タグ: ロードレース世界選手権

  • MotoGP | スズキ 第12戦 イギリスGP 予選レポート

    MotoGP | スズキ 第12戦 イギリスGP 予選レポート

    スズキは、MotoGP 第12戦 イギリスGPの予選で、アンドレア・イアンノーネが7番手、アレックス・リンスが10番手だった。

    寒い朝を迎えたシルバーストンのFP3は気温が上がらず、チームスズキエクスターライダーのふたりはタイムアップのチャンスを与えられることなく、午後のFP4を迎える。

    午後になって降ったり止んだりしていた雨が、FP4セッション中に激しく降り出し、アレックス・リンスを含む何人かのライダーが、大量の水が溜まった状態となった7、8、9コーナーで次々と転倒。セッションは赤旗中断となり、その後の予定が全てディレイとなる。

    大量の雨による難しいコンディションの中で転倒を喫したリンスだったが、Q1では冷静な走りで着々とタイムを詰め、セッション最後に2番手タイムを記録してQ2にジャンプイン。

    Q2は完全なウエットコンディションとなり、ふたりのライダーはウエットタイヤでピットアウト。リンスは一度コースアウトを喫するも、ピットインすることなく周回を続け10番手に。最後まで他ライダーと激しいタイムアタックを繰り広げていたイアンノーネは、最終ラップでベストタイムを更新し、7番手にポジションを上げてチェッカーを受けた。

    アンドレア・イアンノーネ (7番手)
    「FP4の終盤と予選は本当に難しかったよ。 明日、今日のように雨が降ったらレースができない可能性もあるかもね。雨自体はたいした問題ではないんだけど、コース上の一部の排水がうまくできないのが問題なんだ。予選ではサーキットの8割がドライなのに、濡れている一部は完全にハイドロプレーン現象になっていて、コントロールが完全に不可能だったよ。明日のコンディションがどうなるのか全く分からないけど、今日みたいな状態だけにはなって欲しくないね。」

    アレックス・リンス (10番手)
    「FP4でピットアウトした時、メインストレートが完全に水で覆われているのを確認していたけど、もし本当に危険な状態だったら赤旗が出されると思っていたから、大丈夫だと信じて走っていたんだ。でもコーナーで全開のブレーキングをした時にハイドロ現象が起きて、気が付いたら目の前にウォールが迫っていたから、危険を察して自らバイクから飛び降りたよ。その直後、同じコーナーで他の何人かのライダーも自分と同じような状態になっているのを見て、オフィシャルに一生懸命アピールしたんだ。マシンは昨日から今日にかけてセッティングを変えて良い方向にはなっているから、明日はトップグループでレースができるんじゃないかと思っているけど、天候次第になるだろうね。」

    ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
    「セッション中に激しい雨が降ったり、スケジュールがディレイしたりと、何かと難しい午後でしたね。アンドレアは最終的に7番手までポジションを上げましたし、決勝グリッドとしてはそれほど悪くないと思っています。アレックスも昨日から大きく前進し、雨の中でも着実にタイムを上げてQ2入りを果たして10番手グリッドを獲得しましたし、今朝の状況を考えると、大きな進歩を果たしたと思います。決勝中に安定したペースで走行ができれば、ふたりのスタートポジションはさほど悪くないでしょう。ウエットコンディションのフィーリングはふたりとも良いようなので、もし雨になったら、さらにチャンスがあるかもしれませんね。」

  • MotoGP | ヤマハ 第12戦 イギリスGP 予選レポート

    MotoGP | ヤマハ 第12戦 イギリスGP 予選レポート

    ドライコンディションでは常に上位をキープしてきたMovistar Yamaha MotoGPのM・ビニャーレスだが、ウエットコンディションとなったQ2では同様のフィーリングをつかむことができず11番手。チームメイトのバレンティーノ・ロッシはピットストップを遅らせる作戦も実らず、決勝は12番グリッドからのスタートする。

    雨のなかで行われたフリープラクティスの第4セッションでは、ハイドロプレーニングで大勢が転倒する展開。安全を考慮して予選の開始を遅らせてスタートした。

    天候変化の速さを感じ取ったビニャーレスは、早々にピットを飛び出してアタックを開始。しかしリアのソフトタイヤに好感触を得られず、すぐさまピットレーンに戻ってくることに。そして前後ともミディアムを装着して残り9分弱というところでコースに復帰すると、4ラップ目で12番手から10番手へ浮上。しかしセッション終盤になって全体のペースが上がると再び後退してしまった。この時点であと3周分の時間が残されていたものの、その最終ラップで2分12秒514に更新したが、11番手でセッションを終えた。

    一方のロッシはウエットコンディションに素早く適応し、序盤の2分14秒839で5番手。その後もラップタイムを更新していったものの順位を上げることはできなかった。残り3分半の時点で8番手につけてピットインを行いコースに復帰したが、そのラップを走り終える前にチェッカーフラッグが提示された。これによりロッシは、4ラップ目に記録した2分13秒504で12番手となった。

    ザルコが3番手・フロントローを獲得!
    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコが予選ですばらしいパフォーマンスを見せフロントローを獲得した。コンディションは理想的なものではなかったが、そのなかで完璧なラップを走り切って3番手を獲得した。

    チームメイトのハフィス・シャーリンは、Q1で雨に降られて難しい状況。フリープラクティスの第3セッションまでに総合19番手につけ、第4セッションでは12番手に上がるなど好調だったが、その後の予選セッションでは苦戦し23番手に留まった。

    Movistar Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス (予選11番手/2分12秒514)
    「フリープラクティスの第4セッションでは集中力を維持し、マシンのフィーリング向上にポイントを絞って取り組みました。そしてその点については大幅に改善することができ、リズムがよくなってきたのでうれしく思っています。でもウエットコンディションにおいては依然として多くの課題が残っていることも事実。気象条件は誰にとっても同じなので、とにかく速く走る方法を見つけられるようがんばるしかありません。データを分析し作業を続けます」

