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  • レッドブルF1 ローソン電撃降格の真相 ホーナー「私の選択ではなかった」

    レッドブルF1 ローソン電撃降格の真相 ホーナー「私の選択ではなかった」

    2025年F1シーズン開幕直後、わずか2戦でリアム・ローソンをレッドブルのシートから外すという衝撃の決断が下された。その背景について、元レッドブル代表クリスチャン・ホーナーが新たな証言を明かした。

    ホーナーは、自身の解任後に収録されたドキュメンタリー番組内で、ローソン降格は自身の判断ではなかったと主張。長年チームを率いてきた指揮官が、人事の実権を巡る内部事情を語っている。

    ローソンは2025年開幕戦オーストラリアGPと第2戦中国GPでQ1敗退を喫し、ポイントも獲得できなかった。その結果、日本GPを前に角田裕毅と交代。チームは当時「24歳の彼に対するケアの義務」と説明し、自信を喪失していたことを理由に挙げた。

    しかし、ローソン自身はその見方を一貫して否定してきた。冷酷とも受け取られた決断は、ホーナー体制下の厳しい競争文化の象徴とも言われていたが、本人はこれを否定する。

    「それは私の選択ではなかった」とホーナーは語った。

    ホーナーは2025年イギリスGP後に代表職を解任され、約20年にわたる体制に終止符を打った。番組内で彼は、若手育成プログラム出身ドライバーの起用を常に強く求められていたと明かしている。

    「私は常にヤングドライバープログラムから選ぶよう強く求められていた」とホーナーは述べた。

    さらに、その方針を主導していた人物としてヘルムート・マルコの存在を示唆した。

    「ヘルムートが大きな推進役だった」

    マルコは約20年にわたりレッドブルの育成部門を統括し、18人ものドライバーをF1へ送り出してきた。だが、チームはマックス・フェルスタッペンを中心に構築されており、その特異なマシン特性に適応できず、ピエール・ガスリーやアレクサンダー・アルボンらは苦戦を強いられた。

    例外はセルジオ・ペレスだった。経験豊富なペレスは4年間フェルスタッペンのチームメイトを務めたが、その後ローソンと交代する形でシートを失っている。

    ホーナーの証言は、レッドブルF1の人事決定が単純なパフォーマンス評価だけではなく、育成方針や内部権力構造と密接に結びついていた可能性を示唆している。わずか2戦での降格という“非情な決断”の裏側には、チーム内の力学が複雑に絡み合っていたようだ。

  • レッドブルF1 フェルスタッペン後継候補にロッコ・コロネル マルコが太鼓判

    レッドブルF1 フェルスタッペン後継候補にロッコ・コロネル マルコが太鼓判

    マックス・フェルスタッペンの将来が不透明さを増すなか、レッドブルの育成プログラムから新たな才能が浮上している。元レッドブル顧問のヘルムート・マルコは、オランダ出身の若手ロッコ・コロネルをフェルスタッペンの「後継者」になり得る存在だと評価した。

    フェルスタッペンはレッドブルで4度のワールドチャンピオンに輝き、70勝以上を挙げてきた。しかし28歳となった現在、2026年型マシンへの不満などを理由に、将来について含みを持たせる発言を行っている。

    レッドブルは厳格なジュニアドライバープログラムを運営しており、これまで数多くのF1ドライバーを輩出してきた。そのなかで頭角を現しているのがコロネルだ。

    コロネルは2024年のテストでマルコの目に留まった。フォーミュラ4カーでの走行後、マルコは彼をGP3マシンに乗せ、その才能を高く評価した。

    「彼の年齢を考えれば、ロッコのパフォーマンスは並外れていた」とマルコは語った。

    「GP3のようなマシンはすでにかなり速いクルマだが、彼は非常にうまくやった」

    「彼はすぐに最速になった。マックス・フェルスタッペンが引退する頃には、我々はすでにその後継者を手にしているかもしれない」

    「彼はすでにとても成熟しており、自信を放っている。レースと学校をどのように両立させているかを説明してくれたし、我々はすぐに彼の進むべき道筋を見いだした」

    コロネルは2026年シーズン、スペインF4にフル参戦する予定だ。2024年末からマルコの指導を受けており、厳しいことで知られる同氏から頻繁に祝福のメッセージを受け取っているという。

