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  • MotoGP | ホンダ 2019年 第9戦 ドイツGP 決勝レポート

    MotoGP | ホンダ 2019年 第9戦 ドイツGP 決勝レポート

    マルケスが今季5勝目、HondaはドイツGP10連覇を達成。
    クラッチローが3位で今季2回目の表彰台を獲得

    シーズン前半戦を締めくくる第9戦ドイツGPは、フリー走行、予選とトップタイムをマーク、ライバルを圧倒したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、決勝でも好スタートからホールショットを奪い、30周のレースで真っ先にチェッカーを受けた。

    今大会はタイヤ選択が勝敗のカギを握るだろうと言われていたが、フリー走行、予選でタイヤテストを行ったマルケスは、フロントにハード、リアにミディアムを選択すると、レース中盤までは1分21秒台のハイペースで後続を引き離し、後半は1分22秒台とややペースを緩めるも約7秒の大量リードを築く悠々の独走優勝となった。

    これでマルケスは、ドイツGPでは、最高峰クラスで7年連続でポールトゥウインを達成。2010年の125ccクラス、11年と12年のMoto2クラスを含め、10年連続でポールトゥウインという偉業を達成した。この優勝でマルケスは、総合2位で今大会5位のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)との差を58ポイントとし、総合3位で今大会4位のダニーロ・ペトルッチ(ドゥカティ)との差を64ポイント、今大会も転倒リタイアに終わった総合4位のアレックス・リンス(スズキ)に84ポイントの大量リードを築いた。

    また、この優勝でHondaは、ドイツGPでの最高峰クラス10連勝。コンストラクターズポイントで2位のドゥカティに対し34ポイント、3位のヤマハに38ポイントのリードを築いた。

    今大会の2位はマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)で、そのビニャーレスを厳しく追撃したカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が3位でフィニッシュ。開幕戦カタールGP以来、今季2回目の表彰台を獲得。ドイツGPでは16年以来の表彰台となった。今大会、クラッチローは開幕前のトレーニング中に右ヒザを痛め、ヒザに血がたまるなど完ぺきな状態ではなかった。しかし、得意のコースで熱走をみせ、ファンを喜ばせました。これで総合10位から9位へとポジションを上げた。

    前戦オランダGPのフリー走行で転倒し、背中を痛めて欠場したホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)の代役として出場したステファン・ブラドルが、予選14番手からスタートして10位でフィニッシュした。今季2回目の出場となったブラドルだが、今大会は、Repsol Honda Teamからの参戦で、これからのマシン開発に向けて収穫ある大会となった。また、地元ファンの期待にも応えるすばらしいレースだった。

    前戦オランダ大会でほかのライダーの転倒に巻き込まれ、左足首を負傷して今大会に挑んだ中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、予選10番手から序盤16番手までポジションを落とすが、それから着実に順位を上げて13番手へ。後半はタイヤの消耗に苦しんでポジションを落とすものの、粘り強い走りで14位でフィニッシュした。

    マルク・マルケス(MotoGP 優勝)
    「完ぺきな戦略でしたが、スタートは完ぺきではありませんでした。そのため1コーナーで少し深く入ってしまいました。今大会のプランは、フロントタイヤをしっかり温めるために2周をゆっくり走り、そのあとプッシュして少しずつ差を広げるというもので、計画通りに進みました。後方とのギャップが3秒に広がってからは、タイヤをセーブしてライディングを楽しみました。優勝して夏休みに入ることができるのはすばらしい気分です。今日優勝した弟(アレックス)にもおめでとうと言いたいです。一緒に優勝できるのは本当にうれしいです。今回のレース、そしてシーズン前半がんばってくれたRepsol Honda Teamに感謝したいです」

    カル・クラッチロー(MotoGP 3位)
    「HJCグランプリで表彰台に上がることができて、とてもうれしいです。チームはすばらしい仕事をしてくれました。レースウイークを通してレースペースに取り組みました。昨日は28周くらい走行して、1分22秒7を出しました。今日の28周目のタイムと全く同じです。そのときはみんな僕のペースに驚いていましたが、僕はそれがレースでのペースだと思っていました。路面コンディションはあまりよくありませんでした。レース中盤はマーベリック(・ビニャーレス)より少しペースがよかったのですが、リンスが転倒したあとは、表彰台に上がれると思いました。後方とは9秒の差があり、毎周差は広がっていたからです。残り5周でアタックしようとしましたが、風が強く目に涙がたまったので、瞬きして流そうとしているうちに、ビニャーレスとのギャップが広がってしまいました。再び差を縮めましたが、残り2周の10コーナーで大きなミスをしてリアが流れてしまい、3位でフィニッシュすることにしました。今日は表彰台に上がることができてとてもうれしいです。チームとHondaの多大な努力が報われました」

    ステファン・ブラドル(MotoGP 10位)
    「レースウイークを通して楽しく走り、仕事をすることができました。ホームレースで、Repsol Hondaカラーで走れるライダーはそんなに多くいません。特別な週末になりました。すべての瞬間を楽しむことができました。温かく迎えてくれたチームに本当に感謝しています。とてもいい仕事ができました。レースへのアプローチもよかったです。序盤でもう少しアグレッシブに走れていたら、前の集団についていけたかもしれません。それでも目標だったトップ10でフィニッシュできました。安定した走行ができました。自分自身、チーム、そしてHRCが課した目標を達成できてよかったです」

    中上貴晶(MotoGP 14位)
    「金曜日はそれほではありませんでしたが、昨日、今日と痛みとの戦いになりました。今日もウォームアップ前と決勝前に痛み止めを打ちましたが、本来の自分の走りができず、厳しく苦しいレースになりました。加えて、終盤の8周は、左側のリアタイヤの消耗が激しく、それまでより1秒から2秒、ペースを落とさなくてはいけませんでした。そういう状態で14位で完走してポイントを獲得できたのはよかったです。予選は一周だけがんばって10番グリッドを獲得しましたが、決勝はそうはいきません。なるべく体力を温存してレースを走りきろうと決めていました。身体の動き、メリハリをおさえて走ることに決めて、リアにソフトを選びました。なんとか最後まで持たせられるだろうと思っていましたが、タイヤを使いきってしまったのは残念でした。それがなければ、ブラドル選手とは戦えたのではないかと思います。これから夏休みに入るので、日本に帰って、MRIなどでしっかり検査と治療をして後半戦に挑みたいです」

