小林可夢偉は、WEC 第2戦 スパ・フランコルシャン6時間レースの予選でTS050 HYBRID #6号車のタイムアタックを担当し、2台のポルシェに続く、3番手グリッドにつけた。
「初めてのLMP1カーでの公式予選アタックとなりましたが上手く行きました」と小林可夢偉はコメント。
「決勝レースへ向けて力強いスタートが切れたと思いますが、レースが重要です。レースでは、予選よりも力を発揮出来ると思います。今週はTS050 HYBRIDのバランスにも恵まれているので興味深いレースになると思います」

小林可夢偉は、WEC 第2戦 スパ・フランコルシャン6時間レースの予選でTS050 HYBRID #6号車のタイムアタックを担当し、2台のポルシェに続く、3番手グリッドにつけた。
「初めてのLMP1カーでの公式予選アタックとなりましたが上手く行きました」と小林可夢偉はコメント。
「決勝レースへ向けて力強いスタートが切れたと思いますが、レースが重要です。レースでは、予選よりも力を発揮出来ると思います。今週はTS050 HYBRIDのバランスにも恵まれているので興味深いレースになると思います」

小林可夢偉は、WEC 第2戦 スパ・フランコルシャン6時間レースにむけて好感触を得ていると述べた。
小林可夢偉が駆るTS050 HYBRID #6号車は、公式練習2回目で1分58秒556の最速タイムを刻んだ。
「午前中の公式練習1回目しか走らなかったのですが、その時にも良い感じでした」と小林可夢偉はコメント。
「このサーキットをTS050 HYBRIDで走るのは最高ですね。パワーとハイブリッドのブーストは本当に印象的です。このコースには高速コーナーが多いのですが、感触は最高でした」
「今日の成果は非常に良かったので、決勝レースに向けても強気に臨めます」

FIA世界耐久選手権(WEC)第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースが開幕。初日の公式練習が行われ、TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRIDは公式練習2回目でトップタイムをマークした。
トヨタはWEC開幕戦シルバーストン6時間レースでLMP1ハイブリッドクラス唯一の2台完走を果たし、ポイントを獲得。マニュファクチャラーズ選手権首位で第2戦へと臨んだ。
公式練習初日の2回にわたるセッションでは、順調にセットアップを進めタイムを更新。明日の公式予選へ向けて確実な手応えを得た。
小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイの3名が駆るTS050 HYBRID #6号車は、公式練習2回目で、1分58秒556の最速タイムを刻み、0秒155差で中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミの#5号車が2番手に続いた。公式練習1回目では、それぞれ3番手と5番手につけた。
季節外れの雪や雨でセットアップの準備が阻まれた開幕戦シルバーストンとは異なり、暖かく晴れたコンディションでの初日の公式練習を迎えることとなり、チームは理想的な状況でセットアップやタイヤ評価をこなすことが出来た。
新しいTS050 HYBRIDから最大のパフォーマンスを引き出すセットアップを見出すだけでなく、様々なセッティングでのミシュランタイヤの挙動を理解することも重要な仕事だった。
開幕戦シルバーストンの後、スペインにある、モーターランド・アラゴンでのテストで得られたデータも今日のパフォーマンス向上に寄与した。公式練習2回目の終盤には、赤旗が出され、予定より7分早くセッションが終了となったが、2台のTS050 HYBRIDは合計で103周、721kmを走破することが出来た。
TOYOTA GAZOO Racingは、明日6日(金)の公式練習3回目と公式予選、7日(土)の決勝レースへ向けて、更なるパフォーマンス向上を目指す。
TS050 HYBRID #5号車:
(中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ)
公式練習第1回目: 5番手 (2分00秒053), 30周
公式練習第2回目: 2番手 (1分58秒711), 27周
中嶋一貴:
順調な一日でした。セットアップで良い方向性を見出すことが出来、全体的に上手く進んでいます。ラップタイムも悪くはありませんし、TS050 HYBRIDがタイムシートのトップに立つのを見るのは久しぶりで、良い公式練習初日となりました。この成果が残りの週末へ向けて良い兆候であることを望んでいます。
アンソニー・デビッドソン:
着実な一日で、開幕戦シルバーストンよりもパフォーマンスが向上していることを確認出来ました。TS050 HYBRIDについて学んで行くことで、更なる速さを得られるはずです。公式練習2回目でトップタイムをマーク出来たのは良いことで、チームの士気が高まっています。決勝レースへ向けて良い状況にあると感じており、それこそが我々がレースを戦うために望んでいることです。
セバスチャン・ブエミ:
私自身は、今日はあまり走れず、2回目のセッションでは1周のみに留まってしまいましたが、状況は非常に我々を勇気づけてくれるものと感じています。明日の公式予選を終えるまでは、私たちの位置は分かりませんが、去年よりは良い位置につけられそうです。
TS050 HYBRID #6号車:
(小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)
公式練習第1回目: 3番手 (1分59秒429), 27周
公式練習第2回目: 1番手 (1分58秒556), 19周
小林可夢偉:
私は午前中の公式練習1回目しか走らなかったのですが、その時にも良い感じでした。このサーキットをTS050 HYBRIDで走るのは最高ですね。パワーとハイブリッドのブーストは本当に印象的です。このコースには高速コーナーが多いのですが、感触は最高でした。今日の成果は非常に良かったので、決勝レースに向けても強気に臨めます。
