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  • アウディ、激しい展開を制して優勝 / WEC 開幕戦 シルバーストン

    アウディ、激しい展開を制して優勝 / WEC 開幕戦 シルバーストン

    アウディは、2015年シーズンを最高のスタートで飾った。シルバーストンで開催されたFIA世界耐久選手権(WEC)開幕戦において、マルセル・ファスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエ組のアウディ R18 e-tron クワトロが、幾度もトップが入れ替わる激しい展開となったスリリングな6時間レースを制し、優勝を獲得した。

    英国で開催された6時間レースを目の当たりにした観客は、今年のWECシーズンが波乱の展開となると予測したのではないだろうか。レース開始からゴールまでの間、アウディ、トヨタ、そしてポルシェの各チームが全力を尽くし、幾度もサイド バイ サイドの激しい闘いを繰り広げた。

    そしてチェッカーフラッグが振り下ろされた時、ゼッケン7号車のアウディ R18 e-tron クワトロは、2番手にわずか4.610秒というアドバンテージで勝利した。ルーカス・ディ・グラッシ / ロイック・デュバル / オリバー・ジャービス組は、2回の予定外ピットインを余儀なくされたため、5位でレースを終えた。

    アウディモータースポーツ代表のDr. ヴォルフガング ウルリッヒは「6時間を見事な走りで闘い抜いてくれたマルセル、アンドレ、そしてベンに最大の祝辞を伝えたいと思います。今回の優勝は、最高の開幕戦であると同時に、オフシーズンに多大な苦労を重ねてきたチーム全員に対する、最高のプレゼントとなりました。さらに、これからの数週間に待ち受けているハードワークに向かう我々に最高のモチベーションをもたらせてくれました。シルバーストン大会は、今年のWECシーズンが、これまでになくスリリングでタフな展開になることをまざまざと感じさせてくれました」と述べた。

    ゼッケン7号車の状況は、レース序盤ではさほど有利なものではなかった。セレクトしたギヤへの切り替えにタイムラグが生じるトラブルに見舞われていたため、5番手グリッドからスタートしたブノワ・トレルイエは不利な形勢となり、レース序盤の数周にわたって、もとのポジションに復帰するための厳しいバトルを余儀なくされた。しかし、スタートから2時間30分がたち、アンドレ・ロッテラーがマルセル・ファスラーからステアリングを託されると、ロッテラーは30分後にトップの位置を獲得した。

    アンドレ・ロッテラーは「アウディやチームにとって完璧な日となりました。スタートから最後のラップまで、常に厳しいプレッシャーに晒され、ほんのわずかのスリップも許されない状況でした。ドライバーはこの状況下で完璧にマシンをコントロールし続け、チームは完璧な戦略を構築すると同時にピット作業も完璧に行うことができました。ぜひ、この勢いに乗ったまま、スパやル・マンに臨みたいと思います」とコメント。

    マルセル・ファスラーとポルシェのドライバー、 ニール・ジャニが繰り広げたスイス人ドライバー同士のバトルは、1周の間に何度も順位が入れ替わる激しいものとなり、大きな感動と興奮をもたらした。

    セカンドローからスタートしたゼッケン8号車のルーカス・ディ・グラッシ / ロイック・デュバル / オリバー・ジャービス組も、優勝の可能性を多くもっていたが、他車からの衝突によって破損したリヤボディワークの交換と、それと連続して発生したフロントカウルの破損を修復するために、2度に渡る予定外のピットインを余儀なくされたため、合計7分を失い表彰台獲得のチャンスを奪われ5位でゴールした。

    オリバー・ジャービスは「アウディにとって素晴らしい日になったものの、私たち3人は期待外れの感じが残っています。しかし、全体では非常に良い感触を得ています。とてもスリリングなレースを制して、新しいアウディ R18 e-tron クワトロが優勝を獲得したことで、今年のWECシーズンを幸先の良いスタートで飾れたと思います」とコメント。

    FIA世界耐久選手権(WEC)第2戦は、わずか3週間後の5月2日にスパ・フランコルシャン(ベルギー)で開催される。アウディにとって次戦のスパ・フランコルシャン大会は、ル・マン24時間レースに向けたリハーサルの意味合いが強く、アウディスポーツ チームヨーストはその大会に、フィリップ・アルバカーキー(ポルトガル)、マルコ・ボナノミ(イタリア)、レネ・ラスト(ドイツ)組による3台目のアウディ R18 e-tron クワトロゼッケン9号車をエントリーさせる。

    Audi WEC

  • ポルシェ、WEC開幕戦表彰台で順調にシーズンを始動

    ポルシェ、WEC開幕戦表彰台で順調にシーズンを始動

    ポルシェの新型ポルシェ919ハイブリッドを駆るワークスドライバーのロマン・デュマ/ニール・ジャニ/マルク・リーブ組は、FIA世界耐久選手権(WEC)第1戦、シルバーストンにおいて、完全なドライコンディションのもとに繰り広げられたスリリングなレースで201周を周回し2位でフィニッシュした。

    スタート後の1時間半は、2台のポルシェ919ハイブリッドが1位と2位で周回を重ねた。マーク・ウェバーがポールポジションからスタートし、リードを広げていたが、ギアボックストラブルによりカーナンバー17はリタイヤを余儀なくされた。

    デュマ/ジャニ/リーブ組のカーナンバー18がチームメイトに代わってレースをリードしたが、レース終盤での息を呑むようなバトルの末、4.6秒差でアウディに勝利を譲った。

    カーナンバー17のレース展開
    マーク・ウェバーがポールポジションからスタートし、最初の23周で7秒以上のリードを広げた。彼は24周目を終え、フルコース・イエロー・フラッグが出されている間に最初のピットストップを行い、タイヤを交換。その後、スタート後ほぼ1時間半までしっかりとリードを保ったがギアボックストラブルのためピットに戻り44周でリタイヤという結果になった。