  • MotoGP | 第9戦ドイツGP 予選:マルク・マルケスが今季5度目のPP獲得

    MotoGP | 第9戦ドイツGP 予選:マルク・マルケスが今季5度目のPP獲得

    MotoGP 第9戦ドイツGPの公式予選が7月6日(土)にザクセンリンクで行われ、マルク・マルケスがポールポジションを獲得した。

    気温27度、路面温度44度のドライコンディションの中、フリー走行総合1番手に進出したポイントリーダーのマルク・マルケスが週末3度目、今季23度目のトップタイムとなる1分20.195をマーク。今季5度目のポールポジションを奪取した。

    フリー走行4で亜脱臼した左肩の状態を確認したフリー走行総合2番手のファビオ・クアルタラロは、0.205秒差の2番手。4戦連続5度目の1列目に進出すれば、フリー走行総合3番手のマーベリック・ビニャーレスは、0.211秒差の3番手。

    フリー走行総合5番手のアレックス・リンスは4番手。フリー走行総合8番手のジャック・ミラー、フリー走行総合4番手のカル・クラッチロー、フリー走行総合6番手のフランコ・モルビデッリ、フリー走行総合10番手のポル・エスパルガロが続き、フリー走行総合9番手のジョアン・ミルは9番手。

    フリー走行総合13番手の中上貴晶は、今季5度目の公式予選1で2番手、公式予選2で10番手。

    フリー走行総合11番手のバレンティーノ・ロッシは、今季6度目の公式予選1で今季4度目の転倒を喫したが1番手で通過。公式予選2は11番手。

    フリー走行総合7番手のダニロ・ペトルッチは、今季6度目の転倒を喫して12番手。フリー走行総合14番手のアンドレア・ドビツィオーゾは、今季3度目の公式予選1で3番手だった。

    順位 ライダー チーム マシン タイム
    1 M・マルケス Repsol Honda Team Honda 1’20.195
    2 F・クアルタラロ Petronas Yamaha SRT Yamaha 1’20.400
    3 M・ビニャーレス Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 1’20.406
    4 A・リンス Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1’20.531
    5 J・ミラー Alma Pramac Racing Ducati 1’20.690
    6 C・クラッチロー LCR Honda Honda 1’20.857
    7 F・モルビデリ Petronas Yamaha SRT Yamaha 1’20.964
    8 P・エスパルガロ Red Bull KTM Factory Racing KTM 1’21.023
    9 J・ミル Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1’21.061
    10 中上貴晶 LCR Honda Honda 1’21.104
    11 V・ロッシ Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 1’21.137
    12 D・ペトルッチ Mission Winnow Ducati Ducati 1’21.486
    13 A・ドビツィオーゾ Mission Winnow Ducati Ducati 1’21.105
    14 S・ブラドル Team HRC Honda 1’21.227
    15 A・エスパルガロ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 1’21.313
    16 A・イアンノーネ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 1’21.443
    17 F・バニャイア Alma Pramac Racing Ducati 1’21.446
    18 H・シャーリン Red Bull KTM Tech 3 KTM 1’21.465
    19 J・ザルコ Red Bull KTM Factory Racing KTM 1’21.637
    20 M・オリベイラ Red Bull KTM Tech 3 KTM 1’21.683
    21 K・アブラハム Reale Avintia Racing Ducati 1’21.796
    22 T・ラバト Reale Avintia Racing Ducati 1’22.119
  • MotoGP | スズキ 2019年 第9戦 ドイツGP 予選レポート

    MotoGP | スズキ 2019年 第9戦 ドイツGP 予選レポート

    ドイツGP予選、スズキライダーは4番手と9番手
    土曜朝のFP3セッションは、毎レース同様にストレートQ2行きを目指してライダー達が激しいタイム争いを繰り広げ、多くのライダーがベストラップタイムを更新。チームスズキエクスターライダーのふたりも同じくセッションを通してアタックを繰り返し、共に安定した好ペースを刻みつつ、リンス5番手、ミル9番手で揃ってトップ10ポジションを獲得した。

    さらに予選前最後の調整となる午後のFP4ではトップから僅か0.4秒差で、リンス3番手、ミル4番手でセッションを締めくくり、好調ぶりをアピール。

    決勝スタートポジションを決定する予選Q2ではリンスがフロントロー獲得を賭け猛アタック。フロントミディアム・リアハードタイヤのコンビネーションで1’20.531を記録するも僅かにフロントローには届かず、明日の決勝は2列目4番手からのスタートとなった。ジョアン・ミルもリンス同様のタイヤコンビネーションで1’21.061を記録し、決勝は3列目9番手からのスタートに。

    ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
    「今日の予選は総合的にポジティブだったと思います。アレックスは最終ラップでフロントが切れ込んでしまってタイムを更新することができなかったので、順調に行けばさらに上位で終われたかもしれませんが、いずれにしても結果には満足しています。ジョアンもこの週末はずっと好調な走りを見せてくれているので、明日の決勝にはどちらのライダーにも期待しています。決勝は天候とタイヤ選択が大きな鍵となると思いますが、ふたりが揃ってトップグループでバトルしてくれることを願っています。」

    アレックス・リンス
    「予選最終ラップのアタックでベストタイムを更新中に最終コーナーで転びそうになったので、肘をついてなんとかセーブしたんだ。正直かなりヒヤッとしたよ。フロントローは逃してしまったけど、転倒は免れたし、目標は2列目以内だったからまずまず納得している。ペースは良い感じなので、決勝では良いスタートを決めるよ。」

    ジョアン・ミル
    「FP4のペースがかなり良かったから、新品タイヤでアタックすればもっとタイムが上がるだろうと思っていたんだけど、予選では思ったようにタイムを上げることができなくてちょっと残念だったね。でも3列目からスタートできるのはまずまずだと思っている。夏休み前の最後のレースだからとにかく全力を出し切って走り、気持ちよく前半戦を締めくくりたいね。」

  • MotoGP | ヤマハ 2019年 第9戦 ドイツGP 予選レポート

    MotoGP | ヤマハ 2019年 第9戦 ドイツGP 予選レポート

    Monster Energy Yamaha MotoGPは1列目と4列目
    明るい太陽の下で行われた予選セッションでMonster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスが速さをアピール。完璧なラップではなかったものの3番手のタイムを記録してフロントローを獲得した。チームメイトのバレンティーノ・ロッシはQ1でトップを獲得し、グリッド11番手となっている。