    バレンティーノ・ロッシ (予選12番手/2分13秒504)
    「非常に残念な結果となりました。タイヤのチョイスについても戦略を用意していたのですが、あとわずかというところで時間切れになってしまいました。タイヤ交換の際にミスがあって時間がかかり過ぎたため、2秒差でチェッカーフラッグを受けることになってしまったのです。最後のラップでは2分10秒7が出ており、それが採用されていれば5番手に上がれたはずなのでアンラッキーでした。2列目からスタートできればかなり有利になるので、そこを目標にしていたのですが、最後のラップはカウントされずに終わりました。12番グリッドはかなり難しい状況です。ウエットの感触は悪くありませんでしたが、アスファルトが新しくて水はけがあまりよくないことが問題です。もしも大量の雨が降れば、路面上に残ってハイドロプレーニング現象が起きてしまうでしょう。そうなれば非常に危険な状態になります」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「どんなときも安全性が第一です。しかし今日は、開始時刻の変更、常に変化する天候と路面コンディションが裏目に出ました。不運としか言いようがなく、ビニャーレス選手もロッシ選手もドライではいいペースで走れていましたが、Q2はほぼウエットで、それまでウエットがほとんどなかったため、予選の中でトライ&エラーを繰り返すことになりました。その結果、ビニャーレス選手は良いフィーリングをつかめず、ロッシ選手はよい戦略を持っていながら時間切れになってしまったのです。明日のウォームアップがウエットになれば、この問題に取り組むことができ、ウエット用のセッティングを整えることができるでしょう。決勝は安全性を考慮し早めのスタートに変更されています」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (予選3番手/2分10秒439)
    「難しいコンディションでした。路面がほぼ乾いたところでレインタイヤを履いていたわけですが、それが私にとっては非常によい感触だったのでライバルたちに差をつけることができました。彼らは序盤からペースを上げていたので、私も懸命にプッシュしなければなりませんでしたが、そのあとタイヤをクールダウンして、もう一度ペースを上げたらトップに上がることができたのです。あと2周というところでまたペースを緩めると、マルケス選手ら何人かが待っていました。私にアドバンテージがあることはわかっていましたが、彼らを助けるつもりはなかったので、少し待ってから最終ラップに臨んだのです。チェッカーフラッグにぎりぎりのタイミングでしたが、何とかうまくいって、ラップタイムを更新してフロントロー獲得につなげることができました。明日の天気はわかりませんが、このフロントローを生かし、最後まで上位をキープしたいと思っています」

    ハフィス・シャーリン (予選23番手/2分16秒483)
    「今日の予選は非常に難しいコンディションになりました。安全性を考慮し、フルウエットのときには走ることができなかったのです。濡れた部分が残る状態のとき、その上ではフィーリングがよかったのですが、乾いた部分へ来るとマシンの挙動をしっかりコントロールすることができませんでした。このようなハーフ&ハーフのコンディションは初めてだったので、私にとっては非常に難しいものでした。決勝は後方からのスタートとなってしまいましたが、スタートでの挽回を目指します。天気予報によれば雨になりそうなので、午前中のウォームアップでフィーリングをつかみ、その後の状況を見守りたいと思います」

  • MotoGP 第12戦 イギリスGP 予選 | ロレンソがPP獲得&ドゥカティ1-2

    MotoGP 第12戦 イギリスGP 予選 | ロレンソがPP獲得&ドゥカティ1-2

    MotoGP 第12戦イギリスGPの公式予選が8月25日(土)にシルバーストン・サーキットで行われ、ホルヘ・ロレンソがポールポジションを獲得。2番手にもアンドレア・アビツィツィオーゾが続き、ドゥカティが12年ぶりに1-2番手に進出した。

    気温16度、路面温度24度のウェットコンディションの中、ホルヘ・ロレンスは2分10秒155をマーク。第7戦カタルーニャGP以来今季2度目、最高峰クラス41度目、キャリア通算67度目となるポールポジションを奪取した。

    2番手には0.159秒差でアンドレア・ドビツィオーゾが入った。ドゥカティが公式予選で1-2番手に進出したのは、セテ・ジベルナウがポールポジション、ロリス・カピロッシが2番グリッドを獲得した2006年6月の第6戦イタリアGP以来12年ぶり。

    3番手には0.284秒差でヨハン・ザルコが入り、第5戦フランスGP以来今季5度目の1列目を獲得。2列目にはカル・クラッチロー(LCR・ホンダ)、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)、ダニロ・ペトルッチ(アルマ・プラマック)。3列目にはアンドレア・イアンノーネ(スズキ)、今季初めて公式予選2に出走したブラッドリー・スミスがKTMの今季最高位の8番手、唯一スリックタイヤに履き替えたジャック・ミラー(アルマ・プラマック)が9番手。

    モビスター・ヤマハ勢は、マーベリック・ビニャーレスが11番手、バレンティーノ・ロッシが12番手だった。中上貴晶(LCR・ホンダ)は明日の決勝レースを7列目19番グリッドから迎える。

    また、フリー走行4回目に転倒したティト・ラバットに同じ場所で転倒したフランコ・モルビデッリのバイクが滑って来て激突。ラバットは右脚の大腿骨、脛骨、腓骨を骨折し、コベントリー&ウォーリックシャー大学病院で手術を受けて。24時間の集中治療室に滞在。数日間入院した後、スペイン・バルセロナ市内の大学病院に医療専用機で搬送される。

    2018年 MotoGP 第12戦 イギリスGP 予選 結果

    順位 No. Rider Team Time
    1 99 ホルヘ・ロレンソ ドゥカティ・チーム 2分10秒156
    2 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ドゥカティ・チーム 2分10秒314
    3 5 ヨハン・ザルコ モンスター・ヤマハ・テック3 2分10秒439
    4 35 カル・クラッチロー LCR・ホンダ・カストロール 2分10秒615
    5 93 マルク・マルケス レプソル・ホンダ・チーム 2分11秒083
    6 9 ダニロ・ペトルッチ アルマ・プラマック・レーシング 2分11秒317
    7 29 アンドレア・イアンノーネ チーム・スズキ・エクスター 2分11秒495
    8 38 ブラッドリー・スミス レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング 2分11秒514
    9 43 ジャック・ミラー アルマ・プラマック・レーシング 2分12秒173
    10 42 アレックス・リンス チーム・スズキ・エクスター 2分12秒504
    11 25 マーベリック・ビニャーレス モビスター・ヤマハ MotoGP 2分12秒514
    12 46 バレンティーノ・ロッシ モビスター・ヤマハ MotoGP 2分13秒504
    13 21 フランコ・モルビデリ エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS 2分13秒945
    14 45 スコット・レディング アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ 2分14秒171
    15 12 トーマス・ルティ エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS 2分14秒198
    16 26 ダニ・ペドロサ レプソル・ホンダ・チーム 2分14秒866
    17 41 アレイシ・エスパルガロ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ 2分15秒141
    18 76 ロリス・バズ レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング 2分15秒299
    19 30 中上貴晶 LCR・ホンダ・イデミツ 2分15秒377
    20 17 カレル・アブラハム アンヘル・ニエト・チーム 2分15秒721
    21 19 アルバロ・バウティスタ アンヘル・ニエト・チーム 2分16秒106
    22 10 ザビエル・シメオン レアーレ・アビンティア・レーシング 2分16秒451
    23 55 ハフィス・シャリン モンスター・ヤマハ・テック3 2分16秒483
    24 53 ティト・ラバット レアーレ・アビンティア・レーシング  
  • MotoGP | ヤマハ 第12戦 イギリスGP 初日レポート

    MotoGP | ヤマハ 第12戦 イギリスGP 初日レポート

    MotoGP 第12戦 イギリスGPの初日、Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスがフリープラクティスを好調にスタートし、総合3番手で終えた。チームメイトのバレンティーノ・ロッシも着実にペースを上げて8番手につけた。

    ビニャーレスは、第1セッションの序盤からトップに立って2番手以下に1秒以上の差をつける。その後、全体のペースが上がってくるとすぐに反応してペースアップを図ると、2分02秒165、さらに2分02秒073と連続でタイムを更新してトップでセッションを終了した。

