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  • 日産、2016年にNissan GT-R LM NISMOで世界耐久選手権に復帰

    日産、2016年にNissan GT-R LM NISMOで世界耐久選手権に復帰

    日産は、2016年のFIA世界耐久選手権(WEC)にNissan GT-R LM NISMOを復帰させると発表。チームは6月に行われたル・マン24時間以降、ル・マンで起きた技術的問題の解決に向けてテストに取り組み、LM P1復帰への開発プログラムを進めてきた。

    チームは人員の強化も図った。ベン・ボウルビーに集中していた業務を軽減するため、メキシコ日産からマイク・カルカモが新たにチームに加わり、チーム代表に就任した。

    「ベンがやっていた業務量は膨大です。マシンをデザインし、レースやテストのオペレーションも担当していました。これは、誰がやったとしても、なかなかこなせる量ではありません」とマイク・カルカモは語る。

    「特に、マシンコンセプトは開発に高いレベルを要求するものでした。私のこれまでの、日産のエンジニアリングプロセスやプロジェクトをプランニングしてきた経験は、ベンをサポートし、チームがマシン製作により集中できるようになるでしょう。新しい形のマシンの性能を引き出すには多くの時間がかかりますが、我々の挑戦を明確にし、さらに高いレベルに達するための基盤を作っていきます」

    ル・マン以降、チームはマシンに対しいくつかの変更を加えているが、オリジナルデザインは維持する。チームは、テキサス州オースティンにあるサーキット・オブ・ジ・アメリカで、ハリー・ティンクネルとオリビエ・プラがステアリングを握り、2日間のテストを行った。
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    このテストはKERS(エネルギー回生システム)なしでの走行となった。タイヤは、ル・マン後にさらに変更を加えたものではなかったが、以前ここで走行した時に比べマシンは速くなり、信頼性に関する問題は出なかった。

    「我々は最高レベルで戦うことにすべての力を注いでいます。そこで勝てなければ喜ぶことはできません」とニスモ代表取締役社長兼最高経営責任者(CEO)宮谷正一は語る。

    「LM P1への挑戦を進めている間にも、ヨーロッパではブランパン耐久シリーズのプロクラスでNissan GT-R NISMO GT3とともにドライバーズタイトルを獲得しました。また、日本では昨年に続きSUPER GTのGT500クラスでの年間タイトルを狙っています。レースは私たちのDNAの一部であり、それを目指して我々は進んでいきます」

    ニスモのグローバルヘッドオブブランド・マーケティング&セールス、ダレン・コックスは加えて、「マイクをチームに迎え、我々のマシンは技術的な問題を解決し飛躍するでしょう。2016年に照準を定め、マイクがプロジェクトを支え、ベンとチームが我々の目標とするレベルまでマシンの力を引き上げてくれると思っています」と述べた。

  • トヨタ、1号車が4位フィニッシュ / WEC第5戦 COTA6時間レース

    トヨタ、1号車が4位フィニッシュ / WEC第5戦 COTA6時間レース

    トヨタにとってサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)6時間レースは苦しい戦いになったが、今年のFIA世界耐久選手権(WEC)で開幕戦の3位表彰台に次ぐ4位でレースを終えることが出来た。

    4位に入賞したのはアンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴の乗るTS040 HYBRID #1号車。アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイの#2号車はレース中盤のアクシデントで残念ながらリタイアを喫した。

    この結果、トヨタはメーカー選手権をリードするポルシェから119点差で3位を維持している。

    レースはまだ日の高い午後5時にスタートした。スタート時の気温は33度。閉鎖された運転席で仕事をこなすドライバーにとって、非常に厳しい条件下でのレースになった。そのため、約45分毎に行われる給油のためのピットストップごとにドライバー交替を行う作戦を取った。また、暑い条件下で大きな負担がかかるタイヤも同時に交換を予定した。

    スタートドライバーを務めたのは#1号車がブエミ、#2号車がブルツ。ブエミはスタート直後の数周で1台のアウディをかわして4位を走行したが、暫くするとスタート順位と同じ5位に落ち着き、ブルツの#2号車を伴っての走行となった。

    レースが3分の1を消化した頃、2台のTS040 HYBRIDは揃ってマイナーなトラブルに見舞われた。まず、デビッドソンの駆る#1号車がピットレーンへの進入でトラブルにあい、予定外の1周をこなさなければならなくなった。予定外の周回だったために燃料切れの心配があり、最小限の燃料使用に留めるために速度を落として走行、チームメイトの#2号車に5位の座を譲る結果になり、6位に後退した。

    #1号車をトラブルが襲った暫く後、今度は#2号車に災難が降り掛かった。コンウェイがドライブ中に2台のGTカーに行く手を阻まれてスピン、あわやのところで立て直して事なきを得た。しかし、レースが中盤戦に差し掛かった頃、再び周回遅れを抜こうとした際に第11コーナーでコントロールを失ってスピン、今度はガードレールとの接触を避けきれず、TS040 HYBRIDの前後部に大きなダメージを負ってレースからリタイアせざるを得なかった。

    その後、#1号車が先のピットレーン進入時のトラブルを問われてストップ・ゴーのペナルティを科せらた。その後は問題なくレースが進み、#18号車ポルシェを襲った技術的なトラブルにも助けられて、中嶋の運転する#1号車は優勝したポルシェ#17号車から2周遅れの4位でレースを終えた。

    このレースを終えてWECはアジアでの2連戦に向けて海を渡る。最初はトヨタのホームレースである富士6時間レースが10月11日(日)に、続いて中国における上海6時間レースが11月1日(日)に行われる。その後WECは11月21日(土)のバーレーン6時間レースでシーズンを締めくくる。