    ビニャーレスは前後タイヤにハード・コンパウンドを装着してQ2をスタート。フィーリングをつかんで好調な走りを見せ、最初のラップで4番手につけると次のトライで3番手へ浮上した。しかしライバルたちがペースを上げるなかで再び4番手に後退したところで1度目のピットイン。リアタイヤをソフト・コンパウンドに履き替えて5番手でコースに復帰した。すぐさま4番手を取り返したものの長くは続かず、しばらく5番手をキープしたあと2度目のピットインを行った。

    オーバーテイクの難しさで知られるザクセンリンクで何としてもフロントローを獲得したいビニャーレスは、最後の2ラップでさらにハードプッシュを見せて1分20秒406へ更新。これで2番手へ浮上したあとひとつ下げて3番手となった。トップとの差は0.211秒。

    一方のロッシはフリープラクティス第3セッションで好走するも、千分の7秒差でQ2進出を逃してQ1へ。フロントにミディアム・コンパウンド、リアにハード・コンパウンドを装着して真っ先に飛び出し、前方を遮られることなく快調に飛ばしていった。一旦トップに立ったあと3番手に下げたが、3ラップ目に1分21秒236へ更新して再びトップ。0.144秒のアドバンテージを持ってピットインを行った。リアタイヤをソフト・コンパウンドに替えて素早くコースに復帰すると、終盤で1分21秒台の壁を破り1分20秒933をマーク。2番手以下に0.169秒差をつけてトップを獲得した。

    Q1の終盤で転倒したためQ2スタートまでにマシンの修復を強いられたロッシ。ビニャーレスのピットからの応援もあり第1マシンでの走行が可能となり、最初のトライで9番手。そのあと10番手に後退し、ラップタイムを更新するも順位は変わらないままピットインを行った。タイヤを履き替えてコース復帰したあとは1分21秒137を記録して一時8番手まで上げていたが、ライバルたちがペースを上げるなかで11番手に後退してセッションを終了。トップとの差は0.942秒だった。

    クアルタラロが今季4度目のフロントロー獲得
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファヴィオ・クアルタラロがQ2で2番手を獲得。4戦連続でフロントローからスタートすることとなった。クアルタラロのチームメイトのフランコ・モルビデリも7番手と好調ぶりを見せている。

    クアルタラロは午前中に行われたフリープラクティス第3セッションのなかで、高速走行中に激しく振られたマシンを抑え込んだ際に左肩を脱臼。しかしQ2では影響を感じさせず、M・マルケスとトップの座を競り合った。

    一方のモルビデリもフリープラクティス第3セッションで着実に作戦を遂行してQ2進出を果たし、7番グリッドを手中にしている。

    決勝は現地時間14:00にスタート。全30ラップで競われる。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス(予選3番手/1分20秒406)
    「今日の目標を達成することができたので満足しています。本来ならもっとうまくできたかもしれませんが、マシンについては十分に進化させることができたと思っています。フリープラクティス第3セッションではもっと離されていたので、予選でここまで近づけるとは考えていませんでした。マシンのフィーリングは上々ですし、とくにリズムがいい。それでも今晩さらにもう一歩前進するために、この調子を維持してハードワークを続けていくことが重要なのです。明日は勝利を目指してベストを尽くします。タイヤの消耗が鍵を握ることになると思うので、十分に準備をしなければなりません。天気がかなり変化しそうなので、どのコンパウンドを使用するかはまだ決めていません」

    バレンティーノ・ロッシ(予選11番手/1分21秒137)
    「チームが素晴らしい仕事をしてくれました! Q1とQ2の間のわずか10分で、気に入っていたほうのマシンを修復してくれたのです。Q1ではトップを獲得できましたが、そのあと軽い転倒をしてフィーリングがやや途切れてしまいました。そのためQ1と同様のスピードを出せなかったことが悔やまれます。ペースは決して悪くありませんが、1ラップのタイムでは、とくにコースの終盤で好感触をつかめないまま終わってしまったのです。明日はコンディションも変わりそうなので、状況を見ながら進めていきます」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「マーベリックは終日、好調でした。1ラップの速さだけでなく決勝用セッティングでのペースも素晴らしかったと思います。目標はフロントロー獲得でしたが、見事それを達成。この結果は明日の決勝で非常に重要になるものなので、とても満足しています。バレンティーノは午前中のフリープラクティス第3セッションで好調ぶりを見せており、Q2進出は確実と思っていただけに、わずか0.007秒差でQ2を逃したことは残念です。Q1はいつも熾烈な戦いなりますが、本人のフィーリングが悪くないことはわかっていましたし、実際にトップを獲得してくれました。しかしその終盤で転倒してしまい、チームは素早い対応を求められることとなりました。見事なチームワークと、マーベリックのクルーの応援もあってQ2のスタートまでに間に合わせることができたのです。しかしこうした小さな後れが結果に影響したことは間違いないでしょう。私たちは今晩もハードワークを続け、明日のためにもう一歩前進を目指します。天気とコース・コンディションが今日とは異なってくると思われるので、注意深く状況を見守る必要があります。状況に適応し、タイヤの消耗を抑えることが重要です」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    ファヴィオ・クアルタラロ(予選2番手/1分20秒400)
    「午前中のセッションでは非常に苦労しましたが、最終的にはまたフロントローに並べることとなりハッピーです。フリープラクティス第3セッションはミスをしてしまい、時速250kmからあわや転倒というところを何とか免れました。それでも予選セッションでは、わずかに痛みを感じるだけで済んだので幸いでした。このコースはとても幅が狭くてタイトなので、他のコース以上に予選順位が重要です。それだけに3番手という結果をうれしく思っています。長いレースになりますが、上位争いを目指してベストを尽くします」

    フランコ・モルビデリ(予選7番手/1分20秒964)
    「順調な一日でした。1ラップのタイムよりも決勝ペースのほうが速かったので、明日に向けて自信を持つことができました。予選では完璧なフィーリングはつかめませんでしたが、フリープラクティス第4セッションがとても好調だったので決勝は期待できると思っています。午前中は風が強く、難しいコンディションになりました。明日も天候によって変化が予想されるので現時点では展開を予想することができません。マルケスが少し抜け出ているようですが、それ以降は完全にオープンな状態です」