    「それはとてもポジティブなことです。通常、彼はそんなに早く誰かを称賛することはないと理解しています」とコロネルは語った。

    なお、マルコは2025年末をもってレッドブルを離れており、現在はジュニアチームの運営には関与していない。

  • レッドブルF1 Visaとの長期契約延長を発表 角田裕毅のイベント展開も拡大

    レッドブルF1 Visaとの長期契約延長を発表 角田裕毅のイベント展開も拡大

    レッドブル・レーシングとレーシングブルズは、主要スポンサーであるVisaとのパートナーシップを「長期契約」として延長したと発表した。

    Visaはレッドブルの多数のスポンサーの一つであり、2024年シーズン前に参画した。このシーズンには、正式名称「Visa Cash App Racing Bulls」として知られるセカンドチームの2つのタイトルスポンサーのうちの1つとなった。

    今回の新契約では、両F1チームとの関係をさらに強化する。

    新契約はF1アカデミーにも拡大され、Visaの支援を受けるマシンが2台走らせる予定だ。また「レッドブル・エコシステム」全体へと広がり、レッドブルのショーカー・チームを通じたイベント活動も支援する。サンフランシスコ、フェニックス、デトロイト、アトランタでのイベントが予定されており、角田裕毅の参加も計画されている。

    レッドブル・レーシング 角田裕毅 ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    レッドブルの最高商務責任者ポール・ガンドルフィは次のように語った。

    「レッドブル・レーシングとVisaは、協力体制と相互の成功に基づくパートナーシップを築いてきた」

    「レッドブルとともに、我々はスポーツ、エンターテインメント、ライフスタイルの中心に位置している。だからこそ、Visaのような世界的に認知された業界リーダーをF1の新時代へと迎え入れるうえで、戦略的なポジションにいる」

    Visaの最高マーケティング責任者フランク・クーパー三世も、今回の契約更新が築き上げてきた勢いを示すものだと強調した。

    「今回の更新は、レッドブル・レーシング・チーム、レーシングブルズ、そしてレッドブル・レーシングとともに築いてきた並外れた勢い、そしてスポーツ、カルチャー、コマースの交差点で可能性を押し広げるという共通の野心を反映したものだ」

    「両レッドブルF1チームは、ファン、クライアント、カードホルダーと力強く、かつ本物の形でつながるためのダイナミックなグローバル・プラットフォームを提供してくれる。そして今回の新章では、スポーツ全体における我々の存在感をさらに拡大していく」

  • レッドブル F1日本GP特別企画『最速へのエナジー。』第1弾 ファミマ限定始動

    レッドブル F1日本GP特別企画『最速へのエナジー。』第1弾 ファミマ限定始動

    2026年F1日本GPを前に、レッドブルがファン参加型キャンペーンをスタートさせた。特別企画『最速へのエナジー。』と題し、2026年F1シーズンの開幕に合わせて、日本GP観戦招待や限定グッズが当たる大型施策を展開する。

    2026年は新レギュレーションのもとで迎える新時代。マックス・フェルスタッペンの王座奪還、そして“チームレッドブル”の再挑戦というテーマを掲げ、フォードとのパートナーシップによる新たな挑戦を背景に、ファンの熱量をさらに高める内容となっている。

    今回発表されたのは、その特別企画の第1弾。全国のファミリーマート限定で実施される「レッドブル・最速のエナジー キャンペーン」が、まず幕を開ける。

    ファミリーマート限定 レッドブル・最速のエナジー キャンペーン
    本キャンペーンでは、全国のファミリーマートで対象のレッドブル商品を購入した人を対象に、日本GPでの特別観戦体験や公式グッズが抽選で当たる。

    A賞は「日本GP Red Bull Front Row ご招待 2泊3日」。3月27日(金)から3月29日(日)までのRed Bull Front Row観戦券と宿泊が含まれ、当選者は10名。応募には対象商品18本分の購入が必要となる。なお、交通費や食費などは含まれない。

    B賞はレッドブル・レーシングおよびレーシングブルズの公式グッズ(全2種)。合計450名(各225名)に当たり、応募には対象商品4本分の購入が必要だ。

    店頭先着特典 オリジナルカード
    さらに、対象商品を同時に2本購入すると、キャンペーン限定のオリジナルカード(全8種)を1枚プレゼント。マックス・フェルスタッペン、角田裕毅、RB21、VCARB02をデザインしたカードが用意されており、各店舗なくなり次第終了となる。

