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  • ポルシェ、919ハイブリッドが4位でフィニッシュ (WEC第2戦)

    ポルシェ、919ハイブリッドが4位でフィニッシュ (WEC第2戦)

    ポルシェのLMP1プロトタイプカー、ポルシェ919ハイブリッドはシルバーストンで開催された世界耐久選手権(WEC)のシーズン開幕戦での表彰台に続き、第2戦となるスパ・フランコルシャン6時間レースで4位となった。

    スパでの6時間レースにおいて、カーナンバー14の919ハイブリッドのドライバーを務めたロマン・デュマ(フランス)/ニール・ジャニ(スイス)/マルク・リーブ(ドイツ)組はポールポジションからスタートし、長時間レースをリードした。

    しかしロマン・デュマがドライビング中に電気系統のトラブルが発生したのに加え、レース終盤ではパンクのためニール・ジャニが予定外のピットインを余儀なくされたのです。

    一方、カーナンバー20の919ハイブリッドをドライブしたティモ・ベルンハルト(ドイツ)/ブレンドン・ハートレー(ニュージーランド)/マーク・ウェバー(オーストラリア)組は、さらに不運に見舞われました。5番手スタートの直後に3番手まで浮上しましたが、テクニカルトラブルに阻まれ、最下位まで後退してしまいました。

    しかし、新たに編成されたポルシェ ワークスチームは2台のLMP1カーを完走させるという今週末の主な目標を達成した。スパでのポルシェ919ハイブリッドのスピードは説得力のあるものだった。919ハイブリッドは長時間にわたり、サーキット最速を維持しました。ファステストラップはマルク・リーブが記録した(1:59.887、フリープラクティス2)。また、ニール・ジャニの最速予選ラップ(2:00.334)が、2位のラップタイムとなった。

    フリッツ・エンツィンガー (LMP1プロジェクトのリーダー)
    「私達の主な目標は、2台の919ハイブリッドが完走することであり、これは達成することができました。ポールポジションを獲得し、決勝では非常によいラップタイムを刻んでいたので、当然もっとよい結果を期待していました。しかし、両車ともにテクニカルトラブルに見舞われ、それは不可能でした」

    アレクサンダー・ヒッチンガー (LMP1テクニカル・ディレクター)
    「カーナンバー14では、誤った警告が出てハイブリッドシステムがシャットダウンしました。そのため、ロマンが時間のかかる再起動手順を行わなければなりませんでした。ハイブリッドシステムについては非常に保守的な立場を取っているため、このようなことが起こり得るのです。これは課題として持ち帰ります。カーナンバー20のポルシェは、リアダンパーにトラブルを抱えたほか、フロントドライブシャフトが2回破損しました。私達はこれらが非常に重大なパーツであることを認識していたため、次回のテストおよびル・マンではより強度の高いパーツを使用する準備ができています。919ハイブリッドは予選ではきわめて速く、決勝では2台とも完走しました。今週は完走を最重要視していたため、結果には満足しています」

    アンドレア・ザイドル (LMP1チーム監督)
    「この週末には、数多くのポジティブな瞬間がありました。例えば、予選でのパフォーマンスや決勝でのラップタイムなどです。しかし、同時に、いろいろな問題も出ました。それでも、決勝ではライバル達と同じレベルにありました。全体として、チームは多くを学び、 今回もすばらしい仕事をしてくれました。このレースは、ル・マンに向けてのもうひとつの大きな次へのステップとなりました」

    ロマン・デュマ (#14 ポルシェ919ハイブリッド)
    「ポルシェ919ハイブリッドでの最初のスティントを終えて、とても嬉しく思っています。しかし私が乗り込んでから、電気系統のトラブルが発生し1周をロスしたのが悔やまれます。1セットのタイヤでは2.5回のスティントはもたないことは明らかだったので、1.5回でピットインしてタイヤ交換と給油を済ませ、最後のスティントはニールが再度ドライブしました」

    ニール・ジャニ (#14 ポルシェ919ハイブリッド)
    「スタート後の第1コーナーでトップを守ることが重要であることがわかっていました。ラ・スルスでは本当に全力を注ぎ、オー・ルージュでも少なからずリスクを取る必要がありました。最初のスティントではすべてを出し切り、大きくリードを広げました。2セット目のタイヤは少し硬く感じましたが、リードを保つことができました。シルバーストンでは予選はまあまあの出来でしたが、決勝は全くダメでした。スパでは予選は上出来で、決勝では長時間トップをキープできたので、大きな進歩があったと思います」

    マルク・リーブ (#14 ポルシェ919ハイブリッド)
    「私のスティントは、どちらかといえば穏やかなものでしたが、前走車のペースについていくのにも苦労しました。しかし、今日学んだ重要なことは、どのように1セットのタイヤを2スティントもたせるために温存するか、ということです」

    ティモ・ベルンハルト (#20 ポルシェ919ハイブリッド)
    「スタート直後、集団に少し押し込まれましたが、1周でアウディとトヨタを抜き、5位から3位にポジションを上げることができました。しかし9ラップ後、突然クルマに異常を感じたため、すぐにピットに入りました。トラブルを解決した後は、50周のダブルスティントを1セットのタイヤでこなしましたが、これは容易なことではありませんでした。残念ながら、その後もさらなるトラブルに見舞われました」

    ブレンドン・ハートレー (#20 ポルシェ919ハイブリッド)
    「ティモの最初の数周はすばらしかったのですが、その後、技術的な問題が起こりました。しかし、クルマがそれほど長時間ピットで足止めされなかったので、チームは非常に良い仕事をしてくれたと思います」

    マーク・ウェバー (#20 ポルシェ919ハイブリッド)
    「私達はクルマに問題を抱えていましたが、決してレースを諦めることなく、最善を尽くしました。919ハイブリッドは非常によい走りをしていますが、ポテンシャルを100%活かすことができませんでした。チームは熱心に仕事に取り組み、すごい速さでさまざまな事を学んでいます。919ハイブリッドのスピードは励みになります。私達は、初期に起こる問題の解決に当たらなければなりませんが、これはこのような新たなプロジェクトではごく普通のことです。スパでのレースがシルバーストンより良くなることはわかっていました。シルバーストンでは戦闘力が全くありませんでしたが、この週末は力を発揮することができました」

  • トヨタ、開幕戦に続き2連勝 (WEC第2戦)

    トヨタ、開幕戦に続き2連勝 (WEC第2戦)

    5月3日(土)ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットでFIA世界選手権(WEC)第2戦スパ・フランコルシャン6時間の決勝レースが行われ、トヨタ・レーシングのTS040 HYBRID #8が優勝。トヨタ・レーシングは開幕戦に続き2連勝を飾った。

    #7も3位に入賞し、2台揃って2戦連続表彰台獲得を果たした。チャンピオンシップでも1位、2位のポジションを守り、シリーズ最大のイベントである、第3戦ル・マン24時間レース(6月14日決勝)へと臨む。

