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  • MotoGP | 第6戦 イタリアGP 結果:D.ペトルッチが初優勝!中上貴晶5位!

    MotoGP | 第6戦 イタリアGP 結果:D.ペトルッチが初優勝!中上貴晶5位!

    MotoGP 第6戦 イタリアGPの決勝が6月2日(土)にムジェロ・サーキットで行われ、ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)が初優勝。中上貴晶(LCR・ホンダ)がベストリザルトとなる5位入賞を果たした。

    気温30℃、路面温度50℃のドライコンディション。3番グリッドからスタートした母国レースとなるダニロ・ペトルッチは、最終ラップまで続いたトップ争いを制して優勝。キャリア8年目、124レース目で嬉しい初優勝を成し遂げた。

    2位はマルク・マルケス(ホンダ)、3位にはアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)が続き、ドゥカティが地元イタリアでダブル表彰台を獲得した。

    4位にアレクス・リンス(スズキ)、そして、5位には10番グリッドからスタートした中上貴晶がサテライトチーム最上位、そして、最高峰クラスでのベストリザルトとなる5位入賞を果たした。

    6位にはマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)、7位にはミケーレ・ピロ(ドゥカティ)、8位にはカル・クラッチロー(LCR・ホンダ))、9位にはポル・エスパルガロ(KTM)、10位にはファビオ・クラルタラロ(ヤマSRT)が続いた。

  • MotoGP | ホンダ 2019年 第6戦 イタリアGP 予選レポート

    MotoGP | ホンダ 2019年 第6戦 イタリアGP 予選レポート

    MotoGP 第6戦イタリアGPの予選は、終日、青空が広がる絶好のコンディションとなり、フリー走行でタイヤテストに集中しながら3番手につけたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、サーキットベストタイムを更新する1分45秒519のベストタイムで、2戦連続今季4回目のポールポジション(PP)を獲得した。

    これでマルケスのPP獲得数は3クラス通算で84回となり自身が持つ最多PP記録を更新した。また、最高峰クラスでは56回目のPP獲得となり、ロッシ(ヤマハ)を抜いて単独2位となり、Hondaで5連覇を達成し、最高峰クラスのPP最多記録を持つミック・ドゥーハンの58回に、あと「2」と迫った。

    マルケスは、今大会を前に風邪を引いて体調を崩した。この日も風邪声で完治したとはいえない状態だが、予選Q2では渾身のアタックを見せた。この日のPPタイムは、サーキットベストタイムを約0.5秒短縮する素晴らしい走りで、ムジェロの大観衆を魅了した。

    ムジェロでは2014年に優勝して以来、4年連続で厳しいレースを強いられてきたマルケスだが、今年は5年ぶりのイタリアGP制覇に期待される。

    カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が、フリー走行で8番手、予選では6番手タイムをマーク。2列目グリッドを獲得した。前日のフリー走行では、タイヤの選択に集中し、ソフト、ミディアム、ハードの3種類の比較テストに多くの時間を割いた。この日は、フロント、リアともにミディアムとハードの2択に集中し決勝に向けて準備を整えた。今大会は、チームのホームGPとなるだけにクラッチローも気合満点。開幕戦カタールGP以来となる今季2度目の表彰台獲得と今季初優勝に挑む。

    初日のフリー走行で14番手に沈んだ中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、FP3で快走を見せて4番手に浮上。3戦連続でダイレクトでQ2進出を果たすと予選では10番手。完璧なアタックにはならなかったが、今季の目標であるトップ10入りを果たした。Moto2時代からムジェロを得意とする中上。決勝ではベストリザルトの6位以上を目標に、チームの期待に応える意気込みだ。

    初日20番手と出遅れたホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)が、今大会はQ2進出を果たせなかった。Q1を7番手で終えたことで17番手グリッドが確定した。スペイン、フランスとRC213Vを確実に攻略してきたロレンソだが、今大会は、思うような走りができなかった。しかし、決勝では後方から今季ベストを目指す。

    マルク・マルケス(MotoGP 1番手)
    「難しい予選でした。ほかのサーキットと違い、ペースを掴むまでちょっと時間がかかりました。最初のタイヤは、すぐにアタックすることができましたが、前を走るドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)がスローダウンしたので、彼をオーバーテイクしました。そのとき少しタイムを落してしまいました。ピロ(ドゥカティ)もスリップストリームを使うため僕についてきました。駆け引きが必要な予選でした。セカンドタイヤは、戦略通りに進めることができました。スリップストリームを使っていいペースで走ることができました。ドヴィツィオーゾとのペースを完璧に計算しました。ポールポジションは重要ですが、もっとも大事なことはフロントローを獲得することです。明日のレースはライバルがたくさんいます。厳しい戦いになります」

    カル・クラッチロー(MotoGP 8番手)
    「昨日よりかなりよくなりました。1台のマシンを使い、同じセッティングに集中して走行しました。それが結果的によかったと思いますが、1分45秒後半には入れたかったです。そうすればもっといいグリッドを獲得できたと思います。予選タイムは、マルケスと0.5秒離れていますが、彼はスリップストリームで0.4秒は稼いだと思います。それを思えば、僕はいいところまできているし、予選結果にはかなり満足しています。なぜなら僕は単独で走行していたし、いいフィーリングがあったからです。マシンを改善するために、LCR Honda CASTROLチームは必要なインフォメーションを集め、すばらしい仕事をしています。明日はタイヤの戦いになると思います。正しい選択ができることを願っています」

    中上貴晶(MotoGP 10番手)
    「予選は路面温度が上がり、フリー走行のベストタイムは更新しましたが、厳しい走りとなりました。最後のアタックは、1本目のタイヤでマークしたベストを更新するチャンスでしたが、セクター4でマシンが振られ、そのときにブレーキパッドが開いてしまい、そのため、タイムをロスしてのベストでした。それがなければもう少し上のポジションで終われたと思います。しかし、バイクのフィーリングはすごくよくて、楽しく乗れました。ストレートではファクトリー勢のマシンに比べてやや差はありますが、インフィールドでいい走りができているので、明日は精いっぱいがんばります。決勝は前後ミディアムタイヤで戦う予定です。ハードは、スライドコントールが難しく、ミディアムの方が圧倒的に気持ちよく乗れているのでタイヤの選択に迷いはありません。今日は去年の大会でマルクがマークした1分46秒454を更新することができました。勿論、コンディションは違いますが、彼がチャンピオンを取ったマシンで、去年の彼のタイムを更新できたという点については胸を張れると思います。今年の目標を、またひとつ達成できた気持ちです。明日は全力で挑みます」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 17番手)
    「マシンをよくしようとしましたが、まだなにか足りません。いつもより苦戦しています。Hondaと僕は、マシンを快適に乗るための解決策を見つけるために一生懸命頑張っています。もちろんルールがあるので、できることには限界があります。体力を使うこのサーキットで、明日どのようなレースができるか楽しみです」