    午後からの第2セッションでも開始早々から順調な走りを見せ、最初のアタックでトップに浮上した。その後は3番手に後退するも2分02秒台をキープし、セッション終盤で再度アタックを行い2分01秒446へと更新。最後までトップ浮上を狙っていたが一歩およばず、トップから0.016秒差の総合3番手で初日を終了した。

    ロッシの第1セッションは、少しずつペースを上げていく作戦をとり4番手で残り15分を迎えると、終盤になって全体のペースが上がってきた頃、ロッシもソフトコンパウンドのタイヤに履き替えてアタック。これでトップのビニャーレスに0.189秒差と迫り2番手に浮上してセッションを終了した。

    フリープラクティス2も同様の作戦で臨み、終盤に入ってからペースアップ。リアにミディアムタイヤを履いて2分02秒台前半を連発し、ついには2分02秒152でトップに浮上。そして残り5分までこのポジションをキープしたが、トップ10入りを目指す多くのライダーがソフトタイヤに履き替えるなか、ロッシもソフトをチョイスして最後のアタックを試みた。しかしタイムを更新することができず、トップから0.767秒差の8番手でセッションを終了し、総合順位も8番手となった。

    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコとハフィス・シャーリンは、ウイーク初日のふたつのセッションで多くの確認を行い着実にペースを上げていった。そして第2セッションの終盤でザルコが、第1セッションのベストタイムを1.281秒短縮して7番手に浮上。一方のシャーリンも、YZR-M1で初めて走るシルバーストンで大幅な前進を見せて18番手につけた。強風に苦しみながらも難しい状況を克服し、コースの特徴をつかむと第1セッションのタイムを2.155秒も更新。明日の午前中に行われるフリープラクティス第3セッションで、もう一歩前進を目指す。

    Movistar Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス (フリー走行総合3番手/2分01秒446)
    「シルバーストンのすべてのコーナーが大好きなので、それが私を後押ししてくれたのだと思います。コースとマシンとの相性も抜群。今日はデータ上でも、前の何戦かと比べてよくなっていることがわかります。これはとても大きな成果です。ここまで非常に順調でフィーリングも十分なので、勝利を目指して挑むつもりでいます。ライン取り、ライディングスタイル、電子制御システムについてはまだ改善の余地があると思っているので、これらが明日以降の課題になるでしょう」

    バレンティーノ・ロッシ (フリー走行総合8番手/2分02秒152)
    「このコースはM1とヤマハに合っているようです。マシンが順調に走ってくれていて、マーベリックも私もハイペースを維持することができました。タイヤについてはソフトとミディアムを前後に試しました。タイヤチョイスのためには状況をしっかり把握することが求められるため、いつも多くの作業が必要なのですが、現時点ではどうやら、去年までと大きな違いはなさそうです。アスファルトが新しくなり、グリップが少し良くなっています。以前はいろいろなタイプのアスファルトがあって戸惑ったのですが、今年は一種類だけになっているのでその心配はなさそうです。ただしバンプが残ってしまっているのは問題です。しかもかなりたくさんあるので、難しい状況です」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「予定通りにウイークをスタートすることができました。ふたりとも第1セッションからトップに上がってきたのです。先週のミサノテストを終えたときと同じセッティングで臨んだので、今日の好調はその成果のひとつだと思っています。YZR-M1がこのコースに合っていることはわかっていましたが、新しいアスファルトについては不安も残っていました。とくに今日は気温が低かったですし、路面のバンプが気になっていたのですが、ともに非常に気持ちよく乗れていたようで安心できました。タイヤについては様々なタイプを試しましたが、決勝でどのコンビネーションを採用するかはまだ決めていません。明日また調整し、天候変化も考慮しながら対応していきたいと思っています」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (フリー走行総合7番手/2分01秒962)
    「今日はドライコンディションに恵まれラッキーでした。おかげで1日を通して予定通りに作業を進めることができました。午後には大幅に前進が見られ、とくに最後の3ラップはフィーリングがすばらしく、マシンがそれにしっかり応えてくれたことにも満足しています。7番手に入ったので、明日もしも雨が降ったとしてもQ2に進むことができます。コース自体は難しい状況で、風と路面のバンプでマシンが大きく振られてしまいました。でもそれが私たちに課題を与えてくれて、より一層、良い仕事ができたと思っています。いろいろな解決法を探るなかで、今後につながる成果が得られるものと確信しています」

    ハフィス・シャーリン (フリー走行総合18番手/2分03秒293)
    「全体の感触はとても良かったのですが、フロントのフィーリングがもう少し必要だと思いました。バルセロナはもう遠い昔のことですが、あのときに感じたブレーキングの好感触を探し求めているのです。いつもハードワークを続け、ステップバイステップで前進できていると思っていますが、このコースはバンプが多いので、フロントが跳ねてしまうとコーナリングが難しくなります。この問題を解決しようと頑張っているところです。GPマシンで初めて走るコースなので、あらゆる面で理解を深めなければなりません。今日の成果を明日につなげられるよう期待しています」

  • MotoGP | ホンダ 第12戦 イギリスGP 初日レポート

    MotoGP | ホンダ 第12戦 イギリスGP 初日レポート

    MotoGP 第12戦イギリスGPのフリー走行は、ときおり青空が広がるも、終日雲の多い天候となった。

    午後に行われたMoto3クラスのFP2は、セッション中盤に小雨が降り、Moto2クラスのFP2はセッション開始直後に本格的な雨になり、ウエットコンディションとなった。

    FP1、FP2ともにドライコンディションとなったMotoGPクラスは、ホームグランプリに気合十分のカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)がFP1で4番手、FP2ではトップのアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)と0.005秒差の2番手と好走を見せ、地元ファンからは大きな拍手が送られた。

    今年、路面の全面改修を行ったシルバーストンだったが、7月にはF1グランプリが開催されており、路面コンディションはあまりよくなかった。選手たちからは「昨年とほとんど変わらない。よりひどくなった箇所も」という声もあり、厳しい条件の中での走行となった。その中で順調にセットアップを進めたクラッチローには、16年以来、2年ぶりのポールポジション(PP)獲得と、それ以来の表彰台獲得と優勝への期待が集まっている。

    総合首位のマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、昨年のデータを基に走行を開始したが、路面改修で条件が変わり、セットアップに苦労しました。そのためFP1ではフロントからのスライドで軽い転倒を喫し10番手と出遅れたが、FP2にかけて順調にセットアップを進め、最終的に4番手へと浮上。2日目のフリー走行と予選に向けてベースのセッティングを作ったマルケス。予選では2年連続5回目、シルバーストンでは通算7回目のPP獲得に挑む。

    中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は11番手と、まずまずのスタートを切った。今大会は、ドイツGPで試した高速コーナーとブレーキングで安定するジオメトリーでスタートし、順調にコース攻略を果たした。2日目のフリー走行ではトップ10を目標に、ダイレクトでのQ2進出を目指す。