ステファン・サラザン:
開幕戦シルバーストンの時よりもかなり良くなっていますが、まだ判断するには早いと思います。空力パッケージもこのコースでは効率的に働いてくれていますし、バランスもかなり良い感触です。もちろん、まだまだ改善の余地はありますが、全体的には良い日となりました。公式練習とはいえ、2回目のセッションではトヨタ車が1,2番手のタイムを記録出来たというのは、これまでの改良が上手く行っているということです。明日からが楽しみです。
マイク・コンウェイ:
良いタイムを記録出来て、公式練習1回目では3番手、2回目ではトップタイムというのは気持ちが良いものです。走り出しからバランスが良く、時間が経つにつれてさらに良くなりました。レース用にはバランスを取り直さなければなりませんが、戦略も上手く行きそうなので、決勝レースでは良い仕事が出来そうです。

FIA世界耐久選手権(WEC)第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースが、今週末5月7日(土)に行われる。
TOYOTA GAZOO Racingは、チームの本拠地ドイツ・ケルンから僅か120Kmに位置する、隣国ベルギーの“スパ”へと向かう。
先月のWEC開幕戦シルバーストン6時間レースでは、2位表彰台獲得と共に2台完走という結果で今シーズンのスタートを切ったトヨタは、ライバルを抑え、マニュファクチャラーズ選手権でのランキング首位で第2戦に臨むこととなる。
チームは、開幕戦の直後から、2日間のテストをスペインのモーターランド・アラゴンで行い、新型TS050 HYBRIDのさらなるパフォーマンスを引き出すべく開発を進めた。このテストでは、2.4リッター直噴ターボエンジンと、8MJに対応したバッテリーによるハイブリッドシステムを採用した新型TS050 HYBRIDの開発を熟成し、さらなる進歩を遂げた。ル・マン24時間レースの前哨戦となる第2戦では、この改善されたパフォーマンスを最大限発揮する。
“スパ”に持ち込む2台のTS050 HYBRIDは、“シルバーストン”と同じく、ハイダウンフォース仕様。開幕戦で学んだいくつかの車両セッティングの知見を活かしてレースに臨む。
スパ・フランコルシャン6時間レースは、複雑な思い出の残るレースでもある。2014年には優勝と3位という好成績で、シーズンのダブルタイトル獲得への大きな足がかりとなった。しかし、昨年は中嶋一貴が公式練習中のアクシデントで負傷、また、決勝レースでも13戦続いたWECでの連続表彰台獲得記録が途絶えることとなった。
先月の開幕戦で、中嶋とアンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミが駆るTS050 HYBRID #5号車はタイヤのパンクに見舞われ、それに伴う車体ダメージで大きくタイムをロス、16位に終わったが、第2戦では雪辱を狙う。
一方、小林可夢偉、ステファン・サラザンとマイク・コンウェイの#6号車は、3位でチェッカーを受けたが、その後首位のアウディがレース後の車検で失格裁定を受けたことによって、2位という好結果でスタートを切ることとなった。
2台のTS050 HYBRIDは、全力で“スパ”での表彰台復帰を目指す。土曜日に行われる決勝は、現地時間の午後2時半(日本時間午後9時半)に6時間レースのスタートが切られる。
佐藤俊男 チーム代表:
“スパ”はケルンのトヨタ・モータースポーツ(TMG)と、ブリュッセルのトヨタ・モーター・ヨーロッパ(TME)からも近く、我々にとってホームレースのひとつです。それだけにグランドスタンドで多くのサポーターを見るのを楽しみにしていますし、彼らと共に結果を祝えるようなパフォーマンスを発揮したいと思います。“シルバーストン”での順位自体は良いものになりましたが、今シーズンの目標を達成するためには、更なるパフォーマンス向上が必要です。チームはスペインでのテストを含め、全力で改良を進めています。彼らの多大な努力に感謝していますし、この週末、“ル・マン”への重要なステップである“スパ”でその努力が報われることを望んでいます。
中嶋一貴(TS050 HYBRID #5号車):
“シルバーストン”は幾つかの理由で我々にとっては厳しい週末になってしまいました。しかし、“スパ”では良いレースになると思っています。今週末は“ル・マン”へ向けて本当に重要なレースであり、TS050 HYBRIDから最大のパフォーマンスを引き出すべく集中します。個人的には、昨年アクシデントのために決勝レースが走れなかったので、これまで以上に今週末のレースを楽しみにしています。“スパ”はドライバーであれば病院でのTV視聴ではなく、走りたくなる素晴らしいコースなのです。
アンソニー・デビッドソン(TS050 HYBRID #5号車):
“スパ”でのレースはいつも楽しいチャレンジです。私の好きなコースのひとつですし、TS050 HYBRIDで走れることを楽しみにしています。“シルバーストン”以上に我々のハイブリッドシステムがコースに適合し、良いパフォーマンスが発揮出来ることを願っています。しかし、実際に走り出せば、我々がいかに接近戦の渦中にいるかということが分かるだけでしょう。“スパ”のレースでは、シーズン最大のレースである“ル・マン24時間”へ向けて、我々がどの領域の開発に集中する必要があるかを明らかにしてくれるはずです。
セバスチャン・ブエミ(TS050 HYBRID #5号車):
“スパ”は本当に好きなコースです。素晴らしいコースというだけでなく、2014年に勝利を挙げたという最高の思い出もあります。昨年は厳しいレースだっただけに、今週末は大きな進歩が果たされていることを期待しています。我々にとっては理想的なシーズンスタートとは言い難い開幕戦でしたが、我々は改善すべき点を分かっており、ケルンへ戻ってからも、TS050 HYBRIDから更なるパフォーマンスを引き出すべく、懸命な作業を続けて来ました。公式練習から多くの周回が出来るよう、ここ数年のレース同様に、今年も好天に恵まれることを祈っています。
