGINGの2台が共に今季初表彰台を獲得。4位に平川、5位に中嶋。6位は大嶋の猛追を最後まで凌ぎきった関口、そして13番手スタートから大健闘を見せた大嶋が7位でポイント獲得。トヨタエンジン搭載車が、ホーム富士でのSF14最後となるレースでトップ7独占の速さを見せた。

    KONDO RACING 3号車 ドライバー ニック・キャシディ
    月を飛び越えたような気分です。こんなタフなレースで勝てて嬉しいです。近藤監督とチームのみんなに本当に感謝しています。スタートは、新しいシステムを導入して学んでいる最中だったので、安全に、ホイールスピンをしないように心掛けていました。結果的にスタートは上手くいったので、その後はソフトタイヤを持たせるためにペースをコントロールしながら走りました。途中、15周から20周ほどにわたって周回遅れの車両に阻まれてしまい、厳しい状況でもう駄目かと思ったこともありましたが、最終的に勝つことが出来て良かったです。前戦SUGOのあと、チームと共に開発を続けてきた効果が出た勝利だと思っています。チャンピオンシップは考えず、毎戦確実にクルマを良くしていくことだけを意識して努力を続けます。

    P. MU / CERUMO・INGING 1号車 ドライバー 石浦 宏明
    今週末はどのセッションでもニック選手が速く、スタート前まで悩んでいたんですが、結果的にソフトタイヤで長いスティントになるという予想は立てていたので、スティント後半に合わせたセットアップを狙いました。そのため、序盤はニック選手とほぼ同じペースでついていくのでぎりぎりでしたが、スティント後半になって、ニック選手が辛そうになってきたのと、周回遅れが多く出てきたことでチャンスが出来、並びかけるまでは行ったんですが、逆転には至りませんでした。ニック選手がピットインした後プッシュしましたがやはり届かず、あそこで勝負がついてしまったかなというところです。悔しいですが、昨日今日と速さはありましたし、今シーズンの残り3戦に向けて、ぎりぎりチャンピオンシップ争いにも踏みとどまれたかなという感覚もあるので、後半戦は更に勝負していきたいと思います。

    P. MU / CERUMO・INGING 2号車 ドライバー 国本 雄資
    スタートのタイヤ選択ですごく悩みました。結果ミディアムでスタートするなら、前半のスティントで後のソフト勢に飲まれず、ミディアム勢のトップにいなくてはダメだとチームから言われていました。そんな中で完璧なスタートを切れて、ミディアム勢のトップで前半スティントを走ることが出来ました。ただ、やはりソフト勢が速く徐々に離されてしまっていたので、12周目と早めにピットに入り、ソフトタイヤで後半長い距離を走るという作戦を採りました。そこから誰も居ないところで常にプッシュしてトップを狙っていったんですが、ちょっと足りませんでした。ラスト10周はタイヤのグリップはあったんですが、前にも追いつけず、最後までタイヤが持つか不安な部分もあったので、後続との間隔を知らせてもらいながらペースをコントロールするという、タフな展開を強いられました。抜き合いとかバトルは少なかったんですが、自分の中では結構ヒヤヒヤドキドキしながらのレースでした。ただ何とか3位表彰台を取ることが出来たので、チームの皆に感謝したいです。

    関連:【スーパーフォーミュラ】 第4戦 結果:ニック・キャシディが初優勝

  • スーパーフォーミュラ | ホンダ:第4戦 富士スピードウェイ 決勝レポート

    スーパーフォーミュラ | ホンダ:第4戦 富士スピードウェイ 決勝レポート

    2018年のスーパーフォーミュラ 第4戦が7月7日(土)~8日(日)に富士スピードウェイで開催され、ホンダ勢では山本尚貴の8位が最上位だった。

    週末の富士スピードウェイは停滞する梅雨前線の影響で不安定な天候に見舞われた。土曜日午後2時30分からノックアウト方式の公式予選が行われたが、Q1セッション開始直前に雨が降り出し、タイヤ選択が難しいコンディションとなった。

    ポールポジションは#3 ニック・キャシディ(トヨタ)が獲得、#16 山本尚貴(TEAM MUGEN)がHondaエンジン搭載車としては最上位の2番手、#17 塚越広大(REAL RACING)が5番手、#6 松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が10番手につけた。

    決勝レースは日曜日の午後2時15分にスタート。フロントロー発進の山本尚貴だったが、わずかに加速が鈍く、#1 石浦宏明(トヨタ)、キャシディ、#19 関口雄飛(トヨタ)、#36 中嶋一貴(トヨタ)に続く5番手で1コーナーを通過。しかしヘアピンで中嶋を抜き返し4番手でレース序盤を戦う。松下は6番手でこれに続いた。

    ソフトとミディアムの2種類のタイヤをレースでは必ず両方使わなければならない規定のなか、まずはソフトタイヤでのスタートを選び4番手を守っていた山本尚貴だったが、タイヤ摩耗が進んだレース中盤の27周目に中嶋の先行を許し、そのタイミングでピットイン。ミディアムタイヤに交換し、8番手でレースに復帰した。

    しかし、山本尚貴のペースはタイヤ交換後も上がらず、ピットインのロスタイムをばん回することができないまま8番手のポジションを守る展開となった。レース終盤、山本の後方から#37 ジェームズ・ロシター(トヨタ)が接近、並びかかる場面もあったがなんとかポジションを守り、その後は引き離して8位でフィニッシュ、貴重な選手権ポイント1点を獲得した。

    これで山本尚貴はシリーズランキングトップのままシリーズを折り返すことになったが、今回初優勝を遂げたキャシディが1点差に迫る接戦となっている。次回第5戦は山本尚貴の出身地である栃木県のツインリンクで、8月19日に決勝を迎える。

    佐伯昌浩 プロジェクトリーダー
    「予選ではレインコンディションで混乱が起きる中、山本選手が2番手になってくれましたが、決勝では苦しい展開になりました。前半はそれなりのペースでしたが、後半徐々にペースが落ち、結果的に大きく順位を落としてしまいました。エンジンそのもののパフォーマンスというより富士、特にセクター3に合わせた車両のセットアップやエンジンのドライバビリティの性格が、タイヤに対する攻撃性を少し高めてしまったせいかもしれません。残りの3戦に向けては、2基目のエンジンを投入しますが、そういう点を分析、改善して臨みます」