    今季初表彰台、初優勝を目指すダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、バンピーな路面と強い風に苦戦して15番手。前戦オーストリアGPでタイヤの選択に失敗してノーポイントに終わったフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は14番手。トーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は21番手と出遅れたが、ともに2日目のフリー走行と予選でのタイム短縮とポジションアップに挑む。

    カル・クラッチロー(MotoGP 2番手)
    「最高の日とは言えませんが、常に前進したいと思っています。今日のポジションにはもちろん満足していますが、マシンの感触に関しては、十分に満足しているわけではありません。しかし、レースウイークの取り組み方、そして、チームの仕事には満足しています。日曜日の天気が心配です。ドライコンディションで勝てるペースがあるので、どちらかといえば、ドライレースが望ましいです。シルバーストンのことを悪くは言いたくはありませんが、路面はよくありませんでした。それでもすばらしい仕事ができたと思うし、大会の運営も順調です。3カ月前にここを走ったときはフラットで完ぺきでした。今は、バンプがたくさんあります。特にMotoGPマシンのような馬力のあるバイクには乗りづらいです。今日は風も強く、みんなにとって難しい一日でした」

    マルク・マルケス(MotoGP 4番手)
    「レースウイークのスタートとしてはあまりうまくいかなかったので、FP2の最後のスティントにはとても満足しています。マシンはあまり快適ではありませんでした。少しスライドもありました。昨年のベースのセットアップがうまく機能せず、バンプと風、そして新しいアスファルトに苦戦しました。すべて見直し、FP1からFP2にかけて大きく前進することができました。方向性も見えたのでとてもポジティブでした。チームはすばらしい仕事をしてくれました。さらに改善しなければならないことがいくつかあるので、明日もこの調子で続けたいと思います。でも重要なことはトップからそれほど離れていないところにいるということです。明日はフロントロースタートを目指しがんばります。もしそれが不可能だったら、2列目より下がらないようにしなければなりません。なぜなら日曜日は雨になる可能性が高く、なるべくフロントローに近いところからスタートすることが重要になるからです」

    中上貴晶(MotoGP 11番手)
    「今日は順調でした。予想通り、Moto2で走っていたシルバーストンとは、かなり違う印象でした。今日はFP1でバレンティーノ(ロッシ)(ヤマハ)の後ろにつくことができて、MotoGPで走るシルバーストンの攻略が一気に進みました。ブレーキングポイント、マシンを起こすタイミングなど、いいヒントをもらいました。それがなければもう少し時間がかかったと思います。最後、トップ10で終われなかったのが残念でしたが、初日としてはいい順位だと思います。路面が改修されたことでグリップは上がっていると思いますが、バンピーな路面には変わりありませんでした。スピードが速いので、正直、かなりひどい感じがしました。風の影響もありました。明日はダイレクトでQ2に進出したいですが、それがかなわないときはQ1からQ2進出を目指したいです。最悪でも4列目までに並びたいです」

    フランコ・モルビデリ(MotoGP 14番手)
    「MotoGPマシンでサーキットを学ぶ一日だったことを思えば、今日はいい日でした。まだいくつか調整しなければならないことはあります。自分のレースペースをほかの選手と比較して慎重に分析してみましたが、かなり戦闘的だと思います」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 15番手)
    「新しいアスファルトの感触がもっといいことを願っていましたが、残念ながらまだバンプがありました。そして風もあり、マシンにかなり影響を受けました。午後は前進できて、トップ10まで追い上げましたが、セッションの最後までそれをキープできませんでした。明日はマシンのセットアップを進めなければなりません。テストをしなければならないスペックもあります。タイヤの選択にも取り組まなければなりません」

    トーマス・ルティ(MotoGP 21番手)
    「新しいアスファルトになったシルバーストンを走るのをとても楽しみにしていましたが、まだいくつかバンプは残っていました。午前中のペースはよくて、誤ったセットアップの方向へ向かうこともなく、FP2ではさらに速く走ることができました。バンプに乗り上げたときに、もっと走りやすくなるような方法を見つけなければなりません」

  • MotoGP 第12戦 イギリスGP | A.ドヴィツィオーゾが初日総合1番手

    MotoGP 第12戦 イギリスGP | A.ドヴィツィオーゾが初日総合1番手

    MotoGP 第12戦イギリスGPのフリー走行が8月24日(金)にシルバーストン・サーキットで開幕し、2度のフリー走行が行われた。初日の総合1番手はアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)が記録した。

    気温17度、路面温度24度のドライコンディションの中、アンドレア・ドヴィツィオーゾは今季15度目のトップタイムをマーク。2戦連続4度目となる初日総合1番手に進出した。2番手には0.005秒差でカル・クラッチローは(LCR・ホンダ)、3番手には0.061秒差でマーベリック・ビニャーレス(モビスター・ヤマハ)が続いた。

    マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)は0.144秒差の4番手。以下、ホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)、ジャック・ミラー(アルマ・プラマック)、ヨハン・ザルコ(ヤマハ・テック3)、バレンティーノ・ロッシ(モビスター・ヤマハ)、アンドレア・イアンノーネ(スズキ)、アルバロ・バウティスタ(アンヘル・ニエト)がトップ10入り。

    中上貴晶(LCR・ホンダ)は、新人勢の最高位となる1.130秒差の11番手に進出した。

    2018年 MotoGP 第12戦 イギリスGP フリー走行2回目 結果

    順位 No. Rider Team Time
    1 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ドゥカティ・チーム 2分01秒385
    2 35 カル・クラッチロー LCR・ホンダ・カストロール 2分01秒390
    3 25 マーベリック・ビニャーレス モビスター・ヤマハ MotoGP 2分01秒446
    4 93 マルク・マルケス レプソル・ホンダ・チーム 2分01秒529
    5 99 ホルヘ・ロレンソ ドゥカティ・チーム 2分01秒782
    6 43 ジャック・ミラー アルマ・プラマック・レーシング 2分01秒819
    7 5 ヨハン・ザルコ モンスター・ヤマハ・テック3 2分01秒962
    8 46 バレンティーノ・ロッシ モビスター・ヤマハ MotoGP 2分02秒152
    9 29 アンドレア・イアンノーネ チーム・スズキ・エクスター 2分02秒231
    10 19 アルバロ・バウティスタ アンヘル・ニエト・チーム 2分02秒448
    11 30 中上貴晶 LCR・ホンダ・イデミツ 2分02秒515
    12 9 ダニロ・ペトルッチ アルマ・プラマック・レーシング 2分02秒616
    13 53 ティト・ラバット レアーレ・アビンティア・レーシング 2分02秒704
    14 26 ダニ・ペドロサ レプソル・ホンダ・チーム 2分02秒759
    15 21 フランコ・モルビデリ エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS 2分02秒864
    16 41 アレイシ・エスパルガロ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ 2分02秒938
    17 38 ブラッドリー・スミス レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング 2分02秒974
    18 55 ハフィス・シャリン モンスター・ヤマハ・テック3 2分03秒293
    19 42 アレックス・リンス チーム・スズキ・エクスター 2分03秒591
    20 45 スコット・レディング アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ 2分03秒810
    21 12 トーマス・ルティ エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS 2分04秒178
    22 17 カレル・アブラハム アンヘル・ニエト・チーム 2分04秒223
    23 76 ロリス・バズ レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング 2分04秒772
    24 10 ザビエル・シメオン レアーレ・アビンティア・レーシング 2分05秒212
  • MotoGP | ヤマハ 第12戦 イギリスGP プレビュー