    佐藤俊男 チーム代表:
    暑く、厳しいレースであったのは我々だけではありませんが、#1号車にとってはまずまずの結果だったと思います。昨年のル・マン以来、そして、私にとってはチームに加わって初めてのリタイアを味わいましたが、残念ながらこういうことはモータースポーツにおいては、起こり得ることです。また素晴らしいパフォーマンスを発揮し、それにふさわしい勝利を成し遂げたポルシェを祝福します。いよいよ次戦は、富士スピードウエイで行われる、我々にとっては最も大切なホームレースです。しっかりと準備をして、強さを見せられるように、固い決意で日本に向かいます。

    TS040 HYBRID #1号車:
    (アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴)
    決勝: 4位、183周、ピットストップ7回、グリッド:5番手、最速ラップ:1分49秒455

    アンソニー・デビッドソン:
    我々には厳しい週末でしたが4位でフィニッシュ出来たのはちょっと嬉しいです。我々のTS040 HYBRIDは今週とても運転しづらく、コンディションは、誰にとっても易しいものではありませんでした。ちょっとしたミスもあったので、次戦の富士ではスッキリしたいと思います。これからのレースも全力で頑張りますが、特に富士のホームレースはやる気がみなぎっています。

    セバスチャン・ブエミ:
    ある意味、難しい週末でしたが、想定はしていました。そんな中でも、私はTS040 HYBRIDの運転を楽しめましたし、来年に向けて、コースやタイヤやクルマについて、出来る限り多くのことを学ぼうとしました。来年は、我々が以前いたポジション、つまり首位争いに戻れるようにしたいと願っています。

    中嶋一貴:
    私がTS040 HYBRIDに乗り込む頃には暑さもそれほどではなくなっていたので、予想していたほど暑さには悩まされませんでした。最後まで激しくプッシュしましたが、おそらく路面コンディションのせいか、非常に苦しみました。それでもレース前に予想していたよりも良い結果の4位を何とか獲れたので、これが富士に向けての大きな弾みになればと思います。

    TS040 HYBRID #2号車:
    (アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)
    決勝: リタイア、89周、ピットストップ3回、グリッド:6番手、最速ラップ:1分50秒182

    アレックス・ブルツ:
    今日のオースティンは我々にとって良いレースとはなりませんでした。レースを戦っていればこういうことは起こり得ます。ドライバーズポイント争いで当面の競争相手となっている、チームメイトとのリードを守りたかったのですが… 決勝レースに向けてのセットアップは3人のドライバー全員にとってとても上手く行きましたが、それを活かすことが出来ませんでした。次戦へ向け気持ちを切り替えます。

    ステファン・サラザン:
    残念ながら何度かのアクシデントによりリタイアとなってしまいました。これもレースです。我々は順調なレースを戦い、TS040 HYBRIDも好感触でした。ベストを尽くしましたが、厳しい結果となってしまいました。次戦ホームレースとなる富士が良いレースとなるよう挑みます。

    マイク・コンウェイ:
    TS040 HYBRIDの感触は良く、着実なレースを戦っていました。しかし、前を行くGTカーの背後に着いたとき、突然その車両のリアが流れ、走行ラインが乱れました。急激な動きだったので避けようとしてコントロールを失い、クラッシュしてしまいました。私のミスです。チームに陳謝します。

  • ファン・パブロ・モントーヤ、ポルシェのLMP1マシンをテスト?

    ファン・パブロ・モントーヤ、ポルシェのLMP1マシンをテスト?

    ファン・パブロ・モントーヤが、ポルシェのWECマシンである919ハイブリッドをテストするチャンスを得るかもしれない。

    インディカーに参戦するファン・パブロ・モントーヤは、WECとル・マン24時間レースへの関心を示しており、今週末WECが開催されているオースティンにポルシェのゲストとして訪れている。

    ポルシェ LMP1チーム監督のアンドレア・ザイドルは、ファン・パブロ・モントーヤとチームのLMP1担当副社長であるフリッツ・エンツィンガーは2001〜2004年にウィリアムズBMWで一緒に働いており、今でも連絡を取っていると説明した。

    「我々はBMW時代から彼を知っているし、私は彼のクルマを担当していた」とフリッツ・エンツィンガーは AUTOSPORT に述べた。

    「彼はWECに非常に興味を持っており、レースの全てを細かく見ている」

    「我々はゲストとして彼をここに招待し、テストの可能性について話をした。今後、それがどう発展するか見てみるつもりだ」

    だが、アンドレア・ザイドルは、ファン・パブロ・モントーヤが、近い将来にポルシェのLMP1に加わるプランはないと強調した。

    「我々は現在の9名のドライバーに非常に満足している」とフリッツ・エンツィンガーは述べた。

    ポルシェは、来年のル・マン24時間レースでも、今年のレースを制したニコ・ヒュルケンベルグ、ニック・タンディ、アール・バンバというラインナップで挑みたいとの願望を表明している。

    アンドレア・ザイドルは、ニコ・ヒュルケンベルグの復帰は、ル・マン24時間レース前に2週間のテストデーがF1カレンダーと衝突しないかに依存していると述べた。

    「両方のカレンダーが確定したときに最終的にわかることになる。そのあと、我々とフォース・インディアとで合意できるかは彼次第だ」

    アンドレア・ザイドルは、準備として5月のスパに参戦できなかったとしても、ポルシェはニコ・ヒュルケンベルグのル・マン参戦を望んでいると述べた。

    「F1とスパが重なった場合でも、彼には経験があるので、ニコとル・マンを戦えると思っている」

  • トヨタ、3列目グリッドからスタート / WEC 世界耐久選手権

    トヨタ、3列目グリッドからスタート / WEC 世界耐久選手権

    アメリカ・テキサス州オースティンで開催されているFIA世界耐久選手権(WEC)第5戦サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)6時間レースは、9月18日(金)に公式予選を行い、TOYOTA GAZOO Racingは2台のTS040 HYBRIDが揃って3列目のグリッドから明日の決勝レースへとスタートすることになった。

    アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴のTS040 HYBRID #1号車が、チームメイトのアレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイの#2号車のタイムを凌いで5番手グリッドを獲得し、#2号車は6番手グリッドとなった。

    公式予選はまだ日の高い午後6時過ぎに始まり、気温はまだ高く33度もあった。それぞれのクルマを最初に走らせたのは#1号車がブエミ、2号車がコンウェイだったが、LMP2カーが1台ピットロード出口に止まったために赤旗が提示され、2人はその影響を受けてしまった。予選順位はそれぞれのクルマでタイムアタックを行った2人のドライバーのベストタイムの平均値で決まる。今回は#1号車が中嶋とブエミ、#2号車はコンウェイとブルツが走った。

    公式予選の序盤、#2号車が#1号車を凌ぐタイムを記録していたが、終了してみれば#1号車が#2号車の前に出た。しかし、#1号車もポールポジションを獲得した#18ポルシェから2秒以上の遅れがあり、レースは挑戦の色合いの強いものになりそうだ。

    明日のレースは非常に高い気温のもとで行われることになりそうだ。2台のTS040 HYBRIDはレースで最高の性能を発揮出来るように、レース中のタイヤ戦略も含めて準備が整っている。ちなみに、3回の公式練習で走り込んだ2台のTS040 HYBRIDは、合計195周、1075kmを走破している。

    決勝レースは19日(土)午後5時にスタートを切り、6時間後の午後11時にチェッカーフラッグを受ける。

    TS040 HYBRID #1号車:
    (アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴)
    公式練習3回目:6番手(1分49秒112)26周
    予選:  5番手(平均1分48秒990)

    セバスチャン・ブエミ:
    多少の差違はありますが予想通りのポジションと言えます。明日は決勝レースでの走行ペースに集中し、ライバルとの差を縮めます。我々はベストを尽くし、可能な限り多くのことを学ぶべく臨みました。我々にとっては納得の行くセッションであり、少なめの燃料と新しいタイヤでこのサーキットをドライブするのは素晴らしい経験でした。あとは明日の決勝レースを待つだけです。

    中嶋一貴:
    予選はチームメイト同士でのタイムアタック争いとなり、接近した戦いを楽しみました。高い気温によるものなのか、今日行われた他のレースが原因なのかは分かりませんが、コースのコンディションは理想的とは言えませんでした。そのため、タイムアタックは非常に難しいものとなりました。しかし、なんとか最後の周回で全てをまとめることが出来ました。チームとしては良い仕事が出来たので、明日もこの調子を維持したいと思います。

    TS040 HYBRID #2号車:
    (アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)
    公式練習3回目:5番手(1分49秒221)23周
    予選:  6番手(平均1分49秒176)

    アレックス・ブルツ:
    自分の走りについては、満足行くものではありませんでした。公式練習3回目ではオーバーステア気味だったのですが、フロントタイヤを上手く働かせることが出来ず、アンダーステア症状にも見舞われてしまいました。そのため私は最初の2周で再びコースコンディションを見直さなければなりませんでした。最初のアタックラップでは自身の最高タイムを更新出来ましたが、翌周はコース上の混雑に阻まれてしまいました。リズムを見出すことが出来ず、残念な予選となってしまいました。

    マイク・コンウェイ:
    最初のアタックラップでタイムを出すつもりだったのですが、最終コーナー手前でミスを犯してしまい、コンマ数秒を失いました。翌周もアタックを続け、なんとか上手く行きました。暑いコンディションのせいもあって最後のセクターは非常に滑りやすく、今日の公式練習時とは感触が異なりました。誰もが同じ問題を経験したとは思いますが、決勝レースも同じ状態になりそうなので、対策が必要です。

  • トヨタ、WEC第4戦 ニュルブルクリンクで5位・6位フィニッシュ

    トヨタ、WEC第4戦 ニュルブルクリンクで5位・6位フィニッシュ

    FIA世界耐久選手権(WEC)第4戦ニュルブルクリンク6時間レースは、8月30日(日)に決勝レースを行い、TOYOTA GAZOO Racingのアンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴の乗るTS040 HYBRID#1号車が5位、アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイの#2号車が6位に入賞した。

    今回のレースは、TOYOTA GAZOO Racingの本拠地ケルンのTMGから僅か90km南に位置する伝統のサーキットで、3日間延べ6万2000人の観衆を迎えて行われた。

    ニュルブルクリンクでLMP1が走るレースが行われたのは2009年以来のこと。

    ニュルブルクリンク6時間レースの結果、2014年のWECチャンピオンチームであるTOYOTA GAZOO Racingは、ポルシェから95点引き離されてマニュファクチャラーズ選手権3位に付けている。ドライバーズ選手権では#2号車に乗るブルツ、サラザン、コンウェイの3人が7位に付けている。

    決勝レースは好天に恵まれ、気温も30度を記録する真夏のような気候の中で行われた。スタートは#1号車を中嶋、#2号車をコンウェイが担当、2台は3列目のグリッドから6時間に及ぶ長い戦いを始めた。1周5.137kmのグランプリコースはコース幅が狭く、LMP1クラスの戦いではコース上の混雑が最大の問題点だった。遅い先行車を巧みなリズムで抜き去るには、高次元の車両バランスが要求された。