    カーナンバー18のレース展開
    ロマン・デュマが2番手グリッドからスタート、フルコースのイエローフラッグが出された24周目の最初のピットストップまで、2位のポジションを守った。マルク・リーブが車両を引き継ぎ、ニュータイヤで2位を維持していたが、チームメイトがリタイヤしたためトップに立った。53周でピットインし、給油、タイヤ交換およびドライバー交代を行い、ニール・ジャニがコックピットに乗り込んだ。58周目以降、彼はアウディを操る同胞のマルセル・ファスラーと見応えのあるバトルを展開、80周目にアウディがピットに入るまで、彼らは何度も順位を入れ替えた。その2周後、ジャニがピットインし車両をデュマに託し、彼は3位でレースを続けた。112周で再びリーブがドライブを担当、その後142周でジャニが交代した。レース終盤、彼はファスラーを追撃したが、最後まで捉えることはできなかった。

    レース後のコメント

    フリッツ・エンツィンガー (LMP1担当副社長)
    「昨日は両車をフロントローにつけることに成功し、シーズン開幕戦で2位というすばらしい結果を出すことができました。観衆にとっても、スタートから6時間後に上位3台が15秒以内の僅差で走行するのを見るのは圧巻だったでしょう。私達は今日、スイス人ドライバー達のおかげで、最もエキサイティングなバトルを演じることができました。この開幕戦は、耐久レースとWECにとって、優れたプロモーションとなりました」。

    アンドレア・ザイドル (チーム監督)
    「チーム全員におめでとうと言いたいです。クルーとドライバー全員がすばらしい仕事をしました。私達のピットクルーは、すべてのピットの中でも最高の仕事をしてくれました。この2位という結果は、2015年モデルのポルシェ919ハイブリッドにとって非常に良い結果です。なぜなら、シルバーストンはこのクルマが最も苦手とするサーキットだからです。しかし、私達は両車がフィニッシュすることを期待していたため、複雑な気持ちでパドックを後にします」。

    ポルシェ919ハイブリッド(No. 17)のドライバーのコメント

    マーク・ウェバー
    「本当にすべてが順調で気分良くトップで走行していましたが、ドライブトレーンのトラブルが発生しました。ピットインする僅か1周前にその問題を感じたのですが、レースを続けることはできませんでした。良い位置につけていただけに本当に残念です。私達は、このウイークエンドに向けて着実に調子を上げてきました。全員がしっかりと仕事をしましたが、結果を出すことができませんでした。思っていた以上にタイヤとの相性が良く、それは嬉しいサプライズでした。ポルシェのハイブリッドテクノロジーはセンセーショナルの一言で、短期的にも長期的にも私たちを優位に立たせてくれるでしょう」。

    ポルシェ919ハイブリッド(No. 18)のドライバーのコメント

    ロマン・デュマ
    「まず、スタート後の私の最初のスティントは、非常に順調でした。しかし、15周ほどしたところで、リアのグリップがなくなりました。2回目のスティントでは、予選のタイヤセットを使ったのですが、さらに扱い辛くなりました。しかし、シルバーストンが私達にとって楽なサーキットでないことを理解していましたし、その中で最善を尽くしました」。

    ニール・ジャニ
    「今回のレースは、すばらしいバトルが展開できた非常に興味深いレースでした。特に、マルセル・ファスラーとの争いは、大いに愉しませてもらいました。これぞレースというべきバトルでした。トップの車両にストップアンドゴーのペナルティが課されたにも関わらず、結局優勝できなかったのが残念でなりません。その後、また接戦になりました。3社すべてのメーカーが互いに拮抗しているのはすばらしいことです。今年はエキサイティングなシーズンになるでしょう。終盤、私はポルシェ919ハイブリッドで存分にアタックすることができました。私達は昨年からこの車両を大幅に改善してきました。まだいくつかの課題はありますが、良い方向に向かっています」

    マルク・リーブ
    「私の2回目のスティントは、明らかに1回目のスティントより上手くいきました。ずっと良いリズムに乗れましたし、アンダーステアが収まってドライブしやすくなり、ずっと大きな余裕を感じました。私は燃料節約の作戦をとっていましたが、より低いパワーで出したラップタイムには十分満足しています。全体的にはまだ課題が残されていますが、チームができることすべてをやり尽くし、次のレースにはより強くなって臨めると確信しています」

  • アウディ、WEC開幕戦に向け「万全の準備を整えた」

    アウディ、WEC開幕戦に向け「万全の準備を整えた」

    アウディは、FIA世界耐久選手権(WEC) 2015年シーズンに、万全の準備で臨む。WECは来る4月12日(日曜日)に英国・シルバーストンで始まる。

    アウディは、2012年、2013年とこの大会を制している。今年も同大会でシーズン初優勝を遂げるため、アウディスポーツ チームヨーストは2台の新しいアウディ R18 e-tron クワトロと6名の優秀なドライバーを擁し、万全の体制で臨む。

    3月末に行われたFIA主催の公式テストでは、2月のフィットネスキャンプを皮切りに共にトレーニングをしてきたチームメンバーや、数万kmにおよぶテストを重ねた新開発レーシングマシンなど、今シーズンのチームを構成するすべてが一堂に会した。

    アウディモータースポーツ代表のDr. ヴォルフガング・ウルリッヒは「アウディは2015年シーズンに向けた万端の準備を調えました。先日ポールリカールで行われた公式テストで、我々は今シーズン初めてライバルチーム達と対面し実力は未知数なものの、今シーズンはこれまでになく厳しい年なると考えています。我々の目標は、2012年、2013年に続く、シルバーストン大会での優勝獲得です」とコメント。

    アウディは、公式テストで初めて、最新世代のハイブリッド レースマシンを公開した。最高出力410kw(558ps)のV6 TDIエンジンと、これまでの2倍にあたる4メガジュールを発揮するエレクトリック ドライブシステムを組み合わせたe-tron クアトロが生み出すハイブリッドドライブは、過去最高の低燃費とパワフルな走りを実現する。大きく進化したエアロダイナミクスと新開発シャシーも採用したことで、新しいアウディ R18 e-tron クアトロは、従来と比べ、より少ない燃料でより速いラップタイムで走行する。