    レッドブル 日本グランプリ 角田裕毅

    キャンペーン概要
    ■対象商品
    レッドブル・エナジードリンク 355ml
    レッドブル・エナジードリンク 250ml
    レッドブル・シュガーフリー 250ml
    ※店舗により取扱いがない場合あり

    ■キャンペーン期間
    2026年2月17日(火)10:00〜3月2日(月)23:59

    ■応募受付期間
    2026年2月17日(火)10:00〜3月5日(木)23:59

    ■対象店舗
    全国のファミリーマート各店(ファミマ!!、TOMONY含む)

    日本GP特別企画は今後も展開予定だという。まずは第1弾となる今回のキャンペーンで、春の鈴鹿へ向けた熱気が一気に高まりそうだ。

  • レッドブルF1 バーレーンテスト2日目午前のトラブルは油圧漏れ

    レッドブルF1 バーレーンテスト2日目午前のトラブルは油圧漏れ

    2026年F1プレシーズンテスト2日目、バーレーン・インターナショナル・サーキットで走行を開始したレッドブルは、午前中に油圧系のトラブルに見舞われた。

    前日にマックス・フェルスタッペンが総合2番手タイムを記録し、136周を走破するなど好感触を示していただけに、チームにとっては想定外の足止めとなった。

    RB22に油圧漏れ 午前はガレージ作業に
    イタリアメディアによると、夜間の組み立て作業中に“ルーティン”とされる問題が見つかり、シャシー側面に油圧漏れが確認されたという。

    この影響でアイザック・ハジャーは午前セッション序盤に走行できず、ガレージ内での修復作業が優先された。チームは最低でも約2時間のストップを見込む状況となり、2日目は出遅れの形でスタートした。

    ハジャーがようやくコースイン 午後は周回を積み重ねる
    トラックがクリアになり、残り時間が1分となったタイミングで、ようやくハジャーがコースへ送り出された。これがこのセッションでの初走行となった。

    その後は大きな問題は発生せず、午後にかけて走行プログラムを再開。レッドブルは周回数を着実に積み重ね、データ収集を進めた。

    テストはトラブルの洗い出しも重要な目的のひとつであり、本番前に課題が発覚したことは決して致命的ではない。前日の好走を踏まえれば、RB22のポテンシャルに対する評価が大きく揺らぐ状況ではないとみられる。

    2日目は波乱の立ち上がりとなったが、午後の走行再開によって最低限のプログラムは遂行された形となった。

  • メルセデスF1代表 レッドブルのデプロイメントに危機感「ストレートで1秒差」

    メルセデスF1代表 レッドブルのデプロイメントに危機感「ストレートで1秒差」

    2026年F1バーレーン公式テスト初日、メルセデスはレッドブルとの差に衝撃を受けた。マックス・フェルスタッペンとジョージ・ラッセルによるロングラン比較の結果、ストレートでのエネルギーデプロイメントにおいて決定的な差があると分析している。

    トト・ヴォルフは、レッドブルRB22が連続周回においてストレートで約1秒もの差を生み出していると明かし、現時点でのベンチマークはレッドブルだと認めた。

    ストレートで1秒差「連続周回で確認」
    水曜午前の走行後、トト・ヴォルフはレッドブルの優位性について率直に語った。

    「彼らはストレートで、他の誰よりもはるかに多くのエネルギーをデプロイできている」とヴォルフは述べた。

    「つまり、連続した周回で1秒だ」

    メルセデスはこれまでW16の好調なスタートから2026年の有力候補と見られていたが、今回のロングラン比較とGPSデータ解析によって見方を改めたという。タイムシート上の順位ではなく、長距離走行データが決定的だった。

    バッテリーデプロイメントで決定的差
    ヴォルフは、単発のアタックラップではなく、10周連続で同様のストレートスピードを維持できている点が重要だと強調した。

    「単発では以前から見ていた。しかし今回は同じ種類のストレートでのデプロイメントを10周連続で確認した」と語った。

    「今日の段階では、彼らがベンチマークを設定したと言える」

    現時点でメルセデスは、レッドブルのように複数周回にわたりバッテリーデプロイメントを維持することができていないという。エネルギーデプロイメントが結果を左右する2026年レギュレーション下において、この差は極めて重要だ。