  • MotoGP | ヤマハ 2019年 第6戦 イタリアGP 予選レポート

    MotoGP | ヤマハ 2019年 第6戦 イタリアGP 予選レポート

    Monster Energy Yamaha MotoGPはグリッド3列目と6列目
    Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスはQ2で7番手を獲得。バレンティーノ・ロッシはフリープラクティス第3セッションでトップ10入りを逃し、Q1で復活を目指したものの思うようにペースが上がらなかった。この結果、明日の決勝はグリッド18番手からスタートする。

    ビニャーレスは第1セクションから第3セクションでハイペースをアピール。Q2では最初のアタックで4番手につけたあと、いくつか下げたが、すぐさま反応して1分46秒181へ更新すると2番手へ浮上した。残り6分強でピットに戻りタイヤを交換。この時点でポールポジションまで0.336秒差があり、これを埋めるために全力を賭けて挑む。しかし次のトライでタイムを短縮できず5番手に後退。ここからもう一度、懸命のアタックを行うと、3つのセクションで自己ベストを更新する力強さを見せたが、全体では更新ならず。最終的にはトップから0.662秒差の7番手となった。

    一方のロッシは、午前中に行われたフリープラクティス第3セッションで11番手に留まりQ1に出場。ほとんどのライダーがピットを離れるのを待って十分なクリアスペースを確保してからアタックを開始し、2度目のトライで7番手へ上げた。残り7分で素早くピットに戻り2分後にコースに復帰。状況を確認しながらのサイティングラップを1周行ったあと理論的にはあと2ラップの走行が可能だったが、1ラップ目で更新できず、2ラップ目に臨もうとしたところで時間切れとなった。この結果、Q1トップから0.906秒離されて8番手。明日の決勝はグリッド18番手からスタートする。

    PETRONAS Yamaha SRTのクアルタラロがフロントロー獲得
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのふたりは絶好調をアピール。ファビオ・クアルタラロがQ2で2番手獲得。フランコ・モルビデリもホームGPで予選4番手と健闘した。

    午前中のフリープラクティス第3セッションでは、クアルタラロが前日のタイムを更新する1分46秒488で6番手を獲得。モルビデリは1分46秒518で9番手となり、ともにQ2進出を決めている。午後からの第4セッションではクアルタラロが1分46秒799でトップ。モルビデリは1分47秒457で10番手となった。

    クアルタラロはQ2の2回の走行で素晴らしいスピードを見せて1分45秒733を記録。ポールポジションに僅差と迫る2番手を獲得し、今季2度目となるフロントロー。チームメイトのモルビデリも母国イタリアのファンの前で輝きを放ち、最終走行でついに1分46秒台の壁を破る1分45秒959を記録して4番手に浮上。これでフロントローに1,000分の78秒差と迫っている。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス(予選7番手/1分46秒181)
    「ペースは悪くないのですが、7番グリッドからでは非常に難しいと思います。好スタートを決め、最初の数ラップでいい走りをしてペースを上げていくことが重要。今週は、とくにこのことに力を入れてきたので期待していますが、レースは毎回、状況が変わるので始まってみなければわかりません。マシンの挙動の大きさが気になっていて毎ラップそれと戦っているのですが、幸い体調も体力も万全なので明日も良い走りを維持できると思っています。大勢が抜き差し合う長くてタフなレースになると思うので、私たちとしては熱くなり過ぎずにタイヤをコントロールすることが大切です」

    バレンティーノ・ロッシ(予選18番手/1分47秒184)
    「午前中のフリープラクティスはとても順調でした。最後のラップでトップ10入りを決めるはずでしたが、最終コーナーでミスをしてしまい、その結果Q1を走らなければならなくなりました。午後からの第4セッションではユーズドタイヤを使用。ところが思うようにペースが上がってくれなかったので、このときにQ2進出は難しいかもしれないと気づいたのです。Q1では最後にチェッカーを受けることになりましたが、いずれにしても、残念ながらQ2に届くペースではなかったと思っています。昨日と比べれば、これでも格段に良くなっているのですが、この状況を見れば明日は何か別のことを試さなければならないでしょう。そのためにもウォームアップ・セッションが非常に重要です。決勝は、グリッドが遥か後方なうえにペース自体が良くないのですから、厳しい戦いになります。気持ちを集中し、全力を尽くしてポイントを狙いたいと思います」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「期待通りにはいきませんでした。午前中のセッションではわずかに前進できたと思ったのですが…。マーベリックは大きな問題なくQ2へ進出しましたが、バレンティーノのほうはセッションの最後にQ1行きが明らかになりました。最終コーナーでのミスが大きく影響してしまったのです。ペース自体、Q2進出には難しい状態だったので作戦を持って臨んでいたわけですが、それが予定通りにはいきませんでした。マーベリックはQ2の最初の走行で好タイムを記録しましたが、2回目は思うようにペースが上がりませんでした。おそらく、ここではハード・コンパウンドを選択したほうが良かったかもしれません。私たちチームは明日のウォームアップ・セッションに向けて、夜を徹してハードワークに取り組みます。グリッド3列目と6列目と非常に難しい状況ですから、スタートは何としてもしっかり決めなければなりません。ふたりとも序盤からプッシュしていくことになるでしょう」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    ファビオ・クアルタラロ(予選2番手/1分45秒733)
    「非常に素晴らしい予選セッションでした! 初めて1分45秒台が出たときには、とても速いと感じたのですが、それをまた繰り返すことができたのです。最終ラップにすべてを賭けましたが、小さなミスを重ねてしまいました。それでもフロントローを獲得することができ、マシンのフィーリングもペースも上々なので満足しています。このサーキットがとても気に入り、MotoGPマシンでエンジョイできています。コーナリングも非常にいい感じ。待ちきれない気持ちです。決勝ではタイヤ・チョイスが重要な課題になるでしょう」