小林可夢偉(TS050 HYBRID #6号車):
“スパ”もF1やGP2で走ったので良く知っているコースです。それだけに、TS050 HYBRIDで走るのを楽しみにしています。開幕戦“シルバーストン”では、LMP1カーでの初めてのレースを楽しめましたし、コース上の混雑をどのように走るかなど、多くのことを学びました。これらの経験は間違いなく“スパ”でも役立つでしょう。天候面では予測出来ないことで知られるコースですので、どうなるか分かりません。“シルバーストン”では、ほぼ全てのコンディションで走ることになったので、この週末はTS050 HYBRIDを見極めるためにも、ドライになることを望んでいます。何が起こったとしても諦めることなく、全力で立ち向かいます。
ステファン・サラザン(TS050 HYBRID #6号車):
“スパ”を走るのは本当に楽しく、LMP1カーで走るのは至上の喜びです。このような長い伝統を持つコースはシリーズカレンダー上にも少なく、それだけにいつも“スパ”に向かうのは楽しみです。我々は表彰台という好結果でシーズンのスタートを切りましたが、更に高い競争力を望んでいます。チームは“シルバーストン”以来、改良を求めて本当にハードに作業を進めており、TS050 HYBRIDのパフォーマンスがどこまで上がったのかを確認するのは興味深いことになるでしょう。我々のTS050 HYBRIDが“スパ”に適合していて上位争いが出来ることを期待しています。
マイク・コンウェイ(TS050 HYBRID #6号車):
“ル・マン”へ向けての更なるステップアップを果たすために、“スパ”は我々にとって忙しい週末になるでしょう。“ル・マン”まで、もうそれほど時間は残されていないので、全てのチャンスをTS050 HYBRIDの調整に費やしたいと思います。“シルバーストン”から我々がどれだけの進化を遂げられたかを確かめるべく、“スパ”でも全力で作業を続けることを意味します。マニュファクチャラー選手権では首位に立っていますが、我々には、まだやるべき事があるということは分かっており、この週末に良い進化を遂げられると思っています。

ポルシェが昨シーズンの成功から得たのは、ポルシェ919ハイブリッドに与えられたカーナンバー1と2だけではない。世界選手権で優勝したチームのパートナー各社も、FIA世界耐久選手権(WEC)で戦ったル・マン・プロトタイプに社名が記されることで評価を高めている。
「私達は、パートナーの皆様をとても誇りに思っています」とLMP1担当副社長であるフリッツ・エンツィンガーは語る。
「ほとんどのパートナーとは、プログラムの立ち上げ時から協力してきました。その中のいくつかの企業は車両の研究や開発および製造に関わっています。いずれの場合も、パートナーとスポーツカーブランドであるポルシェとの関係は大変栄誉に満ちたすばらしいものです。私達はともに今シーズンの活躍に期待しています」
2016年には、ドイツの照明メーカーであるTRILUXがチームに加わる。同社は、最もシンプルかつ信頼性の高い技術で、高エネルギー効率と次世代に対応した照明ソリューションの提供を目指している。同社は全世界に5,200名以上の従業員を擁し、ヨーロッパおよびアジアに7つの生産拠点を置き、25社の姉妹会社および膨大な数のセールスパートナーを通じて、ワールドワイドでサービスを提供している。
DMG森精機は、チームの専属プレミアムパートナーとして、3シーズン目を迎える。DMG森精機の社名は、世界をリードする工作機械メーカーであるドイツ/ビーレフェルトのDMG MORI SEIKI AKTIENGESELLSCHAFTと、日本のDMG森精機株式会社の2社のパートナーシップを表している。主たる事業運営は、「工作機械」と「産業サービス」で、DMG森精機グループは、22の生産拠点と164の国内/国際セールスおよびサービス拠点で全世界に展開している。DMG森精機の工作機械分野における事業活動は、自動車、航空宇宙、医療技術およびパワーエンジニアリングといった高成長産業に重点的に展開している。ポルシェは、工作機械製造のイノベーションリーダーであるDMG森精機が、ポルシェのモータースポーツにおける成功に寄与してくれるものと確信して同社をパートナーに選定した。
ショパールも引き続きチームの公式時計のパートナーで。ジュネーブに拠点を置く同社は、ルイ‐ユリス・ショパールが1860年に創業。1963年、ショイフレ家がショパールを買収したことで名声が高まった。現在では、全世界で1700名の従業員を擁し、ヨーロッパ、アジアおよびアメリカに子会社を展開している。ショパールは、世界で最も成功を収めている宝石・腕時計メーカーのひとつ。
ボーダフォンは、引き続きポルシェチームの通信パートナーを務めている。 ボーダフォン・グローバル・エンタープライズは、ボーダフォン・グループの企業であり、総合通信サービスを世界中の企業に提供している。成熟市場から新興市場にいたるまで、ボーダフォン・グローバル・エンタープライズのグローバルネットワークは150ヶ国を結び、3,000名を超えるエキスパートの経験豊富なチームが1,700社以上の多国籍企業を世界中でサポートしている。
ポルシェがワークスチームとしてWECに復帰した初年度からの公式パートナーは、産業および自動車分野のグローバルサプライヤーであるドイツのシェフラー、フランスのタイヤメーカーであるミシュラン、潤滑油のブランドであるMobil 1を提供している米国のエクソンモービルの各社。
さらに、チームが信頼を寄せるパートナーに名を連ねているのは、C. & A.フェルティンス醸造所、商用車メーカーのスカニア、および電池メーカーのA123システムズ。チームのユニフォームは、引き続きアディダスが担当している。エナジードリンクのパートナーであるレッドブルも、成功を続けるポルシェチームを今シーズンもサポートし、ドライバー達はアルピーヌスターのレーシングギアを着用する。