    数多くの改善が行われたアウディ R18 e-tron クアトロは、シルバーストンでのデビューに期待を膨らませている。もとは飛行場として使われ、ハイスピードコースとして有名だったシルバーストンだが、数多くのタイトコーナーが設けられた今日では、マシンセッティングが難しい、屈指のエンジニア泣かせのコースとなっている。アウディ R18 e-tron クアトロは、通称“ループ”と呼ばれる第4コーナーを1速ギヤで80km/h弱で走行するが、その一方で“マゴッツ”セクションは7速ギヤを使い270km/h超で走行する。コーナリングスピードが大きく異なるレイアウトのため、ドライバーは、全長5.891kmのコースを1周する間に、シフトアップ18回、シフトダウン18回の合計36回ものシフト操作を行う必要がある。

    4月12日の正午(現地時刻)にスタートするレースに、2012年のシルバーストン大会優勝クルーのマルセル・ファスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエ組はゼッケン7号車を駆って登場する。このクルーは、過去3回のル・マン24時間レース優勝経験を持ち、2012年には世界耐久選手権の王者に輝いている。その翌年には、ロイック・デュバルが、トム・クリステンセンならびにアラン・マクニッシュと共に世界耐久選手権のタイトルを獲得した。そのロイック・デュバルは今年、ルーカス・ディ・グラッシとシルバーストンがホームラウンドとなるオリバー・ジャービスと共に、ゼッケン8号車で闘う。シルバーストンからわずか130kmのバーウェルの街に住むジャービスは、FIA世界耐久選手権への年間出場は初めてとなる。

    アウディにとってシーズン開幕戦は、非常に重要なマーケットである英国で開催される。アウディの英国での販売実績は、前年比11.8%増となる158,800台を記録した。アウディはこれまでの10年間で、英国での販売台数を2倍に増やしている。英国は、アウディにとって、ドイツ国内に次いで、ヨーロッパ圏内で2番目に大きな市場に成長している。

    アウディはシルバーストンで、LMPレースカーによるレースで合計5回の優勝を獲得している。そして今年のシルバーストン大会優勝者には、選手権ポイント24ポイントの付与と合わせ、1905年から続く非常に伝統ある英国モータースポーツの栄冠である、ツーリスト トロフィーが授与される。

  • 小林可夢偉、トヨタ TS040ハイブリッドのテストに参加

    小林可夢偉、トヨタ TS040ハイブリッドのテストに参加

    小林可夢偉が、トヨタがWEC世界耐久選手権に参戦するTS040ハイブリッドのテストに参加していたことが明らかになった。

    トヨタは先週、アラゴンでアップデートされたTS040ハイブリッドでによる2度目のテストを実施した。テストには、小林可夢偉、ジャン・エリック・ベルニュ、マシアス・ベシェが参加した。

    小林可夢偉は、2015年にトヨタのドライバーに復帰し、チームルマンからスーパーフォーミュラに参戦することが決定している。

    トヨタのテクニカルディレクターを務めるパスカル・バセロンは、レギュラードライバーのアンソニー・デビットソン、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴が日本で開催された“2015年トヨタ モータースポーツ活動発表会”に参加しており、2台のクルマでテストを行うには追加ドライバーが必要だったと述べた。

    「我々の3名のドライバーはすでに予定があったので、仕事をするためにドライバーが必要だった」とパスカル・バセロンは述べた。

    「3名のドライバーを試すテストではない。2台のクルマの走行距離を重ねるためのテストだった」

    パスカル・バセロンは、テスト兼リザーブドライバーのシュートアウトではないとしたが、3人のうちのひとりを2015年のテスト兼リザーブドライバーの役割を与えるだろうとしている。

    トヨタは、2015年のWEC世界選手権でアンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴が1号車、アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイが2号車を走らせることを発表している。10月のWEC富士ラウンドでトヨタのラインナップから外れたニコラ・ラピエールは、契約下にあるもののチームでの役割を与えられていない。

    また、パスカル・バセロンは、新車がこれまでの2回のテストで“適切なマイレージ”を走破したと説明した。

    「いくらかゲインが得られたし、全てがうまくいっているので満足している」とパスカル・バセロンは述べた。

    「だが、ここまでは自分たち自身とのレースであり、おそらくライバルも進歩しているだろう」

  • WEC:トヨタ、バーレーン6時間レースを最前列からスタート

    WEC:トヨタ、バーレーン6時間レースを最前列からスタート

    全8戦で戦われるFIA世界耐久選手権(WEC)も残すところ2戦。その第7戦バーレーン6時間レースの公式予選が終了し、トヨタは2番手と4番手のタイムを記録、最前列グリッドからのスタートとなった。

    トヨタは、2013年の第6戦富士6時間レース以来、最前列グリッドからのレーススタートを継続しており、ここバーレーンで10戦連続となる。

    今週末の結果次第でドライバーズ選手権タイトル獲得の可能性を秘めたTS040 HYBRID 8号車のアンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミは、ポールポジションを奪ったポルシェから僅か0.265秒遅れる1分43秒410のタイムをマーク、2番手グリッドを獲得した。

    7号車はアレックス・ブルツとマイク・コンウェイが予選を走り、1分44秒260で予選4番手。この2台で現在29点差をつけてリードしているマニュファクチャラーズ選手権を戦い抜く。

    WECのスターティング・ポジションは複雑な予選システムで決定される。各車2人のドライバーが最低2周のタイムアタックを行い、それぞれ最速2周の平均タイムを合わせたタイムで決まる。

    25分の予選セッションが始まるとすぐ、トヨタはまず7号車をブルツが、8号車をデビッドソンがドライブ、それぞれ2周のタイムアタックを終えるとブルツはコンウェイに、デビッドソンはブエミにステアリングを託した。