    フランコ・モルビデリ(予選4番手/1分45秒959)
    「今日のパフォーマンスに満足しています。ここまで速く走れるとは思っていなかったのです。フリープラクティス第4セッションがとくに好調で、そのあとのQ2では、最初はあまりタイムが上がりませんでしたが2回目の走行で1分45秒9を記録することができました。良いスターティング・ポジションを獲得できうれしいです。決勝ではタイヤ・コントロールが難しくなると思うので、今晩、コンパウンドの選択についてしっかり勉強し、明日は最後まで大切に走り切らなければなりません。イタリアのファンの前で走るのを楽しみにしています。彼らに好成績をプレゼントできるようベストを尽くします」

  • MotoGP | ホンダ 2019年 第6戦 イタリアGP 初日レポート

    MotoGP | ホンダ 2019年 第6戦 イタリアGP 初日レポート

    MotoGP 第6戦イタリアGPは、終日、青空が広がる絶好のコンディションとなり、トップから1秒差以内に18台という大接戦になった。ムジェロは、一周、5.245kmのロングコース。アベレージが時速175km前後のハイスピードコースであり、フリー走行が大接戦となったことから、今季もっとも厳しい予選と決勝レースが予想される。

    そのため、5戦を終えて3勝を挙げて総合首位につけるマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、タイヤテストに集中、FP1は前後にミディアムを装着してトップタイムをマーク。FP2では、フロントにハード、リアにソフトを装着。FP1同様、1セッションを同じタイヤで走行し総合6番手で初日を終えた。

    ほとんどの選手がセッション終盤にかけてニュータイヤを装着してアタックするという激しいアタック合戦。その中でタイヤテストに集中したマルケスの走りは際立っていた。土曜日の予選では今季4回目のポールポジション(PP)獲得と、5年ぶりの大会制覇が期待される。

    チームのホームグランプリを迎えたカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が8番手で初日を終えた。この日は、マルケス同様、タイヤテストに集中した。しかし、マルケスとは対照的に、前後ともにソフト、ミディアム、ハードの3種類すべてのタイヤで走行し、ベストのマッチングを探った。課題はフロントタイヤのフィーリングが完全ではないこと。土曜日のフリー走行と予選では、セットアップを進め、今季2回目のフロントローと初PPを狙う。

    チームメートの中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)も、チームのホームグランプリで気合の入った走りをみせた。トップから1秒差に18台が名前を連ねたFP1では7番手とまずまずのスタートを切った。FP2もトップから1秒差に18人の選手が名前を連ねる厳しい戦いとなったが、このセッションでは思うようにタイムのパフォーマンスを引き出せず。加えて、セッション終盤のアタックもうまくいかず14番手へとポジションを落とした。しかし、過去2戦、ダイレクトで予選Q2に進出している中上だけに、土曜日のFP3でトップ10入りを果たし、予選では前戦フランスGPの7番グリッドを越えるベストリザルト獲得に挑む。

    イタリアGPで6度の優勝経験のあるホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)は、FP1で18番手、FP2では20番手と思うようなタイムをマークできなかったが、1分48秒台で連続周回するなど、土曜日のフリー走行と予選に向けて手応えある一日となった。ヨーロッパラウンドに入ってから調子を上げているロレンソだけに、予選の走りが期待される。

    マルク・マルケス(MotoGP 6番手)
    「今日はタイヤのテストだけに集中しました。昨日から体調がすぐれないのですが、マシンも今日は100%の状態ではありませんでした。今夜しっかり休んで、体調もマシンも100%の状態になることを願っています。このような状況でもトップとの差はそれほど広がっていません。明日も引き続き、プッシュし続けなければなりません。今日はまだ金曜日なので、セッションの最後に新品タイヤは使いませんでした。フィーリングはよかったです。安定したラップが刻めました」

    カル・クラッチロー(MotoGP 8番手)
    「正直、今日はそれほど悪い日ではありませんでした。マシンのフィーリングも悪くありませんでした。しかし、まだ改善しなければならないところがたくさんあります。それが明日の課題です。フロントの感触を改善しなければなりません。また、ストレートはもちろんのこと、全体のスピードアップにも取り組まなければなりません。ル・マンのときのように、あと0.2秒か0.3秒を削る必要があります。今日は8番手という結果に残念だという気持ちと、トップ10に入れてよかったと思う気持ちもあります。FP2ではいつもと違うライダーが上位に来て驚きました」

    中上貴晶(MotoGP 14番手)
    「FP1では7番手と順調なスタートを切ることができました。しかし、FP2では、決勝に向けて想定していた前後ハードコンパウンドが思うように機能せず、セッション終盤のアタックも、思うようにタイムを短縮することができず、14番手へとポジションを落としてしまいました。完全に作戦のミスでした。ここはストレートが長いので、ライバルのスリップ(ストリーム)を使おうと思いました。そのためコース上でほかの選手を待ってしまい、時間をロスしました。それが今日の反省点です。今大会、決勝に向けて想定していたのはハードタイヤでしたが、今日の感じでは前後ミディアムが決勝に向けてパッケージになると思います。明日のFP3では、あと0.5秒は短縮しないとトップ10には入れないと思うので、しっかりタイムを出したいです。ダイレクトでQ2を目指し、予選ではベストグリッドを目指します」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 20番手)
    「20番手という結果は、もちろん、うれしくはないですし、いいポジションでもありません。今日はFP2の最後にほとんどの選手がソフトタイヤを使っていましたが、僕は明日のFP3のために温存することにし、今日はハードタイヤを使い続けました。僕のペースはみんなとはそれほど離れていません。新品タイヤを使えばトップ10に入れたかもしれませんが、1周のタイムをもっとよくしなければなりません。明日が楽しみです」

  • MotoGP | ヤマハ 2019年 第6戦 イタリアGP 初日レポート

    MotoGP | ヤマハ 2019年 第6戦 イタリアGP 初日レポート

    Monster Energy Yamaha MotoGP、ムジェロでフリープラクティスをスタート
    Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシはイタリアGPのフリープラクティス初日を終了。ビニャーレスは午前中の第1セッションで14番手に留まったものの、暑さが増した午後からの第2セッションでジャンプアップして総合5番手を獲得した。一方のロッシは両セッションでマシン・セッティングとタイヤのコンビネーションに集中。総合18番手で初日を終えた。

    ビニャーレスは明確な目標をもって第1セッションに臨んだ。気温の上昇とともにタイヤ・チョイスに変化が現れることを考慮し、決勝時間と同じ第2セッションに照準を合わせ、第1セッションをそのための準備に当てることにした。そして第1セッションの最終アタックで1分48秒392へ更新したものの、トップから0.834秒差の14番手でセッションを終えた。