    トヨタ・レーシングはWEC第2戦スパで、緊迫した6時間のレースを勝利で飾り、WEC開幕から2連勝を挙げた。

    TS040 HYBRID #8を駆り、勝利へと導いたアンソニー・デビッドソン、ニコラス・ラピエールとセバスチャン・ブエミは、昨年最終戦からの3連勝となり、今季のドライバーズ選手権でも2位以下との差を広げて首位を守ることとなった。

    また、アレックス・ブルツ、ステファン・サラザンと中嶋一貴が駆るTS040 HYBRID #7が3位入賞を果たし、トヨタ・レーシングはマニュファクチャラーズ選手権でもライバルとの差を広げた。

    #8はラピエールがスタートを担当し、2番手グリッドからポジションをキープ。一方でサラザンが最初にステアリングを握った#7は4番手グリッドから、スタート直後の激しい順位争いを繰り広げた。

    2台は共に最初のスティントを終えてタイヤを交換すると共に、#7が中嶋、#8はブエミへと交代。ブエミは首位との差を詰めると、続くピット作業で首位の座を奪い、更にリードを広げていった。中嶋も表彰台圏内へとポジションを上げ、前を行くライバルを追撃した。

    その後、チームはタイヤ交換時のタイムロスを抑えるために、2スティントを1セットのタイヤで走行する作戦を試みたが、この作戦は効を奏せず、その後は1スティントごとにタイヤを新品に交換することとなった。

    レースが半分を過ぎて間もなく、中嶋はブルツへと、ブエミはデビッドソンへと交代。デビッドソンはレース中の最速ラップタイムをマークする速さを見せ、2位以下との差を更に広げていった。

    2位を争っていたブルツは、他車により排出されたオイルがフロントウィンドウに付着し、視界が妨げられるというハンディを負い苦戦。このトラブルは次のピットストップで改善され、サラザンへと交代した#7は再び2位争いを展開。首位の#8はラピエールが最後のスティントを担当し、首位を快走した。

    2台は共に、最後にわずかな燃料を給油するためにピットイン。ポジションを守ったままコースへ戻った#8ラピエールは、2位に1分13秒926の差をつけてトップでチェッカー。開幕からの2戦連続の優勝を飾った。また、#7サラザンは2位にわずか6.935秒及ばず3位でフィニッシュした。

    次戦第3戦はシリーズ最大のレースであるル・マン24時間。決勝日の2週間前、6月1日(日)の公式テストデーで幕を開ける。

    木下美明 チーム代表:
    今日、チームが成し遂げた仕事を大変誇りに思っている。トヨタ・レーシングがマニュファクチャラーズ選手権をリードするというのは大変嬉しく、ル・マンへ向けてチーム全体のモチベーションを上げることが出来る。今日は、大変多くの観客の前で、ライバルとの素晴らしいレースが出来た。優勝できたのは、最高の結果を出そうと全員が頑張った結果であり、チームも、ドライバーも、皆が本当に良くやってくれた。この先、ル・マンまで厳しい時間が待っている。何度も経験してきたように、ル・マンは特別なレースで、何が起こっても不思議ではない。そのレースに向けて我々は全力で仕事をこなし、最高のチャンスを得られるように頑張って行く。

    TS040 HYBRID #8:
    (アンソニー・デビッドソン/ニコラス・ラピエール/セバスチャン・ブエミ)
    決勝レース:1位、171周、ピットストップ7回、最速ラップ:2分01秒327

    アンソニー・デビッドソン:
    今シーズンはとても上手く行っている。選手権のポイントリーダーも守れている。チームのホームレースのひとつであるスパで、ケルンからやって来た大勢の仲間の応援を受けながら勝つということは、本当に素晴らしいことだ。セバスチャンはレース中盤の難しい局面でとても良い仕事をしてくれた。おかげで私がステアリングを受け持つ時には、やるべきことは殆ど彼が終えてくれていた。こうして再び2台とも表彰台に上がれたというのは実に嬉しい。もう我々の関心は、6月の大きなイベントに移さなければいけない。私は、我々の持つパッケージと周りの皆に自信を持っている。本当に、良い時に波に乗れているという感じだ。

    ニコラス・ラピエール:
    チームの皆にとって大変素晴らしい結果だ。週末の始めから全てが上手く行っていた。予選では持てる力を全て発揮出来たので、レース中は落ち着いていられた。ポルシェとの戦いは本当に厳しいものだったが、我々はピットストップでリードすることが出来たのだから、メカニックにはお礼を言いたい。セバスチャンとアンソニーが上手く走ってくれたおかげで、リードを更に広げられた。最後にチェッカーフラッグを無事に受けられるよう、全てがコントロール下にあったことが何よりだ。我々はここスパでル・マン仕様が上手く機能することと、ハイブリッドシステムの素晴らしさも確認している。この結果は大変嬉しいし、ル・マンへの備えとしては最高だ。

    セバスチャン・ブエミ:
    今日のレースには本当に満足している。これで昨シーズン末のバーレーン、今シーズン初めのシルバーストンに続き、もう3度目の優勝だ。レースは厳しいものだった。私がTS040 HYBRIDに乗り込んだ時は首位とのギャップを縮め始めることが出来たが、首位に立ってからは、後続とのギャップを広げるよう、プッシュしなければならなかったからだ。しかし、#14のポルシェが何かのトラブルを抱えた時も、我々はきちんとコントロールが効いていたので、とにかくどんなミスもしないように、という点だけに留意した。シーズン最初の2レースを勝って、ル・マンへの準備は完璧だ。しかし、我々は、基本に立ち返らなければいけない。昨年よりも良い準備が出来たからこそ、こうして今の結果があるのだから。

    TS040 HYBRID #7:
    (アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/中嶋一貴)
    決勝レース:3位、171周、ピットストップ7回、最速ラップ:2分02秒089

    アレックス・ブルツ:
    面白いレースだった。出来ればまた1-2フィニッシュを飾りたかったが、ほんの些細なことが理由でそれは叶わなかった。私自身にとってレースは大忙しだった。とても簡単な事ではなかった。全般的に我々のTS040 HYBRIDはナーバスで、もう1台のTS040 HYBRIDのようにプッシュすることが出来なかった。とはいえ、ポイントは獲得出来、チームとして世界選手権のリードを広げられたということは良い気分だ。

    ステファン・サラザン:
    1位、3位でゴール出来たことはチームにとって素晴らしい結果で、力強いシーズンスタートを続けることが出来た。#8は非常に速く、最高の仕事をした。それに引き替え我々はベストバランスを見つけるのに苦労し、オーバーステアに悩んだ。TS040 HYBRIDの性能を100%引き出すのは難しかった。攻めた走りをしたし、もう少しで2位を捕まえられそうだったが、まず、選手権ポイントを獲得することが重要で、諦めるしかなかった。これからはル・マンに向けての準備が待っている。

