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  • 佐藤琢磨は、デトロイトのレース1は11位 / インディカー 第7戦

    佐藤琢磨は、デトロイトのレース1は11位 / インディカー 第7戦

    佐藤琢磨は、インディカー 第7戦 デトロイトの決勝レースを11位で終えた。

    佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)はデトロイトのコースで、2014年にはポールポジションを獲得し、昨年はレース2で2位フィニッシュを達成。今年のレース1も予選11番手から上位入賞を狙ってスタートしたが、マシンセッティングがコンディションにマッチしておらず、スタート直後から少しずつポジションを下げていく、苦しい戦いを余儀なくされた。

    しかし、セッティングを調整し、燃費作戦も使って、ポジションをばん回し、予選の順位と同じ11位でゴールした。

    佐藤琢磨(11位)
    「レースを前に、雨が降る可能性が出てきましたが、小雨はあったものの、レースに影響を与えるような降り方にはなりませんでした。今日は、22台中21台がソフトタイヤでスタートし、作戦でどのような違いが出るかわかりませんでした。自分たちは雨が降らなかった場合、4〜5周目という早い段階で、ハードタイヤにスイッチする予定でした。実際にピットに入ったのは6〜7周目で、他の選手たちも同じころにピットインしたので、タイミングで差をつける展開にはなりませんでした。そして、マシンのセッティングがよくなかったため、順位を落としていきました。戦略的にも負けていたし、マシンももっと速くしなくてはいけません。明日のレース2では、午前中の予選で今日とは違うセッティングを試し、得意のデトロイトでいいレースを戦えるようにがんばります」

  • 佐藤琢磨 「100回目という記念のインディ500に参加できて嬉しかった」

    佐藤琢磨 「100回目という記念のインディ500に参加できて嬉しかった」

    佐藤琢磨が、第100回 インディ500のレース週末を振り返った。

    ときには、フィニッシュできなかったことが本当に辛いレースがある。とりわけ、それが記念すべき第100回のインディ500で、好結果が期待できそうな状況であればなおさらだろう。

    しかし、残り36ラップ、あと100マイル(約160km)に満たない距離を走りきればいいだけになったとき、佐藤琢磨の身にまさにそんな不運が降りかかった。

    「僕たちは本当に速く、とてもいい結果が得られそうでした」と佐藤琢磨。「言葉では言い表せないほど残念な結末でした」

    インディGPが終わると直ちに、佐藤琢磨とAJフォイト・レーシングはNo.14 ダラーラ・ホンダをスーパースピードウェイにあわせてアジャストする作業を開始した。例年どおり、日程的にはとても長いように思えても、それは文字どおり時間との戦いだった。

    「僕たちのマシーンは、見た目は昨年とあまり変わっていませんが、たくさんの作業をする必要がありました。ホンダはスーパースピードウェイ用に新しいフロントウィング、フロントウィングの翼端板、リアウィングレットなどを持ち込みましたが、最大の変更点は、ドーム型スキッドの使用が全員に義務づけられたことにありました」

    2015年に深刻なアクシデントがいくつか発生したことを受け、インディカー・シリーズは従来のステップ型フロアの使用を取りやめることを決める。より大きなダウンフォースを生み出すステップ型フロアは、サイドウェイを起こしたときにマシーンが空中に舞い上がる原因になると考えられたからである。しかし、チームにとって容易ではなかったのは、チタン製スキッドブロックに加えて車高を9mm高くされた点にあった。

    「ダウンフォースが大幅に減るのはもちろんですが、それとともに重心が上がってしまうことが問題でした。おかげで非常にドライブしにくいマシーンになり、プラクティスが始まる1ヵ月前には安全を確認するためのエアロテストが実施されることになりました」