  • MotoGP | ホンダ 2019年 第9戦 ドイツGP 予選レポート

    MotoGP | ホンダ 2019年 第9戦 ドイツGP 予選レポート

    マルケス今季5回目のPP。7年連続ポールトゥウインに向け前進
    MotoGP 第9戦ドイツGPの予選は、終日、青空が広がる絶好のコンディションの中で行われ、フリー走行でトップタイムをマークしたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、予選でもすばらしい走りを見せて、3戦ぶり今季5回目のポールポジション(PP)を獲得した。ドイツGPの最高峰クラスでは7年連続、125cc、Moto2クラスを含めて、10年連続PP獲得を果たした。

    これでマルケスは、記録更新中の最多PP記録を「85」とした。そして、最高峰クラスでは57回目となり、Hondaで5年連続チャンピオンに輝いたミック・ドゥーハンのもつ最高峰クラス最多PP記録の「58」にあと「1」に迫った。

    今大会は、天候に恵まれたが、タイヤの選択に多くの選手たちが頭を悩ませた。マルケスは、いつも通り、タイヤテストに多くの時間を割きたが、予選Q2では、フロントにハードを選んでアタックするなど、これまであまり経験したことがないタイヤ選択となった。しかし、3度のアタックをすべて成功させ、昨年マルケス自身が更新したサーキットベストタイムをさらに塗り替える快走でファンを喜ばせた。決勝では、最高峰クラスで7年連続、通算10年連続でのドイツGP制覇に挑む。

    カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が6番グリッドを獲得した。開幕前日、トレーニング中に右ヒザを痛めたクラッチローだが、初日6番手タイムをマーク。この日も、午前中のFP3で総合4番手にポジションを上げると、予選Q2では、6番グリッドを獲得した。クラッチローもタイヤに厳しい決勝レースを予想しているが、2位になった16年以来の表彰台獲得、そして今季初優勝に挑む。

    前戦オランダGPで痛めた左足首の影響で初日15番手と出遅れた中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、10番グリッドを獲得した。午前中のフリー走行では13番手に終わり、ダイレクトでのQ2進出を逃す。しかし、Q1で2番手につけると、Q2で10番手タイムをマークして今大会もトップ10入りを果たした。オランダGPでは、他者の転倒に巻き込まれて左足を痛めた。この日もテーピングを施し、痛み止めの注射を打っての熱走となり、チームスタッフはもちろん、ファンからも大きな拍手が送られた。

    ケガで欠場しているホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)の代役として出場のステファン・ブラドルが14番グリッドを獲得した。フリー走行に続き、この日も多くのメニューをこなし、多くのデータを収集した。決勝では、さらに上位を目指し、地元ファンの期待に応える意気込みだ。

    マルク・マルケス(1番手)
    「FP1からいいフィーリングがあり、今日もいい走りができました。違うタイヤや違うセッティングを試し、予選でも、違うことにトライする時間がありました。明日に向けて準備はすべて整いました。しかし、ヤマハのライダーはとても速いです。特にビニャーレスとクアルタラロはとても速く、彼らの走りに注意しなければなりません。今日はポールポジションを獲得できましたが、決勝で優勝できるかどうかはやってみなければわかりません」

    カル・クラッチロー(6番手)
    「アッセンに続き、6番グリッドを獲得できてうれしいです。明日は、とても長く難しいレースになると思います。今日の暑さはタイヤに厳しい条件でしたが、全体的には満足しています。レースでどのタイヤを使うかはまだ決まっていませんが、FP4ではかなり使いこんだユーズドタイヤで走り、決勝に向けてタイヤのシミュレーションができました。いいレースができることを願っています。マルクはほかのライダーに比べるといいペースがありますが、自分も表彰台争いか、トップ10争いができるポテンシャルがあると思います。このサーキットではいつもいいレース、いいバトルが見られます」

    中上貴晶(8番手)
    「非常に厳しい一日でした。朝おきたときは足の状態はそれほど悪くなかったのですが、FP3が始まり、30分過ぎた頃から、痛みがひどく、さらに力が入らならくなり、ふんばれない状態となりました。そのためFP4の前に痛み止めの注射を打って走りました。途中、シフトダウンができない状態になり、今回はレースをするのは無理かなと思いましたが、テーピング外してみたら、なんとか走ることができたので、そのまま、Q1、Q2に挑みました。Q1を2番手でQ2にいけたのはサプライズでした。チームもよろこんでくれました。そして、Q2で10番手になれたことも、うれしい出来事でした。反面、この状態で10番手なのだからと悔やまれます。昨日の課題だったリアのグリップも多少改善されたので、明日の決勝は完走目指して、最後まで全力を尽くします」」

    ステファン・ブラドル(14番手)
    「今日も忙しく、実りある一日になりました。今日はたくさんの仕事をこなしました。ペースはいいです。明日は5列目からのスタートなので、トラブルに巻き込まれないよう冷静に走らなければなりません。レースが楽しみです。いくつかポジションを上げられると思うのでレースが楽しみです」

  • MotoGP | 第9戦ドイツGP:マルク・マルケスが初日のトップ

    MotoGP | 第9戦ドイツGP:マルク・マルケスが初日のトップ

    2019年のMotoGP 第9戦ドイツGPのフリー走行は7月5日(金)にザクセンリンクで行われ、マルク・マルケス(ホンダ)がトップタイムを記録した。

    気温25度、路面温度41度のドライコンディションの中、ポイントリーダーのマルク・マルケスは今季21度目のトップタイムとなる1分20秒705マーク。開幕戦カタールGP以来、今季2度目の初日総合1番手に進出した。

    フリー走行1で4番手のアレックス・リンスは、0.341秒差の2番手。週末最初で今季3度目となる1番手発進を決めたファビオ・クアルタラロは、0.360秒差の3番手。

    フリー走行1で5番手のマーベリック・ビニャーレスは、0.488秒差の4番手。フリー走行1で11番手のポル・エスパルガロは5番手に浮上。フリー走行1で10番手のカル・クラッチロー、フリー走行1で7番手のジャック・ミラー、フリー走行1で15番手のダニロ・ペトルッチ、フリー走行1で6番手のアンドレア・ドビツィオーゾが続き、フリー走行1で3番手のバレンティーノ・ロッシは10番手。

    フリー走行1で9番手の中上貴晶は、1.024秒差の15番手。

    フリー走行1で18番手だったフランセスコ・バグナイアは、今季8度目の転倒を喫した際に首を痛めたことから、近郊の病院で精密検査を受けるために出走をキャンセルしたが、異常がないことを確認。2日目のフリー走行3は予定通りに出走する。

