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  • ホンダ | 世界選手権参戦60周年

    ホンダ | 世界選手権参戦60周年

    ホンダは、創業当時から世界の頂点を目指し、モータースポーツへの挑戦を続けている。

    1954年に創業者の本田宗一郎が、“世界一への夢の達成”を目指して当時の世界最高峰であるFIMロードレース世界選手権(以下、WGP)の「マン島T.T.レース」への出場を宣言。

    その後5年を費やしてマシンを開発し、1959年6月3日に日本の二輪車メーカーとして初めてマン島T.T.レースの125ccクラスに、鈴木淳三選手、谷口尚己選手、鈴木義一選手、田中楨助選手の4選手がRC142で出場してから、60年の節目をむかえることができた。

    その後、挑戦の歴史は二輪車にとどまることなく、1964年には四輪車の最高峰レースであるFIAフォーミュラ・ワン世界選手権(F1)のドイツGPにロニー・バックナム選手がRA271で参戦した。そして、その後も長きにわたり、世界の頂点を目指したレース活動を続けてきた。また頂点レースだけでなく、二輪車・四輪車ともに多様なカテゴリーのレースに参戦することで、技術と人を磨くとともに、多くのお客さまと楽しさ、喜び、感動を共有してきた。

    ホンダのレース活動における挑戦の歴史の象徴である、マン島T.T.レース参戦から60周年となる今年を、「Honda Racingアニバーサリー・イヤー」とし、記念イベントを数多く実施していく。

    ホンダは「これまでレース活動を支えていただいた、多くのお客さまやモータースポーツ・ファンの皆さまとともに、喜びを共有していきます。あわせて、ホンダがレースに参戦する意義や歴史を、広く伝えるとともに、次世代にも伝承していきたいと考えています」としている。

  • MotoGP | ホンダ 第8戦 オランダGP プレビュー

    MotoGP | ホンダ 第8戦 オランダGP プレビュー

    2019年のMotoGP第8戦オランダGPが、6月28日(金)~6月30日(日)までの3日間、オランダ北東部に位置するTTサーキット・アッセンで開催される。オランダGPは、グランプリで最も長い歴史と伝統を誇り、今年で71度目の開催を迎える。グランプリの歴史において、第1回大会から同一サーキットで開催されてきたのはオランダGPのみ。伝統的に6月最終週の土曜日に決勝レースが行われてきたが、68回大会から、日曜日に開催されることになった。

    長い歴史を誇るアッセンのコースレイアウトは、これまで数多の変遷をたどってきた。グランプリが開催された当初は、公道を使用する16.536kmのロングコースだったが、その後はマシンやタイヤの進化に合わせ、何度もコースが改修された。2006年には、コースの大幅な改修が実施され、長らく使用されてきた5.997kmのコースは4.555kmに短縮。コーナーの数も23から18へと少なくなった。

    5.997kmの旧コースは、高速コーナーが連続するリズム感あふれるレイアウトで、選手たちから愛されていた。現在の4.555kmのコースは、周回数を多くすることで、サーキットを訪れる観客やテレビの視聴者を楽しませようという、時代のニーズに合わせたものだが、旧コース同様、高速サーキットという特徴に変わりはない。

    フィリップアイランド(オーストラリアGP)、シルバーストン(イギリスGP)、ムジェロ(イタリアGP)に匹敵するこの高速サーキットは、流れるようにリズムある走りができることから選手たちから高い評価を得ている。また、パッシングポイントが多いことから、毎年、熱いバトルが繰り広げられる。

    その一方で、アッセンは天候が変わりやすく、ときに選手たちを悩ませます。目まぐるしく変化する天候は“ダッチウェザー”と呼ばれ、天候に合わせたセットアップがリザルトに大きく影響するため、チームと選手には集中力が求められる。今年の長期予報は、概ね、晴れ。レースウイークは、30℃前後の暑さが予想される。

    ここまで7戦を終えて、総合首位につけるマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、第2戦アルゼンチンGP、第4戦スペインGP、第5戦フランスGP、そして第7戦カタルニアGPで優勝している。そして、開幕戦カタールGPで2位、第6戦イタリアGPで2位と、4勝を含む6度の表彰台で総合首位をキープ。ホームGPとなった前戦カタルニアGPでは、5年ぶりの優勝を達成し、地元ファンの期待に応えた。決勝日の翌日に行われた公式テストでは、モディファイを受けたニューシャシーとニューカウルでの空力テスト、さらにタイヤテストなど多くのメニューをこなし、オランダGP、ドイツGPと続く今季初の2連戦に向けて準備を進めた。

    こうして、開幕戦からRC213Vのパフォーマンスを遺憾なく発揮してきたマルケスだが、ヨーロッパラウンドに入ってからは特に好調で、今季初の2連戦に挑む。昨シーズンは、この2連戦を完封してチャンピオン争いを有利にした。今年もオランダ、ドイツの2連戦を確実に走り切って、シーズン前半を締めくくる意気込みです。

    マルケスはこれまで、アッセンで通算5勝を挙げている。125ccクラス時代の10年に大会初優勝を達成。Moto2クラスでは、11年、12年と2年連続で優勝し、MotoGPクラスでは、デビューした13年に2位、14年の大会ではフラッグ・トゥ・フラッグの難しいレースを制した。15年は最終ラップの最終シケインでバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)と接触して2位。惜しくも優勝を逃した。16年は再び不安定な天候で“フラッグ・トゥ・フラッグとなり、大荒れのレースの中で2位フィニッシュ。17年も“フラッグ・トゥ・フラッグ”となり、優勝争いに加わりながらもチャンピオンシップを優先、着実に走って3位でフィニッシュした。そして、天候に恵まれた昨年は、大集団となった優勝争いを制し、14年以来の優勝を達成。今年は大会2連覇を目指す。7戦を終えて総合2位のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)に37点差。ミスのない戦いをすることはもちろんだが、マルケスならではの攻めの走りが期待される。

    7戦を終えて総合8位につける中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、今大会もトップ10フィニッシュを目指す。今年は開幕戦から好調で、転倒リタイアに終わったフランスGPを除き、すべてのレースでトップ10フィニッシュを果たした。第6戦イタリアGPではベストリザルトの5位でフィニッシュ。前戦カタルニアGPでは、16番手という厳しいグリッドからのスタートとなり、転倒者の多い難しいレースとなったが、粘り強い走りで8位でフィニッシュした。昨年の大会はリアのグリップ不足と旋回性に苦しみ、加えてシケイン不通過のペナルティーもあり19位に終わっている。アッセンは、Moto2時代の16年に初優勝を達成している得意のサーキット。今大会もトップ10フィニッシュはもちろんのこと、MotoGPクラスのベストリザルトに挑む。

    カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、7戦を終えて総合10位。今年は開幕戦カタールGPで大会初表彰台獲得となる3位でフィニッシュ。幸先のよいシーズンのスタートを切った。しかし、それからは不運のレースや転倒などもあり、思うような結果を残せていない。前戦カタルニアGPでは表彰台争いに加わりたが転倒リタイア。悪い流れに歯止めをかけるチャンスだったが、それを果たせなかった。

    これまでアッセンでは、3位表彰台に立った13年をはじめ、17年の大会では4位。昨年は8台に膨れあがったトップ集団の中で6位でフィニッシュした。アッセンでは、これまで表彰台にあと一歩というレースを何度も経験している。前戦カタルニアGP後のテストでは、セットアップの方向性を確認してこれからの戦いの準備を終えた。今大会の走りに注目される。

    今季、Repsol Honda Teamに移籍したホルヘ・ロレンソは、第5戦フランスGPの11位を最高位に総合15位と苦戦している。課題はコーナーリング。そのコーナーリングスピードに大きく影響するマシンのバンク角が不足しているロレンソだが、レースをこなす毎にタイヤのエッジグリップをうまく使えるようになり、コーナーリングスピードも上がってきた。本来の走りが出来れば、優勝候補の常連になる選手だけに、今大会の走りに大きな注目される。前戦カタルニアGPは痛恨の転倒でリタイア。今大会はその雪辱に挑む。

    今年はHondaにとって世界選手権参戦60周年を迎える。グランプリの長い歴史の中で、唯一、連続開催となっているアッセンでセレモニーが行われる。過去、アッセンでは、MotoGP(500cc)で21勝、250cc14勝、350cc6勝、Moto3(125cc含む)18勝、50cc3勝を挙げてきた。これまでグランプリ通算778勝を挙げているHondaが、記念すべき大会に挑む。

    マルク・マルケス(MotoGP 総合1位)
    「オランダGPの行われるアッセンは、連続する高速コーナーの切り返しで、正確で安定した走りをすることが重要になります。過去の戦いでは、いいバトルを何度も繰り広げてきました。そして、すばらしいショーをファンに見てもらえたので、今年もアッセンでレースをすることがとても楽しみです。日曜日はきっとすばらしいレースができると思います。天気もよさそうなので、力強い走りをする自信があります」

    中上貴晶(MotoGP 総合8位)
    「カタルニアのレースとテストを終えてアッセンに来ました。テストはとても有意義なもので、今後に向けて大きな成果がありました。2019年型RC213Vのテストができました。18年と19年のマシンの違いを知ることは、とても興味深くポジティブでした。アッセンは好きなサーキットなのでとても自信があります。アッセンは不安定な天候が多いサーキットですが、どのようなコンディションに対しても準備をしっかり整えたいと思います。気温が上がったら、レースディスタンスのパフォーマンスに集中して取り組みます。カタルニアGPでは予選で苦労しました。レースではいいグリッドを獲得することがとても重要なので、そこを改善できるようにがんばりたいです。まずは予選に集中して取り組み、次にレースに集中したいです。今大会もポテンシャルを見せられるようにがんばります」

    カル・クラッチロー(MotoGP 総合10位)
    「カタルニアGPではスピードがあることを見せることができましたが、うまく結果につなげることができませんでした。今週はオランダGPですが、またアッセンを走れることがうれしいです。このサーキットは歴史があり特別な場所です。今年は特にHondaが世界選手権参戦60周年の記念すべき年であり、重要な通過点となりますが、Hondaのレース史に関わることができてうれしく思います。アッセンのレイアウトはユニークで、とても好きです。過去に表彰台を獲得したこともありますし、昨年は大集団の優勝争いとなり、トップと4秒差でフィニッシュ。MotoGPの歴史でも、最もすばらしいレースの一つとなしました。LCR Honda CASTROLチームは今年、すばらしい仕事をしています。日曜日にまたトップグループで戦えることを願っています」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 総合15位)
    「今シーズン、最も安定した走りができたバルセロナを終えて、アッセンに来ました。バルセロナの決勝では、思ったような結果は残せませんでしたが、レースウイークを通して強くなることができたし、マシンを改善することができました。今週末もこのような週末にしたいです。Repsol Honda Teamとともにいい仕事を続けて、バルセロナのようなスピードを出せたらと思っています」

  • MotoGP |  ヤマハ 第8戦 オランダGP プレビュー

    MotoGP | ヤマハ 第8戦 オランダGP プレビュー

    Monster Energy Yamaha MotoGP、アッセンへ
    今週末、アッセンTTサーキットで開催される第8戦オランダGPのスタートを待ちきれないMonster Energy Yamaha MotoGP。前回カタルニアでは上位を走りながらともにリタイアに終わったバレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビニャーレスは、その翌日に行われたテストでも多くの成果を獲得しており、好調を維持してウイークに臨む。

    ロッシはモーターサイクル・レースの”聖地”とも呼ばれるアッセンで数多くの好成績を残している。最高峰クラスでは合計8回(2002年、2004年、2005年、2007年、2009年、2013年、2015年、2017年)の優勝のほか、2001年に2位、2003年に3位と大活躍。低排気量クラスでも、250cc(1998年)と125ccクラス(1997年)で優勝、250cc(1999年)で2位を獲得している。前回はわずか2ラップで多重クラッシュに巻き込まれてノーポイントとなったが、ここでその雪辱を果たし、ランキング5位からの浮上を目指す。

    チームメイトのビニャーレスもロッシと同様のアクシデントに見舞われた。しかし決勝翌日に行われたテストではファステスト・ラップを記録する好調ぶり。ここアッセンでもその勢いを維持し、前回は届かなかった表彰台に上ることが目標となる。2011年は125ccクラスで優勝、2012年はMoto3で優勝、2013年は同2位、2014年はMoto2で2位と、過去8年で2回の優勝を含めて4回、表彰台に上っている。

    アッセンTTサーキットは1955年、ダッチGPの開催地として建造。しかしそれ以前の1949年から、公道コースとしてモーターサイクル世界選手権に使用されていた。現在のアッセンは全長4.5km、6つの左コーナーと12の右コーナーを持つ。マシンの素早い向き換えや、高速コーナーと低速コーナーの適度な組み合わせがライダーたちに好まれている。とくにメインストレートへと続くGeert Timmerと名付けられたシケインでは毎回のようにオーバーテイクが繰り広げられ、グランドスタンドから激しい攻防を見守ることができる。