    MotoGP | ヤマハ 第12戦 イギリスGP プレビュー

    Movistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビニャーレスは、シルバーストン・サーキットで行われる第12戦GoPro British Grand Prix出場のためイギリスへ向けて出発。 ふたりは先週、ミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリでプライベート・テストに参加し、準備を整えて次戦に挑む。YZR-M1と相性の良い高速コースでのレースを楽しみにしている。

    第11戦終了時点でランキング2位をキープしているロッシは、ここシルバーストンで勝利を目指す。昨年は優勝争いの末に惜しくも逃しているため、今年は何としてもその雪辱を果たしたいところ。グランプリがシルバーストンで行われるようになった2010年は怪我で欠場したが、2015年に優勝、2014年、2016年、2017年は3位を獲得して表彰台に上っている。

    ロッシのチームメイトのビニャーレスは、シルバーストン・サーキットのファンであると自ら何度も語っている。そしてそれを裏付けるように、2012年にMoto3で優勝、2014年にMoto2で3位、2016年にはここでMotoGP初優勝を飾っている。昨年は2位を獲得して3位のロッシとダブル・ポディウムを実現。ランキング5位で迎える今年は、ランク・アップを目指して優勝を狙う。

    シルバーストンがMotoGP開催地として日程に組み入れられたのは2010年だが、レーシング・サーキットとしての歴史は60年を超える。この間に投資を受けて改良され、今日ではグランプリ・カレンダーのなかでも最も速いコースのひとつとして、ライダーたちから高く評価されている。その情熱はファンも同様で、多くの観客が素晴らしい雰囲気を作り出す必見のイベントとなっている。

    夏休み明けの2連戦からわずか数日、Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコとハフィス・シャーリンはイギリスへ移動し、シルバーストンで開催される第12戦に臨む。

    前回のオーストリアGPで苦戦を強いられたザルコは、現地時間金曜日の9:55から始まるフリープラクティスを楽しみに待っている。序盤からハイペースを目指し、上位への復活を果たして実力をアピールしたいところ。シリーズポイントではトップ5にわずか9ポイント差のランキング7位につけている。

    一方のシャーリンは前回16位に留まりポイント獲得のチャンスを逃したが、今回こそはルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得に向けてリード拡大を狙う。

    バレンティーノ・ロッシ
    「8月はとても忙しい月です。ブルノとシュピールベルクの2連戦を終えたあともたくさんの仕事がありました。日曜日にはミサノでテストを行い、様々なセッティングと電子制御システムを試したのですが、これは、間近に迫るサンマリノGPに向けて準備するためにとても重要なものでした。でもその前に、今週のレースに集中しなければなりません。シルバーストンは大好きなコースです。いつものように、チームのみんなと協力し合ってベスト・リザルトを目指します。速さを追求し、いいレースができるよう頑張ります」

    マーベリック・ビニャーレス
    「先週の日曜日にミサノでテストを行い、今週はポジティブな気持ちでシルバーストンに向かうことができます。ハードワークに満足し、今はとても良いフィーリングをつかんでいるのです。昨年までの成績からもわかるように、このコースの高速のレイアウトが私たちのマシンにとても適しているので、チームのみんながウイークのスタートを楽しみにしています。私にとってもここは、MotoGP初優勝を成し遂げた特別な場所です。たくさんの高速コーナーとたくさんのシケインが、私のライディング・スタイルにぴったり合っているので、グランプリ・カレンダーのなかでも最高のコースのひとつ、いつも楽しみにしているレースのひとつなのです。今回もベストを尽くし、自分の力をすべて注ぎ込んで、昨年と同じように、あるいはそれ以上を目指して表彰台に上りたいと思います。昨年は終盤で最速をアピールすることができました。今年はより速く、より強くなれるよう頑張ります」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「先週のミサノ・テストで多くの課題をこなし、今は次のシルバーストンに向けてしっかり準備が整っています。マーベリックはこのコースが大のお気に入りですし、バレンティーノも何度も好成績をおさめています。コース・レイアウトがヤマハのマシンに合っていて、ライダーたちもこの高速コーナーや流れるラインが大好きなので、イギリスGPではいつも、いい戦いができるのです。昨年はダブル表彰台を獲得しました。そして今年はそれ以上にハードに攻めていくつもりです。シーズンのなかでも、とても重要な時期を迎えているので、毎回、100%の力でプッシュしていかなければなりません」

    ヨハン・ザルコ
    「シルバーストン・サーキットは前回のオーストリアより大きなコースです。路面が新しくなっていると聞いているので、去年までのようなバンプはなくなっているかもしれません。オーストリアでは、私がマシンに手を焼いていたことが誰の目にも明らかだったと思いますが、チームとともに行ってきた仕事に自信を持っているので、今回もベストを尽くし、早い段階でフィーリングをつかみたいと思います。高速コースは大好きですから、ライバルたちに差をつけたり、表彰台に復帰したりできるような、他とは異なるラインを見つけられると考えています。それが実現できたら最高です」

    ハフィス・シャーリン
    「シルバーストンを楽しみにしています。ヤマハとの相性はそんなに悪くなさそうなので、前回は苦しんだフリープラクティスから予選までの進め方を改善していきたいと思っています。決勝はいいペースで走れるのですが、好成績を目指すならスターティング・ポジションを上げていくことが必要です。MotoGPマシンで初めて走るコースなので簡単ではないと思いますが、いいレースをするためにプラクティスからしっかり準備していくつもりです。そして予選で好位置を獲得し、ベテラン・ライダーから多くのことを学びたいと思います。好天を期待します」

    エルベ・ポンシャラル (チーム・マネジャー)
    「イギリスGPが行われるシルバーストンはハイペースのコース。ヤマハは前の2回よりも良いポジションを目指せると考えています。去年はヨハンが非常に好調で、トップグループのすぐ後ろについていきました。残念ながらグループに加わることはできなかったのですが、今年こそはグループ内で戦えるようにセッティングを決めていきたいと思っています。これについては去年の経験が役に立つはずです。流れるようなレイアウトを持つとても素晴らしい高速コース。でもそれ以上に、観客たちの雰囲気が最高なのです。イギリスのファンはとても熱心にグランプリの行方を追いかけていて、誰よりもよく状況を理解しています。木曜日にサーキットに入ると、毎年、同じ顔と出会うことができるし、それまでの12カ月に起きたことなどを話したりできるのです。天気さえ良ければ、ここは本当に素晴らしい場所です。エキサイティングなレースも期待できます。ハフィスはMotoGPマシンで初めてここを走ることになりますが、きっとレイアウトを気に入るでしょう。プラクティス開始が楽しみです」

