タグ: ロードレース世界選手権

  • MotoGP | ホンダ 2019年 第7戦 カタルニアGP 初日…中上貴晶が3番手

    MotoGP | ホンダ 2019年 第7戦 カタルニアGP 初日…中上貴晶が3番手

    2019年のMotoGP 第7戦カタルニアGPのフリー走行は、前戦イタリアでベストリザルトの5位でフィニッシュした中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、今大会も好調をキープし、初日3番手と絶好のスタートを切った。

    午前中は雲の多い天候となり、一時、小雨がぱらつく時間帯もあったが、午後は青空が広がる絶好のコンディションとなった。しかし、朝方に降った雨の影響で路面コンディションが悪く、思うようにタイムは伸びない。

    その中で中上貴晶は、FP1で5番手と好調なスタートを切ると、FP2では3番手に浮上。昨年7月のドイツGPの初日7番手をしのぐ好リザルトで初日を終えた。

    前戦イタリアGPとほとんど同じセッティングで走り出したという中上貴晶は、路面コンディションの変化に合わせてセッティングをアジャスト、着実にタイムを更新した。2日目のフリー走行では、4戦連続となるダイレクトでのQ2進出を目指し、これまでのベストグリッドとなっている第5戦フランスGPの7番グリッド以上の記録更新を目指す。

    ホームグランプリを迎えたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、FP1、FP2ともにタイヤテストに集中した。FP1では、前後ともにソフトとミディアム、FP2では、前後ソフトで周回を重ね、最後にフロントにハード、リアにミディアムを装着して周回を重ねた。ベストタイムはFP1でマークしたもので、このタイムで総合9番手。2日目のFP3では引き続きタイヤテストに集中、予選では3戦連続今季5回目のポールポジション獲得に挑む。

    今季2回目の表彰台と今季初優勝に闘志を燃やすカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)もタイヤテストに集中、FP1ではフロントにソフト、リアにミディアムを装着して連続周回を重ねて11番手。FP2では、フロントにソフトとミディアム、リアにソフトとハードをトライして、総合で10番手だった。今年は開幕戦カタールGPで3位表彰台に立つも、それからは、思うような結果を残せずフラストレーションをためるレースが続いている。昨年は表彰台まであと一歩の4位。明日の予選では今季2回目のフロントロー、そして決勝では、今季2回目の表彰台獲得に挑む。

    昨年の大会を制しているホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)は、FP1、FP2ともに積極的に周回を重ねて総合14番手だった。今大会は、コーナリング時のホールド性を高め、ブレーキングで身体を安定させるストッパーをタンクカバーにとりつけ、初日のフリー走行ではその効果を確認した。

    中上貴晶(3番手)
    「初日3番手というリザルトはすごくハッピーです。そしてHondaでトップタイムをマークしたというのも、うれしいサプライズとなりました。今日の結果には、すごく満足しています。しかし、今日は路面コンディションが悪く、昨年と比べてラップタイムが思うように伸びませんでした。FP1ではグリップに苦戦しました。そのときは自分だけの問題かと思ったのですが、全体的にタイムは悪く5番手でした。FP2では、セッション開始直前に小雨が降ったので、最初のうちに一度タイムを出しておこうと思いました。最終的に3番手でしたが、さらに自信を獲得する一日となりました。明日、明後日は、グリップが上がっていくだろう路面コンディションにセッティングを合わせていくことが最大の課題になります。いずれにしても、今日のリザルトが、あまりプレッシャーにならないように明日は伸び伸びと走りたいです。そして、がんばってくれているスタッフにいいグリッド、決勝結果をプレゼントしたいです。明日の予選では、チャンスがあればフロントローを狙いたいです。今まで2列目にいきたくても3列目がやっとでした。まずは2列目に並ぶことに全力を注ぎます」

    マルク・マルケス(MotoGP 9番手)
    「今日はそれほど悪くありませんでした。タイヤを理解するために、前回のグランプリから少し戦略を変えなければいけませんでした。FP2のタイムを見ると、トップと離れているようですが、たくさん仕事をこなすことができました。いろいろなタイヤにトライしたり、セットアップをいくつか変えることができました。本来のポジションではありませんが、内容は悪くはありませんでした。今日、経験した状況と集めることができたデータに満足しています」

    カル・クラッチロー(MotoGP 10番手)
    「今日はあまりいい日ではありませんでした。明日に向けてもっと前進しなければなりません。残念ながら高速コーナーの旋回性が悪く、フィーリングもよくありませんでした。そのエリアで苦戦し、タイムをロスしています。昨年の大会でのスピードも、レース終盤のペースも覚えています。マシンのセッティングは昨年と同じですが、シャシーが違います。今日は思ったように機能しませんでした」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 14番手)
    「とても滑りやすく、ベストな路面コンディションではありませんでした。そのため、ラップタイムは、それほど速くありませんでした。FP2では多くのライダーが新品のソフトタイヤは使いました。しかし、明日の方が重要なので今日は使いませんでした。今日は新しいパーツを試すことができました。トップとのギャップを縮めるのに役立つことを願っています」

  • MotoGP | ヤマハ 2019年 第7戦 カタルニアGP 初日レポート

    MotoGP | ヤマハ 2019年 第7戦 カタルニアGP 初日レポート

    ロッシが初日総合7番手、ビニャーレスは15番手、クアルタラロが総合トップ
    Monster Energy Yamaha MotoGPがカタルニア・サーキットでフリープラクティスをスタート。バレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビニャーレスは様々なセッティングとタイヤ・オプションを試しながら、それぞれ7番手と15番手につけている。

    ロッシは第1セッション、45分間のセッションのほとんどを費やしてマシン・バランスを追求。コース・コンディションやマシンの挙動にフィーリングをつかんだあと、終盤に向けて徐々にペースを上げると1分41秒190のベストラップでトップから0.498秒差の9番手で終えた。

    午後になると気温が26度まで上がり、全体のペースも上昇。ロッシは初め2番手につけたものの13番手へ後退し、そのあとは再びマシン・セッティングに集中した。残り10分ごろから徐々にペースを上げ、最後のアタックで1分40秒520へ更新して7番手に浮上。トップとの差は0.441秒となった。

    一方、ホームGPでの活躍を期すビニャーレスは、第1セッション序盤から果敢にプッシュ。滑りやすい路面にもかかわらず早々にベース・セッティングをつかんで順調にペースを上げ、1分40秒872を記録してトップに0.180秒差と迫る3番手を獲得した。

    午後からの第2セッションでは、様々なタイヤ・スペックを試しながらマシン・セッティングとのコンビネーションをテスト。最後の5分で前後タイヤをソフト・コンパウンドに履き替えてアタックを試み、1分40秒847で一旦は12番手につけたが、その後ライバルたちが上回り14番手に後退した。総合順位ではトップから0.768秒差の15番手となっている。