工具メーカーのハゼットも引き続きチームの公式サプライヤーとなり、また、ウベックスも防護服の供給を継続。高級家具ブランドのウォルターノルがホスピタリティユニットの内装を担当し、そこではハウザーケータリングおよびホットドリンク専門のダルボーフェンが、ポルシェが期待する高いレベルのサービスを迅速に提供している。

ポルシェは、4月17日に行われたFIA世界耐久選手権(WEC)の開幕戦決勝において2位でフィニッシュした。なおレース後の再車検の結果、919ハイブリッドは繰り上がりで優勝になったが、現在も裁定中につき正式な結果は保留中となっている。
スリリングな6時間のレースを制したのはアウディだった。ル・マン・プロトタイプ(LMP1)に参戦したすべてのマニュファクチュアラー(アウディ、ポルシェおよびトヨタ)が決勝ではそれぞれトラブルに見舞われた。
最大の悲劇に襲われたのはポルシェで、スタート後2時間ほどで現世界王者であるティモ・ベルンハルト/ブレンドン・ハートレー/マーク・ウェバー組がドライブするカーナンバー1がクラッシュ。ハートレーが周回遅れのGTカーをオーバーテークする際に激しく接触したが、両車のドライバーは無事だった。ニール・ジャニはレースファステストラップ(1’40″303)を叩き出し、このポルシェ 919ハイブリッドの高い性能を証明した。
カーナンバー1のレース展開
スタートドライバーを務めたマーク・ウェバーは、予選で得た3位のポジションから徐々に先行する2台のアウディに追い付く。7周目でウェバーはカーナンバー8のアウディをオーバーテークし、2位に浮上。さらに16周目にカーナンバー7のアウディをかわし、リードを奪う。27周を終えて、ダブルスティントが予定されているブレンドン・ハートレーにクルマを託す。ハートレーは55周終了時点でカーナンバー7のアウディに44秒と余裕のリードを保って、給油とタイヤ交換のためにピットに入る。71周目、GTカーを追い越す際に激しい事故が発生し、世界王者達のレースはここで終了となった。
カーナンバー2のレース展開
スタートドライバーのロマン・デュマはカーナンバー8のアウディを追いつめるも抜くには至らず4位に留まる。26周を終えて、ニール・ジャニとドライバー交代し、ジャニは55周で給油とタイヤ交換のためにピットに戻った。アウディのトラブルによって、58周目にジャニは2位に上がり、ポルシェの1-2態勢となる。71周終了後、ジャニは2度目のピットストップで、マルク・リーブに交代。メカニック達は給油とタイヤ交換に加えて、トラフィックで損傷したフロントノーズを交換した。カーナンバー1の事故の後、カーナンバー2がレースをリードした。アウディのカーナンバー8がトラブルによりコース上でストップしたため、フルコース・イエローが出された。このイエローフラッグは76周目に解除され、再スタートでリーブはバトルに巻き込まれ、その隙にカーナンバー7のアウディがトップに躍り出た。102周を終えて、リーブは再びデュマにクルマを託す。トヨタの損傷したタイヤの破片を処理する間、セーフティカーが導入された。106周終了時点でグリーンフラッグが出された後、デュマは2位を維持。132周が終了し、再度ジャニがドライブし2位をキープ。161周終了時点、暫定1位で919が給油とタイヤ交換のためにピットに戻り、ピットストップタイム短縮のために左側のタイヤのみを交換。ジャニがカーナンバー7のアウディの本格的な追撃を開始してから1周後、右側フロントタイヤがパンクしたため、彼は再度ピットインしなければならなかった。全194周の187周終了後、彼は最後のピットストップで少量の燃料を給油し、2位でレースを終した。
レース後のコメント
Dr オリバー・ブルーメ (ポルシェAG 取締役会長)
「レースは最後までスリルの連続で、まさに期待と失意が背中合わせでした。それがレースというものです。シーズン開幕戦は、世界耐久選手権のレベルが極度に高いことを明確に証明しました。大きく異なる車両コンセプトの厳しい戦いは、魅力的であり画期的です。レース結果だけでなく予選によっても、次回トップを奪還するという私たちのモチベーションがさらに高まりました」
フリッツ・エンツィンガー (LMP1担当副社長)
「私達にとって、アクションに満ちたウイークエンドも、もう過去のものです。予選は理想通りではなく、決勝ではさまざまなトラブルに悩まされました。ブレンドン・ハートレーの事故もですが、彼に怪我がなかったのが何よりでした。終盤、カーナンバー2がパンクしました。いずれにしても、アウディに祝辞を贈ります。私達が2位で、トヨタが3位。チャンピオンシップを考えれば、悪くないシーズンのスタートです。観客の皆さんには、非常にエキサイティングなレースを楽しみにしていただきたいと思います。スパでは、また攻めていきます」
アンドレア・ザイドル (チーム監督)
「アウディに祝辞を贈ります。今日は私達が勝てたレースでしたが、数々の出来事で実現しませんでした。カーナンバー1は大きなリードを保っていましたが、GTカーとの事故でレース敗退を喫しました。カーナンバー2もGTカーとの衝突があった上、パンクのため1回余分にピットストップを余儀なくされました。ですが、私達のクルマは最速で、ピットクルーも最速を誇っています。ヴァイザッハの開発チームと現地のクルーに感謝しています。私達は自分たちの強さに自信を持っています」
ポルシェ919ハイブリッド(カーナンバー1)のドライバーのコメント
ブレンドン・ハートレー
「私は、チームに大変申し訳なく感じています。クルマは信じられないほど好調で、マークの最初のスティントは極めて素晴らしいものでした。私が引き継いだとき、全く問題ありませんでした。十分なリードがありましたし、全くプレッシャーも感じていませんでした。トラフィックにも上手く対処しました。そして、GTカーを外側から抜きにかかりました。これは、第2コーナーではごく当たり前のことですが、ドライバーは私を見逃してコースを一杯に使いました。すべてが一瞬の出来事で、私達は接触しました。あれは避けることができる事故であり、GulfレーシングGTチームに対しても、私達のカーナンバー1のクルーに対しても申し訳なく思っています。私達は態勢を立て直し、ウイークエンドのプラスの面を活かしていくつもりです」