    レースでは色々な事が起こるが、3時間を経過した時点でアクシデントによりコース上に散乱した部品を片付けるために2度のフルコースイエローが出されたが、2台のTS040 HYBRIDには大きな影響はなく、5位と6位から上位を目指し着実に走行した。レースはそのまま進行し、6時間を終えた時点で#1号車はデビッドソンが、#2号車はブルツがステアリングを握り5位と6位でチェッカーフラッグを受けた。優勝はポルシェ#17号車だった。

    WECは今シーズン全8戦を折り返し、第5戦は9月19日(土)に米国テキサス州オースティンにあるCOTA(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)で行われる6時間レースが舞台となる。そのアメリカのレースを皮切りにWECはヨーロッパを離れ、ホームレースとなる日本でのWEC富士6時間レース(10月11日決勝)、中国、バーレーンと長い旅に出る。

    佐藤俊男 チーム代表
    今日は暑さの中ではありますが、的確なピットストップ作業とレースマネジメント、そして確実なドライビングと、チームはプロの仕事をしてくれたと思います。しかしながら結果は満足出来るものではありませんでした。ライバルに対して十分な速さが無かったと思います。WECは耐久レースですが、どのチームにも大きなトラブルはなく、LMP1のそのレベルの高さをここでも確認することが出来ました。今日は、非常に大勢のトヨタファンの皆さんと、ドイツトヨタやトヨタヨーロッパからのゲストにグランドスタンドで応援いただき、とても感謝しております。シーズンの欧州ラウンドは終わりますが、残る4戦に向けてケルンと日本にて引き続き改良に傾注して行きます。

    TS040 HYBRID #1号車
    (アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴)
    決勝レース : 5位 200周、ピットストップ6回、グリッド : 5番手、最速ラップ : 1分40秒207

    アンソニー・デビッドソン
    我々は今日、これ以上はない完璧な仕事をしたと思います。何のトラブルもなく、チームのエンジニアとメカニックの仕事ぶりには、感謝しています。我々は今後のレースに向け更なるチャンスを見つけようとしており、決して諦めてはいません。出来ることを全てやった今日、この挑戦は楽しいものでした。

    セバスチャン・ブエミ
    チームメンバー全員が本当に良くやってくれました。我々は全力を尽くし、集中も切らさず、最善を尽くし、技術的問題もありませんでしたから、今日の戦いには満足しています。レース結果は満足行くものではありませんが、まだまだやれます。気持ちを次のレースに切り替え、やるべきことへまい進します。

    中嶋一貴
    今日は少々物足りないレースでした。というのも、現実的には2台のTS040 HYBRIDでお互いに競いあう以外、バトルが無かったからです。我々は決して諦めず、持てる力を出し切ったと思います。自分のスティントでの走りとラップタイムには満足しています。これからも更にプッシュし、全力で戦い続けます。

    TS040 HYBRID #2号車
    (アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)
    決勝レース : 6位 199周、ピットストップ6回、グリッド : 6番手、最速ラップ : 1分40秒738

    アレックス・ブルツ
    ドイツでWECのレースが戦えたのは素晴らしいことで、信じられないほど多くの観客が訪れてくれた最高のイベントでした。我々にとってのレース自体は完璧とは言えず、何故タイムを失ったのか詳細を調べる必要があります。我々は感覚を研ぎ澄まし、常に自分たちのパッケージを最適化し続けなくてはなりません。それが今季残りのレースへ向けた我々の使命です。

    ステファン・サラザン
    最大の努力をし、常にチャンスをうかがって、可能な限りベストなレースを戦いました。ハードにプッシュし、一切ミスなく全力を尽くしました。結果は望んだものではありませんが、時にはそういうこともあります。私はイベントを楽しみましたし、非常に多くのファンが来てくれたことは本当に素晴らしいことでした。

    マイク・コンウェイ
    初めてのサーキットで良いスタートが切れたことには満足しています。最初のスティントでは、TS040 HYBRIDのバランスの面で若干苦戦しましたが、レース後半で再びドライブした時にはとても良くなっていました。最後までずっとプッシュを続け、可能な限り最速のタイムを刻むべく集中しました。その点では上手く行ったと言えますが、もちろん次戦アメリカではもっと良い結果を望んでいます。

  • ポルシェ、2018年まで世界耐久選手権のLMP1クラス参戦を継続

    ポルシェ、2018年まで世界耐久選手権のLMP1クラス参戦を継続

    ポルシェは、ル・マン プロトタイプ、919ハイブリッドでのレース参戦を2018年のシーズン終了まで延長することを同社の取締役会で決定した。

    ダウンサイジング・ターボエンジン、強力なエネルギー回生システム、そして極めて軽量なデザイン、これらを融合させた画期的なコンセプトにより、919ハイブリッドは約1,000 PSの最高出力を発生するとともに、未来の自動車テクノロジーの研究開発を推進していく。

    ポルシェAGの 取締役会会長を務めるマティアス・ミューラーは「モータースポーツは、ポルシェのブランドアイデンティティにとって重要な要素ですが、レース自体が目的ではありません。レース活動は、将来のオンロードスポーツカーに新たなテクノロジーを与えるものでなければならないのです。私達が2014シーズンにモータースポーツのトップカテゴリーであるLMP1クラスに復帰したのは、効率性に関するレギュレーションが大幅に変更されたためです。そして2015年のル・マンでは技術の粋を集めた革新的な919ハイブリッドによってワンツーフィニッシュを飾ることができました。ポルシェはワークスチームとして復活したわずか2年目にして耐久レースで王座を手にしました。この結果は、ヴァイザッハの研究開発センターで働く人々の努力に報い入るだけでなく、レース活動とロードカープログラムの今後の相乗効果に更なる期待を抱かせてくれます。ポルシェがプログラムの延長を決定したのは、こうした理由によるものです」と述べた。