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team、意気揚々とアッセンへ
    第7戦では初表彰台を獲得するなど急成長を続けているPETRONAS Yamaha Sepang Racing Team。ファビオ・クアルタラロとフランコオ・モルビデリは今週末、第8戦オランダGPに臨む。

    クアルタラロは世界選手権デビューシーズンの2015年にMoto3クラスで、昨年はMoto2で、いずれも2位を獲得しており、ここアッセン・サーキットには非常に良い印象を抱いている。MotoGPで初参戦となる今年も開幕以来の好調をそのままに、さらに上のポジションを目指す。クアルタラロは第7戦終了時点で合計51ポイントを獲得してランキング7位。これまでにMotoGPマシンで6,871.92km、1,402ラップを走行し、前回カタルニアGPフリープラクティス第3セッションでの転倒を除いてほとんどミスは見られない。

    チームメイトのモルビデリもMoto2で表彰台に上った経験を持ち、2016年に3位、2017年には優勝を果たしてその年にチャンピオンに輝いている。前回のカタルニアGP後のテストでも好調ぶりを見せており、その成果を結果につなげるべく第8戦に臨む。シリーズポイントでは合計34ポイントのランキング12位につけている。

    オランダGP決勝は6月30日(日)、現地時間14:00にスタート。全26ラップで競われる。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ
    「ここからはアッセン、ザクセンリンクと2週連続のレースになります。前回はピット内での作業が非常に順調に進んでいて、実際にスピードとペースが十分に上がっていました。決勝も最初の2ラップはとてもフィーリングが良かったのです。ここオランダでも、またトップを目指してハードワークに取り組みます。カタルニア・テストでの好調ぶりを生かすことができるでしょう。ベストを尽くします」

    マーベリック・ビニャーレス
    「カタルニア・テストを終え、高いモチベーションを持ってアッセンに来ています。テストはとても順調で、前回レースでの好フィーリングを再確認することができました。セッティングについては開幕以来、最高の状態と感じており、カタルニアGPでも、あのアクシデントが発生するまではそれが十分に発揮されていたと思います。M1の好調ぶりを確かめるためにも、早くマシンに乗りたいです。チャンピオンシップは残念ながら、すでに手から離れてしまっていて、事実上、タイトル獲得は不可能です。だからこそ、来シーズンとその先の未来を見据えて、できるだけ多くのポイントを手にしてシーズンを終えたいと思っています」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「カタルニアGP翌日のテストで大きな収穫を得ることができ、自信と少しの野心を持ってアッセンに臨みます。前回は非常に残念な結果に終わり、チャンピオンシップの展望にも重大な影響を及ぼすことになってしまいました。しかしながら、私たちはここからまた力強く復活することを決意しており、カタルニアでの不運をモチベーションの燃料として、さらに上を目指そうとしています。表彰台に立ちたい。そのためにすべてのセッションでトップを走ることが私たちの目標です。バレンティーノとマーベリックはアッセンのコースを気に入っているので、自信を持って臨み、良い結果を得られると確信しています」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    フランコオ・モルビデリ
    「前の2回のレースは最終的に残念な結果になってしまいましたが、私たちとしては良いフィーリングを残すこともできました。とくに前回のカタルニアではフロントローを獲得できましたし、そのあとのテストでもハイペースをつかみました。今回も好調のまま臨み、ここまでの成果を決勝で生かせるようベストを尽くします。アッセンは相性が良く、2017年には優勝もしているのでウイークのスタートを待ちきれない気持ちです。目標は好順位で走り切ること。総合ランキングのための高ポイントを期待しています」

    ファビオ・クアルタラロ
    「前回の好成績でますますモチベーションが上がっています。でも冷静さを失うことなく、これまで通りの仕事を続けていくことが大切です。自分たちの目標が何であるかは、常にはっきりと意識しています。これからもルーキー・オブ・ザ・イヤーから目線をそらすことなく、ステップ・バイ・ステップで前進するのみです。今の取り組み方を続けていくことができれば必ず、ポールポジションや優勝など、成功にたどり着けると確信しています。前腕の手術後の経過も順調。先週のテストも好調でしたし、アッセンでは2回、表彰台に上った経験もあるので、ウイークのスタートを楽しみにしています」

  • MotoGP | ホンダ 2019年 第7戦 カタルニアGP 決勝レポート

    MotoGP | ホンダ 2019年 第7戦 カタルニアGP 決勝レポート

    MotoGP 第7戦カタルニアGPは、最高気温26℃、路面温度51℃と、レースウイークを通じて最も暑く、そして厳しいコンディションとなり、予選2番手から決勝に挑んだマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が独走で今季4勝目を達成した。カタルニアGPで優勝するのは2014年以来、5年ぶり。今年は第4戦スペインGPに続き、このカタルニアGPも制し、地元ファンの期待に応えた。

    今大会は路面とタイヤのマッチングが難しく、フリー走行、予選、ウォームアップとタイヤテストに集中した。最終的にフロントにハード、リアにソフトを選択、後半にかけてタイヤパフォーマンスが厳しくなることを予測したマルケスは、前半からペースを上げていく作戦とした。オープニングラップは3番手。2周目の10コーナーでトップに浮上するが、その直後、トップ集団にいたホルヘ・ロレンソが転倒し、そのアウト側にいたアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)の3選手を巻き込んでの多重クラッシュとなった。

    この転倒でマルケスは2位以下に一気にリードを広げるが、その後も1分41秒台のラップタイムを刻み、独走状態に持ち込むと、24周のレースを危なげなく走り抜けた。カタルニアGPでは、15年に転倒リタイア、16年から18年まで3年連続で2位となかなか優勝を果たせなかったマルケスだが、今年は5年ぶりの優勝を達成し、スタンドを埋めた大観衆から大きな拍手と声援が送られた。

    この日は、Moto2クラスで弟のアレックス・マルケスが優勝し、フランスGPに続き、今季2回目の兄弟Vを達成した。14年には、Moto3クラスで弟が、MotoGPクラスでマルケスが優勝し、史上初となる同一大会での兄弟Vを達成している。5年ぶりとなるホームGPでの兄弟V達成に地元ファンは大喜びだった。

    予選16番手から決勝に挑んだ中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、オープニングラップ14番手につけると、それから着実にポジションを上げて8位でフィニッシュした。今大会は、路面とタイヤのマッチングに苦しみ、タイヤの選択に悩んだが、耐久性よりもグリップを重視してリアにソフトを選択した。レース終盤はややペースを落とすことになったが、今季6回目のトップ10フィニッシュを果たした。