    このテストの結果、インディカー・シリーズはディフューザーのサイドウォールに長さ9mmのエクステンションを追加することを認めたのである。

    「車高が上がったことで、空力的にも機械的にも性能低下を招くことになりました。おかげで、エアロマップを完全に作り直さなければなりませんでした。これは大変な作業です。そこで、一部のチームは風洞実験を行ったようですが、僕たちはできませんでした。しかし、このため僕たちが考える以上に大変な状況となったのです」

    プラクティス1週目の火曜日は雨のためにセッションが中止となり、さらに困難な状況となった。

    「1週間もプラクティスがあると皆さんは思われるでしょうが、結果的には2日半しか走れませんでした。これでは、とても十分とはいえません! マシーンの傾き具合、車高、スプリングのパッケージ、ジオメトリー、アライメント、ウィングのセッティング……、やらなければいけないことは山のようにあります。3チーム体制で臨んだことは大きな助けになりましたが、それでも時間が足りず、たくさんのテスト・プログラムを見送ったほか、木曜日にはレース用のセットアップ作業に取り組みました。翌日はファスト・フライデイで、予選用の高いブースト圧を使うことになるため、さらに難しい状況となります。ダウンフォースを減らすと、マシーンは少しナーバスな挙動を示すようになりました。メカニカル・グリップを高めたいところでしたが、なかなかうまくいきませんでした」

    予選前に行われた土曜日のウォームアップも満足できる内容ではなかったため、佐藤琢磨らはひとつの重大な決断を下すことになる。

    「セットアップの方針を根本的に変更することにしました。特に僕のマシーンは大胆な見直しを行いましたが、これは大成功でした。気まぐれな風が吹き荒れ、気温は高いというチャレンジングなコンディションでしたが、チームとエンジニアたちは素晴らしい仕事をしてくれました。コンディションの変化に伴い、予選で苦戦する上位陣が少なくなかったので、僕たちはさらに進歩しなければいけないと考えていましたが、ここでいい結果が残せたのは本当によかったと思います。チーム全員で努力した結果、4列目の12番グリッドを獲得。プラクティスでの状況を考えれば、チームは驚くべき仕事をしてくれたといえますし、僕はこの結果に心から喜んでいました」

    そこからチームはさらなるセットアップの煮詰めに取り組んだ。月曜日には大きく前進できたものの、金曜日に行われたカーブデイではマシーンのバランスに問題が見つかり、月曜日に果たした進化の半分ほどを逆戻りしなければならなくなった。

    そして決勝レース、佐藤琢磨は好スタートを切ったものの、最初の数周でポジションを7つも落としてしまう。しかも、レース前半の間は同様のことが繰り返し起こり、さらに順位を落とすことになった。

    「最初の100周は、まるで悪夢のようでした。スタート直後はそれほど悪くありませんでしたが、すぐにひどいアンダーステアに悩まされるようになります。気温は華氏90度(約32℃)近くもありました。その為、僕たちはダウンフォースを増加して挑むことにしましたが、グリッド上に並んだマシーンを見ると、その多くが僕たちよりもダウンフォースを大きめに設定していました。そこで僕たちはプラクティスのときよりダウンフォースを増やすことにしたのです。アンダーステアはひどく、この症状は最初のスティントの間、ほとんど変わりませんでした」

    第2スティントでは、タイヤ空気圧の調整とフロントウィングのダウンフォースを増やすことで症状はいく分改善されたものの、それでもアンダーステアはしつこくつきまとった。第3スティントではさらに調整を行ったものの、その傾向に変化は見られなかっただけでなく、逆にスタビリティを著しく失う結果に発展。そして第4スティントではマシーンがさらに不安定になってしまったのである。

    「このくらい症状が重いアンダーステアであれば、さぞかしリアのグリップは安定していたと思われるでしょうが、実際にはそんなことはありませんでした。スタビリティを失ったマシーンはとても不安定な動きを見せると同時に、トラフィックのなかではアンダーステアが大幅に増加し、まるでスロットルを踏めませんでした。おまけにストレートではドラッグが大きいことが災いし、たくさんのドライバーが僕を追い抜いていきました」