    クアルタラロがトップ。モルビデリも6番手と好調
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamは好調スタート。昨季大会ではMoto2でグランプリ初優勝を決めているファビオ・クアルタラロがトップタイムを記録し、チームメイトの・モルビデリも総合6番手と健闘した。

    クアルタラロは第1セッション序盤からハイペース。ラストラップでは1分40秒803を記録して2番手につけた。一方のモルビデリはセッション序盤で1分41秒160を記録すると一時トップに浮上。そのあとはユーズドタイヤを履いてセッティングに集中し、8番手でセッションを終えた。

    午後からの第2セッションでは、ふたりともタイムを更新。クアルタラロは最後の走行で1分40秒079を記録してトップ。モルビデリも終盤で1分40秒517に短縮して6番手を獲得した。

    明日は午前中にフリープラクティス第3セッションが行われ、午後からは14:10からQ1、14:35からQ2がそれぞれスタートする。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ (フリー走行総合7番手/1分40秒520)
    「大好きなコース。マシンのフィーリングも良く、順調に乗れていたと思います。ペースもまずまずで、第1セッション、第2セッションともにトップ10に入ることができました。午後は気温が上がりましたが、思ったほどではなくフィーリングは悪くありません。明日はさらにマシンの状態を上げていきながら、フリープラクティス第3セッションでまたトップ10に入ることが最も重要。そのうえで午後からの予選セッションの様子を見たいと思います」

    マーベリック・ビニャーレス (フリー走行総合15番手/1分40秒847)
    「第1セッションはとても順調で、決勝用のセッティングについてたくさんの作業をこなすことができました。ところが午後になると、いろいろな箇所で苦戦。様々なセッティングを試しましたが、期待したような成果が得られませんでした。明日のフリープラクティス第3セッションでQ2進出のチャンスをつかむために、今は気持ちを集中しています。今日の午後は決勝を想定して作業に取り組みましたが、明日の午後のフリープラクティス第4セッションでは別の方向性を試したいと思っています。ハードワークとプッシュを続けていきます」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「明暗が分かれる結果になりました。バレンティーノはフリープラクティス第1セッションで戦略的にマシン・セッティングを進め、午後からはそれに対する収穫を得ることができました。課題はいくつか残っていますが、これまでのところマシンのフィーリングも良くとても順調です。一方、マーベリックは午前中は好調でしたが、午後は同様のフィーリングをつかむことができませんでした。修正を試みることに多くの時間を費やしたため、タイムアタックは1度だけとなってしまいました。前後ソフト・コンパウンドであと1ラップ走っていたら、もっと順位を上げられたはずです。明日はフリープラクティス第3セッションで、ふたりそろってトップ10に入らなければなりません。午前中の涼しい時間帯が私たちに味方してくれると信じています。午後からの第4セッションでは決勝を想定してセッティングを準備します。今日はすべてのタイヤを試すことができなかったので、タイヤ・チョイスも課題です」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    ファビオ・クアルタラロ (フリー走行総合トップ/1分40秒079)
    「最高の一日。トップタイムを記録し、フィーリングも上々でした。手術後の腕がどんな感じになるか不安もあったのですが、どうやらとても順調で、少し痛みはあるものの感覚はまったく問題ありません。きつかったのは最初の走行だけで、しばらくすると痛みに慣れてすべてがうまく回り始めました。正直なところ、今回ここまでできるとは想像していませんでした。このあとも、様々な状況に冷静に対処していくことが重要だと思っています。明日の午前中はたくさんの課題があるので、それを着実にこなしながら予選ではフロントロー獲得を狙います。現実的な目標としてはまずQ2に進出し、3列目までに並ぶことを目指したいと思います」

    フランコ・モルビデリ (フリー走行総合6番手/1分40秒517)
    「順調な一日でした。午前中は少し手間取りましたが、午後からは大幅に前進することができました。路面のグリップがあまり良くないので、その面で苦労するところがあったのですが、スピードもペースもよく、タイムアタックに入ると絶好調を感じることができました。6番手は悪くない結果だと思います。日曜日の天気が気になるところですが、ここまでのところはとても順調です。ただ、明日の午前中はもっと寒くなりそうなので難しいチャレンジになるかもしれません。一番の課題はスピード。午後からの予選セッションでそれをどこまで発揮できるかが鍵になります」

  • MotoGP | 第7戦 カタルニアGP:F.クアルタラロが初の初日総合1番手

    MotoGP | 第7戦 カタルニアGP:F.クアルタラロが初の初日総合1番手

    2019年の MotoGP 第7戦 カタルニアGPのフリー走行が6月14日(金)にバルセロナ‐カタルーニャ・サーキットで行われ、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハSRT)が今季5度目のトップタイムをマーク。最高峰クラス7戦目で初めて初日総合1番手に進出した。

    気温26度、路面温度42度のドライコンディションの中、フリー走行1で4番手のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)は0.281秒差の2番手。中上貴晶(LCR・ホンダ)が0.302秒差の3番手に浮上した。

    以下、ポル・エスパルガロ(KTM)、フランセスコ・バグナイア(プラマック)、フランコ・モルビデリ(ヤマハSRT)、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)が続き、マルク・マルケスは午前のラップタイムで初日総合9番手。カル・クラッチローが10番手に入った。マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)は14番手だった。

    2019年 MotoGP 第7戦 カタルニアGP 結果

    Pos No Rider Team Time
    1 20 ファビオ・クラルタラロ ペトロナス・ヤマハSRT 1分40秒079
    2 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ドゥカティ・チーム 1分40秒360
    3 30 中上貴晶 LCRホンダ・イデミツ 1分40秒381
    4 44 ポル・エスパルガロ レッドブルKTMファクトリー・レーシング 1分40秒393
    5 63 フランチェスコ・バニャイア プラマック・レーシング 1分40秒471
    6 21 フランコ・モルビデリ ペトロナス・ヤマハSRT 1分40秒517
    7 46 バレンティーノ・ロッシ モンスターエナジー・ヤマハMotoGP 1分40秒520
    8 9 ダニロ・ペトルッチ ドゥカティ・チーム 1分40秒599
    9 93 マルク・マルケス レプソル・ホンダ・チーム 1分40秒692
    10 35 カル・クラッチロー LCRホンダ・カストロール 1分40秒702
    11 42 アレックス・リンス チーム・スズキ・エクスター 1分40秒727
    12 17 カレル・アブラハム レアーレ・アビンティア・レーシング 1分40秒727
    13 5 ヨハン・ザルコ レッドブルKTMファクトリー・レーシング 1分40秒771
    14 99 ホルヘ・ロレンソ レプソル・ホンダ・チーム 1分40秒816
    15 12 マーベリック・ビニャーレス モンスターエナジー・ヤマハMotoGP 1分40秒847
    16 41 アレイシ・エスパルガロ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ 1分40秒878
    17 43 ジャック・ミラー プラマック・レーシング 1分40秒948
    18 53 ティト・ラバット レアーレ・アビンティア・レーシング 1分41秒007
    19 36 ジョアン・ミル チーム・スズキ・エクスター 1分41秒070
    20 88 ミゲール・オリベイラ レッドブルKTMテック3 1分41秒331
    21 29 アンドレアイアンノーネ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ 1分41秒524
    22 51 ミケーレ・ピロ ドゥカティ・チーム 1分41秒527
    23 55 ハフィス・シャーリン レッドブルKTMテック3 1分41秒987
    24 38 ブラッドリー・スミス アプリリア・レーシング・チーム 1分42秒156
  • MotoGP | ホンダ 2019年 第7戦 カタルニアGP プレビュー