    共に力強い走りを見せ、7号車のコンウェイはこれまで一度しかTS040 HYBRIDで予選を走ったことがなかったにもかかわらず、セッション終盤まで8号車に続く3番手の速さを見せていた。しかし、セッション終了間際にポルシェに0.069秒先を越され、4番手に後退。8号車をデビッドソンから受け継いだブエミは、3周のアタックを終えると、決勝レースに向けてタイヤを温存するために、セッションを終えた。これは、すべての出場車が予選を走ったタイヤで決勝レースをスタートしなければならないルールのため。

    決勝レースは、明日・土曜日の現地時間午後3時(日本時間午後9時)に6時間にわたる熱戦の火蓋を切って落とされる。

    TS040 HYBRID 7号車:
    (アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/マイク・コンウェイ)
    公式練習3回目: 2番手(1分44秒710) 26周
    予選:  4番手(平均1分44秒260)

    アレックス・ブルツ:
    我々の予選は計画通りには行きませんでした。クルマの状態もあまり良くなく、性能を引き出すことが出来ませんでした。時にはこうしたこともあり、悩んでも仕方ありません。とにかく、明日の6時間レースでより良い結果を目指して頑張るのみです。

    マイク・コンウェイ:
    予選は悪くありませんでした。最初の周回は良かったのですが、プッシュした2周目に急にタイヤが垂れてしまいました。クールダウンしてもう1度タイムアタックを行い、初めは良かったのですが、セクター3でタイムロスをしてしまいました。残念ながら、我々が求めていたレベルには達することが出来ませんでした。ライバルのポルシェに勝つのはたやすいことではありません。明日は心機一転、出来る限りプッシュして行きます。

    TS040 HYBRID 8号車:
    (アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ)
    公式練習3回目: 5番手(1分46秒226) 21周
    予選:  2番手(平均1分43秒410)

    アンソニー・デビッドソン:
    ドライバーとしてはポールポジションが獲得出来ればそれに越したことはありませんし、ボーナスポイントも獲得出来るので良いのですが、納得出来る結果でした。予選でのポルシェの速さを見て、正直なところ彼らを破ることは難しいと思っていました。それだけに、最前列グリッドを獲得出来たことは本当に喜んでいます。明日はタイヤの摩耗やマネージメントという要素もありますし、全く異なる1日になると思うので、決勝レースが楽しみです。

    セバスチャン・ブエミ:
    全体的に見て我々のパフォーマンスには満足しています。いつもポールポジションを争っていた我々が、今日、平均タイムでコンマ2秒遅れを取ったというのは、ポルシェが良くやったということです。しかし、我々の競争力は高く、決勝レースではハードなバトルとなったとしても良いペースで周回を重ねられることを確信しています。我々の目標は最後までクリーンなレースを戦うことで、そうすれば自ずと結果は付いてくるはずです。

  • WEC:トヨタ、待望の選手権タイトル獲得に向けて力強いスタート

    WEC:トヨタ、待望の選手権タイトル獲得に向けて力強いスタート

    FIA世界耐久選手権(WEC)第7戦バーレーン6時間レースの幕が開き、トヨタ・レーシングはトヨタ自動車にとって1999年の世界ラリー選手権(WRC)以来となる待望の選手権タイトル獲得に向けて、力強いスタートを切った。

    木曜日に行われた2回の公式練習では、アンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミのTS040 HYBRID 8号車が1回目にトップタイムを記録、夕闇が迫る中で開始された2回目には2番手につけた。

    トヨタ・レーシングは第5戦富士6時間レース、第6戦上海6時間レースと2戦続けて1-2フィニッシュを飾り、デビッドソンとブエミがドライバーズ選手権で2位に42点差をつけ、マニュファクチャラーズ選手権でも29点のリードを保ってバーレーンに乗り込んだ。

    今回のレースでは、先週鈴鹿サーキットで行われたスーパーフォーミュラでシリーズチャンピオンを獲得した中嶋一貴が、ツインリンクもてぎで行われるSUPER GT最終戦に出場するために欠席、代わって第4戦サーキット・オブ・ジ・アメリカズ6時間レースで初めてTS040 HYBRIDのステアリングを握ったマイク・コンウェイが7号車のラインアップに加わった。コンウェイは2013年にバーレーン国際サーキットでLMP2のステアリングを握ってクラス優勝を飾っている。

    今日の公式練習初日では、2台のTS040 HYBRIDは5.412kmのサーキットで最高の性能を絞り出せるように細心の注意を払ってセットアップを行った。公式練習第1回目は赤旗で一時中断されたが、5人のドライバーは全員がステアリングを握り、8号車が最速タイムを記録、アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、コンウェイの3人が組んだ7号車は僅か0.058秒遅れで2位に付けた。公式練習第1回目で2台のTS040 HYBRIDの合計走行距離は351kmだった。

    公式練習2回目は夕闇が迫る午後7時半から行われた。7号車はまずコンウェイが走り、39周を走破。8号車もデビッドソンが同様の走行距離を稼ぎ、セットアップとタイヤの状態を確認した。チェッカーが振り下ろされ、公式練習第1回目のセッションが終了した時点で、8号車は2番手、7号車は6番手のタイムを記録。公式練習第2回目の2台の合計周回数は86周。2回の公式練習の合計走行距離は816kmに及んだ。

    公式練習第3回目は明日金曜日の午前11時10分(日本時間午後5時10分)から1時間、公式予選は午後5時35分(同午後11時35分)から25分間行われる。決勝レースのスタートは土曜日の午後3時(同午後9時)。6時間に及ぶ戦いの火蓋が切られる。

    TS040 HYBRID 7号車:
    (アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/マイク・コンウェイ)
    公式練習1回目: 2番手(1分45秒505) 37周
    公式練習2回目: 6番手(1分45秒895) 46周