    午後になると本格的に作業を開始。セッション前半はマシン・セッティングの調整を行い、後半からペースを上げてゆくと一気に4番手へ浮上した。その後も好タイムを維持して1分46秒973へと更新。順位では5番手へ後退したが、トップとの差は0.241秒まで縮まった。

    一方、地元トスカーナ地方の明るい太陽と熱狂的ファンに迎えられたロッシ。彼らのためにもトップ争いを目指すべく、午前中の第1セッションでは様々なセッティングをテストした。しかしラップタイムではトップから0.798秒差の1分48秒356に留まり、12番手で終えている。

    第2セッションもマシン・セッティングに集中。イタリア・ファンの大声援を受けながらラップタイムでは0.630秒更新したが、順位を上げることはできず、1分47秒726のベストラップでトップから0.994秒差の18番手となった。

    クアルタラロが2番手獲得
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamのF・クアルタロが、イタリアGPのフリープラクティス初日に総合2番手を獲得。一方、ホームGPを迎えるチームメイトのフランコ・モルビデリは10番手に留まったが、ともに暫定Q2のポジションをつかんでいる。

    順調にウイークをスタートしたクアルタラロ。第1セッションではタイヤにインターミディエートのコンパウンドを装着し、最終スティントで1分47秒811を記録して4番手につけた。一方のモルビデリは1分48秒421で15番手に留まっている。

    第2セッションでは全体がペースアップ。クアルタラロとモルビデリは前半で決勝用セッティングに取り組んだあと、後半からは新品タイヤに履き替えてタイムアタックを開始した。クアルタラロはここでも強さを維持し、自らの午前中のタイムを1秒以上も短縮する1分46秒778で2番手に浮上。モルビデリも終盤のアタックで1分47秒268へ更新し、10番手を獲得した。

    ウイーク2日目は午前中にフリープラクティス第3セッションが行われたあと、現地時間14:10からQ1、14:35からQ2がスタートする。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス(5番手)
    「午後になってようやくライディングの調子が上がってきました。コース全体で自分自身を小さくするような感じを目指すことで少しずつペースがつかめてきたのです。それでもマシンはまだナーバスで非常に難しい状況。決してうまく乗れたというわけではありませんでした。至るところで苦戦しており、決勝でいい戦いを目指すためにはこれからさらに作業を続けて改善を目指していかなければなりません。予選で1列目か2列目を獲得することが重要。長いコースなので前のほうからスタートする必要があるのです」

    バレンティーノ・ロッシ(18番手)
    「難しい一日でした。もっといい走りができると思っていましたが、最初のセッションからすでに差をつけられていました。フィーリングがあまり良くないので思うような走りができず、そのことが実際に順位に表れています。この状況は、明日までに何としても改善しなければなりません。午後のセッションではハード・コンパウンドのタイヤを試しましたが、やはりペースは上がりませんでした。トップスピードよりも、その他の部分で改善が必要だと思っています。他のヤマハ勢は非常に速いペースで走っていますからね」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「ここムジェロのロング・ストレートを考えると、厳しい状況は初めから予想できていました。でも第1セッションで遭遇したほどの困難までは考えていませんでした。第2セッションでは、バレンティーノの18番手という結果を除けば、通常の状態に少し近づいてきたように思いますが、何が問題だったのか、その原因を追求し続けなければなりません。今日はその他にもほとんどすべてのタイヤ・オプションを試し、決勝用のものはほぼ決まりました。エンジニアたちにとっては長い夜になりそうです。データを分析して解決策を見出し、明日のフリープラクティス第3セッションでのパフォーマンス向上と、ふたりのQ2進出を目指します」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    ファビオ・クアルタラロ(2番手)
    「非常に素晴らしいコース。YZR-M1で大いにエンジョイすることができました。ブレーキングの感触が良くて、そのあとのマシンの向き換えもとてもうまくいっています。考えてみれば、このコースでこんなに楽しく走れたのは初めてかもしれません。マシンの良さを最大限に引き出し、明日以降もベストを尽くします。データを見直して明日に備え、フロントロー獲得を目指したいと思っていますが、皆のタイムが接近しているので非常に難しいチャレンジになるでしょう。明日は決勝用のタイヤ・チョイスも行いながら予選セッションでいい走りができるよう頑張ります」

    フランコ・モルビデリ(10番手)
    「フィーリングは上々です。いくつか問題があって期待通りのスピードには届きませんでしたが、一日のなかで着実に前進してトップ10に入ることができました。ペースは悪くありませんでしたが、当然ながら、これからもっと上げていかなければなりません。明日のフリープラクティス・セッションのなかで試してみたいことがいくつかあり、さらにセッティングを煮詰めて向上させていきたいと思っています」

  • MotoGP | 第6戦 イタリアGP:F.バニャイアが初のトップタイム

    MotoGP | 第6戦 イタリアGP:F.バニャイアが初のトップタイム

    MotoGP 第6戦イタリアGPのフリー走行がは5月31日(金)にムジェロ・サーキットで行われ、フランチェスコ・バニャイア(プラマック)が初めてのトップタイムをマークした。

    気温23度、路面温度45度のドライコンディションの中、フランチェスコ・バニャイアは1分46秒732をマーク。MotoGPクラス6戦目で初日総合1番手に進出した。2番手にはトップスピード部門で21番手(時速337.9キロ)だったが、タイムでは0.046秒差でファビオ・クアルタラロ(ヤマハSRT)が続いた。

    3番手には0.131秒差でダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)、ポル・エスパルガロ(KTM)が4番手、マーベリック・ビニャーレスが5番手に続いた。

    フリー走行1で今季4度目の1番手発進を決めたマルク・マルケス(ホンダ)はセッション終盤に新品タイヤに履き替えずに0.330秒差の6番手。アレックス・リンス(スズキ)が7番手、カル・クラッチロー(LCR・ホンダ)、ジャック・ミラー(プラマック)、フランコ・モルビデリ(ヤマハSRT)がトップ10入り。

    アンドレア・ドヴィツィオーゾは、トップスピード部門で1番手(時速349.9キロ)だったが0.615秒差の11番手。中上貴晶(LCR・ホンダ)は0.751秒差の14番手、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)は0.994秒差の18番手だった。