    山本尚貴 (予選2番手/決勝8位)「予選は荒れたコンディションの中で2番手を獲得できてよかったと思います。しかし、雨で本当に調子がよかったわけではなく、運がよかった結果で、あまり手応えはありませんでした。決勝に向けてはマシンもいろいろ変えてもらいましたが、ドライタイヤでちゃんと走ったのは日曜日の朝が初めてで、決勝に向けてやったことが裏目に出てしまったかもしれません。1ポイントを獲ったのはよかったのですが、一番勝たれたくない相手に勝たれてしまって、なんとかポイントリーダーではあるけれどもう差はなくなったに等しいと思っています」

    松下信治 (予選10番手/決勝9位)
    「雨の予選での一発については非常にパフォーマンスが高かったです。Q2は自分のスピンで台無しにしてしまい、それは悔やみましたが、富士スピードウェイでも十分勝負できるレベルにあると感じていました。ただ、いざ決勝が始まると、僕らよりも1秒以上も速いクルマがいて苦しい展開になってしまいました。そこには何か原因があると思うので、なんとか原因を解明してシリーズ後半戦でいい結果を出せるようがんばります」

    関連:【スーパーフォーミュラ】 第4戦 結果:ニック・キャシディが初優勝

  • 【スーパーフォーミュラ】 第4戦 結果:ニック・キャシディが初優勝

    【スーパーフォーミュラ】 第4戦 結果:ニック・キャシディが初優勝

    2018年のスーパーフォーミュラ 第4戦の決勝が7月8日(日)に富士スピードウェイで行われ、No.3 ニック・キャシディ(KONDO RACING)が参戦2年目にして嬉しい初優勝を果たした。

    気温30℃、路面温度37℃というコンディションの下、午後2時15分にフォーメーションラップがスタート。1周の隊列走行を終え、55周のレースは開始した。

    スタートではポールポジションスタートのニック・キャシディが首位をキープ。石浦宏明、関口雄飛、中嶋一貴と続き、山本尚貴は5番手まで後退することになった。だが、山本はオープニングラップのヘアピン進入で、一貴をオーバーテイク。4番手にポジションを戻してくる。

    スタートから約10周というところで、ピットは早くも動き始める。まず9周を終え、燃費のウィンドウがギリギリ開いたところでピットに飛び込んできたのは、伊沢拓也、小林可夢偉、トム・ディルマンの3台。その翌周には、平川亮、野尻智紀、ナレイン・カーティケヤン。さらにその翌周には国本雄資、塚越広大、ジェース・ロシター、山下健太の4台がピットに入り、いずれもソフトタイヤへの交換と給油を終えてコースに戻った。この時点で、コース上を走っているクルマは、全車がソフトタイヤを履いている状況となる。

    この時、膠着していたのはトップ争いのニック・キャシディと石浦宏明。1秒から1.3秒という僅差の中で、2人は周回を重ねて行く。だが、その前に、ピット作業を終えたドライバーたちが出てきてしまったため、タービュランスの影響で、2人はラップタイムを落とすことになってしまった。

    その頃、3番手の関口雄飛以下、山本尚貴や中嶋一貴は思うようにタイムを上げられず、トップの2台からは引き離されることに。それに代わってトップと変わらないか、あるいはトップを上回るペースで走り始めたのが、ソフトに換えた国本雄資だった。20周を終えたところで、トップと国本の差は1分03秒。だが、キャシディと石浦がトラフィックに引っ掛かっている間に、その差は縮まり30周を終えたところで、国本との差は59秒となった。

    こうした中、上位勢の中でも、ピットが動き始める。まず24周を終えたところで3番手を走行していた関口雄飛がピットイン。だが、ミディアムタイヤへの交換と給油を終えた関口がコースに戻った時には、国本雄資と平川亮が先行。関口はポジションを落とす結果になった。

    その2周後、27周目の1コーナーでは、中嶋一貴がペースの上がらない山本尚貴をオーバーテイク。山本は、その周を終えるとピットに向かう。ここでミディアムタイヤへの交換と給油を終えた山本は、関口の後ろでコースに戻った。さらに、30周を終えたところで、見た目上の5番手まで浮上していたダニエル・ティクトゥムがピットイン。ミディアムタイヤへの交換と給油を終えたティクトゥムは、キャシディと石浦の目の前でコースに戻った。その影響でキャシディと石浦の差がグッと縮まり、石浦はオーバーテイクボタンを使いながら、ダンロップコーナーでキャシディ攻略を試みた。だが、ここでキャシディはギリギリ踏み止まる。

    そして、35周を終えたところで、ニック・キャシディがピットイン。チームはミディアムタイヤへの交換と給油を12秒9と素早い作業で済ませ、キャシディは国本雄資の前でコースに戻ることに成功する。一方の石浦は、キャシディがピットに入り、前が開けたところで猛プッシュ。ピット作業での逆転を狙った。しかし、ミディアムタイヤに履き替えてからのキャシディのタイムは、石浦とほぼ同等か、コンマ1~2秒速い。石浦はキャシディがピットに入ってから5周引っ張り、40周を終えたところでピットに入ったが、作業を終えてからの動き出しに少し時間が掛かったこともあり、逆転は叶わなかった。

    その後、見た目上のトップに立った中嶋一貴は42周を終えたところで、また和也は44周を終えたところでようやくピットイン。一貴は関口の前、大嶋は関口の後ろでコースに戻る。これで全車がピット作業を終え、順位はキャシディ、石浦、国本、平川、一貴、関口、大嶋、山本となっていた。

    ここからの終盤で、激しいポジション争いを演じたのは、大嶋と関口。大嶋は再三、関口の背後につき、攻略の機会を狙った。特に49周目の1コーナーでは大嶋が関口に並びかけたものの、コカ・コーラコーナーまでほぼ並走となり、関口がポジションを死守。その後も僅差のバトルが続いたが、最後まで順位の入れ代わりはなかった。

    さらに、その後方でも、小林可夢偉と塚越広大、ジェームス・ロシターと山下健太らのバトルが勃発。ロシターはコカ・コーラコーナーでイン側からオーバーテイクを仕掛けた山下と接触し、山下はコースアウト。ロシターが山下を飛ばす形となったため、レース後に危険行為と判定され、結果に60秒加算とペナルティーポイント1点を科されている。