    MotoGP | ホンダ 2019年 第7戦 カタルニアGP プレビュー

    2019年のMotoGP 第7戦カタルニアGPが、6月14日(金)~16日(日)の3日間、スペイン・バルセロナ郊外のバルセロナ・カタルニア・サーキットで開催される。このサーキットでグランプリが開催されるのは今年で28回目。カタルニアGPとしては24回目を迎れる(1992~95年はヨーロッパGPとして開催)。

    バルセロナでは1950年代と60年代に、モンジュイックで公道を利用したスペインGPが開催されていた。

    61年には、125ccクラスでトム・フィリスがHondaのグランプリ初優勝を達成。バルセロナは、Hondaにとってグランプリにおける栄光の第一歩を踏み出した記念すべき場所となった。

    2001年には、この年の開幕戦日本GP(鈴鹿サーキット)で達成したHondaグランプリ通算500勝の祝賀会がバルセロナで行われた。その後、15年のインディアナポリスGPでは、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)による勝利で通算700勝目を達成。今年の第5戦フランスGPでは、マルケスの勝利でHondaは最高峰クラス300勝目に到達した。前戦イタリアGPを終えてHondaの通算勝利は776勝。800勝に向けて着実に前進している。

    スペインでは、スペインGP(ヘレス)、カタルニアGP(バルセロナ)、アラゴンGP(アルカニス)、バレンシアGP(バレンシア)と、年4戦が行われている。バルセロナ出身のライダーが多いこともあり、カタルニアGPは、毎年大きな盛り上がりをみせている。

    バルセロナ・カタルニア・サーキットは、15年までは一周4.727kmだったが、17年にコース終盤のレイアウトが変更されて4.655kmに短縮。さらに、昨年、最終セクションの安全性を高める改修工事が終了し、4.627kmに変更となった。

    Repsol Honda TeamにとってカタルニアGPは、スポンサーのRepsol、そして最高峰クラスで6回目のチャンピオンを狙うマルケスと、今季Repsol Honda Teamから出場しているホルヘ・ロレンソにとっては、スペインGPの開催されたヘレスに続き、今季2回目のホームGPとなる。

    6戦を終えて3勝を含む5回の表彰台で総合首位に立つマルケスは、ホームGPで今季4勝目に挑む。前戦イタリアGPでは、今季3回目のポールポジションから優勝争いを繰り広げるが、わずかの差で優勝を逃した。14年の優勝以来、5年連続で優勝を逃したムジェロだが、優勝にあと一歩に迫った走りは、2019年型RC213Vが確実に仕上がっていることを感じさせた。

    マルケスは、125cc時代の10年にカタルニアGP初制覇を達成した。Moto2クラス時代は、11年に2位、12年に3位と表彰台に立った。そして、MotoGPクラスでは13年に3位、14年に優勝。15年は優勝争いに加わりながら転倒リタイア。16年、17年、18年と3年連続で2位になっている。今年は、5年ぶりの優勝を果たし、最高のかたちで地元ファンの期待に応える意気込みだ。

    6戦を終えて総合7位のカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、カタールGPで大会初の表彰台を獲得といいシーズンのスタートを切ったが、第2戦アルゼンチンGPでジャンプスタートのペナルティーを科せられたことで13位、第3戦アメリカズGPで転倒リタイアと、いい流れに乗れず、ヨーロッパラウンドに入ってからも、なかなか表彰台争いに加われない厳しいレースが続いている。昨年の大会では、表彰台にあと一歩の4位。今年は今季2回目の表彰台獲得と今季初優勝に挑む。

    前戦イタリアGPでベストリザルトの5位でフィニッシュの中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、カタルニアGPでさらに上位を目指す。バルセロナは、グランプリに参戦してからヨーロッパラウンドの活動の拠点にしており、中上にとっては第二のホームGPとなる。前戦イタリアGPでは、好スタートから前半はトップグループに加わる快走をみせた。中高速コーナーが連続するレイアウトはイタリアGPの開催されたムジェロに似ており、今大会も快走が期待される。

    地中海に浮かぶマヨルカ島で生まれ育ったホルヘ・ロレンソは、バルセロナを活動の拠点にしていた期間が長く、もっとも応援団が多いサーキットとなる。昨年は、地元ファンの期待に応えて優勝、最高峰クラスでは大会5勝目を挙げた。カタルニアは、シーズンを通して得意とするサーキットの一つ。今年はマシンの乗り換えにやや苦戦しており、ここまで表彰台には立っていないが、今大会は今季ベストリザルトと初表彰台、初優勝の期待も膨らむ。

    マルク・マルケス(MotoGP 総合1位)
    「ムジェロを終えて、いい状態でホームGPを迎えることができます。マシンの仕上がりもよく、僕もいいポジションにいます。ムジェロを終えてから、カタルニアGPに向けてのインターバルで、少し休むことができました。体力は完全に戻りました。ホームグランプリは、いつもそうですが、とても興奮します。ファンの前で走れることは本当にうれしい気持ちでいっぱいです。カタルニアでも力強い結果を残したいと思います」

    カル・クラッチロー(MotoGP 総合7位)
    「ムジェロは満足のいかない結果に終わったので、今週のカタルニアGPがとても楽しみです。チームと一緒にいい仕事をして、いい走りをして、ライディングを楽しみたいです。いい週末になることを願っています。チームはいつも最高の仕事をしています。日曜日は高いポイントを獲得できることを願っています。昨年はここでいい結果を残しました。今年もすばらしい結果を残せることを願っています」