    2019年 MotoGP 第6戦 イタリアGP 結果

    Pos No Rider Team Time
    1 63 フランチェスコ・バニャイア プラマック・レーシング 1分46秒732
    2 20 ファビオ・クラルタラロ ペトロナス・ヤマハSRT 1分46秒778
    3 9 ダニロ・ペトルッチ ドゥカティ・チーム 1分46秒863
    4 44 ポル・エスパルガロ レッドブルKTMファクトリー・レーシング 1分46秒966
    5 12 マーベリック・ビニャーレス モンスターエナジー・ヤマハMotoGP 1分46秒973
    6 93 マルク・マルケス レプソル・ホンダ・チーム 1分47秒062
    7 42 アレックス・リンス チーム・スズキ・エクスター 1分47秒167
    8 35 カル・クラッチロー LCRホンダ・カストロール 1分47秒170
    9 43 ジャック・ミラー プラマック・レーシング 1分47秒185
    10 21 フランコ・モルビデリ ペトロナス・ヤマハSRT 1分47秒268
    11 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ドゥカティ・チーム 1分47秒347
    12 5 ヨハン・ザルコ レッドブルKTMファクトリー・レーシング 1分47秒419
    13 51 ミケーレ・ピロ ドゥカティ・チーム 1分47秒421
    14 36 ジョアン・ミル チーム・スズキ・エクスター 1分47秒483
    15 30 中上貴晶 LCRホンダ・イデミツ 1分47秒579
    16 41 アレイシ・エスパルガロ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ 1分47秒612
    17 53 ティト・ラバット レアーレ・アビンティア・レーシング 1分47秒686
    18 46 バレンティーノ・ロッシ モンスターエナジー・ヤマハMotoGP 1分47秒726
    19 29 アンドレアイアンノーネ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ 1分47秒887
    20 99 ホルヘ・ロレンソ レプソル・ホンダ・チーム 1分48秒114
    21 17 カレル・アブラハム レアーレ・アビンティア・レーシング 1分48秒146
    22 55 ハフィス・シャーリン レッドブルKTMテック3 1分48秒496
    23 88 ミゲール・オリベイラ レッドブルKTMテック3 1分48秒914
  • MotoGP | ヤマハ 2019年 第6戦 イタリアGP プレビュー

    MotoGP | ヤマハ 2019年 第6戦 イタリアGP プレビュー

    Monster Energy Yamaha MotoGPがムジェロへと向かう
    Monster Energy Yamaha MotoGPは今週末、イタリアはムジェロ・サーキットで第6戦に臨む。チーム全員がこのレースを楽しみにしているが、なかでもホームGPを迎えるバレンティーノ・ロッシは、母国の熱狂的ファンを喜ばせるため準備を整え、好成績獲得に向けてモチベーションを高めている。

    2002年から2008年までの連続7年間、ロッシは最高峰クラスで勝利を挙げて’ローカル・ヒーロー’としてのステータスを築き上げた。それ以前にも1997年に125ccクラスで優勝、250ccクラスでは1998年2位、1999年優勝を果たしており、2009年以降は2009年、2014年、2015年、2018年にMotoGPで3位表彰台に上っている。今シーズンは第5戦終了時点でランキングトップから23ポイント差の4位となっている。

    一方、フランスGPではノーポイントに終わったマーベリック・ビニャーレスも、ここムジェロでの表彰台復帰を目指している。コース・レイアウトも全体の雰囲気も大のお気に入りで、そのことがこれまでの成績にも表れている。小排気量クラスでは合計3回の表彰台。2012年にMoto3で優勝、2011年(125cc)と2013年(Moto3)は3位を獲得している。MotoGPでは2017年の2位が最高位で、今年は頂点を狙う。シリーズポイントではトップから65ポイント差のランキング10位。

    ムジェロ・サーキットはグランプリ・カレンダーのなかでも最も美しく、同時に最も難しいコースのひとつとして知られる。レイアウトはアップダウンに富み、全長5.2kmのなかに高速から低速まで様々なタイプのコーナーが設けられている。1976年に初めてグランプリが開催され、1991年以降は毎年続けられている。

    モルビデリとクアルタラロが好調を維持
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのフランコ・モルビデリとファビオ・クアルタラロは好調のままイタリアへ。モルビデリのホームGPで表彰台への挑戦を続ける。

    PETRONAS Yamaha SRTのライダーとして初めてのホームGPを迎えるモルビデリ。3レース連続でトップ10入り、前回のフランスGPでは7位を獲得するなど好調が続いている。ホームレースとなるここムジェロ・サーキットでは、2017年にMoto2でポールポジションから4位でチェッカーを受けた。

    一方のクアルタラロもトップルーキーをキープする好調ぶり。前回ル・マンでは母国ファンの前で見事な追い上げを披露しており、今回も連続の好成績を目指す。ここムジェロでの最高位は2016年Moto3での5位。

    決勝は6月2日、現地時間14:00にスタート。全23ラップで競われる。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ
    「ようやくこの日が巡ってきました! ムジェロはすべてのイタリア人ライダーにとってとても特別なレースです。大勢のファンが見に来てくれて、ときにはコントロールしきれなくなるほどですが、私たちライダーにとっては彼らのサポートが本当にうれしいものなのです。シーズンのなかでも最も美しいコースのひとつで、私もとても気に入っています。他のみんなもとても速いので厳しい戦いになると思いますが、低速からの加速があまり多くない分、ル・マンよりはいいかもしれません。それでもロング・ストレートは私たちのウイークポイントになってくると思います。作業が順調に進めばきっとうまくいくと信じています。ベストを尽くし、ポテンシャルを最大限、引き出して上を目指します」

    マーベリック・ビニャーレス
    「ル・マンで転倒し、悔しさを残したままサーキットを離れることになりました。ウイーク初日から好調を維持していたにもかかわらず、ちょっとしたミスによってグリッド後方からの追い上げを強いられることになってしまったのです。この経験から学び、土曜日の作業をより重視しなければならないと実感。今は、早くまたマシンに乗りたい気持ちでいっぱいです。前回M1は非常に好感触で、ほぼ完璧と言っていいくらいの状態でした。小さな問題を少しずつ着実に解決しつつあり、正しい方向へ進んでいると確信しています。この調子でハードワークを続けて前進し続ければ、そのうちに結果になって現れるでしょう。ムジェロは大好きなコースで、いつもエンジョイしています。私のライディング・スタイルにもあっているので、金曜日のフリープラクティスを楽しみにしています」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「いよいよこの日がやって来ました。ムジェロはチームのホームコースなので、私たちにとって非常に重要な一戦です。集まってくれるファンのみなさんも最高。彼らを喜ばせたいと思うからこそのプレッシャーも、いくらか感じています。いつもいいレースができる場所ですが、今年はレベルが接近しているので厳しい戦いになると予想しています。バレンティーノは常に高いモチベーションを維持するライダーで、今回はル・マンで表彰台に接近したあとの母国外旋とあって、いつも以上に士気が上がっているようです。マーベリックも不運な転倒のあとだけに100%プッシュを目指しています。私たちがやるべきことはよくわかっています。そこに気持ちを集中し、日曜日の決勝でトップに立つために全セッションを最大限、有効に使いたいと思います」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    フランコ・モルビデリ
    「ムジェロをとても楽しみにしています。私にとっては特別な思い入れのあるサーキットなのです。でも同時にいくらかのプレッシャーも感じています。今まであまり良い成績をあげられていないことが気になっていますが、イタリアのファンの前で走るグランプリはいつでも喜びです。そして今回こそは好調を維持してベスト・リザルトを更新したいと思っています。今シーズンはここまでとても順調で、マシンを信頼して走ることができているので、いいレースをお見せできるよう頑張ります。イタリアのファンに会うが楽しみです」