    一方、ピットイン前までテール・トゥ・ノーズの息詰まる戦いとなったトップ争いだったが、ピットイン後はニック・キャシディのペースが若干勝っており、最後は4秒以上の差に。キャシディはそのまま逃げ切って、嬉しい初優勝を果たした。2位の石浦、3位の国本は、今季初表彰台を獲得。以下、平川、一貴、関口、大嶋、山本までがポイントを獲得した。

    今回のレースで、ポールポジションの1ポイントも加えて、ニック・キャシディは11点の大量得点。逆に1ポイントに留まった山本尚貴との差を大きく縮め、選手権ポイントでわずか1ポイント差にまで迫った。さらに石浦も13ポイントまで伸ばし、山本と9ポイント差となった。

    優勝 No.3 ニック・キャシディ(KONDO RACING)
    「うれしくてたまらない。タフな戦いだったからね。スタートはホイールスピンしないように、安全に…、と気をつけていた。新しいクラッチシステムを導入していたこともあって、どう使うかも課題だったしね。まずスタートはOKだったし、レースもリードできたし、うまくソフトタイヤを使えるようマネージメントしたんだ。ただ、20周くらいの間、周回遅れのクルマに絡んでしまったこともあってダメかもと思ったこともあった。でも勝つことができたのはラッキーだったね。今日は、スタート時のタイヤがソフトでもミディアムでも大した差はなかったんだ。一方で20周くらいのバックマーカーによるトラフィックだけど、僕が完璧な状況を作ってリーダーとしてトップを走り、レースをマネージメントしていたにもかかわらず、バックマーカーが前にいることでペースが1秒ほど落ちてしまった。それに後ろにいた石浦選手はバックマーカーがいることでタイヤに熱が溜まってしまったしね。僕も同じ状況になってしまったんだ。こういう状況が改善されることを願ってるよ。ピットインのタイミングは自分で決めたんだけど、ミディアムに換えてからはグリップが良かったし、自分のペースを作ることもできたんだ。なにしろアウトラップは人生一番大事なラップだという思いで走ってたからね。SUGO戦のあとから、選手権のことよりもクルマを良くすることだけを考えてきたんだ。レースウィークまでによりクルマを理解することに努めてきたけれど、それが結果として現れたことを誇りに思ってるんだ。これからも、チャンピオンシップやポイントのことを考えるとレースとして大事なことがうやむやになるので、とにかくクルマを良くすることに集中していくことでチャンピオンシップにつながっていけばいいと思うね」

    優勝チーム監督コメント 近藤真彦監督
    「今日はありがとうございました。2008年第7戦富士戦以来の勝利らしいですが、何年ぶりになるのかも忘れていました。そんな長かったんですね。ニック(キャシディ)に関しては、いつ優勝してもおかしくない、すばらしい素質のあるドライバーなのはわかっていました。とにかくチームが一丸となって彼を完璧にバックアップできればいつでも優勝できるんじゃないかという期待はありました。去年からウチではルーキーとしてニックと山下(健太)を預かっているんですが、1年目は勉強もしなきゃいけない年だったと思いますが、2年目はどこかでどっちかが勝たなきゃいけないという意識もあったので、その第一段階をニックが達成しれくれたので非常にうれしいです。今回はニックの速さはもちろん、チームが一丸となってみんなで獲った勝利じゃないかと思います。今回の勝因としては、昨シーズンくらいからチーム内の人事の改革等をやってきたのですが、その歯車が合ってきたということもありますね。そして今日、ニックがいいきっかけを作ってくれたので、チームのモチベーションもさらに上がったと思います」

    第2位 No.1 石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)
    「ずっとどのセッションでもニック(キャシデイ)が速かったので、どうしようかとスタート前、グリッド上でもクルマのセットアップに悩んでいました。ソフトタイヤで長いスティントになるという予想は立てていたので、後半に合わせたセットアップを狙って走っていました。なので、序盤はついていくだけでギリギリ、まったく同じくらいのペースだなと思ってました。スティント後半になり、ニック選手がちょっとツラそうになってきたので、ここが勝負どころかなと思っていたのですが、一方でブルーフラッグを無視するクルマがたくさんいて、僕にとってはトップが押さえられている状態なのでチャンスは生まれやすくなっていたのですが、気持ち的には早くどいてほしいな、と思ったりして…。それで並びかけるところまでチャンスが来たんですが、それ以上のチャンスはなかったです。あとは作戦でどうなるかと思ってたんですが、ニック選手がピットに戻ってからプッシュしたものの、(クリアラップにもかかわらず)ニック選手のミディアムタイヤと同じくらいしかタイムが出なかったので、そこで勝負がついてしまったのかなと思います。周回遅れが前にいてタイムが落ちてしまったこともあり、国本が来ていることは聞いていたのですが、どれくらいの位置関係なのかは一切情報はありませんでした。とにかくプッシュする以外なかったので、なんとか厳しい状況をくぐり抜け、ニックと勝負するしかないと腹をくくって走っていました。(結果は)悔しいですが、昨日、今日と速さはあったし、今シーズン、ぎりぎりチャンピオンシップに関しても踏みとどまることができたので、後半戦はもっと勝負していきたいと思います」

    第3位 No.2 国本雄資(JMS P.MU/CERUMO・INGING)
    「まずスタートでソフトタイヤにするかミディアムタイヤにするかすごく悩んだんですが、ミディアムでスタートするなら、前半スティントでミディアムのトップにいなきゃいけないとチームから言われていました。そのためには、スタートとそして前でミディアムタイヤを装着する平川(亮)選手と塚越(広大)選手を抜かなきゃいけませんでした。また後ろにもソフトタイヤを着けたクルマがいたので、1周目にそれに呑まれない(逆転されない)ようにということもチームから言われていました。その中で、自分は本当に完璧なスタートができたし、前のミディアムタイヤを抜くこともできました 1周目に100Rで(No.17 塚越との)接触があって、それで1台(No.6 松下)前に行かれてしまったのですが、ミディアムのトップで前半のスティントを走ることができました。でもやはりソフトタイヤのグリップが高く、徐々に離されてしまったので、12周目(11周終わり)にピットに入り、ソフトタイヤで長い距離を走るというレースをしました。そこからほんとに誰もいないところでプッシュして走り、トップを狙っていったんですが、ちょっと足らず…。ラスト10周はタイヤのグリップ自体はあったんですが前にも追いつけないし、タイヤも最後まで持つのかどうか不安な部分もあったので、(後方にいた)平川選手のペースを無線で教えてもらってコントロールしながら、という感じでした。抜いたりバトルは少なかったんですが自分の中では結構ヒヤヒヤドキドキしながらのレースになりました。なんとか3位表彰台を獲ることができたのでチームの皆さんに感謝したいです」