    予選9番手から決勝に挑んだカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、オープニングラップ12番手から着実にポジションを上げて、6台による2位争いの集団に加わった。後半は今季2回目の表彰台獲得を視野に入れる走りとなったが、ラスト6周となった19周目の4コーナーでコースアウトを喫し、転倒リタイアとなった。

    予選10番手から好スタートを切ってトップグループに加わったホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)は、2周目の10コーナーで痛恨の転倒を喫し、リタイアとなった。この転倒は、3人の選手を巻き込む多重クラッシュに発展し、ロレンソは巻き込んだ選手に対して謝罪した。今大会、RC213Vの攻略が進んだだけに、残念な結果となった。

    マルク・マルケス(MotoGP 優勝)
    「リアタイヤにソフトを選択し、序盤からプッシュしました。タイヤをオーバーヒートさせないようにしながら、安定したペースで周回を重ねました。今週末はチーム全体がとてもいい仕事をしてくれました。セットアップに一生懸命に取り組み、レースに向けてしっかりと準備をしました。レース中には、ドヴィ(ドヴィツィオーゾ)になにかがあったことをチームが教えてくれたので、とにかくプッシュして自分のペースに集中しました。完ぺきな戦略でした。応援に来てくれたファンに『ありがとう』と伝えたいです。弟と一緒に優勝を祝えるのは特別なことです。アレックスも今週末はいい走りをしました」

    中上貴晶(MotoGP 8位)
    「今日はスタートがよく、序盤の数周もムジェロと同じくらいアグレッシブに走ることができました。これまでの課題を今回も克服できたことで、序盤にポジションを上げることができました。予選を終えた時点で、耐久性よりもグリップを優先するタイヤ選択とし、リアにソフトを選択しました。そのため、スタート直後からリアタイヤのマネージメントを心がけましたが、全体的にうまくいったと思います。しかし、ラスト5周はさすがに厳しくなり、集中力を切らさないように最後まで走りました。今日は終盤にタイムを落としたことが課題となりましたが、レース中に、エンジンブレーキ、トルク調整をしながら走るという経験を積むことができました。レースウイークを通じてグリップが悪く、そのためコーナーの進入が難しく、ラインをキープするのが大変でした。今日は転倒車の多いレースとなりましたが、限界を超えないように、最後まで持てる力を出すことができました。満足のいく内容ではありませんが、16番手というグリッドを考えれば、8位でフィニッシュできたことはよかったと思います。いい経験、データを蓄積することができました」

    カル・クラッチロー(MotoGP リタイア)
    「転倒は完全に僕のせいです。ジャック(ミラー)をパスしようとしたときに、コーナーの進入でリアがロックしてしまいました。これは今大会抱えていた問題の一つです。表彰台の可能性があったので、その問題が起きる可能性があっても、彼をパスしなければならないと思いました。転倒は残念ですが、レースのペースには満足しています。転倒したときは最も速いライダーの一人でした。フィーリングもよく、プッシュできると感じていました。その点には満足しています。今日はすばらしいペースがあったので、2週間後のアッセンにつなげたいです」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP リタイア)
    「ブレーキングが少し遅れたのですが、なにもできませんでした。僕のせいです。僕のミスです。申し訳ありません。ドヴィとマーベリック、そしてバレンティーノを巻き込んでしまい、本当に残念です。彼らにはなんの責任もありません。今日のレースで唯一の問題は、このクラッシュでした。3人を巻き込んでしまいました。これを除けば、今大会は一歩前進できた週末でした。レースウイークを通して安定していました」

  • MotoGP | ドゥカティ 2019年 第7戦 カタルニアGP 決勝レポート

    MotoGP | ドゥカティ 2019年 第7戦 カタルニアGP 決勝レポート

    2019 MotoGP第7戦のカタルニアGPが、6月16日にバルセロナ・カタルーニャ・サーキットで開催された。Mission Winnow Ducatiチームの両ライダーにとっては、明暗の分かれるレースとなった。ダニロ・ペトルッチは、激しいバトルを制して3位でチェッカーを受け、3戦連続で表彰台を獲得した。チームメイトのアンドレア・ドヴィツィオーゾは、2番手走行中の2周目に他のマシンのクラッシュに巻き込まれてリタイアを余儀なくされた。

    5番グリッドから素晴らしいスタートを切ったドヴィツィオーゾは、オープニングラップのターン1でトップに立つと、6人のライダーから構成されるトップグループを走行。しかし、2周目のターン10で、ホルヘ・ロレンソ(ホンダ)の転倒により、ドヴィツィオーゾを含む合計4台のマシンが巻き込まれてリタイアとなった。クラッシュ発生時に、チームメイトからわずか数メートル後方にいたペトルッチは、2番手に浮上。その後は、アレックス・リンス(スズキ)、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)らと激しい表彰台争いを繰り広げた。第5戦のル・マンで3位、ムジェロでは見事な優勝を果たしているペトルッチは、その勢いを維持して今回のレースでも3位でフィニッシュした。

    ダニロ・ペトルッチ(Mission Winnowドゥカティ・チーム #09)
    「表彰台に上がれて嬉しい。実際には、2周目のアクシデントがなかったら、この結果は得られなかったと思うので、大きなチャンスを失ったドヴィツィオーゾは本当に気の毒だった。マルケスのペースについていこうと思ったが、離されてしまった。リンスとクアルタラロも非常に速かった。アレックス(リンス)とはお互いに何度もオーバーテイクを繰り返した。彼が僕のマシンの右側に接触したときは、素早くマシンのポジションを立て直すことができた。ファビオ(クアルタラロ)にパスされたときは、なんとか彼に食らいついて、混戦から抜け出そうと試みた。今日は、可能な限り最高の結果を出したと思う。3戦連続で表彰台を獲得したことで、ライダーズランキングも3位に近づくことができた。この勢いを次のアッセンでも維持したい」

    アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Mission Winnowドゥカティ・チーム #04)
    「素晴らしいスタートを切ってレースをリードして、プラン通りの戦略的なポジションにつくことができた。リアタイヤが十分に暖まっていなかったので、ペースを上げることは避けていたが、レースの展開や他のライダーのリズムを考えると、今日は優勝できる可能性が高かったと思う。アクシデントに関してはコメントを避けたいが、あの時点までレースは思い通りに進んでいた。明日は、マシンの開発を進める重要なテストがある。次のアッセンでは、テストの結果を最大限に活かして再び良い結果を残したい」