    レッドブル・レーシング

    「彼らは非常に良い仕事をした」
    レッドブルの新パワーユニットはバルセロナの段階でも信頼性とパフォーマンスで高い評価を受けていたが、バーレーンではさらに輝きを増した。

    ヴォルフは率直にこう認めた。

    「正直に言えば、彼らが今ほど良いとは思っていなかった。彼らは非常に良い仕事をした」

    「マシンもパワーユニットも、現時点ではベンチマークだ。そしてマックスが乗っている。その組み合わせは強力だ」

    開幕前の勢力図は、わずか数日で大きく塗り替えられつつある。2026年F1タイトル争いは、想像以上にオープンな戦いになる可能性が高い。

  • レッドブルF1、2026年PU規則に警鐘「エンジンの優位が固定化される恐れ」

    レッドブルF1、2026年PU規則に警鐘「エンジンの優位が固定化される恐れ」

    レッドブルは、2026年F1パワーユニット・レギュレーションが初期の勢力図を固定化してしまう危険性をはらんでいるとして、FIAのホモロゲーション制度に警鐘を鳴らした。

    2026年F1バルセロナ・シェイクダウンが終盤を迎えるなか、レッドブル・フォード・パワートレインの責任者ベン・ホジキンソンは、現行のホモロゲーション枠組みが、序盤で優位に立ったメーカーを意図せず利する可能性があると指摘する。

    パドック内では、メルセデスがすでに明確なベンチマークを築きつつあるとの見方が広がっている。

    「個人的には、ホモロゲーション制度は撤廃して、制限なしで全力で競争したい。それが本音だ」とホジキンソンは語った。

    「すでにコストキャップもダイノ(エンジンベンチ)の稼働制限もある。制約としては十分に足りていると思う」

    ホジキンソンは、パワーユニット開発がシャシー開発とは根本的に異なる時間軸で進む点が、規則策定側に十分理解されていないと強調する。

    「ルールを作る側が完全には理解していないと思うのは、パワーユニットのアイデアを成熟させるまでの時間は、シャシーよりもはるかに長いということだ」と説明した。

    「何かを変更する場合、単に2台のマシンをアップデートするわけではない。エンジンプール全体、つまり最大12基のエンジンを更新する可能性がある。それには時間がかかる」

    さらにホモロゲーション規則は、技術的なリスクテイクを抑制する方向に働くとも述べている。

    「完全に証明されていないものに賭けることはできない。それをやれば、非常に厳しい立場に追い込まれる」とホジキンソンは語る。

    「部品によっては製造に12週間、検証に同程度の時間、さらにレース用エンジンプールに投入するまでにも同じくらいの時間が必要になる」

    エンジン F1 レッドブル

    その結果、新しいパワーユニットのコンセプトが実際にレースで使える状態になるまで、半年以上、最長で36週間を要することもあるという。

    「こうした理由から、もし開幕戦の時点でパワーユニットに差があれば、他が追いつくまでには相当な時間がかかることになる」とホジキンソンは警告した。

    この発言は、バルセロナでの走行を通じてメルセデスが頭一つ抜けた存在と見られている状況と重なる。2014年のハイブリッド時代初期を想起させるとの声も出ている。一方で、デビューイヤーとなるレッドブル・フォードの新パワーユニットも、水面下では好印象を残しており、チームが公の場で期待値を抑えているのとは対照的だ。

    ウィリアムズのチーム代表ジェームス・ボウルズは、レッドブルの取り組みを「見事な仕事だ」と評価している。また、一部で囁かれたオーバーヒートの噂についても、実際にドライバーがサーキットで走行を重ねることで打ち消されつつある。

    レーシングブルズで同ユニットをテストしたリアム・ローソンも、手応えを口にした。

    「信頼性は良好だ。そこはクリアできたと思う」と、ローソンはバルセロナで語っている。

  • ヘルムート・マルコ、セルジオ・ペレスのレッドブルF1批判に反論

    ヘルムート・マルコ、セルジオ・ペレスのレッドブルF1批判に反論

    レッドブル・レーシングの元モータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコが、セルジオ・ペレスによる最近の発言に対して反論した。