    2018年 スーパーフォーミュラ 第4戦 富士スピードウェイ 決勝 結果

    Pos No Name Team
    1 3 ニックキャシディ KONDO RACING
    2 1 石浦宏明 P.MU/CERUMO・INGING
    3 2 国本雄資 P.MU/CERUMO・INGING
    4 20 平川亮 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
    5 36 中嶋一貴 VANTELIN TEAM TOM’S
    6 19 関口雄飛 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
    7 8 大嶋和也 UOMO SUNOCO TEAM LEMANS
    8 16 山本尚貴 TEAM MUGEN
    9 6 松下信治 DOCOMO TEAM DANDELION RACING
    10 7 トム・ディルマン UOMO SUNOCO TEAM LEMANS
    11 15 ダニエル・ティクトゥム TEAM MUGEN
    12 18 小林可夢偉 carrozzeria Team KCMG
    13 17 塚越広大 REAL RACING
    14 5 野尻智紀 DOCOMO TEAM DANDELION RACING
    15 65 伊沢拓也 TCS NAKAJIMA RACING
    16 64 ナレイン・カーティケヤン TCS NAKAJIMA RACING
    17 50 千代勝正 B-MAX RACING TEAM
    18 4 山下健太 KONDO RACING
    19 37 ジェームス・ロシター VANTELIN TEAM TOM’S
  • 【スーパーフォーミュラ】 第4戦 予選:ニック・キャシディがPP獲得

    【スーパーフォーミュラ】 第4戦 予選:ニック・キャシディがPP獲得

    スーパーフォーミュラ 第4戦 富士スピードウェイの予選が7月7日(土)に行われ、No.3 ニック・キャシディ(KONDO RACING)が今季初、昨年の第6戦菅生に続いて自身2度目のポールポジションを獲得した。

    土曜日の富士スピードウェイは雨の峠が過ぎたものの、Q1からウェット宣言が出され、セッション後半には雨がパラつき始める微妙なコンディション。その後、Q2、Q3も微妙なコンディションが続き、各ドライバーのタイヤ選択が分かれた。

    19台から14台に絞り込まれる20分間のQ1が始まったのは、午後2時半。この時点では、路面のほとんどが乾いていたものの、競技団からはウェット宣言がなされる。湿度が高く蒸し暑いコンディションとなり、セッション開始時の気温は25℃、路面温度は27℃。その中で、開始3分前から多くのクルマがピットロードに並んだ。装着しているタイヤは、全車ミディアムのスリック。金曜日の専有走行も、土曜日午前中のフリー走行も、ほとんどのドライバーはスリックタイヤを履いていなかったため、まさにぶっつけ本番の予選が始まった。

    20分のセッションを終えて、Q1をトップ通過したのは、No.19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)。No.16 山本尚貴(TEAM MUGEN)、No.4 山下健太(KONDO RACING)、No.20 平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、No.6 松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、No.1 石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)、No.2 国本雄資(JMS P.MU/CERUMO・INGING)、No.65 伊沢拓也(TCS NAKAJIMA RACING)、No.3 ニック・キャシディ(KONDO RACING)、No.18 小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)らがこれに続く。

    逆にQ1でノックアウトとなってしまったのは、No.5 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、No.50 千代勝正(B-Max Racing team)、No.7 トム・ディルマン(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)、No.64 ナレイン・カーティケヤン(TCS NAKAJIMA RACING)、No.15 ダニエル・ティクトゥム(TEAM MUGEN)だった。

    10分間のインターバルを経て、14台から8台に絞り込まれる7分間のQ2が始まったのは、午後3時。この時も、雨がパラつく微妙なコンディションだったが、走り始めのタイヤチョイスは大きく分かれた。大嶋、平川、松下、塚越、山下、キャシディ、可夢偉がソフトのスリックタイヤでコースインしたのに対して、国本、山本、一貴、ロシター、伊沢、関口、石浦はレインタイヤでコースイン。関口を除くレインタイヤ組は、アウトラップを終えると、ピットに入り、スリックタイヤに交換する。想像していたよりも路面が乾いていたためだ。この時、山本だけは「すでに温まっているタイヤの方がリスクが少ない」ということで、Q1で使用したミディアムを装着。他のドライバーはソフトのニュータイヤを装着した。

    1分23秒641というトップタイムをマークしたのは、国本。同じくチェッカー周にタイムを縮めた平川が2番手。以下、キャシディ、石浦、塚越、一貴、山本、関口までがQ2を突破。

    逆に、ここで敗退となったのは、ロシター、松下、伊沢、山下、大嶋、可夢偉だった。可夢偉は、セッション初めのコースインが最も遅く、本来であればチェッカー目前にコントロールラインを通り、最終アタックをする予定だったが、その前の周のヘアピン立ち上がりでエスケープまで大きくコースアウトしてタイムロス。その影響でアタック前にチェッカーを受けてしまった。さらに、コースアウトした周に出したベストラップタイムも、走路外走行ということで予選終了後に削除されている。

    このQ2終了から、10分のインターバルを経て、いよいよPPを決定づける7分間のQ3が始まったのは、午後3時17分。この時も、同様に微妙なコンディションとなるが、ほとんどのドライバーはソフトのニュータイヤを装着して、すぐにコースイン。一貴だけがユーズドのレインタイヤを装着し、同様にすぐコースへと入った。ちょうどこのタイミングで、セクター3には雨が降り始める。見る見るセクター3はウェットコンディションとなり、一貴以外のドライバーはアウトラップを終えるとピットイン。タイヤを交換してコースに戻った。その間に、一貴は1分38秒840というトップタイムをマーク。雨が強くなってきたような気配もあったため、このまま一貴がPPをかっさらうのかと思われた。

    だが、実際には、一貴のタイヤがアタック1周で悲鳴を上げ、その後はタイムアップならず。これに対して、一旦ピットインしてレインタイヤを履いた選手たちがチェッカーと同時にタイムを上げてくる。その中で、計測1周目にも関わらずトップタイムを書き換えたのは、石浦。ディフェンディング・チャンピオンとして、さすがの力を見せた。だが、タイミング的に2周計測できたドライバーは、さらに大きくタイムアップ。その中で、ニック・キャシディが1分38秒098を叩き出し、今季初のPPを獲得している。これに続いてアタックしていた山本は、1分38秒289で惜しくも2番手。だが、ランキングトップに立っている山本にとっては、貴重なフロントロウとも言える。以下、石浦、一貴、塚越、関口、平川、国本というトップ8。