    この後、佐藤琢磨は中団を走るドライバーから優勝争いを演じる有力ドライバーへと変貌を遂げることになる。

    「大胆な変化が望まれる状況だったので、僕はダウンフォースを減らすようリクエストしました。これが驚くほどうまくいき、ようやく戦いに挑めるようになりました。通常、ダウンフォースが大きければマシーンは安定しますが、うまくバランスを取ることができなかったので、僕たちはウィングを寝かしてドラッグを減らし、ペースを上げることに成功したのです」

    122ラップ目にリスタートが切られると、佐藤琢磨は11番手から7番手へとポジションアップ。マルコ・アンドレッティやグレアム・レイホールを追い抜き、スコット・ディクソンとバトルを演じ、競り勝つまでに勢いをつけた。残り50周目、バディ・ラジアーのマシーンからホイールが外れ、再びイエローが提示されたとき、佐藤琢磨は5番手につけていた。しかし、問題は、佐藤琢磨がまさにピットインしようと思ったそのときに、ピットレーンがクローズになったことにあった。

    「あれはとても残念な状況でした。僕がピットストップしたのは、他のドライバーに比べてかなり遅いタイミングでした。僕たちのマシーンは燃費がよく、イエローが出たのはちょうどピットに入ろうと思っていたときでしたが、ここでピットがクローズとなったのです」 ピットロードがオープンになったところで佐藤琢磨はピットイン、10番手になってコースに復帰した。ポジションは下がったが、まだ上位フィニッシュのチャンスは十分にあった。

    「リスタートはあまり上手くいったとはいえず、勢いを失って少し後退しました。それでも追い上げられると思っていましたが、集団のなかで走るのは難しい状況でした」

    そしてアクシデントは起きた。「いつもであれば、フロントのグリップがどの程度あるかわかっていて、グリップを失いそうであればスロットルを戻します。ところが、リスタートのときは誰もがニュータイアを装着していて、みんながほぼ全開でコーナーに進入していきました。しかし、あれほど急激にグリップを失って挙動が変化するとは思いもしませんでした。すぐ前を行くマシーンが出口で減速した為に急接近し、突然マシーンが滑り始め、ウォールと接触してしまったのです」上位フィニッシュのチャンスは消え去った。

    「ピットストップをしたとき、2位でフィニッシュすることになるカルロス・ムニョスの直後につけていました。この後はふたつのスプリント・スティントが展開され、とてもコンペティティブなレースになると予想していました。けれども、残念な結果に終わってしまいました」

    レースは終わっても、今週末にダブルヘッダーが行われるデトロイトに向かうまでには、まだこなさなければいけない仕事が残されていた。

    「インディ500のイベントは月曜日の夜まで繰り広げられるのです! 最後にインディ500バンケットに参加し、火曜日になってようやくデトロイトに移動できます。しかも、水曜は朝からメディア向けのイベントが行われます。つまり、デトロイトの市街地コースでのバンピーでチャレンジングな戦いがあっという間に始まるのです。しかも、デトロイトが終わるとテキサス・スピードウェイでのオーバルレースに逆戻りします。 忙しい時期です!」

    「インディ500の結果は本当に残念ですが、100回目という記念のイベントに参加できたことは本当に嬉しく思っています。そして皆さんのご声援に心から感謝しています。日本からはたくさんファンの方々に来て頂き、多くのスポンサーの皆さんに支援していただきました。日曜日の夜にはディナーを催しましたが、参加者は70名にもなりました! いい結果を残せなかったことは本当に残念ですが、これもレースです。今回、学んだこともあるので、今シーズンの残るレースも全力で戦っていきます!」