    順位 ライダー マシン タイム
    1 マルク・マルケス Repsol Honda Team 1’20.705
    2 アレックス・リンス Team SUZUKI ECSTAR 1’21.046
    3 ファビオ・クアルタラロ Petronas Yamaha SRT 1’21.065
    4 マーベリック・ビニャーレス Monster Energy Yamaha MotoGP 1’21.193
    5 ポル・エスパルガロ Red Bull KTM Factory Racing 1’21.265
    6 カル・クラッチロー LCR Honda CASTROL 1’21.392
    7 ジャック・ミラー Alma Pramac Racing 1’21.442
    8 ダニロ・ペトルッチ Mission Winnow Ducati 1’21.484
    9 アンドレア・ドビツィオーゾ Mission Winnow Ducati 1’21.489
    10 アレクサンダー・ロッシ Monster Energy Yamaha MotoGP 1’21.538
    11 アレイシ・エスパルガロ Aprilia Racing Team Gresini 1’21.543
    12 フランコ・モルビデリ Petronas Yamaha SRT 1’21.641
    13 ジョアン・ミル Team SUZUKI ECSTAR 1’21.678
    14 ステッファン・ブラドル Team HRC 1’21.693
    15 中上貴晶 LCR Honda IDEMITSU 1’21.729
    16 アンドレア・イアンノーネ Aprilia Racing Team Gresini 1’21.758
    17 カレル・アブラハム Reale Avintia Racing 1’21.897
    18 ミゲール・オリベイラ Red Bull KTM Tech 3 1’21.899
    19 ヨハン・ザルコ Red Bull KTM Factory Racing 1’22.001
    20 ハフィス・シャーリン Red Bull KTM Tech 3 1’22.208
    21 ティト・ラバト Reale Avintia Racing 1’22.462
    22 フランチェスコ・バニャイア Pramac Racing 1’22.729
  • MotoGP | ヤマハ 2019年 第9戦 ドイツGP 初日レポート

    MotoGP | ヤマハ 2019年 第9戦 ドイツGP 初日レポート

    Monster Energy Yamaha MotoGP、ザクセンリンク初日に好調ペース
    アッセンTTサーキットでの優勝からわずか数日、Monster Energy Yamaha MotoGPはザクセンリンク・サーキットでフリープラクティスをスタート。マーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシはグリップ性とタイヤの消耗に悩みながらも、順調にペースを上げてそれぞれ総合4番手と10番手につけている。

    好調を維持するビニャーレスは第1セッションからハイペース。ザクセンリンクのレイアウトに適応したあとは、安定したリズムで走行を続けながらベース・セッティングを作り上げていった。セッション中盤で1分22秒251を記録して4番手につけると長くそのポジションをキープ。しかし終盤での更新ならず、5番手に後退してセッションを終了した。トップとの差は0.861秒だった。

    第2セッションでさらにペースアップを狙うビニャーレス。明日の予選を念頭に、午後の時間帯を利用してタイムアタックのための準備を進めていった。中盤までは6番手から7番手につけていたが、終盤でペースを上げるとついには1分21秒193へと更新。トップとの差を0.488秒に縮めて4番手を獲得した。

    チームメイトのロッシは、モチベーションを最高潮まで上げてドイツGP初日をスタート。第1セッションの初めから順調ペースで6番手につけ、セッティング向上に取り組みながらさらにタイムを短縮していった。終盤では1分21秒967をマークして2番手に浮上。そのあとひとつ下げ、トップから0.574秒差の3番手でセッションを終えた。

    第2セッションも好調を維持してさらなるタイム更新を狙う。トップ10を確実にするためセッティングに磨きをかけ、終盤のアタックでは1分21秒538に短縮してトップから0.833秒差の10番手。総合成績でも10番手となっている。

    クアルタラロとモルビデリ、プランどおりに順調な滑り出し
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリは、ともに好調ペースでウイークをスタート。クアルタラロはフリープラクティス第2セッションのタイムアタックで他のライダーに阻まれながらも総合2番手。モルビデリは予定の作業を順調にこなして総合12番手で初日を終えた。

    クアルタラロはフリープラクティス第1セッションでM・マルケスを0.074秒差で抑えこみトップを獲得。第2セッションでも好調は続き、さらなるペースアップを目指していたが、ファステストラップで他のライダーに阻まれて更新ならず、3番手に後退してセッションを終えている。

    一方のモルビデリは決勝に向けて様々なセッティングを試しながら、第1セッションで13番手。第2セッションも同様に作業に取り組み、十分な手応えを得ている。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス(フリー走行総合4番手/1分21秒193)
    「非常に順調な一日でした。グリップレベルが低かったためフィーリングは決して良くありませんでしたが、タイムアタックでは満足できる結果を出すことができました。決勝の最初の2~3ラップに照準を合わせておもに決勝用セッティングで走行しながら、タイヤもいろいろ試して明日に向けてのフィーリングもつかむことができました。そのため明日はライディング・スタイルその他の課題に専念できそうです。新品タイヤを履いてハードプッシュを開始した矢先、第3コーナーで数台に阻まれてしまったことだけが残念。コース幅が非常に狭いので、常に状況に注意を払っていなければならないと思いました。フリープラクティス第3セッションで失敗してQ1行きということも、ときに起こり得ることですから」

    バレンティーノ・ロッシ(フリー走行総合10番手/1分21秒538)
    「今日は決して悪くはありませんでした。とくに決勝用タイヤを履いたときのマシンのフィーリングとペースはとても良かったと思っています。しかし最後のアタックでソフト・コンパウンドを装着すると思うようにペースが上がらず、タイムアタックもあまりうまくはいきませんでした。今日は10番手に終わりましたが、ペース自体はとてもいいので不安はありません。このことが最も重要です」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「前回の優勝から数日。ここザクセンリンクは私たちのマシンに合ったコースでもあるので、実際のところもっと上の順位を期待していました。ところが午前中のセッションではフロントタイヤの消耗に悩まされ、またリアのグリップも思ったほど良くなかったのです。そのため多くの時間をタイヤ・スペックのテストに費やし、セッティングの方向性を見定めていくことから始めなければなりませんでした。ふたりともいい走りを見せてくれてトップ10入りの目標はクリアできましたが、トップとの差を縮めるためにまだ様々な課題が残っています。またタイムアタックの際に他のライダーたちに阻まれてしまったこともありました。今日の遅れを取り戻すため、明日のフリープラクティス第3セッションでハードワークを行います」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    ファビオ・クアルタラロ(フリー走行総合3番手/1分21秒065)
    「タイヤの全コンパウンドを試し、そのすべてで良いフィーリングをつかむことができました。ソフト・コンパウンドでのハードなアタックは行いませんでしたが、ミディアムとハードでは非常に順調。腕のほうも、ほとんど問題ありませんでした。このコースはとくに左コーナーが多いので、今の私にとっては最適な条件と言っていいと思います。最後のタイムアタックで少し邪魔されてしまったことは残念ですが、決して大好きなコースでないにもかかわらず好フィーリングをつかめていることに満足しています」