    自動車メーカーがエントリーするル・マン・プロトタイプ1(LMP1)クラスを対象に、FAI世界耐久選手権(WEC)のレギュレーションでは、ハイブリッドシステムや各ラップで消費することができるエネルギー(燃料および電気)の量を規定している。

    ポルシェAGの研究開発担当役員であるヴォルフガング・ハッツは「ポルシェはWECにおいてベンチマークを確立します。最高出力が500 PSを上回る2リッターのV型4気筒ターボエンジンは、私達が今まで開発してきたエンジンの中で最も効率性に優れたエンジンです。また、ポルシェのエネルギー再生システムは、グリッドに並ぶどのモデルよりも圧倒的にパワフルです。現在に至るまで、ル・マンにおいては、どの自動車メーカーも各ラップで8メガジュール(MJ)の電力を回生することはできていません。モータースポーツの分野で挑戦すべき課題が見つかれば、ポルシェのエンジニアは究極のパフォーマンスを実現させようとすぐさま駆り立てられるのです」と述べた。

    LMP1担当副社長であるフリッツ・エンツィンガーは、「私達は2012年にヴァイザッハでスタートを切りました。当初はわずかな人数しかおらず、まさに白紙の状態でしたが、大きな期待と勇気を抱いてスタートさせました。私は230名の従業員で構成されるこのチームを誇りに感じるとともに、この先3回の世界耐久選手権とル・マンに向けて、各人がこれからしっかりと計画を立てられることに喜びを感じています」と述べた。

  • トヨタ:WEC第4戦 ニュルブルクリンク6時間レース プレビュー

    トヨタ:WEC第4戦 ニュルブルクリンク6時間レース プレビュー

    FIA世界耐久選手権(WEC)第4戦ニュルブルクリンク6時間レースが8月30日(日)、ドイツ・アイフェル山中のニュルブルクリンク・サーキットで開催される。

    2014年のチャンピオン・チームであるTOYOTA GAZOO Racingは、2台のTS040 HYBRIDと共に参戦する。ニュルブルクリンクはTMG(トヨタ・モータースポーツGmbH)の本拠地があるケルンから南に僅か90kmの距離。

    WECの主役であるLMP1カテゴリーに参戦するアウディ、ポルシェ、トヨタの3メーカーはいずれもドイツに本拠地を構えているが、そのドイツではこれまでWECが開催されていなかった。スポーツプロトタイプカーによるレースが最後に行われたのは1991年。当時は世界スポーツカー選手権と呼ばれ、レースは1000kmの距離で争われていた。しかし、ニュルブルクリンクにおけるスポーツカーレースの歴史は古く、初開催は1953年。有名な北コース(ノルドシュライフェ)が1984年まで使用され、全長20kmを越える山岳コースの最速タイムはいまでもスポーツプロトタイプカーが持っている。

    今回のニュルブルクリンク6時間レースは、6月に行われたル・マン24時間レースから、実に10週間のブランクを経て開催されることになる。トヨタはこのレースに向けて7月にニュルブルクリンクで2日間のテストを行い、TS040 HYBRIDのセットアップやタイヤ選択のために十分なデータを収集して来た。

    2台のTS040 HYBRIDは、1号車にアンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴が乗り、2号車にはアレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイが乗る。1号車のドライバー達は今シーズン2度目の表彰台を狙い、2号車のドライバー達は初の表彰台を目指す。

    今週末のニュルブルクリンク6時間レースは、ツーリングカーによる24時間レース等で有名な北コースは使用されず、1周5.148kmのグランプリ・コースで行われる。このコースは概してコース幅が狭く、コーナーが16もあり、速度の遅いLMP2やGTと混走するLMP1はドライバーの腕の見せどころともいえる。ただし、TOYOTA GAZOO Racingのドライバーは全員このコースでレースをした経験があり、自信を持ってレースに臨む。

    週末のスケジュールは8月28日(金)に90分間の公式練習走行が2回行われ、翌29日(土)の午前中にもう一度60分間の公式練習走行が行われる。午後には20分間の公式予選が行われ、決勝レースのグリッド順位が決まる。決勝レースは30日(日)、午後1時にスタートする。

    佐藤俊男 (チーム代表)
    夏の休暇が終わって再びサーキットに戻って来ることが出来て喜んでいます。ル・マンでの疲れはすっかり癒すことが出来、やる気満々です。ここニュルブルクリンクのレースはTMGから近いこともあり、富士スピードウェイのレースに次ぐ、TOYOTA GAZOO Racingのホームレースということが出来ます。TMGやドイツ・トヨタから近いこともあり、多くの声援を得られ、我々の士気も高まっています。厳しいレースになるでしょうが、アウディ、ポルシェに真っ向から勝負を挑みます。ニュルブルクリンクで行ったテストの結果も良く、準備万端です。このレースは2015年シーズン後半戦のスタートを意味するので、素晴らしい週末になることを期待しています。

    アンソニー・デビッドソン(TS040 HYBRID #1)
    2007年以来、ニュルブルクリンクのコースをレースでは走っていないので、戻って来られて嬉しく思います。TS040 HYBRIDでこの伝統あるコースを走るのは初めてで、このタイトなコースを走るのはル・マンとは全く違う経験になると思います。ドライバーには非常に有名な古い歴史のあるサーキットのひとつであり、また、トリッキーなコースでもあります。こういうコースは雰囲気も良く、クルマやレースを良く知っているファンも多く、いつも訪れるのが楽しみです。これまで、ここでWECのレースをしていないことからもドイツのファンが我々のレースに興味がないわけはないと思います。たくさんの応援を楽しみにしています。