    中嶋一貴:
    チームは良い仕事をし、2台揃って表彰台に立てたことは最高の結果だ。我々に戦闘力の高いTS040 HYBRIDを与えてくれたチームには感謝している。恐らく2位は可能だったと思うが、僅かに力不足だったと思う。私のスティントの時には、タイヤを2スティント通して使用した。他のライバルも同様だったと思う。しかし、それはリスキーな判断で、グリップが低下してしまった。ここから先は次のレースに向けて集中しなくてはいけない。我々にとって絶対に落とせない大きな目標だ。

  • ポルシェ、919ハイブリッドが初ポールポジション獲得 (WEC第2戦)

    ポルシェ、919ハイブリッドが初ポールポジション獲得 (WEC第2戦)

    ポルシェは、WEC第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースの予選で早くもLMP1クラス復帰後初となるポールポジションを獲得した。

    ポルシェ919ハイブリッド 14号車は、マルク・リーブとニール・ジャニが予選を担当。マーク・リーブが、最速タイムとなる2分0秒334を記録し、ポールポジションを獲得した。

    ティモ・ベルンハルトとブレンドン・ハートレーが予選アタックに挑んだ20号車は5番手だった。

    ヴォルフガング・ハッツ (ポルシェAG 研究開発担当役員)
    「今夜は本当に嬉しい夜だ。シルバーストンの後、我々は大きな前進を果たした。トリッキーな環境で初ポールポジションを獲得できたことは本当に信じられないこおとだ。チーム全体が素晴らしい仕事をした。我々の戦略は適切だったし、予想以上のことをすることができた。相応しい結果だ。クルマには大きなポテンシャルがある。今夜はこの瞬間を楽しみ、明日はレースをフィニッシュすることに集中する。スパの週末を成功した週末と呼べるのはその後だ」

    フリッツ・エンツィンガー (LMP1担当副社長)
    「信じられない結果だ。早すぎると感じるくらいだ。シルバーーストンでの表彰台のあと、また新たなマイルストーンだ。だが、スパで最も重要な目標は2台のポルシェ919ハイブリッドが6時間レースをフィニッシュすることだ」

    アンドレア・ザイドル (LMP1チーム監督)
    「今日チームが成し遂げたことはただただ素晴らしい。我々は難しいコンディションで全て正しい判断を行った。トラックが改善していくだろうことは明らかだったし、序盤にインターミディエイトスリックタイヤを搭載したクルマでドライバーを戻すことを決断した。彼れらのラップタイムは改善にむけて最大のポテンシャルがあった。マーク・リーブが、そこで絵に描いたような仕事をした。ブレンドン・ハートレーもラップタイムを改善したが、2回目のラップでタイムを残せなかった。この結果はチーム全体のタフな仕事に対する大きな報酬だ」

    ロマン・デュマ (#14ポルシェ919ハイブリッド)
    「僕たちは午前中に速かったし、午後と予選でも速かった。雨となった1回目のプラクティスセッションは予選のための良いレッスンとなった。スパ・フランコルシャンでは多くのことが予測しづらい。バランスは良かったし、ドライビングはとても楽しかった。スピードも問題ないし、有望そうだ」

    ニール・ジャニ (#14ポルシェ919ハイブリッド)
    「ポールは本当に素晴らしい結果だ。コンディションはトリッキーだった。特にスリックでの1周目はね。そのあと良くなってきて、2回目のラップは速かった。でも、同時に暗くなってきたこともあり、ウェットパッチが残っていないことをただただ願っていた。さらに改善できると思ったけど、そのあとピットに戻るという連絡があり、再びマークに託した。最初は驚いたけど、チームによる素晴らしい戦略判断だった。今日はフリープラクティスでウェットで多くの経験を積むことができた。スパはウェットレースで有名だけど、モンスーン・スタイルでない限り僕には問題ない。僕たちのハイブリッドカーの一時的な4輪駆動はエキサイティングだし、システムのポテンシャルをフルに発揮できるようにドライビングスタイルに取り組み続けたい」

    マルク・リーブ (#14ポルシェ919ハイブリッド)
    「このポールポジションは僕にとって多くの意味がある。多くの人々のために長い間懸命に取り組んできた。今日ポールポジションを獲得できたことは本当に驚きだった。1回目の走行はスリックにとっては十分にドライではなかった。そのあとニールがクルマに乗り込んだ。ガレージの裏でコーヒーを飲みながら彼を見ていた。その後、突然ヘルメットを被って、ラップタイムを改善するように伝えられた。時間管理はタフだったけど、とてもハッピーだ。今は良いレースができることを期待している」

    ティモ・ベルンハルト (#20ポルシェ919ハイブリッド)
    「1回目のフリープラクティスセッションはスムーズに進んだし、多くのインフォーメーションを集めることができた。予選ではちょっと長くステイアウトしてしまい、ブレドンが2回のフライングラップをする十分な時間がなこっておらず、改善することができなかった。それでも、素晴らしい予選だった。カーナッバー14のスタッフにおめでとうと言いたい。このポールポジションは、僕たちにとってもうひとつの素晴らしい瞬間だ。これから明日のレースに向けてクルマを改善するために働き続けていく」

    ブレンドン・ハートレー (#20ポルシェ919ハイブリッド)
    「午前中から919がウェットでとても良いとすでに感じていたし、クルマはとても信頼できた。一時的な4輪駆動は以前い経験していたよりも多くのトラクションを届けてくれたし、とても素晴らしかった。FP2では赤旗の不運があって、3周しかできなかった。予選でのコンディションの変化はもちろん難しかった。でも、チームは本当にうまく実行した。僕たちはコンペティティブだし、明日はエキサイティングなレースが見られそうだね!」

    マーク・ウェバー (#20ポルシェ919ハイブリッド)
    「ここスパで僕たちの新しいポルシェ919ハイブリッドを走らせるのはとても楽しかった。素晴らしいトラックだし、今日は天候が典型的なスパとなり、僕たちにチャレンジを提供したけど、僕たちはできる限り多くの情報を集めているし、自信はある。土曜日の天気予報を考慮すれば、シルバーストンよりドラマティックなレースにはならないだろう。僕たちの一番のゴールは2台揃ってスパの6時間を走り切ることだ」

  • トヨタ、2戦連続で最前列から決勝レースへ (WEC第2戦)

    トヨタ、2戦連続で最前列から決勝レースへ (WEC第2戦)

    5月2日(金)、FIA世界耐久選手権(WEC)第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースの予選が行われた。

    ウェットから徐々に乾いていく難しいコンディションの下、予選終了直前まで激しく順位が入れ替わるタイムアタック合戦が繰り広げられ、TS040 HYBRIDは#8が最前列2番手グリッドを獲得。#7はその後方4番手につけ、明日の6時間レース決勝に臨む。