    中上貴晶(MotoGP 総合9位)
    「僕はモンメロにとても近いところに住んでいるので、カタルニアは第二の故郷のようなところです。ムジェロのレースウイークは最高でした。チームと一緒にがんばることができました。いい結果を残すことができました。今週末も初日から力強い走りをして、すべてのセッションでトップ10に入れるようにがんばります。週末の天気予報はよさそうなので、安定した週末になると思います。日曜日のレースでは、持てるポテンシャルを発揮して、6番手くらいでフィニッシュできたらうれしいです」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 総合14位)
    「ムジェロはいろいろありましたが、バルセロナではいい仕事ができることを願っています。トップとのギャップを縮められるように全力で仕事に取り組みます。レースの後にはテストもあります。それも楽しみです。日本への旅はとても興味深いものでした。いろいろなことに取り組むことができました。今週末はもちろん、これからのレースで役に立つと思います」

  • MotoGP | ヤマハ 2019年 第7戦 カタルニアGP プレビュー

    MotoGP | ヤマハ 2019年 第7戦 カタルニアGP プレビュー

    Monster Energy Yamaha MotoGPがカタルニアへ
    Monster Energy Yamaha MotoGPは第7戦カタルニアGP出場のためスペインはバルセロナへ向けて出発。今大会は冠スポンサーとしてチームと同一のMonster Energyがつくこともあり、非常に重要な一戦となる。

    前回のムジェロで苦戦してランキング5位となっているバレンティーノ・ロッシは、ここでトップ争いに復帰してランキングも再上昇を狙いたいところ。

    ここカタルニア・サーキットでは、1997年から2009年まで様々なクラス(MotoGP、500cc、250cc、125cc)で連続13回の表彰台の大活躍。優勝は合計10回に及び、そのうちの7回(2001年、2002年、2004年、2005年、2006年、2009年、2016年)はMotoGPクラスで達成。2位は2003年、2007年、2008年、2014年、2015年の5回。2000年と2018年は3位を獲得している。

    マーベリック・ビニャーレスにとってはホームGPとなる今大会。2011年には125ccクラスで2位、2012年と2013年はMoto3でそれぞれ1位と3位、2014年はMoto2で2位を獲得するなど小排気量クラスでは4年連続で表彰台に上っている。MotoGPでは未だ実現していないが、今年こそ表彰台の上から母国ファンにあいさつするべくベストを尽くす。このところ厳しい戦いが続いているものの心身ともにフィーリングは上々。ランキングは第6戦終了時点で8位となっている。

    カタルニア・サーキットは1989年に建設工事がはじまり、その2年後に正式にオープン。1992年にMotoGPを初開催するや、すぐさま大観衆が集まる人気のサーキットとなった。全長4.6kmに14のコーナー(左6、右8)が設けられ、毎年スリリングなレースが展開される。グランプリ・サーキットのなかでも最も雰囲気がよいコースとして評価されている。

    モルビデリとクアルタラロ、バルセロナで上位を目指す
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのフランコ・モルビデリとファビオ・クアルタラロは、プラクティスでのハイペースをそのまま決勝に生かすことを目標にカタルニアのテクニカルなコースに挑む。

    シーズン開幕以来、好調のふたりだが、前回のイタリア、ムジェロでは決勝で実力を出し切れずに期待の順位に届かなかった。

    クアルタラロは先週、右前腕コンパートメント症候群の手術を受けたばかり。リハビリによって順調に回復しており、出場可能の診断が予想されている。第6戦終了時点で合計31ポイント、ランキング12位につけてトップルーキーの座を守っているクアルタラロが、昨年はMoto2でグランプリ初優勝を成し遂げた場所で活躍を目指す。チームメイトのモルビデリは2017年にMoto2で5位を獲得。今シーズンは合計34ポイントを獲得してランキング11位につけている。

    第7戦イタリアGP決勝は6月16日、日曜日、現地時間14:00にスタートし、全24ラップで競われる。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ
    「前回のムジェロは非常に厳しい戦いを強いられました。今回はまた大好きなコースでレースを迎えますが、マシンの状態は完璧ではなくハードワークが必要です。問題を解決すべくベストを尽くし、ひとつでも上のポジションを目指します。決勝翌日の月曜日にはテストが予定されているので、あらゆる機会を最大限に生かせるようがんばります」

    マーベリック・ビニャーレス
    「ホームGPのスタートを待ちきれない気持ちです。ここは私にとってとても特別な場所。いつもエンジョイできる大好きなコースです。ファンの皆さんのサポートを間近に感じながら、すばらしい雰囲気のなかでレースができるのです。目標は表彰台。好成績で恩返ししたいと思っています。前回のムジェロは体力的に負担が大きく難しいレースになってしまいましたが、今回はマシンの長所を最大限に引き出してできるだけ多くのポイントを獲得し、ランキングを上げていきたいと思います。気持ちを集中し、ファンの皆さんに最高のレースをお見せします」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「カタルニア・ウイークのスタートをいつも楽しみにしています。コースレイアウトがヤマハのマシンに合っていますし、ファンの皆さんは私たちをとても温かく迎えてくれます。しかも今シーズンは、Monster Energyが大会の冠スポンサーとなっているので、なおさら重要です。ムジェロは残念な結果に終わりましたが、100%集中してベストリザルトを目指し、雪辱を果たしたいと思います」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    フランコ・モルビデリ
    「カタルニアは好きなコースで、MotoGPルーキーだった昨年はハイペースで走ることができポイント圏内でゴールしています。よい思い出が残るこの場所に、今年は少し複雑な気持ちで来ています。前回のイタリアでは、ウイークを通じてよい仕事ができ絶好調だったにもかかわらず悲しい結果に終わってしまったからです。今回こそは決勝でいい戦いをして、シリーズランキングのためにポイントを獲得したいと思っています」

    ファビオ・クアルタラロ
    「先週、バルセロナで右前腕の手術を受けました。経過は順調でフィーリングもとてもよくなっているので、あとは木曜日にサーキットで行われるメディカルチェックにパスできれば、またマシンに跨ることができます。カタルニアは好きなコースのひとつ。MotoGPマシンで走るのをとても楽しみにしています。高速で距離の長いコースがとても気に入っていますし、昨年はここでグランプリ初優勝をあげてよい思い出が残っています。早くレースに戻りたい気持ちでいっぱいです」

  • MotoGP | 中上貴晶、自己ベスト5位 「今日の経験をしっかり活かしたい」

    MotoGP | 中上貴晶、自己ベスト5位 「今日の経験をしっかり活かしたい」

    中上貴晶は、MotoGP 第6戦イタリアGPで5位入賞を果たした。

    予選10番手から決勝に挑んだ中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、好スタートを切ってオープニングラップ6番手。グランプリ2年目にして初めてトップグループに加わると、最終的に5位でフィニッシュした。

    昨年のバレンシアGPの6位をしのぐベストリザルトとなった中上貴晶は、今シーズン初めてインディペンデントチームライダーのトップでフィニッシュ。チームのホームグランプリで好走をみせ、スタッフも大喜びだった。