    アレックス・ブルツ:
    我々のTS040 HYBRID 7号車は、特に問題なく走行プログラムを終えることが出来ました。タイヤを含め、セットアップで確認したかったいくつかの点についても、沢山のデータが取れました。これから予選と決勝に向け、より強いクルマとするために全てを一つにまとめなければなりません。リストアップされた仕事は全部できたので、今日のセッションから得られたデータに、エンジニアも満足してくれると思います。

    ステファン・サラザン:
    今のところは順調ですが、TS040 HYBRIDについては少しだけ改良すべきところもあります。全般に、ちょっとグリップが足りなかったので、それを何とかしたいところです。今日の目標は決勝に向けたセットアップだったので、まずは良しとしたいです。第2セッションではクルマは良くなりましたが、私自身はあまり距離を走ってはいないので、明日の走行が楽しみです。もっと頑張って、更に改良点を見つけられればと思っています。

    マイク・コンウェイ:
    今日は楽しかったです。2回目の公式練習走行では、ほぼフルスティント走ることが出来ました。スティントを通したタイヤの変化に慣れることや、事をうまく進めるためにどうすべきかを知るのはとても大事です。我々のTS040 HYBRID 7号車は新しいタイヤで上手く走れなかったのがちょっと残念ですが、明日はもっと良くなると思います。8号車が上位にいるのがその証拠です。

    TS040 HYBRID 8号車:
    (アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ)
    公式練習1回目: 1番手(1分45秒447) 28周
    公式練習2回目: 2番手(1分44秒233) 40周

    アンソニー・デビッドソン:
    再び、バーレーンでドライブすることが出来てとても嬉しい。いつもここでのレースは楽しんでいますが、今日は全体的にグリップが低かったので、やや挑戦が必要でした。明日もセットアップの最適化などいくつかやるべき作業が残っています。今シーズンでは珍しく、セバスチャンと私とで車両の感触が少し異なりました。非常にまれなことですが、妥協点を見出す必要があります。

    セバスチャン・ブエミ:
    通常通りの練習走行初日でした。戦いは激しさを増しており、タフな週末になるでしょう。我々は決勝レースを楽しみにしています。決勝レースが最も重要です。我々の目的は世界選手権タイトルを獲得することであり、そのための課題を確実にこなさなくてはなりません。決勝レースのために必要なデータを慎重に分析し、充分な準備が出来ると確信しています。今日は必要な作業をこなすことが出来たので、明日も作業を継続します。

  • トヨタ、WEC上海6時間レースで席巻の1-2フィニッシュ

    トヨタ、WEC上海6時間レースで席巻の1-2フィニッシュ

    トヨタは、上海国際サーキットで行われたFIA世界耐久選手間(WEC)第6戦・上海6時間レースで、前戦、富士6時間耐久レースに続いて1-2フィニッシュを飾り、選手権争いを大きくリードした。

    アンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミの駆るTS040 HYBRID 8号車は圧倒的な速さを誇り、今シーズン4度目の勝利。この勝利でドライバーズ選手権ポイントは、2位に42点差をつけている。

    アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、中嶋一貴の3人が駆ったTS040 HYBRID 7号車も2位に入り、その結果、マニュファクチャラーズ選手権では残り2戦で2位に29ポイントと差を広げた。

    予選日までぐずついた天候に見舞われた上海も、レース当日の今日は快晴に恵まれた。秋の日差しが照りつける中、ブエミが2番グリッドから、ブルツが4番グリッドからスタート。しかし、スタートしてすぐに後方グループでアクシデントが発生、セーフティカーが9周に渡って導入された。トヨタ・レーシングはそのタイミングを逃さず2台をピットに入れ、タイヤ交換と燃料補給を行った。これは、レース終盤に燃料補給のためピットへ入ってタイムを失うことを回避するためだった。

    セーフティカーが退場してレースが再開された時、ブルツの7号車がブエミの8号車の前に出ていた。8号車は1回目のピットストップ時に燃料補給が充分に出来ておらず、予定外の連続ピットインを強いられた。

    この序盤のピットインで2台のTS040 HYBRIDは一時順位を落としたが、大きな時間のロスなく上位に返り咲き、トップ6に食い込んだ時には8号車が7号車の前に出た。その後ブエミはファステストラップを刻みながら上位を次々と抜き去り、デビッドソンにステアリングを渡した時にはトップに浮上していた。ブルツの7号車もペースを上げて2位に付け、TS040 HYBRIDが1-2体制を整えた。

    レースが2時間を過ぎて7号車はブルツからサラザンに交代したが、8号車はデビッドソンがそのままドライブを続けた。その後、100周目にデビッドソンはブエミに8号車を託し、7号車に対するリードを保った。

    レースが最後の2時間を迎える頃、7号車はサラザンから中嶋に交代。ブエミはそのまま8号車のステアリングを握り続けた。レースが1時間を残す頃にブエミは再びデビッドソンに交代したが、その時点で8号車は2位の7号車以下に1周の差を付けて完全にレースをコントロールしていた。そして、2台のTS040 HYBRIDは8号車がデビッドソンに、7号車が中嶋にステアリングを託しながら、今シーズン3度目の1-2フィニッシュを飾った。

    上海6時間レースを終え、2014年WECはいよいよ最終ステージに突入します。来る11月15日にバーレーンで第7戦が、11月30日にはサンパウロで最終戦が行われる。

    木下美明 チーム代表:
    これこそが、我々全員が望んで努力してきた成果です。ピットクルー、ドライバー、それに、特にタイヤマネジメントで頑張ってくれたエンジニア、チームの全員に感謝します。僅差でポールポジョションを逃したのは残念でしたが、今日のレースはみんなが頑張ってくれました。これは世界選手権タイトル獲得のために本当に欲しかった戦績であり、おかげで残るレースの励みにもなります。これでバーレーンとサンパウロに向けても、自信を持って臨めます。