    セバスチャン・ブエミ(TS040 HYBRID #1)
    ニュルブルクリンクに行くのが非常に楽しみです。素晴らしいサーキットであり、私はF3やF1で何度も走っています。易しいコースではないですし、ここをLMP1で走るのはすごいことだと思います。ドイツのファンの皆さんの前で走れるのは、とても嬉しいことです。大きなイベントになると思います。唯一、私がちょっと心配なのは天気です。正直言ってドイツ・アイフェル地方の天候は特別です。以前、5月なのに雪のためテストが出来なかったという記憶があります。今週末に雪は降らないとは思いますが、ニュルブルクリンクの天気はどうなるか、分かりません。

    中嶋一貴(TS040 HYBRID #1)
    長い夏季休暇の後、またTS040 HYBRIDに乗ることが出来るのが嬉しいですね。私には、休んで活力を取り戻す機会もあったのですが、スーパーフォーミュラで忙しく、数週間前には富士で2位フィニッシュしました。表彰台に上がるのは良いものですね。日曜日にはアンソニーとセバスチャンと共に、また表彰台を狙いたいと思っています。簡単には行かないでしょうが、WECにとっては新しいコースでもあり、チャンスもあると思います。WECシリーズにとってニュルブルクリンクは初めてですが、私はF3やGP2の頃から良く知っています。シングルシーターのレースカーでの戦いと比べてもっとも違うのは、ニュルブルクリンクはそんなに幅広いコースではないので、面白いチャレンジになりそうだ、ということです。

    アレックス・ブルツ(TS040 HYBRID #2)
    私はフォーミュラフォードやF3を戦っていた10代の頃、2年間ニュルブルクに住んでいたことがあります。ストレートのスタート・フィニッシュラインから僅か200m程のところだったので、この辺りのことは良く知っていますし、戻れるのは嬉しいことです。ニュルブルクリンクでは何度か勝ったこともありますし、いつも良い時間を過ごして来ました。ニュルブルクリンクにはスポーツカーによる1000kmレースという偉大な伝統を持つレースがありましたが、その同じサーキットでLMP1カーでレースが出来ることは素晴らしいことです。TMGからも多くのスタッフが応援に来てくれるでしょうし、我々にとっての第2のホームレースを楽しみにしています。

    ステファン・サラザン(TS040 HYBRID #2)
    LMP1カーで最後にニュルブルクリンクを走ったのは2007年と2008年のことで、私はその両レースで勝ちました。LMP1カーとの良い思い出があるニュルブルクリンクは好きなコースですし、再びWECの1戦としてカレンダーに加わったことを喜んでいます。ニュルブルクリンクのコース自体は、ほとんどのWECドライバーが良く知っているとは思いますが、LMP1カーで走るというのは、シングルシーターやGTで戦うのとは全く異なります。素晴らしい挑戦ですし、楽しみにしています。我々のTS040 HYBRIDはコースに向いていると思いますが、正直なところレースがどうなるかを予想するのは困難です。シーズンの序盤戦は我々にとって非常に厳しいものになりましたが、それだけに、我々は戦い続け、表彰台に戻るべくハードにプッシュする必要があります。

    マイク・コンウェイ(TS040 HYBRID #2)
    ドイツでレースが出来るというのは素晴らしいことだと思います。LMP1を戦っている4つのマニュファクチャラーのうち3つのチームがドイツをベースとしているからです。ファンにとっても、応援すべき母国のチームを多く持つということは素晴らしいことでしょう。ニュルブルクリンクで、LMP1カーがどのような走りを見せるのか楽しみです。ニュルブルクリンクは良いコースで路面グリップも高く、我々のTS040 HYBRIDにも向いているはずです。先月行われたテストで、チームはいくつかの有意義な情報を得ており、レースウィークにどれだけ進化させられるか楽しみです。ファンが楽しんでくれることと、ニュルブルクリンクを舞台としたWECの長い成功へのスタートになることを望んでいます。

  • BMW、WECのLMP1クラスへの参戦を除外

    BMW、WECのLMP1クラスへの参戦を除外

    BMWは、WEC世界耐久選手権のLMP1への参戦を除外した。

    BMWは、1999年にル・マン24時間を制しているが、モータースポーツ責任者のイェンス・マルカルトは、WECはBMWのニーズを満たさないとしてWECへの参戦を否定。

    イェンス・マルカルトは、ハイブリッドテクノロジーを強調したWECのルールプックは、サブブランドのiで電気自動車技術のリーダーとひとつとなっているBMWを魅了しないと述べた。

    「LMP1のレギュレーションは2017年に新しくなるし、キープレイヤーが高いレベルで競争するのはハイブリッドクラスになるだろう」とイェンス・マルカルトはコメント。

    「我々はハイブリッドをEVへの踏み石とみなしており、EVをBMWの将来だと考えている。我々はそれをサブブランドのiで示している」

    「現在のそのセットアップは、我々に必要な基準を満たしていない」

    またイェンス・マルカルトは、BMWがEVの技術を示すためにガレージ56枠でル・マンにエントリーするというアイデアも退けた。

    「他のどのアプリケーションでも使えないガレージ56で何をするべきか? それは難しいだろう」

    「BMWがそれをするなら、PR以上のものになるだろう」

  • ポルシェ、スパで初めての3台体制で参戦 / WEC世界耐久選手権

    ポルシェ、スパで初めての3台体制で参戦 / WEC世界耐久選手権

    ポルシェは、5月2日にスパ・フランコルシャン(ベルギー)で開催されるFIA世界耐久選手権(WEC)第2戦に3台の919ハイブリッドで挑む。

    3台目の919ハイブリッドをドライブするのは、F1ドライバーであるニコ・ヒュルケンベルグ、アール・バンバーおよびニック・タンディ。カーナンバー19をドライブするトリオは、この6時間のレースで6月のル・マン24時間レースへ備える。