マーク・ウェバー
「私は最初の27周を走行し、それは充実し、興味深いスティントでした。最初、アウディは本当に強かったのですが、追い付き、追い越し、差をつけることができました。私達のクルマは非常によく仕上がっていました。今日は好成績を逃したかたちになりました」
ポルシェ919ハイブリッド(カーナンバー2)のドライバーのコメント
ロマン・デュマ
「スタート後、私の最初のスティントでGTカーと接触し、フロントのエアロにダメージがありました。その後は、ノーズを交換するまではアンダーステアがひどい状態でした。2回目のスティントも難しかったです。アウディのブノワ・トレルイエと厳しいバトルになりました。私の方がわずかに速かったのですが、オーバーテークは困難でした。残念なことに、フォードと軽く接触し、わずかにコースアウトしてしまい、約13秒ロスしました。その後、私達のマシーンは非常に速いペースに戻りました」
ニール・ジャニ
「私は2番目のドライバーで、ダブルスティントでドライビングを担当しました。最初のスティントは最悪でした。あちこちでトラフィックに捕まり、1周毎に最大6秒をロスしました。ピットストップ後はトラフィックで悩まされることは大幅に減り、フロントウイングにダメージを受けたにもかかわらず、トップのクルマと同じ最高速を出すことができました。レースの残り1/3で再度ドライビングしましたが、またトラフィックの問題に直面しました。これは多分、今年はストレートでそれほど私達にアドバンテージがないからでしょう。そして、最後のパンクで優勝の可能性はなくなりました」
マルク・リーブ
「アウディとの一騎打ちは時間のロスであり、タイヤの負担が大きかったのですが、レース中盤の私のスティントの出来には大いに満足しています。ラップタイムに大きなばらつきがありました。周回遅れを抜くときに、何秒かロスしたこともあれば、全くタイムに影響しなかったこともあります。天候のため、決勝の準備は容易ではありませんでした。それでも、決勝ではしっかりした仕事ができました」

トヨタは、2016年FIA世界耐久選手権(WEC)開幕戦シルバーストン6時間レースで2位となった。
小林可夢偉とステファン・サラザン、マイク・コンウェイのTS050 HYBRID #6号車は3位でゴールしたのち、上位車両の失格により2位となり、トヨタにとって2012年のWEC参戦開始以来のシルバーストンでの連続表彰台記録を更新した。
マイク・コンウェイはWECで自身3度目となる表彰台フィニッシュを果たし、イギリス人レーシングドライバーズクラブメンバーの最高位ドライバーに送られるリチャード・ロイド・トロフィーを獲得した。
小林可夢偉にとってはLMP1カーでのデビュー戦であり、トヨタで参加した世界選手権としては2009年のF1アブダビGP以来となるレースで素晴らしいパフォーマンスを見せ、表彰台獲得の一翼を担った。
中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミの#5号車も力強い走りを見せていたが、不運なタイヤのパンクにより車両後部にダメージを負い、16位に終わった。
降雪に見舞われた前日とは一転、好天に恵まれた決勝日となり、TS050 HYBRIDはレース中の最速ラップで、全車の最速ラップからわずか0.354秒遅れとその速さを実証し、希望を繋ぐレースデビューを果たした。
次戦以降での更なる性能向上を目指し、チームは新しい2.4リッターターボエンジンと8MJのハイブリッドシステムから、最大のパフォーマンスを引き出すために必要なセッティングの解析を進めて行く。
レース序盤、予選5番手、6番手からスタートを切った、コンウェイの#6号車とブエミの#5号車は、ポルシェ#1号車とアウディ#8号車のアクシデントにより、3位、4位へとポジションを上げた。
レースが折り返しを過ぎたところで、3位を走行していた#5号車は右リアタイヤのパンクに見舞われた。不運にもこのパンクはピットアウト直後に発生し、中嶋は1周5.901kmのコースをスローダウンしたまま周回することとなり、バーストしたタイヤにより車両後部にダメージが及んでしまった。
メカニックの懸命な努力により、41分間の作業の後に修復され、ブエミへと交代した#5号車は首位から24周遅れの29位でコースへと復帰した。
大きく遅れた#5号車は世界選手権のポイント獲得のために追い上げを続けた。一方、チームメイトの#6号車はライバル勢と遜色のないラップタイムで周回を重ね、5万2千人(週末合計)のファンが見守る中3位でチェッカーフラッグを受けたが、その後、上位車両の失格により2位となった。
トヨタは、LMP1-ハイブリッドクラスのマニュファクチャラーで唯一2台が完走を果たしたことで、全9戦で戦われるシリーズの開幕戦を終えた時点で、マニュファクチャラーズ選手権では首位につけている。
次戦は5月7日(土)にベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで開催されるスパ6時間レース。TOYOTA GAZOO Racingにとっては、チームの本拠地であるドイツのケルンから120km程と近い、「ホームレース」とも言える一戦に臨む。
佐藤俊男 チーム代表:
開幕戦からエキサイティングで様々なことが起こったレースでした。予選が厳しい結果だっただけに、勇気づけられる決勝結果となりました。全く新しい車両が、2台共に完走出来たこと、そしてパフォーマンスもこれからに期待を繋ぐものでした。まだ我々は望んだレベルには達していませんが、昨年に比較すれば大きな進化を遂げています。#6号車がレース終盤、非常に良いラップタイムを刻んでくれたことは、TS050 HYBRIDの高いポテンシャルを示しています。次戦へ向けて更に性能を向上すべく努力を続けます。
中嶋一貴:
我々の#5号車にとっては厳しいレースとなってしましました。ペースはまずまずだったのですが、ライバルには届きませんでした。パンクは残念でした。GTカーと接触してしまったのだと思いますが、それ以上は分かりません。あの瞬間に全てが終わってしまいました。修復してコースに戻してくれたメカニックに感謝しており、選手権で重要なポイントも獲得出来ました。我々はチームとしては進歩していることを示せたと思いますし、良いシーズンのスタートを切れました。次戦のスパではどれだけ進歩出来るかお見せしたいと思います。
アンソニー・デビッドソン:
チームメイトが表彰台フィニッシュを果たせたことを喜んでいます。冬の間のハードワークが報われました。我々の#5号車については、もしパンクに見舞われていなければ、とも思いますが、それでもレース終盤には、勝つには充分な速さはありませんでした。まだやるべきことは多いですが、次戦はもっと良い戦いが出来ればと思っています。
セバスチャン・ブエミ:
まず#6号車に祝福を送ります。彼らは全力でレースを戦い、良い結果をチームにもたらしてくれました。我々は不運なタイヤのバンクに見舞われたことで、表彰台フィニッシュのチャンスを失ってしまいました。この週末に学んだことを活かして次戦以降に臨みます。ライバルを捕らえるために更なるハードワークが必要なことは明らかですが、昨年に比べれば着実に進化しており、これからもプッシュを続けます。
小林可夢偉:
良いシーズンのスタートが切れました。特に私にとっては最初のレースだったので良かったと思います。昨年と比べて進歩していますが、まだ多くのポテンシャルが秘められているはずです。更なる改良を続け、TS050 HYBRIDからもっとパフォーマンスを引き出せば、ライバルと良い戦いが出来ると思います。TS050 HYBRIDでどれだけの戦いが出来るかとても楽しみです。
ステファン・サラザン:
勝利こそ叶いませんでしたが、表彰台フィニッシュはチームにとっても良かったと思います。TS050 HYBRIDは本当に素晴らしいレースカーで、大きなポテンシャルを秘めています。まだまだ多くの領域で使いこなすための努力が必要ですが、既に昨年よりもライバルには近づいています。これからも全ての領域について全力でプッシュを続けなくてはなりません。チームはやる気に満ちており、我々は上位争いへと激しく戦い続けています。
マイク・コンウェイ:
表彰台を獲得出来たのは素晴らしいことで、良いシーズンのスタートを切ることが出来ました。簡単なレースではなく、2位はハードな戦いの末の結果です。1周のみのラップタイムでは遜色ないのですが、スティントを通してのペースという面では、ライバルに追いつくためにはまだ努力が必要です。専念すべき領域は分かっています。世界選手権という意味で我々は着実にポイントを獲得しました。良い結果で週末を終えることが出来ました。

2016年FIA世界耐久選手権(WEC)開幕戦シルバーストン6時間レースの公式予選が行われたが、トヨタは残念な結果に終わり、明日の決勝レースで巻き返しを目指す。
20分間の公式予選セッションはウェットコンディションで行われることとなったが、TS050 HYBRIDは制御系の問題に苦しみ、ドライバーはライバルと競い合うチャンスの無いままにセッションを終えることとなった。
今回の予選におけるTS050 HYBRIDのセットアップは、この条件下での作動範囲から外れていた。2台のTS050 HYBRIDは、ステファン・サラザンとマイク・コンウェイが予選をアタックし、小林可夢偉と共に決勝レースに臨む#6号車が5番手、中嶋一貴とアンソニー・デビッドソンが予選をアタックし、セバスチャン・ブエミと共にレースに臨む#5号車は6番手となった。
残念ながら、2台のTS050 HYBRIDのタイムは、ポールポジションのタイムからそれぞれ4.996秒と6.905秒と、大差になってしまった。
TOYOTA GAZOO Racingは、早急に発生した問題を追及すると共に、好天が予想される明日の決勝レースでは、力強い戦いができるよう、努力を続ける。
TS050 HYBRID #5号車:
(中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ)
公式練習第3回目: 計測ラップタイム無し、1周
公式予選: 6番手 (平均2分00秒109)
中嶋一貴:
チームは改善を進めてくれましたが、私のスティントでは完璧とは言えず、これからデータを見て何が悪かったのか分析する必要があります。どのくらいの改善が必要なのか見出さなくてはなりません。TS050 HYBRIDをドライブした感触そのものは悪くは無かったので、おそらくドライコンディションとなる明日の決勝レースでは全く異なる状況になることを願っています。
アンソニー・デビッドソン:
天候の面でもチャレンジングな一日でした。路面コンディションは我々のTS050 HYBRIDに合いませんでした。非常に複雑な問題です。これまでに経験したことのないコンディションでの走行となったため、いくつかの問題を抱えることとなりました。今日のような経験から学ぶことにより、我々はもっと強くなれると思います。
TS050 HYBRID #6号車:
(小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)
公式練習第3回目: 計測ラップタイム無し、1周
公式予選: 5番手 (平均1分58秒200)
ステファン・サラザン:
我々は、制御システムでいくつかのミスをしてしまい、パワートレーンから本来のパフォーマンスを引き出すことが出来ませんでした。我々はまだTS050 HYBRIDについて学んでいる最中で、このようなことはあると思います。今日のようなコンディションでTS050 HYBRIDを走らせるのは初めてのことで、何が起こったのかを理解し、次回までに改善する必要があります。
マイク・コンウェイ:
ピットレーンを出るたびに、毎回違和感がありました。何かがおかしかったのです。セッションを通して完全にパワーが足りないように感じました。きっと我々の選択したセッティングによるものでしょう。何がおかしかったのかはまだ分かりません。今日のことは忘れて、ドライコンディションとなる明日は、ライバルとバトルをして良いレースが出来ることを望んでいます。

アウディのFIA世界耐久選手権(WEC)への参戦5年目となるシーズンが、来る4月17日から始まる。英国ノーザンプトンに位置する全長5.891kmのシルバーストンに、アウディは2台の新型LMP1マシンで臨む。
シルバーストン6時間耐久レースは、歴史と伝統を併せ持つ一戦で、2012年からFIA世界耐久選手権(WEC)の一戦として開催されている。このレースでアウディは、LMPマシンで3回、ツーリングカーで1回の優勝獲得経験がある。
アウディは昨年の大会で、ライバル達と非常にスリリングなレース展開を経て優勝を飾った。2位との差がわずか4.6秒という壮絶な戦いを制したのは、マルセル・ファスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエ組だった。
4月17日日曜日、アウディ、ポルシェ、トヨタのハイブリッドレースカーを含む総勢33台のマシンが、再びシルバーストンで闘いの火蓋を切る。
今シーズン開幕にあたり、アウディモータースポーツ代表のDr. ヴォルフガング・ウルリッヒは「今年からレースの状況は完全に一新されました。ワークスチームのすべてが新型マシンを投入してきます。我々の新型Audi R18も、ボルト一本にいたるまで、従来マシンとは異なるものに生まれ変わっています。どのチームが優勢なのか、現時点では誰にも予想がつきません。全チームが一堂に会するのは、シルバーストンでの開幕戦が初めてとなるからです」とコメント。
アウディは大部分を見直し、LMP1マシンを生み出した。新型 Audi R18 に搭載されるV6 TDIエンジンの燃費は、従来比で約10%も向上している。この優れた効率の良さは、並み居る強豪に対して非常に有利となる部分。システム全体で約1000hpという出力を発揮する新しいハイブリッドシステムを搭載した新型Audi R18は、これまででもっともパワフルな1台となっている。エアロダイナミクス、モノコック、そしてサスペンションなどが、統合油圧システムなどと共に一新されている。これらは、レースのレギュレーションが求めるハイパフォーマンスと低燃費を高度な次元で両立することに狙いをしぼって開発されている。そうして生み出された新型Audi R18は、従来比50%以上の電力をバッテリーに蓄積できるようになった。
開幕戦にエントリーするアウディスポーツ チームヨーストのメンバーは、昨年の覇者、ファスラー / ロッテラー / トレルイエ組がゼッケン7号車、ルーカス・ディ・グラッシ / ロイック・デュバル / オリバー・ジャービス組がゼッケン8号車で参戦する。シルバーストンは、サーキットから130kmほどのバーウェルに住むオリバー ジャービスにとってはホームグラウンド。
アウディはイギリス市場と良好な関係を築いている。これまでの10年間で、イギリスにおけるアウディの販売台数は2倍以上に成長し、前年比5%増を達成した昨年は、166,817台と、過去最大の販売台数となった。
全9大会行われるFIA世界耐久手権(WEC)の第一戦は、4月17日の現地時刻12:00(欧州中央時間13:00)にスタート。レースの模様は、欧州中央時刻の17:00から、ユーロスポーツにおいて130分間のライブにて放映される。さらにアウディは、Facebook (AudiSport)、Twitter (@Audi_Sport)、そしてアウディスポーツのアプリから多くの情報を発信していく。

トヨタは今週末、待ち望んでいた2016年FIA世界耐久選手権(WEC)開幕戦シルバーストン6時間レースに参戦する。
トヨタは5年目の参戦となる今シーズンのWECに、新型のTS050 HYBRIDを投入。LMP1-ハイブリッドクラスでのライバルであるポルシェ、アウディと全9戦にわたる世界選手権を戦うこととなる。
TS050 HYBRIDは、燃料流量や総エネルギーが制限された今年のWEC車両規則の中で、最高のパフォーマンスを発揮すべく、新たに開発した2.4リッター直噴ツインターボエンジンと、8MJ対応のハイブリッド・システムを組み合わせたパワーユニットを搭載する。
チームは、開幕戦の行われる高速サーキットのシルバーストンに合わせ、ハイダウンフォース仕様のTS050 HYBRIDを持ち込む。
2台のTS050 HYBRIDには、どちらも地元イギリス出身のドライバーがステアリングを握る。その一人、2014年のWECチャンピオンであるアンソニー・デビッドソンはセバスチャン・ブエミ、中嶋一貴と共に#5号車を、同じくイギリス人のマイク・コンウェイはステファン・サラザン、小林可夢偉と#6号車を駆る。
昨年は、テスト兼リザーブドライバーとしてチームに加わっていた小林可夢偉にとって、フルシーズンをチームと共に戦うドライバーとしてデビュー戦となる。彼はF1のイギリスグランプリで4度にわたってシルバーストンでのレースを戦ってサーキットは熟知しており、2010年にはF1で6位フィニッシュを果たしている。
高速コーナーが連続するシルバーストンでは、常にドライバーやエンジニアにとっては厳しいチャレンジが求められる。また、ブリティッシュ・ウェザーと呼ばれる、予測出来ない天候変化も特徴で、2014年は激しい雨のために予定よりも30分ほど早くレースが終了したほどだ。
好天の下で戦われた昨年のシルバーストン戦では、TS040 HYBRIDは首位争いを展開しつつ201周、1186kmを6時間で走り抜いた。ピットストップ7回分のタイムロスを含めてもレース全体の平均速度は197km/hにも達し、この高速サーキットでの6時間レースで3位表彰台を獲得した。
トヨタはこれまで4年にわたるWECのシルバーストン戦全てで表彰台を獲得しており、2015年シーズンに比べて格段に競争力を増したTS050 HYBRIDで、この週末も連続表彰台記録更新し、優勝へと臨む。