    TS040 HYBRID 7号車:
    (アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/中嶋一貴)
    決勝結果: 2位 188周、ピットストップ6回、最高ラップタイム:1分49秒216

    アレックス・ブルツ:
    我々にとって最高の結果です。チームでの1-2フィニッシュ以上の良い結果はありません。1周目の後、我々のTS040 HYBRID 7号車はセンサーのトラブルに見舞われたため、レース序盤は全てのパフォーマンスを発揮出来ず、8号車と首位争いに加わることが出来ませんでした。とはいえ、その後のチーム全員の努力のおかげで、7号車も2位でフィニッシュ出来、本当に嬉しいです。

    ステファン・サラザン:
    チームにとって非常に良いレースになりました。富士に続いての1-2フィニッシュは素晴らしい。今日のレース結果で、我々は最大の目標である、マニュファクチャラーズ選手権で非常に多くのポイントを獲得出来ました。私の担当スティントでは、あまりリスクを負わないように努め、周回遅れ車両を抜く際も慎重にこなし、着実にペースを守ることを心掛けました。目標であるチャンピオン獲得へ向け、チームとしてやるべきことを成し遂げられました。

    中嶋一貴:
    まず、今日、素晴らしい仕事をしたチームにおめでとうと言いたいです。1-2フィニッシュということは、最高のポイントを獲得出来たことであり、両チャンピオンシップにとって素晴らしい結果となりました。私のスティントはポルシェとの激しい接近戦で、2位でフィニッシュするために、本当に気が気ではありませんでした。可能な限りプッシュした結果、最終的には彼らとの差を広げることが出来たので、とても満足しています。

    TS040 HYBRID 8号車:
    (アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ)
    決勝レース:1位 188周、ピットストップ7回、最高ラップタイム:1分48秒694

    アンソニー・デビッドソン:
    今日はチームの全員が正しい戦略と手堅いピット作業で、とても良い仕事をしてくれました。誰もが落ち着いて結果を手に入れることに集中していました。富士では我々のTS040 HYBRIDがいちばん速いことを証明しましたが、ここ上海でもそれを示すことが出来て本当に良かった。特に先行車の追い抜きなど、あまりリスクは冒したくなかったので、どちらかというと私にとっては落ち着いたレースが出来ました。シーズンのこの時期に、好成績を得られるというのは願ってもないことで、残り2つのレースでも全力を尽くします。

    セバスチャン・ブエミ:
    チャンピオン獲得に向け、良いステップを踏めて本当に嬉しい。今日は1-2フィニッシュという予想出来る最高の結果が出せました。チームの全員が本当に良くやってくれましたし、アンソニーも然りです。実に良いレースで、我々のTS040 HYBRIDは最初からゴールまで良く走ってくれました。シルバーストンと富士に続き、今季3回目の1-2フィニッシュ。バーレーンのレースが待ち切れません。この調子でバーレーンも頑張ります。

  • トヨタ、同タイムながら惜しくもポールポジションを逃す (WEC第6戦)

    トヨタ、同タイムながら惜しくもポールポジションを逃す (WEC第6戦)

    FIA世界選手権第6戦の上海6時間レースの予選、トヨタ・レーシングはかつてないほどの接戦を繰り広げたが、惜しくもポールポジションを逃した。

    ドライバーズ選手権でトップを走っているTS040 HYBRID 8号車のアンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミの二人は、ポルシェ14号車と4周平均で1000分の1秒まで全く同じトップタイムを記録したが、同タイムの場合、先にベストラップを記録した方を優位とするため、2番手からのスタートとなった。

    7号車をステファン・サラザンと共に駆るアレックス・ブルツと中嶋一貴は、トップから0.234秒差の平均タイムをマークし、2列目4番手から決勝スタートを切る。

    予選は降雨が心配される中、少々の雨粒はあったが、過去の2シーズン、上海で2度ポールポジションを獲っている7号車のブルツと、8号車のデビッドソンは、コースがまだ乾いている内にスリックタイヤでセッションをスタートした。

    2台のTS040 HYBRIDは予選開始からコンスタントにタイムを刻み、ポールポジション獲得に向けて周回を重ねた。ブエミに交替した時点での8号車の順位は3番手、中嶋がブルツからドライブを引き継いだ時点で7号車は4番手だった。中嶋は3周のタイムアタックを終え、セッション終了間際までピットレーンで待機しつつ、結局4番手のグリッドに落ち着いた。

    予選では2人のドライバーが最低2周、合計4周のタイムアタックをこなす必要があり、それぞれのドライバーが記録した最速2周の平均タイムの合計でグリッド順位が決められる。チェッカーフラッグが振られ予選が終了した時点で、8号車はポルシェ14号車と全く同じ平均タイムを記録していた。

    しかし、4周の平均タイムで、ベストラップを先に記録した方を優位とする規則のため、8号車は、残念ながらポールポジション獲得とはならず、最前列2番手からのスタートとなった。

    明日2日(日)の決勝レースは、現地時間午前11時(日本時間正午)に6時間のスタートが切られる。

    TS040 HYBRID 7号車:
    (アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/中嶋一貴)
    公式練習3回目: 3番手(1分48秒859) 24周
    予選:  4番手(平均1分48秒534)

    アレックス・ブルツ:
    僅かコンマ数秒届かず4番手となってしまいましたが、重要なのは決勝レースです。レースは6時間と長丁場ですし、上位争いは僅差の戦いとなるはずです。予選のスタート直前に弱い雨がありましたが、コース路面は問題なく、TS040 HYBRIDの感触も悪くありませんでした。我々は決勝レースのために、それぞれ最低限のアタックラップでタイヤを温存するという判断を下しました。

    中嶋一貴:
    我々にとっては良い予選でした。セットアップの面で進歩を遂げられたと考えており、TS040 HYBRIDには満足しています。もう少しタイムを詰めることも出来たと思うので、その面では若干残念なところもありますが、その分も明日巻き返します。決勝レースでの我々の競争力は高いと思いますので、良いバトルが出来ることを楽しみにしています。