    第7戦終了時点で、103ポイントを獲得したドヴィツィオーゾは、マルケスと37ポイント差でライダーズランキング2位をキープしている。98ポイントのペトルッチも4位をキープしている。マニュファクチャラーズ・ランキングでは、131ポイントのドゥカティは2位となっている。チーム・ランキングでは、合計201ポイントを獲得したMission Winnow Ducatiチームがトップに立っている。

  • MotoGP | ヤマハ 2019年 第7戦 カタルニアGP 決勝レポート

    MotoGP | ヤマハ 2019年 第7戦 カタルニアGP 決勝レポート

    ロッシとビニャーレスがともにリタイアという悔しい結末
    Monster Energy Yamaha MotoGPは、バレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビニャーレスがともにマルチクラッシュによりリタイアする残念な結果となった。幸いふたりに怪我はなかった。

    ロッシは4番グリッドからスタート後、5番手で第1コーナーを抜けてホルヘ・ロレンソ(ホンダ)、ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)とバトルを展開。

    一旦、7番手に後退し、2ラップ目で5番手に上がったところでアクシデントに見舞われた。目の前で発生したクラッシュを避けようとするも、滑ってきたマシンと接触して転倒。すぐさまマシンを起こしてピットまで戻ってきたが復帰はならなかった。

    チームメイトのビニャーレスは、レース主催者の裁定によるペナルティで6番グリッドへと後退。その分を取り返すべくモチベーションを高めて臨み、第1コーナーはそのままのポジションに留まったものの、第2コーナーから第3コーナーにかけて果敢に攻めて4番手に浮上、さらに2番手に上がってオープニングラップを終了した。2ラップ目の初めにM・マルケス(ホンダ)に抜かれて3番手を走行中、ロッシとともに第10コーナーの多重クラッシュに巻き込まれて転倒。そのままリタイアとなった。

    この結果、ロッシはトップから68ポイント差のランキング5位、ビニャーレスは100ポイント差となりランキング8位から11位に後退。ヤマハはコンストラクターズランキングでひとつ上げて3位、Monster Energy Yamaha MotoGPはチームランキング4位に後退している。

    決勝翌日の月曜日にはカタルニア・サーキットでIRTAテストに参加し、2週間後のオランダGPに向けて準備を開始する。

    クアルタラロが2位を獲得、初表彰台を達成!
    ファビオ・クアルタラロがカタルニアサーキットで2位を獲得し、PETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamはMotoGPわずか7戦目で表彰台をゲットした。クアルタラロは12日前、腕上がりの症状を緩和するため右前腕の手術を受けたばかりだった。チームメイトのフランコ・モルデビリは残り8ラップ、トップ10走行中に転倒リタイアとなっている。

    ポールシッターのクアルタラロはスタートで7つポジションを下げたが、すぐさま挽回してハイペースを披露。終盤では熾烈な2位争いを展開し、MotoGP参戦7戦目で自身初、そしてチームにとっても初めての表彰台を獲得した。シリーズポイントでは合計51に伸ばして9位につけている。

    一方のモルビデリは今季4回目のトップ10入りを目指して順調に走行していたが、残り8ラップの第7コーナーで転倒。幸い怪我はなく、ランキングでは合計34ポイントで12位となっている。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ(DNF)
    「ここまでずっと順調だっただけに非常に残念な結果となりました。プラクティスでは予定通りに作業を進めてきましたし、タイヤチョイスも間違いありませんでした。午前中のウォームアップからすでに気持ちよく乗れていて、決勝ではより一層、よい状態になっていました。そして2ラップ目のあのコーナーでペトルッチに仕掛けてペースが上がっていたところに目の前でクラッシュが発生。それを避けきれずに転倒してしまいました。好レースを確信していただけに悔しい結果ですが、前回のムジェロに比べて調子が上がっていたこと、ウイークをエンジョイできたことはよかったと思っています」

    マーベリック・ビニャーレス(DNF)
    「誰かが非常に速いスピードでインに入って来るのが見えたので、クラッシュを避けるためにマシンを起こしました。ドビツィオーゾ選手が目の前にいて、そのふたりだけが転倒すると思った矢先、私のリアタイヤにも当たりました。結局、転倒を避けきれず残念な結果となりました。その一方でとてもハッピーでもあったのです。好スタートを切って、いい走りができていました。フルタンクの状態でここまでできるまでにマシンを仕上げられたことで、今回ここで試したことが間違っていなかったことを証明することができました。オープニングラップからフロントをプッシュしていけたことは私にとってとても大きな意義があり、次のアッセンでもうまくいくかどうかトライしてみるつもりです。もしもマルケス選手についていくことができていたら、どうなっていたか。それは誰にもわかりませんが、マシンは実際にとても好調で、チームがすばらしい仕事をしてくれたことは間違いない事実です。これからもこの調子をキープできるようハードワークを続けていくだけです」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「非常に残念で、なかなか受け入れられない悔しい結果です。ロッシ選手もビニャーレス選手も好成績を目指せるはずでしたが、どうすることもできなかったのです。つまりスタート時の目標とはまったく別の結果になったのです。私たちにとっては本当に不運でしたが、レースは常にフェアなもの。私たちにできることは、よかったところに焦点を当てて評価することだと思っています。ふたりが表彰台争いのグループに加わり、またこの位置まで浮上しつつあることを確信できました。次のアッセンにも希望をつなげることができました。明日はIRTAテストに参加してさらに向上を目指し、おもに加速のスムース性を追求していきたいと考えています」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    ファビオ・クアルタラロ(2位)
    「ハードなレースのなかで、このような結果を勝ち得たことをとてもうれしく思います。今季最高とも言えるスタートで、ポジションダウンは2つだけ。そのあと第4コーナーでミスをして、さらに4つ下げてしまいました。それでも表彰台を目指す気持ちは失っておらず、懸命に走り続けて終盤には2番手に上がりました。アドレナリンと術後の薬のおかげで大きな問題は起こりませんでしたが、最後の数ラップになると痛みはじめていました。それでも表彰台の喜びのほうが上回っていました。ヨーロッパラウンドに入ってから非常に好調で、今週は全セッションのなかで最低が2位でした。でも、これで満足せずに、これまで通りに作業を続けていかなければなりません。このようなチャンスをくれたチームに感謝しています。そしてPETRONAS Yamaha SRTの初表彰台に貢献できたことをうれしく思います」