  • MotoGP | ホンダ 第12戦 イギリスGP プレビュー

    MotoGP | ホンダ 第12戦 イギリスGP プレビュー

    MotoGP 第12戦 イギリスGPが、8月24日(金)~26日(日)の3日間、ノーザンプトン郊外のシルバーストン・サーキットで開催される。後半戦のスタートとなった第10戦チェコGP、そして第11戦オーストリアGPと続いた2連戦の後に開催されるのはこれで2年連続。シルバーストンでイギリスGPが開催されるのは、これで9年連続となる。

    イギリスGPは、1949年から1976年までは「Tourist Trophy」として、マン島の公道コースで開催されていた。マン島は、ホンダが世界に初挑戦した舞台で、最高峰クラスでは、1966年と67年にマイク・ヘイルウッドが優勝している。その後、77年~1986年の10年間はシルバーストンへと舞台を移し、84年にはランディ・マモラ、85年にはフレディ・スペンサー、そして86年にワイン・ガードナーと、グランプリの歴史に名を刻む名選手たちが、Hondaのマシンで優勝した。

    87年~2009年の23年間は、ドニントンパークで開催された。そして、2010年には再び、コースの全面改修を終えたシルバーストンで、グランプリが開催されるようになった。

    シルバーストンは、1周5.9km。現在、グランプリが開催されているサーキットでは、最も長いコース。アベレージスピードは時速175km前後。オーストリアGPのレッドブル・リンク、イタリアGPの開催地であるムジェロ、オーストラリアGPが行われるフィリップアイランドと並び、カレンダー屈指の高速サーキット。ホンダは過去8度の大会では、11年にケーシー・ストーナーが、14年にマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が優勝している。それ以降、優勝がないホンダ勢としては、今年は4年ぶりの大会制覇を目指す。

    過去、シルバーストンでマルク・マルケスは、10年に125cc(現Moto3)クラスで優勝、12年にはMoto2クラスで3位。MotoGPクラスにステップアップした13年は2位になり、14年の大会では優勝した。以後、雨のレースとなった15年は優勝争いに加わるも転倒リタイア。16年はタイヤの選択がベストではなく4位、昨年はエンジントラブルでリタイアと不運のレースが続いている。

    シルバーストンは不安定な天候になることが多く、選手たちを悩ませる。マルケスは過去8回の大会において、フリー走行で転倒を喫した影響でポールポジション(PP)を逃したMoto2時代の12年、最高峰クラスでは、ウエットコンディションの予選となった16年は転倒を喫し5番手だったが、それ以外はすべてトップタイムをマークしている。今年はMotoGPクラスで2年連続5回目、シルバーストンでは通算7回目のPPを目指し、予選の速さを結果につなげる意気込みだ。

    3年連続5回目のタイトルを狙うマルク・マルケスは、11戦を終えて5勝を含む9回の表彰台獲得で、2位のバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)に59ポイント差と大きなリードを築いた。13年に史上最年少20歳で初優勝とシリーズチャンピオンを獲得。それ以降、シーズン史上最多優勝、PP、タイトル獲得など、史上最年少記録を数多く塗り替えてきた。今年は25歳で最高峰クラス5回目のタイトル獲得という偉業達成に向けて大きく前進。ここからの8戦、チーム一丸となってタイトル獲りに全力を尽くす。

    前戦オーストリアGPを終えて総合8位。第2戦アルゼンチンGP以来、今季2度目の優勝を目指すカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が、ホームGPに闘志を燃やします。クラッチローが、チェコGPでMotoGP初優勝を達成した16年は、シーズン2勝を挙げる大活躍だった。イギリス人が最高峰クラスで優勝したのは1981年のバリー・シーン以来、35年ぶりの快挙。その勢いで迎えた16年のイギリスGPでは、77年のバリー・シーン以来、39年ぶりに英国人ライダーがホームGPでPPを獲得するという偉業に地元ファンは大喜びだった。そして決勝では2位。昨年の大会は4位と表彰台を逃したが、後半戦のスタートとなったチェコGPとオーストリアGPでトップグループに加わって5位、4位と安定しているだけに、今大会は2年ぶりの母国GP表彰台獲得と念願の母国GP制覇を目指す。

    今年を最後に現役を引退することを表明しているダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、最後のイギリスGPに気合いを入れている。11戦を終えて総合11位とペドロサにとっては不本意なシーズンとなっている。今大会では、今季初表彰台、初優勝に挑む。これまでシルバーストンでは、12年と13年に3位表彰台に立っている。14年は4位、雨のレースになった15年と16年は5位。昨年は7位と表彰台争いから遠ざかっているが、念願のシルバーストン初制覇に挑む。

    11戦を終えて総合17位。ルーキー勢で2番手につけるフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が、前戦オーストリアGPでタイヤの選択に失敗して19位に終わった雪辱に挑む。また、総合21位で前戦オーストリア大会で6戦ぶりにポイント獲得の中上貴晶(IDEMITSU LCR Honda)が、2戦連続ポイント獲得に挑む。シルバーストンは、昨年、Moto2クラスで優勝している。相性のいいサーキットで今季ベストを目指す。トーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)も11戦を終えて依然としてポイント獲得を果たせていない。今大会は念願のポイント獲得に挑む。

    マルク・マルケス(MotoGP 総合1位)
    「シルバーストンは高速で、テクニカルなサーキットですが、僕たちのマシンにはとても強い点があるので、いつものようにベストを尽くします。コースは再舗装されたので、パフォーマンスがよくなると思うので様子を見たいです。雨の中で走る機会が今年は長いことありませんでしたしたが、前戦オーストリアではウエットコンディションでも速く走れることが確認できました。これはイギリスでのレースを考えればとてもいいことです。シルバーストンでは天候もまた最大の敵となりますが、どのようなコンディションになっても再び表彰台争いができることを願っています」

    カル・クラッチロー(MotoGP 総合8位)
    「ブルノとオーストリアでいい結果を出してからシルバーストンへ向かいます。過去2戦の結果からも、ホームレースでは全力を出せます。Hondaは今年、エンジンにおいてすばらしい仕事をしました。シルバーストンは高速サーキットなので、これは重要なことです。家に戻る前のミサノのテストでは一生懸命取り組みました。このテストが役に立つことを願っています。ホームレースではいつも2つのことが頭にあります。表彰台を目標にトップ5に入るいいレースをするか、全力を尽くすかです。でもシンプルに今年は優勝したいです」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 総合11位)
    「シルバーストンはこれまでとてもバンピーで、加えて天候がいつも不安定なので、得意なサーキットではありません。でもアスファルトが再舗装されたので、感触がよくなったかどうかを確認したいです。そしてレースに向けて金曜日の午前中からうまく仕事をこなして準備を整えたいです。天候はいつものように予測不可能なので、それにも備えなければなりません」