    フランコ・モルビデリ(フリー走行総合12番手/1分21秒641)
    「ユーズド・タイヤでいいペースで走れていましたが、新品タイヤでは期待したようなタイムが出ませんでした。Q2進出を確実にするためには、そのことが一番の課題になりそうです。ラップタイムではトップ10に入ることができたので、明日のフリープラクティス第3セッションでもすべてを出し切れるよう頑張ります。決勝用セッティングではもう少しペースを上げていかなければならないと思っていますが、明日の予選に向けては良いフィーリングをつかんでいます」

  • MotoGP | ホンダ 2019年 第9戦 ドイツGP 初日レポート

    MotoGP | ホンダ 2019年 第9戦 ドイツGP 初日レポート

    初日総合トップはマルケス。クラッチローが6番手
    オランダGPからの連戦となる第9戦ドイツGPのフリー走行は、やや雲の多い一日となったが、時折り青空がのぞき、気温も25℃まで上昇、絶好のコンディションとなった。その中でマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、FP1、FP2ともにタイヤテストに集中し、決勝に向けて順調に準備を進めた。

    FP1は、前後ミディアムで走行を開始し、1分21秒台で連続ラップを刻みライバルを圧倒した。セッション終盤には、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)がニュータイヤで首位に浮上したが、連続周回のラップタイムでライバルを圧倒したマルケスは、今年も好調なスタートを切った。

    午後のFP2では、前後にハードタイヤを装着して、再び、1分21秒台で連続ラップをこなした。そして、セッション終盤にはフロントにミディアム、リアにソフトを入れてタイムアタックをすると、唯一の1分20秒台をマーク、初日をトップタイムで締めくくった。

    これまでザクセンリンクでは、最高峰クラスで6年連続ポールトゥウインを達成。125cc、Moto2クラスを含めると9年連続ポールトゥウインを達成している。初日をトップタイムで締めくくったマルケスに、10年連続ポールトゥウインの期待が膨らんだ。

    レースウイーク直前、自転車でトレーニング中に右ヒザを痛め、今大会の出場が心配されたカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)だが、FP1で10番手、FP2で6番手と、周囲を驚かせる快走をみせまた。「思ったほど悪くはなかった」とコメントするクラッチローだが、セッションを終える度に腫れ上がるヒザを冷やしての一日となった。ベストタイムはまずまずだが、連続周回に課題を抱えるクラッチロー。土曜日のフリー走行と予選で、セットアップをさらに進める意気込みだ。

    前戦オランダGPで背中を痛め、今大会を欠場するホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)の代役として出場のステファン・ブラドルが、マルケスから1秒差以内となる14番手で初日を終えた。初日のメニューを順調にこなしたというブラドル。2日目のフリー走行、そして予選では、地元ファンの声援の中でトップ10を目指す。

    前戦オランダGPで他者の転倒に巻き込まれてリタイアした中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、その転倒の影響で初日15番手だった。オランダGPの転倒で中上は左足首を痛め、今大会は、痛み止めとテーピングでセッションに挑んだ。しかし、本来の走りができず、思うようにタイムを短縮できなかった。加えて、リアタイヤのグリップをうまく引き出せず、15番手スタートとなった。2日目も、左足首にテーピングを施し、FP3でのトップ10を目標にダイレクトでのQ2進出を目指す。そして予選ではトップ6を目標に全力を尽くす。

    マルク・マルケス(MotoGP 1番手)
    「今日は最初の走行からいいフィーリングがあり、そのままの勢いでスタートを切ることができました。セットアップの違うマシンを2台とも試せましたし、すべてのタイヤをテストできました。忙しい1日でした。こうして、トップタイムで初日を終えられたましたが、ほかのライダーたちがそれほど速いタイムをマークしていないとしても、明日も引き続き仕事に取り組まなければなりません。この調子でセットアップを進め、すべてを分析し、決勝に向けてプランを練りたいと思います」

    カル・クラッチロー(MotoGP 6番手)
    「正直、ケガをしたところはそれほど悪くありませんでした。もっとひどいケガだと思っていたので、少し安心しました。ヒザに血がたまっているので、氷で冷やし、これ以上たまらないようにしています。それでも思ったようにコーナーでヒザを曲げられているので大丈夫です。あまり快適ではありませんが、マシンのフィーリングはいまのところいいです。でもいつもと同じ問題を今回も抱えていて、まだ思ったようなペースをつかめていません。この部分を改善しなければならず、ラップタイムをあと0.3秒か0.4秒は縮めたいです。そのためには、各セクターで0.1秒ずつ縮めるだけです。言うのは簡単ですが、難しいことです。それができれば集団でいい戦いができると思います」

    ステファン・ブラドル(MotoGP 14番手)
    「Repsol Honda Teamと、とてもいい仕事をしています。チームのレベルがとても高く、効率よくいい仕事ができました。トップからそれほど離れていません。タイムも接近しているので、少し前進しただけでかなりポジションを上げることができると思います。明日はプッシュし続け、トップ10を目指します」

    中上貴晶(MotoGP 16番手)
    「足の状態が思ったほどはよくありませんでした。FP1は痛み止めなしで走ったのですが、走行終了後にかなりの痛みを感じたので、FP2は痛み止めを飲んでセッションに挑みました。しかし、薬が少し弱めだったこともあり、依然として痛みがあるので、明日はもう少し強い薬にしようと考えています。バイクのセットアップも改善しなくてはいけません。足のケガの影響もありますが、いつものようにしっくりと来ていないですし、気持ちよく乗れていません。今日は、特にリアのグリップがよくなくて、そのため、コーナーでタイムロスしていました。今日は多くのライダーがハードタイヤでいいタイムを出しているので、明日は前後にハードを入れてトライしてみようと考えています。いずれにしても明日は、FP3でトップ10を目指し、ダイレクトでQ2進出を果たしたいです。そして予選では、トップ6を目標にベストを尽くします」