  • 佐藤琢磨、デトロイト・レース1の予選で11番グリッドを獲得

    佐藤琢磨、デトロイト・レース1の予選で11番グリッドを獲得

    佐藤琢磨は、インディカー 第7戦 デトロイトの予選で11番グリッドを獲得した。

    快晴の空の下、全長2.35マイル(約3.76km)、14のターンを有するベルアイル・サーキットでデトロイトGPレース1の予選が実施された。No.14 ABCサプライ・ホンダを駆る佐藤琢磨はここで第1セグメントを突破、11番グリッドからレース1に挑むことが決まった。

    明日は午前中にプラクティス、続いて日曜日に開催されるレース2の予選を行った後、レース1の決勝が実施される。

    佐藤琢磨
    「予選の滑り出しではマシーンの感触がよかったので、この結果にはやや不満が残ります。オルタナティブのレッド・タイヤでスピードが伸び悩みましたが、その原因はまだわかっていません。この問題をより深く理解し、明日までに正しい状態を取り戻したいと思います」

  • 佐藤琢磨、無念のクラッシュリタイア / インディ500

    佐藤琢磨、無念のクラッシュリタイア / インディ500

    佐藤琢磨は、インディ500の決勝レースをリタイアで終えた。

    予選12番手だった佐藤琢磨は、気温の高いレースコンディションに照準を合わせたセッティングが、思い通りの性能を発揮せず、スタート直後からハンドリングの悪いマシンに悩まされ、一時は22番手までポジションを落とした。

    しかし、ピットストップを重ねる中でセッティングの変更を重ね、130周を走ったところでトップ10入りするところまでばん回。終盤戦でトップ争いにまで食い込んでいくことが期待されたのですが、給油を行うピットに向おうとしたタイミングでフルコースコーションが出され、ガス欠ギリギリに陥ってのピットストップを行わざるを得ず、13番手まで大きく後退。

    そこから再度のばん回を狙った走りの中で、乱気流によりコントロールを乱し、残り37周でアクシデントによるリタイアとなった。

    佐藤琢磨 (26位)
    「大変なレースでした。レース序盤の私たちは、トラフィックでのマシンが非常に乗りづらい状態に陥っていたため、セッティングの大きな変更を行う必要がありました。最初にダウンフォースを増やし、次からはバランスを調整しました。しかし、マシンは一向によくなりませんでした。私はそこで、逆方向のアイディアを試すことをチームに提案し、それをトライしてからはペースを上げることができました。レースはもう終盤に入っていましたが、ついに私たちはスピードを手に入れたのです。チームのクルーたちによるピット作業もすばらしく、ピットでいくつかポジションをかせぐこともできていました。レースの中で、自分たちの競争力が一気にアップしたときもありました。しかし、不運にもフルコースコーションがとても悪いタイミングで出され、順位を大きく落とさねばなりませんでした。中団にポジションを下げて戦う中で、私のマシンはターン4で突然アウト側に流され、壁にヒットしてしまいました。第100回インディ500に出場するチャンスを与えてもらえたことを深く感謝します。本当に特別なレースで、私にとっても特別な体験となりました。いい結果を残せなかったのは本当に残念です」

  • 佐藤琢磨、インディ500の予選は16番手

    佐藤琢磨、インディ500の予選は16番手

    佐藤琢磨は、インディ500の予選を16番手で終えた。

    第100回目となるインディ500の予選が開催された。例年であれば決勝に出走できる33台分の枠を決めるセッションとなるが、今年はエントリー台数がちょうど33台だったため、ファスト9に駒を進めるのは誰かという点に関心は集中した。

    ただし、AJフォイト・レーシングは残念ながらファスト9への進出はかなわなかった。

    AJフォイト・レーシングから出走した3名のドライバーのなかでは、No.14 ABCサプライ・ホンダに乗る佐藤琢磨がもっとも上位に食い込み、4ラップの平均速度で228.096mph(約365.0km/h)をマーク、暫定の16番グリッドを獲得した。