    「今日はいいスタートが切れました。そのおかげで1コーナーでは、思い通りのラインを通ることができてポジションを上げることができました。その後も落ち着いて、力強い走りができました」と中上貴晶はレースを振り返る。

    「ペースは、全体的にそれほど速いものではありませんでしたが、トップグループについていくのはさすがに簡単ではありませんでした。しかし、今日はカル(・クラッチロー)についていったことで、いいリズムをつかむことができました。ストレートでは厳しい走りになりましたが、今回はセクター2とセクター3でとてもいい走りができていたので、その区間でトップグループのライダーたちとの差も縮めることができました」

    「今大会は予選を終えた時点で前後ミディアムで行くことに決めました。タイヤの選択に迷いがなかったことも、強い気持ちでレースを戦えた要因でした。今日は初めてトップグループで走れたことで、自分の速いパート、そうでないパートをしっかり見ることができました。今日の経験を、次戦以降、しっかり活かしたいです」

    「今大会はチームのホームグランプリだったので、自己ベストはもちろん、インディペンデントチームライダーの中でトップでゴールできたことで、少しは期待に応えられたかなと思っています。グランプリに来てから、今日は1番いいレースになりました。すばらしいバイクに仕上げてくれたチームに感謝しています」

  • MotoGP | スズキ 2019年 第6戦 イタリアGP 決勝レポート

    MotoGP | スズキ 2019年 第6戦 イタリアGP 決勝レポート

    2019年のMotoGP第6戦イタリアGP決勝は、ムジェロサーキットを84,000人の熱狂的MotoGPファンが埋め尽くし、例年通り興奮の渦に包まれてスリリングなスタートを切った。

    午前のウォームアップセッションではジョアン・ミル、アレックス・リンス共に有益な改善を見いだし、ミル2番手、リンス4番手と上位ポジションでセッションを終了。

    アップダウンに富むテクニカルなサーキットでの23周の激しい決勝レースは、リンス、ミル共にフロントハード、リアミディアムのタイヤコンビネーションを選択。ふたりのライダーは後方グリッドからのスタートながら、揃って好スタートを決め、リンス7番手、ミル13番手で1周目を通過。

    ルーキーのミルは好ペースで追撃体制に入るも、5周目に他車と接触しグラベルにコースアウト。しかしその後も猛追撃を緩めることなく12位までポジションを上げ、カタールGP以来のポイントを獲得する。

    リンスは決勝開始後2周目にはトップグループにジャンプイン。残り14周目にはトップに立ってレースをリードし、トップグループ5台で激しい順位争いが繰り広げられる。ミラー(ドゥカティ)が転倒後は4台のトップ争いとなり、バトルは最終ラップまで止むことなく息を飲む展開が続く。リンスは最終ラップの最終コーナーで最後の仕掛けに挑むも僅差で敗れ、4位でチェッカーを受けてチャンピオンシップは3位に留まることとなった。

    河内 健 テクニカルマネージャー
    「昨日の予選順位を考えると、今日のアレックスは素晴らしいレースをしてくれたと思います。今回のレースは我々のマシンのポジティブな部分とネガティブな部分が明確に分かり、ネガティブなポイントに対してはアレックスに非常に申し訳なかったと思っています。我々も最大限努力してさらにマシンのポテンシャルを上げ、今回の上位ライダーを倒せるようにしていきたいと思います。ジョアンに関しては開幕戦以来のポイント圏内の完走だったので、それは非常に良かったですし、接触、コースアウトがなければさらに上位が狙えたと思うので、今日は久しぶりにふたりが揃ってポイント圏内でレースを終えたことをポジティブに捉えたいと思います。これからも安定してこのような成績を残せるよう努力を続けていきますので、変わらぬ応援をよろしくお願いします。」

    ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
    「アレックスは13番手グリッドから脅威のオーバーテイクを続け、本当に素晴らしいレースをしてくれました。しかし、彼が全てを出し切っても表彰台に届くことができず、彼に対して残念で申し訳ない気持ちでもあります。しかし今日のレースで我々のポテンシャルを再び証明することができましたし、我々のマシンと相性の良いサーキットでは必ず結果が残せると思っています。ジョアンも20番手グリッドから12位まで順位を上げてゴールし、今日は久しぶりにふたりのライダーが揃ってポイントを獲得してくれました。他車との接触、コースアウトがなければ、ジョアンはさらに上の順位でゴールすることができたと思うので、ふたりのライダーのパフォーマンスに非常に満足しています。」

    アレックス・リンス
    「予選グリッドがもっと良かったとしても、今日はこれ以上のリザルトを残せたとは思わない。オープニングラップでかなりのライダーをオーバーテイクしたのに、ストレートで毎周オーバーテイクされてどうすることもできなかったからね。このサーキットでこういう展開になることは予想していたけど、毎周全力で闘ったのに表彰台に届くことができなかったことが本当に残念さ。とにかく今日はスタートからゴールまで100%の力を出し切って戦ったし、ラストラップの最終コーナーで最後のチャンスを賭けてドビツィオーゾに仕掛けたけど、オーバーテイクは叶わなかった。でもチャンピオンシップを考えれば今日の4位は悪くないと思っているよ。」

    ジョアン・ミル
    「望んでいた順位には遠いし、この週末のポテンシャルを出し切った結果とは言い難いけど、とにかく久しぶりにポイントを獲得できたことが嬉しいよ。他車との接触でコースアウトしてしまい、7秒ほどロスしてしまったせいでトップ10入りのチャンスを逃してしまったけど、今週末チームが素晴らしい仕事をしてくれたお陰でマシンのフィーリングがかなり向上し、レースを楽しむことができた。これから結果がついてくるだろうと信じているよ。」

  • MotoGP | ヤマハ 2019年 第6戦 イタリアGP 決勝レポート

    MotoGP | ヤマハ 2019年 第6戦 イタリアGP 決勝レポート

    決意のビニャーレス、イタリアGPで6位フィニッシュ
    Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスが、驚異的なスタミナと粘り強さを見せ、12番手から挽回し6位でチェッカー。チームメイトのバレンティーノ・ロッシは7ラップ目に転倒してリタイアとなっている。

    グリッド7番手からスタートしたビニャーレスは、第1コーナーの混戦に巻き込まれて12番手まで後退。その後ふたつ取り戻してファビオ・クアルタラロの後ろにつけ、9台で展開されるトップグループ加入を目指す。

    粘り強くついて行き、少しずつ差を詰めていくなか、残り11ラップでF・バニャイア(ドゥカティ)の転倒もありグループの後尾に追いついた。その後、再び離される場面もあったが、豊富な経験と持ち前の冷静さでタイヤを温存しながらの走行。レース終盤には前のライダーに果敢に仕掛けていった。