    明日の決勝は、ドライコンディションになると見られているが、どのドライバーも、2スペックそれぞれのスリックタイヤで、決勝セットを初めて試すのが明日の朝ということで、データ量は豊富ではない。その分、非常に興味深いレースが展開されることになりそうだ。

    予選1位 No.3 ニック・キャシディ(KONDO RACING)
    「すごくうれしいです。今シーズン、僕はこのスーパーフォーミュラで結果を残したいという思いが強くて頑張っているのですが、今日も集中して臨んだのですが結果が出てうれしいです。今回難しかったのは、セッティングでした。ウエットでもドライでも、タイヤ選択には自信がありました。なので、ピットで慌ただしくセットを変えようとする様子を見て、「ねぇ、みんな!聞いてる? セットは換えなくてもいいよ」、なんていう面白い状況だったんです。スタッフは驚いていましたね。とにかく僕としてはどういう状況であれ、今日はポールが獲れると思っていたので、落ち着いて行こうと思っていました。Q3でタイヤ交換のためにピットインするタイミングはチームと無線でやりとりし、僕がそのタイミングを決めました。ただ、(中嶋)一貴選手に抜かれたときは、もう彼がポールを獲ったとも思いましたね。ですが、ウエットタイヤを装着したとき、セットアップもタイヤの内圧もパーフェクトではなかったものの、自分でできることを最大限にやろう、いい仕事をしようと思って走りました」

    予選2位 No.16 山本尚貴(TEAM MUGEN)
    「どのドライバーにとっても難しいコンディションだったと思います。特に最後のQ3に関しては、ほとんどのドライバーがスリック(タイヤ)を着けていましたが、あれほど雨が降っているとは思いませんでした。唯一、中嶋一貴選手がウエットタイヤを着けたという情報が入ったので、(彼が)『ポールポジションを獲ったな』と思ったくらい戦略的には裏目に出たのですが、チームもすぐにタイヤ交換をしてくれて、2周(アタックが)できました。結果として、アタックが2周できたか1周になったかで差が出た予選でもあったと思います。それとドライバーがどれだけ頑張れたかの部分でもあったかと思います。個人的なことでいえばこういった荒れたコンディションの中でセカンドのポジションを得られたというのは、自身の成長を感じるものだったと思います。チームも戦略をすばらしくリカバリーしてくれたので、この2番手を得られたことを明日の決勝でしっかりと活かしたいと思います」

    予選3位 No.1 石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)
    「今日の予選はすごく判断が難しく、予測しようにもコースに出てみないとどのくらい雨が降っているかわからない状態でした。予測というよりも臨機応変にできたかどうか、みたいなところがありました。その中でしっかり(チームの)2台がQ3に進めたので、チームのとっさの判断だと思います。Q3は最初ドライタイヤで出ていって、しかも一番最後だったので、タイヤを換えるのが一番遅いタイミングになりました。ピットを出るときに『ごめん、タイミング的に計測1周しかできない』と言われたので、そこに集中するしかありませんでした。ここにいるメンバー(予選トップ3)の中で、僕が一番最初にチェッカーを受けてしまったので、その時点ではトップだったんですが…(結果は3位)。できる限りのことをしての3番手だと思うし、走りにも満足しているので仕方ないなと思います。勝負は明日なので、また頑張りたいと思います。Q3は最初出て行ったとき、セクター1、2はかなり水が少なく、ドライタイヤでも行けちゃうのかなと思ったくらいです。でもヘアピン立ち上がったくらいからすごい雨になり、セクター3が結構降ってて…。その時点でセクター1とかは結構(路面が)乾き気味だったんです。『これは早く出たもん勝ちだから、はやく(タイヤを)換えてくれ』と(無線で)言ったら、『石浦、一番最後だから(ポジションアップは)厳しい』と言われて…(苦笑)。なので、ウエットタイヤで最初から行った人がポールだろうなと思っていました。でも(タイヤ交換後)出て行ってからは、コンディションが安定していてタイヤが計測1周目のセクター3からやっとグリップが出てきたくらいでした。もう1周行けていればもうちょっとタイムが出てたかもしれませんね」

    2018年 スーパーフォーミュラ 第4戦 富士スピードウェイ 予選 結果

    Pos No Name Team Best Time  
    1 3 ニックキャシディ KONDO RACING 1分38秒098 Q3
    2 16 山本尚貴 TEAM MUGEN 1分38秒289 Q3
    3 1 石浦宏明 P.MU/CERUMO・INGING 1分38秒768 Q3
    4 36 中嶋一貴 VANTELIN TEAM TOM’S 1分38秒840 Q3
    5 17 塚越広大 REAL RACING 1分38秒927 Q3
    6 19 関口雄飛 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 1分39秒049 Q3
    7 20 平川亮 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 1分40秒032 Q3
    8 2 国本雄資 P.MU/CERUMO・INGING 1分40秒738 Q3
    9 37 ジェームス・ロシター VANTELIN TEAM TOM’S 1分24秒397 Q2
    10 6 松下信治 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 1分24秒436 Q2
    11 65 伊沢拓也 TCS NAKAJIMA RACING 1分24秒680 Q2
    12 4 山下健太 KONDO RACING 1分24秒834 Q2
    13 8 大嶋和也 UOMO SUNOCO TEAM LEMANS 1分25秒237 Q2
    14 18 小林可夢偉 carrozzeria Team KCMG 1分25秒342 Q2
    15 5 野尻智紀 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 1分25秒001 Q1
    16 50 千代勝正 B-MAX RACING TEAM 1分25秒227 Q1
    17 7 トム・ディルマン UOMO SUNOCO TEAM LEMANS 1分25秒289 Q1
    18 64 ナレイン・カーティケヤン TCS NAKAJIMA RACING 1分25秒307 Q1
    19 15 ダニエル・ティクトゥム TEAM MUGEN 1分25秒553 Q1
  • 【SUPER GT】 ホンダ:第2戦 富士スピードウェイ 決勝レポート

    【SUPER GT】 ホンダ:第2戦 富士スピードウェイ 決勝レポート

    2018年のSUPER GT 第2戦が5月3日(木)~4日(金)に富士スピードウェイで開催され、ホンダ勢はGT500クラスでNo.8 ARTA NSX-GTが8位、No.100 RAYBRIG NSX-GTが9位入賞。GT300クラスではNo.34 Modulo KENWOOD NSX GT3が初ポイントを獲得した。