    佐藤琢磨は1回目の走行でこの記録を残したが、結果的に2回目の走行は行うことなく、明日の最終予選を前に行われるプラクティスに臨むこととなる。

    佐藤琢磨
    「今年もインディアナポリスに戻ってきて、第100回目となるインディ500に出走できることを心から喜んでいます。チームメイトのアレックス・タグリアーニがコメントしていたとおり、僕たちは苦しんでいます。正直にいえば、前に進んだり後ろに戻ったりの繰り返しで、厳しい毎日でした。とりわけ今朝はしっかり走ることができませんでした。今日の予選で何をすべきかについて議論があったのも事実です。天候が変化したことは誰にとっても大きなチャレンジですが、僕たちにとっては特に難しい状況でした。今日の予選アタックで、すべてをまとめあげることができて本当に嬉しく思っています。最高の走りである必要はありませんでしたが、困難な状況のなかでいくつもの要素をまとめあげ、悪くないスピードを記録できました。できれば午後にもう1度、アタックしたいと思います(ただし、前述のとおり実際にはアタックしませんでした)」

  • 佐藤琢磨、プラクティス4日目で225.044mphを記録

    佐藤琢磨、プラクティス4日目で225.044mphを記録

    佐藤琢磨は、インディア500のプラクティス4日目にスリップストリームを活用して225.044mph(約360.1km/h)を記録、26番手となった。

    昨日のセッションでは、これよりもわずかに速いスピードをマークしていたが、いまは忍耐強く作業に取り組むべきときで、今週はAJフォイト・レーシングが走らせる3台が収集したデータから様々なことを学ぶことになる。

    明日のプラクティスが予選前に行われる最後の走行となります。プラクティスは明日も日本時間の午前1〜7時に行われます。

    佐藤琢磨
    「我慢が必要な時期ですが、最終的には少しほっとしています。3台のマシンは異なったセッティングを試しているので、それぞれが自分の目指すべき方向に進んだ今日はいい1日だったといえます。今後は、いままで集めたデータをまとめ、ひとつの方向性を作り上げなければいけません。今日は手応えを掴むことができました。コース上を走る時間は短く、長い時間をガレージで過ごしましたが、多くのことを学んだ1日でした」

  • 佐藤琢磨、インディ500初日は223.826mphで20番手

    佐藤琢磨、インディ500初日は223.826mphで20番手

    佐藤琢磨は、インディ500のプラクティス初日に223.826mphで20番手だった。

    17日(火)、インディアナポリス・モーター・スピードウェイで“オープニング・デイ”プラクティスが実施され、佐藤琢磨、ジャック・ホークスワース、アレックス・タグリアーニの3人はAJフォイト・レーシングのマシーンを駆り、今後行われるオントラックならびにオフトラックの作業への取り組みを開始した。

    3名のなかでもっとも好記録をマークしたのはNo.14 ABCサプライ・ホンダに乗る佐藤琢磨で、223.826mph(約358.1km/h)で20番手となった。

    チームは明日の2回目プラクティスに参加し、来週開催される第100回インディ500に備えることになる。

    佐藤琢磨
    「短い1日でしたが、少なくとも僕たちはきちんとしたシェイクダウンを行い、基本的な作業をいくつか実施することができました。とても正しい道筋を進んでいると思います。今日の走行は、僕自身がリズムを掴むことを主体としたものでした」

  • 佐藤琢磨 「最近レースで最も多くの苦痛が伴う1戦だった」 / インディカー

    佐藤琢磨 「最近レースで最も多くの苦痛が伴う1戦だった」 / インディカー

    佐藤琢磨が、2016 インディカー 第5戦インディアナポリスのレース週末を振り返った。

    伝説的なインディアナポリス・モーター・スピードウェイで繰り広げられる“マンス・オブ・メイ”は今年もインディ・グランプリで幕を開けたが、No.14 AJフォイト・レーシング・ダラーラ・ホンダを駆る佐藤琢磨は20番グリッドからスタートして、18位でフィニッシュするという不本意な結果に終わった。