    ファビオ・クアルタラロ
    「ムジェロはグランプリ・サーキットのなかでも最も難しいコースのひとつです。でも私は今回も、プッシュを緩めるつもりはありません。フランスでは後方から懸命に追い上げ、ファステスト・ラップでヤマハのハイペースを証明することができました。ムジェロではグリッド・ポジションを上げて好スタートを切ることが目標。それができたら、そしてル・マンと同様のペースで走ることができたら、必ずや素晴らしいレースになるはずです。金曜日から日曜日まで好調を維持することができれば、自ずと好成績がついて来ます。私たちのポテンシャルは、最近のレースのなかで十分にアピールできたと思っています」

  • MotoGP | ホンダ 2019年 第6戦 イタリアGP プレビュー

    MotoGP | ホンダ 2019年 第6戦 イタリアGP プレビュー

    2019年のMotoGP 第6戦イタリアGPが、5月31日(金)~6月2日(日)までの3日間、フィレンツェ近郊のムジェロ・サーキットで開催される。イタリアGPは、5月もしくは6月の大会として定着しており、3年連続で6月上旬での開催となった。

    ムジェロで初めてグランプリが開催されたのは1976年。以降、イモラ、モンツァなど、複数のサーキットでイタリアGPが開催されてきたが、1991年にサーキットの全面改修を受けてからは、ムジェロがイタリアGPの舞台として定着した。

    91年はサンマリノGP、92年はイタリアGP、そして93年は再びサンマリノGPとして開催され、94年以降はイタリアGPの舞台となり、今年で26年連続の開催となる。91年から93年の3大会を加えると29年連続となる。

    Hondaは、93年のサンマリノGP以来、ムジェロでは13勝を挙げている。93年から98年までミック・ドゥーハンが6年連続優勝(イタリアGPとしては5年連続)。以降、アレックス・クリビーレ、ロリス・カピロッシ、アレックス・バロス、バレンティーノ・ロッシがHondaで優勝。そして、Repsol Honda Teamとしてはダニ・ペドロサが10年、マルク・マルケスが14年に優勝している。それ以降は優勝から遠ざかり、今年は5年ぶりの優勝を目指す。

    ムジェロは、一周5.245kmのハイスピードコースで、グランプリが開催されるサーキットでは、オーストラリアのフィリップアイランドに次いでアベレージスピードの高いコース。下り勾配の最終コーナーから約1.1kmのロングストレートで繰り広げられる超高速バトルが最大の見どころで、見ている観客を興奮させる。ムジェロは全体的にパッシングポイントが多く、目まぐるしくポジションを入れ替える競り合いになることがしばしばで、選手からも観客からも評価の高いサーキットになっている。

    この季節のムジェロは、好天の日が多く、2009年のウエットレースを最後に10年から18年まで9年連続で天候に恵まれた。6月開催は30℃を超える猛暑になることが多く、昨年も29℃の暑さの中で行われた。ハイスピードコースのムジェロはタイヤに厳しい戦いとなる。そのためタイヤの選択がリザルトに影響することも多く、フリー走行、予選でのセットアップが重要になる。過去4年、暑さの影響もあり、Honda陣営はタイヤ選択に苦戦した。

    5戦を終えて3勝を挙げ、総合首位に立つマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、5年ぶりのイタリアGP制覇に挑む。今年はウインターテストからセットアップが順調に進み、好調なスタートを切った。MotoGPクラスにデビューしてから負け知らずだった第3戦アメリカズGPでは、トップを快走中に転倒を喫し、7年連続制覇を逃す悔しいレースとなった。しかしそこから第4戦スペインGP、第5戦フランスGPと連勝していて、今季初の3連勝に挑む。

    マルケスは、125cc時代の10年にムジェロでグランプリ初優勝を達成した。その後Moto2クラスでは11年、MotoGPクラスでは14年に優勝している。しかし、それ以降はタイヤのパフォーマンスをうまく引き出せず苦戦が続く。15年は転倒リタイア。16年は優勝争いを繰り広げて僅差の2位。17年はフロントのフィーリングに苦しみ6位。昨年も暑さの中でタイヤのパフォーマンスをうまく引き出せず転倒、再スタートを切るも16位とポイント獲得を果たせなかった。500cc時代のHondaはムジェロで圧倒的な強さを発揮した。今年はその勢いを取り戻す意気込みだ。

    5戦を終えて総合7位のカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が、今季2回目の表彰台獲得に挑む。今年は開幕戦カタールGPで3位と大会初の表彰台獲得を果たし絶好のスタートを切った。しかし、第2戦アルゼンチンGPではジャンプスタートのペナルティーの影響で13位、第3戦アメリカズGPでは転倒リタイア、第4戦スペインGPでは8位、第5戦フランスGPでは9位とシングルフィニッシュを果たしているが、思うような結果を残せていない。昨年は、し烈な表彰台争いに加わって6位。今年は、13年大会以来の表彰台獲得を目指してレースに挑む。

    前戦フランスGPでベストグリッドの7番手から決勝に挑みながら、痛恨の転倒リタイアを喫した中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、2戦ぶりのトップ10フィニッシュを目指す。今季はウインターテストから好調で、開幕から4戦連続でトップ10フィニッシュを果たした。昨年のムジェロではレース序盤に接触して転倒。再スタートを切ったがノーポイントに終わっている。チームのホームグランプリを迎えて気合満点の中上は、昨年の雪辱とベストリザルトに挑む。