    トヨタ・レーシングは、変わりやすいコンディションに翻弄されたスパ6時間レースの予選セッションで、2戦連続となる最前列グリッドを獲得した。

    開幕戦で勝利を挙げ、選手権をリードする、アンソニー・デビッドソン、ニコラス・ラピエール、セバスチャン・ブエミのTS040 HYBRID #8が、セッション終了間際までトップタイムを守っていたが、最後に惜しくもポルシェにかわされ、最前列2番手グリッドとなった。

    アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、中嶋一貴の#7は4番手。共に濡れた路面でウェット用タイヤで予選をスタートしたが、中盤にはスリックタイヤに履き替え、タイムを上げていった。

    昨年から、WECの予選システムは2人のドライバーがそれぞれ最低2周以上のタイムアタックを行い、ベスト2周ずつの計4周平均タイムで争われる。

    #7はサラザンと中嶋がドライブ。序盤溝のないハイブリッド・インターミディエイトタイヤでアタックしたサラザンは予選終盤再び中嶋からステアリングを受け継いでコックピットに収まり、更なるタイムアップを果たした。

    #8も同様に、ブエミが最初にアタックしたが、デビッドソンのタイムアタック終了後、再びブエミがドライブし、好タイムをマークした。

    ブエミがタイムアタックを終え、セッション終了を示すチェッカーフラッグが振られた時には、#8はトップタイムを守っていた。しかし、まだタイムアタックを終えていなかった#14ポルシェがこのタイムを上回り、ポールポジションを獲得した。トヨタ・レーシングは、ポルシェのプロトタイプカーレース復帰後初のポールポジション獲得に祝福を送りたい。

    この日は、2時間ずつ2回の公式練習走行で始まり、最初の公式練習セッションから降雨に見舞われ、早速、変わりやすいことで有名な「スパ・ウェザー」の洗礼を受けることとなった。

    トヨタ・レーシングは1回目の公式練習セッションで多くの周回を重ね、6人のドライバー全員がウェットタイヤを装着して走行。#7が2番手、#8が3番手タイムをマークした。

    公式練習2回目には、コンディションが良くなり、チームはドライでのセットアップを試した。ラップタイムもコンディションの改善と共に着実に向上していった。

    公式練習では2度にわたって短い赤旗中断があったが、TS040 HYBRIDは2台共に40周以上と多くの周回をこなし、チームのトータルでは1000km以上を走破した。この公式練習セッションでは#8が2番手、#7が4番手となった。

    明日3日(土)午後2時半(日本時間午後9時半)に6時間にわたる決勝レースのスタートが切られる。

    TS040 HYBRID #7:
    (アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/中嶋一貴)
    公式練習第1回目:2番手(2分15秒415)42周
    公式練習第2回目:4番手(2分01秒292)41周
    予選:4番手(平均2分03秒177)

    ステファン・サラザン:
    奇妙な予選だった。WECの予選フォーマットでは通常2度も運転はしない。しかし、そのどちらでもトラフィックが問題だった。LMP1を追い抜きにかかるのがいつもトラフィックに見舞われる場所で、そのせいでタイムを失った。レースのように前車を捕まえに行ったのだが、上手く行った時もあればそうでない時もあった。とにかく今日はトラフィックが問題だった。しかし、このコースで我々のTS040 HYBRIDは好調で、レースでは当然勝ちに行く。

    中嶋一貴:
    今日はいつもの予選とはちょっと違った。状況はトリッキーで、リズムを掴むのが非常に難しかった。私がステファン・サラザンからステアリングを受け継いだ時にはコースが乾き始め、スリックタイヤでタイムアタックに臨んだ。しかし、ベストタイムを記録することは出来なかった。ただ、その後ステファンに再びステアリングを託し、好タイムを出せたおかげで4番手のグリッドを獲得することが出来た。このスタート順位なら十分に勝利を狙えると信じている。

    TS040 HYBRID #8:
    (アンソニー・デビッドソン/ニコラス・ラピエール/セバスチャン・ブエミ)
    公式練習第1回目:3番手(2分15秒467)40周
    公式練習第2回目:2番手(2分00秒638)44周
    予選:2番手(平均2分01秒836)

    アンソニー・デビッドソン:
    予選セッションのかなりの部分でトップタイムを守り続けていたので、ポールポジションを獲れなかったのは何とも残念だ。しかし我々は、ベストを尽くすことが出来たし、良い状態だと思う。セバスチャンは最後にもう一度タイムアタックへ挑み、平均ラップタイムを上げてくれた。我々はやるべきことを全てやった感じもあり、少々胸が痛い。明日は多くのポイントとトロフィーを獲得出来るよう、そちらに集中する。

    セバスチャン・ブエミ:
    ポールポジションを獲りたかったので少々残念だ。ポルシェはうまくまとめたと思う。祝福したい。今は、明日何が出来るかを見極めることだ。最前列からスタート出来るのは実に嬉しいことなので、出来る限りプッシュして行きたい。この予選セッションは最後まで厳しい戦いだった。ポールポジションの位置を守り続け、最後の瞬間にそれを失ったのは残念だが、それもレースだ。

  • トヨタ:WEC第2戦スパ・フランコルシャン6時間レース プレビュー

    トヨタ:WEC第2戦スパ・フランコルシャン6時間レース プレビュー

    トヨタは、4月20日(日)に行われたFIA世界耐久選手権(WEC)開幕戦シルバーストン6時間レースで初めての1-2フィニッシュを果たすというシーズンの好スタートを切った。

    チャンピオンシップをリードすることとなったトヨタは、その勢いを保ち、第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースを戦うべくベルギー・アルデンヌの森へ向かう。

    最高のデビューを飾ったTS040 HYBRIDは、ハイブリッドシステムと空力などの改良により、前年型を大きく上回る1000馬力を誇りながらも、燃費は25%の削減を果たしている。

    スパ・フランコルシャン・サーキットは、チームの本拠地であるドイツ・ケルンのトヨタ・モータースポーツ有限会社(TMG)からわずか120km程の場所に位置しており、第5戦の富士6時間レースと共に、スパ6時間レースもトヨタ・レーシングにとってのホームレースと言える。

    このため、スパでは多くのTMG従業員が、2台のTS040 HYBRIDに初めて声援を送ることになる。

    前戦同様、TS040 HYBRID #7はアレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、中嶋一貴の3名が、また、開幕戦で勝利を飾った#8はアンソニー・デビッドソン、ニコラス・ラピエール、セバスチャン・ブエミの3名がステアリングを握る。

    2日間のコンパクトな日程で開催される今大会、5月2日(金)は2時間の公式練習セッションが午前9時(日本時間午後4時)と午後2時15分(同午後9時15分)の2回に渡って実施された後、午後8時(同3日午前3時)よりLMPクラスの予選が行われる。6時間の決勝レースは3日(土)午後2時30分(同午後9時30分)にスタートが切られる。