    フランコ・モルデビリ(DNF)
    「私にとっては悔しい結果になりましたが、評価できるところも多くありました。ニュータイヤでハイスピードが出ており、昨日のクラッシュから立ち直ることができたことは大きな収穫です。ただスタートで遅れ、レース中もブレーキのフィーリングに苦戦。タイヤチョイスは間違っていなかったと思いますが、十分にマシンを止めきれなかったため安全策を採り、タイヤのよいところを生かすことができませんでした。そして、攻めに転じた際にコーナーではらみ、転倒してしまったのです。明日のテストのなかで、もっといろいろなことを理解し、マシンの状態を上げていけるように作業に取り組みます。クアルタラロとPETRONAS Yamaha SRTファミリーに、MotoGP初表彰台のお祝いを伝えたいと思います」

    ウィルコ・ズィーレンベルグ(チーム・マネジャー)
    「クアルタラロ選手の2位獲得に歓喜しています。私たちのライダーが表彰台に上る日を待ち望んでいたので、本当に幸せな気持ちです。一方で今回はモルビデリ選手が転倒リタイアとなり明暗が分かれてしまいましたが、それまでは彼も非常によく乗れていたのです。我がチームにはふたりのライダーがいます。そして常にふたりの好成功を願っています。次のアッセンではそれを実現したいと思います」

    ラズラン・ラザリ(チーム代表)
    「表彰台に上る日が必ず来ると信じていましたが、それがいつ実現するかは想像できませんでした。毎週、それを望みながら戦ってきて、ついに現実となったのです。今はチーム全体が感動に包まれており、心からクアルタラロ選手の成功を喜んでいます。結成から1年にも満たないチームにとって、とても重要な一日になりました。MotoGP参戦を目指しそれが実現し、これまでにすでに2回のポールポジションと表彰台を獲得。チームとライダーの見事なパフォーマンスに感銘を受け、このプロジェクトに誇りを感じています。一方でモルビデリ選手は残念な結果となりましたが、この表彰台がチーム全体のモチベーションをさらに上げてくれると思っています。この成功を支えたひとりひとりを祝福します」

    鷲見崇宏 (MS開発部モトGPグループリーダー)
    「まずは、果敢な走りで自身初のMotoGPクラス表彰台を獲得したルーキーのクアルタラロ選手、それを支えたチームを心から祝福したいと思います。今季発足したばかりの新チームがですが、ライダーとともに成長してこうした結果を得てくれたことは、ヤマハにとって大きな喜びです。我々は、前回イタリアGPでの苦戦後、分析を行いレースに向けた戦略について見つめ直し、新たな思いでカタルニアGPに臨みました。路面コンディションは昨年から大きく異なる状況でしたが、ヤマハライダーは金曜日のプラクティス開始から着実にセットアップを重ね、全4ライダーがセカンドロー以内を獲得し、決勝でのライバルとの戦いに向けて準備を整えることができました。レースでは、ファクトリーチームのロッシ、ビニャーレス両選手とも好スタート後、2周目に他車の転倒に巻き込まれてリタイヤとなってしまいました。ライダー、チームともに手応えを感じていただけに、レースアクシデントとはいえ信じがたい光景に言葉を失いました。悔しさの一方で、難しいコンディションの中で車両パフォーマンスを高められたことに対し、ライダー、チームはポジティブな思いを抱いています。次戦はオランダGPですが、今回の決勝までのよい流れを再現し、皆さんにヤマハライダーの活躍を見ていただけるよう全力で取り組んでまいりますので、引き続きご声援をよろしくお願いします」

  • MotoGP | 第7戦 カタルニアGP 結果:マルク・マルケスが今季4勝目

    MotoGP | 第7戦 カタルニアGP 結果:マルク・マルケスが今季4勝目

    2019年の MotoGP 第7戦 カタルニアGPの決勝が6月16日(日)にバルセロナ‐カタルーニャ・サーキットで行われ、マルク・マルケス(ホンダ)が今季4勝目を挙げた。

    27度、路面温度32度のドライコンディションでレースはスタート。アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)がホールショットを奪うもすでにマルク・マルケス(ホンダ)が前に出る。

    すると3番手を走行していたホルヘ・ロレンソ(ホンダ)が転倒し、ドヴィツィオーゾ、マーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシのヤマハの2台を巻き込む多重クラッシュに発展。4台がリタイアとなる。

    その後、マルク・マルケスはレースを支配。今季4勝目、通算48勝目を挙げてチャンピオンシップのリードを広げた。

    2位にはファビオ・クアルタラロ(ヤマハSRT)が初表彰台、3位にはダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)が続いた。

    以下、アレックス・リンス(スズキ)、ジャック・ミラー(プラマック)、ジョアン・ミル(スズキ)、ポル・エスパルガロ(KTM)、中上貴晶(LCR・ホンダ)、ティト・ラバト(レアーレ・アビンティア・レーシング)、ヨハン・ザルコ((KTM)がトップ10入りした。

  • MotoGP | ホンダ 2019年 第7戦 カタルニアGP 予選レポート

    MotoGP | ホンダ 2019年 第7戦 カタルニアGP 予選レポート

    終日、青空が広がったカタルニアGPの予選は、地元ファンの声援を受けて熱走を見せたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が2番グリッドを獲得した。

    今季5回目のポールポジションは逃したが、マルケスはフロントロー獲得という目標を達成、今季4勝目と5年ぶりの大会制覇に向けて、大きな一歩を踏み出した。

    今大会はタイヤ選択の難しい大会となり、タイヤパフォーマンスを最大限引き出すセットアップに取り組んだ。土曜日も、FP3、FP4では、ソフト、ミディアム、ハードという3種類のタイヤを組み合わせてデータを蓄積、決勝レースに向けて準備を進めた。

    今大会は、イタリアGP同様、タイム差がほとんどない大接戦となっており、厳しい戦いが予想される。そのため決勝では、天候や路面コンディションに合わせ、ミスのないタイヤ選択が求められるが、地元ファンの声援の中で全力を尽くす意気込みだ。

    カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が、予選9番手、3列目から決勝に挑む。初日はセットアップが思うように進まず10番手だったが、2日目のFP3ではセットアップを大きく前進させて3番手に浮上した。Q2では大接戦の中で9番手とポジションを落としたが、決勝に向けて手応えある一日となった。今年は開幕戦カタールGPで表彰台に立ったが、以後、不運のレースや転倒などもあり、なかなか表彰台に立てないレースが続いている。今大会は、今季2回目の表彰台獲得と今季初優勝に挑む。