    ペレスは母国メキシコのポッドキャスト番組「Cracks」に出演し、レッドブル在籍時を振り返り、「すべてが問題だった」と語るなど、チームに対して厳しい見解を示していた。

    「驚きだ。彼は契約を持っていなかった」
    マルコはオーストリア放送協会ORFの取材に対し、ペレスの発言を「驚くべきもの」と評した。

    「やや驚きだ。我々は、チェコ・ペレスには契約がなかったことを忘れてはならない」とマルコは語った。

    「彼は、自分が事実上存続させていたレースチームから解雇されたドライバーだった」

    さらにマルコは、ペレスの実績にも言及した。

    「彼が正確に何勝したかは把握していないが、特に2022年には、しばらくの間ワールドチャンピオン争いに加わっていた」

    そのうえで、次のように締めくくった。

    「最終的にパフォーマンスを落としたのにはいくつか理由があるが、全体として見れば、チェコは我々とともにキャリアを築いたのだと思う」

    セルジオ・ペレス

    ペレスが語ったレッドブル時代の“息苦しさ”
    ペレスはポッドキャスト内で、レッドブルでの立場について率直に語っている。

    「レッドブルでは、すべてが問題だった。速すぎても問題だった。なぜなら、チーム内の空気がとても緊張するからだ」

    「マックスより速くても問題、マックスより遅くても問題だった(笑)。とにかく、何もかもが問題だった」

    そのうえで、当時の経験から学んだこととして、次のように振り返った。

    「不満を言うよりも、置かれた状況の中で最善を尽くし、最大限の結果を引き出すしかないと学んだ」

    ホーナーとの別れ際の会話も明かす
    ペレスは、チーム代表だったクリスチャン・ホーナーとの別れ際のやり取りについても語っている。

    「別れの挨拶のとき、クリスチャンに言った。『リアムとうまくいかなかったらどうするんだ?』と。彼は『ユウキがいる』と言った」

    「じゃあそれでもうまくいかなかったら?と聞くと、『ドライバーはたくさんいる』と答えた。私は『全部使うことになるよ』と言ったし、彼も『分かっている』と言った」

    ペレスは当時を振り返り、自身がチームにとって“注意を逸らす存在”になっていたとも語っている。

    「その年はプレッシャーがとても大きかった。クリスチャン自身にも問題があり、僕はある意味でディストラクションだった」

    「僕のパフォーマンスが悪いことばかりが話題になり、他のことは誰も話さなかった」

    「精神的に強くなければ生き残れない」
    ペレスは、「チーム全体が公然と敵に回るような状況」を生き抜くには、「精神的な強さが必要だ」とも語っている。

    なお、ペレスの後任として起用されたリアム・ローソンは2戦でシートを失い、その後昇格した角田裕毅も2025年シーズン終了後にチームを離脱。現在はアイザック・ハジャーがレッドブルのシニアチームに昇格している。

  • レッドブルF1、スペアパーツ未着でバルセロナテスト木曜走行を断念

    レッドブルF1、スペアパーツ未着でバルセロナテスト木曜走行を断念

    レッドブル・レーシングは、スペアパーツの到着を待つため、木曜日のバルセロナテスト4日目を走行しないことになった。

    ミルトン・キーンズを拠点とするレッドブルは、今週月曜と火曜に、許可されている3日間のうち2日間を使って走行を実施した。しかし、火曜日の走行はアイザック・ハジャーがコースアウトし、バリアに接触してマシンを損傷したことで中断を余儀なくされた。

    レッドブルは、マシンの状態を評価するため水曜日は走行しないことをすでに明らかにしていたが、RacingNews365の理解では、木曜日も走行を見送るという。

    これは、サーキット・デ・バルセロナ=カタルーニャに必要なスペアパーツがまだ到着していないためだ。

    これらのパーツは同日のうちにサーキットへ到着する予定で、これにより修復作業を完了できる見込みだ。

    その後、金曜日には再び走行を再開することが期待されており、チームはその展開に楽観的な姿勢を示している。

    ハジャーのクラッシュはあったものの、レッドブルは新開発のパワーユニットに関するデータ収集を目的に、最初の2日間でまずまずの周回数を重ねていた。

  • レッドブルF1:ハジャーのクラッシュがガスリーと同じ運命にならない訳

    レッドブルF1:ハジャーのクラッシュがガスリーと同じ運命にならない訳

    アイザック・ハジャーのレッドブルでのF1キャリアは、皮肉にもピエール・ガスリーと同じ形で幕を開けた。バルセロナでのプレシーズンテスト中のクラッシュである。しかし、その結末まで同じ道をたどる必要はない。