    初日木曜日の午前は、発達した低気圧の影響で朝から風雨が強まり霧で視界不良となったため、フリー走行は中止となった。

    午後には天候が回復したが、タイムスケジュールの関係から、予選は通常の一次予選・二次予選の形式ではなく、GT300クラス、GT500クラスそれぞれ20分間の計時セッションを行って決定することになった。その結果、No.16 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/中嶋大祐)がホンダ勢最上位の6番手につけた。

    金曜日の決勝レースは、通常より長い500kmの長丁場。5万5000人の大観衆が見守る快晴の空の下でレースがスタートした。

    No.16 MOTUL MUGEN NSX-GTは6番手のポジションを守ってレースをスタートするが、その背後には予選で12番手と奮わなかったNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也)、さらに、その後方にNo.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン)が続いた。

    No.8 ARTA NSX-GTは最初のドライバー交代が終わった段階でHonda勢のトップに立ち、No.100 RAYBRIG NSX-GT、No.16 MOTUL MUGEN NSX-GTがそれを追う形となった。2回目のドライバー交代を終えたNo.8 ARTA NSX-GTはそのまま110周のレースを走りきり8位に入賞、No.100 RAYBRIG NSX-GTは30kgのウエイトハンデを抱えながらも9位でフィニッシュして、ともにシリーズポイントを獲得した。

    開幕戦優勝のNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史)は惜しくも11位。No.16 MOTUL MUGEN NSX-GTはタイヤトラブルで中嶋、武藤が相次いで予定外のピットストップを行って順位を落とし、No.64 EPSON MODULO NSX-GTはトラブルで無得点に終わtt。シリーズランキングではNo.17 KEIHIN NSX-GTが2位、No.100 RAYBRIG NSX-GTが3位につけている。

    GT300クラスではNo.34 Modulo KENWOOD NSX GT3(道上龍/大津弘樹)がクラス8位に入賞し、今シーズン初ポイントを獲得した。

    野尻智紀(8位)
    「富士はダウンフォースの少ないサーキットで、セットアップで対応するのは難しく、予選では苦戦しました。しかし、決勝に向けてなんとかグリップを出そうとチームと考えて決勝に臨みました。レースではマシンを乗りこなそうと格闘しました。その中で、まだまだセットアップやドライビングを今年のマシンに合わせて工夫する必要があるなと、いろいろ気づいたこともありました。次のレースまで時間はありませんがHondaのホームサーキットでいい成績を出せるよう準備をします」

    伊沢拓也(8位)
    「僕が担当した第1スティントでは抜きつ抜かれつの状態になりましたがんばりました。しかし、2回目のスティントではペースを上げられず、今後に課題が残りました。とはいえ、予選12番手からポイント圏内まで順位を上げられたのでほっとしています。もう少し上の成績ならよかったのですが、ドライバーもチームもミスなくレースをした結果今シーズン初ポイントを獲得できたので、次につながったかなと思います。鈴鹿は得意なコースですから、チャンスはあると思っています」

    佐伯昌浩 (プロジェクトリーダー)
    「事前テストのときからこのコースに合わせきれていなかったうえ、悪天候のためフリー走行の走り込みができなかったので、予選で苦戦してしまいました。エンジンの煮詰めももう一歩必要でしたし、タイヤ選択も分かれ目になりました。決勝レースでは、ベストラップという点ではライバルに対し遜色なかったのですが、路面温度の変化に対してラップタイムが安定せず少しずつ差をつけられてしまいました。第3戦はホームコースの鈴鹿なので、いい結果を出せるようがんばります」

  • 【SUPER GT】 レクサス:第2戦 富士スピードウェイ 決勝レポート

    【SUPER GT】 レクサス:第2戦 富士スピードウェイ 決勝レポート

    SUPER GT 第2戦が富士スピードウェイで500kmレースとして開催。レクサス勢は中盤まで首位を走行したが、2度目のピット作業で逆転を許し、No.39 DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン/坪井翔)が2位、No.38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏)が3位表彰台。4位、5位にもLEXUS LC500が入り、レクサス勢は惜しくも勝利を逃したものの、長丁場のレースで2位から5位を占める結果となった。GT300クラスではNo.31 TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀/平手晃平)がレースを通して上位を争い、2位表彰台を獲得した。

    SUPER GT 第2戦「FUJI GT 500km RACE」が5月3日(木)、4日(金)の両日、静岡県の富士スピードウェイで開催された。恒例となったゴールデンウィーク開催の富士大会。例年通り、通常よりも長い500kmで争われた。今大会は、WEC(世界耐久選手権)開幕戦スパ6時間に参戦する中嶋一貴と小林可夢偉が欠場。代わりのドライバーとしてau TOM’S LC500 36号車はジェームス・ロシターが、39号車は若き坪井翔が出場することとなった。

    ■予選
    3日(木)は、前夜からの暴風雨は朝方には止んだものの、併催のFIA-F4の予選中に霧が濃くなり、赤旗で中断されると、その後の走行セッションもキャンセルに。午前中に1時間45分に渡って予定されていたSUPER GTの公式練習は、天候の回復した午後に僅か30分間のみ、加えて通常は2セッションのノックアウト方式で行われる予選も、各クラス20分ずつ、各1セッションのみの計時方式へと変更されて行われることとなった。

    昼のピットウォークの頃には霧も晴れて日差しも顔を出し、路面も完全なドライに。やや風は冷たいものの、気温21度、路面温度34度というコンディションで午後2時45分より予選が開始された。

    GT500クラスは午後3時15分に開始。セッションが始まると同時にほとんどの車両がコースインし、5周ほどでアタックを終えるとピットイン。1度目のアタックを終えた時点で、全15台がほぼ1秒以内に入るという、今季のSUPER GTを象徴する、極僅差での争いとなり、セッション後半も緊張感溢れるアタックが繰り広げられた。

    各車1分28秒台をマークしての争いとなる中、“富士マイスター”とも呼ばれる38号車の立川祐路が、唯一1分27秒台に入れる驚速タイムでトップに浮上。終盤各車タイムを更新していくも立川祐路のタイムには及ばず、立川祐路が自身の持つGTでの通算ポールポジション記録を更新する23度目のポールポジションを獲得。2番手には16kgのウェイトハンデを積みながらも、38号車と僅か0.13秒差のタイムをマークした大嶋和也のNo.6 WAKO’S 4CR LC500が続き、LEXUS LC500は“ホーム”富士でフロントローを独占する速さを見せた。