    木下美明 チーム代表:
    富士スピードウエイと同じく、スパはTMGにとってホームレースであり、全従業員と応援してくださるファンの皆さんのためにも、良い結果を出そうと、とても気合いが入っている。シルバーストンの週末のような、非常に拮抗した、予断を許さぬエキサイティングな戦いになるだろう。チャンピオンシップにとっても、ファンにとっても見どころの多いものになるに違いない。シルバーストンでは勝つことが出来たが、スパは全く異なるタイプのサーキットであり、ここでも最高のパフォーマンスが引き出せるよう、持てる力の全てを尽くす。

    アレックス・ブルツ (TS040 HYBRID #7):
    シルバーストンは、チームにとっては、良い結果を出せたということよりも、TS040 HYBRIDについてもっと知り、どうすればベストに持って行けるかを学べた点で、非常に大切なワンステップだった。この新世代LMP1カーはとても複雑で、レースの週末にやるべきことが多い。スパでは、全てのコース上での活動が2日間に集約されるので、チームにとってはさらに厳しいものになる。我々は最前列で戦うべく、全てを正しい方向に持っていけるように時間を使わなければならない。スパではたくさんのファンとTMGの仲間が来てくれるはずなので、彼らが喜んでくれるような戦績をあげられるよう、全力で戦う。

    ステファン・サラザン (TS040 HYBRID #7):
    スパでのレースは本当に楽しく、私にとっては、いつもシーズンのハイライトだ。今年は特に四輪駆動となるTS040 HYBRIDを走らせることになり、待ち切れない。3つのLMP1ワークスチームは、性能面で非常に拮抗しているので、この週末も素晴らしい戦いになると思う。我々はシルバーストンで最高のスタートを切ることが出来、#8のチームメイトと共に表彰台に上れたのは最高だった。スパでの目標が、同様の成果を達成することであるのは明らかだ。できる限りプッシュし、それが出来ると信じている。

    中嶋一貴 (TS040 HYBRID #7):
    チームとして最高の結果を得られたシルバーストンから、すぐにレースに戻れるのは良いことだ。我々はTS040 HYBRIDについて多くを学んだし、シルバーストンでレースを戦ったことは、今週末のスパへ向けた準備として有用なものとなるだろう。スパは天候が変わりやすく、それがレースに大きな影響を及ぼすことは過去のレースでも経験している。それだけに、車両のセットアップとタイヤについてだけでなく、天候にも注意を払い続けなくてはならない。しかし、雨が降っても降らなくても、この週末もエキサイティングなものになると思うし、多くの観衆がレースを楽しんでくれることを望んでいる。

    アンソニー・デビッドソン (TS040 HYBRID #8):
    スパはクラシックなサーキットで、本当に大好きだ。改修は重ねられているが、ドライブするのに素晴らしいコースであることは変わりなく、特にプロトタイプカーで走るのは最高だ。シルバーストンでの勝利の興奮はまだ冷めておらず、再びレースを戦うのが待ち切れない。2週間というのはそういう意味でもちょうどいい休息期間だ。望みうる最高のシーズンスタートを切ることが出来、我々は大きな自信を得たが、厳しい戦いの中にいることは分かっており、再び完璧な週末にすることを目標に準備を整える必要がある。

    ニコラス・ラピエール (TS040 HYBRID #8):
    私はスパの大ファンであり、昨年は純粋に楽しむために、スパ24時間レースに参戦したくらいだ。それだけに再びスパに行くのが待ち切れない。特に、TS040 HYBRIDでスパのレースを戦うというのは、素晴らしい経験になると期待している。このレースはル・マン24時間レースを前にした最後のレースであり、とても重要な週末となる。好結果だけでなく、6月へ向けての準備もしなくてはならない。#8での初レースで勝利を挙げられたことは私にとっても素晴らしい経験で、それを再現したいと思っている。またハードなバトルになると思うが、準備は出来ている。

    セバスチャン・ブエミ (TS040 HYBRID #8):
    シルバーストンの前は、どのレースカーに競争力があるのか判断するのは難しかったが、第1戦を終えた今、我々のTS040 HYBRIDは勝てるパフォーマンスを持っているが、その差は非常に小さいということが分かった。このことはファンにとってはとてもエキサイティングだが、チームにとっては非常にチャレンジングだということを意味している。しかし我々にとってはこのようなレベルでの競争こそが好ましいものであり、全力を尽くして今週末も勝利を狙う。スパを走るのはいつでも特別な経験だ。我々がシルバーストンで見せたような追い抜きを見せられたら、最高のレースになるだろう。

  • ポルシェ、919ハイブリッドがデビュー戦で3位表彰台 (WEC開幕戦)

    ポルシェ、919ハイブリッドがデビュー戦で3位表彰台 (WEC開幕戦)

    ポルシェは、シルバーストンで行われた世界耐久選手権(WEC)の第1戦で919ハイブリッドがついにレースデビューを果たし、3位でフィニッシュした。

    ポルシェ919ハイブリッドは、シルバーストン(イギリス)で開催された6時間におよぶ激しいレースで、デビュー戦にして表彰台を獲得。ティモ・ベルンハルト(ドイツ)/ブレンドン・ハートレー(ニュージーランド)/マーク・ウェバー(オーストラリア)組は、ポルシェ919ハイブリッドで1周5.891 kmのサーキットを165周し、3位入賞を果たした。

    レースは豪雨のため、予定の6時間の24分前にレッドフラッグで終了し、919ハイブリッドはセーフティカーの先導のもとマーク・ウェバーのドライブでフィニッシュした。

    もう一台の919ハイブリッドをドライブしたロマン・デュマ(フランス)/ニール・ジャニ(スイス)/マルク・リーブ(ドイツ)組は、テクニカルトラブルにより1時間15分でリタイヤしている。

    総合優勝は、トヨタ・レーシングのセバスチャン・ブエミ(スイス)/アンソニー・デビッドソン(イギリス)/ニコラ・ラピエール(フランス)組が獲得した。

    ヴォルフガング・ハッツ (ポルシェAG 研究開発担当役員)
    「本当に誇らしく感じています。このレースは、耐久レースのトップクラスへの正式なカムバックとなるものでした。準備、オペレーション、ピットおよび2台のポルシェ919ハイブリッドのコックピットでも、非常によく統制が取れていました。レースそのものも興味深く、技術的に大きな自由度が与えられているにも関わらず、というより与えられているためなのか、WECの新レギュレーションはしっかりと機能していることがわかりました。3メーカーが、3種類の革新的なハイブリッドシステムで、最高レベルのエキサイティングな戦いを展開するのです。個人的な意見を言わせてもらえるなら、これこそがロードカーの開発に寄与するモータースポーツだと思います」

    フリッツ・エンツィンガー (LMP1担当副社長)
    「プロジェクトは全体的にごく初期の段階にあるため、レースでのペースについては私はあまり心配していません。カーナンバー14のリタイヤには、私たち全員がフラストレーションを感じましたが、カーナンバー20は、6時間を通してまったくトラブルがありませんでした。初戦から表彰台に上がれたことはとってすばらしい結果であり、今夜は全員がぐっすりと眠れるのではないかと思います」