  • MotoGP | ホンダ 2019年 第9戦 ドイツGP プレビュー

    MotoGP | ホンダ 2019年 第9戦 ドイツGP プレビュー

    Repsol Honda TeamがドイツGP10連覇へ、マルケスは大会7連覇に挑む
    2019年のMotoGP 第9戦ドイツGPが、7月5日(金)~7月7日(日)の3日間、ドレスデン近郊のザクセンリンクで開催される。ザクセンリンクの歴史は古く、1927年に初めて公道を使ったレースが行われ、61年から72年には、東ドイツGPの舞台となった。そして、90年に東西ドイツが統合されると、ザクセンリンクでのグランプリ復活を望む声が高まり、全面改修を受けた98年にドイツGPの舞台として復活し、今年で22度目の開催を迎える。

    グランプリが復活した当初のザクセンリンクは、一周3.508kmのショートコース。タイトなコーナーが連続し、ストレートも短く、エンジンパワーをほとんど発揮できないレイアウトだった。

    そのため、2001年にコースの後半部分が改修されて3.704kmへと延長された。さらに、03年にはコース幅を広げる改修が行われ、全長は3.671kmへとわずかに短くなったが、MotoGPマシンのパフォーマンスを発揮できるコースに生まれ変わった。以来、ザクセンリンクは、パッシングポイントの多い白熱した戦いが繰り広げられるサーキットとして、選手たちから好評だ。

    過去21度の大会でHondaは15勝を挙げている。ザクセンリンクで優勝してきたHondaライダーは、ミック・ドゥーハン、アレックス・バロス、バレンティーノ・ロッシ(現ヤマハ)、セテ・ジベルノー、マックス・ビアッジ。昨年限りでRepsol Honda Teamを引退したダニ・ペドロサが、07年、10年、11年、12年の4勝を挙げた。さらに、MotoGPクラスにデビューした13年に史上最年少記録でチャンピオンに輝いたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、13年から18年までドイツGP6連勝を達成。Repsol Honda Teamも9年連続でドイツGPを制覇した。今年はHondaにとっては10年連続の大会制覇、そして通算16回目のザクセンリンク制覇に挑む。

    13年、14年、16年、17年、18年とMotoGPクラスにデビューしてから6年間でこれまで5度MotoGPクラスのチャンピオンに輝いたマルケスは、ザクセンリンクで6年連続ポールポジションを獲得、6年連続で優勝してきた。加えて、10年には125ccクラスで、11年と12年にはMoto2クラスでポールトゥウインを達成。マルケスのドイツGP10年連続完全連覇の偉業達成が期待される。

    過去、マルケスはドイツGPで優勝すると、それ以降、調子を上げて勝ち星を重ね、タイトル獲得に大きく前進した。今年は8戦を終えて4勝、2位3回とチャンピオンシップで2位以下に大きなリードを築いている。ここドイツは、マルケスにとって相性のいいサーキットの一つ。前戦オランダGPはタイヤの選択に苦労して2位だったが、今大会は今季5勝目を目指す。

    開幕戦カタールGPで3位になり、大会初の表彰台を獲得、幸先よいスタートを切ったカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、それ以降、思うようなレースができていない。前戦オランダGPも、予選6番手、決勝7位と表彰台争いに加わることができなかった。しかし、ザクセンリンクは、得意とするサーキットの一つ。16年には“フラッグ・トゥ・フラッグ”となった難しいレースで2位。この表彰台をきっかけに、シーズン後半戦は2勝を挙げる大躍進を果たした。その後、17年、18年と随所で光る走りをみせているが、なかなか結果につながっていない。今年はシーズン2回目そして3年ぶりとなるドイツGPの表彰台と今季初優勝に挑む。

    前戦オランダGPでほかのライダーの転倒に巻き込まれリタイアした中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、今大会はその雪辱に挑む。これまでザクセンリンクを得意としてきた中上だが、Moto2時代はトップグループを走るも転倒するなど、なかなか結果を残せなかった。MotoGPにチャレンジを開始した昨年は、鈴鹿8時間耐久ロードレース(以下、鈴鹿8耐)に出場するため、日本を往復するハードスケジュールやマシンの乗り換えにも苦労し、決勝は転倒リタイア。今年はMotoGPに専念しており、予選、決勝ともに今季ベストを目指す。

    前戦オランダGPのフリー走行で転倒し、背中を痛めて今大会を欠場することになったホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)の代役として、ステファン・ブラドルが出場する。ブラドルは、昨年からHRCテストライダーとしてRC213Vの開発を担当し、今季の鈴鹿8耐にはHondaワークスチームの「Red Bull Honda」からの参戦も決まっている。ドイツGPには昨年ワイルドカードで出場して16位、今年はスペインGPに出場して10位になっている。過去、ドイツGPのベストリザルトは、LCR Honda時代の13年の4位。ホームグランプリでの代役出場に大きな注目と期待があつまる。

    マルク・マルケス(MotoGP 総合1位)
    「オランダ、ドイツと続く今シーズン初めての2連戦をとても楽しみにしています。先週のアッセンはいい週末になりました。モチベーションは上がっており、加えて、ここは大好きなサーキットです。金曜日が走行が始まってしまえば、過去の結果はあまり意味がありません。Repsol Honda Teamと一生懸命仕事を続け、上位をキープしなければなりません。過去に何度かここで優勝しているので、みんなは、ここは僕の得意なサーキットだと言っていますが、このスポーツは予測不可能です。7連覇がかかったオースティン(アメリカズGP)でも同じことを言われましたが、今年は転倒しました。だからほかのレースと同じように、週末に向けて全力で挑みます」

    カル・クラッチロー(MotoGP 総合10位)
    「ザクセンリンクはいいレースができる大会の一つです。ファンがすばらしくて、そして、すばらしいサポートをしてくれます。自分たちにとってもファンにとってもいいレースをしなければなりません。コースはとてもテクニカルで、タイトで、コーナーが連続します。そのため、マシンのポジティブな領域を最大限利用しなければなりません。コーナーでマシンのリアをうまく使い、旋回性を活かさなければいけません。また正確さが必要なので、LCR Honda CASTROL teamとともにいいセットアップを見つけたいと思います」

    中上貴晶(MotoGP 総合11位)
    「アッセンは、決勝で大きな転倒をしましたが、ポジティブな気持ちです。左足を痛めました。完全に回復できるだけの十分な時間はありませんでしたが、大丈夫です。どれだけ100%に近づけるか様子を見なければなりません。ザクセンリンクは楽しみです。昨年ドイツはいい週末でした。いいペースをみせることができて予選はQ2に進みました。しかしレースでは転倒してしまいました。ここはコースレイアウトがタイトで、ロングストレートがないので、いい結果を出せるチャンスだと思います。アッセンの転倒は忘れて、いい結果を残して夏休みに入りたいです」