    2008年に最高峰クラスに参戦してから、イタリアGPで6回の優勝を果たしているホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)が、予選、決勝ともに今季ベストを目指す。ヨーロッパラウンドに入って、第4戦スペインGP、第5戦フランスGPと、RC213Vのパフォーマンスを着実に引き出している。中高速コーナーが続くムジェロは、ロレンソのライディングのよさがもっとも活かせるサーキットの一つ。今大会の走りに大きな注目が集まる。

    マルク・マルケス(MotoGP 総合1位)
    「イタリアGPに向けて願うことは、とにかく、ムジェロの天気がよくなることです。ムジェロは、これまでいい結果を残してきたコースではありませんが、コースレイアウトは好きです。これまでと同じように、金曜日からしっかりセットアップに取り組み、いい仕事ができれば、今大会もいいレースをする自信があります。ライバルたちはこのサーキットではいつも強く、速いです。タイムもとても接近するので、日曜日はおもしろいレースになると思います」

    カル・クラッチロー(MotoGP 総合7位)
    「ムジェロはすばらしいサーキットなので、みんながレースを楽しみにしています。今年のHondaエンジンはとても強いので、ムジェロのロングストレートでそれを試すのが楽しみです。これまでムジェロではいいフィーリングがありました。MotoGPクラスで表彰台に上がったこともありますし、昨年の6位を含めて力強い結果を残してきました。今週末もいい結果を残したいと思います」

    中上貴晶(MotoGP 総合11位)
    「ル・マンは残念な終わり方になってしまいましたが、ムジェロに向けてとてもポジティブです。今大会はチームのホームグランプリなので、全力で挑みます。トップ10フィニッシュを達成した開幕からの4戦のように、いい週末になることを願っています。ムジェロのレイアウトはとても好きです。高速サーキットなので、僕のライディングスタイルに合っています。開幕を待ちきれない気持ちです。いい結果を残せるようにがんばります」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 総合14位)
    「ル・マンではマシンのセッティングを進めることができました。そしてトップにまた一歩近づくことができました。前回のル・マンのように、ムジェロも好きなサーキットなので、これまでも経験してきたように、前進できると思っています。予選、決勝と、ポジションを上げられることを願っています。チームは一生懸命仕事に取り組んでいて、彼らに感謝するためにも、近いうちにいい結果を達成できることを願っています」

  • MotoGP | ドゥカティ 2019年 第5戦 フランスGP 決勝レポート

    MotoGP | ドゥカティ 2019年 第5戦 フランスGP 決勝レポート

    2019 MotoGP第5戦のフランスGPが、5月19日にル・マン・サーキットで開催された。デスモセディチGPマシンを駆るMission Winnowドゥカティ・チームのアンドレア・ドヴィツィオーゾとダニーロ・ペトルッチは、それぞれ2位と3位でフィニッシュラインを通過して、ダブル表彰台を獲得した。このレースでは、GP19を駆るプラマック・レーシング・チームのジャック・ミラーも、インディペンデント勢最高となる4位に入った。

    ドヴィツィオーゾは、スタートの混乱からは抜け出したものの、オープニングラップの第2コーナーの出口で他のマシンと接触して順位を落としてしまう。しかし、その後は徐々にポジションを挽回してレース中盤には2番手に浮上し、そのままチェッカーフラッグを受けた。

    ペトルッチは、1列目からのスタート。2周目にポジションを落としてしまうが、残り7周の時点でチームメイトのドヴィツィオーゾのすぐ後ろまで追い上げることに成功した。その後、ドヴィツィオーゾとペトルッチは、見ごたえのあるクリーンなファイトを展開、レース終盤までクロスラインの攻防を何度か繰り返し、フィニッシュラインを通過した。

    ドヴィツィオーゾは、2015年の3位に続き、ここル・マンで2度目の表彰台に登壇した。一方のペトルッチは、ドゥカティのオフィシャル・ライダーとなって初の表彰台フィニッシュとなった。ペトルッチは、ちょうど1年前、プラマック・レーシング・チームに所属していた2018年にも、ル・マンで2位表彰台を獲得している。

    第5戦終了時点で、ドヴィツィオーゾは合計87ポイントを獲得し、ポイント・リーダーとわずか8ポイント差でライダーズ・ランキング2位につけている。ペトルッチは合計57ポイントを獲得してランキング5位となっている。マニュファクチャラーズ・ランキングでは90ポイントのドゥカティは2位に、チーム・ランキングでは144ポイントのMission Winnow Ducatiチームが首位に立っている。

    アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Mission Winnowドゥカティ・チーム #04) 2位
    「週末を通してサーキットのコンディションが非常にトリッキーだったことを考えると、今日の結果には満足している。レースでも、チャンピオンシップでも2位をキープすることができた。それでも、シーズンの最後までマルケス(マルク:ホンダ)と戦うには、集中力を切らさずに、さらに進化しなければならない。今日はリア・タイヤのグリップが低下して、チェッカーフラッグまで彼のペースについてゆくことができなかった。さらに、最終ラップではダニーロのアタックにも対応する必要があった。ダニーロとは素晴らしいファイトができた。彼のことは良く知っているので、彼が速いことは分かっていた。今日は、可能な限り最高の結果を残すことができた。チャンピオンシップは、まだ長い。2週間後に開催されるムジェロのレースを楽しみにしている。このサーキットは熟知しているし、過去のレースでも素晴らしい成績を収めている」

    ダニーロ・ペトルッチ(Mission Winnowドゥカティ・チーム #09) 3位
    「素晴らしいレースだった。ちょうど1年前にこのサーキットで表彰台に上がってから、またこの場所に返り咲くことができて本当に嬉しい。これまでのラウンドでは、戦闘力は高かったが、予選のグリッドが悪かったので、決勝レースでパフォーマンスを十分に発揮することができなかった。今日は1列目からスタートすることができたが、レース序盤にいくつかミスを犯して、ポジションを落としてしまった。一時は6番手まで後退してしまったが、冷静になることを心がけながらハードにプッシュして、ギャップを縮めることができた。レース終盤は、アンドレアと素晴らしいファイトをすることができた。加速時には彼の方が速かったが、ブレーキングではある程度の差を詰めることができた。しかし、オーバーテイクできるほど近づくことはできなかったし、チームメイトに対して大きなリスクを負って仕掛けても意味がないと思った。ダブル表彰台は、チームにとって素晴らしいことだ。ムジェロでも、再び表彰台に上がれるように頑張りたい」