    アレクサンダー・ヒッチンガー (LMP1テクニカル・ディレクター)
    「このまったく新たなテクノロジーの複雑さを考えると、1台とはいえレースを完走したことは非常にポジティブな結果です。カーナンバー20のポルシェ919ハイブリッドは、トラブルなしで走行しました。これから、カーナンバー14のリタイヤの原因をしっかりと調査しなければなりません」

    アンドレア・ザイドル (LMP1チーム監督)
    「私達は強力なチームで、オペレーションサイドでは複雑な仕事はありませんでした。このサーキットとヴァイザッハでプロジェクトに関わったメンバー全員に感謝しています。カーナンバー20のポルシェ919ハイブリッドの3位入賞で、2013年6月のシェイクダウン以来の多大な努力が十分に報われました。レース中は、私達は適切な判断を下し、ドライバー達も困難な状況でもまったくミスをしませんでした。全員が最高の仕事をしました」

    ティモ・ベルンハルト (#20 ポルシェ919ハイブリッド)
    「これ以上望むことができないほどの結果です。ル・マン・プロトタイプへのポルシェ復帰第1戦にして表彰台獲得、というのはすばらしいとしか表現できません。完走と適切な判断が非常に重要でした。それにより膨大なデータを収集しました。よいスタートを切ることができ、前を行くライバル達に遅れずついていくことができました。雨が降り出したとき強さを発揮し、あっという間に差を詰めることができました。私のピットストップで、インターミディエートのタイヤを選択しましたが、これは正しい判断でした。結果としてこれは完璧な決断でした。チーム全員に本当に感謝しています。ここまで、長い道のりでした」

    ブレンドン・ハートレー (#20 ポルシェ919ハイブリッド)
    「ポルシェのワークスドライバーとして、初めてのスティントを終えピットに戻り、クルマをマークに渡したときは、何ともいえない感動がありました。スティントの中盤は、フロントウインドウに雨粒がつく難しいものでした。路面がウエットなのか、ラインはドライなのか、判断するのが困難でした。トラフィックに関してはリスクを冒さないようにし、タイヤにも注意していました。初仕事がうまくいき、嬉しいです」

    マーク・ウェバー (#20 ポルシェ919ハイブリッド)
    「私達にとって、すばらしい日になりました。ここに到達するまでにチームおよびファクトリーの全員が注いだ大きな努力の中で、わずかながらでも役割を果たすことができ嬉しく思っています。ティモとブレンドンも、並外れたドライビングを見せました。もう1台の919ハイブリッドは残念でしたが、日が悪かっただけのことです。ドライバー全員にとって、見極めにくい条件の厳しいレースでしたし、スリックタイヤに小雨というのは決して簡単ではありません。私達はいくつかの危険を回避することができ、難しい局面を乗り越えることができました。今日のレースはすばらしい経験となり、非常に多くのことを学びました。ピットストップでのタイヤのチョイスは完璧でした」

    ニール・ジャニ (#14ポルシェ919ハイブリッド)
    「最初、よいスタートを切ることができたのですが、第1コーナーで曲がりきれず、順位を下げてしまいました。アンダーステアの問題があり、そのため前走車についていくのが難しかったのです。24周目に左のフロントホイールにトラブルが発生し、再度ピットに戻らなければなりませんでした。チームが16分以下でクルマをコースに戻してくれましたが、これはすばらしい仕事です。しかし、30周目で別の問題でリタイヤせざるを得なかったのが残念です」

    ポルシェ WEC 世界耐久選手権

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  • アウディ、WEC開幕戦はダブルリタイア

    アウディ、WEC開幕戦はダブルリタイア

    アウディは、シルバーストンで開催された2014年のFIA世界耐久選手権(WEC)開幕戦で卓越したパフォーマンスを発揮したものの、その後に大きな不運に見舞われた。

    2台のアウディ R18 e-tron クアトロはドライバーに怪我はなかったものの深刻なクラッシュを喫し、リタイアとなった。

    アウディは、燃費規制が一層厳しくなった新しいスポーツカー時代の幕開けに優れた技術力を結集して臨み、WEC開幕戦を順調に滑り出した。今年からルーカス・ディ・グラッシ(ブラジル)をメンバーに加えた、ゼッケン1号車を駆る昨年のワールドチャンピオン、トム・クリステンセン(デンマーク)とロイック・デュバル(フランス)は、土曜日に行われた予選でファステストラップをマークした。

    翌日にはアンドレ・ロッテラー(ドイツ)が、レースでのファステストラップをマーク。新しい規制をクリアした後も、依然としてアウディのマシンが素晴らしいパフォーマンスを持つことが証明された。

    6時間で闘われた決勝レースの序盤は非常にスリリングな展開となり、レース開始から22分後には、予選4番手からスタートしたロッテラーがトップに躍り出た。しかし、その後降り続いた雨により、コースコンディションは最悪の状態となり、不運にもルーカス・ディ・グラッシがウェット路面でスリップし、ガードレールに激突。グラッシは、何とか自力でピットまで戻ったが、モノコックに大きな損傷を受けていたため、アウディスポーツ・チームヨーストは、1号車をリタイアさせる苦渋の決断を下した。

    そして34周目に、今度はアンドレ・ロッテラーがスリップしてグラベルトラップに捉えられてた。オフィシャルのマシン回収を待つ間に、ゼッケン2号車はトップから4ラップのギャップを喫した。その後、ブノワ・トレルイエ(フランス)にバトンタッチされたマシンは4番手でレースに復帰したものの、いまだ雨が降り続く中にあって、装着されていたタイヤは、インターミディエイトだった。12周後、トレルイエは高速コーナーでグリップを失ってコースアウト。アウディ R18 e-tron クアトロはフロントセクションに自力ではピットに戻れない程の大きなダメージを負った。

    アウディはこれら2つの不幸な出来事により、WECレースで初めて、出場した2車両がともにリタイアを喫するという厳しい状況に直面した。これほどまで厳しい結果を喫したのは、2011年にロードアトランタで開催されたプチ ル・マン大会以来。それ以降、アウディ R18は全24大会で13勝を獲得(優勝確率54%)という素晴らしい好成績を残してきた。

    2週間後には、スパ・フランコルシャン(ベルギー)でWEC第2戦が開催される。アウディスポーツとアウディスポーツ・チームヨーストのメンバーには、時間との厳しい闘いが幕を開けた。チームメンバーは、第2戦までに1号車と2号車を完璧に修復し、かつル・マンでフィリップ・アルブカーケ(ポルトガル)とマルコ ボナノミ(イタリア)が駆る、第3のアウディ R18 e-tron クアトロを製作する必要もある。