佐藤俊男 (TOYOTA GAZOO Racingチーム代表)
WECのシーズン開幕戦を迎え、とても嬉しく思います。昨シーズンは厳しい戦いになりましたが、最終戦以降はTS050 HYBRIDでの初レースを待ち遠しくして来ました。TS050 HYBRIDはパワートレーンを含む全てを新しくした車両であり、性能面や信頼性面で今後まだまだ開発を進める領域があります。しかしながら先頭での戦いに復帰出来ると思っていますし、ファンの皆様も接近戦を期待されていると思います。また、このシリーズは新技術による革新性と長距離レースならではの面白さを魅力としています。ケルン、東富士研究所を含めた全てのチームメンバーで技術革新に励みTS050 HYBRIDを準備してきました。シルバーストンにて素晴らしいレースが出来る様、一丸となって頑張ります。
中嶋一貴(TS050 HYBRID #5号車)
新型TS050 HYBRIDでの最初のレースを目前に控え興奮しています。今年はトップ争いのバトルが出来ると確信しており、楽しみにしています。シルバーストンは、以前、それほど遠くないところに住んでいたこともあり、私にとってはホームコースのような感覚もあります。とても好きなサーキットのひとつです。年を経るごとにコースレイアウトも変化していますが、それでも多くの高速コーナーを持つ特別なコースであり、ドライバーにとって、とてもエキサイティングなサーキットです。我々がどの位置にいられるか予測するのは難しいですが、優勝争いに参加出来ることを望んでいます。少なくとも昨年は表彰台に登っているので、その再現か、さらに良い結果を狙います。
アンソニー・デビッドソン(TS050 HYBRID #5号車)
ホームレースを本当に楽しみにしています。私自身はシルバーストンで勝ったこともありますし、表彰台も数多く経験しています。好結果でシーズンのスタートが切れることを望んでいます。シルバーストンは私の自宅から15分ほどの、私にとっては文字通り特別なホームコースです。数多くのモータースポーツの歴史を刻んで来たコースを革新的なLMP1カーで走るのは不思議な気分を覚えます。新型TS050 HYBRIDの感触は良好です。昨年型と比べて多くの点で改良が加えられており、性能面で改善が見られます。しかし、我々が望んでいるのは勝利です。決勝レースの日まで誰が速いのかは全く分かりませんが、きっとエキサイティングなレースになるでしょう。
セバスチャン・ブエミ(TS050 HYBRID #5号車)
新型TS050 HYBRIDでいよいよ新たなシーズンを戦うことになり、開幕戦シルバーストンが楽しみです。アンソニーと一貴と私は昨年表彰台を獲得し、2014年には優勝、2013年も表彰台と、ここでは好結果を重ねて来ました。高速コースですが、一方でダウンフォースを必要とする特殊なコースで、ル・マンとは全く正反対です。シルバーストンは天候に左右される要素の多いサーキットです。季節的にもコンディションの変化が早いので、タイヤ選択の判断も迅速に行わなくてはなりません。天候の変化は予測が難しく、時として結果に大きな影響を与えますが、力強いシーズンスタートを望んでおり、早くレースを戦いたいです。
小林可夢偉(TS050 HYBRID #6号車)
TOYOTA GAZOO Racingの一員としてWECシリーズにデビュー出来ることに興奮しています。シルバーストンはF1やGP2で走ったので良く知っていますが、LMP1カーで走るのは初めてです。非常に高速なコーナーを持つ独特のコースで、TS050 HYBRIDで走るのはきっととても楽しいと思います。LMP1カーのドライバーとして初めてクラスの異なる車両との混走に臨むのも新たな体験ですが、シルバーストンにはいくつも追い抜きポイントがあるので心配はしていません。オフシーズンのテストのおかげで大きな自信を得ることが出来、チームの一員としてシーズンをスタートするのが本当に楽しみです。チーム全員がレースへ向けた準備でハードに働いており、スタートを切るのが待ち切れません。
ステファン・サラザン(TS050 HYBRID #6号車)
我々全員がシーズンスタートへ向けてやる気に満ちています。TS050 HYBRIDは好感触ですし、その最初のレースを全員が楽しみにしています。我々は走り始めた時点から多くの改良を重ねて来ており、それはシルバーストンでも続きます。TS050 HYBRIDは高いポテンシャルを秘めており、そのパッケージから最大限の性能を引き出すべくハードワークを続けています。シルバーストンは非常に高速なコースで、大好きです。このコース攻略に重要なのは良いリズムを掴むことで、それが出来なければ大きくタイムを失います。私は常にプッシュを続けています。我々は勝利を目指して臨みますが、良い結果を期待して週末を楽しみに待ちたいと思います。
マイク・コンウェイ(TS050 HYBRID #6号車)
間違いなくシルバーストンは私にとってのホームコースであり、とても好きなコースです。数多くのレースを戦って来ており、とても良く知っているので、早くコースを走りたいです。高速で流れるように走り抜けるコースレイアウトは最高です。ハイダウンフォースのパッケージが必要ですが、同時にブレーキングはそれほど激しくないので、いかに効率的にハイブリッドエネルギーを蓄積するかが課題になります。そのバランスを見出すことと、ライバルがどれだけのパフォーマンスなのかが明らかになるという意味で興味深いレースになるでしょう。チームメイトである#5号車や、ライバル車両と良いバトルをしたいですし、もちろん勝利のために戦えればと思っています。
シルバーストン6時間レースにおけるTOYOTA GAZOO Racingの戦績
2012 #7号車予選3番手、決勝2位
2013 #7号車予選1番手、決勝4位 #8号車予選2番手、決勝3位
2014 #7号車予選1番手、決勝2位 #8号車予選5番手、決勝1位
2015 #1号車予選4番手、決勝3位 #2号車予選6番手、決勝4位