    昨年の大会で優勝しているホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)が10番グリッドを獲得した。予選では今季ベストを更新することはできなかったが、フリー、予選と安定したラップを刻み、今季一番の仕上がりとなった。Repsol Honda Teamに移籍して7戦目。地元ファンの声援の中で今季ベストリザルトが期待される。

    初日3番手と好調なスタートを切った中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、路面とタイヤのマッチングに苦しみ、思うようにセットアップを進めることができなかった。そのため4戦ぶりにQ1からの予選となり、Q1でも思うようにタイムを更新できず、16番グリッドから決勝に挑むことになった。初日のフリー走行では、これまでのベストリザルトとなる3番手。予選では一転して今季ワーストリザルトとなる16番手と、難しいコンディションだったことをうかがわせる結果となったが、今大会は粘り強いレースで後方から追い上げる意気込みだ。

    マルク・マルケス(MotoGP 2番手)
    「ここまでのレースウイークを思えば、今日の結果は、とてもうれしいです。フロントロー獲得を目標にしてきましたが、それを達成することができました。今日はポールポジションを獲得できたかもしれません。しかし、最後のラップの4コーナーでミスをしてしまい、わずかに届きませんでした。今日の(ファビオ)クアルタラロ(ヤマハ)はすばらしい走りをしていましたが、自分もいいペースとリズムがあったので満足しています。FP4ではユーズドタイヤでとても安定したラップを刻むことができました。どこでアドバンテージを得られるかを考え、すべてを分析して、日曜日のホームグランプリを楽しみたいを思います」

    カル・クラッチロー(MotoGP 9番手)
    「予選でのパフォーマンスよりも、FP3でトップ3の走りができて、Q2に進むことができてうれしかったです。しかし、予選ではコーナーの進入に少し問題があり、3列目になってしまいました。マルクも同じ問題を抱えていたようです。そのためタイムを落し9番手に終わりました。明日のレースではベストを尽くしたいと思います。トップグループで戦えるペースはあります。明日のウォームアップでしっかりセットアップをまとめて決勝に挑みたいです」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 10番手)
    「今年一番安定した週末になっています。一歩前進できたと思うし、この進歩はとてもポジティブです。決勝ではこれまでよりいい結果を出せると思います。マシンがとても快適になりました。ロングランのペースもとてもいいので、レースでも引き続き前進できると思います。また、月曜日のテストでも、一歩前進できると思います」

    中上貴晶(MotoGP 16番手)
    「今日は厳しい一日になりました。路面コンディションは前日よりよくなりましたが、気温も路面温度も上がり、午後のFP4、Q1は苦戦しました。セットアップもうまく決まらず、安定したラップも刻めませんでした。明日の決勝も、今日と同じようにタイヤのパフォーマンスを引き出すのが難しいコンディションになると思うので、しっかりセットアップをまとめ、粘り強いレースをしたいです。今大会は、みんなが苦戦していて、誰も1分38秒台にいれられず、39秒台に入れるのも厳しい状況でした。明日の決勝は、フロントにミディアムかハード、リアはソフトかミディアムのどちらかを選ぶことになりますが、今大会は、耐久性よりもグリップを優先するタイヤ選択を視野に入れています。今日は難しいコンディションになると思っていましたが、予想以上に厳しい一日になりました。自分たちのポテンシャルを証明できない一日でしたが、明日はしっかりとコンディションを見極め、ベストな走りを見せたいと思っています」

  • MotoGP | ヤマハ 2019年 第7戦 カタルニアGP 予選レポート

    MotoGP | ヤマハ 2019年 第7戦 カタルニアGP 予選レポート

    ビニャーレスが3番手獲得もペナルティで6番手に、ロッシは4番グリッドから決勝へ
    Monster Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシはウイーク2日目にスピードアップ。Q2ではそれぞれ3番手と5番手と好位置を獲得したが、ビニャーレスにペナルティが課せされ6番グリッドに降格となり、ロッシはグリッド4番手から決勝を迎えることとなった。

    ビニャーレスはQ2の最初のアタックで1分40秒007を記録して暫定トップ。次のラップではふたつのセクションを好調に抜けるも、第3セクションで遅れてタイム更新はならなかった。ピットインの頃には7番手まで後退したが、約2分後、ニュータイヤに履き替えてにコースに戻る。ほとんどのライダーがピットにおり十分なクリアスペースの中で果敢にペースアップを図り、3つのセクションを好調に抜けると1分39秒710へと更新して一時トップに浮上した。そのあとライバルが上回り、トップから0.226秒差の3番手でセッションを終了した。

    一方のロッシはビニャーレスよりやや遅れてアタックを開始し、徐々にペースを上げてゆくなかで10番手、6番手と着実にポジションアップ。残り5分半でピットに戻り、1分弱で作業を終えると2度目のアタックに臨んだ。すぐさま1分39秒753を記録して5番手に上がり、最後の1ラップでさらに短縮を目指したが叶わなかった。この結果、トップから0.269秒差の5番手となった。

    Q2セッション終了後、大会主催者はビニャーレスに対し、レースラインをスロー走行し他車を妨害したとして3ポジションダウンのペナルティを決定。これによりビニャーレスは6番グリッドとなり、ロッシはグリッド4番手からのスタートとなる。

    クアルタラロが今季2度目のポールポジション獲得
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamが予選も好調をキープ。ファビオ・クアルタラロがMotoGPで2度目のポールポジションを獲得し、チームメイトのフランコ・モルビデリもフロントローに100分の1秒差の4番手と健闘した。

    PETRONAS Yamaha SRTのふたりはフリープラクティス第3セッションでハイペースを披露。クアルタラロは第2コーナーで軽い転倒があったものの1分39秒583の好タイムで2番手。一方のモルビデリはセッション終盤、第13コーナーでの転倒が影響して13番手に留まりQ2進出を逃していた。

    迎えた予選、Q2に臨んだクアルタラロは、2度目の走行で1分39秒484を記録してスペインGPに続く2度目のポールポジションを獲得。モルビデリはQ1を1分39秒727のトップで終えてQ2に進出すると、今季2度目のフロントロースタートにはわずかに届かなったものの、1分39秒711で4番手と健闘した。

    なお予選終了後、ビニャーレスに3ポジションダウンのペナルティが課せられたことによりモルビデリはポジションを一つ上げ、3番手、フロントローからスタートすることとなった。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ (予選5番手/1分39秒753)
    「ヤマハの速さと強さを証明することができました。午前中のフリープラクティスは昨日の最後の状態からスタートして、ペースもマシンのフィーリングも上々でした。午後は気温が上がりより難しくなりましたが、最終的にはグリッド2列目を獲得できたので満足しています。これからタイヤを決めなければなりませんが、ライバルたちはおそらく、それぞれ様々なコンビネーションを選択してくるでしょう。私たちもじっくり考えて最善のチョイスをしたいと思います」