    関口雄飛、ヘイキ・コバライネンがアタックした36号車と39号車がそれぞれ4、5番手。国本雄資がアタックしたNo.19 WedsSport ADVAN LC500は8番手、重めのウェイトに苦しみながらも健闘を見せた平川亮のNo.1 KeePer TOM’S LC500は惜しくも他の車両に引っかかり9番手となった。それでもレクサス勢は、前戦岡山で苦戦した予選で最前列独占、トップ5に4台、そして全車がトップ10グリッドと速さ復活をアピールした。

    GT300クラスでは、今季よりSUPER GTにデビューし2戦目の18歳、宮田莉朋がアタックを担当することとなったNo.60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3が大健闘を見せ6番手グリッドを獲得。平手晃平がアタックしたNo.31 TOYOTA PRIUS apr GTも速さを見せ7番手。No.96 K-tunes RC F GT3は18番手、No.30 TOYOTA PRIUS apr GTが25番手、No.35 arto RC F GT3は27番手から決勝レースに臨むこととなった。

    ■決勝
    4日(金)は朝から晴れ渡り、富士山もその雄大な姿を見せる中、グランドスタンドは5万人を超えるモータースポーツファンで埋め尽くされた。風は強いものの、日差しは暖かく、5月らしい過ごしやすい気候の気温18度、路面温度36度というコンディションの下、午後2時40分、静岡県警の白バイとパトカーに先導されての安全運転啓発パレードラン、フォーメーションラップを経て、110周(500km)で争われる決勝レースのスタートが切られた。

    立川祐路がスタートを担当した38号車、大嶋和也の6号車が最前列に並んでスタートを切りましたが、スタート直後のタイヤが暖まっていない状況で、ライバルの先行を許すこととなり、2位、3位へ後退。その後に続く形となったジェームス・ロシターの36号車とヘイキ・コバライネンの39号車はペースで勝り、LEXUS LC500同士での激しい上位争いが展開された。

    このバトルを抜け出したのが39号車のヘイキ・コバライネン。17周目に38号車をパスし、23周目のストレートでライバルのGT-Rに並ぶとTGRコーナー(1コーナー)進入で首位浮上を果たした。

    首位に立った39号車は、ライバルの追撃を何とか凌ぎながら、首位を守ったまま37周目終了で1度目のピットイン。ヘイキ・コバライネンから22歳の坪井翔へとドライバー交代を行いました。

    2015年、FIA-F4選手権の初代チャンピオンに輝き、今年は全日本F3とGT300クラスに参戦。今大会は小林可夢偉の代役として初のGT500車両でのレースとなった坪井翔だが、初めてとは思えないほどの落ち着いたドライビングで首位を堅守。一時は2位を6秒以上も引き離しての好走を見せた。

    その後方では、LC500同士の3位争いが激化。20周以上に渡って36号車の関口と、38号車の石浦によるバトルが繰り広げられた。前戦2位、3位に入ったことで重いウェイトハンデを課されてのレースとなった6号車と、10番手スタートとなってしまった1号車も追い上げを見せ、1位と、3位から6位までをLC500が占める形となった。

    75周目、首位を守りきった39号車の坪井翔がピットイン。給油とタイヤ交換、ヘイキ・コバライネンへのドライバーチェンジを行ったが、翌周ピットへ向かったライバルは、ピット作業時間で上回り、39号車の前でコースに復帰。ヘイキ・コバライネンはライバルのアウトラップでの逆転を狙いましたが惜しくも届かず。レースの中盤を支配する速さを見せたLC500だったが、惜しくも逆転は叶わず、39号車が2位、38号車が3位で表彰台獲得となった。22歳の坪井翔は初のGT500出場でいきなりの表彰台獲得。また、坪井翔同様代役として出場したジェームス・ロシターが好走を見せた36号車が4位、6号車は5位。1号車は終盤まで6位につけていたが、残り2周でかわされ7位フィニッシュとなった。

    GT300クラスでは、平手がドライブする31号車が7番手スタートからスタートで5位、翌周には4位へとポジションを上げ、前を行く車両を攻めて激しい3位争いを展開。GT300クラスは様々なピット作戦を採るチームが多く、順位は激しく入れ替わったが、終盤全車が2度目のピットを終えた時点で、2度目のピットでタイヤ無交換作戦を採った31号車は2位へ浮上。見事“ホーム”富士で2位表彰台を獲得した。予選で6位に入った宮田がスタートとフィニッシュの2スティントを担当した60号車も上位争いを繰り広げ、7位でフィニッシュ。ポイント獲得を果たした。

    ヘイキ・コバライネン (No.39 DENSO KOBELCO SARD LC500)
    クルマはとても良い感触でした。予選は完璧とは言えなかったのですが、速いのは分かっていました。目標は最初のスティントでトップに立ち、ギャップを広げるということでした。首位に立つことは出来ましたが、ギャップを広げるまでには至りませんでした。ただ、坪井君は、練習走行がほとんどできなかったのにもかかわらず、第2スティントで素晴らしい走りを見せてくれました。将来のGT500ドライバー候補として高い才能の持ち主だと思います。私が担当した最後のスティントでは、タイヤを充分に暖めきれず、ライバルの先行を許してしまいました。最初のスティントと比較してもリアのグリップが足りない状況でしたが、後続との差をなんとかコントロールして走り続けました。2位は悪くない結果だと思います。次戦鈴鹿では更に良い結果を狙います。

    坪井翔 (No.39 DENSO KOBELCO SARD LC500)
    そもそも事前のテストもあまり出来ず、昨日もほとんど走れなかったので、僕の中での準備が全く出来ておらず、正直走る前は不安要素しかありませんでした。ヘイキさんに色々教えて貰いながら、ヘイキさんの走り方も見ながら勉強して、イメージを作っていきました。滑ると言われて心配していたアウトラップもミス無く行けましたし、タイヤを壊さないという面でも上手く出来たと思います。40周という長距離は正直走ったことがなかったのですが、良いクルマでしたし、タイヤも良かったので、自分の出来る最大限の力を発揮すべく走り続けました。自分の仕事としては責任はしっかり果たせたと思っているので、合格点かなとは思っています。GT500車両は、やっぱり加速が速いので、雑には運転できないですし、300がいっぱいいる中で、的確な判断をしないと平気で1秒2秒とロスしてしまうので、そういう意味では頭をすごく使うので疲れました。このGT500クラスでの経験を活かして、次戦のGT300クラスでも良いレースを戦いたいと思います。