    TS040 HYBRID 8号車:
    (アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ)
    公式練習3回目: 2番手(1分48秒417) 23周
    予選:  2番手(平均1分48秒300)

    アンソニー・デビッドソン:
    4周平均で全く同タイムという結果となり、ポールポジションを逃したのは残念ですが、彼らの1周目は驚くべきタイムでした。我々にとっては今季最高の予選とは言えませんでしたが、そこから学ぶこともあると思います。いくつかの理由で1周目はグリップを得るのに苦戦し、スピードも足りませんでした。そのため、平均ラップを向上させるために、追加のアタックラップを走ることになりました。全体的に見れば、我々はタイムを向上させましたが、それ以上にライバルが頑張ったと言うことです。彼らはポールポジションにふさわしい走りでした。明日は良いレースが出来そうです。

    セバスチャン・ブエミ:
    もちろん、ポールポジションを逃したのは残念です。信じられないほどの接近戦でしたが、ライバルのポルシェを祝福したいと思います。ポールポジション獲得のボーナスポイントは欲しかったですが、僅か1ポイント差です。明日の決勝レースはもっと多くのポイントを獲得出来る場として、そこに集中します。我々は良い状況にあると思っています。

  • トヨタ、雨の上海で幸先の良いスタート (WEC第6戦)

    トヨタ、雨の上海で幸先の良いスタート (WEC第6戦)

    10月31日(金)から11月2日(日)にかけて、中国の上海国際サーキットで、FIA世界耐久選手権(WEC)第6戦上海6時間レースが開催されている。

    31日(金)は2度にわたる公式練習が行われ、選手権争いでシリーズをリードするトヨタ・レーシングは、雨に煙る中行われた上海6時間レースの練習走行でトップタイムを記録し、幸先の良いスタートを切った。

    ドライバーズ選手権を26点差でリードするアンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミの駆るTS040 HYBRID 8号車が、雨脚の強くなる前に公式練習走行2回目でトップタイムを記録した。

    アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、中嶋一貴の乗る7号車がこれに僅差で続き、3週間前の富士6時間レースでの1、2位を彷彿とさせた。

    これまでに5レースが消化された今シーズン、トヨタ・レーシングは4輪駆動1000馬力のTS040 HYBRIDで3勝を挙げ、マニュファクチャラーズ選手権でも2位に8点差でトップを堅持している。

    上海の1日目は雨で開けた。トヨタ・レーシングの2台は最初ウエットタイヤで、次に溝のないハイブリッド・インターミディエイトタイヤを履き、最後はスリックタイヤに履き替えての走行だった。コース・コンディションが変化する中、チームはそれぞれのタイヤを試すことが出来、同時にタイムの向上にも繋がった。

    雨が降る前の公式練習1回目で、チームは様々な空力仕様とメカニカルセットアップを試したが、2台揃って高い信頼性を誇り、合計392kmの距離を走破した。このセッションで、今日が誕生日のブエミが操る8号車がトップタイム、サラザンの7号車が2番手のタイムを記録した。

    午後の公式練習2回目も天候の変化に見舞われたが、序盤に降り続いた霧雨のおかげでドライバーはウエット・コンディションの上海サーキットを経験出来た。しかし、雨は終盤に向けて強さを増し、17分を残して赤旗が提示され、セッションは予定より早く切り上げられた。その時点でデビッドソンの8号車がトップタイム、ブルツの7号車が2番手タイムをたたき出していた。

    明日11月1日(土)は午前9時半(日本時間午前10時半)より1時間にわたる最後の公式練習走行の後、午後1時55分(同午後2時55分)より25分間でLMPクラスの予選が行われます。決勝レースは2日(日)午前11時(同正午)に6時間のスタートが切られる。

    TS040 HYBRID 7号車:
    (アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/中嶋一貴)
    公式練習1回目: 2番手(1分50秒981) 34周
    公式練習2回目: 2番手(1分49秒806) 22周

    アレックス・ブルツ:
    予定していたプログラムは全てこなし、やりたいテストが出来た。午後の走行セッションの終わりは、ウエット路面になり、走っていて楽しかった。これからデータを見て明日の公式練習と予選に向けた改善をする。大変意義のある良い日になり、週末が楽しみだ。

    ステファン・サラザン:
    テストという意味では、とても面白い1日だった。TS040 HYBRIDはとても良い状態で、走りだしの最初から速かったし、いろいろな種類のタイヤも評価出来た。2回目のセッションの最初の周回では完全にウエット路面でしたが、TS040 HYBRIDは素晴らしく、驚くほどグリップも高かった。天気予報によると決勝日はドライのようだが、例え雨が降っても私達のクルマは大丈夫だと思う。

    中嶋一貴:
    今日はあまり多くの周回はしていませんが、TS040 HYBRIDの戦闘力は高そうなので良いですね。まだバランスが完全ではないので、セットアップを少し変える必要はあると思います。この状況でセットアップをうまく改善するのは難しい作業ですが、データを見ながら予選の前までには決めたいと思います。一日目としては全体に良かったと思います。あとは天気がどうなるか、ですね。

    TS040 HYBRID 8号車:
    (アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ)
    公式練習1回目: 1番手(1分49秒833) 38周
    公式練習2回目: 1番手(1分49秒134) 27周

    アンソニー・デビッドソン:
    天候という点では微妙な日だったけど、あらゆるコンディションを経験出来た。ドライとウエットでのTS040 HYBRIDのバランスには満足している。パフォーマンスは十分だ。いつもの金曜日通り、今夜も宿題が少しある。明日はもう少し天気も良くなって欲しいが、日曜までには晴れてくれることを願っている。

    セバスチャン・ブエミ:
    我々トヨタ・レーシングの2台のTS040 HYBRIDにとって、良い初日だった。いろいろな条件下でたくさん周回することが出来たからね。決勝日の日曜は、ウエットになって欲しくはないけれど、明日の土曜日は多分ウエットだと思う。なので、今日はさまざまな条件下で走れ、いい経験が出来たと思う。