    残り8ラップでJ・ミラー(ドゥカティ)が転倒したため8番手へ。ここからさらに激しくプッシュすると、次の2ラップでクアルタラロとC・クラッチロー(ホンダ)をとらえて6番手へと浮上した。この時点で5番手との差は1秒強と開いており、懸命の追い上げも叶わずそのまま6位でチェッカーを受けた。トップとの差は7.481秒だった。

    一方のロッシはグリッド18番手から絶好のスタート。巧みに集団をすり抜けて1ラップ目終了時点で16番手につけ、さらにJ・ロレンソ(ホンダ)をパスして15番手に浮上した。ところが第4コーナー進入でJ・ミル(スズキ)のリアに接触してコースアウト。転倒は免れたものの、22番手までポジションを下げて戦いは振り出しに戻ってしまった。

    前車の転倒により、ひとつ上げたあと、激しいプッシュで挽回を図ろうというところ、ロッシは7ラップ目の第9コーナーで転倒。再スタートを試みるも、マシンにダメージがありレース続行は不可能だった。

    ホームGPでノーポイントに終わったロッシは、シリーズポイントでトップから43ポイント離されてランキング5位に後退。6位を獲得したビニャーレスはランキング10位から8位へ浮上した。ヤマハはコンストラクターズ・ランキング4位、Monster Energy Yamaha MotoGPはチーム・ランキング3位となっている。

    クアルタラロが10位、モルビデリは6ラップ目に転倒リタイア
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロはグリッド2番手からスタートして10位。F・モルビデリは6ラップ目、9位走行中に転倒した。

    クアルタラロはスタートで出遅れて大きく後退。そのあとハイペースで追い上げて第2グループに追いつき、最後までそのなかでバトルを展開して10位でチェッカーを受けた。この結果、シリーズポイントを31に伸ばしてランキング12位。トップ・ルーキーの座もキープしている。

    一方のモルビデリは6ラップ目の第15コーナーでフロントから転倒。それまで9番手を走行していたが、再スタートすることはできなかった。シリーズポイントでは合計34ポイントのランキング11位。

    次回は6月14日~16日、バルセロナはカタルニア・サーキットで開催される。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス(6位)
    「マシンのフィーリングがつかめず、タイヤもとても滑りやすくて、今日は非常に苦しい戦いでした。正しい方法でプッシュし、タイヤをベストの状態に保とうと努力しましたが、思うようにはいきませんでした。現時点で6位入賞のレベルに至っておらず、もっと努力が必要だと感じています。次のレースでどこまでできるか見当がつきませんが、たとえプラクティスが順調でも、決勝はまた別の話ということになるのでしょう。マシンはグリップ不足に大きく影響されてしまいます。少しでもフィーリングを良くして前へ進むために、これからまたハードワークを続けるだけです」

    バレンティーノ・ロッシ(DNF)
    「ウイークを通してペースが上がらず、苦しみ続けました。フリープラクティス第3セッションではミスをしてしまい、その結果、グリッドの遥か後方からスタートしなければならなくなりました。決勝では、ミルをパスしようとしたら彼もポジションを守ろうとして互いに接触。幸いどちらも転倒はしませんでしたが、コースアウトして順位を下げてしまいました。そのあと懸命に挽回を図るなかでフロントから転倒し、厳しい週末が最悪の結果で幕を閉じることとなりました。地元ムジェロでこのようになったことは本当に残念。次はもっとがんばります」

    マッシモ・メレガリ(チームディレクター)
    「当然ながら、私たちは非常にがっかりしています。厳しい戦いになることは初めからわかっていましたが、チームのホームGPにはもう少し期待していたのです。そんななかでマーベリックのがんばりには感銘を受けました。スタートは理想からかけ離れたものでしたが、そこから懸命に挽回して6位を獲得。ペース自体が決して好調ではなかったことを考えれば、それは現実的に彼にできる最高の仕事でした。バレンティーノのほうは、まさに悪夢という結果です。グリッド18番手からの追い上げは大変なことですが、結局はコース上のアクシデントによって戦いは終わってしまいました。このイタリアGPは彼にとっては早く忘れたいものになったと思いますが、私たちチームは反対に、この経験から学んで次につなげなければならないと決意を新たにしています」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    ファビオ・クアルタラロ(10位)
    「始めから手間取ってしまいました。スタート自体は悪くなかったのですが、小さくウイリーしてしまってポジションを下げることになったのです。そのあと周回が進むうちにフロント・タイヤへの負担が大きくなり、良いフィーリングが得られなくなりました。昨日まではとても好調だったのに、それを結果につなられなかったことが残念です。でも私たちの目標はベスト・ルーキーで、今日はそれを達成することができました。焦らず、一歩一歩進んで行きたいと思っています。次のカタルニア・サーキットは好きなコースのひとつなので、MotoGPマシンで走るのを楽しみにしています」

    フランコ・モルビデリ(DNF)
    「スタートはうまく飛び出して最初の数メートルは良かったのですが、いろいろな原因が重なって大きく遅れてしまいました。そのあとは少しずつリカバーしてペースも徐々に上がってきていたのですが、6ラップ目の最終コーナーでミスをして転倒してしまったのです。追い上げが順調でしたし、あの時点では5位を狙えると考えていたので、本当に悔しい気持ちでいっぱいです。それでもウイーク全体を振り返ってみれば、とても好調だったと思っています。初日の金曜日は少し苦戦しましたが、土曜日はハイペースで走れましたし、今日も5~6ラップの間はポテンシャルを発揮できました。次のカタルニアGPが楽しみです」

    ウィルコ・ズィーレンベルグ(チーム・マネジャー)
    「今日のレースからたくさんのことを学びました。今年のMotoGPは、少なくとも15人が表彰台争いを展開できる実力を持っています。プラクティスでは私たちもその一員であったことは間違いありませんが、現実に目を向けなければなりません。結局はファビオ(クアルタラロ)が10位、フランコ(モルビデリ)は転倒リタイアとなってしまいました。始めはグループに加わっていても、最後まで維持して戦い続けることができなかったのです。プラクティスで良い走りを見せ、ポイントを獲得できたことは良かったと思いますが、次はさらに前へ進まなければなりません」

    ラズラン・ラザリ(チーム代表)
    「モルビデリは転倒リタイアとなってしまいましたが、それまでは好調に走っていたのでパフォーマンスを評価しています。またクアルタラロは最大の目標であるベスト・ルーキーを守っており、今日の10位獲得にも満足です。今日のレースのなかでは、ストレートでライバルたちに離されてしまうことが明らかになりました。それでもふたりは懸命に上位について行こうとするところを見せてくれました。今日の経験を次につなげ、2週間後のカタルニアGPに向けて準備を始めます」