    フランコ・モルビデリ(MotoGP 総合17位)
    「レースウイーク中はマシンを理解するための時間がなかなか取れないので、ミサノのテストは貴重な時間となりました。自分にとってもよかったです。MotoGPマシンでコースを学び、データを収集できたので、本当に重要なテストでした。たくさん周回し、本当に楽しく走れました。そしてシルバーストンを見据えてテストを行うことができました。シルバーストンはコースが長いですが、とても速く、MotoGPマシンのポテンシャルをフルに引き出せるチャンスがあるので、今週が本当に楽しみです。目標は明確です。FP1から戦闘的になり、再びポイント圏内争いをすることです」

    中上貴晶(MotoGP 総合21位)
    「昨年のシルバーストンではMoto2クラスで優勝しました。ほかの年も表彰台を獲得したいるので、僕にとっては特別な場所です。また、カルのホームレースなので、チームにとっては特別なレースになります。2人ともいい結果を出せたらとてもうれしいです。高速コーナーが好きなので、シルバーストンを走るのは楽しいです。今年はMotoGPマシンで走るので、とても楽しみです。最高の気分だと思います。シルバーストンへ行く前にミサノでテストを行い、感触とスピードを上げるためにがんばりました」

    トーマス・ルティ(MotoGP 総合24位)
    「ミサノのテストはポジティブでした。9月の大会に向けていろいろ経験できたのでボーナスのようなものでした。ミサノは非常に暑かったですが、今後のレースでもっと強くなれるようにいろいろ試すことができます。シルバーストンはコースが幅広く、高速で、天候が大きな役割を担うので、いつも厳しいチャレンジになります。シルバーストンのような高速で歴史あるサーキットで走ることはうれしいです。天気がよくなることを願っています。日曜日の目標は、前のライダーたちとのギャップを縮められるように努力して、ポイント圏内に入ることです」

  • MotoGP | スズキ 第11戦 オーストリアGP 決勝レポート

    MotoGP | スズキ 第11戦 オーストリアGP 決勝レポート

    スズキは、MotoGP 第11戦 オーストリアGPの決勝で、アレックス・リンスが8位、アンドレア・イアンノーネが13位でフィニッシュした。

    オーストリア、レッドブルリンクで開催されたMotoGP世界選手権第11戦は、ウィークを通して天候が安定せずにライダーを翻弄したが、日曜朝は青空に太陽が輝き、完璧な決勝日となった。イアンノーネは朝のウォームアップセッションでも4番手をマークし、好調ぶりをアピール。

    8番手、10番手グリッドから決勝をスタートしたアンドレア・イアンノーネとアレックス・リンスは、どちらも28周のレースに向け力強いスタートを切り、リンスは1コーナーまでに数台を一気にオーバーテイクして積極的にフロントグループに飛び込む。イアンノーネも同様のアクションを試みたものの、タイトな1コーナーでグループにのまれ、トップ10圏外にポジションダウン。数周の間オーバーテイクのチャンスを狙ってポジションをキープするも、コースアウトを喫し、17番手までドロップダウンして痛恨の追い上げレースを強いられる。最後まで諦めずにプッシュを続けるも、悔しい13位でレースを終える結果となった。3台のトップグループからは遅れるも、3台で4番手争いを続けていたリンスは、後半粘りのレースを強いられ、終盤ふたりのライダーにオーバーテイクを許し、8位でチェッカーを受けた。

    アレックス・リンス(8位)
    「後方からのスタートだったから、とにかくスタートを決めようと思っていたんだけど、今日はバッチリだったね。レース中もコンスタントなペースで走れて、6番手をずっとキープしていくことができたのに、タイヤが消耗してからは同じペースをキープできなくて、終盤にバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)とダニ・ペドロサ(ホンダ)にオーバーテイクされたのが悔しいよ。僕のライディングスタイルでは、後半にラップタイムが落ちることがあまりないんだけど、この2戦、同じような問題が起きているから、その部分をなんとかする必要があるね。次のシルバーストンは大好きなサーキットだから今から楽しみだよ。」

    アンドレア・イアンノーネ(13位)
    「レース序盤からリアのグリップ感がなくて、立ち上がりがうまくいかず、厳しい展開だったよ。ストレートでオーバーテイクされて、ブレーキングで取り戻すんだけど、抜き返すことは難しかった。ダニ・ペドロサ(ホンダ)にオーバーテイクされた時にミスしてしまい、グループから2秒遅れてひとりで追い上げなくちゃいけなくなった時は、他車とのバトルもなかったから自分のペースで走ることができて、ラップタイムも悪くなかった。レース後半、タイヤのグリップがかなり悪くなって再びミスしてしまったけど、とにかく自分としては現状のベストを尽くして走り切ったよ。シルバーストンはバイクとの相性が良いはずだから、セッティングを決めて、上位を目指したいね。」

    河内健 (テクニカルマネージャー)
    「ここは我々にとって難しいサーキットだということは分かっていたのですが、残念な結果に終わってしまいました。アレックスは序盤のレース運びは悪くなかったのですが、後半にペースを落としてしまいましたし、アンドレアに関しては2回のコースアウトが非常に残念でした。ブルノ、オーストリアの2戦で、我々が改善していかなければいけない部分もクリアになったので、それを後半のレース、来シーズンに活かせるよう開発を続けていきます。」

    ダビデ・ブリビオ (チームマネージャー)
    「今日は厳しいレースになるだろうと予想していましたが、アレックスは素晴らしいスタートを決め、我々チームにとってポジティブなレースをしてくれたと思います。タイヤのグリップが落ちるまではかなり良いペースで安定したラップタイムを刻んでいたのですが、後半はペースを維持できず、残念ながら終盤にふたつポジションを落としてしまいました。目標はセカンドグループ以内で終えることだったので、照準通りの仕事ができたのではないかと思っています。この週末、アレックスはライディングに関しても大きく進歩があったので、その部分に関しても満足しています。アンドレアもレースペース自体は悪くなかったのですが、何度かミスをしてしまったために、追い上げレースとなってしまいました。結果としては満足のいくものではありませんが、我々のマシンと相性の良くないサーキットであることを考慮すれば、さほど悪い週末ではなかったのではないかと思います。シルバーストンは相性も悪くないので、次戦が楽しみです。」

  • MotoGP | ヤマハ 第11戦 オーストリアGP 決勝レポート

    MotoGP | ヤマハ 第11戦 オーストリアGP 決勝レポート

    MotoGP 第11戦 オーストリアGPの決勝でMovistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシはグリッド後方から追い上げて6位を獲得。チームメイトのマーベリック・ビニャーレスは苦戦を強いられたが、レース後半で挽回して12位となった。

    バレンティーノ・ロッシは14番グリッドからスタート。中断グループが一気に第1コーナーへ飛び込み大混戦となるなか、攻守を織り交ぜてうまくポジションを確保。オープニングラップ終了時点でポジションを3つ上げて11番手につけた。