    マーベリック・ビニャーレス (予選3番手/1分39秒710)
    「方向性を変えたことが功を奏し、フィーリングが格段によくなりました。明日も効果を発揮し、結果につなげてくれることを期待しています。フロントロースタートの準備は整っています。ムジェロのときとはマシンの状態がかなり違っているので難しいところもありますが、とにかくコンスタントな走りを心がけ、前へ出て行き、ライバルたちとトップ争いを展開するためにベストを尽くします。
    ペナルティ決定後:チェッカーフラッグを見誤りました。決して故意や悪意で行ったことではないのでペナルティはシビアだと感じていますが、このようになってしまったのですから受け入れるしかありません。当然うれしくないことですが、弁解はありません。グリッド6番手からのスタートも悪くはないし、フロントローからわずか数メートルですから好スタートを決められれば問題ないでしょう。最初のセクションでトップを目指します」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「今日、一日でまた数歩、前進。ビニャーレスとロッシが揃ってQ2へ進出したので、フリープラクティス第4セッションは決勝用セッティングに集中することができました。ふたりともすべてのセッションで順調で、予選結果を見れば明日の決勝にも大いに期待できます。ビニャーレスがペナルティを受けてグリッド6番手となったことは残念ですが、私たちとしては受け入れるしかありません。ふたりが2列目からスタートすることになり、ますます熾烈な戦いが予想されるなかで、100%の力を注いでプッシュしていくだけです。滑りやすい路面とタイヤの消耗がレースを左右することになるので、タイヤが非常に重要。ウォームアップと決勝ではコンディションが異なりますが、そこで最後の調整を行い、ふたりがトップを目指せるマシンに仕上げたいと思っています」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    ファビオ・クアルタラロ (予選トップ/1分39秒484)
    「言葉が見つかりません。2ラップにわたり好タイムを記録。午前中も午後もずっと好調でした。今日の自分の走りにとても満足していますし、先週の手術のあと順調に回復してここに来られたことをうれしく思います。腕の状態はまったく問題ありませんでしたが、明日はどうなるか様子を見ていなければなりません。チームのみんなの努力に感謝します。とても幸せな気持ちです」

    フランコ・モルビデリ (予選4番手/1分39秒711)
    「フリープラクティス第3セッションと第4セッションの間に、チームがマシンを修復してくれました。転倒で痛みがあり、午後からの走行が可能かどうかわからない状態でしたが、検査の結果、問題がなくフリープラクティス第4セッションとQ1で最高の走りができました。ここまでペースはとても順調ですが、明日は路面コンディションとマシンの挙動に十分に注意を払わなければなりません。今晩の作業のなかで、もう少し改善を図って決勝に備えます。クアルタラロとそのスタッフに、ポールポジション獲得をお祝いします」

  • MotoGP | 第7戦 カタルニアGP 予選:F.クアルタラロが今季2度目のPP獲得

    MotoGP | 第7戦 カタルニアGP 予選:F.クアルタラロが今季2度目のPP獲得

    2019年の MotoGP 第7戦 カタルニアGPの予選が6月15日(土)にバルセロナ‐カタルーニャ・サーキットで行われ、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハSRT)が今季2度目のポールポジションを獲得した。

    気温25度、路面温度49度のドライコンディションのなか、初日に総合1番手タイムを記録していたファビオ・クアルタラロは1分39秒484をマーク。史上最年少ポールポジションとなった第4戦スペインGPに次いで今季2度目のポールポジションを獲得した。

    2番手には0.015秒差でマルク・マルケス(ホンダ)、3番手には0.222秒差でマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)が続いた。

    2列目にはフランコ・モルビデリ(ヤマハSRT)、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)が続き、トップ5に4台のヤマハが入った。

    以下、ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)、アレックス・リンス(スズキ)、カル・クラッロー(LCR・ホンダ)、ホルヘ・ロレンソ(ホンダ)がトップ10入り。

    中上貴晶(LCR・ホンダ)は6列目16番グリッドからスタートする。

    2019年 MotoGP 第7戦 カタルニアGP 予選 結果

    Pos No Rider Team Time
    1 20 ファビオ・クラルタラロ ペトロナス・ヤマハSRT 1分39秒484
    2 93 マルク・マルケス レプソル・ホンダ・チーム 1分39秒499
    3 12 マーベリック・ビニャーレス モンスターエナジー・ヤマハMotoGP 1分39秒710
    4 21 フランコ・モルビデリ ペトロナス・ヤマハSRT 1分39秒711
    5 46 バレンティーノ・ロッシ モンスターエナジー・ヤマハMotoGP 1分39秒753
    6 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ドゥカティ・チーム 1分39秒777
    7 9 ダニロ・ペトルッチ ドゥカティ・チーム 1分39秒844
    8 42 アレックス・リンス チーム・スズキ・エクスター 1分39秒870
    9 35 カル・クラッチロー LCRホンダ・カストロール 1分40秒151
    10 99 ホルヘ・ロレンソ レプソル・ホンダ・チーム 1分40秒199
    11 36 ジョアン・ミル チーム・スズキ・エクスター 1分40秒240
    12 44 ポル・エスパルガロ レッドブルKTMファクトリー・レーシング 1分40秒425
    13 63 フランチェスコ・バニャイア プラマック・レーシング 1分40秒167
    14 43 ジャック・ミラー プラマック・レーシング 1分40秒271
    15 17 カレル・アブラハム レアーレ・アビンティア・レーシング 1分40秒349
    16 30 中上貴晶 LCRホンダ・イデミツ 1分40秒362
    17 41 アレイシ・エスパルガロ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ 1分40秒400
    18 5 ヨハン・ザルコ レッドブルKTMファクトリー・レーシング 1分40秒427
    19 53 ティト・ラバット レアーレ・アビンティア・レーシング 1分40秒682
    20 88 ミゲール・オリベイラ レッドブルKTMテック3 1分40秒752
    21 55 ハフィス・シャーリン レッドブルKTMテック3 1分40秒839
    22 38 ブラッドリー・スミス アプリリア・レーシング・チーム 1分41秒232
    23 50 シルバン・ギュントーリ チーム・スズキ・エクスター 1分41秒270
    24 29 アンドレアイアンノーネ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ 1分41秒748