    ステファン・ブラドル(MotoGP 総合22位)
    「ドイツでRepsol Honda Teamに加わることができて、とても興奮しています。ホームレースなので特別なレースになります。ロレンソのケガは本当に残念です。早く回復して強くなって戻ってくることを願っています。チームとHRCの力になることができてうれしいです。どのような週末になるか楽しみです。Hondaとはいい仕事をしてきています。このような機会を与えてくれて感謝しています」

  • MotoGP | ヤマハ 2019年 第9戦 ドイツGP プレビュー

    MotoGP | ヤマハ 2019年 第9戦 ドイツGP プレビュー

    Monster Energy Yamaha MotoGP、ドイツGPに意欲
    オランダGPからわずか数日、Monster Energy Yamaha MotoGPは第9戦ドイツGP出場のためザクセンリンクへ向かう。シーズンの折り返しを目前に前回はマーベリック・ビニャーレスが見事な優勝を果たしており、チームはいよいよ新たなステージに向けて踏み出そうとしている。

    一方で前回は転倒リタイアに終わったバレンティーノ・ロッシ。昨年はここザクセンリンクで2位を獲得しており、今年は2002年、2005年、2006年、2009年に続く5度目の優勝を目指して戦いに挑む。このほかにも2000年、2003年、2008年、2018年に2位、2013年、2015年に3位など多くの表彰台。低排気量クラスの250㏄クラスにおいても1998年と1999年にそれぞれ3位と1位を獲得している。

    ビニャーレスは前回の優勝に続いてハイ・スピリットを維持して臨む。ザクセンリンクでは2011年(125ccクラス)、2013年(Moto3)、2018年(MotoGP)にそれぞれ3位を獲得してすでに3回、表彰台に上っている。このところの上り調子を見れば、今年も表彰争いに絡む活躍が期待される。

    ザクセンリンク周辺のエリアは1920年代から1990年代にかけて、クローズドの公道コースとして自動車とバイクのレース会場となっていた。1998年に初めてMotoGPを開催し、それ以来、毎年、グランプリの日程に組み込まれている。多くのタイトコーナー(左10、右3)と幅12mの路面が特徴で、これによって最もオーバーテイクが難しいコースのひとつとして知られているが、それでも毎回、激しい抜き差しが展開されてファンを引きつけている。

    クアルタラロとモルビデリは自信満々、ザクセンリンクへ
    第8戦ダッチTTではチーム結成後、最高の成績をあげたPETRONAS Yamaha Sepang Racing Team。ファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリは勢いをそのままに、第9戦ドイツGPに臨む。ふたりは先週、PETRONASのSprintaエンジンオイルを初めて使用して3位と5位を獲得しており、今季初の2週連続大会となる今回も活躍が期待されている。

    MotoGPルーキーのクアルタラロは依然として学習の段階ながら、すでに2度の表彰台に上っているほか、前回アッセンでは初めてレースをリードするなど急速な成長を見せている。今回は第7戦、第8戦に続く3度目の表彰台獲得が目標だ。

    チームメイトのモルビデリも前回、MotoGPで自己ベストとなる5位獲得と健闘。ここザクセンリンクでは2017年にMoto2で優勝を果たして相性も良い。昨年は怪我で欠場しており、今回がMotoGPで初めてのレースとなる。

    日曜日の決勝は現地時間14:00にスタート予定。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ
    「ここ最近はチームにとって、あまりいい時期ではないようです。前回のアッセンでも、ウォームアップまで非常に順調で速かったにもかかわらず、最終結果はノーポイントとなってしまいました。そのようななかで、間を空けずに次のザクセンリンクに臨めることは良かったと思っています。先週、行ったセッティング変更が今回もうまく機能してくれるかどうかが重要。初日、金曜日から全力でいきます」

    マーベリック・ビニャーレス
    「アッセンの優勝のあと、未だに夢を見ているようです。一番、欲しかった時期にやって来た勝利だったので、私たちに自信を与え、これからも引き続き仕事に取り組むための大きなエネルギー源ともなったと思います。私たちは今、非常に高い集中力を維持しています。そしてアッセンでの出来事が偶然ではなく、これまでのハードワークの結果であることを証明したいと思っています。ザクセンリンクはヤマハとの相性もいいし、私もいつも速く走れていたので表彰台の可能性は十分です。早くマシンに跨り、ハードワークをスタートしたい気持ちでいっぱいです」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「ダッチTTに続いてドイツGPへ。わずか数日でまた次の仕事が始まります。マーベリックとバレンティーノはそれぞれ別の理由で、ここザクセンリンクでの好成績獲得に向けていつも以上にモチベーションを上げています。前回の戦いぶりにおいても明白になったように、ウイーク初日のスタートが非常に重要です。私たちは今回も初めからトップを目指し、昨年と同様にダブル表彰台を実現させたいと考えています。ザクセンリンクはコース幅が狭くオーバーテイクが難しいので、フリープラクティスを最大限に活用してグリッド上位を獲得することが必須です」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    フランコ・モルビデリ
    「どんな展開になるかは想像がつきませんが、ザクセンリンクが大好きなコースであることは間違いありません。Moto2に参戦していたころ、ここではいつもいい走りができていましたから。昨年は怪我をしていて出場することができなかったので、MotoGPでは今回が初めてになります。どんな展開が待っているのか今はまだわかりませんが、少なくとも前回アッセンの最後の10ラップで感じた素晴らしいフィーリングを、そのまま携えて臨むことができます。今はチームとともに非常に順調に、考え得るなかで最高の方法で作業を進めています。コース幅が狭く、流れるようなコーナーが続くこのコースは、私たちのマシンによく合っているので、自信を持ってウイークを迎えることができそうです」

    ファビオ・クアルタラロ
    「ザクセンリンクはヤマハとの相性がとても良いコースだと思います。前回のアッセンでは左コーナーで負傷治療中の腕を休めていたのですが、ここザクセンリンクは左コーナーがたくさんあるので期待できそう! 実はあまり好きなコースではありませんが、今の体調を考えれば、大きな味方になってくれるものと信じています。ヤマハYZR-M1にとっても素晴らしいサーキットで、これまでに多くの好成績を残しています」