    鷲見崇宏(MS開発部モトGPグループリーダー)
    「ロッシ選手、モルビデリ選手の地元であるイタリア・ムジェロサーキットでは、これまでYZR-M1は多くの好成績を残してきており、期待を持って臨みました。ロッシ選手はプラクティスから懸命にセッティングに取り組みましたが、最後まで彼の満足する車両に仕上げられなかったことに加え、レースではフロントのグリップに問題を抱え、最終的に転倒リタイヤという非常に残念な結果となってしまいました。他の3ライダーいずれも温度環境やレース展開によるタイヤの性能変化に適応できず、プラクティスまでのパフォーマンスには程遠い状況となりつつも、ビニャーレス選手、クアルタラロ選手は最後まで走りきり、今後につながる結果を残してくれました。ここでの問題点をしっかり分析し、次戦以降の改善につなげて、ファンのみなさんの期待に応えられるよう開発を進めていきます。次戦はスペイン、カタルニアGPとなります。ご声援よろしくお願いします」

  • MotoGP | ホンダ 2019年 第6戦 イタリアGP 決勝レポート

    MotoGP | ホンダ 2019年 第6戦 イタリアGP 決勝レポート

    MotoGP 第6戦イタリアGPは、連日、好天に恵まれ、決勝日は最高気温が29℃、路面温度が49℃ともっとも厳しい条件となった。夏の到来を感じさせるその暑さの中で、今季4回目のポールポジション(PP)から好スタートを切ってトップグループに加わったマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、ホームグランプリに闘志を燃やすダニーロ・ペトルッチ、アンドレア・ドヴィツィオーゾのドゥカティ勢とし烈な優勝争いを繰り広げ、2位でフィニッシュした。

    最終ラップの1コーナーで、マルケスとドゥカティ勢2人の3人が並んだシーンは、ムジェロに集まった8万3千人のファンを興奮させた。今大会、順調にセットアップを進めたマルケス。2014年以来の優勝の期待が膨らみましたが、わずか、0.043秒、届かなかった。

    5年ぶりの大会制覇と今季4勝目は逃したが、総合2位のドヴィツィオーゾに先着したことで、12ポイント差へと広げ、総合3位で今大会4位のアレックス・リンス(スズキ)との差も、27ポイントへと広げた。

    予選10番手から決勝に挑んだ中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、好スタートを切ってオープニングラップ6番手。グランプリ2年目にして初めてトップグループに加わると、最終的に5位でフィニッシュした。昨年のバレンシアGPの6位をしのぐベストリザルトとなった中上は、今シーズン初めてインディペンデントチームライダーのトップでフィニッシュ。チームのホームグランプリで好走をみせ、スタッフも大喜びだった。

    予選6番手から決勝に挑んだカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、好スタートを切ってトップグループに加わるも、中盤になってタイヤの消耗に苦しみ、8位に終わった。ヨーロッパラウンドに入って3戦連続で優勝戦戦に加われなかったクラッチロー。次戦カタルニアGPの雪辱に闘志を燃やしていた。

    予選17番手と厳しいグリッドから決勝に挑んだホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)は、粘り強い走りをみせて13位でチェッカーを受けた。ロレンソは、最高峰クラスで3度のタイトルを獲得。イタリアGPで6回の優勝をしている。それだけに13位というのは厳しい結果となったが、次戦カタルニアGPに向けて、チーム一丸となって改善に取り組んでいく。

    マルク・マルケス(MotoGP 2位)
    「今日は守りのレースをしました。このサーキットはあまり相性がよくありませんが、最後までベストを尽くしました。落ち着いて、最終ラップまで勝負のときを待ちました。しかし最終ラップの1コーナーでミスをしてしまい、2人にオーバーテイクされてしまいました。今日のペトルッチはとてもいい走りをしていました。優勝したペトルッチにおめでとうと言いたいです。今日のレースの目標はドヴィツィオーゾとリンスの前でフィニッシュすることでした。それができたのでうれしいです。Moto2クラスで優勝した弟のアレックスにもおめでとうと言いたいです。彼もすばらしいレースをしました。Repsol Honda Teamは、今大会も優勝争いができるように一生懸命取り組んでくれました。感謝しています」

    中上貴晶(MotoGP 5位)
    「今日はいいスタートが切れました。そのおかげで1コーナーでは、思い通りのラインを通ることができてポジションを上げることができました。その後も落ち着いて、力強い走りができました。ペースは、全体的にそれほど速いものではありませんでしたが、トップグループについていくのはさすがに簡単ではありませんでした。しかし、今日はカル(・クラッチロー)についていったことで、いいリズムをつかむことができました。ストレートでは厳しい走りになりましたが、今回はセクター2とセクター3でとてもいい走りができていたので、その区間でトップグループのライダーたちとの差も縮めることができました。今大会は予選を終えた時点で前後ミディアムで行くことに決めました。タイヤの選択に迷いがなかったことも、強い気持ちでレースを戦えた要因でした。今日は初めてトップグループで走れたことで、自分の速いパート、そうでないパートをしっかり見ることができました。今日の経験を、次戦以降、しっかり活かしたいです。今大会はチームのホームグランプリだったので、自己ベストはもちろん、インディペンデントチームライダーの中でトップでゴールできたことで、少しは期待に応えられたかなと思っています。グランプリに来てから、今日は1番いいレースになりました。すばらしいバイクに仕上げてくれたチームに感謝しています」

    カル・クラッチロー(MotoGP 8位)
    「今日はとても難しいレースでした。今シーズン一番ひどいレースだったかもしれません。トップグループで走行していましたが、そこからポジションを落としてしまいました。昨年まで、このようなレースはあまりなかったと思います。とにかく、切り返すときのマシンのフィーリングがよくありませんでした。これは今週末ずっと抱えていた問題です。そのため切り返しで力強い走りができませんでした。残り14周くらいで、リアタイヤがかなり消耗してきて、自分のペースをキープすることができませんでした。レース後にチームやミシュランと状況を確認したところ、リアタイヤのラバーに異常が見つかりました。なぜこうしたことが起きたのか、ミシュランが調査してくれると思います。厳しいレースでした。思っていたような結果ではありませんでしたが、ポイントを獲得できてよかったです」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 13位)
    「今日は思った通りのレースとなりました。速いペースで走ることができず、マシンもあまり快適ではありませんでした。ウォームアップで調整し、少し改善した部分もありますが、期待以上でも以下でもありませんでした。しかし、僕もHondaもあきらめずに解決策を探します。これから日本に行ってHondaとマシンを改善するための仕事をして、次戦に向けて準備をします」