    全体の順位がほぼ落ち着いた4ラップ目には、10番手を走行しながらヨハン・ザルコを追う展開。2ラップ後にはザルコをパスして9番手に上がった。

    続く8番手争いではアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)と数周にわたってバトルしたあと、残り19ラップでこれをパス。次にティト・ラバト(ドゥカティ)との差を詰めてゆき、10ラップ後に仕掛けて7番手となった。この時点で6番手のアレックス・リンス(スズキ)との差は2.5秒だったが、ロッシはあきらめることなく果敢に攻め続け、残り4ラップでパスに成功。しかしこのあとも気を緩めることはできなかった。テールに迫るD・ペドロサ(ホンダ)の追撃を抑えるために全力でプッシュ。その間に前を行くのダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)に近づいていったが及ばず6位でゴールした。トップとの差は14.026秒だった。

    一方、マーベリック・ビニャーレスは11番グリッドからスタートしたあとペースを上げるまでに2~3ラップを要し、この間に16番手まで後退。徐々にペースをつかむと前方でアンドレア・イアンノーネ(スズキ)がコースアウトしたため、ひとつ順位を上げて15番手となっていた。そして11ラップ目には区間タイムを更新するようになり、ここから挽回がはじまった。

    後半に入り13番手へ上がるとアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)とともにエスパルガロをパス。その後の残り4分の1はリアが消耗したこともあり12番手のキープに集中し、トップから22.939秒差の12位でチェッカーを受けて貴重なポイントを獲得した。

    この結果、バレンティーノ・ロッシはトップに59ポイント差でランキング2位をキープ。マーベリック・ビニャーレスはロッシに29ポイント差のランキング5位となっている。ヤマハはコンストラクターズ・ランキングで3位をキープし、トップとの53ポイント差を追う状況。Movistar YamahaMotoGPはチーム・ランキング3位となり、トップとの差は12ポイント。

    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコとハフィス・シャーリンはレッドブル・リンクで健闘。ヤマハにとっては決して相性のよいコースではないが、ザルコはグリッド2列目から果敢に攻めて9位でゴール。一方のシャーリンはスタート直後の21番手から着実に挽回。終始、力強い走りをキープして順位を上げたが、わずか0.271秒差で16位に留まりポイント獲得には届かなかった。

    次回の第12戦は、8月24~26日、イギリスのシルバーストン・サーキットで開催される。

    Movistar Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ (6位)
    「たくさんのポジションを挽回し、よいオーバーテイクが何度かあり、しかも一度も抜かれることがなかったので、レースを楽しむことができました。午前中のウォームアップでは好みのセッティングをいくつかトライし、残念ながらペースを上げることはできなかったものの、安定性が増してリアタイヤの消耗も少なくなっていました。スタートはうまくいきましたが、大勢の集団に飲み込まれていたため最初から激しいバトルになりました。もしもQ2へ進出していたら、もう少し前からスタートしてペトルッチやクラッチローと戦えていたはずですが、いずれにしても彼らは速かったのでどうなっていたかわわかりません。次回はもっと上位で戦えるようがんばります」

    マーベリック・ビニャーレス (12位)
    「マシンにはいくつか問題があって、特にスタートでパワーを得られませんでした。この2週間、スタートに照準を合わせて作業に取り組んできたのですが、ここでそれができなかったことは残念です。次のシルバーストンに向けてすぐに準備をはじめたいと思います。このあとはミサノサーキットでテストを行いますが、そこではライディングを楽しめるようになることが目標です」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「昨日の予選結果を見たあとチームは、ライダーたちが決勝でしっかり戦えるようなマシンを用意するために必死になって作業に取り組みました。グリッド中段からスタートする場合、大勢がひしめき合い、予測がつかない状況になるので危険です。しかしふたりのライダーは、1周目から果敢に攻め、うまく混乱を切り抜けました。ロッシ選手は6位まで上がる健闘。これまでの苦戦を考えれば、本当にすばらしい結果だと思います。ビニャーレス選手はレース中盤までのリズムが順位に影響してしまい、ふたりそろってトップ10に入ることができませんでした。今日のレースから学び、もう一度チーム一丸となり、来週のミサノテストに集中します」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (9位)
    「もう少しよいペースで走れると思っていたのですが、難しいレースになりました。ソフトタイヤが最もフィーリングがよかったのでチョイスしましたが、それがあまりうまくいかなかったのです。第1コーナーでかなり後退し、ベストを尽くしましたがなかなか挽回できませんでした。ロッシ選手に抜かれたときにペースを上げられると思っていたのですが、期待通りにいかなかったのです。バウティスタ選手に抜かれたあと、一緒になってラバト選手を追っていったときがおそらく今日のベストだったと思います。最終ラップではいいバトルができて、互いに何度も順位を入れ替えました。最終コーナーでは僕にアドバンテージがあったので、ようやく9位を獲得することができました」

    ハフィス・シャーリン (16位)
    「リズムはとてもよかったと思いますが、予選でいい走りができなかった自分自身にがっかりしています。このコースはヤマハにとって楽ではありません。そのうえ雨で走行時間が少なくなってしまい、多くの周回数を重ねることができませんでした。GPマシンでこのコースを走るのは初めてです。コース図では簡単に見えますが、いくつかのコーナーでは、しっかり立ち上がるために大きなトラクションが必要だということがわかりました。決勝ではマシンがよく走ってくれて、トップ10にも迫るペースで走ることができました。それだけに後方からのスタートが悔やまれるのです。1周目ではたくさんのライダーをパス。最終ラップはとても順調で、中上選手をパスできるかと思いましたが実現しませんでした。次回は予選順位を上げることを目標にします。今の僕にはとても重要なことだですし、そうすることで決勝でいい戦いができるはずだからです。僕にはもっとハードワークが必要。次のシルバーストンを楽しみにしています」

    エルベ・ポンシャラル (チーム・マネジャー)
    「難しい戦いになると思っていましたが終わってみると、そうではありませんでした。ザルコ選手は最大限力を尽くしました。ヤマハ勢トップの予選6番手は特筆すべきことで、セカンドローも久しぶりだったので、チームも非常にポジティブに好結果を期待しました。スタート直後は大勢がひしめく難しい位置にいて上位グループから離されてしまいました。でもひとたびリズムをつかむと、そのあとは最後まで攻め切りました。最終結果は彼が望むものではなかったかもしれませんが、皆がベストを尽くしたことは間違いありません。そしてこうした戦いを最終戦のバレンシアまで続けていくのです。常にポジティブに挑み続ければいつか私たちにも幸運が巡ってくるでしょう。シャーリン選手は非常にいいレースをしました。スタートは21番手でしたが、順調に挽回して最終的にはモルビデリ選手の前、中上選手の後ろでフィニッシュ。彼らよりもずっと速かったので、あと1ラップあったら、さらにポジションを上げることができたと思います。16位は残念ですが、彼は今日も多くを学びました。これが私たちが彼に望むことなのです。最初から最後まで力強く戦ったシャーリン選手を誇りに思います。この2連戦はタフなものでした。このあとは数日、休んでからシルバーストンへ向かいます」