    ポルシェのレギュラーWECドライバーのラインナップは、他の2台のLMP1ハイブリッド・プロトタイプのコックピットに乗り込む。ティモ・ベルンハルト/ブレンドン・ハートレー/マーク・ウェバー組がカーナンバー17を、ロマン・デュマ/ニール・ジャニ/マルク・リーブがカーナンバー18のポルシェ919ハイブリッドをそれぞれドライブする。

    3台のそれぞれのカーナンバーは、ポルシェにとって特別な意味を持ちます。カーナンバー17は、今日までポルシェがル・マンで挙げている合計16勝の最初の1勝を1970年に飾ったポルシェ917 KH(ショートテールを意味する”Kurzheck”)へのトリビュート。カーナンバー18は、919ハイブリッド・レーシングカーと、同じくハイブリッドシステムを搭載したスーパースポーツカー、918スパイダーのテクノロジーにおける密接な繋がりを象徴している。そして、カーナンバー19は、ポルシェの昨シーズンからのプロトタイプレースへの復帰を果たした919ハイブリッドを示す。

    スパでは、3台すべてのポルシェ919ハイブリッドが、いつものホワイトのボディカラーでレースに臨む。今年のチームプレゼンテーションで披露された色違いのカラーリングは、ル・マン限定で登場する。

    3台目のハイブリッド・プロトタイプの投入は、ヴァイザッハを拠点とする若きチームにとって、重大なオペレーション上の挑戦となる。これは、ポルシェの未来へのコミットメントと、WECでのハイレベルな闘いを強調するもの。2014年シーズンから導入された新しいWECのレギュレーションでは、パワフルで革新的なハイブリッドシステムが要求される。これこそが、ポルシェが復帰を決定した要因だった。第2世代へと進化したポルシェ919ハイブリッドは、さらに効率的に、さらに強く生まれ変わった。3つの部分で構成されるパワートレーンの最適化によってポルシェは参戦メーカー中、唯一となる最高レベルの8メガジュール・エネルギー回生クラスを選択した。これは、ポルシェ919ハイブリッドが、F1および他のメーカーのル・マン・プロトタイプを含む、他のどのレーシングカーよりも大きなエネルギーを回生することを意味する。極限のエネルギー回生を可能としたハイブリッドシステムを生み出したエンジニアリングは、ポルシェのプラグインハイブリッドモデルなどの電気を利用したロードカーと切っても切り離すことができない関係にある。

    フリッツ・エンツィンガー (LMP1担当副社長)
    「シルバーストンでのシーズン開幕戦で見せた第2世代919ハイブリッドの速さには、説得力がありました。これは、予選だけに言えることではなく、長時間にわたる走行でも進歩が目に見え、私達は1時間半にわたって1-2でリードを維持することができました。スパでの3台目の919ハイブリッドは、アール、ニックおよびニコのために完全に新たに作り上げたものです。これほど複雑な車3台と9名のドライバーをマネージメントすることは、チーム監督のアンドレア・ザイドルとそのクルーにとって大きなチャレンジとなるでしょう。3台すべての919ハイブリッドは、シルバーストンの決勝と同じエアロセッティングとなっています。8メガジュールクラスのハイブリッドマネジメントで何が必要となるかについては、常に学び続けています。一般的に言って、スパのサーキットのレイアウトは、私達の車に合っているはずです」

    WECシーズン全戦を戦うカーナンバー17および18のクルーのスパでの目標は、チャンピオンシップでのポイントの獲得。しかし、カーナンバー19のクルーには別の課題がある。総合的なテストの後、彼らはすべてのレース進行手順に慣れ、刺激的なLMP1でのレース経験を積み、シーズンのハイライトであるル・マンに備える必要がある。

    ポルシェ919ハイブリッド(No. 17)

    ティモ・ベルンハルト
    「2つの理由で、スパは私にとって特別なレースです。まず、スパは私の地元のブルッフミュールバッハ=ミーザウから遠くないため、多くのドイツ人ファンが来てくれるでしょう。次に、30年前にスパで亡くなったステファン・ベロフを追悼するため、私は特別なヘルメットを被って参戦します。私は彼をとても尊敬していて、彼のレーシングドライバーとしての才能を人々に思い出してもらいたいのです。レースについて言えば、スパのサーキットは、いつでも花形です。このサーキットのレイアウトは、地形に自然に溶け込んでおり、あまり手が加えられていません。安全性は大幅に向上しましたが、その伝統に変わりはありません。スパはテクニカルなサーキットで、正確なセッティングが要求されます。優れたチームワークで大きな差が出る場所です」。

    ブレンドン・ハートレー
    「私は、渡欧して初めてスパのサーキットを見てどれほど驚いたか、決して忘れることはありません。このサーキットは、あらゆるドライバーを興奮させると思います。オー・ルージュのようなコーナーは、独特ですばらしいです。919ハイブリッドは、シルバーストンよりスパに適しています。ここでレースするのを待ち切れない気持ちです」