    7年前、レッドブルはF1ルーキーイヤーを成功させたガスリーを、より経験豊富なカルロス・サインツJr.ではなくマックス・フェルスタッペンのチームメイトに抜擢した。

    しかしガスリーは、2019年バルセロナのプレシーズンテストで2度クラッシュし、シーズン前半の悪夢のような成績の末にトロロッソへ降格することになった。

    そして2026年、レッドブルは再びフランス人の2年目ドライバーであるハジャーをフェルスタッペンの隣に据えた。選択にあたり、より経験のある角田裕毅ではなく、勢いのある若手を選んだ点も当時と重なる。そのハジャーもまた、バルセロナで新車RB22をクラッシュさせた。

    正直なところ、F1の2026年新レギュレーション下で完全新設計のマシンを投入しているレッドブルにとって、今回のアクシデントが理想的だったとは言えない。ただし、事故は走行最終盤に起きたため、失われた走行時間は最小限に抑えられている。

    ガスリーの2019年と何が違うのか
    2019年のガスリーは、まずテスト2日目にターン12でリアを失いクラッシュした。その際、本人は限界を探る中で起きたミスだったと説明している。

    さらに9日後、2回目のバルセロナテストでは超高速のターン9で再び大きなクラッシュを喫した。この2度目の事故はチームにとって深刻で、レッドブルは旧仕様のバージボードへ戻さざるを得ず、フェルスタッペンの最終日の走行距離にも影響が出た。

    結果としてガスリーは12戦でフェルスタッペンに大きく遅れを取り、表彰台に一度も上がれないままシートを失うことになる。後に大きく立て直したことを考えれば、降格は結果的に救いだったとも言える。

    マシン特性とチーム環境の違い
    ガスリーが苦しんだ最大の要因は、RB15の挙動と自身のドライビングスタイルの不一致だった。攻撃的な走りがマシンと噛み合わず、セットアップを試行錯誤する中で迷走。オーストリアGPでは周回遅れにされ、予選でも差は拡大していった。

    さらに本人は、チーム内で十分なサポートを受けられていなかったとも感じていた。レースエンジニアのマイク・ラッグはF1未経験で、元々はダニエル・リカルドとの再タッグを想定した配置だったが、リカルド移籍によりガスリーが引き継ぐ形になった。この体制も長続きはしなかった。

    一方でハジャーを取り巻く環境は大きく異なる。2026年は技術規則が全面刷新され、今回のクラッシュもウェットコンディションでの新車走行中に発生したものだ。前日にはドライで1日走り切っている点も重要である。

    レッドブル・レーシング2019年のプレシーズンテストで2度のクラッシュを喫したピエール・ガスリー

    体制刷新されたレッドブル
    ハジャーのレースエンジニアはリチャード・ウッドで、近年はパフォーマンスエンジニアとして経験を積み、セルジオ・ペレスの代役も務めてきた人物だ。ローソンや角田裕毅と仕事をしてきた経歴もあり、経験値は十分にある。

    また、チームマネジメントも様変わりしている。かつての体制を率いたクリスチャン・ホーナーやヘルムート・マルコは去り、現在はローラン・メキースがチーム代表を務めている。人心掌握に長け、誠実な姿勢で知られる人物であり、内部からも高い評価を受けている。

    実際、ハジャーのクラッシュ後もメキースは「非常にトリッキーなコンディションだった。不運だったが、これはレースの一部だ」と冷静に受け止めた。

    同じ結末になる必然性はない
    確かに、レッドブルのセカンドシートが厳しいことは事実だ。過去にはアレクサンダー・アルボン、セルジオ・ペレス、リアム・ローソン、角田裕毅もフェルスタッペンとの差に苦しんできた。

    それでも、ハジャーが成功できない理由はどこにもない。ここで言う成功とは、フェルスタッペンに勝つことではなく、十分に近い位置で戦える存在になることだ。

    そのために必要なのは、残りのプレシーズンで同様のクラッシュを繰り返さないことだけだ。疑念が芽生える前に、着実な走行を重ねることができれば、2019年の再現になるとは限らない。