    Dr. ヴォルフガング・ウルリッヒ (アウディモータースポーツ代表)
    クラッシュにより2台とも失ったことは、痛恨の極みです。ル・マン プロトタイプカーのレースをノーポイントで終えたのは、2011年のロードアトランタ大会以来のことです。レース序盤で発揮したパフォーマンスは素晴らしかったと思っています。しかし、雨が降り始めた時、自分たちが立てた気象予想にこだわり過ぎ、レインタイヤへの交換を決意するまで、あまりに長い時間を掛けてしまいました。振り返ってみれば、これは多大なリスクを背負う行為であり、我々の戦略ミスでした。このミスにより、2台ともコースアウトを喫するという多大な損失を被ることになりました。ルーカス(ディ グラッシ)のマシンは、レースを継続出来ないほど大きなダメージを負っていました。アンドレ(ロッテラー)のマシンはレースに復帰出来ましたが、大きな遅れを余儀なくされていました。我々は、インターミディエイト タイヤを装着したブノワ トレルイエが無事に走ってくれることを祈っていましたが、その願いは果たされず、再びスリップを喫してしまいました。2台のマシンの損傷は非常に深刻で、次戦のスパ大会に向け、チームは一丸となって難しい局面を乗り越えなければなりません。

    クリス・レインケ (LMPプロジェクトリーダー)
    レースウィークの前半は、我々が思い描いていた通りの展開でした。何もかもが上手く運び、予選だけでなく決勝レースでも、ファステストラップをマークしました。2台ともリタイアとなったのは遺憾ですが、尋常ならざる状況が原因であったことが、せめてもの救いだと考えています。しかし、今回の不運が、より一層チームを一丸とさせ、次戦のスパに向けた準備に持てるパワーを存分に発揮出来るようになったと考えています。

    ラルフ・ユットナー (アウディスポーツ・チームヨーストのテクニカルディレクター)
    すべてのマシンがリタイアしてノーポイントでレースを終わるという、最悪のシナリオとなってしまいました。路面コンディションは本当に厳しく、タイヤ選択は非常にリスキーなものでしたが、我々は持てる技術と経験のすべてを使って、何とか完走させようと努力していました。2台ともリタイアし、レースが半分しか終わってないのに撤収を始めるとは、まったく想定外の出来事でしたが、マシンのパフォーマンスは素晴らしかったと間違いなく断言できるのが、せめてもの好材料です。これまで行ってきた新しいレギュレーションへの万全の対策が功を奏し、さらに多くのことを学ぶことが出来ました。チームメンバーにとって、2台のマシンを新たに準備するのは、過酷な作業になります。次戦のスパまでに時間はありませんが、我々はそれを成し遂げ、次こそは優勝を狙います。

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  • トヨタ TS040 HYBRID、開幕戦の公式練習初日をトラブルなく完了

    トヨタ TS040 HYBRID、開幕戦の公式練習初日をトラブルなく完了

    トヨタは、2014年FIA世界耐久選手権(WEC)シーズンの開幕戦シルバーストン6時間レースへ向けてレースウィーク初日となる公式練習セッションを終えた。

    1000馬力を発揮し、昨年に比べて25%の燃費削減を実現した新型TS040 HYBRIDは、公式練習初日をトラブルフリーで終えた。チームはこのセッションを最大限に活用し、週末へ向けての準備を続けている。

    今日行われた2回90分間の公式練習セッションで、アレックス・ブルツとステファン・サラザン、中嶋一貴組の#7は各々のセッションで5番手と3番手タイム。アンソニー・デビッドソンとニコラス・ラピエール、セバスチャン・ブエミ組の#8は3番手と5番手につけた。

    シーズン最初の公式セッションとなったこの日、好天に恵まれたが風の強い中で、正午直前に1回目のセッションが開始された。ブルツとブエミがそれぞれのTS040 HYBRIDをドライブし、シルバーストン・サーキットでの最初のラップを刻んだ。

    セッション前半からチームはセットアップの評価を行い、両ドライバー共に忙しく走行を重ねた。セッション中盤に#7はブルツからサラザンへと交代。まもなく#8も、この日35歳の誕生日を迎えたデビッドソンがステアリングを引き継いだ。

    TS040 HYBRIDはトラブルなく、順調に公式練習第1回目のセッションを完了。共に約200kmの距離を走破した。

    公式練習第2回目のセッションも1回目と同様の作業が続けられた。#7の中嶋がタイヤの評価に集中する一方で、#8はブエミがセットアップ作業を続けた。#7はその後サラザン、ブルツと交代し、#8は終盤にラピエールがドライブ。2台のTS040 HYBRIDは共にこの日400km以上を走り切った。

    明日19日(土)は午前9時(日本時間午後5時)から1時間に渡って公式練習第3回目が行われ、公式予選は午後12時35分(同午後8時35分)より25分間で実施される。6時間の決勝レースは20日(日)正午(同午後8時)にスタートする。

    TS040 HYBRID #7:
    (アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/中嶋一貴)
    公式練習第1回目:5番手(1分45秒066)33周
    公式練習第2回目:3番手(1分44秒097)46周

    アレックス・ブルツ:
    とても長かった冬を終え、ついにレースの現場に立つことが出来て嬉しい。晴天時のシルバーストンは本当に良いコースだ。新しい燃料規則が定められたため、意識を改めなくてはならず、それに順応する必要がある。これだけパフォーマンスが接近しているというのは非常に興味深い。どのマニュファクチャラーがベストポジションにつくのかはまだ分からないが、ファンにとってもとても面白い状況だろう。しかしそれは我々にとれば、目標であるライバルとの争いを勝ち取るために、さらにハードな努力を続ける必要があるということを意味する。

    ステファン・サラザン:
    シルバーストンに再び来られたことを喜んでいる。最初のセッションでは異なるセットアップを試し、その後、一貴がロングラン走行を実施したことで、いくつかの貴重な情報が得られた。私は2回目のセッションでチェックのために一度ドライブしただけだ。風の状況はわずかに変わったが、コースコンディションは最初のセッションよりも向上していた。これまでのところ、全てが上手く行っている。いつも通り、データを解析して明日の予選に向けての準備を行うことになる。

    中嶋一貴:
    今日は全てが順調だった。2回目のセッションでロングランを担当したが、調子も良く、車両のバランスにも満足している。ロングランでのタイヤの摩耗具合をチェック出来たので、決勝レースの戦略を立てる上でも有用な情報となるだろう。ラップタイムから何が読み取れるのかは分からない。我々はそれぞれの車両のプログラムに則って全て作業をこなしてきた。全体的に良い初日であり、明日の予選への準備が出来ていると共に、目標も明確だ。

    TS040 HYBRID #8:
    (アンソニー・デビッドソン/ニコラス・ラピエール/セバスチャン・ブエミ)
    公式練習第1回目:3番手(1分44秒661)37周
    公式練習第2回目:5番手(1分45秒329)36周