    立川祐路 (No.38 ZENT CERUMO LC500)
    予選は上手く行ったのですが、決勝に関しては正直ちょっと辛かったです。クルマのバランスを合わせきれず、大分フロントタイヤが厳しい状況でした。今週は予選日にほとんど走行時間が無くて、レース前のウォームアップ走行25分だけだったので、そこで確認して調整もしたんですが、それでも合わせきれませんでした。予選は1周だけなので何とかなりましたが、ロングランではちょっとしたバランスの悪さが響いてしまいました。3位には入れましたが、正直今日は自分としてはとても悔しい結果なので、この悔しさを次の鈴鹿では晴らしたいと思います。

    石浦宏明 (No.38 ZENT CERUMO LC500)
    昨日全く走れず、今日のウォームアップ走行で初めて走るという状況でした。ロングランでアンダーステア症状が出てしまうということで、セッティングの調整もして貰ったのですが、実際に決勝を走り始めたら、立川さんからの無線でやはり厳しいと伝えられました。それを気にしながらの走行になったのですが、前後にクルマが結構いる状況で、タイヤをいたわったりする余裕もなくバトルをすることになり、36号車に先行を許してしまいました。こちらの方がペースは良さそうだったので、何とか逆転しようと色々トライしたのですが、押さえられて、最後は差を広げられてしまったのは反省点かなと思います。ただ、今回のような変則的なスケジュールで、完璧なクルマにするのはみんな大変な状況だったと思うのですが、そんな中でも3位になれたというのは、ポイントの面では良かったと思います。

  • 【SUPER GT】 NISMO:第2戦 富士スピードウェイ 決勝レポート

    【SUPER GT】 NISMO:第2戦 富士スピードウェイ 決勝レポート

    2018年のSUPER GT 第2戦 富士スピードウェイの決勝レースで、予選3位からスタートしたNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が逆転優勝を飾った。

    決勝日は、まさにゴールデンウィークにふさわしい快晴となった。強い陽射しが照り付けていたが風も強く、気温は18℃、路面温度は36℃と比較的穏やかなコンディションで決勝レースがスタートした。

    No.23 GT-Rのスタートドライバーを務めたロニー・クインタレッリは、シグナルがグリーンに変わりレースがスタートした直後、1コーナーで予選2位のNo.6 LC500をかわすと、さらにダンロップコーナーでポールシッターのNo.38 LC500をアウト側から抜き去り、オープニングラップでトップに躍り出た。その後、ハイペースで追ってきたNo.39 LC500にいったんトップは譲ったものの、1秒以内の差を保って2番手を走行。37周目にピットに入り、松田次生にドライバー交代をして第2スティントをスタートさせた。No.39 LC500も同じタイミングでピットに入り、両者の順位は変わらず。GT300クラスに引っかかってしまうタイミングにより6秒ほどにギャップは広がってしまったものの、スティントの終盤には4秒ほどにその差を縮め、75周を終えて2度目のピット作業へ向かった。このピット作業でNo.39 LC500を抜くことに成功し、No.23 GT-Rは再びトップに浮上。コース復帰直後のNo.39 LC500との差は2.2秒だったが、最後のスティントを託されたロニー・クインタレッリは最後まで安定したラップタイムを並べ、No.39 LC500を引き離していった。最終的には、10秒近くのマージンを築いてトップチェッカー。今季初優勝を飾った。

    予選13位と後方からのスタートとなったNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/ヤン・マーデンボロー)は、スタートドライバーを務めたマーデンボローが粘りの走りで周回を重ね、5番手までポジションを上げてから36周目にピットイン。第2スティントを担当した佐々木は実質10番手でコース復帰すると、44周目には前を走るNo.16 NSX-GTにストレートで並び9位にポジションを上げた。さらにNo.100 NSX-GT、No.18 NSX-GTもかわして7位に上がると、76周目に再びマーデンボローに交代。終盤に、前を走るNo.1 LC500との差を一気に詰めて109周目にかわし、6位入賞でチェッカーを受けた。

    予選7位のNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(本山哲/千代勝正)は千代がスタートドライバーを担当。予選でも使用しているレーススタートタイヤとコンディションがあまりマッチせず、第1スティントは苦しい戦いとなった。第2、第3スティントではペースを取り戻し、第3スティントでは上位陣とそん色のないベストタイムも記録。10位でチェッカーを受けた。

    予選15位からのスタートとなったNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/高星明誠)は、タイヤと路面コンディションが合わず苦しいレースとなり、13位完走となった。

    ロニー・クインタレッリ (No.23 MOTUL AUTECH GT-R / 決勝優勝)
    「予選ではポールポジションを獲れるクルマのポテンシャルを感じていただけに悔しい3位でした。とにかく岡山のようにならないようにと注意しながらのスタートでしたが、その中でも非常に反応のいいスタートが切れて、“絶対に前に出るんだ”という攻めの気持ちで1コーナーに入った結果、1台を抜くことができて、さらに1周目のバトルでトップで帰ってくることができました。トラフィックの中では苦しい場面もありましたが、単独で走るとペースも悪くなかったです。最後のスティントも、最終ラップまで攻め続けましたが、まさかこれだけのマージンを作れるとは思いませんでした。終盤まで安心して走れて、優勝できてうれしいです」

    松田次生 (No.23 MOTUL AUTECH GT-R / 決勝優勝)
    「最初のスティントでロニーが苦しそうだったので、僕のスティントも苦しい戦いになるだろうと考えていました。運悪く、黄旗が振られている区間でGT300クラスに引っかかってしまい、ギャップが広がってしまったのですが、『近づけば最終的には逆転できる』と無線で伝えられて、インラップのぎりぎりまでフルプッシュして差を詰めて戻りました。最後のロニーのスティントでは、アウトラップもすごく頑張ってくれて、チームとロニーと、みんなのおかげで優勝できました。まさか自分が20勝という記録を達成できるとは思っていませんでした。この勝利のうち、たぶん半分近くはロニーと一緒に挙げたもの。運も味方してくれたところもあると思いますが、これからも勝利数を増やせるよう、もっともっと努力していきたいと思います」