  • MotoGP | ドゥカティ 2019年 第6戦 イタリアGP 決勝レポート

    MotoGP | ドゥカティ 2019年 第6戦 イタリアGP 決勝レポート

    2019 MotoGP第6戦のイタリアGPが、6月2日にムジェロ・サーキットで開催され、Mission Winnow Ducatiチームのダニロ・ペトルッチがMotoGP初優勝を遂げた。チームメイトのアンドレア・ドヴィツィオーゾは、3位でチェッカーフラッグを受けた。ペトルッチとドヴィツィオーゾのタイム差は、わずか0.3秒だった。

    ドゥカティは、ホームグランプリとなるムジェロ・サーキットで、2017年のドヴィツィオーゾ、2018年のホルヘ・ロレンソに続いて3年連続で優勝を飾り、ドゥカティのグランド・スタンドを埋め尽くした大勢のファンに声援に応える最高の結果を出した。

    1列目からスタートしたペトルッチは、すぐに首位グループに加わった。3列目から猛烈なスタートダッシュを見せたドヴィツィオーゾは、3番手でターン1に進入、こちらも首位グループを走行した。ふたりは最後までこのグループで争い、何度かオーバーテイク合戦を繰り広げた。最終的には、優勝の可能性があるライダーは、彼らを含めた4人に絞られた。ペトルッチは、最終ラップにマルク・マルケス(ホンダ)、ドヴィツィオーゾとの三つ巴の激しいバトルを制して、MotoGPキャリア初勝利を飾った。2位に入ったマルケスとのタイム際は、わずか0.043秒差だった。ワイルドカード参戦したミケーレ・ピッロは、腕の負傷による問題を抱えながらも力強い走りを見せ、レース後半にポジションを大きく挽回して7位でフィニッシュした。

    ダニロ・ペトルッチ(Mission Winnowドゥカティ・チーム #09) 1位
    「ずっとこの勝利が欲しかった。ライバルのペースがそれほど過激ではないとわかったので、首位グループの中でも何とか自分のリズムを維持することができた。自分には、優勝を狙う絶好のチャンスだと言い聞かせた。レースをリードしながら、ペースをコントロールしようとした。とにかくバトルに巻き込まれて一気にポジションを落とすリスクは避けたかった。全力でアタックするのではなく、巧みにペースをコントロールして、最後のダッシュに備えてエネルギーとタイヤを温存した。最終ラップのストレートエンドでは、スリップストリームにつかれると思っていたが、ぎりぎりまでブレーキングを遅らせて、アンドレアとマルクのインにわずかな隙間を見つけて、ポジションを取り戻すことができた。その後はチェッカーまで全力でプッシュするだけだった。この優勝をアンドレアに捧げたい。彼は、ウインター・テストから僕を暖かくチームに迎え入れて、数多くの貴重なヒントをくれた。これからも、ふたりでチャンピオンシップを目指して戦いたい」

    アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Mission Winnowドゥカティ・チーム #04) 3位
    「ここムジェロではいつものことだが、今日も本当にエキサイティングなレースだった。最終ラップまで、プラン通りにレースを展開することができた。素晴らしいスタートを切って、タイヤを温存するために良いポジションにつくことができた。先頭グループでは何度もオーバーテイクがあったものの、一貫してトップ3を維持できた。最終ラップのターン1でトップに立つ計画だったが、接触を避けるためにバイクを起こさなければならなくなり、ポジションとポイントを落としてしまった。これに関しては少し残念だが、ダニーロが優勝して本当に嬉しい。彼は、優勝するにふさわしい走りをしていた。本当は1-2フィニッシュをしたかったが、マルケスはこのサーキットでも非常に速かった。今週末は、前半に少し手こずったが、決勝レースでは最後の最後まで戦闘力を維持することができた。これに満足せずに、さらにマシンの開発を進めたい」

    ミケーレ・ピッロ(Mission Winnowドゥカティ・チーム #51) 7位
    「なにより重要なことは、このムジェロで3年連続して優勝できたことだ。これは、決して簡単なことではない。僕にとっては、今日のレースは少し残念な結果となった。デスモセディチGPの戦闘力は非常に高かったのだが、レース序盤に腕の問題を抱えてスローダウンせざるを得なかった。その後は、冷静になるように心がけて、7位までポジションを上げることができた。昨年、このサーキットで大クラッシュしてからは、チームの協力を得てここまで来ることができた。もう少しで100%のコンディションに戻せる自信もある。これまで支えてくれたドゥカティに感謝したい」

    クラウディオ・ドメニカーリ(ドゥカティ・モーター・ホールディングCEO)
    「優勝はいつでも素晴らしいが、ここムジェロでの優勝には本当に特別な意味がある。ムジェロは、私たちにとってホームレースであり、このサーキットには、従業員をはじめとして、何千人もの情熱的なドゥカティスタが観戦に詰めかけ、私たちに大きな声援を送ってくれる。ラスト数周まで、4台のマシンが、優勝をかけて激しい戦いを繰り広げていた。今日はダニーロがわずかに優勢だったようだが、ドゥカティのファクトリー・ライダーはふたりとも優勝をかけて最後の一瞬まで戦っていた。今日の勝利には、アンドレアも大きく貢献していたと確信している。彼は、ペトルッチの高いポテンシャルをいち早く見抜いて、暖かくサポートして、素晴らしい仕事を続けてきた」

    ルイジ・ダッリーニャ(ドゥカティコルセ・ゼネラルマネージャー)
    「私たちが成し遂げた仕事を誇りに思う。ここムジェロに集結した数えきれないほどのドゥカティ・ファンの目の前で、3年連続して優勝することができた。まさに夢が現実となった。ダニーロのパフォーマンスは圧倒的だった。特に最終ラップのターン1で見せたオーバーテイクは素晴らしかった。彼のホームレースで、MotoGPキャリア初勝利を挙げることができて、本当に嬉しく思っている。アンドレアに関しては、チェッカーフラッグを受ける前にマルケスをパスできなかったのは残念だった。それでも、見事なレースを見せて、表彰台という素晴らしい結果をもたらしてくれた。3人のライダーすべてを祝福したい。見ごたえのあるレースだった」

    第6戦を終了した時点で、ドヴィツィオーゾは合計103ポイントを獲得し、トップと12ポイント差でライダーズランキング2位をキープしている。合計82ポイントを獲得したペトルッチは、ランキング4位に浮上した。マニュファクチャラーズ・ランキングでは、115ポイントのドゥカティは2位となっている。チーム・ランキングでは、合計185ポイントを獲得したMission Winnow Ducatiチームがトップに立っている。

    第7戦のカタルーニャGPは、2週間後の6月14日~16日に、スペインのバルセロナ郊外のカタルーニャ・サーキットで開催される。