    アンソニー・デビッドソン:
    シルバーストンで、地元のファンの前に戻ってくることが出来て嬉しい。TS040 HYBRIDの感触は良好で、バランスに関する作業をこなしたが、全てが上手く進んでいる。我々はアウディとポルシェと良い勝負をしているように感じられ、面白いレースになると思う。天候は重要な要素であり、レインコンディションになれば、ハイダウンフォースなセッティングについて考慮する必要があるだろう。全体的に見れば良い一日で、車両の信頼性も高い。決勝レースへ向けて良い兆候だ。

    ニコラス・ラピエール:
    私は最初のセッションではドライブしなかったが、アンソニーとセバスチャンが多くの周回をこなしてくれた。2回目のセッションでドライブしたが、新型TS040 HYBRIDでこのコースを走るのは非常に面白かった。最良のバランスを得るべく様々なセッティングを試し、決勝レースでの戦略を最適化するために多くの作業をこなした。予選で最善を尽くせば、良い位置につけられると思う。

    セバスチャン・ブエミ:
    今日のテストは順調に進んだ。異なる仕様のタイヤと様々なセットアップオプションを試すなど、全てのプログラムを完了した。今日得られたデータを使って、予選、そして決勝レースに向けて更にパフォーマンスを向上させることになるだろう。我々がどの位置にいるのかを判断するのはまだ少し早いが、予選後には我々のポジションについての答えが出るはずだ。非常に接近した戦いになると思っており、それだけに日曜日までハードワークを続けなくてはならない。

  • ポルシェ、ワークスマシン4台体制でル・マンに参戦

    ポルシェ、ワークスマシン4台体制でル・マンに参戦

    ポルシェは、WEC世界耐久選手権およびル・マン24時間レースに4台のワークスマシンで参戦する。

    ル・マン24時間レースの主催者であるパリのフランス西部自動車クラブ(ACO)は、6月14日〜15日に開催される第82回大会のエントリーリストを発表。

    ポルシェは、2台の919ハイブリッドでトップカテゴリーであるル・マン・プロトタイプ(LMP1)に挑む新たなワークスチームを「ポルシェ チーム」として登録した。2台の919ハイブリッドのカーナンバーは14と20となる。

    また、2台の911 RSRでGTE Proクラスにエントリーするワークスチームの名称は「ポルシェ チーム・マンタイ」となる。昨年1-2フィニッシュを達成した911 RSRは、今年も91と92のカーナンバーを付けてスタートする。

    ポルシェのワークスドライバーであるティモ・ベルンハルト(カーナンバー20)およびロマン・デュマ(カーナンバー14)は、ル・マン24時間レースを含む全8戦で争われるWECに参戦する2台のル・マン・プロトタイプのそれぞれを割り当てられた。その結果、2台の919ハイブリッドの両車をル・マンでの総合優勝経験者がドライブすることになる。ベルンハルト(ドイツ、33歳)およびデュマ(フランス、36歳)は、共に2010年にアウディで総合優勝を果たしている。

    なお、2014 FIA世界耐久選手権における、他4名のLMP1ポルシェ ワークスドライバーであるブレンドン・ハートレー(ニュージーランド、24歳)、ニール・ジャニ(スイス、30歳)、マルク・リーブ(ドイツ、33歳)およびマーク・ウェバー(オーストラリア、37歳)とのチームの組み合わせはまだ未定となっている。

    チーム監督であるアンドレア・ザイドルはパリで、「この2名のドライバーを2台の車両に振り分けるというのは、彼らの耐久レースおよびル・マンでの特別な経験を考えれば、当然の選択です。私達のエントリーの承認は、ル・マンへの道における、もうひとつの大きな節目です。3月末のポール・リカール・サーキットにおける公式テストでのライバル達との初顔合わせ、そしてもちろん4月のシルバーストンでのシーズン開幕を非常に愉しみにしています」と述べ。

    919ハイブリッドは、ル・マンのプロトタイプのトップカテゴリーに課せられる新たな効率レギュレーションを満たすべく開発された。919ハイブリッドは、スーパーチャージャー付きの小排気量のV4エンジン、フロントホイールを駆動する1つの電気モーター、および2つのエネルギー回生システムで構成される非常に複雑なハイブリッドシステムを搭載している。

    GTでの1-2フィニッシュの再現を目指す GTE Proクラスでは、ポルシェは再度ポルシェ チーム・マンタイから2台の911 RSRを投入し、アストンマーチン、コルベット、フェラーリおよびSRTバイパーのワークスチームと争う。2013年シーズンの最終レースに投入されたこのヴァイザッハ生まれのGTスポーツカーでは、数々の細部が見直された。フロントエンドのエアロダイナミクスの変更、リアウイングのワイド化、シャシーの運動学的な適合により、ハンドリングバランスの強化および操縦性の改善が実現。

    「2013年シーズン、911 RSRはル・マンでの1-2フィニッシュによって耐久レースでのポテンシャルを強烈に見せつけました」と、ポルシェのモータースポーツ部門のトップであるハルトムート・クリステンが述べた。

    「デイトナ24時間レースでは、最適化を行った911 RSRで再び伝統の耐久レースの優勝を飾りました。これは、間違いなく2014年のル・マンへのよい兆しです」

  • マーク・ウェバー、ポルシェのLMP1カーをテスト

    マーク・ウェバー、ポルシェのLMP1カーをテスト

    マーク・ウェバーは、今週アルガルベ・サーキットでポルシェのLMP1カーをテストした。

    今年F1を引退したマーク・ウェバーは、来年の1月のバーレーンで予定されているテストまでポルシェのLMP1カーを走らせる予定がなかった。レッドブルとの契約は12月末までだが、レッドブルはマーク・ウェバーのテストを許可している。

    「この魅力的なプロジェクトの初日は僕にとって激しい経験だった。こんなに早くにプロジェクトに加わる機会を与えてくれたレッドブル・レーシングに感謝したい」

    「これは僕たち全員にとって大きく、重要なステップだ。素早くチームに融合できるし、LMP1レースカーのさらなる開発に貢献することができるからね」

    ポルシェのLMP1プログラム担当副社長フリッツ・エンツィンガーも、マーク・ウェバーをテストに参加させてくれたポルシェに感謝の言葉を述べた。

    アルガルベでのテストでは、ミシュランとともに行われ、ポルシェはサスペンションとタイヤのテストに集中した。

    ポルシェの社内チームは、6月にヴァイサッハでLMP1カーをシェイクダウンさせた後、ラウジッツ、マニクール、モンツァ、ポールリカールで1台のマシンでテストを完了している。

    フリッツ・エンツィンガーは、テストで“重要な進呈”を果たしたと説明した。

    「全ての走行距離が重要だったし、開発を前進させる新しいデータを我々に提供してくれた」とフリッツ・エンツィンガーは述べた。

    「我々の努力は2014年まで変わらずに続いていく。4月中旬のシルバーストンでのシーズン開幕までやることはたくさんある」