  • トヨタ:WEC第6戦 上海6時間レース プレビュー

    トヨタ:WEC第6戦 上海6時間レース プレビュー

    トヨタは、全8戦で戦われているFIA世界耐久選手権(WEC)第6戦上海6時間レースに、現在首位に立っている選手権のリードをさらに広げるべく全力で臨む。

    チームは第5戦富士6時間レースで1-2フィニッシュを飾り、ホームコースでの3連覇を果たした。この結果、トヨタはマニュファクチャラーズ選手権で8ポイント差の首位に立ち、上海へと向かう。

    富士で今季3勝目を挙げ、ドライバーズ選手権首位の座を守ったTS040 HYBRID#8のドライバー、アンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミは、今回も2名で走る予定。ニコラス・ラピエールは、都合により今シーズンの残りのレース出走をとりやめることとなった。

    アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、中嶋一貴のドライブするTS040 HYBRID #7は、上海での過去2戦でポールポジションを獲得しており、3年連続ポールポジションを目指す。

    昨年の上海6時間レースはポールポジションこそ獲得したものの、不満の残る結果となってしまった。#8が勝利へ向け好走を見せていたが、サスペンションのダメージによりリタイアを余儀なくされてしまった。#7は終盤タイヤのパンクに見舞われ、2位に終わった。

    しかし、トヨタ・レーシングは上海での優勝トロフィーをケルンの本拠地に飾っている。ブルツとラピエールのドライブした#7が2012年の活躍のひとつとして上海で勝利をもたらしたからである。

    四輪駆動から1000馬力を発揮するトヨタ・ハイブリッド・システム・レーシング(THS-R)は今年、25%の燃費削減を果たしながらも更なるパワーを得ており、16のコーナーを持つ1周5.451kmの上海国際サーキットには適していると思われる。

    上海6時間レースのスケジュールは、10月31日(金)に午前10時45分と午後3時半(日本時間の午前11時45分と午後4時半)からの1時間半にわたる2度の練習走行が行われる。11月1日(土)は午前9時半(同午前10時半)から1時間の最終練習走行の後、午後1時55分(同午後2時55分)からLMPクラスの予選が25分間で実施され、6時間の決勝レースは11月2日(日)午前11時(同正午)にスタートが切られる。

    木下美明 チーム代表:
    「富士6時間耐久レースでの1,2位という結果は大きな自信になったが、今週のレースも世界選手権タイトル獲得に向け、これまで以上に気を引き締めて臨む。今まで、特に上海ではトヨタTS030 HYBRIDは非常に速かった。今年のモデルTS040 HYBRIDもそれに劣らない力を発揮してくれると期待している。もちろん富士の後、我々の強力なライバルも更に進化しており、レースは非常に厳しい戦いになると思う。我々も、全力でレースに臨みたい」

    アレックス・ブルツ(TS040 HYBRID #7):
    「このサーキットには良い思い出があり、上海戦は楽しみにしている。コースレイアウトが私のドライビングスタイルによく合っているので、運転のリズムに乗り易い。それに、ここでは2012年にはポール・トゥ・ウィン、昨年もポールポジションを獲得したという好戦績を残している。このサーキットはTS040 HYBRIDの特性に合っていると思うので、期待している。富士での1-2フィニッシュは最高の弾みになったので、残るレースも全開で頑張る」

    ステファン・サラザン(TS040 HYBRID #7):
    「また中国で走ることにとても興奮している。いくつかの高速コーナーや面白い要素があって、このコースは好きだ。昨年のレースはついていない結果となったが、それまでは良い戦いをしていたし、#7と#8の2台のTS030 HYBRIDは非常に速く、強かった。特にアレックスは速かった。我々はシーズンを通じて高い競争力を見せ続けて来たし、この週末もまた勝てると自信を持っている。我々の目標は世界選手権でのライバルに対するリードを広げることだ。出来る限りプッシュする」

    中嶋一貴(TS040 HYBRID #7):
    「上海を最後に走ったのは2009年で、LMP1でここを走るのは初めて(2012・2013年はブルツとラピエールの2名で参戦)なので、上海に戻って来るのがとても嬉しい。ここは非常にトリッキーなコースで、攻略法を覚えるのは容易ではない。タイヤにも厳しく、周回遅れの車両の処理も難しいだろう。我々のTS040 HYBRIDがこのコースで速いことは知っているので、また勝てるように頑張る。そして、ここが、2つの世界選手権タイトル獲得のために、とても重要なレースになるだろう。シーズンも終盤戦に入るので、それだけに大量ポイントの獲得が大切になる」

    アンソニー・デビッドソン(TS040 HYBRID #8):
    「マニュファクチャラーとドライバーの両選手権でリードを保って上海に向かえるのは素晴らしいことだ。シーズン終了時点でこのポジションにいられるよう全力を尽くす。昨年はレースをリードしながらも技術的トラブルでリタイアしており、私個人にとって上海はやり残した仕事といえる。今年は必ず勝利し、この仕事をやり遂げるつもりだ。我々はまだ富士の勝利の余韻に浸っているが、気持ちを入れ替え、必ず選手権タイトルを獲得するつもりで残り3戦に立ち向かう」

    セバスチャン・ブエミ(TS040 HYBRID #8):
    「昨年の上海のレースは、トラブルでリタイアするまで最高の流れだった。予選でポールポジションを獲得し、決勝レースでは最初からリードした。我々のTS030 HYBRIDは明らかに最速だった。この素晴らしい思いを胸に、今年もレースを楽しんで来たい。上海サーキットはTS040 HYBRIDに適したコースだと思うので、今年も良いレースが期待出来る。ポールポジションからスタートして1,2位でゴールした富士6時間は理想的なレースだったが、この勢いを活かし、世界選手権タイトル獲得へ向け戦う。残り3戦が勝負だ」