    マーク・ウェバー
    「スパは好きなサーキットのひとつです。スパでのレースは、カレンダーに載っているきわめて個性的なクラシックレースの一戦であり、非常に高速のサーキットなので、919ハイブリッドを本当に速く走らせることができます。いつでも天気が重要な要素で、1周の距離が長いため、サーキットの一部では雨が降っていても別の場所はドライコンディションだったりします。オー・ルージュは、世界でも最も有名なコーナーのひとつで、TVで見るよりずっと急です。シルバーストンでは期待通りにはなりませんでしたが、私達に大きなポテンシャルがあり、スパではよい結果を出したいと思っています」

    ポルシェ919ハイブリッド(No. 18)

    ロマン・デュマ
    「昨年のスパでも私たちは非常に速かったのですが、ニュー919ハイブリッドはさらに速いでしょう。ダウンフォースが増しているので、今年のオー・ルージュとラディオンは全速で行けると思います。スパの耐久レースにはすばらしい伝統があり、毎回観客も集まります。私のスパにまつわる最高の想い出のひとつは、2003年にマルク・リーブとともに24時間レースで優勝したことです」

    ニール・ジャニ
    「シルバーストンの順調なシーズン開幕戦の後、スパでレースするのを待ち切れません。イギリスで愉しんだのと同様、さらにスリリングなトップ争いができることを期待しています。そして、このベルギーのサーキットは私達に合っているはずです。昨年は919の初ポールをスパで獲得し、序盤ではかなりの時間、レースをリードしていました。もちろん今回の目標は、レースの最後にリードしていることです」

    マルク・リーブ
    「スパは大好きなサーキットのひとつです。高速コーナーが多いこの自然の地形を生かしたサーキットには、独自の流れがあります。ロマン・デュマと優勝したスパ24時間レースは、私の耐久レースのキャリアで経験した初のハイライトでした。3台の919ハイブリッドで参戦するのは初めてで、これはチーム全体にとって大きなチャレンジです。十分な準備をしたと思うので、チャレンジを愉しみにしています」

    ポルシェ919ハイブリッド(No. 19)

    アール・バンバー
    「昨年、私にはとても大切なスパの想い出ができました。ポルシェ・モービル1・スーパーカップで、ポール・トゥ・ウインを決めたのは、最高に愉しかったです。私はこの壮観なサーキットが大好きです。919でオー・ルージュを走るのを非常に楽しみにしていますが、何よりあのクルマでレースするのが待ち切れません。シルバーストン戦では、画面に釘付けになりました。私が見た中でも最高のレースのひとつでした。6時間のスーパーカップレースのようでした。ニコとニックとのテストは愉しく、初めて彼らとともにレースするのを待ち遠しく思っています」

    ニコ・ヒュルケンベルグ
    「この数週間、スパでのウイークエンドで何が起こるかと考えると、すごく興奮しています。もちろん、あのグランプリ・サーキットをよく知っていますし、何度もレースをしました。しかし耐久レースはまったく新しい世界で、すべてがどのように展開するか、とてもワクワクしています。私は、このチャレンジに心を開いて立ち向かうつもりです。経験を積みたいですし、もちろんポルシェと自分自身のために、しっかりと働きたいと思っています。長いストレートがある高速サーキットのスパは、919ハイブリッドに合っているはずです。ドライコンディションだとよいのですが、アルデンヌ地方ではどうなるかはまったく予想できませんし、あらゆる事態に対する準備が必要です」

    ニック・タンディ
    「これまで何度もスパでレースをしました。シングルシーター、ポルシェ スーパーカップ、そして、2012年のGTオープンではポルシェで優勝しました。スパは、最高のサーキットのひとつで、919での初レースにとても興奮しています。私は、できる限りの準備ができていると感じています。しかし過大な期待はしていません。私達の仕事は、チェック項目を確認してル・マンに備えることです」

  • 日産、Nissan GT-R LM NISMOの耐久性に焦点

    日産、Nissan GT-R LM NISMOの耐久性に焦点

    日産は、ル・マン24時間レースにむけてLMP1カー『Nissan GT-R LM NISMO』でのテストを再開。耐久性テストに焦点を置いた。

    今週、Nissan GT-R LM NISMOは、ケンターキー州ボーリンググリーンにあるシボレーのテストトラックで4日間のテストを実施し、マシンのマイレージを重ねていく。

    日産のモータースポーツ責任者ダレン・コックスは「この段階まで、焦点は開発とクルマのパフォーマンスを高めていくことにあった」とコメント。

    「今後の6日間はクルマでマイレージを稼ぐことを計画している」

    Nissan GT-R LM NISMOはここまで3800kmしか走り込んでいないが、日産のテクニカルディレクターでチームプリンシパルを務めるベン・ボウルビーは、現在、マシンの仕様は耐久走行にむけて準備されていると述べた。

    日産は、ボーリンググリーンでのテストに向けてNissan GT-R LM NISMOが大きく進歩したと考えている。

    日産のドライバーを務めるマルク・ジェネは「セブリングまでは周回を重ねることに苦労していたけど、2週間前に大きなステップを果たした」と述べた。
    「今では、以前にはできなかった僕たちはロングランをすることができる」

    「僕たちはクルマがどのように機能するか理解し始めている。それが大きなゲインを得た理由だ」

    同じく日産のドライバーを務めるオリビエ・プラは、タイヤ摩耗という点で大きな進歩を果たしていることを示唆した。

    「クルマがいかにタイヤに優しいかについてとても驚いた」とオリビエ・プラは述べた。

    「2スティントにわたってクルマはとても一貫性があったし、かなり有望だ」

    だが、マルク・ジェネは、ル・マンにむけてNissan GT-R LM NISMOのリザルトを予測することを拒否した。

    「正直、クルマがどれくらい良くなっていくかはわからない。僕たちがわかっているのは、クルマは走る毎に改善しているということだ」