    「最近行われたレースのなかでは、もっとも多くの苦痛が伴う1戦でした」と佐藤琢磨。「とにかく難しい戦いで、十分なグリップも得られなければ満足のいくスピードも得られず、ひどく苦しみました」

    それでも、少なくともリードラップでレースを終えることで、佐藤琢磨はコンスタントなスタートを切ったシーズンを継続できたといえる。いっぽうのAJフォイト・レーシングにとっては、十分な競争力が期待できない戦いだったにもかかわらず、少しでも多くのポイントを獲得しようとして懸命に努力する一戦となった。

    この週末は満足のいく部分がいくつかあったものの、木曜日に行われた2回のプラクティスを19番手と21番手で終えるという控えめなスタートを切っていた。

    「最近、開催されたロードレースではいずれも苦しい思いをしました。いいときと悪いときがあるものの、満足なグリップが得られたことはありません。マシーンをうまくまとめあげることができるのかどうかはまるでわからない状態です。前戦のバーバーでは、最高の結果が得られたとはいえませんが、フリープラクティスではとても速かったほか、レースペースも良好でした」

    「昨年のインディでは、ホンダ勢のなかで最速の1台になるなど、いい経験をすることができました。しかし、今回の初日はそれと同様のパフォーマンスを発揮できなかったので、2日目に向けては多くを変更しなければいけませんでした」

    金曜日のフリープラクティスで佐藤琢磨は5番手に浮上し、関係者を勇気づけた。

    「ようやく正しい方向性が見つかったような気がしました。しかし、コースコンディションが大きく変わった影響を、僕たちは誰よりも敏感に受けてしまったようです。僕たちのセッティングは極めてピーキーなうえにスイートスポットが狭く、バランスとグリップ・レベルは大幅に悪化しました」

    佐藤琢磨は予選グループで9番手につけたものの、第2セグメントへの進出はならず、20番グリッドからスタートすることになる。

    「予選は最悪でした。今回は僕とジャック・ホークスワースのほか、アレックス・タグリアーニがチームに加わりました。そこで3台に異なったセッティングを施したところ、大きなダウンフォースをつけたジャックのマシーンがとてもよく走りました。僕たちはプラクティスで十分なメカニカル・グリップがあると判断し、ダウンフォースを削ることにしたのですが、温度が少し上昇しただけでグリップは急激に低下し始めたのです」

    土曜日午前中のウォームアップは急に冷え込み、これがまたマシーンのセットアップに大きな影響を及ぼした。

    「たったの華氏50度(摂氏10度)しかなく、まるで冬に逆戻りしたような感じでした。タイアのデグラデーションが大きかったのでダウンフォースを増やす必要があった為、僕らはデグラデーションの問題を抱えるだけでなく、ストレート・スピードも伸び悩むことになりました。あれは本当に厳難しい状況で、ウォームアップから決勝に向けては何も改善を施せませんでした」

    決勝が始まると、佐藤琢磨は3つ順位を落として21番手となった。そこで早めのピットストップを行ったところ、不運にもピットロード出口のブレンド・ラインを踏んでしまったためにピットでペナルティを科せられ、リードラップから脱落することになる。

    「最初のスティントには硬めのブラックタイアで臨みました。けれども、そのスピードにはまるで納得できなかったので、早めにピットストップを行ってレッドタイアに履き替えることにします。ピットロード出口での違反は僕のミスによるものですが、温度があまりに低かったためにタイアが全くグリップせず、ターン1に向けて進路をとることができず、ラインに触れてしまいました。同じペナルティを受けたドライバーがほかにも何人かいました。おかげでラップダウンとなったので、僕はフルコーションになるのを期待することにしました」

    実際にフルコーションが出たのはレースが半ばを過ぎたあたりのこと。トップグループはピットオープン後、直ちにピットへ飛び込む必要があったので、先にピットストップを終えていた佐藤琢磨はリードラップに返り咲くことに成功。その後、改めて燃料補給を行うと、集団の最後方にあたる20番手でレースに復帰した。