    MotoGP第6戦のイタリアGPは、2週間後の5月31日~6月2日にムジェロ・サーキットで開催される。

  • MotoGP | ホンダ 2019年 第5戦 フランスGP 決勝レポート

    MotoGP | ホンダ 2019年 第5戦 フランスGP 決勝レポート

    MotoGP 第5戦フランスGPの決勝日は、終日、厚い雲が空を覆い、最高気温15℃という天候となった。そのため、タイヤの選択に悩むレースとなった。前日、ウエットコンディションで、今季3度目のポールポジション(PP)を獲得したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、朝のウォームアップで試したソフトコンパウンドのフロントタイヤで決勝レースを戦うことを決めた。

    朝のウォームアップから、午後2時の決勝のスタート時間まで、ほとんど気温と路面温度が上がらなかったことから、これまでほとんど決勝で使ったことがないソフトのフロントタイヤで27ラップを戦えると判断。しかし、タイヤに負担をかけないために、2位以下に2秒のリードを築いてからは、後続との差をしっかりキープする作戦とし、最後まで安定したペースで大会2連覇と今季3勝目を挙げた。この優勝は、Hondaの最高峰クラス300勝目となり、マルケスは、記念のTシャツを着て表彰台に立った。

    Hondaの最高峰クラス初優勝は、1966年の開幕戦西ドイツGPでRC181に乗るジム・レッドマンが達成した。そのレッドマンの活躍もあり、この年、Hondaはデビューシーズンにして5勝を挙げ、見事、コンストラクターズタイトルを獲得した。その後、グランプリ参戦を中断した時期もあったが、30年後の1996年のカタルニアGPでカルロス・チェカがNSR500で通算100勝を達成、さらに10年後の2006年のオランダGPでニッキー・ヘイデンがRC211Vで200勝を達成、そして、今大会、RC213Vでマルケスが300勝を達成した。

    Hondaは1961年にロードレース世界選手権(WGP)に参戦、以来、これで全クラス通算で775勝とした。マルケスは、2015年のインディアナポリスGPで700勝を達成し、その名を歴史に刻んだが、今度は最高峰クラス300勝にその名を刻んだ。この優勝でマルケスは、最高峰クラス47勝、通算勝利数を73(歴代5位)とした。

    15番グリッドから決勝に挑んだカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、オープニングラップに11番手に浮上、その後、着実にポジションを上げて8番手に浮上したが、ラスト2周でファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)に抜かれ9位でチェッカーを受けた。今大会は不安定な天候に翻弄される大会となり、初めて予選でQ2進出を逃し、15番手という厳しいグリッドからのレースになった。しかし、9位でフィニッシュしたことで、次につながるレースとなった。

    Repsol Honda Teamで5戦目を迎えたホルヘ・ロレンソが、ベストグリッドの8番手からベストリザルトの11位でフィニッシュした。初日のフリー走行では4番手と好調なスタートを切ったが、土曜日のフリー走行と予選がウエットコンディションになったことで、セットアップを完全なものにすることができなかった。ル・マンでは、過去5回優勝経験のあるロレンソ。今大会の11位というのは満足のいく結果ではないが、着実にRC213Vのパフォーマンスを引き出しており、次戦イタリアGPの走りが期待される。

    開幕から5戦連続でのトップ10を狙った中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、ベストグリッドとなる7番手から決勝に挑んだが、セットアップが完全ではなく、12番手までポジションを落とす苦しい戦いとなった。その後、19周目の11コーナーでフロントが切れ込んで転倒し、今季初のリタイアとなった。残念な結果に終わった中上だが、予選ではレースをこなすごとにベストグリッドを更新しており、次戦イタリアGPでは、昨年のバレンシアGPの6位を超えるベストリザルトに挑む。

    マルク・マルケス(MotoGP 優勝)
    「ル・マンは気温や天候が不安定なので、いつも難しいレースになります。今日は特に難しい一日でした。フロントタイヤにソフトを使ったのは初めてだと思いますが、それが一番安全な選択でした。後続とのギャップが2秒に広がるまではプッシュしました。それからは、1分32秒後半のタイムで安定して走行することに集中しました。今日の結果はうれしいです。そして、この優勝がHondaの最高峰クラス300勝目となりました。とにかく、最高の気分です」

    カル・クラッチロー(MotoGP 9位)
    「今日は残念な結果に終わりました。しかし、有意義なデータを集めることができたのはポジティブだったと思います。今大会は、セッティングとフィーリング、そしてタイヤがあまり快適ではありませんでした。こうした問題を解消し、前進しなければなりません。予選15番手と後方からスタートとなり、難しいレースになりました。しかし、決勝レースではいいスタートを切り、2周目で9番手に浮上し、9位でフィニッシュしました。もう少しトップとのギャップを縮めたいと思ったのですが、今日は無理でした。ムジェロでまたトライします。最高峰クラスで300勝を達成したHondaにおめでとうと言いたいです。Hondaの一員として誇りに思います」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 11位)
    「11位は思っていたような結果ではありませんが、進歩できたことは間違いなく、うれしい結果でした。今後のレースに向けて力が湧いてきます。今週末は、フリー走行で初めてトップ5に入り、予選ではトップ8に入ることができました。開幕戦のカタールに比べたら、今回はトップとのギャップが一番縮まりました。レースごとにいろいろ学んでいます。あとは時間の問題です。一生懸命がんばってくれているRepsol Honda Teamに感謝したいです。今日はマルクの優勝で、(Hondaの)最高峰クラス300勝目となりました。おめでとうと言いたいです」

    中上貴晶(リタイア)
    「チェッカーまであと9周という19周目の11コーナーで、突然フロントが切れ込み、転んでしまいました。なんの徴候もなく、あっという間のことでした。今日は自分だけがフロントにミディアムを選びました。ほかの選手は全員ソフトを選択しましたが、27周のレースなので、ソフトでは終盤厳しくなると思ったからです。実際、タイヤの温度はしっかり上がり、フィーリングもとてもいいものでした。目標は1分32秒台で周回することでしたが、33秒台を越えることができず、苦しいレースになりました。今日はブレーキングはよかったのですが、そこからのターンインでものすごく取り回しが重くて、気持ちよく乗れませんでした。予選はウエットコンディションでベストグリッドの7番手を獲得しましたが、ドライコンディションでは厳しい戦いになると思っていました。10番手前後の走りになるのではないかと思っていましたが、その通りの内容になってしまいました。今日は限界ギリギリでした。次はムジェロで行われるイタリアGPですが、ムジェロのレイアウトは好きなので、今回完走できなかった分もしっかり走って、結果で返したいと思います」