    「あれはうまくいきました。イチからやり直し!という感じです。リスタートでは大いに楽しみました。いくつか順位を上げ、2台を同時にオーバーテイクしました。けれども、引き続きトップスピードは伸び悩んでいたので、徐々に順位を落としていくことになりました」

    佐藤琢磨はジョセフ・ニューガーデン、マット・ブラバム、ウィル・パワー、マックス・チルトンの攻略に成功して一時は16番手に浮上。しかし、最後のピットストップを行うまでにこれら全員に抜き返されることになる。これで19番手に後退した佐藤琢磨は、最終ラップにホークスワースをオーバーテイクし、18番手となった。

    「グリップを向上させるため、僕たちはタイアの正しい空気圧を探し求めていました。最後の第4スティントになって、ようやく多少満足のいく設定が見つかりました。おかげでレース終盤に向けて順位を上げることができましたが、18位が期待どおりの成績であるはずがありません。目指すようなグリップがどうして得られなかったのか、徹底的に調査する必要があります。とにかく厳しいレースでした」

    「今シーズンになって僕たちが手にした勢いを再現できなかったのは本当に残念なことです。いまのところ今年はいい展開ですが、直近の2戦はあまりいい戦いではありませんでした」

    しかし、その苦しさをいつまでも味わっている時間はない。この1日半後にはインディ500のプラクティスが始まり、全長2.5マイルのIMSにフルスロットルのエンジンが奏でるサウンドが響き渡ることだろう。

    「同じ場所ですが、まったく異なるレースの始まりです。アレックス、ジャック、僕の3人が力をあわせてインディ500に挑むのはこれが昨年に続いて2回目ですが、これがチームの戦い方に継続性を与えていることは間違いなく、できればこれがいいパフォーマンスを引き出す一助となることを願っています。とても楽しみです!」

  • 佐藤琢磨、見せ場なく18位 / インディカー第5戦

    佐藤琢磨、見せ場なく18位 / インディカー第5戦

    佐藤琢磨は、2016 インディカー 第5戦インディアナポリスの決勝レースを15位で終えた。

    佐藤琢磨(18位)
    「厳しく、長い一日でした。我々にはライバルたちと競い合うだけのスピードが備わっていませんでした。たくさんの不運もありました。今日の自分たちがどうして速さを発揮できなかったのか、データなどをもう一度よく見返さなくてはなりません」

    「プラクティス3で一時的にスピードがある状態を手に入れましたが、予選ではそれが失われ、再び取り戻すことはできませんでした。本当に苦しい戦いになりました。それでも、クルーたちは今回もすばらしいピット作業をしてくれました」

  • 佐藤琢磨、予選は不本意な22位に沈み込む / インディカー 第5戦

    佐藤琢磨、予選は不本意な22位に沈み込む / インディカー 第5戦

    佐藤琢磨は、第5戦インディアナポリスの予選を22位で終えた。

    第3回目を迎えたアンジーズ・リスト・グランプリ・オブ・インディアナポリスのイベント2日目、佐藤琢磨は最後のプラクティスで5番手のタイムをマークしたが、そのスピードを公式予選の結果に結びつけることができず、決勝レースを22番グリッドから挑むことになった。

    決勝レースは日本時間の午前4時45分にスタートが切られる。

    佐藤琢磨
    「難しい公式予選でした。昨日から今朝のプラクティスにかけて大きな進歩を果たすことができたので、マシーンのバランスをいい状態に整えることができたと考えていましたが、予選が始まるまでにバランスは驚くほど大きく変わっていたようです。僕たちは大いに苦戦し、本来のスピードを発揮できませんでした。今晩のうちに手がかりを見つけ出し、明日の決勝レースを力強く戦いたいと思います」